JP2014216988A - 画像読取装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】読取範囲で読み取った読取画像データを用いて原稿シートの先端や後端が読取範囲に到達したことを判定すること。
【解決手段】画像読取装置1では、原稿シートの先端や後端が読取範囲に到達したことを判定するのに用いる検出領域KRを設定する際に、設定された検出領域内の読取画像データのエッジ画素数を算出し(S28)、これを基準エッジ画素数と比較する(S30)。そして、算出されたエッジ画素数と基準エッジ画素数が所定範囲で一致しない場合には、検出領域を再設定し(S36〜S48)、再設定された検出領域を用いて原稿シートの先端や後端が読取範囲に到達したことを判定する。
【選択図】図4
【解決手段】画像読取装置1では、原稿シートの先端や後端が読取範囲に到達したことを判定するのに用いる検出領域KRを設定する際に、設定された検出領域内の読取画像データのエッジ画素数を算出し(S28)、これを基準エッジ画素数と比較する(S30)。そして、算出されたエッジ画素数と基準エッジ画素数が所定範囲で一致しない場合には、検出領域を再設定し(S36〜S48)、再設定された検出領域を用いて原稿シートの先端や後端が読取範囲に到達したことを判定する。
【選択図】図4
Description
原稿シートを搬送し、画像読取部の読取範囲を通過させつつ当該原稿シート上の画像を読み取る技術に関し、特に、読取範囲に原稿シートの端が到達したか否かを判定する技術に関する。
原稿シートを搬送し、画像読取部の読取範囲を通過させつつ当該原稿シート上の画像を読み取るタイプの画像読取装置がある。このタイプの画像読取装置には、搬送方向における原稿シートの先端や後端が読取範囲に到達したか否かを判定し、その判定結果を、例えば画像読取部の読取タイミングの決定や、読取画像内における原稿の画像サイズの決定等に利用するものがある。
その一例である画像読取装置は、画像読取部に対向配置された原稿押さえ板を備え、この原稿押さえ板に、主走査方向に沿って色が切り替わるパターン、バーコード、特定の絵柄などの識別画像が描かれている。そして、当該画像読取装置は、画像読取部により所定の読取範囲で読み取った画像データが、上記識別画像データであるか否かを判定することにより、原稿シートの先端や後端が読取範囲に到達したか否かを判定する(特許文献1)。
ところで、上記従来の画像読取装置では、例えば原稿押さえ板などの対向部材にゴミが付着した場合、画像読取部により所定の読取範囲で読み取った画像データが、識別画像データであるか否かを誤判定してしまい、判定原稿シートの先端や後端が読取範囲に到達したか否かを正確に判定することができない問題が生じる。
本明細書では、対向部材に付着したゴミの影響を抑制して、読取範囲で読み取った画像データを用いて原稿シートの先端や後端が読取範囲に到達したことを判定する技術を開示する。
本明細書によって開示される画像読取装置は、原稿シートを搬送する搬送部と、搬送経路上の読取位置で画像を読み取る画像読取部と、前記画像読取部に対して前記搬送経路を挟んで対向配置された対向部材と、記憶部と、制御部と、を備え、前記制御部は、前記画像読取部に前記対向部材を読み取らせ、前記画像読取部が主走査方向群毎に読み取りを行う読取範囲の一部に設定された検出領域内の読取画像データを取得する取得処理と、前記取得処理によって取得された前記読取画像データの値と前記対向部材を前記画像読取部が読み取った際の読取画像データの基準となる前記記憶部に記憶された基準値とを比較する比較処理と、前記比較処理において前記読取画像データの値が前記基準値と異なると判断された場合、前記読取範囲において現在設定されている前記検出領域と少なくとも一部が異なる検出領域を再設定する再設定処理と、前記搬送部が前記原稿シートを前記読取位置に到達させる前から前記画像読取部に画像の読み取りを開始させ、前記主走査方向群毎に、順次、読取画像データを取得する読取処理と、前記読取処理によって取得された前記検出領域の前記読取画像データの値が規定値以上、変化した場合、当該読取画像データの位置を前記原稿シートの端と判断する端判断処理と、を実行する。
この画像読取装置では、原稿シートの端を判断するのに用いられる検出領域を設定する際に、現在設定されている検出領域内の読取画像データの値を基準値と比較し、当該読取画像データの値が基準値と異なる場合、現在設定されている検出領域と少なくとも一部が異なる検出領域を再設定する。これにより、現在設定されている検出領域にゴミが付着している場合でも、再設定により検出領域からゴミが付着している範囲を排除することができ、ゴミの影響を抑制して、読取範囲で読み取った画像データを用いて原稿シートの先端や後端が読取範囲に到達したことを判定することができる。
上記の画像読取装置では、前記制御部は、前記再設定処理において前記検出領域が再設定された場合、前記取得処理では、再設定された前記検出領域内の前記読取画像データの値を再取得し、前記比較処理では、再取得された前記検出領域内の前記読取画像データの値と前記基準値とを比較し、前記検出領域内の前記読取画像データの値と前記基準値とが一致するまで、前記再設定処理と、前記取得処理と、前記比較処理とを繰り返す構成としても良い。
この画像読取装置によれば、検出領域の再設定を繰り返し、読取画像データの値と基準値とを一致させることで、当該読取画像データの値に係る検出領域を用いて、原稿シートの先端や後端が読取範囲に到達したことを正確に判定することができる。
上記の画像読取装置では、前記画像読取部は、前記主走査方向に並んだ複数の受光素子を有し、各受光素子を用いて画素データを取得して、前記読取画像データを取得し、前記記憶部には、前記各受光素子の基準データが記憶されており、前記制御部は、更に、前記比較処理において前記読取画像データの値が前記基準値と異なると判断された場合、前記取得処理における読み取りで取得された前記読取画像データに含まれる前記画素データに、対応する前記基準データと異なる異常画素データがあるか否かを判断する異常画素判断処理と、を実行し、前記再設定処理では、前記異常画素判断処理において前記異常画素データがあると判断された場合、前記異常画素データに係る前記受光素子を除いて前記検出領域を再設定する構成としても良い。
この画像読取装置によれば、検出領域を再設定する際に、異常画素データが取得される受光素子を除いて検出領域を再設定することで、再設定された検出領域を用いて、原稿シートの先端や後端が読取範囲に到達したことを正確に判定することができる。
上記の画像読取装置では、前記再設定処理では、前記検出領域を、複数の構成領域から成り、各構成領域は他の構成領域から前記主走査方向に分離されており、前記各構成領域の前記主走査方向における幅の合計が、再設定する前の前記検出領域の幅、又は、幅の合計と等しくなる検出領域に再設定する構成としても良い。
この画像読取装置によれば、検出領域を、主走査方向において複数に分離された構成領域の集合体として再設定するので、例えば、細かいゴミが複数個付着している場合でも、ゴミが付着している領域の間の領域を活用して、検出領域を再設定することができる。
上記の画像読取装置では、更に、表示部、を備え、前記読取範囲には、前記検出領域を設定可能な限界領域が設定されており、前記制御部は、更に、前記再設定処理において再設定された前記検出領域の少なくとも一部が前記限界領域を超える場合、前記表示部に対して前記対向部材の清掃指示を表示させる表示処理、を実行する構成としても良い。
この画像読取装置では、限界領域が設定されており、限界領域内において読取画像データの値と基準値とが一致する検出領域を設定できない場合、表示部に清掃指示を表示する。これに応じて使用者の清掃が行われれば、限界領域内において読取画像データの値と基準値とが一致する検出領域を設定することができるようになり、原稿シートの先端や後端が読取範囲に到達したことを正確に判定することができる。
上記の画像読取装置では、更に、載置台、を備え、前記搬送部は、前記主走査方向において前記載置台に中央基準に載置された前記原稿シートを搬送し、前記限界領域は、前記主走査方向において中央基準に、前記搬送部によって搬送可能な最小サイズの前記原稿シートの前記主走査方向における幅を有する領域として設定される構成としても良い。
この画像読取装置によれば、最小サイズの原稿シートが搬送される場合でも、検出領域を設定することができる。
上記の画像読取装置では、前記記憶部には、前記検出領域に初めに設定される初期設定領域が記憶されており、前記制御部は、更に、前記比較処理において再取得された前記読取画像データの値と前記基準値とが一致した場合、前記読取画像データの値に係る前記検出領域を前記初期設定領域として前記記憶部に記憶する記憶処理、を実行する構成としても良い。
この画像読取装置によれば、検出領域を設定する場合に、前回の比較処理において基準値と一致した読取画像データの値に係る検出領域を、初期設定領域に設定するので、初めに設定された検出領域の読取画像データの値を基準値と一致させやすい。
本明細書によって開示される画像読取装置では、対抗部材に付着したゴミの影響を抑制して、読取範囲で読み取った画像データを用いて原稿シートの先端や後端が読取範囲に到達したことを判定することができる。
<実施形態1>
実施形態1を、図1から図7を用いて説明する。
実施形態1を、図1から図7を用いて説明する。
1.画像読取装置の機械的構成
図1に示すように、画像読取装置1は、使用者により給紙トレイ2に載置された複数の原稿シートGを排紙トレイ4に搬送するとともに、搬送中の原稿シートGを本体部3に含まれる画像読取部30を用いて読み取るシートフィードスキャナである。給紙トレイ2は、載置台の一例である。
図1に示すように、画像読取装置1は、使用者により給紙トレイ2に載置された複数の原稿シートGを排紙トレイ4に搬送するとともに、搬送中の原稿シートGを本体部3に含まれる画像読取部30を用いて読み取るシートフィードスキャナである。給紙トレイ2は、載置台の一例である。
画像読取装置1の本体部3には、給紙トレイ2と排紙トレイ4を接続する搬送経路22が設けられており、この搬送経路22の周辺に、給紙ローラ40と、分離パッド42と、搬送ローラ44と、原稿押さえ部材46と、画像読取部30と、排紙ローラ50と、フロントセンサ(以下、Fセンサ)13を備える。
給紙ローラ40は、モータM(図2参照)によって回転駆動される。給紙ローラ40は、給紙トレイ2に載置された原稿シートGに当接し、摩擦力により、給紙トレイ2に載置された原稿シートGを本体部3の内部へと引き込む。この際、原稿シートGは、分離パッド42の摩擦力により各原稿シートG毎に分離され、搬送経路22へと送り出される。
搬送ローラ44は、モータMにより回転駆動され、給紙ローラ40により本体部3の内部へと引き込まれた複数の原稿シートGを搬送経路22に沿って連続して搬送する。給紙ローラ40及び搬送ローラ44では、搬送速度が給紙ローラ40よりも搬送ローラ44のほうが速く設定されている。給紙ローラ40及び搬送ローラ44では、当該搬送速度の差を利用して、いわゆるワンウェイクラッチ機構が構成されており、後述する中央処理装置(以下、CPU)20が原稿シートGの原稿サイズを認識していなくても、原稿シートGの原稿サイズに応じて連続して搬送される原稿シートGの原稿間距離が設定される機構が構成されている。
画像読取部30は、搬送経路22上の読取位置P1に配置され、搬送経路22に沿った搬送方向D2に搬送される原稿シートGの一方の面を読取位置P1で読み取る。また、読取位置P1の搬送経路22を挟んで画像読取部30に対向する位置には、搬送経路22上の原稿シートGを画像読取部30側に押しつける原稿押さえ部材46が配置されている。原稿押さえ部材46は、画像読取部30に対向する対向面46Aが、例えば、白色であり、所定の反射率を有している。画像読取部30は、また、原稿押さえ部材46の対向面46Aを読取位置P1で読み取る。原稿押さえ部材46は、対向部材の一例である。
図1に示すように、画像読取部30は、光源31、受光部34を含む。光源31は、搬送方向D2と直交する主走査方向D1に配列され複数の発光ダイオード32(以下、LED)を含む。光源31には、青色の光を発光する青色LED32B、緑色の光を発光する緑色LED32G、赤色の光を発光する赤色LED32Rが、搬送方向D2の上流側から互いにずれた位置に配置されている。光源31は、各LED32から発光される光を、搬送経路22の上流側から下流側に斜めに出射する。
受光部34は、主走査方向D1に直線状に配列された複数の受光素子35(図7参照)を含む。受光部34は、各LED32から照射され、読取位置P1を通過する原稿シートGの一方の面で反射された光を各受光素子35を用いて受光する。また、画像読取部30は、各LED32から照射され、原稿押さえ部材46の対向面46Aで反射された光を各受光素子35を用いて受光する。以下、受光部34において主走査方向D1に受光素子35が配置された範囲を読取範囲YH(図7参照)と称す。
搬送経路22上の読取位置P1よりも下流側に、排紙ローラ50が配置されている。排紙ローラ50は、給紙ローラ40及び搬送ローラ44と同様にモータMにより回転駆動され、搬送経路22上に搬送された原稿シートGを排紙トレイ4に送り出す。つまり、給紙ローラ40と搬送ローラ44と排紙ローラ50とによって、給紙トレイ2に載置された複数の原稿シートGを搬送経路22に沿って搬送する搬送部15(図2参照)が形成されている。
排紙トレイ4の搬送経路22側には、上側に突出した突出部52が設けられており、排紙トレイ4に送り出された原稿シートGの搬送経路22側は、突出部52に従って上側に反り上がる。そのため、搬送経路22に沿って後から搬送された原稿シートGは、先に搬送された原稿シートGであって、排紙トレイ4に送り出された結果、搬送経路22側が上側に反り上がった原稿シートGと突出部52の間、つまり先に搬送された原稿シートGの下側に潜り込むように送り出される。この結果、給紙トレイ2において一方の面が下を向いた状態で下側から順番に載置されていた複数の原稿シートGが、排紙トレイ4において一方の面が上を向いた状態で上側から順番に載置される、いわゆる潜り込み排紙機構が構成されている。
Fセンサ13は、給紙トレイ2上に配置され、給紙トレイ2に原稿シートGが載置された場合にオンし、給紙トレイ2に原稿シートGが載置されていない場合にオフする。また、画像読取装置1には、電源スイッチや各種設定ボタンからなり、使用者からの操作指令等を受け付ける操作部11や、LEDや液晶ディスプレイからなり画像読取装置1の状況を表示する表示部12が設けられている。
2.画像読取装置の電気的構成
図2に示すように、画像読取装置1は、CPU20と、ROM26と、RAM27と、ASIC29と、デバイス制御部23と、アナログフロントエンド(以下、AFE)24と、モータドライバ25と、画像処理部28と、を備え、これらに画像読取部30、搬送部15、操作部11、表示部12、Fセンサ13等が接続されている。図3に実線21で示すように、CPU20と、ROM26と、RAM27と、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)29とを含めたものが、制御部の一例であり、また、ROM26と、RAM27とを含めたものが、記憶部の一例である。
図2に示すように、画像読取装置1は、CPU20と、ROM26と、RAM27と、ASIC29と、デバイス制御部23と、アナログフロントエンド(以下、AFE)24と、モータドライバ25と、画像処理部28と、を備え、これらに画像読取部30、搬送部15、操作部11、表示部12、Fセンサ13等が接続されている。図3に実線21で示すように、CPU20と、ROM26と、RAM27と、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)29とを含めたものが、制御部の一例であり、また、ROM26と、RAM27とを含めたものが、記憶部の一例である。
ROM26には、画像読取装置1の動作を制御するための各種のプログラムが記憶されており、CPU20は、ROM26から読み出したプログラムに従って各部の制御を行うとともに、必要に応じてASIC29を用いて後述する読取処理等の処理を実行する。また、ROM26には、後述する初期位置X0、基準エッジ画素数、基準読取画像データ等が記憶されている。
デバイス制御部23は、画像読取部30に接続されており、CPU20からの命令に基づいて読取制御信号を画像読取部30に送信する。画像読取部30は、デバイス制御部23からの読取制御信号に基づいて、各色のLED32を各々点灯し、原稿押さえ部材46の対向面46A、及び、原稿シートGを読み取る。
画像読取部30は、原稿押さえ部材46の対向面46A、及び、原稿シートGを読み取る際に、搬送経路22の読取位置P1において、読み取りを繰り返す。画像読取部30は、1回の読み取りで主走査方向D1に配列された各受光素子35により取得された画素データの集まりである読取画像データを取得する。画像読取部30は、取得した読取画像データをAFE23に出力する。
AFE24は、画像読取部30に接続されており、画像読取部30から出力されるアナログ信号の読取画像データをデジタル信号、つまり階調データの読取画像データに変換する。AFE24は、変換した読取画像データをRAM27に記憶する。
画像処理部28は、RAM27に記憶された読取画像データに対して、2値化処理やエンハンス処理等のエッジ抽出処理を行い、エッジ画素の数を抽出する。また、RAM27に記憶された読取画像データに含まれる各画素データの輝度分布であるヒストグラムを生成する分布生成処理を行い、ヒストグラムの最大画素数、及び、当該最大画素数におけるピーク輝度を抽出する。
モータドライバ25は、モータMに接続され、パルス信号に基づいてモータMを回転駆動する。モータMの回転駆動によって搬送部15である給紙ローラ40、搬送ローラ44、排紙ローラ50が回転し、原稿シートGが搬送される。
図7に本体部3の内部を上面視して示すように、搬送経路22は、主走査方向D1において所定の幅を有しており、原稿シートGは搬送経路22に連続する給紙トレイ2に載置される際に、主走査方向D1において中央基準で載置される。そして、原稿シートGは、搬送経路22を搬送される際に、主走査方向D1において中央基準で搬送される。
3.読取処理
次に、図3から図7を参照して、原稿シートGの読取処理について説明する。図3は、CPU20が所定のプログラムに従って実行する読取処理のフローチャートを示す。
次に、図3から図7を参照して、原稿シートGの読取処理について説明する。図3は、CPU20が所定のプログラムに従って実行する読取処理のフローチャートを示す。
CPU20は、Fセンサ13を用いて給紙トレイ2に原稿シートGが載置されたことが確認し、操作部11を介して使用者から原稿シートGの画像読取指示が入力されると、以下の処理を開始する。CPU20は、読取処理を開始すると、参照データ取得処理を実行する(S2)。
(参照データ取得処理)
参照データ取得処理において、CPU20は、原稿シートGの搬送方向D2における先端及び後端(以下、先端及び後端)を判断するのに用いる検出領域KRを設定する。CPU20は、読取範囲YH内において、主走査方向D1に規定長L0を有する検出領域KRを設定し、この検出領域KRを用いて後述する参照エッジ画素数、参照最大画素数、参照ピーク輝度等の参照データを取得する。
参照データ取得処理において、CPU20は、原稿シートGの搬送方向D2における先端及び後端(以下、先端及び後端)を判断するのに用いる検出領域KRを設定する。CPU20は、読取範囲YH内において、主走査方向D1に規定長L0を有する検出領域KRを設定し、この検出領域KRを用いて後述する参照エッジ画素数、参照最大画素数、参照ピーク輝度等の参照データを取得する。
図4に示すように、参照データ取得処理において、CPU20は、まず、後述する方向フラグをオフに設定し、ROM26、又は、RAM27から初期位置X0を読み出して位置Xに設定する(S22、図7(1回目)参照)。ここで、位置Xとは、読取範囲YH内における主走査方向D1の位置を意味し、図7に矢印53で示す側がプラス側であり、図7に矢印54で示す側がマイナス側である。
また、初期位置X0とは、参照データ取得処理において、位置Xに初期設定される位置を意味する。ROM26には、初期位置X0として、図7に示すように、主走査方向D1における読取範囲YHの中心に設定された初期位置X0が記憶されている。また、後述して説明するように、RAM27に初期位置X0が記憶されることがある。CPU20は、RAM27に初期位置X0が記憶されている場合には、RAM27から初期位置X0を読み出し、RAM27に初期位置X0が記憶されていない場合には、ROM26から初期位置X0を読み出す。本実施形態では、RAM27に初期位置X0が記憶されておらず、ROM26から初期位置X0を読み出す場合について説明する。
CPU20は、位置Xを中心として、主走査方向D1に規定長L0を有する検出領域KRを設定し(S24)、画像読取部30に対して各色のLED32の点灯を指示するとともに、1ラインの読み取りを指示する(S26)。これにより、画像読取部30は、各LED32の点灯期間において、原稿押さえ部材46の対向面46Aを1回づつ読み取り、各色に対応する読取画像データがRAM27に記憶される。以下の説明において、LED32の色種を指定しない場合の1ラインの読み取りは、各色のLED32を点灯させた読み取りを意味するものとする。
CPU20は、直前のS26においてRAM27に記憶された読取画像データのうち、検出領域KRの読取画像データに対して、画像処理部28を用いてエッジ抽出処理を行い、検出領域KRの読取画像データに含まれるエッジ画素数を算出する(S28)。エッジ画素数は、読取画像データの値の一例である。以下、RAM27に記憶された読取画像データを説明する場合、その読取画像データは、指定された処理において最も新しくRAM27に記憶された読取画像データを意味するものとする。
次に、CPU20は、算出したエッジ画素数をROM26に記憶された基準エッジ画素数と比較する(S30)。ここで、基準エッジ画素数とは、画像読取装置1の出荷時や、使用開始時等において原稿押さえ部材46の対向面46Aを読み取って取得された読取画像データにおける読取画像から算出されたエッジ画素数である。つまり、基準エッジ画素数は、画像読取装置1の使用初期段階であって、原稿押さえ部材46の対向面46Aにゴミ60(図7参照)の付着が少ない状態で取得されたエッジ画素数であり、理想的には「0」である。基準エッジ画素数は、基準値の一例である。
CPU20は、S28において算出したエッジ画素数をROM26に記憶された基準エッジ画素数と比較し、これらの数が所定範囲で一致するかを確認する。ここで、所定範囲とは誤差範囲を意味する。CPU20は、算出したエッジ画素数と基準エッジ画素数とが、所定範囲で一致しない場合(S30:NO)、検出領域KRを再設定する(S36〜S48)。
検出領域KRの再設定において、CPU20は、まず、方向フラグの状態を確認する(S36)。ここで、方向フラグとは、検出領域KRを再設定する際に用いられるフラグであり、CPU20は、方向フラグがオンしている場合、検出領域KRを主走査方向D1のプラス側にずらして、検出領域KRを再設定する。また、CPU20は、方向フラグがオフしている場合、検出領域KRを主走査方向D1の他方側にずらして、検出領域KRを再設定する。
具体的には、CPU20は、方向フラグがオンしている場合(S36:NO)、現在設定されている位置Xに規定長L0を加えた値を、新たに位置Xに設定する(S38、図7(2〜4回目)参照)。そのため、図7に示すように、新たに設定された位置Xに基づく検出領域KRは、現在設定されている検出領域KRに対してプラス側に隣接する領域に設定される。
次に、CPU20は、新たに設定された位置XをROM26に記憶された境界位置XAと比較する(S40)。ここで、境界位置XA、及び、後述する境界位置XBは、位置Xを設定可能な限界位置であり、位置Xは、境界位置XAと境界位置XBとの間において設定することができる。画像読取装置1には、搬送部15を用いて搬送可能な最小サイズの原稿シートGSが決定されており、境界位置XA及び境界位置XBは、原稿シートGSの原稿幅WSに基づいて決定されている。
すなわち、図7に示すように、境界位置XAは、原稿シートGSを主走査方向D1において中央基準で配置した場合に、そのプラス側の端よりも規定長L0の半分だけ中央寄りの位置に設定されている。そのため、位置Xが境界位置XAに設定された場合(図7(4回目)参照)における検出領域KRは、主走査方向D1において、原稿シートGSのプラス側の端部位置となる。
また、境界位置XBは、原稿シートGSを主走査方向D1において中央基準で配置した場合に、そのマイナス側の端よりも規定長L0の半分だけ中央寄りの位置に設定されている。そのため、位置Xが境界位置XBに設定された場合(図7(7回目)参照)における検出領域KRは、主走査方向D1において、原稿シートGSのマイナス側の端部位置となる。
つまり、境界位置XA及び境界位置XBは、この間に位置Xが設定された場合に、検出領域KRが中央基準で配置した原稿シートGSの原稿幅WS内に位置する。読取範囲YHのうち、主走査方向D1において中央基準で配置した原稿シートGSが通過する原稿幅領域WRが、限界領域の一例である。
CPU20は、新たに設定された位置Xを境界位置XAと比較し、位置Xが境界位置XA以下の場合(S40:NO)、S24からの処理を繰り返す。つまり、CPU20は、再度、画像読取部30に対して原稿押さえ部材46の対向面46Aを読み取らせ(S26)、再度記憶された読取画像データ、及び、新たに設定された位置Xにおける検出領域KRを用いて算出されたエッジ画素数を基準エッジ画素数と比較する(S30)等の処理を実行する。
一方、位置Xが境界位置XAよりも大きい場合(S40:YES)、新たに設定された位置Xにおける検出領域KRでは、その一部が原稿シートGSの原稿幅領域WRを超える。そのため、CPU20は、検出領域KRを主走査方向D1のプラス側にずらして検出領域KRを再設定することを中止し、方向フラグをオフに切り替え(S42)、主走査方向D1のマイナス側にずらして検出領域KRを再設定する。
具体的には、CPU20は、位置XをS22と同一の初期位置X0に設定し直し(S44)、さらに当該位置Xから規定長L0を引いた値を、新たに位置Xに設定する(S46、図7(5〜7回目)参照)。そのため、図7に示すように、新たに設定された位置Xに基づく検出領域KRは、現在設定されている検出領域KRにマイナス側に隣接する領域に設定される。
次に、CPU20は、新たに設定された位置XをROM26に記憶された境界位置XBと比較する(S48)。CPU20は、新たに設定された位置Xが境界位置XB以上の場合(S48:NO)、S24からの処理を繰り返す。一方、位置Xが境界位置XBよりも小さい場合(S48:YES)、新たに設定された位置Xにおける検出領域KRでは、その一部が原稿シートGSの原稿幅領域WRを超える。
この場合、原稿幅領域WRにおいて、検出領域KRをずらして再設定しても、算出されるエッジ画素数が基準エッジ画素数と所定範囲で一致する検出領域KRが得られない。そのため、CPU20は、原稿押さえ部材46の対向面46Aを清掃する指示を表示部12に表示させ(S50)、参照データ取得処理及び読取処理を終了する。
一方、CPU20は、算出したエッジ画素数と基準エッジ画素数とが、所定範囲で一致する場合(S30:YES)、当該エッジ画素数の算出に用いた検出領域KRにおける位置Xを、初期位置X0としてRAM27に記憶する(S32)。つまり、CPU20は、算出したエッジ画素数と基準エッジ画素数とが所定範囲で一致するまで、S24〜S30の処理を繰り返す。図7に示す例では、1回目及び2回目に設定された検出領域KRにゴミ60が含まれていることから、S24〜S30の処理を3回繰り返すこととなる。そして、算出したエッジ画素数と基準エッジ画素数とが、所定範囲で一致した場合、当該エッジ画素数の算出に用いた検出領域KRにおける位置Xを、次回の参照データ取得処理における初期位置X0としてRAM27に記憶する。
CPU20は、算出したエッジ画素数を参照エッジ画素数としてRAM27に記憶する(S33)。また、CPU20は、S24においてRAM27に記憶された読取画像データに対して、画像処理部28を用いて分布生成処理を行い、当該読取画像データにおける読取画像の最大画素数及びピーク輝度を算出する(S34)。CPU20は、算出した最大画素数及びピーク輝度を参照最大画素数及び参照ピーク輝度としてRAM27に記憶し(S33)、参照データ取得処理を終了する。
CPU20は、参照データ取得処理において検出領域KRが設定されると、図3において、当該検出領域KRを用いて、原稿シートGの読み取りを開始する。CPU20は、まず、搬送部15に対して原稿シートGの搬送を指示し、原稿シートGの搬送を開始させる(S4)とともに、原稿シートGの搬送開始からの経過時間を計時する。次に、CPU20は、原稿有無検出処理を実行する(S6)。
(原稿有無検出処理)
原稿有無検出処理において、CPU20は、検出領域KRを用いて原稿シートGの先端が読取位置P1に到達したことを検出する。そのため、原稿有無検出処理は、先端検出処理ということもできる。
原稿有無検出処理において、CPU20は、検出領域KRを用いて原稿シートGの先端が読取位置P1に到達したことを検出する。そのため、原稿有無検出処理は、先端検出処理ということもできる。
図5に示すように、原稿有無検出処理において、CPU20は、まず、画像読取部30に対して緑色LED32Gの点灯を指示するとともに、1ラインの読み取りを指示する(S52)。つまり、CPU20は、原稿シートGの先端が読取位置P1に到達する前から、画像読取部30に読み取りを開始させる。
CPU20は、RAM27に記憶された読取画像データのうち、検出領域KRの読取画像データに対して、画像処理部28を用いてエッジ抽出処理を行い、検出領域KRの読取画像データに含まれるエッジ画素数を算出する(S54)。CPU20は、算出したエッジ画素数をRAM27に記憶された参照エッジ画素数と比較し(S56)、算出したエッジ画素数がRAM27に記憶された参照エッジ画素数よりも閾値以上大きいかを確認する。閾値は、規定値の一例である。
CPU20は、算出したエッジ画素数と参照エッジ画素数との差が閾値よりも小さいままに維持されている場合(S56:NO)、S52でRAM27に記憶された読取画像データは、原稿押さえ部材46の対向面46Aを読み取った読取画像データであると判断する。つまり、CPU20は、原稿シートGの先端が読取位置P1に到達していないと判断する。
この場合、CPU20は、原稿シートGの搬送開始からの経過時間を確認する(S60)。ROM26には、原稿シートGの搬送速度に基づいて、原稿シートGが給紙トレイ2から読取位置P1まで搬送される基準搬送時間が記憶されており、CPU20は、原稿シートGの搬送開始からの経過時間を基準搬送時間と比較する。CPU20は、原稿シートGの搬送開始からの経過時間が基準搬送時間よりも短い場合(S60:NO)、S52からの処理を繰り返す。
一方、原稿シートGの搬送開始からの経過時間が基準搬送時間以上である場合(S60:YES)、原稿シートGが搬送経路22を通過できずにジャムが発生している可能性が高い。この場合、CPU20は、表示部12にジャムエラーの発生の表示を指示し(S62)、更に、搬送部15に対して原稿シートGの搬送停止を指示して(S64)、原稿有無検出処理及び読取処理を終了する。
また、CPU20は、算出したエッジ画素数と参照エッジ画素数との差が閾値以上に変化した場合(S56:YES)、S52でRAM27に記憶された読取画像データが、原稿シートGを読み取った読取画像データに切り換わったと判断する。この場合、CPU20は、当該読取画像データが読み取られたタイミングにおいて、原稿シートGの先端が読取位置P1に到達したと判断し、つまり、当該読取画像データが、原稿シートGの先端を読み取った読取画像データと判断し(S58)、原稿有無検出処理を終了する。
CPU20は、原稿有無検出処理において原稿シートGの先端を検出すると、図3において、画像読取部30に対して原稿シートGの読取開始を指示し(S8)、所定期間毎に1ライン読み取らせる(S10)。次に、CPU20は、後端検出処理を実行する(S12)。
(後端検出処理)
後端検出処理において、CPU20は、S10においてRAM27に記憶された読取画像データ及び検出領域KRを用いて原稿シートGの後端が読取位置P1に到達したことを検出する。
後端検出処理において、CPU20は、S10においてRAM27に記憶された読取画像データ及び検出領域KRを用いて原稿シートGの後端が読取位置P1に到達したことを検出する。
図6に示すように、後端検出処理において、CPU20は、まず、RAM27に記憶された各色の読取画像データに対して、画像処理部28を用いて分布生成処理を行い、各色の読取画像データにおける最大画素数及びピーク輝度を算出する(S72)。また、CPU20は、RAM27に記憶された各色の読取画像データのうち、検出領域KRの読取画像データに対して、画像処理部28を用いてエッジ抽出処理を行い、検出領域KRの読取画像データに含まれるエッジ画素数を算出する(S74)。
CPU20は、算出した各色のエッジ画素数をRAM27に記憶された参照エッジ画素数と比較し(S76)、算出した各色のエッジ画素数がRAM27に記憶された参照エッジ画素数よりも閾値以上大きいかを確認する。
CPU20は、算出した全色のエッジ画素数と参照エッジ画素数との差が閾値よりも小さく変化した場合(S76:NO)、それだけでは、S10でRAM27に記憶された読取画像データが、原稿押さえ部材46の対向面46Aを読み取った読取画像データであるか、例えば黒ベタパターンなどの特定画像が記載された原稿シートGを読み取った読取画像データであるか判断できない。そのため、CPU20は、算出した各色の最大画素数とRAM27に記憶された参照最大画素数とを更に比較し、算出した各色のピーク輝度とRAM27に記憶された参照ピーク輝度とを更に比較する(S78)。
CPU20は、算出した全色の最大画素数と参照最大画素数算出とが所定範囲で一致し、且つ、算出した全色のピーク輝度と参照ピーク輝度とが所定範囲で一致する場合(S78:YES)、S10でRAM27に記憶された読取画像データが、原稿押さえ部材46の対向面46Aを読み取った読取画像データに切り換わったと判断する。この場合、CPU20は、当該読取画像データが読み取られたタイミングにおいて、原稿シートGの後端が読取位置P1に到達したと判断し、つまり、当該読取画像データが、原稿シートGの後端を読み取った読取画像データと判断し(S80)、後端検出処理を終了する。
一方、CPU20は、算出した少なくとも一色のエッジ画素数と参照エッジ画素数との差が閾値以上に維持されている場合(S76:YES)、或は、算出した少なくとも一色の最大画素数と参照最大画素数算出とが所定範囲で一致しない場合、或は、算出した少なくとも一色のピーク輝度と参照ピーク輝度とが所定範囲で一致しない場合(S78:NO)、S10でRAM27に記憶された読取画像データは、原稿シートGを読み取った読取画像データであると判断する。つまり、原稿シートGの後端が読取位置P1に到達しておらず、原稿シートGの後端を検出していないと判断し(S82)、後端検出処理を終了する。
後端検出処理終了後、CPU20は、図3において、後端検出処理において後端が検出されたか否かを確認する(S14)。CPU20は、後端が検出されていない場合(S14:NO)、S10からの処理を繰り返す。一方、後端が検出されている場合(S14:YES)、CPU20は、画像読取部30に対して原稿シートGの読取停止を指示する(S16)。
次に、CPU70は、Fセンサ13の状態を確認し(S18)、Fセンサ13がオンしている場合(S18:YES)、つまり、給紙トレイ2に原稿シートGが残っている場合には、S6からの処理を繰り返す。一方、Fセンサ13がオフしている場合(S18:NO)、つまり、給紙トレイ2に原稿シートGが残っていない場合には、搬送部15に対して原稿シートGの搬送停止を指示して(S20)、読取処理を終了する。
4.本実施形態の効果
(1)本実施形態の画像読取装置1では、原稿シートGの先端及び後端を判断するのに用いられる検出領域KRを設定する際に、現在設定されている検出領域KRを用いて算出されたエッジ画素数を基準エッジ画素数と比較し、算出したエッジ画素数と基準エッジ画素数とが所定範囲で一致しない場合、検出領域KRを再設定する。
(1)本実施形態の画像読取装置1では、原稿シートGの先端及び後端を判断するのに用いられる検出領域KRを設定する際に、現在設定されている検出領域KRを用いて算出されたエッジ画素数を基準エッジ画素数と比較し、算出したエッジ画素数と基準エッジ画素数とが所定範囲で一致しない場合、検出領域KRを再設定する。
基準エッジ画素数は、原稿押さえ部材46の対向面46Aにゴミ60の付着が少ない使用初期段階で読み取られたエッジ画素数である。そのため、算出したエッジ画素数と基準エッジ画素数とが所定範囲で一致しない場合、現在設定されている検出領域KRにゴミ60が付着したことが解る。検出領域KRにゴミ60が付着していると、例えば、検出領域KRで算出されたエッジ画素数がゴミ60により増大してしまい、原稿シートGの先端が読取位置P1に到達した際のエッジ画素数の増大と区別することができず、原稿シートGの先端を検出することができない問題が生じる。また、原稿シートGが読取位置P1を通過する際に、ゴミ60が検出領域KRから離反し、原稿シートGの通過前のエッジ画素数と通過後のエッジ画素数が異なり、原稿シートGの先端を検出することができない問題が生じる。
本実施形態の画像読取装置1では、現在設定されている検出領域KRにゴミ60が付着している場合には、検出領域KRを再設定する。これにより、現在設定されている検出領域KRにゴミ60が付着している場合でも、再設定により検出領域KRからゴミ60が付着している範囲を排除することができ、ゴミ60の影響を抑制して、原稿シートGの先端及び後端を検出することができる。
(2)本実施形態の画像読取装置1では、検出領域KRを再設定する際に、再設定された検出領域KRを用いて再度算出されたエッジ画素数を基準エッジ画素数と比較し、これらの値が所定範囲で一致するまで、検出領域KRの再設定を繰り返す。そのため、再設定された検出領域KRでは、ゴミ60の付着が比較的少ないことから、この検出領域KRを用いて、原稿シートGの先端及び後端を性格に検出することができる。
(3)そして、検出領域KRが再設定された場合には、再設定された検出領域KRに係る位置XをRAM27に初期位置X0として記憶し、次回の検出領域KRの設定に用いる。次回の検出領域KRの設定では、前回の検出領域KRの設定において、ゴミ60の付着が比較的少ないと判断された領域を、初めの検出領域KRに設定する。そのため、はじめに設定された検出領域KRによって、算出されたエッジ画素数と基準エッジ画素数とを所定範囲で一致させやすい。
(4)一方、検出領域KRを再設定しても、算出されたエッジ画素数と基準エッジ画素数とが所定範囲で一致する検出領域KRを設定できない場合には、表示部に原稿押さえ部材46の対向面46Aの清掃指示を表示する。これに応じて使用者の清掃が行われれば、検出領域KRを設定することができるようになり、この検出領域KRを用いて、原稿シートGの先端及び後端を性格に検出することができる。
(5)本実施形態の画像読取装置1では、読取範囲YHにおいて検出領域KRを設定可能な領域が限られており、当該領域が、搬送部15が搬送可能な最小サイズの原稿シートGSの原稿幅領域WRに設定されている。そのため、画像読取装置1に原稿シートGSが搬送される場合でも、設定された検出領域KRを用いて、原稿シートGの先端及び後端を性格に検出することができる。
<実施形態2>
実施形態2を、図8、9を用いて説明する。本実施形態では、読取処理における参照データ取得処理が、実施形態1と異なる。以下の説明では、実施形態1と同一の内容については重複した記載を省略する。
実施形態2を、図8、9を用いて説明する。本実施形態では、読取処理における参照データ取得処理が、実施形態1と異なる。以下の説明では、実施形態1と同一の内容については重複した記載を省略する。
1.参照データ取得処理
図9に示すように、CPU20は、処理を開始すると、実施形態1と同一のS22〜S28の処理を実行し、算出したエッジ画素数をROM26に記憶された基準エッジ画素数と比較する(S30)。そして、算出したエッジ画素数と基準エッジ画素数とが、所定範囲で一致しない場合(S30:NO)、検出領域KRを再設定する(S86〜S90)。
図9に示すように、CPU20は、処理を開始すると、実施形態1と同一のS22〜S28の処理を実行し、算出したエッジ画素数をROM26に記憶された基準エッジ画素数と比較する(S30)。そして、算出したエッジ画素数と基準エッジ画素数とが、所定範囲で一致しない場合(S30:NO)、検出領域KRを再設定する(S86〜S90)。
検出領域KRの再設定において、CPU20は、まず、S26においてRAM27に記憶された読取画像データをROM26に記憶された基準読取画像データと比較する(S86)。ここで、基準読取画像データとは、基準エッジ画素数と同様に、画像読取装置1の使用初期段階であって、原稿押さえ部材46の対向面46Aにゴミ60の付着が少ない状態で読み取られた読取画像データである。基準読取画像データは、基準データの一例である。
CPU20は、S26においてRAM27に記憶された読取画像データをROM26に記憶された基準読取画像データと対応する画素データ毎に比較する。そして、S26においてRAM27に記憶された読取画像データに含まれる画素データのうち、その輝度値が対応する基準読取画像データの画素データの輝度値と所定範囲で一致しない画素データを、異常画素データとして検出する。
次に、CPU20は、現在設定されている検出領域KRに異常画素データが含まれているかを確認し、異常画素データが含まれている場合(S88:YES)、異常画像データが含まれないように検出領域KRを再設定する(S90)。つまり、異常画像データに係る受光素子35が検出領域KRに含まれないように検出領域KRを再設定する。
具体的には、図9に示すように、現在設定されている検出領域KRを、異常画像データが含まれている領域ARと、異常画像データが含まれていない領域BRとに区分し、異常画像データが含まれている領域BRを現在設定されている検出領域KRと異なる領域CRに再設定する。本実施形態では、領域CRとして領域ARと隣接しない領域に設定された結果、再設定された検出領域KRが、主走査方向D1において分離された2つの領域AR、CRから構成されることとなる。
領域CRとしては、異常画像データがふくまれていない範囲から選択され、その主走査方向D1における長さが、領域BRの主走査方向D1における長さと等しい。そのため、再設定される検出領域KR(=領域AR+領域CR)の主走査方向D1における長さの合計は、現在設定されている検出領域KR(=領域AR+領域BR)の主走査方向D1における長さと等しく、規定長L0である。
CPU20は、S26においてRAM27に記憶された読取画像データのうち、新たに設定された検出領域KRの読取画像データに対してエッジ画素数を算出し(S92)、当該エッジ画素数の算出に用いた検出領域KRにおける位置Xを、初期位置X0としてRAM27に記憶する(S96)。この際、検出領域KRが再設定されている場合には、再設定された検出領域KRに関する情報Y、例えば、領域BR、CRの位置や主走査方向D1における長さの情報を併せて記憶する。
一方、現在設定されている検出領域KRに異常画素データが含まれているかを確認し、異常画素データが含まれていない場合(S88:NO)、基準読取画像データに何らかの異常が発生している可能性が高い。この場合、CPU20は、表示部12にエラーの発生の表示を指示し(S94)、参照データ取得処理を終了する。
4.本実施形態の効果
(1)本実施形態の画像読取装置1では、検出領域KRを再設定する際に、異常画素データの有無を検出し、異常画素データが有る場合には、異常画素データに係る受光素子35が存在する範囲を除いて検出領域KRを再設定する。そのため、再設定された検出領域KRでは、異常画素データが取得されないことから、この検出領域KRを用いて、原稿シートGの先端及び後端を性格に検出することができる。
(1)本実施形態の画像読取装置1では、検出領域KRを再設定する際に、異常画素データの有無を検出し、異常画素データが有る場合には、異常画素データに係る受光素子35が存在する範囲を除いて検出領域KRを再設定する。そのため、再設定された検出領域KRでは、異常画素データが取得されないことから、この検出領域KRを用いて、原稿シートGの先端及び後端を性格に検出することができる。
(2)本実施形態の画像読取装置1では、検出された異常画素データに基づいて検出領域KRを再設定するので、再設定を繰り返す必要がなく、1回の再設定で異常画素データが取得されない、すなわち、算出されるエッジ画素数が基準エッジ画素数と所定範囲で一致する検出領域KRを再設定することができる。
(3)本実施形態の画像読取装置1では、検出領域KRを、主走査方向D1において複数に分離された領域の集合体として再設定する。原稿押さえ部材46の対向面46Aにゴミ60が付着する場合、ゴミ60が付着する数や場所は不規則であり、例えば、細かいゴミ60が複数個付着した場合、ゴミ60が付着していない領域として、主走査方向D1に規定長L0を有する連続した領域を確保することが難しい場合も少なくない。この画像読取装置1によれば、検出領域KRを主走査方向D1において複数に分離された領域の集合体として再設定するので、主走査方向D1に規定長L0を有する連続した領域を確保できない場合でも、検出領域KRを再設定することができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような種々の態様も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、スキャナ機能を備えた画像読取装置1を用いて説明を行ったが、本発明はこれに限られず、プリンタ機能、コピー機能、ファクシミリ機能などを備えた複合機であっても良い。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような種々の態様も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、スキャナ機能を備えた画像読取装置1を用いて説明を行ったが、本発明はこれに限られず、プリンタ機能、コピー機能、ファクシミリ機能などを備えた複合機であっても良い。
(2)上記実施形態では、画像読取装置1が1つのCPU20及び1つのASIC29を有し、このCPU20が必要に応じてASIC29を用いて読取処理等の各種処理を実行する制御部が構成される例を用いて説明を行ったが、本発明はこれに限られない。例えば、CPUのみにより制御部が実行する処理を実行してもよければ、ASICのみにより制御部が実行する処理を実行していてもよい。さらには、単数又は複数のCPU及びASICによって、制御部が実行する処理を実行していてもよい。
(3)また、CPU20が実行するプログラムは必ずしもROM26に記憶されている必要はなく、CPU20自身に記憶されていてもよければ、他の記憶装置に記憶されていても良い。
(4)上記実施形態1では、検出領域KRを再設定する際に、新たに設定された検出領域KRが、主走査方向D1において連続し、且つ、現在設定されている検出領域KRと重ならない領域に設定される例を用いて説明を行ったが、これに限られない。例えば、新たに設定された検出領域KRは、主走査方向D1において分離された複数の領域に再設定されてもよければ、その一部が現在設定されている検出領域と重なる領域に設定されてもよい。
(5)また、上記実施形態2では、検出領域KRを再設定する際に、新たに設定された検出領域KRが、主走査方向D1において分離され、且つ、現在設定されている検出領域KRとその一部が重なる領域に設定される例を用いて説明を行ったが、これに限られない。例えば、新たに設定された検出領域KRは、主走査方向D1において連続する領域に再設定されてもよければ、現在設定されている検出領域KRと重ならない領域に設定されてもよい。
<参考例>
参考例の実施形態を、図10を用いて説明する。参考例の実施形態では、読取処理における参照データ取得処理が、実施形態1、2と異なる。以下の説明では、実施形態1と同一の内容については重複した記載を省略する。
1.参考例の概要
参考例によって開示される画像読取装置は、原稿シートを搬送する搬送部と、搬送経路上の読取位置で画像を読み取る画像読取部と、前記画像読取部に対して前記搬送経路を挟んで対向配置された対向部材と、記憶部と、制御部と、を備え、前記画像読取部は、主走査方向に並んだ複数の受光素子を有し、各受光素子を用いて画素データを取得して、読取画像データを取得し、前記制御部は、前記画像読取部に前記対向部材を読み取らせ、前記画像読取部が主走査方向群毎に読み取りを行う読取範囲の前記読取画像データを取得する取得処理と、前記取得処理によって取得された前記読取画像データに含まれる前記画素データに、前記対向部材を前記画像読取部が読み取った際の読取画像データの基準となる前記記憶部に記憶された前記各受光素子の基準データであって、対応する前記受光素子の前記基準データと異なる異常画素データがあるか否かを判断する異常画素判断処理と、前記異常画素判断処理において前記異常画素データがあると判断された場合、前記異常画素データに係る前記受光素子を除いて検出領域を設定する設定処理と、前記搬送部が前記原稿シートを前記読取位置に到達させる前から前記画像読取部に画像の読み取りを開始させ、前記主走査方向群毎に、順次、前記設定処理で設定された前記検出領域内の読取画像データの値を取得する読取処理と、前記読取処理によって取得された前記検出領域の前記読取画像データの値が規定値以上、変化した場合、当該読取画像データの位置を前記原稿シートの端と判断する端判断処理と、を実行する。
参考例の実施形態を、図10を用いて説明する。参考例の実施形態では、読取処理における参照データ取得処理が、実施形態1、2と異なる。以下の説明では、実施形態1と同一の内容については重複した記載を省略する。
1.参考例の概要
参考例によって開示される画像読取装置は、原稿シートを搬送する搬送部と、搬送経路上の読取位置で画像を読み取る画像読取部と、前記画像読取部に対して前記搬送経路を挟んで対向配置された対向部材と、記憶部と、制御部と、を備え、前記画像読取部は、主走査方向に並んだ複数の受光素子を有し、各受光素子を用いて画素データを取得して、読取画像データを取得し、前記制御部は、前記画像読取部に前記対向部材を読み取らせ、前記画像読取部が主走査方向群毎に読み取りを行う読取範囲の前記読取画像データを取得する取得処理と、前記取得処理によって取得された前記読取画像データに含まれる前記画素データに、前記対向部材を前記画像読取部が読み取った際の読取画像データの基準となる前記記憶部に記憶された前記各受光素子の基準データであって、対応する前記受光素子の前記基準データと異なる異常画素データがあるか否かを判断する異常画素判断処理と、前記異常画素判断処理において前記異常画素データがあると判断された場合、前記異常画素データに係る前記受光素子を除いて検出領域を設定する設定処理と、前記搬送部が前記原稿シートを前記読取位置に到達させる前から前記画像読取部に画像の読み取りを開始させ、前記主走査方向群毎に、順次、前記設定処理で設定された前記検出領域内の読取画像データの値を取得する読取処理と、前記読取処理によって取得された前記検出領域の前記読取画像データの値が規定値以上、変化した場合、当該読取画像データの位置を前記原稿シートの端と判断する端判断処理と、を実行する。
2.参照データ取得処理
図10に、参考例の実施形態における参照データ取得処理のフローチャートを示す。なお、フローチャートにおける各処理の内容は、同じステップ番号が記載された実施形態1、2における参照データ取得処理の処理の内容と同一であり、重複した説明を省略する。
図10に、参考例の実施形態における参照データ取得処理のフローチャートを示す。なお、フローチャートにおける各処理の内容は、同じステップ番号が記載された実施形態1、2における参照データ取得処理の処理の内容と同一であり、重複した説明を省略する。
3.参考例の実施形態の効果
参考例の画像読取装置では、原稿シートの端を判断するのに用いられる検出領域を設定する際に、異常画素データが取得される受光素子を除いて検出領域を設定することで、設定された検出領域を用いて、原稿シートの先端や後端が読取範囲に到達したことを正確に判定することができる。
参考例の画像読取装置では、原稿シートの端を判断するのに用いられる検出領域を設定する際に、異常画素データが取得される受光素子を除いて検出領域を設定することで、設定された検出領域を用いて、原稿シートの先端や後端が読取範囲に到達したことを正確に判定することができる。
1:画像読取装置、30:画像読取部、31:光源、32:LED、34:受光部、35:受光素子、46:原稿押さえ部材、46A:対向面、52:突出部、60:ゴミ、D1:主走査方向、D2:搬送方向、KR:検出領域、L0:規定長、P1:読取位置、WR:原稿幅領域、X:位置、X0:初期位置、XA:境界位置、XB:境界位置、Y:情報、YH:読取範囲
Claims (7)
- 原稿シートを搬送する搬送部と、
搬送経路上の読取位置で画像を読み取る画像読取部と、
前記画像読取部に対して前記搬送経路を挟んで対向配置された対向部材と、
記憶部と、
制御部と、
を備え、
前記制御部は、
前記画像読取部に前記対向部材を読み取らせ、前記画像読取部が主走査方向群毎に読み取りを行う読取範囲の一部に設定された検出領域内の読取画像データを取得する取得処理と、
前記取得処理によって取得された前記読取画像データの値と前記対向部材を前記画像読取部が読み取った際の読取画像データの基準となる前記記憶部に記憶された基準値とを比較する比較処理と、
前記比較処理において前記読取画像データの値が前記基準値と異なると判断された場合、前記読取範囲において現在設定されている前記検出領域と少なくとも一部が異なる検出領域を再設定する再設定処理と、
前記搬送部が前記原稿シートを前記読取位置に到達させる前から前記画像読取部に画像の読み取りを開始させ、前記主走査方向群毎に、順次、読取画像データを取得する読取処理と、
前記読取処理によって取得された前記検出領域の前記読取画像データの値が規定値以上、変化した場合、当該読取画像データの位置を前記原稿シートの端と判断する端判断処理と、
を実行する、
画像読取装置。 - 請求項1記載の画像読取装置であって、
前記制御部は、
前記再設定処理において前記検出領域が再設定された場合、
前記取得処理では、再設定された前記検出領域内の前記読取画像データの値を再取得し、
前記比較処理では、再取得された前記検出領域内の前記読取画像データの値と前記基準値とを比較し、
前記検出領域内の前記読取画像データの値と前記基準値とが一致するまで、前記再設定処理と、前記取得処理と、前記比較処理とを繰り返す、
画像読取装置。 - 請求項1記載の画像読取装置であって、
前記画像読取部は、前記主走査方向に並んだ複数の受光素子を有し、各受光素子を用いて画素データを取得して、前記読取画像データを取得し、
前記記憶部には、前記各受光素子の基準データが記憶されており、
前記制御部は、
更に、
前記比較処理において前記読取画像データの値が前記基準値と異なると判断された場合、前記取得処理における読み取りで取得された前記読取画像データに含まれる前記画素データに、対応する前記基準データと異なる異常画素データがあるか否かを判断する異常画素判断処理と、
を実行し、
前記再設定処理では、前記異常画素判断処理において前記異常画素データがあると判断された場合、前記異常画素データに係る前記受光素子を除いて前記検出領域を再設定する、
画像読取装置。 - 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の画像読取装置であって、
前記再設定処理では、前記検出領域を、複数の構成領域から成り、各構成領域は他の構成領域から前記主走査方向に分離されており、前記各構成領域の前記主走査方向における幅の合計が、再設定する前の前記検出領域の幅、又は、幅の合計と等しくなる検出領域に再設定する、
画像読取装置。 - 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の画像読取装置であって、
更に、
表示部、
を備え、
前記読取範囲には、前記検出領域を設定可能な限界領域が設定されており、
前記制御部は、
更に、
前記再設定処理において再設定された前記検出領域の少なくとも一部が前記限界領域を超える場合、前記表示部に対して前記対向部材の清掃指示を表示させる表示処理、
を実行する、
画像読取装置。 - 請求項5記載の画像読取装置であって、
更に、
載置台、
を備え、
前記搬送部は、前記主走査方向において前記載置台に中央基準に載置された前記原稿シートを搬送し、
前記限界領域は、前記主走査方向において中央基準に、前記搬送部によって搬送可能な最小サイズの前記原稿シートの前記主走査方向における幅を有する領域として設定される、
画像読取装置。 - 請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の画像読取装置であって、
前記記憶部には、前記検出領域に初めに設定される初期設定領域が記憶されており、
前記制御部は、
更に、
前記比較処理において再取得された前記読取画像データの値と前記基準値とが一致した場合、前記読取画像データの値に係る前記検出領域を前記初期設定領域として前記記憶部に記憶する記憶処理、
を実行する、
画像読取装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013095180A JP2014216988A (ja) | 2013-04-30 | 2013-04-30 | 画像読取装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2013095180A JP2014216988A (ja) | 2013-04-30 | 2013-04-30 | 画像読取装置 |
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JP2014216988A true JP2014216988A (ja) | 2014-11-17 |
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ID=51942285
Family Applications (1)
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021035018A (ja) * | 2019-08-29 | 2021-03-01 | 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 | 画像形成装置 |
-
2013
- 2013-04-30 JP JP2013095180A patent/JP2014216988A/ja active Pending
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