JP5974857B2 - トリクロロシラン製造装置 - Google Patents

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Description

本発明は、テトラクロロシランをトリクロロシランに転換するトリクロロシラン製造装置に関する。
高純度のシリコン(Si:珪素)を製造するための原料として使用されるトリクロロシラン(SiHCl3)は、テトラクロロシラン(SiCl4:四塩化珪素)と水素から製造することができる。
すなわち、シリコンは以下の反応式(1),(2)によるトリクロロシランの還元反応と熱分解反応で生成される。これらの反応に用いられるトリクロロシランは、以下の反応式(3)による反応により生成される。
SiHCl3+H2→Si+3HCl …(1)
4SiHCl3→Si+3SiCl4+2H2 …(2)
SiCl4+H2→SiHCl3+HCl …(3)
反応式(3)の反応は、高温状態の反応容器内にテトラクロロシランと水素とを含む供給ガスを導入して行われる。たとえば、特許文献1には、同心配置の2つの管によって形成された外室と内室とからなる二重室設計の反応室を発熱体が囲む構造を有するトリクロロシラン製造装置が提案されている。
すなわち、特許文献1に記載のトリクロロシラン製造装置においては、反応室の下部に設けられた熱交換器で予熱された供給ガスが、反応室の外室に対して下方から導入され、加熱されながら外室を上方に向かって流れた後、外室の上部で流れ方向を変えて内室に導入されて内室を下方に向かって流れ、内室の下部から排出される構造が採用されている。
特許3781439号公報
特許文献1に提案される従来構造のトリクロロシラン製造装置では、低温状態の供給ガスは、発熱体により加熱された高温状態の外室の壁面に接触して加熱される。このため外室は、特に供給ガス入口付近における壁面内外での温度差が大きく、この部分での割れやひび割れが生じやすくなるおそれがある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、トリクロロシラン製造装置において、供給ガスとヒータとにより生じる温度差による反応容器の破損を防止することを目的とする。
本発明は、略筒状に設けられてその軸線方向に延びる流路を形成する被加熱壁を有する反応容器と、前記被加熱壁を加熱するヒータとを備え、前記反応容器内でテトラクロロシランと水素とを含む供給ガスを加熱することにより、トリクロロシランと塩化水素とを含む反応生成ガスを生成するトリクロロシラン製造装置であって、前記流路における前記軸線方向に沿う最大軸線方向長さよりも小さい軸線方向長さで1回以上反対方向に折り返すように形成された折り返し流路部が、前記流路の最上流部に設けられている。
トリクロロシラン製造装置においては、加熱前の低温状態の供給ガスが、加熱されて高温状態である被加熱壁に接触すると、高温の被加熱面と加熱前の低温状態の供給ガスに冷却される裏面との温度差により被加熱壁が破損するおそれがある。これに対して、本発明のトリクロロシラン製造装置によれば、流路の最上流部に折り返し流路部が備えられていることにより、低温状態の供給ガスをこの折り返し流路部で加熱してから流路に導入することができるので、被加熱壁における温度差を抑え、反応容器の破損を防止することができる。
このトリクロロシラン製造装置において、前記折り返し流路部の前記軸線方向に沿う前記折り返し流路部の前記軸線方向長さは、前記流路の前記最大軸線方向長さの10%以上50%以下であることが好ましい。前記折り返し流路部の軸線方向長さが最大軸線方向長さの10%よりも短い場合、流路に導入される供給ガスを十分に加熱することができず、反応容器の被加熱壁における内外の温度差を抑える効果が十分に得られない。一方、前記折り返し流路部の軸線方向長さが最大軸線方向長さの50%よりも長い場合、折り返し流路部を形成する部材が大きくなり、不安定となったり構造が複雑化したりするおそれがある。また、折り返し流路部が大きくなることにより、加熱効率が低くなるおそれがある。したがって、前記折り返し流路部の軸線方向長さを流路の軸線方向に沿う最大軸線方向長さの10%以上50%以下に設定することが、反応容器の被加熱壁の壁部材の破損を防止するのに好適である。
本発明のトリクロロシラン製造装置によれば、トリクロロシラン製造装置において、供給ガスとヒータとにより生じる温度差による反応容器の破損を防止することができる。
本発明に係るトリクロロシラン製造装置の第1実施形態を示す断面図である。 図1のトリクロロシラン製造装置における折り返し流路部を示す拡大断面図である。 本発明に係るトリクロロシラン製造装置の第2実施形態を示す断面図である。 本発明に係るトリクロロシラン製造装置の第3実施形態を示す断面図である。 本発明に係るトリクロロシラン製造装置の第4実施形態を示す断面図である。
以下、本発明に係るトリクロロシラン製造装置の実施形態について、図を参照して説明する。第1実施形態のトリクロロシラン製造装置100は、図1に示すように、テトラクロロシランと水素とを含む供給ガスが内部に供給されて転換反応によりトリクロロシランと塩化水素との反応生成ガスが生成される反応容器10と、反応容器10の周囲に配置されてこの反応容器10を外側から加熱するヒータ20と、反応容器10内に供給ガスを供給するガス供給管30と、反応容器10から反応生成ガスを外部に導出するガス導出管32と、反応容器10およびヒータ20の周囲を覆う断熱材34と、反応容器10,ヒータ20および断熱材34を収納する収納容器36と、収納容器36内にアルゴン(Ar)を供給するアルゴン供給機構38とを備えている。
反応容器10を構成する部材は、それぞれカーボンで形成されているとともに、その表面が炭化珪素でコーティングされている。また、収納容器36は、筒状壁36Aとその両端を閉塞する底板部36Bおよび天板部36Cとから構成され、ステンレス製である。
ヒータ20は、反応容器10の周囲に配置されたカーボン製の発熱体であり、その下部には電流を流すための電極21が接続され、反応容器10とともに収納容器36に収納された状態で反応容器10の外壁(被加熱壁)12を加熱している。このヒータ20は、反応容器10内(流路40)が500℃〜1000℃の範囲の温度になるように制御される。
収納容器36の内部は、反応容器10から供給ガスが収納容器36内に漏れ出た場合の収納容器36の腐食を防止するために、アルゴン供給機構38によって供給されたアルゴンガスが満たされ、反応容器10の内圧よりも高圧に保たれている。また、ステンレス製の収納容器36の内面は、カーボン製の断熱材34によって覆われている。
反応容器10は、略筒状に設けられて軸線C方向に延びる流路40を形成する外壁(被加熱壁)12および内壁13と、これら外壁12および内壁13の下部を閉じる略円板状の底板14と、外壁12および内壁13の上部を閉じる略円板状の天板15とを有する。
外壁12および内壁13は、直径の異なる略筒状部材からなり、同心状に形成されることにより互いの間に筒状の空間(第1流路部41)を形成している。内壁13の上部には、内壁13の内部(第2流路部42)と外側の第1流路部41とを接続する複数の流通孔13aが形成されている。
すなわち、反応容器10の内部に、底板14と天板15とに挟まれて、外壁12と内壁13との間に形成された筒状の第1流路部41と内壁13の内側に形成された円柱状の第2流路部42とが流通孔13aを介して連通してなる流路40が形成されている。
この流路40において下流側に設けられた第2流路部42に対して、底板14の中央に形成されたガス導出口14aを通じて、ガス導出管32が連通している。また、流路40の上流側に設けられた第1流路部41に対して、底板14において内壁13と外壁12との間に形成されたガス供給口14bを通じて、ガス供給管30が連通している。
ガス供給管30は、軸線Cを中心とする二重管構造を有し、ガス供給口14bに接続する筒状の空間を有している。さらに、このガス供給管30に対して、底板部36Bを通じて、複数の配管31が軸線Cを中心とする円周上に略等間隔で配列されて接続されている。
この流路40の最上流部、すなわち外壁12と内壁13との間の下部に、供給ガスを導入されて軸線C方向に沿って流通させるガス流入部44と、ガス流入部44の下流側に接続され供給ガスの流通方向を1回以上反対方向に反転させて流通させる反転部(第1折り返し部45A,第2折り返し部45B)とを備える折り返し流路部43が形成されている。この折り返し流路部43において、反転部(第1折り返し部45A,第2折り返し部45B)は、ガス流入部44と被加熱壁(外壁)12との間に形成されている。
具体的には、外壁12と、内壁13と、内壁13と同心状に設けられた第1筒体16と、第1筒体16のさらに外周側に同心状に設けられた第2筒体17と、これら第1筒体16および第2筒体17の上部を塞ぐ環状天板18とにより、流路40の最上流部に折り返し流路部43が形成されている。折り返し流路部43を形成する外壁12,内壁13、第1筒体16,第2筒体17および環状天板18は、高温での不純物の発生などを防止するために、それぞれカーボンで形成されており、表面を炭化珪素でコーティングされている。
この折り返し流路部43の拡大断面図を図2に示す。この場合、外壁12,内壁13,第1筒体16および第2筒体17がいずれも筒状であるとともに環状天板18が板状であり、各部材同士が凹凸形状の係合により相互に接合されているので、製作が容易であり、複雑な部分や厚みが薄い部分等も生じない。
内壁13と第1筒体16との間に形成されたガス流入部44と、第1筒体16と第2筒体17との間に形成された第1折り返し部45Aとは、第1筒体16の上部を径方向に貫通して形成された複数の流通孔16aを通じて接続されている。
また、第1折り返し部45Aと、第2筒体17と外壁12との間に形成された第2折り返し部45Bとは、第2筒体17の下部を径方向に貫通して形成された複数の流通孔17aを通じて接続されている。
つまり、ガス流入部44、第1折り返し部45Aおよび第2折り返し部45Bが、流通孔16a,17aを通じて連続してなる折り返し流路部43が、流路40の最上流部に形成されている。
この折り返し流路部43を形成する第1筒体16、第2筒体17および環状天板18は、内外温度差による割れやひび割れを防止するために、反応容器10の天板15を支える外壁12および底板14の壁の厚みに比較して薄く形成されている。これにより、折り返し流路部43を構成する各部材の内外の温度差が抑えられ、内外温度差による割れやひび割れが防止される。また、折り返し流路部43において連続するガス流入部44、第1折り返し部45A、および第2折り返し部45Bは、流路40の最大軸線方向長さL1よりも小さい軸線方向長さL2で折り返すように形成されている。折り返し流路部43の軸線C方向に沿う軸線方向長さL2は、流路40の軸線C方向に沿う最大軸線方向長さL1の10%以上50%以下に設定されている。
反応容器10において、供給ガスは、配管31からガス供給管30を通じて折り返し流路部43のガス流入部44に供給され、第1折り返し部45A,第2折り返し部45Bを流通して第1流路部41へ流入する。供給ガスは、外壁12、内壁13および第2筒体17によって加熱されながら第2折り返し部45Bおよび第1流路部41を流れ、内壁13の流通孔13aを通じて第2流路部42へ流入し、反応生成ガスとなってガス導出口14aを通じて反応容器10からガス導出管32へと排出される。
この流路40にたとえば600℃の状態で供給される供給ガスは、まず軸線C方向に軸線方向長さL2で折り返す折り返し流路部43で徐々に加熱される。このため、供給ガスが外壁12に接触する第2折り返し部45Bにおいて供給ガスはたとえば700℃程度にまで昇温されており、直接加熱されている外壁12の内外における温度差が小さくなり、熱膨張差等による外壁12の破損が防止される。
この場合、折り返し流路部43の軸線方向長さL2が最大軸線方向長さL1の10%よりも短い場合、流路40に導入される供給ガスを十分に加熱することができず、反応容器10の外壁(被加熱壁)12における内外の温度差を抑える効果が十分に得られない。
一方、折り返し流路部43の軸線方向長さL2が最大軸線方向長さL1の50%よりも長い場合、折り返し流路部43を形成する部材(第1筒体16,第2筒体17)の高さが大きくなり、不安定となるおそれがある。また、第1筒体16および第2筒体17はカーボン製であるため大きなサイズのものを製造するのが困難であり、複数の部材を繋いで形成するなどにより、構造が複雑化するおそれがある。
さらに、このトリクロロシラン製造装置100においては、ヒータ20によって直接加熱される外壁12からの輻射熱を受けて加熱されて、内壁13も高温となっている。しかしながら、折り返し流路部43の軸線方向長さL2が最大軸線方向長さL1の50%よりも長い場合、内壁13において外壁12からの輻射熱を受ける面積が小さくなり、内壁13の温度が低くなる。これにより、第2流路部42における加熱効率が低くなるおそれがある。以上のことから、折り返し流路部43の軸線方向長さL2を、流路40の最大軸線方向長さL1の10%以上50%以下に設定することが好ましい。
以上説明したように、本実施形態のトリクロロシラン製造装置100によれば、反応容器10内で外周側から中心へと折り返す流路40の最上流部に、流路40の最大軸線方向長さL1に対して短い軸線方向長さL2で複数回折り返す折り返し流路部43を設けたことにより、ヒータ20によって加熱される外壁12における内外温度差を抑え、これらの部分における温度差による破損を防止することができる。また、第1筒体16および第2筒体17が薄く形成されることにより、これらの部分における内外温度差による破損が防止される。さらに、内壁13と外壁12との間に第1筒体16および第2筒体17が設けられていることにより、内壁13の下部の温度上昇が抑えられ、内外温度差による内壁13の破損が防止される。
次に、本発明の第2実施形態に係るトリクロロシラン製造装置300を、図3を参照して説明する。ヒータ20が反応容器10の外側に配置されている第1実施形態のトリクロロシラン製造装置100に対して、本実施形態のトリクロロシラン製造装置300は、装置の中央部に配置されたヒータ320の周囲を、流路340を形成する反応容器310が囲む構成となっている。
なお、このトリクロロシラン製造装置300において、第1実施形態のトリクロロシラン製造装置100と同様の構成(アルゴン供給機構38、収納容器36など)については、ここでは説明を省略する。
このトリクロロシラン製造装置300において、反応容器310は、軸線C方向に延びる流路340を形成する略筒状の外壁312および内壁313と、ヒータ320が収容されるスペースを形成する略筒状のヒータ収容壁(被加熱壁)319と、これら外壁312、内壁313およびヒータ収容壁319の下部を閉じる底板314と、外壁312、内壁313およびヒータ収容壁319の上部を閉じる天板315とを有する。
ヒータ収容壁319は、反応容器310の中心部に、流路340と隔絶されたスペースを形成している。ヒータ320は、このヒータ収容壁319の内部に収容されて、ヒータ収容壁319を加熱している。
ヒータ収容壁319は、内壁313と直径の異なる略筒状部材からなり、内壁313と同心状に形成されることにより互いの間に筒状の空間(第1流路部341)を形成している。また、外壁312および内壁313は、直径の異なる略筒状部材からなり、同心状に形成されることにより互いの間に筒状の空間(第2流路部342)を形成している。内壁313の上部には、内壁313を挟んで内側の第1流路部341と外側の第2流路部342とを接続する複数の流通孔313aが形成されている。
すなわち、反応容器310の内部に、底板314と天板315とに挟まれて、内壁313とヒータ収容壁319との間に形成された筒状の第1流路部341と、外壁312と内壁313との間に形成された筒状の第2流路部342とが流通孔313aを介して連通してなる流路340が形成されている。
この流路340において上流側に設けられた第1流路部341に対して、底板314において内壁313とヒータ収容壁319との間に形成されたガス供給口314bを通じて、ガス供給管330が連通している。このガス供給管330は、軸線Cを中心とする二重管構造を有し、ガス供給口314bに接続する筒状の空間を有している。さらに、このガス供給管330に対して、複数の配管331が軸線Cを中心とする円周上に略等間隔で配列されて接続されている。
また、下流側に設けられた第2流路部342に対して、底板314において内壁313と外壁312との間に形成されたガス導出口314aを通じて、ガス導出管332が連通している。このガス導出管332は、軸線Cを中心とする二重管構造を有し、ガス導出口314aに接続する筒状の空間を有している。さらに、このガス導出管332に対して、複数の配管333が軸線Cを中心とする円周上に略等間隔で配列されて接続されている。
この流路340の最上流部、すなわちヒータ収容壁319と内壁313との間の下部に、供給ガスを導入されて軸線C方向に沿って流通させるガス流入部344と、ガス流入部344の下流側に接続され供給ガスの流通方向を1回以上反対方向に反転させて流通させる反転部(第1折り返し部345A,第2折り返し部345B)とを備える折り返し流路部343が形成されている。この折り返し流路部343において、反転部(第1折り返し部345A,第2折り返し部345B)は、ガス流入部344と第1流路部341との間に形成されている。
具体的には、内壁313と、内壁313と同心状に設けられた第1筒体316と、第1筒体316のさらに内周側に同心状に設けられた第2筒体317と、これら第1筒体316および第2筒体317の上部を塞ぐ環状天板318と、ヒータ収容壁319とにより、折り返し流路部343が形成されている。
内壁313と第1筒体316との間に形成されたガス流入部344と、第1筒体316と第2筒体317との間に形成された第1折り返し部345Aとは、第1筒体316の上部を径方向に貫通する複数の流通孔316aによって接続されている。
また、第1折り返し部345Aと、第2筒体317とヒータ収容壁319との間に形成された第2折り返し部345Bとは、第2筒体317の下部を径方向に貫通する複数の流通孔317aによって接続されている。
つまり、ガス流入部344、第1折り返し部345Aおよび第2折り返し部345Bが、流通孔316a、317aを通じて連続してなる折り返し流路部343が、流路340の最上流部に形成されている。
この折り返し流路部343を形成する第1筒体316、第2筒体317および環状天板318は、表裏の温度差による割れやひび割れを防止するために、反応容器310の天板315を支える外壁312および底板314の壁の厚みに比較して薄く形成されている。これにより、折り返し流路部343を形成する部材の表裏の温度差が抑えられ、温度差による割れやひび割れが防止される。また、折り返し流路部343において連続するガス流入部344、第1折り返し部345A、および第2折り返し部345Bは、流路340の軸線C方向に沿う最大軸線方向長さL1よりも小さい軸線C方向に沿う軸線方向長さL2で折り返すように形成されている。すなわち、本実施形態のトリクロロシラン製造装置300においても、折り返し流路部343の軸線方向長さL2は、好ましくは流路340の最大軸線方向長さL1の10%以上50%以下に設定される。
反応容器310において、供給ガスは、配管331からガス供給管330を通じて折り返し流路部343のガス流入部344に供給され、第1折り返し部345A,第2折り返し部345Bを流通して第1流路部341へ流入し、さらに流通孔313aを通じて第2流路部342へ流入する。供給ガスは、ヒータ320によって加熱されているヒータ収容壁319、ヒータ収容壁319の輻射熱によって加熱された内壁313によって加熱されながら第1流路部341を流通した後に第2流路部342を流れ、反応生成ガスとなってガス導出口314aを通じて反応容器310からガス導出管332へと排出される。
この流路340にたとえば600℃の状態で供給される供給ガスは、まず軸線C方向に軸線方向長さL2で折り返す折り返し流路部343で徐々に加熱される。供給ガスは、さらに加熱されながら折り返し流路部343から第1流路部341を通じて第2流路部342へと流入する。このため、供給ガスは第2流路部342のガス導出口314a近傍で最も高温(たとえば830℃程度)となる。このトリクロロシラン製造装置300では、供給ガスが最も低温であるガス供給口314b近傍で加熱されて、ヒータ収容壁319に接触する第2折り返し部345Bではたとえば680℃に昇温されるので、ヒータ収容壁319の内外における温度差が小さくなり、熱膨張差等によるヒータ収容壁319の破損が防止される。
以上説明したように、本発明のトリクロロシラン製造装置によれば、供給ガスの流路中に折り返し流路を備えることにより、低温で供給される供給ガスを高温の被加熱壁に接触させる前にある程度加熱することができるので、被加熱壁における温度差による割れを防止することができる。
前記各実施形態のトリクロロシラン製造装置においては、反応容器に対して供給ガスが下方から導入されて下方から排出される構造となっているが、反応容器の下方から供給し、反応容器の上方から排出する構造や、反応容器の上方から供給し、上方から排出する構造を採用することもできる。また、折り返し流路部における流路の折り返し回数は、前記各実施形態ではいずれも2回としたが、2回に限定されるものではなく、必要に応じて設定することができる。
たとえば、反応容器の上方から供給ガスを供給し、上方から排出する構造の第3、第4実施形態について説明する。図4に示す本発明の第3実施形態に係るトリクロロシラン製造装置400では、第1実施形態のトリクロロシラン製造装置100と同様に、ヒータ(図示略)が反応容器410の外側に配置されている。なお、このトリクロロシラン製造装置400において、第1実施形態のトリクロロシラン製造装置100と同様の構成(ヒータ20、アルゴン供給機構38、収納容器36など)については、ここでは説明を省略する。
このトリクロロシラン製造装置400において、反応容器410は、軸線C方向に延びる最大軸線方向長さL1の流路440を形成する略筒状の外壁(被加熱壁)412および内壁413と、これら外壁412および内壁413の下部を閉じる底板414と、外壁412および内壁413の上部を閉じる天板415とを有する。
外壁412および内壁413は、直径の異なる略筒状部材からなり、同心状に形成されることにより互いの間に筒状の空間(第1流路部441)を形成している。内壁413の下部には、内壁413の内部(第2流路部442)と外側の第1流路部441とを接続する複数の流通孔413aが形成されている。
すなわち、反応容器410の内部に、底板414と天板415とに挟まれて、外壁412と内壁413との間に形成された筒状の第1流路部441と、内壁413の内側に形成された円柱状の第2流路部442とが、流通孔413aを介して連通してなる流路440が形成されている。
この流路440において下流側に設けられた第2流路部442に対して、天板415の中央に形成されたガス導出口415aを通じて、ガス導出管432が連通している。また、流路440の上流側に設けられた第1流路部441に対して、天板415において内壁413と外壁412との間に形成されたガス供給口415bを通じて、ガス供給管430が連通している。
ガス供給管430は、軸線Cを中心とする二重管構造を有し、ガス供給口415bに接続する筒状の空間を有している。さらに、このガス供給管430に対して、天板部436Cを通じて、複数の配管431が軸線Cを中心とする円周上に略等間隔で配列されて接続されている。
この流路440の最上流部、すなわち外壁412と内壁413との間の上部に、供給ガスを導入されて軸線C方向に沿って流通させるガス流入部444と、ガス流入部444の下流側に接続され供給ガスの流通方向を1回以上反対方向に反転させて流通させる反転部(第1折り返し部445A,第2折り返し部445B)とを備える折り返し流路部443が形成されている。この折り返し流路部443において、反転部(第1折り返し部445A,第2折り返し部445B)は、ガス流入部444と被加熱壁(外壁)412との間に形成されている。
具体的には、外壁412と、内壁413と、内壁413と同心状に設けられた第1筒体416と、第1筒体416のさらに外周側に同心状に設けられた第2筒体417と、これら第1筒体416および第2筒体417の下部を塞ぐ環状底板418とにより、流路440の最上流部に軸線方向に沿う軸線方向長さL2の折り返し流路部443が形成されている。折り返し流路部443を形成する外壁412,内壁413、第1筒体416,第2筒体417および環状底板418は、高温での不純物の発生などを防止するために、それぞれカーボンで形成されており、表面を炭化珪素でコーティングされている。
この折り返し流路部443の構造は、図1に示す第1実施形態の構造を上下逆にしたものと略同一であるが、本実施形態ではさらに、第2筒体417の下部に、第2筒体417および環状底板418を支持する複数の支柱417bが、円周方向略等間隔で配列されている。
内壁413と第1筒体416との間に形成されたガス流入部444と、第1筒体416と第2筒体417との間に形成された第1折り返し部445Aとは、第1筒体416の下部を径方向に貫通して形成された複数の流通孔416aを通じて接続されている。
また、第1折り返し部445Aと、第2筒体417と外壁412との間に形成された第2折り返し部445Bとは、第2筒体417の上部を径方向に貫通して形成された複数の流通孔417aを通じて接続されている。
つまり、ガス流入部444、第1折り返し部445Aおよび第2折り返し部445Bが、流通孔416a,417aを通じて連続してなる折り返し流路部443が、流路440の最上流部に形成されている。
以上説明したように、本実施形態のトリクロロシラン製造装置400によれば、第1実施形態のトリクロロシラン製造装置100と同様に、反応容器410内で外周側から中心へと折り返す流路440の最上流部に、流路440の最大軸線方向長さL1に対して短い軸線方向長さL2で複数回折り返す折り返し流路部443を設けたことにより、ヒータによって加熱される外壁412における内外温度差を抑え、これらの部分における温度差による破損を防止することができる。
また、第1筒体416および第2筒体417が薄く形成されることにより、これらの部分における内外温度差による破損が防止される。さらに、内壁413と外壁412との間に第1筒体416および第2筒体417が設けられていることにより、内壁413の上部の温度上昇が抑えられ、内外温度差による内壁413の破損が防止される。
次に、本発明の第4実施形態に係るトリクロロシラン製造装置500を、図5を参照して説明する。本実施形態のトリクロロシラン製造装置500は、第2実施形態のトリクロロシラン製造装置300と同様に、装置の中央部に配置されたヒータ520の周囲を流路540を形成する反応容器510が囲む構成となっている。なお、このトリクロロシラン製造装置500において、第2実施形態のトリクロロシラン製造装置300と同様の構成については、同じ符号を付し、ここでは説明を省略する。
このトリクロロシラン製造装置500において、反応容器510は、第2実施形態のトリクロロシラン製造装置300と同様に、軸線C方向に延びる流路540を形成する略筒状の外壁512および内壁513と、ヒータ520が収容されるスペースを形成する略筒状のヒータ収容壁(被加熱壁)519と、これら外壁512、内壁513およびヒータ収容壁519の下部を閉じる底板514と、外壁512、内壁513およびヒータ収容壁519の上部を閉じる天板515とを有する。
すなわち、反応容器510の内部に、底板514と天板515とに挟まれて、内壁513とヒータ収容壁519との間に形成された筒状の第1流路部541と、外壁512と内壁513との間に形成された筒状の第2流路部542とが流通孔513aを介して連通してなる流路540が形成されている。
この流路540において上流側に設けられた第1流路部541に対して、天板515において内壁513とヒータ収容壁519との間に形成されたガス供給口515bを通じて、ガス供給管330が連通している。このガス供給管330は、軸線Cを中心とする二重管構造を有し、ガス供給口515bに接続する筒状の空間を有している。さらに、このガス供給管330に対して、複数の配管331が軸線Cを中心とする円周上に略等間隔で配列されて接続されている。
また、下流側に設けられた第2流路部542に対して、天板515において内壁513と外壁512との間に形成されたガス導出口515aを通じて、ガス導出管332が連通している。このガス導出管332は、軸線Cを中心とする二重管構造を有し、ガス導出口515aに接続する筒状の空間を有している。さらに、このガス導出管332に対して、複数の配管333が軸線Cを中心とする円周上に略等間隔で配列されて接続されている。
この流路540の最上流部、すなわちヒータ収容壁519と内壁513との間の上部に、供給ガスを導入されて軸線C方向に沿って流通させるガス流入部544と、ガス流入部544の下流側に接続され供給ガスの流通方向を1回以上反対方向に反転させて流通させる反転部(第1折り返し部545A,第2折り返し部545B)とを備える折り返し流路部543が形成されている。この折り返し流路部543において、反転部(第1折り返し部545A,第2折り返し部545B)は、ガス流入部544と第1流路部541との間に形成されている。
具体的には、内壁513と、内壁513と同心状に設けられた第1筒体516と、第1筒体516のさらに内周側に同心状に設けられた第2筒体517と、これら第1筒体516および第2筒体517の下部を塞ぐ環状底板518と、ヒータ収容壁519とにより、折り返し流路部543が形成されている。
この折り返し流路部543の構造は、図3に示す第2実施形態の構造を上下逆にしたものと略同一であるが、本実施形態ではさらに、第2筒体517の下部に、第2筒体517および環状底板518を支持する複数の支柱517bが、円周方向略等間隔で配列されている。
内壁513と第1筒体516との間に形成されたガス流入部544と、第1筒体516と第2筒体517との間に形成された第1折り返し部545Aとは、第1筒体516の下部を径方向に貫通する複数の流通孔516aによって接続されている。
また、第1折り返し部545Aと、第2筒体517とヒータ収容壁519との間に形成された第2折り返し部545Bとは、第2筒体517の上部を径方向に貫通する複数の流通孔517aによって接続されている。
つまり、ガス流入部544、第1折り返し部545Aおよび第2折り返し部545Bが、流通孔516a、517aを通じて連続してなる折り返し流路部543が、流路540の最上流部に形成されている。
以上説明したように、本実施形態のトリクロロシラン製造装置500によれば、第2実施形態のトリクロロシラン製造装置300と同様に、反応容器510内で内周側から外周側へと折り返す流路540の最上流部に、流路540の軸線C方向に沿う最大軸線方向長さL1に対して短い軸線C方向に沿う軸線方向長さL2で複数回折り返す折り返し流路部543を設けたことにより、ヒータによって加熱されるヒータ収容壁519における内外温度差を抑え、これらの部分における温度差による破損を防止することができる。
また、第1筒体516および第2筒体517が薄く形成されることにより、これらの部分における内外温度差による破損が防止される。さらに、ヒータ収容壁519と内壁513との間に第1筒体516および第2筒体517が設けられていることにより、内壁513の上部の温度上昇が抑えられ、内外温度差による内壁513の破損が防止される。
なお、本発明は前記実施形態の構成のものに限定されるものではなく、細部構成においては、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
100,300,400,500 トリクロロシラン製造装置
10,310,410,510 反応容器
12,412 外壁(被加熱壁)
13,413 内壁
13a,313a,413a,513a 流通孔
14,314,414,514 底板
14a,314a,415a,515a ガス導出口
14b,314b,415b,515b ガス供給口
15,315,415,515 天板
16,316,416,516 第1筒体
16a,316a,416a,516a 流通孔
17,317,417,517 第2筒体
17a,317a,417a,517a 流通孔
18,318 環状天板
20,320,520 ヒータ
21 電極
30,330,430 ガス供給管
31,331,333,431 配管
32,332,432 ガス導出管
34 断熱材
36 収納容器
36A 筒状壁
36B 底板部
36C,436C 天板部
38 アルゴン供給機構
40,340,440,540 流路
41,341,441,541 第1流路部
42,342,442,542 第2流路部
43,343,443,543 折り返し流路部
44,344,444,544 ガス流入部
45A,345A,445A,545A 第1折り返し部(反転部)
45B,345B,445B,545B 第2折り返し部(反転部)
312,512 外壁
313,513 内壁
319,519 ヒータ収容壁(被加熱壁)
417b,517b 支柱
418,518 環状底板
C 軸線
L1 流路の最大軸線方向長さ
L2 軸線方向長さ

Claims (2)

  1. 略筒状に設けられてその軸線方向に延びる流路を形成する被加熱壁を有する反応容器と、前記被加熱壁を加熱するヒータとを備え、前記反応容器内でテトラクロロシランと水素とを含む供給ガスを加熱することにより、トリクロロシランと塩化水素とを含む反応生成ガスを生成するトリクロロシラン製造装置であって、
    前記反応容器の外部から前記供給ガスを導入されてこの供給ガスを前記軸線方向に沿って流通させるガス流入部と、このガス流入部の下流側に接続され前記供給ガスの流通方向を1回以上反対方向に反転させて流通させる反転部とを備える折り返し流路部が、前記流路の最上流部に設けられており、
    前記折り返し流路部において、前記ガス流入部と前記被加熱壁との間に前記反転部が形成されているとともに、前記流路における前記軸線方向に沿う最大軸線方向長さよりも前記折り返し流路部における前記軸線方向長さが小さい
    ことを特徴とするトリクロロシラン製造装置。
  2. 前記折り返し流路部の前記軸線方向長さは、前記流路の前記軸線方向に沿う前記最大軸線方向長さの10%以上50%以下であることを特徴とする請求項1に記載のトリクロロシラン製造装置。
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