JP5983440B2 - 画像読取装置および原稿端判定プログラム - Google Patents

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Description

原稿シートを搬送し、画像読取部により搬送経路上の読取位置で原稿シート上の画像を読み取る技術に関する。
原稿シートを搬送し、画像読取部により搬送経路上の読取位置で原稿シート上の画像を読み取るタイプの画像読取装置がある。このタイプの画像読取装置には、読取画像上において、搬送方向における原稿シートの先端画像や後端画像の位置を検出し、その検出結果を、例えば読取画像内における原稿の画像サイズの決定等に利用するものがある。
その一例である画像読取装置は、画像読取部に対向配置された原稿押さえ板を備え、この原稿押さえ板に、主走査方向に沿って色が切り替わるパターン、バーコード、特定の絵柄などの識別画像が描かれている。そして、当該画像読取装置は、画像読取部により所定の読取位置で読み取った画像データが、上記識別画像データであるか否かを判定することにより、原稿シートの先端画像や後端画像の位置を検出する(特許文献1参照)。
特開2004−120425号公報
ところで、上記従来の画像読取装置では、読取位置で原稿シート上の画像を読み取っている際に、原稿押さえ板に描かれた識別画像が、画像読取部による読取画像に悪影響を与えるなどの問題が生じるおそれがある。また、仮に原稿押さえ板に識別画像が描かれた構成でも、例えば識別画像が汚れたり劣化したりする等により原稿シートの先端画像や後端画像の位置を誤った位置に検出するおそれがある。
本明細書では、原稿押さえ板等の対向部材に識別画像を描くことなく、読取画像上における原稿シートの先端画像や後端画像の位置を検出することが可能な技術、或いは、対向部材に識別画像が描かれた構成において、原稿シートの先端画像や後端画像の位置を誤った位置に検出されることを抑制することが可能な技術を開示する。
本明細書によって開示される画像読取装置は、搬送経路を有し、当該搬送経路に沿って原稿シートを搬送する搬送部と、前記搬送経路上の読取位置で画像を読み取る画像読取部と、前記画像読取部に対して前記搬送経路を挟んで対向配置された対向部材と、制御部と、を備え、前記制御部は、前記搬送部が前記原稿シートを前記読取位置に到達させる前から前記画像読取部に画像の読み取りを開始させ、順次、読取画像データを取得し始める画像取得処理と、前記画像取得処理で取得した前記各読取画像データから、エッジ画素を検出するエッジ検出処理と、前記画像取得処理で取得した前記各読取画像データから、画像濃度を取得する濃度取得処理と、前記各読取画像データ間において前記エッジ検出処理で検出したエッジ画素の数が変化したこと、および、前記各読取画像データ間において前記濃度取得処理で取得した画像濃度が変化したことの少なくとも一方の条件を満たすと判断した場合、少なくとも一方の条件を満たした読取画像上の位置を、前記搬送部の搬送方向における前記原稿シートの端の位置とするシート端検出処理と、を実行する構成を有する。
この画像読取装置は、読取画像部が取得した各読取画像データ間においてエッジ画素の数が変化したこと、および、画像濃度が変化したことの少なくとも一方の条件を満たすと判断した場合、その条件を満たした読取画像上の位置を原稿シートの端の位置とする。これにより、原稿押さえ板等の対向部材に識別画像を描くことなく、単にエッジ画素だけを利用する構成に比べて、読取画像上における原稿シートの端の位置を精度よく検出することが可能である。また、対向部材に識別画像が描かれた構成において、原稿シートの端の位置を誤った位置に検出されることを抑制することが可能である。
上記画像読取装置では、前記制御部は、前記対向部材を前記画像読取部が読み取った際の読取画像におけるエッジ画素の数である基準画素数と、前記読取画像の画像濃度である基準濃度と、が記憶される記憶部を有し、前記シート端検出処理では、前記各読取画像データ間において前記エッジ検出処理で検出したエッジ画素の数が前記基準画素数を含む第1基準範囲外から前記第1基準範囲以内に変化したこと、および、前記各読取画像データ間において前記濃度取得処理で取得した画像濃度が前記基準濃度を含む第2基準範囲外から前記第2基準範囲以内に変化したことの少なくとも一方の条件を満たすと判断した場合、少なくとも一方の条件を満たした読取画像上の位置を、前記搬送方向に対する原稿シートの後端の位置としてもよい。
この画像読取装置は、検出したエッジ画素の数が、対向部材を画像読取部が読み取った際の読取画像におけるエッジ画素の数である基準画素数を含む第1基準範囲以内であるか否か、および、取得して画像濃度が、対向部材の読取画像の画像濃度である基準濃度を含む第2基準範囲以内であるか否かにより、読取画像上において、原稿シートの後端の位置を検出する。これにより、基準画素数や基準濃度を利用しない構成に比べて読取画像上における原稿シートの先端の位置を精度よく検出することが可能である。
上記画像読取装置では、前記制御部は、前記シート端検出処理では、前記各読取画像データ間において前記エッジ検出処理で検出したエッジ画素の数が前記基準画素数を含む第3基準範囲以内から前記第3基準範囲外に変化したこと、および、前記各読取画像データ間において前記濃度取得処理で取得した画像濃度が前記基準濃度を含む第4基準範囲以内から前記第4基準範囲外に変化したことの少なくとも一方の条件を満たすと判断した場合、前記少なくとも一方の条件を満たした読取画像上の位置を、前記搬送方向に対する原稿シートの先端の位置としてもよい。
この画像読取装置は、検出したエッジ画素の数が、対向部材を画像読取部が読み取った際の読取画像におけるエッジ画素の数である基準画素数を含む第3基準範囲以内であるか否か、および、取得して画像濃度が、対向部材の読取画像の画像濃度である基準濃度を含む第4基準範囲以内であるか否かにより、読取画像上において、原稿シートの先端の位置を検出する。これにより、基準画素数や基準濃度を利用しない構成に比べて読取画像上における原稿シートの先端の位置を精度よく検出することが可能である。
上記画像読取装置では、前記制御部は、前記シート端検出処理では、前記各読取画像データ間において前記エッジ検出処理で検出したエッジ画素の数が前記基準画素数を含む第3基準範囲以内から前記第3基準範囲外に変化したと判断した場合、当該エッジ画素の数が変化した読取画像上の位置を、前記搬送方向に対する原稿シートの先端の位置としてもよい、
原稿シートの先端の位置は、原稿シートの後端の位置に比べて、エッジ画素を用いて比較的に容易に検出することができる。そこで、この画像読取装置は、エッジ画素数に関する条件を満たすと判断した場合、エッジ画素の数が基準画素数を含む第3基準範囲以内から第3基準範囲外に変化したと判断した場合、当該エッジ画素の数が変化した読取画像上の位置を、原稿シートの先端の位置とする。これにより、原稿シートの先端検出に関する処理の負担を軽減することができる。
上記画像読取装置では、前記制御部は、前記シート端検出処理では、前記各読取画像データ間において前記エッジ検出処理で検出したエッジ画素の数が前記第1基準範囲外から前記第1基準範囲以内に変化し、かつ、前記各読取画像データ間において前記濃度取得処理で取得した画像濃度が前記第2基準範囲外から前記第2基準範囲以内に変化した場合、両方が共に変化した読取画像上の位置を前記搬送方向に対する原稿シートの後端としてもよい。
この画像読取装置は、各読取画像データ間においてエッジ画素の数が第1基準範囲外から第1基準範囲以内に変化し、かつ、各読取画像データ間において画像濃度が第2基準範囲外から第2基準範囲以内に変化した場合、両方が共に変化した読取画像上の位置を搬送方向に対する原稿シートの後端とする。これにより、読取画像中の線分画像の位置を、原稿シートの後端画像の位置であると誤って検出してしまうことを抑制することができる。
上記画像読取装置では、前記画像読取部は、互いに発光色が異なる複数の発光素子を有し、前記複数の発光素子を発光させて前記画像を読み取るカラー読取動作、および、前記複数の発光素子のいずれか1つの発光素子を発光させて前記画像を読み取るモノクロ読取動作を実行可能な構成であり、前記制御部は、前記エッジ検出処理では、前記画像読取部に前記モノクロ読取動作を実行させて取得したモノクロ読取画像データから前記エッジ画素を検出し、前記濃度取得処理では、前記画像読取部に前記モノクロ読取動作を実行させて取得したモノクロ読取画像データから画像濃度を取得し、前記シート検出処理では、前記エッジ画素又は前記画像濃度を用いて前記原稿シートの先端を検出してもよい。
これにより、カラー読取動作を実行してカラー読取画像データからエッジ画素の検出や画像濃度の取得を行う構成に比べて、シート端検出処理の負担を軽減することができる。
上記画像読取装置では、前記制御部は、前記エッジ検出処理では、前記搬送方向に直交する主走査方向における一部分の前記各読取画像データからエッジ画素を検出し、前記濃度取得処理では、前記一部分の前記各読取画像データの画像濃度を取得してもよい。
この画像読取装置は、エッジ検出処理では、読取主走査方向における読取画像の一部分からエッジ画素を検出し、濃度取得処理では、読取画像の一部分の画像濃度を取得する。これにより、読取主走査方向における読取画像の全体からエッジ画素を検出したりする構成に比べて、原稿シートの端が読取領域に到達したか否かの検出結果が曖昧になることを抑制することができる。
上記画像読取装置では、前記制御部は、前記濃度取得処理では、前記一部分の前記各読取画像データから、画像の濃度分布を取得し、その濃度分布の最大値を示す濃度を前記画像濃度として取得してもよい。
この画像読取装置は、読取画像データから、読取画像の一部分の濃度分布を取得し、その濃度分布の最大値を示す濃度を画像濃度として取得する。これにより、例えば読取画像の平均濃度を画像濃度として取得する構成に比べて、原稿シートの端画像の位置を精度よく検出することができる。
上記画像読取装置では、前記制御部は、第1エッジ検出用閾値を用いて、前記読取画像データから補正用エッジ画素を検出する第1エッジ検出部と、前記第1エッジ検出部が検出した前記補正用エッジ画素を用いて前記読取画像データを補正する補正部と、前記エッジ検出処理を、前記第1エッジ用閾値とは異なる第2エッジ検出用閾値を用い、且つ、前記第1エッジ検出部による前記補正用エッジ画素の検出処理と並行して実行する第2エッジ検出部と、を有してもよい。
この画像読取装置は、第1エッジ検出部および第2エッジ検出部を有し、読取画像データの補正用エッジ画素の検出処理と、原稿シートの端検出用のエッジ画素の検出処理とを、並行して実行するため、1つのエッジ検出部のみ有する構成に比べて、高速に処理を実行することができる。
上記画像読取装置では、前記対向部材は、前記画像読取部に対して、前記搬送経路中の原稿シートの通過位置よりも離れた位置に設けられてもよい。
この画像読取装置は、対向部材は、前記画像読取部に対して、前記搬送経路中の原稿シートの通過位置よりも離れた位置に設けられている。このため、読取領域に原稿シートが有るときと無いときの読取画像の画像濃度の差が大きくなり、原稿シートの端が読取領域に到達したか否かを精度よく検出することが可能である。
上記画像読取装置では、前記画像読取部は、前記搬送方向に対して斜め後方から光を照射する位置に配置された光源、及び、前記光源によって照射され、前記対向部材又は前記原稿シートによって反射された光を受光する受光部を有してもよい。
なお、この発明は、画像読取装置、画像読取方法、これらの方法または装置の機能を実現するためのコンピュータプログラム、そのコンピュータプログラムを記録した記録媒体等の種々の態様で実現することができる。
本明細書によって開示される発明によれば、原稿押さえ板等の対向部材に識別画像を描くことなく、読取画像上における原稿シートの先端画像や後端画像の位置を検出することが可能な技術、或いは、対向部材に識別画像が描かれた構成において、原稿シートの先端画像や後端画像の位置を誤った位置に検出されることを抑制することが可能である。
一実施形態に係るスキャナの概要構成図 画像読取部および原稿押さえ部材を簡略化して示した拡大図 スキャナの電気的構成を示すブロック図 画像処理部の電気的構成を示すブロック図 読取制御処理を示すフローチャート 先端検出処理を示すフローチャート 後端検出処理を示すフローチャート 普通紙の原稿シートの読取画像における端検出用エッジ画素の数の変位を示す図 上質紙の原稿シートの読取画像における端検出用エッジ画素の数の変位を示す図 画像濃度分布を示す図
一実施形態のスキャナ1について図1〜図10を参照しつつ説明する。スキャナ1は、画像読取装置の一例である。以下の説明では、図1の紙面左側をスキャナ1の前側(F)とし、紙面手前側をスキャナ1の右側(R)とし、紙面上側をスキャナ1の上側(U)とする。
(スキャナの機械的構成)
図1に示すように、スキャナ1は、ケース2、原稿トレイ3、排出トレイ4、原稿自動搬送装置(以下、「ADF」という)5、画像読取部6、原稿押さえ部材7、フロントセンサ8等を備える。
具体的には、原稿トレイ3は、ケース2の後面の開口部に設けられており、この原稿トレイ3には、1または複数枚の原稿シートMを配置可能である。なお、原稿シートMは、紙製に限らず、プラスチック製などでもよい。原稿トレイ3の前端側にはフロントセンサ8が設けられている。このフロントセンサ8は、原稿トレイ3の前端側に設定された検知位置X1で、原稿トレイ3上の原稿シートMの有無を検知する原稿有無センサであり、その検知結果を制御部21に送信する。ケース2の上面側には、排出トレイ4が設けられており、この排出トレイ4に1または複数の原稿シートMが排出される。
ADF5は、搬送部の一例であり、原稿トレイ3上の複数枚の原稿シートMを1枚ずつ分離し、搬送経路Rに沿って搬送し、排出トレイ4に順次排出する。具体的には、ADF5は、分離ローラ5A、分離パッド5B、複数の搬送ローラ5C、各搬送ローラ5Cに圧接して従動する複数の従動ローラ5D、原稿シートMを案内するガイド部(図示しない)等を有する。
分離ローラ5Aおよび搬送ローラ5Cは、後述するステッピングモータ5Eによって回転駆動される。これにより、分離ローラ5Aおよび分離パッド5Bは、原稿トレイ3上の複数枚の原稿シートMを1枚ずつ分離して搬送経路R内に送り出す。搬送ローラ5Cは、その分離された原稿シートMを、搬送経路Rに沿ってU字状に折り返すようにして搬送し、排出トレイ4上に排出する。なお、ADF5は、いわゆるワンウェイクラッチ機構を有し、制御部21から搬送開始命令を受けてから搬送停止命令を受けるまで、連続搬送動作を継続して実行する。この連続搬送動作は、原稿トレイ3上の複数枚の原稿シートMを1枚ずつ分離し、搬送経路Rに沿って、原稿シートM同士の間隔を開けつつ連続して搬送し、排出トレイ4に順次排出する搬送動作である。
画像読取部6は、CIS(Contact Image Sensor)を有する読取デバイスである。画像読取部6は、搬送経路R上の読取位置X2で、順次、搬送方向に直交する主走査方向(左右方向)に沿ったライン状の画像を読み取って、各ラインの画素列のデータ(以下、ラインデータという)を制御部21に送信する。制御部21は、送信された各ラインデータを、図示しないAD変換部によりAD変換する。なお、画像読取部6の具体的構成、および、原稿押さえ部材7との配置関係等については後述する。また、画像読取部6は、CISに限らず、例えばCCD(Charge Coupled Drive Image Sensor)を有する構成でもよい。
原稿押さえ部材7は、対向部材の一例であり、画像読取部6に対して搬送経路Rを介して対向配置されている。原稿押さえ部材7のうち、画像読取部6に対向する対向面7Aは、例えば、白色であり、普通紙の原稿シートMに比べて、表面が滑らかで反射率が高い。なお、原稿押さえ部材7の対向面は、必ずしも白色である必要はなく、例えば灰色など、他の色でもよい。
(画像読取部および原稿押さえ部材の構成)
図2には、画像読取部および原稿押さえ部材の構成が模式的に示されている。なお、同図では、各色の光LR、LG、LBの光路が区別できるよう模式的に描かれており、それらの照射範囲である読取位置X2の範囲も大きく描かれている。また、同図では、各色の光LR、LG、LBが、原稿押さえ部材7の対向面で反射している状態を示す。
同図に示すように、画像読取部6は、発光部11および受光部12を備える。具体的には、発光部11は、LED基板11Aおよび導光体11Bを有する。LED基板11Aには、レッド(R)の光LRを出射するR色LED(発光ダイオード 発光素子の一例)13R、グリーン(G)の光LGを出射するG色LED13G、ブルー(B)の光LBを出射するB色LED13Bが、前後方向(搬送経路Rの搬送方向)に沿って互いにずれた位置に配置されている。導光体11Bは、LED13R,13G,13Bからの各色の光LR、LG、LBを、読取位置X2へと導く光学部材である。
受光部12は、受光レンズ12Aおよび受光基板12Bを有する。受光レンズ12Aは、読取位置X2側からの光を受光基板12Bに導く光学部材である。受光基板12Bは、図示しない複数の受光素子が、左右方向、換言すれば主走査方向に沿って並んで配置された構成である。なお、各色の光LR、LG、LBの出射方向は、受光部12と原稿押さえ部材7の対向面7Aとの対向方向(上下方向)に対して傾いている。
以上の構成により、画像読取部6は、読取位置X2で画像を読み取って、その読取画像に応じた各ラインデータを順次出力する読取動作を実行する。具体的には、画像読取部6は、カラー読取動作、および、モノクロ読取動作を選択的に実行可能である。カラー読取動作は、発光部11のLED13R,13G,13Bを時分割で発光させて、読取位置X2で反射した各色の光LR、LG、LBを受光部12に受光させ、RGB各色ラインデータを、1組のラインデータとして順次出力する読取動作である。モノクロ読取動作は、発光部11のLED13R,13G,13Bのいずれか1つ(例えばLED13G)を発光させて、読取位置X2で反射した各色の光を受光部12に受光させ、1色のラインデータを順次出力する読取動作である。
(スキャナの電気的構成)
図3に示すように、スキャナ1は、制御部21を有し、この制御部21に、ADF5、画像読取部6、フロントセンサ8、操作部22、および、表示部23がデータ通信可能に接続されている。
制御部21は、中央処理装置(以下、CPU)31、ROM32、RAM33、画像処理部34を有する。ROM32には、後述する読取制御処理を実行するためのプログラム(画像読取プログラムの一例)や、このスキャナ1の各種の動作を実行するためのプログラムが記憶されている。CPU31は、ROM32から読み出したプログラムに従って、スキャナ1の各部を制御する。なお、ROM32やRAM33は、記憶部の一例である。上記各種のプログラムが記憶される記憶媒体は、ROM32やRAM33以外に、CD−ROM、ハードディスク装置、フラッシュメモリなどの不揮発性メモリでもよい。
画像処理部34は、画像処理専用のハード回路であり、図4に示すように、原稿画像用処理部35および端検出用処理部36を有する。原稿画像用処理部35は、上記AD変換部によりAD変換された各色それぞれのラインデータに対し、第1エッジ検出処理等を行い、原稿画像データとして出力する。具体的には、原稿画像用処理部35は、色変換部35A、第1エッジ検出部35B、強調部35C、および、処理部35Dを有する。
色変換部35Aは、各色それぞれのラインデータに対し、YCbCr変換やYIQ変換等の色変換処理を実行し、色ごとの輝度値や色差値などを示す色変換後データを生成する。第1エッジ検出部35Bは、生成された色変換後データに対し、当該色変換後データに対応する画像から補正用エッジ画素を検出する第1エッジ検出処理を実行する。この第1エッジ検出処理では、各種の公知のエッジ検出方法を利用可能であり、以下、第1エッジ検出部35Bは、差分フィルタであるラプラシアンフィルタを用いるエッジ検出方法を利用するものとする。
具体的には、第1エッジ検出部35Bは、色変換後データに対して、ラプラシアンフィルタ係数を適用して各画素のエッジ強度を検出し、そのエッジ強度が予め定められた第1エッジ検出用閾値TH1以上であれば、当該画素を、補正用エッジ画素とする。第1エッジ検出用閾値TH1は、例えば色変換後データに対応する画像上の線画像部分(例えば文字)の画素を、エッジ画素として検出できる程度の値である。
強調部35Cは、AD変換された各色それぞれのラインデータ、および、第1エッジ検出部35Bで検出された補正用エッジ画素に関するデータを取得し、各色それぞれのラインデータに対応する画像に対して、線画像部分を強調して強調後データを生成する強調処理を実行する。処理部35Dは、強調後データに対して、例えばシェーディング補正やガンマ補正などの処理を実行し、その処理後のデータを、原稿画像データとして出力する。強調部35Cは補正部の一例である。
端検出用処理部36は、上記AD変換された各色それぞれのラインデータの一部分のデータ(以下、部分データという)に対し、第2エッジ検出処理等を行い、端検出用エッジ画素データ、および、画像濃度分布データを生成する。部分データは、図8,9に示すように、読取画像上の1主走査ラインの中央部分Zの読取画像データである。具体的には、端検出用処理部36は、色変換部36A、第2エッジ検出部36B、および、ヒストグラム部36Cを有する。
色変換部36Aは、各色それぞれの部分データに対し、YCbCr変換やYIQ変換等の色変換処理を実行し、色ごとの輝度値や色差値などを示す色変換後の部分データを生成する。第2エッジ検出部36Bは、生成された色変換後の部分データに対し、当該色変換後の部分データに対応する画像から端検出用エッジ画素(エッジ画素の一例)を検出する第2エッジ検出処理(エッジ検出処理の一例)を実行する。この第2エッジ検出処理では、各種の公知のエッジ検出方法を利用可能であり、以下、第2エッジ検出部36Bは、上述したラプラシアンフィルタを用いるエッジ検出方法を利用するものとする。
具体的には、第2エッジ検出部36Bは、色変換後の部分データに対して、ラプラシアンフィルタ係数を適用して各画素のエッジ強度を検出し、そのエッジ強度が予め定められた第2エッジ検出用閾値TH2以上であれば、当該画素を、端検出用エッジ画素とする。第2エッジ検出用閾値TH2は、上記第1エッジ検出用閾値TH1よりも低い値であり、例えば普通紙の原稿シートMの表面の凹凸部分の画素を、エッジ画素として検出できる程度の値である。
ヒストグラム部36Cは、各色それぞれの部分データから、主走査ラインの中央部分の画像濃度分布を取得し、画像濃度分布データ(ヒストグラムデータ)を生成する。画像濃度分布は、例えば図10に示すように、中央部分Zの画像を構成する複数の画素について、画像濃度と、各画像濃度を示す画素の数との対応関係を示す。なお、画像濃度は、例えば0〜255の画素値であり、以下、画素値が大きいほど輝度が高いものとする。
ADF5は、ステッピングモータ5Eおよびモータドライバ5Fを有し、前述した各ローラ5A,5Cを回転駆動する。ステッピングモータ5Eは、周知であって、回転軸に固定されたロータ(不図示)と、その外側に付けられたステータ(不図示)とによって構成される。ステッピングモータ5Eを駆動するモータドライバ5Fは、ステッピングモータ5Eを駆動する回路であり、ステータに巻かれているコイルに励磁相に対応した電流を順次通電することで、ロータを一定の角度単位で正確に回転させることができる。なお、励磁相とは、モータドライバ5Fがステッピングモータ5Eのコイルにどのように電流を供給するかを示す位相である。そして、その励磁相に応じて、ステッピングモータ5Eの回転位置(ロータの位置)が定まっている。
また、モータドライバ5Fは、例えばCPU31からクロック信号が入力されると、そのクロック信号の1パルス毎に励磁相を指示する信号を更新し、その信号に基づいてコイルに電流を供給することで、ステッピングモータ5Eを1ステップ(所定角度)ずつ回転させる。
操作部22は、複数のボタンを有し、カラーモードやモノクロモードの選択など、ユーザにより各種の入力操作が可能である。カラーモードは、原稿シートM上の画像を、上記カラー読取動作により、カラー画像として読み取るモードであり、モノクロモードは、原稿シートM上の画像を、上記モノクロ読取動作により、モノクロ画像として読み取るモードである。表示部23は、液晶ディスプレイやランプ等を有し、各種の設定画面や装置の動作状態等を表示することが可能である。
(読取制御処理)
ユーザが操作部22にて、カラーモードおよびモノクロモードのいずれかを選択して読取指示を行うと、制御部21は、フロントセンサ8の検知結果に基づき、原稿トレイ3上に原稿シート有りと判断したことを条件に、図5に示す読取制御処理を実行する。この読取制御処理では、原稿シートMの表面粗さの相違による影響を抑制しつつ、読取画像上における原稿シートMの端画像を検出することができる。
以下、表面粗さの相違する原稿シートMとして、普通紙の原稿シートM1(図8参照)と、光沢紙などの上質紙の原稿シートM2(図9参照)とを例に挙げて説明する。上質紙は、普通紙に比べて、表面が滑らかであり、原稿押さえ部材7の対向面7Aの表面粗さに近いものとする。図8,図9には、上段に各原稿シートM1,M2が示されており、各原稿シートM1,M2上には、文字部分を有する第1下地部分E1,E4、ベタ塗り部分E2,E5、第2下地部分E4,E6がある。また、各図の中段には、端検出用処理部36が順次出力する各主走査ラインの端検出用エッジ画素によって構成されるエッジ画像G1,G2が示されており、下段には、各主走査ラインの端検出用エッジ画素の数の変位を表すグラフが示されている。
まず、CPU31は、操作部22で選択されたモードがカラーモードであると判断した場合(S1:YES)、画像読取部6に、原稿押さえ部材7の対向面7Aに対するカラー読取動作を実行させる(S2)。これにより、端検出用処理部36は、画像読取部6が出力したRGB各色のラインデータを用いて、各色ごとに、一主走査ラインの中央部分Zの端検出用エッジ画素データおよび画像濃度分布データを出力する(図4参照)。
CPU31は、上記画像濃度分布データを用いて、各色について、最頻度濃度値を取得し、基準濃度D0のデータとしてRAM33に記憶する(S3)。最頻度濃度値は、主走査ラインの中央部分Zを構成する複数の画素のうち、最も多くの画素が示した画像濃度値(画素値)であり、換言すれば、画像濃度部分の最大濃度値である。次に、CPU31は、上記端検出用エッジ画素データを用いて、各色について、上記中央部分Zにおける端検出用エッジ画素の数を算出し、基準画素数VとしてRAM33に記憶する(S4)。なお、制御部21は、S3の処理とS4の処理とを、順序を入れ替えて実行したり、並行して実行したりする構成でもよい。
一方、CPU31は、操作部22で選択されたモードがモノクロモードであると判断した場合(S1:NO)、画像読取部6に、原稿押さえ部材7の対向面7Aに対するモノクロ読取動作を実行させる(S5)。これにより、端検出用処理部36は、画像読取部6が出力した1色(例えばB色)のラインデータを用いて、一主走査ラインの中央部分Zの端検出用エッジ画素データおよび画像濃度分布データを出力する(図4参照)。
CPU31は、端検出用処理部36が出力した画像濃度分布データを用いて、1色について、最頻度濃度値を取得し、基準濃度D0のデータとしてRAM33に記憶する(S6)。次に、CPU31は、上記端検出用エッジ画素データを用いて、1色について、上記中央部分Zにおける端検出用エッジ画素の数を算出し、基準画素数VとしてRAM33に記憶する(S7)。なお、制御部21は、S6の処理とS7の処理とを、順序を入れ替えて実行したり、並行して実行したりする構成でもよい。CPU31は、基準濃度D0のデータを記憶すると、ADF5を起動させて原稿シートMの搬送を開始させ(S8)、図6に示す先端検出処理を実行する(S9)。
(先端検出処理)
CPU31は、カラーモードおよびモノクロモードのいずれが選択されている場合でも、画像読取部6に、モノクロ読取動作により1主走査ライン分の画像を読み取らせる(S21)。これにより、端検出用処理部36は、画像読取部6が出力した1色のラインデータを用いて、一主走査ラインの中央部分の端検出用エッジ画素データを出力する(図4参照)。S21の処理は画像読取処理の一例である。CPU31は、上記端検出用エッジ画素データを用いて、1色について、上記中央部分における端検出用エッジ画素の数を算出し、RAM33に記憶する(S22)。
次に、CPU31は、算出した端検出用エッジ画素の数が、先端検出範囲H1以内から先端検出範囲H1外に変化したかどうかを判断する(S23)。先端検出範囲H1は、上記基準画素数Vを含む範囲であり、例えば、上記基準画素数Vを中心値とする範囲が好ましい。なお、先端検出範囲H1は、第3基準範囲の一例である。先端検出処理の開始当初は、まだ、原稿シートMが読取位置X2に到達していないから、画像読取部6が、原稿押さえ部材7の対向面7Aに対してモノクロ読取動作を実行することになる。このため、算出した端検出用エッジ画素の数は基準画素数Vに略一致し、CPU31は、算出した端検出用エッジ画素の数が、先端検出範囲H1以内から先端検出範囲H1外に変化していないと判断する(S23:NO)。
次に、CPU31は、上記搬送動作の開始から第1基準時間経過していないと判断した場合(S25:NO)、S21に戻る。第1基準時間は、原稿シートMの先端が、原稿トレイ3から読取位置X2まで搬送されるのに十分な時間に設定されている。
原稿シートMの搬送方向における先端(以下、単に、先端という)が、読取位置X2に到達すると、図8,図9の下段に示すように、端検出用エッジ画素の数が大きく変化する。このため、CPU31は、算出した端検出用エッジ画素の数が、先端検出範囲H1以内から先端検出範囲H1外に変化したと判断し(S23:YES)、その変化した読取画像上の位置を、原稿シートMの先端画像の位置とし(S24)、本先端検出処理を終了し、図5のS10に進む。S23,S24の処理はシート端検出処理の一例である。
ここで、スキャナ1の構成では、原稿シートMの先端画像の位置は、後端画像の位置に比べて、端検出用エッジ画素を用いて容易に検出することができる。即ち、図8,9の下段に示すように、原稿シートMの先端や後端が読取位置X2に到達したときだけでなく、原稿シートM上の文字部分やベタ塗り部分が読取位置X2に到達したときでも、端検出用エッジ画素の数が大きく変化する。以下、端検出用エッジ画素の数が大きく変化する位置を、エッジ数変化位置という。そして、原稿シートMの先端画像の位置は、読取画像上において先頭のエッジ数変化位置として表れるが、原稿シートMの後端画像の位置は、原稿シートM上の文字部分の有無等によって、何番目のエッジ数変化位置として表れるかが変化し得る。
しかも、前述したように、画像読取部6は、発光部11が、原稿シートMの搬送方向に斜め後方から読取位置X2に向けて光を出射する位置に配置された構成である(図2参照)。このため、発光部11からの光の一部は、原稿シートMの先端面によって遮られ、受光部12での受光量が比較的大きく低減する。従って、図8,9の下段に示すように、普通紙の原稿シートM1だけでなく、上質紙の原稿シートM2でも、原稿シートMの先端が読取位置X2に到達したとき、端エッジ検出用画素の数が大きく変化する。
以上により、制御部21は、画像濃度に関する条件を満たすかどうかに関係なく、算出した端検出用エッジ画素の数が、先端検出範囲H1以内から先端検出範囲H1外に変化したことを条件に、その変化した読取画像上の位置を、原稿シートMの先端画像の位置としている。これにより、端検出用エッジ画像だけでなく画像濃度に関する条件を考慮して原稿シートMの先端画像の位置を検出する構成に比べて、先端検出のための処理負担を軽減することができる。
CPU31は、S8の搬送動作の開始から第1基準時間経過しても、算出した端検出用エッジ画素の数が先端検出範囲H1以内から先端検出範囲H1外に変化していないと判断した場合(S23:NO、且つ、S25:YES)、例えば原稿シートMが搬送経路R途中で詰まったなどの原因により、原稿シートMの先端が読取位置X2に到達しないエラーが発生したとし、そのエラーを外部に報知する(S26)。なお、この報知には、エラー情報を表示部23に表示させたり、図示しない発音装置に音声出力させたりするなど、各種の報知方法を利用することができる。CPU31は、エラーの報知後、図5のS15に進み、原稿トレイ3上における原稿シートMの有無にかかわらず、ADF5に搬送動作を停止させ、本読取制御処理を終了する。
CPU31は、原稿シートMの先端画像の位置を検出すると(図6のS24)、原稿シートM上の画像を読み取る原稿読取を開始する(S10)。具体的には、CPU31は、原稿シートMの先端画像の位置の検出タイミングに同期して原稿画像用処理部35から出力された原稿画像データから順にRAM33に記憶していく。CPU31は、原稿読取の開始後、図7に示す後端検出処理を実行する(S11)。
(後端検出処理)
CPU31は、カラーモードが選択されていると判断した場合(S31:YES)、画像読取部6に、カラー読取動作により1主走査ライン分の画像を読み取らせる(S32)。これにより、端検出用処理部36は、各色ごとに、画像読取部6が出力したラインデータを用いて、一主走査ラインの中央部分Zの端検出用エッジ画素データおよび画像濃度分布データを出力する(図4参照)。CPU31は、上記端検出用エッジ画素データを用いて、各色について、上記中央部分Zにおける端検出用エッジ画素の数を算出し、RAM33に記憶する(S33)。
次に、CPU31は、全色について、算出した端検出用エッジ画素の数が、第1後端検出範囲H2外から第1後端検出範囲H2以内に変化したかどうかを判断する(S34)。第1後端検出範囲H2は、上記基準画素数Vを含む範囲であり、例えば、当該基準画素数Vを中心値とする範囲が好ましい。また、第1後端検出範囲H2は、上記先端検出範囲H1と同一範囲でも異なる範囲でもよい。なお、第1後端検出範囲H2は、第1基準範囲の一例である。CPU31は、端検出用エッジ画素の数が第1後端検出範囲H2外から第1後端検出範囲H2以内に変化していないと判断した場合(S34:NO)、図5のS12に進み、原稿シートMの後端画像の位置を検出していないと判断する(S12:NO)。
その後、CPU31は、S8の搬送動作の開始から第2基準時間経過していないと判断した場合(S16:NO)、S11に戻る。第2基準時間は、原稿シートMの後端が、原稿トレイ3から読取位置X2まで搬送されるのに十分な時間に設定されている。なお、第2基準時間は、先端画像の位置検出時から、原稿シートMの後端が読取位置X2に到達するのに十分な時間でもよい。
また、CPU31は、端検出用エッジ画素の数が第1後端検出範囲H2外から第1後端検出範囲H2以内に変化したと判断した場合(S34:YES)、上記画像濃度分布データを用いて、全色について、画像濃度が、第2後端検出範囲H3外から第2後端検出範囲H3以内に変化したかどうかを判断する(S35)。第2後端検出範囲H3は、上記基準濃度D0を含む範囲であり、例えば、当該基準濃度D0を中心値とする範囲が好ましい。なお、第2後端検出範囲H3は、第2基準範囲の一例である。
CPU31は、画像濃度が、第2後端検出範囲H3外から第2後端検出範囲H3以内に変化していないと判断した場合も(S35:NO)、図5のS12に進む。一方、CPU31は、画像濃度が、第2後端検出範囲H3外から第2後端検出範囲H3以内に変化したと判断した場合(S35:YES)、その変化した読取画像上の位置を、原稿シートMの後端画像の位置とし(S36)、本先端検出処理を終了し、図5のS12に進み、原稿シートMの後端画像の位置を検出したと判断する(S12:YES)。
CPU31は、後端画像の位置の検出後、画像読取部6の読取動作および画像処理部34を終了し、上記原稿読取を停止し(S13)、原稿トレイ3に原稿シートMが有ると判断した場合(S14:YES)、S9に戻り、原稿トレイ3に原稿シートMが無いと判断した場合(S14:NO)、最後に原稿読取を行った原稿シートMが排出トレイ4上に排出された後に、ADF5に搬送動作を停止させ(S15)、本読取制御処理を終了する。
CPU31は、S8の搬送動作の開始から第2基準時間経過しても、後端画像を検出していないと判断した場合(S12:NO、且つ、S16:YES)、例えば原稿シートMが搬送経路R途中で詰まったなどの原因により、原稿シートMの後端が読取位置X2に到達しないエラーが発生したとし、そのエラーを外部に報知し、また、原稿読取を停止し(S17)、S15に進む。
CPU31は、モノクロモードが選択されていると判断した場合(S31:NO)、画像読取部6に、モノクロ読取動作により1主走査ライン分の画像を読み取らせる(S37)。これにより、端検出用処理部36は、1色について、画像読取部6が出力したラインデータを用いて、一主走査ラインの中央部分Zの端検出用エッジ画素データおよび画像濃度分布データを出力する(図4参照)。CPU31は、上記端検出用エッジ画素データを用いて、1色について、上記中央部分Zにおける端検出用エッジ画素の数を算出し、RAM33に記憶する(S38)。
次に、CPU31は、1色について、算出した端検出用エッジ画素の数が、第1後端検出範囲H2外から第1後端検出範囲H2以内に変化していないと判断した場合(S39:NO)、図5のS12に進み、原稿シートMの後端画像の位置を検出していないと判断する(S12:NO)。また、CPU31は、1色について、算出した端検出用エッジ画素の数が、第1後端検出範囲H2外から第1後端検出範囲H2以内に変化したと判断した場合でも(S39:YES)、1色について、画像濃度が第2後端検出範囲H3外から第2後端検出範囲H3以内に変化していないと判断した場合(S40:NO)、図5のS12に進み、原稿シートMの後端画像の位置を検出していないと判断する(S12:NO)。これに対し、CPU31は、1色について、画像濃度が、第2後端検出範囲H3外から第2後端検出範囲H3以内に変化したと判断した場合には(S40:YES)、S36に進む。
(原稿シートが普通紙である場合)
例えば、読取位置X2には、普通紙の原稿シートM1の先端が到達した後、第1下地部分E1が通過することになる。普通紙の下地部分E1、E3は、原稿押さえ部材7の対向面7Aに比べて表面が粗い。このため、図8の下段に示すように、読取位置X2に原稿シートM1の先端が到達した時以降、端検出用エッジ画素の数は、基準画素数Vから離れた値のままである。従って、CPU31は、算出した端検出用エッジ画素の数が第1後端検出範囲H2外から第1後端検出範囲H2以内に変化していないと判断し(S34またはS39:NO)、後端画像の位置を検出しない。なお、図10に示すように、原稿シートM1の下地部分E1,E3の画像濃度D2は、基準濃度D0に近似し、第2後端検出範囲H3以内であるものとする。
次に、読取位置X2にベタ塗り部分E2の先端が到達すると、図8の中段および下段に示すように、ベタ塗り部分E2のエッジ画像では、端検出用エッジ画素の数が比較的に少なく基準画素数Vに近似する。このため、同図の下段に示すように、読取位置X2に原稿シートM1のベタ塗り部分E2が到達した時に、CPU31は、算出した端検出用エッジ画素の数が第1後端検出範囲H2外から第1後端検出範囲H2以内に変化したと判断する(S34またはS39:YES)。しかし、図10に示すように、ベタ塗り部分E2の画像濃度D1は、基準濃度D0とは大きく異なる。このため、CPU31は、画像濃度が第2後端検出範囲H3外から第2後端検出範囲H3以内に変化していないと判断し(S35またはS40:NO)、後端画像の位置を検出しない。
読取位置X2に第2下地部分E3の先端が到達すると、図8の下段に示すように、端検出用エッジ画素の数が、基準画素数Vに近似した値から離れた値に変化する。このため、CPU31は、算出した端検出用エッジ画素の数が第1後端検出範囲H2外から第1後端検出範囲H2以内に変化していないと判断し(S34またはS39:NO)、後端画像の位置を検出しない。
次に、読取位置X2に原稿シートM1の後端が到達すると、端検出用エッジ画素の数が、基準画素数Vから離れた値から近似した値に変化し、画像濃度が、基準濃度から離れた値から近似した値に変化する。このため、CPU31は、算出した端検出用エッジ画素の数が第1後端検出範囲H2外から第1後端検出範囲H2以内に変化したと判断し(S34またはS39:YES)、且つ、画像濃度が第2後端検出範囲H3外から第2後端検出範囲H3以内に変化したと判断する(S35またはS40:YES)。これにより、普通紙の原稿シートM1について、ベタ塗り部分等の影響を抑制しつつ、原稿シートM1の後端画像の位置を検出することができる。
(原稿シートが上質紙である場合)
例えば、読取位置X2には、上質紙の原稿シートM2の先端が到達した後、第1下地部分E4が通過することになる。上質紙の下地部分E4,E6は、原稿押さえ部材7の対向面7Aと同様に滑らかであり、表面粗さが近似している。このため、図9の下段に示すように、読取位置X2に原稿シートM2の先端が到達した後、端検出用エッジ画素の数は、基準画素数Vから離れた値から近似した値に変化する。従って、CPU31は、算出した端検出用エッジ画素の数が第1後端検出範囲H2外から第1後端検出範囲H2以内に変化したと判断する(S34またはS39:YES)。
しかし、図2に示すように、原稿押さえ部材7の対向面7Aは、画像読取部6に対して、搬送経路R中の原稿シートMの通過位置よりも離れた位置に設けられている。このため、仮に、原稿押さえ部材7の対向面7Aと上質紙の原稿シートM2の下地部分E4,E6との色が近似していても、原稿押さえ部材7の対向面7Aの読取画像は、上質紙の原稿シートM2の下地部分E4,E6の読取画像に比べて暗くなる。即ち、図10に示すように、上質紙の下地部分E4,E6の画像濃度D3は、基準濃度D0から離れた値であり、第2後端検出範囲H3外である。従って、CPU31は、画像濃度が、第2後端検出範囲H3外から第2後端検出範囲H3以内に変化していないと判断し(S35またはS40:NO)、後端画像の位置を検出しない。
次に、読取位置X2にベタ塗り部分E5の先端が到達すると、端検出用エッジ画素の数が基準画素数Vに近似した値から離れた値に一時的に変化する。このため、CPU31は、算出した端検出用エッジ画素の数が第1後端検出範囲H2外から第1後端検出範囲H2以内に変化していないと判断し(S34またはS39:NO)、後端画像の位置を検出しない。その直後、端検出用エッジ画素の数は、基準画素数Vから離れた値から近似した値に変化する。従って、CPU31は、算出した端検出用エッジ画素の数が第1後端検出範囲H2外から第1後端検出範囲H2以内に変化したと判断する(S34またはS39:YES)。
しかし、図10に示すように、ベタ塗り部分E5の画像濃度D1は、基準濃度D0とは大きく異なり、第1下地部分E4の画像濃度D3と同様、第2後端検出範囲H3外である。このため、CPU31は、画像濃度が第2後端検出範囲H3外から第2後端検出範囲H3以内に変化していないと判断し(S35またはS40:NO)、後端画像の位置を検出しない。
読取位置X2に第2下地部分E6の先端が到達すると、図9の下段に示すように、端検出用エッジ画素の数が、基準画素数Vに近似した値から離れた値に変化する。このため、CPU31は、算出した端検出用エッジ画素の数が第1後端検出範囲H2外から第1後端検出範囲H2以内に変化していないと判断し(S34またはS39:NO)、後端画像の位置を検出しない。
その直後、端検出用エッジ画素の数は、基準画素数Vから離れた値から近似した値に変化する。従って、CPU31は、算出した端検出用エッジ画素の数が第1後端検出範囲H2外から第1後端検出範囲H2以内に変化したと判断する(S34またはS39:YES)。
しかし、図10に示すように、第2下地部分E6の画像濃度D3は、基準濃度D0とは大きく異なり、第2後端検出範囲H3外である。このため、CPU31は、画像濃度が第2後端検出範囲H3外から第2後端検出範囲H3以内に変化していないと判断し(S35またはS40:NO)、後端画像の位置を検出しない。
次に、読取位置X2に原稿シートM1の後端が到達すると、図9の下段に示すように、端検出用エッジ画素の数が、基準画素数Vに近似した値から離れた値に一時的に変化する。このため、CPU31は、算出した端検出用エッジ画素の数が第1後端検出範囲H2外から第1後端検出範囲H2以内に変化していないと判断し(S34またはS39:NO)、後端画像の位置を検出しない。
その直後、端検出用エッジ画素の数が、基準画素数Vから離れた値から近似した値に変化し、画像濃度が、基準濃度から離れた値から近似した値に変化する。このため、CPU31は、算出した端検出用エッジ画素の数が第1後端検出範囲H2外から第1後端検出範囲H2以内に変化したと判断し(S34またはS39:YES)、且つ、画像濃度が第2後端検出範囲H3外から第2後端検出範囲H3以内に変化したと判断する(S35またはS40:YES)。これにより、上質紙の原稿シートM2について、ベタ塗り部分等の影響を抑制しつつ、原稿シートM2の後端画像の位置を検出することができる。
(本実施形態の効果)
普通紙の原稿シートM1は、原稿押さえ部材7の対向面7Aに比べて、表面粗さが大きいため、前後のラインデータ間における端検出用エッジ画素の数が変化したことによって、搬送方向における原稿シートM1の端画像の位置を検出することができる。一方、上質紙の原稿シートM2は、原稿押さえ部材7の対向面7Aと表面粗さが近似する。このため、前後のラインデータ間における端検出用エッジ画素の数が変化したことによって、搬送方向における原稿シートM2の端画像の位置を検出することは難しい。
しかし、原稿シートM2と原稿押さえ部材7の対向面7Aとは、画像読取部6からの距離が異なる等の理由により、それらの読取画像同士の画像濃度が互いに異なる。このため、前後のラインデータ間における画像濃度が変化したことによって、搬送方向における原稿シートM2の端画像の位置を検出することができる。このように、本実施形態によれば、原稿シートMの表面粗さの相違による影響を抑制しつつ、読取画像上における原稿シートMの端画像を検出することができる。
また、制御部21は、各ラインデータ間において端検出用エッジ画素の数が第1後端検出範囲外から第1後端検出範囲以内に変化し、かつ、各ラインデータ間において画像濃度が第2後端検出範囲外から第2後端検出範囲以内に変化したことを条件に、その変化した読取画像上の位置を搬送方向に対する原稿シートMの後端とする。これにより、読取画像中の線分画像の位置を、原稿シートの後端画像の位置であると誤って検出してしまうことを抑制することができる。
また、制御部21は、カラーモードが選択されている場合でも、モノクロ読取により原稿シートの先端の検出を行い、カラー読取により原稿シートの後端の検出を行う。これにより、原稿シートの先端の検出でもモノクロ読取を行う構成に比べて、処理負担や着色剤の消費を軽減することができる。
更に、制御部21は、読取主走査方向における読取画像の一部分から端検出用エッジ画素を検出し、読取画像の一部分の画像濃度を取得する。これにより、読取主走査方向における読取画像の全体から端検出用エッジ画素を検出したりする構成に比べて、原稿シートの端画像の位置の検出結果が曖昧になることを抑制することができる。
<他の実施形態>
本明細書で開示される技術は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような種々の態様も含まれる。
上記実施形態では、画像読取装置の一例として、スキャナ機能のみを有するスキャナ1を挙げた。しかし、これに限らず、画像読取装置は、スキャン機能に加えて、コピー機能など、複数の機能を実行可能な複合機や、ファクシミリ装置等でもよい。また、画像読取装置は、原稿トレイが排出トレイの上方に配置された構成でもよい。
上記実施形態では、制御部21は、CPU31と、画像処理部34等のハード回路とにより読取制御処理を実行する構成であった。しかし、これに限らず、制御部21は、1または複数のCPUのみにより読取制御処理等を実行する構成や、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)などのハード回路のみにより読取制御処理等を実行する構成でもよい。例えば、画像処理部34を構成する各部35,36の一部または全部を、CPUおよびメモリにより当該各部35,36の処理を実行する構成に代えてもよい。
「補正部」は、上記強調処理以外の補正処理を実行するものでもよい。例えば、補正部は、補正用エッジ画素に関するデータから、各ラインデータに対応する画像上のエッジ部分を、原稿シートMの端画像に対応する部分としてトリミングする処理を実行する構成でもよい。
上記第2エッジ検出処理等の対象である部分データは、読取画像上の1主走査ラインのうち、主走査方向における一部分の読取画像データであればよく、例えば主走査方向における端側部分の読取画像データでもよい。例えばスキャナ1が、原稿シートMを、搬送経路Rにおいて左端基準で搬送するタイプである場合、主走査方向における左側部分の読取画像データを、部分データとするのが好ましい。これにより、例えば原稿シートMの左右方向の幅寸法が小さい場合に、原稿シートMの端部分の読取画像データが、第2エッジ検出処理等の対象外となってしまい、原稿シートMの端画像を検出できなくなることを抑制することができる。また、端検出用処理部36は、ラインデータの全体のデータに対し、第2エッジ検出処理等を行う構成でもよい。
上記制御部21は、1主走査ラインごとに、端検出用エッジ画素の検出や画像濃度の取得を行う構成であった。しかし、これに限らず、上記制御部21は、複数本の主走査ラインごとに、端検出用エッジ画素の検出や画像濃度の取得を行う構成でもよい。
「基準濃度」は、最頻度濃度値に限らず、主走査ラインの中央部分Zの画像濃度の平均値でもよい。また、制御部21は、主走査ラインの中央部分Zを構成する複数の画素の画像濃度の平均値を、中央部分Zの画像濃度として取得する構成でもよい。但し、上記実施形態であれば、当該構成に比べて、原稿シートの端画像の位置を精度よく検出することができる。
制御部21は、S2,S5の処理の際に、原稿画像用処理部35を動作させつつ、当該原稿画像用処理部35から出力されたラインデータを利用せずに破棄する構成でもよし、原稿画像用処理部35を動作させない構成でもよい。
制御部21は、S2のカラー読取動作や,S4のモノクロ読取動作の実行を、読取位置X2において、主走査方向における中央部分Zに対応する中央領域のみについて実行する構成でもよい。
制御部21は、カラーモードが選択された場合、複数色のラインデータを用いて先端検出処理を実行する構成でもよい。例えば、制御部21は、S21でカラー読取動作を実行し、RGB全色について、算出した端検出用エッジ画素の数が先端検出範囲H1以内から先端検出範囲H1外に変化したと判断した場合に(S23:NO)、その変化した読取画像上の位置を、原稿シートMの先端画像の位置とする(S24)構成でもよい。
また、制御部21は、先端検出処理において、端検出用エッジ画素の数が第1先端検出範囲H1(第3基準範囲の一例)以内から第1先端検出範囲H1外に変化したこと、および、画像濃度が第2先端検出範囲(第4基準範囲の一例)以内から第2先端検出範囲外に変化したことの少なくとも一方の条件を満たしたと判断した場合に、その変化した位置を、原稿シートMの先端画像の位置とする構成でもよい。この構成であれば、例えば図2の構成とは発光部11の出射方向が異なることで、原稿シートMの先端画像の端検出用エッジ画像の数が少ない場合でも、画像濃度の変化に基づき、原稿シートMの先端画像の位置を検出することができる。即ち、原稿シートMの先端画像の位置が、端検出用エッジ画素を用いて容易に検出することができない場合に有効である。
制御部21は、S10の原稿読取の開始時に、原稿画像用処理部35の動作を開始する構成でもよいし、S10の原稿読取よりも前において原稿画像用処理部35を動作させつつ、当該原稿画像用処理部35から出力されたラインデータを利用せずに破棄する構成でもよい。
制御部21は、後端検出処理のS34において、全色に限らず、複数色のうち、規定数以上(例えば過半数)の色について、算出した端検出用エッジ画素の数が、第1後端検出範囲H2外から第1後端検出範囲H2以内に変化したと判断した場合にS35に進む構成でもよい。
制御部21は、後端検出処理のS35において、全色に限らず、複数色のうち、規定数以上(例えば過半数)の色について、画像濃度が、第2後端検出範囲H3外から第2後端検出範囲H3以内に変化したと判断した場合にS36に進む構成でもよい。
制御部21は、前後のラインデータ間における端検出用エッジ画素の数が変化したこと、および、画像濃度が変化したことの少なくとも一方の条件を満たしたと判断した場合、その条件を満たした読取画像上の位置を、原稿シートMの先端画像や後端画像の位置とする構成でもよい。このような構成でも、ベタ塗り部分や線画像の影響が少ない原稿シートの先端画像や後端画像の位置を検出することができる。しかも、基準画素数や基準濃度等を予め記憶しておく必要がない。
1:スキャナ 5:ADF 6:画像読取部 7:原稿押さえ部材 13:LED R:搬送経路 X2:読取位置

Claims (7)

  1. 搬送経路を有し、当該搬送経路に沿って原稿シートを搬送する搬送部と、
    前記搬送経路上の読取位置で画像を読み取る画像読取部と、
    前記画像読取部に対して前記搬送経路を挟んで対向配置された対向部材と、
    制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    前記対向部材を前記画像読取部が読み取った際の読取画像におけるエッジ画素の数である基準画素数と、前記読取画像の画像濃度である基準濃度と、が記憶される記憶部を有し、
    前記搬送部が前記原稿シートを前記読取位置に到達させる前から前記画像読取部に画像の読み取りを開始させ、順次、読取画像データを取得し始める画像取得処理と、
    前記画像取得処理で取得した前記各読取画像データから、エッジ画素を検出するエッジ検出処理と、
    前記画像取得処理で取得した前記各読取画像データから、画像濃度を取得する濃度取得処理と、
    前記各読取画像データ間において前記エッジ検出処理で検出したエッジ画素の数が前記基準画素数を含む第1基準範囲外から前記第1基準範囲以内に変化し、かつ、前記各読取画像データ間において前記濃度取得処理で取得した画像濃度が前記基準濃度を含む第2基準範囲外から前記第2基準範囲以内に変化した場合、両方が共に変化した読取画像上の位置を前記搬送方向に対する原稿シートの後端とするシート端検出処理と、
    を実行する構成を有する画像読取装置。
  2. 請求項に記載の画像読取装置であって、
    前記制御部は、
    前記シート端検出処理では、
    前記各読取画像データ間において前記エッジ検出処理で検出したエッジ画素の数が前記基準画素数を含む第3基準範囲以内から前記第3基準範囲外に変化したこと、および、前記各読取画像データ間において前記濃度取得処理で取得した画像濃度が前記基準濃度を含む第4基準範囲以内から前記第4基準範囲外に変化したことの少なくとも一方の条件を満たすと判断した場合、前記少なくとも一方の条件を満たした読取画像上の位置を、前記搬送方向に対する原稿シートの先端の位置とする、
    画像読取装置。
  3. 請求項に記載の画像読取装置であって、
    前記制御部は、
    前記シート端検出処理では、
    前記各読取画像データ間において前記エッジ検出処理で検出したエッジ画素の数が前記基準画素数を含む第3基準範囲以内から前記第3基準範囲外に変化したと判断した場合、当該エッジ画素の数が変化した読取画像上の位置を、前記搬送方向に対する原稿シートの先端の位置とする、
    画像読取装置。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の画像読取装置であって、
    前記画像読取部は、互いに発光色が異なる複数の発光素子を有し、前記複数の発光素子を発光させて前記画像を読み取るカラー読取動作、および、前記複数の発光素子のいずれか1つの発光素子を発光させて前記画像を読み取るモノクロ読取動作を実行可能な構成であり、
    前記制御部は、
    前記エッジ検出処理では、前記画像読取部に前記モノクロ読取動作を実行させて取得したモノクロ読取画像データから前記エッジ画素を検出し、
    前記濃度取得処理では、前記画像読取部に前記モノクロ読取動作を実行させて取得したモノクロ読取画像データから画像濃度を取得し、
    前記シート検出処理では、前記エッジ画素又は前記画像濃度を用いて前記原稿シートの先端を検出する、
    画像読取装置。
  5. 請求項1からのいずれか1項に記載の画像読取装置であって、
    前記制御部は、
    前記エッジ検出処理では、前記搬送方向に直交する主走査方向における一部分の前記各読取画像データからエッジ画素を検出し、
    前記濃度取得処理では、前記一部分の前記各読取画像データの画像濃度を取得する、
    画像読取装置。
  6. 請求項に記載の画像読取装置であって、
    前記制御部は、
    前記濃度取得処理では、前記一部分の前記各読取画像データから、画像の濃度分布を取得し、その濃度分布の最大値を示す濃度を前記画像濃度として取得する、
    画像読取装置。
  7. 搬送経路を有し、当該搬送経路に沿って原稿シートを搬送する搬送部と、
    前記搬送経路上の読取位置で画像を読み取る画像読取部と、
    制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    第1エッジ検出用閾値を用いて、前記読取画像データから補正用エッジ画素を検出する第1エッジ検出部と、
    前記第1エッジ検出部が検出した前記補正用エッジ画素を用いて前記読取画像データを補正する補正部と、
    前記エッジ検出処理を、前記第1エッジ用閾値とは異なる第2エッジ検出用閾値を用い、且つ、前記第1エッジ検出部による前記補正用エッジ画素の検出処理と並行して実行する第2エッジ検出部と、
    を有し、
    前記搬送部が前記原稿シートを前記読取位置に到達させる前から前記画像読取部に画像の読み取りを開始させ、順次、読取画像データを取得し始める画像取得処理と、
    前記画像取得処理で取得した前記各読取画像データから、エッジ画素を検出するエッジ検出処理と、
    前記画像取得処理で取得した前記各読取画像データから、画像濃度を取得する濃度取得処理と、
    前記各読取画像データ間において前記エッジ検出処理で検出したエッジ画素の数が変化したこと、および、前記各読取画像データ間において前記濃度取得処理で取得した画像濃度が変化したことの少なくとも一方の条件を満たすと判断した場合、少なくとも一方の条件を満たした読取画像上の位置を、前記搬送部の搬送方向における前記原稿シートの端の位置とするシート端検出処理と、
    を実行する構成を有する画像読取装置。
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