JP5977571B2 - 内視鏡湾曲部の節輪連結構造と内視鏡 - Google Patents

内視鏡湾曲部の節輪連結構造と内視鏡 Download PDF

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Description

本発明は、隣り合う節輪同士が回動可能に連結することによって構成される内視鏡の湾曲部において、この湾曲部の節輪連結構造に関する。
例えば特許文献1は、隣り合う節輪同士が回動可能に連結することによって構成される内視鏡の湾曲管を開示している。節輪同士は、一方の節輪に配設される平板部が他方の節輪に配設される凹部にプレス加工によって係合することで、回動可能に連結される。平板部が凹部に係合することで、平板部は凸部として形成される。凸部が凹部から抜けることを防止するために、係合部の厚みである凸部の高さは節輪(凹部)の肉厚と同等以上となる。
特開2001−104239号公報
前記したように、節輪同士の連結のために、プレス加工が実施される必要がある。このため節輪の材料の特性として、伸び率の高い材料が用いられる必要がある。伸び率の高い材料は、剛性が低く、変形しやすい。
しかしながら、節輪の径方向において、節輪を圧縮するような外力が節輪にかかった場合、節輪または凸部は変形する虞が生じる。これにより凸部が凹部から抜けてしまう虞が生じる。
凸部が凹部から抜けることを防止するために、伸び率が低く、剛性が高い材料を用いることが考えられる。しかし、剛性が高い材料では、プレス加工が難しく、凸部が形成され難い。
本発明は、これらの事情に鑑みてなされたものであり、外力がかかっても節輪が変形しにくく節輪同士の連結が外れることを防止する加工が容易な内視鏡湾曲部の節輪連結構造を提供することを目的とする。
本発明は目的を達成するために、節輪の突起部が他の節輪の貫通孔部に係合することによって前記節輪同士を回動可能に連結させる内視鏡湾曲部の節輪連結構造であって、前記突起部を有する前記節輪は、互いに剛性の異なる材料を積層した積層材によって形成され、前記突起部は、前記積層材を構成する材料のうち剛性の最も低い材料のみによって前記突起部の径方向において外側に向かって開くように形成されることを特徴とする内視鏡湾曲部の節輪連結構造を提供する。
本発明によれば、外力がかかっても節輪が変形しにくく節輪同士の連結が外れることを防止する加工が容易な内視鏡湾曲部の節輪連結構造を提供することができる。
図1は、本発明に係る第1の実施形態の内視鏡の概略構成図である。 図2Aは、第1の実施形態における節輪連結構造の斜視図である。 図2Bは、剛性の低い材料と剛性の高い材料との配設状態を示す図である。 図2Cは、図2Bに示す状態から突起部が形成された状態を示す図である。 図2Dは、図2Cに示す状態から貫通孔部を有する節輪が、突起部を有する節輪に積層した状態を示す図である。 図2Eは、図2Dに示す状態から貫通孔部を有する節輪と、突起部を有する節輪とが回動可能に互いに連結した状態を示す図である。 図3は、第1の実施形態の第1の変形例を示し、突起部が薄肉部に係合した状態を示す図である。 図4は、第1の実施形態の第2の変形例を示し、突起部が節輪の外周面側から内周面側に向かって突起するように形成された状態を示す図である。 図5Aは、第1の実施形態の第3の変形例を示し、剛性の低い材料と剛性の高い材料との配設状態を示す図である。 図5Bは、図5Aに示す状態から、貫通孔部を有する節輪と、突起部を有する節輪とが回動可能に互いに連結した状態を示す図である。 図6は、第2の実施形態における節輪連結構造の斜視図である。 図7は、第3の実施形態における突起部の構成を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。
[第1の実施形態]
[構成]
図1と図2Aと図2Bと図2Cと図2Dと図2Eとを参照して第1の実施形態について説明する。なお一部の図面では、図示の明瞭化のために一部の部材の図示を省略している。
[内視鏡10]
図1に示すように内視鏡10は、患者の体腔内等に挿入される細長い挿入部20と、挿入部20の基端部と連結し、内視鏡10を操作する操作部30とを有している。
[挿入部20]
挿入部20は、挿入部20の先端部側から挿入部20の基端部側に向かって、先端硬質部21と、湾曲部23と、可撓管部25とを有している。先端硬質部21の基端部は湾曲部23の先端部と連結し、湾曲部23の基端部は可撓管部25の先端部と連結している。
先端硬質部21は、挿入部20の先端部であり、硬く、曲がらない。
湾曲部23は、操作部30の操作によって、例えば上下左右といった所望の方向に湾曲する。湾曲部23が湾曲することにより、先端硬質部21の位置と向きとが変わり、図示しない照明光が観察対象物に照明され、観察対象物が観察視野内に捉えられる。湾曲部23の詳細な構成については、後述する。
可撓管部25は、所望な可撓性を有している。よって可撓管部25は、外力によって曲がる。可撓管部25は、操作部30から延出されている管状部材である。
[湾曲部23]
湾曲部23は、複数の略円筒(環状)形状の節輪が挿入部20の長手方向に沿って並設されていることで、構成されている。
なお図示の簡略化のために、図2Aでは、2つの節輪100,200と、これら節輪100,200同士の連結状態を示す。隣り合う(挿入部20の長手方向に沿って前後に位置する)節輪100,200は、後述する節輪連結構造300によって回動可能に連結されている。このように隣り合う節輪100,200同士が互いに回動可能に連結されることで、上述したように湾曲(回動)可能な湾曲部23が構成される。
[節輪100,200の概略]
本実施形態では、図2Aに示すような、1対の節輪100,200が複数配設されている。図2Aに示すように、1対の節輪100,200において、一方の節輪100は貫通孔部101のみを有しており、他方の節輪200は貫通孔部101と係合する突起部201のみを有している。このように節輪100と節輪200とは、別部材である。
節輪100,200は、例えば、金属薄板プレス品、鍛造品などによって成形されている。
節輪100は、例えば金属などの硬質材料によって形成されている。節輪200の構成については、後述する。
[節輪100,200の共通の構成]
図2Aを参照して、節輪100と節輪200とに共通する構成について、節輪100を用いて説明する。
節輪100は、節輪100の先端部側(図2Aの手前側)に配設されている2つの突片103a(前側ヒンジ台)を有している。突片103aは、節輪100の一部が前方(湾曲部23の先端部側)に向けて突出して平面状に形成されたものである。2つの突片103aは、互いに周方向に略180°離れて配置されている。
また、節輪100は、節輪100の後端部側(図2Aの奥側)に配設されている2つの突片103b(後側ヒンジ台)を有している。突片103bは、節輪100の一部が後方(湾曲部23の基端部側)に向けて突出して平面状に形成されたものである。2つの突片103bは、互いに周方向に略180°離れて配置されている。図2Aに示すように、突片103bは、突片103aに対して周方向に略90°離れて配置されている。
なお、以下等において、便宜上、節輪100の突片103a,103bに対応する節輪200の突片を節輪200の突片203a,203bと称する。
突片103a,103bのみは、突片203a,203bの略板厚分だけ、外側に向かって凸設されている。突片103a,103b,203a,203bは、それぞれ同じ厚みを有している。
[貫通孔部101と突起部201との位置関係]
図2Aに示すように、貫通孔部101は節輪100の突片103a,103bに配設され、突起部201は節輪200の突片203a,203bに配設されている。貫通孔部101は例えば円形状を有し、突起部201は例えば略円筒形状を有している。貫通孔部101は、突片103a,103bの厚み方向において突片103a,103bを貫通している。
図2Aに示すように、節輪100の突片103aと節輪200の突片203bとは、同一直線上に配設されている。この突片103aに配設される貫通孔部101とこの突片203bに配設される突起部201とは、互いに係合する。
図2Aに示すように、節輪100の突片103bと節輪200の突片203aとは、同一直線上に配設されている。この突片103bに配設される貫通孔部101とこの突片203aに配設される突起部201とは、互いに係合する。
[節輪200の構成]
図2Aに示すように節輪200は、互いに剛性の異なる材料207,209を積層した積層材によって形成される。この積層材は、例えば、2つの材料207,209同士が積層することによって、形成されている。そして材料207の剛性は、材料209の材料の剛性よりも低い。
このように節輪200は、互いに剛性の異なる例えば金属などの材料同士が積層することによって、形成されている。積層する材料の数は特に限定されないが、本実施形態では、節輪200は、例えば互いに剛性の異なる2つの材料207,209同士が積層することによって、形成されている。
節輪200において、剛性の低い材料207が節輪200の内周面側に配設され、剛性の高い材料209が節輪200の外周面側に配設されるように、材料209が材料207に積層している。
図2Bに示すように、例えば、材料207の厚みW1は、材料209の厚みW2と略同じである。図2Dに示すように、厚みW1と厚みW2との和は、節輪100の突片103a,103bの厚みW3と略同一である。
このような節輪200は、クラッド材や拡散接合によって形成される。節輪200がクラッド材によって形成される場合、材料207は例えばSUSであり、材料209は例えばニッケルである。節輪200が拡散接合によって形成される場合、材料207と材料209とはSUSである。
このように節輪200は、剛性の異なる材料が積層することで形成される積層構造を有している。さらに詳細には、節輪200は、節輪200の外周面側の剛性が高く、節輪200の内周面側の剛性が低くなるような、2層構造を有している。
[突起部201]
以下において、節輪100と節輪200との連結については、突片103bと突片203bとを一例に用いて説明する。
図2Bと図2Dとに示すように、材料207は、貫通孔部207aを有している。図2Bと図2Dとに示すように、材料209は、貫通孔部207aよりも大きく、貫通孔部101と略同一の大きさの貫通孔部209aを有している。貫通孔部207a,209aは、例えば円形状を有している。
図2Bに示すように、材料209は、貫通孔部207aの中心軸207bと貫通孔部209aの中心軸209bとが同軸上に配設されるように、材料207に積層する。このとき、貫通孔部207aは貫通孔部209aよりも小さいため、材料207,209の厚み方向において、貫通孔部207aにおける縁部207cは、貫通孔部209aに重なる。
なお材料207の厚み方向と、材料209の厚み方向とは、材料207,209の積層方向を示す。
図2Cに示すように、縁部207cが材料207の厚み方向において貫通孔部209aを突出するようにプレス加工されることによって、突起部201が形成される。突起部201は、例えば円筒形状を有する。突起部201の外径は、貫通孔部101の径よりも大きい。
このように、節輪200は、突片203a,203bに配設され、突起部201を有している。そしてこの突起部201は、剛性の低い材料207によって形成される。また図2Aに示すように、突起部201は、節輪100の内周面側から節輪100の外周面側に向かって突起するように、形成される。
なお図2Cに示すように突起部201が形成された際に、図2Dに示すように突起部201の高さH1が材料207の厚みW1と材料209の厚みW2と節輪100の突片103bの厚みW3との和よりも高くなり、図2Eに示すように突起部201がプレスによって貫通孔部101における縁部101cと係合するように、図2Bに示す縁部207cの長さLは所望に設定される。
図2Aに示すように、節輪100,200は、挿入部20の長手方向に沿って並設される。このとき、図2Dに示すように節輪100の中心軸100bと節輪200の中心軸200bとが同軸上に配設され、図2Aと図2Dとに示すように例えば節輪100の突片103bが節輪200の突片203aよりも外側に配設されるように、突片103bは突片203aに積層する。
このとき図2Dに示すように、貫通孔部101の中心軸101bと貫通孔部209aの中心軸209bとが同軸上に配設され、突起部201が貫通孔部101を突出するように、突起部201は貫通孔部101と連結する。なおLとW1とW2とW3との関係から、突起部201は、貫通孔部101を確実に突出する。
そして、図2Eに示すように、突起部201は、貫通孔部101における縁部101cと材料209における縁部とを全周に渡って覆うように、節輪100の径方向において、プレスされる。円筒形状の突起部201は、プレスによって、突起部201の径方向において外側に向かって開くように形成される。これにより、突起部201は、貫通孔部101における縁部101cに引っかかるように貫通孔部101における縁部101cと係合し、ヒンジとして機能する。そして、節輪100と節輪200とは、回動可能に互いに連結し、連結後の突起部201の端部の外径は貫通孔部101の径よりも大きくなる。
なお突起部201が貫通孔部101における縁部101cと係合するため、節輪100は節輪200に対して節輪100の径方向と節輪100の中心軸100b方向とに位置決めされる。
[節輪連結構造300]
図2Aと図2Eとに示すように、このように内視鏡10は、湾曲部23に配設され、貫通孔部101を有する一方の節輪100と、突起部201を有する他方の節輪200とが隣り合っている状態において、突起部201が貫通孔部101に係合することによって節輪100,200同士を回動可能に連結させる内視鏡湾曲部23の節輪連結構造300を有している。
[作用]
図2Aと図2Eとに示すように、節輪200は、剛性の異なる材料207,209が積層する積層構造を有している。本実施形態では、節輪200において、例えば、外周面側の剛性が高く、内周面側の剛性が低い。このため節輪200の径方向において、図2Eに示すように、節輪200を圧縮するような外力が節輪200にかかった際、外力は節輪200の内周面側よりもさきに外周面側にかかる。このとき外周面側の剛性が高いため、節輪200と突起部201との変形は防止される。
なお節輪100の突片103a,103bは節輪200の突片203a,203bに積層する。このため、外力が節輪100にかかっても、節輪200が節輪100を受け止めるため、節輪100の変形は防止される。
また、節輪200において、外周面側の剛性が高く、内周面側の剛性が低い。よって外力がかかっても、外周面側の剛性が高いため、外力が内周面側にかかることが抑制され、突起部201は貫通孔部101からの抜けを防止される。
このように外力がかかっても、節輪100と節輪200の連結が外れることが防止される。
また突起部201は、剛性の低い材料207によって形成されるため、容易に形成される。また突起部201は、貫通孔部101における縁部101cと係合するように、容易に形成される。
[効果]
このように本実施形態では、節輪200は、剛性の異なる材料207,209が互いに積層することによって形成されている。このため、本実施形態では、外力がかかっても、節輪100,200が変形しにくく、節輪100と節輪200の連結が外れることを防止でき、容易に加工できる。
特に本実施形態では、外周面側の剛性が高く、内周面側の剛性が低い。このため本実施形態では、外力がかかっても、節輪100と節輪200の連結が外れることを防止でき、節輪100,200の変形と突起部201の変形とを防止できる。
また本実施形態では、突起部201は、剛性の低い材料207によって形成される。よって本実施形態では、突起部201を容易に形成でき、突起部201が貫通孔部101における縁部101cと係合するように、突起部201を容易に形成できる。
また本実施形態では、リベットなどの別部材を用いずに、節輪100と節輪200とを回動可能に連結できる。よって本実施形態では、部品点数を削減でき、コストを低くでき、連結の手間を省くことができる。また本実施形態では、リベットなどの別部材を用いないため、節輪100,200の内部の空間の体積を確保でき、連結強度を十分に確保できる。
なお本実施形態では、材料207,209は金属であるが、材料207,209の剛性がそれぞれ異なれば、材料207,209は、特に限定されない。
また本実施形態では、突起部201は剛性の低い材料207によって形成されるが、この点は特に限定されない。例えば、節輪200が剛性の異なる3つの材料が積層することで形成される3層構造を有している場合、突起部201は剛性の最も低い材料によって形成されればよい。またこの場合、材料の積層の順番は、特に限定されない。
また本実施形態では、節輪200が円筒形状に形成され、節輪100と節輪200とが回動可能に連結されれば、材料207が材料209に積層するタイミングと、突起部201が形成されるタイミングと、節輪200が材料207と材料209とを基に円筒形状に形成されるタイミングと、節輪100と節輪200とが回動可能に連結するタイミングとは、特に限定されない。
[第1の変形例]
[構成]
[節輪200]
図3に示すように、節輪100は、突片103a,103bに配設され、且つ貫通孔部101における縁部101cに形成され、突片103a,103bの厚みよりも薄い薄肉部101eを有している。薄肉部101eの厚みW4は、突片103a,103bの厚みW3よりも薄く、例えば材料207の厚みW1と略同一である。
薄肉部101eは、貫通孔部101における縁部101cの全周に渡って配設されており、例えば円筒形状を有している。薄肉部101eは、突片103a,103bと一体である。薄肉部101eは、節輪200の径方向において突片103a,103bの外周面側よりも内周面側に配設されている。薄肉部101eは、突片103a,103bの内周面と同一平面上に配設されている。このように貫通孔部101は、凸形状を有している。貫通孔部101の最大径は、貫通孔部209aと同じ大きさを有している。
[突起部201]
図3に示すように、本変形例では、突起部201は、貫通孔部101における縁部101cと係合しない。本変形例では、突起部201は、プレスによって薄肉部101eのみに引っかかるように形成され、薄肉部101eのみに引っかかるように薄肉部101eと係合する。このため突起部201は、薄肉部101eと係合する際に、例えば、材料207の厚みW1と材料209の厚みW2と薄肉部101eの厚みW4との和以上、材料207の厚みW1と材料209の厚みW2と節輪100の突片103a,103bの厚みW3との和以下の高さH2を有していれば良い。
[効果]
本変形例では、薄肉部101eによって、突起部201の高さを第1の実施形態よりも抑えることができる。一般的に、プレスによって加工される突起部201において、突起部201の高さが高くなればなるほど、突起部201の先端部は細くなり、肉厚が不足する。これにより、突起部201は例えばプレスされる際に割れる虞が生じ、さらに、節輪100と節輪200との連結強度が不足する虞が生じる。
しかしながら本変形例では、薄肉部101eによって、突起部201の高さを抑えることができる。これにより、本変形例では、突起部201の先端部は細くなることを防止でき、肉厚が不足するなることを防止できる。これにより本変形例では、突起部201が割れることを防止でき、さらに、節輪100と節輪200との連結強度が不足することを防止できる。
[第2の変形例]
図4に示すように、例えば、節輪100の突片103bが節輪200の突片203aよりも内側に配設されるように、節輪100の突片103bは節輪200の突片203aに積層する。
節輪200において、剛性の低い材料207が節輪200の外周面側に配設され、剛性の高い材料209が節輪200の内周面側に配設されるように、材料209が材料207に積層されてもよい。
この場合、突起部201は、節輪200の外周面側から内周面側に向かって突起するように形成される。
[第3の変形例]
[構成]
図5Aと図5Bとに示すように、剛性の低い材料207が節輪200の外周面側に配設され、剛性の高い材料209が節輪200の内周面側に配設されるように、材料207が材料209に積層していてもよい。
突起部201は、節輪200の内周面側から外周面側に向かって突起するように形成される。突起部201は、貫通孔部101における縁部101cのみを覆うように、プレスされる。そして突起部201は、貫通孔部101における縁部101cと係合する際に、例えば、節輪100の突片103a,103bの厚みW3以上の高さH3を有していれば良い。
[効果]
本変形例では、剛性の高い材料209が、突片103a,103bと剛性の低い材料207とよりも節輪200の中心軸200b側に配設されている。これにより、本変形例では、材料209が節輪100と材料207とを支持する。よって本変形例では、外力がかかっても、節輪100と節輪200の連結が外れることをより確実に防止でき、節輪100,200の変形と突起部201の変形とをより確実に防止できる。
また本変形例では、第1の実施形態とは異なり突起部201は貫通孔部101における縁部101cのみを覆う。よって本変形例では、突起部201の高さを抑えることができる。これにより、本変形例では、突起部201の先端部は細くなることを防止でき、肉厚が不足するなることを防止できる。そして本変形例では、突起部201が割れることを防止でき、さらに、節輪100と節輪200との連結強度が不足することを防止できる。
[第2の実施形態]
図6を参照して、第2の実施形態について説明する。本実施形態では、以下に、第1の実施形態の構成とは異なる構成のみ説明する。
本実施形態では、全ての節輪100,200は、貫通孔部101と突起部201との両方を有している。つまり節輪100と節輪200とは、同一材料である。
貫通孔部101は2つ配設され、突起部201は2つ配設されている。2つの貫通孔部101は互いに周方向に略180°離れて配置されている。2つの突起部201は互いに周方向に略180°離れて配置されている。貫通孔部101は、突起部201に対して周方向に略90°離れて配置されている。
このため例えば、貫通孔部101は突片103a,203aに配設され、突起部201は突片103b,203bに配設されている。
これにより、本実施形態では、湾曲部23の設計の自由度を向上できる。
[第3の実施形態]
図7を参照して、第3の実施形態について説明する。本実施形態では、以下に、第1の実施形態の構成とは異なる構成のみ説明する。
[構成]
突起部201aは、剛性の高い材料209によっても形成される。このため突起部201aの剛性は、突起部201の剛性よりも高い。突起部201と突起部201aとは、同心円状に形成される。
突起部201aは、突起部201よりも低く、例えば、節輪100の突片103a,103bの高さ(厚み)よりも低い高さを有していれば良い。突起部201aは、節輪100の突片103a,103bに対して突出していない。
[効果]
本実施形態では、突起部201と突起部201aとが形成されるため、外力がかかっても、節輪100と節輪200の連結が外れることをより確実に防止でき、節輪100,200の変形と突起部201の変形とをより確実に防止できる。
また本実施形態では、突起部201と突起部201aとが形成されるため、突起部201と突起部201aとをあわせた突起部全体において、突起部201全体の先端部は細くなることを防止でき、突起部201全体の肉厚が不足するなることを防止できる。これにより本実施形態では、突起部201が割れることを防止でき、さらに、節輪100と節輪200との連結強度が不足することを防止できる。
本発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。
10…内視鏡、20…挿入部、23…湾曲部、100…節輪、100b…中心軸、101…貫通孔部、103a,103b…突片、200…節輪、200b…中心軸、201…突起部、203a,203b…突片、207…材料、207a…貫通孔部、209…材料、209a…貫通孔部、300…節輪連結構造。

Claims (11)

  1. 節輪の突起部が他の節輪の貫通孔部に係合することによって前記節輪同士を回動可能に連結させる内視鏡湾曲部の節輪連結構造であって、
    前記突起部を有する前記節輪は、互いに剛性の異なる材料を積層した積層材によって形成され、
    前記突起部は、前記積層材を構成する材料のうち剛性の最も低い材料のみによって前記突起部の径方向において外側に向かって開くように形成されることを特徴とする内視鏡湾曲部の節輪連結構造。
  2. 前記節輪は、それぞれ、前記突起部のみを有する節輪と、前記貫通孔部のみを有する節輪と、によって構成されることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡湾曲部の節輪連結構造。
  3. 前記節輪は、前記突起部と前記貫通孔部との両方を有することを特徴とする請求項1に記載の内視鏡湾曲部の節輪連結構造。
  4. 前記突起部の端部の外径は、前記貫通孔部の径よりも大きいことを特徴とする請求項1乃至請求項のいずれかに記載の内視鏡湾曲部の節輪連結構造。
  5. 前記積層材を構成する材料のうち剛性の低い材料が前記節輪の内周面側に配設され、前記積層材を構成する材料のうち剛性の高い材料が前記節輪の外周面側に配設されるように、前記剛性の高い材料は前記剛性の低い材料に積層していることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡湾曲部の節輪連結構造。
  6. 前記突起部は前記節輪の第1突片に配設され、前記貫通孔部は前記他の節輪の第2突片に配設され、
    前記第2突片が前記第1突片よりも前記節輪連結構造の外側に配設されるように、前記第2突片は前記第1突片における前記剛性の高い材料に積層し、
    前記突起部は、前記節輪連結構造の内側から外側に向かって突起し、前記貫通孔部における第1縁部と前記剛性の高い材料における第2縁部とを全周に渡って覆うように、前記第1縁部に引っかかって係合することを特徴とする請求項5に記載の内視鏡湾曲部の節輪連結構造。
  7. 前記突起部は前記節輪の第1突片に配設され、前記貫通孔部は前記他の節輪の第2突片に配設され、
    前記第2突片が前記第1突片よりも前記節輪の外側に配設されるように、前記第2突片は前記第1突片における前記剛性の高い材料に積層し、
    前記第2突片は、前記貫通孔部における第1縁部に形成され、前記第2突片の厚みよりも薄く、前記第1縁部から前記貫通孔部の中心軸に向かって延び、前記第2突片の外周面側よりも内周面側に配設される薄肉部を有し、
    前記突起部は、前記節輪連結構造の内側から外側に向かって突起し、前記剛性の高い材料における第2縁部を全周に渡って覆うように、前記薄肉部に引っかかって係合することを特徴とする請求項5に記載の内視鏡湾曲部の節輪連結構造。
  8. 前記突起部は、前記薄肉部と係合する際、前記剛性の低い材料の厚みと前記剛性の高い材料の厚みと前記薄肉部の厚みとの和以上、前記剛性の低い材料の厚みと前記剛性の高い材料の厚みと前記第2突片の厚みとの和以下の高さを有することを特徴とする請求項7に記載の内視鏡湾曲部の節輪連結構造。
  9. 前記積層材を構成する材料のうち剛性の低い材料が前記節輪の外周面側に配設され、前記積層材を構成する材料のうち剛性の高い材料が前記節輪の内周面側に配設されるように、前記剛性の低い材料は前記剛性の高い材料に積層し、
    前記突起部は前記節輪の第1突片に配設され、前記貫通孔部は前記他の節輪の第2突片に配設され、
    前記第2突片が前記第1突片よりも前記節輪連結構造の内側に配設されるように、前記第1突片における前記剛性の高い材料は前記第2突片に積層し、
    前記突起部は、前記節輪連結構造の外側から内側に向かって突起し、前記貫通孔部における第1縁部と前記剛性の高い材料における第2縁部とを全周に渡って覆うように、前記第1縁部に引っかかって係合することを特徴とする請求項1に記載の内視鏡湾曲部の節輪連結構造。
  10. 前記積層材を構成する材料のうち剛性の低い材料が前記節輪の外周面側に配設され、前記積層材を構成する材料のうち剛性の高い材料が前記節輪の内周面側に配設されるように、前記剛性の低い材料は前記剛性の高い材料に積層し、
    前記突起部は前記節輪の第1突片に配設され、前記貫通孔部は前記他の節輪の第2突片に配設され、
    前記第2突片が前記第1突片よりも前記節輪連結構造の外側に配設されるように、前記第2突片は前記第1突片における前記剛性の低い材料は積層し、
    前記突起部は、前記節輪連結構造の内側から外側に向かって突起し、前記貫通孔部における第1縁部を全周に渡って覆うように、前記第1縁部に引っかかって係合することを特徴とする請求項1に記載の内視鏡湾曲部の節輪連結構造。
  11. 請求項1に記載の内視鏡湾曲部の節輪連結構造を具備する内視鏡。
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