JP5981613B1 - ボタン式で角度調整可能なクイックリリース - Google Patents

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【課題】レバーの角度を任意の角度に調整することができるボタン式クイックリリースを提供する。【解決手段】本発明のボタン式で角度調整可能なクイックリリース10は、軸20、位置決め台30、レバー40、ボタン50、ねじ60、戻しばね70及びナット80を含む。回動レバー41を締め付ける過程においてフロントフォーク90又はリアフォーク91の妨害を受ける場合、ボタン50を下方に押圧すると、ボタン50のストッパリング52が内ラチェット歯44の上端を押圧し、ラチェット歯車53を空転溝45内に入れ、ボタン50のラチェット歯車53をレバー40の内ラチェット歯44から完全に離脱させることができる。この際、回動レバー411を回転させることによってレバー40を空転させることができ、ボタン50及び軸20が回転することがないため、レバー40の角度を任意の角度に調整することができる。【選択図】図2

Description

本発明は、自転車のリアフォーク又はフロントフォーク等において、ボタン式で角度調整可能なクイックリリースに関し、特に、クイックリリースの軸を締め付ける際、レバー上のボタンを下方に押圧すると、ボタンのラチェット歯車が内ラチェット歯から離脱し、レバーを後方に空転させて回動レバーの角度を調整することができ、また、戻しばねを利用することによってレバーの内ラチェット歯にボタン上のラチェット歯車を係合すると、レバーの回動レバーを回転させてボタンに嵌合された軸を前方に回転させて締め付けることができ、これにより、レバーの回動レバーを締め付ける際、自転車のフロントフォーク又はリアフォークによって妨害されて軸の締め付けが完全でない状況が発生するのを防止することができ、軸を締め付けた後、ボタンを下方に押圧することにより、レバーの内ラチェット歯をボタン上に係合されたラチェット歯車から離脱させ、回動レバーを前後方向に空転させて任意の角度に調整することができるボタン式で角度調整可能なクイックリリースに関する。
従来のクイックリリースは、自転車のリアフォーク又はフロントフォークに締め付ける際、まず、回動レバーを解放して軸と一直線にし、レバーを回転させることによって軸を回転させてナットに締め付ける。
軸を回転させてナットに締め付けた後、回動レバーを倒して軸と所定の角度の位置に係合する。しかし、レバーの回動レバーを回転させて締め付けた後に倒す際、自転車のリアフォーク又はフロントフォークによって妨害され、回動レバーを倒して軸と所定の角度の位置に係合できない場合がある。この場合、回動レバーを開いて軸と一直線にし、所定の角度回転させて軸から解放し、回動レバーを自転車のフロントフォーク又はリアフォークに当たらないようにした後、回動レバーを倒して軸と所定の角度の位置に係合する必要がある。
即ち、レバーを解放し、所定の角度回転させて軸から解放した後、再びレバーを係合する必要があるため、軸の締め付けが不完全となり、自転車の安全性に影響を及ぼす虞がある。
特開2002−173077号公報
本発明の目的は、自転車上に結合されるクイックリリースの軸を締め付ける際、レバー上のボタンを下方に押圧すると、ボタンのラチェット歯車が内ラチェット歯から離脱するため、レバーを後方に空転させて回動レバーの角度を調整することができ、また、戻しばねを利用することによってレバーの内ラチェット歯にボタンのラチェット歯車を係合させると、レバーの回動レバーを回転させてボタンに嵌合された軸を前方に回転させて締め付けることができ、レバーの回動レバーを固定する際、自転車のフロントフォーク又はリアフォークによって妨害され、軸の締め付けが不完全になる状況が発生するのを防止することができ、軸を締め付けて固定した後、ボタンを下方に押圧することによってレバーの内ラチェット歯からボタン上のラチェット歯車を離脱させ、回動レバーを前後に空転させて任意の角度に調整することができるボタン式で角度調整可能なクイックリリースを提供することにある。
上述の課題を解決するために、本発明のボタン式で角度調整可能なクイックリリースは、軸、位置決め台、レバー、ボタン、ねじ、戻しばね及びナットを含む。軸は、適当な長さの中空ロッドである。中空ロッドの中心部分には、貫通孔が設けられる。
貫通孔の上端の内周の適当な位置には、C型環状溝が設けられる。中空ロッドの底端の外周には、ナットが螺合されるねじ山が設けられる。中空ロッドの上端の外周には、位置決め台及びレバーが嵌設される。レバーの内部には、ボタン、ねじ及び戻しばねが収容される。軸の上端には、外径が中空ロッドより若干大きい支持台係合リングが設けられる。支持台係合リングの上端には、外径がさらに大きいレバー係合リングが設けられる。レバー係合リングの上端には、歯車が設けられる。支持台係合リングとレバー係合リングとの間には、C型環状溝が設けられる。
C型環状溝内には、位置決め台を係合するC型リングが設けられる。レバーと位置決め台との間には、ワッシャが設けられる。位置決め台の中心部分には、貫通孔が設けられる。貫通孔上には、ストッパ縁及びC型環状溝が設けられる。レバーは、中空の円筒体である。円筒体の外周部分には、回動レバーが設けられる。円筒体の中心部分は、中空であり、収容溝が設けられる。収容溝の底端には、係合縁が凸設される。収容溝の中段の適当な位置には、内ラチェット歯が設けられる。内ラチェット歯の底端には、空転溝が設けられる。
ボタンは、上端に凸ボタンが設けられ、中段部分にストッパリングが設けられ、底端にラチェット歯車が設けられる。ラチェット歯車の底面の中心部分には、歯孔が設けられる。凸ボタンの中心部分には、歯孔まで貫通するねじ孔が設けられる。ねじ孔と歯孔との交差部分には、押圧面が形成される。ねじは、戻しばね及びねじC型リングを貫通して中空ロッドの貫通孔内に収容される上、凸ボタンのねじ孔上に螺着される。ねじC型リングは、C型環状溝上に係合され、戻しばねの両端をねじC型リングとボタンの押圧面との間に位置規制する。
本発明のボタン式で角度調整可能なクイックリリースは、ボタンを下方に押圧すると、ボタンのラチェット歯車が内ラチェット歯から離脱するため、レバーを後方に空転させて回動レバーの角度を調整することができる。
また、戻しばねを利用することによってレバーの内ラチェット歯にボタンのラチェット歯車を係合させると、レバーの回動レバーを回転させ、ボタンに嵌合された軸を前方に回転させて締め付けることができる。これにより、レバーの回動レバーを固定する際、自転車のフロントフォーク又はリアフォークによって妨害され、軸の締め付けが不完全になる状況が発生するのを防止することができる。
また、軸を締め付けた後、ボタンを下方に押圧することによってレバーの内ラチェット歯からボタンのラチェット歯車を離脱させ、回動レバーを前後に空転させて任意の角度に調整することができる。
本発明のボタン式で角度調整可能なクイックリリースを示す斜視図である。 本発明のボタン式で角度調整可能なクイックリリースの主要部材及び部材の相対関係を示す分解斜視図である。 本発明のボタン式で角度調整可能なクイックリリースを示す断面図である。 本発明のボタン式で角度調整可能なクイックリリースのレバーが外側に引き出された状態を示す断面図である。 本発明のボタン式で角度調整可能なクイックリリースをフロントフォークに締め付けた後、レバーを外部に引き出し、回動レバーの角度を回転調整する状態を示す正面図である。 本発明のボタン式で角度調整可能なクイックリリースをリアフォークに締め付けた後、レバーを外部に引き出し、回動レバーの角度を回転調整する状態を示す側面図である。
本発明の詳細な構造、特徴及び他の目的を明確にし、当業者が実施できるようにするために、本発明の実施形態を図面に沿って詳細に説明する。
本発明の実施形態の自転車上に結合されるクイックリリースの軸を締め付ける際、ボタン式で角度調整可能なクイックリリースは、図1〜図6に示すように、以下に示す技術手段によって目的及び効果が実現される。
本発明の実施形態のボタン式で角度調整可能なクイックリリース10は、軸20、位置決め台30、レバー40、ボタン50、ねじ60、戻しばね70及びナット80を含む。軸20は、適当な長さの中空ロッド21である。中空ロッド21の中心部分には、貫通孔211が設けられる。貫通孔211の上端の内周の適当な位置には、C型環状溝212が設けられる。中空ロッド21の底端の外周には、ナット80が螺合されるねじ山213が設けられる。中空ロッド21の上端の外周には、位置決め台30及びレバー40が嵌設される。
レバー40の内部には、ボタン50、ねじ60及び戻しばね70が収容される。軸20の上端には、外径が中空ロッド21より若干大きい支持台係合リング22が設けられる。支持台係合リング22の上端には、外径がさらに大きいレバー係合リング23が設けられる。レバー係合リング23の上端には、歯車25が設けられる。支持台係合リング22とレバー係合リング23との間には、C型環状溝24が設けられる。
C型環状溝24内には、位置決め台30を係合するC型リング241が設けられる。レバー40と位置決め台30との間には、ワッシャ75が設けられる。位置決め台30の中心部分には、貫通孔31が設けられる。貫通孔31上には、ストッパ縁32及びC型環状溝33が設けられる。レバー40は、中空の円筒体41である。円筒体41の外周部分には、回動レバー411が設けられる。円筒体41の中心部分は、中空であり、収容溝42が設けられる。収容溝42の底端には、係合縁43が凸設される。
収容溝42の中段の適当な位置には、内ラチェット歯44が設けられる。内ラチェット歯44の底端には、空転溝45が設けられる。ボタン50は、上端に凸ボタン51が設けられ、中段部分にストッパリング52が設けられ、底端にラチェット歯車53が設けられる。ラチェット歯車53の底面の中心部分には、歯孔54が設けられる。
凸ボタン51の中心部分には、歯孔54まで貫通するねじ孔511が設けられる。ねじ孔511と歯孔54との交差部分には、押圧面541が形成される。ねじ60は、戻しばね70及びねじC型リング71を貫通して中空ロッド21の貫通孔211内に収容される上、凸ボタン51のねじ孔511上に螺着される。ねじC型リング71は、C型環状溝212上に係合され、戻しばね70の両端をねじC型リング71とボタン50の押圧面541との間に位置規制する。
図3を参照して説明する。以上説明した構造により、本発明の実施形態の自転車上に結合されるクイックリリースの軸を締め付ける際に、ボタン式で角度調整可能なクイックリリース10の組み立てが完了すると、戻しばね70は、一方の端部がボタン50の押圧面541を押圧し、他方の端部がねじC型リング71を押圧する。これにより、凸ボタン51は、レバー40の収容溝42から突出する。
また、ボタン50のラチェット歯車53がレバー40の内ラチェット歯44上に係合され、ボタン50の歯孔54内に軸20の歯車25が挿設される。この際、回動レバー411を順方向又は逆方向に回転させることにより、レバー40、ボタン50及び軸20を正方向又は順方向に同期回転させることができる。これにより、軸20の底端のねじ山213をナット80に締め付けたり、緩めたりすることができる。
図4及び図5に示すように、ボタン式で角度調整可能なクイックリリース10の回動レバー411を回転させて締め付ける過程においてフロントフォーク90の妨害を受ける場合、ボタン50を下方に押圧すると、ボタン50のストッパリング52が内ラチェット歯44の上端に当接されてラチェット歯車53を空転溝45内に入れ、ボタン50のラチェット歯車53をレバー40の内ラチェット歯44から完全に離脱させることができる。この際、回動レバー411を反対方向に回転させることによってレバー40を後方に空転させることができ、ボタン50及び軸20が反対方向に回転することがない。回動レバー411を反対方向に適当な角度回転させた後、ボタン50を解放すると、戻しばね70がボタン50を押圧して復位させ、ボタン50のラチェット歯車53がレバー40の内ラチェット歯44上に係合され、ボタン50の歯孔54が軸20の歯車25上に挿設される。この際、回動レバー411を順方向に回転させると、レバー40、ボタン50及び軸20を順方向に同期回転させることができ、軸20の底端のねじ山213をナット80に締め付けることができる。また、ボタン50を押圧し、後方への空転動作を繰り返し行うことにより、軸20をナット80に完全に締め付けることができる。
図4及び図6に示すように、ボタン式で角度調整可能なクイックリリース10の回動レバー411を締め付ける過程においてリアフォーク91の妨害を受ける場合、ボタン50を下方に押圧すると、ボタン50のストッパリング52が内ラチェット歯44の上端に当接されてラチェット歯車53を空転溝45内に入れ、ボタン50のラチェット歯車53をレバー40の内ラチェット歯44から完全に離脱させることができる。この際、回動レバー411を反対方向に回転させることによってレバー40を後方に空転させることができ、ボタン50及び軸20が反対方向に回転することがない。回動レバー411を反対方向に適当な角度回転させた後、ボタン50を解放すると、戻しばね70がボタン50を押圧して復位させ、ボタン50のラチェット歯車53がレバー40の内ラチェット歯44上に係合され、ボタン50の歯孔54が軸20の歯車25上に挿設される。この際、回動レバー411を順方向に回転させると、レバー40、ボタン50及び軸20を順方向に同期回転させることができ、軸20の底端のねじ山213をナット80に締め付けることができる。また、ボタン50を押圧し、後方への空転動作を繰り返し行うことにより、軸20をナット80に完全に締め付けることができる。
なお、本発明の特徴を損なうものでなければ、上述した実施例に限定されるものでないことは勿論である。
10 ボタン式で角度調整可能なクイックリリース
20 軸
21 中空ロッド
211 貫通孔
212 C型環状溝
213 ねじ山
22 支持台係合リング
23 レバー係合リング
24 C型環状溝
241 C型リング
25 歯車
30 位置決め台
31 貫通孔
32 ストッパ縁
33 C型環状溝
40 レバー
41 円筒体
411 回動レバー
42 収容溝
43 係合縁
44 内ラチェット歯
45 空転溝
50 ボタン
51 凸ボタン
511 ねじ孔
52 ストッパリング
53 ラチェット歯車
54 歯孔
541 押圧面
60 ねじ
70 戻しばね
71 ねじC型リング
75 ワッシャ
80 ナット
90 フロントフォーク
91 リアフォーク

Claims (3)

  1. 自転車の軸、位置決め台、レバー、ボタン、ねじ、戻しばね及びナットを備えるボタン式で角度調整可能なクイックリリースであって、
    前記軸は、適当な長さの中空ロッドであり、前記中空ロッドの中心部分には、貫通孔が設けられ、前記貫通孔の上端の内周の適当な位置には、C型環状溝が設けられ、前記中空ロッドの底端の外周には、前記ナットが螺合されるねじ山が設けられ、前記中空ロッドの上端の外周には、前記位置決め台及び前記レバーが嵌設され、前記レバーの内部には、前記ボタン、前記ねじ及び前記戻しばねが収容され、前記軸の上端には、外径が前記中空ロッドより若干大きい支持台係合リングが設けられ、前記支持台係合リングの上端には、外径がさらに大きいレバー係合リングが設けられ、前記レバー係合リングの上端には、歯車が設けられ、前記支持台係合リングと前記レバー係合リングとの間には、C型環状溝が設けられ、前記位置決め台の中心部分には、貫通孔が設けられ、前記貫通孔上には、ストッパ縁及びC型環状溝が設けられ、前記レバーは、中空の円筒体であり、前記円筒体の外周部分には、回動レバーが設けられ、前記円筒体の中心部分は、中空であり、収容溝が設けられ、前記収容溝の底端には、係合縁が凸設され、前記収容溝の中段の適当な位置には、内ラチェット歯が設けられ、前記内ラチェット歯の底端には、空転溝が設けられ、前記ボタンは、上端に凸ボタンが設けられ、中段部分にストッパリングが設けられ、底端にラチェット歯車が設けられ、前記ラチェット歯車の底面の中心部分には、歯孔が設けられ、前記凸ボタンの中心部分には、前記歯孔まで貫通するねじ孔が設けられ、前記ねじ孔と前記歯孔との交差部分には、押圧面が形成され、前記ねじは、前記戻しばね及びねじC型リングを貫通して前記中空ロッドの貫通孔内に収容される上、前記凸ボタンのねじ孔上に螺着され、前記ねじC型リングは、前記貫通孔内周のC型環状溝上に係合され、前記戻しばねの両端を前記ねじC型リングと前記ボタンの押圧面との間に位置規制することを特徴とするボタン式で角度調整可能なクイックリリース。
  2. 前記ラチェット歯車が前記レバーの内ラチェット歯上に係合されている際、前記ボタンの歯孔内には、前記軸の歯車が挿設されており、この際、前記回動レバーを順方向又は逆方向に回転させると、前記レバー、前記ボタン及び前記軸が順方向又は逆方向に同期回転することを特徴とする請求項1記載のボタン式で角度調整可能なクイックリリース。
  3. 前記ボタンを下方に押圧すると、前記ボタンのストッパリングが前記内ラチェット歯の上端を押圧し、前記ラチェット歯車が前記空転溝内に落下し、前記ボタンのラチェット歯車が前記レバーの内ラチェット歯から完全に離脱することを特徴とする請求項1記載のボタン式で角度調整可能なクイックリリース。
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