JP5988356B2 - 制御素子およびそれを用いた荷電粒子線装置 - Google Patents

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本発明は、例えば半導体製造工程やフラットパネルディスプレイ(FPD)製造工程における荷電粒子線描画装置や走査型電子顕微鏡等の荷電粒子線装置に用いられる、荷電粒子線を制御するための制御素子およびそれを用いた荷電粒子線装置に関する。
従来、荷電粒子線装置として、例えば、半導体ウェハやガラス基板等の対象物に微細な配線パターンを形成するために使用される荷電粒子線描画装置や、荷電粒子線を対象物に照射してそこから発生する二次荷電粒子線を使って像を得る走査型電子顕微鏡等が知られている。
特許文献1には、荷電粒子線が通過する貫通孔(荷電粒子線通過部)が形成されたセラミックスからなる筒体(筒状基材)と、この筒体の貫通孔における内周面に接着した電極(偏向電極)とを具備する制御素子(静電偏向器)を備え、制御素子の電極が、ルテニウム、ロジウム、パラジウム、オスミウム、イリジウムまたは白金等の白金族金属からなる荷電粒子線装置(荷電粒子線照射装置)が記載されている。この荷電粒子線装置は、制御素子の電極に電圧を印加して、貫通孔内の電界を制御することによって、荷電粒子線の偏向を制御するものである。
ところで、制御素子の電極としてロジウムからなるものを用いた場合は、セラミックスからなる筒体とロジウムからなる電極との接着強度が低いため、筒体から電極が剥離しやすい。筒体から電極が剥離すると、電極の形成領域の変化や筒体の露出によるチャージアップ等によって、貫通孔内の電界が不安定となるため、荷電粒子線の制御が不安定となりやすい。
したがって、荷電粒子線描画装置においては配線パターンに不良が生じやすくなり、また、走査型電子顕微鏡においては得られる像に変形や歪みが生じやすくなる。
特開2007−294850号公報
本発明は、荷電粒子線の制御を安定にする要求に応える制御素子およびそれを用いた荷電粒子線装置を提供するものである。
本発明の一形態における制御素子は、荷電粒子線を制御する制御素子において、荷電粒子線が通過する貫通孔が形成されたセラミックスからなる筒体と、該筒体の前記貫通孔における内周面に接着した電極とを備え、該電極は、前記筒体の前記内周面に接着したパラジウム膜と、該パラジウム膜を介して前記電極の内周面に接着したロジウム膜とを有する。
本発明の一形態における荷電粒子線装置は、上記制御素子と、該制御素子の前記貫通孔を通過する荷電粒子線を放出する荷電粒子銃とを備える。
本発明の一形態における制御素子によれば、電極が、筒体の貫通孔における内周面に接着したパラジウム膜と、パラジウム膜を介して電極の内周面に接着したロジウム膜とを有するため、パラジウム膜によって筒体と電極との接着強度を高めることができる。その結果、電極による荷電粒子線の制御を安定にすることができる。
本発明の一形態における荷電粒子線装置によれば、上記制御素子を備えるため、荷電粒子線の制御を安定にすることができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る荷電粒子線装置の高さ方向(Z方向)に沿った断面図である。 図2(a)は、図1に示した荷電粒子線装置の電子レンズの斜視図であり、図2(b)は、図2(a)のA−A線における高さ方向に沿った断面図である。 図3(a)は、図2(b)のB−B線における平面方向(XY平面方向)に沿った断面図であり、図3(b)は、図2(b)のC−C線における平面方向(XY平面方向)に沿った断面図であり、図3(c)は、図2(b)のD−D線における平面方向(XY平面方向)に沿った断面図である。 図4は、図2(a)に示した電子レンズにおける電極の端部の厚み方向に沿った断面図である。
以下に、本発明の一実施形態に係る制御素子を用いた荷電粒子線装置について、図面を参照して詳細に説明する。
図1に示した荷電粒子線装置1は、例えば、半導体製造工程やフラットパネルディスプレイ(FPD)製造工程において、半導体ウェハやガラス基板等の対象物2に微細な配線パターンを形成するために使用される荷電粒子線描画装置や、荷電粒子線Eを対象物2の表面に照射してそこから発生する二次荷電粒子線を使って観察する走査型電子顕微鏡(SEM)等に用いられる。
この荷電粒子線装置1は、荷電粒子線Eを放出する荷電粒子銃3と、この荷電粒子線Eが通過する複数の電子レンズ4と、荷電粒子線Eが照射される対象物2が載置されたステージ5とを備えている。この荷電粒子線装置1は、ステージ5で対象物2の位置決めを行ない、荷電粒子銃3から荷電粒子線Eを放出し、電子レンズ4で荷電粒子線Eの引き出し、加速および偏向等の制御を行なった後、荷電粒子線Eを対象物2に照射することによって、配線パターンの形成や対象物の観察を行なうものである。
本実施形態の電子レンズ4は、図2(a)および(b)に示すように、積層された3つの制御素子6a〜6cを備えており、最上層に位置する第1制御素子6aと、中央に位置する第2制御素子6bと、最下層に位置する第3制御素子6cとを備えている。
第1制御素子6aは、荷電粒子銃3からの荷電粒子線Eの引き出しおよび荷電粒子線Eの加速を制御する高圧レンズとして機能するものであり、第2制御素子6bは、荷電粒子線Eの偏向を制御する偏向器として機能するものであり、第3制御素子6cは、外部の電界から第2制御素子6bを遮蔽するシールド電極として機能するものである。
なお、電子レンズ4は、第1制御素子6aないし第3制御素子6cのいずれか1つを少なくとも有していればよく、第1制御素子6aないし第3制御素子6cの位置関係を変更しても構わないし、第1制御素子6aないし第3制御素子6cのいずれかを複数有してい
ても構わない。また、電子レンズ4は、制御素子6a〜6cそれぞれの間に荷電粒子線Eの絞りを制御するアパーチャー等の他の部材を備えていても構わないし、制御素子6a〜6cを収納して固定する筒状の外筒を備えていても構わない。
これらの制御素子6a〜6cは、それぞれ、荷電粒子線Eが通過する貫通孔Pが形成されたセラミックスからなる筒体7と、筒体7の貫通孔Pにおける内周面S1に接着した膜状の電極8と、筒体7の内周面S1と外周面S2との間を貫通して電極8に電気的に接続した貫通導体(図示せず)と、筒体7の外周面S2に配されて貫通導体に電気的に接続した端子(図示せず)とを備えている。これらの制御素子6a〜6cにおいては、外部から端子および貫通導体を介して電極8に電圧が印加される。上述した電子レンズ4は、各制御素子6a〜6cの電極8に印加する電圧を制御することによって、貫通孔P内の電界を制御し、ひいては荷電粒子線Eの引き出し、加速および偏向等の制御を行なうことができる。
筒体7は、電極8の支持部材および絶縁部材として機能するものであり、円筒状に形成されている。この筒体7は、例えばアルミナ質焼結体、ジルコニア質焼結体または窒化珪素質焼結体等のセラミックスによって形成されている。筒体7を構成するセラミックスとしては、アルミナ質焼結体を用いることが望ましい。このアルミナ質焼結体は、アルミナ(Al)を99質量%以上99.9質量%以下含むことが望ましい。なお、アルミナ質焼結体は、チタン等の遷移金属の酸化物を含んでいても構わない。
電極8は、外部から電圧が印加されることによって、貫通孔Pを通過する荷電粒子線Eの引き出し、加速および偏向等を制御するものである。図3(a)に示すように、第1制御素子6aにおいては、貫通孔Pに単極の電極8が形成されており、電極8に印加する電圧を制御することによって、荷電粒子線Eの引き出しおよび加速を制御することができる。また、図3(b)に示すように、第2制御素子6bにおいては、貫通孔Pに4極の電極8が形成されており、それぞれの電極8に印加する電圧を個別に制御することによって、荷電粒子線Eの偏向を制御することができる。この第2制御素子6bにおいては、4極の電極8が、互いに離れつつ筒体7の周方向に沿って並んでおり、電極8同士の間には貫通孔Pの貫通方向に沿った隙間Gが形成されている。また、図3(c)に示すように、第3制御素子6cにおいては、貫通孔Pに単極の電極8が形成されており、荷電粒子線Eの制御を直接行なうことはできないが、外部の電界から第2制御素子6bを遮蔽することができる。
電極8は、図4に示すように、筒体7の内周面S1に接着したパラジウム膜9と、パラジウム膜9を介して筒体7の内周面S1に接着したロジウム膜10とを備えている。本実施形態において、パラジウム膜9は、筒体7の内周面S1に接しつつ直接接着しており、ロジウム膜10は、パラジウム膜9の内周面S4に接しつつ直接接着している。
パラジウム膜9は、筒体7とロジウム膜10との間に介されている。このパラジウム膜9は、貴金属かつ非磁性であるパラジウムからなる膜であり、無電解めっき法によって形成された無電解めっき膜である。パラジウムがセラミックスとの親和性が高いことから、パラジウム膜9はロジウム膜10よりも筒体7との接着強度が高い。また、パラジウムがロジウムと金属結合するため、パラジウム膜9はロジウム膜10との接着強度は高い。パラジウム膜9のビッカース硬さは、460MPa程度である。
ロジウム膜10は、パラジウム膜9の内周面S4を覆っているとともに、貫通孔Pに露出した電極8の内周面S3を構成している。このロジウム膜10は、貴金属かつ非磁性であるロジウムからなる膜であり、電気めっき法によって形成された電気めっき膜である。ロジウム膜10は、パラジウム膜9よりも硬い。ロジウム膜10のビッカース硬さは、例
えば1240MPa程度である。
ここで、本実施形態の電極8においては、セラミックスからなる筒体7およびロジウム膜10との接着強度の高いパラジウム膜9を介して、筒体7とロジウム膜10とが接着しているため、筒体7と電極8との接着強度を高めることができ、筒体7からの電極8の剥離を低減できる。したがって、貫通孔P内の電界の制御を安定にすることができるため、制御素子6a〜6cにおいて電極8による荷電粒子線Eの制御を安定にすることができる。それ故、荷電粒子線描画装置においては、配線パターン形成の信頼性を高めて配線パターンの微細化を可能とすることができる。また、走査型電子顕微鏡においては、観察の信頼性を高めて検査精度を高めることができる。
また、ロジウム膜10よりも柔らかいパラジウム膜9が筒体7とロジウム膜10との間に介しているため、熱応力等の応力が電極8に印加された際に、パラジウム膜9によって応力を緩和することができ、筒体7から電極8が剥離することを低減することができる。
また、パラジウム膜9よりも硬いロジウム膜10がパラジウム膜9の内周面S4に接着しており、ロジウム膜10が電極8の内周面S3を構成するため、ロジウム膜10が保護膜として機能する。したがって、例えば、電極8に付着したパーティクルを除去する際等に、電極8の損傷を低減し、電極8の信頼性を高めることができる。したがって、制御素子6a〜6cにおいて電極8による荷電粒子線Eの制御を安定にすることができる。
また、電極8の内周面S3を構成するロジウム膜10が酸化されにくいロジウムからなるため、電極8の内周面S3の酸化を抑制し、ひいては電極8のチャージアップを抑制することができる。さらに、筒体7とロジウム膜10との間に介されたパラジウム膜9が酸化されにくいパラジウムからなるため、例えばパラジウム膜9が電極8の内周面S3に露出した場合等に電極8の酸化を抑制することができる。
また、パラジウム膜9およびロジウム膜10が非磁性であるため、例えば外部の磁場に起因した電極8の磁化を抑制できるため、貫通孔P内における磁界を制御でき、制御素子6a〜6cにおいて電極8による荷電粒子線Eの制御を安定にすることができる。
本実施形態において、パラジウム膜9は無電解めっき膜であり、ロジウム膜10は電気めっき膜である。その結果、PVD法やCVD法等による被膜と比較して、貫通孔P内で膜厚が均一となるようにパラジウム膜9およびロジウム膜10を形成することができるため、電極8による荷電粒子線Eの制御を安定にすることができる。
本実施形態において、パラジウム膜9の厚みは、図4に示すように、ロジウム膜10の厚みよりも大きい。その結果、ロジウム膜10よりも柔らかく内部応力による剥離の起きにくいパラジウム膜9の厚みを大きくすることによって、ロジウム膜10の剥離を低減しつつ、電極8の厚みを大きくして電気抵抗を低減することができる。
電極8の厚み(XY平面方向)、すなわち筒体7における貫通孔Pの内周面S1から電極8の内周面S3までの長さは、1.3μm以上5μm以下であることが望ましい。その結果、電極8の電気抵抗を低減するとともに、電極8と筒体7との接着強度を高めることができる。
また、パラジウム膜9の厚み(XY平面方向)、すなわち筒体7の内周面S1からパラジウム膜9の内周面S4までの長さは、1μm以上3μm以下であることが望ましい。その結果、パラジウム膜9の電気抵抗を低減するとともに、パラジウム膜9と筒体7との接着強度を高めることができる。
また、ロジウム膜10の厚み(XY平面方向)、すなわちパラジウム膜9の内周面S4から電極8の内周面S3までの長さは、0.3μm以上2μm以下であることが望ましく、さらには0.3μm以上1μm以下であることが望ましい。その結果、ロジウム膜10の電気抵抗を低減するとともに、ロジウム膜10とパラジウム膜9との接着強度を高めることができる。
本実施形態において、ロジウム膜10は、図4に示すように、電極8の端部において、パラジウム膜9の端面S5にさらに接着している。その結果、ロジウム膜10がパラジウム膜9の内周面S4から端面S5に渡って接着しているため、ロジウム膜10がパラジウム膜9の内周面S4のみに接着している場合と比較して、電極8の端部を起点としたパラジウム膜9とロジウム膜10との剥離を低減することができる。なお、パラジウム膜9の端面S5にロジウム膜10が接着している電極8の端部は、制御素子6a〜6cの電極8の高さ方向(Z方向)における端部であってもよいし、第2制御素子6bの電極8の周方向における端部であってもよい。
次に、上述した制御素子6a〜6cの製造方法を説明する。
(1)筒体7を作製する。具体的には、例えば以下のように行う。
まず、セラミック粉末を種々の成形方法を用いて成形することによって、貫通孔が形成された筒状の成形体を得る。次に、この成形体を例えば1400℃以上1800℃以下で焼成して焼結体を得る。次に、研削加工を用いて、この焼結体を所望の形状にすることによって、筒体7を作製することができる。
(2)筒体7の貫通孔Pにおける内周面S1に接着した電極8を形成することによって、制御素子6a〜6cを作製する。具体的には、例えば以下のように行なう。
まず、無電解めっき法を用いて、筒体7の貫通孔Pにおける内周面S1にパラジウム膜9を接着させる。次に、研削加工を用いて、パラジウム膜8を所望の形状に加工する。この際、第2制御素子6bにおいては、研削加工を用いて、貫通孔Pの貫通方向に沿った隙間Gを形成しつつ、パラジウム膜9を分断し、貫通孔Pの周方向に沿って並んだ4つのパラジウム膜9を形成する。次に、パラジウム膜9を下地膜として、電気めっき法を用いて、パラジウム膜9の内周面S4および端面S5を覆うようにロジウム膜10を接着させることによって、筒体7の貫通孔Pにおける内周面S1に接着した電極8を形成し、ひいては制御素子6a〜6cを作製することができる。なお、電極8と同様の方法で貫通導体および端子を形成しても構わない。
このように無電解めっき法および電気めっき法を用いて電極8を形成しているため、PVD法やCVD法を用いた場合と比較して、筒体7の内周面S1に電極8を膜厚が均一となるように形成することができる。
また、無電解めっき法を用いて形成したパラジウム膜9を下地膜として、電気めっき法を用いてロジウム膜10を形成しているため、筒体7の内周面S1にパラジウム膜9を介してロジウム膜10を容易に形成することができる。
また、パラジウム膜9の端面S5を露出させた状態で電気めっき法を用いてロジウム膜10を形成することによって、パラジウム膜9の端面S5にロジウム膜10が接着した電極8を形成することができる。この場合、パラジウム膜9を筒体7に接着させた後、ロジ
ウム膜10をパラジウム膜9に接着させる前に、研削加工を用いてパラジウム膜9を所望の形状にパターニングしておくことが望ましい。その結果、パラジウム膜9の端面S5にロジウム膜10が接着した電極8を所望の形状にすることができ、例えば、隙間Gにおいてもパラジウム膜9の端面S5にロジウム膜10を良好に接着させることができる。
以上のようにして、制御素子6a〜6cを作製することができる。
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更、改良、組合せ等が可能である。
例えば、上述した実施形態においては、パラジウム膜9の内周面S4にロジウム膜10が直接接着した構成を例に説明したが、パラジウム膜9とロジウム膜10との間に別の金属膜が介在していても構わない。この場合、金属膜としては、白金からなる白金膜、銀からなる銀膜または金からなる金膜などを用いることができる。なお、電極8の酸化抑制の観点からは、金および白金が酸化されにくいため、金属膜として金膜および白金膜を用いることが望ましい。また、電極8の応力緩和の観点からは、金および銀がパラジウムおよびロジウムよりも柔らかいため、金属膜として金膜および銀膜を用いることが望ましい。
また、上述した実施形態においては、パラジウム膜9の端面S5にロジウム膜10が被着した構成を例に説明したが、パラジウム膜9の端面S5にロジウム膜10が被着しておらず、パラジウム膜9の端面S5が露出していても構わない。
また、上述した実施形態においては、パラジウム膜9の厚みがロジウム膜10の厚みよりも大きい構成を例に説明したが、パラジウム膜9の厚みはロジウム膜10の厚みと同じでも構わないし、パラジウム膜9の厚みがロジウム膜10の厚みよりも小さくても構わない。
1 荷電粒子線装置
2 対象物
3 荷電粒子銃
4 電子レンズ
5 ステージ
6a〜6c 制御素子
7 筒体
8 電極
9 パラジウム膜
10 ロジウム膜
E 荷電粒子線
P 貫通孔
S1 筒体の内周面
S2 筒体の外周面
S3 電極(ロジウム膜)の内周面
S4 パラジウム膜の内周面
S5 パラジウム膜の端面
G 隙間

Claims (6)

  1. 荷電粒子線を制御する制御素子において、
    前記荷電粒子線が通過する貫通孔が形成されたセラミックスからなる筒体と、該筒体の前記貫通孔における内周面に接着した電極とを備え、
    該電極は、前記筒体の前記内周面に接着したパラジウム膜と、該パラジウム膜を介して前記筒体の内周面に接着したロジウム膜とを有することを特徴とする制御素子。
  2. 請求項1に記載の制御素子において、
    前記パラジウム膜の厚みは、前記ロジウム膜の厚みよりも大きいことを特徴とする制御素子。
  3. 請求項に記載の制御素子において、
    前記パラジウム膜の厚みは、1μm以上3μm以下であり、
    前記ロジウム膜の厚みは、0.3μm以上1μm以下であることを特徴とする制御素子。
  4. 請求項1に記載の制御素子において、
    前記ロジウム膜は、前記パラジウム膜の内周面および端面を覆っていることを特徴とする制御素子。
  5. 請求項1に記載の制御素子において、
    前記筒体を構成するセラミックスは、アルミナ質焼結体であることを特徴とする制御素子。
  6. 請求項1に記載の制御素子と、該制御素子の前記貫通孔を通過する荷電粒子線を放出する荷電粒子銃とを備えたことを特徴とする荷電粒子線装置。
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