JP5984490B2 - ヒートポンプ装置 - Google Patents

ヒートポンプ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5984490B2
JP5984490B2 JP2012103335A JP2012103335A JP5984490B2 JP 5984490 B2 JP5984490 B2 JP 5984490B2 JP 2012103335 A JP2012103335 A JP 2012103335A JP 2012103335 A JP2012103335 A JP 2012103335A JP 5984490 B2 JP5984490 B2 JP 5984490B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
operating
compressor
heat pump
refrigeration equipment
refrigeration
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012103335A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013231542A (ja
Inventor
惇也 鈴木
惇也 鈴木
光史 新海
光史 新海
孝史 福井
孝史 福井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2012103335A priority Critical patent/JP5984490B2/ja
Publication of JP2013231542A publication Critical patent/JP2013231542A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5984490B2 publication Critical patent/JP5984490B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Air Conditioning Control Device (AREA)

Description

本発明は、複数台の冷凍機器を連結したヒートポンプ装置に関し、特に負荷変動に対応して運転台数を変更するヒートポンプ装置に関するものである。
従来より、複数台の冷凍機器を連結し、負荷変動に対応して運転台数を変更することができるヒートポンプ装置が存在している。そのようなものとして、インバータで圧縮機の運転容量(例えば運転周波数)を変化させ、駆動する冷凍装置の複数台を制御するようにした技術が提案されている(たとえば、特許文献1参照)。特許文献1に記載されている制御においては、システム全体のCOP(冷凍能力と消費電力の比)が最大となる運転台数と圧縮機の合計周波数の組合せをあらかじめ算出し、それに応じて適切な運転台数の冷凍機器にて運転を実施するようになっている。
特開2007−178029号公報(実施の形態1など)
特許文献1に記載されているような技術において、COPが最大となる圧縮機の合計運転容量(例えば合計周波数)と運転台数との組み合せは、圧力条件(圧縮機吐出圧力及び圧縮機吸込圧力)によって異なるが、現状の圧縮機の合計周波数は圧力条件に関わらず一定であった。そのため、圧力条件によっては最適なCOPとなっていない圧縮機の合計周波数で運転台数を切り換えてしまう可能性があった。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、圧力条件に応じて最適な圧縮機の合計運転容量(例えば合計周波数)で運転台数を切り替えられるようにしたヒートポンプ装置を提供することを目的としている。
本発明に係るヒートポンプ装置は、インバータ制御される圧縮機、前記圧縮機から吐出される冷媒が凝縮する凝縮器、前記凝縮器で凝縮された冷媒を減圧する膨張弁、前記膨張弁で減圧された冷媒が蒸発する蒸発器を配管接続した冷凍機器を複数備え、運転状態の冷凍機器の運転容量、現在運転されている前記冷凍機器の圧縮機の吐出圧力及び吸込圧力から、前記複数の冷凍機器を有したシステム全体のCOPが最大となるように前記吐出圧力及び前記吸込圧力から算出される凝縮温度及び蒸発温度に応じて設定されている前記冷凍機器の上限運転容量に基づいて前記冷凍機器の最適な運転台数を決定し、決定した運転台数に切り換えるものである。
本発明によれば、圧力条件に応じて最適なCOPとなる運転容量で冷凍機器の運転台数を切り換えることができる。よって、本発明によれば、負荷変動に対応して運転台数を高効率に変更することが可能になる。
本発明の実施の形態に係るヒートポンプ装置100の構成図である。 本発明の実施の形態に係るヒートポンプ装置の冷凍機器の運転台数を変更する際の処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係るヒートポンプ装置の凝縮温度及び蒸発温度と圧縮機の周波数との対応関係の一例を示すテーブルである。 本発明の実施の形態に係るヒートポンプ装置のシステム全体のCOPが最大となる冷凍機器の運転台数と圧縮機の合計周波数との関係を示すグラフである。 本発明の実施の形態に係るヒートポンプ装置の冷凍機器の運転台数を決定する圧力決定要因となりうる要素の一例を示した図である。
《機器構成》
本発明の実施の形態に係るヒートポンプ装置100の構成を図1に基づいて説明する。図1は、本発明の実施の形態に係るヒートポンプ装置100の構成図である。図1及び後述の図において、同一の符号を付したものは、同一の又はこれに相当するものであり、これは明細書の全文において共通している。
図1に示すように、ヒートポンプ装置100は、圧縮機1、凝縮器2、膨張弁3、蒸発器4を備えた冷凍機器10が複数台、連結されて構成されている。すなわち、ヒートポンプ装置100は、1サイクルの冷媒回路が形成されている冷凍機器10を複数接続し、負荷変動に対応して冷凍機器10の運転台数を変更するように運用するものである。図1では、3台の冷凍機器10が連結されている状態を例に図示している。なお、紙面左側から冷凍機器10a、冷凍機器10b、冷凍機器10cとし、それらに対応して圧縮機1、凝縮器2、膨張弁3、蒸発器4にも「a」〜「c」を付記している。また、特段の区別が不要な場合は、「a」〜「c」を付記しないものとする。
各凝縮器2は、配管21を介して凝縮器側負荷20と接続されている。配管21には熱媒体(空気や、水、ブライン、水とブラインの混合物など)が流れ、この熱媒体は、凝縮器2に供給される冷媒との間で熱交換して、凝縮器側負荷20に供給されるようになっている。凝縮器側負荷20としては、たとえば浴槽、シャワー、給湯装置、床暖房、空調機等が挙げられる。なお、図1では、配管21を流れる熱媒体の流れと、冷凍機器10の冷媒回路を循環する冷媒の流れと、が凝縮器2において対向流としている状態を例に示している。また、図示していないが、凝縮器側負荷20には、送風機、ポンプ等のような熱媒体送出手段が接続されている。
各蒸発器4は、配管31を介して蒸発器側負荷30と接続されている。配管31には熱媒体(空気や、水、ブライン、水とブラインの混合物など)が流れ、この熱媒体は、蒸発器4に供給される冷媒との間で熱交換して、蒸発器側負荷30に供給されるようになっている。蒸発器側負荷30としては、たとえばコンピュータ室、プール、冷水装置、空調機等が挙げられる。なお、図1では、配管31を流れる熱媒体の流れと、冷凍機器10の冷媒回路を循環する冷媒の流れと、が蒸発器4において対向流としている状態を例に示している。また、図示していないが、蒸発器側負荷30には、送風機、ポンプ等のような熱媒体送出手段が接続されている。
圧縮機1は、冷媒を吸入し、その冷媒を圧縮して高温・高圧の状態にするものである。圧縮機1は、運転容量を可変することが可能な容積式圧縮機で構成されている。運転容量を可変させる制御方法は、例えば、インバータにより制御されるモータの駆動による方法がある。なお、冷凍機器10に圧縮機1が1台のみ搭載されている状態を例に示しているが、これに限定されず、2台以上の圧縮機1が並列もしくは直列に接続されたものであってもよい。
凝縮器2は、圧縮機1から吐出された高温高圧の冷媒と、配管21を流れる熱媒体とを熱交換させ、冷媒の熱を熱媒体に付与するものである。凝縮器2は、例えば、二重管式熱交換器で構成するとよい。ただし、凝縮器2は、熱媒体の種別に対応して形式を決定すればよい。凝縮器2に適用できる熱交換器としては、他に、フィン・アンド・チューブ型熱交換器、プレート式熱交換器、ヒートパイプ式熱交換器、マイクロチャネル熱交換器、シェルアンドチューブ式熱交換器等がある。なお、図1においては、凝縮器2が1台のみ搭載されている状態を例に示しているが、これに限定されず2台以上の熱交換器を並列又は直列に接続して凝縮器2を構成するようにしてもよい。
膨張弁3は、冷媒を減圧して膨張させるものである。膨張弁3は、各冷凍機器10の冷媒回路内を流れる冷媒の流量の調節等を行うもので、ステッピングモータ(図示せず)により絞りの開度を調整することが可能な電子膨張弁で構成するとよい。なお、電子膨張弁以外にも、受圧部にダイアフラムを採用した機械式膨張弁、又は温度式膨張弁、キャピラリーチューブ等、同様な役割を成すものであれば、他の形式のものを用いてもよい。
蒸発器4は、膨張弁3で減圧された低温低圧の冷媒と、配管31を流れる熱媒体とを熱交換させ、熱媒体の熱を冷媒に付与するものである。蒸発器4は、例えば、二重管式熱交換器で構成するとよい。ただし、蒸発器4は、熱媒体の種別に対応して形式を決定すればよい。蒸発器4に適用できる熱交換器としては、他に、フィン・アンド・チューブ型熱交換器、プレート式熱交換器、ヒートパイプ式熱交換器、マイクロチャネル熱交換器、シェルアンドチューブ式熱交換器等がある。なお、図1においては、蒸発器4が1台のみ搭載されている状態を例に示しているが、これに限定されず2台以上の熱交換器を並列又は直列に接続して蒸発器4を構成するようにしてもよい。
なお、図1では、配管21を流れる熱媒体の流れ方向は図1の実線の矢印で表しているが、冷媒の流れと並行流にする場合には、実線の矢印の逆方向に流れるようにしてもよい。同様に、図1では、配管31を流れる熱媒体の流れ方向は図1の実線の矢印で表しているが、冷媒の流れと並行流にする場合には、実線の矢印の逆方向に流れるようにしてもよい。
ヒートポンプ装置100に用いられる冷媒には、例えばR410A、R407C、R404A等のHFC(ハイドロフルオロカーボン)冷媒、R22、R134a等のHCFC(ハイドロクロロフルオロカーボン)冷媒、もしくは炭化水素、ヘリウムのような自然冷媒等があるが、これらに限定されず同様の冷媒作用をするものであれば、上記以外のものであってもよい。
ヒートポンプ装置100は、運転情報検出手段として、少なくとも吐出圧力検知手段51と、吸込圧力検知手段52、を有している。吐出圧力検知手段51は、圧縮機1の吐出側に設置され、圧縮機1から吐出された冷媒の圧力を検知するものである。吐出圧力検知手段51は、例えば圧力センサーで構成するとよい。吸込圧力検知手段52は、圧縮機1の吸入側に設置され、圧縮機1に吸入される冷媒の圧力を検知するものである。吸込圧力検知手段52は、例えば圧力センサーで構成するとよい。
なお、その他に、吸込冷媒温度検知手段や、熱媒体流入温度検知手段、熱媒体流出温度検知手段、圧縮機運転容量検出手段、熱媒体流量検知手段等をヒートポンプ装置100の運転情報検知手段として設置するようにしてもよい。各運転情報検知手段の設置位置は、対応する温度や、圧縮機1の運転容量(周波数)、熱媒体の流量を検出することが可能な範囲に設置されていればよい。
ヒートポンプ装置100は、各検知手段(各運転情報検知手段)によって検知された各検出値に基づいて、負荷変動に対応して冷凍機器10の運転台数を変更する制御装置50を備えている。この制御装置50は、圧縮機1のON/OFFや圧縮機1の駆動周波数、膨張弁3の開度等を制御することで、ヒートポンプ装置100の全体を統括制御するようになっている。制御装置50は、例えばマイクロコンピュータ等のデータ処理手段により構成され、半導体メモリ等の記憶手段を備えている。また、制御装置50をヒートポンプ装置100に内蔵する構成としてもよいし、ヒートポンプ装置100の外部に別置きする形態としてもよい。
続いて、ヒートポンプ装置100の運転動作について図1に基づき説明する。ここでは、全部の冷凍機器10が運転している場合を例に説明する。
各冷凍機器10の圧縮機1から吐出された高温高圧のガス冷媒は、凝縮器2へ至り、配管21を流れる熱媒体との熱交換作用により凝縮液化する。凝縮液化した冷媒は、膨張弁3にて減圧されて二相冷媒となって、蒸発器4に送られる。蒸発器4に送られた二相冷媒は、配管31を流れる熱媒体との熱交換作用により蒸発し、低圧のガス冷媒となる。
膨張弁3は、圧縮機1の吸入側における冷媒の圧縮機吸入過熱度が所定値となるように開度調整され、蒸発器4を流れる冷媒の流量を制御している。このため、蒸発器4の出口のガス冷媒は、所定の過熱度を有する状態となる。そして、蒸発器4にてガス化された低圧ガス冷媒は、再び圧縮機1へ戻る。なお、圧縮機吸入過熱度は、圧縮機1に吸入される冷媒の温度から冷媒の蒸発温度を引くことにより求められる。また、蒸発温度は、吸込圧力検知手段52の圧力を飽和温度換算することにより求められる。
図2は、冷凍機器10の運転台数を変更する際の処理の流れを示すフローチャートである。図2に基づいて、冷凍機器10の運転台数を変更する際の処理の流れについて説明する。
まず、制御装置50は、現在の冷凍機器10の運転台数を確認する(ステップS10)。つまり、制御装置50は、現在運転している冷凍機器10の運転台数から運転容量を確認する。次に、制御装置50は、運転している冷凍機器10の吐出圧力検知手段51からの情報によって圧縮機1の吐出圧力を検知する(ステップS11)。そして、制御装置50は、検知した吐出圧力から凝縮温度を計算する(ステップS12)。また、制御装置50は、運転している冷凍機器10の吸込圧力検知手段52からの情報によって圧縮機1の吸込圧力を検知する(ステップS13)。そして、制御装置50は、検知した吸込圧力から蒸発温度を計算する(ステップS14)。
現在の運転容量、吐出圧力及び吸込圧力から、制御装置50は、システム全体のCOP(冷凍能力と消費電力の比)が最大となる冷凍機器10の最適な運転台数を決定する(ステップS15)。そして、制御装置50は、現在の冷凍機器10の運転台数が最適な運転台数になっているかどうかを判断する(ステップS16)。現在の冷凍機器10の運転台数が最適な運転台数になっていると判断すると(ステップS16;Y)、制御装置50は、現在の冷凍機器10の運転台数のままで運転を継続させる(ステップS17)。一方、現在の冷凍機器10の運転台数が最適な運転台数になっていないと判断すると(ステップS16;N)、制御装置50は、現在の冷凍機器10の運転台数を変更する(ステップS18)。
図3は、凝縮温度(以下、CTと称する場合がある)及び蒸発温度(以下、ETと称する場合がある)と圧縮機1の周波数との対応関係の一例を示すテーブルである。図3に基づいて、運転台数切り換え時におけるCT及びETと圧縮機1の周波数との対応関係について説明する。図3に示す圧縮機1の周波数は、システム全体のCOP(冷凍能力と消費電力の比)が最大となるように設定されている。図3(a)が冷凍機器10の運転台数を1台から2台へ切り換える際のテーブルを、図3(b)が冷凍機器10の運転台数を2台から3台へ切り換える際のテーブルを、それぞれ示している。
制御装置50には、図3に示すような運転台数切換周波数表が予めテーブルとして与えられている。ここで、図3(a)に基づいて、冷凍機器10の運転台数を1台から2台へ切り換えるときについて説明する。この場合、1台の運転中の冷凍機器10の圧縮機1aしか駆動していない。そのため、ヒートポンプ装置100の現在の運転容量は、駆動している圧縮機1aの運転容量に等しい。たとえばCTが20℃、ETが0℃の場合に、1台の冷凍機器10の上限運転容量は、圧縮機1aの所定の周波数(ここでは58(Hz))と関連付けられている。よって、制御装置50は、冷却側の負荷の増大等により運転周波数が上昇し、現在の圧縮機1aの周波数が予め設定されている所定周波数よりも大きくなった場合、冷凍機器10の運転台数を圧縮機1aのみの1台から圧縮機1aおよび圧縮機1bの2台へと切り換え、更に運転周波数を圧縮機1a、1b共に58Hz÷2=29Hzとし、合計周波数が切り換え周波数と同等となるように運転する。
次に、図3(b)に基づいて、冷凍機器10の運転台数を2台から3台へ切り換えるときについて説明する。この場合、2台の運転中の冷凍機器10a、10bの圧縮機1aと圧縮機1bの2台しか駆動していない。そのため、ヒートポンプ装置100の現在の運転容量は、運転している2台の冷凍機器10a、10bの圧縮機1a、1bの合計運転容量に等しい。たとえばCTが20℃、ETが0℃の場合に、2台の冷凍機器10の上限運転容量は、圧縮機1a、1bの合計周波数(ここでは100(Hz))と関連付けられている。よって、制御装置50は、現在の圧縮機1の合計周波数が予め設定されている所定周波数よりも大きくなった場合、冷凍機器10の運転台数を圧縮機1a、1bの2台から圧縮機1a〜1cの3台へと切り換え、更に運転周波数を圧縮機1a〜1cまで100Hz÷3≒34Hzとし、合計周波数が切り換え周波数と同等となるように運転する。
図4は、システム全体のCOP(冷凍能力と消費電力の比)が最大となる冷凍機器10の運転台数と圧縮機1(1a〜1c)の合計周波数との関係を示すグラフである。図4に基づいて、図3のテーブルの作成について説明する。なお、図4では、(A)がET=0℃のときの運転台数切換周波数を、(B)がET=−10℃のときの運転台数切換周波数を、(C)がET=−40℃のときの運転台数切換周波数を、それぞれ示している。また、図4では、縦軸がCOPを、横軸が周波数を、それぞれ表している。
上述したように、制御装置50には図3に示すようなテーブルが予め与えられている。図3に示すテーブルの各値は、ヒートポンプ装置100毎に変化する。つまり、ヒートポンプ装置100を構成している圧縮機1のそれぞれの運転容量や馬力、冷媒の種類、凝縮器2の種類、凝縮器2の熱交換効率、蒸発器4の種類、蒸発器4の熱交換効率、冷凍機器10の接続台数等によって、図3に示すテーブルの各値は変化する。
そこで、ヒートポンプ装置100の実測値に基づいて、図4に示すようなシステム全体のCOPが最大となる運転台数と切換周波数(合計周波数)の組み合せを、温度条件毎に予め算出し、記憶しておく。そして、図4に示す内容から、図3に示すテーブルを作成する。そして、制御装置50は、上述したように、CT及びETが予め与えられているテーブルの範囲内である場合は、その値に基づいて冷凍機器10の運転台数を決定し、CT及びETが予め与えられているテーブルの範囲外である場合は、たとえばテーブル端の値を代入することで冷凍機器10の運転台数を決定する。
このとき、冷凍機器10の運転台数を決定する運転容量と圧縮機1の合計周波数の組み合せを圧力条件(例えば、圧縮機吐出圧力飽和ガス温度=凝縮温度、圧縮機吸込圧力飽和ガス温度=蒸発温度)を基に可変とすることで、より高効率に冷凍機器10の運転台数の変更制御が可能となっている。このときの圧力条件と運転容量との相関には、図3に示すような凝縮温度および蒸発温度によるテーブルを与えるものとする。
図5は、冷凍機器10の運転台数を決定する圧力決定要因となりうる要素の一例を示した図である。図5に基づいて、冷凍機器10の運転台数を決定する圧力決定要因となりうる要素の一例について説明する。
空冷式(熱媒体が空気)の場合のCTの運転台数を決定する圧力決定要因となりうる要素としては、圧縮機1の吐出圧力、圧縮機1の吐出温度、凝縮器2の入口冷媒温度、凝縮器2の出口冷媒温度、吸込空気温度、吐出空気温度、外気温度等がある。
水冷式(熱媒体が水やブライン等)の場合のCTの運転台数を決定する圧力決定要因となりうる要素としては、圧縮機1の吐出圧力、圧縮機1の吐出温度、凝縮器2の入口冷媒温度、凝縮器2の出口冷媒温度、冷却水入口温度、冷却水出口温度等がある。
空冷式(熱媒体が空気)の場合のETの運転台数を決定する圧力決定要因となりうる要素としては、圧縮機1の吸込吐出圧力、圧縮機1の吸込温度、蒸発器4の入口冷媒温度、蒸発器4の出口冷媒温度、吸込空気温度、吐出空気温度、庫内温度等がある。
水冷式(熱媒体が水やブライン等)の場合のETの運転台数を決定する圧力決定要因となりうる要素としては、圧縮機1の吸込圧力、圧縮機1の吸込温度、蒸発器4の入口冷媒温度、蒸発器4の出口冷媒温度、ブライン入口温度、ブライン出口温度、冷却水入口温度、冷却水出口温度等がある。
制御装置50が運転台数を決定する際に、図5に示したような圧力決定要因となりうる要素をも加えることで、より高効率に冷凍機器10の運転台数の変更制御が可能となっている。
また、冷凍機器10の運転台数を決定する運転容量と圧力条件の相関には、凝縮温度と運転容量による近似式、および蒸発温度と運転容量による近似式の一例(下記の運転容量決定相関式(例)参照)を用い、冷凍機器10の運転台数を決定する制御を行うとよい。
(運転容量決定相関式(例))X=αCT2 +βCT+γET2 +δET+ε
X :運転台数切換容量
CT:凝縮温度
ET:蒸発温度
α :補正係数
β :補正係数
γ :補正係数
δ :補正係数
ε :補正係数
以上のように、ヒートポンプ装置100は、圧力条件に応じて最適なCOPとなる運転容量で冷凍機器10の運転台数を切り換えることができる。よって、ヒートポンプ装置100によれば、負荷変動に対応して運転台数を高効率に変更することが可能になる。
本発明の特徴事項を実施の形態において説明したが、上述したように例えば、冷媒の流路構成(配管接続)、被冷却流体の流路構成、圧縮機・熱交換器・減圧手段等の冷媒回路要素の構成、各運転情報検出手段の設置位置等の内容は、各実施の形態で説明した内容に限定されるものではなく、本発明の技術の範囲内で適宜変更が可能である。
1 圧縮機、1a 圧縮機、1b 圧縮機、1c 圧縮機、2 凝縮器、2a 凝縮器、2b 凝縮器、2c 凝縮器、3 膨張弁、3a 膨張弁、3b 膨張弁、3c 膨張弁、4 蒸発器、4a 蒸発器、4b 蒸発器、4c 蒸発器、10 冷凍機器、10a 冷凍機器、10b 冷凍機器、10c 冷凍機器、20 凝縮器側負荷、21 配管、30 蒸発器側負荷、31 配管、50 制御装置、51 吐出圧力検知手段、52 吸込圧力検知手段、100 ヒートポンプ装置。

Claims (6)

  1. インバータ制御される圧縮機、前記圧縮機から吐出される冷媒が凝縮する凝縮器、前記凝縮器で凝縮された冷媒を減圧する膨張弁、前記膨張弁で減圧された冷媒が蒸発する蒸発器を配管接続した冷凍機器を複数備え、
    運転状態の冷凍機器の運転容量、現在運転されている前記冷凍機器の圧縮機の吐出圧力及び吸込圧力から、前記複数の冷凍機器を有したシステム全体のCOPが最大となるように前記吐出圧力及び前記吸込圧力から算出される凝縮温度及び蒸発温度に応じて設定されている前記冷凍機器の上限運転容量に基づいて前記冷凍機器の最適な運転台数を決定し、決定した運転台数に切り換える
    ことを特徴とするヒートポンプ装置。
  2. 前記圧縮機を制御する制御装置を備え、
    前記制御装置は、
    あらかじめ記憶されているシステム全体のCOPが最大となる前記冷凍機器の運転台数と前記圧縮機の合計周波数との組み合せから、前記冷凍機器の最適な運転台数を決定する
    ことを特徴とする請求項1に記載のヒートポンプ装置。
  3. 前記制御装置には、
    あらかじめ記憶されているシステム全体のCOPが最大となる前記冷凍機器の運転台数と前記圧縮機の合計周波数との組み合せに基づいて、凝縮温度及び蒸発温度と前記圧縮機の周波数とを関連付けたテーブルが格納されている
    ことを特徴とする請求項2に記載のヒートポンプ装置。
  4. 前記制御装置は、
    あらかじめ記憶されているシステム全体のCOPが最大となる前記冷凍機器の運転台数と前記圧縮機の合計周波数との組み合せを、前記吐出圧力及び前記吸込圧力を基に変更可能になっている
    ことを特徴とする請求項2又は3に記載のヒートポンプ装置。
  5. 前記制御装置は、
    あらかじめ記憶されているシステム全体のCOPが最大となる前記冷凍機器の運転台数と前記圧縮機の合計周波数との組み合せを、前記冷凍機器の冷媒圧力、冷媒温度、前記凝縮器に供給される熱媒体の温度、前記蒸発器に供給される熱媒体の温度を基に変更可能になっている
    ことを特徴とする請求項4に記載のヒートポンプ装置。
  6. 前記制御装置は、
    凝縮温度と運転容量による近似式、および蒸発温度と運転容量による近似式に基づく前記複数の冷凍機器の運転容量と圧力条件の相関式を用いて前記冷凍機器の最適な運転台数を算出する
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載のヒートポンプ装置。
JP2012103335A 2012-04-27 2012-04-27 ヒートポンプ装置 Active JP5984490B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012103335A JP5984490B2 (ja) 2012-04-27 2012-04-27 ヒートポンプ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012103335A JP5984490B2 (ja) 2012-04-27 2012-04-27 ヒートポンプ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013231542A JP2013231542A (ja) 2013-11-14
JP5984490B2 true JP5984490B2 (ja) 2016-09-06

Family

ID=49678143

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012103335A Active JP5984490B2 (ja) 2012-04-27 2012-04-27 ヒートポンプ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5984490B2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6351824B2 (ja) * 2015-02-24 2018-07-04 三菱電機株式会社 冷凍装置
WO2016185689A1 (ja) * 2015-05-20 2016-11-24 パナソニックIpマネジメント株式会社 空調給湯システム
JP6707172B2 (ja) * 2017-03-03 2020-06-10 三菱電機株式会社 冷凍システムおよび制御装置
JP2021071266A (ja) * 2019-11-01 2021-05-06 パナソニックIpマネジメント株式会社 空気調和装置
JP7298580B2 (ja) * 2019-11-22 2023-06-27 株式会社デンソー 冷凍サイクル装置
CN114761738B (zh) * 2019-11-22 2024-04-09 株式会社电装 制冷循环装置
EP4160121B1 (en) 2021-09-29 2023-12-20 Ariston S.p.A. Efficiency control algorithm for a cascade system of heat pumps

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0820136B2 (ja) * 1990-01-24 1996-03-04 株式会社日立製作所 水冷却装置
JP4999529B2 (ja) * 2007-04-23 2012-08-15 三菱電機株式会社 熱源機および冷凍空調装置
JP5511578B2 (ja) * 2010-08-06 2014-06-04 三菱重工業株式会社 冷凍機制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013231542A (ja) 2013-11-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5984490B2 (ja) ヒートポンプ装置
JP6125000B2 (ja) 二元冷凍装置
JP5642207B2 (ja) 冷凍サイクル装置及び冷凍サイクル制御方法
JP5213966B2 (ja) 冷凍サイクル装置
US9964343B2 (en) Refrigeration cycle apparatus
KR101901540B1 (ko) 공기 조화 장치
JP2006292351A (ja) 冷凍空調装置
US9863680B2 (en) Heat pump apparatus
JP6192806B2 (ja) 冷凍装置
US10539343B2 (en) Heat source side unit and air-conditioning apparatus
JPWO2011089652A1 (ja) 空調給湯複合システム
JP5300806B2 (ja) ヒートポンプ装置
JP2011163729A (ja) 冷却装置
JP6161787B2 (ja) 冷凍サイクル装置
JP5836844B2 (ja) 冷凍装置
WO2019021464A1 (ja) 空気調和装置
JP6138186B2 (ja) 冷凍装置
JP6336066B2 (ja) 空気調和装置
WO2015132951A1 (ja) 冷凍装置
JP2013124843A (ja) 冷凍サイクルシステム
US20220412622A1 (en) Refrigeration cycle apparatus
WO2017094172A1 (ja) 空気調和装置
JP2008107882A (ja) 自動販売機
JPWO2013073070A1 (ja) 冷凍サイクル装置
JP2013113535A (ja) 二元冷凍装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150129

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20151119

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20151201

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160128

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160705

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160802

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5984490

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250