JP5987391B2 - バッグ・イン・ボックス内袋用スパウト - Google Patents

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Description

本発明は、バッグ・イン・ボックスの内袋に取り付けられるスパウトに関するものである。
従来、果汁、酒類、液体調味料、薬液などの液体を収容する容器の一つとしてバッグ・イン・ボックスと称されている容器がある。このバッグ・イン・ボックスは、段ボール材からなる外箱の内部に、シート材を貼り合わせるなどした柔軟な内袋が位置していて、この内袋に液体を入れている。そして、内容物を入れた商品形態のバッグ・イン・ボックスの内袋では、注出位置のスパウトに、キャップ、コック付きのキャップ、ディスペンサー機能を備えるキャップなどの装着具が取り付けられている。バッグ・イン・ボックスは、使用に際して外箱の所定部位を開口し、装着具とともにスパウトを引き出して前記開口部分に固定し、外部に位置した装着具を開閉して内容物の注出が行なえる。
上記スパウトは合成樹脂材で成形されて注出筒の下部外周面にフランジを設けたものであり、フランジを内袋のシート材に熱融着することで内袋の注出部分に取り付けられる。そして、このスパウトには上記装着具が被せ付けられるが、特許文献1や特許文献2、特許文献3に示されているように、スパウトの前記注出筒の上部外周面には咬合リングを備えていて、この咬合リングが、注出筒の外周を囲むように環状とした装着具の外周壁の内面側に係止するように設けられている。
上記内袋への内容物の充填は、例えば特許文献4に示されているように上記スパウトの上方から充填ノズルの先端を嵌め入れて行なわれる。充填ノズル自体はスパウトの注出筒内に深く嵌め入れられるものではなく、注出筒の上部側のみに嵌め込まれるものである。充填後には、事前に取り外したキャップや新たなキャップがスパウトに被せ付けられる。
装着具には、充填のためにスパウトから取り外しできる仮装着状態と、充填後に再びスパウトに被せ付けて取り外し不能の本装着状態との二形態を採ることができるものがある。この装着具は、上記外周壁の内面に上下二段にして係止リングが一体にして設けられており、スパウトに被せ付ける際、スパウトの咬合リングが外周壁の下段位置にある係止リングを乗り越えることで仮装着の状態となり、さらに上位位置にある係止リングもスパウトの咬合リングが乗り越えるように被せ付けることで本装着の状態となる(例えば、特許文献1、2参照)。
特開平10−024929号公報 特開2005−008265号公報 特開2009−029454号公報 特開平10−157758号公報
従来のスパウトは上述したように注出筒の上部外周面に咬合リングが設けられている。また、図4に示すように注出筒aの上部内周面に亘って径方向での中央に向けて凸となる液止め形成部bが設けられていて、被せ付けした装着具が備えているシールリングcが注出筒aの内部に入り込んで液止め形成部bの内周面と密に接することにより液止めが行なわれるようにしている。即ち、注出筒の上部の内側はシールリングとの接触により液止めをする内径に設定されているものであった。なお、図4において符号dは咬合リングを示している。
しかしながら、注出筒の上部では外周面に亘って咬合リングがあり、かつ内周面に亘っては径方向中央に向けて凸の液止め形成部があることから、注出筒の上部の径方向の厚さが大きくなっており、スパウト成形時に液止め形成部の端面にヒケeが生じし易くなっている。そのためヒケが生じた状態の液止め形成部とシールリングとが接していても、図5に示すように対向面同士が密に接しない個所があって液止め機能が不完全となり、液漏れが発生する可能性があった。
また、充填では、注出筒に向けて充填ノズルが進み入ることになるが、金属製の充填ノズルの先端が液止め形成部を僅かながらも押し広げる形で嵌め込まれる。しかし充填ノズルとスパウトとがセンターずれしたままでその充填ノズルの先端が無理に嵌め込まれ、その状態で引き抜かれることで液止め形成部の内周面を傷付けてしまい、やはりシールリングとの接触が不完全となってスパウトと装着具との間から液漏れが発生する可能性があった。
そこで本発明は上記事情に鑑み、上記注出筒の液止め形成部にスパウト成形時のヒケや充填ノズル先端の抜き差しによる傷が生じないようにすることを課題とし、スパウトと装着具との間からの液漏れが生じないバッグ・イン・ボックスを提供することを目的とする。
(請求項1の発明)
本発明は上記課題を考慮してなされたもので、注出筒の上部外周面に咬合リングが設けられ、注出筒の外周面に、前記咬合リングの下位にしてサポートリングが設けられているバッグ・イン・ボックス内袋用スパウトにおいて、
注出筒の内部には、前記咬合リングと前記サポートリングとの間の高さ位置から注出筒の上端位置に亘る範囲に、注出筒に嵌め入れる充填ノズルに内周面が接する充填ノズル受け部が設けられ、前記充填ノズル受け部の下方に、注出筒に被せ付ける装着具が備えるシールリングと接して液止めを行なうための液止め形成部が設けられていて、
前記充填ノズル受け部の内径を前記液止め形成部の内径より大にして、咬合リングが位置する注出筒上部の肉厚薄肉とされ、
前記液止め形成部は、前記装着具のシールリングの嵌め入れによる拡径が可能に設けられていて、
前記サポートリングは、前記液止め形成部に対応する注出筒の外周面にあって断面形状が注出筒外方に向けて凸とされて、液止め形成部への前記シールリングの嵌め入れによる拡径が可能に設けられていることを特徴とするバッグ・イン・ボックス内袋用スパウトを提供して、上記課題を解消するものである。
(請求項の発明)
また、本発明において、上記充填ノズル受け部は、上記装着具のシールリングを液止め形成部に案内する案内手段とすることが良好である。
(請求項の発明)
また、本発明において、上記充填ノズル受け部と上記液止め形成部との間に、内周面が注出筒の下部中心に向けて下り傾斜している縮径部が位置していて、充填ノズル受け部と液止め形成部とは前記縮径部を介して連続していることが良好である。
(請求項の発明)
また、本発明において、上記サポートリングは、注出筒に上記装着具を被せ付けたときの該装着具の外周壁の内面に相対する部分であって、装着具を被せ付けるときに注出筒に対して相対移動する外周壁を、注出筒の高さ方向に沿った方向に案内する第二の案内手段であることが良好である。
(請求項1の発明の効果)
本発明によれば、注出筒の内側には、注出筒の上端から咬合リングの下方となる高さ位置の範囲で充填ノズル受け部があり、その下位に液止め形成部が位置している。このように充填ノズルが入る充填ノズル受け部と、装着具のシールリングが接する液止め形成部とが上下に区分されていることから、咬合リングが配されている注出筒の上部側の内径を以下の目的のために拡径しても、液止め機能に影響を及ぼすことが無い。
即ち、注出筒の上部側の内径を液止め形成部の内径より大にするという簡易な構成で、咬合リングが配されている注出筒の上部の肉厚を薄くして、ヒケの発生を抑止することができる。また、金属製の充填ノズルが対応する個所は充填ノズル受け部であるため、充填ノズルの抜き差しの際に液止め形成部の内周面に傷付きが生じない。このようにヒケの発生が抑止されるとともに、充填ノズルによる傷付きが液止め形成部に及ばないため、装着具をスパウトに被せ付けることでシールリングと液止め形成部とで液止めが適正に機能して液漏れを生じさせない。
また、液止め形成部は、上記装着具のシールリングの嵌め入れによる拡径が可能に設けられているので、例えば充填ノズル受け部の内径に外径が同じとされた装着具のシールリングをこの液止め形成部に入れたときにはシールリングの外周面と液止め形成部の内周面とが一層密に接することとなり、液止めがより確実なものとなる。
(請求項の発明の効果)
請求項の発明によれば、充填ノズル受け部が、上記装着具のシールリングを液止め形成部に案内する案内手段であるので、装着具のシールリングがスパウトの注出筒の内側に入るようにして装着具をスパウトに向けて押し下げていくことで、前記シールリングが充填ノズル受け部の内周面に案内されながら液止め形成部に達するようになる。そのため、装着具の被せ付けに際して、シールリング全体が傾斜した状態のままで充填ノズル受け部を通過して液止め形成部に達するという不具合を防止できる。
(請求項の発明の効果)
請求項の発明によれば、充填ノズル受け部の内周面と液止め形成部の内周面との間に縮径部の傾斜した内周面があって、縮径部の傾斜した内周面が液止め形成部の内周面に連続するものとなるので、装着具の被せ付けに際してシールリングが充填ノズル受け部から液止め形成部へとスムーズに入り込むようになり、よって、装着装置における装着具に対しての押し付け力の制御が簡単になる。
(請求項の発明の効果)
請求項の発明によれば、装着具の外周壁を注出筒の高さ方向に沿った方向に案内するサポートリングを第二の案内手段として備えているので、スパウトに装着具を被せ付ける際、サポートリングにて外周壁が注出筒の高さ方向に沿った方向に案内されることで装着具全体が傾かず、シールリングの部分が注出筒に対して傾斜状態とならずに液止め形成部に入るようになる。よって、この液止め形成部にシールリングが傾斜した状態で入って、さらに押し込まれることで、そのシールリングによって液止め形成部の内周面がこじらて傷付くという不具合を生じさせないという優れた効果を奏する。
本発明に係るバッグ・イン・ボックス内袋用スパウトの一例を断面で示す説明図である。 一例における注出筒の一部縦断面の形状を示す説明図である。 一例において注出筒の内部に装着具のシールリングが嵌められた状態での拡径を断面で示す説明図である。 従来例を断面で示す説明図である。 従来例において注出筒の内部に装着具のシールリングが嵌められた状態を断面で示す説明図である。
つぎに本発明を図1から図3に示す実施の形態に基づいて詳細に説明する。
図中1は本発明に係るバッグ・イン・ボックス内袋用のスパウトであり、ポリエチレンなどの熱可塑性樹脂材を用いて成形されていて、例えば射出成形法にて製造することができるものである。このスパウト1は図示されているように注出筒2の下部外周面に亘って段部3を介して円盤状のフランジ4が一体にして設けられていて、バッグ・イン・ボックスの内袋5に開口された取付孔の部分に前記注出筒2を通し、フランジ4を内袋5のシート材に熱融着することで、スパウト1が内袋5の注出部分に取り付けられるものである。
(スパウトの咬合リング)
上記従来の例でも説明したように注出筒2の上部外周面に亘って咬合リング6が一体にして設けられている。咬合リング6は図2に示されているように縦断面において上縁部分から側縁部分にかけた形状が外方に向けて下る弧状の形状となり、側縁下端の部分で角張ったくちばし状の断面を呈するように形成されている。
(装着具)
一方、スパウト1に被せ付ける装着具7は、図2に示すように注出筒2の周りを囲むように環状とされた外周壁8と注出筒2の内側に入れられるシールリング9とを下部に有している。この装着具7は、例えばスパウト1で形成された流路(注出筒内)と連通する流路を備え、その流路を開閉できるコック付きのキャップや、ディスペンサー付きのキャップなどが例として挙げられる。勿論、注出筒を単に閉じるのみの機能であるキャップ(ダクトキャップ)もこの装着具に含まれる。なお、図において装着具はスパウトに被せ付ける部位のみを示し、上部構造は省略した。
(装着具の外周壁)
上記装着具7の外周壁8の内周面には上下二段して係止リング10が一体にして設けられている。下段の係止リング10の下方は、外周壁8の下端側内面が外方に向けて傾斜した垂下壁11として設けられている。
(装着具の係止リング)
装着具7の係止リング10それぞれは径方向中央に向けて凸となる縦断面形状を呈している。そして、スパウト1に装着具7を被せ、外周壁8の下段の係止リング10を咬合リング6が乗り越えて、その咬合リング6が上下の係止リング10の間に位置する状態で装着具7の仮装着となり、装着具7の取り外しも可能となるようにしている。また、上位の係止リング10を咬合リング6が乗り越えて外周壁8とシールリング9との間の天部に位置する状態で装着具7の本装着となる。本装着の場合、スパウト1に被せ付けた装着具7を単独で引っ張って、仮に注出筒高さ方向上方に僅かながら引き上げられたとしても、上位の係止リング10に咬合リング6が強固に係止して装着具7がスパウト1から外れないようにしている。
(注出筒内部)
本発明において、スパウト1の注出筒2の内部には、充填ノズルが入る充填ノズル受け部12と装着具7のシールリング9と接して液止めを行なう液止め形成部13とが上下に区分して設けられている。注出筒2の内部において、前記充填ノズル受け部12は、咬合リング6より下方となる高さ位置から注出筒2の上端位置に亘る範囲に位置しているものであり、この範囲の注出筒2の内周面が注出筒2に嵌め入れる充填ノズルに接して、その充填ノズルを受け止める。図示の例に示すように充填ノズル受け部12は注出筒2の内部深くに及ぶものではない。なぜならば、充填を行なう際、充填ノズルは注出筒2の上部側に浅く嵌め入れられるものであって、後述するサポートリングの高さ位置より上方となる位置から注出筒2の上端位置までの範囲(図1に示すように咬合リングとサポートリングとの間の高さ位置から注出筒の上端位置に亘る範囲)にこの充填ノズル受け部12が位置している。
(充填ノズル受け部)
上記充填ノズル受け部12の内径は液止め形成部13の内径より大としている。前記液止め形成部13より内径を大きくするために充填ノズル受け部12は、上記咬合リング6が位置する高さ位置の領域も含めて注出筒2の上部側の肉厚が小さく形成されている。このように注出筒2の上部側の肉厚を小さくして充填ノズル受け部12の内径を液止め形成部13に比して大きくしており、充填ノズル受け部12の内径は、上記装着具7のシールリング9の外径と同じ、或いは僅かながら大にしている(シールリング9の薄肉にした下端側を除く)。なお、シールリング9の外径(最外周面)は後述する液止め形成部とシールリング9とが接することで液止めが機能する径寸法に設定されている。なお、図2においては、注出筒2の断面形状と装着具7のシールリング9の断面形状とをオーバーラップさせて示している。
充填ノズル受け部12の内径が装着具7のシールリング9の外径と同じ、或いは僅かながら大とされていることから、スパウト1の注出筒2にその高さ方向上方から装着具7を被せるように下ろした際、充填ノズル受け部12に入るシールリング9は充填ノズル受け部12での内周面に案内されながら液止め形成部13に進むようになる。よって、充填ノズル受け部12はシールリング9を傾斜させることなく適正に液止め形成部13に向けて案内する案内手段の役割を有するものである。
さらに充填ノズル受け部12では上述したように注出筒2の肉厚を薄くしているため、上記咬合リング6が位置する部分でも肉厚(径方向)が小さくなり、咬合リング6に対応する高さ位置での充填ノズル受け部12の内周面には成形時のヒケが生じることがない。充填ノズルの充填に際してはその充填ノズルの先端が充填ノズル受け部12を押し広げる形で嵌め入れられるため、注出筒2の上部内周面に仮にヒケが生じていた場合でも密に充填ノズルの先端に接することとなり、充填時の液漏れを生じすることはないが、本実施の例のようにヒケの発生が抑止されているため、液漏れの適正な充填が行なわれるようになる。
また、径方向の肉厚を薄くした充填ノズル受け部12の下位に液止め形成部13があり、充填ノズル受け部12の内周面とシールリング9の外周面との接触により液止めを行なうものではない。そのため、充填ノズルの抜き差しで仮に充填ノズル受け部12の内周面が仮に傷付いたとしても、後述する液止めの機能を損なうことはない。
(縮径部)
上記充填ノズル受け部12と液止め形成部13との間には、内周面が注出筒2の下部中心に向けて下り傾斜している縮径部14が位置していて、充填ノズル受け部12における内周面と液止め形成部13における内周面とは前記縮径部14の内周面を介して連続している。このように充填ノズル受け部12と液止め形成部13との間にある縮径部14はその内周面が下部中心に向けて下り傾斜して液止め形成部13の内周面に連続しているので、シールリング9を注出筒2の上部に対応させて当てがった注出具に対して押し込み操作が行なわれると、充填ノズル受け部12に位置したシールリング9は注出筒高さ方向下方に移動し、縮径部14に案内されてスムーズに前記液止め形成部13へと入り込むようになる。
(液止め形成部)
上記液止め形成部13は拡径可能に設けられている部分である。装着具7の嵌め込み前の状態でこの液止め形成部13の内径は装着具7のシールリング9の外径より小とされているが(図2参照)、液止め形成部13内に入り込んだシールリング9と液止め形成部13とで液止め機能が生じる内径寸法に設定されている。即ち、液止め形成部13は拡径可能であるので、この拡径できる液止め形成部13にシールリング9が入り込んで液止め形成部13が若干押し広げられた状態でこの液止め形成部13の内周面とシールリング9の外周面とが密に接して液止めを行なう内径寸法に設定されている。勿論、拡径した液止め形成部13で生じる復元力も作用してシールリング9の対応する最外外周面を締めつけて確実な液止めを行なうように設けられている。
上述したように液止め形成部13は充填ノズル受け部12の下位に位置して充填ノズルを受ける役割を兼ねるものではなく、充填ノズルの先端がこの液止め形成部13の内周面と接することはない。そのため、充填ノズルの抜き差しによって液止め形成部13の内周面は傷付かず、シールリング9と密に接して適正に液止めが機能するようになる。
(注出筒外部)
図示されているように注出筒2の外周面には上方から順に上記咬合リング6、サポートリング15、係止リング16が設けられている。三つのリング中、最下段となる係止リング16はスパウト1に被せ付けた装着具7と接触しない位置に設けられているものであり、充填ラインにおける内袋の移動、内容物の充填、装着具の着脱などでスパウト1を保持する治具が使用されるが、その治具がスパウトを安定的に保持するための凹所を上記段部3との間で形成して治具が係止できるようにするための部分である。
(サポートリング、こじり防止)
咬合リング6の下方となるサポートリング15は、液止め形成部13の高さ位置に対応する範囲であって、かつスパウト1に装着具7を被せ付けた状態で、外周壁8の係止リング下の部位、即ち、上記垂下壁11に対応する高さ位置に設けられている。このサポートリング15は断面形状が注出筒外方に向けて凸であって、その突出度合いは、装着具7が被せ付けられて外周壁8が注出筒2の高さ方向に沿って下りた際の垂下壁11の内周面にサポートリング15の外周縁が相対するようにしており、液止め形成部13の拡径(シールリング9の入り込みによる拡径)でサポートリング15も拡径し、拡径したサポートリング15の外周縁が前記垂下壁11の内周面に接触するように設けられている。
上述したようにサポートリング15は、注出具2をスパウト1に被せ付けるときに、注出筒2の高さ方向下方に沿って下がる外周壁8の内周面に接触するものとされている。そして、注出具2がわずかながら傾いた状態でスパウト1に被せ付けられ、シールリング9が傾斜したままで充填ノズル受け部12から液止め形成部13側に移動しかけたとしても、サポートリング15が外周壁8の内周面、特に垂下壁11の内周面に、サポートリング15の外周縁の一部分が摺接可能に強く当接することとなる。よって、サポートリング15の一部分が装着具7の傾きを適正な状態に戻すように外周壁8側に押圧力を加えて装着具7の傾きが正される。その結果、シールリング9は適正に液止め形成部13に案内されて嵌まり込むようになる。このようにサポートリング15はシールリング9を適正に液止め形成部13に案内する第二の案内手段の役割を果たすものである。
上記サポートリング15が設けられておらず、装着具7が傾いた状態でスパウト1に被せ付けられて、シールリング9が傾斜した状態で液止め形成部13に入り込む場合にはつぎのような不具合が生じる。傾斜したシールリング9が液止め形成部13に入った状態で、装着具1に通常通りの押し込みが装着装置によって行なわれると、シールリング9が液止め形成部13の内部に入りながらその傾きが正されて回転することになる。このときにシールリング9の一部分が液止め形成部13の内面をコジることとなり、液止め形成部13の内周面を傷付けてしまい易い(装着具はスパウトより硬質の成形素材にて成形されている)。しかし、本実施の例では上述したようにサポートリング15が、装着具7の傾きを正してシールリング9を適正に液止め形成部13側に案内する第二の案内手段であるため、液止め形成部13の内周面への傷付きは確実に防止される。なお、装着具7の傾きが非常に大きい場合には、傾いた状態での最下端となる外周壁8の下縁がサポートリング15の上面に当接するようになり、装着具を嵌め付ける装置側で不適切に大きな押し込み力を必要とすることが検知できるため、この場合でも取付不良は防止できる。
図において注出筒2の内下部側に凸堤部17が内周面に亘って設けられていて、この凸堤部17は注出筒2の内部を形成する割型の割り位置に設定されているものである。
1…スパウト
2…注出筒
6…咬合リング
7…装着具
8…外周壁
9…シールリング
10…外周壁内周面の係止リング
11…垂下壁
12…充填ノズル受け部
13…液止め形成部
14…縮径部
15…サポートリング
16…注出筒外周面の係止リング
17…凸堤部

Claims (4)

  1. 注出筒の上部外周面に咬合リングが設けられ、注出筒の外周面に、前記咬合リングの下位にしてサポートリングが設けられているバッグ・イン・ボックス内袋用スパウトにおいて、
    注出筒の内部には、前記咬合リングと前記サポートリングとの間の高さ位置から注出筒の上端位置に亘る範囲に、注出筒に嵌め入れる充填ノズルに内周面が接する充填ノズル受け部が設けられ、前記充填ノズル受け部の下方に、注出筒に被せ付ける装着具が備えるシールリングと接して液止めを行なうための液止め形成部が設けられていて、
    前記充填ノズル受け部の内径を前記液止め形成部の内径より大にして、咬合リングが位置する注出筒上部の肉厚薄肉とされ、
    前記液止め形成部は、前記装着具のシールリングの嵌め入れによる拡径が可能に設けられていて、
    前記サポートリングは、前記液止め形成部に対応する注出筒の外周面にあって断面形状が注出筒外方に向けて凸とされて、液止め形成部への前記シールリングの嵌め入れによる拡径が可能に設けられていることを特徴とするバッグ・イン・ボックス内袋用スパウト。
  2. 上記充填ノズル受け部は、上記装着具のシールリングを液止め形成部に案内する案内手段である請求項1に記載のバッグ・イン・ボックス内袋用スパウト。
  3. 上記充填ノズル受け部と上記液止め形成部との間に、内周面が注出筒の下部中心に向けて下り傾斜している縮径部が位置していて、充填ノズル受け部と液止め形成部とは前記縮径部を介して連続している請求項1または2に記載のバッグ・イン・ボックス内袋用スパウト。
  4. 上記サポートリングは、注出筒に上記装着具を被せ付けたときの該装着具の外周壁の内面に相対する部分であって、装着具を被せ付けるときに注出筒に対して相対移動する外周壁を、注出筒の高さ方向に沿った方向に案内する第二の案内手段である請求項1からの何れか一項に記載のバッグ・イン・ボックス内袋用スパウト。
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