以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。尚、すべての図面において、同等の構成要素には同じ符号を付し、適宜説明を省略する。
(第1の実施形態)
本実施形態のレコメンド情報配信装置の構成について説明する。
図1は、本実施形態のレコメンド情報配信装置100の構成の一例を示すブロック図である。
本実施形態のレコメンド情報配信装置100は、テレビジョン放送、マルチメディア、ワールドワイドウェブ等のコンテンツを視聴するために、外部の端末を接続することができる通信装置である。外部の端末200は、1人以上のユーザにより同時に使用される共用端末である。レコメンド情報配信装置100は、ユーザ識別手段130と、レコメンド情報配信手段110と、レコメンド情報保持手段120とを含む。
レコメンド情報保持手段120は、複数のレコメンド情報を保持する。
ユーザ識別手段130は、ユーザ識別用信号925に基づいて、レコメンド情報配信装置100に接続された端末200を使用しているユーザの組み合わせ(以下、「利用状況」という。)を識別する。ユーザ識別手段130は、例えば、特定の時点から所定の時間内に端末200を利用したユーザを、特定の時点における、端末200を使用しているユーザと判断する。
なお、端末200は、視聴者登録手段210を含む。視聴者登録手段210は、端末200を使用するユーザの識別情報(ユーザ識別子等)の登録を受け付ける。視聴者登録手段210は、例えば、ユーザが端末200にログインしたときにユーザの識別情報を保持する。また、視聴者登録手段210は、ユーザ毎の最終利用時刻を保持してもよい。
視聴者登録手段210は、ユーザ毎の識別情報を含むユーザ識別用信号925をレコメンド情報配信装置100へ送信する。上記のように、ユーザ識別用信号925は、ユーザ毎の最終利用時刻の情報を含んでもよい。
レコメンド情報配信手段110は、端末200の利用状況毎に、利用状況に対応するレコメンド情報を配信するか否かの設定(以下、「配信設定」という。)を予め保持する。そして、レコメンド情報配信手段110は、端末200の利用状況と、配信設定とに基づいて、レコメンド情報を、レコメンド情報配信用信号920を用いて端末200へ配信する。
なお、配信設定の設定方法は任意である。例えば、レコメンド情報配信装置100が入力手段を備える場合は、ユーザがその入力手段を用いて配信設定を入力してもよい。あるいは、端末200が入力手段を備える場合は、ユーザがその入力手段を用いて配信設定を入力し、端末200が入力された配信設定をレコメンド情報配信装置100に送信してもよい。
また、レコメンド情報配信装置100が、共用端末である端末200ではなく、1人のユーザのみにより使用される個人用端末と接続するための接続機能を備えてもよい。その場合は、レコメンド情報配信手段110が、接続された個人端末を識別することによって、個人端末を使用するユーザを判断し、利用状況を取得することができる。なぜなら、個人端末とユーザは予め固定的に対応付けられているため、視聴者登録手段210は、個人端末の識別情報をユーザの識別情報とみなして処理を行うことができるからである。あるいは、個人端末であっても、視聴者登録手段210を備えてもよい。
当然ながら、レコメンド情報配信装置100には、共用端末である端末200と、上記のような個人端末の両方が接続されてもよい。
ところで、本実施形態では、端末200を使用するユーザを、所定の方法でレコメンド情報配信装置100に登録できればよい。従って、必ずしも、端末200自身が視聴者登録手段210を含む必要はない。つまり、端末200とレコメンド情報配信装置100とを含むシステムに、視聴者登録手段210が含まれていればよい。
例えば、端末200がテレビジョン受像機である場合には、テレビジョン受像機に視聴者登録手段210を追加するのではなく、STB又はホームゲートウェイであるレコメンド情報配信装置100が、視聴者登録手段210を含んでもよい。すなわち、例えば、STB又はホームゲートウェイのリモコン等を用いて、ユーザの登録を行ってもよい。
あるいは、端末200以外のレコメンド情報配信装置100に接続可能な別の装置が、視聴者登録手段210を含んでもよい。例えば、端末200がテレビジョン受像機である場合には、レコメンド情報配信装置100がスマートフォンとの接続機能を、スマートフォンが視聴者登録手段210の機能を備え、スマートフォンを用いてユーザの登録を行ってもよい。さらに、スマートフォンを用いて、ユーザの登録だけでなく、コンテンツの視聴操作を行うことにより、テレビジョン受像機を用いたコンテンツやレコメンド情報の表示を行ってもよい。
図2は、本実施形態のレコメンド情報配信装置100が具体的な装置である場合のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
レコメンド情報配信装置11は、記憶装置12と、CPU(Central Processing Unit)13と、キーボード14と、モニタ15と、I/O(Input/Output)18とを備え、これらが内部バス16で接続されている。記憶装置12は、レコメンド情報配信手段110等のCPU13の動作プログラムを格納する。CPU13は、レコメンド情報配信装置11全体を制御し、記憶装置12に格納された動作プログラムを実行し、I/O18を介してレコメンド情報配信手段110等のプログラムの実行やデータの送受信を行なう。なお、上記のレコメンド情報配信装置11の内部構成は一例である。レコメンド情報配信装置11は、CPU13、記憶装置12、及びI/O18のみを備え、外部に備えられた、キーボード14、及びモニタ15を用いて動作してもよい。
次に、本実施形態のレコメンド情報配信装置100の動作について説明する。
図3は、本実施形態のレコメンド情報配信装置100の動作を示すフローチャートである。
ユーザ識別手段130は、端末200を使用しているユーザの組み合わせを識別する(ステップS11)。
なお、ユーザ識別手段130は、例えば、ユーザ識別用信号925に含まれる、ユーザ識別情報およびユーザ毎の最終利用時刻情報に基づいて、端末200を使用しているユーザを識別する。ここで、ユーザ識別手段130は、最終利用時刻情報と現時刻との差が所定の時間以内であるユーザは、端末を使用していると判定してもよい。
レコメンド情報配信手段110は、端末200の利用状況と、配信設定とに基づいて、レコメンド情報を、端末200へ配信する(ステップS12)。
次に、本実施形態のレコメンド情報配信装置100の処理手順の具体例について説明する。
なお、本具体例における各ステップについては、図3のレコメンド情報配信装置100の動作を示すフローチャートを利用して説明する。
図4は、本実施形態のレコメンド情報配信装置100の配信設定の具体例を示す図である。
レコメンド情報保持手段120は、予め、“レコメンド情報1”、“レコメンド情報2”、“レコメンド情報3”、“レコメンド情報4”、“レコメンド情報5”を保持する。
レコメンド情報配信手段110は、予め、端末200の利用状況毎の配信設定を保持する。端末200をユーザ1のみが使用する場合の、レコメンド情報“レコメンド情報1”、“レコメンド情報2”、“レコメンド情報3”、“レコメンド情報4”、“レコメンド情報5”のそれぞれに対する配信設定は、“真”、“真”、“真”、“真”、“偽”である(図4(a))。
端末200をユーザ2のみが使用する場合の、レコメンド情報“レコメンド情報1”、“レコメンド情報2”、“レコメンド情報3”、“レコメンド情報4”、“レコメンド情報5”のそれぞれに対する配信設定は、“偽”、“真”、“偽”、“真”、“真”である(図4(b))。
端末200をユーザ1およびユーザ2が同時に使用する場合の、レコメンド情報“レコメンド情報1”、“レコメンド情報2”、“レコメンド情報3”、“レコメンド情報4”、“レコメンド情報5”のそれぞれに対する配信設定は、“偽”、“真”、“偽”、“真”、“偽”である(図4(c))。
なお、各レコメンド情報について、端末200をユーザ1およびユーザ2が同時に使用する場合の配信設定の値(図4(c))は、端末200をユーザ1のみが使用する場合の配信設定の値(図4(a))と、端末200をユーザ2のみが使用する場合の配信設定の値(図4(b))との論理積である。つまり、端末200をユーザ1およびユーザ2が同時に使用する場合の配信設定は、ユーザ1向けレコメンド情報とユーザ2向けレコメンド情報とで共通するレコメンド情報が配信されるような設定である。
したがって、レコメンド情報配信手段110は、端末200をユーザ1およびユーザ2が同時に使用する場合の配信設定を個別に予め保持しなくてもよい。つまり、レコメンド情報配信手段110は、端末200をユーザ1のみが使用する場合の配信設定および端末200をユーザ2のみが使用する場合の配信設定から配信設定を導出してもよい。さらに、レコメンド情報配信手段110は、導出した配信設定を保持してもよい。また、端末200をユーザ1およびユーザ2が同時に使用する場合の配信設定がユーザにより予め設定された場合にのみ、レコメンド情報配信手段110は設定された配信設定を使用してもよい。
なお、端末200をユーザ1およびユーザ2が同時に使用する場合であって、ユーザ1向けレコメンド情報とユーザ2向けレコメンド情報とで共通するレコメンド情報がないときは、レコメンド情報は配信されない。
以降、端末200を使用しているユーザ全員に共通するレコメンド情報を「共通レコメンド情報」、それ以外のレコメンド情報を「個別レコメンド情報」という。
まず、端末200をユーザ1のみが使用している場合について説明する。
ユーザ識別手段130は、端末200から、端末200におけるユーザ1の識別情報および最終利用時刻の情報を含む、ユーザ識別用信号925を受信する。ユーザ識別手段130は、ユーザ識別用信号925に含まれるユーザ1の識別情報および最終利用時刻情報に基づいて、端末200を利用しているユーザとしてユーザ1を識別する(ステップS11)。なお、本具体例では、ユーザ1について、最終利用時刻情報と現時刻との差が所定の時間以内であるものとする。
レコメンド情報配信手段110は、端末200がユーザ1のみにより使用されているという利用状況と、端末がユーザ1のみにより使用されている場合の配信設定(図4(a))とに基づいて、レコメンド情報を端末200へ配信する(ステップS12)。具体的には、レコメンド情報配信手段110は、レコメンド情報“レコメンド情報1”、“レコメンド情報2”、“レコメンド情報3”、“レコメンド情報4”を、端末200へ配信する。
次に、端末200をユーザ2のみが使用している場合について説明する。
ユーザ識別手段130は、端末200から、端末200におけるユーザ2の識別情報および最終利用時刻の情報を含む、ユーザ識別用信号925を受信する。ユーザ識別手段130は、ユーザ識別用信号925に含まれるユーザ1の識別情報および最終利用時刻情報に基づいて、端末200を利用しているユーザとしてユーザ2を識別する(ステップS11)。
レコメンド情報配信手段110は、端末200がユーザ2のみにより使用されているという利用状況と、端末がユーザ2のみにより使用されている場合の配信設定(図4(b))とに基づいて、レコメンド情報を端末200へ配信する(ステップS12)。具体的には、レコメンド情報配信手段110は、レコメンド情報“レコメンド情報2”、“レコメンド情報4”、“レコメンド情報5”を、端末200へ配信する。
以上のように、端末200を視聴するユーザは1人であってもよい。例えば、端末200をユーザ1のみが視聴している場合は、ユーザ1向けレコメンド情報は端末200へ配信される。ただし、この場合も、端末200へ配信されるレコメンド情報は、あくまで、「共通レコメンド情報」である。この場合、端末200を使用しているユーザの組み合わせを示す「利用状況」は、端末200がユーザ1のみにより使用されていることを示す。そして、ユーザ1のみにより使用されているとの利用状況に対応する「配信設定」に従って、ユーザ1のみが端末200を使用する場合の「共通レコメンド情報」が端末200へ配信される。
続いて、端末200をユーザ1およびユーザ2が同時に使用している場合について説明する。
ユーザ識別手段130は、端末200から、端末200におけるユーザ1およびユーザ2それぞれの、識別情報および最終利用時刻の情報を含む、ユーザ識別用信号925を受信する。ユーザ識別手段130は、ユーザ識別用信号925に含まれる、ユーザ1およびユーザ2の識別情報ならびに最終利用時刻情報に基づいて、端末200を利用しているユーザとしてユーザ1およびユーザ2を識別する(ステップS11)。
レコメンド情報配信手段110は、端末200がユーザ1およびユーザ2により同時に使用されているという利用状況と、端末がユーザ1およびユーザ2により同時に使用されている場合の配信設定(図4(c))とに基づいて、レコメンド情報を端末200へ配信する(ステップS12)。具体的には、レコメンド情報配信手段110は、レコメンド情報“レコメンド情報2”、“レコメンド情報4”を、端末200へ配信する。
このように、ユーザ1およびユーザ2が同時に端末200を使用している場合は、ユーザ1およびユーザ2に共通のレコメンド情報が端末200へ配信される。ユーザ1またはユーザ2のいずれか一方のみのレコメンド情報(個別レコメンド情報)が、端末200へ配信されることはない。
以上説明したように、本実施形態のレコメンド情報配信装置100では、ユーザ1またはユーザ2のみが端末200を使用している場合には、それぞれ、ユーザ1、ユーザ2による端末単独使用時の配信設定に基づいてレコメンド情報が配信される。一方、ユーザ1およびユーザ2が同時に端末200を使用している場合には、ユーザ1、ユーザ2による端末同時使用時の配信設定に基づいてレコメンド情報が配信される。この際、ユーザ1、ユーザ2による端末同時使用時の配信設定は、ユーザ1向けレコメンド情報とユーザ2向けレコメンド情報とで共通するレコメンド情報が配信されるように設定される。
従って、レコメンド情報配信装置100には、共用端末へも適切に推奨コンテンツを配信することができるという効果がある。
尚、本実施形態では、端末200を使用するユーザは、ユーザ1、ユーザ2の2人であるものとした。端末200を使用するユーザは、3人以上であってもよい。あるいは、上記のように、端末200を使用するユーザは、1人であってもよい。ただし、端末200を使用するユーザが1人である場合も、端末200へ配信される1人のユーザ向けレコメンド情報は、あくまで、そのユーザ向けの「共通レコメンド情報」であるものとみなす。
尚、本実施形態では、レコメンド情報配信装置100が端末200から独立した装置である場合について説明した。しかしながら、本実施形態のレコメンド情報配信装置100は、必ずしも端末200から分離された単独の装置に限定されない。レコメンド情報配信装置100は、端末200と統合された複合的な装置であってもよい。
(第2の実施形態)
本発明のレコメンド情報配信装置の例として、複数のユーザにより共有される1台の端末の機能が組み込まれたレコメンド情報配信装置であるコンテンツ視聴装置の例を第2の実施形態として示す。
なお、本実施形態では、ユーザは、コンテンツ視聴装置を利用してコンテンツを視聴するか、あるいはコンテンツ視聴装置に接続された携帯端末を利用してコンテンツを視聴する。そして、コンテンツ視聴装置は複数のユーザにより共有されるので、コンテンツを視聴するユーザは特定されない。一方、コンテンツ視聴装置とは別の端末である携帯端末は、特定の1人のユーザにより使用されるので、特定の1人のユーザは特定の1台の携帯端末と同一視される。
本実施形態のコンテンツ視聴装置の構成について説明する。
図5は、本実施形態のコンテンツ視聴装置105の構成の一例を示すブロック図である。
本実施形態のコンテンツ視聴装置105は、テレビジョン放送、マルチメディア、ワールドワイドウェブ等のコンテンツを視聴することができ、更にコンテンツを視聴するために外部の端末を接続することができる通信装置である。コンテンツ視聴装置105は、利用履歴取得手段150と、利用履歴保持手段170と、レコメンド情報作成手段160と、レコメンド情報保持手段125と、ユーザ制御手段135と、レコメンド情報配信手段115と、レコメンド情報要求手段140と、無線通信手段180とを有する。
コンテンツ視聴装置105は、無線通信手段180を介して、外部の携帯端末と接続可能である。
コンテンツ視聴装置105に外部の携帯端末が接続されている場合、利用履歴取得手段150は、無線通信手段180を介して、外部の携帯端末の、端末固有情報及び利用履歴を取得し、利用履歴保持手段170へ渡す。「端末固有情報」とは、外部の携帯端末を識別するための情報である。
なお、端末固有情報又は利用履歴の、受信した形式と利用履歴保持手段170が保持する形式とが異なる場合には、利用履歴取得手段150は、利用履歴保持手段170が保持する形式に端末固有情報又は利用履歴を変換してもよい。
利用履歴保持手段170は、外部の携帯端末の端末固有情報を受け取り、端末固有情報が、あらかじめコンテンツ視聴装置105に登録された携帯端末の端末固有情報であるか否かを判定する。
利用履歴保持手段170は、受け取った端末固有情報がコンテンツ視聴装置105に登録されている場合には、受け取った、端末固有情報及び利用履歴を1つのレコード(以下、「利用履歴レコード」という。)として保持する。
なお、本実施形態の利用履歴の具体的な内容は、特に限定されない。利用履歴は、ユーザが関心を持ちそうなコンテンツを推測可能な任意の情報である。利用履歴は、例えば、ユーザが視聴した番組のジャンルを示すキーワードである。
また、本実施形態の端末固有情報の具体的な内容は、特に限定されない。利用履歴は、1人のユーザに対応付けられる任意の情報である。端末固有情報は、例えば、外部の携帯端末のMAC(Media Access Control)アドレスである。
また、利用履歴保持手段170は、コンテンツ視聴装置105の利用履歴も外部の携帯端末における利用履歴レコードと同じ形式で保持してもよい。端末固有情報は、例えば、コンテンツ視聴装置105のMACアドレスである。ただし、利用履歴保持手段170がコンテンツ視聴装置105の利用履歴を保持する場合には、ユーザ認証等により、利用履歴レコードは、1人のユーザには対応付けられる必要がある。
レコメンド情報作成手段160は、所定の周期毎に利用履歴保持手段170から利用履歴レコードを取得し、取得した利用履歴レコードに対する関連性が高いコンテンツに関するレコメンド情報を外部のサーバから取得する。
なお、本実施形態の利用履歴レコードとコンテンツとの間の関連性を評価するための方法の具体的な内容は、特に限定されない。評価方法は、関連性を評価することができる任意の方法である。「関連性」の内容についても特に限定されない。関連性とは、利用履歴レコードとコンテンツを所定の条件で分類したときに属する分類の、同一性、類似性、共通性などである。従って、関連性とは、例えば、利用履歴に含まれるキーワードが、コンテンツのジャンルを示すキーワードと一致するか否かにより評価される。
レコメンド情報作成手段160は、取得したレコメンド情報に対して、利用状況ごとの配信先を示すテーブル(以下、「配信先テーブル」という。)を作成する。なお、利用状況とは、ユーザによるコンテンツ視聴装置105の利用状況である。利用状況は、例えば、コンテンツ視聴装置105に接続された携帯端末の有無である。コンテンツ視聴装置105は、コンテンツ視聴装置105にログインした携帯端末の有無により、接続された携帯端末の有無を利用状況として判断してもよい。
レコメンド情報作成手段160は、取得したレコメンド情報に対して、レコメンド情報の種類を表すタグ(以下、「レコメンドタグ」という。)を付与する。レコメンドタグの情報は、取得したレコメンド情報にあらかじめ含まれていてもよい。レコメンド情報作成手段160は、端末固有情報を指定して、レコメンドタグを付与したレコメンド情報をレコメンド情報保持手段125へ渡す。レコメンドタグは、例えば、“スポーツ”、“食べ物”、“天気”など、推奨されるコンテンツのジャンルを示すキーワードである。レコメンドタグは、1つのレコメンド情報に複数付与されてもよい。配信先テーブルは、配信先を決定する条件として、レコメンドタグに関する条件等を更に含んでもよい。
図7は、コンテンツ視聴装置105の配信先テーブルの具体例を示す図である。
配信先テーブルの各列は、左から順に、コンテンツ視聴装置105にログインしている携帯端末の有無、レコメンド情報に「共通タグ」が付与されているか否か、レコメンド情報の配信先である。「共通タグ」とは、すべてのユーザのレコメンドタグリスト(後述)に含まれるレコメンドタグである。
配信先テーブルの1行目は、外部の携帯端末がログインしておらず、かつレコメンド情報に共通タグが付与されていない場合には、コンテンツ視聴装置105は、レコメンド情報を転送しないことを示す。すなわち、この場合は、コンテンツ視聴装置105はレコメンド情報を破棄する。
配信先テーブルの2行目は、外部の携帯端末がログインしておらず、かつレコメンド情報に共通タグが付与されている場合には、コンテンツ視聴装置105は、コンテンツ視聴装置105自身にレコメンド情報を転送することを示す。すなわち、この場合は、コンテンツ視聴装置105がレコメンド情報を表示する。
配信先テーブルの3行目は、外部の携帯端末がログインしており、かつレコメンド情報に共通タグが付与されていない場合には、コンテンツ視聴装置105は、外部の携帯端末にレコメンド情報を転送することを示す。すなわち、この場合は、外部の携帯端末がレコメンド情報を表示する。
配信先テーブルの4行目は、外部の携帯端末がログインしており、かつレコメンド情報に共通タグが付与されている場合には、コンテンツ視聴装置105は、コンテンツ視聴装置105自身にレコメンド情報を転送することを示す。すなわち、この場合もコンテンツ視聴装置105がレコメンド情報を表示する。つまり、レコメンド情報に共通タグが付与されている場合には、外部の携帯端末のログインの有無によらず、コンテンツ視聴装置105がレコメンド情報を表示する。なお、レコメンド情報を配信する時刻によって配信先を変更するために、配信先テーブルは、時間帯に対応して複数作成されてもよい。
図5のコンテンツ視聴装置105の構成の説明に戻る。
レコメンド情報保持手段125は、レコメンド情報作成手段160から受け取ったレコメンド情報、端末固有情報、配信先テーブル、及びレコメンドタグを1つのレコード(以下、「レコメンド情報レコード」という。)として保持する。また、レコメンド情報保持手段125は、端末固有情報毎に、所定の件数のレコメンド情報レコードから、登録件数の多いものから順に所定の個数のレコメンドタグを抽出した、「レコメンドタグリスト」を保持する。
図8は、コンテンツ視聴装置105のレコメンドタグリストの具体例を示す図である。
レコメンドタグリストは、携帯端末300の利用履歴に基づき、コンテンツ視聴装置105がユーザが関心を持ちそうなレコメンド情報であると判断したレコメンド情報に付与されたレコメンドタグのリストである。レコメンドタグリストの1行目は、携帯端末300の端末固有情報がMACアドレス“a:b:c:d:e:f”(a, b, c, d, e, fは、“0”から”255”までの整数)であることを示す。レコメンドタグリストの2行目以降は、レコメンド情報に付与されたレコメンドタグが、登録件数の多いものから順に、“サッカー”、“野球”、…、“天気”、“富士山”であることを示す。
図5のコンテンツ視聴装置105の構成の説明に戻る。
ユーザ制御手段135は、無線通信手段180を介して、外部の携帯端末からの端末固有情報を含むレコメンド情報取得要求を受け取る。ユーザ制御手段135は、他にコンテンツ視聴装置105にログインしている携帯端末が存在するか否かを確認する。ユーザ制御手段135は、外部の携帯端末から受け取った端末固有情報を含むレコメンド情報配信要求をレコメンド情報配信手段115に渡す。この際、もし他のコンテンツ視聴装置105にログインしている端末(以下、「ログイン済み端末」という。)があれば、その端末の端末固有情報も含むレコメンド情報配信要求をレコメンド情報配信手段115に渡す。
レコメンド情報配信手段115は、受け取った端末固有情報と同じ端末固有情報を有するレコメンド情報レコードをレコメンド情報保持手段125から取得する。次に、レコメンド情報配信手段115は、取得したレコメンド情報レコード毎に配信先を決める。
ログイン済み端末が存在する場合には、レコメンド情報配信手段115は、レコメンド情報保持手段125からログイン済み端末のレコメンドタグリストを取得し、レコメンド情報レコード内のレコメンドタグと共通するタグが存在するか否かを判定する。次に、レコメンド情報配信手段115は、配信先テーブルにしたがって、レコメンド情報の配信先を決定する。
本実施形態の配信先テーブルでは、図7に示すように、ログイン済み端末の有無と共通タグの有無との組み合わせ毎に、配信先が決定される。ログイン済み端末の有無は、コンテンツ視聴装置105を利用しているユーザが、コンテンツ視聴装置105を視聴しているユーザ1人のみであるか、それ以外にもいるかを示す。共通タグの有無は、すべてのユーザの各レコメンドタグリスト内に、配信対象のレコメンド情報レコード内のレコメンドタグが存在するか否かを示す。
レコメンド情報配信手段115は、コンテンツ視聴装置105の利用状況及び共通タグの有無と、配信先テーブルとを照合することによりレコメンド情報の配信先を決定する。その際、配信先テーブルが配信時間帯に応じて複数作成されている場合には、レコメンド情報配信手段115は、配信を行う際の時刻に対応した配信先テーブルを参照して、配信先を決定する。
レコメンド情報の配信先がコンテンツ視聴装置105である場合には、レコメンド情報配信手段115は、レコメンド情報をコンテンツ表示装置205に渡す。レコメンド情報の配信先が外部の携帯端末である場合には、レコメンド情報配信手段115は、レコメンド情報をレコメンド情報要求手段140に渡す。
レコメンド情報要求手段140は、レコメンド情報配信手段115からレコメンド情報を受け取る。なお、レコメンド情報の、受け取った形式と無線通信手段180から送信可能な形式とが異なる場合には、レコメンド情報要求手段140は、受け取ったレコメンド情報を無線通信手段180から送信可能な形式に変換してもよい。
無線通信手段180は、NFC(Near Filed Communication)やBluetooth(登録商標)等、所定の無線通信方式を用いて通信を行う。無線通信手段180は、外部の携帯端末から利用履歴、レコメンド情報配信要求などを受信し、利用履歴取得手段150またはユーザ制御手段135に渡す。また、無線通信手段180は、レコメンド情報を受け取り、外部の携帯端末に送信する。
本実施形態のコンテンツ視聴装置105を含む、コンテンツ視聴システムの構成について説明する。
図6は、本実施形態のコンテンツ視聴装置システムの構成の一例を示すブロック図である。
本実施形態のコンテンツ視聴システムは、コンテンツ視聴装置105、レコメンド情報配信サーバ400、コンテンツ表示装置205、携帯端末300を含む。
レコメンド情報配信サーバ400は、種々のレコメンド情報を格納しており、コンテンツ視聴装置105からのレコメンド情報配信要求に応じて、レコメンド情報をコンテンツ視聴装置105に渡す。
コンテンツ表示装置205は、コンテンツ視聴装置105からの命令に従い、受け取ったレコメンド情報を表示する。ただし、コンテンツ表示装置205は、利用履歴の保持を行わない。コンテンツ表示装置205の利用履歴は、利用履歴保持手段170により保持される。また、コンテンツ表示装置205は、レコメンド情報の収集も行わない。レコメンド情報は、レコメンド情報要求手段140により収集される。以上のように、コンテンツ表示装置205は、コンテンツ視聴装置105から受け取ったレコメンド情報を受動的に表示する。
携帯端末300は、特定のユーザのみにより利用される個人端末である。携帯端末300は、利用履歴保持手段370と、レコメンド情報要求手段340と、コンテンツ表示手段390と、無線通信手段380とを有する。
利用履歴保持手段370は、保持している利用履歴を無線通信手段380に渡す。利用履歴は、携帯端末300におけるウェブコンテンツの閲覧に関する履歴を含む。
レコメンド情報要求手段340は、無線通信手段380を介してコンテンツ視聴装置105からレコメンド情報を受信する。なお、レコメンド情報の、受信した形式とコンテンツ表示手段390が表示可能な形式とが異なる場合には、レコメンド情報要求手段340は、受信したレコメンド情報をコンテンツ表示手段390が表示可能な形に変換してもよい。
コンテンツ表示手段390は、レコメンド情報を受け取り、受け取ったレコメンド情報を表示する。
無線通信手段380は、コンテンツ視聴装置105の無線通信手段180が用いているものと同一の無線方式を用いて通信を行う。無線通信手段380は、利用履歴保持手段370から利用履歴、携帯端末300の端末固有情報などを受け取り、コンテンツ視聴装置105に送信する。端末固有情報は、例えば、携帯端末300のMACアドレスである。また、無線通信手段380は、コンテンツ視聴装置105からレコメンド情報を受信し、レコメンド情報要求手段340に渡す。
次に、本実施形態のコンテンツ視聴装置105の動作について説明する。
図9は、本実施形態のコンテンツ視聴装置105の、携帯端末300から受け取った利用履歴をレコメンド情報に変換する際の動作の具体例を示すシーケンス図である。
利用履歴取得手段150は、初期状態では、携帯端末300からの、利用履歴と端末固有情報の受信の待ち受け状態となる(ステップS411)。
利用履歴保持手段370は、利用履歴と携帯端末300の端末固有情報を、無線通信手段380を経由してコンテンツ視聴装置105に送信する(ステップS412)。
利用履歴保持手段170は、受け取った端末固有情報があらかじめ登録されているか否かを判定し、登録されている場合には、利用履歴と端末固有情報を利用履歴レコードとして保持する(ステップS413)。
上記ステップS412−S413の動作は、利用履歴保持手段170により保持される利用履歴レコードを更新するために、必要に応じて繰り返し実行されてもよい。
一方、下記ステップS421−S434の動作も、レコメンド情報保持手段125により保持されるレコメンド情報等を更新するために、必要に応じて繰り返し実行される。レコメンド情報作成手段160は、例えば所定の周期に従って、レコメンド情報の作成を開始する(ステップS421)。
レコメンド情報作成手段160は、利用履歴保持手段170へ利用履歴レコードの送信を要求し、当該レコードを取得する(ステップS422)。
レコメンド情報作成手段160は、取得した利用履歴レコードと端末固有情報とを含むレコメンド情報取得要求をレコメンド情報配信サーバ400に渡す(ステップS423)。
レコメンド情報配信サーバ400は、利用履歴に基づいて配信すべきレコメンド情報を選択し、レコメンド情報作成手段160に渡す(ステップS424)。
レコメンド情報作成手段160は、受け取ったレコメンド情報に基づいて利用状況ごとの配信先テーブルを作成する(ステップS431)。
レコメンド情報作成手段160は、レコメンド情報の種類に応じてレコメンド情報にレコメンドタグを付与する(ステップS432)。
レコメンド情報作成手段160は、レコメンド情報、端末固有情報、配信先テーブル、レコメンドタグを含むレコメンド情報登録要求をレコメンド情報保持手段125に渡す(ステップS433)。
レコメンド情報保持手段125は、受け取ったレコメンド情報、端末固有情報、配信先テーブル、レコメンドタグを1つのレコメンド情報レコードとして登録する(ステップS434)。
図10は、本実施形態のコンテンツ視聴装置105の、1人目のユーザの携帯端末300へレコメンド情報を配信する際の動作の具体例を示すシーケンス図である。
携帯端末300のレコメンド情報要求手段340は、無線通信手段380を経由してコンテンツ視聴装置105に携帯端末300の端末固有情報を含むレコメンド情報取得要求を送信する(ステップS511)。
ユーザ制御手段135は、携帯端末300からのレコメンド情報取得要求を、無線通信手段180を経由して受け取り、ログイン済み端末の有無を判定する(ステップS512)。図10の例では、携帯端末300は1人目のユーザの端末であるので、ログイン済み端末の有無は「無」である。
ユーザ制御手段135は、携帯端末300から受け取った端末固有情報を含むレコメンド情報配信要求をレコメンド情報配信手段115に渡す(ステップS513)。
レコメンド情報配信手段115は、受け取った端末固有情報と端末固有情報が一致するレコメンド情報レコードの取得をレコメンド情報保持手段125へ要求し、当該レコードを取得する(ステップS523)。
レコメンド情報配信手段115は、取得したレコメンド情報レコード毎にレコメンド配信先テーブルに従ってレコメンド情報の配信先を決定する(ステップS524)。
ログイン済み端末の有無が「無」である場合、配信先テーブル(図7)を参照すると、共通タグを含むレコメンド情報はコンテンツ視聴装置105に配信され、共通タグを含まないレコメンド情報は配信されない。
レコメンド情報の配信先がコンテンツ視聴装置105である場合には、レコメンド情報配信手段115は、レコメンド情報をコンテンツ表示装置205に渡す(ステップS532)。
コンテンツ表示装置205は、受け取ったレコメンド情報を表示する(ステップS533)。
また、レコメンド情報の配信先がコンテンツ視聴装置105である場合には、レコメンド情報配信手段115は、レコメンド情報要求手段140、無線通信手段180を経由して、携帯端末300にレコメンド情報配信の結果を送信する(ステップS534)。
図11は、本実施形態のコンテンツ視聴装置105の、2人目以降のユーザの携帯端末300へレコメンド情報を配信する際の動作の具体例を示すシーケンス図である。
携帯端末300のレコメンド情報要求手段340は、無線通信手段380を経由してコンテンツ視聴装置105に携帯端末300の端末固有情報を含むレコメンド情報取得要求を送信する(ステップS611)。
ユーザ制御手段135は、携帯端末300からのレコメンド情報取得要求を、無線通信手段180を経由して受け取り、ログイン済み端末の有無を判定する(ステップS612)。図11の例では、携帯端末300は2人目以降のユーザの端末であるので、ログイン済み端末の有無は「有」である。
ユーザ制御手段135は、携帯端末300から受け取った端末固有情報、及びログイン済み端末の端末固有情報を含むレコメンド情報配信要求をレコメンド情報配信手段115に渡す(ステップS613)。
レコメンド情報配信手段115は、レコメンド情報保持手段125へ要求し、ログイン済み端末の端末固有情報毎のレコメンドタグリストを取得する(ステップS621)。
レコメンド情報配信手段115は、それぞれのレコメンドタグリストから共通するレコメンドタグを抽出した「共通レコメンドタグリスト」を作成する(ステップS622)。
レコメンド情報配信手段115は、受け取った端末固有情報と端末固有情報が一致するレコメンド情報レコードの取得をレコメンド情報保持手段125へ要求し、当該レコードを取得する(ステップS623)。
レコメンド情報配信手段115は、レコメンド情報レコード内のレコメンドタグと共通レコメンドタグリストとの比較結果と、配信先テーブルに従ってレコメンド情報の配信先を決定する(ステップS624)。
ログイン済み端末の有無が「有」である場合、配信先テーブル(図7)を参照すると、共通タグを含むレコメンド情報はコンテンツ視聴装置105に配信され、共通タグを含まないレコメンド情報は携帯端末に配信される。
レコメンド情報の配信先がコンテンツ視聴装置105である場合には、レコメンド情報配信手段115は、レコメンド情報をコンテンツ表示装置205に渡す(ステップS632)。
コンテンツ表示装置205は、受け取ったレコメンド情報を表示する(ステップS633)。
また、レコメンド情報の配信先がコンテンツ視聴装置105である場合には、レコメンド情報配信手段115は、レコメンド情報要求手段140、無線通信手段180を経由して、携帯端末300にレコメンド情報配信の結果を送信する(ステップS634)。
一方、レコメンド情報の配信先が携帯端末300である場合には、レコメンド情報配信手段115は、レコメンド情報と端末固有情報をレコメンド情報要求手段390に渡す(ステップS635)。なお、ステップS635−S640の処理は、ステップS624の処理終了後に、ステップS632−S634の処理と並行して実行される。
コンテンツ表示手段390は、受け取ったレコメンド情報を表示する(ステップS640)。
以上説明したように、本実施形態のコンテンツ視聴装置105は、レコメンド情報を、複数のユーザにより同時に利用されるコンテンツ表示装置205と、特定のユーザのみにより利用される携帯端末300とに分けて配信する。すなわち、コンテンツ視聴装置105は、複数のユーザが関心を持ちそうなレコメンド情報、すなわち共通レコメンド情報をコンテンツ表示装置205に配信する。一方、1人のユーザのみが関心を持ちそうなレコメンド情報、すなわち個別レコメンド情報を携帯端末300に配信する。
従って、本実施形態のコンテンツ視聴装置105には、共用端末へは個別レコメンド情報を配信することがなく、共通コンテンツのみを推奨することができるという効果がある。
なお、共通レコメンド情報を、携帯端末300へも配信することは差し支えない。
また、本実施形態では、ユーザは2人であるものとしたが、ユーザ数は3人以上であってもよい。例えば、ユーザがユーザA、B、Cの3人である場合、ユーザA、B向けにのみ共通コンテンツが存在するといったケースも考えられる。この場合は、ユーザAの携帯端末及びユーザBの携帯端末に、その共通コンテンツを配信してもよい。すなわち、配信先は、必ずしも共用端末である必要はなく、共通に推奨されるべきユーザにのみ共通コンテンツが配信されさえすれば、配信先の端末は共用端末でなくてもよい。
(第3の実施形態)
本発明のレコメンド情報配信装置の例として、配信時刻情報を加えたレコメンド情報を提示するコンテンツ視聴装置の例を第3の実施形態として示す。第3の実施形態のレコメンド情報システムは、第2の実施形態よりも、効果的なタイミングで、または好適な端末によって、ユーザに対してレコメンド情報を提示することができる。
第3の実施形態のレコメンド情報配信システムの構成は、第2の実施形態のレコメンド情報配信システム(図6参照)と同じである。コンテンツ視聴装置106の構成は、コンテンツ視聴装置105のもの(図5参照)と同じであるが、一部の構成要素については機能が異なる。また、携帯端末306の構成は、携帯端末300のもの(図6参照)と同じであるが、一部の構成要素については機能が異なる。
以下に、本実施形態のコンテンツ視聴装置106の構成について、第2の実施形態のコンテンツ視聴装置105との違いを説明する。
コンテンツ視聴装置106のレコメンド情報配信手段116は、レコメンド情報配信手段115の機能に加えて、レコメンド情報の配信時刻を設定し、設定された配信時刻までレコメンド情報の配信を待機する機能を有する。
以下に、本実施形態の携帯端末306の構成について、第2の実施形態の携帯端末300との違いを説明する。
携帯端末306のコンテンツ表示手段396は、携帯端末300のコンテンツ表示手段390の機能に加えて、設定された配信時刻までレコメンド情報の表示を待機する機能を有する。
その他の構成要素については、第2の実施形態と同じである。
次に、本実施形態のコンテンツ視聴装置106の動作について説明する。
図12は、本実施形態のコンテンツ視聴装置106の、2人目以降のユーザの携帯端末306へレコメンド情報を配信する際の動作の具体例を示すシーケンス図である。
携帯端末306のレコメンド情報要求手段340は、無線通信手段380を経由してコンテンツ視聴装置106に携帯端末306の端末固有情報を含むレコメンド情報取得要求を送信する(ステップS711)。
ユーザ制御手段135は、携帯端末306からのレコメンド情報取得要求を、無線通信手段180を経由して受け取り、ログイン済み端末の有無を判定する(ステップS712)。図12の例では、携帯端末306は2人目以降のユーザの端末であるので、ログイン済み端末の有無は「有」である。
ユーザ制御手段135は、携帯端末306から受け取った端末固有情報、及びログイン済み端末の端末固有情報を含むレコメンド情報配信要求をレコメンド情報配信手段116に渡す(ステップS713)。
レコメンド情報配信手段116は、レコメンド情報保持手段125へ要求し、ログイン済み端末の端末固有情報毎のレコメンドタグリストを取得する(ステップS721)。
レコメンド情報配信手段116は、それぞれのレコメンドタグリストから共通するレコメンドタグを抽出した「共通レコメンドタグリスト」を作成する(ステップS722)。
レコメンド情報配信手段116は、受け取った端末固有情報と端末固有情報が一致するレコメンド情報レコードの取得をレコメンド情報保持手段125へ要求し、当該レコードを取得する(ステップS723)。
レコメンド情報配信手段116は、レコメンド情報レコード内のレコメンドタグと共通レコメンドタグリストとの比較結果と、配信先テーブルに従ってレコメンド情報の配信先を決定する(ステップS724)。
ログイン済み端末の有無が「有」である場合、配信先テーブル(図7)を参照すると、共通タグを含むレコメンド情報はコンテンツ視聴装置106に配信され、共通タグを含まないレコメンド情報は携帯端末に配信される。
また、レコメンド情報配信手段116は、レコメンドタグやユーザがあらかじめ指定したレコメンド情報配信許可時間などに基づいて、レコメンド情報を表示する時刻を示す配信時刻を設定する(ステップS725)。
レコメンド情報の配信先がコンテンツ視聴装置106である場合には、レコメンド情報配信手段116は、配信時刻情報の示す時刻まで待機する(ステップS731)。
次に、レコメンド情報の配信先がコンテンツ視聴装置106である場合には、レコメンド情報配信手段116は、レコメンド情報をコンテンツ表示装置205に渡す(ステップS732)。
コンテンツ表示装置205は、受け取ったレコメンド情報を表示する(ステップS733)。
また、レコメンド情報の配信先がコンテンツ視聴装置106である場合には、レコメンド情報配信手段116は、レコメンド情報要求手段146、無線通信手段180を経由して、携帯端末306にレコメンド情報配信の結果を送信する(ステップS734)。
一方、レコメンド情報の配信先が携帯端末306である場合には、レコメンド情報配信手段116は、レコメンド情報と端末固有情報と配信時刻情報とをレコメンド情報要求手段396に渡す(ステップS735)。なお、ステップS735−S740の処理は、ステップS725の処理終了後に、ステップS731−S734の処理と並行して実行される。
コンテンツ表示手段396は、配信時刻情報の示す時刻まで待機する(ステップS739)。
コンテンツ表示手段396は、受け取ったレコメンド情報を表示する(ステップS740)。
以上説明したように、本実施形態のコンテンツ視聴装置106では、特定のレコメンド情報は所定の時刻以降に表示される。従って、コンテンツ視聴装置106は、例えば、ユーザの時間帯毎の生活習慣に合わせて、ユーザに提示する推奨コンテンツを変えることができる。従って、コンテンツ視聴装置106では、第2の実施形態のコンテンツ視聴装置105が有する効果に加えて、第2の実施形態よりも、効果的なタイミングで、ユーザに対してレコメンド情報を提示することができるという効果がある。
(第4の実施形態)
本発明のレコメンド情報配信装置の例として、ユーザからの要求に応じて、携帯端末に表示されているレコメンド情報をコンテンツ表示装置で表示するコンテンツ視聴装置の例を第4の実施形態として示す。
第4の実施形態のレコメンド情報配信システムの構成は、第2の実施形態のレコメンド情報配信システム(図6参照)と同じである。コンテンツ視聴装置107の構成は、コンテンツ視聴装置105のもの(図5参照)と同じであるが、一部の構成要素については機能が異なる。また、携帯端末307の構成は、携帯端末300のもの(図6参照)と同じであるが、一部の構成要素については機能が異なる。
以下に、本実施形態のコンテンツ視聴装置107の構成について、第2の実施形態のコンテンツ視聴装置105との違いを説明する。
コンテンツ視聴装置107のレコメンド情報要求手段147は、コンテンツ視聴装置105のレコメンド情報要求手段140の機能に加えて、携帯端末307からレコメンド情報の配信要求を受信し、レコメンド情報配信手段115に対してレコメンド情報の配信を要求する機能を有する。
以下に、本実施形態の携帯端末307の構成について、第2の実施形態の携帯端末300との違いを説明する。
携帯端末307のレコメンド情報要求手段347は、携帯端末300のレコメンド情報要求手段340の機能に加えて、コンテンツ視聴装置107にレコメンド情報の表示を指示する機能を有する。レコメンド情報要求手段347は、コンテンツ表示手段397にレコメンド情報の非表示を指示する機能を更に有する。
携帯端末307のコンテンツ表示手段397は、携帯端末300のコンテンツ表示手段390の機能に加えて、表示していたレコメンド情報を非表示にする機能を有する。
その他の構成要素については、第2の実施形態と同じである。
次に、本実施形態のコンテンツ視聴装置107の動作について説明する。
図13は、本実施形態のコンテンツ視聴装置107の、携帯端末307へ配信されたレコメンド情報をコンテンツ表示装置205で表示する際の動作の具体例を示すシーケンス図である。
レコメンド情報要求手段347は、無線通信部380を経由してコンテンツ視聴装置107にレコメンド情報を送信する(ステップS812)。
次に、レコメンド情報要求手段347は、コンテンツ表示手段397にレコメンド情報の非表示要求を送付する(ステップS813)。
コンテンツ表示手段397は、表示していたレコメンド情報を非表示にする(ステップS814)。
レコメンド情報要求手段146は、レコメンド情報を受信し、レコメンド情報配信手段115にレコメンド情報を含むレコメンド情報配信要求渡す(ステップS822)。
レコメンド情報配信手段115は、コンテンツ表示装置205にレコメンド情報を配信する(ステップS823)。
コンテンツ表示装置205は、受け取ったレコメンド情報を表示する(ステップS824)。
レコメンド情報配信手段115は、レコメンド情報要求手段147、無線通信手段180を経由して、携帯端末307にレコメンド情報配信の結果を送信する(ステップS825)。
以上説明したように、本実施形態のコンテンツ視聴装置107は、ユーザからの要求に応じて、携帯端末307へ配信されたレコメンド情報をコンテンツ表示装置205で表示する。コンテンツ視聴装置107は、例えば、ユーザの視聴環境に合わせて、ユーザにレコメンド情報を提示する端末を変化させることができる。従って、コンテンツ視聴装置106では、第2の実施形態のコンテンツ視聴装置105が有する効果に加えて、第2の実施形態よりも、好適な端末により、ユーザに対してレコメンド情報を提示することができるという効果がある。
尚、図3、10、11、12、13、14のレコメンド情報配信装置の各処理は、ソフトウェアによって実行されてもよい。すなわち、各処理を行うためのコンピュータプログラムが、レコメンド情報配信装置が備えるCPU(図2:13)によって読み込まれ、実行されてもよい。プログラムを用いて各処理を行っても、上述の実施形態の処理と同内容の処理を行うことができる。そして、上記のプログラムは、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ等の半導体記憶装置、光ディスク、磁気ディスク、光磁気ディスク等、非一時的な媒体に格納されてもよい。
あるいは、各処理は、個別の回路等の構成要素によって実行されてもよい。
尚、本願発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本願発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更、変形して実施することができる。