JP5984701B2 - 点検支援システム、点検支援装置、点検支援方法およびプログラム - Google Patents
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例えば、特許文献1に記載の点検支援システムは、電気所内の点検対象物を点検する際に携行可能な携帯端末と、携帯端末で収集した各種データの分析及び蓄積管理を行なえる上位端末と、上位端末間で各種データの移行を行なうためのデータ通信網とからなり、各点検対象物に付与した識別データを認識できる識別装置を携帯端末に備え付けている。
そして、特許文献1には、携帯端末が、点検対象物の異常の有無を判定することや、異常と判定された場合に復旧マニュアルを表示することが記載されている。
例えば、部品の交換要否を判定する際、判定精度を確保するためには当該部品の補修・交換の履歴を把握する必要があるが、通常、現地で部品を見ても当該部品の補修・交換の履歴を把握することはできない。また、タービンなど多様な部品で構成されている機器では、補修・交換の履歴を検索する際に見誤る可能性があり、交換すべき部品を補修と判断するなどの誤判断を招く可能性がある。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態における点検支援システムの装置構成を示す概略構成図である。同図において、点検支援システム1は、点検用端末装置100と、点検支援装置200とを具備する。
具体的には、点検支援システム1は、点検対象の画像に基づいて、当該点検対象における不適合部分の有無を判定し、不適合部分を発見した場合は、対応の要否を判定する。対応が必要と判定した場合、点検支援システム1は、対応方針案を点検員に提示する。点検員は、点検支援システム1が提示する対応方針案を参照して対応方針を決定する。
ここで、点検用端末装置100が点検対象全体を撮像するようにしてもよいし、点検対象の部分毎に撮像するようにしてもよい。特に、点検対象がプラントである場合など点検対象の規模が大きい場合、点検用端末装置100が点検対象の部分毎に撮像を行うことで、解像度のより高い画像を得られる。
また、点検用端末装置100は、点検対象の撮像画像に基づいて点検支援装置200が判定した対応要否の判定結果や対応方針案を表示する。
不適合部分有りと判定した場合、点検支援装置200は、不適合部分に対する対応の要否を判定し、対応必要と判定した場合は、さらに対応方針案を生成し、点検用端末装置100へ送信して表示させる。
点検支援装置200は、例えばコンピュータにて構成される。
表示部120は、例えば液晶パネルまたは有機EL(Organic Electro-Luminescence)パネルなどの表示画面を有し、動画像や静止画像やテキスト(文字)など各種画像を表示する。特に、表示部120は、通信部170が点検支援装置200から取得(受信)する、補修方針候補や、交換を推奨するか否かの判定結果等を表示する。
通信部170は、点検支援装置200の通信部270と無線にて通信を行い、各種データを送受信する。特に、通信部170は、撮像部110が撮像した点検対象の画像を、画像データにて点検支援装置200へ送信する。また、通信部170は、通信部270が送信する、補修方針候補や、部品の交換を推奨するか否かの判定結果等を受信する。
通信部170は、画像出力部および判定結果取得部一例に該当する。
制御部190は、点検用端末装置100の各部を制御して、各種機能を実行する。制御部190は、例えば、点検用端末装置100の具備するCPU(Central Processing Unit、中央処理装置)が、記憶部180の記憶するプログラムを読み出して実行することで実現される。
通信部270は、画像取得部および判定結果出力部の一例に該当する。
対応履歴記憶部281は、不適合に対する対応履歴を記憶する。特に、対応履歴記憶部281は、不適合部分に対して補修を行った際の補修方法などの補修履歴を記憶する。対応履歴記憶部281が、点検対象における対応履歴を記憶するようにしてもよいし、点検対象に類似する1つ以上の設備(以下、「類似設備」と称する)における対応履歴を記憶するようにしてもよいし、両方を記憶するようにしてもよい。
対応履歴記憶部281は、補修履歴記憶部の一例に該当する。
不適合部分検出部291は、点検対象の画像から不適合部分を検出する。具体的には、不適合部分検出部291は、通信部270が受信した点検対象の画像を所定の領域に分割し、分割した領域毎に不適合部分の画像テンプレートとのパターンマッチングを行うことで、不適合部分の有無を判定する。
不適合部分検出部291は、パターンマッチングにて点検対象の画像を分割した領域の画像(以下、「分割領域画像」と称する)と画像テンプレートとの類似度を算出し、1種類以上の不適合に関して類似度が所定の判定閾値以上となった領域を、不適合部分のある領域と判定する。
また、不適合部分検出部291が、点検対象の画像の領域毎に異なる判定閾値を用いる、あるいは、点検対象の画像の領域毎に異なるパターンマッチング方式を用いるなど、点検対象の画像の領域毎に異なる判定基準を用いるようにしてもよい。
具体的には、対応要否判定部292は、まず、不適合部分検出部291が不適合部分ありと判定した領域について、不適合部分の位置情報を取得する。例えば、不適合部分検出部291が、パターンマッチングを行った際に不適合部分の座標を算出し、対応要否判定部292は、当該座標を取得する。
また、亀裂があれば対応必要と定められている領域では、対応要否判定部292は、亀裂の有無に応じて対応の要否を判定する。
具体的には、対応履歴記憶部281は、不適合に対する対応履歴として、不適合部分を含む分割領域画像と、交換または補修のいずれを行ったか、および補修の場合は補修履歴(補修方法など)といった対応内容とを対応付けて記憶している。
ここで、対応要否判定部292が対応必要と判定した領域に対応する領域とは、同一設備または類似設備における同一箇所、または、同一部品の箇所など、対応要否判定部292が対応必要と判定した領域と、生じ得る不適合が同様の領域である。例えば、ガスタービン発電プラントにおけるコンプレッサ翼の領域について、対応要否判定部292が対応必要と判定した場合、補修方針候補検索部293は、同型または類似する型のコンプレッサ翼の領域を対応する領域として、対応履歴の抽出を行う。
補修方針候補検索部293は、領域A21における不適合部分の画像と、領域A22における不適合部分の画像とのパターンマッチングを行って類似度を算出する。そして、補修方針候補検索部293は、得られた類似度と、類否判定基準として予め設定されている類似度の閾値とを比較する。得られた類似度が閾値以上である場合、補修方針候補検索部293は、対応履歴にて領域A22の画像に対応付けられている補修履歴を、補修方針候補として取得する。
また、補修方針候補検索部293が、点検対象の画像の領域毎に異なる判定基準(例えば、亀裂の方向を考慮するか無視するか)を用いるようにしてもよい。
一方、不適合部分の類似している対応履歴が無い場合、補修方針候補検索部293は、補修方針候補無しとする。あるいは、補修方針候補検索部293が、不適合部分の最も類似している補修履歴を補修方針候補として取得するようにしてもよい。
具体的には、記憶部280が、部品毎に運転時間(ここでは、当該部品を具備する機器の運転時間)と障害発生率との関係を予め記憶しておく。この運転時間と障害発生率との関係は、例えば、同型の部品の運転実績から得られる。あるいは、シミュレーションにて運転時間と障害発生率との関係を求めるようにしてもよい。
また、点検対象の過去の運転実績を取得可能な場合、部品の使用開始時期から現在(今回の点検時)までの運転時間については、稼働率に基づく推定時間ではなく、実際の運転時間を求めるようにしてもよい。
そして、交換推奨判定部294は、得られた障害発生率と、交換推奨有無判定基準として予め設定されている障害発生率の閾値とを比較する。得られた障害発生率が閾値以上である場合、交換推奨判定部294は、交換を推奨することに決定する。一方、得られた障害発生率が閾値未満である場合、交換推奨判定部294は、交換を推奨しないことに決定する。
なお、交換推奨判定部294は、運転時間に限らず、点検対象の稼働の程度を示す様々な指標に基づいて交換推奨の有無を判定することができる。例えば、交換推奨判定部294が、点検対象の起動回数に基づいて交換推奨の有無を判定するようにしてもよい。
図6は、表示部120が表示する問合せ結果一覧の例を示す説明図である。この問合せ結果一覧は、対応要否判定部292が対応必要と判定した不適合の一覧を示す。
図6の例では、表示部120は、問合せ結果一覧を表形式で示しており、各行は、対応が必要な部品(対応要否判定部292が対応必要と判定した分割領域画像に撮像されている部品)に対応している。
「シリアルNo.」欄は、対応が必要な部品に付されているシリアルナンバーを示す。撮像部110が、シリアルナンバーを記載したラベルの画像を撮像すると、制御部290(例えば、不適合部分検出部291)が、当該画像からシリアルナンバーを抽出する。あるいは、操作入力部130が、点検員によるシリアルナンバーの入力操作を受け付けるようにしてもよい。
「措置提案数」欄は、点検支援システム1が提案する措置の数を示す。具体的には、交換を推奨しない場合、点検支援システム1は、補修方針候補検索部293が取得した補修方針候補における補修方法の数(重複する補修方法を1つと数える)を措置提案数としている。一方、交換を推奨する場合、点検支援システム1は、補修方針候補検索部293が取得した補修方針候補における補修方法の数に1を加えた数を措置提案数としている。
「交換推奨」欄は、部品の交換を推奨するか否かを示す。同欄の値「有」は、交換を推奨することを示し、「無」は、交換を推奨しないことを示している。
「詳細」欄には、対応方針案の詳細情報を参照するための「開く」ボタンが表示されている。操作入力部130が「開く」ボタンへのタッチ操作を検出すると、表示部120は、選択された対応方針案(タッチされた行に応じた対応方針案)の詳細情報を表示する。
問合せ領域A41における「シリアルNo.」欄、「部品名称」欄、「部品名」欄は、いずれも問合せ結果一覧(図6)の場合と同様である。
「損傷事象」欄は、問合せ結果一覧における「不適合」欄と同様、不適合の種類を示す。「結果」欄は、対応要否判定部292の判定結果を示す。「結果」欄の値「合格」は、対応不要との判定結果を示し、値「不合格」は、対応必要との判定結果を示す。
また、登録ボタンB41は、表示中の対応方針案を記憶部180に記憶させるためのボタンである。操作入力部130が登録ボタンB41へのタッチ操作を検出すると、制御部190は、表示中の対応方針を記憶部180に記憶させる。
過去点検記録領域A44における「前へ」ボタンおよび「次へ」ボタンは、詳細情報を表示する補修方針候補を切り替えるためのボタンである。操作入力部130が「前へ」ボタンまたは「次へ」ボタンへのタッチ操作を検出すると、制御部190は、操作入力部130が詳細情報を表示する補修方針候補を切り替える。
「損傷事象」欄は、補修方針候補となった補修履歴における不適合の種類を示す。「結果」欄は、当該補修履歴における対応要否の判定結果を示す。「結果」欄の値「合格」は、対応不要との判定結果を示し、値「不合格」は、対応必要との判定結果を示す。
「対応方針」欄は、当該補修履歴にて行われた対応の内容(具体的には補修の方法)を示す。
図8は、点検支援システム1の動作例を示すシーケンス図である。
同図において、まず、点検用端末装置100の撮像部110が、点検員の操作に従って点検対象を撮像し、また、点検対象の識別情報(例えば、図6および図7で説明したシリアルナンバー)を取得する(シーケンスS101)。
そして、通信部170が、撮像部110の撮像した点検対象の画像と、点検対象の識別情報とを、点検支援装置200へ送信する(シーケンスS102)。
次に、補修方針候補検索部293は、対応要否判定部292が対応必要と判定した各領域について、対応履歴記憶部281の記憶する補修履歴から補修方針候補を検索する(シーケンスS113)。
そして、通信部270は、シーケンスS112における対応要否の判定結果、および、対応必要と判定された領域についてはシーケンスS113にて得られた補修方針候補とシーケンスS114における交換要否の判定結果とを、点検用端末装置100へ送信する(シーケンスS115)。
そして、通信部170は、シーケンスS122にて得られた対応有無の情報、および、対応する場合の対応方針の情報(点検員が決定した対応有無や対応方針)を、点検支援装置200へ送信する(シーケンスS123)。
そして、制御部290は、当該対応有無の情報、および、対応する場合の対応方針の情報に基づいて、今回の点検における対応履歴を生成し、対応履歴記憶部281に記憶させる(シーケンスS131)。
次に、制御部290が、ステップS201で得られた画像に基づいて、点検対象の状態を評価する(ステップS202)。具体的には、上述したように、不適合部分検出部291が点検対象の画像を所定の領域に分割し、領域分割画像毎に不適合部分の有無を判定する。ステップS202は、図8のシーケンスS111に対応する。
そして、対応要否判定部292は、不適合部分検出部291が不適合部分ありと判定した領域について、対応の要否を判定する(ステップS212)。ステップS212は、図8のシーケンスS112に対応する。
また、交換推奨判定部294は、対応要否判定部292が対応必要と判定した各領域について、不適合部分を有する部品の交換を推奨するか否かを判定する(ステップS214)。ステップS214は、図8のシーケンスS114に対応する。
ステップS221の後、図9の処理を終了する。
一方、ステップS212において、対応不要と判定した場合(ステップS212:NO)、ステップS215へ進む。
これらの情報が不明である場合、点検員は、技術者等に問い合わせて回答を待つ必要があり、点検に時間を要する要因となっていた。
図10は、本発明の第2の実施形態における点検支援システムの装置構成を示す概略構成図である。同図において、点検支援システム2は、点検用端末装置400と、点検支援装置500と、確認用端末装置300とを具備する。
点検用端末装置400は、点検用端末装置100(図1)と同様、携帯可能な端末装置であり、点検員は、点検対象の設置されている点検現場にて点検用端末装置400を使用する。点検用端末装置400は、点検員の操作に従って、点検対象を撮像し、撮像画像を点検支援装置500へ送信し、また、点検対象の撮像画像に基づいて点検支援装置500が判定した対応要否の判定結果や対応方針案を表示する。
さらに、点検用端末装置400は、対応要否の判定結果や対応方針案を参照して点検員が決定した対応方針に対して、関連部署の技術者が確認用端末装置300を用いて修正を加えると、当該修正の内容を表示する。
また、点検支援装置500は、点検員が決定した対応方針を対応履歴として記憶する。そして、点検員が決定した対応方針に対して、関連部署の技術者が確認用端末装置300を用いて修正を加えると、記憶した対応履歴を更新する。
確認用端末装置300は、例えばコンピュータにて構成される。
図11において、図2の各部に対応して同様の機能を有する部分には同一の符号(110、120、130、170、180、270、280〜281、291〜294)を付して説明を省略する。
なお、点検用端末装置400において、通信部170は決定出力部の一例に該当し、決定操作にて決定された対応の有無や対応方針(点検員が決定した対応の有無や対応方針)を出力(点検支援装置500へ送信)する。
制御部590は、制御部290(図2)と同様の処理を行う。加えて、制御部590は、点検員が決定した対応方針に対して関連部署の技術者が行った修正の内容を取得すると、当該修正の内容を、今回の点検における対応履歴に反映させる。
操作入力部330は、例えばキーボードやマウス等の入力デバイスを有し、ユーザ操作を受け付ける。特に、操作入力部330は、点検員が決定した対応の有無や対応方針に対する修正操作を受け付ける。
なお、通信部370が、通信部170とも直接通信を行うようにしてもよい。
制御部390は、確認用端末装置300の各部を制御して、各種機能を実行する。制御部390は、例えば、確認用端末装置300の具備するCPU(Central Processing Unit、中央処理装置)が、記憶部380の記憶するプログラムを読み出して実行することで実現される。
図12は、点検支援システム2の動作例を示すシーケンス図である。同図のシーケンスS301〜S331は、図8のシーケンスS101〜S131と同様である。
シーケンスS331の後、通信部270は、点検用端末装置400から受信した対応有無の情報、および、対応する場合の対応方針の情報(点検員が決定した対応有無や対応方針)を、確認用端末装置300へ送信する(シーケンスS332)。
そして、制御部390は、対応有無や対応方針を、表示部320に表示させる(シーケンスS341)。
次に、操作入力部330は、表示部320が表示した対応有無や対応方針に対する修正操作を受け付ける(シーケンスS342)。
修正操作が行われると、制御部390は、対応の有無や対応方針に対して当該修正操作の示す修正を行うよう指示する修正指示を生成し、通信部370は、制御部390が生成した修正指示を点検支援装置500へ送信する(シーケンスS343)。
そして、制御部590は、シーケンスS331にて対応履歴記憶部281に記憶させた今回の点検における対応履歴を修正する(シーケンスS351)。具体的には、制御部590は、対応履歴記憶部281が今回の点検における対応履歴として記憶している、点検員の決定した対応有無や対応方針に対して修正指示を反映させる。
そして、通信部270は、修正指示反映後の対応有無や対応方針を、点検用端末装置400へ送信する(シーケンスS352)。
そして、通信部170は、当該対応有無や対応方針を表示部120に表示させる(シーケンスS361)。
このようにして、点検用端末装置400は、点検員の決定した対応有無や対応方針に対する関連部署の技術者の確認結果を表示する。
なお、シーケンスS352において、通信部270が、修正指示を通信部170へ送信するようにしてもよい。また、シーケンスS361において、通信部170が修正指示を表示部120に表示させるようにしてもよい。
これにより、点検員は、自らが決定した対応の有無や対応方針について、関連部署の技術者など確認用端末装置300の操作者による確認を受けることができる。点検員が決定した対応の有無や対応方針に不都合がある場合、点検員は、修正された対応の有無や対応方針に基づいて適切に対応することができる。
図13は、本発明の第3の実施形態における点検支援システムの機能構成を示す概略ブロック図である。同図において、点検支援システム3は、点検用端末装置600と、点検支援装置500と、確認用端末装置300とを具備する。点検用端末装置600は、撮像部110と、表示部120と、操作入力部130と、通信部170と、記憶部680と、制御部690とを具備する。記憶部680は、フォーム記憶部681を具備する。制御部690は、フォーム取得部691と、決定事項入力部692とを具備する。点検支援装置500は、通信部270と、記憶部280と、制御部590とを具備する。記憶部280は、対応履歴記憶部281を具備する。制御部590は、不適合部分検出部291と、対応要否判定部292と、補修方針候補検索部293と、交換推奨判定部294とを具備する。確認用端末装置300は、表示部320と、操作入力部330と、通信部370と、記憶部380と、制御部390とを具備する。
図13において、図11の各部に対応して同様の機能を有する部分には同一の符号(110、120、130、170、180、270、280〜281、291〜294)を付して説明を省略する。
フォーム記憶部681は、点検結果報告書のフォームを予め記憶している。
フォーム取得部691は、点検員が決定した対応の要否や対応方針に基づいて、点検結果報告書のフォームを取得する。
決定事項入力部692は、フォーム取得部691が取得した点検結果報告書のフォームに、点検員が決定した対応の要否や対応方針を入力する。また、決定事項入力部692は、点検員の決定した対応の要否や対応方針に対する修正指示を確認用端末装置300が送信すると、当該修正指示を点検結果報告書に反映させる。
図14の点検リストの「点検日」欄は、点検員が点検を行った日を示す。「点検対象」欄は、例えばプラント名など点検対象の名称を示す。「シリアルNo.」欄は、点検対象の部品に付されているシリアルナンバーを示す。「判定結果」欄は、当該部品に対する対応要否の判定の結果を示す。
そして、決定事項入力部692は、点検対象の部品毎に、当該部品のシリアルナンバーと、適合性の判定結果とを取得し、フォーム取得部691が取得した点検リストに挿入する。例えば、記憶部680が、点検対象の各部品のシリアルナンバーを予め記憶しておき、フォーム取得部691は、当該シリアルナンバーを読み出し、「シリアルNo.」欄に挿入する。また、決定事項入力部692は、対応要否の判定結果として、点検員が決定した対応有無を「判定結果」欄に挿入する。なお、点検員の判定対象にならなかった部品(対応要否判定部292が対応不要と判定した部品)については、対応不要との判定結果を挿入する。
図15の措置方針書の「プラント名」欄および日付欄は、それぞれ、点検リスト(図14)の「点検対象」欄および「点検日」欄と同様である。
「名称(事象)」欄は、措置方針書に記載される部品の名称、および、発生した不適合の種類を示す。
「事象」領域には、発生した不適合の、より詳細な内容が記載される。「措置案」領域には、点検員の決定した対応方針が記載される。
点検員は、「事象」領域の図に、例えば傷など不適合の外観を記入し、また、「事象」領域に不適合の説明を記載して、措置方針書を完成させる。
これにより、点検員が点検結果報告書を作成する時間を低減させることができる。
また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよい。
100、400、600 点検用端末装置
110 撮像部
120、320 表示部
130、330 操作入力部
170、270、370 通信部
180、280、380、680 記憶部
190、290、390、490、590、690 制御部
200、500 点検支援装置
281 対応履歴記憶部
291 不適合部分検出部
292 対応要否判定部
293 補修方針候補検索部
294 交換推奨判定部
300 確認用端末装置
681 フォーム記憶部
691 フォーム取得部
692 決定事項入力部
Claims (6)
- 点検支援装置と、携帯可能な点検用端末装置とを具備して点検対象の点検を支援する点検支援システムであって、
前記点検支援装置は、
補修履歴を記憶する補修履歴記憶部と、
前記点検対象の画像を前記点検用端末装置から取得する画像取得部と、
前記点検対象の画像から不適合部分を検出する不適合部分検出部と、
所定の評価基準に基づいて前記不適合部分に対する対応の要否を判定する対応要否判定部と、
前記対応要否判定部が対応必要と判定すると、前記不適合部分の画像に基づいて、前記補修履歴から補修方針候補を検索する補修方針候補検索部と、
前記不適合部分を有する部品が次回点検時までに障害を発生させる障害発生率を求め、当該障害発生率と閾値との比較により交換を推奨するか否かを判定する交換推奨判定部と、
前記補修方針候補と前記交換を推奨するか否かの判定結果とを前記点検用端末装置へ出力する判定結果出力部と、
を具備し、
前記点検用端末装置は、
前記点検対象の画像を撮像する撮像部と、
前記撮像部が撮像した前記点検対象の画像を前記点検支援装置へ出力する画像出力部と、
前記点検支援装置が出力する前記補修方針候補と前記交換を推奨するか否かの判定結果とを取得する判定結果取得部と、
前記判定結果取得部が取得した前記補修方針候補と前記交換を推奨するか否かの判定結果とを表示する表示部と
を具備することを特徴とする点検支援システム。 - 確認用端末装置を具備し、
前記点検用端末装置は、
前記不適合部分への対応の有無や対応を行う場合の対応方針の決定操作を受け付ける操作入力部と、
前記決定操作にて決定された前記対応の有無や対応方針を出力する決定出力部と、
を具備し、
前記確認用端末装置は、
前記決定された対応の有無や対応方針を取得する決定取得部と、
前記決定された対応の有無や対応方針を表示する表示部と、
前記決定された対応の有無や対応方針に対する修正操作を受け付ける操作入力部と、
前記操作入力部が前記修正操作を受けると、前記決定された対応の有無や対応方針に対して前記修正操作の示す修正を行うよう指示する修正指示を出力する修正指示出力部と、
を具備することを特徴とする請求項1に記載の点検支援システム。 - 前記点検用端末装置は、
前記不適合部分への対応の有無や対応を行う場合の対応方針の決定操作を受け付ける操作入力部と、
前記決定操作にて決定された対応の有無や対応方針に基づいて、点検結果報告書のフォームを取得するフォーム取得部と、
前記点検結果報告書のフォームに、前記決定された対応の有無や対応方針を入力する決定事項入力部と、
を具備することを特徴とする請求項1に記載の点検支援システム。 - 補修履歴を記憶する補修履歴記憶部と、
点検対象の画像を取得する画像取得部と、
前記点検対象の画像から不適合部分を検出する不適合部分検出部と、
所定の評価基準に基づいて前記不適合部分に対する対応の要否を判定する対応要否判定部と、
前記対応要否判定部が対応必要と判定すると、前記不適合部分の画像に基づいて、前記補修履歴から補修方針候補を検索する補修方針候補検索部と、
前記不適合部分を有する部品が次回点検時までに障害を発生させる障害発生率を求め、当該障害発生率と閾値との比較により交換を推奨するか否かを判定する交換推奨判定部と、
前記補修方針候補と前記交換を推奨するか否かの判定結果とを出力する判定結果出力部と、
を具備することを特徴とする点検支援装置。 - 補修履歴を記憶する補修履歴記憶部を具備する点検支援装置の点検支援方法であって、
点検対象の画像を取得する画像取得ステップと、
前記点検対象の画像から不適合部分を検出する不適合部分検出ステップと、
所定の評価基準に基づいて前記不適合部分に対する対応の要否を判定する対応要否判定ステップと、
前記対応要否判定ステップにて対応必要と判定すると、前記不適合部分の画像に基づいて、前記補修履歴から補修方針候補を検索する補修方針候補検索ステップと、
前記不適合部分を有する部品が次回点検時までに障害を発生させる障害発生率を求め、当該障害発生率と閾値との比較により交換を推奨するか否かを判定する交換推奨判定ステップと、
前記補修方針候補と前記交換を推奨するか否かの判定結果とを出力する判定結果出力ステップと、
を具備することを特徴とする点検支援方法。 - 補修履歴を記憶する補修履歴記憶部を具備する点検支援装置としてのコンピュータに、
点検対象の画像を取得する画像取得ステップと、
前記点検対象の画像から不適合部分を検出する不適合部分検出ステップと、
所定の評価基準に基づいて前記不適合部分に対する対応の要否を判定する対応要否判定ステップと、
前記対応要否判定ステップにて対応必要と判定すると、前記不適合部分の画像に基づいて、前記補修履歴から補修方針候補を検索する補修方針候補検索ステップと、
前記不適合部分を有する部品が次回点検時までに障害を発生させる障害発生率を求め、当該障害発生率と閾値との比較により交換を推奨するか否かを判定する交換推奨判定ステップと、
前記補修方針候補と前記交換を推奨するか否かの判定結果とを出力する判定結果出力ステップと、
を実行させるためのプログラム。
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