JP5990970B2 - モータ駆動装置 - Google Patents

モータ駆動装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5990970B2
JP5990970B2 JP2012072491A JP2012072491A JP5990970B2 JP 5990970 B2 JP5990970 B2 JP 5990970B2 JP 2012072491 A JP2012072491 A JP 2012072491A JP 2012072491 A JP2012072491 A JP 2012072491A JP 5990970 B2 JP5990970 B2 JP 5990970B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
phase
current
motor
capacitor
voltage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2012072491A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013207869A (ja
Inventor
敏 一木
敏 一木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu General Ltd
Original Assignee
Fujitsu General Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu General Ltd filed Critical Fujitsu General Ltd
Priority to JP2012072491A priority Critical patent/JP5990970B2/ja
Publication of JP2013207869A publication Critical patent/JP2013207869A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5990970B2 publication Critical patent/JP5990970B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、モータ駆動装置に関する。
モータ駆動装置では、単相交流電源(系統電源)から供給された交流電力を整流器で直流電力に変換し、コンデンサでエネルギーを蓄積しリップルを除去して平滑化し、整流・平滑化された直流電力をインバータで交流電力に変換して、モータを駆動している。このモータ駆動装置では、モータ(負荷)の容量が大きくなると、入力電流が増加するため、コンデンサの容量も大きくする必要がある。通常の家庭用空気調和機に使用されるモータ駆動装置では、数百μFの大容量の電解コンデンサが使用されている。
コンデンサの容量が大きくなるとダイオード整流器から出力される直流電圧のレベルが上昇しダイオード整流器の流通角が小さくなるため、力率が低下するとともにダイオード整流器の入力電流の高調波が増加し高調波電流による系統障害を発生させる可能性がある。
特許文献1には、モータ駆動装置において、モータ電圧電流位相差が−90°〜+90°の範囲内になるように制御することが記載されている。これにより、特許文献1によれば、回生電流の発生を抑制できるので、回生電流の発生に伴う直流中間電圧の跳ね上がりを抑制できるとされている。
特開2010−148199号公報
特許文献1に記載の技術では、回生電流の発生を抑制できるので、整流器とインバータとの間に設けられた直流中間回路におけるコンデンサの容量を極めて小さく(例えば、数μF以下に)でき、装置の大型化を回避できるとされている。コンデンサの容量を極めて小さくした場合、インバータのスイッチング動作がキャリア周波数に応じた周期で行われるため、キャリア周波数に対応した高周波ノイズを直流中間回路におけるコンデンサで十分に吸収しきれずに、入力電源側に高周波ノイズを含む電流が現れる可能性がある。この電流は、ノーマル電流であるが、ノーマル電流が、さらに高周波ノイズを含むコモン電流を引き起こし、高周波ノイズのレベルが大きくなる可能性がある。
このとき、仮に、ノーマル電流のレベルを小さくするために、単相交流電源(系統電源)と整流器との間にラインフィルタとしてリアクトルを接続することを考えた場合、IEC(International Electrotechnical Commission)規格を満たすレベルまで高周波ノイズを低減するためには、リアクトルのインダクタンス値を極めて大きな値にする必要がある。この場合、リアクトルが大型化するので、モータ駆動装置も大型化し、製造コストが増大する傾向にある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、整流器とインバータとの間に配されたコンデンサの容量を極めて小さくした場合に、製造コストを低減しつつ、IEC規格を満たすレベルまで高周波ノイズを低減できるモータ駆動装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の1つの側面にかかるモータ駆動装置は、交流電源から供給された交流電力を直流電力に変換する整流器と、複数のスイッチング素子を有し、前記複数のスイッチング素子を用いて、前記整流器により変換された直流電力を交流電力に変換し、変換された交流電力をモータに供給するインバータと、モータ電圧及びモータ電流の間の位相差と目標位相差との偏差に基づいて、回生電流を抑制するようにモータ電圧位相指令値を求める回生電流抑制手段と、求められたモータ電圧位相指令値とキャリア周波数を有するキャリアとに基づいて、前記複数のスイッチング素子の駆動制御を行う駆動制御手段と、前記整流器と前記インバータとの間に配された第1のコンデンサと、前記交流電源と前記整流器との間に配されたラインフィルタと、前記ラインフィルタと前記インバータとの間に配され、前記キャリア周波数に対応した高周波ノイズを除去するノイズフィルタとを備えたことを特徴とする。
また、本発明の他の側面にかかるモータの制御装置は、上記のモータ駆動装置において、前記ノイズフィルタとして、バンドストップフィルタは、前記第1のコンデンサと前記インバータとの間に配されていることを特徴とする。
また、本発明の他の側面にかかるモータの制御装置は、上記のモータ駆動装置において、前記ノイズフィルタとして、バンドストップフィルタは、前記整流器と前記第1のコンデンサとの間に配されていることを特徴とする。
また、本発明の他の側面にかかるモータの制御装置は、上記のモータ駆動装置において、前記ノイズフィルタとして、バンドストップフィルタは、前記ラインフィルタと前記整流器との間に配されていることを特徴とする。
また、本発明の他の側面にかかるモータの制御装置は、上記のモータ駆動装置において、前記ラインフィルタは、第1のリアクトルを有し、前記ノイズフィルタは、第2のリアクトル及び第2のコンデンサが直列接続された直列共振フィルタを有し、前記第2のコンデンサは、キャリア周波数のリップル電流を流すことが可能なコンデンサであることを特徴とする。
本発明にかかるモータ駆動装置によれば、整流器とインバータとの間に配されたコンデンサの容量を極めて小さくした場合に、製造コストを低減しつつ、IEC規格を満たすレベルまで高周波ノイズを低減できる。
図1は、実施の形態1にかかるモータ駆動装置の構成を示す図である。 図2は、実施の形態1における整流器の入力電流と直流中間電圧とを示す図である。 図3は、実施の形態2にかかるモータ駆動装置の構成を示す図である。 図4は、実施の形態2にかかるモータ駆動装置の構成を示す図である。 図5は、実施の形態3にかかるモータ駆動装置の構成を示す図である。 図6は、基本の形態にかかるモータ駆動装置の構成を示す図である。 図7は、基本の形態における制御部の構成を示す図である。 図8は、IPMモータのトルクをパラメータとした場合における電力消費効率が高い最適なモータ電圧電流位相差特性を示す図である。 図9は、瞬時位相補正制御を行うモータ電圧位相補正部を設けることなく、位相差が目標位相差になるよう電圧振幅を制御する制御部のみを設けた場合のシミュレーション結果を示す図である。 図10は、瞬時位相調節器による瞬時位相補正制御を行った場合のシミュレーション結果を示す図である。 図11は、基本の形態における整流器の入力電流と直流中間電圧とを示す図である。
以下に、本発明にかかるモータ駆動装置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、こられの実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
実施の形態1にかかるモータ駆動装置100iについて説明する前に、基本の形態にかかるモータ駆動装置100について図6を用いて説明する。図6は、基本の形態にかかるモータ駆動装置100の構成を示す図である。
モータ駆動装置100は、駆動系の構成部として、主回路部200を備えている。この主回路部200は、ラインフィルタ1、整流器2、直流中間回路3、及びインバータ6を有している。
ラインフィルタ1は、交流電源PSと整流器2との間に配されている。交流電源PSは、例えば、単相交流電源であり、単相の交流電力をラインフィルタ1経由で整流器2へ供給する。ラインフィルタ1は、例えば交流電源PSと整流器2とを接続するラインに直列に挿入された第1のリアクトル1aを有し、第1のリアクトル1aを用いて整流器2から交流電源PS側へ高周波ノイズが漏れることを抑制する。
整流器2は、ラインフィルタ1と直流中間回路3との間に配されている。整流器2は、交流電源PSからラインフィルタ1を介して単相交流電力が供給される。整流器2は、例えばブリッジ接続された複数のダイオード2a〜2dを有し、複数のダイオード2a〜2dを用いて単相交流電力を直流電力に変換する。整流器2は、変換された直流電力を直流中間回路3へ供給する。
直流中間回路3は、整流器2とインバータ6との間に配されている。直流中間回路3は、直流電力を整流器2から受ける。直流中間回路3は、例えば一端がPラインに接続され他端がNラインに接続された第1のコンデンサ4を有し、第1のコンデンサ4を用いて直流電力をインバータ6へ供給する。
インバータ6は、直流中間回路3とモータMとの間に配されている。インバータ6は、直流電力を直流中間回路3から受ける。インバータ6は、例えば上アーム側スイッチング素子U,V,Wおよび下アーム側スイッチング素子X,Y,Zからなる複数のスイッチング素子U〜Zを有する。インバータ6は、複数のスイッチング素子U〜Zを用いて、直流電力を交流電力に変換し、変換された交流電力をモータMに供給する。
例えば、モータMは、3相モータであり、インバータ6は、例えば、直流電力を3相(U相、V相、W相)の交流電力に変換し、変換された3相の交流電力をモータMに供給する。
また、モータ駆動装置100は、制御系の構成部として、電流検出器7a〜7c、制御部300、及び駆動回路8を有する。
電流検出器7a〜7cは、モータMの各相(U相、V相、W相)の相電流を検出する。電流検出器7a〜7cは、例えばカレントトランスである。電流検出器7a〜7cは、検出された相電流を制御部300へ供給する。
制御部300は、検出された各相の相電流を電流検出器7a〜7cから受け、例えば回転数指令を上位のコントローラ(図示せず)から受ける。制御部300は、各相の相電流に基づいて、回転数指令に応じた回転数でモータMが動作するように、各相(U相、V相、W相、X相、Y相、Z相)のPWM信号を生成し駆動回路8へ供給する。すなわち、制御部(回生電流抑制手段)300は、モータ電圧及びモータ電流の間の位相差と目標位相差との偏差に基づいて、回生電流を抑制するようにモータ電圧位相指令値を求め、さらに、モータ電圧位相指令値とキャリア周波数を有するキャリアとに応じて各相のPWM信号を求める。制御部300は、各相のPWM信号をモータ電圧位相指令値とキャリアとに応じた値として駆動回路8へ供給する。
駆動回路8は、各相(U相、V相、W相、X相、Y相、Z相)のPWM信号を制御部300から受ける。駆動回路8は、各相(U相、V相、W相、X相、Y相、Z相)のPWM信号に従って、制御信号を生成して複数のスイッチング素子U〜Zへ供給する。すなわち、駆動回路(駆動制御手段)8は、モータ電圧位相指令値とキャリアとに基づいたPWM信号に従って、複数のスイッチング素子U〜Zの駆動制御を行う。
次に、回生電流を抑制するようにモータ電圧位相指令値を求めるための制御の概念について説明する。
ここで、仮に、制御部300が、モータMの相電圧とモータMの相電流との位相差(以下「モータ電圧電流位相差」という)が−90°以下あるいは+90°以上、すなわちモータ力率が負の値になるように制御した場合、モータMからの回生電流が発生し、直流中間回路3に回生電流が流れ込む。第1のコンデンサ4の容量が極めて小容量(例えば、数μF以下)の場合、直流中間回路3に流れ込む回生電流を充分に吸収することができない。このため、回生電流が直流中間回路3に流れ込むことにより、直流中間電圧の跳ね上がりPk1〜Pk8(図9(c)参照)が発生する傾向にある。
それに対して、基本の形態では、制御部300が、モータ電圧電流位相差が−90°〜+90°の範囲内となるように、すなわちモータ力率が常に正の値となるように制御するので、回生電流を抑制でき、直流中間回路3に回生電流が流れ込むことも抑制できる。すなわち、制御部300は、回生電流を抑制するように、モータ電圧電流位相差が−90°〜+90°の範囲内となるようにモータ電圧位相指令値を求め、モータ電圧位相指令値とキャリアとに応じて各相のPWM信号を求める。これにより、第1のコンデンサ4の容量を極めて小容量(例えば、数μF以下)にした場合でも、直流中間電圧の跳ね上がりを抑制することができる(図10(c)参照)。
基本の形態では、制御部300が、上記制御に加え、モータ電圧電流位相差が一定になるように制御してもよい。これにより、モータ駆動装置100への入力電流と、入力電圧とを均等な波形とすることができる。すなわち、入力電圧が正弦波であれば、入力電流を正弦波にすることができ、入力電流の流通角を広げることができる。したがって、モータ電圧電流位相差の一定制御を行えば、入力力率を向上させることが可能となる。
なお、モータ駆動装置に対する力率制御を行う場合において、モータ電流に含まれる直流成分および単相交流周波数の2倍の周波数成分の影響を受けて、制御系の安定度が低下する場合もある。そこで、基本の形態にかかるモータ駆動装置100では、制御系の安定度を高める制御も行っている。本制御の詳細については、後述する。
次に、制御部300の構成および機能について図7を参照して説明する。図7は、図6に示した制御部300の詳細な構成例を示す図である。
制御部300は、回転数指令値補正部30、モータ電圧位相補正部31およびモータ電圧振幅補正部32を主要な構成部として備えるとともに、これらの構成部に対する入力信号を生成する構成部として、3相/2相変換器11、位相演算器12、振幅演算器13、回転数設定器14、積分器16、正弦波発生器18、位相差演算器27、目標位相差設定器28、および減算器29を備え、さらに、インバータ6へのPWM信号を生成するための構成部として、比較器20、NOT演算器21、およびキャリア発生器22を備えている。
3相/2相変換器11は、電流検出器7a,7b,7c(図6参照)で検出されたU相電流、V相電流およびW相電流を、静止座標系の2軸の成分に変換する。位相演算器12は、3相/2相変換器11の出力からモータMに流れる相電流(以下「モータ電流」という)の位相(以下「モータ電流位相」という)を演算する。振幅演算器13は、3相/2相変換器11の出力からモータMに流れる相電流の振幅(以下「モータ電流振幅」という)を演算する。
位相差演算器27は、位相演算器12の出力であるモータ電流位相と、後述するモータ電圧位相補正部31の出力であるモータMに印加される相電圧(以下「モータ電圧」という)の位相(以下「モータ電圧位相」という)との位相差を演算し、モータ電圧電流位相差として出力する。
目標位相設定器28には、モータ電圧とモータ電流との位相差にかかる所定の設定値である目標位相差が予め設定される。ここで、目標位相差は、モータの機種毎に異なる値が設定されるが、例えばモータの効率を最大とする制御を行う場合、概ね−45°〜−20°の範囲内の値に設定される。このようなモータの効率を最大とする制御に関しては、例えば特開2008−199706公報に記載の方法を用いればよい。同期モータの駆動状態は、モータ電圧電流位相差(特開2008−199706号公報では力率と記載)、トルクによりほぼ一意的にきまるため、トルクに応じた電力消費効率が高い最適なモータ電圧電流位相差との関係をテーブル化し、目標位相差を設定することによって、モータの高効率な運転が可能となる。
図8は、IPM(Interior Permanent Magnet:内部磁石埋込型)モータのトルクをパラメータとした場合における電力消費効率が高い最適なモータ電圧電流位相差特性を示す図である。図8の上段には、トルクをパラメータとして電流Idの変化に対するモータ電圧電流位相差の変化を示し、図8の下段には、トルクをパラメータとして電流Idの変化に対するモータ電流Iの大きさの変化を示している。ここで、電流Idは三相のモータ電流を二相の回転座標系(d−q座標系)に変換したときのd軸電流成分である。図8の上段から、トルクの大きさによって、取り得るモータ電圧電流位相差Φpfの範囲が限定されていることがわかる。
また、図8の下段における電流の大きさは、抵抗ロスに相当することから、この電流の大きさが最も小さいところで抵抗ロスが最小となり、電力消費効率が最大となる。この電力消費効率が最大となる複数の点P1を、それぞれ図8の上段の対応するトルク線上の点P2としてプロットすると、効率最大線Lが求まる。すなわち、トルクに対して電力消費効率が最大となるモータ電圧電流位相差の関係が求まる。
したがって、上述したトルクに対する電力消費効率が最大となるモータ電圧電流位相差の関係が記憶されたテーブルを目標位相差設定器28に設け、入力されたトルクに対して電力消費効率が最大となるモータ電圧電流位相差を目標位相差設定器28から出力するようにする。入力されるトルクは、電流検出器7a〜7cにより検出されるU相、V相、W相の電流とモータ電圧指令値または図示しないモータ電圧検出器により検出されるU相、V相、W相の電圧とを用いてトルク演算を行えばよい。
なお、上述したモータの効率を最大とする制御では、トルクに対して電力消費効率が最大となるモータ電圧電流位相差の目標値を設定するようにしていたが、トルクは、同期モータの角周波数ωに反比例することから、この角周波数ωを検出し、この検出した角周波数を加味したトルクに対して電力消費効率が最大となるモータ電圧電流位相差の目標値を設定するようにしてもよい。
基本の形態のモータ駆動装置では、モータ電圧電流位相差が常に−90°〜+90°の範囲内になるように制御するため、目標位相差は、モータ電圧電流位相差の上限値である+90°および下限値である−90°からできるだけ離れた値であるのが望ましい。したがって、効率最大制御を行うための目標位相差として、例えば−45°〜−20°の範囲内の値が設定可能である場合には、−90°および+90°から最も離れている、すなわち最も位相余裕のある−20°を目標位相差として選択することが好適である。この選択により、モータを駆動する際の、更なる制御精度の向上と、更なる運転の高効率化とを両立させることができる。
減算器29は、目標位相差からモータ電圧電流位相差を減算し、目標位相差偏差として出力する。回転数設定器14には、モータMの回転数を定める回転数指令値が予め設定されている。なお、回転数指令値は、機械角(機械位相)に対応する設定値である。
回転数指令値補正部30は、減算器15、バンドパスフィルタ25および有効電流演算器26を備えて構成される。この回転数指令値補正部30は、モータ電流振幅およびモータ電圧電流位相差に基づいて回転数指令値を補正する制御部であるが、モータ電流に含まれる直流成分および単相交流周波数の2倍の周波数成分の影響を抑制して制御系を安定化させる制御を行う安定化制御部としても機能する。
回転数指令値補正部30において、有効電流演算器26は、モータ電流振幅およびモータ電圧電流位相差から有効電流を算出する。この有効電流は有効電流演算器26で、3相/2相変換器11の出力から振幅演算器13で演算して得られるモータ電流振幅値と位相差演算器27から出力されるモータ電圧電流位相差の余弦(COS)を掛ける演算を行なうことにより得られる。負荷の急激な変動などによりモータの制御が不安定となると、トルクやモータ電流の振動が発生する。このトルクやモータ電流の振動は、定常状態では直流量である有効電流の振動成分として現れるため、その振動成分を回転数指令値にフィードバックすることでトルクやモータ電流の振動を抑え制御系の安定化をはかることができる。基本の形態ではバンドパスフィルタ25により有効電流から有効電流に含まれる直流成分および電源周波数の2倍以上の周波数成分を除去した有効電流補正値を生成し、減算器15で回転数指令値から有効電流補正値を減算した基準回転数指令値を生成し、積分器16に出力するようにしている。
なお、回転数指令値補正部30の構成において、バンドパスフィルタ25を省略し、有効電流演算器26の出力を減算器15に入力する構成としてもよい。また、バンドパスフィルタ25に代えて、ハイパスフィルタを用いても構わない。ただし、有効電流演算器26の出力には、有効電流成分に加えて、直流成分および電源周波数の2倍の周波数成分も含まれており、これらの成分をバンドパスフィルタ25にて除去することにより、安定化制御をより効果的に行うことができる。
積分器16は、基準回転数指令値を積分処理したモータ電圧位相指令値を生成する。このモータ電圧位相指令値は、回転数指令値に基づき定められる位相指令値である。なお、積分器16に入力される基準回転数指令値は、機械角(機械位相)に基づく指令値であるため、積分器16によりモータMの極数を乗算する処理が行われ、電気角(電気位相)に基づく指令値に変更される。
モータ電圧位相補正部31は、モータ電圧位相を瞬時に補正する制御(以下「瞬時位相補正制御」という)を行う制御部であり、加算器17および瞬時位相調節器24を備えて構成される。瞬時位相調節器24は、例えば比例制御(P制御)器であり、目標位相差偏差に所定のゲインを乗じた瞬時位相補正値を演算する。なお、瞬時位相調節器24のゲインは、制御系が発散しないように、1以下に設定することが好ましい。加算器17は、瞬時位相補正値をモータ電圧位相指令値に加算し、その加算値をモータ電圧位相として出力する。
なお、ここでいう「瞬時」の意味は、例えば積分器のようにある程度の遅延時間を持たせて制御するのではなく、制御入力を遅延させることなく制御系に反映させることを意味するものである。
正弦波発生器18は、モータ電圧位相からU相,V相,W相における振幅変調前の正弦波指令値を生成し、U相正弦波指令値、V相正弦波指令値およびW相正弦波指令値としてモータ電圧振幅補正部32に出力する。
モータ電圧振幅補正部32は、目標位相差偏差に基づいて各相正弦波指令値を補正した電圧指令値を生成する制御部であり、乗算器19および電圧振幅調節器23を備えている。電圧振幅調節器23は、例えば積分制御(I制御)器あるいは比例積分制御(PI制御)器であり、目標位相差偏差に基づき、正弦波指令値に乗ずべき電圧振幅指令値を生成する。乗算器19は、電圧振幅指令値と各相正弦波指令値とを乗じたU相電圧指令値、V相電圧指令値およびW相電圧指令値を生成して比較器20に出力する。
キャリア発生器22は、インバータ6を駆動する駆動信号の生成に必要なPWMキャリアを生成する。比較器20は、U相,V相,W相の電圧指令値とPWMキャリアをコンパレートし、それぞれインバータ6の上アーム側スイッチング素子U,V,WのPWM信号であるU相PWM信号、V相PWM信号およびW相PWM信号を出力する。NOT演算器21は、U相PWM信号、V相PWM信号およびW相PWM信号のNOT演算を行い、インバータ6の下アーム側スイッチング素子X,Y,ZのPWM信号であるX相PWM信号、Y相PWM信号およびZ相PWM信号を出力する。
モータ電圧電流位相差が、−90°〜+90°になるように制御する制御部として、基本の形態では、瞬時位相補正制御を行うモータ電圧位相補正部31を設けることとした(図7参照)。ここで、瞬時位相補正制御を行うモータ電圧位相補正部31を設けることなく、位相差が目標位相差になるよう電圧振幅を制御する制御部(通常の力率制御系であり、図7の例では「モータ電圧振幅補正部32」に相当)のみでもよいと考えられる。そこで、この条件で、シミュレーションを行った結果を図9に示す。なお、図9のシミュレーションにおける主要パラメータは、以下のとおりである。
・単相交流電圧:AC200V
・単相交流周波数:50Hz
・入力系統のリアクタンス:100μH
・PWMキャリア周波数:40kHz
・直流中間回路のコンデンサ容量:2μF
図9に示すように、モータ電圧電流位相差は、単相交流の半周期の間で急激に変動し(図9(a)参照)、モータ電圧電流位相差が−90°以下となった時に回生電流が発生し(図9(b)参照)、直流中間電圧の跳ね上がりが発生している(図9(c)参照)。また、単相交流の半周期の後半では入力電流が流れず(図9(d)参照)、入力力率が悪くなっている。
つまり、瞬時位相補正制御を行わない場合、電圧電流位相差は入力電流の周期に合わせて急激に変動していることが分かる。これは直流中間コンデンサを極めて小容量としたために発生するリップル電圧等により直流電圧が変動する場合、電圧制御の応答性が遅いためモータ電圧電流位相差がモータ電流の成り行きの電流に支配され、モータ電圧電流位相差が制御できていないことを意味している。このとき、モータ電圧電流位相差は、−90°を超えるため回生電流が流れ、直流電圧の跳ね上がりが発生している。また、入力電流も波形の半周期の後半では流れず、力率が悪くなっている。
一方、瞬時位相調節器24による瞬時位相補正制御を行った場合のシミュレーション結果を図10に示す。ここで、シミュレーション条件は、図9の場合と同一である。
図10に示すように、モータ電圧電流位相差は、単相交流の半周期周期の間で−90°〜+90°の範囲内で緩やかに変動しているため(図10(a)参照)、回生電流を抑制でき(図10(b)参照)、直流中間電圧の跳ね上がりも抑制できる(図10(c)参照)。また、入力電流の流通角が広がり(図10(d)参照)、図9と比較して入力力率を改善できる。
ここで、瞬時位相補正制御を行った場合、モータ電圧電流位相差は一定とはなっていないが(図10(a)参照)、モータ電圧電流位相差が目標位相差に近づくような制御が働いているため、図9に比して、モータ電圧電流位相差の変動が緩やかであり、且つ、モータ電圧電流位相差が−90°を超えるような動きは皆無である。したがって、回生電流を抑制でき、直流電圧の跳ね上がりも抑制できる。また、入力電流波形も流通角を広げることができ、入力力率を改善できる。
このように、基本の形態にかかるモータ駆動装置100では、回生電流の発生を抑制できるので、整流器2とインバータ6との間に設けられた直流中間回路3における第1のコンデンサ4の容量を極めて小さく(例えば、数μF以下に)でき、装置の大型化を回避できる。
しかし、第1のコンデンサ4の容量を極めて小さくしているので、インバータ6のスイッチング動作がキャリア周波数に応じた周期で行われるため、図6に示すノードN2の電圧(直流中間電圧)が例えば図11(b)に示すようになり、キャリア周波数に対応した高周波ノイズ(例えば、スイッチングノイズ)を直流中間回路3における第1のコンデンサ4で十分に吸収しきれない傾向にある。これにより、図6に示すノードN1に流れる電流(入力電流)が例えば図11(a)に示すようになり、入力電源側に高周波ノイズを含む電流が現れる可能性がある。この電流は、ノーマル電流であるが、ノーマル電流が、さらに高周波ノイズを含むコモン電流を引き起こし、高周波ノイズのレベルが大きくなる可能性がある。
ここで、仮に、IEC(International Electrotechnical Commission)規格を満たすレベルまで高周波ノイズを低減するために、第1のリアクトル1aのインダクタンス値を大きくすることを考える。この場合、第1のリアクトル1aのインダクタンス値を極めて大きな値にする必要がある。これにより、第1のリアクトル1aが大型化するので、モータ駆動装置100も大型化し、製造コストが増大する傾向にある。
そこで、本実施の形態では、キャリア周波数に対応した高周波ノイズを、ラインフィルタ1(第1のリアクトル1a)で低減するのではなく、ラインフィルタ1とインバータ6との間にバンドストップフィルタ5i(ノイズフィルタ)を追加することで低減する。
具体的には、実施の形態1にかかるモータ駆動装置100iは、図1に示すように、主回路部200に代えて主回路部200iを有する。主回路部200iは、直流中間回路3に代えて直流中間回路3iを有する。直流中間回路3iは、バンドストップフィルタ5iをさらに有する。
バンドストップフィルタ5iは、一端がPラインに接続され、他端がNラインに接続されている。バンドストップフィルタ5iは、例えば、PラインとNラインとの間で第1のコンデンサ4と並列に接続されている。バンドストップフィルタ5iは、例えば、キャリア周波数に対応した周波数帯域の信号を選択的にPラインからNライン側へ通過させて逃がすものである。
バンドストップフィルタ5iは、例えば、第2のリアクトル5a及び第2のコンデンサ5bが直列接続された直列共振フィルタ5cを有する。直列共振フィルタ5cでは、例えば、キャリア周波数に対応した周波数帯域に共振周波数を有するように、すなわちキャリア周波数に対応した周波数帯域で選択的にインピーダンスが小さくなるように、第2のリアクトル5aのインダクタンス値及び第2のコンデンサ5bの容量値が設定されている。これにより、直列共振フィルタ5cは、インバータ6から整流器2側へキャリア周波数に対応した高周波ノイズが漏れることを抑制できる。
キャリア周波数に対応した周波数帯域に共振周波数を有するように、第2のリアクトル5aのインダクタンス値及び第2のコンデンサ5bの容量値を設定した場合、第2のリアクトル5aのインダクタンス値及び第2のコンデンサ5bの容量値を、いずれも小さな値に抑えることができる。第2のコンデンサ5bは、例えば、内部インピーダンスが低く、キャリア周波数のリップル電流を流すことが可能なコンデンサであり、例えば、周波数特性の良いフィルムコンデンサである。
ここで、仮に、図6に示すように、モータ駆動装置100がバンドストップフィルタ5iを備えない場合を考える。この場合、インバータ6では、複数のスイッチング素子U〜Zがキャリア周波数に応じた周波数でスイッチング動作している。これに応じて、インバータ6の入力側には、キャリア周波数に対応する高周波ノイズ(例えば、スイッチングノイズ)を含む電流が流れる。そして、高周波ノイズを含む電流は、キャリア周波数に応じたインピーダンスの逆数と直流中間回路3の第1のコンデンサ4のキャリア周波数に応じたインピーダンスの逆数との比に分流する。入力側(交流電源PS側)に高周波ノイズを含む電流を流さないためには、高周波ノイズに対して、直流中間回路3のインピーダンスをできるだけ小さくする方が良い。第1のコンデンサ4のインピーダンスは、第1のコンデンサ4の容量をC、キャリア周波数をfとすると、1/(2πfC)である。このとき、第1のコンデンサ4のインピーダンスは、第1のコンデンサ4の容量Cに反比例するが、第1のコンデンサ4の容量Cを極めて小さくすると、直流中間回路3のインピーダンスが増大してしまう(図11(b)参照)ので、入力側(交流電源PS側)には、キャリア周波数に対応する高周波ノイズを多く含む電流が流れる傾向にある(図11(a)参照)。
それに対して、実施の形態1では、図1に示すように、モータ駆動装置100iがバンドストップフィルタ5iを備える。すなわち、バンドストップフィルタ5iは、ラインフィルタ1とインバータ6との間に配され、キャリア周波数に対応した高周波ノイズを除去する。例えば、バンドストップフィルタ5iは、第2のリアクトル5a及び第2のコンデンサ5bが直列接続された直列共振フィルタ5cを有する。例えば、直列共振フィルタ5cの第2のコンデンサ5bの容量をC1、第2のリアクトル5aのインダクタンス値をL1とすると、直列共振フィルタ5cのインピーダンスは2πfL1−1/(2πfC1)となる。例えば、1/2π√(L1C1)をキャリア周波数と同じになるようにL1とC1を選択すると直列共振フィルタ5cのインピーダンスは、略0にでき、理論的には、キャリア周波数に対応した高周波ノイズの成分をすべて直列共振フィルタ5cでNライン側へ流すことができる(図1参照)ので、図1に示すノードN2iの電圧(直流中間電圧)を例えば図2(b)に示すように高周波ノイズの成分が低減されたものとすることができる。これにより、図1に示すノードN1iに流れる電流(入力電流)を例えば図2(a)に示すように高周波ノイズの成分が低減されたものとすることができる。すなわち、入力側(交流電源PS側)にキャリア周波数に対応した高周波ノイズの成分が流れることを抑制できる。
このとき、第2のリアクトル5aのインダクタンス値及び第2のコンデンサ5bの容量値を、いずれも小さな値に抑えることができる。すなわち、第1のリアクトル1aを小型にできるとともに、バンドストップフィルタ5iも小型にできるので、モータ駆動装置の大型化を抑制でき、製造コストを増大できる。すなわち、整流器2とインバータ6との間に配された第1のコンデンサ4の容量を極めて小さく(例えば、数μF以下に)した場合に、IEC規格を満たすレベルまで高周波ノイズを低減でき、製造コストを低減できる。すなわち、整流器2とインバータ6との間に配された第1のコンデンサ4の容量を極めて小さくした場合に、製造コストを低減しつつ、IEC規格を満たすレベルまで高周波ノイズを低減できる。
また、実施の形態1では、バンドストップフィルタ5iが、第1のコンデンサ4とインバータ6との間に配されている。これにより、インバータ6の近くで高周波ノイズを低減できるので、効果的に高周波ノイズを低減できる。
また、実施の形態1では、バンドストップフィルタ5iが、第2のリアクトル5a及び第2のコンデンサ5bが直列接続された直列共振フィルタ5cを有する。第2のコンデンサ5bは、内部インピーダンスが低く、キャリア周波数のリップル電流を流すことが可能なコンデンサである。これにより、バンドストップフィルタ5iを小型かつ低コストで構成できる。
なお、図1では、バンドストップフィルタ5iの構成として、Pライン側に第2のリアクトル5aが配され、Nライン側に第2のコンデンサ5bが配された構成が例示されているが、Nライン側に第2のリアクトル5aが配され、Pライン側に第2のコンデンサ5bが配された構成であってもよい。
(実施の形態2)
次に、実施の形態2にかかるモータ駆動装置100jについて説明する。以下では、実施の形態1と異なる部分を中心に説明する。
実施の形態1では、バンドストップフィルタ5iが、第1のコンデンサ4とインバータ6との間に配されているが、実施の形態2では、バンドストップフィルタ5jが、整流器2と第1のコンデンサ4との間に配されている。
具体的には、モータ駆動装置100jは、図3に示すように、主回路部200iに代えて主回路部200jを有する。主回路部200jは、直流中間回路3iに代えて直流中間回路3jを有する。直流中間回路3jは、整流器2側にバンドストップフィルタ5jを有し、インバータ6側に第1のコンデンサ4を有する。
より具体的には、図4に示すように、インバータ6のパッケージ6aの端子6p、6nに、それぞれ、第1のコンデンサ4のパッケージ4aの端子4p、4nを接続できる。これにより、第1のコンデンサ4のp側電極4pl、n側電極4nlからインバータ6のパッケージ6aの端子6p、6nまでの距離を低減できる。これにより、第1のコンデンサ4の容量をさらに小さくできる。なお、バンドストップフィルタ5jのパッケージ5pと第1のコンデンサ4のパッケージ4aとは、所定の配線で接続することができる。
あるいは、図示しないが、インバータ6と第1のコンデンサ4とが1つのパッケージとしてパッケージ化されていてもよい。この場合も、図4に示すものと同様に、第1のコンデンサ4のp側電極4pl、n側電極4nlからインバータ6のパッケージ6aの端子6p、6nまでの距離を低減できる。これにより、第1のコンデンサ4の容量をさらに小さくできる。
このように、実施の形態2では、第1のコンデンサ4のp側電極4pl、n側電極4nlからインバータ6のパッケージ6aの端子6p、6nまでの距離を低減できるので、第1のコンデンサ4の容量をさらに小さくできる。
(実施の形態3)
次に、実施の形態3にかかるモータ駆動装置100kについて説明する。以下では、実施の形態1と異なる部分を中心に説明する。
実施の形態1では、バンドストップフィルタ5iが、第1のコンデンサ4とインバータ6との間に配されているが、実施の形態3では、バンドストップフィルタ5kが、ラインフィルタ1と整流器2との間に配されている。
具体的には、モータ駆動装置100kは、図5に示すように、主回路部200iに代えて主回路部200kを有する。主回路部200kは、直流中間回路3iに代えて直流中間回路3kを有する。直流中間回路3kは、基本の形態におけるモータ駆動装置100の直流中間回路3と同様である。また、主回路部200kは、バンドストップフィルタ5kをさらに有する。バンドストップフィルタ5kは、ラインフィルタ1と整流器2との間に配されている。
このように、実施の形態3では、バンドストップフィルタ5kが、ラインフィルタ1と整流器2との間に配されている。これにより、ラインフィルタ1の近くで高周波ノイズを低減できるので、効果的に高周波ノイズを低減できる。
また、実施の形態3では、バンドストップフィルタ5kがラインフィルタ1と整流器2との間に配されているので、図6に示す整流器2、直流中間回路3、及びインバータ6が1つのパッケージとしてパッケージ化されている場合に、バンドストップフィルタ5kをパッケージの外側に配置できる。これにより、パッケージを容易に小型化できる。また、パッケージをモータ駆動装置に実装した後に、バンドストップフィルタ5kにおける第2のリアクトル5aの値及び/又は第2のコンデンサ5bの値を調整してバンドストップフィルタ5kのフィルタ特性を調整(例えば、最適化)できる。
以上のように、本発明にかかるモータ駆動装置は、モータの駆動に有用である。
1 ラインフィルタ
1a 第1のリアクトル
2 整流器
3、3i、3j 直流中間回路
4 第1のコンデンサ
5a 第2のリアクトル
5b 第2のコンデンサ
5c 直列共振フィルタ
5i、5j、5k バンドストップフィルタ
6 インバータ
7a〜7c 電流検出器
8 駆動回路
11 3相/2相変換器
12 位相演算器
13 振幅演算器
14 回転数設定器
15 減算器
16 積分器
17 加算器
18 正弦波発生器
19 乗算器
20 比較器
21 NOT演算器
22 キャリア発生器
23 電圧振幅調節器
24 瞬時位相調節器
25 バンドストップフィルタ
26 有効電流演算器
27 位相差演算器
28 目標位相差設定器
29 減算器
30 回転数指令値補正部
31 モータ電圧位相補正部
32 モータ電圧振幅補正部
100、100i、100j、100k モータ駆動装置
200、200i、200j、200k 主回路部
300 制御部

Claims (3)

  1. 交流電源から供給された交流電力を直流電力に変換する整流器と、
    複数のスイッチング素子を有し、前記複数のスイッチング素子を用いて、前記整流器により変換された直流電力を交流電力に変換し、変換された交流電力をモータに供給するインバータと、
    モータ電圧及びモータ電流の間の位相差と目標位相差との偏差に基づいて、回生電流を抑制するようにモータ電圧位相指令値を求める回生電流抑制手段と、
    求められたモータ電圧位相指令値とキャリア周波数を有するキャリアとに基づいて、前記複数のスイッチング素子の駆動制御を行う駆動制御手段と、
    前記整流器と前記インバータとの間に配された第1のコンデンサと、
    前記交流電源と前記整流器との間に配されたラインフィルタと、
    前記整流器と前記第1のコンデンサとの間に配され、前記キャリア周波数に対応した高周波ノイズを除去するノイズフィルタと、
    を備え
    前記ノイズフィルタは、バンドストップフィルタである
    ことを特徴とするモータ駆動装置。
  2. 前記ノイズフィルタのパッケージは、前記第1のコンデンサのパッケージに外部接続されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のモータ駆動装置。
  3. 前記ラインフィルタは、第1のリアクトルを有し、
    前記ノイズフィルタは、第2のリアクトル及び第2のコンデンサが直列接続された直列共振フィルタを有し、
    前記第2のコンデンサは、キャリア周波数のリップル電流を流すことが可能なコンデンサである
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のモータ駆動装置。
JP2012072491A 2012-03-27 2012-03-27 モータ駆動装置 Expired - Fee Related JP5990970B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012072491A JP5990970B2 (ja) 2012-03-27 2012-03-27 モータ駆動装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012072491A JP5990970B2 (ja) 2012-03-27 2012-03-27 モータ駆動装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013207869A JP2013207869A (ja) 2013-10-07
JP5990970B2 true JP5990970B2 (ja) 2016-09-14

Family

ID=49526484

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012072491A Expired - Fee Related JP5990970B2 (ja) 2012-03-27 2012-03-27 モータ駆動装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5990970B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113508520A (zh) * 2019-03-11 2021-10-15 三菱电机株式会社 转换器装置、马达驱动装置以及空气调节机

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0236762A (ja) * 1988-07-27 1990-02-06 Hitachi Ltd Pwm電力変換器の制御方法
JPH0479773A (ja) * 1990-07-20 1992-03-13 Fujitsu General Ltd 空気調和機
JP2003021070A (ja) * 2001-07-04 2003-01-24 Toyota Industries Corp 電動式容量可変型圧縮機用の駆動装置
JP5359245B2 (ja) * 2008-12-17 2013-12-04 株式会社富士通ゼネラル モータ駆動装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013207869A (ja) 2013-10-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Zhao et al. Inverter power control based on DC-link voltage regulation for IPMSM drives without electrolytic capacitors
Inazuma et al. High-power-factor control for inverter output power of IPM motor driven by inverter system without electrolytic capacitor
JP6218961B2 (ja) 多重巻線電動機駆動制御装置
JP5047021B2 (ja) 電動機駆動装置および空気調和機
JP5542609B2 (ja) 無効電力補償装置
JP5359245B2 (ja) モータ駆動装置
EP2765703A2 (en) System and methods for controlling electric machines
US11211879B2 (en) Capacitor size reduction and lifetime extension for cascaded H-bridge drives
JP6079094B2 (ja) インバータ制御装置
Li et al. Power-factor compensation for PWM CSR–CSI-fed high-power drive system using flux adjustment
Hiraide et al. Current harmonics reduction method of electrolytic capacitor-less diode rectifier using inverter-controlled IPM motor
Qiu et al. High performance current source inverter fed induction motor drive with minimal harmonic distortion
JP5990970B2 (ja) モータ駆動装置
Wang et al. High power factor control of IPMSM drive system without electrolytic capacitor
Abe et al. Input current harmonics reduction control for electrolytic capacitor less inverter based IPMSM drive system
Haruna et al. Behavior of a matrix converter with a feed back control in an input side
Haruna et al. Control Strategy for a Matrix Converter with a Generator and a Motor
Haga et al. High power factor control for single-phase to three-phase power converter without reactor and electrolytic capacitor
Son et al. Grid current shaping of single phase diode rectifier with small DC-link capacitor for three phase motor drive
JP5928216B2 (ja) インバータ制御装置
Zhang et al. Maximum torque increase and performance optimization for induction motor field-weakening control
KR101303952B1 (ko) 유도 전동기 제어 장치
Jiang et al. An Inverter Input Current Closed-loop Control Scheme for IPMSM Drives Fed by Electrolytic Capacitorless Converter
EP3827508A1 (en) Inverter based apparatus and control method thereof
CN110707975A (zh) 一种多相带悬浮电容电机驱动拓扑的控制方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150227

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20151222

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20151224

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160222

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160719

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160801

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5990970

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees