JP5980169B2 - チェーン及びチェーン駆動装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ノッチを有する複数のリンクプレートを連結したチェーン並びに該チェーンを駆動スプロケット及び従動スプロケットに掛架して駆動させるチェーン駆動装置に関する。
下水処理場には、下水に含まれる汚泥及び浮上したスカム等の固形物を掻き寄せる汚泥掻き寄せ機が設けてある。該汚泥掻き寄せ機によって、液体と固形物とが分離される。
汚泥掻き寄せ機は、沈殿槽と、該沈殿槽内に配置してあり、ノッチを有する複数のリンクプレートを無端状に連結したチェーンと、該チェーンを掛架する駆動スプロケット及び従動スプロケットとを備える。チェーンは、沈殿槽の上端部から底部に亘って配置してあり、沈殿槽に貯留した下水の液面から沈殿槽の底部の間を回転する。リンクプレートには、固形物を掻き寄せるための掻き寄せ板が取り付けてあり、該掻き寄せ板によって、下水の液面に浮かぶスカム及び沈殿槽の底部に貯まった汚泥を掻き寄せる(例えば特許文献1〜3参照)。
特開2005−138023号公報 特開2010−43683号公報 特許第3969210号公報
特許文献1〜3に記載のリンクプレートは、両端部に設けたピンによって、互いに連結されており、リンクプレートのピン間にノッチを設けてある。しかしノッチに駆動スプロケットが係合した場合、リンクプレートのピン間には大きな曲げ応力が作用するため、リンクプレートの破断を招来するおそれがある。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、ノッチを有するリンクプレートへの負荷を軽減させることができるチェーン及び該チェーンの駆動装置を提供することを目的とする。
本発明に係るチェーンは、スプロケットのローラに係合するノッチを有し、一方向に延びた複数のリンクプレートを、該リンクプレートの両端部に設けたピンによって相互に連結してあるチェーンにおいて、前記ノッチにおける前記スプロケットのローラに係合すべき部分は、一方向に沿う前記リンクプレートの縁部にて、前記ピンに近接させて形成してあり、且つ一方向に直交する方向にて、前記ピンよりも前記リンクプレートの前記縁部側に位置しており、前記ノッチは、前記リンクプレートの両端部それぞれに形成された第1ノッチ及び第2ノッチを含み、前記第1ノッチは、前記リンクプレートの長手方向中央部側に形成され、前記スプロケットのローラに係合すべき第1円弧部分と、該第1円弧部分に連なり、前記第1円弧部分及び前記リンクプレートの端部の間に亘って形成され、前記リンクプレートの長手方向に沿う第1直線部分とを備え、前記第2ノッチは、前記リンクプレートの長手方向中央部側に形成され、前記スプロケットのローラに係合すべき第2円弧部分と、該第2円弧部分に連なり、前記第2円弧部分及び前記リンクプレートの端部の間に亘って形成され、前記第1直線部分よりも長く、前記リンクプレートの長手方向に沿う第2直線部分とを備え、前記第1円弧部分及び第2円弧部分それぞれは同じ曲率を有し、前記ピンは、前記第1ノッチ側に位置する第1ピンと、前記第2ノッチ側に位置する第2ピンとを含み、前記第1ピンと前記第1円弧部分との間の寸法が、前記第2ピンと前記第2円弧部分との間の寸法よりも短いことを特徴とする。
本発明においては、リンクプレートの一方向(長手方向)に沿う縁部において、ピンに対向する部分に、スプロケットのローラに係合すべきノッチを設けてある。またノッチにおけるスプロケットのローラに係合すべき部分は、リンクプレートの一方向に直交する方向(短手方向)において、前記ピンよりも前記縁部側に位置している。そのためスプロケットのローラがノッチに係合した場合に、リンクプレートに設けたピンの位置とローラの位置とが略同じになり、ローラからノッチの最奥部分に荷重がかかり、この荷重がピンに向けて作用し、ピンが荷重を受ける。そのためリンクプレートに作用する曲げ応力(リンクプレートを折る力)の発生が抑制される。
本発明においては、リンクプレートの両端部に円弧部分を有するノッチを設け、両円弧部分の曲率を同じ大きさにすることによって、チェーンを正回転のみならず、逆回転させた場合にもスプロケットのローラとノッチとがしっかりと噛み合い、チェーンが円滑に回転する。
本発明においては、リンクプレートの一端部に設けたピンと、正回転時にスプロケットのローラが噛合し、リンクプレートの一端部に形成された円弧部分との間の寸法は、リンクプレートの他端部に設けたピンと、逆回転時にスプロケットのローラが噛合し、リンクプレートの他端部に形成された円弧部分との間の寸法よりも短い。一般にスプロケットは、正回転時に逆回転時よりも高速で回転し、リンクプレートへの負荷が大きい。そのため、正回転時にスプロケットのローラが噛合するノッチの円弧部分とピンとの間の寸法を、逆回転時よりも短くすることによって、より大きな荷重をピンに作用させて、リンクプレートへの負荷をより一層軽減させることができる。
本発明に係るチェーンは、前記リンクプレートの前記縁部における前記第1ノッチ及び第2ノッチの間に曲面状の凹部が形成してあり、該凹部の最奥部分が前記リンクプレートの長手方向における前記第1ピン及び第2ピン間中央に位置することを特徴とする。
本発明においては、リンクプレートの長辺部における両ノッチの間に、従動スプロケットに係合する曲面を形成し、該曲面の頂点をピン間中央に位置させることによって、従動スプロケットへの噛合を円滑に行う。
本発明に係るチェーン駆動装置は、前述したいずれかのチェーンと、該チェーンを掛架する円環状スプロケットと、前記円環状スプロケットの外周部分に所定間隔を空けて周方向に並設された複数のローラとを備え、前記チェーンは、一対の前記リンクプレートが複数個その両端部に設けた前記第1ピン及び第2ピンにより連結して形成されており、前記チェーンが前記円環状スプロケットに掛架された場合、前記円環状スプロケットの回転方向にて、前記第1ピンと前記ローラとが近接配置されて、前記第1ノッチが前記ローラに係合することにより、前記円環状スプロケットの駆動加重が前記第1ピンに作用し、前記リンクプレートにかかる負荷を低減させるようにしてあることを特徴とする。
本発明においては、円環状スプロケットの外周部分に、ノッチに係合し、軸回りに回転するローラを設けることによって、ノッチの摩耗を低減させることができ、またチェーンが円環状スプロケットに掛架された場合に、リンクプレートに設けたピンと円環状スプロケットのローラとが近接配置され、ノッチがローラに係合することにより、スプロケットの駆動加重がピンに作用し、リンクプレートの負荷を低減させることができる。
本発明に係るチェーンは、一方向(長手方向)に沿うリンクプレートの縁部において、ピンに近接した部分にノッチを設けることによって、スプロケットがノッチに係合した場合でも、荷重がピンに作用し、リンクプレートへの負荷を軽減させることができる。
汚泥掻き寄せ機を略示する斜視図である。 一の駆動スプロケットを略示する側面図である。 図2に示すIII―III線を切断線とした断面図である。 従動スプロケットを略示する側面図である。 図4に示すV―V線を切断線とした断面図である。 リンクプレートを略示する側面図である。 チェーンの一部を略示する側面図である。 チェーンの一部を略示する平面図である。 チェーンの一部を略示する斜視図である。 駆動スプロケット及びチェーンの噛合状態を略示する側面図である。 従動スプロケット及びチェーンの係合状態を略示する側面図である。 駆動スプロケット及び2%延びたチェーンの噛合状態を略示する側面図である。
以下本発明を実施の形態に係る汚泥掻き寄せ機を示す図面に基づいて詳述する。図1は汚泥掻き寄せ機を略示する斜視図である。汚泥掻き寄せ機1は横長直方体状の沈殿槽10を備える。該沈殿槽10の底部12において、長手方向一端部に汚泥を集積させるための汚泥ピット12aが設けてある。該汚泥ピット12aは短手方向に延びた溝状をなす。
沈殿槽10の長手方向に沿った両側壁11、11それぞれの上部に駆動スプロケット30、30(スプロケット)が回転可能に設けてあり、該駆動スプロケット30は汚泥ピット12aの上方に位置する。駆動スプロケット30は短手方向を回転軸方向としている。一方の駆動スプロケット30にモータ(図示略)が連結しており、両駆動スプロケット30、30の回転軸は、シャフト130によって連結されている。前記モータの駆動によって両駆動スプロケット30、30は同期して回転する。
両側壁11の上部における長手方向中央部に従動スプロケット40、40が回転可能に設けてあり、また両側壁11の下部における長手方向両端部それぞれに、従動スプロケット40、40が設けてある。従動スプロケット40は短手方向を回転軸方向とし、互いに対向するように、対にして設けてある。
各側壁11、11に沿って、複数のリンクプレート21(図6参照)を連結してなる無端状のチェーン20、20が駆動スプロケット30及び従動スプロケット40に掛架してある。二つのチェーン20、20の間には、複数の掻き寄せ板20a、20a、・・・、20aが設けてある。掻き寄せ板20aはチェーン20に連結されている。駆動スプロケット30が、図1において反時計回りに回転した場合(正回転した場合)、二つのチェーン20が同期して回転し、掻き寄せ板20aは、沈殿槽10の内部にて浮上したスカムを長手方向他端側(図1における左側、図1に示した矢印参照)へ掻き寄せ、沈殿槽10の底部12に沈殿した汚泥を長手方向一端側(図1における右側、図1に示した白抜き矢印参照)へ掻き寄せて、汚泥ピット12aへ送る。
図2は一の駆動スプロケット30を略示する側面図、図3は図2に示すIII―III線を切断線とした断面図である。一の駆動スプロケット30(モータを連結した駆動スプロケット30)は円盤32を備え、該円盤32の中心部分にモータの回転軸が挿入される挿入孔32cが設けてある。軸長方向において、円盤32の外周部分には円環板31が対向している。
円環板31の外周部分及び内周部分それぞれに、複数の外側貫通孔31a、31a、・・・31a及び内側貫通孔31b、31b、・・・、31bが周方向に沿って並設してある。また円盤32にも、前記外側貫通孔31a及び内側貫通孔31bに対向する位置に、複数の外側貫通孔32a、32a、・・・32a及び内側貫通孔32b、32b、・・・、32bが周方向に沿って並設してある。
円環板31及び円盤32の間に、後述するローラ34を保持するドーム状の保持部33が複数配置してある。保持部33の頂部には貫通孔33aが設けてある。該保持部33は、その貫通孔33aの位置を円環板31及び円盤32それぞれの外側貫通孔31a、32aの位置に対応させて、外側貫通孔31a、32aの付近を覆っている。円環板31及び円盤32の外側貫通孔31a、32aに配置した二つの保持部33、33によって、ローラ34がその軸回りに回転可能に保持されている。ローラ34は、貫通孔33a及び外側貫通孔31a、32aに対して同軸的に配されている。ローラ34は金属部材によって構成されており、例えばステンレス鋼材によって構成されている。
円環板31及び円盤32の外側貫通孔31a、32a、保持部33の貫通孔33a、並びにローラ34に、円盤32側からボルト35が挿入してある。ボルト35の先端部は円環板31から突出し、ボルト35の先端部にはナット36が螺合している。ローラ34はボルト35の周囲を回転することができる。
円環板31及び円盤32の間に、円環板31及び円盤32の内側貫通孔31b、32bに対応させて、複数の補強筒37が配置してある。補強筒37は、円環板31及び円盤32の内側貫通孔31b、32bに対して同軸的に配されている。円環板31及び円盤32の内側貫通孔31b、32b並びに補強筒37に、円盤32側からボルト38が挿入してある。ボルト38の先端部は円環板31から突出し、ボルト38の先端部にはナット39が螺合している。
ボルト35、38及びナット36、39によって、円盤32及び円環板31は連結されている。補強筒37によって、円環板31及び円盤32の結合が補強されている。円環板31の中央開口及び円盤32の挿入孔32cに、モータの回転軸が挿入され、円盤32及び円環板31に連結されている。なお他の駆動スプロケット30には、モータは設けられておらず、前述したように、その中心部がシャフト130を介してモータの回転軸に連結している。なお他の駆動スプロケット30は、シャフト130に連結するための構成を備える。チェーン20は、ローラ34に噛合しており、モータの回転によって、駆動する。
図4は従動スプロケット40を略示する側面図、図5は図4に示すV―V線を切断線とした断面図である。従動スプロケット40は、内筒41と、該内筒41を囲繞する外筒42とを備える。内筒41及び外筒42は円筒形をなし、内筒41の外周面と外筒42の内周面42bとが複数のスポーク43、43、・・・43によって連結されている。外筒42の両周縁部それぞれには、径方向外向きに突出したフランジ44、44が設けてある。内筒41には、その軸回りに回転する枢軸(図示略)が嵌合している。チェーン20は二つのフランジ44、44の間において、外筒42の外周面42aに接触して摩擦力によって係止し、駆動スプロケット30の回転に同期して回転する。
図6はリンクプレートを略示する側面図、図7はチェーン20の一部を略示する側面図、図8はチェーン20の一部を略示する平面図、図9はチェーン20の一部を略示する斜視図である。チェーン20は、一方向に延びた矩形状をなす複数のリンクプレート21、21、・・・21を備える。
リンクプレート21の一端部には、リンクプレート21に垂直な方向に屈曲した傾斜部21dが形成してある。リンクプレート21には、前記傾斜部21dよりも一端側において、後述するブシュ124を嵌入するための貫通したブシュ孔21cが設けてある。リンクプレート21の他端部には、ピン125を挿入するための貫通したピン孔21bが設けてある。
またピン孔21b及びブシュ孔21cの間において、リンクプレート21に、掻き寄せ板20aを取り付けるための一又は複数の取付孔21eが設けてある。ブシュ孔21cの直径はピン孔21bよりも大きく、ピン孔21bの直径は取付孔21eよりも大きい。このためリンクプレート21に垂直な断面において、取付孔21e付近の断面二次モーメントが大きくなり、取付孔21e付近の剛性、すなわちリンクプレート21の長手方向中央部分の剛性を向上させることができる。
リンクプレート21の一方の長辺部21a(縁部)に、第1ノッチ121及び第2ノッチ122が設けてある。第1ノッチ121は、短手方向において、リンクプレート21のピン孔21bに対向した位置に形成してあり、ピン孔21bに近接している。第2ノッチ122は、短手方向において、リンクプレート21のブシュ孔21cに対向した位置に形成してあり、ブッシュ孔21cに近接している。第1ノッチ121及び第2ノッチ122はいずれもピン孔21b及びブッシュ孔21cよりも、長辺部21a側に位置する。詳細には、ピン孔21b及びブッシュ孔21cにおける長辺部21a側の縁部分よりも、長辺部21a側に位置する。
第1ノッチ121は、第1円弧部分121aと、該第1円弧部分121aに連なり、長手方向に平行な第1直線部分121bとを備える。第1円弧部分121aは、前記長辺部21aにおいて長手方向中央部側に形成されており、前記長手方向中央部側に突出するように湾曲している。第1直線部分121bは、第1円弧部分121aからリンクプレート21の他端に亘って形成されている。なお第1直線部分121b及び第1円弧部分121aと第1直線部分121bとが連なる部分は、第1ノッチ121の最奥部分に相当する。
第2ノッチ122は、第2円弧部分122aと、該第2円弧部分122aに連なり、長手方向に平行な第2直線部分122bとを備える。第2円弧部分122aは、前記長辺部21aにおいて、前記傾斜部21dよりも長手方向中央部側に形成されており、前記長手方向中央部側に突出するように湾曲している。第2直線部分122bは、第2円弧部分122aからリンクプレート21の一端に亘って形成されている。第1円弧部分121aの曲率及び第2円弧部分122aの曲率は同じであり、駆動スプロケット30におけるローラ34の曲率と同じである。なお第2直線部分122b及び第2円弧部分122aと第2直線部分122bとが連なる部分は、第2ノッチ122の最奥部分に相当する。
第1ノッチ121の直線部分の寸法は第2ノッチ122の直線部分よりも短い。そのため第1円弧部分121aの中央部とピン孔21b中心との間の寸法d1は、第2円弧部分122aの中央部とブシュ孔21c中心との間の寸法d2よりも短い。
前記長辺部21aにおいて、第1ノッチ121及び第2ノッチ122の間に、前記従動スプロケット40における外筒42の外周面42aに係止する曲面状の凹部123が形成してある。該凹部123の曲率は前記外周面42aの曲率に略等しい。図6及び図7に示す如く、該凹部123の最奥部分は、長手方向において、ピン孔21b及びブシュ孔21c中心間の中点Mに位置する。
チェーン20は、上述した一のリンクプレート21と対称な形状をなす他のリンクプレート21を備えており、これら二枚(一対)のリンクプレート21、21を対向させて一つのリンクユニットとし、このリンクユニットを連結させてチェーン20が構成されている。図8及び図9に示すように、リンクユニットにおいては、前記傾斜部21d、21d同士が長手方向に平行な線に関して対称に傾斜しており、一端部側(傾斜部21d側)における対向間距離が他端部側における対向間距離よりも短くなるように、二枚のリンクプレート21、21が対向している。
リンクユニットのブシュ孔21c、21cには、円筒形のブシュ124が嵌入している。隣接する二つのリンクユニットにおいて、一のリンクユニットの一端部は、他のリンクユニットの他端部におけるリンクプレート21、21の間に挿入してある。このとき他のリンクユニットのピン孔21b、21bは、一のリンクユニットにおけるブシュ124の外側に位置し、ピン孔21b、21b及びブシュ124は同軸上に配置されている。
他のリンクユニットのピン孔21b、21b及び一のリンクユニットにおけるブシュ124に、ピン125が嵌入している。ピン125の先端部はピン孔21bから突出している。ピン125の先端部には、貫通孔125aが設けてあり、該貫通孔125aにはストッパ126が挿入してある。ストッパ126はピン125の抜け止めとして機能する。このようにして、複数のリンクユニットがピン125によって連結され、無端状のチェーン20が構成される。
なお図7及び図9に示すように、第1ノッチ121及び第2ノッチ122の最奥部分は、短手方向において、ピン125よりも、リンクプレート21の長辺部21a側に位置している。詳細には、第1ノッチ121及び第2ノッチ122の最奥部分は、ブシュ124及びピン125の長辺部21a側の周面部分よりも長辺部21a側に位置している。換言すれば、第1ノッチ121及び第2ノッチ122全体が短手方向において、ブシュ124及びピン125よりも長辺部21a側に位置している。
図10は駆動スプロケット30及びチェーン20の噛合状態を略示する側面図、図11は従動スプロケット40及びチェーン20の係合状態を略示する側面図である。図10の実線矢印にて示すように、駆動スプロケット30が正回転している場合、駆動スプロケット30のローラ34は、第1ノッチ121の第1円弧部分121aに噛合(係合)している。このとき、ローラ34とピン125とは互いに接近しており、駆動スプロケット30の径方向において、ローラ34は、接近したピン125よりも内側に位置している。
また駆動スプロケット30の回転方向において、ローラ34の位置と接近したピン125の位置とは略同じである。駆動スプロケット30のローラ34が第1ノッチ121に噛合した場合に、リンクプレート21に設けたピン125の位置とローラ34の位置とが略同じになり、ローラ34から第1ノッチ121に荷重がかかり、この荷重がピン125に向けて作用し、ピン125が荷重を受ける。また従動スプロケット40における外筒42の外周面42aに、リンクプレート21の係止曲面が摩擦力によって係合している。駆動スプロケット30の駆動によって、チェーン20は回転し、従動スプロケット40も駆動スプロケット30に同期して回転する。
異物が駆動スプロケット30又は従動スプロケット40とチェーン20との間に挟まった場合、図10の破線矢印にて示すように、駆動スプロケット30を逆回転させる。このとき第2ノッチ122の第2円弧部分122aに駆動スプロケット30のローラ34は噛合(係合)する。
駆動スプロケット30は、通常は正回転しているため、逆回転させる頻度は高くない。前述したように、第1円弧部分121aの中央部とピン孔21b中心との間の寸法d1は、第2円弧部分122aの中央部とブシュ孔21c中心との間の寸法d2よりも短い。そのため使用頻度の高い正回転時に、ローラ34からの荷重がピン125との距離が近い第1円弧部分121aに噛合するので、ローラ34からの荷重は逆回転時よりもピン125に作用し易い。また正回転時は逆回転時に比べて高速で回転し、リンクプレート21への負荷が逆回転時よりも大きいため、この負担を効果的に軽減させることができる。
図12は駆動スプロケット30及び2%延びたチェーン20の噛合状態を略示する側面図である。図12に示すように、チェーン20が2%延びた場合、駆動スプロケット30の最上部付近に位置するローラ34が第1ノッチ121の第1円弧部分121aに噛合し、他のローラ34は第1円弧部分121aに噛合していない。しかし駆動スプロケット30の最上部付近に位置するローラ34が第1円弧部分121aに噛合する限り、駆動スプロケット30からチェーン20に力が伝達され、チェーン20は回転する。なお曲面状の凹部123は、正回転時と同様に従動スプロケット40に係止する。
実施の形態に係る汚泥掻き寄せ機1にあっては、リンクプレート21の長辺部21aにおいて、ピン125に対向し、ピン125に近接する部分に第1ノッチ121を設け、また第1ノッチ121、第2ノッチ122が、リンクプレート21の短手方向において、ピン125よりも長辺部21a側に位置することによって、駆動スプロケット30のローラ34が第1ノッチ121、第2ノッチ122に噛合した場合に、リンクプレート21に設けたピン125の位置とローラ34の位置とが略同じになり、ローラ34から第1ノッチ121、第2ノッチ122に荷重がかかり、この荷重がピン125に向けて作用し、ピン125が荷重を受ける。そのためリンクプレート21に作用する曲げ応力(リンクプレート21を折る力)の発生を抑制することができる。
一般に正回転の方が逆回転よりも回転速度が大きく、逆回転よりも大きな荷重が発生するが、前述したように、第1円弧部分121aの中央部とピン孔21b中心との間の寸法d1は、第2円弧部分122aの中央部とブシュ孔21c中心との間の寸法d2よりも短いので、第1円弧部分121aは、第2円弧部分122aよりもピン125に接近しており、正回転時の方が、逆回転時よりもピン125に荷重が集中し易く、大きな荷重が発生しても、ピン125にて受けることができる。
また第1円弧部分121a及び第2円弧部分122aの曲率を同じにすることによって、チェーン20を正回転のみならず、逆回転させた場合にも駆動スプロケット30と第2ノッチ122とがしっかりと噛み合い、チェーン20が円滑に回転する。
また第1円弧部分121aの中央部とピン孔21b中心との間の寸法d1は、第2円弧部分122aの中央部とブシュ孔21c中心との間の寸法d2よりも短い。一般に駆動スプロケット30を正回転させる頻度は、逆回転させる頻度よりも高い。また駆動スプロケット30は正回転時に逆回転時よりも高速で回転するので、正回転時におけるリンクプレート21への負荷は逆回転時に比べて大きい。そのため正回転時に駆動スプロケット30が噛合する第1円弧部分121aとピン125との間の寸法d1をd2よりも短くすることによって、より大きな荷重をピン125に作用させて、リンクプレート21への負荷をより一層効果的に軽減させることができる。
またリンクプレート21の長辺部21aにおける第1ノッチ121及び第2ノッチ122の間に、従動スプロケット40に係合する曲面状の凹部123を形成し、該凹部123の最奥部分を、リンクプレート21の長手方向において、ピン孔21b及びブシュ孔21cの中心間の中点(換言すればピン孔21b及びブシュ孔21cに嵌入した二つのピン125間の中央)に位置させることによって、従動スプロケット40への噛合を円滑に行わせることができる。
また取付孔21eに、掻き寄せ板20a又は掻き寄せ板20aを固定するためのアタッチメントを取り付けることができ、直接的又は間接的に掻き寄せ板20aをチェーン20に取り付けることができる。また駆動スプロケット30に、ノッチが噛合し、その軸回りに回転するローラ34を設けることによって、ノッチの摩耗を低減させることができる。また金属部材によってローラ34を構成することによって、耐腐食性を向上させることができる。
また同一構成のリンクプレート21を連結することによって、構成を簡素化させることができる。また異なる構成のリンクプレート21を連結してチェーン20を構成している場合、取付孔21eを設けることができるリンクプレート21が制限されるおそれがあるが、同一のリンクプレート21を連結することによって、取付孔21eをいずれのリンクプレート21にも設けることができ、掻き寄せ板20aの取付自由度を高めることができる。
チェーン20は樹脂材料、金属材料等種々の材料で構成することができる。なお浄水場においては、浄水処理に使用しない沈殿槽10には下水を入れず、蓋をしている。このとき硫化水素を含む水滴が蓋から垂れ落ち、チェーン20に付着し、腐食して切れることがある。チェーン20を金属材料で構成した場合、チェーン20の腐食を防止し、チェーン20の切断を防止することができる。またチェーン20を金属材料で構成した場合、地震が起きたときに、駆動スプロケット30及び従動スプロケット40から外れにくい。樹脂材料でチェーン20を構成した場合、地震が起きた場合に、浮力によって外れ易い。
なお実施の形態に係る第2円弧部分122aの曲率は第1円弧部分121aと同じであるが、第2円弧部分122aの曲率は第1円弧部分121aと同じである必要はなく、駆動スプロケット30が逆回転する場合に、ローラ34が噛合する曲率であればよい。また従動スプロケット40を駆動スプロケット30と同様な構成にして、従動スプロケットのローラが第1ノッチ121又は第2ノッチ122に係合するようにしてもよい。
今回開示した実施の形態は、全ての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。各実施例にて記載されている技術的特徴は互いに組み合わせることができ、本発明の範囲は、特許請求の範囲内での全ての変更及び特許請求の範囲と均等の範囲が含まれることが意図される。
1 汚泥掻き寄せ装置
20 チェーン
21 リンクプレート
21e 取付孔
30 駆動スプロケット
34 ローラ
40 従動スプロケット
121 第1ノッチ(ノッチ)
121a 第1円弧部分(円弧部分)
121b 第1直線部分(直線部分)
122 第2ノッチ(ノッチ)
122a 第2円弧部分(円弧部分)
122b 第2直線部分(直線部分)
123 凹部
125 ピン

Claims (3)

  1. スプロケットのローラに係合するノッチを有し、一方向に延びた複数のリンクプレートを、該リンクプレートの両端部に設けたピンによって相互に連結してあるチェーンにおいて、
    前記ノッチにおける前記スプロケットのローラに係合すべき部分は、一方向に沿う前記リンクプレートの縁部にて、前記ピンに近接させて形成してあり、且つ一方向に直交する方向にて、前記ピンよりも前記リンクプレートの前記縁部側に位置しており、
    前記ノッチは、前記リンクプレートの両端部それぞれに形成された第1ノッチ及び第2ノッチを含み、
    前記第1ノッチは、
    前記リンクプレートの長手方向中央部側に形成され、前記スプロケットのローラに係合すべき第1円弧部分と、
    該第1円弧部分に連なり、前記第1円弧部分及び前記リンクプレートの端部の間に亘って形成され、前記リンクプレートの長手方向に沿う第1直線部分と
    を備え、
    前記第2ノッチは、
    前記リンクプレートの長手方向中央部側に形成され、前記スプロケットのローラに係合すべき第2円弧部分と、
    該第2円弧部分に連なり、前記第2円弧部分及び前記リンクプレートの端部の間に亘って形成され、前記第1直線部分よりも長く、前記リンクプレートの長手方向に沿う第2直線部分と
    を備え、
    前記第1円弧部分及び第2円弧部分それぞれは同じ曲率を有し、
    前記ピンは、前記第1ノッチ側に位置する第1ピンと、前記第2ノッチ側に位置する第2ピンとを含み、
    前記第1ピンと前記第1円弧部分との間の寸法が、前記第2ピンと前記第2円弧部分との間の寸法よりも短いこと
    を特徴とするチェーン。
  2. 前記リンクプレートの前記縁部における前記第1ノッチ及び第2ノッチの間に曲面状の凹部が形成してあり、該凹部の最奥部分が前記リンクプレートの長手方向における前記第1ピン及び第2ピン間中央に位置すること
    を特徴とする請求項1に記載のチェーン。
  3. 請求項1又は2に記載のチェーンと、
    該チェーンを掛架する円環状スプロケットと、
    前記円環状スプロケットの外周部分に所定間隔を空けて周方向に並設された複数のローラと
    を備え、
    前記チェーンは、一対の前記リンクプレートが複数個その両端部に設けた前記第1ピン及び第2ピンにより連結して形成されており、
    前記チェーンが前記円環状スプロケットに掛架された場合、前記円環状スプロケットの回転方向にて、前記第1ピンと前記ローラとが近接配置されて、前記第1ノッチが前記ローラに係合することにより、前記円環状スプロケットの駆動加重が前記第1ピンに作用し、前記リンクプレートにかかる負荷を低減させるようにしてあること
    を特徴とするチェーン駆動装置。
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