JP5975331B2 - プラズモニック導波路を用いた光デバイス及び光アイソレーター - Google Patents

プラズモニック導波路を用いた光デバイス及び光アイソレーター Download PDF

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Description

本発明は、新規なプラズモニック導波路(plasmonic waveguide)を用いた光デバイス及び該光デバイスの代表例であるアイソレーターに関する。
光通信システムや他の光応用システムにおいて、光アイソレーター等の光デバイスが不可欠な要素である。例えば、光アイソレーターは、反射して戻ってくる反射光が光素子に入射するのを防ぐために用いられる。高速光増幅器や高速レーザーダイオード等の光素子は光アイソレーターなしでは正常に稼働させることは不可能である。
光素子を光集積回路(Optical Integrated Circuits(OIC))に組み込むことは、生産コストを下げ、高速光ネットワークにおける高速光データ処理の性能を向上させるために必要なことである。光集積回路のさらなる集積化において、光学部品から反射して戻ってくる反射光はデバイスに不安定な動作を起こし大きな問題となる。光アイソレーターは光を単一方向にだけ通す性質を持ち、反射して戻ってくる光を阻止する機能があり、光アイソレーターをOICに組み込むことが重要である。しかし光アイソレーターはOICに組み込まれていない光学部品の一つである。現在、光アイソレーターを組み込んだOICは存在していないので、光アイソレーターを組み込んだOICは今後大きな市場になる。
光アイソレーターには、磁気光学材料(magneto−optical(MO)material)が必要である。現存する市販の光アイソレーターには透明な磁気ガーネットが使用されている。この磁気ガーネットを、OICの基板に使用されているSi、GaAs、InP等の基板に成長させることが困難であるが、いくつかの方法が報告されている。磁気ガーネットを半導体基板にボンディングする方法や、Si基板に磁気ガーネットをスパッターする方法により、Si基板上に光アイソレーターを製作したことが報告されている。また、発明者等は、CdMnTeとCdMnHgTe等の希薄磁性半導体を使用してGaAs基板上に光アイソレーターを製作した(非特許文献1、特許文献1参照)。しかし、これらの光アイソレーターが組み込まれた半導体基板上に他の光部品を組み込んだという例は報告されていない。
磁気ガーネットと希薄磁性半導体の磁気光学特性はこれらの結晶の品質に影響される。磁気ガーネット又は希薄磁性半導体の品質が落ちると、それらの磁気光学定数が下がり光損失が大きくなる。たとえ光アイソレーターをOICに組み込む工程でこれらの磁気光学材料の結晶品質を維持していても、他の光部品を組み込む工程でこれらの磁気光学材料の結晶品質が悪化する。これが磁気ガーネット又は希薄磁性半導体を使用して製作された光アイソレーターが、市販されているOICに組み込まれていない理由である。
強磁性金属は光アイソレーターの磁気光学材料として有望である。なぜならば、強磁性金属が大きな磁気光学定数を持っているからである。さらに、光アイソレーターを組み込んだOICを製作する場合に重要な事項である、強磁性金属を作製する技術が、OICの製作技術と共存できるからである。即ち、強磁性金属は、OICで通常使用されているスパッターやリフトオフ成膜方法が応用できるので、OICの製造工程でその品質が低下することがない。
しかし、強磁性金属の使用には欠点がある。それは強磁性金属が光をかなり吸収することである。この問題を解決する方法がある。その方法は、強磁性金属の光吸収による損失を半導体光増幅器の光利得で相殺することである。発明者等は、この方法を提案(非特許文献2)し、既に実現している(非特許文献3参照)。このタイプの光アイソレーターは、優れたアイソレーション機能を示し、低い光挿入損失を示す。しかしながら、動作には100mA程度の高い電流が要求されるので、このような高い電流はIOCには許容できない。そのため、このタイプの光アイソレーターをOICに組み込むことができない。
また、発明者等は、強磁性金属のFeを備える(Al、Ga)As光導波路について研究を行ってきた(非特許文献4参照)。
光アイソレーターについて、本願に関連した先行文献調査をしたところ、次のような特許文献があった。特許文献2には、金属(Au、Cu、Ag)の溝構造を有する、表面プラズモンを利用した光デバイスが示されている。また、特許文献3には、金属磁性粒子を含む微粒子配列層を有し、金属磁性粒子に対して外部から磁場を印加して磁化を発生せしめ、かつ直線偏光を入射し、金属磁性粒子への入射光と金属の表面プラズモン振動との相互作用により磁気光学効果を生じさせる素子が示されている。
特開2005−315993号公報 特表2011−503664号公報 特開2007−213004号公報
M.C.Debnath,V.Zayets,and K.Ando "Thermal annealing of magneto−optical (Cd,Mn)Te waveguide for optical isolator with wider operation wavelength range",Appl.Phys.Lett.,87,091112(2005). W.Zaets and K.Ando"Optical waveguide isolator based on non−reciprocal loss/gain of amplifier covered by ferromagnetic layer",IEEE Photonics Technology Letters vol.11,pp.1012−1014,August 1999. V.Zayets and K.Ando,"Isolation Effect in Ferromagnetic−Metal/Semiconductor Hybrid Optical Waveguide", Applied Physics Letter,vol.86,pp.261105,2005.06. V,Zayets,H.Saito,S.Yuasa and K.Ando,"Magnetization−dependent loss in (Al,Ga)As Optical Waveguide with a Embedded Fe micromagnet",Optics Letters Vol.35,pp.931−933,2010.
上述したように、光集積回路に効率的な光アイソレーター等を組み込む必要があるものの、従来技術では、光アイソレーターに代表される光デバイスを、光集積回路に集積化することが困難であった。OICに光アイソレーター等を組み込むためには、基板は半導体基板であるSi又はInP又はGaAsを使用することが望まれる。さらに、これらの基板を使用して光アイソレーターを組み込んだOICは、高い光学アイソレーションで低い挿入損失の特性を持つ必要がある。
近年、プラズモンを利用した光デバイスが提案されている。該光デバイスはプラズモニックデバイスとも呼ばれ、金属に光や電子線を入射することによって、励起されるプラズモンを応用したデバイスである。プラズモンを利用する光導波路は、プラズモニック導波路又はプラズモン導波路と呼ばれる。
図1に、金属と誘電体の境界面を伝播するプラズモンの強度を示す。図1は、誘電体と金属の境界面をプラズモンが伝播する様子を模式的に表した図であり、波状の矢印は、プラズモンを模式的に表し、横向きに凸形状の実線はプラズモンの分布を表す。
光は金属と誘電体の境界面付近に集中して閉じ込められているので、プラズモンは、光素子が密集している集積回路や、光を非常に小さな面積に焦点を合わせる必要がある時、例えば光磁気記録や医療分野の応用の場合に、よく使用される。
プラズモンの場合、光強度は金属内部と誘電体内部の両方に部分的に分布しているので、プラズモンは常に光損失が起きる。しかし、プラズモンの光損失は、バルクの金属内を伝播する光の光損失に比べて非常に小さい。
図2は、AuやCuのような低抵抗の金属を用いた場合において、プラズモンが1/eに減衰する伝播距離(縦軸)を波長(横軸、0.7μm−約1.6μm)の関数として示した図である。図1において、金属がAuで誘電体が空気(air)の場合、金属がCuで誘電体が空気(air)の場合に相当する。これらの金属の場合、プラズモンが1/eに減衰する伝播距離は、長く、約200−500μmである。このため、これらの金属はプラズモンを使用する回路に用いられる。しかしAuやCuは強磁性金属ではない。光アイソレーターを製作するには強磁性金属が必要である。
強磁性金属Fe、Ni、Co等の場合について説明する。図3は、Fe、Ni、Coの強磁性金属を用いた場合において、プラズモンが1/eに減衰する伝播距離(縦軸)を波長(横軸、0.7μm−約1.6μm)の関数として示す図である。図3に示す曲線は、上から、強磁性金属がNiで誘電体が空気(air)の場合(Ni/air)、強磁性金属がCoで誘電体が空気(air)の場合(Co/air)、強磁性金属がFeで誘電体が空気(air)の場合(Fe/air)、強磁性金属がCoで誘電体がMgOの場合(Co/MgO)、強磁性金属がCoで誘電体がAlGaAsの場合(Co/AlGaAs)である。これらの強磁性金属は抵抗値が高いので、プラズモンの光損失も高く、1/eに減衰する伝播距離は、AuやCuの金属を使用したプラズモンの場合よりも大変短い。強磁性金属がNiで誘電体が空気(air)の場合で、せいぜい50μmである。しかし、この場合の高い光損失はデバイスの長さを短くすることで解決できる。強磁性金属の磁気光学定数は大きいので、1/eに減衰する伝播距離が短くても、プラズモンは高い光アイソレーションと低い挿入損失を達成できる。
磁気光学性能指数(magneto−optical(MO)Figure−of−Merit)(以下、FoMともいう。)は、挿入損失(insertion loss)に対する光アイソレーション(opitical isolation)の比率を示し、次の数1の式で表すことができる。
Figure 0005975331
FoMの値は、ある要求された低挿入損失の値に対応する光アイソレーションを作り出すプラズモンの性能を示す。磁気光学性能指数は、上記の数1の式で定義されるものであるので、%という単位で表記しているが、100%を超えることもある。例えば、FoMが0.3=30%、1=100%、2=200%と表す。
図4は、Co/AlGaAs、Fe/air、Co/air、Ni/airにおける境界面をプラズモンが伝播する場合の、磁気光学性能指数(縦軸)を、波長を横軸にとって示した図である。磁場がプラズモンの伝播方向に対して垂直に印加されている。この4例では、磁気光学性能指数は約2−8%である。これらの数値はかなり良い値であるが、まだ効率の良いプラズモニック光アイソレーターを製作するためには十分な値ではないという問題がある。
本発明は、これらの問題を解決しようとするものであり、光集積回路に組み込み集積化が可能な高性能な光デバイスを提供することを目的とする。また、本発明は、光集積回路に組み込むことに適する光アイソレーターを提供することを目的とする。本発明は、Si、InP、GaAs等の半導体基板を使用することが可能な光デバイスを提供することを目的とする。また、本発明は、高い光アイソレーションで低い挿入損失の特性を有する光デバイスを提供することを目的とする。
本発明は、前記問題を解決する手段として、磁気光学材料に強磁性金属を使用したプラズモニック型光アイソレーター等の光デバイスを提供するものである。本発明は、屈折率の大きく違う2つの材料からなる誘電体を用いたプラズモニック導波路により、光損失を減少させ、磁気光学性能指数を増加させるものである。
本発明は、前記目的を達成するために、以下の特徴を有する。
本発明の光デバイスは、プラズモニック導波路を有する光デバイスであって、前記プラズモニック導波路は、強磁性金属層、第1の誘電体層、第2の誘電体層の順に積層されている少なくとも3層の積層構造を備え、前記第1及び第2の誘電体層は、光を透過する層であり、前記第2の誘電体層の屈折率が前記第1の誘電体層の屈折率より大であることを特徴とする。強磁性金属層と第1の誘電体層と第2の誘電体層の順に積層されている少なくとも3層の積層構造とは、少なくとも3層が接して積層されていれば足り、これらの3層の上下に他の層が設けられていてもよい。第2の誘電体層の屈折率は第1の誘電体層の屈折率と相違すれば足りるが、屈折率が0.5以上相違することが好ましい。
本発明では、積層構造は、第1の誘電体層がプラズモンが伝播可能な所定の厚み範囲条件を満足するものであり、前記第1の誘電体層は、第1のカットオフ厚みより薄いか、第2のカットオフ厚みより厚いことを特徴とする。本発明では、プラズモンが伝播不可能な厚みの数値範囲の下限の厚みを第1のカットオフ厚みといい、上限の厚みを第2のカットオフ厚みという。即ち、前記第1の誘電体層が所定の厚み範囲条件を満足する場合にプラズモンが伝播可能であり、前記第1の誘電体層は、第1のカットオフ厚み(薄い方のカットオフ厚み)より薄いか、第2のカットオフ厚み(厚い方のカットオフ厚み)より厚いことを特徴とする。
本発明では、強磁性金属層の磁化がプラズモンの伝播方向に対して垂直であることを特徴とする。
第1の誘電体層の厚みが、第1のカットオフ厚みより薄い場合、第1のカットオフ厚みの50%以上であることが好ましい。また、第2のカットオフ厚みより厚い場合は、第2のカットオフ厚みの140%以下の厚みであることが好ましい。具体的には、第1の誘電体層の厚みが、第1のカットオフ厚みの50%以上99%以下の厚みであるか、第2のカットオフ厚みの100%を超えて140%以下の厚みであることが好ましい。第1のカットオフ厚みより薄い場合、第1のカットオフ厚みの60%以上99%以下にすると磁気光学性能指数(MOFoM)が10%を超えるので好ましい。さらに、第1のカットオフ厚みの86%以上99%以下にすると磁気光学性能指数(MOFoM)が30%を超えるので好ましい。さらに、第1のカットオフ厚みの95%以上99%以下にすると磁気光学性能指数(MOFoM)が50%を超えるので好ましい。第2のカットオフ厚みより厚い場合、第2のカットオフ厚みの100%より厚く112%以下にすると磁気光学性能指数(MOFoM)が10%を超えるので好ましい。さらに、第2のカットオフ厚みの103%以下にすると磁気光学性能指数(MOFoM)が30%を超えるので好ましい。さらに、第2のカットオフ厚みの101%以下にすると磁気光学性能指数(MOFoM)が50%を超えるので好ましい。
本発明における強磁性金属層は、Co、Fe、Ni、FeCo、FeNi、FeCoB、SmCo、NdFeBのいずれかを主とする材料からなることが好ましい。またこれらの列挙したものに限らず、同様の特性を有する強磁性金属材料を使用することができる。
本発明の例として、強磁性金属層がCo、第1の誘電体層がSiO2、第2の誘電体層がSiからなる積層構造がある。この場合、第1の誘電体層の膜厚が4−8nm又は800−1000nmであることが好ましい。
本発明の例として、強磁性金属層がCo、第1の誘電体層がMgO又はAl23、第2の誘電体がSiからなる積層構造がある。この場合、第1の誘電体層の膜厚が7−10nm又は550−700nmであることが好ましい。
本発明の例として、強磁性金属層がFe、第1の誘電体層がSiO2、第2の誘電体層がSiからなる積層構造がある。この場合、第1の誘電体層の膜厚が6−9nm又は600−800nmであることが好ましい。
本発明は、強磁性金属層をリブ型にすることにより、横方向にプラズモンを閉じこめることができる。
本発明は、第1の誘電体層及び第2の誘電体層の一方を凸形状とし、該凸部をなすリブ型部を他方の前記第2又は前記第1の誘電体層に埋め込むことにより、横方向にプラズモンを閉じこめることができる。
本発明の光デバイスは、光アイソレーター機能を有する。本発明の光デバイスは、非相反的な特性(non−reciprocal)を持つ光部品であり、光アイソレーター、光サーキュレーターである。
本発明の光デバイスは、例えば、光通信の波長であるC−バンド帯(波長1530nm−1565nm)又はL−バンド帯(波長1565−1625nm)で作動するように設計する。
本発明の誘電体は、使用する波長の光を透過する材料から選定される。「透明」とは、使用する波長の光に対して透過するという意味である。本願では、例えば光通信の波長が商業的に考えられ、また、光集積回路として集積化するためには、第1の誘電体として、SiO2、MgO、Al23、TiO2等を用いることができ、第2の誘電体として、Si、AlGaAs等を用いることができる。
本発明は、強磁性金属と2層の誘電体層を備える積層構造としたので、強磁性金属と誘電体層の境界面を伝播する表面プラズモンを活用した効率的な光アイソレーター機能が実現できた。本発明の光デバイスは、高い光アイソレーションで低い挿入損失の特性を有している。本発明のプラズモニック導波路は、磁気光学性能指数が従来のものに比較して格段に向上する。従来は10%未満であったが、本発明では10%以上が可能である。さらには、本発明では、磁気光学性能指数FoMが50%以上のものが得られた。
また、従来は、光アイソレーターを稼働させるときに、半導体光増幅器等の光利得を必要としたが、本発明によれば、本発明のプラズモニック型光アイソレーターは高い光利得と低い挿入損失の特性を持っているので、稼働する時、光利得や電気的活性化を必要としないため、動作に電力消費を必要としないパッシブ型のアイソレーターが実現できる。
また、本発明の光デバイスは光集積回路に組み込ことに適しているので産業上の効果も大きい。
金属と誘電体の境界面を伝播するプラズモンの強度を示す図。 従来技術の、波長とAu/air、Cu/airの境界面を伝播するプラズモンの1/eに減衰する伝播距離の関係を示す図。 波長と、強磁性金属と誘電体の境界面(Fe/air、Co/air、Ni/air、Co/MgO、Co/AlGaAs)を伝播するプラズモンの1/eに減衰する伝播距離の関係を示す図。 強磁性金属と誘電体の境界面(Fe/air、Co/air、Ni/air、Co/AlGaAs)をプラズモンが伝播する場合の磁気光学性能指数と波長の関係を示す図。 本発明のプラズモニック導波路の基本構造を説明する図。 実施の形態1の構造、及びSiO2の膜厚に対するプラズモンが1/eに減衰する伝播距離(右縦軸)と磁気光学性能指数(左縦軸)を示す図。 実施の形態2の構造、及びMgOの膜厚に対するプラズモンが1/eに減衰する伝播距離(右縦軸)と磁気光学性能指数(左縦軸)を示す図。 実施の形態3の構造、及びSiO2の膜厚に対するプラズモンが1/eに減衰する伝播距離(右縦軸)と磁気光学性能指数(左縦軸)を示す図。 実施の形態4の構造、及びSiO2の膜厚に対するプラズモンが1/eに減衰する伝播距離(右縦軸)と磁気光学性能指数(左縦軸)を示す図。 実施の形態5の構造を示す図。 実施の形態6の構造を示す図。 実施の形態7の構造を示す図。 実施の形態8の構造、及びSiO2の膜厚に対するプラズモンが1/eに減衰する伝播距離(右縦軸)と磁気光学性能指数(左縦軸)を示す図。 実施の形態8の光デバイスの構造を示す図。 比較例の光デバイスの構造を示す図。
本発明は、強磁性体と誘電体間の境界を伝播する表面プラズモンを活用した効率的な光アイソレーター等の光デバイスに関する。強磁性金属の磁気光学定数は大きいので、強磁性金属中の表面プラズモンの光学的損失は、プラズモンが前方向か後方向に伝播するかで大きな違いが出てくる。本発明ではこの表面プラズモンの光学的損失の方向依存性を利用している。本発明の光アイソレーター等の光デバイスは、少なくとも2層の誘電体を使用し、一方の誘電体は高い屈折率を持ち、他方の誘電体は低い屈折率も持っている。2層の誘電体を用いたプラズモニック導波路アイソレーターは、1層の誘電体を用いたプラズモニック導波路アイソレーターに比べて、小さな挿入損失と大きな光アイソレーションの特性を持っている。
本発明の実施の形態について、図を参照して以下説明する。本発明の基本構造について説明する。図5は、本発明のプラズモニック導波路の基本構造を説明する図である。基本構造は、強磁性金属(ferromagnetic metal)と、2つの誘電体(dielectric)1、2からなる。本発明のプラズモニック導波路は、図5に示すように、強磁性金属層と、前記強磁性金属層に接する第1の誘電体層1と、前記第1の誘電体層1に前記強磁性金属層と反対面で接する第2の誘電体層2とからなる3層の積層構造を備え、第2の誘電体層2の屈折率が第1の誘電体層1の屈折率より大である。言い換えれば、第1の誘電体1の屈折率は、第2の誘電体2の屈折率より低い。第1の誘電体1の屈折率が、第2の誘電体2の屈折率よりかなり低い材料を選択することが望ましい。第2の誘電体層の屈折率と第1の誘電体層の屈折率は、屈折率が0.5以上相違することが好ましい。第1の誘電体層1及び第2の誘電体層2は、光を透過する層である。少なくとも3層の積層構造は、本発明のプラズモニック導波路として有効に機能するために必要であり、その層の形状は、従来の導波路構造と同様に、種々の形状をとることが可能である。また、積層構造の上下には保護など他の目的のために追加の層を設けてもよい。
図5は、第1の誘電体層1と強磁性金属層の境界面をプラズモンが伝播する様子を模式的に表している。図中の波状の矢印は、プラズモンを模式的に表し、横向きに凸形状の実線はプラズモンの強度を表す。
本発明の基本構造を用いた光アイソレーターの動作について説明する。
基本構造の3層積層構造に、光を入射する。即ち、図5において、紙面左から右に向けて入射する。図5は、導波路の光伝播方向の断面であり、該光伝播方向に垂直な方向の断面は、強磁性金属や第1及び第2の誘電体のいずれか1つ以上が、所定の幅に形成され、それにより、プラズモンを閉じこめ、導波路を形成することができる。磁場を光伝播方向に対して垂直に印加する。磁場を印加する方向が、図5に示すように、紙面に垂直で、その向きが紙面に垂直に入る向きの場合、出力が得られる。逆に、磁化を印加する方向が、図5において、紙面に垂直で、その向きが紙面に垂直に出る向きの場合、出力が得られない。前記強磁性金属層は、プラズモンの伝播方向に対して垂直な磁化を有し、磁化の向きにより光アイソレーション機能を制御できる。
本発明の光アイソレーターは、光を片方向にのみ伝え、途中で反射して戻ってくる光は阻止する機能を持った光デバイスである。本発明の基本構造がアイソレーターとして機能する原理を説明する。従来一般の縦(longitudinal)磁気光学効果では、光の伝播方向をz方向とし、それに垂直な方向をx方向とy方向とするとき、磁場により、xy面内で光の電界ベクトルが回転する。本発明は、横(transverse)磁気光学効果を利用している。y方向に外部磁場を印加すると、エバネッセント波はxz面内でエバネッセント波の偏光は回転する。このように、横磁気光学効果は、偏光したエバネッセント波の電界ベクトルが磁場に平行で光の進行方向に垂直な軸の中心に回転することでおきる。横磁気光学効果は縦(longitudinal)磁気光学効果より大きい。縦磁気光学効果に比べて、横磁気光学効果はプラズモニック効果を用いたデバイス構造の適正化によって非常に大きくすることができる。
(実施の形態1)
本実施の形態は、Co/SiO2/Siからなる3層のプラズモニック導波路に関する。本実施の形態について図6を参照して説明する。図6(a)は、Si基板に製作されたプラズモニック導波路の構造を示す図である。SiO2層がSi基板とCo層の間に介在している。図6(b)は、SiO2の膜厚に対する、プラズモンが1/eに減衰する伝播距離(右縦軸)、及びSiO2の膜厚に対する磁気光学性能指数(左縦軸)の値を示す図である。図6(a)では、磁場がプラズモンの伝播方向に対して垂直に印加されている。図6(a)は、紙面の左から光を入射する場合で、かつ強磁性金属層Coの磁化を図6(a)紙面に垂直に入る方向とする場合の図である(順方向)。光は波長1550nmを使用した例である。図6(b)中に矢印で示すように、点線は、伝播距離(右縦軸)を示し、実線は、磁気光学性能指数(左縦軸)の値を示す。図6(b)に示すように、プラズモンは、SiO2の膜厚が6.1nmより薄いか、又は840nmより厚い時のみ、伝播する。SiO2の膜厚が6.1nmより少し薄いか、又は840nmより少し厚い場合、1/eに減衰する伝播距離が長くなり、プラズモンの光損失が小さくなり、磁気光学性能指数が非常に大きくなり、50%を超え、100%以上(図では140%)になる。この磁気光学性能指数が非常に大きくなることが、本発明の重要な効果である。得られた磁気光学性能指数の値は、優れた光アイソレーターとしてプラズモンを利用するのに十分に大きい値である。
図6(a)の構造は、Si基板(単結晶)上に、半導体技術において使用されている方法と同様な方法により、SiO2膜を形成、その上にCo金属膜をスパッタリング法等により形成する。Coを導波路形状にパターニングしてもよいが、SiやSiO2を導波路形状のパターンとしてもよい。Si基板上に形成する例を示したが、断面が3層(Co/SiO2/Si)の積層構造の導波路が、少なくとも形成されていれば、本実施の形態の性能が得られる。
図6(b)に図示されるように、第1の誘電体層(本実施の形態ではSiO2)には、プラズモンが伝播しない特定の膜厚の範囲がある。この特定の膜厚の範囲を「カットオフ厚み」(cutoff thickness)と呼ぶ。図6(b)に示すように、薄い方のカットオフ厚みを第1のカットオフ厚み、厚い方のカットオフ厚みを第2のカットオフ厚みと呼ぶ。本発明のプラズモニック導波路は、第1の誘電体層(本実施の形態ではSiO2)は、第1のカットオフ厚み(本実施の形態では6.1nm)より薄いか、第2のカットオフ厚み(本実施の形態では840nm)より厚いときに、光アイソレーターとして優れた性能を有する。
例えば、第1の誘電体層の厚みが、第1のカットオフ厚みの99%以下の厚みであるか、第2のカットオフ厚みの101%以上の厚みであればよい。また、第1の誘電体層の厚みが、第1のカットオフ厚みより薄い場合、50%以上の厚みであれば、磁気光学性能指数が優れる。さらに、第1のカットオフ厚みの56%以上99%以下にすると磁気光学性能指数が10%を超えるので好ましい。さらに、第1のカットオフ厚みの85%以上99%以下にすると磁気光学性能指数が30%を超えるので好ましい。さらに、第1のカットオフ厚みの90%以上99%以下にすると磁気光学性能指数が50%を超えるので好ましい。一方、第2のカットオフ厚みより厚い場合、第2のカットオフ厚みの140%以下であれば磁気光学性能指数が優れる。さらに、第2のカットオフ厚みの112%以下にすると磁気光学性能指数が10%を超えるので好ましい。さらに、第2のカットオフ厚みの103%以下にすると磁気光学性能指数が30%を超えるので好ましい。さらに、第2のカットオフ厚みの101%以下にすると磁気光学性能指数が50%を超えるので好ましい。
図6は、光の波長が1550nmの場合であるが、第1及び第2のカットオフ厚みは波長により若干増減する。光通信波長帯に応じて、第1の誘電体層の膜厚を設定することが望ましい。例えば、第1の誘電体層の膜厚は800−1000nm又は4−8nmが望ましい。
(実施の形態2)
本実施の形態は、Co/MgO/Siからなる3層のプラズモニック導波路に関する。本実施の形態について図7を参照して説明する。図7(a)は、Si基板に製作されたプラズモニック導波路の構造を示す図である。MgO層がSi基板とCo層の間に介在している。図7(b)は、MgOの膜厚に対する、プラズモンが1/eに減衰する伝播距離(右縦軸)、及びMgOの膜厚に対する磁気光学性能指数(左縦軸)の値を示す図である。実施の形態1と同様に、図7では、磁場がプラズモンの伝播方向に対して垂直に印加されている。光は波長1550nmを使用した例である。MgOの膜厚が9.6nm−595nmに近くなると磁気光学性能指数は急激に増大する。本実施の形態では、第1の誘電体層(本実施の形態ではMgO)は、第1のカットオフ厚み(本実施の形態では9.6nm)より薄いか、第2のカットオフ厚み(本実施の形態では595nm)より厚いときに、光アイソレーターとして優れた性能を有する。
第1の誘電体層は、実施の形態1と同様に設定することができる。第1の誘電体層の厚みが、第1のカットオフ厚みより薄い場合、50%以上の厚みであれば、磁気光学性能指数が優れる。さらに、第1のカットオフ厚みの56%以上99%以下にすると磁気光学性能指数が10%を超えるので好ましい。さらに、第1のカットオフ厚みの85%以上99%以下にすると磁気光学性能指数が30%を超えるので好ましい。さらに、第1のカットオフ厚みの93%以上99%以下にすると磁気光学性能指数が50%を超えるので好ましい。一方、第2のカットオフ厚みより厚い場合、第2のカットオフ厚みの140%以下であれば磁気光学性能指数が優れる。さらに、第2のカットオフ厚みの118%以下にすると磁気光学性能指数が10%を超えるので好ましい。さらに、第2のカットオフ厚みの105%以下にすると磁気光学性能指数が30%を超えるので好ましい。さらに、第2のカットオフ厚みの103%以下にすると磁気光学性能指数が50%を超えるので好ましい。
図7は、光の波長が1550nmの場合であるが、第1及び第2のカットオフ厚みは波長により若干増減する。光通信波長帯に応じて、第1の誘電体層の膜厚を設定することが望ましい。例えば、第1の誘電体層の膜厚は7−10nm又は550−700nmが望ましい。
図7はMgO層の例であるが、MgO層に換えてAl23を用いた場合も同様であった。
(実施の形態3)
本実施の形態は、Fe/SiO2/Siからなる3層のプラズモニック導波路に関する。本実施の形態について図8を参照して説明する。図8(a)は、Si基板に製作されたプラズモニック導波路の構造を示す図である。SiO2層がSi基板とFe層の間に介在している。図8(b)は、SiO2層の膜厚に対する、プラズモンが1/eに減衰する伝播距離(右縦軸)、及びSiO2層の膜厚に対する磁気光学性能指数(左縦軸)の値を示す図である。実施の形態1と同様に、図8では、磁場がプラズモンの伝播方向に対して垂直に印加されている。光は波長1550nmを使用した例である。SiO2層の膜厚が8.4nm−600nmに近くなると磁気光学性能指数は急激に増大する。本実施の形態では、第1の誘電体層(本実施の形態ではSiO2)は、第1のカットオフ厚み(本実施の形態では8.4nm)より薄いか、第2のカットオフ厚み(本実施の形態では600nm)より厚いときに、光アイソレーターとして優れた性能を有する。
第1の誘電体層は、実施の形態1と同様に設定することができる。第1の誘電体層の厚みが、第1のカットオフ厚みより薄い場合、50%以上の厚みであれば、磁気光学性能指数が優れる。さらに、第1のカットオフ厚みの60%以上99%以下にすると磁気光学性能指数が10%を超えるので好ましい。さらに、第1のカットオフ厚みの87%以上99%以下にすると磁気光学性能指数が30%を超えるので好ましい。さらに、第1のカットオフ厚みの95%以上99%以下にすると磁気光学性能指数が50%を超えるので好ましい。一方、第2のカットオフ厚みより厚い場合、第2のカットオフ厚みの140%以下であれば磁気光学性能指数が優れる。さらに、第2のカットオフ厚みの113%以下にすると磁気光学性能指数が10%を超えるので好ましい。さらに、第2のカットオフ厚みの103%以下にすると磁気光学性能指数が30%を超えるので好ましい。さらに、第2のカットオフ厚みの102%以下にすると磁気光学性能指数が50%を超えるので好ましい。
図8は、光の波長が1550nmの場合であるが、第1及び第2のカットオフ厚みは波長により若干増減する。光通信波長帯に応じて、第1の誘電体層の膜厚を設定することが望ましい。例えば、第1の誘電体層の膜厚は600−800nm又は6−9nmが望ましい。
(実施の形態4)
Co/SiO2/AlGaAsからなる3層のプラズモニック導波路について調べた。本実施の形態について図9を参照して説明する。図9(a)は、GaAs基板上に、Al0.5Ga0.5As層、SiO2層、Co層の順で積層して製作されたプラズモニック導波路の構造を示す図である。SiO2層がCo層とAl0.5Ga0.5As層の間に介在している。図9(b)は、SiO2層の膜厚に対する、プラズモンが1/eに減衰する伝播距離(右縦軸)、及びSiO2層の膜厚に対する磁気光学性能指数(左縦軸)の値を示す図である。実施の形態1と同様に、図9では、磁場がプラズモンの伝播方向に対して垂直に印加されている。光は波長800nmを使用した例である。SiO2層の膜厚が6nm−185nmに近くなると磁気光学性能指数は急激に増大する。本実施の形態では、第1の誘電体層(SiO2)は、第1のカットオフ厚み(本実施の形態では6nm)より薄いか、第2のカットオフ厚み(本実施の形態では185nm)より厚いときに、光アイソレーターとして優れた性能を有する。磁気光学性能指数が100%を超えて、約200%近くに達する。
また、Fe/MgO/AlGaAs(例、Al0.5Ga0.5As)からなる3層のプラズモニック導波路について調べた。光は波長800nmを使用した例である。MgO層の膜厚が14nm−110nmに近くなると磁気光学性能指数は急激に増大する。第1の誘電体層(MgO)は、第1のカットオフ厚み(14nm)より薄いか、第2のカットオフ厚み(110nm)より厚いときに、光アイソレーターとして優れた性能を有する。磁気光学性能指数が100%を超えて、約200%近くに達する。
(実施の形態5)
本実施の形態について図10を参照して説明する。本実施の形態は、リブ型プラズモニック導波路に関する。図10は、本実施の形態のリブ型プラズモニック導波路の断面図である。本実施の形態は、実施の形態1と各層の組成が同じで、Co/SiO2/Siからなるプラズモニック導波路であるが、導波路の構造が具体化されている。光の入射方向をz方向、磁化方向をy方向、積層方向即ち膜面に垂直な方向をx方向とする。図10に図示されるように、Si層の一部に導波路長手方向(図中z方向、プラズモン伝播方向)に伸びる溝を設け、該溝にSiO2層の一部が埋め込まれている。即ちSiO2が半分埋め込まれた構造であり、強磁性金属CoがSiO2層の上に形成されている。図10のように、Siリブはプラズモンを横方向(y方向)に閉じ込めるためである。リブの巾は200nm−500nmで、高さは10nm−150nmである。リブの大きさ(巾、高さ、z方向長さ)はSi細線光導波路とプラズモニック導波路の効果的なカップリングを起こさせるために調整する。実施の形態1と同様に、図10に太い矢印で示すように、磁場は、プラズモンの伝播方向に対して垂直でかつ強磁性金属Co層の面内である方向(y方向)に、印加されている。
(実施の形態6)
本実施の形態について図11を参照して説明する。本実施の形態は、リブ型プラズモニック導波路に関する。図11は、本実施の形態のリブ型プラズモニック導波路の断面図である。本実施の形態は、実施の形態1と各層の組成が同じで、Co/SiO2/Siからなるプラズモニック導波路であるが、導波路の具体的構造が実施の形態5とも異なる構造を有している。図11に図示されるように、Si層の一部が導波路長手方向(プラズモン伝播方向)に伸びる凸部のリブを設け、SiO2層がその上に形成され、さらに強磁性金属CoがSiO2層の上に形成されている。図11のように、SiO2リブはプラズモンを横方向に閉じ込めるためである。リブの巾は200nm−500nmで、高さは10nm−150nmである。リブ大きさ(巾、高さ、z方向長さ)はSi細線光導波路とプラズモニック導波路の効果的なカップリングを起こさせるために調整する。実施の形態1と同様に、図11に太い矢印で示すように、磁場は、プラズモンの伝播方向に対して垂直でかつ強磁性金属Co層の面内である方向(y方向)に、印加されている。
(実施の形態7)
本実施の形態について図12を参照して説明する。本実施の形態は、リブ型プラズモニック導波路に関する。図12は、本実施の形態のリブ型プラズモニック導波路の断面図である。本実施の形態は、実施の形態1と各層の組成が同じで、Co/SiO2/Siからなるプラズモニック導波路であるが、導波路の具体的構造が実施の形態5や6と異なっている。図12に図示されるように、Si層の平坦面上にSiO2層が形成され、さらにSiO2層の上に、リブ型の強磁性金属Coが形成されている。断面矩形の強磁性金属のCo層は、リブ形状となるようにエッチングやパターン形成方法により形成する。図12のように、Coリブは、プラズモンを横方向に閉じ込めるためである。リブの巾は400nm−1200nmで、高さは100nm以上である。リブの大きさ(巾、高さ、z方向長さ)はSi細線光導波路とプラズモニック導波路の効果的なカップリングを起こさせるために調整する。実施の形態1と同様に、磁場は、プラズモンの伝播方向に対して垂直でかつ強磁性金属Co層の面内である方向(y方向)に、印加されている。
(実施の形態8)
本実施の形態は、Fe/SiO2/AlGaAsからなる3層のプラズモニック導波路に関する。本実施の形態について図13を参照して説明する。図13(a)は、GaAs基板上に、AlGaAs層、SiO2層、Fe層の順で積層して製作されたプラズモニック導波路の構造を示す図である。SiO層がFe層とAlGaAs層の間に介在している。図13(b)は、SiO2層の膜厚に対する、プラズモンが1/eに減衰する伝播距離(右縦軸)、及びSiO2層の膜厚に対する磁気光学性能指数(左縦軸)の値を示す図である。実施の形態1と同様に、図13では、磁場がプラズモンの伝播方向に対して垂直に印加されている。光は波長800nmを使用した例である。SiO2層の膜厚が8nm−167nmに近くなると磁気光学性能指数は急激に増大する。本実施の形態では、第1の誘電体層(SiO2)は、第1のカットオフ厚み(本実施の形態では8nm)より薄いか、第2のカットオフ厚み(本実施の形態では167nm)より厚いときに、光アイソレーターとして優れた性能を有する。磁気光学性能指数が100%を超えて、約160%近くに達する。
本実施の形態では、GaAs基板に作製したプラズモニック導波路を使用した光デバイスについて図14を参照して説明する。本実施の形態では、屈折率の異なる2つの誘電体層を使用したプラズモニック導波路によって光損失を減少させる効果があることを実証するため、プラズモニック導波路(32、31、30)をGaAs基板33上に作成した。
図14は、プラズモニック導波路を組み込んだ光デバイス(光アイソレーター)を模式的に示した図である。プラズモニック導波路は、2つのAlGaAsリブ導波路の間に、集積されてモノリシックに形成されている。このAlGaAsリブ導波路の機能は、光をプラズモニック導波路に運び、そしてプラズモニック導波路から光を取り出す役目をしている。AlGaAsリブ導波路は、Al0.5Ga0.5Asクラッド層32とAl0.3Ga0.7As導波路コア層35からなる。コア層35の上にSiO2層34が保護層として設けられている。コア層35の屈折率はクラッド層32の屈折率より高い。
プラズモニック導波路は、2層の誘電体層である、Al0.5Ga0.5As(第2の誘電体層32)/SiO2(第1の誘電体層31)と、強磁性金属層30であるFe層とからなる。Fe層の上に保護層が設けられている。Al0.5Ga0.5Asの屈折率はSiO2の屈折率に比べてかなり高いので、プラズモンの光損失を減少させ磁気光学性能指数は増大させることができる。図示される構造のように、Fe層30がコア層35を完全にブロックしている構造では、AlGaAs導波路から入射される光は入力側と出力側のAlGaAs導波路間を伝播できないが、プラズモンを励起することでのみ光が伝播できる。
本実施の形態では、磁場がプラズモンの伝播方向に対して垂直でかつFe層面内の方向に印加されている。
図14において、プラズモニック導波路の長さL1(強磁性金属の長さ)は、例えば4−100μm、入射側AlGaAsリブ導波路とプラズモニック導波路と出射側AlGaAsリブ導波路の合計距離L2は、例えば800−1000μmである。第1の誘電体層31であるSiO2層の厚みは、170nmである。第2の誘電体層32であるAl0.5Ga0.5Asのプラズモニック導波路部分の厚みは、200nm、Fe層の厚みは100nmとした。
光(波長:800nm)がレンズファイバー(入口ファイバー)40から入口側のAlGaAs導波路に入射され、プラズモニック導波路に運ばれる。そうすると、プラズモンが入口側AlGaAs導波路からの光により励起される。励起されたプラズモンはプラズモニック導波路を伝播し、プラズモンは出口側のAlGaAs導波路の導波路モードを励起する。出口側のAlGaAs導波路は、プラズモニック導波路からの光を、出口ファイバー41に入れる。光損失を推定するために、入口ファイバー40から出口ファイバー41までの光の伝送率を、サイズ(L1、導波路の巾)の異なった複数のプラズモニック導波路で測定した。TE偏光は、本実施の形態のプラズモニック導波路を透過できないことが計測された。TM偏光の光損失は、測定結果は約0.05−0.09dB/μmで非常に小さかった。この測定結果から、プラズモニック導波路においては伝播するプラズモンは、TM偏光のみであるので、TM偏光したプラズモンのみが、光を入口側のAlGaAs導波路から出口側のAlGaAs導波路に伝播することが、本実施の形態の構造により、実証できた。
(比較例)
プラズモニック導波路の光損失の減少を実証するため、比較例のテスト試料を作製して、測定した。図15は、比較例のテスト試料を示す図である。比較例のテスト試料は、本実施の形態のプラズモニック導波路(図14)を使用せずに、図15のように、強磁性金属のFe層30で覆われた従来の誘電体導波路を使用した。図15においても、磁場は光の伝播方向に対して垂直に印加されている。図15において、図14と同様に、強磁性金属層30の長さL3は、例えば4−100μm、入射側AlGaAsリブ導波路と強磁性金属層と出射側AlGaAsリブ導波路の両端の距離L4は、例えば800−1000μmである。
図15に示すように、Feで覆われた従来の誘電体導波路は、図14のプラズモニック導波路の構造とは異なる構造であり、Fe層30は、Al0.3Ga0.7As導波路コア層35をブロックしないで、コア層35の上に設けられている。このため、導波路モードは、入口側のAlGaAs導波路(Al0.5Ga0.5Asクラッド層32とAl0.3Ga0.7As導波路コア層35)から出口側のAlGaAs導波路(Al0.5Ga0.5Asクラッド層32とAl0.3Ga0.7As導波路コア層35)に直接的に伝播して行くこと、及び光損失はプラズモニック導波路(図14)を伝播する場合に比べて、非常に低くなることが予想される。比較例(図15)のテスト試料の光損失の測定結果は、0.38dB/μmであった。
比較例のテスト試料の光損失の値は、実施の形態8のプラズモニック導波路(図14)の光損失の約0.05−0.09dB/μmに比べると相当高い。この測定結果から、2層の誘電体Al0.5Ga0.5As/SiO2と強磁性体金属のFeとからなるプラズモニック導波路の構造とした場合にのみ、光損失を非常に低くすることができる、ということがわかる。このことから、本発明のように、強磁性金属層と2つの誘電体層(double−layer dielectric)からなる積層構造を備え、強磁性金属層に接する第1の誘電体層の屈折率が第2の誘電体層の屈折率より小である構造のプラズモニック導波路は、光損失を非常に低くする効率の高い導波路であることがわかる。
実施の形態では、光アイソレーターについて説明したが、その他、光サーキュレーター等の光デバイスでも、実施の形態のプラズモニック導波路を使用することができる。
なお、前記実施の形態等で示した例は、発明を理解しやすくするために記載したものであり、この形態に限定されるものではない。
30 強磁性金属層(Fe)
31 SiO2
32 Al0.5Ga0.5As、クラッド層
33 GaAs基板
34 SiO2
35 Al0.3Ga0.7Asコア層
40 入口ファイバー
41 出口ファイバー

Claims (9)

  1. プラズモニック導波路を有する光デバイスであって、
    前記プラズモニック導波路は、強磁性金属層、第1の誘電体層、第2の誘電体層の順に積層されている少なくとも3層の積層構造を備え、前記第1及び第2の誘電体層は、光を透過する層であり、前記第2の誘電体層の屈折率が前記第1の誘電体層の屈折率より大であ
    前記積層構造は、プラズモンが伝播不可能となる第1の誘電体層の厚みの下限及び上限が存在する構造であり、前記第1の誘電体層が、プラズモンが伝播可能な所定の厚み範囲条件を満足するものであり、前記第1の誘電体層は、前記下限である第1のカットオフ厚みより薄いか、前記上限である第2のカットオフ厚みより厚いこと
    及び、前記強磁性金属層の磁化がプラズモンの伝播方向に対して垂直であること
    を特徴とする光デバイス。
  2. 前記第1の誘電体層の厚みが、前記第1のカットオフ厚みの50〜99%の厚みであるか、前記第2のカットオフ厚みの101〜140%の厚みであることを特徴とする請求項1に記載の光デバイス。
  3. 前記強磁性金属層が、Co、Fe、Ni、FeCo、FeNi、FeCoB、SmCo、NdFeBのいずれかを主とする金属材料からなることを特徴とする請求項1記載の光デバイス。
  4. 前記強磁性金属層がCo、前記第1の誘電体層がSiO2、前記第2の誘電体層がSiからなり、前記第1の誘電体層の膜厚が4−8nm又は800−1000nmであることを特徴とする請求項1記載の光デバイス。
  5. 前記強磁性金属層がCo、前記第1の誘電体層がMgO又はAl23、前記第2の誘電体がSiからなり、前記第1の誘電体層の膜厚が7−10nm又は550−700nmであることを特徴とする請求項1記載の光デバイス。
  6. 前記強磁性金属層がFe、前記第1の誘電体層がSiO2、前記第2の誘電体層がSiからなり、前記第1の誘電体層の膜厚が6−9nm又は600−800nmであることを特徴とする請求項1記載の光デバイス。
  7. 前記強磁性金属層をリブ型にすることにより、横方向にプラズモンを閉じこめることを特徴とする請求項1記載の光デバイス。
  8. 前記第1の誘電体層及び第2の誘電体層の一方を凸形状とし、該凸部をなすリブ型部を他方の前記第2又は前記第1の誘電体層に埋め込むことにより、横方向にプラズモンを閉じこめることを特徴とする請求項1記載の光デバイス。
  9. 請求項1乃至のいずれか1項記載の光デバイスが、光アイソレーター機能を有することを特徴とする光アイソレーター。
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