JP5986859B2 - 重量部材設置船及びそれを用いた重量部材設置方法 - Google Patents
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Description
前記第2重量部材を支持し前記第2重量部材を、前記第2重量部材収納位置と前記クレーン手段の下方位置との間で搬送する第2の搬送台車とを備える、構成とすることができる。
(ステップ1)
まず、図6に示すように、シンカー2及びアンカー3を搭載しているシンカー設置船1を現場海域A地点まで移動させる。これにより設置準備が完了する。
(ステップ2)
それから、図7に示すように、まず、シンカー2の搬送台車17を搬送レール19A,19Bに沿って移動させ、門型クレーン14の下方位置にシンカー2を搬送する。門型クレーン14のクイックジョイント15にてシンカー2を保持して吊り下げ、搬送台車17をシンカー収容位置P1に戻す。そして、ウィンドラス13にて係留チェーン9を繰り出しつつ、吊り下げチェーン16を伸ばしてシンカーを2水中に水中に投下し、水底に設置する。このとき、シンカー2の、水底での設置位置及び設置方位が調整される。
(ステップ3)
シンカー2の巻き下げが終了し、設置が完了すると、図8に示すように、クイックジョイント15による保持を解除し、クイックジョイント15及び吊り下げチェーン16を初期位置まで引き上げる。それから、シンカー設置船1を所定距離(例えば100m)離れたB地点まで移動させる。
(ステップ4)
B地点に到達すると、図9に示すように、アンカー3の搬送台車18を搬送レール19A,19Bに沿って移動させ、門型クレーン14の下方位置にアンカー3を搬送する。門型クレーン14のクイックジョイント15にてアンカー3を保持して吊り下げ、搬送台車18をアンカー収納位置P2に戻す。それから、ウィンドラス13にて係留チェーン9を繰り出しつつ、吊り下げチェーン16を伸ばしてアンカー3を水中に水中に投下し、水底に設置させる。なお、このとき、アンカー3の、水底での設置位置及び設置方位も調整される。
(ステップ5)
係留チェーン9へのプレロード付加によりシンカー2の設置安定度に問題がないと判断されると、図10に示すように、アンカー3を巻き上げて回収し、アンカー収納位置P2に戻す。その後、シンカー設置船1が所定距離移動しながら、係留チェーン9を敷設する。なお、シンカー2の設置安定度に問題がある場合には、設置のやり直しとなる。
(ステップ6)
図11に示すように、係留チェーン9の敷設完了後、チェーン端部にリードワイヤ31を取り付け、係留チェーン9を水底まで巻き下げる。
(ステップ7)
図12に示すように、チェーン着底後、リードワイヤ31にブイワイヤ32及びマーカーブイ33を取り付ける。
(ステップ8)
図13に示すように、マーカーブイ33の取り付け後、シンカー設置船1を移動させ、係留チェーン9の敷設が完了する。
(i)前記シンカー2である第1重量部材の設置は、浮体式洋上風車などの浮体式洋上浮遊物の設置に利用する場合だけでなく、水底に安定して第1重量部材を設置する必要がある場合すべてに適用することができる。
(ii)前記実施の形態では、第1重量部材としてシンカーを、第2重量部材としてアンカーを用いているが、第1重量部材としてアンカーを、第2重量部材としてシンカーを用いてもよい。また第1及び第2重量部材のいずれもシンカーとすることもできるし、アンカーとすることもできる。
(iii)前記実施の形態では、安定状態で設置されているかどうかを、トランスポンダ23A〜23Dを用いて判定するようにしているが、例えば図9に鎖線で示すように遠隔操作無人探査機41(ROV)を用いて判定することも可能であるし、それらを併用することも可能である。
P2 アンカー収納位置(第2重量部材収納位置)
1 シンカー設置船(重量部材設置船)
2 シンカー(第1重量部材)
3 アンカー(第2重量部材)
4 貫通穴
5 船体
6 操舵室
8 係止具
9 係留チェーン
10 滑車
11 チェーンロッカー
12 チェーン弛み取り装置
13 ウィンドラス
14 門型クレーン(クレーン手段)
15 クイックジョイント
16 吊り下げチェーン
17,18 搬送台車
19A,19B 搬送レール
20 チェーンガイド
21 チェーン固定金具
22 プレロード用油圧シリンダ
23A〜23D トランスポンダ
31 リードワイヤ
32 ブイワイヤ
33 マーカーブイ
41 遠隔操作無人探査機(ROV)
Claims (8)
- 第1重量部材を収納する第1重量部材収納位置と第2重量部材を収納する第2重量部材収納位置とを水平方向に並んで有し、それらの間に、前記第1重量部材あるいは前記第2重量部材が鉛直方向において選択的に通過可能である貫通穴を有する船体と、
前記第1重量部材あるいは第2重量部材を保持して前記貫通穴を通じて、水中に投下し水底に設置するクレーン手段と、
前記第1重量部材に前記第2重量部材を中継して一端が連結され、他端側は前記船体上に貯留される係留チェーンと、
水底に設置された前記第1重量部材に連結された前記係留チェーンを、水底に設置された前記第1重量部材から一定間隔離れ水底に設置された前記第2重量部材側に向かって引っ張ることによって、前記第1重量部材に水平方向のプレロードを付加するプレロード手段と、
前記プレロード付加時に前記第1重量部材の設置状態が安定しているか否かを判定する判定手段とを備えることを特徴する重量部材設置船。 - 前記第2重量部材は、前記判定手段による判定後、前記第2重量部材収納位置に回収されるもので、前記第1重量部材よりも重量が重い、請求項1記載の重量部材設置船。
- 前記クレーン手段は、前記貫通穴の上方に設けられ、前記第1重量部材あるいは前記第2重量部材を着脱可能に保持する保持部材と、前記保持部材を昇降可能に吊り下げる吊り下げ部材とを有し、
前記プレロード手段は、前記引き上げられた係留チェーンを固定する固定手段と、この固定手段を、前記係留チェーンを前記引っ張る方向に移動させる荷重付加手段とを有する、請求項1又は2記載の重量部材設置船。 - 前記第1重量部材収納位置と前記第2重量部材収納位置との間に跨って設けられる搬送レールと、
前記第1重量部材を支持し前記第1重量部材を前記クレーン手段の下方位置まで搬送する第1の搬送台車と、
前記第2重量部材を支持し前記第2重量部材を、前記第2重量部材収納位置と前記クレーン手段の下方位置との間で搬送する第2の搬送台車とを備える、請求項1〜3のいずれか1つに記載の重量部材設置船。 - 前記係留チェーンの他端に連係され前記係留チェーンを巻き取ったり繰り出したりするウィンドラスと、
前記係留チェーンの他端側の余剰部分を収納するチェーンロッカーとを備え、
前記ウィンドラス及びチェーンロッカーは、前記第2重量部材収納位置を挟んで、前記クレーン手段とは反対側に設けられている、請求項1〜4のいずれか1つに記載の重量部材設置船。 - 請求項1〜5のいずれか1つに記載の重量部材設置船を用いて、単数若しくは複数の重量部材を設置する重量部材設置方法であって、
前記クレーン手段にて前記第1重量部材を水中に投下し水底に設置するステップと、
前記第1重量部材設置後に前記重量部材設置船が所定距離移動するステップと、
前記所定距離移動後に前記クレーン手段にて前記第2重量部材を水中に投下し水底に設置するステップと、
前記第2重量部材設置後、前記プレロード付加時に前記判定手段にて前記第1重量部材の設置状態が安定しているか否かを判定するステップと、
前記判定後前記第2重量部材を回収するステップとを備えることを特徴とする重量部材設置方法。 - 前記単数若しくは複数の第1重量部材は、浮体式洋上風車などの浮体式洋上浮遊物を定位置に設置するためのものである、請求項6記載の重量部材設置方法。
- 複数の第1重量部材を用いる場合には、1つの第1重量部材を設置し設置状態が安定しているか否かを判定した後、前記重量部材設置船が、多数の第1重量部材を貯留する貯留基地に次に設置する第1重量部材を取りに戻るステップを有する、請求項6または7記載の重量部材設置方法。
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