JP5977153B2 - 紡糸巻取設備 - Google Patents

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Description

本発明は、紡糸巻取設備の技術に関する。より詳細には、ランニングコストを低減できる紡糸巻取設備の技術に関する。
従来より、回転することによって糸を送り出す複数のローラを備えた紡糸巻取設備が知られている(例えば特許文献1)。このような紡糸巻取設備は、糸を延伸温度まで加熱するローラ(以降「加熱ローラ」とする)と、糸を調質温度まで加熱するローラ(以降「調質ローラ」とする)と、を備えている。
ところで、加熱ローラや調質ローラを一つの保温ボックスに収納した紡糸巻取設備が知られている(例えば特許文献2)。これは、加熱ローラや調質ローラを保温ボックスに収納することで、各ローラに内蔵されている電熱ヒータの電力消費量を抑え、ひいてはランニングコストの低減を図っているのである。しかし、保温ボックス内に低温空気領域がある場合、低温空気領域に配置されたローラの電力消費量を抑えることができず、ランニングコストを十分に低減することができないという問題があった。
特開2011−122276号公報 特開2012−36526号公報
本発明は、保温ボックス内の高温空気を低温空気領域へ案内することで、低温空気領域に配置されているローラの電力消費量を抑え、ひいてはランニングコストを低減できる紡糸巻取設備を提供することを目的としている。
次に、この課題を解決するための手段を説明する。
即ち、第1の発明は、
回転することによって糸を送り出す複数のローラを備えた紡糸巻取設備において、
前記ローラを収納する保温ボックスと、
前記保温ボックスに取り付けられる空気ダクトと、を具備し、
前記空気ダクトは、前記保温ボックス内の高温空気を該保温ボックス内の低温空気領域へ案内するものであり
更に、前記空気ダクトは、その導入口と導出口が前記保温ボックスの扉部分に設けられて、前記扉部分とともに開閉自在となっている、としたものである。
第2の発明は、第1の発明に係る紡糸巻取設備において、
前記空気ダクトは、前記ローラの回転によって発生する高温空気の流れを取り入れて該高温空気を案内する、としたものである。
第3の発明は
回転することによって糸を送り出す複数のローラを備えた紡糸巻取設備において、
前記ローラを収納する保温ボックスと、
前記保温ボックスに取り付けられる空気ダクトと、を具備し、
前記空気ダクトは、前記ローラの回転によって発生する高温空気の流れを取り入れて前記保温ボックス内の高温空気を該保温ボックス内の低温空気領域へ案内するものであり
前記空気ダクトの導入口は、互いに反対方向に回転する二つの前記ローラ間の対称面に対し略対称な位置に形成されている、としたものである。
第4の発明は
回転することによって糸を送り出す複数のローラを備えた紡糸巻取設備において、
前記ローラを収納する保温ボックスと、
前記保温ボックスに取り付けられる空気ダクトと、を具備し、
前記空気ダクトは、前記ローラの回転によって発生する高温空気の流れを取り入れて前記保温ボックス内の高温空気を該保温ボックス内の低温空気領域へ案内するものであり、
前記空気ダクトの導出口は、前記ローラの端面に対して対向する位置に設けられている、としたものである。
第5の発明は、第3又は第4の発明に係る紡糸巻取設備において、
前記空気ダクトは、その導入口と導出口が前記保温ボックスの扉部分に設けられて、前記扉部分とともに開閉自在となっている、としたものである。
第6の発明は、第1から第5のいずれかの発明に係る紡糸巻取設備において、
前記空気ダクトは、高温空気の流量を調節する流量調節手段を備える、としたものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
第1の発明によれば、本紡糸巻取設備は、ローラを収納する保温ボックスと、保温ボックスに取り付けられる空気ダクトと、を具備している。そして、空気ダクトは、保温ボックス内の高温空気を該保温ボックス内の低温空気領域へ案内するものであり、更に、空気ダクトは、その導入口と導出口が保温ボックスの扉部分に設けられて、扉部分とともに開閉自在となっている。このため、本紡糸巻取設備は、低温空気領域に配置されているローラが暖められるので、該ローラの電力消費量を抑えることができる。従って、本紡糸巻取設備は、ランニングコストを低減することが可能となる。また、本紡糸巻取設備は、空気ダクトが扉部分とともに開閉されるので、整備性を向上できる。
第2の発明によれば、空気ダクトは、ローラの回転によって発生する高温空気の流れを取り入れて該高温空気を案内する。このため、本紡糸巻取設備は、ファン等を必要としないので、構造を簡素にできる。
第3の発明によれば、本紡糸巻取設備は、ローラを収納する保温ボックスと、保温ボックスに取り付けられる空気ダクトと、を具備している。そして、空気ダクトは、ローラの回転によって発生する高温空気の流れを取り入れて保温ボックス内の高温空気を該保温ボックス内の低温空気領域へ案内するものであり、空気ダクトの導入口は、互いに反対方向に回転する二つのローラ間の対称面に対し略対称な位置に形成されている。このため、本紡糸巻取設備は、低温空気領域に配置されているローラが暖められるので、該ローラの電力消費量を抑えることができる。従って、本紡糸巻取設備は、ランニングコストを低減することが可能となる。また、本紡糸巻取設備は、ファン等を必要としないので、構造を簡素にできる。更に、本紡糸巻取設備は、空気ダクトが高温空気の流れを乱さずに取り入れることができるので、効率よく高温空気を案内できる。
第4の発明によれば、本紡糸巻取設備は、ローラを収納する保温ボックスと、保温ボックスに取り付けられる空気ダクトと、を具備している。そして、空気ダクトは、ローラの回転によって発生する高温空気の流れを取り入れて保温ボックス内の高温空気を該保温ボックス内の低温空気領域へ案内するものであり、空気ダクトの導出口は、ローラの端面に対して対向する位置に設けられている。このため、本紡糸巻取設備は、低温空気領域に配置されているローラが暖められるので、該ローラの電力消費量を抑えることができる。従って、本紡糸巻取設備は、ランニングコストを低減することが可能となる。また、本紡糸巻取設備は、ファン等を必要としないので、構造を簡素にできる。更に、本紡糸巻取設備は、空気ダクトによって案内した高温空気がローラの端面に当たって拡散するので、高温空気の流れによって糸が振動するのを防ぐことができる。
第5の発明によれば、空気ダクトは、その導入口と導出口が保温ボックスの扉部分に設けられて、扉部分とともに開閉自在となっている。このため、本紡糸巻取設備は、空気ダクトが扉部分とともに開閉されるので、整備性を向上できる。
第6の発明によれば、空気ダクトは、高温空気の流量を調節する流量調節手段を備える。このため、本紡糸巻取設備は、高温空気の流量を適宜に調節して低温空気領域へ案内できる。
紡糸巻取設備100の全体構成を示す図。 ゴデットローラ群20を示す図。 調質ローラ22a・22bの回転によって発生する高温空気の流れを示す図。 空気ダクト24が高温空気を案内している状態を示す図。 保温ボックス23の扉部分23dが回動した状態を示す図。 空気ダクト24の導入口24iを示す図。 空気ダクト24の導出口24oを示す図。 他の実施形態に係るゴデットローラ群20を示す図。 流量調節手段27を備えた空気ダクト24を示す図。
まず、本発明の一の実施形態に係る紡糸巻取設備100について説明する。
図1は、紡糸巻取設備100の全体構成を示す図である。一般的に紡糸巻取設備は、糸を完全に延伸させた完全延伸糸(FDY)を製造する設備と、糸を部分的に延伸させた部分延伸糸(POY)を製造する設備と、に分けられる。本実施形態に係る紡糸巻取設備100は、完全延伸糸(FDY)を製造する設備にあたる。
紡糸巻取設備100は、フィラメントFを紡出し、該フィラメントFを束ねて成る糸Yを所望の特性とした後に、該糸Yを巻き取ることによってパッケージPを作成する。紡糸巻取設備100は、主に紡出装置10と、ゴデットローラ群20と、巻取装置30と、で構成されている。
紡出装置10は、複数のフィラメントFを紡出する。紡出装置10に投入された合繊原料(フィラメントFの原料)は、押出機によって圧送され、スピニングヘッドに設けられた複数の紡出口から紡出される。紡出装置10から紡出されたフィラメントFは、該紡出装置10の下方に向けて案内される。
紡出装置10から紡出されたフィラメントFは、所定の本数ごとに束ねられて複数本の糸Yを構成する。そして、フィラメントFを束ねて成る糸Yは、オイリング装置を介してゴデットローラ群20に導かれる。
ゴデットローラ群20は、糸Yを延伸するとともに、延伸された糸Yを調質する。ここで、「延伸」とは、糸Yを所定の温度条件下で引き伸ばすことにより、糸Yの分子配向性を高めて繊維結晶を形成させる工程をいう。また、「調質」とは、糸Yを所定の温度条件下で維持することにより、非晶領域の分子配向性を緩和させる工程をいう。かかる工程をヒートセットともいう。これにより、所望の特性を得ることができるとともに、特性の安定化を図ることが可能となる。
ゴデットローラ群20は、加熱ローラ群20Hと、調質ローラ群20Tと、に分けられる(図2参照)。ゴデットローラ群20に導かれた糸Yは、加熱ローラ群20Hを構成する各加熱ローラ21によって延伸温度まで加熱される。そして、各加熱ローラ21によって加熱された糸Yは、適宜に延伸された後に調質ローラ群20Tを構成する各調質ローラ22によって調質温度まで加熱される。その後、調質が完了した糸Yは、巻取装置30へ送り出される。
巻取装置30は、ゴデットローラ群20から送り出された糸Yを巻き取ってパッケージPを作成する。巻取装置30のボビンホルダ31には、複数のボビンBが取り付けられている。ボビンBは、ボビンホルダ31が回転することによって、該ボビンホルダ31と一体となって回転する。こうして、巻取装置30は、複数本の糸Yを同時に巻き取り、それぞれのボビンB上にパッケージPを作成するのである。
次に、ゴデットローラ群20について詳細に説明する。
図2は、ゴデットローラ群20を示す図である。なお、図中に示す矢印は、糸Yの送り方向を示している。
上述したように、ゴデットローラ群20は、加熱ローラ群20Hと調質ローラ群20Tに分けられる。本紡糸巻取設備100において、加熱ローラ群20Hは、三つの加熱ローラ21で構成されている。それぞれの加熱ローラ21には、温度調節手段である電熱ヒータ21hが内蔵されており、各加熱ローラ21の表面温度を任意に設定することができる。一方、調質ローラ群20Tは、二つの調質ローラ22で構成されている。それぞれの調質ローラ22には、温度調節手段である電熱ヒータ22hが内蔵されており、各調質ローラ22の表面温度を任意に設定することができる。
ここで、加熱ローラ群20Hを構成する各加熱ローラ21を、糸Yの送り方向における上流側から順に加熱ローラ21a、加熱ローラ21b、加熱ローラ21c、と定義する。また、調質ローラ群20Tを構成する各調質ローラ22を、糸Yの送り方向における上流側から順に調質ローラ22a、調質ローラ22b、と定義する。
加熱ローラ群20Hに導かれた糸Yは、該加熱ローラ群20Hによって延伸に適した温度まで加熱される。つまり、加熱ローラ群20Hに導かれた糸Yは、所定の表面温度に設定されたそれぞれの加熱ローラ21a・21b・21cに巻き掛けられることにより、延伸温度まで加熱されるのである。そして、延伸温度まで加熱された糸Yは、加熱ローラ群20Hから送り出されて調質ローラ群20Tに導かれる。このとき、糸Yの送り方向に対して最も下流側に配置された加熱ローラ21cの周速度よりも最も上流側に配置された調質ローラ22aの周速度が速いので、糸Yは、加熱ローラ21cと調質ローラ22aの間で延伸されることとなる。
調質ローラ群20Tに導かれた糸Yは、該調質ローラ群20Tによって調質に適した温度まで加熱される。つまり、調質ローラ群20Tに導かれた糸Yは、所定の表面温度に設定されたそれぞれの調質ローラ22a・22bに巻き掛けられることにより、調質温度まで加熱されるのである。その後、調質が完了した糸Yは、調質ローラ群20Tから送り出されて巻取装置30に導かれる。
本紡糸巻取設備100において、ゴデットローラ群20は、保温ボックス23に収納されている。具体的に説明すると、ゴデットローラ群20を構成する加熱ローラ21a・21b・21c及び調質ローラ22a・22bは、一つの保温ボックス23に収納されている。加熱ローラ21a・21b・21cは、保温ボックス23内の下部に配置され、調質ローラ22a・22bは、保温ボックス23内の上部に配置されている。
加熱ローラ21a・21b・21c及び調質ローラ22a・22bによって熱せられた空気は、重力が作用する方向に逆らって上方へ流れる。高温の空気は、膨張して単位体積当たりの質量が小さくなるので、周囲の空気によって押し上げられるからである(自然対流という)。すると、調質ローラ22a・22bは、保温ボックス23内の上部に溜まった高温空気によって暖められるので、電熱ヒータ22hの電力消費量が抑えられる。また、加熱ローラ21a・21b・21cは、調質ローラ22a・22bからの輻射熱などによって暖められるので、電熱ヒータ21hの電力消費量が抑えられる。このように、加熱ローラ21a・21b・21c及び調質ローラ22a・22bを一つの保温ボックス23に収納することは、電力消費量を抑えてランニングコストを低減するのに有効である。
但し、従来の紡糸巻取設備においては、保温ボックス23内の下部に低温空気が溜まるので、かかる部分に低温空気領域が形成される場合があった。また、保温ボックス23には、糸Yの入口孔23iと出口孔23oが設けられているので、これらの近傍に低温空気領域が形成される場合もあった。そのため、低温空気領域に配置されたローラ(本実施形態においては加熱ローラ21a)の電力消費量を抑えることができず、ランニングコストを十分に低減することができないという問題があったのである。この点、本紡糸巻取設備100においては、保温ボックス23内の高温空気を低温空気領域(本実施形態においては加熱ローラ21aの周囲)へ案内する空気ダクト24を備えているので、かかる問題を解消できる。
以下に、上記の問題を解消できる構造について説明する。
図3は、調質ローラ22a・22bの回転によって発生する高温空気の流れを示す図である。図4は、空気ダクト24が高温空気を案内している状態を示す図である。図中に示す矢印は、高温空気が流れる方向を示している。なお、以下では、重力が作用する方向を上下方向、調質ローラ22a・22bの回転軸La・Lbの方向を左右方向と定義する。
上述したように、加熱ローラ21a・21b・21c及び調質ローラ22a・22bによって熱せられた空気は、重力が作用する方向に逆らって上方へ流れる。従って、保温ボックス23内の上部には、高温空気が溜まって高温空気領域が形成される。
本実施形態において、調質ローラ22a・22bは、保温ボックス23内の上部に配置されている。つまり、調質ローラ22a・22bは、高温空気領域に配置されている。また、調質ローラ22a・22bは、電熱ヒータ22hによって加熱されるので、該調質ローラ22a・22bの周囲には更に高温の空気層が形成されることとなる。そして、調質ローラ22aは、回転軸Laを中心として回転するので、該調質ローラ22aの周囲の高温空気も回転軸Laを中心として回転する(図示反時計方向)。一方、調質ローラ22bは、回転軸Lbを中心として回転するので、該調質ローラ22bの周囲の高温空気も回転軸Lbを中心として回転する(図示時計方向)。以下では、調質ローラ22aの回転によって発生した高温空気の流れを気流Fa、調質ローラ22bの回転によって発生した高温空気の流れを気流Fbとして説明する。
本実施形態において、調質ローラ22aと調質ローラ22bは、互いに反対方向に回転する。このため、気流Faと気流Fbは、これら二つの調質ローラ22a・22bの上方で対向する。すると、気流Faと気流Fbは、調質ローラ22a・22bによって構成される空間及びその上方で衝突し、左右方向への気流Fcとなる。気流Fcは、調質ローラ22aと調質ローラ22bの間を、これら二つの調質ローラ22a・22bに沿って流れることとなる。
空気ダクト24は、高温空気の流れである気流Fcを取り入れて該高温空気を低温空気領域へ案内する。空気ダクト24は、その導入口24iが二つの調質ローラ22a・22bによって構成される空間に面するように設けられている。このため、空気ダクト24は、気流Fcを取り入れることができる。また、空気ダクト24は、その導出口24oが加熱ローラ21aの近傍に設けられている。本実施形態においては、加熱ローラ21aの周囲が低温空気領域となるからである。
このような構成により、本紡糸巻取設備100は、低温空気領域に配置されている加熱ローラ21aが暖められるので、該加熱ローラ21aの電力消費量を抑えることができる。従って、本紡糸巻取設備100は、ランニングコストを低減することが可能となる。
更に、空気ダクト24は、調質ローラ22a・22bの回転によって発生する高温空気の流れ(気流Fc)を取り入れて該高温空気を案内する。このため、本紡糸巻取設備100は、ファン等を必要としないので、構造を簡素にできる。
次に、空気ダクト24の導入口24iと導出口24oを保温ボックス23の扉部分23dに設けた理由について説明する。
図5は、保温ボックス23の扉部分23dが回動した状態を示す図である。図中に示す矢印は、扉部分23dの回動方向を示している。
本実施形態において、空気ダクト24の導入口24iと導出口24oは、保温ボックス23の扉部分23dに設けられている。扉部分23dは、左右方向に対して垂直に配置され、加熱ローラ21a・21b・21c及び調質ローラ22a・22bの端面を覆っている(図4参照)。また、本実施形態において、扉部分23dは、回動軸Lrを中心として回動自在に取り付けられている。このため、本紡糸巻取設備100は、空気ダクト24が扉部分23dとともに開閉されるので、整備性を向上できる。
次に、導入口24iの詳細な形状と導出口24oの詳細な位置について説明する。
図6は、空気ダクト24の導入口24iを示す図である。また、図7は、空気ダクト24の導出口24oを示す図である。図中に示す矢印は、高温空気が流れる方向を示している。
本実施形態において、空気ダクト24の導入口24iは、互いに反対方向に回転する二つの調質ローラ22a・22b間の対称面に対し略対称な位置に形成されている。具体的に説明すると、空気ダクト24の導入口24iは、調質ローラ22a・22bの近接点Xから該調質ローラ22a・22bの外周に沿って略扇形状に形成されている。上述したように、気流Fcは、調質ローラ22aと調質ローラ22bの間を、これら二つの調質ローラ22a・22bに沿って流れる。このため、本紡糸巻取設備100は、空気ダクト24が高温空気の流れ(気流Fc)を乱さずに取り入れることができるので、効率よく高温空気を案内できる。
更に、空気ダクト24の導出口24oは、加熱ローラ21aの端面に対して対向する位置に設けられている。これは、空気ダクト24が案内した高温空気を加熱ローラ21aの端面に当てるためである。このため、本紡糸巻取設備100は、空気ダクト24によって案内した高温空気が加熱ローラ21aの端面に当たって拡散するので、高温空気の流れによって糸Yが振動するのを防ぐことができる。
次に、本紡糸巻取設備100が他の実施形態に係るゴデットローラ群20を備える場合について説明する。
図8は、他の実施形態に係るゴデットローラ群20を示す図である。なお、図中に示す矢印は、糸Yの送り方向を示している。
本実施形態においても、ゴデットローラ群20を構成する加熱ローラ21a・21b・21c及び調質ローラ22a・22bは、一つの保温ボックス23に収納されている。但し、本実施形態におけるゴデットローラ群20では、加熱ローラ21cを覆う遮蔽カバー25が設けられている。これは、糸Yを延伸区間(加熱ローラ21cと調質ローラ22aの間)へ送り出す加熱ローラ21cの表面温度が、加熱ローラ21a・21bや調質ローラ22a・22bから影響を受けて変化しないようにしているのである。また、出口孔23oの近傍には、低温空気領域が形成されるので、調質ローラ22aの上方に遮蔽壁26が設けられている。更に、各加熱ローラ21a・21b・21c及び調質ローラ22a・22bの間にも、適宜に遮蔽壁26が設けられている。
本実施形態において、空気ダクト24は、遮蔽カバー25や遮蔽壁26によって生じる高温空気の流れを取り入れる。このため、本紡糸巻取設備100は、空気ダクト24が高温空気の流れを乱さずに取り入れることができるので、効率よく高温空気を案内できる。
次に、本紡糸巻取設備100に適用できる技術について説明する。
図9は、流量調節手段27を備えた空気ダクト24を示す図である。なお、図中に示す矢印は、高温空気の流れを示している。
本実施形態において、空気ダクト24は、高温空気の流量を調節する流量調節手段27を備えている。具体的には、流量調節手段27としてバタフライバルブを備えている。これは、空気ダクト24の通路面積を変えることで、高温空気の流量を適宜に調節するためである。このため、本紡糸巻取設備100は、高温空気の流量を適宜に調節して低温空気領域へ案内できる。
10 紡出装置
20 ゴデットローラ群
21 加熱ローラ
21a 加熱ローラ
21b 加熱ローラ
21c 加熱ローラ
21h 電熱ヒータ
22 調質ローラ
22a 調質ローラ
22b 調質ローラ
22h 電熱ヒータ
23 保温ボックス
23i 入口孔
23o 出口孔
24 空気ダクト
24i 導入孔
24o 導出孔
30 巻取装置
100 紡糸巻取設備
Fa 気流
Fb 気流
Fc 気流
Y 糸

Claims (6)

  1. 回転することによって糸を送り出す複数のローラを備えた紡糸巻取設備において、
    前記ローラを収納する保温ボックスと、
    前記保温ボックスに取り付けられる空気ダクトと、を具備し、
    前記空気ダクトは、前記保温ボックス内の高温空気を該保温ボックス内の低温空気領域へ案内するものであり
    更に、前記空気ダクトは、その導入口と導出口が前記保温ボックスの扉部分に設けられて、前記扉部分とともに開閉自在となっている、ことを特徴とする紡糸巻取設備。
  2. 前記空気ダクトは、前記ローラの回転によって発生する高温空気の流れを取り入れて該高温空気を案内する、ことを特徴とする請求項1に記載の紡糸巻取設備。
  3. 回転することによって糸を送り出す複数のローラを備えた紡糸巻取設備において、
    前記ローラを収納する保温ボックスと、
    前記保温ボックスに取り付けられる空気ダクトと、を具備し、
    前記空気ダクトは、前記ローラの回転によって発生する高温空気の流れを取り入れて前記保温ボックス内の高温空気を該保温ボックス内の低温空気領域へ案内するものであり
    前記空気ダクトの導入口は、互いに反対方向に回転する二つの前記ローラ間の対称面に対し略対称な位置に形成されている、ことを特徴とする紡糸巻取設備。
  4. 回転することによって糸を送り出す複数のローラを備えた紡糸巻取設備において、
    前記ローラを収納する保温ボックスと、
    前記保温ボックスに取り付けられる空気ダクトと、を具備し、
    前記空気ダクトは、前記ローラの回転によって発生する高温空気の流れを取り入れて前記保温ボックス内の高温空気を該保温ボックス内の低温空気領域へ案内するものであり、
    前記空気ダクトの導出口は、前記ローラの端面に対して対向する位置に設けられている、ことを特徴とする紡糸巻取設備。
  5. 前記空気ダクトは、その導入口と導出口が前記保温ボックスの扉部分に設けられて、前記扉部分とともに開閉自在となっている、ことを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の紡糸巻取設備。
  6. 前記空気ダクトは、空気の流量を調整する流量調節手段を備える、ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の紡糸巻取設備。
JP2012256282A 2012-06-22 2012-11-22 紡糸巻取設備 Active JP5977153B2 (ja)

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