JP5984701B2 - 点検支援システム、点検支援装置、点検支援方法およびプログラム - Google Patents

点検支援システム、点検支援装置、点検支援方法およびプログラム Download PDF

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Description

本発明は、点検支援システム、点検支援装置、点検支援方法およびプログラムに関する。
プラント等の点検業務では、点検員が点検対象プラントなど現地へ出向き、点検対象機器や点検対象部品など点検対象を目視等で確認する方法が一般的に用いられている。点検を行った点検員は、異常の有無および内容や、補修または部品交換等の対応の要否および対応方針などを記載した点検記録を作成する。
かかる点検業務に関連して、点検員が現地へ携帯する端末装置と、端末装置で収集した情報の分析や蓄積を行う上位装置とを具備する点検支援システムが提案されている。
例えば、特許文献1に記載の点検支援システムは、電気所内の点検対象物を点検する際に携行可能な携帯端末と、携帯端末で収集した各種データの分析及び蓄積管理を行なえる上位端末と、上位端末間で各種データの移行を行なうためのデータ通信網とからなり、各点検対象物に付与した識別データを認識できる識別装置を携帯端末に備え付けている。
そして、特許文献1には、携帯端末が、点検対象物の異常の有無を判定することや、異常と判定された場合に復旧マニュアルを表示することが記載されている。
特開2002−297669号公報
特許文献1に記載の点検支援システムなど従来の点検業務の支援では、異常有りと判定された場合に対応方針の決定の支援は行っていない。この対応方針の決定において誤判断を招く可能性がある。
例えば、部品の交換要否を判定する際、判定精度を確保するためには当該部品の補修・交換の履歴を把握する必要があるが、通常、現地で部品を見ても当該部品の補修・交換の履歴を把握することはできない。また、タービンなど多様な部品で構成されている機器では、補修・交換の履歴を検索する際に見誤る可能性があり、交換すべき部品を補修と判断するなどの誤判断を招く可能性がある。
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、その目的は、点検業務における対応方針の決定を支援することのできる点検支援システム、点検支援装置、点検支援方法およびプログラムを提供することにある。
この発明は上述した課題を解決するためになされたもので、本発明の一態様による点検支援システムは、点検支援装置と、携帯可能な点検用端末装置とを具備して点検対象の点検を支援する点検支援システムであって、前記点検支援装置は、補修履歴を記憶する補修履歴記憶部と、前記点検対象の画像を前記点検用端末装置から取得する画像取得部と、前記点検対象の画像から不適合部分を検出する不適合部分検出部と、所定の評価基準に基づいて前記不適合部分に対する対応の要否を判定する対応要否判定部と、前記対応要否判定部が対応必要と判定すると、前記不適合部分の画像に基づいて、前記補修履歴から補修方針候補を検索する補修方針候補検索部と、前記不適合部分を有する部品が次回点検時までに障害を発生させる障害発生率を求め、当該障害発生率と閾値との比較により交換を推奨するか否かを判定する交換推奨判定部と、前記不適合部分を含む機器が次回点検時前記補修方針候補と前記交換を推奨するか否かの判定結果とを前記点検用端末装置へ出力する判定結果出力部と、を具備し、前記点検用端末装置は、前記点検対象の画像を撮像する撮像部と、前記撮像部が撮像した前記点検対象の画像を前記点検支援装置へ出力する画像出力部と、前記点検支援装置が出力する前記補修方針候補と前記交換を推奨するか否かの判定結果とを取得する判定結果取得部と、前記判定結果取得部が取得した前記補修方針候補と前記交換を推奨するか否かの判定結果とを表示する表示部とを具備することを特徴とする。
また、本発明の他の一態様による点検支援システムは、上述の点検支援システムであって、確認用端末装置を具備し、前記点検用端末装置は、前記不適合部分への対応の有無や対応を行う場合の対応方針の決定操作を受け付ける操作入力部と、前記決定操作にて決定された前記対応の有無や対応方針を出力する決定出力部と、を具備し、前記確認用端末装置は、前記決定された対応の有無や対応方針を取得する決定取得部と、前記決定された対応の有無や対応方針を表示する表示部と、前記決定された対応の有無や対応方針に対する修正操作を受け付ける操作入力部と、前記操作入力部が前記修正操作を受けると、前記決定された対応の有無や対応方針に対して前記修正操作の示す修正を行うよう指示する修正指示を出力する修正指示出力部と、を具備することを特徴とする。
また、本発明の他の一態様による点検支援システムは、上述の点検支援システムであって、前記点検用端末装置は、前記不適合部分への対応の有無や対応を行う場合の対応方針の決定操作を受け付ける操作入力部と、前記決定操作にて決定された対応の有無や対応方針に基づいて、点検結果報告書のフォームを取得するフォーム取得部と、前記点検結果報告書のフォームに、前記決定された対応の有無や対応方針を入力する決定事項入力部と、を具備することを特徴とする。
また、本発明の他の一態様による点検支援装置は、補修履歴を記憶する補修履歴記憶部と、点検対象の画像を取得する画像取得部と、前記点検対象の画像から不適合部分を検出する不適合部分検出部と、所定の評価基準に基づいて前記不適合部分に対する対応の要否を判定する対応要否判定部と、前記対応要否判定部が対応必要と判定すると、前記不適合部分の画像に基づいて、前記補修履歴から補修方針候補を検索する補修方針候補検索部と、前記不適合部分を有する部品が次回点検時までに障害を発生させる障害発生率を求め、当該障害発生率と閾値との比較により交換を推奨するか否かを判定する交換推奨判定部と、前記補修方針候補と前記交換を推奨するか否かの判定結果とを出力する判定結果出力部と、を具備することを特徴とする。
また、本発明の他の一態様による点検支援方法は、補修履歴を記憶する補修履歴記憶部を具備する点検支援装置の点検支援方法であって、点検対象の画像を取得する画像取得ステップと、前記点検対象の画像から不適合部分を検出する不適合部分検出ステップと、所定の評価基準に基づいて前記不適合部分に対する対応の要否を判定する対応要否判定ステップと、前記対応要否判定ステップにて対応必要と判定すると、前記不適合部分の画像に基づいて、前記補修履歴から補修方針候補を検索する補修方針候補検索ステップと、前記不適合部分を有する部品が次回点検時までに障害を発生させる障害発生率を求め、当該障害発生率と閾値との比較により交換を推奨するか否かを判定する交換推奨判定ステップと、前記補修方針候補と前記交換を推奨するか否かの判定結果とを出力する判定結果出力ステップと、を具備することを特徴とする。
また、本発明の他の一態様によるプログラムは、補修履歴を記憶する補修履歴記憶部を具備する点検支援装置としてのコンピュータに、点検対象の画像を取得する画像取得ステップと、前記点検対象の画像から不適合部分を検出する不適合部分検出ステップと、所定の評価基準に基づいて前記不適合部分に対する対応の要否を判定する対応要否判定ステップと、前記対応要否判定ステップにて対応必要と判定すると、前記不適合部分の画像に基づいて、前記補修履歴から補修方針候補を検索する補修方針候補検索ステップと、前記不適合部分を有する部品が次回点検時までに障害を発生させる障害発生率を求め、当該障害発生率と閾値との比較により交換を推奨するか否かを判定する交換推奨判定ステップと、前記補修方針候補と前記交換を推奨するか否かの判定結果とを出力する判定結果出力ステップと、を実行させるためのプログラムである。
本発明によれば、点検業務における対応方針の決定を支援することができる。
本発明の第1の実施形態における点検支援システムの装置構成を示す概略構成図である。 同実施形態における点検支援システムの機能構成を示す概略ブロック図である。 同実施形態における不適合部分検出部が行う点検対象の画像の分割の例を示す説明図である。 同実施形態における補修方針候補検索部がパターンマッチングに用いる分割領域画像の例を示す説明図である。 同実施形態における交換推奨判定部が行う、交換を推奨するか否かの判定の例を示す説明図である。 同実施形態における表示部が表示する問合せ結果一覧の例を示す説明図である。 同実施形態における表示部が表示する、対応方針案の詳細情報の例を示す説明図である。 同実施形態における点検支援システムの動作例を示すシーケンス図である。 同実施形態における点検支援装置が点検支援情報を生成し送信する処理手順を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態における点検支援システムの装置構成を示す概略構成図である。 同実施形態における点検支援システムの機能構成を示す概略ブロック図である。 同実施形態における点検支援システムの動作例を示すシーケンス図である。 本発明の第3の実施形態における点検支援システムの機能構成を示す概略ブロック図である。 同実施形態における点検用端末装置が生成する点検リストの例を示す説明図である。 同実施形態における点検用端末装置が生成する措置方針書の例を示す説明図である。
<第1の実施形態>
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態における点検支援システムの装置構成を示す概略構成図である。同図において、点検支援システム1は、点検用端末装置100と、点検支援装置200とを具備する。
点検支援システム1は、点検員が行う点検対象の点検を支援するシステムである。
具体的には、点検支援システム1は、点検対象の画像に基づいて、当該点検対象における不適合部分の有無を判定し、不適合部分を発見した場合は、対応の要否を判定する。対応が必要と判定した場合、点検支援システム1は、対応方針案を点検員に提示する。点検員は、点検支援システム1が提示する対応方針案を参照して対応方針を決定する。
ここでいう不適合には、故障や異常に加え、故障や異常に至る予兆の見受けられる状態が含まれる。点検支援システム1は、点検対象の変形や、亀裂や、減肉や、異物の付着や、目詰まりなど、外観の変化を伴う不適合を検出する。従って、外観の変化を伴う不適合の発生し得る様々な設備(プラントまたは機器)を点検対象として、点検支援システム1を適用可能である。
例えば、ガスタービン発電プラントの点検では、ガスタービン入口部の本体や軸受、圧縮機車室の動翼やリング、燃兼圧車室、燃焼器部、バイパス弁可変機構の弁や軸やリング、タービンの車室、翼環の本体やリングや静翼、排気車室の本体や軸受や板、排気室の本体や、ダクトやサポート、および、ロータのボルトやディスクや、当該プラントに備えられた補機等の点検に、点検支援システム1を用いることができる。さらに例えば、ガスタービン発電プラントの圧縮機車室の点検では、動翼やリングの変形や打痕やコーティング剥離など様々な不適合に対する対応方針の決定に、点検支援システム1を用いることができる。
また、ここでいう対応には、交換と補修とが含まれる。点検支援システム1は、対応方針案として、部品の交換を推奨するか否か、および、補修にて対応する場合の補修方針候補(補修方法の候補など)を提示する。ここでいう部品は、交換の際の単位である。例えば、プラントにおいて機器単位で取替えを行う場合は、当該機器が、ここでいう部品の一例に該当する。
点検用端末装置100は、携帯可能な端末装置であり、点検員は、点検対象の設置されている点検現場にて点検用端末装置100を使用する。点検用端末装置100は、点検員の操作に従って、点検対象を撮像し、撮像画像を点検支援装置200へ送信する。
ここで、点検用端末装置100が点検対象全体を撮像するようにしてもよいし、点検対象の部分毎に撮像するようにしてもよい。特に、点検対象がプラントである場合など点検対象の規模が大きい場合、点検用端末装置100が点検対象の部分毎に撮像を行うことで、解像度のより高い画像を得られる。
また、点検用端末装置100は、点検対象の撮像画像に基づいて点検支援装置200が判定した対応要否の判定結果や対応方針案を表示する。
点検支援装置200は、点検用端末装置100が撮像した点検対象の撮像画像に基づいて、まず、不適合部分を検出する。具体的には、点検支援装置200は、点検用端末装置100からの撮像画像に基づいて不適合部分の有無を判定し、また、不適合部分がある場合は、その位置を特定する。
不適合部分有りと判定した場合、点検支援装置200は、不適合部分に対する対応の要否を判定し、対応必要と判定した場合は、さらに対応方針案を生成し、点検用端末装置100へ送信して表示させる。
点検支援装置200は、例えばコンピュータにて構成される。
図2は、点検支援システム1の機能構成を示す概略ブロック図である。図1を参照して説明したように、点検支援システム1は、点検用端末装置100と、点検支援装置200とを具備する。また、点検用端末装置100は、撮像部110と、表示部120と、操作入力部130と、通信部170と、記憶部180と、制御部190とを具備する。点検支援装置200は、通信部270と、記憶部280と、制御部290とを具備する。記憶部280は、対応履歴記憶部281を具備する。制御部290は、不適合部分検出部291と、対応要否判定部292と、補修方針候補検索部293と、交換推奨判定部294とを具備する。
点検用端末装置100において、撮像部110は、撮像素子を有して撮像を行う。特に、撮像部110は、点検対象の画像を撮像する。
表示部120は、例えば液晶パネルまたは有機EL(Organic Electro-Luminescence)パネルなどの表示画面を有し、動画像や静止画像やテキスト(文字)など各種画像を表示する。特に、表示部120は、通信部170が点検支援装置200から取得(受信)する、補修方針候補や、交換を推奨するか否かの判定結果等を表示する。
操作入力部130は、例えば表示部120の表示画面に設けられたタッチセンサ(タッチパネル)などの入力デバイスを有し、ユーザ操作を受け付ける。
通信部170は、点検支援装置200の通信部270と無線にて通信を行い、各種データを送受信する。特に、通信部170は、撮像部110が撮像した点検対象の画像を、画像データにて点検支援装置200へ送信する。また、通信部170は、通信部270が送信する、補修方針候補や、部品の交換を推奨するか否かの判定結果等を受信する。
通信部170は、画像出力部および判定結果取得部一例に該当する。
記憶部180は、各種データを記憶する。記憶部180は、点検用端末装置100の具備する記憶デバイスにて実現される。
制御部190は、点検用端末装置100の各部を制御して、各種機能を実行する。制御部190は、例えば、点検用端末装置100の具備するCPU(Central Processing Unit、中央処理装置)が、記憶部180の記憶するプログラムを読み出して実行することで実現される。
点検支援装置200において、通信部270は、点検用端末装置100の通信部170と無線にて通信を行い、各種データを送受信する。特に、通信部270は、点検対象の画像を点検用端末装置100から受信する。また、点検支援装置200は、点検用端末装置100からの点検対象の画像に基づいて制御部290が生成する補修方針候補や、部品の交換を推奨するか否かの判定結果等を点検用端末装置100へ送信する。
通信部270は、画像取得部および判定結果出力部の一例に該当する。
記憶部280は、各種データを記憶する。記憶部280は、点検支援装置200の具備する記憶デバイスにて実現される。
対応履歴記憶部281は、不適合に対する対応履歴を記憶する。特に、対応履歴記憶部281は、不適合部分に対して補修を行った際の補修方法などの補修履歴を記憶する。対応履歴記憶部281が、点検対象における対応履歴を記憶するようにしてもよいし、点検対象に類似する1つ以上の設備(以下、「類似設備」と称する)における対応履歴を記憶するようにしてもよいし、両方を記憶するようにしてもよい。
対応履歴記憶部281は、補修履歴記憶部の一例に該当する。
制御部290は、点検支援装置200の各部を制御して、各種機能を実行する。制御部290は、例えば、点検支援装置200の具備するCPU(Central Processing Unit、中央処理装置)が、記憶部280の記憶するプログラムを読み出して実行することで実現される。
不適合部分検出部291は、点検対象の画像から不適合部分を検出する。具体的には、不適合部分検出部291は、通信部270が受信した点検対象の画像を所定の領域に分割し、分割した領域毎に不適合部分の画像テンプレートとのパターンマッチングを行うことで、不適合部分の有無を判定する。
図3は、不適合部分検出部291が行う点検対象の画像の分割の例を示す説明図である。同図の例では、不適合部分検出部291は、点検対象の画像を領域A11〜A14の4つの領域に分割している。不適合部分検出部291は、分割して得られた領域A11〜A14の各々に対して、記憶部280が予め記憶している不適合部分の画像テンプレートとのパターンマッチングを行う。記憶部280は、点検対象の画像の領域毎に、かつ、変形や亀裂や減肉や異物の付着や目詰まりといった不適合の種類毎に、不適合部分の画像テンプレートを記憶しており、不適合部分検出部291は、不適合の種類毎にパターンマッチングを行う。
不適合部分検出部291は、パターンマッチングにて点検対象の画像を分割した領域の画像(以下、「分割領域画像」と称する)と画像テンプレートとの類似度を算出し、1種類以上の不適合に関して類似度が所定の判定閾値以上となった領域を、不適合部分のある領域と判定する。
ここで、不適合部分検出部291が不適合部分の画像を分割する単位として様々な単位を用いることができる。例えば、不適合部分検出部291が、部品毎(交換を行う際の単位毎)に画像を分割することで、交換推奨判定部294が交換を推奨するか否かの判定を行う対象を限定することができ、交換推奨判定部294の処理負荷を軽減することができる。
また、不適合部分検出部291が行うパターンマッチングは、点検対象の画像の領域と不適合部分の画像テンプレートとの類否判断を行えるものであればよく、様々なパターンマッチング方式を用いることができる。
また、不適合部分検出部291が、点検対象の画像の領域毎に異なる判定閾値を用いる、あるいは、点検対象の画像の領域毎に異なるパターンマッチング方式を用いるなど、点検対象の画像の領域毎に異なる判定基準を用いるようにしてもよい。
対応要否判定部292は、所定の評価基準に基づいて不適合部分に対する対応の要否を判定する。
具体的には、対応要否判定部292は、まず、不適合部分検出部291が不適合部分ありと判定した領域について、不適合部分の位置情報を取得する。例えば、不適合部分検出部291が、パターンマッチングを行った際に不適合部分の座標を算出し、対応要否判定部292は、当該座標を取得する。
次に、対応要否判定部292は、点検対象の画像の領域毎に予め設定されている評価基準に基づいて、検出した不適合部分を評価することで、対応の要否を判定する。例えば、不適合の種類が亀裂である場合、不適合部分検出部291は亀裂の長さを検出し、評価基準として予め設定されている亀裂の長さの閾値と、検出した亀裂の長さとを比較して、検出した亀裂の長さが閾値以上に長い場合、対応必要と判定する。一方、検出した亀裂の長さが閾値未満の場合、不適合部分検出部291は対応不要と判定する。
また、亀裂があれば対応必要と定められている領域では、対応要否判定部292は、亀裂の有無に応じて対応の要否を判定する。
補修方針候補検索部293は、対応要否判定部292が対応必要と判定すると、不適合部分の画像に基づいて、対応履歴記憶部281の記憶している補修履歴から補修方針候補を検索する。
具体的には、対応履歴記憶部281は、不適合に対する対応履歴として、不適合部分を含む分割領域画像と、交換または補修のいずれを行ったか、および補修の場合は補修履歴(補修方法など)といった対応内容とを対応付けて記憶している。
そして、補修方針候補検索部293は、対応履歴記憶部281が記憶している対応履歴のうち、対応要否判定部292が対応必要と判定した領域に対応する領域の対応履歴、かつ、補修にて対応した際の対応履歴を抽出する。
ここで、対応要否判定部292が対応必要と判定した領域に対応する領域とは、同一設備または類似設備における同一箇所、または、同一部品の箇所など、対応要否判定部292が対応必要と判定した領域と、生じ得る不適合が同様の領域である。例えば、ガスタービン発電プラントにおけるコンプレッサ翼の領域について、対応要否判定部292が対応必要と判定した場合、補修方針候補検索部293は、同型または類似する型のコンプレッサ翼の領域を対応する領域として、対応履歴の抽出を行う。
そして、補修方針候補検索部293は、対応要否判定部292が対応必要と判定した領域の画像における不適合部分と、対応履歴に含まれる分割領域画像における不適合部分とのパターンマッチングを行って、不適合部分の類似している対応履歴を抽出する。すなわち、補修方針候補検索部293は、分割領域画像を検索キーとして、補修履歴から補修方針候補を検索する。
図4は、補修方針候補検索部293がパターンマッチングに用いる分割領域画像の例を示す説明図である。同図において、領域A21は、点検対象の画像を分割した分割領域画像を示し、領域A22は、対応履歴に含まれる分割領域画像を示す。
補修方針候補検索部293は、領域A21における不適合部分の画像と、領域A22における不適合部分の画像とのパターンマッチングを行って類似度を算出する。そして、補修方針候補検索部293は、得られた類似度と、類否判定基準として予め設定されている類似度の閾値とを比較する。得られた類似度が閾値以上である場合、補修方針候補検索部293は、対応履歴にて領域A22の画像に対応付けられている補修履歴を、補修方針候補として取得する。
なお、補修方針候補検索部293が行うパターンマッチングは、点検対象における不適合部分と対応履歴における不適合部分との類否判断を行えるものであればよく、様々なパターンマッチング方式を用いることができる。
また、補修方針候補検索部293が、点検対象の画像の領域毎に異なる判定基準(例えば、亀裂の方向を考慮するか無視するか)を用いるようにしてもよい。
なお、不適合部分の類似している対応履歴が複数ある場合、補修方針候補検索部293は、該当する補修履歴全てを補修方針候補として取得する。あるいは、補修方針候補検索部293が、不適合部分の類似している順に上位所定数の補修履歴を補修方針候補として取得するようにしてもよい。
一方、不適合部分の類似している対応履歴が無い場合、補修方針候補検索部293は、補修方針候補無しとする。あるいは、補修方針候補検索部293が、不適合部分の最も類似している補修履歴を補修方針候補として取得するようにしてもよい。
交換推奨判定部294は、不適合部分を有する部品が、機器の故障または動作不良等の障害を次回点検時までに発生させる障害発生率を求め、当該障害発生率と閾値との比較により、不適合部分を有する部品の交換を推奨するか否かを判定する。
具体的には、記憶部280が、部品毎に運転時間(ここでは、当該部品を具備する機器の運転時間)と障害発生率との関係を予め記憶しておく。この運転時間と障害発生率との関係は、例えば、同型の部品の運転実績から得られる。あるいは、シミュレーションにて運転時間と障害発生率との関係を求めるようにしてもよい。
そして、交換推奨判定部294は、次回点検時における当該機器の運転時間を算出(予測)する。例えば、交換推奨判定部294は、点検対象の運転モードから、点検対象の稼働率(単位時間あたりの運転時間)を求め、部品毎の使用開始時期から次回定検時までの時間に稼働率を乗算して、次回点検時における当該機器の運転時間を算出する。ここでいう運転モードは、例えば、ガスタービン発電プラントにおける常時運転(BL;Base Load)や日単位運転(DSS;Daily Start And Stop)や週単位運転(WSS;Weekly Start And Stop)など、点検対象の起動停止パターンを定めるモードである。また、部品毎の使用開始時期は、例えば記憶部280が部品交換の履歴(保守履歴の一部)として記憶しておく。
あるいは、交換推奨判定部294が、点検対象の過去の運転実績における稼働率を取得するなど、運転モード以外の情報を用いて次回点検時における当該機器の運転時間を算出するようにしてもよい。
また、点検対象の過去の運転実績を取得可能な場合、部品の使用開始時期から現在(今回の点検時)までの運転時間については、稼働率に基づく推定時間ではなく、実際の運転時間を求めるようにしてもよい。
次に、交換推奨判定部294は、記憶部280の記憶している運転時間と障害発生率との関係に、得られた運転時間を適用して、次回点検時における障害発生率を取得する。
そして、交換推奨判定部294は、得られた障害発生率と、交換推奨有無判定基準として予め設定されている障害発生率の閾値とを比較する。得られた障害発生率が閾値以上である場合、交換推奨判定部294は、交換を推奨することに決定する。一方、得られた障害発生率が閾値未満である場合、交換推奨判定部294は、交換を推奨しないことに決定する。
図5は、交換推奨判定部294が行う、交換を推奨するか否かの判定の例を示す説明図である。同図の横軸は運転時間を示し、縦軸は機器の障害発生率を示す。時間T31は、現在(今回の点検時)の運転時間を示し、時間T32は、次回点検時の予想運転時間を示す。また、線L31は、記憶部280が記憶している運転時間と障害発生率との関係を示す。また、値V31は障害発生率の閾値を示し、値V32は、次回点検時(時間T32)における障害発生率を示す。
図5の例では、次回点検時における障害発生率を示す値V32が、閾値である値V31以上となっていることから、交換推奨判定部294は、交換を推奨することに決定する。
なお、交換推奨判定部294は、運転時間に限らず、点検対象の稼働の程度を示す様々な指標に基づいて交換推奨の有無を判定することができる。例えば、交換推奨判定部294が、点検対象の起動回数に基づいて交換推奨の有無を判定するようにしてもよい。
次に、図6および図7を参照して、点検支援システム1が提示する対応方針案の例について説明する。
図6は、表示部120が表示する問合せ結果一覧の例を示す説明図である。この問合せ結果一覧は、対応要否判定部292が対応必要と判定した不適合の一覧を示す。
図6の例では、表示部120は、問合せ結果一覧を表形式で示しており、各行は、対応が必要な部品(対応要否判定部292が対応必要と判定した分割領域画像に撮像されている部品)に対応している。
図6の表の「No.」欄は、問合せ結果一覧における通し番号を示す。
「シリアルNo.」欄は、対応が必要な部品に付されているシリアルナンバーを示す。撮像部110が、シリアルナンバーを記載したラベルの画像を撮像すると、制御部290(例えば、不適合部分検出部291)が、当該画像からシリアルナンバーを抽出する。あるいは、操作入力部130が、点検員によるシリアルナンバーの入力操作を受け付けるようにしてもよい。
「部位名称」欄、「部品名」欄は、それぞれ、対応が必要な部品の属する部位の名称、当該部品の名称を示す。「不適合」欄は、不適合の種類を示す。
「措置提案数」欄は、点検支援システム1が提案する措置の数を示す。具体的には、交換を推奨しない場合、点検支援システム1は、補修方針候補検索部293が取得した補修方針候補における補修方法の数(重複する補修方法を1つと数える)を措置提案数としている。一方、交換を推奨する場合、点検支援システム1は、補修方針候補検索部293が取得した補修方針候補における補修方法の数に1を加えた数を措置提案数としている。
「過去記録数」欄は、補修方針候補検索部293が取得した補修方針候補の数(補修方法が同じであっても別々に数える)を示す。
「交換推奨」欄は、部品の交換を推奨するか否かを示す。同欄の値「有」は、交換を推奨することを示し、「無」は、交換を推奨しないことを示している。
「詳細」欄には、対応方針案の詳細情報を参照するための「開く」ボタンが表示されている。操作入力部130が「開く」ボタンへのタッチ操作を検出すると、表示部120は、選択された対応方針案(タッチされた行に応じた対応方針案)の詳細情報を表示する。
図7は、表示部120が表示する、対応方針案の詳細情報の例を示す説明図である。同図の例において、問合せ部品領域A41は、対応が必要な部品の情報を示す領域である。
問合せ領域A41における「シリアルNo.」欄、「部品名称」欄、「部品名」欄は、いずれも問合せ結果一覧(図6)の場合と同様である。
「損傷事象」欄は、問合せ結果一覧における「不適合」欄と同様、不適合の種類を示す。「結果」欄は、対応要否判定部292の判定結果を示す。「結果」欄の値「合格」は、対応不要との判定結果を示し、値「不合格」は、対応必要との判定結果を示す。
また、対応方針案領域A42は、点検支援システム1が提案する対応方針案を示す領域である。具体的には、表示部120は、対応方針案として、部品交換を推奨する場合の「交換」や、補修方針候補検索部293が取得した補修方針候補における補修方法(図7の例では、「溶接補修」および「ブレンディング」)を対応方針案領域A42に示す。
また、点検対象画像領域A43は、撮像部110が撮像した点検対象の画像の分割領域画像や、当該画像名称や画像データのファイル名を表示する領域である。図7の例では、詳細情報表示の対象となっている部品の画像が3つあり、各画像と名称とファイル名とが表示されている。なお、画像の名称は、点検支援システム1(例えば不適合部分検出部291)が通し番号等を用いて自動的に付与するようにしてもよいし、ユーザ(例えば点検員)が付した場合のみ表示するようにしてもよい。
また、登録ボタンB41は、表示中の対応方針案を記憶部180に記憶させるためのボタンである。操作入力部130が登録ボタンB41へのタッチ操作を検出すると、制御部190は、表示中の対応方針を記憶部180に記憶させる。
また、過去点検記録領域A44は、補修方針候補検索部293が検出した補修方針候補の詳細情報を表示する領域である。
過去点検記録領域A44における「前へ」ボタンおよび「次へ」ボタンは、詳細情報を表示する補修方針候補を切り替えるためのボタンである。操作入力部130が「前へ」ボタンまたは「次へ」ボタンへのタッチ操作を検出すると、制御部190は、操作入力部130が詳細情報を表示する補修方針候補を切り替える。
「シリアルNo.」欄は、補修された部品に付されているシリアルナンバーを示す。「部位名称」欄、「部品名」欄は、それぞれ、補修された部品の属する部位の名称、当該部品の名称を示す。
「損傷事象」欄は、補修方針候補となった補修履歴における不適合の種類を示す。「結果」欄は、当該補修履歴における対応要否の判定結果を示す。「結果」欄の値「合格」は、対応不要との判定結果を示し、値「不合格」は、対応必要との判定結果を示す。
「対応方針」欄は、当該補修履歴にて行われた対応の内容(具体的には補修の方法)を示す。
また、過去画像領域A45は、補修履歴における分割領域画像や、当該画像名称や画像データのファイル名を表示する領域である。図7の例では、該当する画像が3つあり、各画像と名称とファイル名とが表示されている。
次に、図8および図9を参照して点検支援システム1の動作について説明する。
図8は、点検支援システム1の動作例を示すシーケンス図である。
同図において、まず、点検用端末装置100の撮像部110が、点検員の操作に従って点検対象を撮像し、また、点検対象の識別情報(例えば、図6および図7で説明したシリアルナンバー)を取得する(シーケンスS101)。
そして、通信部170が、撮像部110の撮像した点検対象の画像と、点検対象の識別情報とを、点検支援装置200へ送信する(シーケンスS102)。
点検支援装置200では、通信部270が通信部170からの画像および識別情報を受信し、制御部290が、当該画像に基づいて点検対象の状態を評価する(シーケンスS111)。具体的には、上述したように、不適合部分検出部291が点検対象の画像を所定の領域に分割し、領域分割画像毎に不適合部分の有無を判定する。
そして、対応要否判定部292は、不適合部分検出部291が不適合部分ありと判定した各領域について、対応の要否を判定する(シーケンスS112)。
次に、補修方針候補検索部293は、対応要否判定部292が対応必要と判定した各領域について、対応履歴記憶部281の記憶する補修履歴から補修方針候補を検索する(シーケンスS113)。
また、交換推奨判定部294は、対応要否判定部292が対応必要と判定した各領域について、不適合部分を有する部品の交換を推奨するか否かを判定する(シーケンスS114)。
そして、通信部270は、シーケンスS112における対応要否の判定結果、および、対応必要と判定された領域についてはシーケンスS113にて得られた補修方針候補とシーケンスS114における交換要否の判定結果とを、点検用端末装置100へ送信する(シーケンスS115)。
点検用端末装置100では、通信部170が、通信部270の送信した対応要否の判定結果、および、対応必要と判定された領域についての補修方針候補と交換要否の判定結果とを受信する。そして、制御部190は、点検員の操作に従って、対応要否の判定結果、および、対応必要と判定された領域についての補修方針候補と交換要否の判定結果とを表示部120に表示させる(シーケンスS121)。具体的には、制御部190は、図6を参照して説明した問合せ結果一覧や、図7を参照して説明した対応方針案の詳細情報を、表示部120に表示させる。
そして、操作入力部130は、対応有無決定操作や、対応方針決定操作を受け付ける(シーケンスS122)。ここでいう対応有無決定操作は、不適合部分への対応の有無の決定操作、すなわち、不適合に対して実際に対応を行うか否かの決定結果の入力操作である。また、対応方針決定操作は、不適合部分への対応の要否や対応を行う場合の対応方針の決定操作、すなわち、不適合に対して実際に対応を行うと決定した場合の、採用した対応方針の入力操作である。
このように、点検用端末装置100は、不適合部分検出部291が検出した不適合に対して点検員が実際に決定した対応策の情報を、対応するか否かを含めて取得する。
そして、通信部170は、シーケンスS122にて得られた対応有無の情報、および、対応する場合の対応方針の情報(点検員が決定した対応有無や対応方針)を、点検支援装置200へ送信する(シーケンスS123)。
点検支援装置200では、通信部270が、通信部170の送信した対応有無の情報、および、対応する場合の対応方針の情報を受信する。
そして、制御部290は、当該対応有無の情報、および、対応する場合の対応方針の情報に基づいて、今回の点検における対応履歴を生成し、対応履歴記憶部281に記憶させる(シーケンスS131)。
図9は、点検支援装置200が点検支援情報を生成し送信する処理手順を示すフローチャートである。同図の処理において、まず、通信部270が、通信部170の送信した点検対象の画像および識別情報を取得(受信)する(ステップS201)。ステップS201は、図8のシーケンスS102に対応する。
次に、制御部290が、ステップS201で得られた画像に基づいて、点検対象の状態を評価する(ステップS202)。具体的には、上述したように、不適合部分検出部291が点検対象の画像を所定の領域に分割し、領域分割画像毎に不適合部分の有無を判定する。ステップS202は、図8のシーケンスS111に対応する。
次に、制御部290は、ステップS202で分割した領域毎に処理を行うループL11を開始する(ステップS211)。
そして、対応要否判定部292は、不適合部分検出部291が不適合部分ありと判定した領域について、対応の要否を判定する(ステップS212)。ステップS212は、図8のシーケンスS112に対応する。
ステップS212において、対応必要と判定した場合(ステップS212:YES)、補修方針候補検索部293は、対応要否判定部292が対応必要と判定した各領域について、対応履歴記憶部281の記憶する補修履歴から補修方針候補を検索する(ステップS213)。ステップS213は、図8のシーケンスS113に対応する。
また、交換推奨判定部294は、対応要否判定部292が対応必要と判定した各領域について、不適合部分を有する部品の交換を推奨するか否かを判定する(ステップS214)。ステップS214は、図8のシーケンスS114に対応する。
なお、ステップS213とS214との処理の順序は図9に示す順序に限らない。例えば、交換推奨判定部294がステップS214の処理を行った後に、補修方針候補検索部293がステップS213の処理を行うようにしてもよい。あるいは、交換推奨判定部294と補修方針候補検索部293とが、並列的に処理を行うようにしてもよい。
ステップS214の後、制御部290は、ステップS202で分割した全ての領域についてループL11の処理を行ったか否かを判定し、判定結果に応じて遷移する(ステップS215)。未だループL11の処理を行っていない領域があると判定した場合、ステップS211へ戻り、残りの領域に対するループL11の処理を行う。一方、全ての領域についてループL11の処理を行ったと判定した場合は、ループL11を終了する。
ループL11の後、通信部270は、制御部290が生成した点検支援情報を点検用端末装置100へ送信する(ステップS221)。具体的には、通信部270は、ステップS202における対応要否の判定結果、および、対応必要と判定された領域についてはステップS213にて得られた補修方針候補とステップS214における交換要否の判定結果とを、点検支援情報として点検用端末装置100へ送信する。ステップS221は、図8のシーケンスS115に対応する。
ステップS221の後、図9の処理を終了する。
一方、ステップS212において、対応不要と判定した場合(ステップS212:NO)、ステップS215へ進む。
以上のように、不適合部分検出部291は、点検対象の画像から不適合部分を検出し、対応要否判定部292は、所定の評価基準に基づいて不適合部分に対する対応の要否を判定する。そして、対応要否判定部292が対応必要と判定すると、補修方針候補検索部293は、補修履歴から補修方針候補を検索し、交換推奨判定部294は、交換を推奨するか否かを判定する。
対応要否の判定結果や、補修方針候補や、交換推奨の有無を点検用端末装置100が表示することで、点検員は、これらの情報を参照しながら、対応方針を決定することができる。具体的には、点検員は、当該情報を参照しながら、不適合への対応を行うか否か、対応を行う場合は、部品交換するか補修するか、補修する場合は補修方法を決定することができる。このように、点検支援システム1は、点検業務における対応方針の決定を支援することができる。
ここで、点検員は、一般的に(1)点検対象における不適合の程度、(2)点検対象の補修履歴、(3)点検対象の運転実績または運転モード、(4)次回点検予定、および、(5)部品の交換基準を考慮して、部品交換の要否や補修を行う場合の補修方法を決定する。これらのうち(1)点検対象における不適合の程度については、点検員が点検対象を調査することで情報を得られる。
しかし、(2)点検対象の補修・交換履歴、(3)点検対象の運転実績または運転モード、(4)次回点検予定、(5)部品の交換基準については、点検対象を調査しても情報を得られない。例えば、同一プラントであっても部品毎に補修や交換が行われるため、(2)点検対象の補修履歴は部品毎に確認する必要がある。また、(3)点検対象の運転モードは、用途や管理者の方針によって点検対象毎(例えばプラント毎)に異なる。(4)次回点検予定も、点検対象毎に定められる。(5)部品の交換基準は、部品毎または部位毎に異なる。
これらの情報が不明である場合、点検員は、技術者等に問い合わせて回答を待つ必要があり、点検に時間を要する要因となっていた。
これに対して、点検支援システム1を用いれば、点検員は、点検対象の撮像等を行えば、不適合に対する対応の要否の判定結果や、交換推奨の有無や、補修にて対応する場合の補修方針候補を得られる。従って、点検員は、(2)点検対象の補修・交換履歴、(3)点検対象の運転実績または運転モード、(4)次回点検予定、および、(5)部品の交換基準といった情報を取得せずとも対応方針を決定し得る。この点において、点検に要する時間や点検員の負担を削減することができる。また、点検員が情報を収集する際の情報の見誤り等により、交換すべき部品を補修とするなど適切な対応方針を立案できないおそれを回避し得る。
<第2の実施形態>
図10は、本発明の第2の実施形態における点検支援システムの装置構成を示す概略構成図である。同図において、点検支援システム2は、点検用端末装置400と、点検支援装置500と、確認用端末装置300とを具備する。
点検用端末装置400は、点検用端末装置100(図1)と同様、携帯可能な端末装置であり、点検員は、点検対象の設置されている点検現場にて点検用端末装置400を使用する。点検用端末装置400は、点検員の操作に従って、点検対象を撮像し、撮像画像を点検支援装置500へ送信し、また、点検対象の撮像画像に基づいて点検支援装置500が判定した対応要否の判定結果や対応方針案を表示する。
さらに、点検用端末装置400は、対応要否の判定結果や対応方針案を参照して点検員が決定した対応方針に対して、関連部署の技術者が確認用端末装置300を用いて修正を加えると、当該修正の内容を表示する。
点検支援装置500は、点検支援装置200(図1)と同様、点検用端末装置400が撮像した点検対象の撮像画像に基づいて、不適合部分の検出や、対応要否の判定や、対応方針案の生成を行う。そして、点検支援装置500は、対応要否の判定結果や対応方針案を点検用端末装置400へ送信する。
また、点検支援装置500は、点検員が決定した対応方針を対応履歴として記憶する。そして、点検員が決定した対応方針に対して、関連部署の技術者が確認用端末装置300を用いて修正を加えると、記憶した対応履歴を更新する。
確認用端末装置300は、点検員が決定した対応方針を取得し、関連部署の技術者による当該対応方針に対する修正操作を受け付ける。そして、確認用端末装置300は、受け付けた修正操作に基づいて、対応方針案に対する修正指示を生成し、点検支援装置500を介して点検用端末装置400へ送信する。従って、点検支援システム2では、点検員は、決定した対応方針について関連部署の技術者の確認を受け、不都合があった場合は、当該技術者が修正した対応方針に変更することができる。
確認用端末装置300は、例えばコンピュータにて構成される。
図11は、点検支援システム2の機能構成を示す概略ブロック図である。図10を参照して説明したように、点検支援システム2は、点検用端末装置400と、点検支援装置500と、確認用端末装置300とを具備する。また、点検用端末装置400は、撮像部110と、表示部120と、操作入力部130と、通信部170と、記憶部180と、制御部490とを具備する。点検支援装置500は、通信部270と、記憶部280と、制御部590とを具備する。記憶部280は、対応履歴記憶部281を具備する。制御部590は、不適合部分検出部291と、対応要否判定部292と、補修方針候補検索部293と、交換推奨判定部294とを具備する。確認用端末装置300は、表示部320と、操作入力部330と、通信部370と、記憶部380と、制御部390とを具備する。
図11において、図2の各部に対応して同様の機能を有する部分には同一の符号(110、120、130、170、180、270、280〜281、291〜294)を付して説明を省略する。
制御部490は、制御部190(図2)と同様の処理を行う。加えて、制御部490は、点検員が決定した対応方針に対して関連部署の技術者が行った修正の内容を取得すると、当該修正の内容を表示部120に表示させる。
なお、点検用端末装置400において、通信部170は決定出力部の一例に該当し、決定操作にて決定された対応の有無や対応方針(点検員が決定した対応の有無や対応方針)を出力(点検支援装置500へ送信)する。
点検支援装置500では、通信部270は、点検用端末装置400に加えて確認用端末装置300とも通信を行い、各種データを送受信する。
制御部590は、制御部290(図2)と同様の処理を行う。加えて、制御部590は、点検員が決定した対応方針に対して関連部署の技術者が行った修正の内容を取得すると、当該修正の内容を、今回の点検における対応履歴に反映させる。
表示部320は、例えば液晶パネルまたは有機EL(Organic Electro-Luminescence)パネルなどの表示画面を有し、動画像や静止画像やテキスト(文字)など各種画像を表示する。特に、表示部320は、点検員が決定した対応の有無や対応方針を表示する。
操作入力部330は、例えばキーボードやマウス等の入力デバイスを有し、ユーザ操作を受け付ける。特に、操作入力部330は、点検員が決定した対応の有無や対応方針に対する修正操作を受け付ける。
通信部370は、通信部270と通信を行い、各種データを送受信する。特に、通信部370は、点検員が決定し、通信部170が送信した対応の有無や対応方針を、通信部270を介して取得(受信)する。また、通信部370は、点検員の決定した対応の有無や対応方針に対する修正操作を操作入力部130が受けると、当該対応の有無や対応方針に対して修正操作の示す修正を行うよう指示する修正指示を出力(点検支援装置500へ送信)する。通信部370は、決定取得部および修正指示出力部の一例に該当する。
なお、通信部370が、通信部170とも直接通信を行うようにしてもよい。
記憶部380は、各種データを記憶する。記憶部380は、確認用端末装置300の具備する記憶デバイスにて実現される。
制御部390は、確認用端末装置300の各部を制御して、各種機能を実行する。制御部390は、例えば、確認用端末装置300の具備するCPU(Central Processing Unit、中央処理装置)が、記憶部380の記憶するプログラムを読み出して実行することで実現される。
次に、図12を参照して点検支援システム2の動作について説明する。
図12は、点検支援システム2の動作例を示すシーケンス図である。同図のシーケンスS301〜S331は、図8のシーケンスS101〜S131と同様である。
シーケンスS331の後、通信部270は、点検用端末装置400から受信した対応有無の情報、および、対応する場合の対応方針の情報(点検員が決定した対応有無や対応方針)を、確認用端末装置300へ送信する(シーケンスS332)。
確認用端末装置300では、通信部370が、通信部270の送信した対応有無の情報、および、対応する場合の対応方針の情報を受信する。
そして、制御部390は、対応有無や対応方針を、表示部320に表示させる(シーケンスS341)。
次に、操作入力部330は、表示部320が表示した対応有無や対応方針に対する修正操作を受け付ける(シーケンスS342)。
このようにして、確認用端末装置300では、点検員が決定した対応有無や対応方針を表示して関連部署の技術者による確認を受け、修正が必要な場合は、当該技術者による修正操作を受け付ける。
修正操作が行われると、制御部390は、対応の有無や対応方針に対して当該修正操作の示す修正を行うよう指示する修正指示を生成し、通信部370は、制御部390が生成した修正指示を点検支援装置500へ送信する(シーケンスS343)。
点検支援装置500では、通信部270が、通信部370の送信した修正指示を受信する。
そして、制御部590は、シーケンスS331にて対応履歴記憶部281に記憶させた今回の点検における対応履歴を修正する(シーケンスS351)。具体的には、制御部590は、対応履歴記憶部281が今回の点検における対応履歴として記憶している、点検員の決定した対応有無や対応方針に対して修正指示を反映させる。
そして、通信部270は、修正指示反映後の対応有無や対応方針を、点検用端末装置400へ送信する(シーケンスS352)。
点検用端末装置400では、通信部170が、通信部270の送信した修正指示反映後の対応有無や対応方針を受信する。
そして、通信部170は、当該対応有無や対応方針を表示部120に表示させる(シーケンスS361)。
このようにして、点検用端末装置400は、点検員の決定した対応有無や対応方針に対する関連部署の技術者の確認結果を表示する。
なお、シーケンスS352において、通信部270が、修正指示を通信部170へ送信するようにしてもよい。また、シーケンスS361において、通信部170が修正指示を表示部120に表示させるようにしてもよい。
以上のように、表示部320は、点検員が決定した対応の有無や対応方針を表示し、操作入力部330は、表示部320が表示している対応の有無や対応方針に対する修正操作を受け付ける。
これにより、点検員は、自らが決定した対応の有無や対応方針について、関連部署の技術者など確認用端末装置300の操作者による確認を受けることができる。点検員が決定した対応の有無や対応方針に不都合がある場合、点検員は、修正された対応の有無や対応方針に基づいて適切に対応することができる。
<第3の実施形態>
図13は、本発明の第3の実施形態における点検支援システムの機能構成を示す概略ブロック図である。同図において、点検支援システム3は、点検用端末装置600と、点検支援装置500と、確認用端末装置300とを具備する。点検用端末装置600は、撮像部110と、表示部120と、操作入力部130と、通信部170と、記憶部680と、制御部690とを具備する。記憶部680は、フォーム記憶部681を具備する。制御部690は、フォーム取得部691と、決定事項入力部692とを具備する。点検支援装置500は、通信部270と、記憶部280と、制御部590とを具備する。記憶部280は、対応履歴記憶部281を具備する。制御部590は、不適合部分検出部291と、対応要否判定部292と、補修方針候補検索部293と、交換推奨判定部294とを具備する。確認用端末装置300は、表示部320と、操作入力部330と、通信部370と、記憶部380と、制御部390とを具備する。
図13において、図11の各部に対応して同様の機能を有する部分には同一の符号(110、120、130、170、180、270、280〜281、291〜294)を付して説明を省略する。
点検用端末装置600は、点検用端末装置400(図10)と同様の処理を行う。加えて、点検用端末装置600は、点検員が決定した対応の有無や対応方針に応じて点検結果報告書を生成する。
フォーム記憶部681は、点検結果報告書のフォームを予め記憶している。
フォーム取得部691は、点検員が決定した対応の要否や対応方針に基づいて、点検結果報告書のフォームを取得する。
決定事項入力部692は、フォーム取得部691が取得した点検結果報告書のフォームに、点検員が決定した対応の要否や対応方針を入力する。また、決定事項入力部692は、点検員の決定した対応の要否や対応方針に対する修正指示を確認用端末装置300が送信すると、当該修正指示を点検結果報告書に反映させる。
図14は、点検用端末装置600が生成する点検リストの例を示す説明図である。点検リストは、点検結果報告書の1枚目に付される資料であり、点検報告書の表紙および目次として用いられる。
図14の点検リストの「点検日」欄は、点検員が点検を行った日を示す。「点検対象」欄は、例えばプラント名など点検対象の名称を示す。「シリアルNo.」欄は、点検対象の部品に付されているシリアルナンバーを示す。「判定結果」欄は、当該部品に対する対応要否の判定の結果を示す。
フォーム取得部691は、フォーム記憶部681が記憶している点検リストのフォームを取得する(読み出す)。
そして、決定事項入力部692は、点検対象の部品毎に、当該部品のシリアルナンバーと、適合性の判定結果とを取得し、フォーム取得部691が取得した点検リストに挿入する。例えば、記憶部680が、点検対象の各部品のシリアルナンバーを予め記憶しておき、フォーム取得部691は、当該シリアルナンバーを読み出し、「シリアルNo.」欄に挿入する。また、決定事項入力部692は、対応要否の判定結果として、点検員が決定した対応有無を「判定結果」欄に挿入する。なお、点検員の判定対象にならなかった部品(対応要否判定部292が対応不要と判定した部品)については、対応不要との判定結果を挿入する。
図15は、点検用端末装置600が生成する措置方針書の例を示す説明図である。措置方針書は、点検報告書の2枚目以降に付される資料であり、点検員が決定した対応方針の具体的内容を示す。
図15の措置方針書の「プラント名」欄および日付欄は、それぞれ、点検リスト(図14)の「点検対象」欄および「点検日」欄と同様である。
「型式」欄は、プラントの型式(例えば、ガスタービン発電プラントにおけるガスタービンの型式)を示す。「部位」欄は、措置方針書に記載される部品が属する部位の名称を示す。
「名称(事象)」欄は、措置方針書に記載される部品の名称、および、発生した不適合の種類を示す。
「事象」領域には、発生した不適合の、より詳細な内容が記載される。「措置案」領域には、点検員の決定した対応方針が記載される。
フォーム記憶部681は、措置方針書のフォームを部品毎に記憶しており、フォーム取得部691は、部品に応じたフォームをフォーム記憶部681から読み出す。例えば、フォーム記憶部681は、圧縮機車室のリング用のフォームとして、「事象」領域にリングの図を記したフォームを記憶しており、フォーム取得部691は、当該フォームを読み出す。
決定事項入力部692は、フォーム取得部691が取得したフォームの「プラント名」欄、「型式」欄、「部位」欄、「品名」欄、および、日付欄に、該当するデータを挿入する。また、決定事項入力部692は、「措置案」領域に、点検員が決定した対応方針を記載する。
点検員は、「事象」領域の図に、例えば傷など不適合の外観を記入し、また、「事象」領域に不適合の説明を記載して、措置方針書を完成させる。
また、決定事項入力部692は、点検員の決定した対応の要否や対応方針に対する修正指示を確認用端末装置300が送信すると、当該修正指示に従って、措置方針書の内容を書き換える。
以上のように、フォーム取得部691は、運転員が決定した対応の有無や対応方針に基づいて、点検結果報告書のフォームを取得する。そして、決定事項入力部692は、点検結果報告書のフォームに、決定された対応の有無や対応方針を入力する。
これにより、点検員が点検結果報告書を作成する時間を低減させることができる。
なお、以上では、第2の実施形態における構成に、点検結果報告書を生成するための機能部を追加した場合を例に説明したが、第1の実施形態における構成に、点検結果報告書を生成するための機能部を追加してもよい。
なお、点検支援システム1や2や3の全部または一部の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより各部の処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよい。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
1、2、3 点検支援システム
100、400、600 点検用端末装置
110 撮像部
120、320 表示部
130、330 操作入力部
170、270、370 通信部
180、280、380、680 記憶部
190、290、390、490、590、690 制御部
200、500 点検支援装置
281 対応履歴記憶部
291 不適合部分検出部
292 対応要否判定部
293 補修方針候補検索部
294 交換推奨判定部
300 確認用端末装置
681 フォーム記憶部
691 フォーム取得部
692 決定事項入力部

Claims (6)

  1. 点検支援装置と、携帯可能な点検用端末装置とを具備して点検対象の点検を支援する点検支援システムであって、
    前記点検支援装置は、
    補修履歴を記憶する補修履歴記憶部と、
    前記点検対象の画像を前記点検用端末装置から取得する画像取得部と、
    前記点検対象の画像から不適合部分を検出する不適合部分検出部と、
    所定の評価基準に基づいて前記不適合部分に対する対応の要否を判定する対応要否判定部と、
    前記対応要否判定部が対応必要と判定すると、前記不適合部分の画像に基づいて、前記補修履歴から補修方針候補を検索する補修方針候補検索部と、
    前記不適合部分を有する部品が次回点検時までに障害を発生させる障害発生率を求め、当該障害発生率と閾値との比較により交換を推奨するか否かを判定する交換推奨判定部と、
    前記補修方針候補と前記交換を推奨するか否かの判定結果とを前記点検用端末装置へ出力する判定結果出力部と、
    を具備し、
    前記点検用端末装置は、
    前記点検対象の画像を撮像する撮像部と、
    前記撮像部が撮像した前記点検対象の画像を前記点検支援装置へ出力する画像出力部と、
    前記点検支援装置が出力する前記補修方針候補と前記交換を推奨するか否かの判定結果とを取得する判定結果取得部と、
    前記判定結果取得部が取得した前記補修方針候補と前記交換を推奨するか否かの判定結果とを表示する表示部と
    を具備することを特徴とする点検支援システム。
  2. 確認用端末装置を具備し、
    前記点検用端末装置は、
    前記不適合部分への対応の有無や対応を行う場合の対応方針の決定操作を受け付ける操作入力部と、
    前記決定操作にて決定された前記対応の有無や対応方針を出力する決定出力部と、
    を具備し、
    前記確認用端末装置は、
    前記決定された対応の有無や対応方針を取得する決定取得部と、
    前記決定された対応の有無や対応方針を表示する表示部と、
    前記決定された対応の有無や対応方針に対する修正操作を受け付ける操作入力部と、
    前記操作入力部が前記修正操作を受けると、前記決定された対応の有無や対応方針に対して前記修正操作の示す修正を行うよう指示する修正指示を出力する修正指示出力部と、
    を具備することを特徴とする請求項1に記載の点検支援システム。
  3. 前記点検用端末装置は、
    前記不適合部分への対応の有無や対応を行う場合の対応方針の決定操作を受け付ける操作入力部と、
    前記決定操作にて決定された対応の有無や対応方針に基づいて、点検結果報告書のフォームを取得するフォーム取得部と、
    前記点検結果報告書のフォームに、前記決定された対応の有無や対応方針を入力する決定事項入力部と、
    を具備することを特徴とする請求項1に記載の点検支援システム。
  4. 補修履歴を記憶する補修履歴記憶部と、
    点検対象の画像を取得する画像取得部と、
    前記点検対象の画像から不適合部分を検出する不適合部分検出部と、
    所定の評価基準に基づいて前記不適合部分に対する対応の要否を判定する対応要否判定部と、
    前記対応要否判定部が対応必要と判定すると、前記不適合部分の画像に基づいて、前記補修履歴から補修方針候補を検索する補修方針候補検索部と、
    前記不適合部分を有する部品が次回点検時までに障害を発生させる障害発生率を求め、当該障害発生率と閾値との比較により交換を推奨するか否かを判定する交換推奨判定部と、
    前記補修方針候補と前記交換を推奨するか否かの判定結果とを出力する判定結果出力部と、
    を具備することを特徴とする点検支援装置。
  5. 補修履歴を記憶する補修履歴記憶部を具備する点検支援装置の点検支援方法であって、
    点検対象の画像を取得する画像取得ステップと、
    前記点検対象の画像から不適合部分を検出する不適合部分検出ステップと、
    所定の評価基準に基づいて前記不適合部分に対する対応の要否を判定する対応要否判定ステップと、
    前記対応要否判定ステップにて対応必要と判定すると、前記不適合部分の画像に基づいて、前記補修履歴から補修方針候補を検索する補修方針候補検索ステップと、
    前記不適合部分を有する部品が次回点検時までに障害を発生させる障害発生率を求め、当該障害発生率と閾値との比較により交換を推奨するか否かを判定する交換推奨判定ステップと、
    前記補修方針候補と前記交換を推奨するか否かの判定結果とを出力する判定結果出力ステップと、
    を具備することを特徴とする点検支援方法。
  6. 補修履歴を記憶する補修履歴記憶部を具備する点検支援装置としてのコンピュータに、
    点検対象の画像を取得する画像取得ステップと、
    前記点検対象の画像から不適合部分を検出する不適合部分検出ステップと、
    所定の評価基準に基づいて前記不適合部分に対する対応の要否を判定する対応要否判定ステップと、
    前記対応要否判定ステップにて対応必要と判定すると、前記不適合部分の画像に基づいて、前記補修履歴から補修方針候補を検索する補修方針候補検索ステップと、
    前記不適合部分を有する部品が次回点検時までに障害を発生させる障害発生率を求め、当該障害発生率と閾値との比較により交換を推奨するか否かを判定する交換推奨判定ステップと、
    前記補修方針候補と前記交換を推奨するか否かの判定結果とを出力する判定結果出力ステップと、
    を実行させるためのプログラム。
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