JP5988375B2 - コントロール機器 - Google Patents

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Description

本発明はコントロール機器に関し、特に、扱いが容易であって、例えば、デジタル機器に不慣れなユーザであっても容易に認証を行えるようにするような用途に好適であり、且つ、簡素に実現可能で精度のよいコントロール機器に関する。
セットトップボックス(STB)等の高度な家庭内機器やタブレット端末等を含む情報端末一般において、システムの利用者認証を行う技術がある。例えば特許文献1では、二次元バーコードに認証用URLをのせて、携帯電話等のカメラで撮影することで認証を行なっている。
また、FeliCa(登録商標)などのNFC(Near Field Communication;近距離無線通信)による認証も存在する。さらに例えば非特許文献1及び2にそれぞれ、顔画像認証(フェイスロック認証)及びQRコード(登録商標)認証といった各種の認証解除手法が記載されている。
一方、非特許文献3にはTV電話システムによる在宅医療支援の例として、新見医師会「遠隔在宅医療支援システム」が紹介されている。
特開2010-205221号公報
「顔認証でロック解除するスマホ登場」、[オンライン]、2011.12.01、インターネット<URL;http://r25.yahoo.co.jp/fushigi/rxr_detail/?id=20111201-00022173-r25> 「パスワードの代わりに「QRコード(登録商標)の読み取り」で個人認証、メディアスティック」、[オンライン]、インターネット<URL;http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/0703/02/news031.html> 「新見あんしんネット」、[オンライン]、インターネット<URL;https://niimi-anshin.net/niimi_repo/>
しかし上記のような認証方法では、デジタル機器を使い慣れた者であれば問題ないが、特に老人等、デジタル機器を使い慣れていない者が使用する場合、使い勝手の面で大きな問題となる。特に近年では非特許文献3に示すように、TV電話等を用いて遠隔医療を行うケースもあり、高齢者の宅内にTV電話機器等が置かれることが多く、このようなTV電話機器をうまく使いこなそうとうしても、上記のような認証方法を採用すると高齢者にとっては非常に難しい場合がある。
加えて、NFC等の無線機能を利用した認証の場合、複数の認証カードを用いた認証はできないし、図5の(A)に模式的に示すように、無線機能チップの搭載されたカード同士が重なってしまうと、認証がうまくいかないケースもある。
また画像処理であっても、例えば図5の(B)に模式的に示すように、扱いやすいように物体にQRコード(登録商標)等を付与(ここではチェス駒の裏面に付与)しておいても、当該コードの複数の同時認識等は困難である。さらに画像処理であれば、精度が悪くわずかのずれで認証がうまくいかなくなってしまう場合も多い。かかる場合に高齢の利用者がエラーリカバリを簡単にできるとは限らない。
本発明は上記の従来技術の課題に鑑み、扱いが容易であり、簡素に実現可能であり、さらに、精度のよいコントロール機器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、ビットオブジェクトのセットであって、当該セットから選択した任意の組み合わせにおいてその総重量が一意に定まるような所定の重量値を各々のビットオブジェクトが有するような、ビットオブジェクトのセットを用いたコントロール機器であって、前記セットの中からユーザが選択したビットオブジェクトの組み合わせの総重量を計測する重量計測部と、前記一意に定まることに基づいて、前記計測された総重量より前記ユーザが選択したビットオブジェクトの組み合わせを特定するオブジェクト特定部と、前記特定された組み合わせに基づいた所定機能を実行する機能部と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、ユーザは所望機能に対応するビットオブジェクトの組み合わせを選択してその重量を計測させるだけで、機能部によって所望機能が実行されるので、ユーザはコントロール機器を容易に扱うことができる。
また、ビットオブジェクトに関しては任意の組み合わせにおいて総重量が一意に定まるように、予めその重量を設定しておくだけでよい。これに加えて所定機能と総重量との対応表に相当する情報を予めコントロール機器に設定しておくだけでよい。従って、コントロール機器は簡素に実現可能であり、さらに、計測重量に基づいて精度よく所望機能を実行させることができる。
一実施形態に係るコントロールシステムの機能ブロック図である。 ビットオブジェクトの組み合わせと対応して実行される機能との対応表の例を示す図である。 1つのビットオブジェクトを1つの連絡先に割り当てて、複数の連絡先を直感的に指定可能なように対応表を構成できることを例で示す図である。 計測された総重量よりオブジェクト特定部がビットオブジェクトの組み合わせを特定する方法のフローチャートである。 従来技術における課題を説明するための図である。
図1は、一実施形態に係るコントロールシステムの機能ブロック図である。コントロールシステム1は、ビットオブジェクト2及びコントロール機器3を備える。コントロール機器3は、重量計測部31、オブジェクト特定部32及び機能部33を含む。これらの概要は次の通りである。
ビットオブジェクト2は、その各々が1以外の所定数(=aとする)の異なる冪乗の重量値を有する物体であり、複数存在してセットとなっている。図1では、前記1以外の所定数a=2として、重量値が2のそれぞれ0〜4乗グラムである5つのビットオブジェクト2のセットB1〜B5が例として示されている。ビットオブジェクト2はまたその各々が、色分けされる、別形状で構成される、目印を付与される、等することによって、ユーザが各々を区別して識別可能なように構成されている。
重量計測部31はいわゆる「測り」(荷重計)であり、物体の重量を計測する機能を有する。なお、コントロール機器3をSTBなどを用いて実装する際に、重量計測部31はBluetooth(登録商標)などの無線通信機能を備えた、既に家庭内に存在している体重計を採用することで、コスト低減を図ってもよい。
コントロールシステム1を利用するユーザは、(1)に示すように、ビットオブジェクト2のセットより所定の組み合わせを選んで、重量計測部31にその総重量を計測させる。オブジェクト特定部32は、当該計測された総重量よりユーザの選んだビットオブジェクト2の組み合わせを特定する。機能部33は、当該特定された組み合わせに予め対応づけられた所定の機能を実行する。
ここで、ビットオブジェクト2の所定の組み合わせと、当該所定の組み合わせに対応して実行される機能との対応表は予めコントロール機器3に設定しておき、ユーザも当該対応表をメモしておくなどして記憶しておく。こうして、ユーザは実行させたい所定機能に応じたビットオブジェクト2の組み合わせを選んでその総重量を重量計測部31に計測させるだけで、コントロール機器3に所定機能を実行させることができるようになる。なお、当該対応表はユーザがコントロール機器3に対してマニュアル入力で設定するようにしてもよい。
例えば、図1の(2)に示すようにビットオブジェクト2のある組み合わせを選択してその総重量を計測させた際には看護師1とユーザとの間でTV電話が開始され、(3)に示すようにビットオブジェクト2の別のある組み合わせを選択してその総重量を計測させた際には医師1とユーザとの間でTV電話が開始される、といったことが可能となる。
なお、詳細に関しては後述するが、セットとして構成されるビットオブジェクト2の各重量を予めコントロール機器3にユーザのマニュアル入力等で記録しておくことにより、ビットオブジェクト2の任意の組み合わせに対してその総重量のみから、当該組み合わせを構成するビットオブジェクト2をオブジェクト特定部32によって一意に特定することができる。従って、ユーザは対応表に従って、所望の機能に対応する組み合わせを選択することで、コントロール機器3に所望の機能を実行させることができる。
なおまた、次の場合、機能部33は機能実行を行わない。
[場合1]オブジェクト特定部32が、総重量の値がビットオブジェクト2の組み合わせによっては与えられない値であると判定した場合
[場合2]オブジェクト特定部32が、総重量の値に対応するビットオブジェクト2の組み合わせを特定したが、当該特定された組み合わせに対応して実行させる機能が対応表に設定されていない場合
図2は、ビットオブジェクトの組み合わせと対応して実行される機能との対応表の例である。欄C1に示されるビットオブジェクトは図1の例と同様であって、重量値が2のそれぞれ0〜4乗グラムであるビットオブジェクトB1〜B5からなるセットを例として示してある。欄C2は、ビットオブジェクトのセットB1〜B5の中からどのように組み合わせて選ぶかと、当該組み合わせにおける総重量と、当該組み合わせに対応して実行される機能との見出し欄であり、具体例が欄C3〜C8に示されている。ここでは、チェックマークが付与されたビットオブジェクトは当該組み合わせに含まれ、チェックマークが付与されていないビットオブジェクトは当該組み合わせに含まれないものとする。
欄C3に示すように、ビットオブジェクトB1(重量1g)、B2(重量2g)及びB5(重量16g)の組み合わせに対しては、所定機能として「医療システムへのログイン」が実行される。この際、重量計測部31の計測した総重量19g(=1g+2g+16g)より、オブジェクト特定部32が選択されたビットオブジェクトがB1、B2及びB5であることを一意に特定し、当該特定結果と、欄C3に示す予め設定された対応関係と、によって機能部33が「医療システムへのログイン」を実行する。
以下同様に、欄C4に示すように、ビットオブジェクトB1(重量1g)のみの組み合わせ(総重量1g)に対して「TV電話を起動」の機能が実行される。欄C5に示すように、ビットオブジェクトB1(重量1g)及びB2(重量2g)の組み合わせ(総重量3g)に対して「看護師1へTV電話開始」が実行される。欄C6に示すように、ビットオブジェクトB1(重量1g)及びB4(重量8g)の組み合わせ(総重量9g)に対して「医師1へTV電話開始」が実行される。
欄C7に示すように、ビットオブジェクトB2(重量2g)のみの組み合わせ(総重量2g)に対して「TV番組予約メニューを起動」が実行される。欄C8に示すように、ビットオブジェクトB2(重量2g)及びB3(重量4g)の組み合わせ(総重量6g)に対して「番組1の録画を予約」が実行される。なお、対応表はこれらのうちの一部分のみの対応欄で構成されていてもよいし、さらにその他の対応欄が設けられていてもよい。
以上、図2の例は、コントロールシステム1をSTBを利用して実現すると共に、当該STBにおけるTV電話機能によってユーザの遠隔医療を実施するような用途において好適な各機能の例である。当該用途に限定されず、所定の対応表を予め設けておくことで、任意の組み合わせに対して任意の機能を対応づけてよい。
機能を対応づける組み合わせは、ビットオブジェクトのセットから選びうる全ての組み合わせのうち一部分のみを採用するようにしてもよい。なお、ビットオブジェクトがn個からなるセットとして構成されている場合、各ビットオブジェクトを選ぶ又は選ばないに関して2通りがあり、n個全てを選ばない場合を除外することによって、1つの対応表にて設定可能な組み合わせの総数は「2n−1」通りとなる。
当該対応表によって機能部33が実現する機能には、より一般的な例として、ユーザを認証する機能(具体例として欄C3)、所定のアプリケーションを起動あるいは実行する機能(具体例として欄C4,C7)、所定連絡先との通信を開始する機能(具体例として欄C5,C6)が含まれていてもよい。
当該通信を開始する機能においては、通信方式はTV電話に限らず音声のみの電話であってもよく、電話の起動に限らず、電子メールを送信するために本文を入力する画面(宛先は所定連絡先によって設定済み)等のインターフェースを起動するようにしてもよい。所定連絡先に関しては、単一の連絡先に限らず、複数の連絡先とユーザとの間で同時に通信を開始するようにしてもよい。電話であれば複数の連絡先とユーザとが同時参加する会議方式でなされてもよいし、電子メールであれば複数の宛先が設定されてもよい。
以下、対応表において、所定連絡先とユーザとの間で所定方式によって通信を開始する機能を指定する際の3つの実施形態(第1〜第3実施形態)を紹介する。なお、同様の手法は、「所定連絡先」を「所定の録画予約番組」に置き換え、「所定方式の通信」を「所定メディアにおける番組録画予約」に置き換えて、番組録画予約などにも適用可能である。
第1実施形態では、ビットオブジェクトのうちの一部分を通信方式の指定用に、別の一部分を通信相手の指定用に利用する形で、対応表を構築しておいてもよい。これにより、通信方式がn通り、通信相手がm通りあって、これら全ての組み合わせで通信開始を可能にさせたい場合に、対応表の欄をn×m通りの全組み合わせにつき個別に設定し記憶する代わりに、実質的に記憶しておく必要がある組み合わせの数をn+mに抑えることができる。
例えば、TV電話機能を表す駒(として構成されたビットオブジェクト)の組み合わせA1と、相手を表す駒の組み合わせA2とを合わせて(A1+A2として)選べば、当該相手に対するTV電話を起動することが可能となり、電子メール機能を表す駒の組み合わせA3と、当該同一の相手を表す駒の組み合わせA2とを合わせて(A3+A2として)選べば、当該相手に対する電子メールを起動することが可能となる。
あるいは、第2実施形態では、第1実施形態の規則を採用した上でさらに、通信相手の指定に当該相手に対応する単一のビットオブジェクトを利用すると共に、複数の相手を対象とした通信の開始を、各相手に対応するビットオブジェクトを組み合わせて指定できるように対応表を構築しておいてもよい。
例えば、図2の例より、欄C4、C5及びC6(並びに欄C2)を抜粋し、これらを含んだ対応表を想定する。この場合、それぞれビットオブジェクトB2及びB4を、通信相手として看護師1及び医師1を指定するのに利用し、ビットオブジェクトB1を通信方式としてTV電話を指定するのに利用する、との規則で対応表を構築している。従って、ユーザと看護師1及び医師1との両者間で同時に(ユーザ、看護師1及び医師1の3者による会議方式で)TV電話による通信を開始させる場合には、ビットオブジェクトB1、B2及びB4の組み合わせを選択するよう、当該対応表に記載しておいてもよい。
すなわち、第2実施形態では、合計n人の通信相手を予め登録しておく場合、所定の重量値を有し各相手に対応した個別の単一のビットオブジェクトを、例えば当該相手の顔写真を貼る又は名前を書くなどして、ユーザが識別可能なようにしてそれぞれ用意しておくことで、合計n個のビットオブジェクトを通信相手指定用に用意しておけばよい。複数の相手を同時指定して通信を行う際は、各相手に対応するビットオブジェクトを選んで組み合わせればよいので、ユーザは直感的な指定が可能となる。
図3に、n=3の場合の当該直感的な指定を可能とした対応表のうち、通信相手を指定する旨の情報の部分を示す。ここでは、欄C10に示すように、ビットオブジェクトB6、B7及びB8が用意され、それぞれ重量が4g、8g及び16gであって、また、当該各ビットオブジェクトによって指定される通信相手をユーザが直感的に確認可能なように、通信相手であるAさん、Bさん及びCさんの顔写真が貼付されている。
当該ビットオブジェクトの選択により特定される連絡先が、欄C11〜C18に示されている。なお、当該ビットオブジェクトB6〜B8は、図1や図2におけるビットオブジェクトのセットB1〜B5とは独立の、別のビットオブジェクトのセットに属するものを例として示している。
図3ではすなわち、欄C12〜C14にそれぞれ示すように、各ビットオブジェクトB6、B7及びB8を選択すれば、顔写真の貼付されたAさん、Bさん及びCさんをそれぞれ連絡先として指定できる。2人と同時に連絡を取りたい場合は、欄C15〜C17に示す通り、対応する2人のビットオブジェクトを選択すればよい。例えば欄C15に示すように、AさんとBさんの2人を同時に連絡先に指定したい場合は、Aさんに対応するビットオブジェクトB6とBさんに対応するビットオブジェクトB7とを選択すればよい。
同様に、3人と同時に連絡を取りたい場合は、欄C18に示すように、当該3人のそれぞれに対応しているビットオブジェクトB6、B7及びB8を全て選択すればよい。こうして、直感的に連絡先を特定することができる。
なお、図3の例では連絡手段(メールあるいはTV電話といった通信方式)は別途のビットオブジェクトで指定することを想定している。すなわち、欄C11の「重量の和」の項目は、当該別途のビットオブジェクトの重量を含まない、連絡先指定のビットオブジェクトのみに関する部分的な和である。なおまた、連絡手段が1つの種類(例えばTV電話)に固定されていれば、あるいは、ユーザが別途連絡手段を指定する(ビットオブジェクト以外のメニュー選択等で指定してもよい)ものとして、当該連絡先を指定することでただちに通信も開始されるように対応表を構成しておいてもよい。
あるいは、第1実施形態を修正する形の第3実施形態では、第1の対応表を用いてn通りの組み合わせのいずれかを選択して重量計測部31乃至機能部33を稼働させることで、所定の通信方式を指定してコントロール機器3をユーザからの通信相手の指定待ち状態へと遷移するようにして、再度、第2の対応表を用いてm通りの組み合わせのいずれかを選択して重量計測部31乃至機能部33を稼働させることで、所定の通信相手を指定して、通信を開始するようにしてもよい。この場合、対応表を2つ設ける代わりに、ビットオブジェクトを通信方式指定用と通信相手指定用とに分ける必要がなくなる。
次に、ビットオブジェクトのセットより選択した任意の組み合わせに対して、その総重量から組み合わせを一意に特定できることを説明する。例えば、aを2以上の整数とし、重量値がaの冪乗のビットオブジェクトのセットを用意したとして、これらの冪乗ビットの中から、任意の数のビット(n、m、l番・・・)を抽出したとする。このとき、これらの和の合計が、任意に抽出したビット(x、y番・・・)の和と等しいとすると、
an + am + al +・・・=ax + ay +・・・ [式1]
が成り立つことになる。ここで簡単のため、n<m, l, x, y,・・・として、両辺をanで割ると、
1 + am - n + al - n +・・・=ax - n + ay - n +・・・ [式2]
となる。
ここで、両辺をaで割った余りを求めると、上記[式2]の左辺は、
1 + am - n + al - n +・・・≡1(mod a) [式3]
となって余りが1であり、右辺は、
ax - n + ay - n +・・・≡0(mod a) [式4]
となって余りが0となるため、[式2]の両辺の余りが一致しない。従って、等式である[式2]は成り立たない。つまり、2以上の整数aであれば、その冪乗の和は一意になることになるため、本発明におけるビットオブジェクトのセットとしての用途に問題無く使用できる。なお、和の一意性に関して一般的な場合については後述する。
オブジェクト特定部32が総重量値からビットオブジェクトの組み合わせを特定する際には、以下説明する図4のフローに従えばよい。あるいは、図2で説明した対応表に予め記載されている総重量値のいずれかに計測した総重量値が等しいと判定できるか否かを調べるようにしてもよい。
図4では、ビットオブジェクトのセットはN個からなり、aを2以上の整数として、それぞれ重量値a, a2, ..., aNを有するものとし(重量の単位は任意)、重量計測部31で得られた総重量値をW0として、各ステップは次の通りである。
[ステップS1] i番目のビットオブジェクト(重量値ai)に関する仮判定を行うための変数iに値として「i=N」を設定し、重量値を保持するための変数Wに値として「W=W0」を設定し、ステップS2へ進む。
[ステップS2] 変数Wに関して、「W≧ai」であればステップS3へ進み、そうでなければステップS5へ進む。
[ステップS3] 組み合わせの中にi番目のビットオブジェクト(重量値ai)が含まれるものとして仮判定し、ステップS4へ進む。
[ステップS4] 変数Wの値を、「W=W−ai」に更新(変数Wの値を、当該時点の値からi番目のビットオブジェクトの重量値aiを減じた値に更新)して、ステップS6へ進む。
[ステップS5] 組み合わせの中にはi番目のビットオブジェクト(重量値ai)が含まれないものとして判定し、ステップS6へ進む。
[ステップS6] 変数iに関して、「i=1」であればステップS8へ進み、そうでなければステップS7へ進む。
[ステップS7] 変数iの値を、「i=i−1」に更新して(変数iの値を1だけ減じて)、ステップS2へ戻る。
[ステップS8] 変数Wに関して、「W=0」であればステップS9へ進み、そうでなければステップS10に進む。
[ステップS9] 当該フローにおける最終判断として、総重量W0の組み合わせを構成するビットオブジェクトは、i番目の各ビットオブジェクトのうち、ステップS2の肯定判断を経てステップS3を通過することにより、含まれると仮判定されたi番目のビットオブジェクトであると特定する。(ステップS2の否定判断を経てステップS5を通過したi番目のビットオブジェクトは、組み合わせに含まれないものとして判断される。)
[ステップS10] 当該フローにおける最終判断として、総重量W0となるようなビットオブジェクトの組み合わせ自体が存在しないと判断する。
なお、図4のフローは、i番目のビットオブジェクト(重量値ai)が、それより軽い1〜(i−1)番目のビットオブジェクトの重量値の総和よりも重いことに基づいて一意な組み合わせを特定するものである。従って、本発明においては、各ビットオブジェクトの重量値は、必ずしも2以上の整数aによってその冪乗でaiとして与えられていなくともよい。
すなわち、各ビットオブジェクトの重量値はより一般には、次の条件(条件A)を満たすような値を採用するようにしてもよい。例えば、k=3個からなるビットオブジェクトのセットにおいて各重量が「1g, 3g, 5g」である場合、以下の条件Aを満たす。
[条件A]
k個のセットからなるビットオブジェクトの重量値が「A1, A2, ,..., Ak」であって、
大小関係を「A1<A2<…<Ak」とすると、
全てのi(1≦i≦k−1)について、「A1+A2+…+Ai<Ai+1」を満たす。
図4のフローは、上記条件Aに基づくものであり、「重量値ai」を「重量値Ai」に置き換え(すなわち、i番目のビットオブジェクトを重量値Aiであるものとし)、「N」を「k」に置き換えることで、上記条件Aにおけるより一般の重量値「A1, A2, ,..., Ak」の場合にも全く同様に図4のフローにより組み合わせ特定が可能である。
また、各ビットオブジェクトの重量値が2以上の整数aによってその冪乗aiとして与えられる場合に上記条件Aは成立するが、この際、aを整数に限定しなくとも、2以上の実数a(又は同様に0<a≦1/2の実数a)であっても条件Aは成立することは明らかである。従って、各ビットオブジェクトの重量値が所定の実数a(0<a≦1/2, a≧2)の冪乗ai(iは整数)で与えられる場合も、本発明を適用可能である。この際、冪乗ai(iは整数)のiは、ビットオブジェクト毎に異なる値を与えておけばよく、必ずしもi=0,1,2,3,4のように連続している必要はない。また、整数であるので、負の値であってもよい。例えば、i=−2, −1, 2, 3のように与えて、ビットオブジェクトの重量値を設定してもよい。
なお、さらに一般には、ビットオブジェクトのセットから選んだ任意の組み合わせにおいてその総重量が一意に定まるように、すなわち、任意の互いに異なる2つの組み合わせを選んだ際にそれらの総重量が異なるように、重量を定めたうえでビットオブジェクトを用意しておけば、本発明は適用可能である。この場合、図4のようなフローでは組み合わせを特定できない場合であっても、図2に示すような対応表に記載の総重量を参照することで、本発明を適用可能である。
次に、重量計測部31の計測重量に応じたオブジェクト特定部32の判定処理及び機能部33の対応処理の追加的な実施形態を説明する。
重量計測部31では、「測り」に何も乗せられていない状態から、ユーザがビットオブジェクトの組み合わせを乗せた後、重量値が安定したと所定基準において判断される状態において、または、ユーザが乗せ終わった旨をマニュアル入力で指定した場合において、重量値を確定してオブジェクト特定部32に通知すればよい。この際、重量計測部31は力センサ(「測り」)によって重量を時間変化する力として計測し、力を最初に検出した時点(零点からの所定基準の変動で判断可能)から総重量が確定したと判断される時点に至るまでの力の時間変化を取得してもよい。
ここで、オブジェクト特定部32にて総重量の確定値だけを確認していると、悪意ある利用がなされる場合がある。特に機能部33においてユーザの認証を行うような場合に、悪意あるユーザが「測り」に対して手に体重を乗せて徐々に重くしていくことで、認証を破ることも可能になってしまう。このような不正を防止するため、重量計測部31にて力センサの取得した力の時間変化に基づいて、オブジェクト特定部32が正規のビットオブジェクトが利用されていないものとしてリジェクト判定し、機能部33が機能実行することを中止するような方式を採用してもよい。
リジェクト判定は、前記力の時間変化に基づく判定の例として、次の場合のいずれかに下すようにしてもよい。当該判定は、不正に手等で重みを加える場合は正規にビットオブジェクトを乗せる場合に比べて力の値が安定しない傾向等を想定して考慮するものである。
[場合3]重量の検知時点から総重量の確定時点までに要した時間が一定間隔以上である等、所定基準を満たして長い場合
[場合4]検知重量値の時間変化において確定した重量値を中心として所定幅以上の振動が所定回数以上検出される場合
[場合5]検知重量値の時間変化を絶対値で累積した値(積分値)が、所定基準を満たして大きい場合
また一実施形態においては、特に認証用途の場合にさらにセキュリティを向上させるために、ビットオブジェクトの組み合わせのみではなく、各ビットオブジェクトを「測り」に乗せる順番すなわち力センサに検出させる順番、に関しても所定の順番を予め定めておき、組み合わせ及び順番が一致した場合に認証その他の所定機能を実行するようにしてもよい。
当該実施形態においては、所定の順番の情報も図2で説明した対応表において追加情報として定めておく。重量計測部31及びオブジェクト特定部32では、ビットオブジェクトが乗せられる各回ごとに概ねステップ状に変化する重量値に対して、当該各回のビットオブジェクトを、順番を考慮しない実施形態の場合と同様にしてその重量のステップ状の増加分から検知する。こうして、対応表に予め定めた所定順に所定のビットオブジェクトが選択されたと判定された場合のみに、機能部33が所定機能を実行するようにすればよい。また、順番を考慮する場合と考慮しない場合とを併用して対応表を構築してもよい。
図2の欄C3の例でさらに順番を考慮して設定する場合、例えば、ビットオブジェクトB1(1番目), B2(2番目), B5(3番目)の順番でユーザが「測り」に乗せたことが特定され、且つこれ以降はどのビットオブジェクトも追加されないことにより、最終的にビットオブジェクトの組み合わせB1, B2及びB5が特定された場合に、「医療システムへのログイン」を実行するようにしてもよい。この場合、同じ組み合わせでも異なる順番、例えばB2, B1, B5の順に「測り」に乗せると、ログインは実行されない。当該順番にログイン以外の別の機能が対応づけられていれば、当該別の機能が実行される。
次に、本発明全体における補足事項を説明する。各ビットオブジェクトの重量値は、物体自体及び「測り」の性能などによって不可避な所定基準内における誤差を許容するために、概ね設定値となっていればよい。すなわち、設定値に対して当該所定基準の誤差内に収まっていればよい。
オブジェクト特定部32においても、当該所定基準内での誤差を許容したうえで、総重量の値がビットオブジェクトの特定の組み合わせからなるものであると判断できるか否かを判定すればよい。図4のステップS2やS8における重量の大小判断及び一致判断などにおいても、同様に所定基準の誤差を考慮してよい。また、各ビットオブジェクトの重量値は、任意の組み合わせにおける総重量の一意性を、当該誤差の存在のもとでもある程度マージンを持って確保できるように、その値を設定しておくことが好ましい。
また、ビットオブジェクトのセットの重量値の例として紹介したa(a≧2, 0<a≦1/2)の冪乗に関しては、さらに共通の定数を乗じたものであってもよい。すなわち、ビットオブジェクトのセットの各重量値は、定数a(a≧2, 0<a≦1/2)の冪乗の比として与えられるものであればよい。例えば図1及び図2のビットオブジェクトのセットの例B1〜B5であれば、共通の定数の例として3を乗じて、各重量が3g, 6g, 12g, 24g及び48gとなっていてもよい。
1…コントロールシステム、2…ビットオブジェクト、3…コントロール機器、31…重量計測部、32…オブジェクト特定部、33…機能部

Claims (7)

  1. ビットオブジェクトのセットであって、当該セットから選択した任意の組み合わせにおいてその総重量が一意に定まるような所定の重量値を各々のビットオブジェクトが有するような、ビットオブジェクトのセットを用いたコントロール機器であって、
    前記セットの中からユーザが選択したビットオブジェクトの組み合わせの総重量を計測する重量計測部と、
    前記一意に定まることに基づいて、前記計測された総重量より前記ユーザが選択したビットオブジェクトの組み合わせを特定するオブジェクト特定部と、
    前記特定された組み合わせに基づいた所定機能を実行する機能部と、を備えることを特徴とするコントロール機器。
  2. 前記機能部は、前記特定された組み合わせに基づいて、前記ユーザの認証を実行する、所定のアプリケーションを起動する、または、所定連絡先との通信を開始する、ことを特徴とする請求項1に記載のコントロール機器。
  3. 前記ビットオブジェクトの各々の重量値が、各重量値を昇順に並べて任意の1つの重量値を抽出した際に、当該抽出された重量値より小さい重量値の総和よりも当該抽出された重量値の方が大きいという条件を満たすことによって、前記一意に定まることを特徴とする請求項1または2に記載のコントロール機器。
  4. 前記ビットオブジェクトの各々の重量値が、aのi乗(ここで、aは2以上の所定数、iはビットオブジェクト毎に異なる所定の整数)またはその定数倍によって、所定基準における誤差を許容して与えられることにより、前記条件が満たされることを特徴とする請求項3に記載のコントロール機器。
  5. 前記重量計測部は力センサにより重量を計測し、力を最初に検出した時点から前記総重量の値を確定する時点までの力の時間変化を取得し、
    前記オブジェクト特定部は、当該取得された時間変化が所定基準を満たす場合に、前記計測された総重量は前記ユーザが選択したビットオブジェクトの組み合わせに起因するものではないと判定し、
    当該判定された場合に、前記機能部が前記所定機能の実行を中止することを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のコントロール機器。
  6. 前記重量計測部は力センサにより重量を計測し、力を最初に検出した時点から前記総重量の値を確定する時点までの力の時間変化を取得し、
    前記オブジェクト特定部はさらに、当該取得された時間変化に基づいて、前記ユーザが選択したビットオブジェクトの組み合わせに加えて、前記ユーザがビットオブジェクトを選択して前記力センサに検出させた順番を特定し、
    前記機能部は、前記特定された組み合わせ及び順番に基づいた所定機能を実行することを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載のコントロール機器。
  7. 前記機能部は、前記特定された組み合わせに基づいて所定連絡先との通信を開始し、当該開始するに際して、前記ビットオブジェクトのセットのうちの一部分において、個別のビットオブジェクトが個別の連絡先の指定に予め対応づけられ、複数の連絡先の同時指定には、各連絡先に当該個別に対応する各ビットオブジェクトの組み合わせが予め対応づけられていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載のコントロール機器。
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