JP5989181B2 - 回転電機 - Google Patents

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Description

この発明は、ロータと一体に回転される冷却ファンを有する回転電機に関するものである。
従来、ロータの径方向外側に配置された複数のステータコイルのコイルエンドを冷却するために、ロータと一体に回転される冷却ファンによって冷却風を発生させるようにした車両用交流発電機が知られている。このような従来の車両用交流発電機では、冷却ファンからの冷却風によるコイルエンドの冷却性能を向上させるために、互いに隣り合うステータコイルのコイルエンドの長さを異ならせて各コイルエンド間に段差を形成することにより、冷却風に対するコイルエンドの接触面積を大きくした構造が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許第3561927号公報
しかし、上記のような従来の車両用交流発電機では、各ステータコイルのコイルエンドの長さを異ならせる必要があるので、各ステータコイルの巻線作業が複雑になり、生産性が低下してしまう。
また、一部のステータコイルのコイルエンドの長さが増大するので、コイルエンドを覆うハウジングとコイルエンドとの隙間が部分的に狭くなってしまい、コイルエンドとハウジングとの間の隙間を通る冷却風の風量が低下してしまう。これにより、コイルエンドにおける冷却性能が低下するおそれがある。
さらに、各コイルエンド間に段差を形成するので、冷却風の流路断面積が場所により大きく異なってしまい、流体圧力の変動が大きくなってしまう。これにより、冷却ファンによるファン騒音が特定次数にて悪化するおそれがある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、生産性の低下及びファン騒音の悪化を回避することができ、冷却性能の向上を図ることができる回転電機を得ることを目的とする。
この発明による回転電機は、軸線を中心に回転されるロータ、ロータよりも径方向外側に配置されている環状のステータコアと、ステータコアの周方向へ並べてステータコアに設けられている複数のステータコイルとを有するステータ、ロータとステータとを支持するハウジング、及びロータの軸線方向端部に設けられているとともにハウジングで覆われ、ロータと一体に回転されることにより冷却風を発生する冷却ファンを備え、ステータコイルは、ステータコアの軸線方向端面から突出するコイルエンドをそれぞれ有し、ハウジングには、少なくとも一部がコイルエンドよりも径方向外側の位置に存在し冷却風を通す排気口と、軸線方向についてコイルエンドと対向する凹部とが設けられている。
この発明による回転電機によれば、軸線方向についてステータコイルのコイルエンドと対向する凹部がハウジングに設けられているので、コイルエンドとハウジングとの間に形成された冷却風の流路の幅を拡大することができ、冷却性能の向上を図ることができる。また、冷却風の流路の幅の拡大によって各コイルエンド間に段差を設ける必要がなくなり、各コイルエンドの長さをすべて同一にすることができる。これにより、生産性の低下及びファン騒音の悪化を回避することができる。
この発明の実施の形態1による車両用交流発電機を示す断面図である。 図1のハウジングの内側から見たときのフロント側ハウジングを示す斜視図である。 図1の冷却ファン及びフロント側ハウジングの要部を示す模式的な断面図である。 この発明の実施の形態2による車両用交流発電機の要部を示す模式的な断面図である。 この発明の実施の形態3による車両用交流発電機の要部を示す模式的な断面図である。 この発明の実施の形態4による車両用交流発電機の要部を示す模式的な断面図である。 この発明の実施の形態5による車両用交流発電電動機を示す断面図である。 図7のロータを示す斜視図である。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1による車両用交流発電機を示す断面図である。図において、車両用交流発電機(回転電機)1は、軸線を中心に回転されるロータ2と、ロータ2の径方向外側の位置に配置され、ロータ2の外周を囲む筒状のステータ3と、ロータ2及びステータ3を支持するハウジング4と、ロータ2に設けられ、ロータ2と一体に回転されることにより冷却風を発生する冷却ファン5と、ハウジング4内に設けられ、ロータ2への給電を行うためのブラシ装置6とを有している。
ロータ2は、ロータ2の軸線上に配置された回転軸7と、回転軸7に設けられ、ハウジング4内に収容されたロータ本体8とを有している。ロータ本体8は、ブラシ装置6からの給電により磁束を発生する界磁コイル9と、界磁コイル9が設けられ、界磁コイル9が発生する磁束により磁極が形成されるポールコア10とを有している。
ステータ3は、ハウジング4内に固定されている。また、ステータ3は、ロータ本体8を囲む円筒状(環状)のステータコア11と、ステータコア11に設けられ、ロータ2の回転に伴って界磁コイル9からの磁束が変化することにより交流起電力が生じる複数のステータコイル12とを有している。なお、ハウジング4内には、図示されていないが、ステータ3で生じた交流電流を直流電流に整流する整流器、及びステータ3で生じた交流電圧の大きさを調整する電圧調整器等が設けられている。
ステータコア11は、磁性体(例えば鉄等)により構成されている。この例では、ステータコア11が、ロータ2の軸線方向に積層された複数枚の磁性体により構成されている。ステータコア11は、円環状のバックヨーク部11aと、バックヨーク部11aから径方向内側へそれぞれ突出し、ステータコア11の周方向について互いに間隔を置いて配置された複数の磁極ティース部11bとを有している。各磁極ティース部11bは、ステータコア11の周方向について等間隔に配置されている。
ステータコイル12は、各磁極ティース部11bに設けられている。また、複数のステータコイル12は、ステータコア11の周方向へ並べられている。この例では、各ステータコイル12が複数の磁極ティース部11bに跨って設けられており、周方向について互いに隣り合うステータコイル12の一部同士が径方向について重なって配置されている。各ステータコイル12は、ロータ2の軸線方向についてステータコア11の端面(ステータコア11の軸線方向端面)から突出するコイルエンド12aをそれぞれ有している。
各コイルエンド12aの頂部は、冷却ファン5の径方向外側の位置に達している。各コイルエンド12aの長さ(各コイルエンド12aの軸線方向についての寸法)は、すべて同一になっている。これにより、ステータコア11の軸線方向端面に対する各コイルエンド12aの頂部の位置は、ロータ2の軸線方向についてすべて同じ位置となっている。即ち、各ステータコイル12は、各コイルエンド12aの頂部をロータ2の軸線方向について互いにずらすことなく(即ち、各コイルエンド12aの頂部間でロータ2の軸線方向について段差を形成することなく)周方向へ並べられている。
ハウジング4は、それぞれ略椀形状とされたアルミニウム製のフロント側ハウジング13及びリア側ハウジング14により構成されている。フロント側ハウジング13及びリア側ハウジング14は、それぞれの開口部同士を対向させた状態で、図示しない複数本のボルトによって互いに固定されている。フロント側ハウジング13及びリア側ハウジング14のそれぞれは、ロータ2の軸線方向についてロータ2及びステータ3に対向している。この例では、フロント側ハウジング13及びリア側ハウジング14のそれぞれが、砂型鋳造やアルミダイキャスト等の鋳造により成型されている。
回転軸7は、フロント側ハウジング13及びリア側ハウジング14のそれぞれの中心を貫通している。また、回転軸7は、フロント側ハウジング13及びリア側ハウジング14のそれぞれに軸受15を介して回転自在に支持されている。
冷却ファン5は、ロータ本体8の軸線方向両端面にそれぞれ固定されている。従って、ロータ本体8の一方の端面に固定された冷却ファン5はフロント側ハウジング13で覆われ、ロータ本体8の他方の端面に固定された冷却ファン5はリア側ハウジング14で覆われている。また、冷却ファン5は、冷却ファン5の回転方向について互いに間隔を置いて配置された複数枚の羽根5aを有している。各羽根5aは、冷却ファン5の外周部に配置されている。
ブラシ装置6は、回転軸7のリア側の部分に固定された一対のスリップリング16と、ハウジング4内に設けられ、各スリップリング16に個別に接触する一対のブラシ17とを有している。回転軸7が回転しているときには、各スリップリング16が各ブラシ17に摺動しながら回転軸7の軸線を中心として回転する。
なお、フロント側ハウジング13からハウジング4外へ突出する回転軸7の端部には、動力を伝達するための伝達ベルト(図示せず)が巻き掛けられるプーリ18が固定されている。
図2は、図1のハウジング4の内側から見たときのフロント側ハウジング13を示す斜視図である。また、図3は、図1の冷却ファン5及びフロント側ハウジング13の要部を示す模式的な断面図である。図において、フロント側ハウジング13は、ロータ2と同軸に配置された環状の外枠部19と、外枠部19と同軸に配置され、かつロータ2の軸線方向について外枠部19よりもロータ本体8から離れた位置に配置された環状の中間枠部20と、回転軸7が通される貫通孔21が設けられ、中間枠部20の内側の位置に配置されたボス部22と、中間枠部20及びボス部22間に繋がれた複数のスポーク23と、外枠部19及び中間枠部20間に繋がれた複数のリブ24とを有している。外枠部19の内周部には、ステータコア11が嵌る段差部が設けられている。
各スポーク23は、ロータ2の軸線方向についてロータ本体8に対向する位置に配置されている。また、各スポーク23は、フロント側ハウジング13の径方向に沿ってそれぞれ配置され、かつフロント側ハウジング13の周方向へ互いに間隔を置いて配置されている。これにより、フロント側ハウジング13における中間枠部20とボス部22との間の位置には、各スポーク23で仕切られた複数の吸気口25が形成されている。
各リブ24は、冷却ファン5よりも径方向外側の位置に配置されている。また、各リブ24は、フロント側ハウジング13の周方向へ互いに間隔を置いて配置されている。これにより、フロント側ハウジング13における外枠部19と中間枠部20との間の位置には、各リブ24で仕切られた複数の排気口26が形成されている。
この例では、各リブ24が、コイルエンド12aの径方向外側の位置で外枠部19からコイルエンド12aに沿って配置されたリブ軸線方向部24aと、リブ軸線方向部24aの端部から湾曲しながら、コイルエンド12aの軸線方向外側を通って中間枠部20に達するリブ径方向部24bとを有している。これにより、各排気口26は、コイルエンド12aの径方向外側の位置から、コイルエンド12aよりも回転軸7に近い位置に達するスリット状の穴とされている。
フロント側ハウジング13における冷却ファン5の羽根5aと対向する面(ファン対向面)と冷却ファン5の羽根5aとの間の隙間は、冷却ファン5の回転により発生する冷却風の流量を確保するために、冷却ファン5の他の部分とフロント側ハウジング13との間の隙間よりも狭くなっている。この例では、図3に示すように、中間枠部20が、ロータ2の軸線方向について冷却ファン5の羽根5aと対向している。
冷却ファン5の回転により生じた冷却風は、ハウジング4外から各吸気口25を通ってハウジング4内へ送られる。各吸気口25を通ってハウジング4内へ送られた冷却風は、ハウジング4内でフロント側ハウジング13の径方向外側へ流れ、コイルエンド12aとフロント側ハウジング13との間に形成された流路を通過した後、各排気口26を通ってハウジング4外へ排出される。冷却風は、コイルエンド12aとフロント側ハウジング13との間の流路を通過するとき、コイルエンド12aとの間で熱交換を行う。コイルエンド12aは、冷却風との間での熱交換により冷却される。
各リブ24のリブ径方向部24bには、ロータ2の軸線方向についてコイルエンド12aと対向する凹部27が設けられている。リブ径方向部24bの肉厚は、凹部27が設けられていることにより、中間枠部20の肉厚よりも薄くなっている。
凹部27は、フロント側ハウジング13における冷却ファン5の羽根5aに対向する部分を避けてリブ径方向部24bに設けられている。従って、この例では、中間枠部20を避けて凹部27がリブ径方向部24bに設けられている。凹部27の内面は、ロータ2の軸線方向についてコイルエンド12aに対向するコイルエンド対向面27aと、中間枠部20のファン対向面とコイルエンド対向面27aとを結ぶ凹部側面27bとを有している。
凹部側面27bは、ロータ2の軸線方向に沿って形成された面となっている。コイルエンド対向面27aは、ロータ2の軸線方向についてリブ径方向部24bのファン対向面よりも冷却ファン5及びコイルエンド12aから離れた位置に形成された面となっている。これにより、コイルエンド12aと各リブ径方向部24bとの間に形成された冷却風の流路(隙間)の幅は、凹部27がない場合に比べて大きくなっている。
このような車両用交流発電機では、ロータ2の軸線方向についてコイルエンド12aと対向する凹部27がフロント側ハウジング13に設けられているので、コイルエンド12aとフロント側ハウジング13との間に形成された冷却風の流路の幅を拡大することができる。これにより、コイルエンド12aとフロント側ハウジング13との間を通る冷却風の風量を増加させることができ、コイルエンド12aの熱交換量を増加させることができる。従って、コイルエンド12aの冷却性能の向上を図ることができる。
また、コイルエンド12aとフロント側ハウジング13との間を通る冷却風の風量を増加させることができるので、コイルエンド12aの頂部の位置をロータ2の軸線方向についてずらして(ロータ2の軸線方向について段差をつけて)、冷却風に対するコイルエンド12aの接触面積を大きくしなくても、コイルエンド12aに対する冷却性能を確保することができる。これにより、ステータコイル12の巻線作業の複雑化を回避することができ、生産性の低下を回避することができる。
さらに、凹部27がファン対向部分を避けて設けられているので、冷却ファン5の羽根5aとフロント側ハウジング13との間の隙間が凹部27によって広がることを防止することができ、冷却風の風量を確保することができる。これにより、コイルエンド12aの冷却性能の低下を防止することができる。
また、ロータ2の軸線方向について各コイルエンド12aの長さがすべて同一となっているので、一部のステータコイル12の軸線方向長さが長くなることによるステータコイル12の銅損の増大を防止することができる。さらに、コイルエンド12aと各リブ径方向部24bとの間に形成された冷却風の流路断面積が場所により大きく異なることを防ぐこともできる。これにより、流路を通る流体圧力の変動を抑えることができ、冷却ファン5によるファン騒音の悪化を回避することができる。
実施の形態2.
実施の形態1では、凹部側面27bがロータ2の軸線方向に沿って形成された面となっているが、凹部側面27bをロータ2の軸線方向に対して傾斜した面としてもよい。
図4は、この発明の実施の形態2による車両用交流発電機の要部を示す模式的な断面図である。図に示すように、凹部側面27bは、ロータ2の軸線方向についてロータ2及びステータ3から離れるほど回転軸7との距離が連続的に大きくなるようにロータ2の軸線に対して傾斜した平面となっている。その他の構成は、実施の形態1と同様である。
このような構成であっても、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
実施の形態3.
実施の形態2では、凹部側面27bがロータ2の軸線に対して傾斜した面となっているが、凹部側面27bを階段状の面としてもよい。
図5は、この発明の実施の形態3による車両用交流発電機の要部を示す模式的な断面図である。図に示すように、凹部側面27bは、軸線方向に沿った第1面と径方向に沿った第2面とが交互に連続する階段状の面となっている。この例では、2つの第1面と1つの第2面とで凹部側面27bが構成されている。回転軸7との距離は、凹部側面27bの2つの第1面のうち、ロータ2及びステータ3から離れた第1面よりも、ロータ2及びステータ3に近い第1面のほうが、小さくなっている。その他の構成は、実施の形態1と同様である。
このような構成であっても、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
実施の形態4.
実施の形態3では、凹部側面27bが階段状の面となっているが、凹部側面27bを曲面としてもよい。
図6は、この発明の実施の形態4による車両用交流発電機の要部を示す模式的な断面図である。図に示すように、凹部側面27bは、ロータ2の軸線方向についてロータ2及びステータ3から離れるほど回転軸7との距離が連続的に大きくなるように形成された曲面となっている。この例では、凹部側面27bが、コイルエンド12aとリブ径方向部24bとの間の流路内に中心点を持つ円弧に沿った曲面になっている。その他の構成は、実施の形態1と同様である。
このような構成であっても、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
実施の形態5.
各上記実施の形態では、この発明が車両用交流発電機に適用されているが、回転電機である発電電動機にこの発明を適用してもよい。
図7は、この発明の実施の形態5による車両用交流発電電動機を示す断面図である。また、図8は、図7のロータを示す斜視図である。図において、車両用交流発電電動機(回転電機)41は、軸線を中心に回転されるランデル型のロータ42と、ロータ42の径方向外側の位置に配置され、ロータ42の外周を囲む筒状のステータ43と、ロータ42及びステータ43を支持するハウジング44と、ロータ42に設けられ、ロータ42と一体に回転されることにより冷却風を発生する冷却ファン45と、ハウジング44内に設けられ、ロータ42への給電を行うためのブラシ装置46とを有している。
ロータ42は、ロータ42の軸線上に配置された回転軸47と、回転軸47に設けられ、ハウジング44内に収容されたロータ本体48とを有している。ロータ本体48は、ブラシ装置46からの給電により磁束を発生する界磁コイル49と、界磁コイル49が設けられ、界磁コイル49が発生する磁束により磁極が形成されるポールコア50とを有している。
ポールコア50は、一対の交互に噛み合った第1のポールコア部71及び第2のポールコア部72により構成されている。第1のポールコア部71及び第2のポールコア部72は、図8に示すように、爪状磁極73,74をそれぞれ有している。隣り合う各爪状磁極73,74には、これらの爪状磁極73,74間の磁束の漏洩を減少する向きに着磁された永久磁石75が固定されている。
ステータ43は、ハウジング44内に固定されている。また、ステータ43は、ロータ本体48を囲む円筒状のステータコア51と、ステータコア51に設けられ、ロータ42の回転に伴って界磁コイル49からの磁束が変化することにより交流起電力が生じる複数のステータコイル52とを有している。なお、ハウジング44内には、図示されていないが、ステータ43で生じた交流電流を直流電流に整流する整流器、及びステータ43で生じた交流電圧の大きさを調整する電圧調整器等が設けられている。
ステータコア51は、磁性体(例えば鉄等)により構成されている。この例では、ステータコア51が、ロータ42の軸線方向に積層された複数枚の磁性体により構成されている。ステータコア51は、円環状のバックヨーク部51aと、バックヨーク部51aから径方向内側へそれぞれ突出し、ステータコア51の周方向について互いに間隔を置いて配置された複数の磁極ティース部51bとを有している。各磁極ティース部51bは、ステータコア51の周方向について等間隔に配置されている。
ステータコイル52は、各磁極ティース部51bに設けられている。また、複数のステータコイル52は、ステータコア51の周方向へ並べられている。この例では、各ステータコイル52が複数の磁極ティース部51bに跨って設けられており、周方向について互いに隣り合うステータコイル52の一部同士が径方向について重なって配置されている。各ステータコイル52は、ロータ42の軸線方向についてステータコア51の端面(ステータコア51の軸線方向端面)から突出するコイルエンド52aをそれぞれ有している。
各コイルエンド52aの頂部は、冷却ファン45の径方向外側の位置に達している。各コイルエンド52aの長さ(各コイルエンド52aの軸線方向についての寸法)は、すべて同一になっている。これにより、ステータコア51の軸線方向端面に対する各コイルエンド52aの頂部の位置は、ロータ42の軸線方向についてすべて同じ位置となっている。即ち、各ステータコイル52は、各コイルエンド52aの頂部をロータ42の軸線方向について互いにずらすことなく(即ち、各コイルエンド52aの頂部間でロータ42の軸線方向について段差を形成することなく)周方向へ並べられている。
ハウジング44は、それぞれ略椀形状とされたアルミニウム製のフロント側ハウジング53及びリア側ハウジング54により構成されている。フロント側ハウジング53及びリア側ハウジング54は、それぞれの開口部同士を対向させた状態で、図示しない複数本のボルトによって互いに固定されている。フロント側ハウジング53及びリア側ハウジング54のそれぞれは、ロータ42の軸線方向についてロータ42及びステータ43に対向している。この例では、フロント側ハウジング13及びリア側ハウジング14のそれぞれが、砂型鋳造やアルミダイキャスト等の鋳造により成型されている。
回転軸47は、フロント側ハウジング53及びリア側ハウジング54のそれぞれの中心を貫通している。また、回転軸47は、フロント側ハウジング53及びリア側ハウジング54のそれぞれに軸受55を介して回転自在に支持されている。
冷却ファン45は、ロータ本体48の軸線方向両端面にそれぞれ固定されている。従って、ロータ本体48の一方の端面に固定された冷却ファン45はフロント側ハウジング53で覆われ、ロータ本体48の他方の端面に固定された冷却ファン45はリア側ハウジング54で覆われている。また、冷却ファン45は、冷却ファン45の回転方向について互いに間隔を置いて配置された複数枚の羽根45aを有している。各羽根45aは、冷却ファン45の外周部に配置されている。
ブラシ装置46は、回転軸47のリア側の部分に固定された一対のスリップリング56と、ハウジング44内に設けられ、各スリップリング56に個別に接触する一対のブラシ57とを有している。回転軸47が回転しているときには、各スリップリング56が各ブラシ57に摺動しながら回転軸47の軸線を中心として回転する。
フロント側ハウジング53の構成は、実施の形態1のフロント側ハウジング13の構成と同様である。また、フロント側ハウジング53の各リブ24には、ロータ2の軸線方向についてコイルエンド52aと対向する凹部27が設けられている。凹部27の構成も実施の形態1と同様である。
フロント側ハウジング53からハウジング44外へ突出する回転軸47の端部には、動力を伝達するための伝達ベルト(図示せず)が巻き掛けられるプーリ58が固定されている。リア側ハウジング54には、インバータ回路(図示せず)に接続するための端子台61が設けられている。端子台61には、配線基板62が接続されている。
次に、発電電動機41を発電機として使用した場合の動作について説明する。バッテリ(図示せず)からブラシ57、スリップリング56を通じて界磁コイル49に電流が供給されて磁束が発生し、第1のポールコア部71の爪状磁極73にはN極が着磁され、第2のポールコア部72の爪状磁極74にはS極が着磁される。一方、エンジンによってプーリ58が駆動されることによりロータ42が回転するため、ステータコイル52には回転磁界が与えられて起電力が生じる。この交流の起電力は、整流器を通って直流に整流されるとともに、電圧調整器によりその大きさが調整されてバッテリに充電される。
次に、発電電動機41を電動機として使用した場合の動作について説明する。エンジンの始動時には、交流電流がステータコイル52に供給される。また、界磁電流がブラシ57、スリップリング56を通じて界磁コイル49に供給されて磁束が発生し、第1のポールコア部71の爪状磁極73にはN極が着磁され、第2のポールコア部72の爪状磁極74にはS極が着磁される。そして、ステータコイル52及びロータ本体48が電磁石として作用し、ロータ本体48が回転軸47とともにステータ43内で回転する。この回転軸47の回転力がプーリ58を介してエンジンの出力軸に伝達され、エンジンが始動される。
このような発電電動機41にこの発明を適用しても、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
なお、各上記実施の形態では、凹部27がリブ24にのみ設けられているが、これに限らず、例えば、ロータ2の軸線方向についてコイルエンド12aと対向してリブ24に設けられた凹部27が中間枠部20にまで及んでいてもよい。
また、各上記実施の形態では、各排気口26が、コイルエンド12aの径方向外側の位置から、コイルエンド12aよりも回転軸7に近い位置に達するスリット状の穴とされているが、各排気口26の少なくとも一部がコイルエンド12aの径方向外側の位置に存在していればよく、例えばコイルエンド12aの径方向外側の位置にのみ各排気口26を設けてもよい。
さらに、各上記実施の形態では、凹部27が、冷却ファン5,45の羽根5a,45aに対向するフロント側ハウジング13,53の部分を避けてリブ径方向部24bに設けられているが、冷却ファン5,45による冷却風の風量を確保することができるのであれば、羽根5a,45aに対向するフロント側ハウジング13,53の部分に凹部27の一部が及んでいてもよい。
1 車両用交流発電機(回転電機)、2,42 ロータ、3,43 ステータ、4,44 ハウジング、5,45 冷却ファン、5a,45a 羽根、11,51 ステータコア、12,52 ステータコイル、12a,52a コイルエンド、13,53 フロント側ハウジング、26 排気口、27 凹部、41 車両用発電電動機(回転電機)。

Claims (5)

  1. 軸線を中心に回転されるロータ、
    上記ロータよりも径方向外側に配置されている環状のステータコアと、上記ステータコアの周方向へ並べて上記ステータコアに設けられている複数のステータコイルとを有するステータ、
    上記ロータと上記ステータとを支持するハウジング、及び
    上記ロータの軸線方向端部に設けられているとともに上記ハウジングで覆われ、上記ロータと一体に回転されることにより冷却風を発生する冷却ファン
    を備え、
    上記ステータコイルは、上記ステータコアの軸線方向端面から突出するコイルエンドをそれぞれ有し、
    上記ハウジングには、少なくとも一部が上記コイルエンドよりも径方向外側の位置に存在し上記冷却風を通す排気口と、軸線方向について上記コイルエンドと対向する凹部とが設けられており、
    上記凹部の凹部側面は、軸線方向に沿って形成された面であり、
    前記ハウジングは、環状の外枠部と、環状の中間枠部と、前記外枠部と前記中間枠部との間に繋がれた複数のリブとを有し、
    前記排気口は、各前記リブで仕切られており、
    前記リブの肉厚は、前記凹部が設けられていることにより、前記中間枠部の肉厚よりも薄くなっている回転電機。
  2. 軸線を中心に回転されるロータ、
    上記ロータよりも径方向外側に配置されている環状のステータコアと、上記ステータコアの周方向へ並べて上記ステータコアに設けられている複数のステータコイルとを有するステータ、
    上記ロータと上記ステータとを支持するハウジング、及び
    上記ロータの軸線方向端部に設けられているとともに上記ハウジングで覆われ、上記ロータと一体に回転されることにより冷却風を発生する冷却ファン
    を備え、
    上記ステータコイルは、上記ステータコアの軸線方向端面から突出するコイルエンドをそれぞれ有し、
    上記ハウジングには、少なくとも一部が上記コイルエンドよりも径方向外側の位置に存在し上記冷却風を通す排気口と、軸線方向について上記コイルエンドと対向する凹部とが設けられており、
    上記凹部の凹部側面は、軸線方向に対して傾斜した面であり、
    前記ハウジングは、環状の外枠部と、環状の中間枠部と、前記外枠部と前記中間枠部との間に繋がれた複数のリブとを有し、
    前記排気口は、各前記リブで仕切られており、
    前記リブの肉厚は、前記凹部が設けられていることにより、前記中間枠部の肉厚よりも薄くなっている回転電機。
  3. 軸線を中心に回転されるロータ、
    上記ロータよりも径方向外側に配置されている環状のステータコアと、上記ステータコアの周方向へ並べて上記ステータコアに設けられている複数のステータコイルとを有するステータ、
    上記ロータと上記ステータとを支持するハウジング、及び
    上記ロータの軸線方向端部に設けられているとともに上記ハウジングで覆われ、上記ロータと一体に回転されることにより冷却風を発生する冷却ファン
    を備え、
    上記ステータコイルは、上記ステータコアの軸線方向端面から突出するコイルエンドをそれぞれ有し、
    上記ハウジングには、少なくとも一部が上記コイルエンドよりも径方向外側の位置に存在し上記冷却風を通す排気口と、軸線方向について上記コイルエンドと対向する凹部とが設けられており、
    上記凹部の凹部側面は、軸線方向に沿った第1面と、径方向に沿った第2面とが交互に連続する階段状の面であり、
    前記ハウジングは、環状の外枠部と、環状の中間枠部と、前記外枠部と前記中間枠部との間に繋がれた複数のリブとを有し、
    前記排気口は、各前記リブで仕切られており、
    前記リブの肉厚は、前記凹部が設けられていることにより、前記中間枠部の肉厚よりも薄くなっている回転電機。
  4. 上記凹部は、上記冷却ファンの羽根と対向する上記ハウジングの部分を避けて設けられている請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の回転電機。
  5. 各上記コイルエンドの長さは、すべて同一とされている請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の回転電機。
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