JP5976448B2 - 遺体の処置装置 - Google Patents

遺体の処置装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5976448B2
JP5976448B2 JP2012177375A JP2012177375A JP5976448B2 JP 5976448 B2 JP5976448 B2 JP 5976448B2 JP 2012177375 A JP2012177375 A JP 2012177375A JP 2012177375 A JP2012177375 A JP 2012177375A JP 5976448 B2 JP5976448 B2 JP 5976448B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
container
supply pipe
corpse
treatment apparatus
fluid leakage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012177375A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014034555A (ja
Inventor
梨沙 西原
梨沙 西原
Original Assignee
株式会社ヒュー・メックス
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社ヒュー・メックス filed Critical 株式会社ヒュー・メックス
Priority to JP2012177375A priority Critical patent/JP5976448B2/ja
Publication of JP2014034555A publication Critical patent/JP2014034555A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5976448B2 publication Critical patent/JP5976448B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)

Description

本発明は、遺体に体液漏出防止剤を注入する際に用いられる遺体の処置装置に関するものである。
一般に、遺体は、埋葬または火葬するまでの間、その腐敗を抑制するとともに、悪臭の発生、変色等を起こさないように保存しておく必要がある。遺体の保存方法としては、例えば、遺体をドライアイスにより冷却又は冷凍する方法や、遺体に防腐剤を塗布する方法がある。また、他にも、防腐剤を染み込ませたものや、防腐剤を担持させたものを遺体の上や周囲に置く方法がある。
ところで、遺体においては、体液が咽喉部から鼻孔や口腔を通って外部に漏出することや直腸や膣から漏出することがある。この体液の漏出を抑制するための遺体の処置装置としては、例えば特許文献1に開示されているように、体液漏出防止剤が収容された容器と、遺体に挿入される供給管とを備えたものが知られている。供給管の基端部には、容器に接続される接続部が設けられている。そして、供給管の接続部に容器を接続してから、供給管を遺体に挿入し、容器内の体液漏出防止剤を、供給管を介して遺体に注入することで、体液の漏出防止が図られる。
特開2009−51866号公報
しかしながら、特許文献1のように体液漏出防止剤の容器と供給管とが別体である場合には、例えば遺体の処置装置を包装用容器に収容する際に、体液漏出防止剤の容器の収容スペースと供給管の収容スペースとを別々に設けなければならず、コンパクトに収容することができない。このため、包装用容器が大型化するという問題がある。
また、遺体処置作業者は、体液漏出防止剤の容器を包装用容器から取り出した後、供給管を包装用容器から取り出さなければならず、少なくとも2度の取り出し作業が必要で作業が煩雑である。
また、特許文献1のような遺体の処置装置を初めて使用する者は、取扱説明書をきちんと見るとは限らず、例えば、体液漏出防止剤の容器のみを使用して供給管を使用せずに体液漏出防止剤を遺体に直接注入しようと試みることも考えられる。供給管を使用しない場合、体液漏出防止剤を狙いとする部位まで挿入できず、体液漏出防止効果が得られないのはもちろんのこと、体液漏出防止剤が遺体の外部に飛び散って周囲を汚してしまう恐れもある。
本発明は、かかる諸点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、体液漏出防止剤を収容した容器と供給管とをコンパクトにまとめることができるようにするとともに、遺体処置作業者にとって使用しやすいものとし、しかも、誤った使用方法で使用されないようして、高い体液漏出防止効果が得られるようにすることにある。
上記目的を達成するために、本発明では、供給管と体液漏出防止剤の容器とを一体化できるようにした。
第1の発明は、体液漏出防止剤を収容するとともに、該体液漏出防止剤の出口部を有する容器と、
上記容器の出口部に接続されて上記体液漏出防止剤を遺体の内部に供給するための供給管とを備えた遺体の処置装置において、
上記容器には、上記供給管が挿入される挿入孔が形成され、
上記供給管は、上記遺体の処置装置の使用前における保管時において上記挿入孔に挿入された状態で上記容器に保持されることを特徴とするものである。
この構成によれば、供給管が体液漏出防止剤の容器に保持されるので、供給管と容器とがコンパクトにまとまる。従って、例えば包装用容器に、供給管の収容スペースと体液漏出防止剤の容器の収容スペースとを別々に形成しなくて済み、包装用容器の小型化が可能になる。
また、包装用容器から取り出す際、例えば体液漏出防止剤の容器を掴むことで供給管も一緒に取り出すことが可能になるので、作業性が向上する。
さらに、体液漏出防止剤の容器を取り出そうとした際に供給管も一緒に取り出すことになるので、体液漏出防止剤の容器に供給管を接続し忘れることはなく、体液漏出防止剤を遺体の内部に確実に注入できるようになる。
また、供給管を容器に保持する際に、供給管を容器の挿入孔に挿入するだけでよいので作業が簡単である。また、供給管を容器から外す際には供給管を挿入孔から抜くだけなので、この場合も作業が簡単である。
の発明は、第の発明において、
上記容器は、一端部に上記出口部を有する筒状部材と、該筒状部材の他端部から挿入され、上記体液漏出防止剤を上記出口部から押し出すための押出部材とを備え、
上記筒状部材には、外方へ延出するとともに、遺体処置作業者が上記押出部材の操作時に指を掛けるための延出部が設けられ、
上記延出部に上記挿入孔が形成されていることを特徴とするものである。
この構成によれば、筒状部材の延出部に指を掛けることで押出部材を操作し易くなる。そして、供給管を保持するための挿入孔をその延出部に形成したので、構成がシンプルになる。
の発明は、第1または2の発明において、
上記供給管の外周面には、該供給管の中心線一端側に近づくほど拡径する拡径面部が形成され、
上記拡径面部が上記挿入孔に挿入されて該挿入孔の内周面に圧接することを特徴とするものである。
この構成によれば、供給管の拡径面部を挿入孔に挿入することで、拡径面部が挿入孔の内周面に圧接して供給管が容器に対してがたつくことがなくなり、よって、供給管が外れにくくなる。
の発明は、第1からのいずれか1つの発明において、
上記容器は細長く形成され、
上記供給管は、該供給管の中心線が上記容器の長手方向と略一致するように該容器に保持されることを特徴とするものである。
この構成によれば、供給管の中心線と容器の長手方向とを略一致させることで供給管と容器とがより一層コンパクトにまとまる。
の発明は、第の発明において、
上記供給管の中心線方向の寸法は、上記容器の長手方向の寸法以下に設定されていることを特徴とするものである。
この構成によれば、供給管を容器に保持した際に、供給管が容器の長手方向から突出しないように配置することが可能になる。
第1の発明によれば、供給管を容器に保持するようにしたので、容器と供給管とをコンパクトにまとめることができ、包装用容器を小型化できる。さらに、容器と供給管とを包装用容器から別々に取り出さなくてもよいので使用しやすくなり、しかも、容器と供給管とを使用時に確実に接続して体液漏出防止剤を所望部位に供給することができ、高い体液漏出防止効果を得ることができる。
また、供給管を容器の挿入孔に挿入することによって容器に保持するようにしたので、供給管を容器に保持する際、及び外す際の両方で作業を簡単にすることができる。
の発明によれば、遺体処置作業者が押出部材の操作時に指を掛けるための延出部に、供給管を保持するための挿入孔を形成したので、構成をシンプルにすることができるとともに、供給管を保持するにあたって処置装置の大型化を回避できる。
の発明によれば、供給管の拡径面部を容器の挿入孔に挿入して該挿入孔の内周面に圧接するようにしたので、供給管のがたつきを抑制しながら外れにくくすることができる。
の発明によれば、供給管の中心線と容器の長手方向とを略一致させたので、供給管を容器に保持させた状態でより一層コンパクトにまとめることができる。
の発明によれば、供給管の中心線方向の寸法を容器の長手方向の寸法以下に設定したので、供給管が容器の長手方向から突出しないようにすることができる。
本発明の実施形態にかかる遺体処置装置の正面図である。 遺体処置装置の平面図である。 遺体処置装置の左側面図である。 遺体処置装置の右側面図である。 遺体処置装置の分解図である。 筒状部材の右側面図である。 図6におけるVII−VII線断面図である。 遺体処置装置の使用状態を示す図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
図1〜図5は、本発明の実施形態にかかる遺体の処置装置1を示すものである。遺体の処置装置1は、体液漏出防止剤が収容される容器2と、体液漏出防止剤を遺体の内部に供給するための供給管3とを備えている。
体液漏出防止剤としては、従来から用いられている流動性を有するものであればよく、例えば、特開2002−275001号公報に開示されているもの等を使用することができる。性状としては、液状やゲル状、クリーム状であってもよいし、容易に崩れるゼリー状であってもよい。
容器2は、筒状部材10と、押出部材11とを備えている。筒状部材10の内部に体液漏出防止剤が収容される。筒状部材10は、全体が透光性を有する樹脂材で構成されており、内部の収容物を目視することができるようになっている。
筒状部材10は、略円筒状の本体部13と、本体部13の中心線方向一端部(図1及び図2の左側)に設けられた体液漏出防止剤の出口部14と、本体部13の中心線方向他端部に設けられた延出部15とを備えている。本体部13の中心線方向の寸法は100mm以上150mm以下の範囲で設定することができるが、この範囲を超えて設定してもよい。また、本体部13の直径は、例えば、20mm以上30mm以下の範囲で設定することができる。
図5にも示すように、出口部14は、本体部13の一端面から該本体部13の中心線方向に突出する円管状に形成されている。出口部14の中心線と本体部13の中心線とは略一致している。また、出口部14は、先端部に近づくほど内径及び外径が小さくなるように徐々に縮径している。出口部14の外周面には、2つの突起14a,14aが周方向に間隔をあけて設けられている。
本体部13の中心線方向他端側(図1及び図2の右側)は全体が開口している(図6及び図7参照)。この本体部13の他端開口から上記押出部材11が挿入されるようになっている。
図6に示すように、延出部15は、本体部13の他端開口の全周から外方へ延出する板状に形成されている。延出部15は、本体部13の径方向一方(図6の上方)に向かって大きく延出する第1大型延出部16と、第1大型延出部16から周方向180゜離れた部位から大きく延出する第2大型延出部17と、第1大型延出部16及び第2大型延出部17の間から小さく延出する複数の小型延出部18,18,…とを有している。第1大型延出部16及び第2大型延出部17は、互いに径方向反対側に延出することになる。第1大型延出部16及び第2大型延出部17は、押出部材11を操作する際に例えば人差し指及び中指をそれぞれ掛けるためのものである。
図1及び図2に示すように、第1大型延出部16及び第2大型延出部17の延出方向先端側には、先端側へ行くほど本体部13の一端側(図1及び図2の左側)に近づくように湾曲する湾曲部16a,17aがそれぞれ設けられている。また、第1大型延出部16及び第2大型延出部17の周縁部は略円弧に近い形状とされている。
第1大型延出部16の湾曲部16aよりも基端寄りには、上記供給管3が挿入される挿入孔16bが形成されている。詳細は後述するが、供給管3は挿入孔16bに挿入された状態で容器2に保持される。
容器2の出口部14には、キャップBが取り付けられるようになっている。このキャップBは、容器2内の体液漏出防止剤が使用前に出口部14から出ないように出口部14を閉塞しておくためのものである。キャップBは出口部14を外方から覆うように形成されており、キャップBの内面には、出口部14の突起14a,14aに係合する凹部(図示せず)が形成されている。
図5に示すように、押出部材11は、樹脂材を棒状に成形してなる棒状部25と、棒状部25の先端部に取り付けられたガスケット26とを備えている。棒状部25は、その先端側から筒状部材10に挿入されるものであり、その長手方向に直交する方向の断面が略十字状をなすように形成されている。また、棒状部25には、複数のリブ25aが形成されている。棒状部25のガスケット26と反対側の端部には、遺体処置作業者が押圧力を作用させるための円板部25bが該棒状部25の長手方向と直交する方向に延びるように形成されている。円板部25bには、滑り止めとして機能する複数の突条部25cが形成されている。
ガスケット26は弾性材で構成されている。ガスケット26の外周面が全周に亘って筒状部材10の内周面に摺接してシール性が確保されるようになっている。
棒状部25の長さは、ガスケット26が筒状部材10の出口部14側の内面に接触するまで該筒状部材10に挿入されたとき、円板部25bが延出部15から筒状部材10の外方へ離れて位置するように設定されている。
供給管3は、遺体の鼻孔から咽喉部へ向けて挿入される挿入管部30を備えている。挿入管部30の断面形状は、円形状とされている。挿入管部30の挿入方向先端側(図1及び図2における左側)には、4つの注入孔31が形成されている。挿入管部30の基端部(図1及び図2における右側)には、筒状の中間部36が設けられている。この中間部36の基端部には、容器2の出口部14に接続される接続部37が設けられている。上記挿入管部30、中間部36及び接続部37は、塩化ビニール等の柔軟性を有する合成樹脂を用いて一体成形されている。供給管3の中心線方向の寸法は、容器2の長手方向の寸法以下に設定されている。
挿入管部30は、細長形状をなしており、略直線状に延びている。挿入管部30は湾曲させてもよい。この挿入管部30は、鼻孔から咽喉部までの内部形状に応じて変形可能な柔軟性と、鼻孔に挿入した際に挿入管部30の内部通路が潰れないような固さとを有している。挿入管部30の挿入方向先端面は湾曲している。挿入管部30の先端面よりも基端側に離れた周壁部には、上記4つの注入孔31が互いに周方向に離れ、かつ、供給管3の中心線方向に離れた状態で形成されている。
注入孔31は、供給管3の中心線方向に長い長孔である。注入孔31の長径寸法は、4mmに設定され、また、短径寸法は3mmに設定されているが、注入孔31は、挿入管部30内の体液漏出防止剤を咽喉部に注入できるものであればよく、上記の形態に限られない。すなわち、注入孔31の形状、数、開口位置、開口面積は、挿入管部30の外径、内径、挿入管部30が有する弾性や内部通路を流れる体液漏出防止剤の種類、流動性(粘性)等の条件によって任意に設定することが可能である。例えば、注入孔31の開口面積は、互いに異ならせてもよい。また、注入孔31は円形状にしてもよい。さらに、4つの注入孔31のうち、いずれかを省略してもよい。また、図示しないが、挿入管部30の注入孔31よりも基端側に、別の注入孔を開口させてもよい。
本実施形態では、注入孔31を挿入管部30の先端側にのみ形成しているので、体液漏出防止剤を咽喉部に集中的に導入することが可能になる。これにより、体液漏出防止剤が咽喉部よりも浅い口腔や、咽喉部よりも深い食道等に注入されなくなり、体液漏出防止剤の効果が十分に得られるようになる。
挿入管部30の先端側の外径は、5.0mmに設定され、内径は3.5mmに設定されている。挿入管部30の外径及び内径は、先端部から基端部に向かって僅かに拡大している。これは、挿入管部30の成形時の型抜き性を考慮したことによるものである。
挿入管部30の外径は、上記延出部15の挿入孔16bの内径よりも若干小さめに設定されており、挿入管部30を挿入孔16bに容易に挿入することが可能になっている。挿入管部30の外径としては、挿入孔16bに容易に挿入できる範囲で、かつ、2.5mm以上8.0mm以下が好ましい。また、挿入管部30の内径は、外径よりも0.6mm以上2.4mm以下の範囲で小さくなるように設定するのが好ましい。挿入管部30の外径の上限を8.0mm以下にしているのは、8.0mmよりも大きいと鼻孔に挿入しにくなるからである。また、挿入管部30の外径の下限を2.5mm以下にしているのは、2.5mmよりも小さいと内部通路が狭くなって体液漏出防止剤が流動しにくくなるからである。つまり、挿入管部30の外径及び内径を上記のように設定することで、鼻孔からの挿入作業性及び体液漏出防止剤の注入作業性を良好にすることが可能になる。
また、中間部36の内径は、挿入管部30の基端部の内径と同じに設定されている。中間部36の内周面と挿入管部30の内周面とは滑らかに連なっている。
中間部36の外径は、挿入管部30の外径よりも大きく設定され、接続部20側ヘ向かって徐々に大きくなっている。つまり、中間部36の外周面は、供給管3の中心線一端側(基端側)に近づくほど拡径する拡径面部36aである。拡径面部36aにおける供給管3の基端側が、延出部15の挿入孔16bの内面に圧接するようになっている。これにより、供給管3が容器2に保持されることになる。
中間部36の拡径面部36aは、接続部20の外周面と連なっている。中間部36の肉厚は、挿入管部30の肉厚よりも厚くなっている。
また、接続部37は、上記容器2の出口部14を覆う筒状をなしている。接続部37の先端部(中間部36と連続する側)は、中間部36の基端部に一体成形されている。接続部37の内径は、中間部36の内径よりも大きく設定され、具体的には、出口部14の外径に対応している。接続部37の内周面は、その基端へ向かって拡径するように形成され、上記出口部14の外周面に嵌合するようになっている。
また、接続部37には、2つの溝部37a,37aが形成されている。溝部37a,37aは互いに接続部37の周方向に離れており、接続部37の周方向に延びている。溝部37a,37aには、容器2の突起14a,14aが嵌入するようになっている。
供給管3には、中間部36と接続部37との境界部分近傍から径方向外方へ突出して周方向に延びるストッパー38が一体に形成されている。
ストッパー38は、挿入管部30の注入孔31が咽喉部に達したときに遺体の鼻先(鼻孔の周縁部)に当たるように位置付けられている。尚、ストッパー38の形成位置は、挿入管部30の先端部が咽喉部の近傍に位置したときに鼻先に当たるように設定してもよい。また、ストッパー38の形状は、上記した形状に限られるものではなく、挿入管部30の周方向に断続する形状としてもよく、また、挿入管部30の周方向一部から突出する突起形状であってもよい。また、ストッパー38は、挿入管部30の基端側の他の部位や、中間部36、接続部37に形成してもよい。ストッパー38は、挿入管部30に一体成形してもよいし、別部材を挿入管部30に取り付けることによって構成してもよい。また、ストッパー38の色を挿入管部30と異なる色にしてもよい。
また、ストッパー38の代わりに、挿入管部30の咽喉部への挿入量を示すマーク(目印)を設けてもよい。このマークを設ける位置は、上記ストッパー38と同様に設定すればよい。上記ストッパー38をマークとして利用することも可能である。また、複数のマークを挿入管部30の中心線方向に間隔をあけて設けてもよい。マークは、突起部や、凹部等で構成してもよいし、文字やライン等で構成してもよい。また、マークとストッパー38とを両方設けてもよい。
次に、遺体の処置装置1の製造時について説明する。容器2の筒状部材10に押出部材11を挿入した後、筒状部材10の出口部14から体液漏出防止剤を該筒状部材10に充填していく。体液漏出防止剤の充填が完了したら出口部14にキャップBを取り付ける。このとき、キャップBの内面の凹部が出口部14の突起14a,14aに係合することによってキャップBが保持される。
一方、供給管3を容器2に保持させる。すなわち、供給管3を、その中心線が容器2の長手方向と略一致するように配置した後、供給管3の挿入管部30をその先端側から容器2の延出部15の挿入孔16bに挿入していく。このとき、挿入管部30の先端面が湾曲しているので、挿入作業性は良好である。
挿入管部30を挿入孔16bに挿入していき、供給管3の中間部36が挿入孔16bに達すると、中間部36の拡径面部36aが挿入孔16bの内周面に圧接する。これにより、供給管3が容器2にがたつくことなく保持され、容器2と供給管3とがコンパクトにまとまる。さらに、供給管3が容器2に保持された状態では、供給管3の中心線と容器2の長手方向とが略一致した状態になるので、容器2と供給管3とがより一層コンパクトになる。また、供給管3の中心線方向の寸法を容器2の長手方向の寸法以下に設定したので、供給管3が容器2に保持された状態で、供給管3が容器2の長手方向両端から突出することはなく、取扱いが容易になる。
さらに、指を掛けるための第1大型延出部16に供給管3を保持させるようにしているので、このことによっても遺体の処置装置1をコンパクトにすることができるとともに、供給管3を保持させるための構成をシンプルにすることができる。
供給管3を容器2に保持したことで、例えば包装用容器に収容する際には、供給管3の収容スペースと体液漏出防止剤の容器の収容スペースとを別々に形成しなくて済み、包装用容器の小型化が可能になる。
次に、上記のように構成された遺体の処置装置1を使用する場合について説明する。まず、容器2及び供給管3を包装用容器から取り出す。このとき、例えば容器2のみを掴んで取り出そうとした際に、その容器2に供給管3が保持されているので、供給管3も容器2と一緒に取り出すことができる。これにより、取り出し時の作業が簡単になる。
そして、供給管3を容器2の挿入孔16bから抜いて容器2から取り外す。その後、供給管3の接続部37に容器2の出口部14を挿入して供給管3を容器2に接続する。このとき、出口部14の突起14a,14aが供給管3の溝部37a,37aに嵌入するので、供給管3が外れるのを防止できる。
次いで、供給管3の挿入管部30を遺体の鼻孔から咽喉部へ挿入していく。供給管3の注入孔31が咽喉部に達したとき、または咽喉部近傍に達したときにストッパ38が鼻先に当たり、挿入管部30のそれ以上の挿入が阻止される。
その後、遺体処置作業者は、延出部15の第1大型延出部16及び第2大型延出部17に例えば人差し指及び中指を掛けるとともに、押出部材11の円板部25bに親指を添え、親指に力を加えて押出部材11を筒状部材10に押し込んでいく。そうすると、筒状部材10内の体液漏出防止剤が出口部14から供給管3内に流出して供給管3内を先端側へ向かって流れていく。そして、体液漏出防止剤が供給管3の注入孔31から咽喉部に集中的に導入される。
これにより、食道等から上がってきた体液が体液漏出防止剤によって咽喉部で吸収されるので、鼻、口、耳からの体液の漏出が防止される。
したがって、この実施形態にかかる遺体の処置装置1によれば、供給管3を容器2に保持するようにしたので、容器2と供給管3とをコンパクトにまとめることができ、包装用容器を小型化できる。さらに、容器2と供給管3とを包装用容器から別々に取り出さなくてもよいので使用しやすくなり、しかも、容器2と供給管3とを使用時に確実に接続して体液漏出防止剤を所望部位に供給することができ、高い体液漏出防止効果を得ることができる。
また、供給管3を容器2の挿入孔16bに挿入することによって容器2に保持するようにしたので、供給管3を容器2に保持する際、及び外す際の両方で作業を簡単にすることができる。
また、遺体処置作業者が押出部材11の操作時に指を掛けるための延出部15に、供給管3を保持するための挿入孔16bを形成したので、構成をシンプルにすることができるとともに、供給管3を保持するにあたって処置装置1の大型化を回避できる。
また、供給管3の拡径面部36aを容器2の挿入孔16bに挿入して該挿入孔16bの内周面に圧接するようにしたので、供給管3のがたつきを抑制しながら外れにくくすることができる。
また、供給管3の中心線と容器2の長手方向とを略一致させたので、供給管3を容器2に保持させた状態でより一層コンパクトにまとめることができる。
また、供給管3の中心線方向の寸法を容器2の長手方向の寸法以下に設定したので、供給管3が容器2の長手方向から突出しないようにすることができる。
また、上記実施形態では、容器2の挿入孔16bに供給管3を挿入しているが、これに限らず、容器2にブラケットを設け、ブラケットに供給管3を保持するようにしてもよい。
また、押出部材11に挿入孔を形成し、この挿入孔に供給管3を挿入するようにし、供給管3を押出部材11に保持するようにしてもよい。
また、供給管3を保持する構造としては、挿入孔16bやブラケット以外にも、例えばクリップや両面テープ、各種ファスナ等を用いることができる。
また、遺体の処置装置1の使用時には、供給管3を遺体に挿入した後、その供給管3に容器2を接続するようにしてもよい。
また、供給管3は、遺体の口から咽喉部へ挿入してもよい。また、供給管3は、遺体の肛門や膣等に挿入してもよい。
また、供給管3を容器2にゴムや紐、テープ等を使用して結び付けるようにしてもよい。この場合、特に供給管3の挿入管部30を結び付けるのが好ましい。また、供給管3と容器2とをフィルムで覆って該フィルムを熱収縮させて包装する、いわゆるシュリンク包装を用いて供給管3を容器2に保持するようにしてもよい。シュリンク包装は、供給管3の全体を覆うようにしてもよいし、挿入管部30の一部のみを覆うようにしてもよい。
以上説明したように、本発明にかかる遺体の処置装置は、遺体から体液が漏出するのを防止する場合に使用できる。
1 遺体の処置装置
2 容器
3 供給管
10 筒状部材
11 押出部材
15 延出部
16b 挿入孔
25 棒状部
26 ガスケット
30 挿入管部
31 注入孔
36 中間部
36a 拡径面部
37 接続部
B キャップ

Claims (5)

  1. 体液漏出防止剤を収容するとともに、該体液漏出防止剤の出口部を有する容器と、
    上記容器の出口部に接続されて上記体液漏出防止剤を遺体の内部に供給するための供給管とを備えた遺体の処置装置において、
    上記容器には、上記供給管が挿入される挿入孔が形成され、
    上記供給管は、上記遺体の処置装置の使用前における保管時において上記挿入孔に挿入された状態で上記容器に保持されることを特徴とする遺体の処置装置。
  2. 請求項1に記載の遺体の処置装置において、
    上記容器は、一端部に上記出口部を有する筒状部材と、該筒状部材の他端部から挿入され、上記体液漏出防止剤を上記出口部から押し出すための押出部材とを備え、
    上記筒状部材には、外方へ延出するとともに、遺体処置作業者が上記押出部材の操作時に指を掛けるための延出部が設けられ、
    上記延出部に上記挿入孔が形成されていることを特徴とする遺体の処置装置。
  3. 請求項1または2に記載の遺体の処置装置において、
    上記供給管の外周面には、該供給管の中心線一端側に近づくほど拡径する拡径面部が形成され、
    上記拡径面部が上記挿入孔に挿入されて該挿入孔の内周面に圧接することを特徴とする遺体の処置装置。
  4. 請求項1から3のいずれか1つに記載の遺体の処置装置において、
    上記容器は細長く形成され、
    上記供給管は、該供給管の中心線が上記容器の長手方向と略一致するように該容器に保持されることを特徴とする遺体の処置装置。
  5. 請求項に記載の遺体の処置装置において、
    上記供給管の中心線方向の寸法は、上記容器の長手方向の寸法以下に設定されていることを特徴とする遺体の処置装置。
JP2012177375A 2012-08-09 2012-08-09 遺体の処置装置 Active JP5976448B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012177375A JP5976448B2 (ja) 2012-08-09 2012-08-09 遺体の処置装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012177375A JP5976448B2 (ja) 2012-08-09 2012-08-09 遺体の処置装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014034555A JP2014034555A (ja) 2014-02-24
JP5976448B2 true JP5976448B2 (ja) 2016-08-23

Family

ID=50283750

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012177375A Active JP5976448B2 (ja) 2012-08-09 2012-08-09 遺体の処置装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5976448B2 (ja)

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5119408B2 (ja) * 2006-03-23 2013-01-16 株式会社 モデルクリエイト 遺体用の体液漏出防止剤注入用挿入管及びそれを用いた遺体処置装置
JP2008255025A (ja) * 2007-04-02 2008-10-23 Axis International Co Ltd 遺体の処置装置
WO2008129618A1 (ja) * 2007-04-09 2008-10-30 Risa Nishihara 容器と供給管との接続構造、容器及び供給管
JP2009107966A (ja) * 2007-10-30 2009-05-21 St Kikaku Ltd 遺体の体液漏出防止剤注入用挿入管

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014034555A (ja) 2014-02-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6453352B2 (ja) トロカール
JP2009509669A5 (ja)
JP2013500770A5 (ja)
RU2601179C2 (ru) Концевая защитная гильза
JP7366176B2 (ja) 機能性溶液注入モジュール
US20090112064A1 (en) Endoscopic Lubricating and Gripping Device
TW201620482A (zh) 具有施配梢之管件
BR0209808A (pt) Capa de sonda com cavidade de lubrificação
JP5976448B2 (ja) 遺体の処置装置
US10179678B2 (en) Applicator with breakaway cap
JP2006501945A5 (ja)
US1676881A (en) Hypodermic syringe
KR101467596B1 (ko) 용기와 공급관과의 접속구조, 용기 및 공급관
JP4582391B2 (ja) 携帯用噴射注入具
JP4761813B2 (ja) 内視鏡の鉗子栓
CN203790008U (zh) 穿刺器
JP3554259B2 (ja) 遺体用流体注入管
JP2011182995A (ja) 骨セメント注入用穿刺針
JP2007252400A (ja) 浣腸器
JP5368972B2 (ja) 容器及び供給管
CN208573763U (zh) 腔镜手术单孔多通道路入装置与穿刺器的连接结构
US20200094024A1 (en) Adhesive encased protective caps for needle devices and related methods
TW201026345A (en) Universal closure and method of lubrication
JP5051584B2 (ja) 内視鏡の鉗子栓
JP3992820B2 (ja) 内視鏡の鉗子栓

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150519

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160212

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160223

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160412

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160621

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160720

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5976448

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250