<遊技機の構成>
図1を用いて、まず、遊技機100の構成について説明する。図1は、本実施形態の遊技機100の正面図である。遊技機100は、遊技者の発射操作に基づいて遊技球を発射させ、特定の入賞装置に遊技球が入賞すると、その入賞に基づいて所定数の遊技球を遊技者に払い出すパチンコ遊技機である。
遊技機100は、遊技店の島設備に取り付けられる外枠160と、その外枠160と回動可能に支持されたガラス枠150とを備えている。また、外枠160には、遊技球が流下する遊技領域106が形成された遊技盤102が着脱自在に設けられている。ガラス枠150には、回動操作されることにより遊技領域106に向けて遊技球を発射させる発射ハンドル装置103と、スピーカからなる音声出力装置132と、複数のランプを有する演出用照明装置134と、押圧操作により演出態様を変更させるための第1演出ボタン135及び第2演出ボタン136とが設けられている。
更に、ガラス枠150には、複数の遊技球を貯留する受け皿140が設けられており、この受け皿140は、発射ハンドル装置103の方向に遊技球が流下するように下りの傾斜を有している。この受け皿140の下りの傾斜の端部には、遊技球を受け入れる図示しない受入口が設けられており、この受入口に受け入れられた遊技球は、破線で示す発射レール104に送り出されてその発射レール104の下り傾斜の端部で停留する。そして、遊技者が発射ハンドル装置103の操作ハンドル107を回動させると、その回動量に伴って所定の発射強度で遊技球が遊技領域106に発射される。
上記のようにして発射された遊技球は、発射レール104から外レール105a、内レール105b間を上昇して玉戻り防止片105cを超えると遊技領域106に到達し、その後遊技領域106内を落下する。このとき、遊技領域106に設けられた図示しない複数の釘や風車によって、遊技球は予測不能に落下する。
遊技領域106の中央下側の領域には、遊技球が入球可能な始動領域を有する第1始動入賞装置112が設けられている。この第1始動入賞装置112は、一般入賞装置タイプの入賞装置であって、遊技球の入球を検出する第1始動入賞装置検出スイッチ312(図3参照)が設けられている。そして、第1始動入賞装置検出スイッチ312が遊技球の入球を検出すると、後述する「特別図柄の抽選」(以下、「大当りの抽選」ともいう)が行われると共に、所定の賞球(例えば3個の遊技球)が払い出される。
また、第1始動入賞装置112の下方には、遊技球が入球可能な始動領域を有する第2始動入賞装置115が設けられている。第2始動入賞装置115は、一対の可動片115bを有したいわゆるチューリップ式電動役物であって、これら一対の可動片115bが閉状態に維持される第1の態様と、一対の可動片115bが開状態となる第2の態様とに可変制御される。なお、第2始動入賞装置115が第1の態様に制御されているときには、遊技球の受入れを不可能としている(図1では、第2始動入賞装置115が第1の態様に制御されているときを示している)。一方で、第2始動入賞装置115が第2の態様に制御されているときには、一対の可動片115bが受け皿として機能し、第2始動入賞装置115への遊技球の入賞が容易となる。つまり、第2始動入賞装置115は、第1の態様にあるときには、遊技球の入賞機会がなく、第2の態様にあるときには遊技球の入賞機会が増すこととなる。
また、第2始動入賞装置115には、遊技球の入球を検出する第2始動入賞装置検出スイッチ315(図3参照)が設けられている。そして、第2始動入賞装置検出スイッチ315が遊技球の入球を検出すると、上記第1始動入賞装置112と同様に、後述する「特別図柄の抽選」(以下、「大当りの抽選」ともいう)が行われると共に、第1始動入賞装置112と同じ賞球(例えば3個の遊技球)が払い出される。
遊技領域106の左側の領域には、遊技球が通過可能な普通領域を有する普通図柄作動ゲート113aが設けられている。普通図柄作動ゲート113aには、遊技球の通過を検出するゲート検出スイッチ330a(図3参照)が設けられており、このゲート検出スイッチ330aが遊技球の通過を検出すると、後述する「普通図柄の抽選」(以下、「当りの抽選」ともいう)が行われる。なお、普通図柄作動ゲート113aを遊技球が通過しても、その通過に基づいた賞球が払い出されることはない。
遊技領域106の右側の領域には、上から順に、遊技球が通過可能な普通領域を有する普通図柄作動ゲート113bと、遊技球が入球可能な大入賞装置117と、遊技球を第2始動入賞装置115へ誘導する誘導板116とが設けられている。普通図柄作動ゲート113bは、遊技球の通過を検出するゲート検出スイッチ330b(図3参照)が設けられており、上記普通図柄作動ゲート113aと同一機能を有している。
大入賞装置117は、いわゆるアタッカー型電動役物であって、その下部には、遊技盤面側からガラス板側に立設可能な開閉扉117bを有しており、この開閉扉117bが遊技盤面側に立設する開放状態と、遊技盤面に埋没する閉鎖状態とに可動制御される(図1では、開閉扉117bが開放状態に制御されているときを示している)。そして、開閉扉117bが遊技盤面に立設していると、遊技球を大入賞装置117内に導く受け皿として機能し、遊技球が大入賞装置117に入球可能となる。また、大入賞装置117には大入賞装置検出スイッチ317(図3参照)が設けられており、この大入賞装置検出スイッチ317が遊技球の入球を検出すると、所定の賞球(例えば15個の遊技球)が払い出される。
誘導板116は、遊技盤面側に突設する板状部材であって、遊技領域106の右側の領域を落下して誘導板116に到達した遊技球を、第2始動入賞装置115の方向に遊技球を転動させて誘導するよう下り傾斜を有している。つまり、誘導板116は、第2始動入賞装置115が第2の態様にあるときに、当該第2始動入賞装置115への遊技球の入賞を容易にする部材である。
なお、遊技領域106の最下部には、第1始動入賞装置112、第2始動入賞装置115、大入賞装置117のいずれにも入球しなかった遊技球を排出するためのアウト口111が設けられている。
遊技領域106の略中央部分には、液晶表示器(LCD)等からなる画像表示装置131が設けられており、この画像表示装置131は、遊技が行われていない待機中に画像を表示したり、遊技の進行に応じた画像を表示したりする。なかでも、第1始動入賞装置112、第2始動入賞装置115の遊技球の入賞に基づいて、特別図柄の抽選結果を報知するための複数の演出図柄が変動表示され、特定の演出図柄の組合せ(例えば、777等)が停止して確定表示されることにより、特別図柄の抽選結果として大当りが報知される。
つまり、演出図柄は、第1始動入賞装置112、第2始動入賞装置115に遊技球が入賞したときには、後述する第1特別図柄表示装置120、第2特別図柄表示装置122に表示される特別図柄の変動表示に合わせて変動表示すると共に、所定の変動時間経過後に特別図柄の停止表示に合わせて停止表示する。すなわち、画像表示装置131による演出図柄の変動表示と第1特別図柄表示装置120、第2特別図柄表示装置122による特別図柄の変動表示のタイミングは、同期している。また、この演出図柄の変動表示中に、様々な画像やキャラクタ等を表示することによって、大当りに当選するかもしれないという高い期待感を遊技者に与えるようにもなっている。なお、本実施形態においては、画像表示装置131を液晶表示装置として用いているが、プラズマディスプレイ、有機ELディスプレイを用いてもよいし、プロジェクターや、いわゆる7セグメントLED、ドットマトリクス、回転ドラム等の表示装置を用いてもよい。
更に、遊技盤102の背面には、各種の演出に用いられる可動役物としてのギミック109が設けられている。ギミック109は、遊技盤102に対して可動に構成され、遊技者によるゲームの進行に応じて所定の動作で移動させることによって各種の演出を行う。ギミック109は、初期的には遊技盤102の背面に配置され、画像表示装置131の画面の前面に移動可能に構成されている。
遊技盤102の内レール105bの右下方には、普通図柄表示装置118、第1特別図柄表示装置120、第2特別図柄表示装置122、普通図柄保留表示器119、第1特別図柄保留表示器123、第2特別図柄保留表示器124が設けられている。第1、第2特別図柄表示装置120、122は、第1、第2始動入賞装置112、115に遊技球が入球したこと(後述する第1、第2始動入賞装置検出スイッチ312、315が遊技球の入球を検出したこと)を契機として行われた大当りの抽選結果を報知するものであり、7セグメントのLEDで構成されている。つまり、大当りの抽選結果に対応する特別図柄が複数設けられており、この第1、第2特別図柄表示装置120、122に大当りの抽選結果に対応する特別図柄を表示することによって、抽選結果を遊技者に報知するようにしている。例えば、大当りに当選した場合には「7」が表示され、はずれであった場合には「−」が表示される。
ここで、「特別図柄の抽選」とは、第1、第2始動入賞装置112、115に遊技球が入球したときに、特別図柄判定用の乱数を取得し、この取得した乱数を予め定められた「大当り」に対応する値と比較することにより、大当りか否かを判定する処理をいう。この大当りの抽選結果は即座に遊技者に報知されるわけではなく、第1、第2特別図柄表示装置120、122において特別図柄の変動表示を行い、所定の変動時間を経過したところで、大当りの抽選結果に対応する特別図柄が停止後確定表示して、遊技者に抽選結果が報知されるようになっている。
普通図柄表示装置118は、普通図柄作動ゲート113a、113bを遊技球が通過したこと(後述するゲート検出スイッチ330a、330bが遊技球の入球を検出したこと)を契機として行われる普通図柄の抽選結果を報知するものであり、1つのLED(図示では「◎」)で構成されている。つまり、普通図柄表示装置118は、普通図柄の抽選によって当りに当選すると普通図柄表示装置22が点灯することによって、抽選結果を遊技者に報知するようにしている。なお、普通図柄表示装置118は、1つのLEDに限らず、例えば、所定の記号表示を点灯表示可能な表示器(例えば、「○」や「×」を交互に点灯表示可能なランプ)で構成されていてもよい。この普通図柄の抽選によって当りに当選すると、第2始動入賞装置115が所定時間、第2の態様(可動片115bが開状態)に制御される。
ここで、「普通図柄の抽選」とは、普通図柄作動ゲート113a、113bに遊技球が通過したときに、普通図柄判定用の乱数を取得し、この取得した乱数を予め定められた「当り」に対応する値と比較することにより、当りか否かを判定する処理をいう。この普通図柄の抽選結果についても、普通図柄作動ゲート113a、113bを遊技球が通過して即座に抽選結果が報知されるわけではなく、普通図柄表示装置122において普通図柄が点滅等の変動表示を行い、所定の変動時間を経過したところで、普通図柄の抽選結果に対応する普通図柄が停止後確定表示(点灯又は消灯)して、遊技者に抽選結果が報知されるようになっている。
また、第1特別図柄表示装置120又は第2特別図柄表示装置122において特別図柄の変動表示中、第1、第2始動入賞装置112、115に遊技球が入球して、即座に大当りの抽選が行えない場合には、一定の条件下で、大当りの抽選の権利が保留される。より詳細には、第1、第2始動入賞装置112、115に遊技球が入球したときに取得された特別図柄判定用の乱数を保留して記憶する。
この保留は、上限保留個数を4個に設定し、その保留個数は、それぞれ第1特別図柄保留表示器123と第2特別図柄保留表示器124とに表示される。ここで、第1、第2特別図柄保留表示器123、124において、保留が1つの場合には左側のLEDが、保留が2つの場合には左右2つのLEDが点灯し、保留が3つの場合には左側のLEDが点滅すると共に右側のLEDが点灯し、保留が4つの場合には、左右2つのLEDが点滅する。この第1、第2特別図柄保留表示器123、124の表示態様は、これに限らず、例えば4つのLEDを横一列に並べて、保留の発生に対して左側のLEDから順に点灯するようにしてもよい。
また、特別図柄と同様に、普通図柄の変動表示中、普通図柄作動ゲート113a、113bを遊技球が通過して、即座に当りの抽選が行えない場合には、一定の条件下で、当りの抽選の権利が保留される。より詳細には、普通図柄作動ゲート113a、113bに遊技球が入球したときに取得された普通図柄判定用の乱数を保留して記憶する。この保留は、上限保留個数を4個に設定し、その保留個数は、普通図柄保留表示器119に表示される。なお、普通図柄保留表示器119の表示態様は、上記した第1、第2特別図柄保留表示器123、124の表示態様に準じ、ここでの説明は省略する。
第1演出ボタン135は、主として「決定ボタン」の機能を果たし、第2演出ボタン136は、主として「選択ボタン」の機能を果たすものである。この第1演出ボタン135には、1つの押圧操作を検出する第1演出ボタン検出スイッチ335(図3参照)が設けられ、第2演出ボタン136には、複数の押圧操作を検出する第2演出ボタン検出スイッチ336a〜336e(図3参照)が設けられている。そして、これらの第1演出ボタン検出スイッチ335又は第2演出ボタン検出スイッチ336a〜336eから遊技者の押圧操作が検出されると、画像表示装置131に表示される画像が変更されることになる。なお、本実施形態では、第1演出ボタン135、第1演出ボタン検出スイッチ335、第2演出ボタン136、第2演出ボタン検出スイッチ336a〜336eを総称して「入力装置137」ともいう。
<遊技内容の説明>
図1を参照して、次に、上記したように構成される本実施形態の遊技機100における遊技の主な流れについて説明する。まず、遊技者は、通常遊技状態(後述する大当り、時短遊技状態以外の遊技状態)で、普通図柄の当り及び特別図柄の大当りを獲得すべく、図1の矢印Aに示すように、操作ハンドル107の回動量を小さくして「左打ち」を行い、遊技領域106の左上に位置する普通図柄作動ゲート113a及び遊技領域106の略中心のいわゆる「ヘソ」に位置する第1始動入賞装置112を狙って遊技球を発射する。
この通常遊技状態で、操作ハンドル107の回動量を大きくする「右打ち」を行わないのは、遊技領域106の右上に位置する普通図柄作動ゲート113bは通過しても、釘の配列上、「ヘソ」に位置する第1始動入賞装置112には入賞し難くなっているからである。なお、この状態では、第2始動入賞装置115(以下、電チュー115ともいう)は遊技球の入賞できない第1の態様になっている。
そして、普通図柄作動ゲート113aを遊技球が通過すると、その通過に基づいて普通図柄表示装置118に普通図柄の変動表示が開始されて普通図柄の当りの抽選に係る図柄合せゲームが行われ、一方、第1始動入賞装置112に遊技球が入賞すると、その入賞に基づいて第1特別図柄表示装置120に特別図柄の変動表示が開始され、更にこの特別図柄の変動表示と同期して、画像表示装置131に演出図柄の変動表示が開始され、特別図柄の大当りの抽選に係る図柄合せゲームが行われる。
図2を参照して、ここで、本実施形態の遊技機100において用いられる主な乱数について説明する。図2は、本実施形態の遊技機100における各種乱数のうち、大当り乱数、大当り図柄乱数、リーチ乱数、当り乱数及び当り図柄乱数が取得される乱数テーブルの説明図であり、(a)は大当り乱数テーブル、(b)は大当り図柄乱数テーブル、(c)はリーチ乱数テーブル、(d)は当り乱数テーブル、(e)は当り図柄乱数テーブルの一例をそれぞれ示した図である。特別図柄(演出図柄)は、図2(a)に示す大当り乱数テーブルにより取得される大当り乱数と、図2(b)に示す大当り図柄乱数テーブルにより取得される大当り図柄乱数とに基づいて生成され、また、普通図柄は、図2(e)に示す当り乱数テーブルにより取得される当り乱数と、図2(e)に示す当り図柄乱数テーブルにより取得される当り図柄乱数とに基づいて生成される。
図2(a)に示す大当り乱数テーブルでは、第1始動入賞装置112、電チュー115の入賞時、例えば「0」〜「299」までの300個の乱数の中から一つの乱数値が取得される。大当り乱数テーブルの場合、低確率遊技状態(大当り確率が低確率になっている遊技状態)では、大当りの割合が、例えば1/300に設定され、取得した大当り乱数値が「3」のときに大当りと判定される。
一方、高確率遊技状態(大当り確率が高確率になっている遊技状態)では、大当りの割合が低確率遊技状態の10倍の10/300に設定され、取得した大当り乱数値が「3」、「7」、「37」、「67」、「97」、「127」、「157」、「187」、「217」、「247」のときに大当りと判定される。
更に、大当り乱数テーブルでは、小当りの抽選も行っている。図2(a)に示す例では、小当りの割合が6/300に設定され、取得した大当り乱数値が「0」、「50」、「100」、「150」、「200」、「250」のときに小当りと判定される。なお、この小当りになると、大入賞装置117の開放態様は、後述の確変2R大当りの大入賞装置117の開放態様と同一の動作をする。
図2(b)に示す大当り図柄乱数テーブルでは、「0」〜「249」までの250個の乱数の中から一つの乱数値が取得される。そして、取得した大当り図柄乱数に基づいて、複数種類の大当りの中から何れか1つの大当りを決定する。本実施形態の遊技機100では、複数種類の大当りとして、通常8R大当り(時短付)、確変16R大当り(時短付)及び確変2R大当り(時短無し)の3種類の大当りが用意されている。なお、この大当りの種類は、例えばラウンド数の異なるものや、大入賞装置117の開閉扉117bの開閉態様が相違する(例えば、開閉時間や規定入賞数が相違する)ものなど、4種類以上あってもよい。
通常8R大当りは、大当り遊技時におけるラウンド数が8ラウンドであって、ラウンドにおける大入賞装置117の開閉扉117bは、所定時間経過(例えば29.5秒)又は規定入賞数(max9個)の遊技球が入賞するまで開放される大当りであり、賞球としての出球の払い出しはあまり期待できない(例えば1000個)ものの、大当り遊技終了後、特別図柄が所定回数(例えば100回)変動するまでの期間、時短遊技を付与する大当りである。
確変16R大当りは、大当り遊技時におけるラウンド数が16ラウンドであって、ラウンドにおける大入賞装置117の開閉扉117bは、所定時間経過(例えば29.5秒)又は規定入賞数(max9個)の遊技球が入賞するまで開放される大当りであり、賞球としての出球の払い出しが期待できる(例えば2000個)と共に、大当り遊技終了後、次の大当りになるまで高確率遊技と時短遊技の両方を付与する大当りである。
確変2R大当りは、大当り遊技時におけるラウンド数が2ラウンドと少なく、しかもラウンドにおける大入賞装置117の開閉扉117bの開放時間が極端に短い(例えば0.2秒、ただし規定入賞数はmax9個)大当りであり、賞球としての出球の払い出しはほとんど期待できない(入賞がほとんどない)ものの、大当り遊技終了後、次の大当りになるまで高確率遊技を付与する大当りである。
この確変2R大当りにおける大入賞装置117の開放態様は、小当りと同一の動作であり、しかも大当り遊技終了後に時短遊技が付与されないので、見た目上、遊技者は、確変2R大当りと小当りとの区別を付けることができない。従って、この確変2R大当りの大当り遊技終了後、遊技状態が内部的に高確率になっていることを遊技者は認識できず、つまり、この確変2R大当りは、いわゆる「潜伏確変大当り」に相当する。
また、本実施形態の遊技機100では、第1始動入賞装置112に遊技球が入球した場合と、電チュー115に遊技球が入球した場合では、大当りが選択される割合が異なるように構成されている。具体的には、図2(b)に示すように、遊技球が第1始動入賞装置112入賞時に取得された大当り図柄乱数が「0」〜「99」であれば、通常8R大当りが選択され、この場合の割合は100/250となり、「100」〜「174」であれば、確変16R大当りが選択され、この場合の割合は75/250となり、「175」〜「249」であれば、確変2R大当りが選択され、この場合の割合は75/250となる。
一方、遊技球が電チュー115入賞時に取得された大当り図柄乱数が「0」〜「99」であれば、通常8R大当りが選択され、この場合の割合は100/250となり、「100」〜「249」であれば、確変16R大当りが選択され、この場合の割合は150/250となる。なお、確変2R大当りは、電チュー115入賞時に選択されることはない。
第1始動入賞装置112入賞時と電チュー115入賞時において選択される大当り種類を比較すると、第1始動入賞装置112入賞時は、確変16R大当りの割合が75/250であるのに対して、電チュー115入賞時は、確変16R大当りの割合が150/250であり、電チュー115入賞時のほうが、確変16R大当りが選択される割合が高くなっている。更に、第1始動入賞装置112入賞時は、確変2R大当りの割合が75/250であるのに対して、電チュー115入賞時は、確変2R大当りの割合が0/250である(なお、第1始動入賞装置112及び電チュー115入賞時において選択される確変大当り(又は通常大当り)の振り分けは、図5(b)の円グラフに示すように、同一となっている(確変大当りの割合は150/250、通常大当りの割合は100/250))。
すなわち、電チュー115の方が第1始動入賞装置112よりも、遊技者にとって有利となるように構成されている。このよう構成すると、電チュー115への遊技球の入賞率が高くなるいわゆる電チューサポートの遊技状態(時短遊技状態)に移行したときは、確変16R大当りに連続して当選する確率が高くなるため、多量の出球の獲得が期待でき、趣向性の高い遊技を提供することができる。
図2(c)に示すリーチ乱数テーブルでは、遊技球が始動入賞装置(第1始動入賞装置112又は電チュー115)の入賞時に、「0」〜「249」までの250個の乱数の中から一つの乱数値を取得される。リーチ乱数テーブルの場合、リーチ有りの割合が、例えば22/250に設定され、取得したリーチ乱数値が「0」〜「21」のときにリーチ有りと判定される。一方、リーチ無しの割合は228/250に設定され、取得したリーチ乱数値が「22」〜「249」のときにリーチ無しと判定される。なお、リーチ乱数は、特別図柄抽選に落選した場合にリーチ演出を行うか否かを決定するための乱数である。
図2(d)に示す普通図柄の当り乱数を抽選する当り乱数テーブルでは、遊技球が普通図柄作動ゲート113a、113bの通過時、「0」〜「9」までの10個の乱数の中から一つの乱数値が取得される。当り乱数テーブルの場合、時短以外の遊技状態(以下、時短外遊技状態ともいう)では、当りの割合が、例えば1/10に設定され、取得した当り乱数値が「7」のときに当りと判定される。一方、時短遊技状態では、当りの割合が時短外遊技状態の9倍の9/10に設定され、取得した当り乱数値が「0」〜「8」のときに当りと判定される。
図2(e)に示す当り図柄乱数テーブルでは、「0」〜「2」までの3個の乱数の中から一つの乱数値が取得される。そして、取得した当り図柄乱数に基づいて、複数種類の当りの中から何れか1つの当りを決定する。本実施形態の遊技機100では、複数種類の当りとして、ショート当りとロング当りの2種類の当りが用意されている。
ショート当りは、普通図柄の抽選によって当りに当選したとき電チュー115が開状態になる第2の態様に制御される時間が短い(例えば0.5秒の単開放、規定入賞数max9個)当りであり、一方、ロング当りは、電チュー115が第2の態様に制御される時間が長い(例えば6秒の単開放、規定入賞数max9個)当りである。当り図柄乱数テーブルの場合、ショート当りは、その割合が例えば2/3に設定され、取得した当り図柄乱数値が「0」「1」のときにショート当りと判定され、一方、ロング当りは、その割合が例えば1/3に設定され、取得した当り図柄乱数値が「2」のときにロング当りと判定される。
ショート当りは、電チュー115が第2の態様に制御される時間が短い単開放なので、遊技球の電チュー115への入賞は困難で、従って、賞球としての出球の払い出しは殆ど期待できず、その入賞に基づく特別図柄の大当り抽選の実行も殆ど期待できない当りである。
一方、ロング当りは、電チュー115が第2の態様に制御される時間が長い単開放なので、複数の遊技球(上限は9個)の電チュー115への入賞が期待でき、従って、賞球としての出球の払い出しが期待できると共に、その入賞に基づく特別図柄の大当り抽選の実行も期待できる当りである。しかも、上記したように、電チュー115入賞時の方が第1始動入賞装置112入賞時よりも、確変16R大当りが選択される割合が高くなっているので、遊技者にとってロング当り時に遊技球を電チュー115に入賞させることは、遊技上、極めて重要な事項となり、これにより、遊技の趣向性が向上する。
また、この当り図柄乱数テーブルは、時短外遊技状態のみに用いられるテーブルであって、遊技状態が時短になっているときに普通図柄の抽選で当りになった場合には、電チュー115が第2の態様に制御される時間や開放態様は、全て上記ロング当りに準じて行われるようになっている(例えば5秒の単開放、規定入賞数max9個)。
なお、本実施形態の遊技機100において用いられる乱数は、上記した大当り乱数、大当り図柄乱数、リーチ乱数、当り乱数及び当り図柄乱数以外にも各種存在し、その中でも、本発明の特徴的な普通図柄の抽選結果が当りになるか否かに関する「煽り演出」に係る煽り演出実行乱数については、図8を用いて後述する。
図1に戻って、通常遊技状態で遊技者が「左打ち」を行っているときに、普通図柄の当りの抽選に係る図柄合せゲームが開始され、普通図柄表示装置118にて普通図柄の変動表示としての点滅動作開始から所定の変動時間経過後に普通図柄が停止して点灯又は消灯することにより確定表示され、この確定表示した普通図柄が点灯していれば当りとなり(図2(d)の当り乱数テーブルで取得した当り乱数値が「7」のとき、当り確率1/10)、電チュー115が、遊技球の入賞機会が増大する第2の態様(可動片115bが開状態)に制御される。
このとき、普通図柄の当りがショート当りのときは(図2(e)の当り図柄乱数テーブルで取得した当り図柄乱数値が「0」「1」のとき、割合2/3)、電チュー115の開放時間が短く(0.5秒の単開放)、この電チュー115に入賞させることは容易ではないので、遊技者は、図1の矢印Aに示すように、そのまま「左打ち」にした状態を維持することになる。これにより、運がよければ稀に遊技球が電チュー115に入賞する。
一方、この普通図柄の当りがロング当りのときは(図2(e)の当り図柄乱数テーブルで取得した当り図柄乱数値が「2」のとき、割合1/3)、電チュー115の開放時間が長い(6秒の単開放)ので、電チュー115が開状態になると、遊技者は、操作ハンドル107の回動量を大きくして、「右打ち」を行う。
そして、「右打ち」が行われると、遊技球は、図1の矢印Bに示すように、遊技領域106において画像表示装置131の右側を落下し、最終的に誘導板116に到達する。そして、誘導板116に到達した遊技球は、誘導板116上を転動して、開状態の電チュー115へ入賞するように誘導される。これにより、多数の遊技球が電チュー115へ容易に入賞する。
そして、電チュー115に遊技球が入賞すると、その入賞に基づいて第2特別図柄表示装置122に特別図柄の変動表示及び画像表示装置131に演出図柄の変動表示が開始され、特別図柄の大当りの抽選に係る図柄合せゲームが行われる。なお、電チュー115がロング当りで開状態になったとき、遊技者が「右打ち」をせずに、そのまま「左打ち」を行った場合であっても、遊技球は電チュー115に入賞可能であるが、「右打ち」を行って誘導板116を利用しなかった場合に比して入賞効率が悪く、遊技者にとっては不利益となる。
しかして、第1始動入賞装置112又は電チュー115に遊技球が入賞して特別図柄の大当りの抽選に係る図柄合せゲームが行われると、画像表示装置131では、第1演出ボタン135や第2演出ボタン136を遊技者に操作させると共に、ギミック109を該画像表示装置131の画面の前面に所定の態様で動作させる趣向を凝らしたリーチ演出(図2(a)の大当り乱数テーブルで取得した大当り乱数値が「3」のとき、割合1/300、又は、図2(c)のリーチ乱数テーブルで取得したリーチ乱数値が「0」〜「21」のとき、割合22/250)など、様々な演出が実行されるようになっており、従って、遊技者は、第1、第2特別図柄表示装置120、122よりも画像表示装置131を注視するようになる。
特に、本発明においては、後に詳述するが、時短外遊技状態で普通図柄の当りの抽選に係る図柄合せゲームが行われると、抽選等により所定の割合で、画像表示装置131の一部(例えば画像表示装置131の下部や隅)で、普通図柄の変動表示中に、この変動表示の抽選結果が当りになるか否かに関する煽り演出が実行されるようになっている。
更に、煽り演出が実行された後等において、開放(特にロング開放)している電チュー115に遊技球が入賞して特別図柄の大当りの抽選に係る図柄合せゲームが行われると、画像表示装置131にてこの変動表示における特別図柄の抽選結果が大当りになるか否かの期待度を示唆する期待度示唆演出が実行されるようになっている。
また更に、第1始動入賞装置112又は電チュー115に遊技球が入賞して特別図柄の大当りの抽選に係る図柄合せゲームが行われる場合、画像表示装置131の画面には演出ステージが設定されるようになっており、この演出ステージは、後に詳述するが、例えば背景、特別図柄のスクロールや抽選ライン、モード、ゾーン等が相違する複数種類が設けられている。そして、大当りの抽選に係る図柄合せゲームの実行に伴って画像表示装置131に設定される演出ステージは、これら複数種類の演出ステージ中から1つが所定のタイミング(特別図柄の変動回数や遊技状態など)で選択されて、所定期間の間、継続して滞在するように構成されている。
しかして、期待度示唆演出における特別図柄の抽選結果が大当りになるか否かを示唆する期待度は、これらの設定される各演出ステージと関連付けられて変更し得るように設けられており、つまり、設定された演出ステージによって画像表示装置131で表示される期待度示唆演出の期待度が変化するように構成されている。これにより遊技の趣向性が向上し、その結果、遊技者は、これらの演出を十分に楽しみながら大いなる期待感を持って遊技に臨むことができる。
なお、第1特別図柄表示装置120又は第2特別図柄表示装置122において特別図柄(画像表示装置131において演出図柄)の変動表示中、又は大当り若しくは小当り中に第1始動入賞装置112、電チュー115に遊技球が入賞したときは大当りの抽選の権利が保留記憶(最大4個)され、第1、第2特別図柄保留表示器123、124がその保留記憶数に応じて所定の態様で点灯する。
また、同様に、普通図柄の変動表示中、又は電チュー115の開放中に普通図柄作動ゲート113a、113bを遊技球が通過したときは当りの抽選の権利が保留記憶(最大4個)され、普通図柄保留表示器119がその保留記憶数に応じて所定の態様で点灯する。これにより、遊技者は、現状、いくつの大当り及び当りの抽選の権利が保留されているかを確認することができる。なお、本実施形態の遊技機100では、特別図柄に係る保留記憶は、電チュー115の方が優先して消化されるようになっているが、この保留記憶の消化は、入賞した時系列の順序で行うようにしてもよい。
そして、通常遊技状態で第1、第2特別図柄表示装置120、122にて特別図柄の変動表示の開始から所定の変動時間経過後に特別図柄が停止して確定表示され、この確定表示した特別図柄が予め定められた大当り図柄(例えば「7」)と一致したら大当りとなり(図2(a)の大当り乱数テーブルで取得した大当り乱数値が「3」のとき、大当り確率1/300)、この場合、画像表示装置131にも特定の演出図柄の組合せ(例えば「777」等)が停止表示され、特別図柄の抽選結果として大当りが遊技者に報知される(ただし、確変2R大当りは除く)。
そして、このように特別図柄の抽選結果が大当りになると、大入賞装置117の開閉扉117bが所定の態様で開閉制御され、遊技球の入賞機会が極めて増大し、遊技者は、多量の遊技球を獲得して持ち玉を増やすことのできる大当り遊技を行うことができる。大当り遊技が開始されると、遊技者は、操作ハンドル107を大きく回動させて「右打ち」を行うべく、遊技領域106の右下に位置する開閉扉117bが開放された大入賞装置117を狙って遊技球を発射する。
ここで、大当りが通常8R大当り(図2(b)の大当り図柄乱数テーブルで取得した大当り図柄乱数値が、第1始動入賞装置112及び電チュー115共に「0」〜「99」、割合100/250)のとき、8ラウンド大当り遊技が行われ、この8ラウンド大当り遊技終了後、特別図柄が100回変動するまでの期間、遊技状態は時短となる。
また、大当りが確変16R大当り(図2(b)の大当り図柄乱数テーブルで取得した大当り図柄乱数値が、第1始動入賞装置112の場合「100」〜「174」、割合75/250、電チュー115の場合「100」〜「249」、割合150/250)のとき、16ラウンド大当り遊技が行われ、この16ラウンド大当り遊技終了後、遊技状態は次の大当りになるまで高確率(図2(a)の大当り乱数テーブルで取得した大当り乱数値が「3」、「7」、「37」、「67」、「97」、「127」、「157」、「187」、「217」、「247」のとき、大当り確率10/300)及び時短となる。すなわち、大当りがループする。なお、この大当りのループ回数は、無制限にしてもよいし、所定回数大当りが連続したら(例えば5回)、次回の大当りを強制的に通常大当りになるように構成してもよい(いわゆるリミッター機能)。
一方、大当りが確変2R大当り(第1始動入賞装置112の入賞に基づいて図2(b)の大当り図柄乱数テーブルで取得した大当り図柄乱数値が、「175」〜「249」、割合75/250)のとき、画像表示装置131にも特定の演出図柄の組合せが停止表示されるが、この場合、リーチ乱数の値に関係なくリーチ演出は行われず、更に演出図柄の組合せはゾロ目等ではなく、例えば「359」等の何気ない数字の組合せが停止表示され、特別図柄の抽選結果として確変2R大当りになったことを意図的に遊技者に判別できないようにしている。そして、2ラウンド大当り遊技が行われ、この2ラウンド大当り遊技終了後、遊技状態は次の大当りになるまで高確率が潜伏する。
なお、大当り抽選の結果、小当り(図2(a)の大当り乱数テーブルで取得した大当り乱数値が「0」、「50」、「100」、「150」、「200」、「250」のとき、小当り確率6/300)のとき、画像表示装置131には特定の演出図柄の組合せが停止表示されるが、この場合、確変2R大当りと同様に、何気ない数字等の組合せが停止表示され、特別図柄の抽選結果として小当りになったことを意図的に遊技者に判別できないようにしている。つまりこれは、遊技者に、小当りと確変2R大当りとを混同させて、確変2R大当り後の高確率を潜伏させる(恰も、低確率の遊技状態に見せ掛ける)ためである。
このように、電チュー115入賞時の方が第1始動入賞装置112入賞時よりも、大当りになったときに多くの出玉を獲得できる確変16R大当りが選択される(確変16R大当り図柄で停止する)確率が高いので、遊技者は、電チュー115入賞時に基づく特別図柄に係る図柄合せゲームには大いなる期待を持って臨むことができる。
遊技状態が時短になっているときは、特別図柄及び普通図柄の変動時間が短縮されると共に、主に普通図柄作動ゲート113bの通過に基づいて行われる普通図柄に係る図柄合せゲームでは、高い確率で当りになり(図2(d)の当り乱数テーブルで取得した当り乱数値が「0」〜「8」のとき、当り確率9/10)、しかも電チュー115が第2の態様に制御される時間や開放態様は、上記ロング当りに準じて行われるので、遊技球の入賞機会が増え、遊技者は、ほぼ現状の持ち玉を減らさずに維持することができる。
従って、時短遊技が開始されると、上記した大当り遊技と同様に、遊技者は、操作ハンドル107を大きく回動させて「右打ち」を行うべく、遊技領域106の右上に位置する普通図柄作動ゲート113bを狙って遊技球を発射する。そして、普通図柄作動ゲート113bの通過如何に拘らず、「右打ち」した遊技球は最終的に誘導板116に到達し、誘導板116に到達した遊技球は、誘導板116上を転動して、頻繁に開放される電チュー115へ入賞するように誘導される。つまり、時短遊技では、第1始動入賞装置112よりも遊技者にとって有利な電チュー115へ頻繁に入賞することになる。そして、確変16R大当り遊技終了後での時短遊技では、更に大当り確率が高確率になっているので、従い、遊技者にとっては、極めて有利な遊技状態となる。
なお、時短遊技において、遊技者が「左打ち」を行った場合であっても、遊技球は、普通図柄作動ゲート113aを通過可能で且つ電チュー115に入賞可能であるが、「右打ち」を行って誘導板116を利用しなかった場合に比して電チュー115への入賞効率が悪く、しかも電チュー115よりも遊技者にとって不利な第1始動入賞装置112に入賞し易くなるので、遊技者にとっては不利益となる。以上が、本実施形態の遊技機100における遊技の主な流れである。
<制御手段の構成>
図3を用いて、次に、遊技の進行を制御する制御手段について説明する。図3は、遊技機100全体のブロック図である。主制御基板310は遊技の基本動作を制御する主制御手段であり、メインCPU310a、メインROM310b及びメインRAM310cから構成されるワンチップマイコン310mと、主制御基板用の入力ポートと出力ポート(図示せず)とを少なくとも備え、演出制御基板340、払出制御基板380及び電源基板370と接続されている。
主制御基板310の入力側には、第1始動入賞装置112に遊技球が入球したことを検知する第1始動入賞装置検出スイッチ312、普通図柄作動ゲート113a、113bに遊技球が入球したことを検知するゲート検出スイッチ330a、330b、第2始動入賞装置115に遊技球が入球したことを検知する第2始動入賞装置検出スイッチ315、大入賞装置117に遊技球が入球したことを検知する大入賞装置検出スイッチ317が接続され、各種信号が主制御基板310に入力される。
主制御基板310の出力側には、第2始動入賞装置115の一対の可動片115bを開閉動作させる第2始動入賞装置開閉ソレノイド316、大入賞装置117の開閉扉117bを動作させる大入賞装置開閉ソレノイド318、特別図柄を表示する第1、第2特別図柄表示装置120、122、普通図柄を表示する普通図柄表示装置118、特別図柄の保留球数を表示する第1、第2特別図柄保留表示器123、124、普通図柄の保留球数を表示する普通図柄保留表示器119、所定の遊技情報を外部に出力する遊技情報出力端子板319が接続され、各種信号が出力される。
主制御基板310のメインCPU310aは、各検出スイッチやタイマからの入力信号に基づいて、メインROM310bに格納されたプログラムを読み出して演算処理を行うと共に、各装置や表示器を直接制御したり、あるいは演算処理の結果に応じて他の基板にデータやコマンドを送信したりする。
主制御基板310のメインROM310bには、遊技制御用のプログラムや各種の遊技に決定に必要なデータ、テーブルが記憶されている。例えば、大当り抽選に参照される大当り判定テーブル(図2参照)、特別図柄の停止図柄を決定する図柄決定テーブル、特別図柄の変動パターンを決定する変動パターン決定テーブル等がメインROM310bに記憶されている。
主制御基板310のメインRAM310cは、メインCPU310aの演算処理時におけるデータのワークエリアとして機能し、複数の記憶領域を有している。例えば、メインRAM310cには、普通・特別図柄保留記憶領域、普通・特別図柄データ記憶領域、普通・特別図柄乱数値記憶領域、ラウンド回数記憶領域、ゲート・各種入賞装置データ記憶領域、遊技状態記憶領域、遊技状態バッファ、普通・特別停止図柄データ記憶領域、演出用伝送データ格納領域、管理装置用伝送データ格納領域、ホール設備用伝送データ格納領域、各種のタイマやカウンタ等が設けられている。
電源基板370は、コンデンサからなるバックアップ電源を備えており、遊技機100に電源電圧を供給すると共に、遊技機100に供給する電源電圧を監視し、電源電圧が所定値以下となったときに、電断検知信号を主制御基板310に出力する。より具体的には、電断検知信号がハイレベルになるとメインCPU310aは動作可能状態になり、電断検知信号がローレベルになるとメインCPU310aは動作停止状態になる。バックアップ電源はコンデンサに限らず、例えば、電池でもよく、コンデンサと電池とを併用して用いてもよい。なお、電源基板370は、主制御基板310の他、演出制御基板340、払出制御基板380及び発射制御基板390と接続されている。
演出制御基板340は、主に遊技中や待機中等の各演出を制御する。この演出制御基板340は、サブCPU340a、サブROM340b、サブRAM340cを備えており、主制御基板310に対して、当該主制御基板310から演出制御基板340への一方向に通信可能に接続されている。また、演出制御基板340には、第1演出ボタン検出スイッチ335、第2演出ボタン検出スイッチ336a〜336e、遊技履歴が第三者によって消去されることを防止するためのクリア規制ボタン検出スイッチ338が接続されている。
また、演出制御基板340には、現在時刻を出力するRTC(リアルタイムクロック)340dが搭載されている。サブCPU340aは、RTC340dから現在の日付を示す日付信号や現在の時刻を示す時刻信号を入力し、現在の日時に基づいて各種処理を実行する。RTC340dは、通常、遊技機100に電源が供給されているときには遊技機100からの電源によって動作し、遊技機100の電源が切られているときには、電源基板370に搭載されたバックアップ電源から供給される電源によって動作する。よって、RTC340dは、遊技機100の電源が切られている場合であっても現在の日時を計時することができる。なお、RTC340dは、演出制御基板340上に電池を設けて、かかる電池によって動作するようにしてもよい。
演出制御基板340のサブCPU340aは、主制御基板310から送信されたデータやコマンド、第1演出ボタン検出スイッチ335又は第2演出ボタン検出スイッチ336a〜336e、タイマからの入力信号に基づいて、サブROM340bに格納されたプログラムを読み出して演算処理を行うと共に、当該処理に基づいて、対応するデータをランプ制御基板360又は画像制御基板350に送信する。
サブCPU340aは、主制御基板310のメインCPU310aから一方向のストローブ信号や画像制御用コマンド信号、ランプ制御用コマンド信号等の制御信号を入力回路を介して受け、ストローブ信号が入力されると、サブCPU340aはこの制御用コマンドを認識するように構成されている。例えば、特別図柄の変動態様を示す変動パターン指定コマンドを受信すると、受信した変動パターン指定コマンドの内容を解析して、画像表示装置131、音声出力装置132、演出用駆動装置361、演出用ハンドル装置362、演出用照明装置134に所定の演出を実行させるためのデータを生成し、かかるデータを画像制御基板350やランプ制御基板360へ送信する。なお、演出用駆動装置361は、ギミック109を所定の態様に駆動することによって遊技者に様々な期待感を与えるものである。
演出制御基板340のサブROM340bには、演出制御用のプログラムや各種の遊技の決定に必要なデータ、テーブルが記憶されている。例えば、主制御基板310から受信した変動パターン指定コマンドに基づいて演出パターンを決定するための変動演出パターン決定テーブル、停止表示する演出図柄の組み合わせを決定するための演出図柄決定テーブル等がサブROM340bに記憶されている。
演出制御基板340のサブRAM340cは、サブCPU340aの演算処理時におけるデータのワークエリアとして機能し、複数の記憶領域を有している。サブRAM340cには、遊技状態記憶領域、演出ステージ記憶領域、演出パターン記憶領域、演出図柄記憶領域、ゲート・各種入賞装置データ記憶領域、日時情報記憶領域、ログイン状態記憶領域、演算データ記憶領域、各種フラグ記憶領域、発射操作情報記憶領域、遊技者情報記憶領域、遊技履歴情報記憶領域、コード情報記憶領域、演出属性記憶領域、各種のタイマやカウンタ等が設けられている。
払出制御基板380は、遊技球の払い出し制御を行う。この払出制御基板380は、図示しない払出CPU、払出ROM、払出RAMから構成されるワンチップマイコンを備え、有線(ハーネス)を介して主制御基板310と接続されると共に、玉貸接続基板384を介してカードユニット300とも接続されている。また、払出制御基板380は、主制御基板310とカードユニット300(玉貸接続基板384)とに対して、双方向に通信可能に接続されている。
また、払出制御基板380の入力側には、遊技球が払い出されたか否かを検知する払出球計数スイッチ382、扉開放スイッチ383も接続されている。更に、玉貸接続基板384には、玉貸スイッチ385、返却スイッチ386が接続されており、玉貸接続基板384を介して、玉貸スイッチ385、返却スイッチ386の各種の入力信号が払出制御基板380に入力される。また、払出制御基板380の出力側には、遊技球の貯留部から所定数の遊技球を払い出すための払出装置の払出モータ381が接続されている。
払出CPUは、払出球計数スイッチ382、扉開放スイッチ383、玉貸スイッチ385、返却スイッチ386等の入力信号に基づいて、払出ROMに格納されたプログラムを読み出して演算処理を行う。具体的には、払出CPUは、主制御基板310から所定の入賞装置に遊技球が入賞したことを契機として生成された払出個数指定コマンドを受信すると、払出個数指定コマンドの内容に従った所定個数の遊技球を払い出す制御(賞球制御)を行い、払出モータ381を駆動させて所定の遊技球を払い出す。
また、払出CPUは、玉貸接続基板384を介してカードユニット300と接続確認を行った後、玉貸接続基板384を介して玉貸スイッチ385から玉貸信号を入力すると、カードユニット300との情報のやりとりを行いながら、規定個数の遊技球を払い出す制御(玉貸制御)を行い、払出モータ381を駆動させて所定の遊技球を払い出す。
ランプ制御基板360は、遊技盤102に設けられた演出用照明装置134を点灯制御したり、光の照射方向を変更するためのモータに対する駆動制御をしたりする。例えば演出用照明装置134は、各ランプの光の照射方向や発光色を変更して、照明による演出を行うようにしている。また、ランプ制御基板360は、ギミック109を所定の態様に動作させるソレノイドやモータ等、演出用駆動装置361の駆動源を通電制御して、ギミック109による演出を行うようにしている。
更に、ランプ制御基板360は、発射ハンドル装置103に設けられた演出用ハンドル装置362を構成するバイブレーター用モータ363、エアー送出用ファン364及びフラッシュ用LED365に対する駆動制御を行う。例えば、普通図柄の変動表示の抽選結果が当り(特にロング当り)になるときに実行される煽り演出において、遊技者に当該変動表示の抽選結果が当りになることを事前に告知(一発告知)するため、あるいは、電チュー115の入賞に係る演出図柄の変動表示の抽選結果が大当りになるときに実行される変動演出において、遊技者に当該変動表示の抽選結果が大当りになることを事前に告知(一発告知)するため、バイブレーター用モータ363を駆動制御して発射ハンドル装置103の把持部を振動したり、エアー送出用ファン364を駆動制御して発射ハンドル装置103の把持部からエアーを送出したり、フラッシュ用LED365を駆動制御して発射ハンドル装置103の把持部を所定の態様で発光(高速回転フラッシュや、高速点滅フラッシュ)したりする演出を行うようにしている。なお、このランプ制御基板360は、演出制御基板340に接続されており、演出制御基板340から送信された各種のコマンドに基づいて、上記の各制御を行うこととなる。
画像制御基板350は、上記画像表示装置131及び音声出力装置132と接続されており、演出制御基板340から送信された各種のコマンドに基づいて、画像表示装置131における画像の表示制御、音声出力装置132における音声の出力制御を行う。この画像制御基板350は、画像表示装置131の画像表示制御を行うためホストCPU、ホストCPUのワークエリアとして機能する一時的な記憶領域を有するホストRAM、ホストCPUの制御処理のプログラム等が記憶されたホストROM、画像データが記憶されたCGROM、画像データを描画するフレームバッファを有するVRAM、画像プロセッサとなるVDPと、音の制御を行う音制御回路とを備えている。
ホストCPUは、演出制御基板340から受信した演出パターン指定コマンドに基づいて、VDPにCGROMに記憶されている画像データを画像表示装置131に表示させる指示を行う。VDPは、ホストCPUからの指示に基づいて、CGROMに記憶された画像データをVRAMのフレームバッファに描画する。次に、VRAMにある表示用のフレームバッファに記憶された画像データに基づいて映像信号(RGB信号等)を生成し、生成した映像信号を液晶表示装置に出力する。
音制御回路には、音声データが多数格納されている音声ROMが備えられており、音制御回路が、演出制御基板340から送信されたコマンドに基づいて所定のプログラムを読み出すとともに、音声出力装置132における音声出力制御をする。例えば、音声出力装置132は、BGM(バックグランドミュージック)、SE(サウンドエフェクト)等を出力し、サウンドによる演出を行うようにしている。また、音声出力装置132は、上記したバイブレーター用モータ363、エアー送出用ファン364又はフラッシュ用LED365が駆動制御されるときに合わせて、所定の効果音(例えば、「キュイーン、キュイーン」というような当りや大当りの確定を示唆する告知音)を発生させる演出も行う。
発射制御基板390は、遊技球の発射制御を行う。この発射制御基板390は、入力側にタッチセンサ391及び発射ボリューム392が接続されており、出力側に発射用ソレノイド393及び玉送りソレノイド394を接続している。発射制御基板390は、タッチセンサ391からのタッチ信号を入力すると共に、発射ボリューム392から供給された電圧に基づいて、発射用ソレノイド393や玉送りソレノイド394を通電させる制御を行う。
タッチセンサ391は、発射ハンドル装置103の内部に設けられ、遊技者が操作ハンドル107に触れたことによる静電容量の変化を利用した静電容量型の近接スイッチから構成されている。タッチセンサ391は、遊技者が操作ハンドル107に触れたことを検知すると、発射制御基板390に発射用ソレノイド393の通電を許可するタッチ信号を出力する。発射制御基板390は、大前提としてタッチセンサ391からタッチ信号の入力がなければ、遊技球を遊技領域106に発射させないように構成されている。
発射ボリューム392は、操作ハンドル107が回動する回動部に直結して設けられ、可変抵抗器から構成される。発射ボリューム392は、その発射ボリューム392に印加された定電圧(例えば5V)を可変抵抗器により分圧して、分圧した電圧を発射制御基板390に供給する(発射制御基板390に供給する電圧を可変させる)。発射制御基板390は、発射ボリューム392により分圧された電圧に基づいて、発射用ソレノイド393を通電して、発射用ソレノイド393の打出部材を回転させることで、遊技球を遊技領域106に発射させる。
発射用ソレノイド393は、ロータリーソレノイドから構成され、発射用ソレノイド393には打出部材が直結されており、発射用ソレノイド393が回転することで、打出部材を回転させる。ここで、発射用ソレノイド393の回転速度は、発射制御基板390に設けられた水晶発振器の出力周期に基づく周波数から、約100(回/分)に設定されている。これにより、1分間における発射遊技球数は、発射用ソレノイド393が1回転する毎に1個発射されるため、約100(個/分、アウト玉)となる。すなわち、1個の遊技球は約0.6秒毎に発射されることになる。また、玉送りソレノイド394は、直進ソレノイドから構成され、受け皿140にある遊技球を、発射用ソレノイド393の打出部材に向けて1個ずつ送り出す。
<主制御基板のタイマ割込み処理>
図4〜15を用いて、次に、遊技機100における遊技の進行に係り、本発明の特徴的な処理についてフローチャートを用いて説明する。図4は、主制御基板310のメインCPU310aによって行われるタイマ割込み処理を示すフローチャートである。なお、本処理は、主制御基板310に設けられた図示しないリセット用クロックパルス発生回路によって、主制御基板310の電源投入時や電源断時等の特殊な場合を除く通常の動作時において、所定の周期(例えば4ms)毎に繰り返し実行される。また、図4〜15のフローチャートに基づいて説明する主制御基板310で行われる処理は、メインROM310bに記憶されているプログラムに基づいて実行される。なお、図4〜15においては、本発明に主に関係しない処理については省略されている。
図4を参照して、電源投入を契機にして、メインCPU310aは起動プログラムを実行し、これによって、メモリ(例えば、メインRAM310c)等の各ユニットの初期化等がなされる。初期化が行われた後、メインROM310bに記憶されたプログラムがメインRAM310cに読み込まれ、メインCPU310aによって当該プログラムが実行される。
このタイマ割込み処理が実行されると、まず、ステップS400(以下、ステップSは、単に「S」ともいう)において、メインCPU310aは、図2に示したような大当り乱数、大当り図柄乱数、リーチ乱数、当り乱数、当り図柄乱数、あるいは変動パターン乱数等の各種の乱数の更新を行う乱数更新処理を実行する。なお、変動パターン乱数は、後述するが、特別図柄変動時間(つまり、演出図柄変動の実行時間)を決定するための乱数である。
S400の乱数更新処理において、各乱数は、それぞれ、1ずつ加算(インクリメント)されて更新され、つまり、タイマ割込み処理が行われる毎にカウントアップされる。そして、後述するS410の始動入賞装置検出スイッチ(SW)処理やS420のゲート検出スイッチ(SW)処理において各抽選が行われて各乱数が取得され、この取得された乱数はS430の普通図柄処理やS440の特別図柄処理で使用される。なお、S400の処理を行うカウンタは、典型的にはループカウンタであり、設定されている乱数の最大値(例えば大当り乱数では「299」)に達した後は、再び最小値「0」に戻る。
次に、S410において、メインCPU310aは、第1始動入賞装置112又は第2始動入賞装置(電チュー)115に遊技球が入賞したか否かを検知する第1始動入賞装置検出スイッチ312又は第2始動入賞装置検出スイッチ315に基づく始動入賞装置検出スイッチ(SW)処理を実行する。図5を用いて、以下、S410で行われる始動入賞装置検出スイッチ処理の内容について説明する。図5は、主制御基板310のメインCPU310aによって行われる始動入賞装置検出スイッチ処理(S410)を示すフローチャートである。
図5を参照して、S500において、メインCPU310aは、第1始動入賞装置検出スイッチ312からの検出信号の有無に基づいて、第1始動入賞装置112に遊技球が入賞して第1始動入賞装置検出スイッチ312がオンとなったか否かを判定する。そして、メインCPU310aは、第1始動入賞装置検出スイッチ312がオンとなった場合(S500でYES)、S502に移行する。一方、メインCPU310aは、第1始動入賞装置検出スイッチ312がオフの場合(S500でNO)、S520に移行する。
S502において、メインCPU310aは、メインRAM310cを参照して、第1特別図柄抽選における保留回数U1が上限値Umax1(例えば5回)未満か否かを判定する。そして、メインCPU310aは、保留回数U1が上限値Umax1未満の場合(S502でYES)、S504に移行する。一方、メインCPU310aは、保留回数U1が上限値Umax1以上の場合(S502でNO)、S520に移行する。
S504において、メインCPU310aは、第1特別図柄抽選における保留回数U1に1を加算して更新し、S506に移行する。例えば、メインCPU310aは、メインRAM310cに格納されている第1特別図柄抽選における保留回数U1に1を加算し、加算後の保留回数U1をメインRAM310cに格納する。
S506において、メインCPU310aは、今回の第1始動入賞装置112への遊技球の入賞に基づいて第1特別図柄抽選のための乱数を取得し、メインRAM310cに格納する。ここで、メインCPU310aは、メインRAM310cを参照して、上記S400で更新された乱数のうち、第1特別図柄抽選のための乱数(図2に示した大当り乱数、大当り図柄乱数及びリーチ乱数や、変動パターン乱数等)を取得してメインRAM310cに格納する。このS506で取得された乱数によって、第1特別図柄抽選の結果が判定される。そして、メインCPU310aは、S508に移行する。
S508において、メインCPU310aは、ここで事前判定処理を行う。具体的には、メインCPU310aは、直近のS506の処理で取得されてメインRAM310cに格納された大当り乱数、大当り図柄乱数及びリーチ乱数(つまり、直近に格納された第1特別図柄抽選による大当り乱数、大当り図柄乱数及びリーチ乱数)を読み出し、この読み出した大当り乱数、大当り図柄乱数及びリーチ乱数とメインROM310bに記憶されている大当り乱数、大当り図柄乱数及びリーチ乱数の乱数値とを比較判定することに基づいて、当該第1特別図柄抽選の結果が通常8R大当り、確変16R大当り、確変2R大当り、リーチ有りはずれ、リーチ無しはずれの何れであるかを事前判定する。すなわち、この事前判定処理は、第1特別図柄抽選の保留先読み処理である。そして、メインCPU310aは、事前判定処理を終了すると、S510に移行する。
S510において、メインCPU310aは、第1特別図柄抽選の保留数が1増加したことを通知する第1保留数増加コマンドをメインRAM310cにセットする。ここで、この第1保留数増加コマンドには、S508の処理で行われた事前判定の結果を示す情報(以下、「事前判定情報」ともいう)が含められている。第1保留数増加コマンドは後述する出力処理(S480)において、演出制御基板340に送信され、演出制御基板340は、第1特別図柄抽選の保留が増加したことを認識し、それに基づく演出を画像表示装置131にて実行することができる。そして、メインCPU310aは、S512に移行する。
S512において、メインCPU310aは、第1特別図柄抽選における保留回数U1の値(U1≧2)に応じて、保留が増加した旨を示すように第1特別図柄保留表示器123の特定のLEDを点灯/点滅制御する。そして、メインCPU310aは、S520に移行する。
S520において、メインCPU310aは、第2始動入賞装置検出スイッチ315からの検出信号の有無に基づいて、電チュー115に遊技球が入賞して第2始動入賞装置検出スイッチ315がオンとなったか否かを判定する。そして、メインCPU310aは、第2始動入賞装置検出スイッチ315がオンとなった場合(S520でYES)、S522に移行する。一方、メインCPU310aは、第2始動入賞装置検出スイッチ315がオフの場合(S520でNO)、この始動入賞装置検出スイッチ処理を終了する。
S522において、メインCPU310aは、メインRAM310cを参照して、第2特別図柄抽選における保留回数U2が上限値Umax2(例えば5回)未満か否かを判定する。そして、メインCPU310aは、保留回数U2が上限値Umax2未満の場合(S522でYES)、S524に移行する。一方、メインCPU310aは、保留回数U2が上限値Umax2以上の場合(S522でNO)、この始動入賞装置検出スイッチ処理を終了する。
S524において、メインCPU310aは、第2特別図柄抽選における保留回数U2に1を加算して更新し、S526に移行する。例えば、メインCPU310aは、メインRAM310cに格納されている第2特別図柄抽選における保留回数U2に1を加算し、加算後の保留回数U2をメインRAM310cに格納する。
S526において、メインCPU310aは、今回の電チュー115への遊技球の入賞に基づいて第2特別図柄抽選のための乱数を取得し、メインRAM310cに格納する。ここで、メインCPU310aは、メインRAM310cを参照して、上記S400で更新された乱数のうち、第2特別図柄抽選のための乱数(図2に示した大当り乱数、大当り図柄乱数及びリーチ乱数や、変動パターン乱数等)を取得してメインRAM310cに格納する。このS526で取得された乱数によって、第2特別図柄抽選の結果が判定される。そして、メインCPU310aは、S528に移行する。
S528において、メインCPU310aは、ここで事前判定処理を行う。具体的には、メインCPU310aは、直近のS526の処理で取得されてメインRAM310cに格納された大当り乱数、大当り図柄乱数及びリーチ乱数(つまり、直近に格納された第2特別図柄抽選による大当り乱数、大当り図柄乱数及びリーチ乱数)を読み出し、この読み出した大当り乱数、大当り図柄乱数及びリーチ乱数とメインROM310bに記憶されている大当り乱数、大当り図柄乱数及びリーチ乱数の乱数値とを比較判定することに基づいて、当該第2特別図柄抽選の結果が通常8R大当り、確変16R大当り、リーチ有りはずれ、リーチ無しはずれの何れであるかを事前判定する。すなわち、この事前判定処理は、第2特別図柄抽選の保留先読み処理である。そして、メインCPU310aは、事前判定処理を終了すると、S530に移行する。
S530において、メインCPU310aは、第2特別図柄抽選の保留数が1増加したことを通知する第2保留数増加コマンドをメインRAM310cにセットする。ここで、この第2保留数増加コマンドには、S528の処理で行われた事前判定の結果を示す情報(事前判定情報)が含められている。第2保留数増加コマンドは後述する出力処理(S480)において、演出制御基板340に送信され、演出制御基板340は、第2特別図柄抽選の保留が増加したことを認識し、それに基づく演出を画像表示装置131にて実行することができる。そして、メインCPU310aは、S532に移行する。
S532において、メインCPU310aは、第2特別図柄抽選における保留回数U2の値(U2≧2)に応じて、保留が増加した旨を示すように第2特別図柄保留表示器124の特定のLEDを点灯/点滅制御する。そして、メインCPU310aは、この始動入賞装置検出スイッチ処理を終了する。
図4に戻って、次に、S420において、メインCPU310aは、普通図柄作動ゲート113a、113bを遊技球が通過したか否かを検知するゲート検出スイッチ330a、330bに基づくゲート検出スイッチ(SW)処理を実行する。図6を用いて、以下、S420で行われるゲート検出スイッチ処理の内容について説明する。図6は、主制御基板310のメインCPU310aによって行われるゲート検出スイッチ処理(S420)を示すフローチャートである。
図6を参照して、S600において、メインCPU310aは、普通図柄作動ゲート113a、113bを遊技球が通過してゲート検出スイッチ330a、330bがオンとなったか否かを判定する。そして、メインCPU310aは、ゲート検出スイッチ330a、330bがオンとなった場合(S600でYES)、S640に移行する。一方、メインCPU310aは、ゲート検出スイッチ330a、330bがオフの場合(S600でNO)、このゲート検出スイッチ処理を終了する。
S640において、メインCPU310aは、メインRAM310cを参照して、普通図柄抽選における保留回数Gが上限値Gmax(例えば5回)未満か否かを判定する。そして、メインCPU310aは、保留回数Gが上限値Gmax未満の場合(S640でYES)、S650に移行する。一方、メインCPU310aは、保留回数Gが上限値Gmax以上の場合(S640でNO)、このゲート検出スイッチ処理を終了する。
S650において、メインCPU310aは、普通図柄抽選における保留回数Gに1を加算して更新し、S660に移行する。例えば、メインCPU310aは、メインRAM310cに格納されている普通図柄抽選における保留回数Gに1を加算し、加算後の保留回数GをメインRAM310cに格納する。
S660において、メインCPU310aは、今回の普通図柄作動ゲート113a、113bの遊技球の通過に基づいて抽選のための乱数を取得し、メインRAM310cに格納する。ここで、メインCPU310aは、メインRAM310cを参照して、上記S400で更新された乱数のうち、普通図柄抽選のための乱数(当り乱数、当り図柄乱数、図2参照)を取得してメインRAM310cに格納する。このS660で取得された乱数によって、普通図柄抽選の結果が判定される。そして、メインCPU310aは、S670に移行する。
S670において、メインCPU310aは、保留回数Gの値(G≧2)に応じて、保留が増加した旨を示すように普通図柄保留表示器119の特定のLEDを点灯/点滅制御する。メインCPU310aは、S670の処理を終えると、このゲート検出スイッチ処理を終了する。
図4に戻って、次に、S430において、メインCPU310aは、普通図柄処理を実行する。以下、図7を用いて、S430で行われる普通図柄処理の内容について説明する。図7は、主制御基板310のメインCPU310aによって行われる普通図柄処理(S430)を示すフローチャートである。
図7を参照して、S700において、メインCPU310aは、「補助遊技フラグ」がオンであるか否かを判定する。ここで、「補助遊技フラグ」は、普通電動役物である電チュー(第2始動入賞装置)115が作動状態であることを示すものであり、具体的には、変動を停止した際の普通図柄が当り図柄である場合に、オンに設定されるフラグである(S748参照)。
補助遊技フラグがオンである場合(S700でYES)、メインCPU310aは、この普通図柄処理を終了する。一方、補助遊技フラグがオフである場合(S700でNO)、メインCPU310aは、S702に移行して、普通図柄が普通図柄表示装置118にて変動中(普通図柄の抽選が実行中)であるか否かを判定する。
S702において、普通図柄が変動中である場合(S702でYES)、S740に移行する。一方、普通図柄が変動中ではない場合(S702でNO)、メインCPU310aは、S704に移行し、ここでメインRAM310cを参照して、普通図柄抽選における保留回数Gが、1以上であるか否かを判定する。この普通図柄抽選における保留回数Gは、上述したゲート検出スイッチ処理において設定されるパラメータである。
保留回数Gが1以上ではない場合(S704でNO)、メインCPU310aは、この普通図柄処理を終了する。一方、保留回数Gが1以上である場合(S704でYES)、メインCPU310aは、保留回数Gから1を減算し、保留回数Gを更新する(S706)。その際、メインCPU310aは、メインRAM310cに格納されている図6のS660によって取得された乱数のうち格納時期が最も古いものを読み出してメインRAM310cから削除する。そして、メインCPU310aは、S707に移行して、保留回数Gの値(G≧1)に応じて、保留が消化された旨を示すように普通図柄保留表示器119の特定のLEDを点灯/点滅制御する。
その後、S708において、メインCPU310aは、当り乱数判定の処理を実行する。当り乱数判定とは、メインRAM310cを参照して、遊技球が普通図柄作動ゲート113a、113bを通過した際に取得した当り乱数(S660で取得した当り乱数)が、予め定められた「当り」を示す値と比較して等しいか否かを判定することにより、普通図柄抽選の結果が当りか否かを判定する処理である。また、この場合、当り乱数が「当り」を示す値であると判定されたときには、当り図柄乱数(S660で取得した当り図柄乱数)が「ショート当り」か「ロング当り」かを判定する処理も、当り乱数判定に準じた処理で併せて実行される。
次いで、S710において、メインCPU310aは、停止図柄を設定する。停止図柄の設定とは、当り乱数判定における判定結果に応じて停止させる図柄を設定することである。具体的には、メインCPU310aは、上記当り乱数が「当り」を示す値である場合、当りを示す図柄を停止図柄として設定する(本実施形態の場合、普通図柄表示装置118を点灯)。一方、メインCPU310aは、上記当り乱数が「はずれ」を示す値である場合、はずれを示す図柄を停止図柄として設定する(本実施形態の場合、普通図柄表示装置118を消灯)。
次に、S712において、メインCPU310aは、変動時間設定の処理を実行する。「変動時間設定」とは、遊技状態と停止図柄とに応じて普通図柄の変動時間を設定する処理であり、例えば、時短遊技状態などの電チューサポート機能を有する補助遊技状態では「3秒」が設定され、通常遊技状態などの電チューサポート機能のない遊技状態では、「29秒」が設定される。
この後、S714において、メインCPU310aは、普通図柄表示装置118にて普通図柄の変動を開始し、S715に移行して、後述の遊技状態が時短になっていることを示す時短フラグを参照することにより、現在の遊技状態が当り確率の高い時短遊技状態(時短フラグオン)になっているか否かを判定する。S715において、遊技状態が時短遊技状態である場合(S715でYES)、メインCPU310aは、S740に移行する。一方、遊技状態が時短遊技状態でない場合(S715でNO)、メインCPU310aは、S716に移行する。
S716において、メインCPU310aは、画像表示装置131や音声出力装置132、演出用照明装置134等で、当該普通図柄の変動表示中に、この変動表示の抽選結果が当りになるか否かに関する煽り演出を実行するか否かを判定する。この煽り演出実行の判定は、例えば、上記S420のゲート検出スイッチ(SW)処理のS660で、図8に示す煽り演出実行用の乱数を取得し、この取得した乱数により判定するようにすればよい。図8は、本実施形態の遊技機100における各種乱数のうち、煽り演出実行用の煽り演出実行乱数が取得される煽り演出実行乱数テーブルの一例を示した説明図である。
図8を参照して、煽り演出実行乱数は、普通図柄抽選ではずれと判定された当該普通図柄の変動表示中に煽り演出を実行するか否かを決定するための乱数であって、図8に示す煽り演出の実行を抽選する煽り演出実行乱数テーブルでは、遊技球が普通図柄作動ゲート113a、113bの通過時、「0」〜「9」までの10個の乱数の中から一つの乱数値が取得される。煽り演出実行乱数テーブルは、煽り演出実行の割合(抽選確率)が、例えば1/10に設定され、取得した煽り演出実行乱数値が「0」のときに煽り演出を実行すると判定される一方、煽り演出非実行の割合(抽選確率)は、9/10に設定され、取得した煽り演出実行乱数値が「1」〜「9」のときに煽り演出は実行しないと判定される。
すなわち、図7のS716では、普通図柄の抽選結果が当り(ショート当りかロング当りかは問わず)のときは、全て煽り演出を実行すると判定し、普通図柄の抽選結果がはずれのときは、所定の割合(抽選確率、例えば1/10)で煽り演出を実行すると判定されるようになっている。そして、S716において、煽り演出を実行しないと判定した場合(S716でNO)、メインCPU310aは、S740に移行する。一方、煽り演出を実行すると判定した場合(S716でYES)、メインCPU310aは、S718に移行する。
次に、S718において、メインCPU310aは、煽り演出開始コマンドをメインRAM310cにセットする。なお、煽り演出開始コマンドには、普通図柄抽選の結果を示す情報(ショート当り、ロング当り、はずれを示す情報)も含まれる。また、煽り演出開始コマンドは、後述する出力処理(S480)において、演出制御基板340に送信される。次に、S740において、メインCPU310aは、上記S712において設定された変動時間が経過したか否かを判定する。変動時間が経過していない場合(S740でNO)、メインCPU310aは、この普通図柄処理を終了する。一方、変動時間が経過した場合(S740でYES)、メインCPU310aは、普通図柄の変動を停止させる(S742)。
そして、メインCPU310aは、停止した普通図柄が「当り」であるか否かを判定し(S746)、停止した普通図柄が「当り」ではない場合(S746でNO)、すなわち、はずれである場合、S754へ移行する。一方、停止した普通図柄が「当り」である場合(S746でYES)、メインCPU310aは、補助遊技フラグをオンにし(S748)、S754へ移行する。
S754において、メインCPU310aは、上記S718で煽り演出開始コマンドがセットされていたか否かを判定し、煽り演出開始コマンドがセットされていた場合(S754でYES)、S756に移行し、煽り演出終了コマンドをメインRAM310cにセットする。そして、メインCPU310aは、この普通図柄処理を終了する。なお、煽り演出終了コマンドは、後述する出力処理(S480)において、演出制御基板340に送信される。一方、煽り演出開始コマンドがセットされていなかった場合(S754でNO)、メインCPU310aは、S756の処理をスキップして、この普通図柄処理を終了する。
図4に戻って、次に、S440において、メインCPU310aは、特別図柄処理を実行する。以下、図9を用いて、S440で行われる特別図柄処理の内容について説明する。図9は、主制御基板310のメインCPU310aによって行われる特別図柄処理(S440)を示すフローチャートである。
図9を参照して、S900において、メインCPU310aは、後述の停止中処理でオンに設定される大当り遊技フラグがオンであるか否か、つまり大当り遊技中であるか否かの判定を行い、大当り遊技フラグがオンである場合(S900でYES)、メインCPU310aは、この特別図柄処理を終了する。
一方、大当り遊技フラグがオフである場合(S900でNO)、メインCPU310aは、S901に移行して、後述の停止中処理でオンに設定される小当り遊技フラグがオンであるか否か、つまり小当り遊技中であるか否かの判定を行い、小当り遊技フラグがオンである場合(S901でYES)、メインCPU310aは、この特別図柄処理を終了する。
一方、小当り遊技フラグがオフである場合(S901でNO)、メインCPU310aは、S902に移行して、特別図柄が第1特別図柄表示装置120又は第2特別図柄表示装置122にて変動中(特別図柄の抽選が実行中)であるか否かを判定する。
S902において、特別図柄が変動中である場合(S902でYES)、S944に移行する。一方、特別図柄が変動中ではない場合(S902でNO)、メインCPU310aは、S904に移行し、ここでメインRAM310cを参照して、優先的に消化する第2始動入賞装置検出スイッチ315の保留回数U2が、1以上であるか否かを判定する。
保留回数U2が1以上である場合(S904でYES)、メインCPU310aは、保留回数U2から1を減算し、保留回数U2を更新する(S906)。その際、メインCPU310aは、メインRAM310cに格納されている図5のS526によって取得された乱数のうち格納時期が最も古いものを読み出してメインRAM310cから削除する。そして、メインCPU310aは、S908に移行して、保留回数U2の値(U2≧1)に応じて、保留が消化された旨を示すように第2特別図柄保留表示器124の特定のLEDを点灯/点滅制御する。そして、メインCPU310aは、S920へ移行する。
一方、保留回数U2が≧1でないと判定した場合(S904でNO)、つまり保留個数U2が「0」である場合、メインCPU310aは、S910に移行して、第1始動入賞装置検出スイッチ312の保留回数U1が、1以上であるか否かを判定する。
保留回数U1が1以上でない場合(S910でNO)、メインCPU310aは、S916に移行して、デモ指定コマンドをメインRAM310cにセットする。そして、メインCPU310aは、この特別図柄処理を終了する。ここで、デモ指定コマンドは、第1及び第2特別図柄抽選における保留回数U1及びU2が「0」になったことに基づいて、演出制御基板340に対して画像表示装置131に客待ち用のデモ画面の表示を指示するコマンドである。なお、デモ指定コマンドは、後述する出力処理(S480)において、演出制御基板340に送信される。
一方、保留回数U1が1以上である場合(S910でYES)、メインCPU310aは、保留回数U1から1を減算し、保留回数U1を更新する(S912)。その際、メインCPU310aは、メインRAM310cに格納されている図5のS506によって取得された乱数のうち格納時期が最も古いものを読み出してメインRAM310cから削除する。
そして、メインCPU310aは、S914に移行して、保留回数U1の値(U2≧1)に応じて、保留が消化された旨を示すように第1特別図柄保留表示器123の特定のLEDを点灯/点滅制御する。そして、メインCPU310aは、S920へ移行する。なお、この特別図柄抽選における保留回数U1、U2は、上述した始動入賞装置検出スイッチ処理において設定されるパラメータである。
S920において、メインCPU310aは、特別図柄抽選(第1特別図柄抽選又は第2特別図柄抽選)の結果が大当りであるかはずれであるか等の判定をする大当り判定処理を実行する。以下、図10を用いて、S920で行われる大当り判定処理の内容について説明する。図10は、主制御基板310のメインCPU310aによって行われる大当り判定処理(S920)を示すフローチャートである。
図10を参照して、S1000において、メインCPU310aは、後述の遊技状態が高確率になっていることを示す高確フラグを参照することにより、現在の遊技状態が大当り確率の高い高確率遊技状態(高確フラグオン)になっているか否かを判定する。現在の遊技状態が高確率遊技状態である場合(S1000でYES)、メインCPU310aは、S1002に移行し、高確率時の大当り乱数判定テーブルを選択し、一方、現在の遊技状態が高確率遊技状態でない場合(S1000でNO)、メインCPU310aは、S1004に移行し、低確率時の大当り乱数判定テーブルを選択する(図2参照)。
S1002又はS1004の処理を終えると、メインCPU310aは、S1006に移行して、大当り乱数判定の処理を実行する。大当り乱数判定とは、メインRAM310cを参照して、遊技球が第1始動入賞装置112又は電チュー115に入賞した際に取得した大当り乱数(S506又はS526で取得した大当り乱数)が、予め定められた「大当り」を示す値と比較して等しいか否かを判定する処理である。
そして、メインCPU310aは、S1008に移行して、S1006の大当り乱数判定に基づき、特別図柄抽選(第1特別図柄抽選又は第2特別図柄抽選)の結果が大当りか否かを判定する。ここで、大当りと判定された場合(S1008でYES)、メインCPU310aは、S1010に移行して、メインRAM310cに記憶された大当り図柄乱数の判定を行い、その判定結果に基づいて、第1特別図柄表示装置120又は第2特別図柄表示装置122にセットする大当り図柄(通常8R大当り(時短付)、確変16R大当り(時短付)及び確変2R大当り(時短無し)の何れかに対応する大当り図柄)を設定し(S1012)、この大当り判定処理を終了する。
一方、S1008において、大当りでないと判定された場合(S1008でNO)、メインCPU310aは、S1014に移行して、取得した大当り乱数に基づいて小当りであるか否かの判定を行う。ここで、小当りと判定された場合(S1014でYES)、第1特別図柄表示装置120又は第2特別図柄表示装置122にセットする小当り図柄を設定し(S1016)、この大当り判定処理を終了する。また、S1014において、小当りでないと判定した場合(S1014でNO)、第1特別図柄表示装置120又は第2特別図柄表示装置122にセットするはずれ図柄を設定し(S1018)、この大当り判定処理を終了する。
図9に戻って、次に、S930において、メインCPU310aは、変動パターン選択処理を実行する。以下、図11を用いて、S930で行われる変動パターン選択処理の内容について説明する。図11は、主制御基板310のメインCPU310aによって行われる変動パターン選択処理(S930)を示すフローチャートである。
図11を参照して、S1100において、メインCPU310aは、大当り判定処理で設定された特別図柄に基づいて、大当り判定処理の結果が大当りであるか否かの判定を行い、大当りであると判定した場合(S1100でYES)、S1114に移行して、大当たり用テーブルをメインRAM310cにセットする。一方、大当りでないと判定した場合(S1100でNO)、メインCPU310aは、S1102に移行して、大当り判定処理の結果が小当りであるか否かを判定する。
S1102において、小当りであると判定した場合(S1102でYES)、メインCPU310aは、S1104に移行して、小当り用テーブルをメインRAM310cにセットする。一方、小当りでないと判定した場合(S1102でNO)、メインCPU310aは、S1106に移行して、リーチ乱数判定の処理を実行する。リーチ乱数判定とは、はずれの場合にリーチ演出を行うか否かを決定するためのリーチの有無を判定する処理であって、具体的には、メインRAM310cを参照して、遊技球が第1始動入賞装置112又は電チュー115に入賞した際に取得したリーチ乱数(S506又はS526で取得したリーチ乱数)が、予め定められた「リーチ有」又は「リーチ無」を示す値と比較して等しいか否かを判定する処理である。
そして、メインCPU310aは、S1108に移行して、ここでS1106のリーチ乱数判定に基づきリーチの有無を判定し、リーチ有りと判定した場合(S1108でYES)、S1110に移行して、リーチ用テーブルをメインRAM310cにセットする。一方、リーチ無しと判定した場合(S1108でNO)、メインCPU310aは、S1112に移行して、はずれ用テーブルをメインRAM310cにセットする。
次に、メインCPU310aは、S1116に移行して、先に取得した変動パターン乱数判定の処理を実行し、S1118に移行して、その変動パターン乱数に応じた変動パターンを設定して、この変動パターン選択処理を終了する。なお、変動パターン乱数判定とは、特別図柄変動時間(演出図柄変動の実行時間)を決定するための処理であって、具体的には、メインRAM310cを参照して、遊技球が第1始動入賞装置112又は電チュー115に入賞した際に取得した変動パターン乱数(S506又はS526で取得した変動パターン乱数)が、予め定められた変動時間を示す値と比較して等しいか否かを判定する処理である。
図9に戻って、次に、S940において、メインCPU310aは、S920の大当り判定処理及びS930の変動パターン選択処理によってセットされた設定情報を含む変動演出開始コマンドを生成して、メインRAM310cにセットする。ここで、変動演出開始コマンドは、演出制御基板340に対して演出図柄の変動演出開始を指示するコマンドである。なお、S940でセットされた変動演出開始コマンドは、後述する出力処理(S480)において、演出制御基板340に送信される。そして、メインCPU310aは、S942に移行する。
S942において、メインCPU310aは、S940の処理でセットされた変動演出開始コマンドに含まれている設定情報に基づいて、第1特別図柄表示装置120又は第2特別図柄表示装置122による特別図柄の変動表示を開始する。そして、メインCPU310aは、S944に移行し、ここでS942における特別図柄の変動表示の開始時点から、S930の変動パターン選択処理で選択された特別図柄変動時間が経過したか否かを判定する。
変動時間が経過していないと判定された場合(S944でNO)、メインCPU310aは、この特別図柄処理を終了する。一方、変動時間が経過したと判定された場合(S944でYES)、メインCPU310aは、S946に移行して、画像表示装置131等による演出図柄の変動演出終了を指示する変動演出停止コマンドをメインRAM310cにセットする。なお、S1046でセットされた変動演出停止コマンドは、後述する出力処理(S480)において、演出制御基板340に送信される。そして、メインCPU310aは、S948に移行する。
S948において、メインCPU310aは、S942の処理で開始した第1特別図柄表示装置120又は第2特別図柄表示装置122による特別図柄の変動表示を停止してその停止図柄を表示する。そして、メインCPU310aは、S950に移行して、ここで停止中処理を実行する。以下、図12を用いて、S950で行われる停止中処理の内容について説明する。図12は、主制御基板310のメインCPU310aによって行われる停止中処理(S950)を示すフローチャートである。
図12を参照して、S1200において、メインCPU310aは、後述の遊技状態設定処理でオンに設定される時短フラグがオンであるか否か、つまり時短遊技中であるか否かの判定を行い、時短フラグがオンであると判定した場合(S1200でYES)、S1202に移行して、メインRAM310cに記憶されている時短ゲームの残ゲーム回数Jから「1」を減算する。
そして、メインCPU310aは、S1204に移行して、残ゲーム回数Jが「0」であるか否かを判定し、残ゲーム回数Jが「0」の場合(S1204でYES)、S1206に移行する。そして、S1206において、メインCPU310aは、残ゲーム回数Jが「0」を示すのは、時短ゲームにおいて特別図柄の変動表示が所定回数(例えば100回)行われたことを意味するので、ここで時短フラグをオフにし、S1208に移行する。なお、S1200において時短フラグがオンでないと判定した場合(S1200でNO)、あるいはS1204において、残ゲーム回数Jが「0」でないと判定した場合(S1204でNO)、メインCPU310aは、S1208に移行する。
S1208において、メインCPU310aは、後述の遊技状態設定処理でオンに設定される高確フラグがオンであるか否か、つまり高確率遊技中であるか否かの判定を行い、高確フラグがオンであると判定した場合(S1208でYES)、S1210に移行して、メインRAM310cに記憶されている高確率ゲームの残ゲーム回数Xから「1」を減算する。
そして、メインCPU310aは、S1212に移行して、残ゲーム回数Xが「0」であるか否かを判定し、残ゲーム回数Xが「0」の場合(S1212でYES)、S1214に移行する。そして、S1214において、メインCPU310aは、残ゲーム回数Jが「0」を示すのは、高確率ゲームにおいて特別図柄の変動表示が所定回数(例えば10000回)行われたことを意味するので、ここで高確フラグをオフにし、S1216に移行する。なお、S1208において高確フラグがオンでないと判定した場合(S1208でNO)、あるいはS1212において、残ゲーム回数Xが「0」でないと判定した場合(S1212でNO)、メインCPU310aは、S1216に移行する。
S1216において、メインCPU310aは、第1特別図柄表示装置120又は第2特別図柄表示装置122にセットされた特別図柄により大当りであるか否かの判定を行い、大当りでないと判定した場合(S1216でNO)、S1218に移行して、第1特別図柄表示装置120又は第2特別図柄表示装置122にセットされている特別図柄が小当りであるか否かを判定する。
S1218において、メインCPU310aは、小当りであると判定した場合(S1218でYES)、S1220に移行して、小当り遊技フラグをオンにする。そして、メインCPU310aは、S1222に移行して、ラウンド回数(R数)/作動パターンの設定を行う。
なお、このS1222におけるラウンド回数/作動パターンの設定は、大当りが確変2R大当りであった場合又は小当りであった場合に対して行うもので、その設定は、確変2R大当り及び小当り両者共に、ラウンド数(R数)を2R、1R中の作動パターンが0.2秒開放×1回の同一態様に設定する。
そして、S1222の処理を終えると、メインCPU310aは、この停止中処理を終了する。一方、S1218において、メインCPU310aは、小当りでないと判定した場合(S1218でNO)、小当り遊技フラグをオンにすることなく、この停止中処理を終了する。
一方、S1216において、メインCPU310aは、大当りであると判定した場合(S1216でYES)、S1230に移行して、今回の大当りが確変16R大当りであるか否かを判定する。そして、確変16R大当りであると判定した場合(S1230でYES)、S1234に移行して、16R大当り遊技フラグをオンにする。
一方、S1230において、メインCPU310aは、確変16R大当りでないと判定した場合(S1230でNO)、S1232に移行して、今回の大当りが通常8R大当りであるか否かを判定する。そして、通常8R大当りであると判定した場合(S1232でYES)、S1236に移行して、8R大当り遊技フラグをオンにする。
一方、S1232において、メインCPU310aは、通常8R大当りでないと判定した場合(S1232でNO)、S1238に移行して、今回の大当りは確変2R大当りであると判定して、2R大当り遊技フラグをオンにする。そして、S1234、S1236又はS1238の処理を終えると、メインCPU310aは、S1240に移行する。
S1240において、メインCPU310aは、時短ゲームの残ゲーム回数J、及び高確率ゲームの残回数Xにそれぞれ「0」をセットして、残ゲーム回数J/Xをリセットし、S1242に移行して、時短フラグと高確フラグをオフにする。そして、S1244に移行して、メインCPU310aは、今回の大当りは確変2R大当りであるか否かを判定し、確変2R大当りであると判定した場合(S1244でYES)、上記したS1222に移行して、ラウンド回数(R数)/作動パターンの設定を行う。すなわち、小当りと同様、ラウンド数(R数)を2R、1R中の作動パターンが0.2秒開放×1回に設定する。
一方、S1244において、メインCPU310aは、確変2R大当りでないと判定した場合(S1244でNO)、すなわち、今回の大当りは確変16R大当り又は通常8R大当りであると判定した場合には、S1250に移行して、大当りのオープニングを開始する。
そして、S1252に移行して、メインCPU310aは、大当りオープニングコマンドをメインRAM310cにセットする。なお、S1252でセットされた大当りオープニングコマンドは、後述する出力処理(S480)において、演出制御基板340に送信される。そして、メインCPU310aは、この停止中処理を終了し、図9に示す特別図柄処理を終了する。
図4に戻って、次に、S450において、メインCPU310aは、大入賞装置処理を実行する。以下、図13を用いて、S450で行われる大入賞装置処理の内容について説明する。図13は、主制御基板310のメインCPU310aによって行われる大入賞装置処理(S450)を示すフローチャートである。
図13を参照して、S1300において、メインCPU310aは、8R大当り遊技フラグ又は16R大当り遊技フラグがオンであるか否かを判定し、8R大当り遊技フラグ又は16R大当り遊技フラグがオンであると判定した場合(S1300でYES)、つまり通常8R大当り遊技中又は確変16R大当り遊技中であると判定した場合に、S1310に移行して、大当りの開始演出を行うオープニング中であるか否かを判定する。
S1310において、メインCPU310aは、大当りのオープニング中であると判定した場合(S1310でYES)、S1312に移行して、オープニング時間が経過したか否かを判定する。そして、S1312において、メインCPU310aは、オープニング時間が経過していないと判定した場合(S1312でNO)、この大入賞装置処理を終了し、一方、オープニング時間が経過したと判定した場合(S1312でYES)、S1314に移行して、ラウンド回数(R数)/作動パターンの設定を行う。
このS1314におけるラウンド回数/作動パターンの設定は、大当りが通常8R大当り又は確変16R大当りであった場合に対して行うもので、その設定は、通常8R大当りであった場合は、ラウンド数(R数)を8R、1R中の作動パターンが29.5秒開放×1回に設定する。また、確変16R大当りであった場合は、ラウンド数(R数)を16R、1R中の作動パターンが29.5秒開放×1回に設定する。
そして、S1315に移行して、メインCPU310aは、大当り遊技中に実行される大当り演出パターンを決定するための大当り演出コマンドをメインRAM310cにセットする。なお、S1315でセットされた大当り演出コマンドは、後述する出力処理(S480)において、演出制御基板340に送信される。
そして、S1316に移行して、メインCPU310aは、大入賞装置117への1ラウンドあたりの入賞個数を示す個数カウンタCに「0」をセットし、S1318に移行して、ラウンド回数Rの値に「1」を加算する。そして、S1320に移行して、メインCPU310aは、大入賞装置117の作動を開始する。つまり、大入賞装置117の開閉扉117bを作動させて、大入賞装置117を閉状態から開状態にする。
次に、メインCPU310aは、S1340に移行して、大入賞装置117の作動時間が所定の作動時間を経過したか否かを判定し、この作動時間が所定時間を経過していないと判定した場合(S1340でNO)、S1342に移行して、個数カウンタCの値が規定入賞数(例えば9個)に達したか否かを判定する。
S1342において、メインCPU310aは、個数カウンタCの値が規定入賞数であると判定した場合(S1342でYES)、S1344に移行して、大入賞装置117の作動を終了する。つまり、大入賞装置117の開閉扉117bを作動させて、大入賞装置117を開状態から閉状態にする。一方、個数カウンタCの値が規定入賞数に達していないと判定した場合(S1342でNO)、この大入賞装置処理を終了する。
また、S1340において、メインCPU310aは、大入賞装置117の作動時間が所定の作動時間を経過していた場合(S1340でYES)、S1342の処理をスキップして、個数カウンタCの入賞数をチェックすることなく大入賞装置117の作動を終了する。
次に、メインCPU310aは、S1346に移行して、大当りラウンド回数Rが最大ラウンド回数であるか否かを判定する。つまり、S1346では、大当りラウンドが最終ラウンドであるか否かを判定する処理であって、大当りが確変16R大当りである場合は16ラウンド、通常8R大当りである場合は8ラウンド、確変2R大当り及び小当りである場合は2ラウンドであるか否かを判定する。
S1346において、メインCPU310aは、大当りラウンドが最終ラウンドでないと判定した場合(S1346でNO)、この大入賞装置処理を終了する。一方、大当りラウンドが最終ラウンドであると判定した場合(S1346でYES)、S1348に移行して、メインCPU310aは、今回の大当りは通常8R大当り又は確変16R大当りであるか(確変2R大当り及び小当りでないか)否かを判定する。
S1348において、メインCPU310aは、通常8R大当り又は確変16R大当りである(確変2R大当り及び小当りでない)と判定した場合(S1348でYES)、S1350に移行して、大当りの終了演出を行うエンディングを開始する。そして、S1352に移行して、メインCPU310aは、大当りエンディングコマンドをメインRAM310cにセットする。なお、S1352でセットされた大当りエンディングコマンドは、後述する出力処理(S480)において、演出制御基板340に送信される。
次に、メインCPU310aは、S1354に移行して、ラウンド回数Rの値を「0」にセットし、S1356に移行して、エンディング時間が経過したか否かを判定する。そして、S1356において、エンディング時間が経過したと判定した場合(S1356でYES)、S1370に移行して、後述する遊技状態設定処理を実行し、一方、エンディング時間が経過していないと判定した場合(S1356でNO)、この大入賞装置処理を終了する。
また、S1348において、メインCPU310aは、通常8R大当り及び確変16R大当りでない(確変2R大当り又は小当りである)と判定した場合(S1348でNO)、S1360に移行して、上記したS1354と同様に、ラウンド回数Rの値を「0」にセットし、その後S1370に移行して、後述する遊技状態設定処理を実行する。
また、ステップS1310において、メインCPU310aは、大当りのオープニング中でないと判定した場合(S1310でNO)、S1330に移行して、大当りのエンディング中であるか否かを判定する。そして、S1330において、メインCPU310aは、大当りのエンディング中であると判定した場合(S1330でYES)、S1356に移行する。
一方、S1330において、メインCPU310aは、大当りのエンディング中でないと判定した場合(S1330でNO)、S1332に移行して、大入賞装置117が作動中であるか否かを判定する。つまり、大入賞装置117の開閉扉117bが作動中で、大入賞装置117が開状態であるか否かを判定する。このS1332において、メインCPU310aは、大入賞装置117が作動中であると判定した場合(S1332でYES)、S1340に移行し、大入賞装置117が作動中でないと判定した場合(S1332でNO)、S1316に移行する。
また、S1300において、メインCPU310aは、8R大当り遊技フラグ及び16R大当り遊技フラグがオンでないと判定した場合(S1300でNO)、S1302に移行して、2R大当り遊技フラグがオンであるか否かを判定する。そして、S1302において、メインCPU310aは、2R大当り遊技フラグがオンでない場合(S1302でNO)、S1304に移行して、小当り遊技フラグがオンであるか否かを判定する。そして、S1304において、メインCPU310aは、小当り遊技フラグがオンでない場合(S1304でNO)、この大入賞装置処理を終了する。
一方、メインCPU310aは、S1302において2R大当り遊技フラグがオンである場合(S1302でYES)、及びS1304において小当り遊技フラグがオンである場合(S1304でYES)、S1332に移行する。
図14を用いて、次にS1370で行われる遊技状態設定処理の内容について説明する。図14は、主制御基板310のメインCPU310aによって行われる遊技状態設定処理(S1370)を示すフローチャートである。まずS1400において、メインCPU310aは、小当りであるか否かを判定し、小当りであると判定した場合(S1400でYES)、この遊技状態設定処理を終了する。
一方、小当りでないと判定した場合(S1400でNO)、メインCPU310aは、S1402に移行して、今回の大当りは通常8R大当り(時短付き)であるか否かを判定する。そして、S1402において、メインCPU310aは、通常8R大当り(時短付き)であると判定した場合(S1402でYES)、S1404に移行して、時短フラグをオンにし、S1406に移行して、時短ゲームの残ゲーム回数Jに例えば「100」をセットして、この遊技状態設定処理を終了する。これにより、通常8R大当り遊技の終了後、最大で100回の時短ゲームが付与される。
一方、S1402において、通常8R大当り(時短付き)でないと判定した場合(S1402でNO)、つまり、今回の大当りは確変2R大当り(時短無し)又は確変16R大当り(時短付き)であると判定した場合は、これらの大当りは高確率遊技を付与する大当りであるので、メインCPU310aは、S1420に移行して、高確フラグをオンにし、S1422に移行して、高確ゲームの残ゲーム回数Xに例えば「10000」をセットする。
次に、メインCPU310aは、S1424に移行して、大当りが時短付きの確変16R大当りであるか否かを判定し、時短付きの確変16R大当りであると判定した場合(S1424でYES)、S1426に移行して、時短フラグをオンにする。そして、メインCPU310aは、S1428に移行して、時短ゲームの残ゲーム回数Jに、上記S1422の処理で高確ゲームの残ゲーム回数Xにセットした数と同じ「10000」をセットして、この遊技状態設定処理を終了する。これにより、確変16R大当り遊技の終了後、最大で10000回(実質的には次の大当りになるまで)の高確ゲーム及び時短ゲームが付与される。
一方、S1424において、時短付きの確変16R大当りでないと判定した場合(S1424でNO)、つまり今回の大当りは時短付きでない確変2R大当りであると判定した場合は、この遊技状態設定処理を終了する。これにより、確変2R大当り遊技の終了後、最大で10000回(実質的には次の大当りになるまで)の高確ゲームが潜伏状態(潜確状態)で付与される。
図13に戻って、S1370の遊技状態設定処理を終了すると、メインCPU310aは、S1380に移行して、ここで小当り遊技フラグ又は大当り遊技フラグ(16R大当り遊技フラグ、8R大当り遊技フラグ又は2R大当り遊技フラグ)をオフにして、この大入賞装置処理を終了する。
上記の説明から明らかなように、図9の特別図柄処理にて実行されるS950の停止中処理(図12)では、大当りが確変2R大当りであった場合には、大入賞装置117の開放態様を小当りと同一に設定し(S1222)、しかも大当り特有のオープニング演出が実行されない(S1250、S1252の処理を省略)ように構成されている。また、同様に、S450の大入賞装置処理(図13)では、大当りが確変2R大当りであった場合には、大当り特有のエンディング演出が実行されない(S1350、S1352の処理を省略)ように構成されている。更に、確変2R大当り遊技終了後に時短遊技は付与されないので、これにより、遊技者は、確変2R大当りと小当りとを見分けることができないようになり、その結果、確変2R大当り遊技終了後は、内部的に高確率になっていることが潜伏する。これにより遊技の趣向性が向上する。
図4に戻って、次に、S460において、メインCPU310aは、普通電動役物の一例である電チュー(第2始動入賞装置)115の作動処理(電動チューリップ処理)を実行する。以下、図15を用いて、S460で行われる電動チューリップ処理の内容について説明する。図15は、主制御基板310のメインCPU310aによって行われる電動チューリップ処理(S460)を示すフローチャートである。
図15を参照して、S1500において、メインCPU310aは、上記した普通図柄処理(S430)のS700と同様に、「補助遊技フラグ」がオンであるか否かを判定する。補助遊技フラグがオフである場合(S1500でNO)、メインCPU310aは、この電動チューリップ処理を終了する。
一方、補助遊技フラグがオンである場合(S1500でYES)、メインCPU310aは、電チュー(第2始動入賞装置)115が作動中であるか否かを判定する(S1502)。そして、電チュー115が作動中であると判定した場合(S1502でYES)、メインCPU310aは、S1522に処理を進める。一方、電チュー115が作動中でないと判定した場合(S1502でNO)、メインCPU310aは、S1504に移行し、上記した図7の普通図柄処理(S430)のS715と同様に、現在の遊技状態が時短遊技状態になっているか否かを判定する。
ここで、現在の遊技状態が時短遊技状態であると判定した場合(S1504でYES)、メインCPU310aは、S1512に移行し、電チュー115の時短遊技状態における当りの開放パターンとして、可動片115bを5秒間開放する動作を1回行う開放パターンをメインRAM310cにセットする。
一方、現在の遊技状態が時短遊技状態でないと判定した場合(S1504でNO)、メインCPU310aは、S1506に移行して、上記した図7の普通図柄処理(S430)のS746で「当り」と判定された当りがロング当りか否かを判定する。そして、ロング当りである場合(S1506でYES)、メインCPU310aは、S1508に移行し、電チュー115のロング当りの開放パターンとして、可動片115bを6秒間開放する動作を1回行う開放パターンをメインRAM310cにセットする。
一方、ロング当りでない場合(S1506でYES)、つまりショート当りである場合、メインCPU310aは、S1510に移行し、電チュー115のショート当りの開放パターンとして、可動片115bを0.5秒間開放する動作を1回行う開放パターンをメインRAM310cにセットする。メインCPU310aは、S1508、S1510及びS1512で開放パターンをセットした後、S1514に移行し、セットした開放パターンで電チュー115の可動片115bの作動を開始させる。
そして、メインCPU310aは、S1522に移行して、上記S1514の処理で開始された電チュー115の作動が完了したか否かを判定する。つまり、可動片115bを所定間開放する開放パターンの動作が終了したか、又は、この開放パターンが終了する前に規定入賞数(max9個)の遊技球が電チュー115に入賞したか否かを判定する。ここで、電チュー115の作動が完了したと判定した場合(S1522でYES)、S1524に移行し、メインCPU310aは、補助遊技フラグをオフに設定して補助遊技を終了させ、この電動チューリップ処理を終了する。一方、電チュー115の作動が完了していないと判定した場合(S1522でNO)、メインCPU310aは、S1524の処理を行うことなく、そのまま電動チューリップ処理を終了する。
図4に戻って、次に、S470において、メインCPU310aは、賞球処理を行う。例えば、賞球処理においては、メインCPU310aは、第1始動入賞装置112、電チュー115及び大入賞装置117にそれぞれ入賞した遊技球数に応じた賞球の払出数を設定する。
次に、S480において、メインCPU310aは、出力処理を行う。具体的には、メインCPU310aは、演出制御基板340、払出制御基板380及び発射制御基板390に対して、それぞれ制御用コマンドを出力する。例えば、メインCPU310aは、払出数を示す制御用コマンドを払出制御基板380に出力することによって、当該払出数を払出制御基板380に対して指示する。
また、メインCPU310aは、上記した第1保留数増加コマンド(S510)、第2保留数増加コマンド(S530)、煽り演出開始コマンド(S718)、煽り演出終了コマンド(S756)、デモ指定コマンド(S916)、変動演出開始コマンド(S940)、変動演出停止コマンド(S946)、オープニングコマンド(S1252)、大当り演出コマンド(S1315)、エンディングコマンド(S1352)等を演出制御基板340に出力することによって、遊技機100における演出内容等を決定させる。以上で、主制御基板310のメインCPU310aによって行われるタイマ割込み処理の説明を終了する。
<演出制御基板のタイマ割込み処理>
図16〜38を用いて、次に、演出制御基板340のタイマ割込み処理の内容について説明する。まず、図16は、演出制御基板340のサブCPU340aによって行われるタイマ割込み処理を示すフローチャートである。なお、本処理は、演出制御基板340に設けられた図示しないリセット用クロックパルス発生回路によって、演出制御基板340の電源投入時や電源断時等の特殊な場合を除く通常の動作時において、所定の周期(例えば2ms)毎に繰り返し実行される。また、図16〜38のフローチャートに基づいて説明する演出制御基板340で行われる処理は、サブROM340bに記憶されているプログラムに基づいて実行される。なお、図16〜38においては、本発明に主に関係しない処理については省略されている。
電源投入を契機にして、サブCPU340aは起動プログラムを実行し、これによって、メモリ(例えば、サブRAM340c)等の各ユニットの初期化等がなされる。初期化が行われた後、サブROM340bに記憶されたプログラムがサブRAM340cに読み込まれ、サブCPU340aによって当該プログラムが実行される。
このタイマ割込み処理が実行されると、まず、S1600において、サブCPU340aは、主制御基板310から送信されたコマンドを受信し、受信したコマンドに基づいた演出の実行を決定して、それを指示するコマンドをサブRAM340cにセットするコマンド受信処理を行う。
図17を用いて、ここで、コマンド受信処理の内容について説明する。図17は、演出制御基板340のサブCPU340aによって行われるコマンド受信処理(S1600)を示すフローチャートである。まず、S1700において、サブCPU340aは、主制御基板310からデモ指定コマンドを受信したか否かを判定する(図9のS916参照)。
デモ指定コマンドを受信し受信していると判定された場合(S1700でYES)、サブCPU340aは、S1702に移行して、デモ指定コマンド受信処理を実行する。以下、図18を用いて、S1702で行われるデモ指定コマンド受信処理の内容について説明する。図18は、演出制御基板340のサブCPU340aによって行われるデモ指定コマンド受信処理(S1702)を示すフローチャートである。
図18を参照して、サブCPU340aは、まずS1800において、デモ待機時間Tdに所定の時間(例えば30〜60秒)を設定し、次に、S1810に移行して、この設定したデモ待機時間Tdの計測を開始する。デモ指定コマンドは、上記したように第1始動入賞装置112及び第2始動入賞装置(電チュー)115の始動記憶が無くなって画像表示装置131に大当り抽選に係る演出図柄の変動表示が実行されなくなったときに受信するコマンドであり、従って、デモ待機時間Tdの計測時間は、画像表示装置131に演出図柄の変動表示が実行されなくなってからの経過時間を表している。
次に、サブCPU340aは、S1820に移行し、ここで設定したデモ待機時間Tdが経過するまでに変動演出開始コマンドを受信したか否かを判定する(図9のS940参照)。変動演出開始コマンドは、上記したように第1始動入賞装置112又は第2始動入賞装置(電チュー)115への遊技球の入賞に基づいて画像表示装置131に大当り抽選に係る演出図柄の変動表示を開始するときに受信するコマンドであり、従って、デモ待機時間Tdが経過するまでに変動演出開始コマンドを受信したと判定された場合(S1820でYES)、サブCPU340aは、遊技機100は待機状態でないと判断してこのデモ指定コマンド受信処理を終了する。これにより、画像表示装置131では、停止していた大当り抽選に係る演出図柄の変動表示が再開される。
一方、S1820において、変動演出開始コマンドを受信していないと判定された場合(S1820でNO)、サブCPU340aは、遊技機100は待機状態であると判断し、S1830に移行して、客待ち用のデモ演出を実行するため、デモフラグをオンに設定する。そして、サブCPU340aは、S1840に移行して、画像制御基板350やランプ制御基板360に指示するためのデモ演出開始コマンドをサブRAM340cにセットして、画像表示装置131や音声出力装置132等にデモ演出の実行を開始させる。これにより、画像表示装置131では、停止していた大当り抽選に係る演出図柄の画面がデモ演出画面に切り替わる。そして、S1840の処理を終えると、サブCPU340aは、このデモ指定コマンド受信処理を終了する。
図17に戻って、S1700でNO又はS1702の処理を終えると、サブCPU340aは、S1704に移行して、主制御基板310から保留増加コマンド(第1保留数増加コマンド又は第2保留数増加コマンド)を受信したか否かを判定する(図5のS510及びS530参照)。
保留増加コマンドを受信していると判定された場合(S1704でYES)、サブCPU340aは、S1706に移行して、保留数加算処理を実行する。具体的にS1706の処理では、サブCPU340aは、第1保留数増加コマンドを受信した場合、画像表示装置131に第1特別図柄抽選の保留数を示す保留画像(保留アイコン)を1つ追加させるために、サブRAM340cに格納されている第1特別図柄抽選の保留数を1加算する。同様に、サブCPU340aは、第2保留数増加コマンドを受信した場合、画像表示装置131に第2特別図柄抽選の保留数を示す保留画像(保留アイコン)を1つ追加させるために、サブRAM340cに格納されている第2特別図柄抽選の保留数を1加算する。
そして、サブCPU340aは、S1710に移行して、保留先読み処理を実行する。以下、図19を用いて、S1710で行われる保留先読み処理の内容について説明する。図19は、演出制御基板340のサブCPU340aによって行われる保留先読み処理(S1710)を示すフローチャートである。
図19を参照して、サブCPU340aは、まずS1900において、期待度演出フラグを参照し、期待度演出フラグに「1」がセットされているか否かを判定する。期待度演出フラグは、後に図30を用いて詳述するが、第2始動入賞装置(電チュー)115への遊技球の入賞に基づいて行われる特別図柄の抽選結果が大当りになるか否かの期待度を示唆する複数種類の期待度示唆演出のうち、現在設定されている期待度示唆演出を示すフラグである。なお、期待度演出フラグに「1」がセットされているときは、現在、設定されている期待度示唆演出が「保留表示の色彩・形状変化」(図30参照)であることを示している。
S1900において、期待度演出フラグに「1」がセットされていると判定された場合(S1900でYES)、つまり期待度示唆演出として「保留表示の色彩・形状変化」が設定されている場合には、サブCPU340aは、S1904に移行して、上記した図17のS1706でサブRAM340cに1加算した保留に対する画像を、先読予告態様の表示に変更するか否かを決定する保留先読み表示抽選処理を行う。具体的には、サブCPU340aは、受信した保留数増加コマンド(第1、第2保留数増加コマンド)に含まれている事前判定情報が大当り又はリーチ有りはずれを示している場合、上記S1706で追加した保留に対する画像を先読予告態様(特別な保留アイコン)に変更すると決定する。
一方、受信した保留数増加コマンドに含まれている事前判定情報がリーチ無しハズレを示している場合、サブCPU340aは、上記S1706で追加した保留に対する画像を先読予告態様に変更するか否かを決定する抽選を、乱数等を用いた所定の抽選方法により行う。なお、保留画像の具体的な先読予告態様(特別な保留アイコン)としては、後述の図31(a)で示すように、色を目立つ赤や金色にしたり、柄を特定の動物柄(例えばゼブラ柄、豹柄等)にしたり、形を通常とは異なる形状にしたりする表示等が挙げられる。
そして、サブCPU340aは、S1906に移行して、このS1906において保留先読み表示の実行が決定されたか否かを判定する。そして、S1906において、保留先読み表示の実行が決定されたと判定されたとき(S1906でYES)、サブCPU340aは、S1910に移行し、期待度示唆演出としての1形態である保留先読み表示を実行するための保留先読み表示設定処理を行う。なお、このS1910の保留先読み表示設定処理については、図29を用いて後述する。なお、保留数増加コマンドに含まれている事前判定情報がリーチ無しハズレを示しているときに保留先読み表示(期待度示唆演出)を実行する場合、この保留先読み表示(期待度示唆演出)としての保留画像(先読予告態様の特別な保留アイコン)は、ガセ表示となる。
一方、S1906において、保留先読み表示(期待度示唆演出)の実行が決定されなかったと判定されたとき(S1906でNO)、又は、上記S1900において、期待度演出フラグに「1」がセットされていないと判定された場合(S1900でNO)、つまり期待度示唆演出として「保留表示の色彩・形状変化」が設定されていない場合には、サブCPU340aは、S1908に移行し、保留先読み表示(期待度示唆演出)が実行されない通常の保留表示に表示すべく、画像制御基板350に指示するための保留表示コマンドをサブRAM340cにセットして、画像表示装置131に保留表示(保留アイコン)を表示させる。そして、S1908又はS1910の処理を終えると、サブCPU340aは、この保留先読み処理を終了する。
図17に戻って、保留先読み処理を終了すると、又は、S1704において保留増加コマンドを受信していないと判定された場合(S1704でNO)、サブCPU340aは、S1712に移行して、図7の普通図柄処理のS718でセットされた煽り演出開始コマンドを受信したか否かを判定する。そして、煽り演出開始コマンドを受信した場合(S1712でYES)、サブCPU340aは、S1714に移行して、煽り演出開始コマンド受信処理を実行する。以下、図20を用いて、S1714で行われる煽り演出開始コマンド受信処理の内容について説明する。図20は、演出制御基板340のサブCPU340aによって行われる煽り演出開始コマンド受信処理(S1714)を示すフローチャートである。
図20を参照して、サブCPU340aは、まずS2000において、デモフラグがオンに設定されているか否かを判定する(図18のS1830参照)。そして、デモフラグがオンに設定されていると判定された場合(S2000でYES)、サブCPU340aは、S2010に移行して、デモフラグをオフに設定し、次にS2020に移行して、画像制御基板350やランプ制御基板360に指示するためのデモ演出終了コマンドをサブRAM340cにセットして、画像表示装置131や音声出力装置132等にデモ演出の実行を終了させる。
つまり煽り演出開始コマンド受信処理では、煽り演出開始コマンドを受信すると、これから画像表示装置131の一部(下部や隅等)で、普通図柄の変動表示中に、この変動表示の抽選結果が当りになるか否かに関する煽り演出を実行するため、遊技機100が待機状態であって画像表示装置131で客待ち用のデモ演出を実行している場合、この実行していたデモ演出を終了させる。
そして、S2020の処理を終えると、又は、S2000においてデモフラグがオンに設定されていないと判定された場合(S2000でNO)、サブCPU340aは、S2030に移行して、これから実行する煽り演出において遊技者に第1演出ボタン135又は第2演出ボタン136を操作させる操作ボタン演出を実行するか否かを決定する演出ボタン操作煽り演出表示抽選処理を行う。この抽選処理は、例えば乱数等を用いた所定の抽選方法により行う。
そして、サブCPU340aは、S2050に移行して、このS2050において演出ボタン操作煽り演出表示の実行が決定されたか否かを判定する。そして、S2050において、演出ボタン操作煽り演出表示の実行が決定されたと判定されたとき(S2050でYES)、サブCPU340aは、S2060に移行し、演出ボタン操作煽り演出開始演出用コマンドを生成して、サブRAM340cにセットする。この演出ボタン操作煽り演出開始演出用コマンドにより、操作ボタン演出のある煽り演出を実行させる。
一方、S2050において、演出ボタン操作煽り演出表示の実行が決定されなかったと判定されたとき(S2050でNO)、サブCPU340aは、S2040に移行し、煽り演出開始演出用コマンドを生成して、サブRAM340cにセットする。この演出ボタン操作煽り演出開始演出用コマンドにより、通常の操作ボタン演出のない煽り演出を実行させる。
なお、S2040、S2060の処理では、画像制御基板350やランプ制御基板360に指示して、画像表示装置131、音声出力装置132、演出用照明装置134及び演出用駆動装置361を介して設定された煽り演出の実行を開始させる。そして、S2040又はS2060の処理を終えると、サブCPU340aは、この煽り演出開始コマンド受信処理を終了する。
図21、22を用いて、ここで、煽り演出の具体的な演出内容について説明する。図21は、S2040に係る通常の操作ボタン演出のない煽り演出(以下、通常煽り演出ともいう)の一例を示す説明図であり、図22は、S2060に係る操作ボタン演出のある煽り演出(以下、ボタン操作煽り演出ともいう)の一例を示す説明図である。
煽り演出(通常煽り演出及びボタン操作煽り演出)は、画像表示装置131の下部や隅に表示され、画像表示装置131の画面のその他の領域には、演出図柄に係る変動表示等が並行して表示されるようになっており、上記したように、普通図柄の抽選結果が当り(ショート当りかロング当りかは問わず)のとき、あるいは、普通図柄の抽選結果がはずれのときに所定の割合で、普通図柄表示装置118にて普通図柄の変動表示中に、この変動表示の抽選結果が当りになるか否かの演出を行うもので、煽り演出開始コマンドを受信した場合に、サブCPU340aが、この煽り演出開始コマンドを解析した結果に基づいて行うようになっている。なお、煽り演出開始コマンドには、普通図柄抽選で当りかはずれかを示す情報と、当りの場合、ショート当りかロング当りかを示す情報が少なくとも含まれている。
図21、22を参照して、まず、通常煽り演出及びボタン操作煽り演出で共通して行われるルーレット演出について説明する。ルーレット演出は、円形の回転表示体2102と、指針2104とから略ルーレット状に構成され、回転表示体2102の内部は、「ロング当り」「ショート当り」「はずれ」の3種類の表示領域が形成されている。
つまり、「ロング当り」「ショート当り」「はずれ」の3種類の表示領域は、回転表示体2102の内部が、中心から円周に延びる複数の線で8つの略三角形状に区画されて形成され、そのうち2区画は「ロング当り」、3区画は「ショート当り」及び「はずれ」になっている。そして、図21、22に示すように、1つの区画の大きさはそれぞれ相違するように設けられており、この区画の大きさは、例えば、当り図柄乱数の割合(図2参照)等に基づいて決められるようになっている(図示では、「はずれ」が最も大きく、「ロング当り」が最も小さくなっている)。
ルーレット演出は、普通図柄表示装置118で表示される普通図柄の変動表示と同期するように、普通図柄の変動表示中は回転表示体2102が矢印Kの方向に時計回りに回転し、普通図柄の変動表示が停止するのに合わせて回転表示体2102の回転が停止するようになっている。指針2104は、三角状に形成され、その下側の先端が回転表示体2102内部の表示領域に臨んでおり、回転表示体2102が停止したとき、指針2104の先端が示す区画が普通図柄の抽選結果を表すようになっている。
つまり、指針2104は、回転表示体2102が停止したとき、普通図柄表示装置118における普通図柄の抽選結果と一致する回転表示体2102内の区画を示すように構成されており、すなわち、サブCPU340aが受信した煽り演出開始コマンドを解析した結果、煽り演出開始コマンドの設定情報の中に、はずれを示す情報があれば指針2104は「はずれ」を示し、ロング当りを示す情報があれば指針2104は「ロング当り」を示し、ショート当りを示す情報があれば指針2104は「ショート当り」を示すようになっている。なお、回転表示体2102の回転は、回転始動時は高速回転とし、停止が近づくにつれて徐々に低速回転にするとよい。
しかして、通常煽り演出では、このルーレット演出のみが普通図柄の変動表示と同期するように行われる構成であるのに対し、一方のボタン操作煽り演出では、ルーレット演出か行われる前、あるいはルーレット演出が行われている途中で、図22に示すように、遊技者に第1演出ボタン135又は第2演出ボタン136を操作させる操作ボタン演出が行われる構成となっている。
図22を参照して、具体的に、このボタン操作煽り演出における操作ボタン演出では、画像表示装置131の画面の右隅領域にルーレット演出と、このルーレット演出に隣接するように画面の下部領域に所定のキャラクタ(図示では、動物の狸をデフォルメした「たぬ吉」をモチーフとしたキャラクタ)と、このたぬ吉に隣接するように画面の下部領域に、3つのシンボル「A」「B」「C」が表示されるようになっている。そして、これらののシンボル「A」「B」「C」の表示の近傍に、「どれか1つを選べ!」という文字が、たぬ吉が喋っているように吹き出し内に表示される。なお、この場合、音声出力装置132のスピーカから同じ「どれか1つを選べ!」という音声を出力するようにしてもよい。
この操作ボタン演出を行うことにより、ボタン操作煽り演出では、第1演出ボタン135(決定ボタン)及び第2演出ボタン136(選択ボタン)を操作させて、3つのシンボル「A」「B」「C」の中から何れかを選択決定するよう、遊技者に促す。これにより、遊技者は、選択ボタンである第2演出ボタン136を操作してシンボル「A」「B」「C」の中から何れかを選択した後、決定ボタンである第1演出ボタン135を操作して、第2演出ボタン136で選択したシンボルを確定するようになる。なお、操作ボタン演出は、上記した態様に限らず、様々な態様が考えられ、例えば、シンボルは3つに限定されることなく、2つや4つ以上あってもよい。
そして、後に詳述するが、このボタン操作煽り演出において遊技者が演出ボタン135、136を操作したか否かに基づいて、第2始動入賞装置(電チュー)115に遊技球が入賞して特別図柄の抽選結果が大当りになるか否かの期待度を示唆する期待度示唆演出の期待度が変化するようになっている。なお、このボタン操作煽り演出では、遊技者が選択したシンボルに応じて回転表示体2102の内容、つまり「はずれ」「ショート当り」及び「ロング当り」の割合(表示領域)を変更するような演出を行ってもよい。
図17に戻って、S1714の煽り演出開始コマンド受信処理を終えると、又は、S1712において煽り演出開始コマンドを受信していない場合(S1712でNO)、サブCPU340aは、S1716に移行して、図7の普通図柄処理のS756でセットされた煽り演出終了コマンドを受信したか否かを判定する。そして、煽り演出終了コマンドを受信した場合(S1716でYES)、サブCPU340aは、S1718に移行して、画像制御基板350やランプ制御基板360に指示するための煽り演出終了演出用コマンドをサブRAM340cにセットして、画像表示装置131、音声出力装置132、演出用照明装置134及び演出用駆動装置361による煽り演出の実行を終了させる。
そして、S1718の処理を終えると、又は、S1716において煽り演出終了コマンドを受信していない場合(S1716でNO)、サブCPU340aは、S1724に移行して、図9の特別図柄処理のS940でセットされた変動演出開始コマンドを受信したか否かを判定する。そして、変動演出開始コマンドを受信していると判定された場合(S1724でYES)、サブCPU340aは、S1730に移行して、遊技状態演出選択処理を実行する。以下、図23を用いて、S1730で行われる遊技状態演出選択処理の内容について説明する。図23は、演出制御基板340のサブCPU340aによって行われる遊技状態演出選択処理(S1730)を示すフローチャートである。
図23を参照して、サブCPU340aは、まずS2300において、S1724で受信した変動演出開始コマンドを解析する。そして、サブCPU340aは、S2310に移行し、変動演出開始コマンドの解析結果に基づいて、遊技状態が時短であるか否かを判定する。なお、変動演出開始コマンドには、遊技状態に関する情報(遊技状態が時短/高確率になっているか否かに関する情報)が含まれている。
S2310において、遊技状態が時短であると判定された場合(S2310でYES)、サブCPU340aは、S2320に移行し、S2310と同様に変動演出開始コマンドの解析結果に基づいて、遊技状態が高確率であるか否かを判定する。そして、S2320において、遊技状態が高確率であると判定された場合(S2320でYES)、つまり遊技状態が時短及び高確率であると判定された場合には、サブCPU340aは、S2330に移行し、画像制御基板350やランプ制御基板360に指示するための時短/高確遊技演出コマンドをサブRAM340cにセットして、画像表示装置131、音声出力装置132、演出用照明装置134及び演出用駆動装置361を、遊技状態が時短及び高確率になっているときの所定の演出態様に制御させる。
一方、S2320において、遊技状態が高確率でないと判定された場合(S2320でNO)、つまり遊技状態が時短のみであると判定された場合には、サブCPU340aは、S2340に移行し、画像制御基板350やランプ制御基板360に指示するための時短遊技演出コマンドをサブRAM340cにセットして、画像表示装置131、音声出力装置132、演出用照明装置134及び演出用駆動装置361を、遊技状態が時短になっているときの所定の演出態様に制御させる。
また、S2310において、遊技状態が時短でないと判定された場合(S2310でNO)、つまり遊技状態が時短及び高確率ではない、通常の遊技状態や高確率のみの遊技状態であると判定された場合には、サブCPU340aは、S2350に移行し、画像制御基板350やランプ制御基板360に指示するための通常遊技演出コマンドをサブRAM340cにセットして、画像表示装置131、音声出力装置132、演出用照明装置134及び演出用駆動装置361を、遊技状態が通常(又は潜確)になっているときの所定の演出態様に制御させる。
上記の説明から明らかなように、この遊技状態演出選択処理では、遊技状態が高確率のみになっている場合には、画像表示装置131、音声出力装置132、演出用照明装置134及び演出用駆動装置361では、遊技状態が通常になっているときと同様な演出が行われる。これにより、確変2R大当り遊技終了後の高確率を潜伏させることができる。そして、S2330、S2340又はS2350の処理を終えると、サブCPU340aは、この遊技状態演出選択処理を終了する。
図17に戻って、S1730の遊技状態演出選択処理を終了すると、サブCPU340aは、S1740に移行し、変動演出選択処理を実行する。以下、図24を用いて、S1740で行われる変動演出選択処理の内容について説明する。図24は、演出制御基板340のサブCPU340aによって行われる変動演出選択処理(S1740)を示すフローチャートである。
図24を参照して、サブCPU340aは、まずS2400において、デモフラグがオンに設定されているか否かを判定する(図18のS1830参照)。そして、デモフラグがオンに設定されていると判定された場合(S2400でYES)、つまり遊技機100は待機状態であって客待ち用のデモ演出を実行している場合、サブCPU340aは、S2402に移行して、デモフラグをオフに設定し、次にS2404に移行して、画像制御基板350やランプ制御基板360に指示するためのデモ演出終了コマンドをサブRAM340cにセットして、画像表示装置131や音声出力装置132等にデモ演出の実行を終了させる。
つまり変動演出選択処理では、変動演出開始コマンドを受信すると、これから大当り抽選に係る演出図柄の変動演出を実行するため、遊技機100が待機状態であって客待ち用のデモ演出を実行している場合、この実行していたデモ演出を終了させる。そして、S2404の処理を終えると、又は、S2400においてデモフラグがオンに設定されていないと判定された場合(S2400でNO)、サブCPU340aは、S2410に移行して変動演出開始コマンドを解析し、次に、S2411に移行してステージ抽選処理を実行する。以下、図25を用いて、S2411で行われるステージ抽選処理の内容について説明する。図25は、演出制御基板340のサブCPU340aによって行われるステージ抽選処理(S2411)を示すフローチャートである。
図25を参照して、サブCPU340aは、まずS2500において、S2410における変動演出開始コマンドの解析結果に基づいて、遊技状態が時短であるか否かを判定する。そして、S2500において、遊技状態が時短であると判定された場合(S2500でYES)、サブCPU340aは、S2502に移行し、ここでステージフラグに「1」をセットし、次にS2504に移行し、ステージ継続回数値Mに「0」を代入する。なお、ステージフラグは、後述するが、現在の画像表示装置131の画面に設定されて滞在している演出ステージを示すフラグである。
図26、27を用いて、ここで、第1始動入賞装置112又は電チュー115に遊技球が入賞して大当りの抽選に係る特別図柄の変動表示が行われる場合に、画像表示装置131の画面に設定される演出ステージについて説明する。図26は、演出ステージの種別やその内容の一例を示した説明図であり、図27は、画像表示装置131の画面に設定された各種演出ステージの具体的な表示の一例を示した説明図である。
図26を参照して、本実施形態における遊技機100の演出ステージは、図の「ステージ名」に示すように15種類が設けられており、この15種類の演出ステージは、「通常A」「通常B」「横スクロールA」「横スクロールB」「5ラインA」「5ラインB」「潜確」「たぬ吉モード」「玉ちゃんモード」「ミッションモード」「テニスゾーン」「野球ゾーン」「サッカーゾーン」「水泳ゾーン」「陸上ゾーン」で構成されている。
「通常A」は、ステージフラグに「1」がセットされているときに設定される演出ステージであって、特別図柄と同期して変動表示する演出図柄の背景(特徴)として「山」の風景が画像表示装置131の画面に設定されるようになっている(図27(a)参照)。「通常A」は、図26の「ステージ継続」に示すように、設定されてからステージ継続回数値Mが「50」になるまで、又は、遊技状態が時短中は滞在するようになっている。ここで、ステージ継続回数値Mは、特別図柄(演出図柄)の変動回数を示す数値であって、つまり、演出ステージとしての「通常A」は、画像表示装置131の画面に設定されてから、特別図柄(演出図柄)の変動回数が最大で50(ステージ継続回数値M)になるまでの期間、又は、遊技状態が時短の期間は継続して滞在するように構成されている。なお、「通常A」が設定されるときの契機は、図26に示すように、ステージ抽選で当選(抽選確率20%)したとき(後述するステージ抽選処理のS2542)、強制設定(デフォルト)として遊技機100の電源投入後(初期化後)若しくは大当り(通常8R、確変16R大当り)図柄停止後(後述する変動演出終了処理のS3452)、又は、演出ステージが「通常B」のときのデモ演出画面中に演出ボタン135、136にて選択されたとき(後述する演出ボタン処理のS3510)である。
「通常B」は、ステージフラグに「2」がセットされているときに設定される演出ステージであって、演出図柄の背景(特徴)として「海」の風景が設定されるようになっている(図27(b)参照)。「通常B」は、設定されてからステージ継続回数値Mが「50」になるまで滞在するようになっており、つまり、演出ステージとしての「通常B」は、画像表示装置131の画面に設定されてから、特別図柄(演出図柄)の変動回数が最大で50になるまでの期間は継続して滞在するように構成されている。なお、「通常B」が設定されるときの契機は、ステージ抽選で当選(抽選確率15%)したとき(後述するステージ抽選処理のS2542)、強制設定(デフォルト)として小当りに基づく後述の潜確ステージの終了後(後述するステージ抽選処理のS2516)、又は、演出ステージが「通常A」のときのデモ演出画面中に演出ボタン135、136にて選択されたとき(後述する演出ボタン処理のS3520)である。
「横スクロールA」は、ステージフラグに「3」がセットされているときに設定される演出ステージであって、演出図柄の背景(特徴)として「山」の風景が設定されると共に、演出図柄が通常の縦スクロールに代わって横スクロールで変動表示されるようになっている(図27(c)参照)。「横スクロールA」は、設定されてからステージ継続回数値Mが「50」になるまで滞在するようになっており、つまり、演出ステージとしての「横スクロールA」は、画像表示装置131の画面に設定されてから、特別図柄(演出図柄)の変動回数が最大で50になるまでの期間は継続して滞在するように構成されている。なお、「横スクロールA」が設定されるときの契機は、ステージ抽選で当選(抽選確率8%)したとき(後述するステージ抽選処理のS2542)である。
「横スクロールB」は、ステージフラグに「4」がセットされているときに設定される演出ステージであって、演出図柄の背景(特徴)として「海」の風景が設定されると共に、演出図柄が通常の縦スクロールに代わって横スクロールで変動表示されるようになっている(図27(d)参照)。「横スクロールB」は、設定されてからステージ継続回数値Mが「50」になるまで滞在するようになっており、つまり、演出ステージとしての「横スクロールB」は、画像表示装置131の画面に設定されてから、特別図柄(演出図柄)の変動回数が最大で50になるまでの期間は継続して滞在するように構成されている。なお、「横スクロールB」が設定されるときの契機は、ステージ抽選で当選(抽選確率7%)したとき(後述するステージ抽選処理のS2542)である。
「5ラインA」は、ステージフラグに「5」がセットされているときに設定される演出ステージであって、演出図柄の背景(特徴)として「山」の風景が設定されると共に、演出図柄の大当りラインが通常の1ラインに代わって5ライン(横3ラインと斜2ライン)に増加して表示されるようになっている(図27(e)参照)。「5ラインA」は、設定されてからステージ継続回数値Mが「50」になるまで滞在するようになっており、つまり、演出ステージとしての「5ラインA」は、画像表示装置131の画面に設定されてから、特別図柄(演出図柄)の変動回数が最大で50になるまでの期間は継続して滞在するように構成されている。なお、「5ラインA」が設定されるときの契機は、ステージ抽選で当選(抽選確率5%)したとき(後述するステージ抽選処理のS2542)である。
「5ラインB」は、ステージフラグに「6」がセットされているときに設定される演出ステージであって、演出図柄の背景(特徴)として「海」の風景が設定されると共に、演出図柄の大当りラインが通常の1ラインに代わって5ライン(縦3ラインと斜2ライン)に増加して表示されるようになっている(図27(f)参照)。「5ラインB」は、設定されてからステージ継続回数値Mが「50」になるまで滞在するようになっており、つまり、演出ステージとしての「5ラインB」は、画像表示装置131の画面に設定されてから、特別図柄(演出図柄)の変動回数が最大で50になるまでの期間は継続して滞在するように構成されている。なお、「5ラインB」が設定されるときの契機は、ステージ抽選で当選(抽選確率5%)したとき(後述するステージ抽選処理のS2542)である。
「潜確」は、ステージフラグに「7」がセットされているときに設定される演出ステージであって、演出図柄の背景(特徴)として「専用背景(図示省略)」が設定されるようになっている(図27(g)参照)。そして、「潜確」が設定されているときは、遊技状態が時短になっていないにも拘わらず大当り確率が高確率になっている、いわゆる「潜伏確変」を示唆するようになっている。なお、「潜確」が設定されるときの契機は、小当り又は確変2R大当り図柄停止後(後述する変動演出終了処理のS3342)であり、小当りに基づいて設定されたときは、当該設定からステージ継続回数値Mが「30」になるまで、すなわち特別図柄(演出図柄)の変動回数が最大で30になるまでの期間、継続して滞在するようになっており、一方確変2R大当りに基づいて設定されたときは、当該設定から次の大当りまで、すなわち特別図柄(演出図柄)の変動回数に関係なく滞在するようになっている。つまり、演出ステージとしての「潜確」は、設定されるときの契機が小当りと確変2R大当りとで、滞在期間が相違するようになっている。
「たぬ吉モード」は、ステージフラグに「8」がセットされているときに設定される演出ステージであって、演出図柄の背景(特徴)として「専用背景(図示省略)」が設定されると共に、演出中にキャラクタとして上記の動物の狸をデフォルメした「たぬ吉」が頻繁に出現して当該演出を盛り上げるようになっている(図27(h)参照)。「たぬ吉モード」は、設定されてからステージ継続回数値Mが「50」になるまで滞在するようになっており、つまり、演出ステージとしての「たぬ吉モード」は、画像表示装置131の画面に設定されてから、特別図柄(演出図柄)の変動回数が最大で50になるまでの期間は継続して滞在するように構成されている。なお、「たぬ吉モード」が設定されるときの契機は、ステージ抽選で当選(抽選確率5%)したとき(後述するステージ抽選処理のS2542)である。
「玉ちゃんモード」は、ステージフラグに「9」がセットされているときに設定される演出ステージであって、演出図柄の背景(特徴)として「専用背景(図示省略)」が設定されると共に、演出中にキャラクタとして玉を持った人間の女の子をデフォルメした「玉ちゃん」が頻繁に出現して当該演出を盛り上げるようになっている(図27(i)参照)。「玉ちゃんモード」は、設定されてからステージ継続回数値Mが「50」になるまで滞在するようになっており、つまり、演出ステージとしての「玉ちゃんモード」は、画像表示装置131の画面に設定されてから、特別図柄(演出図柄)の変動回数が最大で50になるまでの期間は継続して滞在するように構成されている。なお、「玉ちゃんモード」が設定されるときの契機は、ステージ抽選で当選(抽選確率5%)したとき(後述するステージ抽選処理のS2542)である。
「ミッションモード」は、ステージフラグに「10」がセットされているときに設定される演出ステージであって、演出図柄の背景(特徴)として「専用背景(図示省略)」が設定されると共に、遊技者に所定の指令(ミッション)が発せられるようになっている(図27(j)参照、図示では、一例として「緊急指令!今から5分以内に「7」でリーチをかけよ!」というミッショが、残余時間(3:25)と共に画像表示装置131の画面に表示された状態を示しており、このミッションをクリアすると遊技者に有利な遊技状態(例えば大当り)となる)。そして、演出ステージとしての「ミッションモード」は、設定されてから最大で5分が経過するまでの期間は継続して滞在するように構成されている。なお、「ミッションモード」が設定されるときの契機は、ステージ抽選で当選(抽選確率5%)したとき(後述するステージ抽選処理のS2542)である。
「テニスゾーン」は、ステージフラグに「11」がセットされているときに設定される演出ステージであって、演出図柄の背景(特徴)として「テニス」をモチーフにした場面、演出が設定されるようになっている(図27(l)参照)。「テニスゾーン」は、設定されてからステージ継続回数値Mが「50」になるまで滞在するようになっており、つまり、演出ステージとしての「テニスゾーン」は、画像表示装置131の画面に設定されてから、特別図柄(演出図柄)の変動回数が最大で50になるまでの期間は継続して滞在するように構成されている。なお、「テニスゾーン」が設定されるときの契機は、ステージ抽選で当選(抽選確率5%)したとき(後述するステージ抽選処理のS2542)である。
「野球ゾーン」は、ステージフラグに「12」がセットされているときに設定される演出ステージであって、演出図柄の背景(特徴)として「野球」をモチーフにした場面、演出が設定されるようになっている(図27(l)参照)。「野球ゾーン」は、設定されてからステージ継続回数値Mが「50」になるまで滞在するようになっており、つまり、演出ステージとしての「野球ゾーン」は、画像表示装置131の画面に設定されてから、特別図柄(演出図柄)の変動回数が最大で50になるまでの期間は継続して滞在するように構成されている。なお、「野球ゾーン」が設定されるときの契機は、ステージ抽選で当選(抽選確率5%)したとき(後述するステージ抽選処理のS2542)である。
「サッカーゾーン」は、ステージフラグに「13」がセットされているときに設定される演出ステージであって、演出図柄の背景(特徴)として「サッカー」をモチーフにした場面、演出が設定されるようになっている(図27(m)参照)。「サッカーゾーン」は、設定されてからステージ継続回数値Mが「50」になるまで滞在するようになっており、つまり、演出ステージとしての「サッカーゾーン」は、画像表示装置131の画面に設定されてから、特別図柄(演出図柄)の変動回数が最大で50になるまでの期間は継続して滞在するように構成されている。なお、「サッカーゾーン」が設定されるときの契機は、ステージ抽選で当選(抽選確率5%)したとき(後述するステージ抽選処理のS2542)である。
「水泳ゾーン」は、ステージフラグに「14」がセットされているときに設定される演出ステージであって、演出図柄の背景(特徴)として「水泳」をモチーフにした場面、演出が設定されるようになっている(図27(n)参照)。「水泳ゾーン」は、設定されてからステージ継続回数値Mが「50」になるまで滞在するようになっており、つまり、演出ステージとしての「水泳ゾーン」は、画像表示装置131の画面に設定されてから、特別図柄(演出図柄)の変動回数が最大で50になるまでの期間は継続して滞在するように構成されている。なお、「水泳ゾーン」が設定されるときの契機は、ステージ抽選で当選(抽選確率5%)したとき(後述するステージ抽選処理のS2542)である。
「陸上ゾーン」は、ステージフラグに「15」がセットされているときに設定される演出ステージであって、演出図柄の背景(特徴)として「陸上」をモチーフにした場面、演出が設定されるようになっている(図27(o)参照)。「陸上ゾーン」は、設定されてからステージ継続回数値Mが「50」になるまで滞在するようになっており、つまり、演出ステージとしての「陸上ゾーン」は、画像表示装置131の画面に設定されてから、特別図柄(演出図柄)の変動回数が最大で50になるまでの期間は継続して滞在するように構成されている。なお、「陸上ゾーン」が設定されるときの契機は、ステージ抽選で当選(抽選確率5%)したとき(後述するステージ抽選処理のS2542)である。
また、後に詳述するが、第2始動入賞装置(電チュー)115への遊技球の入賞に基づいて行われる特別図柄の抽選結果が大当りになるか否かの期待度を示唆する期待度示唆演出(図26では期待度報知演出と記載)は、これら「通常A」〜「陸上ゾーン」の各演出ステージに関連付けられ、現在滞在している演出ステージが何れの演出ステージかによって、その期待度が変化可能に構成されている。そして、図26右端に示すように、期待度示唆演出(期待度報知演出)の期待度は、「通常A」から「陸上ゾーン」に向かうにつれて高くなるように構成されている。
なお、図27(a)〜(i)、(k)〜(o)において、画像表示装置131の画面に記載されている3本の平行状の矢印(縦又は横矢印)は、演出図柄の変動表示(スクロール)を表している。また、演出ステージの種類(ステージ名)、背景(特徴)、ステージ継続(ステージ継続回数値M)、契機(抽選確率)等は、上記に限定されるものではなく、適宜変更や追加が可能である。
図25に戻って、つまり変動演出開始コマンドを解析した結果、S2500において、遊技状態が時短であると判定された場合(S2500でYES)、サブCPU340aは、ステージフラグに「1」をセットし演出ステージとして「通常A」を設定し(S2502)、その設定に伴ってステージ継続回数値Mを「0」にリセットする(S2504)。このS2500〜S2504の処理により、遊技状態が時短中の場合、特別図柄(演出図柄)の変動回数に拘わらず、画像表示装置131の画面には、演出ステージとして強制的に「通常A」が設定される。
そして、サブCPU340aは、S2560に移行して、時短中の演出ステージとして「通常A」を実行するための演出ステージコマンドをサブRAM340cにセットする。なお、S2502、S2504の処理、及び、S2502、S2504に関わって行われるS2560の処理(「通常A」を実行するための演出ステージコマンドセット)は、遊技状態が時短に変更された最初のときに実行され、その後、引き続いて時短が継続するときは、これらの処理はスキップされて、サブCPU340aは、このステージ抽選処理を終了する。
一方、S2500において、遊技状態が時短でないと判定された場合(S2500でNO)、サブCPU340aは、S2510に移行して、ステージフラグに「7」がセットされているか否か、すなわち現在設定されている演出ステージが「潜確」か否かを判定する。そして、ステージフラグに「7」がセットされていると判定された場合(S2510でYES)、サブCPU340aは、S2512に移行して、ステージ継続回数値Mが「30」になっているか否か、つまり演出ステージが「潜確」に設定されてから特別図柄(演出図柄)の変動回数が30回あったか否かを判定する。
S2512において、ステージ継続回数値Mが「30」になっていると判定された場合(S2512でYES)、サブCPU340aは、S2514に移行し、遊技状態が確変になっているか否かを判定する。そして、遊技状態が確変になっていないと判定された場合(S2514でNO)、サブCPU340aは、S2516に移行して、ステージフラグに「2」をセットし演出ステージとして「通常B」を設定する。これにより、演出ステージの設定が「潜確」から「通常B」に切り替わる。そして、サブCPU340aは、S2518に移行して、「通常B」の設定に伴ってステージ継続回数値Mに「0」を代入してステージ継続回数値Mをリセットする。そして、サブCPU340aは、S2560に移行して、画像制御基板350に、演出ステージとして「通常B」を実行するための演出ステージコマンドをサブRAM340cにセットし、その後、このステージ抽選処理を終了する。
一方、S2512において、ステージ継続回数値Mが「30」になっていないと判定された場合(S2512でNO)、つまり演出ステージが「潜確」に設定されてから特別図柄(演出図柄)の変動回数が30回未満の場合、及び、S2514において、遊技状態が確変になっていると判定された場合(S2514でYES)、サブCPU340aは、このステージ抽選処理を終了する。
従って遊技者は、これらS2510〜S2518の処理により、画像表示装置131の画面に演出ステージとして「潜確」が表示されてから、特別図柄(演出図柄)の変動回数が30になった時点で演出ステージが「潜確」のままであれば遊技状態は確変、特別図柄(演出図柄)の変動回数が30になった時点で演出ステージが「潜確」から「通常B」に切り替われば遊技状態は通常(確変ではない)ということが判断可能となり、これにより遊技の趣向が向上する。
一方、S2510において、ステージフラグに「7」がセットされていないと判定された場合(S2510でNO)、すなわち現在設定されている演出ステージが「潜確」でないと判定された場合、サブCPU340aは、S2530に移行して、ステージフラグに「10」がセットされているか否か、すなわち現在設定されている演出ステージが「ミッションモード」か否かを判定する。
そして、ステージフラグに「10」がセットされていると判定された場合(S2530でYES)、サブCPU340aは、S2532に移行して、後述するS2546、S2548でステージフラグに「10」がセットされた時点で5分にセットされて計測が開始されたミッションモードの残余時間Tmが「0」より大きいか否か、つまり、演出ステージとしての「ミッションモード」の実行時間である5分が経過したか否かを判定する。
そして、ミッションモードの残余時間Tmが「0」より小さい場合(S2532でNO)、つまり「ミッションモード」の実行時間である5分が経過した場合、サブCPU340aは、S2534に移行して、ミッションモードの残余時間Tmの計測を停止し、次にS2542に移行する。一方、S2532において、ミッションモードの残余時間Tmが「0」より大きい場合(S2532でYES)、サブCPU340aは、このステージ抽選処理を終了する。
一方、S2530において、ステージフラグに「10」がセットされていないと判定された場合(S2530でNO)、すなわち現在設定されている演出ステージが「ミッションモード」でないと判定された場合、サブCPU340aは、S2540に移行する。そして、この処理で、ステージ継続回数値Mが「50」になっているか否か、つまり演出ステージが、「潜確」及び「ミッションモード」を除く「通常A」「通常B」「横スクロールA」「横スクロールB」「5ラインA」「5ラインB」「たぬ吉モード」「玉ちゃんモード」「テニスゾーン」「野球ゾーン」「サッカーゾーン」「水泳ゾーン」又は「陸上ゾーン」の何れかに設定されてから特別図柄(演出図柄)の変動回数が50回あったか否かを判定する(図23参照)。
S2540において、ステージ継続回数値Mが「50」になっていると判定された場合(S2540でYES)、サブCPU340aは、上記S2534の処理後と同様に、S2542に移行し、ここで乱数等を用いた所定の抽選方法により抽選にて選択したステージフラグ(「潜確」を除く「通常A」「通常B」「横スクロールA」「横スクロールB」「5ラインA」「5ラインB」「たぬ吉モード」「玉ちゃんモード」「ミッションモード」「テニスゾーン」「野球ゾーン」「サッカーゾーン」「水泳ゾーン」又は「陸上ゾーン」の何れか)のステージフラグ(「1」〜「6」、「8」〜「15」の何れか)をセットして演出ステージを設定する。
そして、サブCPU340aは、S2544に移行して、上記S2542にてステージフラグに「10」がセットされたか否か、すなわち上記S2542にて設定された演出ステージが「ミッションモード」か否かを判定する。そして、ステージフラグに「10」がセットされていると判定された場合(S2544でYES)、サブCPU340aは、S2546に移行して、残余時間Tmにミッションモードの実行時間である5分をセットし、次にS2548に移行して、5分にセットされたミッションモードの残余時間Tmの計測を開始する。
そして、サブCPU340aは、S2550に移行して、上記S2542にて選択された演出ステージの設定に伴ってステージ継続回数値Mに「0」を代入してステージ継続回数値Mをリセットする。一方、S2544において、上記S2542にてステージフラグに「10」がセットされていないと判定された場合(S2544でNO)、すなわち上記S2542にて設定された演出ステージが「ミッションモード」でないと判定された場合、サブCPU340aは、S2546及びS2548の処理をスキップしてS2550に移行する。
そして、サブCPU340aは、S2560に移行して、演出ステージとして上記S2542にて選択された演出ステージ(「潜確」を除く「通常A」「通常B」「横スクロールA」「横スクロールB」「5ラインA」「5ラインB」「たぬ吉モード」「玉ちゃんモード」「ミッションモード」「テニスゾーン」「野球ゾーン」「サッカーゾーン」「水泳ゾーン」又は「陸上ゾーン」の何れか)を実行するための演出ステージコマンドをサブRAM340cにセットし、その後、このステージ抽選処理を終了する。なお、S2544でNOの場合、S2550の処理をスキップして直接S2560の処理に移行してもよい。
一方、S2540において、ステージ継続回数値Mが「50」になっていないと判定された場合(S2540でNO)、つまり演出ステージが、「潜確」及び「ミッションモード」を除く「通常A」「通常B」「横スクロールA」「横スクロールB」「5ラインA」「5ラインB」「たぬ吉モード」「玉ちゃんモード」「テニスゾーン」「野球ゾーン」「サッカーゾーン」「水泳ゾーン」又は「陸上ゾーン」の何れかに設定されてから特別図柄(演出図柄)の変動回数が50回未満であると判定された場合、サブCPU340aは、このステージ抽選処理を終了する。
なお、ステージ抽選処理において、上記S2560の処理にてサブRAM340cにセットされる各種の演出ステージコマンドは、後述する出力処理(S480)において、演出制御基板340に送信され、演出制御基板340は、受信した演出ステージコマンドに基づき画像制御基板350及びランプ制御基板360に指示して、画像表示装置131、音声出力装置132、演出用照明装置134及び演出用駆動装置361を、所定の演出ステージに合わせた演出態様に制御する。
図24に戻って、S2411のステージ抽選処理を終えると、サブCPU340aは、S2412に移行して、S2410の変動演出開始コマンドの解析結果に基づいて、今回の演出図柄の変動演出が第2始動入賞装置(電チュー)115(なお、以降の説明では、第2始動入賞装置(電チュー)115を単に「特2」ともいう)への遊技球の入賞に基づいて行われる特2用変動演出か否かを判定する。なお、変動演出開始コマンドには、上記した遊技状態に関する情報(遊技状態が時短/高確率になっているか否かに関する情報)以外にも、特別図柄の停止図柄に係わる情報(つまり、大当り、小当り、はずれか、大当りした場合何れの大当り図柄(通常8R大当り図柄、確変16R大当り図柄、確変2R大当り図柄)で大当りしたか、はずれの場合リーチが有るか否かを示す情報)、特別図柄変動時間(変動パターン)を示す情報、当該変動演出の実行が第1始動入賞装置112又は第2始動入賞装置(電チュー)115の何れに基づくかを示す情報が含まれている。
S2412において、今回の演出図柄の変動演出が第2始動入賞装置(電チュー)115への遊技球の入賞に基づいて行われる特2用変動演出であると判定された場合(S2412でYES)、サブCPU340aは、S2414に移行して、特2変動演出フラグをオンに設定する。なお、この特2変動演出フラグは、特2用変動演出が実行状態(有効期間)であるか否かを示すフラグである。
そして、S2414の処理を終えると、又は、S2412において、今回の演出図柄の変動演出が特2用変動演出でないと判定された場合(S2412でNO)、つまり、今回の演出図柄の変動演出が第1始動入賞装置112(なお、以降の説明では、第1始動入賞装置112を単に「特1」ともいう)への遊技球の入賞に基づいて行われる特1用変動演出であると判定された場合、サブCPU340aは、S2416に移行する。
S2416において、サブCPU340aは、変動演出開始コマンドに含まれている特別図柄変動時間(変動パターン)を示す情報に基づいて、演出図柄の変動演出パターンを選択する。例えば、変動演出開始コマンドにおいて、遊技状態が時短を示す情報を含んでいる場合、短い時間(例えば3秒)が、遊技状態が時短外遊技状態で停止図柄がリーチを示す情報を含んでいる場合、長い時間(例えば30〜90秒)が選択されるように、特別図柄変動時間(変動パターン)の情報が示される。
次に、サブCPU340aは、S2418に移行して、特2変動演出フラグがオンであるか否かを判定する。そして、S2418において、特2変動演出フラグがオンである場合(S2418でYES)、つまり、今回の演出図柄の変動演出が特2用変動演出である場合、サブCPU340aは、S2430に移行して、この特2用変動演出に係る特別図柄の抽選結果が大当りになるか否かの期待度を示唆する期待度示唆演出(以後、期待度報知演出ともいう)を設定するための期待度報知演出設定処理を実行する。以下、図28を用いて、S2430で行われる期待度報知演出設定処理の内容について説明する。図28は、演出制御基板340のサブCPU340aによって行われる期待度報知演出設定処理(S2430)を示すフローチャートである。
図28を参照して、サブCPU340aは、まずS2800において、上記S2410の変動演出開始コマンドの解析結果により、今回の演出図柄の特2用変動演出が行われるときの遊技状態が時短であるか否かを判定する。そして、S2800において、遊技状態が時短であると判定された場合(S2800でYES)、サブCPU340aは、この期待度報知演出設定処理を終了する。つまり、遊技状態が時短の場合には、期待度報知演出設定処理におけるS2810以降の実質的な処理は行われることはない。
一方、S2800において、遊技状態が時短でないと判定された場合(S2800でNO)、サブCPU340aは、S2810に移行して、ここで乱数等を用いた所定の抽選方法により抽選にて選択した期待度演出フラグをセットして、この期待度演出フラグに対応する期待度報知演出を設定する。
図30、31を用いて、ここで、特2用変動演出が行われる場合に設定される期待度報知演出について説明する。図30は、期待度報知演出の種別やその内容の一例を示した説明図であり、図31は、画像表示装置131の画面に設定された各期待度報知演出の具体的な表示の一例を示した説明図である。
図30、31を参照して、本実施形態における遊技機100の期待度報知演出は、両図に示すように5種類が設けられており、この5種類の期待度報知演出は、「保留表示の色彩・形状変化」「パーセント表示」「擬似連」「文字変化」「群変化」で構成されている。
「保留表示の色彩・形状変化」は、上記した期待度演出フラグに「1」がセットされているときに設定される期待度報知演出(保留先読み表示)であって、図31(a)に示すように、特2用変動演出が行われる画像表示装置131の画面に表示される保留画像が大当りの期待度によって先読予告態様に変化する演出である。そして、画像表示装置131の画面下部において、左に表示されているのが特2に係る保留表示(図示では一例として4個)であり、右に表示されているのが特1に係る保留表示(図示では一例として2個)である。なお、「保留表示の色彩・形状変化」が設定されるときの契機は、図30に示すように、期待度報知演出の選択抽選で当選(抽選確率20%)したとき(上記の期待度報知演出設定処理のS2810)である。
図31(a)に示すように、保留変化期待度報知演出は、形状変化と色彩変化の2種類があり、例えば、形状変化としては、「○」「△」「□」「◇」「☆」の5形状が、色彩変化としては、「青」「緑」「赤」「金」「ゼブラ」の5色が、それぞれ設けられている。そして形状変化及び色彩変化において、「○」「青」は期待度が最も小さく、「△」「緑」、「□」「赤」、「◇」「金」の順に期待度が大きくなり、「☆」「ゼブラ」は最も期待度が大きい保留表示として構成されている。なお、図31(a)では、保留変化期待度報知演出として、特2保留表示は左から順に「赤□」「青○」「金☆」「緑○」が、特1保留表示は右から順に「緑△」「青○」が表示された例が示されている。
従って、画像表示装置131において保留変化期待度報知演出が行われることによって、遊技者に、後に実行される当該保留表示に対応する特1、特2用変動演出に係る特別図柄の抽選結果が大当りになるか否かの期待度を示唆することが可能となる。なお、後に詳述するが、上記した特1、特2保留表示は、期待度演出フラグに「1」がセットされる前から存在しているもの(特2保留表示の蓋然性が高い)と、期待度演出フラグに「1」がセットされた後(つまり、当該特2用変動演出が行われている期間)に発生したもの(特1保留表示の蓋然性が高い)があり、前者の保留表示と後者の保留表示とでは、保留変化期待度報知演出の設定による色彩・形状変化のタイミングが相違するようになっている。
「パーセント表示」は、上記した期待度演出フラグに「2」がセットされているときに設定される期待度報知演出であって、図31(b)に示すように、特2用変動演出が行われる画像表示装置131の画面に表示されるパーセント表示が大当りの期待度によって変化する演出である。なお、「パーセント表示」が設定されるときの契機は、図30に示すように、期待度報知演出の選択抽選で当選(抽選確率20%)したとき(上記の期待度報知演出設定処理のS2810)である。
図31(b)に示すように、パーセント表示期待度報知演出は、そのパーセント表示が、例えば「0%」〜「100%」の範囲で設けられている。そして、「0%」は期待度が最も小さいパーセント表示であり、「100%」に近づくにつれて(「250%」「50%」「75%」の順に)期待度が大きくなり、「100%」は最も期待度が大きいパーセント表示として構成されている。なお、図31(b)では、パーセント表示期待度報知演出として「25%」が表示された例が示されている。従って、画像表示装置131においてパーセント表示期待度報知演出が行われることによって、遊技者に、現在実行さていれる特2用変動演出に係る特別図柄の抽選結果が大当りになるか否かの期待度を示唆することが可能となる。
「擬似連」は、上記した期待度演出フラグに「3」がセットされているときに設定される期待度報知演出であって、図31(c)に示すように、特2用変動演出が行われる画像表示装置131の画面に表示される擬似連回数が大当りの期待度によって変化する演出である。「擬似連」とは、特2用変動演出の一形態であって、演出図柄の変動表示を抽選が確定したように一旦擬似停止させ(演出図柄が上下に2、3コマ揺動している状態)、その後再び演出図柄の変動表示を行う態様を複数回繰り返すことをいう(その繰り返し回数を擬似連回数という)。なお、「擬似連」が設定されるときの契機は、図30に示すように、期待度報知演出の選択抽選で当選(抽選確率20%)したとき(上記の期待度報知演出設定処理のS2810)である。
図31(c)に示すように、擬似連期待度報知演出は、その擬似連回数が、例えば「1回」〜「5回」の範囲で設けられている。そして、「1回」は期待度が最も小さい擬似連回数であり、「2回」「3回」「4回」の擬似連回数の順に期待度が大きくなり、「5回」は最も期待度が大きい擬似連回数として構成されている。なお、図31(c)では、擬似連期待度報知演出として「2回」が表示された例が示されている。従って、画像表示装置131において擬似連期待度報知演出が行われることによって、遊技者に、現在実行さていれる特2用変動演出に係る特別図柄の抽選結果が大当りになるか否かの期待度を示唆することが可能となる。
「文字変化」は、上記した期待度演出フラグに「4」がセットされているときに設定される期待度報知演出であって、図31(d)に示すように、特2用変動演出が行われる画像表示装置131の画面に表示される文字表示が大当りの期待度によって変化する演出である。なお、「文字変化」が設定されるときの契機は、図30に示すように、期待度報知演出の選択抽選で当選(抽選確率20%)したとき(上記の期待度報知演出設定処理のS2810)である。
図31(d)に示すように、文字変化期待度報知演出は、その文字表示が、例えば「…」「熱いかも」「熱いよ」「激熱」「神熱」の5文字で設けられている。そして、「…」は期待度が最も小さい文字表示であり、「熱いかも」「熱いよ」「激熱」の文字表示の順に期待度が大きくなり、「神熱」は最も期待度が大きい文字表示として構成されている。なお、図31(d)では、文字変化期待度報知演出として「激熱」が表示された例が示されている。従って、画像表示装置131において文字変化期待度報知演出が行われることによって、遊技者に、現在実行さていれる特2用変動演出に係る特別図柄の抽選結果が大当りになるか否かの期待度を示唆することが可能となる。
「群変化」は、上記した期待度演出フラグに「5」がセットされているときに設定される期待度報知演出であって、図31(e)に示すように、特2用変動演出が行われる画像表示装置131の画面に表示される群表示(図31(e)の横矢印方向に大群が画面を右から左に横切る表示)が大当りの期待度によって変化する演出である。なお、「群変化」が設定されるときの契機は、図30に示すように、期待度報知演出の選択抽選で当選(抽選確率20%)したとき(上記の期待度報知演出設定処理のS2810)である。
図31(e)に示すように、群変化期待度報知演出は、その群表示が、例えば「魚」「犬」「熊」「象」「ゼブラ」の5種類で設けられている。そして、「魚」は期待度が最も小さい群表示であり、「犬」「熊」「象」の群表示の順に期待度が大きくなり、「ゼブラ」は最も期待度が大きい群表示として構成されている。なお、図31(e)では、群変化期待度報知演出として「魚」が表示された例が示されている。従って、画像表示装置131において群変化期待度報知演出が行われることによって、遊技者に、現在実行さていれる特2用変動演出に係る特別図柄の抽選結果が大当りになるか否かの期待度を示唆することが可能となる。
なお、図31(a)〜(e)において、画像表示装置131の画面に記載されている3本の平行状の縦矢印は、演出図柄の変動表示(スクロール)を表している。また、期待度報知演出は、上記に限定されるものではなく、適宜変更や追加が可能である。
図28に戻って、S2810の処理を終えると、サブCPU340aは、S2830に移行して、上記したステージ抽選処理(図25)により設定されている現在のステージフラグを参照する。すなわち、現在の画像表示装置131の画面に設定されて滞在している演出ステージ(図26)が何れの演出ステージであるかを判定する。そして、S2840に移行して、サブCPU340aは、ここで上記S2830で参照したステージフラグに基づいて、現在の画像表示装置131の画面に設定されて滞在している演出ステージに応じた期待度報知演出(上記S2810でセットされた期待度演出フラグに対応する期待度報知演出)を設定する。そして、S2850に移行して、サブCPU340aは、上記S2840で設定された期待度報知演出を実行させるための期待度報知演出コマンドをサブRAM340cにセットし、その後、この期待度報知演出設定処理を終了する。
図29を用いて、ここで、主制御基板310から保留増加コマンド(第1保留数増加コマンド又は第2保留数増加コマンド)を受信したときに実行される上記の保留先読み処理(図19)において、期待度演出フラグに「1」がセットされていることを条件として実行されるS1910の保留先読み表示設定処理の内容について説明する。図29は、演出制御基板340のサブCPU340aによって行われる保留先読み表示設定処理(S1910)を示すフローチャートである。
図29を参照して、サブCPU340aは、まずS2900において、上記した期待度報知演出設定処理(図28)のS2830と同様に、ステージフラグを参照して、現在の画像表示装置131の画面に設定されて滞在している演出ステージを判定する。そして、S2910に移行して、サブCPU340aは、上記S2900で参照したステージフラグに基づいて、現在の画像表示装置131の画面に設定されて滞在している演出ステージに応じた期待度報知演出を設定する。
このS2910では、期待度演出フラグに「1」がセットされていることから、期待度報知演出として保留先読み表示(保留変化期待度報知演出としての「保留表示の色彩・形状変化」、図31(a)参照)が強制的に設定される。そして、S2920に移行して、サブCPU340aは、上記S2910で設定された期待度報知演出(保留先読み表示)を実行させるための期待度報知演出コマンドをサブRAM340cにセットし、その後、保留先読み処理を終了する。
つまり、この保留先読み表示設定処理は、上記した期待度報知演出設定処理(図28)のS2810で期待度演出フラグに「1」がセットされた後(つまり、当該特2用変動演出が行われている期間)に、第1始動入賞装置112又は第2始動入賞装置(電チュー)115に遊技球が入賞して発生した特1、特2に係る保留表示を、その入賞したタイミングで期待度報知演出としての「保留表示の色彩・形状変化」により先読予告態様に変化させる処理である。
すなわち、保留変化期待度報知演出における特1、特2に係る保留表示は、上記S2810で期待度演出フラグに「1」がセットされる前に第1始動入賞装置112又は第2始動入賞装置(電チュー)115に遊技球が入賞して予め存在しているものと、上記S2810で期待度演出フラグに「1」がセットされた後(つまり、当該特2用変動演出が行われている期間)に第1始動入賞装置112又は第2始動入賞装置(電チュー)115に遊技球が入賞して発生するものとがある。そして、これらの保留表示が期待度報知演出としての「保留表示の色彩・形状変化」により先読予告態様に変化するタイミングは、前者の保留表示は、期待度報知演出としての「保留表示の色彩・形状変化」が設定された時点(図28の期待度報知演出設定処理におけるS2830〜S2850)、後者の保留表示は、第1始動入賞装置112又は第2始動入賞装置(電チュー)115に遊技球が入賞した時点(図29の保留先読み表示設定処理)となる。
なお、前者の予め存在している特1、特2に係る保留表示のうち、特2保留表示は、後者の保留表示に準じて第2始動入賞装置(電チュー)115に遊技球が入賞したタイミングで、その時の演出ステージのステージフラグを参照することにより、保留表示の色彩・形状を先読予告態様に変化させるようにしてもよい。そして、この場合において、第2始動入賞装置(電チュー)115に遊技球が入賞したタイミングの演出ステージと、この第2始動入賞装置(電チュー)115に遊技球が入賞したことに基づいて行われる特2用変動演出の演出ステージが相違したときは、特2用変動演出の演出ステージに基づいて保留変化期待度報知演出を行うようにすればよい。
図32−1、32−2を用いて、ここで、期待度報知演出設定処理(図28)のS2840及び保留先読み表示設定処理(図29)のS2910で設定される、現在の画像表示装置131の画面に設定されて滞在している演出ステージに応じた期待度報知演出について説明する。図32−1は、期待度報知演出設定処理及び保留先読み表示設定処理におけるS2840及びS2910の説明図であり、図32−2は、一例として演出ステージが「通常A」と「陸上ゾーン」のときの画像表示装置131の画面に表示される期待度報知演出を比較した場合を示した説明図である。
上記S2840で設定される期待度報知演出は、現在設定されているS2810でセットされた期待度演出フラグに対応する期待度報知演出、つまり期待度演出フラグの値が「1」であれば「保留表示の色彩・形状変化」、「2」であれば「パーセント表示」、「3」であれば「擬似連」、「4」であれば「文字変化」、「5」であれば「群変化」の期待度報知演出が行われ、一方、上記S2910で設定される期待度報知演出は、期待度演出フラグの値は「1」であるので「保留表示の色彩・形状変化」の期待度報知演出が行われる。
しかして、このS2840及びS2910で設定される期待度報知演出は、現在の画像表示装置131の画面に設定されて滞在している演出ステージの種類によって、当該期待度報知演出の期待度が変化可能に構成されている。つまり、煽り演出が実行された後等において、ロング開放している電チュー115に遊技球が入賞して特別図柄の大当りの抽選に係る特2用変動演出が画像表示装置131で行われると、この特2用変動演出中に当該特別図柄の抽選結果が大当りになるか否かの期待度を示唆する期待度報知演出が実行され、この実行される期待度報知演出は、同じ種類の期待度報知演出が行われた場合であっても、滞在している演出ステージの種類によってその期待度が異なるように構成されている。
図32−1を参照して、例えばS2840及びS2910において期待度報知演出として「保留表示の色彩変化」を設定する場合、上記したように保留表示の期待度の異なる5色(期待度の小さいものから順に「青」「緑」「赤」「金」「ゼブラ」)の中から、何れかを乱数等を用いた所定の抽選方法により、所定の抽選確率で選択して保留表示の色彩を設定するようになっている。そして、この抽選確率は、図32−1に示すように、例えば滞在している演出ステージが「通常A」のときは、「青」50%、「緑」30%、「赤」10%、「金」7%、「ゼブラ」3%、「陸上ゾーン」のときは、「青」3%、「緑」8%、「赤」11%、「金」31%、「ゼブラ」47%というように、図32−1に示す演出ステージにおいて、上段の「通常A」から下段の「陸上ゾーン」にかけて期待度報知演出における期待度が高くなるように、その抽選確率が設けられている。
そして、この抽選確率は、他の期待度報知演出、すなわち「保留表示の形状変化」における保留表示の5形状(期待度の小さいものから順に「○」「△」「□」「◇」「☆」)、「パーセント表示」における「0%〜100%」のパーセント表示(期待度の小さいものから順に「0%」「25%」「50%」「75%」「100%」)、「擬似連」における「1〜5回」の擬似連回数(期待度の小さいものから順に「1回」「2回」「3回」「4回」「5回」)、「文字変化」における5種類の文字表示(期待度の小さいものから順に「…」「熱いかも」「熱いよ」「激熱」「神熱」)、「群変化」における5種類の群表示(期待度の小さいものから順に「魚」「犬」「熊」「象」「ゼブラ」)についても、同様に、図32−1に示す演出ステージにおいて、上段の「通常A」から下段の「陸上ゾーン」にかけて期待度報知演出における期待度が高くなるように、その抽選確率が設けられている。なお、「保留表示の形状変化」は、「保留表示の色彩変化」と対となって期待度報知演出として設定される。
従って、このように構成される本実施形態の遊技機100においては、図32−2に示すように、例えば、滞在している演出ステージが「通常A」の場合と「陸上ゾーン」の場合とで行われた同じ種類の期待度報知演出を比較すると、滞在している演出ステージが「陸上ゾーン」の場合に行われる期待度報知演出の方が、滞在している演出ステージが「通常A」の場合に行われる期待度報知演出よりも、期待度の高い演出が行われる確率が高くなっている。
なお、図32−2においては、演出ステージが「通常A」の場合、(a)保留変化期待度報知演出は、特2保留表示として左から順に「青○」「青△」「緑○」「青○」、特1保留表示は右から順に「青○」「青○」、(b)パーセント表示期待度報知演出は、パーセント表示として「25%」、(c)擬似連期待度報知演出は、擬似連回数として「1回」、(d)文字変化期待度報知演出は、文字表示として「…」、(e)群変化期待度報知演出は、群表示として「魚」、一方演出ステージが「陸上ゾーン」の場合、(a)保留変化期待度報知演出は、特2保留表示として左から順に「金□」「ゼブラ☆」「金☆」「ゼブラ◇」、特1保留表示は右から順に「ゼブラ☆」「赤◇」、(b)パーセント表示期待度報知演出は、パーセント表示として「75%」、(c)擬似連期待度報知演出は、擬似連回数として「5回」、(d)文字変化期待度報知演出は、文字表示として「神熱」、(e)群変化期待度報知演出は、群表示として「ゼブラ」がそれぞれ一例として表示されている。
以上の説明から明らかなように、つまり図32−1に示す演出ステージにおいて、上段の「通常A」から下段に行くにつれて期待度の高い期待度報知演出が行われる確率が高くなっている。そして、この構成により、上記図26の説明で記載したように、各種の期待度報知演出の期待度は、「通常A」が最も低く、「通常B」「横スクロールA」「横スクロールB」「5ラインA」「5ラインB」「潜確」「たぬ吉モード」「玉ちゃんモード」「ミッションモード」「テニスゾーン」「野球ゾーン」「サッカーゾーン」「水泳ゾーン」になるにつれて高くなり、「陸上ゾーン」が最も高くなる。
すなわち、本実施形態の遊技機100においては、期待度報知演出は、所定の一の演出ステージで行われる場合に比して、所定の他の演出ステージで行われる場合の方が、大当りが発生する期待度の高い演出を行う確率が高く(又は低く)なるように設定される。これにより、遊技者は、滞在している演出ステージの種類によって大当りの期待度が変化する期待度報知演出を十分に楽しむことができ、その結果、遊技の趣向性が向上する。なお、S2840において期待度報知演出を設定する場合、全ての期待度報知演出(保留変化、パーセント表示、擬似連、文字変化、群変化に係る5種類の期待度報知演出)が設定可能であり、S2910では、保留変化期待度報知演出のみが設定されることになる。
図24に戻って、S2430の期待度報知演出設定処理を終えると、サブCPU340aは、S2432に移行して、これから実行する特2用変動演出において遊技者に第1演出ボタン135又は第2演出ボタン136を操作させる操作ボタン演出を実行するか否かを決定する演出ボタン操作特2用変動演出表示抽選処理を行う。この抽選処理は、例えば乱数等を用いた所定の抽選方法により行う。
そして、サブCPU340aは、S2434に移行して、このS2434において演出ボタン操作特2用変動演出表示の実行が決定されたか否かを判定する。そして、S2434において、演出ボタン操作特2用変動演出表示の実行が決定されたと判定されたとき(S2434でYES)、サブCPU340aは、S2436に移行し、S2416で選択された演出図柄の変動演出パターンに基づいて演出ボタン操作演出図柄変動演出開始コマンドを生成して、サブRAM340cにセットする。この演出ボタン操作演出図柄変動演出開始コマンドにより、操作ボタン演出のある演出図柄変動演出(特2用変動演出)を実行させる。すなわち、画像表示装置131には、設定された演出ステージと共に選択された変動演出パターンによる操作ボタン演出のある特2に係る演出図柄の変動表示が開始され、更に、この変動表示中に設定された演出ステージに応じた期待度の期待度報知演出が行われる。
図33を用いて、ここで、操作ボタン演出のある特2用変動演出の具体的な演出内容について説明する。図33は、S2436に係る操作ボタン演出のある特2用変動演出(以下、ボタン操作特2用変動演出ともいう)の一例を示す説明図である。ボタン操作特2用変動演出は、画像表示装置131の画面で第2始動入賞装置(電チュー)115への遊技球の入賞に基づく演出図柄の変動表示が行われている途中で、図33に示すように、遊技者に第1演出ボタン135又は第2演出ボタン136を操作させる操作ボタン演出が行われる構成となっている。
図33を参照して、具体的に、このボタン操作特2用変動演出における操作ボタン演出では、画像表示装置131の画面の右側に所定のキャラクタ(図示では、演出ステージとして通常Aが設定された画面の右側に玉を持った人間の女の子をデフォルメした「玉ちゃん」をモチーフとしたキャラクタ)と、この玉ちゃんに隣接するように画面の略中央領域に、3つのシンボル「A」「B」「C」が表示されるようになっている。そして、これらののシンボル「A」「B」「C」の表示の近傍に、「どれか1つを選べ!」という文字が、玉ちゃんが喋っているように吹き出し内に表示される。なお、この場合、音声出力装置132のスピーカから同じ「どれか1つを選べ!」という音声を出力するようにしてもよい。
この操作ボタン演出を行うことにより、ボタン操作特2用変動演出では、第1演出ボタン135(決定ボタン)及び第2演出ボタン136(選択ボタン)を操作させて、3つのシンボル「A」「B」「C」の中から何れかを選択決定するよう、遊技者に促す。これにより、遊技者は、選択ボタンである第2演出ボタン136を操作してシンボル「A」「B」「C」の中から何れかを選択した後、決定ボタンである第1演出ボタン135を操作して、第2演出ボタン136で選択したシンボルを確定するようになる。なお、操作ボタン演出は、上記した態様に限らず、様々な態様が考えられ、例えば、シンボルは3つに限定されることなく、2つや4つ以上あってもよい。そして、後に詳述するが、このボタン操作特2用変動演出において遊技者が演出ボタン135、136を操作したか否かに基づいて、現在行われている特2用変動演出で行われる大当りの期待度を示唆する期待度報知演出の期待度が変化するようになっている。
図24に戻って、一方、S2434において、演出ボタン操作特2用変動演出表示の実行が決定されなかったと判定されたとき(S2434でNO)、又は、S2418において、特2変動演出フラグがオンでなかった場合(S2418でNO)、つまり、今回の演出図柄の変動演出が特1用変動演出である場合、サブCPU340aは、S2440に移行し、S2116で選択された演出図柄の変動演出パターンに基づいて演出図柄変動演出開始コマンドをセットする。この演出図柄変動演出開始コマンドにより、通常の操作ボタン演出のない演出図柄変動演出(特1又は特2用変動演出)を実行させる。すなわち、画像表示装置131には、設定された演出ステージと共に選択された変動演出パターンによる操作ボタン演出のない通常の特1、特2に係る演出図柄の変動表示が開始され、更に、このうち特2に係る演出図柄の変動表示の場合には、当該変動表示中に設定された演出ステージに応じた期待度の期待度報知演出が行われる。
そして、S2436及びS2440の処理に基づき画像表示装置131の画面上において、設定された演出ステージ上に表示される特1又は特2用変動表示に合わせて、音声出力装置132のスピーカによる音響出力や、演出用照明装置134のランプ、LEDによる発光表示、演出用駆動装置361のギミック109によるギミック演出等が実行される。
S2440の処理を終えると、サブCPU340aは、S2442に移行して、保留数減算処理を実行する。具体的には、サブCPU340aは、変動演出開始コマンドの設定情報に含まれている情報が第1特別図柄抽選結果の判定が実行されたことを示す場合、画像表示装置131に最も早く表示されている第1特別図柄抽選の保留数を示す保留画像(保留アイコン)を消去するために、サブRAM340cに格納されている第1特別図柄抽選の保留数を1減算する。同様に、サブCPU340aは、変動演出開始コマンドの設定情報に含まれている情報が第2特別図柄抽選結果の判定が実行されたことを示す場合、画像表示装置131に最も早く表示されている第2特別図柄抽選の保留数を示す保留画像(保留アイコン)を消去するために、サブRAM340cに格納されている第2特別図柄抽選の保留数を1減算する。
そして、S2444に移行し、サブCPU340aは、上記S2442でサブRAM340cに1減算した保留に対する保留表示を消去すべく、画像制御基板350に指示するための保留消去表示コマンドをサブRAM340cにセットして、画像表示装置131から最も早く表示されていた保留表示(保留アイコン)を消去させる。そして、S2444の処理を終えると、サブCPU340aは、この変動演出選択処理を終了する。
なお、上述した変動演出選択処理では、期待度報知演出は、特2用変動演出を1回実行する毎にその種別を抽選により設定したが(S2810)、これは、一連の特2用変動演出の期間(1回の電チューの開放により入賞した遊技球に基づく特2用変動演出の期間)は、所定の種別の期待度報知演出を継続して実行するようにしてもよい。また更に、遊技者に演出ボタン135、136を操作させる演出は、特2用変動演出のみに発生させるようにしたが、これは、特1用変動演出においても所定条件が成立したことを条件として発生させるようにしてもよい。
図17に戻って、S1740の変動演出選択処理を終了すると、サブCPU340aは、S1745に移行して、期待度報知演出変更処理を実行する。この期待度報知演出変更処理については、図37を用いて後述する。そして、期待度報知演出変更処理を終えると、又は、S1724において変動演出開始コマンドを受信していないと判定された場合(S1724でNO)、サブCPU340aは、S1750に移行して、図9の特別図柄処理のS946でセットされた変動演出停止コマンドを受信したか否かを判定する。そして、変動演出停止コマンドを受信していると判定された場合(S1750でYES)、サブCPU340aは、S1760に移行して、変動演出終了処理を実行する。以下、図34を用いて、S1760で行われる変動演出終了処理の内容について説明する。図34は、演出制御基板340のサブCPU340aによって行われる変動演出終了処理(S1760)を示すフローチャートである。
図34を参照して、サブCPU340aは、まずS3400において、画像制御基板350やランプ制御基板360に指示するための演出図柄変動演出停止コマンドをサブRAM340cにセットして、画像表示装置131に選択した変動演出パターン及び設定された演出ステージによる上記した特1又は特2に係る演出図柄の変動表示を終了させると共に、その演出図柄の変動表示に合わせて音声出力装置132のスピーカや演出用照明装置134のランプやLED、演出用駆動装置361のギミック109による音響出力や発光表示及びギミック演出等を終了させる。
S3400の処理を終えると、サブCPU340aは、S2410に移行して、特2用変動演出が実行状態であるか否かを示す特2変動演出フラグが、オンに設定されているか否かを判定する(図24のS2414参照)。そして、特2変動演出フラグがオンに設定されていると判定された場合(S3410でYES)、サブCPU340aは、S3420に移行して、特2に係る演出図柄の変動表示が終了することに基づいて、特2変動演出フラグをオフに設定する。そして、S3420の処理を終えると、又は、S3410において、特2変動演出フラグがオンに設定されていないと判定された場合(S3410でNO)、サブCPU340aは、S3430に移行する。
S3430において、サブCPU340aは、上記S3400で演出図柄変動演出停止コマンドをセットして特1又は特2に係る演出図柄の変動表示を終了させることに基づき、ステージ継続回数値Mの値を1加算(インクリメント)する。そして、サブCPU340aは、S3440に移行して、S1724で受信した変動演出開始コマンドの解析結果に基づいて今回の演出図柄の変動表示停止に係る特別図柄抽選の判定結果が、小当り又は確変2R大当りであるか否かを判定する。
そして、S3440において、今回の特別図柄抽選の判定結果が小当り又は確変2R大当りである場合(S3440でYES)、サブCPU340aは、S3442に移行し、ステージフラグに「7」をセットし演出ステージとして「潜確」を設定する。そして、サブCPU340aは、S3446に移行して、「潜確」の設定に伴ってステージ継続回数値Mに「0」を代入してステージ継続回数値Mをリセットする。そして、S3446の処理を終えると、サブCPU340aは、この変動演出終了処理を終了する。
一方、S3440において、今回の特別図柄抽選の判定結果が小当り又は確変2R大当りでない場合(S3440でNO)、サブCPU340aは、S3450に移行して、S1724で受信した変動演出開始コマンドの解析結果に基づいて今回の演出図柄の変動表示停止に係る特別図柄抽選の判定結果が、通常8R大当り又は確変16R大当りであるか否かを判定する。
そして、S3450において、今回の特別図柄抽選の判定結果が通常8R大当り又は確変16R大当りである場合(S3450でYES)、サブCPU340aは、S3452に移行し、ステージフラグに「1」をセットし演出ステージとして「通常A」を設定する。そして、サブCPU340aは、S3454に移行して、「通常A」の設定に伴ってステージ継続回数値Mに「0」を代入してステージ継続回数値Mをリセットする。そして、S3454の処理を終えると、サブCPU340aは、この変動演出終了処理を終了する。
図17に戻って、S1760の変動演出終了処理を終了すると、又は、変動演出停止コマンドを受信していないと判定された場合(S1750でNO)、サブCPU340aは、S1770に移行して、図12の停止中処理のS1252でセットされたオープニングコマンドを受信したか否かを判定する。そして、オープニングコマンドを受信していると判定された場合(S1770でYES)、サブCPU340aは、S1772に移行して、画像制御基板350やランプ制御基板360に指示するためのオープニング演出コマンドをサブRAM340cにセットして、画像表示装置131、音声出力装置132、演出用照明装置134及び演出用駆動装置361を介して大当り遊技のオープニング演出を実行させる。具体的に、この大当り遊技のオープニング演出は、画像表示装置131に大当り遊技のオープニング画像が演出表示されると共に、その演出表示に合わせてスピーカやランプ、LED及びギミック109による音響出力や発光表示及びギミック演出等が実行される。
S1772の処理を終えると、又は、S1770においてオープニングコマンドを受信していないと判定された場合(S1770でNO)、サブCPU340aは、S1774に移行して、図13の大入賞装置処理のS1315でセットされた大当り演出コマンドを受信したか否かを判定する。そして、大当り演出コマンドを受信していると判定された場合(S1774でYES)、サブCPU340aは、S1776に移行して、画像制御基板350やランプ制御基板360に指示するための大当り演出パターンコマンドをサブRAM340cにセットして、大当り演出コマンドに含まれている情報に基づいて判別した大当り遊技中の演出(オープニング演出後からエンディング演出開始までの間に行われる通常8R大当り遊技又は確変16R大当り遊技における各ラウンド毎の演出)を、画像表示装置131、音声出力装置132、演出用照明装置134及び演出用駆動装置361を介して実行させる。具体的に、この大当り遊技中の演出は、画像表示装置131に大当りの種類(通常8R大当り又は確変16R大当り)に応じた大当り演出パターンの演出画像が表示されると共に、その演出表示に合わせてスピーカやランプ、LED及びギミック109による音響出力や発光表示及びギミック演出等が実行される。
S1776の処理を終えると、又は、S1774において大当り演出コマンドを受信していないと判定された場合(S1774でNO)、サブCPU340aは、S1778に移行して、図13の大入賞装置処理のS1352でセットされたエンディングコマンドを受信したか否かを判定する。そして、エンディングコマンドを受信していると判定された場合(S1778でYES)、サブCPU340aは、S1780に移行して、画像制御基板350やランプ制御基板360に指示するためのエンディング演出コマンドをサブRAM340cにセットして、画像表示装置131、音声出力装置132、演出用照明装置134及び演出用駆動装置361を介して大当り遊技のエンディング演出を実行させる。具体的に、この大当り遊技のエンディング演出は、画像表示装置131に大当り遊技のエンディング画像が演出表示されると共に、その演出表示に合わせてスピーカやランプ、LED及びギミック109による音響出力や発光表示及びギミック演出等が実行される。そして、S1780の処理を終えると、又は、S1778においてエンディングコマンドを受信していないと判定された場合(S1778でNO)、サブCPU340aは、このコマンド受信処理を終了する。
図16に戻って、S1600のコマンド受信処理を終えると、次に演出制御基板340のタイマ割込み処理では、S1610において、サブCPU340aは、遊技者による第1演出ボタン135又は第2演出ボタン136の操作による第1演出ボタン検出スイッチ335又は第2演出ボタン検出スイッチ336a〜336eからの入力に基づき、演出上の効果や遊技者の遊技履歴情報取得等を実現するための演出ボタン処理を行う。
図35を用いて、ここで、演出ボタン処理の内容について説明する。図35は、演出制御基板340のサブCPU340aによって行われる演出ボタン処理(S1610)を示すフローチャートである。なお、この演出ボタン処理では、上記した演出ステージの設定、及び、演出ボタン操作煽り演出若しくは演出ボタン操作特2用変動演出(期待度報知演出の変更)に係わる演出ボタン135、136の操作入力に基づいた処理について説明し、その他の処理については説明を省略する。
図35を参照して、サブCPU340aは、まずS3500において、デモフラグがオンに設定されているか否かを判定する(図18のS1830参照)。そして、デモフラグがオンに設定されていると判定された場合(S3500でYES)、つまり遊技機100は待機状態であって客待ち用のデモ演出を実行している場合、サブCPU340aは、S3505に移行して、遊技状態が時短か否かを判定する。
S3505において、遊技状態が時短でないと判定された場合(S3505でNO)、サブCPU340aは、S3510に移行し、ここで演出ボタン135、136の操作に基づいてデモ演出画面中に演出ステージとして「通常A」選択の信号が入力されたか否かを判定する。そして、演出ステージとして「通常A」選択の信号が入力された場合(S3510でYES)、サブCPU340aは、S3525に移行し、ステージフラグに「2」がセットされているか否か、すなわち現在設定されている演出ステージが「通常B」か否かを判定する。
S3525において、現在設定されている演出ステージが「通常B」であると判定された場合(S3525でYES)、サブCPU340aは、S3530に移行して、ステージフラグに「1」をセットし演出ステージとして「通常A」を設定する。これにより、演出ステージの設定が「通常B」から「通常A」に切り替わる。そして、サブCPU340aは、S3545に移行する。
一方、S3510において、演出ステージとして「通常A」選択の信号が入力されなかった場合(S3510でNO)、サブCPU340aは、S3520に移行し、ここで演出ボタン135、136の操作に基づいてデモ演出画面中に演出ステージとして「通常B」選択の信号が入力されたか否かを判定する。そして、演出ステージとして「通常B」選択の信号が入力された場合(S3520でYES)、サブCPU340aは、S3535に移行し、ステージフラグに「1」がセットされているか否か、すなわち現在設定されている演出ステージが「通常A」か否かを判定する。
S3535において、現在設定されている演出ステージが「通常A」であると判定された場合(S3535でYES)、サブCPU340aは、S3540に移行して、ステージフラグに「2」をセットし演出ステージとして「通常B」を設定する。これにより、演出ステージの設定が「通常A」から「通常B」に切り替わる。そして、サブCPU340aは、S3545に移行する。
S3545に移行すると、サブCPU340aは、「通常A」又は「通常B」の設定に伴ってステージ継続回数値Mに「0」を代入してステージ継続回数値Mをリセットする。そして、サブCPU340aは、S3550に移行して、画像制御基板350に、演出ステージとして「通常A」又は「通常B」を実行するための演出ステージコマンドをサブRAM340cにセットし、S3560に移行する。
一方、S3505において、遊技状態が時短であると判定された場合(S3505でYES)、S3520において、演出ステージとして「通常B」選択の信号が入力されなかった場合(S3520でNO)、S3525において、現在設定されている演出ステージが「通常B」であると判定されなかった場合(S3525でNO)、又は、S3535において、現在設定されている演出ステージが「通常A」であると判定されなかった場合(S3535でNO)にも、サブCPU340aは、S3560に移行する。
つまり、この演出ボタン処理のS3500〜S3550の処理により、遊技状態が時短でないときのデモ演出画面であって、現在設定されている演出ステージが「通常A」又は「通常B」のときは、遊技者の演出ボタン135、136の操作により該演出ステージを「通常B」又は「通常A」に切り替えることが可能になる。なお、現在設定されている演出ステージが「通常A」又は「通常B」以外のとき、あるいは、遊技状態が時短のときは(遊技状態が時短のときは演出ステージとして「通常A」が強制設定)、遊技者の演出ステージ選択に係る演出ボタン135、136の操作は無効となる(図26参照)。
S3560に移行すると、サブCPU340aは、ここで期待度報知演出変更演出ボタン処理を実行する。以下、図36を用いて、S3560で行われる期待度報知演出変更演出ボタン処理の内容について説明する。図36は、演出制御基板340のサブCPU340aによって行われる期待度報知演出変更演出ボタン処理(S3560)を示すフローチャートである。
図36を参照して、サブCPU340aは、まずS3600において、操作ボタン演出のある煽り演出(図22に示す演出ボタン操作煽り演出)を実行中か否かを判定し、演出ボタン操作煽り演出を実行していないと判定された場合(S3600でNO)、サブCPU340aは、S3610に移行し、次に、操作ボタン演出のある特2用変動演出(図33に示す演出ボタン操作特2用変動演出)を実行中か否かを判定する。
そして、演出ボタン操作特2用変動演出を実行中であると判定された場合(S3610でYES)、又は、S3600において演出ボタン操作煽り演出を実行中であると判定された場合(S3600でYES)、サブCPU340aは、S3620に移行し、ここで演出ボタン操作煽り演出又は演出ボタン操作特2用変動演出の実行中に、遊技者が演出ボタン135、136を操作したことを示す演出ボタン信号が入力されたか否かを判定する。
すなわち、S3620の処理では、図22に示す演出ボタン操作煽り演出又は図33に示す演出ボタン操作特2用変動演出において、遊技者が画像表示装置131の画面に表示されたシンボル「A」「B」「C」の何れかを選択すべく、第1演出ボタン135及び第2演出ボタン136を操作して、第1演出ボタン検出スイッチ335及び第2演出ボタン検出スイッチ336a〜336eからの信号が入力されることにより、演出ボタン操作煽り演出又は演出ボタン操作特2用変動演出の実行中に遊技者が演出ボタン135、136を操作したか否かを判定する。
そして、S3620において、演出ボタン操作煽り演出又は演出ボタン操作特2用変動演出の実行中に遊技者が演出ボタン135、136を操作したと判定された場合(S3620でYES)、サブCPU340aは、S3630に移行して、演出ボタン操作フラグをオンに設定する。つまり、この演出ボタン操作フラグは、演出ボタン操作煽り演出又は演出ボタン操作特2用変動演出の実行中に演出ボタン135、136が操作されたことを示すフラグである。
そして、S3630の処理を終えると、又は、S3610において、演出ボタン操作特2用変動演出を実行していないと判定された場合(S3610でNO)、若しくは、S3620において、演出ボタン操作煽り演出又は演出ボタン操作特2用変動演出の実行中に遊技者が演出ボタン135、136を操作しなかったと判定された場合(S3620でNO)、サブCPU340aは、この期待度報知演出変更演出ボタン処理を終了し、図35に戻って、更に演出ボタン処理を終了する。
図37を用いて、ここで、主制御基板310から変動演出開始コマンドを受信したときに実行される上記S1745の期待度報知演出変更処理の内容について説明する。図37は、演出制御基板340のサブCPU340aによって行われる期待度報知演出変更処理(S1745)を示すフローチャートである。
図37を参照して、サブCPU340aは、まずS3700において、演出ボタン操作フラグがオンに設定されているか否かを判定する(図36のS3630参照)。そして、演出ボタン操作フラグがオンに設定されていると判定された場合(S3700でYES)、つまり、演出ボタン操作煽り演出又は演出ボタン操作特2用変動演出の実行中に遊技者により演出ボタン135、136が操作された場合、サブCPU340aは、S3705に移行して、特2変動演出フラグがオンに設定されているか否かを判定する(図24のS24140参照)。
S3705において、特2変動演出フラグがオンである場合(S3705でYES)、つまり、主制御基板310からの変動演出開始コマンド受信に基づく今回の演出図柄の変動演出が特2用変動演出である場合、サブCPU340aは、S3710に移行して、ここで期待度報知演出の設定を変更する処理を実行する。つまり、このS3710の処理では、上記したS2840(図28)及びS2910(図29)で滞在している演出ステージの種類に応じて設定された期待度報知演出の期待度を変更する処理を実行する。
図38、39を用いて、ここで、S3710の処理で設定される期待度報知演出の変更設定について説明する。図38は、S3710の処理により画像表示装置131の画面に変更設定された各期待度報知演出の具体的な表示の一例を示した説明図であり、図39は、期待度報知演出変更処理におけるS3710の説明図である。
上述したように、S2840又はS2910にて演出ステージの種類に応じて設定される期待度報知演出は、上記図31、32−1で示したように、各種の期待度報知演出(「保留表示の色彩・形状変化」「パーセント表示」「擬似連」「文字変化」「群変化」の5種類の期待度報知演出)の何れが設定される場合であっても、期待度の異なる5段階(「保留表示の色彩変化」は「青」「緑」「赤」「金」「ゼブラ」、「保留表示の形状変化」は「○」「△」「□」「◇」「☆」、「パーセント表示」は「0%」「25%」「50%」「75%」「100%」、「擬似連」は「1回」「2回」「3回」「4回」「5回」)、「文字変化」は「…」「熱いかも」「熱いよ」「激熱」「神熱」、「群変化」は「魚」「犬」「熊」「象」「ゼブラ」の5段階(期待度の小さいものから順に記載))の中から所定の抽選方法により所定の抽選確率で選択されて設定されるようになっている。
しかして、このようにS2840又はS2910で設定された所定の期待度報知演出は、演出ボタン操作煽り演出又は演出ボタン操作特2用変動演出の実行中に演出ボタン135、136が操作されたことに基づいて、S3710により変更設定されることになるが、この変更設定は、各種の期待度報知演出における上記期待度の異なる5段階のうち、期待度の小さい方の2段階を除き、残りの期待度の高い方の3段階の中から、同様に所定の抽選方法により所定の抽選確率で選択されて設定されることになる。
つまり、この期待度報知演出変更処理のS3710で期待度報知演出を変更設定する場合、「保留表示の色彩変化」は「赤」「金」「ゼブラ」、「保留表示の形状変化」は「□」「◇」「☆」、「パーセント表示」は「50%」「75%」「100%」、「擬似連」は「3回」「4回」「5回」)、「文字変化」は「熱いよ」「激熱」「神熱」、「群変化」は「熊」「象」「ゼブラ」という期待度の高い3段階の中から何れかが設定されることになる。なお、S3710で期待度報知演出を変更設定するときの抽選確率は、図39に示すように、例えば滞在している演出ステージが「通常A」のときは、「赤」60%、「金」30%、「ゼブラ」10%、「陸上ゾーン」のときは、「赤」10%、「金」30%、「ゼブラ」60%というように、上記した図32−1と同様に、図39に示す演出ステージにおいて、上段の「通常A」から下段の「陸上ゾーン」にかけて期待度報知演出における期待度が高くなるように、その抽選確率が設けられている。
従って、このように構成される本実施形態の遊技機100においては、上記図31と図38を比較すると明らかなように、各期待度報知演出、すなわち(a)に示す保留変化期待度報知演出、(b)に示すパーセント表示期待度報知演出、(c)に示す擬似連期待度報知演出、(d)に示す文字変化期待度報知演出及び(e)に示す群変化期待度報知演出は、図38に示すS3710で変更設定された場合に行われる期待度報知演出の方が、図31に示す変更前のS2840又はS2910で設定された場合に行われる期待度報知演出よりも、期待度の高い演出が行われる確率が高くなっている。
なお、図38においては、(a)保留変化期待度報知演出は、特2保留表示として左から順に「赤☆」「ゼブラ◇」「金☆」「赤□」、特1保留表示は右から順に「金☆」「ゼブラ□」、(b)パーセント表示期待度報知演出は、パーセント表示として「50%」、(c)擬似連期待度報知演出は、擬似連回数として「5回」、(d)文字変化期待度報知演出は、文字表示として「激熱」、(e)群変化期待度報知演出は、群表示として「ゼブラ」がそれぞれ一例として表示されている。また、図38(a)〜(e)において、画像表示装置131の画面に記載されている3本の平行状の縦矢印は、演出図柄の変動表示(スクロール)を表している。
以上の説明から明らかなように、本実施形態の遊技機100においては、煽り演出又は特2用変動演出の実行中に演出ボタン135、136を操作させる演出を行い、この演出(演出ボタン操作煽り演出又は演出ボタン操作特2用変動演出)の実行中に遊技者が演出ボタン135、136を操作したことを示す演出ボタン信号を入力したか否かの判定に基づき、滞在している演出ステージに応じて期待度報知演出における大当りが発生する期待度を変更する、すなわち、演出ボタン操作煽り演出又は演出ボタン操作特2用変動演出の実行中に遊技者が演出ボタン135、136を操作した場合の方が、期待度報知演出において大当りが発生する期待度の高い演出を行う確率が高くなるように設定される構成となっている。これにより、遊技者は、滞在している演出ステージの種類及び演出ボタン135、136の操作如何によって、大当りの期待度が変化する期待度報知演出を十分に楽しむことができ、その結果、遊技の趣向性が向上する。また、遊技者に演出ボタン135、136を操作して遊技に参加するための動機付けを与えることができ、その結果、演出ボタン135、136の価値を向上させることも可能となる。
なお、変更設定された期待度報知演出を実行するタイミングは、種々考えられるが、例えば次のようにしてもよい。すなわち、演出ボタン操作煽り演出中に演出ボタン135、136が操作されたことに基づいて変更設定された期待度報知演出を実行する場合には、変更前に設定された期待度報知演出を実行することなく、当該特2用変動演出において最初からこの変更設定された期待度報知演出を実行するようにしてもよい。あるいは、演出ボタン操作特2用変動演出中に演出ボタン135、136が操作されたことに基づいて変更設定された期待度報知演出を実行する場合には、当該特2用変動演出において当初は一旦変更前に設定された期待度報知演出を実行し、その後(例えば変更前に設定された期待度報知演出の実行中)、演出ボタン135、136が操作されたら、この実行していた変更前の期待度報知演出から変更して該変更設定された期待度報知演出を実行するようにしてもよい。特に、後者の場合には、期待度報知演出における期待度の変化が鮮明になり、遊技者は大いなる期待感を持って遊技に臨むことができる。その結果、遊技の趣向性が向上する。
図37に戻って、S3710の処理を終えると、サブCPU340aは、S3720に移行して、上記S3710で変更設定された期待度報知演出を実行させるための期待度報知演出変更コマンドをサブRAM340cにセットする。そして、このS3720の処理を終えると、サブCPU340aは、S3730に移行して、期待度報知演出変更コマンドがセットされたことに基づいて演出ボタン操作フラグをオフに設定する。そして、S3730の処理を終えると、又は、S3700において、演出ボタン操作フラグがオンに設定されていないと判定された場合(S3700でNO)、若しくは、S3705において、特2変動演出フラグがオンに設定されていないと判定された場合(S3705でNO)、サブCPU340aは、この期待度報知演出変更処理を終了する。
図16に戻って、S1610の演出ボタン処理を終えると、S1620に移行して、サブCPU340aは、S1600のコマンド受信処理でサブRAM340cにセットされたコマンド、すなわち、デモ演出開始コマンド(S1840)、保留表示コマンド(S1908)、保留先読み表示(期待度報知演出)コマンド(S2920)、デモ演出終了コマンド(S2020、S2404)、煽り演出開始演出用コマンド(S2040)、演出ボタン操作煽り演出開始演出用コマンド(S2060)、煽り演出終了演出用コマンド(S1718)、時短/高確遊技演出コマンド(S2330)、時短遊技演出コマンド(S2340)、通常遊技演出コマンド(S2350、S3550)、演出ボタン操作演出図柄変動演出開始コマンド(S2436)、演出図柄変動演出開始コマンド(S2440)、保留消去表示コマンド(S2444)、演出ステージコマンド(S2560)、期待度報知演出コマンド(S2850)、期待度報知演出変更コマンド(S3720)、演出図柄変動演出停止コマンド(S3400)、オープニング演出コマンド(S1772)、大当り演出パターンコマンド(S1776)、エンディング演出コマンド(S1780)等のコマンドを画像制御基板350及びランプ制御基板360へ送信するコマンド送信処理を行う。
このコマンド送信処理が行われることによって、画像表示装置131における画像表示や音声出力装置132からの音声出力等による演出の実行が画像制御基板350に指示され、また、演出用照明装置134によるランプやLEDの点灯制御や、演出用駆動装置361によるギミック109の作動等による演出の実行がランプ制御基板360に指示され、これにより様々な趣向を凝らした演出が融合して一体的に遊技機100にて行われる。以上で、演出制御基板340のサブCPU340aによって行われるタイマ割込み処理の説明を終了する。
<効果>
以上の説明から明らかなように、本実施形態に係る遊技機100は、画像表示装置131にて煽り演出や期待度示唆演出(期待度報知演出)を含む様々な演出を表示する場合、その表示の背景等を構成する演出ステージが当該画像表示装置131の画面に設定されるようになっており、この演出ステージは、複数種類の中から1つが予め定められた条件に基づいて所定タイミングで選択されて、所定期間の間、継続して滞在するように構成されている。
そして、遊技機100では、遊技状態が時短以外の場合で、普通図柄の抽選結果が当り(ショート当りかロング当りかは問わず)と判定されたとき、及び普通図柄の抽選結果がはずれであっても所定の割合で、普通図柄の変動表示中に、この変動表示の抽選結果が当りになるか否かの演出を行う煽り演出が実行されるようになっている。
更に、第1始動入賞装置112又は第2始動入賞装置(電チュー)115に遊技球が入賞したときに行われる特別図柄の大当りの抽選に係る演出図柄の変動演出の内、第2始動入賞装置(電チュー)115に遊技球が入賞したときに行われる特1よりも遊技者にとって有利(確変16R大当りに当選する確率が高い)な故に関心の高い特2に係る特2用変動演出において、この特2用変動演出に係る特別図柄の抽選結果が大当りになるか否かの期待度を示唆する期待度示唆演出(期待度報知演出)が、煽り演出と同様に遊技状態が時短以外の場合に実行されるようになっている。より具体的には、この期待度示唆演出は、煽り演出が実行された後等にロング開放している電チュー115に遊技球が入賞したとき、当該電チュー115への遊技球の入賞に基づいて行われる特2用変動演出中に実行されるようになっている。
しかして、この期待度示唆演出は、複数種類が設けられ、これら複数種類の期待度示唆演出は、予め定められた条件に基づいて所定タイミングで複数種類の中から1つが選択されると共に、この選択された期待度示唆演出は、各演出ステージと関連付けられ、現在設定されている演出ステージに応じてその期待度が変化し得るように設定されて画像表示装置131に表示されるようになっている。つまり、現在設定されている演出ステージ如何によって画像表示装置131で表示される期待度示唆演出の期待度が変化し得る構成となっており、すなわち、期待度示唆演出は、現在設定されている演出ステージに応じて行われる。
従って、このように構成される本実施形態に係る遊技機100によれば、設定された演出ステージによって画像表示装置131で表示される期待度示唆演出の演出内容(期待度)が異なるようになり、これにより期待度示唆演出による遊技者への特別図柄の抽選が大当りになるか否かに係る期待度に変化をもたせることができ、その結果、遊技の趣向性が向上し、遊技者は、これらの演出を十分に楽しみながら大いなる期待感を持って遊技に臨むことができる。更に、これら複数種類の期待度示唆演出を各演出ステージと関連付けて表示することにより、それぞれの演出ステージに意味を持たせ、これにより遊技者の大当りへの期待感を高めることができ、その結果、遊技の趣向性を向上させることが可能になる。
すなわち、従来の遊技機は、期待度示唆演出は、演出ステージとは無関係に設定されるようになっており、従って、何れの演出ステージで期待度示唆演出が行われても、演出の最も意図する遊技者の大当りへの期待感を想起させる点に関して脆弱性は否めず、その結果、面白味に欠け、遊技者にとっては、遊技の趣向性が今一物足りないものとなっていた。それに対し、本実施形態に係る遊技機100によれば、期待度示唆演出の期待度を各演出ステージと関連付けて変更し得ることにより、それぞれの演出ステージに意味を持たせ、遊技者の大当りへの期待感を高めて遊技の趣向性を向上させることが可能になる。更に、期待度示唆演出を演出ステージに関連付けて行うことにより、演出ステージ及び期待度示唆演出による演出効果や信頼度を様々に設定することが可能となり、その結果、遊技機100における遊技の趣向性を極めて向上させることができる。なお、演出効果とは、遊技者にとって有利な遊技結果(例えば当りや大当り)となる確率を示唆する演出の有効性の程度であり、信頼度とは、遊技者にとって有利な遊技結果となる確率のバロメータである。
<他の実施形態>
以上、本発明の実施形態に係る遊技機100を図面に基づいて説明してきたが、具体的な構成は実施形態に示したものに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加などがあっても本発明に含まれる。また、以下に示す他の実施形態の説明においては、上述した実施形態と同様な構成については同じ符号を付し、それら構成の詳細な説明については省略するものとする。
例えば、上述した実施形態においては、現在設定されている演出ステージ如何によって、画像表示装置131で表示される特2用変動演出における期待度示唆演出の期待度が変化し得る構成としたが、この期待度示唆演出の期待度は、当該特2用変動演出において、大当り遊技を発生させる所定の大当り図柄が確定表示される場合に変化し得るようにしてもよい。そして、この場合において、当該特2用変動演出の結果として大当り遊技を発生させる所定の大当り図柄が確定表示されないときは、期待度示唆演出の期待度は、同様に現在設定されている演出ステージ如何によって変化し得るようにしてもよいし、あるいは、現在設定されている演出ステージ如何に関わらず変化しないようにしてもよい。例えば、期待度示唆演出は、当該特2用変動演出の結果として大当り図柄が確定表示されない場合、複数種類の演出ステージにおいて、所定の一の演出ステージで行われる場合に比して、所定の他の演出ステージで行われる場合の方が、大当り遊技が発生する期待度の高い演出を行う確率が高く設定されるようにしてもよいし、逆に、複数種類の演出ステージにおいて、所定の一の演出ステージで行われる場合に比して、所定の他の演出ステージで行われる場合の方が、大当り遊技が発生する期待度の高い演出を行う確率が低く設定されるようにしてもよいし、あるいは、複数種類の演出ステージに関係なく、予め定められた所定の確率で何れかの高さの期待度の演出が設定されるようにしてもよい。
また、上述した実施形態においては、演出ステージと期待度示唆演出との関連付けは、図32−1に示したように、1種類の演出ステージに対して1種類の期待度示唆演出の期待度の抽選確率が対応(1:1)するように構成したが、これは限定されることなく、例えば、図40に示すように、演出ステージをAグループ(「通常A」「通常B」「横スクロールA」)、Bグループ(「横スクロールB」「5ラインA」「5ラインB」)、Cグループ(「潜確」「たぬ吉モード」「玉ちゃんモード」)、Dグループ(「ミッションモード」「テニスゾーン」「野球ゾーン」)及びEグループ(「サッカーゾーン」「水泳ゾーン」「陸上ゾーン」)というようにグループ分けし、これらのグループ毎に期待度示唆演出の期待度の抽選確率を設定するようにしてもよい。
図40の場合には、1グループに3つの演出ステージを設け、1グループの演出ステージ(3種類の演出ステージ)に対して1種類の期待度示唆演出の期待度の抽選確率が対応(3:1)する場合を示している。そして、この構成では、期待度示唆演出の期待度は、Aグループが最も低く、Bグループ、Cグループ、Dグループになるにつれて高くなり、Eグループが最も高くなる。また、1グループの演出ステージに対応する期待度示唆演出数を、グループ毎で異ならせるようにしてもよい。なお、図40は、他の実施形態に係る期待度報知演出設定処理(図28)及び保留先読み表示設定処理(図29)におけるS2840及びS2910の説明図である。また、操作ボタン演出のある煽り演出(図22に示す演出ボタン操作煽り演出)又は特2用変動演出(図33に示す演出ボタン操作特2用変動演出)実行中の演出ボタン135、136の操作に係わって実行される、図39で示した期待度報知演出変更処理におけるS3710の処理においても、上記に準じて変更するようにしてもよい。
また、上述した実施形態においては、図36の期待度報知演出変更演出ボタン処理及び図37の期待度報知演出変更処理で示したように、演出ボタン操作煽り演出又は演出ボタン操作特2用変動演出の何れか一方の実行中に遊技者による演出ボタン135、136の操作があった場合には、滞在している演出ステージの種類に応じて設定された期待度報知演出の期待度を変更する、つまり期待度報知演出の期待度の抽選確率を図32−1から図39に示す状態に変更するように構成したが、これは、次の図41、42に示すような構成としてもよい。
図41は、他の実施形態に係る演出制御基板340のサブCPU340aによって行われる期待度報知演出変更演出ボタン処理を示すフローチャートであり、図42は、他の実施形態に係る演出制御基板340のサブCPU340aによって行われる期待度報知演出変更処理を示すフローチャートである。なお、図41及び図42は、上述した実施形態の図36及び図37にそれぞれ対応している。
図41を参照して、サブCPU340aは、まずS4100において、操作ボタン演出のある煽り演出(図22に示す演出ボタン操作煽り演出)を実行中か否かを判定し、演出ボタン操作煽り演出を実行中であると判定された場合(S4100でYES)、サブCPU340aは、S4110に移行し、ここで演出ボタン操作煽り演出の実行中に、遊技者が演出ボタン135、136を操作したことを示す演出ボタン信号が入力されたか否かを判定する。
すなわち、S4110の処理では、図22に示す演出ボタン操作煽り演出において、遊技者が画像表示装置131の画面に表示されたシンボル「A」「B」「C」の何れかを選択すべく、第1演出ボタン135及び第2演出ボタン136を操作して、第1演出ボタン検出スイッチ335及び第2演出ボタン検出スイッチ336a〜336eからの信号が入力されることにより、演出ボタン操作煽り演出の実行中に遊技者が演出ボタン135、136を操作したか否かを判定する。
そして、S4110において、演出ボタン操作煽り演出の実行中に遊技者が演出ボタン135、136を操作したと判定された場合(S4110でYES)、サブCPU340aは、S4120に移行して、演出ボタン操作フラグAをオンに設定する。つまり、この演出ボタン操作フラグAは、演出ボタン操作煽り演出の実行中に演出ボタン135、136が操作されたことを示すフラグである。
そして、S4120の処理を終えると、又は、S4100において、演出ボタン操作煽り演出を実行していないと判定された場合(S4100でNO)、若しくは、S4110において、演出ボタン操作煽り演出の実行中に遊技者が演出ボタン135、136を操作しなかったと判定された場合(S4110でNO)、サブCPU340aは、S4130に移行し、次に、操作ボタン演出のある特2用変動演出(図33に示す演出ボタン操作特2用変動演出)を実行中か否かを判定する。
S4130において、演出ボタン操作特2用変動演出を実行中であると判定された場合(S4100でYES)、サブCPU340aは、S4140に移行し、ここで演出ボタン操作特2用変動演出の実行中に、遊技者が演出ボタン135、136を操作したことを示す演出ボタン信号が入力されたか否かを判定する。
すなわち、S4140の処理では、図33に示す演出ボタン操作特2用変動演出において、遊技者が画像表示装置131の画面に表示されたシンボル「A」「B」「C」の何れかを選択すべく、第1演出ボタン135及び第2演出ボタン136を操作して、第1演出ボタン検出スイッチ335及び第2演出ボタン検出スイッチ336a〜336eからの信号が入力されることにより、演出ボタン操作特2用変動演出の実行中に遊技者が演出ボタン135、136を操作したか否かを判定する。
そして、S4140において、演出ボタン操作特2用変動演出の実行中に遊技者が演出ボタン135、136を操作したと判定された場合(S4140でYES)、サブCPU340aは、S4150に移行して、演出ボタン操作フラグBをオンに設定する。つまり、この演出ボタン操作フラグBは、演出ボタン操作特2用変動演出の実行中に演出ボタン135、136が操作されたことを示すフラグである。
そして、S4150の処理を終えると、又は、S4130において、演出ボタン操作特2用変動演出を実行していないと判定された場合(S4130でNO)、若しくは、S4140において、演出ボタン操作特2用変動演出の実行中に遊技者が演出ボタン135、136を操作しなかったと判定された場合(S4140でNO)、サブCPU340aは、この他の実施形態に係る期待度報知演出変更演出ボタン処理を終了する。
図42を参照して、次に、サブCPU340aは、まずS4200において、特2変動演出フラグがオンに設定されているか否かを判定する(図24のS24140参照)。そして、特2変動演出フラグがオンである場合(S4200でYES)、つまり、主制御基板310からの変動演出開始コマンド受信に基づく今回の演出図柄の変動演出が特2用変動演出である場合、サブCPU340aは、S4201に移行して、演出ボタン操作フラグAのみがオンに設定されているか否かを判定する(図41のS4120参照)。
そして、S4201において、演出ボタン操作フラグAのみがオンに設定されていると判定された場合(S4201でYES)、つまり、演出ボタン操作煽り演出中に演出ボタン135、136が操作され、且つ演出ボタン操作特2用変動演出中に演出ボタン135、136が操作されなかった場合、サブCPU340aは、S4202に移行して、ここで期待度報知演出の設定を変更する処理を実行する。
つまり、S4202の処理では、上述した実施形態のS2840(図28)及びS2910(図29)で滞在している演出ステージの種類に応じて設定された期待度報知演出(上述した実施形態のS2810(図28)で選択された期待度演出フラグに対応する期待度報知演出)を、その期待度を変更して設定する処理を実行する。このS4202の処理を実行する際にあたって、期待度報知演出の期待度の抽選確率は、上述した実施形態と同様に、図32−1から図39に示す状態に変更される。なお、このS4202の処理では、当然ながら、1種類の期待度報知演出(S2810(図28)で選択された期待度演出フラグに対応する期待度報知演出)が設定される。そして、S4202の処理を終えると、サブCPU340aは、S4204に移行して、演出ボタン操作フラグAをオフに設定し、その後、S4230に移行する。
一方、S4201において、演出ボタン操作フラグAのみがオンに設定されていないと判定された場合(S4201でNO)、サブCPU340aは、S4210に移行して、次に演出ボタン操作フラグBのみがオンに設定されているか否かを判定する(図41のS4150参照)。
そして、S4210において、演出ボタン操作フラグBのみがオンに設定されていると判定された場合(S4210でYES)、つまり、演出ボタン操作特2用変動演出中に演出ボタン135、136が操作され、且つ演出ボタン操作煽り演出中に演出ボタン135、136が操作されなかった場合、サブCPU340aは、S4212に移行して、ここで乱数等を用いた所定の抽選方法により、次のS4214で増加設定するための期待度報知演出を1つ選択する。なお、このS4212の処理で選択される期待度報知演出は、当然ながら、S2810(図28)で選択された期待度演出フラグに対応する期待度報知演出以外となる。
そして、S4212の処理を終えると、サブCPU340aは、S4214に移行して、ここで期待度報知演出の設定を変更する処理を実行する。つまり、S4212の処理では、上述した実施形態のS2840(図28)及びS2910(図29)で滞在している演出ステージの種類に応じて設定された期待度報知演出(S2810(図28)で選択された期待度演出フラグに対応する期待度報知演出)を、その期待度を変更して設定する処理を実行する。このS4212の処理を実行する際にあたって、期待度報知演出の期待度の抽選確率は、上述した実施形態と同様に、図32−1から図39に示す状態に変更され、この変更された抽選確率に基づいて、上記S4212で選択された1種類の期待度報知演出と、もともと選択されていた期待度報知演出(S2810(図28)で選択された期待度演出フラグに対応する期待度報知演出)とを合わせた2種類の期待度報知演出が設定される。そして、S4214の処理を終えると、サブCPU340aは、S4216に移行して、演出ボタン操作フラグBをオフに設定し、その後、S4230に移行する。
一方、S4210において、演出ボタン操作フラグBのみがオンに設定されていないと判定された場合(S4210でNO)、サブCPU340aは、S4220に移行して、次に演出ボタン操作フラグA、B共にオンに設定されているか否かを判定する(図41のS4120、S4150参照)。
そして、S4220において、演出ボタン操作フラグA、B共にオンに設定されていると判定された場合(S4220でYES)、つまり、演出ボタン操作煽り演出及び演出ボタン操作特2用変動演出の実行中に演出ボタン135、136が操作された場合、サブCPU340aは、S4222に移行して、ここで乱数等を用いた所定の抽選方法により、次のS4224で増加設定するための期待度報知演出を2つ選択する。なお、このS4222の処理で選択される期待度報知演出は、当然ながら、S2810(図28)で選択された期待度演出フラグに対応する期待度報知演出以外となる。
そして、S4222の処理を終えると、サブCPU340aは、S4224に移行して、ここで期待度報知演出の設定を変更する処理を実行する。つまり、S4222の処理では、上述した実施形態のS2840(図28)及びS2910(図29)で滞在している演出ステージの種類に応じて設定された期待度報知演出(S2810(図28)で選択された期待度演出フラグに対応する期待度報知演出)を、その期待度を変更して設定する処理を実行する。このS4222の処理を実行する際にあたって、期待度報知演出の期待度の抽選確率は、上述した実施形態と同様に、図32−1から図39に示す状態に変更され、この変更された抽選確率に基づいて、上記S4222で選択された2種類の期待度報知演出と、もともと選択されていた期待度報知演出(S2810(図28)で選択された期待度演出フラグに対応する期待度報知演出)とを合わせた3種類の期待度報知演出が設定される。そして、S4224の処理を終えると、サブCPU340aは、S4226に移行して、演出ボタン操作フラグA、B共にオフに設定し、その後、S4230に移行する。
そして、S4230に移行すると、サブCPU340aは、上記S4202、S4214、S4224で変更設定された1、2、3種類の期待度報知演出を実行させるための期待度報知演出変更コマンドをサブRAM340cにセットする。そして、このS4230の処理を終えると、又は、S4200において、特2変動演出フラグがオンでない場合(S4200でNO)、つまり、主制御基板310からの変動演出開始コマンド受信に基づく今回の演出図柄の変動演出が特2用変動演出でない場合、若しくは、S4220において、演出ボタン操作フラグA、B共にオンに設定されていると判定されていない場合、サブCPU340aは、この他の実施形態に係る期待度報知演出変更処理を終了する。
以上の説明から明らかなように、他の実施形態に係る遊技機100においては、煽り演出及び特2用変動演出の実行中に演出ボタン135、136を操作させる演出を行い、この演出(演出ボタン操作煽り演出及び演出ボタン操作特2用変動演出)の実行中に遊技者が演出ボタン135、136を操作した実績に基づいて、期待度報知演出が変更設定されるようになっている。
つまり、この他の実施形態に係る遊技機100においては、演出ボタン操作煽り演出中のみに演出ボタン135、136が操作されたときは、上述した実施形態と同様に、もともと設定されていた期待度報知演出における期待度が高くなるように変更され得る1種類の期待度報知演出が、演出ボタン操作特2用変動演出中のみに演出ボタン135、136が操作されたときは、抽選により選択された1種類の期待度報知演出と、もともと選択されていた期待度報知演出とを合わせた、当該期待度報知演出における期待度が高くなるように変更され得る2種類の期待度報知演出が、演出ボタン操作煽り演出及び演出ボタン操作特2用変動演出の実行中共に演出ボタン135、136が操作されたときは、抽選により選択された2種類の期待度報知演出と、もともと選択されていた期待度報知演出とを合わせた、当該期待度報知演出における期待度が高くなるように変更され得る3種類の期待度報知演出が変更設定されるように構成されている。
すなわち、この他の実施形態に係る遊技機100においては、演出ボタン操作煽り演出中のみの演出ボタン135、136の操作、演出ボタン操作特2用変動演出中のみの演出ボタン135、136の操作、演出ボタン操作煽り演出及び演出ボタン操作特2用変動演出の演出ボタン135、136の操作の順に、期待度報知演出において大当りが発生する期待度の高い演出を行う確率が高くなり得るように設定される構成となっている。
従って、このように構成される他の実施形態に係る遊技機100においては、滞在している演出ステージの種類に加え、演出ボタン操作煽り演出及び演出ボタン操作特2用変動演出における遊技者の演出ボタン135、136の操作実績に応じて、期待度報知演出における大当り期待度が著しく変化することになり、その結果、遊技者に演出ボタン135、136を操作させて遊技に参加させるための動機付け及び演出ボタン135、136の価値を更に向上させることが可能となる。
また、上述した実施形態では、図22に示す演出ボタン操作煽り演出又は図33に示す演出ボタン操作特2用変動演出の実行中に、遊技者による演出ボタン135、136の操作があった場合には、何れの演出ステージが滞在していても、当該滞在している演出ステージの種類に応じて設定された期待度報知演出の期待度が高くなるように変更したが、これは、所定の演出ステージが滞在している場合にだけ行ってもよい。
例えば、上記した15種類の演出ステージ(「通常A」「通常B」「横スクロールA」「横スクロールB」「5ラインA」「5ラインB」「潜確」「たぬ吉モード」「玉ちゃんモード」「ミッションモード」「テニスゾーン」「野球ゾーン」「サッカーゾーン」「水泳ゾーン」「陸上ゾーン」)のうち、所定の7種類の演出ステージ(例えば「横スクロールA」「5ラインB」「たぬ吉モード」「玉ちゃんモード」「野球ゾーン」「水泳ゾーン」「陸上ゾーン」)のみ、期待度報知演出の期待度が高くなるように変更してもよい。あるいは、この期待度報知演出の期待度が高くなる演出ステージを、抽選により決定するようにしてもよい。
また、上述した実施形態では、実行される期待度報知演出は、図28に示した期待度報知演出設定処理のS2810により抽選で選択(図31、32に示す5種類の期待度報知演出(「保留表示の色彩・形状変化」「パーセント表示」「擬似連」「文字変化」「群変化」)の中から何れかを選択)されるように構成されているが、図22に示す演出ボタン操作煽り演出又は図33に示す演出ボタン操作特2用変動演出の実行中に、遊技者による演出ボタン135、136の操作があった場合には、このS2810の処理を省略して次のようにしてもよい。すなわち、図22、33に示したシンボル(選択肢)に属性を持たせ、期待度報知演出は、遊技者が演出ボタン135、136を操作して選択したシンボルの属性に応じて行うようにする。
例えば、図22、33に示したシンボル「A」「B」「C」に、更にシンボル「D」「E」を加えて5種類のシンボルを表示し、シンボル「A」には「保留表示の色彩・形状変化」、シンボル「B」には「パーセント表示」、シンボル「C」には「擬似連」、シンボル「D」には「文字変化」、シンボル「E」には「群変化」の期待度報知演出としての属性を設定する。このように構成すれば、演出ボタン操作煽り演出又は演出ボタン操作特2用変動演出の実行中に、遊技者が演出ボタン135、136を操作して選択したシンボルを記憶し、当該特2用変動演出において行われる期待度報知演出を、この記憶したシンボルの属性に応じた期待度報知演出にて行うようにすればよい。
また、上述した実施形態では、期待度示唆演出は、第2始動入賞装置(電チュー)115に遊技球が入賞したときに行われる特2用変動演出においてのみ出現するようにしたが、これは、第1始動入賞装置112に遊技球が入賞したときに行われる特1用変動演出においても出現するようにしてもよい。この場合、期待度示唆演出は、特1用変動演出において常時出現するのではなく、抽選等による所定条件の成立により所定の確率で出現させるようにするとよい。
なお、画像表示装置131におけるデモ画面の表示は、上記図9(S916)及び図18で示したように、第1始動入賞装置112及び第2始動入賞装置(電チュー)115の始動記憶が無くなって、画像表示装置131に大当り抽選に係る演出図柄(第1、第2特別図柄表示装置120、122に大当り抽選に係る特別図柄)の変動表示が実行されなくなってから所定時間経過したときに表示されるようにしたが、更に、これに加えて、普通図柄作動ゲート113a、113bの始動記憶が無くなって、普通図柄表示装置118に当り抽選に係る普通図柄の変動表示が実行されなくなってから所定時間経過したときに表示されるようにしてもよい。つまり、デモ画面の表示は、演出図柄(特別図柄)及び普通図柄の両者の変動停止を条件とするようにしてもよい。
また、上述した実施形態では、煽り演出及び期待度示唆演出は、遊技状態が時短以外の場合に実行されるように構成したが、これは、遊技状態が時短である場合であっても、抽選により所定の割合で又は当該普通図柄や特2用変動演出の変動結果が当りやリーチ又は大当りになるときは、この煽り演出及び期待度示唆演出を実行するようにしてもよい。なお、遊技状態が時短の場合に煽り演出及び期待度示唆演出を毎回でなく、制限して行う理由としては、次のとおりである。すなわち遊技状態が時短になっていると、普通図柄の当り確率が上昇して電チュー115が頻繁に開放し、多くの遊技球が第2始動入賞装置としての電チュー115に入賞する。これにより、制限して行わないと、時短中は、ほぼ連続的に予め定められた時短回数(例えば100回)、煽り演出及び期待度示唆演出が行われることになるので、その結果、煽り演出及び期待度示唆演出の演出性や稀少性が薄れて陳腐化してしまう恐れがあるからである。
また、普通図柄の変動表示が終了して所定のモチーフを用いた煽り演出が終了した後、所定期間の間(例えば、電チュー115が開放してから、当該開放している電チュー115への遊技球の入賞に係る特2用変動演出が開始されるまでの期間又は期待度報知演出が開始されるまでの期間)、引き続きこのモチーフを用いた演出を行うようにしてもよい。
すなわち、本実施形態に関連する他の発明Aとして、次のものが挙げられる。
(1)特別図柄表示装置(第1特別図柄表示装置120、第2特別図柄表示装置122)と、遊技球が入賞し難い第1状態から入賞し易い第2状態に変化可能であって、遊技球が入賞したことを検出する入賞球検出手段(第2始動入賞装置検出スイッチ315)を備え、該入賞球検出手段により遊技球の入賞を検出すると所定数の賞球が払い出される可変入賞装置(第2始動入賞装置(電チュー)115)と、前記入賞球検出手段が遊技球を検出したことを契機に前記特別図柄表示装置に所定の特別図柄を変動表示後停止させることにより特別図柄の抽選結果を確定表示させる特別図柄抽選手段(ステップS440の特別図柄処理)と、前記特別図柄抽選手段により前記特別図柄表示装置に所定の大当り図柄が確定表示されたときに、遊技者にとって有利な特別遊技を発生させる特別遊技発生手段(ステップS450の大入賞装置処理)と、普通図柄表示装置(普通図柄表示装置118)と、遊技球が入球したことを検出する入球検出手段(ゲート検出スイッチ330a、330b)を備えた普通図柄作動装置(普通図柄作動ゲート113a、113b)と、前記入球検出手段が遊技球を検出したことを契機に前記普通図柄表示装置に所定の普通図柄を変動表示後停止させることにより普通図柄の抽選結果を確定表示させる普通図柄抽選手段(ステップS430の普通図柄処理)と、前記普通図柄抽選手段により前記普通図柄表示装置に所定の当り図柄が確定表示されたときに、前記可変入賞装置を前記第1状態から前記第2状態に予め設定された設定時間だけ変化させる制御手段(ステップS460の電動チューリップ処理)と、前記普通図柄の変動表示中に、該変動表示の抽選結果が前記当り図柄になるか否かに関する煽り演出を実行する煽り演出実行手段(ステップS1714の煽り演出開始コマンド受信処理)とを備えた遊技機(遊技機100)であって、前記煽り演出は所定のモチーフ(キャラクタとしての「たぬ吉」)を用いて構成され、前記煽り演出実行手段による前記煽り演出の実行が終了した後も、所定期間の間、前記所定のモチーフを用いた演出を実行することを特徴とする遊技機。
従って、このような発明A記載の遊技機によれば、煽り演出終了後の遊技進行においても演出力を低下させることがない。
また、本実施形態に関連する他の発明Bとして、次のものが挙げられる。
(2)特別図柄表示装置(第1特別図柄表示装置120、第2特別図柄表示装置122)と、遊技球が入賞し難い第1状態から入賞し易い第2状態に変化可能であって、遊技球が入賞したことを検出する入賞球検出手段(第2始動入賞装置検出スイッチ315)を備え、該入賞球検出手段により遊技球の入賞を検出すると所定数の賞球が払い出される可変入賞装置(第2始動入賞装置(電チュー)115)と、前記入賞球検出手段が遊技球を検出したことを契機に前記特別図柄表示装置に所定の特別図柄を変動表示する特別図柄表示制御手段(ステップS440の特別図柄処理)と、前記特別図柄表示制御手段により前記特別図柄表示装置に所定の大当り図柄が確定表示されたときに、遊技者にとって有利な特別遊技を発生させる特別遊技発生手段(ステップS450の大入賞装置処理)と、普通図柄表示装置(普通図柄表示装置118)と、遊技球が入球したことを検出する入球検出手段(ゲート検出スイッチ330a、330b)を備えた普通図柄作動装置(普通図柄作動ゲート113a、113b)と、前記入球検出手段が遊技球を検出したことを契機に前記普通図柄表示装置に所定の普通図柄を変動表示する普通図柄表示制御手段(ステップS430の普通図柄処理)と、前記普通図柄表示制御手段により前記普通図柄表示装置に所定の当り図柄が確定表示されたときに、前記可変入賞装置を前記第1状態から前記第2状態に予め設定された設定時間だけ変化させる制御手段と制御手段(ステップS460の電動チューリップ処理)とを備えた遊技機(遊技機100)であって、遊技者が操作可能な操作手段(第1演出ボタン135、第2演出ボタン136)と、前記操作手段からの操作信号を入力する操作信号入力手段(第1演出ボタン検出スイッチ335、第2演出ボタン検出スイッチ336a〜336e)と、前記特別図柄の変動表示に係る演出を、少なくとも所定の演出表示装置(画像表示装置131)に表示することにより実行させる変動演出実行手段(ステップS1740の変動演出選択処理)と、所定の遊技状態になったときに、それぞれ異なる属性が設定された複数の選択肢を前記演出表示装置に表示すると共に、該表示された複数の選択肢の中から何れかを選択させるための前記操作手段を操作させる演出を行う選択肢表示演出制御手段(煽り演出開始コマンド受信処理のステップS2060、変動演出選択処理のS2436)と、前記選択肢表示演出制御手段による前記選択演出において、前記操作信号入力手段により入力した前記操作手段からの操作信号に基づいて選択された選択肢を記憶する記憶手段と(サブRAM340c)とを備え、前記変動演出実行手段は、前記入賞球検出手段が前記可変入賞装置に遊技球が入賞したことを検出したとき、当該遊技球の入賞に基づく前記特別図柄の変動表示に係る演出を、前記記憶手段が記憶した選択肢の属性に応じて行うことを特徴とする遊技機。
従って、このような発明B記載の遊技機によれば、普通電動役物としての始動入賞装置(第2始動入賞装置(電チュー)115)への遊技球の入賞に基づいて行われる演出の内容を遊技者が選択可能となり、これにより遊技の趣向性が向上する。
また、本実施形態に関連する他の発明Cとして、次のものが挙げられる。
(3)特別図柄表示装置(第1特別図柄表示装置120、第2特別図柄表示装置122)と、遊技球が入賞し難い第1状態から入賞し易い第2状態に変化可能であって、遊技球が入賞したことを検出する入賞球検出手段(第2始動入賞装置検出スイッチ315)を備え、該入賞球検出手段により遊技球の入賞を検出すると所定数の賞球が払い出される可変入賞装置(第2始動入賞装置(電チュー)115)と、前記入賞球検出手段が遊技球を検出したことを契機に前記特別図柄表示装置に所定の特別図柄を変動表示する特別図柄表示制御手段(ステップS440の特別図柄処理)と、前記特別図柄表示制御手段により前記特別図柄表示装置に所定の大当り図柄が確定表示されたときに、遊技者にとって有利な特別遊技を発生させる特別遊技発生手段(ステップS450の大入賞装置処理)と、普通図柄表示装置(普通図柄表示装置118)と、遊技球が入球したことを検出する入球検出手段(ゲート検出スイッチ330a、330b)を備えた普通図柄作動装置(普通図柄作動ゲート113a、113b)と、前記入球検出手段が遊技球を検出したことを契機に前記普通図柄表示装置に所定の普通図柄を変動表示する普通図柄表示制御手段(ステップS430の普通図柄処理)と、前記普通図柄表示制御手段により前記普通図柄表示装置に所定の当り図柄が確定表示されたときに、前記可変入賞装置を前記第1状態から前記第2状態に予め設定された設定時間だけ変化させる制御手段(ステップS460の電動チューリップ処理)と、前記特別図柄の変動表示に係る演出を、少なくとも所定の演出表示装置(画像表示装置131)に表示することにより実行させる変動演出表示制御手段(ステップS1740の変動演出選択処理)とを備えた遊技機(遊技機100)であって、前記変動演出表示制御手段は、複数種類の演出ステージの中から所定の遊技条件に応じて何れかの演出ステージを選択する演出ステージ選択手段(ステージ抽選処理におけるステップS2500〜S2550の処理)と、前記演出ステージ選択手段により選択された演出ステージを所定期間滞在させて、該選択された演出ステージに対応する演出を設定して前記演出表示装置に表示させる演出ステージ設定手段(ステージ抽選処理におけるステップS2560の処理)と、前記入賞球検出手段が前記可変入賞装置に遊技球が入賞したことを検出したとき、当該遊技球の入賞に基づく前記特別図柄の変動表示中、該変動表示の結果として前記大当り図柄が確定表示されることにより前記特別遊技が発生する期待度を、所定の態様で示唆演出する期待度示唆演出手段(ステップS2430の期待度報知演出設定処理)とを有し、前記期待度示唆演出手段が実行する前記期待度示唆演出は、前記演出ステージに関連づけられて複数種類設けられ、前記変動演出表示制御手段は、前記演出ステージ設定手段により滞在している演出ステージに対応する前記期待度示唆演出を設定する期待度示唆演出設定手段(期待度報知演出設定処理におけるステップS2840の処理)と、前記期待度示唆演出設定手段により設定された前記期待度示唆演出を実行する期待度示唆演出実行手段(期待度報知演出設定処理におけるステップS2850の処理)とを備えていることを要旨とする。
従って、このような発明C記載の遊技機によれば、複数種類の期待度示唆演出を各演出ステージと関連付けて表示することにより、それぞれの演出ステージに意味を持たせることが可能となる。これにより、遊技者の大当りへの期待感を高めることが可能な遊技機を提供することができ、その結果、遊技の趣向性が向上する。
なお、本明細書において使用される用語は、特に言及しない限り、当該分野で通常用いられる意味で用いられることが理解されるべきである。従って、他に定義されない限り、本明細書中で使用される全ての専門用語及び技術用語は、本発明の属する分野の当業者によって一般的に理解されるのと同じ意味を有する。矛盾する場合、本明細書(定義も含めて)が優先する。