JP5984968B2 - 土壌締固めローラ用の剥離装置及び土壌締固めローラ、特にトレンチローラ - Google Patents

土壌締固めローラ用の剥離装置及び土壌締固めローラ、特にトレンチローラ Download PDF

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Description

本発明は、土壌締固めローラ用の剥離装置、及び土壌締固めローラ、特に、剥離装置を含むトレンチローラに関する。
既知の土壌締固めローラ又は土壌締固め機械は、回転可能ドラムの外周上に、一般的には平行の列に配置された、タンピングプレートとも呼ばれる多数の突起を含む。突起を含むドラムの場合、土壌物質が、突起間のドラム及び突起間の空間に付着し、ドラムの性能を損なうという問題がある。ドラムの回転方向の横断方向に、掻き出し歯を含む剥離装置を配置することが知られており、掻き出し歯は、突起間の空間に突出して、ドラムの回転時に突起間の空間から泥を機械的に除去するようになっている。
従って、ドラムや車輪といった機械部品は、不要な堆積泥の影響を受ける要素である。回転する機械部品の幅は様々なので、それに合わせて剥離装置を調整する必要がある。これは、例えば、ドラム拡張器を使用する場合がそうである。
現在、回転する機械部品の様々な有効幅に対応して、様々な幅の交換可能な剥離要素が提供されている。このため、剥離装置の少なくとも一部を交換する必要がある。これは、つまり、異なる有効幅に対応して、剥離装置に異なる部品を利用可能にしなくてはならないことを意味する。更に、異なる有効幅に対応して部品を交換するのには時間がかかることが多い。
従って、本発明の目的は、上記欠点を克服し、異なる有効幅に対応して利用可能な剥離装置及び剥離装置を含む土壌締固め機械を提供することである。
この目的は、土壌締固め機械のドラムの剥離装置であって、ドラム表面上に配置された第1の掻き出し要素を含む剥離装置によって達成される。前記ドラム表面は、前記ドラム表面の外周に沿って配置された複数の突起を含み、前記ドラムにはドラム拡張器を取り付けることができる。更に、前記剥離装置は、前記第1の掻き出し要素上に軸方向に移動可能に配置された第2の掻き出し要素を含むことが規定され、前記第2の掻き出し要素は、少なくとも1つの固定手段によって前記第1の掻き出し要素に固定することができる。前記剥離装置は、土壌締固め機械のドラムに、特にトレンチローラのドラムに使用することができる。前記目的は、更に、本発明に係る剥離装置を含む土壌締固め機械、特にトレンチローラによって達成される。好適な実施形態は従属請求項に記述する。
本発明に係る剥離装置は、第1の掻き出し要素及び第2の掻き出し要素を含む。前記第1の掻き出し要素は、複数の突起を備えるドラム表面上に配置されることが規定される。更に、ドラム表面にはドラム拡張器を連結することができる。前記第2の掻き出し要素は、第1の掻き出し要素上に軸方向に移動可能に配置されることが規定され、前記第2の掻き出し要素は、少なくとも1つの固定手段によって前記第1の掻き出し要素上に固定することができる。
ドラムの動作範囲の幅は、2つの掻き出し要素を用いることによって変えることができ、これら2つの掻き出し要素は、互いに重なり合うように載置され、取り外し可能な継手(例えばボルトや締付金具)によって接続される。前記継手は必要に応じて取り外すことができ、ドラム清掃という目的のために所望の作動幅に調整することができる。本発明に係る剥離装置は、ドラム上に取り外し不可能に設置することができ、ドラムの作動幅に適応するように調整することができるので、剥離装置の部品を取り換える必要がない。
第2の掻き出し要素の変位は、剥離装置を丸ごと又は部分的に交換するよりも容易であるため、第2の変位可能な掻き出し要素を使用するのが有利である。第2の掻き出し要素のかかる変位の際、第1の掻き出し要素は、剥離装置上で継手を外した際に、第2の掻き出し要素に接続したままにでき、接続が解除されると、1つ以上の突起の上方を移動させることができるので、ドラム上の突起の位置に注意を払う必要がない。
前記第1の掻き出し要素が前記第2の掻き出し要素とポジティブインターロックを行うと規定することができる。この点について、上記接続のポジティブインターロックは、2つの掻き出し要素を1つの整列状態でしか接続することができないように設計するのが好都合である。例えば、従来の剥離装置に追加的に導入すると、第2の掻き出し要素を最初に組み立てる際の誤配置が防止される。
本発明の例示的な一実施形態によれば、少なくとも1つの固定手段、例えばボルトが、前記第2の掻き出し要素を貫通してから前記第1の掻き出し要素に係合すると規定することができる。このため、第1の掻き出し要素と第2の掻き出し要素は、オリフィス、例えば円形のオリフィス又は細長いオリフィスを有してもよい。円形のオリフィスは、第2の掻き出し要素を所定の位置に位置決めすることができるという利点を有する。第1の掻き出し要素は、第1及び第2の掻き出し要素が、第1の位置において第1の作動幅を提供し、第2の位置において第2の作動幅を提供することができるように、対応するオリフィスを備える。
細長いオリフィスや長孔の場合、このオリフィスの長さは、第2の掻き出し要素に対して自由に選択可能な中間位置を取ることもできるようにする固定ストップとなる。無限に調整可能であれば、様々な寸法のドラム拡張器を、関連する作動幅を事前に知る必要なく検討することができるので有利である。
他の利点としては、作動幅を変更する際に、更なる要素を取り付けたり取り外したりする必要がないことが挙げられる。様々な作動幅に本剥離装置を対応させるためには、設けられている固定手段を外すだけでよい。更に、本剥離装置の全ての要素は機械に取り付けられたままであるため、部品を失う恐れがない。更に、本発明に係る剥離装置は、任意の作動幅に容易に調整することができるため、使い易い。
本発明の一実施形態において、前記第1の掻き出し要素は、第1の翼部及び第2の翼部を含み、前記第2の掻き出し要素は、第3の翼部及び第4の翼部を含み、前記第1の翼部上に前記第3の翼部が載置され、前記第2の翼部上に前記第4の翼部が載置されると規定することができる。
いずれの場合も掻き出し要素の翼部によって三角形を成すこのような幾何学的形状は、外部からの影響を受けにくい。この三角形の形状は、掻き出し歯が捕えた泥をドラムと逆方向に案内するために技術的に利用することができる。翼部は同一の長さとすることができ、結果、本剥離装置は、ドラムの回転方向に拘らず同一の効果を生じる。
本発明の例示的な一実施形態によれば、前記第1の掻き出し要素の前記第1の翼部及び前記第2の翼部は、前記第1の掻き出し要素の前記第3の翼部及び前記第4の翼部と共に、案内を行う幾何学的形状構造体を形成すると規定することができる。従って、前記第2の掻き出し要素を前記第1の掻き出し要素上で前記第1の掻き出し要素に沿って所定の方向に移動する更なる要素は必要ない。
更に、前記第1の掻き出し要素の前記第1の翼部及び前記第2の翼部は、第1の同一の幾何学的形状構造体を含み、前記第2の掻き出し要素の前記第3の翼部及び前記第4の翼部は、第2の同一の幾何学的形状構造体を含むと規定することができる。従って、第1の掻き出し要素は、同一に形成された前側と後側を含む。これは、第2の同一の幾何学的形状構造体の第2の掻き出し要素の前側と後側にも当てはまる。更に、前記第1の幾何学的形状構造体及び前記第2の幾何学的形状構造体は、少なくともその外形が合同であると規定することができる。従って、第2の掻き出し要素は、例えば、第1の掻き出し要素の機能に影響を及ぼすことなく、2つの掻き出し要素の重複位置において最低限必要な空間で第1の掻き出し要素に取り付けることができる。
本発明によれば、更に、本発明に係る少なくとも1つのドラムを含む土壌締固め機械又は土壌締固めローラが提供される。この土壌締固め機械は、例えば、約610mm、場合によっては850mmのドラム拡張器が取り付けられたドラムの動作幅を有することができる。前記土壌締固め機械はトレンチローラであることが好ましい。
従って、本発明は、作業機械のその他の種類のローラ、ドラム、及び車輪に適用することもできる。
剥離装置を含むドラムの第一の例示的実施形態の部分分解図である。 ドラム拡張器が取り付けられた図1の第一の例示的実施形態を示す。 ドラム拡張器が取り外された図1の第一の例示的実施形態を示す。 剥離装置を含むドラムの第二の例示的実施形態の部分分解図である。 ドラム拡張器が取り付けられた図4の第二の実施形態を示す。 ドラム拡張器が取り外された図4の第二の実施形態を示す。 剥離装置を含むドラムの第三の例示的実施形態の部分分解図である。 ドラム拡張器が取り付けられた図7の第三の実施形態を示す。 ドラム拡張器が取り外された図7の第三の実施形態を示す。 剥離装置を含むドラムの第四の例示的実施形態の部分分解図である。 ドラム拡張器が取り付けられた図10の第四の実施形態を示す。 ドラム拡張器が取り外された図10の第四の実施形態を示す。
以下、例示的実施形態を参照して、本発明を詳細に説明する。しかし、本発明は、前記例示的実施形態に制限されず、その他の組み合わせ及び用途も適用可能である。
図1は、第1の掻き出し要素1及び第2の掻き出し要素2を含む剥離装置を含むドラム20の第一の例示的実施形態を示す。図1は、トレンチローラ用のドラム装置の対の一方を代表するドラム20を示す。トレンチローラの場合は分割ドラム20が使用され、ドラム20の対の他方(図1には図示せず)がトレンチローラにミラー反転させて取り付けられる。合計で、トレンチローラは、前方ドラム20と後方ドラム20を含み、各ドラムが半分に分割されており、図1のドラム20は、前方ドラム20又は後方ドラム20の一部となることができる。ドラム20は、ドラム拡張器4によって第1の作動幅から第2の作動幅へ調整することができる。
図1は、ドラム20に取付けられたドラム拡張器4を示す。ドラム20とドラム拡張器4は、突起5の形状のタンピングプレート(複数)を含む。突起5は、ドラム表面3の外周に沿って均等に離間し、ドラム20の外周上に列をずらして配置される。ドラム拡張器4の外周も、その外周上に互いに離間して一列に形成された突起5を有する。ドラム20は、三列になった突起5を有し、真ん中の列の突起5の位置が、ドラム拡張器4の突起5の位置に対応する。
第1の掻き出し要素1は、ドラム20の上方に軸方向に、ドラム20の移動方向に対して横断方向に配置される。第1の掻き出し要素1は、土壌締固めローラとも呼ぶ土壌締固め機械のフランジ形状の固定部6に取り付けられる。第2の掻き出し要素2は、第1の掻き出し要素1上に軸方向に移動可能に配置され、第2の掻き出し要素2は、第1の掻き出し要素1に対して少なくとも1つの固定手段11によって取り付けられることができる。ドラム拡張器4を取り付けた状態において、第2の掻き出し要素2は、第1の掻き出し要素1の延長部を形成する。第2の掻き出し要素2による第1の掻き出し要素1の延長は、ドラム20の非稼働時にドラム20にドラム拡張器4を取り付けた後に行うことができる。第2の掻き出し要素2は、ドラム20上に永久的に取り付けることができ、必要に応じて、図1に示すように、内側の開始位置から外側の位置即ち作業位置に移動させることができる。
第1の掻き出し要素1は、例えば約20cmから約30cmの長さを有する。第2の掻き出し要素は、例えば約20cmから約30cmの長さを有する。第1の掻き出し要素1は、第2の掻き出し要素2と同じ長さであることが好ましい。第2の掻き出し要素2の清掃位置において、第1の掻き出し要素1と第2の掻き出し要素2は、約10cmにわたって重なり合うことが好ましい。
第1の掻き出し要素1は、第1の翼部12及び第2の翼部13を含む。第2の掻き出し要素2は、第3の翼部14及び第4の翼部15を含み、第3の翼部14は第1の翼部12上に載置され、第4の翼部15は第2の翼部13上に載置される。第1の掻き出し要素1と第2の掻き出し要素2の夫々は、翼部12、13、14、15のうちの2つによって構成されるL字形のプロファイルを備える。2つのL字形のプロファイルは、重なるように配置され、互いに対して軸方向に移動可能に配置される。第1の掻き出し要素1は、フランジ6に固く取り付けられる。第2の掻き出し要素2は、第2の掻き出し要素2によって形成されるL字形のプロファイルの頂点を成すレール上に移動可能に配置される。第1の掻き出し要素1及び第2の掻き出し要素2は、夫々単一部品として設計され、例えば、屈曲金具から成る。
図1は、2つの掻き出し要素1と2が、2つの各翼部12、13、14、15によって掻き出し要素1と2の下方に三角形の空間を形成している様子を示し、この三角形の頂点が、第1の掻き出し要素1に沿って第2の掻き出し要素2が変位するための案内を行う幾何学的形状構造体16として、もしくはガイドレールとして使用することができるようになっている。三角形の頂点は、例えば、約60度から約120度の角度を成す。
図1における第1の掻き出し要素1の2つの翼部12と13は同一の第1の長さ、例えば10cm、を有する。第2の掻き出し要素2の2つの翼部14と15も同様に、同一の第2の長さを有する。第1の掻き出し要素1の第1の翼部長は、第2の掻き出し要素2の第2の翼部長に略等しい。このように、正三角形の断面を形成する第1と第2の掻き出し要素1と2の下方には、剥離装置の三角形の断面が形成される。
図1に示すように、第1の掻き出し要素1及び第2の掻き出し要素2は、各々、翼部12、13、14、15の側部から夫々延出する掻き出し歯17を有する。第1の掻き出し要素1は、各翼部12、13に2つの掻き出し歯17を含む。第2の掻き出し要素2は、各翼部14、15に掻き出し歯17を含む。第2の掻き出し要素2の掻き出し歯17は、第2の掻き出し要素2がその作業位置において配置される位置により、第1の掻き出し要素1の掻き出し歯17と第2の掻き出し要素2の掻き出し歯17が同じ距離だけ離間するように、幾何学的に寸法を設定することができる。
ドラム表面3の上方の第1の掻き出し要素1は、掻き出し歯17が、ドラム表面3上の突起5間の空間内の泥粒子を除去可能に固定されるよう定める。第2の掻き出し要素2は、第1の掻き出し要素1の上方に軸方向に移動可能に取り付けられ、その作業位置にある際に、ドラム拡張器4上の泥粒子の除去に使用することができる。ドラム20と、取り付けられたドラム拡張器4が、ドラム20の稼働時に同じ角速度で同時に動くため、ドラム表面3上及びドラム拡張器4上の泥を同時に除去することができる。図1は、このような、第2の掻き出し要素2が、その開始位置から、ドラム20が拡張された作業位置へ移動している作業位置を示す。
図1では、第2の掻き出し要素2によって第1の掻き出し要素1が部分的に覆われており、結果、2つの掻き出し要素1と2とは、少なくとも1つの固定手段11、例えばピンやボルトによって接続可能である。図1の分解図は、嵌合される4つのボルト11を示しており、各々が適合するワッシャを含んでいる。
図1では、第1の掻き出し要素1は、各翼部12、13に円形オリフィス8の形状の2つのオリフィスを含む。第2の掻き出し要素2は、各翼部に細長いオリフィス9の形状のオリフィスを備え、細長いオリフィス9は、4つの位置決め切欠10を含む。第2の掻き出し要素2の作業位置において、位置決め切欠10は、第1の掻き出し要素1の2つの円形オリフィス8と一致する。ボルト11は、夫々、第2の掻き出し要素2を貫通し、第1の掻き出し要素1の円形オリフィス8と係合する。円形オリフィス8は、夫々、雌螺子を含み、ボルト11の雄螺子が雌螺子と係合可能である。第1の掻き出し要素1のオリフィス8内に雌螺子を用いることより、固定手段11を固定するために更なる固定手段、例えばボルトナットが不要になる。この雌螺子は、溶接ナット、ねじ山プレート、又はその他の適当な手段によって設けることもできる。
図2は、ドラム拡張器4が嵌合され、第2の掻き出し要素2がドラム拡張器4を清掃するために外側位置に配置された状態の図1のドラム20を示す。ここでは、図1の4つのボルト11が嵌合され、第2の掻き出し要素2を第1の掻き出し要素1に固定している。かかる作業位置において、第2の掻き出し要素2は、部分的に第1の掻き出し要素1の上に配置され、第1の掻き出し要素1に対して部分的に調整されている。
図3は、ドラム拡張器4が取り外された状態の図1のドラム20を示す。第2の掻き出し要素2は、第1と第2の掻き出し要素1と2の一方が他方の上部にほぼ一致するように配置されるよう、4つのボルト11によって第1の掻き出し要素1に固定されている。第1の掻き出し要素1が各翼部に対して2つの掻き出し歯17を有するため、第2の掻き出し要素2の各翼部の第1の掻き出し歯17は、第1の掻き出し要素1の掻き出し歯17と一致するように重なり合うが、第1の掻き出し要素1の第2の掻き出し歯17は露出したままである。図2の第2の掻き出し要素2の外側位置から図3の第2の掻き出し要素2の内側位置に移動するには、4つのボルト11を緩めるだけでよく、取り外す必要はない。第1の位置から第2の位置への変位中、ボルト11は、長孔、即ち細長いオリフィス9内に案内することができ、第1の掻き出し要素1から第2の掻き出し要素2を取り外す必要はない。これは、位置決め切欠10の存在によって可能になり、位置決め切欠10によって、第2の掻き出し要素2を第1の掻き出し要素1から浮かせて離す空間が提供されるので、ボルト11を取り外す必要はない。これにより、第2の掻き出し要素2は突起5の上方を移動することができる。これは、突起5が第2の掻き出し要素2の第1の位置から第2の位置への移動の障害物となるようにドラム拡張器4がドラム表面3からずれている場合に特に有利である。更に、第2の掻き出し要素2を移動させるのに有利な位置で、ドラム拡張器4を有するドラム20が回転を停止することを、必ずしも保証できる訳ではない。長孔9と位置決め切欠10の組み合わせにより、固定手段11を取り外すことなく第2の掻き出し要素2を移動することができる。
図4は、ドラム拡張器4が取り付けられた、剥離装置を含むドラム20の第二の例示的実施形態の分解図を示す。図1とは異なり、第2の掻き出し要素2は、位置決め切欠10を有さない長孔9と、円形オリフィス7を含む。図1に示すように、第1の掻き出し要素1は2つの円形オリフィス8を有し、各オリフィス8は翼部12、13にねじ山を含む。重なる位置では、第1の掻き出し要素1の、図4中左側の円形オリフィス8である、外側の円形オリフィス8と、第2の掻き出し要素2の長孔9の内側端部は、共に、第2の掻き出し要素2の外側位置を形成する。この場合、長孔9の内側の端部、即ち右側の端部は、ストップ部材として、且つ位置決めガイドとして機能し、円形オリフィス7と8は、第2の掻き出し要素2を第1の掻き出し要素1に対して所望の位置に取り付ける。前記位置において、第2の掻き出し要素2の円形オリフィス7は、第1の掻き出し要素1の内側円形開オリフィス8に重なり、更に、長孔9の右側端部は、第1の掻き出し要素1の外側円形オリフィス8に重なる。
図5は、ドラム拡張器が取り付けられた状態の図4のドラム20を示し、第2の掻き出し要素2の両側において第1の掻き出し要素1の円形オリフィス8には4つのボルト11が各々係合している。前記円形オリフィス8は、図4では見られるが、図5では取り付けられたボルト11によって見えなくなっている。
図6は、ドラム拡張器4が取り外された状態の図4のドラム20を示す。第2の掻き出し要素2は、その内側位置において、図5の4つのボルトによって第1の掻き出し要素1に取り付けられている。各翼部状の2つのボルト11は、細長いオリフィス9内に各々配置され、第1の掻き出し要素1の、図4で見られる円形オリフィス8と夫々係合する。
図7は、ドラム拡張器4が取り付けられ、剥離装置を含むドラム20の第三の実施形態の分解図である。図1とは異なり、第2の掻き出し要素2は、2つのボルト11を受容するために各翼部に4つの円形オリフィス7を含む。4つの円形オリフィス7は、第2の掻き出し要素2の長手方向に一列に並んで配置されている。更に、第1の掻き出し要素1は雌螺子を有する2つの円形オリフィス8を有し、2つの円形オリフィス8は、互いに対して第2の掻き出し要素2の円形オリフィス7と同じ距離を置いて配置されている。4つのボルト11は、第2の掻き出し要素2の円形オリフィス7と第1の掻き出し要素1の円形オリフィス8が互いに対して一致させた状態で、2つの掻き出し要素1と2を連結するために設けられる。
図8は、ドラム拡張器4が取り付けられた状態の図7のドラム20を示し、4つのボルト11が、各々、第2の掻き出し要素2の両側で第1の掻き出し要素1の円形オリフィス8と係合し、その外側位置において第2の掻き出し要素2を固定している。
図9は、ドラム拡張器4が取り外された状態の図7のドラム20を示す。第2の掻き出し要素2は、その内側位置において4つのボルト11によって第1の掻き出し要素1に固定され、ボルト11は、翼部14と15の2つの外側オリフィス内に配置されている。
図10は、ドラム拡張器4が取り付けられ、剥離装置を含むドラム20の第三の例示的実施形態の分解図である。図1とは異なり、第2の掻き出し要素2は、この場合、位置決め切欠10の無い細長いオリフィス9を含む。図4とは異なり、細長いオリフィス9は、第2の掻き出し要素2の長手方向に、より長く延在しているので、細長いオリフィス9の2つの外側端部が、位置決めガイドとして機能する。第2の掻き出し要素2は、各翼部14、15に細長いオリフィス9を含む。第1の掻き出し要素1は、図1に示すように、各翼部に、雌螺子を有する2つの円形オリフィス8を含む。第2の掻き出し要素2の細長いオリフィス9の端部は、少なくとも1つのボルト11が容易に位置決めされるように、ストップ部材として機能する。かかる図10の位置決めは、第2の掻き出し要素2の第1の翼部14上の内側のボルト11と第2の翼部15上の内側のボルト11に関する。
図11は、図10に示すように、ドラム拡張器4が取り付けられたドラム20を示す。第1のボルト11、即ち、図11の内側つまり右側のボルト11は、図10で見られる第1の掻き出し要素1の円形オリフィス8に係合し、同時に、細長いオリフィス9の内側端部に位置決めされる。第2の掻き出し要素2の第1の翼部14上の第2のボルト11は、細長いオリフィス9を貫通して、第1の掻き出し要素1の第2の円形オリフィス8と係合する。これと同じボルト11の配置が、第2の掻き出し要素2の第2の翼部15にも存在する。このようにして、第2の掻き出し要素2は、その一番外側で第1の掻き出し要素1に取り付けられる。
図12は、ドラム拡張器4が取り外された状態の図10の第四の例示的実施形態を示し、第2の掻き出し要素2は、第1の掻き出し要素1の全体を覆っている。2つのボルト11は、夫々、図10に示す第1の掻き出し要素1の2つの円形オリフィス8の一方の内部に案内され、その雌螺子に係合する。同時に、第1のボルト11は、第2の掻き出し要素2の細長いオリフィス9の外側端部に位置決めされ、更に他のボルト11が、細長いオリフィス9の中央領域に位置決めされており、翼部14、15上の2つのボルト11間の距離は、第1の掻き出し要素1の2つの円形オリフィス8間の距離によって決まる。
更に変形例として、剥離装置が、3つ以上の掻き出し要素、例えば、3つ又は4つの掻き出し要素によって構成されると規定することができる。かかる掻き出し要素は、固定された掻き出し要素の上を軸方向に移動可能にカスケード状に取り付けることができる。更に、第2の掻き出し要素2の翼部14、15に2つ以上の掻き出し歯17を配置すると規定することもできる。これは、例えば、ドラム拡張器4が、突起5を2列以上含む場合や、ドラム拡張器4が、突起5に隣接して清掃すべき外周面を更に含む外側に位置決めされた外周面を含む場合に有利である。また、掻き出し要素1と2が、剥離装置の各翼部上で、3つ以下のボルト11、例えば、1つのボルト11によって連結されると規定することもできる。また、第2の掻き出し要素2が、その延長位置において、その掻き出し歯17によって、ドラム3上の空間とドラム拡張器4上の空間を清掃できると規定することもできる。

Claims (11)

  1. 土壌締固めローラのドラム(20)用の剥離装置であって、
    ドラム表面(3)に配置された第1の掻き出し要素(1)を含み、
    前記ドラム表面(3)が、前記ドラム表面(3)の外周に配置された複数の突起(5)を備え、
    前記ドラム(20)に取り付けられるように構成されたドラム拡張器(4)が設けられ、
    前記第1の掻き出し要素(1)上に軸方向に移動可能に配置された第2の掻き出し要素(2)を含み、前記第2の掻き出し要素(2)が、少なくとも1つの固定手段(11)によって前記第1の掻き出し要素(1)に取り付けられるように構成されていることを特徴とする剥離装置。
  2. 前記固定手段(11)が、前記第2の掻き出し要素(2)を貫通して、前記第1の掻き出し要素(1)と係合することを特徴とする請求項1に記載の剥離装置。
  3. 前記固定手段(11)が、前記第2の掻き出し要素(2)のオリフィス内に配置されることを特徴とする請求項1又は2に記載の剥離装置。
  4. 前記オリフィスが細長いオリフィス(9)であることを特徴とする請求項3に記載の剥離装置。
  5. 前記細長いオリフィス(9)が複数の位置決め切欠(10)を有することを特徴とする請求項4に記載の剥離装置。
  6. 前記オリフィスが第1の円形オリフィス(7)であることを特徴とする請求項3に記載の剥離装置。
  7. 前記第1の掻き出し要素(1)上において、前記固定手段(11)が、第2の円形オリフィス(8)と係合することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の剥離装置。
  8. 前記第1の掻き出し要素(1)が、第1の翼部(12)及び第2の翼部(13)を有し、前記第2の掻き出し要素(2)が、第3の翼部(14)及び第4の翼部(15)を有し、前記第3の翼部(14)が、前記第1の翼部(12)上に載置され、前記第4の翼部(15)が、前記第2の翼部(13)上に載置されることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の剥離装置。
  9. 前記第1の翼部(12)及び前記第2の翼部(13)が、前記第3の翼部(14)及び前記第4の翼部(15)と共に、案内を行う幾何学的形状構造体(16)を形成することを特徴とする請求項8に記載の剥離装置。
  10. 前記土壌締固めローラがトレンチローラである請求項1乃至9のいずれか一項に記載の剥離装置。
  11. 請求項1乃至10のいずれか一項に記載の剥離装置を含む土壌締固めローラ。
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