JP5978967B2 - 溶鋼の成分調整方法 - Google Patents
溶鋼の成分調整方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5978967B2 JP5978967B2 JP2012266585A JP2012266585A JP5978967B2 JP 5978967 B2 JP5978967 B2 JP 5978967B2 JP 2012266585 A JP2012266585 A JP 2012266585A JP 2012266585 A JP2012266585 A JP 2012266585A JP 5978967 B2 JP5978967 B2 JP 5978967B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- molten steel
- steel
- intensity ratio
- alumina
- ratio
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Description
Ca等の溶鋼へ添加方法として、他の合金で行われるように取鍋精錬炉等を用いて溶鋼湯面上に添加する方法では、Ca等が溶鋼と反応する前に蒸発してしまう。そのため、Ca等の溶鋼への添加方法としては、Ca等をワイヤとして添加する方法が用いられている。
また、他の方法として、特許文献2では取鍋精錬においてCaSiワイヤを80〜100m/minで投入する方法が開示されている。
しかし、鉄シースが溶鋼への投入直後に溶解してしまったり、投入速度が大きすぎて、鉄シース溶解前に鉄シースが取鍋底まで到達し、さらに上方へ戻ってくる途中で溶解するような場合、鉄シースが溶解してCa等が気化しても溶鋼とCa等との反応時間が短く、Ca等の歩留まりが悪化してしまうとともに、Ca等が溶鋼の界面で空気と反応して、Ca等の酸化物が生成し、有効に作用しない。
しかしながら、特許文献1に記載の方法では、Ca純分のみでの添加速度の規定であり、ワイヤのシースの溶解速度までは考慮されていない。
また、特許文献2に記載の方法では、ワイヤ投入速度を規定しているが、前述したシースの厚み、溶鋼温度、投入速度といった投入時の条件が考慮されてない。
このため、特許文献1,2の方法では、Ca等を歩留まりよく効果的に溶鋼に添加することが難しい。
実験の結果を表1に示す。
t=600・d・exp(-1.6×10-3・T) ・・・(2)
ここで、t:鉄シース溶解時間(s)
d:鉄シース厚み(cm)
T:溶鋼温度(K)
そこで、CaSi合金を充填したワイヤを用いて、投入速度を変えて溶鋼へ添加し、鉄シースが溶解する溶鋼の深さとCaの歩留まりとの関係を求めた。
その結果を、図2のグラフに示す。図2において、縦軸がCa歩留(%)、横軸がワイヤ鉄シース溶解深さ/取鍋内溶鋼深さ(%)を示している。なお、ワイヤ鉄シース溶解深さは、(2)式で求まる鉄シース溶解時間t(s)を用いて、「ワイヤ投入速度(m/s)×鉄シース溶解時間t(s)」によって求めた。また、取鍋内溶鋼深さは溶鋼湯面から取鍋底部までの距離である。
なお、Ca歩留(%)の定義は以下の通りである。
T.[Ca]/(投入Ca純分量/溶鋼量x1000)x100(%)
上式の単位は、次の通りである。T.[Ca](ppm)、投入Ca純分量(kg)、溶鋼量(ton)
したがって、Caの歩留まりを高くするためには、鉄シースが溶鋼湯面から深さ80%以上の深さで溶解するようにワイヤ投入速度(m/s)を設定すればよい。具体的には、ワイヤ投入速度(m/s)Vを下記の(1)式を満たすように設定すればよい。
0.8・H/t≦V≦1.2・H/t・・・(1)
ここで、V:ワイヤ投入速度(m/s)
H:取鍋内溶鋼深さ(m)
t:鉄シース溶解時間(s)(上記の(2)式参照)
ラインパイプ材での硫化物制御のためのCa添加に本方法を適用した際に、溶鋼中の介在物組成を分析したところ、溶鋼中の全Ca濃度(T.[Ca])のうち、酸化物であるCaの濃度Ca,oが以下の式(4)で表されることを見出した。
Ca,o=1.23×T.[O]-3.65・・・(4)
ここで、Ca,o:酸化物分Ca濃度(ppm)
T.[O]:鋼中全酸素濃度(ppm)
鋼サンプルを採取し、サンプル中酸化物の組成分析により、酸化物中CaO,Al2O3濃度測定を行う。酸化物中Ca濃度(%Ca)は、(%Ca)=(%CaO)×40/56として求まる。また、酸化物中のO濃度(%O)はCaO中O濃度(%O・CaO)とAl2O3中O濃度(%O・Al2O3)の合計であるから、(%O)=(%O・CaO)×16/56+(%O・Al2O3)×48/102として求まる。鋼中T.[O]は酸化物中のOによるものとすると、酸化物中のCaによる鋼中Ca濃度Ca,oは、Ca,o=T.[O]/(%O)×(%Ca)により算出できる。
表3には、分析によるCa,oの算出値と、(4)式から求めたCa,oを記載している。また、(4)式の右辺の値を縦軸とし、算出値を横軸としたグラフが図3である。表3及び図3のグラフを見ると、(4)式の値が算出値を近似していることがわかる。
そこで、Ca量の上限を調査するため、余剰CaとSの比を変えた試験片を用いて、NACE規格TM0284の規格に準拠してHIC(Hydrogen
Induced Cracking、水素誘起割れ)試験を行って耐HIC性を評価した。
なお、試験液は、規定のA溶液とし、試験片を該試験液に浸漬したのち、割れ発生有無を超音波探傷で調査した。
その結果、余剰CaとSの原子量比で4.0:1.0以下であれば、NACE溶液によるHIC試験により割れが発生しないことがわかった。
以上の検討をまとめると、Caによる硫化物制御を行いかつHIC感受性を抑制するには下記の式(3)を満たせばよいことになる。
ここで、T.[Ca]:鋼中全Ca濃度(ppm)
T.[O]:鋼中全酸素濃度(ppm)
S:鋼中S濃度(ppm)
0.8・H/t≦V≦1.2・H/t ・・・(1)
t=600・d・exp(-1.6×10-3・T) ・・・(2)
ここで、V:ワイヤ投入速度(m/s)
H:取鍋内溶鋼深さ(m)
t:鉄シース溶解時間(s)
d:鉄シース厚み(cm)
T:溶鋼温度(K)
1.0≦{T.[Ca]-(1.23×T.[O]-3.65)}/(1.25×S)≦4.0・・・(3)
ここで、T.[Ca]:鋼中全Ca濃度(ppm)
T.[O]:鋼中全酸素濃度(ppm)
S:鋼中S濃度(ppm)
ア)多数回の放電パルスによるアルミニウムと鉄の発光強度比を放電パルス毎に求める強度比計算ステップ
イ)下記式にて求められるアルミナ分率を算出するステップ。
アルミナ分率=前記発光強度比が閾値αより大きいパルス数/全パルス数
ここで、閾値αは、放電パルス毎の前記発光強度比を横軸、頻度を縦軸とした度数分布図から求められた発光強度比の最頻値のf1(1.5≦f1≦2.5)倍
ウ)前記強度比計算ステップにより得られた放電パルス毎の前記発光強度比を小さい方から配列し、小さい方から全パルス数の30%以内の一定位置の前記発光強度比を代表アルミ強度比とし、次いで、前記アルミナ分率算出ステップで得られたアルミナ分率と代表アルミ強度比の積からアルミナ強度比(=アルミナ分率×代表アルミ強度比)を算出するステップ
エ)前記アルミナ強度比とT.[O]との関係式を用いてT.[O]を算出する定量ステップ
0.8・H/t≦V≦1.2・H/t ・・・(1)
t=600・d・exp(-1.6×10-3・T) ・・・(2)
ここで、V:ワイヤ投入速度(m/s)
H:取鍋内溶鋼深さ(m)
t:鉄シース溶解時間(s)
d:鉄シース厚み(cm)
T:溶鋼温度(K)cm)
ワイヤの投入は、溶鋼の温度を測定した後であり、鋳造を開始する前であれば、いつ行ってもよい。溶鋼の温度の測定は、ワイヤ投入直前に行うのが好ましいが、温度測定をする装置と、ワイヤ投入を行う設備間が離れているような場合には、予め、温度変化の挙動を測定等して把握しておき、ワイヤ投入時の溶鋼温度を推定するようにしてもよい。
容器内の溶鋼深さは、溶鋼湯面から容器底部までに距離をいう。
以上の測定値、計算値から、取鍋において上記(1)、(2)式を満たすような投入速度でCa、Mgあるいはそれらの合金を溶鋼に添加することで該金属の歩留まりを最大限に高めることが可能となる。
1.0≦{T.[Ca]-(1.23×T.[O]-3.65)}/1.25×S≦4.0・・・(3)
ここで、T.[Ca]:鋼中全Ca濃度(ppm)
T.[O]:鋼中全酸素濃度(ppm)
S:鋼中S濃度(ppm)
なお、Ca添加前のT.[O]の定量方法としては燃焼分析法や、スパーク放電発光分光法で直接的にT.[O]を求める方法があるが、より好ましいT.[O]の分析方法について以下に説明する。
したがって、アルミナの濃度を分析することでT.[O]を分析することができる。
一方、残りの未反応のAlは鋼中に溶解したまま凝固する。
鋼の凝固後、浮上除去されなかったアルミナはそのままの状態で鋼中に残り、一方、未反応のAlは主として固溶Alとして鋼中に存在する。固溶Alは鋼試料を酸で溶解する際に一緒に溶解するが、アルミナは溶解しないので、酸溶解により互いに分離され、前者は酸可溶性Al(以下、sol.Alと称す)と呼ばれ、後者は酸不溶性Al(以下、insol.Alと称す)と呼ばれる。
しかしながら従来の解析手法では、鋼中50ppm以下の微量なアルミナ量を精度良く分析することは難しかった。
sol.Al濃度が等しくinsol.Al濃度の異なる鋼試料(sol.Al=66ppm、insol.Al=10ppm未満の試料、sol.Al=66ppm 、insol.Al=32ppmの試料)をそれぞれスパーク放電により発光させ、放電パルス毎にAlの発光強度と鉄の発光強度の比(Alの発光強度を鉄の発光強度で除した値であり、以下、Al/Fe強度比と称す)を経時的に観察した。
その結果、insol.Alの多い試料では、スパイク状の点が不規則に数多く確認され、スパイク状の点は、鋼中に不均一に存在するinsol.Alを含んだ放電によって生成されたものと推察される。スパーク放電では介在物(insol.Al)に放電が集中しやすいとされ、観察されるAl強度は、地鉄中のsol.Alからの光と、介在物(insol.Al)からの光から構成されるが、それぞれの割合は放電パルスごとに異なっている。
放電パルスを、Al/Fe強度比の小さい順(昇順)に配列し、縦軸をAl/Fe強度比とし、横軸をAl/Fe強度比が小さいものから順に並び変えた位置を%表示したグラフを図4に示す。
図4に示されるように、Al/Fe強度比の大きい側はinsol.Alが支配的で、小さい側はsol.Alが支配的となっている。
sol.Alは地鉄中に均一に存在しているので、放電時に蒸発する地鉄の量が変動しても、sol.Al由来のAl強度はFeとの相対値(Al/Fe強度比)とする限り一定値を示すはずである。
つまり、Al/Fe強度比は、一定のsol.Al強度比と不確定なinsol.Al強度比の和であって、その大きさは不確定なinsol.Al強度比の大小で決定されるため、よりAl/Fe強度比の小さいパルスほどsol.Al強度比に近づき、Al/Fe強度比全体の積算値からsol.Alの寄与する強度積算値を差し引くことにより、アルミナ量を定量することができる。
具体的には以下のようにする。
アルミナ分率=Al/Fe強度比が閾値αより大きいパルス数/全パルス数
「閾値α」は、図5に示すように、放電パルス毎のAl/Fe強度比を横軸、頻度を縦軸とした度数分布図を作図した後、該度数分布図から求められたAl/Fe強度比の最頻値のf1倍として特定する。ここで、f1の値は、1.5≦f1≦2.5とするのが好ましい。
同様の手法で処理した試料を同様の測定条件で測定する限り、固溶Alに由来する発光強度比の頻度分布は、同様のバラツキ幅を持つと考えられることから、Al/Fe強度比の最頻値の1より大きい定数倍の値を閾値とすることで、固溶Alの影響度を一定の比率に保って、アルミナ由来の信号成分を分離できると考えられる。
従って、放電パルス毎のAl/Fe強度比が最頻値のf1倍より大きいパルス数を求め、求めたパルス数を全パルス数で除したものをアルミナ分率とする。ここで、f1の値は、1.5〜2.5の範囲、より好ましくは1.7〜2.0の範囲とする。f1の値が1.5より小さい場合、固溶アルミに由来するデータが多くなるため、アルミナ量との相関が悪くなる。一方、f1の値が2.5より大きい場合、抽出されるアルミナ由来の信号を含むパルス数が少なくなりすぎるため、分析ばらつきが大きくなる。
図6より、f1が1.5以下となるとアルミナ強度比と化学分析値の相関係数が急激に低下することがわかる。これは、固溶アルミ由来の発光の影響によるものと考えられる。また、図7より、f1の値が大きくなるほど、繰り返し分析時のバラツキが大きくなっていることがわかる。これは、抽出されるパルス数が少なくなりすぎるためである。
しかし、f1値が1.5および2.5の場合でも、分析正確さ(σd)は、それぞれ、2.4ppm、1.9ppmであり、従来法よりも高精度に分析が可能である。
f1値が2.0の場合の、本発明に係るアルミナ定量法により求めたアルミナ濃度と化学分析値との相関を図8に示す。このときの分析正確さは1.8ppmであった。
ここで、「代表アルミ強度比」は、放電パルス毎のAl/Fe強度比を小さい方から配列した際に(図4参照)、Al/Fe強度比の小さい方から全パルス数の30%以内のいずれかの位置となるような強度比とするのが好ましい。この理由は以下の通りである。
30%よりも大きい位置を代表アルミ強度比とした場合には、試料中に存在するアルミナ量の影響が大きくなりすぎ、酸可溶性Al(sol.Al)とアルミナを精度よく分配するための代表値とならずに分析精度が劣化するからである。
次に、アルミナ分率算出ステップで得られたアルミナ分率と代表アルミ強度比の積からアルミナ強度比を算出する。
検量線試料には同じCa添加鋼を用い、各試料について予めスパーク放電発光分光分析法で得られるAl/Fe強度比から必要な各係数を設定した後、算出された特性値と燃焼分析法から求められるT.[O]の相関線を検量線とする。検量線の一例を図9に示す。
また、鋼中S量については、AP(アークプロセス)処理以降の工程ではほとんど変化しないことが調査の結果分かった。すなわち、AP処理終了後からCa添加までの間に分析を行なえば問題なく、高精度な鋼中Sの分析法である、燃焼法などの適用が十分に可能である。
転炉で約250トンの溶鋼を酸素吹錬した後、取鍋に出鋼し、取鍋精錬炉、RH真空脱ガス装置で必要に応じた精錬を施した。その後、取鍋をワイヤ投入設備へ搬送した。
ワイヤ投入開始前に溶鋼の温度、深さの測定を行った。ワイヤは厚み0.04,0.05cmの鉄シース内にCaSi合金を充填したものを使用した。
ワイヤを(1)、(2)式を満たす速度で投入した。また、比較例として、(1)、(2)式の範囲外の速度で投入した実験も行った。
実験結果を表4に示す。
このことから、ワイヤ投入速度が(1)、(2)式の範囲内にすることで、Caの歩留を向上させることができることが確認された。
Caについては通常の分析手段にて定量し、T.[O]については前述した方法によって定量値を算出した。なお、検量線は、図9に示したものを用いた。
一方、Sについてはスパーク放電発光分光分析装置による分析精度が充分ではないと判断されたことから、AP終了後の燃焼法による分析結果をそのまま用いた。念の為、T.[Ca],T.[O]分析用のサンプルを保管し、後日、採取した切り粉を用いて燃焼法による定量を行なったが、ほとんど1ppm以内の範囲で一致しており、AP処理終了後の分析値を用いて問題の無いことを確認した。
ここで(3)式を満たすものを本発明例1〜6とし、満たさなかった場合を比較例1〜8とした。
加熱したスラブを熱間圧延により圧延し、その後、加速冷却を施して所定の強度とした。この時のスラブ加熱温度は1050℃、圧延終了温度は800〜840℃、加速冷却開始温度は760〜800℃、加速冷却停止温度は450〜550℃とした。
これらの鋼板について、複数の位置から各10〜15個のHIC試験片を採取し、耐HIC特性を調べた。耐HIC特性は、pHが約3の硫化水素を飽和させた5%NaCl+0.5%CH3COOH水溶液(通常のNACE溶液)中に試験片を96時間浸漬した後、超音波探傷により試験片全面の割れの有無を調査し、割れ面積率(CAR)で評価した。ここで、それぞれの試験片の割れ面積率3%以下を合格とした。
表5に処理条件及び結果を示す。
このことから、成分が(3)式を満たす範囲にあることで耐HIC性能を良好にすることができることが確認された。
Claims (1)
- 容器内に収容された溶鋼へCaを添加するに際し、該CaあるいはCa含有合金を鉄シース内に充填してワイヤ状とし、下記の(1)、(2)式を満たす速度で、かつ下記の(3)式を満たす範囲となるように溶鋼中へ投入するものであり、前記(3)式におけるT.[O]の分析方法が、スパーク放電発光分光法を用いる方法であって、以下のステップを有することを特徴とする溶鋼の成分調整方法。
ア)多数回の放電パルスによるアルミニウムと鉄の発光強度比を放電パルス毎に求める強度比計算ステップ
イ)下記式にて求められるアルミナ分率を算出するステップ。
アルミナ分率=前記発光強度比が閾値αより大きいパルス数/全パルス数
ここで、閾値αは、放電パルス毎の前記発光強度比を横軸、頻度を縦軸とした度数分布図から求められた発光強度比の最頻値のf 1 (1.5≦f 1 ≦2.5)倍
ウ)前記強度比計算ステップにより得られた放電パルス毎の前記発光強度比を小さい方から配列し、小さい方から全パルス数の30%以内の一定位置の前記発光強度比を代表アルミ強度比とし、次いで、前記アルミナ分率算出ステップで得られたアルミナ分率と代表アルミ強度比の積からアルミナ強度比(=アルミナ分率×代表アルミ強度比)を算出するステップ
エ)前記アルミナ強度比とT.[O]との関係式を用いてT.[O]を算出する定量ステップ
0.8・H/t≦V≦1.2・H/t ・・・・・・・・・・・(1)
t=600・d・exp(-1.6×10-3・T) ・・・・・・・・(2)
ここで、V:ワイヤ投入速度(m/s)
H:取鍋内溶鋼深さ(m)
t:鉄シース溶解時間(s)
d:鉄シース厚み(cm)
T:溶鋼温度(K)
1.0≦{T.[Ca]-(1.23×T.[O]-3.65)}/(1.25×S)≦4.0 ・・(3)
ここで、T.[Ca]:鋼中全Ca濃度(ppm)
T.[O]:鋼中全酸素濃度(ppm)
S:鋼中S濃度(ppm)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012266585A JP5978967B2 (ja) | 2011-12-16 | 2012-12-05 | 溶鋼の成分調整方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011275387 | 2011-12-16 | ||
JP2011275387 | 2011-12-16 | ||
JP2012266585A JP5978967B2 (ja) | 2011-12-16 | 2012-12-05 | 溶鋼の成分調整方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013144843A JP2013144843A (ja) | 2013-07-25 |
JP5978967B2 true JP5978967B2 (ja) | 2016-08-24 |
Family
ID=49040788
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012266585A Active JP5978967B2 (ja) | 2011-12-16 | 2012-12-05 | 溶鋼の成分調整方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5978967B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5974962B2 (ja) * | 2012-05-28 | 2016-08-23 | Jfeスチール株式会社 | 耐HIC特性に優れたCaを添加したアルミキルド鋼材の製造方法及び溶鋼のCa添加処理方法 |
CN113994015A (zh) * | 2019-06-17 | 2022-01-28 | 杰富意钢铁株式会社 | 向钢水添加Ca的方法 |
CN114309494A (zh) * | 2021-12-30 | 2022-04-12 | 苏州石川制铁有限公司 | 一种动态控制蠕化剂、球化剂包芯线送线速度的铸造方法 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4512800A (en) * | 1983-08-12 | 1985-04-23 | Pfizer Inc. | Wire injection apparatus |
JP3726562B2 (ja) * | 1999-06-24 | 2005-12-14 | Jfeスチール株式会社 | 耐水素誘起割れ性に優れた鋼の溶製法 |
-
2012
- 2012-12-05 JP JP2012266585A patent/JP5978967B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2013144843A (ja) | 2013-07-25 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5974962B2 (ja) | 耐HIC特性に優れたCaを添加したアルミキルド鋼材の製造方法及び溶鋼のCa添加処理方法 | |
EP3239333A1 (en) | Steel plate having excellent toughness and resistance to hydrogen-induced cracking, and steel pipe for line pipe | |
CN102791900A (zh) | 拉丝加工性和拉丝后的疲劳特性优异的高碳钢线材 | |
JP5853661B2 (ja) | 高強度耐サワーラインパイプ用鋼板、その素材及び高強度耐サワーラインパイプ用鋼板の製造方法 | |
JP2014077642A (ja) | 鋼材のhic感受性の評価方法およびそれを用いた耐hic性に優れたラインパイプ用高強度厚鋼板の製造方法 | |
JP5978967B2 (ja) | 溶鋼の成分調整方法 | |
JP6037014B2 (ja) | 鋼材の製造方法 | |
JP2016125137A (ja) | 耐水素誘起割れ性に優れた鋼板およびラインパイプ用鋼管 | |
JP5884182B2 (ja) | Ca含有アルミキルド鋼の介在物組成の制御方法 | |
JP6032166B2 (ja) | カルシウム添加鋼の耐水素誘起割れ特性の推定方法 | |
JP2014173892A (ja) | スラブにおける異なる板厚位置でのCa濃度分析結果を用いた耐サワー鋼スラブの品質判定方法 | |
JP6094540B2 (ja) | 耐水素誘起割れ特性に優れた鋼材の評価方法 | |
JP5079382B2 (ja) | 溶鋼の精錬方法 | |
EP2743683B1 (en) | Molten iron desulfurization method | |
JP6052248B2 (ja) | カルシウム添加鋼の製造方法 | |
JP2013250113A (ja) | 鋼材の耐hic性能の判定方法 | |
RU2360980C1 (ru) | Способ производства катанки с нормируемым относительным сужением | |
JP2023045506A (ja) | 鋼材の耐水素誘起割れ性の評価方法 | |
WO2022064973A1 (ja) | 高疲労強度鋼の素材となる鋳片の清浄度評価方法及び高疲労強度鋼の製造方法 | |
JP6126503B2 (ja) | 耐サワーラインパイプ鋼スラブの品質判定による向け先変更方法 | |
JP2006052420A (ja) | 溶鋼昇温時における成分元素濃度の推定方法 | |
Kuder et al. | Pomiar zawartości gazów w kąpieli metalowej drogą do optymalizacji zabiegów odtleniania i modyfikacji staliwa na odlewy | |
JP2003268438A (ja) | 溶鋼の精錬方法 | |
KR100905583B1 (ko) | 소음치를 이용한 슬래그 두께 측정방법 및 용강의 탈황방법 | |
RU2355795C2 (ru) | Способ выплавки металла |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20150223 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20160229 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20160322 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20160517 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20160628 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20160711 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5978967 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |