JP5976261B1 - 回転角検出装置 - Google Patents

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Abstract

モータ用磁石からの漏れ磁界を回避し、ノイズ成分の検知を回避することのできる回転角検出装置を得ることを目的とする。モータシャフト(10)と、モータシャフト(10)に対して一定の間隔を隔てて配置されたモータ用磁石(20)と、モータシャフト(10)を支持するモータブラケット(30)と、モータシャフト(10)の中心軸上に載置された検出器用磁石(40)と、検出器用磁石(40)に対向して配され、モータシャフト(10)の回転に伴う検出器用磁石(40)の磁界の変化を検出する磁気検出素子(50)と、透磁性ガイド部(10G)とを備える。透磁性ガイド部(10G)は、モータシャフト(10)に当接し、かつ検出器用磁石(40)および磁気検出素子(50)を結ぶ磁束領域の周りを囲む。

Description

本発明は、回転角検出装置に係り、特にその感度の向上に関する。
一般的に、サーボモータの回転位置検出に使用する検出器は光学式と磁気式に分けられる。一般的な構造の磁気式検出器では、サーボモータシャフト端面に取り付けた磁石からの磁界を磁気検出素子で検出することによりシャフトの角度検出を行う。
サーボモータは回転トルク発生のためのモータ用磁石を有しており、磁界強度確保及びコスト低減のためモータシャフトには、構造用炭素鋼等の磁性材料を使用する。そのため、モータ用磁石から発生した磁界は、モータシャフト内を通過し、軸端から漏れ出し、漏れ磁束となって磁気検出素子の検知範囲に到達する。漏れ磁束による磁界は、本来検出すべき、検出器用磁石からの磁束ではないため、ノイズ成分となり角度検出の誤差要因となる。しかしながら、モータ用磁石からの磁界に起因するノイズ成分除去のための対策は、なされていない。
例えば、特許文献1では、マグネットの欠け、あるいは割れを防止するためにホルダを介して、検出すべき磁界を発生するマグネットを固定し、マグネットに対向して磁気検出素子を設けた技術が開示されている。
また、特許文献2では、鉄などの磁性材料で構成されたロータコアの側面部に、検出すべき磁界を発生する永久磁石を取り付け、ロータコアに対向して設けられた、ホールICで、ロータコアの回転角を検出する技術が開示されている。
また、特許文献3では、検出すべき磁界を発生する磁石を保持した、断面コの字状の磁性材料からなる回転部が回転軸に固定され、回転軸の回転を、磁石に対向して設けられた磁場検出部で検出する技術が開示されている。
特開2011−160636号公報 特開2001−59702号公報 特開2012−230083号公報
しかしながら、上記特許文献1,2,3のいずれの構造においても、磁気検出素子の側方が、解放された構造となっているため、上記回転に用いられるモータの磁石から発生した磁界が、回転軸の端面から漏れ出し、磁気検出素子に印加され、ノイズ成分となるという問題があった。
また、特許文献3の構造では、磁気検出素子は、構造が複雑で、検出用磁界を発生するための磁石が、公転する構造となり、公転中心のずれが、検出誤差の原因となるおそれがあった。さらにまた、モータ用磁石の漏れ磁界について何ら考慮されておらず、隣接して回転角検出装置を配置した場合、隣の磁気検出素子に、漏れ磁界の影響をおよぼすことがあり、近接して複数の回転角検出装置を配置することができないという問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、モータ用磁石からの漏れ磁界の影響を回避し、ノイズ成分の検知を回避することのできる回転角検出装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、モータシャフトと、モータシャフトの中心軸上に載置された検出器用磁石と、検出器用磁石に対向して配され、モータシャフトの回転に伴う検出用磁石の磁界の変化を検出する磁気検出素子と、透磁性ガイド部とを備える。透磁性ガイド部は、モータシャフトに磁気的に連接され、かつ検出器用磁石および磁気検出素子を結ぶ磁束領域の周りを囲む。検出器用磁石は、透磁性ガイド部により形成された凹部、または、モータシャフトの端面と透磁性ガイド部により形成された凹部に配される。磁気検出素子は、凹部を塞ぐ配線基板上に搭載される。
本発明によれば、モータ用磁石からの漏れ磁界の影響を回避し、ノイズ成分の検知を回避することのできる回転角検出装置を得ることができるという効果を奏する。
実施の形態1の回転角検出装置を模式的に示す断面図 実施の形態1の回転角検出装置の全体を示す図 実施の形態2の回転角検出装置を模式的に示す断面図 実施の形態3の回転角検出装置を模式的に示す断面図 実施の形態4の回転角検出装置を模式的に示す断面図 実施の形態5の回転角検出装置を模式的に示す断面図 実施の形態6の回転角検出装置を模式的に示す断面図 実施の形態7の回転角検出装置を模式的に示す断面図 実施の形態8の回転角検出装置を模式的に示す断面図 通例の回転角検出装置を模式的に示す断面図
以下に、本発明の実施の形態にかかる回転角検出装置を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。また、以下に示す図面においては、理解の容易のため各層あるいは各部材の縮尺が現実と異なる場合があり、各図面間においても同様である。また、断面図であっても、図面を見易くするためにハッチングを付さない場合がある。なお、以下の実施の形態では、一例として、産業用ロボットの手首部の回転駆動のためのサーボモータに装着され、手首部ロボットの回転角を検出する回転角検出装置について説明するが、回転角を検出する対象については、産業用ロボットに限定されるものではなく、以下に示す回転角検出装置は、回転する物体全般に適用される。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1にかかる回転角検出装置を模式的に示す断面図、図2は、実施の形態1の回転角検出装置の全体を示す図である。実施の形態1の回転角検出装置100は、産業用ロボットの手首部の回転駆動のためのサーボモータに取付けられ、回転角を検出するものである。実施の形態1の回転角検出装置100は、モータシャフト10と、モータシャフト10に対して一定の間隔を隔てて配置されたモータ用磁石20と、モータシャフト10を支持するモータブラケット30と、モータシャフト10の中心軸上に載置された検出器用磁石40と、検出器用磁石40に対向して配された磁気検出素子50とを備える。そして、モータシャフト10に当接し、かつ検出器用磁石40および磁気検出素子50を結ぶ磁束領域RHの周りを囲む透磁性ガイド部10Gとを備えたことを特徴とする。透磁性ガイド部10Gは、検出器用磁石40と磁気検出素子50とを結ぶ磁束領域RHを囲み、漏れ磁界を外側に導く。検出器用磁石40は接着剤によりモータシャフト10の端面に固定される。
回転角検出装置100は、図2に示すように、サーボモータの回転シャフトに装着されるもので、モータブラケット30のブラケット本体31a中心部に設けられた穴33にベアリング32を介して摺動可能に配設された、モータシャフト10を支持し、モータシャフト10の回転角を検出するものである。また、モータシャフト10の下方にも、下部ブラケット本体31bが設けられている。下部ブラケット本体31bも同様に中心部に穴33が設けられ、穴33に挿通されたベアリング32を介して、モータシャフト10に対して摺動可能に、モータシャフト10の下方を支持している。また、透磁性ガイド部10Gの上部を覆うカバー70が上部ブラケット本体31aに対してビス71で固定されている。
実施の形態1の回転角検出装置100では、透磁性ガイド部10Gを、モータシャフト10の端面10Tから延長された延長部で構成する。モータシャフト10は、中心軸Oを含む端面10Tから延長された延長部に凹部10Rと凹部10Rを囲む壁部10Wとを有し、凹部10Rに検出器用磁石40が配される。
磁気検出素子50は、透磁性ガイド部10Gの天面10GUに、設置された配線基板からなる制御基板60上に搭載される。制御基板60では、モータシャフト10の回転に伴い回転する、検出器用磁石40からの磁界HMを検出し、制御基板60上の検出回路によって、回転角を検出する。
なお、モータ用磁石20からの磁力を受け、モータシャフト10上で、磁界が漏れ磁束Hiとなり、モータシャフト10を伝搬する。しかしながら、本実施の形態の回転角検出装置100では、モータシャフト10の端面10Tから延長された延長部が透磁性ガイド部10Gを構成しているため、図1に示すように、漏れ磁束Hiが効率よく、外側に拡がり、上方に導かれ、制御基板60を通って外方に導出される。従って、漏れ磁束Hiがモータシャフト10の中心軸上、天面10GU上に相当する領域におかれた磁気検出素子50に伝搬することはなく、効率よく外方に排出されることになる。
また、壁部10Wは、壁部10Wの断面積を十分に大きくすることで、モータ用磁石20からの漏れ磁界Hiを、効率よく透磁性ガイド部10Gの天面10GUまで導くことができる。これにより、漏れ磁界Hiを導出するための磁路抵抗を少なくすることができ、磁気検出素子50に、漏れ磁界iの影響を与えることなく、磁束Hoとして外部に取り出すことができる。
壁部10Wは、凹部10Rが外方にむかって拡がるテーパ状断面を有している。これにより、漏れ磁界Hiを効率よく透磁性ガイド部10Gの天面10GUまで導くことができる。従って、漏れ磁界Hiを導出するための磁路抵抗を少なくすることができ、磁気検出素子50が漏れ磁界Hiを検出することなく、効率よく取り出すことができる。
さらにまた、壁部10Wは、図1に示すように、壁部10Wの厚さが外方にむかって拡がるテーパ状断面を有することが望ましい。かかる構成により、漏れ磁界Hiを導出するための磁路抵抗を少なくすることができ、漏れ磁界Hiを効率よく透磁性ガイド部10Gの天面GUまで導くことができる。なお、壁部10Wの厚さが外方にむかって拡がるテーパ状断面を有することが望ましいが、漏れ磁界Hiが伝搬するのに十分な厚さであれば、一定厚さであってもよい。
磁気検出素子50から離間してかつ同一平面内の場所までつながっている形状をなすように、モータシャフト10の上端を外方に拡げ内部をくり抜かれた円錐状となるようにし、内部、中心軸上に形成された平坦面に検出器用磁石40を配し、円錐状の内壁に囲まれた形状とすることにより、モータ用磁石20から発生した磁界が漏れ磁界Hiとして磁気検出素子50に印加されるのを防止することができる。
これに対し図10に示した、通例の回転角検出装置では、モータシャフト10の上端の端面に検出器用磁石40を配している。そして、相対向する磁気検出素子50との間は空気層となっている。このため、モータシャフト10の端面からの漏れ磁界Hiのうち、横方向にずれ下方に戻る漏れ磁界HiHは、磁気検出素子50に入る可能性は小さいが、検出器用磁石40の載置された端面を貫通した、垂直方向の漏れ磁界HiVは、磁気検出素子50に入り、これがノイズ電流の原因となる。
実施の形態1の回転角検出装置100では、モータシャフト10の上部を、円錐状の内壁に囲まれた凹部10Rをなす形状とし、モータシャフト10の端面10Tに端面10Tを外方に拡げ内部をくり抜かれた円錐状の内壁に囲まれた形状を持つ延長部を透磁性ガイド部10Gとしている。透磁性ガイド部10Gで囲まれた、凹部10Rの平坦面に検出器用磁石40を配したことで、モータ用磁石20から発生した磁界が漏れ磁界Hiとして磁気検出素子50に印加されるのを防止することができる。検出器用磁石40は、モータシャフト10の中心軸O上に形成される。なお、上記特許文献1から3のように、モータシャフト端面の形状が急峻な角度である場合、あるいは薄肉である場合、磁界はモータシャフト内を通過するのみでなく、空気中に漏れ出すため、磁気検出素子に向かう磁界成分が発生し、ノイズ成分となることがある。
これに対し、実施の形態1の回転角検出装置100では、モータ用磁石20からの漏れ磁界Hiを効率よく透磁性ガイド部10Gの天面10GUまで導くことができ、磁気検出素子50が、漏れ磁界Hiの影響を受けることなく、磁束Hoとして外部に取り出すことができる。
実施の形態2.
図3は、本発明の実施の形態2にかかる回転角検出装置100を模式的に示す断面図である。実施の形態2の回転角検出装置100は、産業用ロボットの手首部の回転駆動のためのサーボモータに取付けられ、回転角を検出するものである。実施の形態2の回転角検出装置100は、モータシャフト10の延長部で構成された透磁性ガイド部10Gに代えて、ボス80と呼ばれる磁束経路生成部を設けたものである。ボス80は、円筒状の金属筒で構成され、モータシャフト10の上端部の側面に当接し、かつ検出器用磁石40および磁気検出素子50を結ぶ磁束領域RHの周りを囲むことを特徴とする。他の構成については実施の形態1と同様であり、モータシャフト10の中心軸上で端面10Tに載置された検出器用磁石40と、検出器用磁石40に対向して配された磁気検出素子50とを備える。細部については図2に示した実施の形態1の回転角検出装置100と同様であるが、図3では、図1と同様簡略化して示している。同一部位には同一符号を付し、説明を省略する。
上記構成によっても、モータ用磁石20からの漏れ磁界Hiを効率よく、ボス80を透磁性ガイド部として用い、ボス80の天面80Uまで導くことができ、磁気検出素子50が、漏れ磁界Hiの影響を受けることなく、磁束Hoとして外部に取り出すことができる。
なお、図3に示すように、モータシャフト10の端面10Tの周りに装着される透磁性ガイド部の形状を、別部品であるボス80により実現する。モータシャフト10の端面10Tを複雑な形状とする必要がないため、低コスト化を実現できる。ボス80とモータシャフト10との締結は、圧入、セットネジ方式、接着方式等の締結方式からいずれでも選択可能である。
なお、実施の形態2の回転角検出装置100では、ボス80は、モータシャフト10に固定し、磁気検出素子50の搭載された制御基板60は、ボス80に対して固定していないため、わずかに、隙間C1を持つ。隙間C1からの漏れ磁界は無視し得る程度である。
実施の形態3.
図4は、本発明の実施の形態3にかかる回転角検出装置100を模式的に示す断面図である。実施の形態3の回転角検出装置100は、産業用ロボットの手首部の回転駆動のためのサーボモータに取付けられ、回転角を検出するものである。実施の形態3の回転角検出装置100は、実施の形態2の回転角検出装置100の変形例であり、ボス80は、モータシャフト10には固定されず、モータシャフト10との間にわずかな隙間C2を持つ。一方、磁気検出素子50の搭載された制御基板60は、ボス80の天面80Uに固定されている。
従って制御基板60とボス80の天面80Uとの間には隙間がなく、磁束領域RHへの侵入を抑制することができ、漏れ磁界Hiを確実に外方に逃がすことができる。他の構成については実施の形態2の回転角検出装置100と同様であり、モータシャフト10の中心軸を含み、中心軸に直交する端面10T上に載置された検出器用磁石40と、検出器用磁石40に対向して配された磁気検出素子50とを備える。細部については図2に示した実施の形態1の回転角検出装置100と同様であるが、図4では、図3と同様簡略化して示している。同一部位には同一符号を付し、説明を省略する。
実施の形態3の回転角検出装置100によれば、実施の形態2の回転角検出装置100による効果に加え、さらに、ボス80が回転しないため、モータシャフト10に係る負荷を低減することが可能となる。
実施の形態4.
図5は、本発明の実施の形態4にかかる回転角検出装置100を模式的に示す断面図である。実施の形態4の回転角検出装置100は、産業用ロボットの手首部の回転駆動のためのサーボモータに取付けられ、回転角を検出するものである。実施の形態4の回転角検出装置100は、実施の形態2の回転角検出装置100の変形例であり、ボス80は、円筒状に代えて、円筒状の支持部80aと上方に拡がる円錐状の筒状体からなる円錐部80bとで構成される。ボス80は円筒状の支持部80aでモータシャフト10に固定され、円錐状の筒状体である円錐部80bで、外方に拡がり、漏れ磁界Hiを外方に導く。
本実施の形態では、ボス80が、円錐部80bで、外方に拡がり、検出器用磁石40および磁気検出素子50を結ぶ磁束領域RHの外方に漏れ磁界Hiを導くため、より確実に漏れ磁界Hiが、磁気検出素子50に検出されるのを防ぐことができる。
なお、ここでも、磁気検出素子50の搭載された制御基板60は、ボス80に対して固定せず、ボス80はモータシャフト10に固定している。従って磁気検出素子50の搭載された制御基板60とボス80との間にわずかな隙間C1を持つ一方、ボス80は、モータシャフト10に固定されている。
他の構成については実施の形態2の回転角検出装置100と同様であり、モータシャフト10の中心軸O上で中心軸Oに直交する端面10Tに載置された検出器用磁石40と、検出器用磁石40に対向して配された磁気検出素子50とを備える。同一部位には同一符号を付し、説明を省略する。細部については図2に示した実施の形態1の回転角検出装置100と同様であるが、図5では、図4と同様簡略化して示している。
実施の形態4の回転角検出装置100によれば、ボス80により効率よく、漏れ磁界H iを外部に導出することが可能となる。
なお、実施の形態4の回転角検出装置100のボス80の形状を実施の形態3のように、ボス80をモータシャフトとの間にわずかな隙間C2を持たせて配置し、制御基板60をボス80に固定してもよい。これにより、ボス80が回転しないため、モータシャフト10に係る負荷を低減するという効果を得ることが可能となる。
実施の形態5.
図6は、本発明の実施の形態5にかかる回転角検出装置100を模式的に示す断面図である。実施の形態5の回転角検出装置100は、産業用ロボットの手首部の回転駆動のためのサーボモータに取付けられ、回転角を検出するものである。実施の形態2の回転角検出装置100は、ボス80として、円筒状の金属筒で構成され、モータシャフト10に当接し、かつ検出器用磁石40および磁気検出素子50を結ぶ磁束領域RHの周りを囲む構成としたが、本実施の形態では、円筒状の金属筒に代えて、底部80Bと円筒状の側壁部80Sとを持つボス80を用いたことを特徴とする。他の構成については実施の形態2と同様であり、モータシャフト10の中心軸Oの延長線でボス80の底部80B上に載置された検出器用磁石40と、検出器用磁石40に対向して配された磁気検出素子50とを備える。同一部位には同一符号を付し、説明を省略する。
つまり実施の形態5では、実施の形態2で用いたボス80に底部80Bを設け、底部80Bに検出器用磁石40を取り付ける構成とする。実施の形態1から4では検出器用磁石40は接着剤によりモータシャフト10の端面10Tに固定されたが、実施の形態5では小さな部品であるボス80に検出器用磁石40を接着固定する。
実施の形態5の回転角検出装置100によれば、実施の形態2の回転角検出装置100による効果に加え、上記構成により、加工が容易であるという効果を奏する。モータシャフト端面10Tには、センター穴が設けられているため、検出器用磁石40の接着固定に際しては、位置精度を向上するのが困難である。このため、モータシャフト10の端面10Tに対し平面加工を追加する等の加工が必要となる。実施の形態5によれば、別部品であるボス80に検出器用磁石40を接着固定することにより、容易に高い信頼性を確保することが可能となる。
また、接着固定に際し高い信頼性を確保するためには、被着面の清浄度を確保することが非常に重要である。しかしながら、モータ組立工程においてはグリス等の接着剤を使用するため、モータシャフト10単体を洗浄しても、モータ組立後のモータシャフト10の端面10Tの清浄度を確保することは困難であった。これに対し、実施の形態5では別部品であるボス80に検出器用磁石40を接着固定することにより、容易に高い信頼性を確保することが可能となる。
さらにまた、検出器用磁石40を接着により固定したボス80をモータシャフト10に取り付けることにより、あらかじめ、検出器用磁石40をボス80に取り付けておき、ボスをモータシャフト10の端面10Tに載せればよい。従ってモータの組立工程が簡素化され、低コスト化を実現することが可能である。
なお、上記構成によっても、モータ用磁石20からの漏れ磁界Hiを効率よく、ボス80を透磁性ガイド部として用い、天面80Uまで導くことができ、磁気検出素子50が、漏れ磁界Hiの影響を受けることなく、磁束Hoとして外部に取り出すことができる。
なお、前記実施の形態では、円筒状の断面をもつボス80について説明したが、実施の形態3および4のように、円筒状に代えて、円筒状の支持部80aと上方に拡がる円錐状の筒状体からなる円錐部80bとで構成したものにも適用可能であることはいうまでもない。
実施の形態6.
図7は、本発明の実施の形態6にかかる回転角検出装置を模式的に示す断面図である。実施の形態6の回転角検出装置100も、産業用ロボットの手首部の回転駆動のためのサーボモータに取付けられ、回転角を検出するものである。実施の形態6の回転角検出装置100は、実施の形態1の、モータシャフト10の延長部で構成された透磁性ガイド部10Gの凹部10Rを囲む内壁に透磁率の低いビスマス層からなる遮蔽薄膜12を形成したものである。他部の構成については前記実施の形態1と同様であり、モータシャフト10の中心軸上に載置された検出器用磁石40と、検出器用磁石40に対向して配された磁気検出素子50とを備える。同一部位には同一符号を付し、説明を省略する。
上記構成によっても、遮蔽薄膜12により、モータ用磁石20からの漏れ磁界Hiをより効率よく、モータシャフト10の延長部である透磁性ガイド部10Gの天面10GUまで導くことができ、磁気検出素子50が、漏れ磁界Hiの影響を受けることなく、磁束Hoとして外部に取り出すことができる。
なお、遮蔽薄膜12としては、ビスマス層に限定されることなく、銅、銀、鉛、ビスマスなど、空気よりも低い透磁率を有する金属薄膜が適用可能である。
また、本実施の形態の遮蔽薄膜12は、実施の形態1から5の構成についても適用可能である。
実施の形態7.
図8は、本発明の実施の形態7にかかる回転角検出装置を模式的に示す断面図である。実施の形態7の回転角検出装置100も、産業用ロボットの手首部の回転駆動のためのサーボモータに取付けられ、回転角を検出するものである。実施の形態7の回転角検出装置100は、実施の形態1の、モータシャフト10の延長部で構成された透磁性ガイド部10Gの内部に長手方向に沿って、より透磁率の高い透磁性層16からなるガイド層を形成したものである。透磁性ガイド部10Gは、内部に透磁率の高いスーパーマロイ層からなる透磁性層16が層状に挟み込まれた金属製の層状構造体11で形成されたものである。他部の構成については前記実施の形態1と同様であり、モータシャフト10の中心軸O上で中心軸Oに直交する端面10Tに載置された検出器用磁石40と、検出器用磁石40に対向して配された磁気検出素子50とを備える。同一部位には同一符号を付し、説明を省略する。
上記構成によっても、透磁性層16により、モータ用磁石20からの漏れ磁界Hiをより効率よく、モータシャフト10の延長部である透磁性ガイド部10Gの天面10GUまで導くことができ、磁気検出素子50が、漏れ磁界Hiの影響を受けることなく、磁束Hoとして外部に取り出すことができる。
なお、透磁性層16としては、スーパーマロイ層に限定されることなく、鉄、ケイ素鋼、軟鉄、ニッケル、コバルト、パラジウム等、周辺層よりも透磁率の高い金属が適用可能である。
また、本実施の形態の透磁性ガイド部の構成は、実施の形態1から6の構成についても適用可能である。
実施の形態8.
図9は、本発明の実施の形態8にかかる回転角検出装置を模式的に示す断面図である。実施の形態8の回転角検出装置100も、産業用ロボットの手首部の回転駆動のためのサーボモータに取付けられ、回転角を検出するものである。実施の形態8の回転角検出装置100は、モータシャフト10の天面10Uに凹部10Rを形成し、凹部10Rに、検出器用磁石40を形成するとともに、凹部10Rに蓋をするように、磁気検出素子50を搭載した制御基板60を装着したものである。他部の構成については前記実施の形態1と同様であり、モータシャフト10の中心軸O上で中心軸Oに直交する面に載置された検出器用磁石40と、検出器用磁石40に対向して配された磁気検出素子50とを備える。
上記構成によっても、モータ用磁石20からの漏れ磁界Hiが、測定すべき磁束領域RHに侵入するのを回避し、より効率よく、モータシャフト10の天面10Uまで導くことができ、磁気検出素子50が、漏れ磁界Hiの影響を受けることなく、磁束Hoとして外部に取り出すことができる。
本発明のいくつかの実施の形態を説明したが、これらの実施の形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施の形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施の形態およびその変形は、発明の範囲に含まれるとともに、請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10 モータシャフト、10G 透磁性ガイド部、10T 端面、10U,10GU 天面、10R 凹部、10W 壁部、12 遮蔽薄膜、16 透磁性層、20 モータ用磁石、30 モータブラケット、31a ブラケット本体、31b 下部ブラケット本体、32 ベアリング、33 穴、40 検出器用磁石、50 磁気検出素子、60 制御基板、80 ボス、80a 円筒状の支持部、80b 円錐部、80U 天面、80B 底部、80S 側壁部、HM 検出器用磁石からの磁界、Hi 漏れ磁界。

Claims (9)

  1. ータシャフトと
    記モータシャフトの中心軸上に載置された検出器用磁石と、
    前記検出器用磁石に対向して配され、前記モータシャフトの回転に伴う前記検出用磁石の磁界の変化を検出する磁気検出素子と、
    前記モータシャフトに磁気的に連接され、前記検出器用磁石と前記磁気検出素子とを結ぶ磁束領域を囲む透磁性ガイド部を備え
    前記検出器用磁石は、前記透磁性ガイド部により形成された凹部、または、モータシャフトの端面と前記透磁性ガイド部により形成された凹部に配され、
    前記磁気検出素子は、前記凹部を塞ぐ配線基板上に搭載されたことを特徴とする回転角検出装置。
  2. 記凹部は、外方にむかって拡がるテーパ状断面を有することを特徴とする請求項に記載の回転角検出装置。
  3. 前記凹部の壁部は、前記壁部の厚さが外方にむかって拡がるテーパ状断面を有することを特徴とする請求項1または2に記載の回転角検出装置。
  4. 前記凹部の壁部は、厚さ方向に、透磁率の異なる複数の層を積層した層状構造を有することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の回転角検出装置
  5. モータシャフトと、
    前記モータシャフトの中心軸上に載置された検出器用磁石と、
    前記検出器用磁石に対向して配され、前記モータシャフトの回転に伴う前記検出器用磁石の磁界の変化を検出する磁気検出素子と、
    前記モータシャフトに磁気的に連接され、前記検出器用磁石と前記磁気検出素子とを結ぶ磁束領域を囲む透磁性ガイド部を備え、
    前記検出器用磁石は、前記透磁性ガイド部により形成された凹部、または、モータシャフトの端面と前記透磁性ガイド部により形成された凹部に配され、
    前記凹部の壁部は、前記壁部の厚さが外方にむかって拡がるテーパ状断面を有することを特徴とする回転角検出装置。
  6. モータシャフトと、
    前記モータシャフトの中心軸上に載置された検出器用磁石と、
    前記検出器用磁石に対向して配され、前記モータシャフトの回転に伴う前記検出器用磁石の磁界の変化を検出する磁気検出素子と、
    前記モータシャフトに磁気的に連接され、前記検出器用磁石と前記磁気検出素子とを結ぶ磁束領域を囲む透磁性ガイド部を備え、
    前記検出器用磁石は、前記透磁性ガイド部により形成された凹部、または、モータシャフトの端面と前記透磁性ガイド部により形成された凹部に配され、
    前記凹部の壁部は、前記壁部の厚さが外方にむかって拡がるテーパ状断面を有することを特徴とする回転角検出装置。
  7. モータシャフトと、
    前記モータシャフトの中心軸上に載置された検出器用磁石と、
    前記検出器用磁石に対向して配され、前記モータシャフトの回転に伴う前記検出器用磁石の磁界の変化を検出する磁気検出素子と、
    前記モータシャフトに磁気的に連接され、前記検出器用磁石と前記磁気検出素子とを結ぶ磁束領域を囲む透磁性ガイド部を備え、
    前記検出器用磁石は、前記透磁性ガイド部により形成された凹部、または、モータシャフトの端面と前記透磁性ガイド部により形成された凹部に配され、
    前記凹部の壁部は、層状構造体で構成され、前記磁束領域の延び方向に沿って、周辺よりも透磁率の高い領域を有することを特徴とする回転角検出装置。
  8. 記凹部内壁は、前記モータシャフトよりも透磁率の低い遮蔽薄膜で被覆されたことを特徴とする請求項から7のいずれか1項に記載の回転角検出装置。
  9. 前記透磁性ガイド部は、
    前記モータシャフトの天面に載置され、前記モータシャフトの周面に当接する支持部と、前記天面に当接し、前記磁気検出素子を搭載する平面部と、前記磁気検出素子を覆う壁部とを有することを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の回転角検出装置。
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