JP5983297B2 - ガス流量可変機構及び過給機 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用過給機等の過給機におけるタービンインペラ等のインペラ側へ供給される排気ガス等のガスの流量を可変とするためのガス流量可変機構等に関する。
車両用過給機等の過給機による過給圧の過度の上昇を防止する対策として、通常、過給機におけるタービンハウジング(過給機ハウジングを構成するハウジングの1つ)の内部には、排気ガスの一部をタービンインペラをバイパスさせるためのバイパス通路が形成される共に、タービンハウジングの適宜位置には、バイパス通路の開口部を開閉するウェイストゲートバルブ(ガス流量可変機構の1つ)が設けられている。そして、ウェイストゲートバルブの一般的な構成等は、次のようになる。
タービンハウジングの外壁に貫通形成した支持穴には、ブッシュが圧入して設けられており、このブッシュには、ステムが回動可能に支持されており、このステムの基端部(一端部)は、タービンハウジングの外側へ突出してある。また、ステムの基端部には、リンク部材が一体的に設けられており、このリンク部材は、アクチュエータの駆動によりステムの軸心周りに正逆方向へ揺動するものである。
ステムの先端部(他端部)には、取付部材が一体的に設けられており、この取付部材には、バルブがガタ(微動)を許容された状態で設けられており、換言すれば、ステムの先端部には、バルブが取付部材を介して設けられている。また、バルブは、ステムの回動によって揺動可能であって、パイパス通路の開口部側(出口側)のバルブシートに対して当接離隔できるように構成され、換言すれば、タービンインペラ側に供給される排気ガスの流量を可変できるように構成されている。なお、バルブは、過給機におけるコンプレッサインペラの出口側の圧力が設定圧に達するまで、バイパス通路の開口部側のバルブシートに当接した状態にある。
従って、過給機の運転中に、コンプレッサインペラの出口側の圧力が設定圧に達すると、アクチュエータの駆動によりリンク部材を正方向(一方向)へ揺動させて、ステムを正方向へ回動させることにより、バルブを正方向へ揺動させて、バイパス通路の開口部側のバルブシートから離隔させる。これにより、ウェイストゲートバルブによってバイパス通路の開口部を開いて、排気ガスの一部をタービンインペラをバイパスさせて、タービンインペラ側へ供給される排気ガスの流量を減少させることができる。
また、コンプレッサインペラの出口側の圧力が設定圧未満になると、アクチュエータの駆動によりリンク部材を逆方向(他方向)へ揺動させて、ステムを逆方向へ回動させることにより、バルブを逆方向へ揺動させて、バイパス通路の開口部側のバルブシートに当接させる。これにより、ウェイストゲートバルブによってバイパス通路の開口部を閉じて、ウェイストゲートバルブを元の状態に復帰させることができる。
なお、本発明に関連する先行技術として特許文献1及び特許文献2に示すものがある。
特開2009−236088号公報 特開2008−101589号公報
ところで、過給機の運転中におけるブッシュ内でのステムの振動を抑えて、ウェイストゲートバルブからの騒音を低減するには、ブッシュの軸長を長くする必要があり、それに伴い、タービンハウジングの支持穴に圧入されるブッシュの圧入長さが長くなる。また、近年、過給機の高効率化の要請により、タービンハウジング内における排気ガスの温度が上昇する傾向にあり、過給機の運転中の高温環境下におけるタービンハウジングの支持穴に対するブッシュの耐抜け性、及びタービンハウジングの支持穴とブッシュとの間のガスシール性を十分に確保するには、ウェイストゲートバルブの組付け時におけるブッシュの圧入代を大きく設定する必要がある。一方、ブッシュの圧入長さが長いまま、ブッシュの圧入代を大きく設定すると、ブッシュの圧入に要する労力が増大して、ウェイストゲートバルブの組付け作業の時間が長くなって、ウェイストゲートバルブの組付け性が低下する。
つまり、ウェイストゲートバルブからの騒音を低減し、かつ過給機の運転中の高温環境化におけるタービンハウジングの支持穴に対するブッシュの耐抜け性等を十分に確保した上で、ウェイストゲートバルブの組付け性を向上させることは困難であるという問題がある。
なお、前述の問題は、ウェイストゲートバルブだけでなく、過給機に用いられる他のガス流量可変機構においても同様に生じるものである。
そこで、本発明は、前述の問題を解決することができる、新規な構成のガス流量可変機構等を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様は、過給機におけるインペラ側に供給されるガスの流量を可変とするガス流量可変機構において、前記過給機における過給機ハウジングに貫通形成した支持穴に圧入して設けられたブッシュと、前記ブッシュに回動可能に支持され、基端部が前記過給機ハウジングの外側へ突出したステムと、 前記ステムの基端部に一体的に設けられ、アクチュエータの駆動により前記ステムの軸心周りに正逆方向へ揺動するリンク部材と、前記ステムに設けられ、前記ステムの回動によって揺動可能又は回動可能であって、前記インペラ側に供給されるガスの流量を可変できるように構成されたガス流量可変部材と、を具備し、前記ブッシュは、圧入によって前記過給機ハウジングの前記支持穴の内周面に圧接する圧接円筒部、及び前記過給機ハウジングの外壁の表面よりも前記過給機ハウジングの内側であって前記圧接円筒部よりも圧入方向側に位置しかつ前記圧接円筒部よりも細い形状を呈した細筒部を有し、前記細筒部の一部分が前記過給機ハウジングの前記支持穴内に位置していることである。
ここで、本願の明細書及び特許請求の範囲において、「インペラ」とは、タービンインペラ及びコンプレッサインペラを含む意であって、「ガス」とは、排気ガス及び空気を含む意である。また、「ガス流量可変機構」とは、バイパス通路の開口部を開閉するウェイストゲートバルブを含む意であって、ウェイストゲートバルブに限定されるものではない。
第1の態様によると、前記過給機の運転中に、前記アクチュエータの駆動により前記リンク部材を正方向(一方向)へ揺動させて、前記ステムを正方向へ回動させることにより、前記バルブを正方向へ揺動又は回動させることができる。なお、前記バルブが正方向へ揺動又は回動することによって、前記インペラ側へ供給されるガスの流量が減少する場合と増加する場合がある。
前記アクチュエータの駆動により前記リンク部材を逆方向(他方向)へ揺動させて、前記ステムを逆方向へ回動させることにより、前記バルブを逆方向へ揺動又は回動させることができる。なお、前記バルブが逆方向へ揺動又は回動することによって、前記インペラ側へ供給されるガスの流量が増加する場合と減少する場合がある(第1の特徴による通常の作用)。
第1の態様による通常の作用を奏する他に、前記ブッシュが前記圧接円筒部よりも細い形状を呈した前記細筒部を有し、前記細筒部が前記過給機ハウジングの外壁の表面よりも前記過給機ハウジングの内側に位置しているため、前記ブッシュの軸長を長くしても、前記細筒部の軸長分だけ、前記過給機ハウジングの前記支持穴に圧入される前記ブッシュの圧入長さを短くすることができる。
本発明の第2の態様は、エンジンからの排気ガスのエネルギーを利用して、前記エンジンに供給される空気を過給する過給機であって、第1の態様からなるガス流量可変機構を具備したことである。
第2の態様によると、第1の態様による作用と同様の作用を奏する。
本発明によれば、前記ブッシュの軸長を長くしても、前記細筒部の軸長分だけ、前記過給機ハウジングの前記支持穴に圧入される前記ブッシュの圧入長さを短くできるため、前記過給機の運転中における前記ブッシュ内での前記ステムの振動を抑えつつ、前記ブッシュの圧入代を大きく設定しても、前記ブッシュの圧入に要する労力を低減することができる。よって、前記ガス流量可変機構からの騒音を低減し、かつ前記過給機の運転中の高温環境化における前記過給機ハウジングの支持穴に対する前記ブッシュの耐抜け性、及び前記過給機ハウジングの前記支持穴と前記ブッシュとの間のガスシール性を十分に確保した上で、前記ガス流量可変機構の組付け作業の時間を短縮して、前記ガス流量可変機構の組付け性を向上させることができる。
図1は、図5における矢視部Iの拡大図である。 図2(a)(b)は、タービンハウジングの支持穴にブッシュを圧入した状態を示す図である。 図3(a)(b)は、タービンハウジングの支持穴にブッシュを圧入した状態を示す図である。 図4は、図1におけるIV-IV線に沿ったウェイストゲートバルブの断面図である。 図5は、図6におけるV-V線に沿った断面図である。 図6は、本発明の実施形態に係る車両用過給機の部分正面図である。 図7は、本発明の実施形態に係る車両用過給機の正断面図である。
本発明の実施形態について図1から図7を参照して説明する。なお、図面に示すとおり、「L」は、左方向、「R」は、右方向である。
図7に示すように、本発明の実施形態に係る車両用過給機1は、エンジン(図示省略)からの排気ガスのエネルギーを利用して、エンジンに供給される空気を過給(圧縮)するものである。そして、車両用過給機1の具体的な構成等は、以下のようになる。
車両用過給機1は、過給機ハウジング3を具備しており、この過給機ハウジング3は、センターハウジングとしてのベアリングハウジング5と、このベアリングハウジング5の右側に設けられた第1サイドハウジングとしてのコンプレッサハウジング7と、ベアリングハウジング5の左側に設けられた第2サイドハウジングとしてのタービンハウジング9とを備えている。ここで、ベアリングハウジング5は、鋳鉄等により構成され、コンプレッサハウジング7は、アルミ合金等により構成され、タービンハウジング9は、鋳鋼等により構成されている。
ベアリングハウジング5内には、一対のラジアルベアリング11及び一対のスラストベアリング13が設けられている。また、複数のベアリング11,13には、左右方向へ延びたロータ軸(タービン軸)15が回転可能に設けられており、換言すれば、ベアリングハウジング5には、ロータ軸15が複数のベアリング11,13を介して回転可能に設けられている。
コンプレッサハウジング7内には、遠心力を利用して空気を圧縮するコンプレッサインペラ17がその軸心(コンプレッサインペラ17の軸心、換言すれば、ロータ軸15の軸心)周りに回転可能に設けられている。また、コンプレッサインペラ17は、ロータ軸15の右端部に一体的に連結されたコンプレッサディスク(コンプレッサホイール)19と、このコンプレッサディスク19の外周面(ハブ面)に周方向に等間隔に設けられた複数のコンプレッサブレード21とを備えている。
コンプレッサハウジング7におけるコンプレッサインペラ17の入口側(コンプレッサハウジング7の右側)には、空気を導入するための空気導入口23が形成されており、この空気導入口23は、空気を浄化するエアクリーナー(図示省略)に接続可能である。また、ベアリングハウジング5とコンプレッサハウジング7との間におけるコンプレッサインペラ17の出口側には、圧縮された空気を昇圧する環状のディフューザ流路25が形成されている。更に、コンプレッサハウジング7の内部には、渦巻き状のコンプレッサスクロール流路27がコンプレッサインペラ17を囲むように形成されており、このコンプレッサスクロール流路27は、ディフューザ流路25に連通してある。そして、コンプレッサハウジング7の外壁の適宜位置には、圧縮された空気を排出するための空気排出口29が形成されており、この空気排出口29は、コンプレッサスクロール流路27に連通してあって、エンジンの給気マニホールド(図示省略)に接続可能である。
タービンハウジング9内には、排気ガスの圧力エネルギーを利用して回転力(回転トルク)を発生させるタービンインペラ31がその軸心(タービンインペラ31の軸心、換言すれば、ロータ軸15の軸心)周りに回転可能に設けられている。また、タービンインペラ31は、ロータ軸15の左端部に一体的に設けられたタービンディスク(タービンホイール)33と、このタービンディスク33の外周面(ハブ面)に周方向に等間隔に設けられた複数のタービンブレード35とを備えている。
図5から図7に示すように、タービンハウジング9の外壁の適宜位置には、排気ガスを導入するための排気ガス導入口37が形成されており、この排気ガス導入口37は、エンジンの排気マニホールド(図示省略)に接続可能である。また、タービンハウジング9の内部におけるタービンインペラ31の入口側には、渦巻き状のタービンスクロール流路39が形成されており、このタービンスクロール流路39は、排気ガス導入口37に連通してある。そして、タービンハウジング9におけるタービンインペラ31の出口側(タービンハウジング9の左側)には、排気ガスを排出するための排気ガス排出口41が形成されており、この排気ガス排出口41は、タービンスクロール流路39に連通してある。更に、タービンハウジング9における排気ガス排出口41の径方向外側には、排気ガスを排出するための別の排気ガス排出口43が形成されており、排気ガス排出口41及び別の排気ガス排出口43は、排気ガスを浄化する触媒(図示省略)に接続管(図示省略)を介して接続可能である。なお、排気ガス排出口41及び別の排気ガス排出口43は、タービンハウジング9の出口に相当する。
タービンハウジング9の内部には、排気ガス導入口37から導入した排気ガスの一部をタービンインペラ31をバイパスさせて別の排気ガス排出口43側へ導出するためのバイパス通路45が形成されている。また、タービンハウジング9の適宜位置には、バイパス通路45の開口部を開閉するウェイストゲートバルブ47が設けられており、このウェイストゲートバルブ47は、タービンインペラ31側へ供給される排気ガスの流量を可変とするガス流量可変機構の1つである。そして、本発明の実施形態の要部であるウェイストゲートバルブ(ガス流量可変機構)47の具体的な構成は、次のようになる。
図1及び図5に示すように、タービンハウジング9に貫通して形成した支持穴49には、ブッシュ51が圧入して設けられており、このブッシュ51は、燒結金属等により構成されている。また、ブッシュ51には、ステム(回動軸)53が回動可能に支持されており、このステム53の基端部(一端部)は、タービンハウジング9の外側へ突出してある。また、ステム53の基端部には、リンク部材(リンク板)55が溶接等によって一体的に設けられており、このリンク部材55は、アクチュエータ57の駆動によりステム53の軸心周りに正逆方向へ揺動するようになっている。ここで、アクチュエータ57は、例えば特開平10−103069号公報、特開2008−25442号公報等に示すように、ダイヤフラム(図示省略)を内蔵した公知の構成からなるものであって、コンプレッサインペラ17の出口側の圧力が設定圧に達するとリンク部材55を正方向(一方向)へ揺動させると共に、コンプレッサインペラ17の出口側の圧力が設定圧未満になるとリンク部材55を逆方向(他方向)へ揺動させるようになっている。
ステム53の先端部(他端部)には、取付部材(取付板)59が溶接等によって一体的に設けられており、この取付部材59は、タービンハウジング9内に位置してある。また、取付部材59は、ステム53に一体的に取付られた取付スリーブ61、及び取付スリーブ61に一体的に設けられた取付タング63を備えており、取付タング63には、取付穴65が貫通形成されている。
取付タング63(取付部材59)の取付穴65には、ガス流量可変部材としてのバルブ67が嵌合して設けられており、このバルブ(ガス流量可変部材)67は、取付部材59に対するガタ(微動)が許容されている。換言すれば、ステム53の先端部には、バルブ67が取付部材59を介して設けられている。また、バルブ67は、ステム53の回動によって揺動可能であって、バイパス通路45の開口部側(出口側)のバルブシート69に対して当接離隔できるように構成され、換言すれば、タービンインペラ31側に供給される排気ガスの流量を可変できるように構成されている。更に、バルブ67の中央部には、取付部材59の取付穴65に嵌合するバルブ軸71が一体形成されており、バルブ軸71の先端部には、バルブ67を取付部材59に対して離脱不能にするための環状の止め金としての座金73がかしめ又は溶接等によって一体的に設けられている。ここで、コンプレッサインペラ17の出口側の圧力が設定圧に達するまでは、バルブ67はバルブシート69に当接した状態にあって、取付部材59に対するバルブ67のガタが許容されることによって、バイパス通路45の開口部側のバルブシート69に対するバルブ67の追従性(密着性)が確保されている。
続いて、本発明の実施形態のウェイストゲートバルブ47の特徴部分について説明する。
図1及び図2(a)に示すように、ブッシュ51は、前述のように、タービンハウジング9の支持穴49に圧入して設けてあり、ブッシュ51の圧入は、アーバーAの先端側部分Atをブッシュ51のブッシュ穴51hに嵌入した状態で、アーバーAを圧入方向PDへ移動させることによってなされるものである。また、ブッシュ51は、圧入によってタービンハウジング9の支持穴49の内周面に圧接する圧接円筒部75を有しており、圧接円筒部75の圧入方向PD側には、圧入方向PDに向かって縮径するテーパ部77が形成されている。また、ブッシュ51は、圧接円筒部75の他に、圧接円筒部75よりも細い形状を呈した細筒部79を有しており、この細筒部79は、タービンハウジング9の外壁の表面よりもタービンハウジング9の内側であって、圧接円筒部75よりも圧入方向PD側に位置している。
ここで、図2(b)及び図3(a)に示すように、細筒部79の一部分がタービンハウジング9の支持穴49内に位置するようにしても構わなく、図3(a)に示すように、ブッシュ51がタービンハウジング9の表面よりも外側に位置しかつ圧接円筒部75よりも細い形状の細筒部81を有するようにしても構わない。そして、ブッシュ51が圧接円筒部75の代わりに、圧入によってタービンハウジング9の支持穴49の内周面の穴方向一端側部分に圧接する第1圧接円筒部83と、圧入によってタービンハウジング9の支持穴49の内周面の穴方向他端側部分に圧接する第2圧接円筒部85とを有するようにしても構わない。この場合には、第1圧接円筒部83及び第2圧接円筒部85の圧入方向PD側には、圧入方向PDに向かって縮径するテーパ部87,89がそれぞれ形成され、ブッシュ51は、タービンハウジング9の支持穴49内における第1圧接円筒部83と第2圧接円筒部85の間に位置しかつ圧接円筒部83,85よりも細い形状を呈した別の細筒部91を有することになる。
なお、本発明の実施形態にあっては、細筒部79,81,91が圧接円筒部75,83,85と同様に円筒形状を呈しているが、角筒形状等の円筒形状以外の筒形状を呈してあっても構わない。
続いて、本発明の実施形態の作用及び効果について説明する。
排気ガス導入口37から導入した排気ガスがタービンスクロール流路39を経由してタービンインペラ31の入口側から出口側へ流通することにより、排気ガスの圧力エネルギーを利用して回転力(回転トルク)を発生させて、ロータ軸15及びコンプレッサインペラ17をタービンインペラ31と一体的に回転させることができる。これにより、空気導入口23から導入した空気を圧縮して、ディフューザ流路25及びコンプレッサスクロール流路27を経由して空気排出口29から排出することができ、エンジンに供給される空気を過給することができる(車両用過給機1の通常の作用)。
車両用過給機1の運転中に、コンプレッサインペラ17の出口側の圧力が設定圧に達すると、アクチュエータ57の駆動によりリンク部材55を正方向(一方向)へ揺動させて、ステム53を正方向へ回転させることにより、バルブ67を正方向へ揺動させて、バイパス通路45の開口部側のバルブシート69から離隔させる。これにより、ウェイストゲートバルブ47によってバイパス通路45の開口部を開いて、排気ガス導入口37から導入した排気ガスの一部をタービンインペラ31をバイパスさせて、タービンインペラ31側へ供給される排気ガスの流量を減少させることができる。
また、バイパス通路45の開口部を開いた後に、コンプレッサインペラ17の出口側の圧力が設定圧未満になると、アクチュエータ57の駆動によりリンク部材55を逆方向(他方向)へ揺動させて、ステム53を逆方向へ回転させることにより、バルブ67を逆方向へ揺動させて、バイパス通路45の開口部側のバルブシート69に当接させる。これにより、ウェイストゲートバルブ47によってバイパス通路45の開口部を閉じて、ウェイストゲートバルブ47を元の状態に復帰させることができる(ウェイストゲートバルブ47の通常の作用)。
車両用過給機1の通常の作用の他に、ブッシュ51が圧接円筒部75よりも細い形状を呈した細筒部79を有し、細筒部79がタービンハウジング9の外壁の表面よりもタービンハウジング9の内側に位置しているため、ブッシュ51の軸長を長くしても、細筒部79の軸長分だけ、タービンハウジング9の支持穴49に圧入されるブッシュ51の圧入長さを短くすることができる。特に、細筒部79の一部分がタービンハウジング9の支持穴49内に位置したり、ブッシュ51がタービンハウジング9の支持穴49内に位置する別の細筒部91を有したりする場合にあっては、タービンハウジング9の支持穴49に圧入されるブッシュ51の圧入力を低減することができる(ウェイストゲートバルブ47の特有の作用)。
従って、本発明の実施形態によれば、ブッシュ51の軸長を長くしても、細筒部79の軸長分だけ、タービンハウジング9の支持穴49に圧入されるブッシュ51の圧入長さを短くできるため、車両用過給機1の運転中におけるブッシュ51内でのステム53の振動を抑えつつ、ブッシュ51の圧入代を大きく設定しても、ブッシュ51の圧入に要する労力を低減することができる。特に、細筒部79の一部分がタービンハウジング9の支持穴49内に位置する場合等にあっては、タービンハウジング9の支持穴49に圧入されるブッシュ51の圧入力を低減できるため、ブッシュ51の圧入に要する労力をより低減することができる。よって、ウェイストゲートバルブ47からの騒音を低減し、かつ車両用過給機1の運転中の高温環境化におけるタービンハウジング9の支持穴49に対するブッシュ51の耐抜け性、及びタービンハウジング9の支持穴49とブッシュ51との間のガスシール性を十分に確保した上で、ウェイストゲートバルブ47の組付け作業の時間を短縮して、ウェイストゲートバルブ47の組付け性を向上させることができる。
なお、本発明に包含される権利範囲は、前述の実施形態に限定されないものである。即ち、本願のガス流量可変機構は、前述のウェイストゲートバルブ47等に限定されるものでなく、例えば、実開昭61ー33923号公報及び特開2001−263078号公報等に示すように、タービンハウジング(図示省略)内に形成された複数のタービンスクロール流路(図示省略)のうちのいずれかのタービンスクロール流路に対して排気ガスの供給状態と供給停止状態とを切り替える切替バルブ機構(図示省略)にも適用可能である。また、本願のガス流量可変機構は、例えば、特開2010−209688号公報、特開2011−106358号公報等に示すように、複数段のタービンハウジング(図示省略)のうちいずれかの段のタービンハウジングに対して排気ガスの供給状態と供給停止状態とを切り替える切替バルブ機構(図示省略)にも適用可能である。更に、本願のガス流量可変機構は、例えば、特開2011−247189号公報、特開2009−243300号公報等に示すように、可変ノズルユニット(図示省略)における複数の可変ノズル(図示省略)を回動させるノズル駆動機構(図示省略)にも適用可能である。そして、本願のガス流量可変機構は、例えば、特開2011−202574号公報、特開2011−185168号公報等に示すように、コンプレッサインペラ(図示省略)の入口側の流路面積を可変とする可変ベーン機構(図示省略)にも適用可能である。
A アーバー
PD 圧入方向
1 車両用過給機
3 過給機ハウジング
5 ベアリングハウジング
7 コンプレッサハウジング
9 タービンハウジング
15 ロータ軸
17 コンプレッサインペラ
31 タービンインペラ
45 バイパス通路
47 ウェイストゲートバルブ(ガス流量可変機構)
49 支持穴
51 ブッシュ
51h ブッシュ穴
53 ステム
55 リンク部材
57 アクチュエータ
59 取付部材
67 バルブ(ガス流量可変部材)
69 バルブシート
75 圧接円筒部
79 細筒部
83 第1圧接円筒部
85 第2圧接円筒部
91 細筒部

Claims (3)

  1. 過給機におけるインペラ側に供給されるガスの流量を可変とするガス流量可変機構であって、
    前記過給機における過給機ハウジングに貫通形成した支持穴に圧入して設けられたブッシュと、
    前記ブッシュに回動可能に支持され、基端部が前記過給機ハウジングの外側へ突出したステムと、
    前記ステムの基端部設けられ、アクチュエータの駆動により前記ステムの軸心周りに正逆方向へ揺動するリンク部材と、
    前記ステムに設けられ、前記ステムの回動によって揺動可能又は回動可能であって、前記インペラ側に供給されるガスの流量を可変できるように構成されたガス流量可変部材と、を具備し、
    前記ブッシュは、圧入によって前記過給機ハウジングの前記支持穴の内周面に圧接する圧接円筒部、及び前記過給機ハウジングの外壁の表面よりも前記過給機ハウジングの内側であって前記圧接円筒部よりも圧入方向側に位置しかつ前記圧接円筒部よりも細い形状を呈した細筒部を有し、前記細筒部の一部分が前記過給機ハウジングの前記支持穴内に位置している、ガス流量可変機構。
  2. ガスは、排気ガスであ、前記インペラは、タービンインペラであ、排気ガスの一部を前記タービンインペラをバイパスさせるためのバイパス通路の開口部を開閉するようになっている請求項に記載のガス流量可変機構。
  3. エンジンからの排気ガスのエネルギーを利用して、前記エンジンに供給される空気を過給する過給機であって、
    請求項1又は請求項に記載のガス流量可変機構を具備した過給機。
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