JP5978872B2 - 通信システム、通信装置及びプログラム - Google Patents

通信システム、通信装置及びプログラム Download PDF

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本発明は、通信システム、通信装置及びプログラムに関する。
従来、電話機において、電話帳情報に登録された情報を用いて、発呼先を容易に選択できるようにした技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。これにより、わざわざ電話番号を入力する必要がなくなり、発信操作が容易となった。
特開2001−111674号公報
しかしながら、従来の電話機は、発信者側で電話番号をダイヤルしたり選択したりするなどの発信操作を行い、回線が受信者側へと繋がり、受信者側で呼び鈴が鳴り、受信者が応答する、というプロセスを経て始めて通話が開始する。そのため、発信者が発信操作を行ってから実際に話し始めるまでに多くの時間を必要とするという問題があった。
本発明の課題は、通話開始までにかかる時間の短縮を図ることである。
求項1は、複数の通信装置が通話回線により接続可能な通信システムであって、前記複数の通信装置のそれぞれは、通信相手となる他の通信装置を特定して予め通話回線が接続された際に、その通信相手の装置との通信接続後にあっては、その通信相手との通信接続を維持したまま音声または映像の入力又は出力を抑制することでミュートする擬似通信切断状態に移行させる移行制御手段と、前記擬似通信切断状態において前記通信相手との通話の発信又は応答時に、前記入力又は出力のミュートにより抑制されていた前記音声または映像の入出力を再開させることで前記擬似通信切断状態を一時的に解除して前記通信相手との通話を行わせるよう制御する通話制御手段と、を備える。
請求項2は、他の装置と通信を行う通信装置であって、前記他の装置との通信接続時にあっては、その通信相手の装置を特定して通信接続を行い、その通信相手の装置との通信接続後にあっては、その通信相手との通信接続を維持したまま音声または映像の入出力を抑制する擬似通信切断状態に移行させる移行制御手段と、前記擬似通信切断状態において前記通信相手との通話が必要になった際は、抑制されていた前記音声または映像の入出力を再開させることで前記擬似通信切断状態を一時的に解除して前記通信相手との通話を行わせるよう制御する通話制御手段と、を具備したことを特徴とする。
請求項10は、他の装置と通信を行う通信装置であって、前記他の装置から通信接続要求がきた際は、その通信相手の装置との通信接続を実行し、その通信相手の装置との通信接続後にあっては、その通信相手との通信接続を維持したまま音声または映像の入出力を抑制する擬似通信切断状態に移行させる移行制御手段と、前記擬似通信切断状態において前記通信相手との通話が必要になった際は、抑制されていた前記音声または映像の入出力を再開させることで前記擬似通信切断状態を一時的に解除して前記通信相手との通話を行わせるよう制御する通話制御手段と、を具備したことを特徴とする。
本発明によれば、通話開始までにかかる時間を短縮することができる。
第1〜第2の実施の形態における通信システムの全体構成例を示す図である。 図1の通信装置の機能的構成を示すブロック図である。 (a)は通話回線の非接続状態、(b)は擬似回線切断状態、(c)は通話状態を示す概念図である。 図1の通信装置間において実行される呼びかけ通話処理aの流れを示す図である。 図1の通信装置間で実行される回線接続処理aの流れを示す図である。 図1の通信装置間で実行される回線接続処理bの流れを示す図である。 図1の通信装置間で実行される回線接続処理cの流れを示す図である。 第3〜第5の実施形態における通信システムの全体構成例を示す図である。 (a)は3以上の通信装置間での擬似回線切断状態、(b)は3以上の通信装置間での通話状態を示す概念図である。 図8の通信装置間で実行される呼びかけ通話処理bの流れを示す図である。 図8の複数の通信装置のうち2つの通信装置間での通話状態を示す概念図である。 図8の通信装置間で実行される呼びかけ通話処理cの流れを示す図である。 図8の通信装置間で実行される回線接続処理dの流れを示す図である
以下、添付図面を参照して本発明に係る好適な実施の形態を詳細に説明する。なお、本発明は、図示例に限定されるものではない。
[第1の実施の形態]
まず、第1の実施の形態の構成について説明する。
図1は、第1の実施の形態における通信システム100の全体構成を示す図である。
通信システム100は、通信装置1Aと通信装置1Bの通話回線がインターネットNを介して接続可能に構成されたシステムである。インターネットN上には、呼制御装置2が設けられており、通信装置1Aと通信装置1Bとの通話回線は、何れか一方からの電話発信による接続要求に基づき、呼制御装置2を介して接続される。
なお、第1の実施の形態においては、通信装置1A、1Bとしてパーソナルコンピュータに備えられたIP(Internet Protocol)電話機を用い、通信装置1Aと1BがインターネットNを介して接続される場合を例にとり説明するが、これに限定されない。例えば、通信装置1A、1Bとして固定電話機を用い、これらが専用電話回線を介して接続される構成としてもよい。
図2は、通信装置1A及び通信装置1Bの機能的構成を示すブロック図である。
図2に示すように、通信装置1A、1Bは、CPU(Central Processing Unit)11と、RAM(Random Access Memory)12と、操作部13と、表示部14と、記憶部15と、マイク16と、スピーカ17と、通信制御部18と、計時部19と、カメラ20と、センサ部21とを備えて構成され、各部がバス22を介して接続されている。通信装置1Aと通信装置1Bとは、同様の構成及び機能を有する電話機である。
CPU11は、記憶部15のプログラム記憶部150に記憶されているシステムプログラムを読み出し、RAM12のワークエリアに展開し、該システムプログラムに従って各部を制御する。また、CPU11は、プログラム記憶部150に記憶されている処理プログラムを読み出してワークエリアに展開し、後述する呼びかけ通話動作、回線接続動作に係る各種処理を実行し、制御手段として機能する。
RAM12は、揮発性のメモリである。また、RAM12は、実行される各種プログラムやこれら各種プログラムに係るデータ等を格納するワークエリアを有する。
操作部13は、各種機能ボタンを備え、ユーザによる各ボタンの押下入力を受け付けてその操作情報をCPU11に出力する。また、操作部13は、表示部14の表面を覆うように透明電極を格子状に配置したタッチパネル等を有し、手指やタッチペン等で押下された位置を検出し、その位置情報を操作情報としてCPU11に出力する。更に、操作部13は、キーボードや、マウス等のポインティングデバイスを備える構成としてもよい。
本実施の形態において、操作部13は、呼びかけ通話を発信するための発信ボタン、呼びかけ通話に応答するための応答ボタン等を備えている。
表示部14は、LCD(Liquid Crystal Display)等により構成され、CPU11からの表示制御信号に従って、各種表示を行う。
記憶部15は、磁気記録媒体を有するHDD(Hard Disk Drive)、不揮発性の半導体メモリ等により構成される。記憶部15には、図2に示すように、プログラム記憶部150が設けられている。
プログラム記憶部150には、CPU11で実行されるシステムプログラムや各種処理プログラム、これらのプログラムの実行に必要なデータ等が記憶されている。プログラムは、コンピュータ読み取り可能なプログラムコードの形態でプログラム記憶部150に格納されている。CPU11は、当該プログラムコードに従った動作を逐次実行する。
また、記憶部15には、呼びかけ通話を行う相手先の電話番号等が記憶されている。
マイク16は、送話音声を電気信号に変更して入力する。スピーカ17は、電気信号を音声信号に変換して出力する。
通信制御部18は、モデム、TA(Terminal Adapter)、ルータ、ネットワークカード等により構成される。通信制御部18は、インターネットNを介して外部装置と通信接続し、音声映像等のデータ送受信を行う。
計時部19は、RTC(Real Time Clock)等により構成され、現在時刻を計時してCPU11に出力する。
カメラ20は、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等の撮像素子を備え、撮像素子上に被写体の光学像を結像し、その像を電気的な信号としてCPU11に出力する。
センサ部21は、例えば、人感センサを備えて構成される。人感センサは、赤外線や超音波により予め定められた所定範囲内における人の存在を検知するものであり、人の存在を検知するとON信号をCPU11に出力する。本実施の形態において、センサ部21が検知する範囲は、ユーザが通話可能な範囲として予め定められた範囲である。即ち、センサ部21は、プレゼンス情報取得手段として機能する。
呼制御装置2は、インターネットNに接続された通信装置から相手先の電話番号を指定して通話回線の接続要求が送信された場合に、発信元の通信装置と相手先の通信装置との間でセッションを確立して通話回線を接続するための各種処理を行う装置であり、1台又は複数台により構成される。
呼制御装置2は、例えば、SIP(Session Initiation Protocol)サーバ等が適用可能である。呼制御装置2は、例えば、発信元の通信装置からの接続要求を相手先の通信装置に転送し、相手先から接続応答があると、相手先からの接続応答を発信元の通信装置に転送する。発信元に接続応答が届いた時点で発信元と相手先の通信装置のセッションが確立し、通話回線が接続され、通話が可能となる(発信元と相手先の通信装置との間で音声データ等の送受信が可能となる)。即ち、通信システム100においては、通信装置1A、1B、呼制御装置2の協働により回線接続手段が実現される。
また、呼制御装置2は、通話回線が接続された通信装置の何れかから回線切断要求が受信されると、回線切断要求を相手先の通信装置に転送し、相手先からの回線切断応答を送信元の通信装置に転送する。発信元に回線切断応答が届いた時点で発信元と相手先の通信装置のセッションが終了し、通話回線が切断される。即ち、通信システム100においては、通信装置1A、1B、呼制御装置2の協働により回線切断手段が実現される。
また、呼制御装置2は、例えば、電話番号とIPアドレスの対応表を有しており、発信元から指定された相手先の電話番号、及び発信元の電話番号をIPアドレスに変換して双方に通知することで、通話回線が接続された通信装置間でIPアドレスに基づくデータ送受信を可能とする機能を有する。
次に、通信システム100の動作について説明する。
通信システム100においては、一方の通信装置から相手側の電話番号が指定され電話発信が行われると、通信制御部18により相手側の通信装置に対する接続要求が送信される(電話発信処理)。この接続要求は、呼制御装置2により相手側の通信装置に転送される。相手側の通信装置において、接続要求が着信し、通信制御部18により接続応答が送信されると(着信応答処理)、呼制御装置2により送信元の通信装置に転送され、セッションが確立し、通話回線が接続状態となる。
第1の実施の形態においては、通信装置1Aと通信装置1B間における、この通話回線の接続プロセスは完了しており、予め通話回線が接続された状態(回線接続状態)となっている。また、各通信装置1A、1BのCPU11は、通話回線が接続された際に、マイク16及びカメラ20をミュートしている。
ここで、マイク16及びカメラ20をミュートするとは、より詳しくは、マイク16による音声入力及びカメラ20による映像入力をミュートすることをいう。具体的には、例えば、マイク16により入力される音声信号やカメラ20により入力される映像信号を消すことや、マイク16やカメラ20の機能をOFFする(無効にする)ことが含まれる。
図3(a)に、非接続状態の概念図を示す。なお、図3において、通信装置間の実線の円筒は通話回線が繋がっていることを示し、点線の円筒は通話回線が繋がっていないことを示している(図9、図11において同じ)。
図3(a)に示すように、通信装置1Aと通信装置1Bの間の通話回線が非接続の場合、通話はできない。
図3(b)に、本実施の形態における回線接続状態の概念図を示す。図3(b)に示すように、本実施の形態においては、通信装置1Aと1bとは予め回線接続状態となっているが、マイク16による音声入力及びカメラ20による映像入力がミュートされているので、音声や映像は相手に届かず、通話をすることはできない。即ち、擬似的に「回線が切れた状態」(擬似回線切断状態と呼ぶ)となっている。
この図3(b)の擬似回線切断状態において、マイク16及びカメラ20のミュートを解除すると、図3(c)に示すように、マイク16及びカメラ20がアクティブになり、通話状態となる。
即ち、本実施の形態においては、通信装置1A、1Bは予め回線接続状態となっているので、実際に通話をする際には、ダイヤル操作、回線接続の確立等を行う必要はなく、発信側と受信側の双方でマイク16及びカメラ20のミュートを解除するだけでよい。
図4は、擬似回線切断状態、即ち、予め通信装置1Aと通信装置1Bとの通話回線が接続されており、かつ、マイク16及びカメラ20がミュートされているときに、通信装置1Aと通信装置1Bとの間で実行される呼びかけ通話処理aの流れを示す図である。図4の通信装置1A側の処理は、通信装置1AのCPU11とプログラム記憶部150に記憶されている処理プログラムとの協働により実行される。図4の通信装置1B側の処理は、通信装置1BのCPU11とプログラム記憶部150に記憶されている処理プログラムとの協働により実行される。
なお、図4においては、通信装置1Aを発信側、通信装置1Bを受信側として説明するが、通信装置1Bから1Aに対して発信を行う場合は、図4の通信装置1Aと通信装置1Bを入れ替えればよい。
通信装置1Aにおいて、操作部13の発信ボタンが操作されると(ステップS1)、マイク16及びカメラ20のミュートが解除される(ステップS2)。マイク16から音声が入力され、カメラ20から映像が入力されると(ステップS3)、入力された音声及び映像のデータが通信制御部18により通信装置1Bに送信される(ステップS4)。
通信装置1Bにおいては、通信制御部18により通信装置1Aからの音声及び映像が受信され(ステップS5)、受信された音声がスピーカ17から出力されるとともに、受信された映像が表示部14に表示される(ステップS6)。
以降、通信装置1Bにおいて操作部13の応答ボタンが操作されるまで、通信装置1Aからの音声及び映像は通信装置1Bに届くが、通信装置1Bにおいてはまだマイク16及びカメラ20がミュートされているため、通信装置1Bからの音声及び映像は通信装置1Aには届かない状態となる。従って、通信装置1Aのユーザが一方的に通信装置1Bのユーザに呼びかけている状態となる。
通信装置1Bにおいて、操作部13により応答ボタンが押下されると(ステップS7)、マイク16及びカメラ20のミュートが解除される(ステップS8)。マイク16から音声が入力され、カメラ20から映像が入力されると(ステップS9)、入力された音声及び映像のデータが通信制御部18により通信装置1Aに送信される(ステップS10)。
通信装置1Aにおいては、通信制御部18により通信装置1Bからの音声及び映像が受信されると(ステップS11)、受信された音声がスピーカ17から出力されるとともに、受信された映像が表示部14に表示される(ステップS12)。
以降、通信装置1Aと1Bは、音声及び映像を互いに送受信して通話することが可能となる。即ち、通信装置1Aと1Bとは通話(ビデオ通話)状態となる(ステップS13。図3(c)参照)。
通話が終了し、通信装置1A及び通信装置1Bのそれぞれにおいて、操作部13により通話終了ボタンが押下されると(ステップS14、ステップS15)、マイク16及びカメラ20がミュートされる(ステップS16、ステップS17)。これにより、通信装置1Aと通信装置1Bにおける通話状態は解除され、図3(b)に示すように、擬似回線切断状態に戻る。なお、通信装置1Aと通信装置1B間は回線接続状態のままであるので、再度、通信装置1A又は1Bにおいて操作部13の発信ボタンを操作することにより呼びかけ通話処理aを実行し、通話することができる。
以上のように、第1の実施の形態においては、通信装置1Aと通信装置1Bとの間で予め通信回線を接続し、マイク16及びカメラ20をミュートとしておくことで擬似回線切断状態としておき、操作部13の発信ボタン操作又は応答ボタン操作が行われた際に、マイク16及びカメラ20のミュートを解除することで、通話状態とする。従って、発信を行う際には、ダイヤル操作、回線接続の確立、相手の応答待ち等をする必要がないため、発信から通話開始までの時間を短縮することが可能となる。その結果、気軽に発信することが可能となり、また、通話開始までの待ち時間のストレスを軽減することが可能となる。
[第2の実施の形態]
次に、第2の実施の形態について説明する。
通話は、通信装置1Aのユーザと通信装置1Bのユーザがいて初めて成立するので、通信装置1Aのユーザも通信装置1Bのユーザも通話可能な範囲に存在しない場合や、或いはユーザが電話にでることができない時間帯に通話回線を接続状態としておいても意味がなく、余計なトラフィックが発生するので好ましくない。また、従量課金制の場合、余計なコストもかかってしまう。
そこで、第2の実施の形態においては、以下の(1)〜(3)の何れかの、予め定められた通話可能条件を満たすときに通信装置1A及び通信装置1Bの通話回線を接続し、両者を回線接続状態とする。
(1)回線接続時間帯を双方で取り決めて設定しており、現在時刻が回線接続時間帯に含まれている場合
(2)回線接続時間帯を個別に設定しており、現在時刻が両者の重複した時間帯である場合
(3)各通信装置1A、1Bにおいて取得したプレゼンス情報に基づいて、通信装置1Aと通信装置1Bの双方のユーザが通話可能な所定の範囲に存在すると判断された場合
なお、(1)〜(3)の何れの条件を用いるかは、予め双方の通信装置で定められており、その動作プログラムはプログラム記憶部150に記憶されている。(1)の条件の場合、通話可能条件を満たしているか否かを判断するための判断手段は、マスターとなる通信装置に備えられている。(2)、(3)の場合、通話可能条件を満たしているか否かの判断は、双方でのやりとりに基づいて行われ、判断手段は双方に備えられている。また、(1)、(2)の場合、通信装置1A及び1Bの記憶部15には、予め設定された回線接続時間帯が記憶されている。
第2の実施の形態のシステム及び各装置の構成は、第1の実施の形態と同様であるので説明を援用し、以下、第2の実施の形態における動作について説明する。
(1)回線接続時間帯を双方で取り決めて設定している場合
図5は、回線接続時間帯を双方で取り決めて設定している場合に、通信装置1Aと通信装置1Bとの間で実行される回線接続処理aの流れを示す図である。図5の通信装置1A側の処理は、通信装置1AのCPU11とプログラム記憶部150に記憶されている処理プログラムとの協働により実行される。図5の通信装置1B側の処理は、通信装置1BのCPU11とプログラム記憶部150に記憶されている処理プログラムとの協働により実行される。
なお、ここでは、通信装置1Aをマスター、通信装置1Bをスレーブとして説明するが、通信装置1Bをマスター、通信装置1Aをスレーブとしてもよい。また、通信装置1AのCPU11は、計時部19から出力される現在時刻を常時監視しているものとする。
通信装置1Aにおいて、計時部19から出力される現在時刻が回線接続時間帯の開始時刻であると判断された場合、即ち、回線接続時間帯の到来が検知された場合(ステップS21)、通信制御部18により、自動的に(ユーザによる操作部13のダイヤル操作や発信ボタン操作なしに)通信装置1Bの電話番号への電話発信処理が行われる(ステップS22)。
通信装置1Bにおいては、通信制御部18により、通信装置1Aからの接続要求が受信されると、自動的に(ユーザによる操作部13の応答ボタン操作(オフフック操作)なしに)着信応答処理が行われる(ステップS23)。これにより、呼制御装置を介して通信装置1Aと1Bとの間でセッションが確立し、回線接続状態となる(ステップS24)。
通話回線が接続されると、通信装置1A及び1Bにおいては、マイク16及びカメラ20がミュートされる(ステップS25、26)。これにより、通信装置1Aと通信装置1Bは、通話のできない擬似回線切断状態となる(ステップS27、図3(b)参照)。この擬似回線切断状態において、第1の実施の形態で説明した図4に示す呼びかけ通話処理aが可能となる。
通信装置1Aにおいて、計時部19から出力される現在時刻が回線接続時間帯の終了時刻であると判断された場合、即ち、回線接続時間帯の終了が検知された場合(ステップS28)、通信制御部18により通信装置1Bに回線切断要求を送信する回線切断処理が行われる(ステップS29)。
通信装置1Bにおいては、通信制御部18により、通信装置1Aからの回線切断要求が受信されると、回線切断応答が送信される(ステップS30)。これにより、図3(a)に示すように、通信装置1Aと通信装置1Bの通話回線は切断され、通信装置1Aと通信装置1Bは非接続状態となる。
(2)回線接続時間帯を個別に設定している場合
図6は、回線接続時間帯を個別に設定している場合に、通信装置1Aと通信装置1Bとの間で実行される回線接続処理bの流れを示す図である。図6の通信装置1A側の処理は、通信装置1AのCPU11とプログラム記憶部150に記憶されている処理プログラムとの協働により実行される。図6の通信装置1B側の処理は、通信装置1BのCPU11とプログラム記憶部150に記憶されている処理プログラムとの協働により実行される。図6においては、一例として、通信装置1Aに設定された回線接続時間帯が先に到来し、回線接続後、通信装置1Aの回線接続時間帯が先に終了する場合を示している。
なお、各通信装置のCPU11は、計時部19から出力される現在時刻を常時監視しているものとする。
通信装置1Aにおいて、計時部19から出力される現在時刻が回線接続時間帯の開始時刻であると判断された場合、即ち、回線接続時間帯の到来が検知された場合(ステップS31)、通信制御部18により、インターネットNを介して通信装置1Bの電話番号に接続要求が行われる(ステップS32)。ここでの接続要求は、電話発信処理による通話回線の接続要求であってもよいし、その他の問い合わせ信号であってもよい。
通信装置1Bにおいては、通信制御部18により、通信装置1Aからの接続要求が受信されると、計時部19から出力される現在時刻が回線接続時間帯に含まれるか否かが判断される。回線接続時間帯に含まれていないと判断された場合、接続要求拒否が通信装置1Aに送信される(ステップS33)。
通信装置1Bにおいて、計時部19から出力される現在時刻が回線接続時間帯の開始時刻である(即ち、回線接続時間帯が到来した)と判断された場合、(ステップS34)、通信制御部18により、通信装置1Aの電話番号に接続要求が行われる(ステップS35)。ここでの接続要求は、電話発信処理による通話回線の接続要求であってもよいし、その他の問い合わせ信号であってもよい。
通信装置1Aにおいては、通信制御部18により、通信装置1Bからの接続要求が受信されると、一旦接続要求拒否が通信装置1Bに送信される(ステップS36)。次いで、計時部19から出力される現在時刻が自装置の回線接続時間帯に含まれるか否かが判断され、回線接続時間帯に含まれると判断された場合、現在時刻が通信装置1Aと1Bの回線接続時間帯の重複時間帯に含まれると判断され、通信制御部18により、自動的に(ユーザによる操作部13のダイヤルボタン操作や発信ボタン操作なしに)通信装置1Bの電話番号への電話発信処理が行われる(ステップS37)。
通信装置1Bにおいては、通信制御部18により、通信装置1Aからの接続要求が受信されると、自動的に(ユーザによる操作部13の応答ボタン操作(オフフック操作)なしに)着信応答処理が行われる(ステップS38)。これにより、呼制御装置2を介して通信装置1Aと1Bとの間でセッションが確立し、回線接続状態となる(ステップS39)。
通話回線が接続されると、通信装置1A及び1Bにおいては、マイク16及びカメラ20がミュートされる(ステップS40、41)。これにより、通信装置1Aと通信装置1Bは、通話のできない擬似回線切断状態となる(ステップS42、図3(b)参照)。この擬似回線切断状態において、第1の実施の形態で説明した図4に示す呼びかけ通話処理aが可能となる。
通信装置1Aにおいて、計時部19から出力される現在時刻が回線接続時間帯の終了時刻であると判断された場合、即ち、回線接続時間帯の終了が検知された場合(ステップS43)、通信制御部18により通信装置1Bに回線切断要求を送信する回線切断処理が行われる(ステップS44)。
通信装置1Bにおいては、通信制御部18により、通信装置1Aからの回線切断要求が受信されると、回線切断応答が送信される(ステップS45)。これにより、図3(a)に示すように、通信装置1Aと通信装置1Bの通話回線は切断され、通信装置1Aと通信装置1Bは非接続状態となる。
なお、図6においては、通信装置1Aが通信装置1Bよりも先に回線接続時間帯が開始・終了している例を示しているが、これは一例にすぎず、何れの回線接続時間帯が早く開始しても遅く終了しても構わない。
即ち、通信装置1A、1BのCPU11は、それぞれ回線接続時間帯が到来すると、通信制御部18により、相手方に接続要求を送信する。接続要求を受信した側の通信装置のCPU11は、現在時刻が自装置の回線接続時間帯であるか否かを計時部19からの出力時刻に基づいて判断し、回線接続時間帯である場合は、相手側の通信装置に電話発信処理を行う。相手側の通信装置は、通信制御部18によりこれに自動的に着信応答処理を行うことで、通信装置1Aと通信装置1Bの通話回線の回線接続状態が確立する。
また、回線接続状態において、何れかの通信装置の回線接続時間帯が到来すると、その通信装置のCPU11は、通信制御部18により回線切断要求を行って回線切断処理を実施する。これにより、通信装置1Aと通信装置1Bは非接続状態となる。
(3)プレゼンス情報に基づいて判断する場合
図7は、プレゼンス情報に基づいて回線接続を行う場合に、通信装置1Aと通信装置1Bとの間で実行される回線接続処理cの流れを示す図である。図7においては、一例として、通信装置1Aのユーザが先に通話可能な所定の範囲に存在し、回線接続後、通信装置1Aのユーザが先に通話可能な所定範囲からはずれた場合を示しているが、これに限定されるものではない。
図7の通信装置1A側の処理は、通信装置1AのCPU11とプログラム記憶部150に記憶されている処理プログラムとの協働により実行される。図7の通信装置1B側の処理は、通信装置1BのCPU11とプログラム記憶部150に記憶されている処理プログラムとの協働により実行される。
なお、各通信装置のCPU11は、センサ部21から出力される信号を常時監視しているものとする。センサ部21からの出力は、通話可能な所定の範囲にユーザが存在するか否かを示すプレゼンス情報となる。センサ部21からON信号が出力されている場合、CPU11により、ユーザが通話可能な所定範囲に存在すると判断される。センサ部21からON信号が出力されていない場合、ユーザが通話可能な所定範囲に存在しないと判断される。
通信装置1Aにおいて、センサ部21からのON信号の出力が検知され、ユーザが通話可能な所定範囲に存在すると判断されると(ステップS51)、通信制御部18により、インターネットNを介して通信装置1Bの電話番号に接続要求が行われる(ステップS52)。ここでの接続要求は、電話発信処理による通話回線の接続要求であってもよいし、その他の問い合わせ信号であってもよい。
通信装置1Bにおいては、通信制御部18により、通信装置1Aからの接続要求が受信されると、センサ部21からの出力に基づいて、ユーザが通話可能な所定範囲に存在するか否かが判断される。ユーザが通話可能な所定範囲に存在しないと判断された場合、通信制御部18により、接続要求拒否が通信装置1Aに送信される(ステップS53)。
通信装置1Bにおいて、センサ部21からON信号の出力が検知され、ユーザが通話可能な所定範囲に存在すると判断されると(ステップS54)、通信制御部18により、インターネットNを介して通信装置1Aの電話番号に接続要求が行われる(ステップS55)。ここでの接続要求は、電話発信処理による通話回線の接続要求であってもよいし、その他の問い合わせ信号であってもよい。
通信装置1Aにおいては、通信制御部18により、通信装置1Bからの接続要求が受信されると、一旦、接続要求拒否が通信装置1Bに送信される(ステップS56)。次いで、自装置のセンサ部21からON信号が出力されているか否かが判断され、ON信号が出力されていると判断されると、通信装置1Aと通信装置1Bの双方のユーザが通話可能な所定範囲に存在すると判断され(ステップS57)、通信制御部18により、自動的に(ユーザによる操作部13のダイヤル操作や発信ボタン操作なしに)通信装置1Bの電話番号への電話発信処理が行われる(ステップS58)。
なお、ここでは、通信装置1Bから接続要求を受信した後、通信装置1Aにおいてセンサ部21からON信号が出力されている場合を示しているが、センサ部21からON信号の出力が検知されず、ユーザが通話可能な所定範囲に存在しないと判断された場合は、センサ部21からON信号が出力されるまで待機され、ON信号の出力が検知されると、ステップS52と同様に、通信装置1Bへの接続要求が行われることとなる。
通信装置1Bにおいては、通信制御部18により、通信装置1Aからの接続要求が受信されると、自動的に(ユーザによる操作部13の応答ボタン操作(オフフック操作)なしに)着信応答処理が行われる(ステップS59)。これにより、呼制御装置2を介して通信装置1Aと1Bとの間でセッションが確立し、回線接続状態となる(ステップS60)。
通話回線が接続されると、通信装置1A及び1Bにおいては、マイク16及びカメラ20がミュートされる(ステップS61、62)。これにより、通信装置1Aと通信装置1Bは、通話のできない擬似回線切断状態となる(ステップS63、図3(b)参照)。この擬似回線切断状態において、第1の実施の形態で説明した図4に示す呼びかけ通話処理aが可能となる。
通信装置1Aにおいて、センサ部21からのON信号が出力されていない、即ち、ユーザが通話可能な所定範囲に存在しないと判断されると(ステップS64)、通信制御部18により通信装置1Bに回線切断要求を送信する回線切断処理が行われる(ステップS65)。
通信装置1Bにおいては、通信制御部18により、通信装置1Aからの回線切断要求が受信されると、回線切断応答が送信される(ステップS66)。これにより、図3(a)に示すように、通信装置1Aと通信装置1Bの通話回線は切断され、通信装置1Aと通信装置1Bは非接続状態となる。
なお、図7においては、通信装置1Aのユーザが先に通話可能な所定の範囲に存在したことが検知され、回線接続後、通信装置1Aのユーザが先に通話可能な所定範囲からはずれたことが検知された場合を示しているが、これは一例にすぎず、何れのユーザがいつ通話可能な範囲に存在しても構わない。
即ち、通信装置1A、1BのCPU11は、それぞれセンサ部21によりON信号が受信されると、通信制御部18により、相手方に接続要求を送信する。接続要求を受信した側の通信装置のCPU11は、センサ部21からON信号が出力されているか否かを確認、ON信号が出力されていると判断した場合は、相手側の通信装置に電話発信を行い、マイク16及びカメラ20をミュートにする。相手側の通信装置は、通信制御部18によりこれに着信応答し、マイク16及びカメラ20をミュートにする。これにより通信装置1Aと通信装置1Bの回線接続状態が確立する。
また、回線接続状態において、何れかの通信装置のセンサ部21によりON信号が検知されなくなると、その通信装置のCPU11は、相手側に回線切断要求を行って回線切断処理を実施する。相手方の通信装置においては、回線切断要求を受信すると、回線切断応答を行う。これにより、通信装置1Aと通信装置1Bは非接続状態となる。
なお、上記説明においては、センサ部21を人感センサとし、これをプレゼンス情報取得手段として用いた例について説明しているが、プレゼンス情報を取得手段としては、他のセンサ等を用いることとしてもよい。
例えば、プレゼンス情報取得手段として照度センサを用い、照度センサの出力値が予め定められた閾値以上である場合、判断手段により通話可能な所定範囲にユーザが存在すると判断することとしてもよい。
また、プレゼンス情報取得手段として音圧センサを用いることとしてもよい。この場合、常時音圧センサによる出力をモニターしておき、音圧センサの出力レベルが予め定められた閾値以上である場合に、判断手段(CPU11)により通話可能な所定範囲にユーザが存在すると判断することとしてもよい。
また、プレゼンス情報取得手段として、センサ部21の代わりにマイク16を用いることとしてもよい。この場合、例えば、音圧センサのように、マイク16から入力される音の大きさ(レベル)をモニターしておき、マイク16の入力音量が予め定められた閾値以上である場合に、判断手段により通話可能な所定範囲にユーザが存在すると判断することとしてもよい。また、マイク16から入力された音声を認識し、人の立てた音と環境音とを区別し、人の立てた音が入力された時に、判断手段によりユーザが通話可能な所定範囲に存在すると判断することとしてもよい。マイク16は、PCやスマートフォンや携帯電話機等の通信装置に一般的に搭載されているデバイスであるので、マイク16でユーザの存在を検知するようにすれば、センサ部21を別途設ける必要がないというメリットがある。
また、プレゼンス情報取得手段として、センサ部21の代わりに顔画像照合手段を用いることとしてもよい。顔画像照合手段は、例えば、カメラ20により所定時間毎に画像を取得し、カメラ20から取得された画像と予め記憶部15に記憶しておいたユーザの顔画像とを照合するものである。そして、顔画像照合手段により、カメラ20により取得された画像がユーザの顔画像と合致したという照合結果が出力された場合に、判断手段によりユーザが通話可能な所定範囲に存在すると判断してもよい。
また、カメラ20は、PC、スマートフォン、携帯電話機等の端末装置に一般的に搭載されているデバイスであるので、カメラ20を用いてユーザの存在を検知するようにすれば、センサ部21を別途設ける必要がないというメリットがある。
また、プレゼンス情報取得手段として、操作部13を用いることとしてもよい。即ち、操作部13の操作(マウス、キーボード、タッチパネル等の操作)が検知されている場合に、判断手段によりユーザが通話可能な所定範囲に存在すると判断してもよい。この場合も、センサ部21を別途設ける必要がない。
なお、プレゼンス情報取得手段としては、上記の手段を組み合わせてもよい。これにより、ユーザの検知精度を向上させることができる。
以上のように、第2の実施の形態においては、通信装置1A、1Bの双方で設定した回線接続時間帯、又は、通信装置1A、1Bのそれぞれが設定した時間の重複した時間帯であると判断された場合、或いは、通信装置1A、1Bの双方のユーザが通話可能な範囲に存在すると判断された場合等、予め設定された通話可能条件が満たされていると判断された場合に、通信装置1Aと通信装置1Bとの間を回線接続状態とする。従って、ユーザが通話可能な場合にのみ回線接続状態としておくことができるので、無駄な電力の消費、回線の占有、コスト増大を防止することができる。
なお、インターネットN上に、呼びかけ通話を行う組となる通信装置(即ち、通信装置1Aと1B)の電話番号を管理するサーバを設け、各通信装置において通信制御部18により回線接続時間帯やプレゼンス情報をインターネットN上のサーバに送信してもよい。そして、サーバが各通信装置の回線時間帯やプレゼンス情報を管理し、全ての通信装置が回線接続時間帯となったとサーバが判断した場合、或いは、各通信装置のユーザが通話可能な所定の範囲に存在すると判断した場合に、マスターとなる通信装置にその旨を通知し、マスターとなる通信装置からスレーブとなる通信装置に電話発信処理を行うことで、通信装置1A〜1Bの間の通信回線を接続することとしてもよい。呼制御装置2が上記サーバの機能を備えることとしてもよい。
[第3の実施の形態]
次に、第3の実施の形態について説明する。
第1の実施の形態においては、2つの通信装置間で予め通話回線を回線接続状態とし、呼びかけ通話処理を行う場合について説明した。第3の実施の形態においては、3つ以上の通信装置間で通話回線を回線接続状態とし、その全ての通信装置間で呼びかけ通話処理を行う例について説明する。
図8は、第3の実施の形態における通信システム200の全体構成を示す図である。図8に示すように、通信システム200は、図1に示す通信システム100の構成に、通信装置1Cが追加された構成である。通信装置1A〜1Cの構成は、第1の実施の形態において図2を用いて説明した通信装置1A、1Bと同様の構成であるので説明を援用する。呼制御装置2の構成についても、第1の実施の形態において説明したものと同様であるので説明を援用する。通信システム200において、回線接続手段及び回線切断手段は、通信装置1A〜1C、呼制御装置2の協働により実現される。なお、インターネットNを介して相互に接続可能な電話機の台数は、3台以上であればよく、これに限定されるものではない。
次に、第3の実施の形態における動作について説明する。
通信システム200においては、一方の通信装置から複数の相手先の通信装置の電話番号が指定され電話発信が行われると、通信制御部18により複数の相手先の電話番号に対する接続要求が送信される(グループ通話発信処理という)。この接続要求は、呼制御装置2により複数の相手先の通信装置に転送される。相手先の各通信装置において、接続要求が着信され、通信制御部18により接続応答が送信されると(着信応答処理)、呼制御装置2を介して発信元及び相手先の複数の通信装置間でセッションが確立し、通話回線が接続状態となる。
そこで、例えば、予め、通信装置1A〜1Cのうち、マスターとなる何れかの通信装置の通信制御部18によりインターネットNを介して他の複数の通信装置の電話番号へのグループ電話の発信を行い、他の通信装置の通信制御部18により自動的に(ユーザによる応答ボタン操作なしに)接続応答することにより、3以上の通信装置間の通話回線を相互に接続することができる。
第3の実施の形態においては、通信装置1A〜1C間でこの通話回線の接続プロセスは完了しており、予め通話回線が接続された状態(回線接続状態)となっている。また、各通信装置1A、1B、1Cの各CPU11は、通話回線が接続された際に、マイク16及びカメラ20をミュートしている。
図9(a)に、第3の実施の形態における回線接続状態の概念図を示す。図9(a)に示すように、本実施の形態においては、通信装置1A〜1Cは予め通話回線が接続された状態となっているが、マイク16及びカメラ20がミュートされているので、音声や映像は相手に届かず、通話をすることはできない。即ち、擬似的に「回線が切れた状態」(擬似回線切断状態)となっている。
この図9(a)の擬似回線切断状態において、各通信装置のマイク16及びカメラ20のミュートを解除すると、図9(b)に示すように、マイク16及びカメラ20がアクティブになり、所謂グループ通話状態となる。
即ち、本実施の形態においては、通信装置1A〜1Cは予め回線接続状態となっているので、実際に通話をする際には、ダイヤル操作、回線接続の確立等を行う必要はなく、各通信装置でマイク16及びカメラ20のミュートを解除するだけでよい。
図10は、擬似回線切断状態、即ち、予め通信装置1A〜1Cの通話回線が接続されており、かつ、各通信装置1A〜1Cのマイク16及びカメラ20のミュートされているときに、通信装置1A〜1Cの間で実行される呼びかけ通話処理bの流れを示す図である。図10の通信装置1A側の処理は、通信装置1AのCPU11とプログラム記憶部150に記憶されている処理プログラムとの協働により実行される。図10の通信装置1B側の処理は、通信装置1BのCPU11とプログラム記憶部150に記憶されている処理プログラムとの協働により実行される。図10の通信装置1C側の処理は、通信装置1CのCPU11とプログラム記憶部150に記憶されている処理プログラムとの協働により実行される。
なお、図10においては、通信装置1Aが発信を行い、通信装置1B及び通信装置1Cがこれに応答を行う場合を例にとり説明するが、発信側は何れの通信装置としてもよい。また、応答順序も特に限定されない。
通信装置1Aにおいて、操作部13の発信ボタンが操作されると(ステップS71)、マイク16及びカメラ20のミュートが解除される(ステップS72)。マイク16から音声が入力され、カメラ20から映像が入力されると(ステップS73)、入力された音声及び映像のデータが通信制御部18により通信装置1B及び通信装置1Cに送信される(ステップS74)。
通信装置1Bにおいては、通信制御部18により通信装置1Aからの音声及び映像が受信され(ステップS75)、受信された音声がスピーカ17から出力されるとともに、受信された映像が表示部14に表示される(ステップS76)。
通信装置1Cにおいては、通信制御部18により通信装置1Aからの音声及び映像が受信され(ステップS77)、受信された音声がスピーカ17から出力されるとともに、受信された映像が表示部14に表示される(ステップS78)。
以降、通信装置1B及び1Cにおいて操作部13により応答ボタンが操作されるまで、通信装置1Aからの音声及び映像は通信装置1B及び1Cに届くが、通信装置1B及び通信装置1Cのマイク16及びカメラ20はミュートされているので通信装置1B及び通信装置1Cの音声及び映像は他の通信装置には届かない状態となる。即ち、通信装置1Aのユーザが一方的に通信装置1B及び1Cのユーザに呼びかけている状態となる。
通信装置1Bにおいて、操作部13により応答ボタンが押下されると(ステップS79)、マイク16及びカメラ20のミュートが解除される(ステップS80)。マイク16から音声が入力され、カメラ20から映像が入力されると(ステップS81)、入力された音声及び映像のデータが通信制御部18により通信装置1A及び通信装置1Cに送信される(ステップS82)。
通信装置1Aにおいては、通信制御部18により通信装置1Bからの音声及び映像が受信されると(ステップS83)、受信された音声がスピーカ17から出力されるとともに、受信された映像が表示部14に表示される(ステップS84)。
通信装置1Cにおいては、通信制御部18により通信装置1Bからの音声及び映像が受信されると(ステップS85)、受信された音声がスピーカ17から出力されるとともに、受信された映像が表示部14に表示される(ステップS86)。
以降、通信装置1Cにおいて操作部13により応答ボタンが操作されるまで、通信装置1A及び1Bからの音声及び映像は通信装置1Cに届くが、通信装置1Cからの音声及び映像は通信装置1A及び1Bには届かない状態となる。
通信装置1Cにおいて、操作部13により応答ボタンが押下されると(ステップS87)、マイク16及びカメラ20のミュートが解除される(ステップS88)。マイク16から音声が入力され、カメラ20から映像が入力されると(ステップS89)、入力された音声及び映像のデータが通信制御部18により通信装置1A及び通信装置1Bに送信される(ステップS90)。
通信装置1Aにおいては、通信制御部18により通信装置1Cからの音声及び映像が受信されると(ステップS91)、受信された音声がスピーカ17から出力されるとともに、受信された映像が表示部14に表示される(ステップS92)。
通信装置1Bにおいては、通信制御部18により通信装置1Cからの音声及び映像が受信されると(ステップS93)、受信された音声がスピーカ17から出力されるとともに、受信された映像が表示部14に表示される(ステップS94)。
以降、通信装置1A〜1Cは、音声及び映像を互いに送受信することが可能となる。即ち、通信装置1A〜1Cはグループ通話(ビデオ通話)状態となる(ステップS95。図9(b)参照)。
通話が終了し、通信装置1A〜通信装置1Cのそれぞれにおいて、操作部13により通話終了ボタンが押下されると(ステップS96、ステップS97、ステップS98)、マイク16及びカメラ20がミュート状態に設定される(ステップS99、ステップS100、ステップS101)。これにより、通信装置1A〜通信装置1Cにおける通話状態は解除され、図9(a)に示すように、擬似回線切断状態に戻る。なお、通信装置1A〜通信装置1C間は回線接続状態のままであるので、再度、通信装置1A〜1Cにおいて操作部13により発信ボタンを操作することにより呼びかけ通話処理bを実行し、グループ通話を行うことができる。
以上のように、第3の実施の形態においては、3以上の複数の通信装置間で、予め通信回線を接続し、各通信装置のマイク16及びカメラ20をミュートとしておくことで擬似回線切断状態としておき、各通信装置において操作部13の発信ボタン操作又は応答ボタン操作が行われた際に、マイク16及びカメラ20のミュートを解除することで、グループ通話状態とする。従って、発信を行う際には、ダイヤル操作、回線接続の確立、相手の応答待ち等をする必要がないため、所謂グループ通話を行う際にも、発信操作から通話開始までの時間を短縮することが可能となる。その結果、気軽に発信することが可能となり、また、通話開始までの待ち時間のストレスを軽減することが可能となる。
[第4の実施の形態]
上記第3の実施の形態においては、予め通信回線が接続されている3以上の通信装置においてグループ通話を行う場合について説明したが、そのうち2つの通信装置だけで通話を行いたいこともある。そこで、本実施の形態においては、予め通信回線が接続されている3以上の通信装置のうち、2つの通信装置間で呼びかけ通話を行う場合について説明する。
なお、第4の実施の形態における構成は、第3の実施の形態の通信システム200と同様であるので説明を援用する。また、第4の実施の形態においても、第3の実施の形態と同様に、通信装置1A〜通信装置1Cは、予め通話回線が接続された状態(回線接続状態)となっている。また、各通信装置1A〜1CのCPU11は、回線接続時にマイク16及びカメラ20をミュートした状態となっている。
以下、第4の実施の形態における動作について説明する。
上述のように、本実施の形態においては、通信装置1A〜1Cは予め通話回線が接続されているが、マイク16及びカメラ20がミュートされているので、音声や映像は相手に届かず、通話をすることはできない。即ち、擬似的に「回線が切れた状態」(擬似回線切断状態)となっている(図9(a)参照)。
この図9(a)の擬似回線切断状態において、2つの通信装置間で通話を行いたい場合、まず、通話とは関係のない通信装置の回線を切り離し、次いで通話する2つの通信装置のマイク16及びカメラ20のミュートを解除すると、図11に示すように、通話する2つの通信装置のみが通話状態となる。
図12は、擬似回線切断状態、即ち、予め通信装置1A〜1Cの通話回線が接続されており、かつ、各通信装置1A〜1Cのマイク16及びカメラ20のミュートされているときに、通信装置1A〜1Cの間で実行される呼びかけ通話処理cの流れを示す図である。図12の通信装置1A側の処理は、通信装置1AのCPU11とプログラム記憶部150に記憶されている処理プログラムとの協働により実行される。図12の通信装置1B側の処理は、通信装置1BのCPU11とプログラム記憶部150に記憶されている処理プログラムとの協働により実行される。図12の通信装置1C側の処理は、通信装置1CのCPU11とプログラム記憶部150に記憶されている処理プログラムとの協働により実行される。
なお、図12においては、通信装置1Aが発信を行い、通信装置1Aと通信装置1B間で通話を行う場合を例にとり説明するが、何れの装置から発信を行い、何れの通信装置間で通話を行うかは問わない。
通信装置1Aにおいて、操作部13が操作され、予め接続されている通信装置の電話番号のうち、通話を希望する相手先(ここでは、通信装置1B)の電話番号が選択操作されると(ステップS111)、通信制御部18により、選択された相手先の電話番号以外の通信装置(ここでは、通信装置1C)に回線切断要求を送信する回線切断処理が行われる(ステップS112)。
通信装置1Cにおいては、通信制御部18により通信装置1Aからの回線切断要求が受信されると、回線切断応答が送信される(ステップS113)。これにより、通信装置1A及び1Bと、通信装置1Cとの通話回線は切断され、通信装置1Cは非接続状態となる。
通信装置1Cの回線が切断されると、ステップS114〜ステップS128の実行により、通信装置1Aと通信装置1Bの間で呼びかけ通話処理が行われる。ステップS114〜ステップS128の処理は、図4の呼びかけ通話処理aと同様であるので説明を援用する。
通信装置1Aにおいて、操作部13により通話終了ボタンが押下されると、通信制御部18により、通信装置1B及び通信装置1Cに対し、自動的に(ユーザによる操作部13のダイヤル操作や発信ボタン操作なしに)グループ通信発信処理が行われる(ステップS129)。
通信装置1B及び通信装置1Cのそれぞれにおいては、通信制御部18により、通信装置1Aからの接続要求が受信されると、自動的に(ユーザによる操作部13の応答ボタン操作(オフフック操作)なしに)着信応答処理が行われる(ステップS130、S131)。これにより、呼制御装置2を介して通信装置1A〜1Cとの間で通話回線が接続状態となる(ステップS132)。
通話回線が接続されると、通信装置1A〜1Cのそれぞれにおいては、マイク16及びカメラ20がミュートされる(ステップS133、S134、S135)。これにより、通信装置1A〜通信装置1Cは、通話のできない擬似回線切断状態となり(ステップS136、図9(a)参照)、呼びかけ通話処理cは終了する。この擬似回線切断状態において、何れか2つの通信装置間において、呼びかけ通話が可能である。また、第3の実施形態で説明した3者間での呼びかけ通話も可能である。
以上のように、第4の実施の形態においては、3以上の通信装置の通話回線を予め接続状態としておき、通話を行う2つの通信装置以外の回線を切断する。従って、3以上の複数の通信装置のうち、任意の2つの通信装置で呼びかけ通話を行うことができる。この場合、ダイヤル操作、回線接続の確立、相手の応答待ち等をする必要がないため、発信操作から通話開始までの時間を短縮することが可能となる。その結果、気軽に発信することが可能となり、また、通話開始までの待ち時間のストレスを軽減することが可能となる。また、2者間の通話を他の通信装置のユーザに聞かれることを防止することができる。
なお、回線接続状態にある3以上の通信装置においては、第3の実施の形態における3以上の通信装置における通話と、第4の実施の形態における2つの通信装置における通話を選択的に行うことが可能である。
[第5の実施の形態]
次に、第5の実施の形態について説明する。
通話は、各通信装置のユーザが電話できる状態にあるときに初めて成立する。そのため、電話にでることができない時間帯に回線を接続状態としておいても意味がなく、余計なトラフィックが発生するので好ましくない。また、従量課金制の場合、余計なコストもかかってしまう。
そこで、第5の実施の形態においては、3以上の複数の通信装置間で予め設定した回線接続時間帯に通話回線を接続する。
第5の実施の形態のシステム及び各装置の構成は、第3の実施の形態と同様であるので説明を援用し、以下、第5の実施の形態における動作について説明する。
図13は、第5実施の形態における回線接続処理dの流れを示す図である。図13の通信装置1A側の処理は、通信装置1AのCPU11とプログラム記憶部150に記憶されている処理プログラムとの協働により実行される。図13の通信装置1B側の処理は、通信装置1BのCPU11とプログラム記憶部150に記憶されている処理プログラムとの協働により実行される。図13の通信装置1C側の処理は、通信装置1CのCPU11とプログラム記憶部150に記憶されている処理プログラムとの協働により実行される。
なお、ここでは、通信装置1Aをマスター、通信装置1B、1Cをスレーブとして説明するが、何れがマスターとなるかは特に限定されない。
また、通信装置1AのCPU11は、計時部19から出力される現在時刻を常時監視しているものとする。
通信装置1Aにおいて、計時部19から出力される現在時刻が回線接続時間帯の開始時刻であると判断された場合、即ち、回線接続時間帯の到来が検知された場合(ステップS141)、通信制御部18により、自動的に(ユーザによる操作部13のダイヤル操作や発信ボタン操作なしに)通信装置1B及び通信装置1Cに対し、グループ通話発信処理が行われる(ステップS142)。
通信装置1B、通信装置1Cにおいては、通信制御部18により、通信装置1Aからの接続要求が受信されると、自動的に(ユーザによる操作部13の応答ボタン操作(オフフック操作)なしに)着信応答処理が行われる(ステップS143、S144)。これにより、呼制御装置2を介して通信装置1A〜1Cとの間で通話回線が接続状態となる(ステップS145)。
通話回線が接続されると、通信装置1A〜1Cのそれぞれにおいては、マイク16及びカメラ20がミュートされる(ステップS146、S147、S148)。これにより、通信装置1A〜1Cは、通話のできない擬似回線切断状態となる(ステップS149、図9(a)参照)。この擬似回線切断状態において、第3の実施の形態で説明した呼びかけ通話処理bや第4の実施の形態で説明した呼びかけ通話処理cが可能となる。
通信装置1Aにおいて、計時部19から出力される現在時刻が回線接続時間帯の終了時刻であると判断された場合、即ち、回線接続時間帯の終了が検知された場合(ステップS150)、通信制御部18により、通信装置1B及び1Cに回線切断要求を送信する回線切断処理が行われる(ステップS151)。
通信装置1B、1Cにおいては、通信制御部18により通信装置1Aからの回線切断要求が受信されると、回線切断応答が送信される(ステップS152、S153)。これにより、通信装置1A〜1Cの通話回線は切断され、非接続状態となる。
なお、上記においては、通信装置1A〜通信装置1Cの間において予め設定された回線接続時間帯が到来した場合に、回線接続を行うこととしたが、第2の実施の形態で説明したように、それぞれの通信装置において個別に回線接続時間帯を設定し、全ての通信装置の回線接続時間帯の重複しているときに、回線接続状態としてもよい。例えば、スレーブとなる通信装置から所定時間毎に回線接続時間帯であるか否かをマスターとなる通信装置に送信し、マスターとなる通信装置のCPU11において、全ての通信装置が回線接続時間帯となったと判断した場合に、スレーブとなる通信装置にグループ通話発信処理を行い、通信装置1A〜1Cの通話回線を接続することとしてもよい。
また、スレーブとなる通信装置から所定時間毎にユーザが通話可能な所定の範囲に存在するか否かを示すプレゼンス情報をマスターとなる通信装置に送信し、マスターとなる通信装置のCPU11において、全ての通信装置のユーザが通話可能な所定範囲に存在すると判断された場合に、スレーブとなる通信装置にグループ通話発信処理を行い、通信装置1A〜1Cの通話回線を接続することとしてもよい。
また、インターネットN上にグループ内の各通信装置(即ち、通信装置1A〜1C)の電話番号を管理するサーバを設け、各通信装置において通信制御部18により回線接続時間帯やプレゼンス情報をインターネットN上のサーバに送信してもよい。そして、サーバが各通信装置の回線時間帯やプレゼンス情報を管理し、全ての通信装置が回線接続時間帯となったとサーバが判断した場合、或いは、各通信装置のユーザが通話可能な所定の範囲に存在すると判断した場合に、マスターとなる通信装置にその旨を通知し、マスターとなる通信装置からスレーブとなる通信装置にグループ通話発信処理を行うことで、通信装置1A〜1Cの間の通信回線を接続することとしてもよい。呼制御装置2が上記サーバの機能を備えることとしてもよい。
以上、第1〜第5の実施の形態について説明したが、上記実施形態における記述内容は、本発明に係る通信システムの好適な一例であり、これに限定されるものではない。
例えば、上記実施の形態においては、マイク16及びカメラ20をミュートすることで、擬似回線切断状態を実現していたが、マイク16及びカメラ20はアクティブのまま、スピーカ17による音声出力及び表示部14による映像出力をミュートすることで、擬似回線切断状態を実現してもよい。スピーカ17による音声出力及び表示部14による映像出力のミュートとは、例えば、スピーカ17に出力される音声信号や表示部14に出力される映像信号を消すことや、スピーカ17や表示部14の映像出力機能をOFFする(無効にする)ことが含まれる。なお、この場合、通信装置1A、1B(1C)において発信ボタン操作や応答ボタン操作が行われた際に、その通信装置のCPU11は、相手側の通信装置にその旨を通知する信号を送信し、相手側のCPU11は、その後に音声や映像を受信した際、即ち、発信や応答による音声及び映像を受信した際に、スピーカ17による音声出力及び映像出力のミュートを解除することで、通話状態とすることができる。
また、上記実施の形態においては、ビデオ通話を行う場合を例にとり説明したが、音声の通話のみの場合は、回線接続完了後、マイク16による音声入力をミュートしておき、発信ボタン又は応答ボタンが操作された際にミュートを解除することとしてもよい。或いは、スピーカ17による音声出力をミュートしておき、通信制御部18により相手方の通信装置から音声を受信したときにスピーカ17のミュートを解除することとしてもよい。
また、上記実施の形態においては、通話可能条件の一つとして、双方の(全ての)通信装置のユーザが通話可能な所定範囲に存在する場合としたが、何れか一方のユーザが通話可能な所定の範囲に存在する場合に、通話可能条件としてもよい。グループ通話を行う場合は、少なくとも二人のユーザが通話可能な所定範囲に存在する場合を通話可能条件としてもよい。
その他、通信システムを構成する各装置の細部構成及び細部動作に関しても、発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能である。
(付記)
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、本発明の範囲は、上述の実施の形態に限定するものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲とその均等の範囲を含む。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
<請求項1>
複数の通信装置が通話回線により接続可能な通信システムであって、
前記複数の通信装置のそれぞれは、他の通信装置と予め通話回線が接続された際に、入力又は出力をミュートし、通話の発信又は応答時に、前記入力又は出力のミュートを解除する制御手段を備える通信システム。
<請求項2>
前記入力又は出力は、音声又は映像の入力又は出力であることを特徴とする請求項1に記載の通信システム。
<請求項3>
予め設定された通話可能条件を満たしているか否かを判断する判断手段と、
前記判断手段により前記通話可能条件を満たしていると判断された場合に、前記複数の通信装置間の通話回線を接続する回線接続手段と、
を備える請求項1又は2に記載の通信システム。
<請求項4>
前記複数の通信装置のそれぞれは、通話可能な所定の範囲にユーザが存在するか否かを示すプレゼンス情報を取得するプレゼンス情報取得手段を備え、
前記判断手段は、前記複数の通信装置のそれぞれにおいて取得されたプレゼンス情報に基づき、前記複数の通信装置のそれぞれのユーザが通話可能な所定の範囲に存在すると判断した場合に、前記通話可能条件を満たしていると判断する請求項3に記載の通信システム。
<請求項5>
前記プレゼンス情報取得手段は、人感センサ、照度センサ、音圧センサ、マイク、顔画像照合手段、操作手段の少なくとも一つである請求項4に記載の通信システム。
<請求項6>
前記判断手段は、現在時刻が前記複数の通信装置間で予め設定された時間帯に含まれていると判断した場合に、前記通話可能条件を満たしていると判断する請求項3に記載の通信システム。
<請求項7>
前記判断手段は、現在時刻が前記複数の通信装置に個別に設定された回線接続可能な時間帯の重複時間帯に含まれていると判断した場合に、前記通話可能条件を満たしていると判断する請求項3に記載の通信システム。
<請求項8>
前記複数の通信装置は、3以上の通信装置であり、
前記複数の通信装置のうち2つの通信装置が通話を行う場合に、他の通信装置との通話回線を切断する回線切断手段を備える請求項1〜7の何れか一項に記載の通信システム。
<請求項9>
他の通信装置と予め通信回線が接続された際に、入力又は出力をミュートし、通話の発信又は応答を行う際に、前記入力又は出力のミュートを解除する制御手段を備える通信装置。
<請求項10>
通信装置に用いられるプログラムであって、
コンピュータを、
他の通信装置と予め通信回線が接続された際に、入力又は出力をミュートし、通話の発信又は応答時に、前記入力又は出力のミュートを解除する制御手段、
として機能させるためのプログラム。
100 通信システム
200 通信システム
1A 通信装置
1B 通信装置
1C 通信装置
11 CPU
12 RAM
13 操作部
14 表示部
15 記憶部
150 プログラム記憶部
16 マイク
17 スピーカ
18 通信制御部
19 計時部
20 カメラ
21 センサ部
22 バス
2 呼制御装置

Claims (14)

  1. 複数の通信装置が通話回線により接続可能な通信システムであって、
    前記複数の通信装置のそれぞれは、通信相手となる他の通信装置を特定して予め通話回線が接続された際に、その通信相手の装置との通信接続後にあっては、その通信相手との通信接続を維持したまま音声または映像の入力又は出力を抑制することでミュートする擬似通信切断状態に移行させる移行制御手段と、
    前記擬似通信切断状態において前記通信相手との通話の発信又は応答時に、前記入力又は出力のミュートにより抑制されていた前記音声または映像の入出力を再開させることで前記擬似通信切断状態を一時的に解除して前記通信相手との通話を行わせるよう制御する通話制御手段と、
    を備える通信システム。
  2. 他の装置と通信を行う通信装置であって、
    前記他の装置との通信接続時にあっては、その通信相手の装置を特定して通信接続を行い、その通信相手の装置との通信接続後にあっては、その通信相手との通信接続を維持したまま音声または映像の入出力を抑制する擬似通信切断状態に移行させる移行制御手段と、
    前記擬似通信切断状態において前記通信相手との通話が必要となった際は、抑制されていた前記音声または映像の入出力を再開させることで前記擬似通信切断状態を一時的に解除して前記通信相手との通話を行わせるよう制御する通話制御手段と、
    を具備したことを特徴とする通信装置。
  3. 前記移行制御手段は、前記他の装置との通信接続が、その通信相手の装置を特定して自動で発信される通信接続要求に基づく通信接続である場合に、その装置との通信接続を行った後に、前記擬似通信切断状態に移行させ
    ことを特徴とする請求項に記載の通信装置。
  4. 前記移行制御手段は、前記他の装置との間で自動で通信接続させることの接続要求であった場合に、その自動接続の相手となる前記他の装置との間で通信接続を開始し、その通信接続直後に前記擬似通信切断状態に直ちに移行させ、
    前記通話制御手段は、前記擬似通信切断状態においてユーザによる任意の通話要求操作が行われた場合に、その擬似通信切断状態で通信接続が維持されている前記通信相手の通話が必要になったと判別する、
    ことを特徴とする請求項2又は3に記載の通信装置。
  5. 前記通話制御手段は、前記擬似通信切断状態の一時的な解除後にあって、前記通信相手との通話が不要となった際は、その通信相手との通信接続を維持したまま、前記音声または映像の入出力を再度抑制することで前記擬似通信切断状態へ再度移行させる、
    ことを特徴とする請求項〜4の何れか一項に記載の通信装置。
  6. 前記通信相手との間の前記擬似通信切断状態を解除する場合には、その通信相手との通信接続を切断すると共に前記擬似通信切断状態を解除する通信切断制御手段
    を更に具備しことを特徴とする請求項〜5の何れか一項に記載の通信装置。
  7. 前記通信相手との通信接続を切断する場合には、前記擬似通信切断状態を解除してその通信相手との通信接続を切断する通信切断制御手段
    を更に具備しことを特徴とする請求項〜5の何れか一項に記載の通信装置。
  8. 前記移行制御手段は、現在時刻が予め設定された時間帯にあると場合に、前記他の装置との間で通信接続を開始し、その通信接続後に前記擬似通信切断状態に移行させる、
    ことを特徴とする請求項〜7の何れか一項に記載の通信装置。
  9. 前記移行制御手段は、当該装置を使用するユーザと前記他の装置を使用する相手のユーザとが存在する場合に、その相手のユーザが存在する前記他の装置を通信相手の装置として特定して通信接続を開始し、その通信接続後に前記擬似通信切断状態に移行させる、
    ことを特徴とする請求項〜7の何れか一項に記載の通信装置。
  10. 他の装置と通信を行う通信装置であって、
    前記他の装置から通信接続要求がきた際は、その通信相手の装置との通信接続を実行し、その通信相手の装置との通信接続後にあっては、その通信相手との通信接続を維持したまま音声または映像の入出力を抑制する擬似通信切断状態に移行させる移行制御手段と、
    前記擬似通信切断状態において前記通信相手との通話が必要になった際は、抑制されていた前記音声または映像の入出力を再開させることで前記擬似通信切断状態を一時的に解除して前記通信相手との通話を行わせるよう制御する通話制御手段と、
    を具備したことを特徴とする通信装置。
  11. 前記移行制御手段は、前記通信接続要求が、前記他の装置から自動で発信される接続要求である場合に、前記通信接続後に直ちに前記擬似通信切断状態に移行させる、
    ことを特徴とする請求項10に記載の通信装置。
  12. 前記通話制御手段は、前記擬似通信切断状態にあって前記通信相手の装置から前記音声又は映像が送信されてきた場合に、その通信相手との通信が必要になったと判断し、前記擬似通信切断状態を一時的に解除して前記通信相手との通話を行わせるよう制御する、
    ことを特徴とする請求項10又は11に記載の通信装置。
  13. 他の装置と通信を行う通信装置のコンピュータを制御するためのプログラムであって、
    前記コンピュータを、
    前記他の装置との通信接続時にあっては、その通信相手の装置を特定して通信接続を行い、その通信相手の装置との通信接続後にあっては、その通信相手との通信接続を維持したまま音声または映像の入出力を抑制する擬似通信切断状態に移行させる移行制御手段、
    前記擬似通信切断状態において前記通信相手との通話が必要となった際は、抑制されていた前記音声または映像の入出力を再開させることで前記擬似通信切断状態を一時的に解除して前記通信相手との通話を行わせるよう制御する通話制御手段、
    として機能させるためのプログラム。
  14. 他の装置と通信を行う通信装置のコンピュータを制御するためのプログラムであって、
    前記コンピュータを、
    前記他の装置から通信接続要求がきた際は、その通信相手の装置との通信接続を実行し、その通信相手の装置との通信接続後にあっては、その通信相手との通信接続を維持したまま音声または映像の入出力を抑制する擬似通信切断状態に移行させる移行制御手段、
    前記擬似通信切断状態において前記通信相手との通話が必要となった際は、抑制されていた前記音声または映像の入出力を再開させることで前記擬似通信切断状態を一時的に解除して前記通信相手との通話を行わせるよう制御する通話制御手段、
    として機能させるためのプログラム。
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