JP2016011640A - 流量可変バルブ機構及び過給機 - Google Patents

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Abstract

【課題】ウェイストゲートバルブの動作信頼性を確保しつつ、ウェイストゲートバルブの組付け性を十分に向上させる。【解決手段】ブッシュ39の一端部側にバネクリップ73が配設され、バネクリップ73は、ブッシュ39の軸心方向SDへ弾性変形可能に構成され環状のクリップ座75と、クリップ座75の外周縁に一体形成されたかつブッシュ39の径方向RDへ弾性変形可能に構成された複数のクリップ脚77と備え、各クリップ脚77は先端側に係止爪79を有し、各係止爪79は、ブッシュ39の第1周溝43に係止した状態で、各クリップ脚77の弾性力によって支持穴37の第2周溝45に係止する。【選択図】図2

Description

本発明は、車両用過給機等の過給機におけるタービンインペラ側へ供給される排気ガスの流量を可変とする(調整する)ためのガス流量可変通路の開口部を開閉する流量可変バルブ機構等に関する。
車両用過給機による過給圧の過度の上昇を抑制する対策として、通常、車両用過給機におけるタービンハウジングの内部には、排気ガスの一部をタービンインペラをバイパスさせるためのバイパス通路が形成されている。また、タービンハウジングの適宜位置には、バイパス通路の開口部を開閉するウェイストゲートバルブが設けられている。ここで、バイパス通路は、タービンインペラ側へ供給される排気ガスの流量を可変とするガス流量可変通路の1つであって、ウェイストゲートバルブは、ガス流路可変通路の開口部を開閉する流量可変バルブ機構の1つである。そして、流量可変バルブ機構の1つであるウェイストゲートバルブの一般的な構成等は、次のようになる(特許文献1参照)。
タービンハウジングの外壁に貫通形成(貫通して形成)した支持穴には、ブッシュが圧入して設けられている。また、ブッシュは、外周側(外周面)に、圧入によってタービンハウジングの支持穴の内周面に圧接する圧接部を有しており、ブッシュの一端部(基端部)は、タービンハウジングの外壁から外側へ突出している。
ブッシュには、ステム(回転軸)が正逆方向へ回転可能に支持されており、このステムの基端部(一端部)は、タービンハウジングの外壁から外側へ突出している。また、ステムの基端部には、リンク部材の基端部(一端部)が一体的に連結され(固定され)ており、このリンク部材は、アクチュエータの駆動によりステムの軸心周りに正逆方向へ揺動するものである。そして、ステムの先端部(他端部)には、取付部材の基端部が一体的に連結されており、この取付部材の先端部には、取付穴が貫通形成されている。更に、取付部材の取付穴には、バイパス通路の開口部側のバルブシートに当接離隔可能なバルブが嵌合して設けられている。
ここで、過給圧が設定圧に達すると、アクチュエータの駆動によりリンク部材を正方向へ揺動させて、ステムを正方向へ回転させることによって、バルブを正方向(開方向)へ揺動させて、バイパス通路の開口部を開くようになっている。バイパス通路の開口部を開いた後に、過給圧が設定圧未満になると、アクチュエータの駆動によりリンク部材を逆方向へ揺動させて、ステムを逆方向へ回転させることによって、バルブを逆方向(閉方向)へ揺動させて、バイパス通路の開口部を閉じるようになっている。
特開2013−2296号公報
ところで、車両用過給機の運転中における支持穴からのブッシュの抜けを防止して、ウェイストゲートバルブの動作信頼性を確保するには、タービンハウジングにウェイストゲートバルブを組付ける際に、タービンハウジングの外壁の側部(外側壁)からブッシュと支持穴との境界部(ブッシュの一部分を含む)にかけてピン穴を加工し、そのピン穴に抜け止めピンを挿入する必要がある。また、通常、タービンハウジング及びブッシュは硬度の高い耐熱材料からなり、ピン穴の加工作業は多くの時間を要する。つまり、ウェイストゲートバルブの動作信頼性、換言すれば、車両用過給機の動作信頼性を確保しつつ、ウェイストゲートバルブの組付け性、換言すれば、車両用過給機の生産性の更なる向上が望まれている。
なお、前述の問題は、ウェイストゲートバルブ以外の流量可変バルブ機構においても同様に生じるものである。
そこで、本発明は、前述の問題を解決することができる、新規な構成からなる流量可変バルブ機構等を提供することを目的とする。
本発明の第1の特徴は、タービンハウジングの内部又は前記タービンハウジングに連通した状態で接続した接続体の内部に、タービンインペラ側へ供給される排気ガスの流量を可変とする(調整する)ためのガス流量可変通路が形成された過給機に用いられ、前記ガス流量可変通路の開口部を開閉する流量可変バルブ機構において、前記タービンハウジング又は前記接続体の外壁に貫通形成(貫通して形成)した支持穴に圧入して設けられ、外周側(外周面)に前記支持穴の内周面に圧接する圧接部を有し、一端部(基端部)が前記タービンハウジング又は前記接続体の外壁から外側へ突出したブッシュ(軸受)と、前記ブッシュに正逆方向へ回転可能に支持され(設けられ)、基端部(一端部)が前記タービンハウジング又は前記接続体の外壁から外側へ突出したステムと、基端部が前記ステムの基端部に一体的に連結され(固定され)、アクチュエータの駆動により前記ステムの軸心周りに正逆方向へ揺動するリンク部材と、基端部が前記ステムに一体的に連結された取付部材と、前記取付部材に設けられ、前記ガス流量可変通路の開口部側のバルブシートに当接離隔可能なバルブと、前記ブッシュに配設され、前記ブッシュの径方向(前記支持穴の径方向)へ弾性変形可能に構成されかつ先端側に前記支持穴の内周面に形成した穴側凹部に係止(係合)する係止部(係合部)を有したクリップ脚を備えたバネクリップと、を具備したことを要旨とする。
ここで、本願の明細書及び特許請求の範囲において、「過給機」とは、単一段の過給機だけでなく、複数段(低圧段と高圧段)の過給機を含む意である。また、「タービンハウジングに連通した状態で接続した接続体」とは、タービンハウジングのガス導入口又はガス排出口に連通した状態で接続した配管、マニホールド、ケーシング等を含む意である。更に、「ガス流量可変通路」とは、排気ガスの一部をタービンインペラをバイパスさせるためのバイパス通路を含む意であって、「流量可変バルブ機構」とは、バイパス通路の開口部を開閉するウェイストゲートバルブを含む意である。そして、「設けられ」とは、直接的に設けられたことの他に、別部材を介して間接的に設けられたこと、及び一体形成されたことを含む意であって、「圧接」とは、圧力を加えた状態で接触することをいう。更に、「連結され」とは、直接的に連結されたことの他に、別部材を介して間接的に連結されたことを含む意である。
本発明の第1の特徴によると、前記過給機の運転中に、前記アクチュエータの駆動により前記リンク部材を正方向へ揺動させて、前記ステムを正方向へ回転させることにより、前記バルブを正方向(開方向)へ揺動させて、前記ガス流量可変通路の開口部を開く。これにより、前記タービンインペラ側へ供給される排気ガスの流量を減少させる場合と増加させる場合がある。
また、前記ガス流量可変通路の開口部を開いた後に、前記アクチュエータの駆動により前記リンク部材を逆方向へ揺動させて、前記ステムを逆方向へ回転させることにより、前記バルブを逆方向(閉方向)へ揺動させて、前記ガス流量可変通路の開口部を閉じる。これにより、前記タービンインペラ側へ供給される排気ガスの流量を増加させる場合と減少させる場合がある(前記流量可変バルブ機構の通常の作用)。
前記タービンハウジング又は前記接続体に前記流量可変バルブ機構を組付ける際には、まず、前記クリップ脚を径方向内側(前記径方向の内側)へ弾性変形させて、前記ブッシュを前記支持穴に圧入する。そして、前記クリップ脚を径方向外側(前記径方向の外側)へ弾性変形させて、前記係止部を前記支持穴の前記穴側凹部に係止させる。これにより、前記タービンハウジング等に抜け止めピンを挿入するためのピン穴を加工しなくても、前記過給機の運転中における前記支持穴からの前記ブッシュの抜けを防止することができる(前記流量可変バルブ機構の特有の作用)。
本発明の第2の特徴は、エンジンからの排気ガスのエネルギーを利用して、前記エンジンに供給される空気を過給する過給機において、第1の特徴からなる流量可変バルブ機構を具備したことを要旨とする。
第2の特徴によると、第1の特徴による作用と同様の作用を奏する。
本発明によれば、前記タービンハウジング等に前記ピン穴を加工しなくても、前記過給機の運転中における前記支持穴からの前記ブッシュの抜けを防止できるため、前記流量可変バルブ機構の動作信頼性、換言すれば、前記過給機の動作信頼性を確保しつつ、前記流量可変バルブ機構の組付け性、換言すれば、前記過給機の生産性を十分に向上させることができる。
図1は、図5における矢視部Iの拡大図である。 図2(a)は、図1における矢視部IIAの拡大図、図2(b)は、図1におけるIIB-IIB線に沿った拡大断面図である。 図3(a)は、バネクリップを示す斜視図、図3(b)は、別態様のバネクリップを示す斜視図である。 図4A(a)(b)は、ブッシュを支持穴に圧入するための動作を説明する図である。 図4B(a)(b)は、ブッシュを支持穴に圧入するための動作を説明する図である。 図4Cは、ブッシュを支持穴に圧入するための動作を説明する図である。 図5は、図6におけるV-V線に沿った断面図である。 図6は、本発明の実施形態に係る車両用過給機の部分正面図である。 図7は、本発明の実施形態に係る車両用過給機の正断面図である。
本発明の実施形態について図1から図7を参照して説明する。なお、図面に示すとおり、「L」は、左方向、「R」は、右方向である。
図7に示すように、本発明の実施形態に係る車両用過給機(過給機の一例)1は、エンジン(図示省略)からの排気ガスのエネルギーを利用して、エンジンに供給される空気を過給(圧縮)するものである。そして、車両用過給機1の具体的な構成等は、以下のようになる。
車両用過給機1は、ベアリングハウジング3を具備しており、ベアリングハウジング3内には、一対のラジアルベアリング5及び一対のスラストベアリング7が設けられている。また、複数のベアリング5,7には、左右方向へ延びたロータ軸(タービン軸)9が回転可能に設けられており、換言すれば、ベアリングハウジング3には、ロータ軸9が複数のベアリング5,7を介して回転可能に設けられている。
ベアリングハウジング3の右側には、コンプレッサハウジング11が設けられている。また、コンプレッサハウジング11内には、遠心力を利用して空気を圧縮するコンプレッサインペラ13が回転可能に設けられており、このコンプレッサインペラ13は、ロータ軸9の右端部に同心上に一体的に連結されている。
コンプレッサハウジング11におけるコンプレッサインペラ13の入口側(空気の主流方向の上流側)には、空気を導入するための空気導入口(空気導入通路)15が形成されており、この空気導入口15は、空気を浄化するエアクリーナー(図示省略)に接続可能である。また、ベアリングハウジング3とコンプレッサハウジング11との間におけるコンプレッサインペラ13の出口側(空気の主流方向の下流側)には、圧縮された空気を昇圧する環状のディフューザ流路17が形成されている。更に、コンプレッサハウジング11の内部には、渦巻き状のコンプレッサスクロール流路19がコンプレッサインペラ13を囲むように形成されており、このコンプレッサスクロール流路19は、ディフューザ流路17に連通してある。そして、コンプレッサハウジング11の外壁の適宜位置には、圧縮された空気を排出するための空気排出口(空気排出通路)21が形成されており、この空気排出口21は、コンプレッサスクロール流路19に連通しており、エンジンの給気マニホールド(図示省略)に接続可能である。
ベアリングハウジング3の左側には、タービンハウジング23が設けられており、このタービンハウジング23は、例えば耐熱鋳鋼等の高耐熱材料からなるものである。また、タービンハウジング23内には、排気ガスの圧力エネルギーを利用して回転力(回転トルク)を発生させるタービンインペラ25が回転可能に設けられており、このタービンインペラ25は、ロータ軸9の左端部に同心上に一体的に連結されている。
図5から図7に示すように、タービンハウジング23の外壁の適宜位置には、排気ガスを導入するためのガス導入口(ガス導入通路)27が形成されており、このガス導入口27は、エンジンの排気マニホールド(図示省略)に接続可能である。また、タービンハウジング23の内部におけるタービンインペラ25の入口側(排気ガスの主流方向の上流側)には、渦巻き状のタービンスクロール流路29が形成されている。そして、タービンハウジング23におけるタービンインペラ25の出口側(排気ガスの主流方向の下流側)には、排気ガスを排出するためのガス排出口(ガス排出通路)31が形成されており、このガス排出口31は、排気ガスを浄化する触媒(図示省略)に接続管(図示省略)等を介して接続可能である。
タービンハウジング23の内部には、ガス導入口27から導入した排気ガスの一部をタービンインペラ25をバイパスさせてガス排出口31側へ導出するため、換言すれば、タービンインペラ25側へ供給される排気ガスの流量を可変とする(調整する)ためのバイパス通路(ガス流量可変通路の1つ)33が形成されている。また、タービンハウジング23の適宜位置には、バイパス通路33の開口部を開閉するウェイストゲートバルブ(流量可変バルブ機構の1つ)35が設けられている。そして、本発明の実施形態の要部であるウェイストゲートバルブ35の具体的な構成は、次のようになる。
図1、図2(a)(b)、及び図5に示すように、タービンハウジング23の外壁に貫通形成(貫通して形成)した支持穴37には、ブッシュ(軸受)39が圧入して設けられており、このブッシュ39は、例えば耐熱ステンレス鋼等の高耐熱材料からなるものである。また、ブッシュ39は、外周側(外周面)に、圧入によって支持穴37の内周面に圧接する圧接部41を有しており、ブッシュ39の一端部(基端部)は、タービンハウジング23の外壁から外側へ突出している。そして、ブッシュ39の外周面における圧接部41よりも一端部側(基端部側)には、ブッシュ側凹部としての第1周溝43が形成されており、この第1周溝43は、支持穴37の内周面に形成した穴側凹部としての第2周溝45に整合している。更に、ブッシュ39の第1周溝43よりも一端部側の外径は、ブッシュ39の第1周溝43よりも他端部側(先端部側)の外径よりも小径に設定されている。
ブッシュ39には、ステム(回転軸)47が正逆方向へ回転可能に支持されており、このステム47の基端部(一端部)は、タービンハウジング23の外壁から外側へ突出している。また、ステム47の基端部には、リンク部材(リンク板)49の基端部(一端部)が隅肉溶接等によって一体的に連結されており、このリンク部材49は、アクチュエータ51の駆動によりステム47の軸心周りに正逆方向へ揺動するようになっており、アクチュエータ51は、左右方向へ往復移動可能な作動ロッド53を備えている。更に、リンク部材49の先端部(他端部)は、作動ロッド53の先端部に連結ピン55及び止め輪57等を介して回転自在に連結されている。ここで、アクチュエータ51は、例えば特開平10−103069号公報、特開2008−25442号公報等に示すようなダイアフラム式アクチュエータである。なお、リンク部材49の基端部が隅肉溶接の代わりにTIG溶接、レーザビーム溶接、又はかしめ等によってステム47の基端部に一体的に連結されても構わない。アクチュエータ51としてダイヤフラムアクチュエータの代わりに、電子制御による電動アクチュエータ又は油圧駆動による油圧アクチュエータを用いても構わない。
ステム47の先端部(他端部)には、取付部材(取付板)59の基端部が隅肉溶接等によって一体的に連結されており、この取付部材59は、タービンハウジング23内に位置してある。また、取付部材59の先端部には、二面幅形状又は円形状の取付穴61が貫通形成されている。なお、取付部材59の基端部が隅肉溶接の代わりにTIG溶接、レーザビーム溶接、又はかしめ等によってステム47の先端部に一体的に連結されても構わない。
取付部材59の取付穴61には、バルブ63が嵌合して設けられており、このバルブ63は、バイパス通路33の開口部側のバルブシート65に当接離隔可能であって、取付部材59に対する遊び(傾動及び微動含む)が許容されている。また、バルブ63は、バルブ本体67と、このバルブ本体67の中央部に一体形成されかつ取付部材59の取付穴61に嵌合したバルブ軸69とを備えている。ここで、取付部材59に対するバルブ63の遊び(ガタ)が許容されることによって、バイパス通路33の開口部側のバルブシート65に対するバルブ63(バルブ本体67)の追従性(密着性)を確保している。更に、バルブ軸69の先端部には、バルブ63を取付部材59に対して離脱不能にするための環状の止め金(座金)71が隅肉溶接によって一体的に設けられている。なお、止め金71が隅肉溶接の代わりにTIG溶接、レーザビーム溶接、又はかしめ等によってバルブ軸69の先端部に一体的に連結されても構わない。
ここで、バルブ軸69がバルブ本体67の中央部に一体形成されかつ止め金71がバルブ軸69の先端部に隅肉溶接等によって一体的に設けられる代わりに、バルブ軸69がバルブ本体67の中央部にかしめ等によって一体的に設けられかつ止め金71がバルブ軸69の先端部に一体形成されても構わない。
図1、図2(a)、及び図3(a)に示すように、ブッシュ39の一端部側には、支持穴37からブッシュ39の抜けを防止するためのバネクリップ73が配設されており、このバネクリップ73は、例えばNi基合金、Ni−Co系合金、ステンレス鋼等の耐熱性のある金属、又は耐熱性のあるゴム等からなるものである。なお、バネクリップ73の表面に耐熱コーティングを施しても構わない。
バネクリップ73は、ステム47の外周側におけるブッシュ39の一端部の端面(一端面)とリンク部材49の基端部の側面との間に設けられた環状のクリップ座75を備えている。換言すれば、バネクリップ73は、ブッシュ39の一端部の端面とリンク部材49の基端部の側面との間にステム47を囲むように設けられた環状のクリップ座75を備えている。また、クリップ座75は、皿バネ形状(皿バネに近似した形状)を呈しており、ブッシュ39の軸心方向(支持穴37又はバネクリップ73の軸心方向)SDへ弾性変形可能に構成されている。そして、クリップ座75の外周縁には、棒状の複数のクリップ脚77が周方向(クリップ座75の外周縁の周方向)に間隔を置いて一体形成されており、各クリップ脚77は、ブッシュ39の径方向(支持穴37又はクリップ座75の径方向)RDへ弾性変形可能に構成されている。更に、各クリップ脚77は、先端側に、断面フック状の係止部(係合部)としての係止爪(係合爪)79を有しており、各係止爪79は、ブッシュ39の第1周溝43に係止(係合)した状態で、各クリップ脚77の弾性力によって支持穴37の第2周溝45に係止(係合)するようになっている。なお、クリップ座75が環状になっているが、C字状であっても構わない。
ここで、クリップ座75の外周縁に棒状の複数のクリップ脚77が一体形成される代わりに、図3(b)に示すように、クリップ座75の外周縁に筒状のクリップ脚81が一体形成されるようにしても構わない。この場合には、クリップ脚81がブッシュ39の径方向(支持穴37又はバネクリップ73の径方向)RDへ弾性変形できるように、クリップ脚81には、軸心方向SDへ延びた複数のスリット83が周方向(クリップ脚81の周方向)に間隔を置いて形成されることになる。また、クリップ脚81は、先端側に、係止爪79と同じ機能を持つ断面フック状の複数の係止爪85を有することになる。
続いて、本発明の実施形態の作用及び効果について説明する。
ガス導入口27から導入した排気ガスがタービンスクロール流路29を経由してタービンインペラ25の入口側から出口側へ流通することにより、排気ガスの圧力エネルギーを利用して回転力(回転トルク)を発生させて、ロータ軸9及びコンプレッサインペラ13をタービンインペラ25と一体的に回転させることができる。これにより、空気導入口15から導入した空気を圧縮して、ディフューザ流路17及びコンプレッサスクロール流路19を経由して空気排出口21から排出することができ、エンジンに供給される空気を過給することができる(車両用過給機1の通常の作用)。
車両用過給機1の運転中に、過給圧(コンプレッサインペラ13の出口側の圧力)が設定圧に達すると、アクチュエータ51の駆動によりリンク部材49を正方向へ揺動させて、ステム47を正方向へ回転させることにより、バルブ63を正方向(開方向)へ揺動させて、バイパス通路33の開口部を開く。これにより、ガス導入口27から導入した排気ガスの一部をタービンインペラ25をバイパスさせて、タービンインペラ25側へ供給される排気ガスの流量を減少させることができる。
また、バイパス通路33の開口部を開いた後に、過給圧が設定圧未満になると、アクチュエータ51の駆動によりリンク部材49を逆方向へ揺動させて、ステム47を逆方向へ回転させることにより、バルブ63を逆方向(閉方向)へ揺動させて、バイパス通路33の開口部を閉じる。これにより、バイパス通路33内の排気ガスの流れを遮断して、タービンインペラ25側へ供給される排気ガスの流量を増加させることができる(ウェイストゲートバルブ35の通常の作用)。
タービンハウジング23にウェイストゲートバルブ35を組付ける際には、まず、図4A(a)に示すように、複数の係止爪79(又は複数の係止爪85)をブッシュ39の第1周溝43に係止させた状態で、圧入治具87におけるガイドスリーブ89によって複数のクリップ脚77(又はクリップ脚81)を径方向内側RDiへ弾性変形させる。次に、図4A(b)及び図4B(a)に示すように、圧入治具87における押圧ロッド91によってブッシュ39を圧入方向PDへ押圧することにより、ブッシュ39の他端部側(先端部側)から支持穴37に圧入して、ガイドスリーブ89の先端面をタービンハウジング23の外壁に当接させる。更に、図4B(b)に示すように、押圧ロッド91をガイドスリーブ89に対して相対的に圧入方向PDへ移動させることにより、ブッシュ39の圧接部41全域を支持穴37に圧入して、ブッシュ39の第1周溝43を支持穴37の第2周溝45に整合させる。そして、図4Cに示すように、圧入治具87をタービンハウジング23に対して相対的に圧入方向の反対方向CDへ移動させて、複数のクリップ脚77(又はクリップ脚81)を弾性力によって径方向外側RDoへ弾性変形させて、複数の係止爪79(又は複数の係止爪85)をブッシュ39の第1周溝43に係止させた状態で支持穴37の第2周溝45に圧接した状態で係止させる。これにより、タービンハウジング23等に抜け止めピンを挿入するためのピン穴を加工しなくても、車両用過給機1の運転中における支持穴37からのブッシュ39の抜けを防止することができる。
ブッシュ39の一端部の端面とリンク部材49の基端部の側面との間に設けられたクリップ座75がブッシュ39の軸心方向SDへ弾性変形可能に構成されているため、車両用過給機1の運転中に、排気ガスの脈動圧力等によってバルブ63が振動した場合に、バルブ63から取付部材59及びステム47を介してリンク部材49に伝達される振動をクリップ座75によって吸収して低減できると共に、結果的にバルブ63自体の振動も低減できる。(車両用過給機1の特有の作用)。
従って、本発明の実施形態によれば、タービンハウジング23等に前記ピン穴を加工しなくても、車両用過給機1の運転中における支持穴37からのブッシュ39の抜けを防止できるため、ウェイストゲートバルブ35の動作信頼性、換言すれば、車両用過給機1の動作信頼性を確保しつつ、ウェイストゲートバルブ35の組付け性、換言すれば、車両用過給機1の生産性を十分に向上させることができる。
また、車両用過給機1の運転中に、バルブ63からリンク部材49に伝達される振動及びバルブ63自体の振動を低減できるため、ウェイストゲートバルブ35からのチャタリング音(振動による接触音)を低減して、ウェイストゲートバルブ35の静音性、換言すれば、車両用過給機1の静音性を向上させることができる。
なお、本発明は、前述の実施形態の説明に限られるものではなく、次のように種々の態様で実施可能である。即ち、バネクリップ73がブッシュ39の一端部側ではなく、ブッシュ39の他端部側に配設されるようにしても構わない。この場合には、クリップ座75がステム47の外周側におけるブッシュ39の他端部の端面(他端面)と取付部材59の基端部の側面との間に設けられることになる。
また、タービンハウジング23の適宜位置にバイパス通路33を開閉するウェイストゲートバルブ35が設けられる代わりに、タービンハウジング23のガス導入口27に連通した状態で接続した排気マニホールド(図示省略)の適宜位置に、排気マニホールドに形成したバイパス通路(図示省略)の開口部を開閉するウェイストゲートバルブ(図示省略)が設けられるようにしても構わない。
そして、本発明に包含される権利範囲は、前述の実施形態に限定されないものである。即ち、本願の流量可変バルブ機構は、前述のウェイストゲートバルブ35に限定されるものでなく、例えば、実開昭61−33923号公報及び特開2001−263078号公報等に示すように、タービンハウジング(図示省略)内に形成された複数のタービンスクロール流路(図示省略)のうちのいずれかのタービンスクロール流路に対して排気ガスの供給状態と供給停止状態とを切り替える切替バルブ機構(図示省略)にも適用可能である。また、本願の流量可変バルブ機構は、例えば、特開2010−209688号公報、特開2011−106358号公報等に示すように、複数段のタービンハウジング(図示省略)のうちいずれかの段のタービンハウジングに対して排気ガスの供給状態と供給停止状態とを切り替える切替バルブ機構(図示省略)にも適用可能である。
1:車両用過給機、3:ベアリングハウジング、9:ロータ軸、11:コンプレッサハウジング、13:コンプレッサインペラ、23:タービンハウジング、25:タービンインペラ、27:ガス導入口、29:タービンスクロール流路、31:ガス排出口、33:バイパス通路(ガス流量可変通路)、35:ウェイストゲートバルブ(流量可変バルブ機構)、37:支持穴、39:ブッシュ、41:圧接部、43:第1周溝(ブッシュ側凹部)、45:第2周溝(穴側凹部)、47:ステム、49:リンク部材、51:アクチュエータ、53:作動ロッド、55:連結ピン、57:止め輪、59:取付部材、61:取付穴、63:バルブ、65:バルブシート、67:バルブ本体、69:バルブ軸、71:止め金、73:バネクリップ、75:クリップ座、77:クリップ脚、79:係止爪(係止部)、81:クリップ脚、83:スリット、85:係止爪(係止部)、87:圧入治具、89:ガイドスリーブ、91:押圧ロッド

Claims (4)

  1. タービンハウジングの内部又は前記タービンハウジングに連通した状態で接続した接続体の内部に、タービンインペラ側へ供給される排気ガスの流量を可変とするためのガス流量可変通路が形成された過給機に用いられ、
    前記ガス流量可変通路の開口部を開閉する流量可変バルブ機構において、
    前記タービンハウジング又は前記接続体の外壁に貫通形成した支持穴に圧入して設けられ、外周側に前記支持穴の内周面に圧接する圧接部を有し、一端部が前記タービンハウジング又は前記接続体の外壁から外側へ突出したブッシュと、
    前記ブッシュに正逆方向へ回転可能に支持され、基端部が前記タービンハウジング又は前記接続体の外壁から外側へ突出したステムと、
    基端部が前記ステムの基端部に一体的に連結され、アクチュエータの駆動により前記ステムの軸心周りに正逆方向へ揺動するリンク部材と、
    基端部が前記ステムに一体的に連結された取付部材と、
    前記取付部材に設けられ、前記ガス流量可変通路の開口部側のバルブシートに当接離隔可能なバルブと、
    前記ブッシュに配設され、前記ブッシュの径方向へ弾性変形可能に構成されかつ先端側に前記支持穴の内周面に形成した穴側凹部に係止する係止部を有したクリップ脚を備えたバネクリップと、を具備したことを特徴とする流量可変バルブ機構。
  2. 前記ブッシュの外周面における前記圧接部よりも一端部側に、前記支持穴の前記穴側凹部に整合するブッシュ側凹部が形成され、前記係止部が前記ブッシュの前記ブッシュ側凹部に係止した状態で前記支持穴の前記穴側凹部に係止するようになっていることを特徴とする請求項1に記載の流量可変バルブ機構。
  3. 前記バネクリップは、前記ステムの外周側における前記ブッシュの一端部の端面と前記リンク部材の基端部の側面との間に設けられかつ前記ブッシュの軸心方向へ弾性変形可能に構成されたクリップ座を備え、前記クリップ脚が前記クリップ座の外周縁に設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の流量可変バルブ機構。
  4. エンジンからの排気ガスのエネルギーを利用して、前記エンジンに供給される空気を過給する過給機において、
    請求項1から請求項3のうちのいずれか1項に記載の流量可変バルブ機構を具備したことを特徴とする過給機。
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