JP5975203B2 - Cwレーダ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、CWレーダ装置に関し、特に複数のセンサにより計測される目標の視線方向速度(センサの視線方向(奥行き方向)に沿った速度成分)から2次元平面上の目標位置を計測することのできるCWレーダ装置に関する。
レーダ装置は、一般に空間に電波を発射して、目標からの反射信号を受信することにより、目標の存在を探知し、その位置、運動状況などを計測するものである。レーダ装置には様々な方式や分類方法が有るが、空間に照射する電波の変調の仕方で分類した場合、最も単純な方式としては無変調の連続波(CW)を送信するCWレーダ装置がある。CWレーダ装置の原理は、目標がレーダから見た視線方向に移動している場合には受信信号がドップラ効果による変調を受けることを利用して、送信信号と受信信号の周波数差を検出することにより目標の存在と視線方向速度を検出するものである。このため、単純な構成のCWレーダ装置では、2次元平面上の目標位置を計測することができない。ここで目標位置とはレーダからの目標の距離や方位である。
距離を計測するためには、送信信号として無変調のCWではなく周波数変調(FM)を施したFM−CWレーダ方式等が用いられる。FM−CWレーダ方式についてはたとえば、非特許文献1に記載されている。非特許文献1で開示されているFM−CWレーダ方式だけでは、距離を測定することができるが、方位を知ることができない。方位を計測するためには、さらに、工夫が必要である。空中線の方位を変化させながら受信信号の強度を測定することで方位を計測することが可能になる。
このような装置として、FM−CWレーダ方式による距離の計測と空中線の方位変化による方位の計測を組み合わせたレーダ装置を考えることができる。図10は、このようレーダ装置のブロック図である。
図10において、レーダ装置は、送信空中線101と、受信空中線103と、ミキサ104と、ローパスフィルタ105と、A/D変換機106と、データ抽出器107と、FM変調送信信号発生器118と、方位駆動器119と、アップチャープFFT処理器120と、ダウンチャープFFT処理器121と、FM−CWレーダ信号処理器122と、方位角算出器123とから構成される。
送信空中線101は、CW送信信号を電波として空間に照射する。FM変調送信信号発生器118は、FM変調送信信号を発生し送信空中線101とミキサ104へ出力する。受信空中線103は空間に存在する目標からの反射電波を受信し、ミキサ104へ出力する。ミキサ104は、受信空中線103が受信したCW受信信号とCW送信信号発生器から入力されるCW送信信号を混合することにより、両者の和の周波数の信号成分と差周波数の信号成分を発生させる。ローパスフィルタ105は、ミキサ104で生成される信号のうち和の周波数の信号成分を除去してCW受信信号とCW送信信号の差の周波数の信号成分であるビート信号を通過させる。A/D変換機106は、アナログ信号であるビート信号をディジタル信号に変換する。データ抽出器107は、ディジタル信号に変換されたビート信号を、FM変調におけるアップチャープに対応するビート信号とダウンチャープに対応するビート信号に分離して、それぞれアップチャープFFT処理器120とダウンチャープFFT処理器121に出力する。アップチャープFFT処理器120とダウンチャープFFT処理器121はそれぞれ入力されたビート信号をFFT処理してFM−CWレーダ信号処理器122へ出力する。
FM−CWレーダ信号処理器122は、前述した非特許文献1に記載されている算出方法に従って目標の距離と速度を算出する。方位角算出器123は方位駆動器が出力する空中線の方位と、その方位に対応する受信信号の強度から、目標の方位角を算出する。
一方、FM変調を施さず、無変調のCW送信信号で2次元平面上の目標位置を計測する方法として特許文献1(特開平09−026474号公報)で示された技術がある。この技術は送信空中線と受信空中線の位置を離隔して、受信空中線をマルチビーム形成が可能なフェーズドアレイ空中線として、送信空中線から見た方位と受信空中線から見た方位を測定することで目標位置を計測するものである。
特開平09−026474号公報
Fred E.Nathonson 著、"Radar Design Principles Second Edition" (1991年発行)、ページ448-452
非特許文献1に開示のFW−CWレーダ方式は、距離を測定できるが二次元平面状の目標位置を計測することはできない。
図10で説明したレーダ装置は、2次元平面上の目標位置を計測するために、FM変調した送信信号を発生するためのH/Wや、空中線の方位を変化させるための方位駆動部あるいはフェーズドアレイ空中線等のH/Wが必要となるため、単純なCWレーダ装置に比べて、複雑かつ高価になる。距離の計測のためにFM−CWレーダ方式を採用し、方位を計測するために空中線の方位と受信信号の強度変化に着目した計測を行うためである。
一方、特許文献1に開示の技術も、送信空中線は方位を変化させるための方位駆動器を必要とする上に受信空中線は複雑かつ高価なフェーズドアレイ空中線を用いている。
本発明は、上述の問題点の1つ又は1つ以上の問題を解決し、目標位置を計測することのできるCWレーダ装置を提供する。
本発明の態様によれば、CWレーダ装置は、少なくとも4つのセンサを含む。それぞれのセンサは、CW送信信号の電波が空間に存在する目標によって反射された電波を受信する受信空中線と、受信空中線が受信したCW受信信号と前記CW送信信号を混合するミキサと、ミキサで生成される信号のうち高い周波数成分を除去して前記CW受信信号と前記CW送信信号の差の周波数であるビート信号を通過させるローパスフィルタと、アナログ信号であるビート信号をディジタル信号に変換するA/D変換機と、所定の時間ごとにディジタル信号を区切ってFFTを行う単位ごとのデータとして抽出するデータ抽出器と、抽出されたデータをFFTしてドップラ周波数のスペクトラム波形データを得るFFT処理器と、FFT処理器により得られたドップラ周波数のスペクトラム波形において所定のしきい値(TH)を越える信号成分を目標からの反射信号と判定して検出するTH判定器と、検出された反射信号のドップラ周波数から視線方向速度を算出する視線速度算出器とを含む。CWレーダ装置は、さらに、前記少なくとも4つのセンサの2次元座標とそれぞれのセンサにおいて算出された視線方向速度から目標位置、速度を算出する目標位置速度算出器を含む。
本発明の別の態様によれば、CWレーダ装置によってCW送信信号を送信空中線から電波として空間に放射し、空間に存在する目標からの反射電波をCW受信信号として受信空中線で受信しCWレーダによる2次元平面上で目標位置を計測する方法は、目標物によってCW送信信号の電波が反射される少なくとも4つの方向のそれぞれに受信空中線を配置し、各受信空中線からの出力を用いて、それぞれ、受信したCW受信信号とCW送信信号発生器から入力されるCW送信信号をミキサで混合し、ミキサで生成される信号のうちCW受信信号とCW送信信号の差の周波数であるビート信号をディジタル信号にA/D変換し、所定の時間ごとにディジタル信号を区切ってFFTを行う単位ごとのデータとして抽出し、抽出されたデータをFFT処理手段により処理してドップラ周波数のスペクトラム波形データを取得し、前記ドップラ周波数のスペクトラム波形において所定のしきい値(TH)を越える信号成分を目標からの反射信号と判定して検出し、検出された反射信号のドップラ周波数から視線方向速度を算出する処理を行い、前記少なくとも4つの受信空中線の2次元座標、前記4つの受信空中線の出力を用いて算出したそれぞれの視線方向速度から、目標位置及び速度を算出することを特徴とするCWレーダによる2次元平面上で目標位置を計測する。
本発明の実施形態のCWレーダ装置は、空中線を含むセンサを少なくとも4台使用し、目標の視線方向速度の情報のみで目標位置を計測することが可能になるため、単純なH/W構成により目標の2次元情報を得ることが可能となる。
本発明の第1の実施の形態の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態におけるセンサと目標の位置関係を説明する模式図である。 本発明の第1の実施形態におけるセンサと目標の位置関係を説明する他の模式図である。 本発明の第1の実施形態における各センサと目標の位置関係を2次元座標で表した説明図である。 本発明の第1の実施形態におけるセンサと目標の位置関係において、目標速度V、速度Vのセンサ1方向成分V、角度θ、θ1の関係を表示する図である。 本発明の第2の実施の形態の構成を示すブロック図である。 本発明の第3の実施の形態の構成を示すブロック図である。 本発明の第4の実施の形態の構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施の形態の動作を示す説明図である。 本発明の第3の実施の形態のセンサと目標の位置関係を説明する模式図である。 従来技術のFM−CWレーダ方式に方位の測定機能を組合せたレーダ装置のブロック図である。
本発明の実施の形態のCWレーダ装置は、空中線を含むセンサを4台以上使用する代わりに、目標の視線方向速度の情報のみで目標位置を計測することを可能になり、従来のCWレーダ装置に比べて単純なH/W構成により目標の2次元情報を得ることができる。
図2、3、4および数式を用いてその原理を詳細に説明する。
前提条件として目標は等速直線運動しているものとする。また、4台のセンサは、それぞれが空間の一定の範囲をカバーし、目標の2次元情報を得たい範囲では4台のセンサの範囲がオーバーラップしているものとし、その範囲に目標が1個のみ存在するものとする。図2と図3は4台のセンサのカバーする範囲と目標の位置関係を示す模式図である。図2は受信空中線が無指向性で360度をカバーするケースであり、図3は受信空中線が指向性をもっているケースである。いずれも4台のセンサが所要の範囲をカバーしさえすれば適用可能である。
図4Aに各センサと目標の位置関係を2次元座標で表した説明図を示す。本発明のCWレーダ装置の各センサにおける計測値は視線方向速度Rvであり、4つの空中線に対応するセンサをセンサ1、センサ2、センサ3、センサ4とおいて、それぞれが視線方向速度Vを計測する。センサ1の空中線の座標を(x,y)、センサ2の空中線の座標を(x,y)、センサ3の空中線の座標を(x,y)、センサ4の空中線の座標を(x,y)とする。目標の座標を(x,y)とする。Vを目標の速度、V、V、V、Vを、それぞれセンサ1,2,3,4の計測値とする。未知パラメータは2次元座標上の目標の座標A(x,y)と速度(Vcosθ,Vsinθ)である。これら4つの未知パラメータ(x,y,V,θ)と、各センサ1,2,3,4と目標の相対方位の関係を表す角度θ1、θ2、θ3、θ4の間に以下の8つの関係式が成り立つ。このため、目標の2次元座標(x,y)を算出することができる。ここで、目標速度V、速度Vのセンサ1の方向の成分V、x軸を基準にした角度θ、相対方位角度θ1の関係は図4Bに表示してある。図示は省略するが、センサ2、センサ3、センサ4についても、同様に、目標との相対方位θ2、θ3、θ4との関係が定義される。
即ち、各パラメータの間に成立する関係式を以下に示す。
(y−y)/(x−x)=tan(θ−θ1) ・・・(1)
Vcosθ1=V1 ・・・・・・・・・・・・・・(2)
(y−y)/(x−x)=tan(θ−θ2) ・・・(3)
Vcosθ2=V2 ・・・・・・・・・・・・・・(4)
(y−y)/(x−x)=tan(θ−θ3) ・・・(5)
Vcosθ3=V3 ・・・・・・・・・・・・・・(6)
(y−y)/(x−x)=tan(θ−θ4) ・・・(7)
Vcosθ4=V4 ・・・・・・・・・・・・・・(8)
ここで、関係式(1)〜(8)を用いて未知パラメータを求める具体的な方法としては、速度Vを可変させて、(1)〜(8)を満足する未知パラメータを探索する方法や、目標位置(x,y)を可変させて(1)〜(8)を満足する未知パラメータを探索する方法がある。たとえば速度Vを変化させて探索する場合は、速度Vの値を仮決めすると、計測値V、V、V、Vは計測によって知ることができるから、式(2)、(4)、(6)、(8)からθ1〜θ4が算出される。このθ1〜θ4を代入して(1)、(3)、(5)、(7)を満足するx、y、θの有無を判定する。
すなわち、上記の関係式において、観測される情報として目標の視線方向速度のみを使用して2次元座標(x,y)を算出することができる。
次に、本発明の実施の形態について、まず、図1に示す実施の形態の構成を示すブロック図を参照して詳細に説明する。
実施の形態のレーダ装置は、空間にCW送信信号を電波として空間に照射する送信空中線101と、CW送信信号を発生し送信空中線101とミキサ104へ出力するCW送信信号発生器102と、空間に存在する目標からの反射電波を受信する受信空中線103と、受信空中線103が受信したCW受信信号とCW送信信号発生器から入力されるCW送信信号を混合するミキサ104と、ミキサ104で生成される信号のうち高い周波数成分を除去してCW受信信号とCW送信信号の差の周波数であるビート信号を通過させるローパスフィルタ105と、アナログ信号であるビート信号をディジタル信号に変換するA/D変換機106と、所定の時間ごとにディジタル信号を区切ってFFTを行う単位ごとのデータとして抽出するデータ抽出器107と、抽出されたデータをFFTしてドップラ周波数のスペクトラム波形データを得るFFT処理器108と、FFT処理器108により得られたドップラ周波数のスペクトラム波形において所定のしきい値(TH)を越える信号成分を目標からの反射信号と判定して検出するTH判定器109と、検出された反射信号のドップラ周波数から視線方向速度を算出する視線速度算出器110とを有する。これら構成要素は、センサ111‐1を構成している。レーダ装置は、センサ111‐1の他に、3個のセンサ、即ち、センサ111‐2、センサ111‐3、センサ111‐4を含む4個のセンサを有する。各センサは、111‐1と同じ構成要素からなる。
即ち、各センサは、送信空中線101、CW送信信号発生器102、受信空中線103、ミキサ104、ローパスフィルタ105、A/D変換器106、データ抽出器107、FFT処理器108、TH判定器109、視線速度算出器110を含む。レーダ装置は、さらに、4つのセンサ111-1〜111-4から、それぞれ算出された視線方向速度を4つ選択するデータ選択器112と、4つのセンサの2次元座標とそれぞれのセンサにおいて算出された視線方向速度から目標位置、速度を算出する目標位置速度算出器114とにより構成される。なお、データ選択器112は、目標がいない場合や、目標の移動によって4つのセンサのうち必ずしもデータが得られない場合があるので、出力が4つ得られる場合のデータを選択するためのものである。
次に、本発明の第1の実施の形態の動作について説明する。
送信空中線101は、CW送信信号発生器102において発生したCW送信信号を電波として空間に照射する。CW送信信号発生器102は、CW送信信号を発生し送信空中線101とミキサ104へ出力する。受信空中線103は空間に存在する目標からの反射電波を受信し、ミキサ104へ出力する。ミキサ104は、受信空中線103が受信したCW受信信号とCW送信信号発生器から入力されるCW送信信号を混合することにより、両者の和の周波数の信号成分と差周波数の信号成分を発生させる。ローパスフィルタ105は、ミキサ104で生成される信号のうち和の周波数の信号成分を除去して、CW受信信号とCW送信信号の差の周波数の信号成分であるビート信号を通過させる。A/D変換機106は、アナログ信号であるビート信号をディジタル信号に変換する。ディジタル信号に変換されたビート信号は、目標からの反射波による信号成分である場合は、ドップラ周波数のCW信号となる。したがって、ビート信号をFFT処理して周波数を求めることにより目標のドップラ周波数を求めることができる。ただし、受信空中線103から見た目標の視線方向の速度は、目標自体の加減速や位置関係の変化等により時間経過にしたがって変化するため、対象とする目標が一定速度で移動しているとみなせる単位時間ごとにデータを区切ってFFT処理を行う必要がある。データ抽出器107はビート信号を単位時間ごとに区切ったデータを抽出する。FFT処理器108は、抽出されたデータをFFT処理してドップラ周波数のスペクトラム波形データを得る。TH判定器109は、FFT処理器108により得られたドップラ周波数のスペクトラム波形において所定のしきい値(TH)を越える信号成分を目標からの反射信号と判定して検出する。視線速度算出器110は、検出された反射信号のドップラ周波数から視線方向速度を算出する。算出式は以下のとおりである。
=c・fd/(2・f) ・・・(9)
ここで、c、fd、fは、それぞれ、光速、反射信号のドップラ周波数、及び、CW送信信号の周波数である。
センサ111-1〜センサ111-4において、それぞれ上記の送信空中線101、CW送信信号発生器102、受信空中線103、ミキサ104、ローパスフィルタ105、A/D変換器106、データ抽出器107、FFT処理器108、TH判定器109、視線速度算出器110の動作を行い、その結果の目標視線速度をデータ選択器112に出力する。ここで、センサ111-1〜センサ111-4とデータ選択器112の間は空間的に離隔しており、離隔距離や環境に応じて、有線または無線によりデータをやり取りする。目標位置速度算出器113は、4つのセンサ111-1〜センサ111-4のそれぞれの2次元座標とそれぞれのセンサにおいて算出された視線方向速度から、目標位置、速度を算出する。その算出は前述したとおり、(1)〜(8)式を解くことにより行うことができる。
次に、本発明の第2の実施の形態について、図5を参照して説明する。図5は本発明の第2の実施形態を示すブロック図であり、第1の実施形態における目標位置速度算出器113の代わりに、目標候補位置速度算出器114と時系列データ相関器115が追加されている。センサ111-1〜111-4およびデータ選択器112の動作は第1の実施形態と同じである。第1の実施形態では、目標信号が所要の範囲で1目標のみ検出される場合を想定しているが、実際には複数目標が存在したり、電波干渉等の影響により目標からの反射電波以外の信号成分がセンサで検出されたりする可能性がある。データ選択器112において選択される4つのデータのなかに、他の目標のデータや目標以外の信号成分に由来する視線方向速度がある状態で目標位置と速度を算出すると、本来存在しない目標(誤目標)の位置速度を算出する可能性がある。このため、目標候補位置速度算出器114では(1)〜(8)式を解くことにより位置速度を算出する処理は目標位置速度算出器113と同じだが、算出された位置速度をそのまま目標の位置速度とせずに、いったん目標候補として扱い、時系列データ相関器115へ出力する。
時系列データ相関器115の動作について、図8を用いて説明する。図8(a)は時系列データ相関器115に入力される前の目標候補の位置を示しており、2次元座標の平面上の複数の位置に目標候補が存在している。このうち、真の目標は時系列のデータとしてみた場合に、線分上の位置に連続して検出されることが期待される一方、目標以外の信号に由来する目標候補はランダムに発生すると考えられる。このため時系列データ相関器115は、各時刻において目標候補に対応する予測位置を算出し、次の時刻で予測位置と一致した目標候補が検出された場合これを目標と判定する。図8(b)は現時刻の状況を示しており、前時刻での予測位置と目標候補の位置が一致した目標候補を目標と判定し、予測位置と一致しなかった目標候補は棄却することで、真の目標の位置速度のみ出力するようにしている。
本発明の第3の実施の形態について、図6を参照して説明する。図6は本発明の第3の実施形態を示すブロック図であり、センサを5台以上使用して、より広範囲をカバーする実施形態の例である。本実施形態は、第2の実施形態に対してセンサの数を増加させて、さらにセンサ選択器116を追加した形態である。図9のセンサと目標の位置関係を説明する図と併せて参照すると、センサ選択器116は5台以上のセンサの中から4台のセンサの組合せを選択し、それぞれの組合せごとに目標位置速度の算出を行うものであり、センサ選択器116以外の各構成の動作は第2の実施形態と同様である。
次に、本発明の、第4の実施の形態について、図7を参照して説明する。図7は本発明の第4の実施形態を示すブロック図であり、第1の実施形態のセンサ111-1〜111-4が送信空中線101と受信空中線103を含んでいたのに対して、送信空中線101を持たない受信空中線103だけのセンサ117-1〜117-4を使用している。このようにして送信空中線101を独立させた実施形態の例である。送信空中線101を持たないことによりセンサ117-1〜117-4はセンサ111-1〜111-4よりも小型、軽量、安価にすることが可能となる。図7はセンサ117-1〜117-4が4台となっているが、当然5台以上にすることも可能であり、また、所要の範囲をカバーするために送信空中線101も複数にして適用することも可能である。
第1の実施の形態、第2の実施形態、第3の実施の形態において、少なくとも4つのセンサの各々に含まれるCW送信信号発生器が発生する周波数についてはCWである点を除き言及しなかったが、4つのセンサの各々に含まれるCW送信信号発生器は互いに異なる周波数であるほうが、各センサにおいて混信を避けることができる点で望ましい。尤も、原理的には、4つのセンサの各々に含まれるCW送信信号発生器の発振周波数は同一であってもよい。
本発明は上記実施形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、適宜変更され得ることは明らかである。
101 送信空中線
102 CW送信信号発生器
103 受信空中線
104 ミキサ
105 ローパスフィルタ
106 A/D変換器
107 データ抽出器
108 FFT処理器
109 TH判定器
110 視線速度算出器
111-1、111-2、111-3、111-4 センサ
112 データ選択器
113 目標位置速度算出器
114 目標候補位置速度算出器
115 時系列データ相関器
116 センサ選択器
117-1、117-2、117-3、117-4 センサ
118 FM変調送信信号発生器
119 方位駆動器
120 アップチャープFFT処理器
121 ダウンチャープFFT処理器
122 FM−CWレーダ信号処理器
123 方位角算出器

Claims (9)

  1. CWレーダ装置において、
    少なくとも4つのセンサであって、それぞれのセンサが、CW送信信号の電波が空間に存在する目標によって反射された電波を受信する受信空中線と、
    受信空中線が受信したCW受信信号と前記CW送信信号を混合するミキサと、
    ミキサで生成される信号のうち高い周波数成分を除去して前記CW受信信号と前記CW送信信号の差の周波数であるビート信号を通過させるローパスフィルタと、
    アナログ信号であるビート信号をディジタル信号に変換するA/D変換機と、
    所定の時間ごとにディジタル信号を区切ってFFTを行う単位ごとのデータとして抽出するデータ抽出器と、
    抽出されたデータをFFTしてドップラ周波数のスペクトラム波形データを得るFFT処理器と、
    FFT処理器により得られたドップラ周波数のスペクトラム波形において所定のしきい値(TH)を越える信号成分を目標からの反射信号と判定して検出するTH判定器と、
    検出された反射信号のドップラ周波数から視線方向速度を算出する視線速度算出器と、を含む前記少なくとも4つのセンサと、
    前記少なくとも4つのセンサの2次元座標とそれぞれのセンサにおいて算出された視線方向速度から目標位置、速度を算出する目標位置速度算出器と、
    を含むことを特徴とするCWレーダ装置。
  2. 前記少なくとも4つのセンサのそれぞれから算出された視線方向速度を4つ選択するデータ選択器を含み選択された視線方向速度を前記目標位置速度算出器に供給する請求項1記載のCWレーダ装置。
  3. 前記少なくとも4つのセンサは、前記CW送信信号を電波として空間に照射する送信空中線と、前記CW送信信号を発生し前記送信空中線に出力するCW送信信号発生器とを含むことを特徴とする請求項1又は2記載のCWレーダ装置。
  4. 前記少なくとも4つのセンサの各々に含まれる前記CW送信信号発生器は同一の周波数のCW送信信号であることを特徴とする請求項に記載のCWレーダ装置。
  5. 前記少なくとも4つのセンサの各々に含まれる前記CW送信信号発生器は異なる周波数のCW送信信号であることを特徴とする請求項に記載のCWレーダ装置。
  6. 前記CW送信信号を電波として空間に放射する送信空中線と前記CW送信信号を発生し前記送信空中線へ出力するCW送信信号発生器とを含む送信源を含み、前記少なくとも4つのセンサは、前記送信源の送信空中線から放射される電波が目標で反射される電波をそれぞれ受信信号として受信することを特徴とする請求項1又は2記載のCWレーダ装置。
  7. 前記目標位置速度算出器の出力を受ける時系列データ相関器を含み、前記時系列データ相関器は、前記目標位置速度算出器の出力を受けて、各時刻における予測目標位置を算出し、次の時刻で、前記目標位置速度算出器の出力が、前記予測目標位置に一致したときに、前記目標位置速度算出器の前の時刻における出力を真の目標位置を表す情報と判定することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1に記載のCWレーダ装置。
  8. 前記少なくとも4つのセンサであって、さらにセンサの数を増加させて少なくとも5つのセンサを含み、前記データ選択器と前記5つ以上のセンサとの間に、前記5つ以上のセンサから4つのセンサを選択するセンサ選択器を含むことを特徴とする請求項乃至7のいずれか1に記載のCWレーダ装置。
  9. CWレーダ装置によってCW送信信号を送信空中線から電波として空間に放射し、空間に存在する目標からの反射電波をCW受信信号として受信空中線で受信しCWレーダによる2次元平面上で目標位置を計測する方法であって、
    目標物によってCW送信信号の電波が反射される少なくとも4つの方向のそれぞれに受信空中線を配置し、
    各受信空中線からの出力を用いて、それぞれ、
    受信したCW受信信号とCW送信信号発生器から入力されるCW送信信号をミキサで混合し、
    ミキサで生成される信号のうちCW受信信号とCW送信信号の差の周波数であるビート信号をディジタル信号にA/D変換し、
    所定の時間ごとにディジタル信号を区切ってFFTを行う単位ごとのデータとして抽出し、
    抽出されたデータをFFT処理手段により処理してドップラ周波数のスペクトラム波形データを取得し、
    前記ドップラ周波数のスペクトラム波形において所定のしきい値(TH)を越える信号成分を目標からの反射信号と判定して検出し、
    検出された反射信号のドップラ周波数から視線方向速度を算出する処理を行い、
    前記少なくとも4つの受信空中線の2次元座標、前記4つの受信空中線の出力を用いて算出したそれぞれの視線方向速度から、目標位置及び速度を算出することを特徴とするCWレーダによる2次元平面上で目標位置を計測する方法。

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