JP5972745B2 - 浚渫管理装置、浚渫管理方法およびプログラム - Google Patents

浚渫管理装置、浚渫管理方法およびプログラム Download PDF

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Description

本発明は、浚渫により形成される出来形の算出方法に関する。
特許文献1には、グラブバケットの平面位置と深度で浚渫工事を管理する方法が開示されている。
特許文献2には、バケットに予め設定したモニタポイントに係る三次元位置の計測結果に基づいて、フロント作業機により掘削して形成された地形に関する情報を取得するようにした油圧ショベルの出来形情報処理装置が開示されている。
特許文献3には、バックホウの本体、ブーム及びアームに設けたセンサ類でバックホウの刃先座標を3次元で把握し、予め入力した設計データとの差をバックホウ運転室または操船室のオペレーターに認識させて施工を支援する施工支援システムが開示されている。
特開2004−150015号公報 特開2006−200185号公報 特開2005−250867号公報
しかしながら、特許文献1に記載された技術は、目標地形の傾斜に合わせてグラブバケットを傾斜させて、停止するたびにブームを旋回させて複数回の浚渫を行うことは想定していない。特許文献2、3に記載された技術は、ブームの先端から伸びるワイヤによってグラブバケットを吊り下げて浚渫を行う浚渫船に比べて、ショベルやバックホウの動きに自由度があるため、目標地形とのずれによる掘り残しが生じることがない。
一方、グラブバケットを傾斜させ停止するたびにブームを旋回させて複数回の浚渫を行う場合には、浚渫におけるグラブバケットの刃先の軌道は、傾斜と旋回角とによるひねりなどが加わり、複雑な動きをする。そのため、特許文献1から3のいずれかに記載された技術では、上述した浚渫による出来形を正確に把握することが困難であった。
本発明は、停止するたびにブームを旋回させて複数回の浚渫を行う浚渫船において、その浚渫による出来形を正確に把握することを目的とする。
上述した課題を解決するため、本発明に係る浚渫管理装置は、グラブバケットが浚渫動作を行うときの当該グラブバケットの刃先の軌跡が描く面の形状を表す刃先データを記憶する刃先データ記憶手段と、出来形の目標となる目標地形を表す目標地形データを記憶する目標地形データ記憶手段と、浚渫船の位置を測定する位置測定手段と、前記浚渫船の位置における深度を測定する深度測定手段と、前記浚渫船の姿勢を測定する姿勢測定手段と、前記浚渫船上の所定位置に設けられたブームの仰角を測定する仰角測定手段と、前記目標地形の角度の中心軸に沿った方向を基準とする、前記ブームの旋回角を測定する旋回角測定手段と、前記ブームからグラブバケットを吊り下げるワイヤの繰出量を測定する繰出量測定手段と、前記浚渫船の位置および姿勢、前記深度、前記ブームの仰角および旋回角、並びに前記ワイヤの繰出量に基づいて、前記グラブバケットの刃先の位置の基準となる基準点の位置を計算する計算手段と、前記グラブバケットの傾斜角を測定する傾斜角測定手段と、前記傾斜角測定手段により測定された傾斜角と、前記刃先データ記憶手段に記憶された前記刃先データと、前記計算手段により計算された前記基準点の位置とに基づいて、前記グラブバケットの浚渫による水底の出来形を算出する算出手段と、前記旋回角が0のときに前記角度と一致するように、前記グラブバケットの前記傾斜角を調整する調整手段と、前記グラブバケットに前記浚渫動作を行わせる浚渫手段と、を備える。
好ましくは、前記算出手段が算出した前記出来形と、前記目標地形データ記憶手段に記憶された目標地形データが表す目標地形とを比較して、前記ブームを旋回させたために生じる掘り残しの量および該掘り残しが生じる領域を提示する提示手段と、前記提示手段により提示された前記量および前記領域に基づいて、前記浚渫手段による浚渫の計画を立案する立案手段と、を備えるとよい。
また、好ましくは、前記グラブバケットの浚渫作業時における前記基準点の位置の変化を特定する特定手段を備え、前記算出手段は、前記特定手段により特定された前記基準点の位置の変化に基づいて、前記出来形を補正するとよい。
また、本発明に係る浚渫管理方法は、グラブバケットが浚渫動作を行うときの当該グラブバケットの刃先の軌跡が描く面の形状を表す刃先データを記憶する刃先データ記憶手段と、出来形の目標となる目標地形を表す目標地形データを記憶する目標地形データ記憶手段と、を備える浚渫管理装置による浚渫管理方法であって、浚渫船の位置を測定する位置測定ステップと、前記浚渫船の位置における深度を測定する深度測定ステップと、前記浚渫船の姿勢を測定する姿勢測定ステップと、前記浚渫船上の所定位置に設けられたブームの仰角を測定する仰角測定ステップと、前記目標地形の角度の中心軸に沿った方向を基準とする、前記ブームの旋回角を測定する旋回角測定ステップと、前記ブームから前記グラブバケットを吊り下げるワイヤの繰出量を測定する繰出量測定ステップと、前記浚渫船の位置および姿勢、前記深度、前記ブームの仰角および旋回角、並びに前記ワイヤの繰出量に基づいて、前記グラブバケットの刃先の位置の基準となる基準点の位置を計算する計算ステップと、前記グラブバケットの傾斜角を測定する傾斜角測定ステップと、前記傾斜角測定ステップにより測定された前記傾斜角と、前記刃先データ記憶手段に記憶された前記刃先データと、前記計算ステップにより計算された前記基準点の位置とに基づいて、前記グラブバケットの浚渫による水底の出来形を算出する算出ステップと、前記旋回角が0のときに前記角度と一致するように、前記グラブバケットの前記傾斜角を調整する調整ステップと、前記グラブバケットに前記浚渫動作を行わせる浚渫ステップと、を備える。
また、本発明に係るプログラムは、グラブバケットが浚渫動作を行うときの当該グラブバケットの刃先の軌跡が描く面の形状を表す刃先データを記憶する刃先データ記憶手段と、出来形の目標となる目標地形を表す目標地形データを記憶する目標地形データ記憶手段と、を備える浚渫管理装置のコンピュータに、浚渫船の位置を示す位置情報を取得する位置取得ステップと、前記浚渫船の位置における深度を示す深度情報を取得する深度取得ステップと、前記浚渫船の姿勢を示す姿勢情報を取得する姿勢取得ステップと、前記浚渫船上の所定位置に設けられたブームの仰角を示す仰角情報を取得する仰角取得ステップと、前記目標地形の角度の中心軸に沿った方向を基準とする、前記ブームの旋回角を示す旋回角情報を取得する旋回角取得ステップと、前記ブームから前記グラブバケットを吊り下げるワイヤの繰出量を示す繰出量情報を取得する繰出量取得ステップと、前記位置情報、前記姿勢情報、前記深度情報、前記仰角情報、前記旋回角情報、前記繰出量情報に基づいて、前記グラブバケットの刃先の位置の基準となる基準点の位置を計算する計算ステップと、前記グラブバケットの傾斜角を示す傾斜角情報を取得する傾斜角取得ステップと、前記傾斜角取得ステップにより取得された前記傾斜角情報と、前記刃先データ記憶手段に記憶された前記刃先データと、前記計算ステップにより計算された前記基準点の位置とに基づいて、前記グラブバケットの浚渫による水底の出来形を算出する算出ステップと、前記旋回角が0のときに前記角度と一致するように、前記グラブバケットの前記傾斜角を調整する調整ステップと、前記グラブバケットに前記浚渫動作を行わせる浚渫ステップと、を実行させるためのプログラムである。
本発明によれば、停止するたびにブームを旋回させて複数回の浚渫を行う浚渫船において、その浚渫による出来形を正確に把握することができる。
浚渫船の構成の一例を示す図である。 浚渫船の姿勢を説明するための図である。 ブームの仰角を説明するための図である。 ブームの旋回角を説明するための図である。 グラブバケットの概要を示す図である。 バケットシェルが水平方向から傾斜する傾斜角を示す図である。 グラブバケットの刃先の軌跡が描く面を説明するための図である。 グラブバケットを1回閉じることによって浚渫された水底の出来形を示す図である。 算出装置の構成の一例を示す図である。 算出装置の制御部の機能的構成を示す図である。 目標地形に対する出来形の一例を示す図である。 目標地形に合わせて傾斜角が決められるグラブバケットを示す図である。 ブームを旋回させることにより生じる掘り残しについて説明するための図である。
1.実施形態
1−1.浚渫船の構成
図1は、浚渫船1の構成の一例を示す図である。また、図2は、浚渫船1の姿勢を説明するための図である。以下、図において、浚渫船1の各構成の相対的な配置を説明するため、各構成が浚渫船1内において配置される空間をxyz右手系座標空間(以下、ローカル座標空間という)として表す。また、浚渫船1の地球上の絶対的な位置を説明するため、浚渫船1を含む空間を東西南北および上下を座標軸とする座標空間(以下、グローバル座標空間という)として表す。なお、グローバル座標空間は世界測地系により表されてもよいが、ここでは三次元直交座標系を用いて近似する。
図に示す座標記号のうち、内側が白い円の中に黒い円を描いた記号は、紙面奥側から手前側に向かう矢印を表している。また、内側が白い円の中に交差する2本の線分を描いた記号は、紙面手前側から奥側に向かう矢印を表している。空間においてx軸に沿う方向をx軸方向という。また、x軸方向のうち、x成分が増加する方向を+x方向といい、x成分が減少する方向を−x方向という。同様に、y、z成分についても、y軸方向、+y方向、−y方向、z軸方向、+z方向、−z方向を定義する。
グローバル座標空間において、上方とは重力方向に抗う方向であり「U」で表す。下方とは重力方向に沿った方向であり「D」で表す。東西南北はそれぞれ「E」「W」「N」「S」で表す。
浚渫船1は船体19の甲板F上に旋回体10を備える。旋回体10は、運転席や操作室などのほか、ブーム12の支持部や、起伏用ワイヤ13、昇降用ワイヤ14および開閉用ワイヤ15のそれぞれのウィンチ(いずれも図示せず)を備える。旋回体10は、甲板Fの法線方向に平行な軸Zrを中心に旋回する。ブーム12は、旋回体10によって下部を支持されて、その運転席から見て上方且つ前方に伸びているため、旋回体10の旋回に伴って旋回する。ブーム12は起伏用ワイヤ13によって上部を支持されており、ウィンチにより起伏用ワイヤ13の巻き上げ量を調整することにより、ブーム12の甲板Fに対する仰角が決まる。
昇降用ワイヤ14および開閉用ワイヤ15はいずれも、一方の端部がグラブバケット11に接続されており、ブーム12の頂点である点P1を通って他方の端部が旋回体10の内部に備えられたウィンチに巻き上げられている。昇降用ワイヤ14および開閉用ワイヤ15によってグラブバケット11は、その自重により点P1から下方(重力方向)に向けて吊り下げられる。昇降用ワイヤ14がグラブバケット11と接続する点P2を「グラブバケットの刃先の位置の基準となる基準点」とする。
旋回体10、グラブバケット11、ブーム12、起伏用ワイヤ13、昇降用ワイヤ14、および開閉用ワイヤ15は、水底Gを浚渫する浚渫作業に用いられる起重機であるクレーン18を構成する。
1−2.浚渫船の姿勢
ローカル座標空間において、船体19のうち、船尾Psから船首Pbに向かう方向を+y方向に定め、甲板Fはxy平面に平行な平面とする。すなわち、甲板Fの法線方向は+z方向である。
グローバル座標空間における浚渫船1の位置は、図1に示す点P0を基準として定める。点P0は、上述した軸Zrが通る点であり、且つ、水面Fw上の点である。水面Fwから水底Gまでの距離を深度Ldとする。
浚渫船1の甲板Fは、水面Fwに対して平行となっているとは限らない。また、浚渫船1の船首Pbは、東西南北のいずれの方向を向くこともあり得る。したがって、基準点である点P2を特定するためには、浚渫船1の姿勢が必要である。トリム方向の船体傾斜角θtは、浚渫船1の船首Pbの方向(+y方向)が左右(x軸)を軸としてどれだけ傾いているかを表す。
図2(a)に示す方位角θyは、浚渫船1の船首Pbの方向(+y方向)が甲板Fの法線(z軸)を軸としてどの方位に向いているかを表す。図2(b)に示すヒール方向の船体傾斜角θhは、浚渫船1の甲板Fの法線方向(+z方向)が、船首Pbと船尾Psを結ぶ直線方向、つまり浚渫船1の進行方向(y軸)を軸としてどれだけ傾いているかを表す。
1−3.ブームの姿勢
ローカル座標空間において点P0から点P1に向かう方向は、クレーン18のブーム12の姿勢を表している。ブーム12の姿勢は、甲板Fに対する仰角θeと、軸Zrを中心とし浚渫船1の進行方向を基準とする旋回角θrで表される。
図3は、ブーム12の仰角θeを説明するための図である。図3に示す浚渫船1はローカル座標空間における+x方向に沿って見たときのものである。図3においてブーム12は、クレーン18の旋回体10が旋回していない状態を表しており、ローカル座標空間におけるブーム12をxy平面上に射影した線はy軸方向に沿って伸びている。このとき、点P0を通るxy平面に対して、点P0と点P1とを結ぶ線分が成す角度が仰角θeである。
図4は、ブーム12の旋回角θrを説明するための図である。旋回角θrは、船首Pbの方向である+y方向に対して、浚渫船1を−z方向に見て時計回りの方向に、点P0と点P1とを結ぶ線分が成す角度である。旋回体10が旋回していないとき、θrは0である。
ブーム12は、伸縮しない構成であるため、ブーム12の長さは一定である。したがって、ブーム12の姿勢(すなわち、ブーム12の仰角θeおよび旋回角θr)が分かればローカル座標空間において点P0を基準とした点P1の位置が分かる。
1−4.グラブバケットの傾斜角
図5は、グラブバケット11の概要を示す図である。図5に示すグラブバケット11は、クレーン18の旋回体10が旋回していないときのグラブバケット11である。なお、旋回体10が旋回していないとき、ブーム12は、yz平面に沿って配置される。
グラブバケット11は、支軸111を中心に回転し開閉する鋼製の一対のバケットシェル112,113と、昇降用ワイヤ14によって吊り下げられ、水平に保持される吊り部材110と、吊り部材110からバケットシェル112,113をそれぞれ吊り下げて支持する昇降用チェーン114,115と、吊り部材110に対してグラブバケット11を傾斜させるために昇降用チェーン114,115の吊り下げ位置を調整する調整用チェーン116と、昇降用チェーン114,115と、調整用チェーン116とを接続する接続部117とを備える。また、バケットシェル112,113は、点P3においてこれらを開閉させるための開閉用ワイヤ15と接続されている。
吊り部材110は、ブーム12の頂点である点P1(図5において図示せず)から重力方向に沿って伸びる2本の昇降用ワイヤ14の先端にそれぞれその両端を接続されている。吊り部材110は、昇降用ワイヤ14によって両端を吊り下げられることにより、この両端を結ぶ方向(長手方向)がx軸方向に沿った姿勢になる。開閉用ワイヤ15はバケットシェル112,113が閉じられて上昇するときグラブバケット11の巻き上げ荷重を主に負担する。このとき昇降用チェーン114,115はグラブバケット11が水平面で回転しないようにバケットシェル112,113を支持する。なお、吊り部材110は、1本の昇降用ワイヤ14の先端に接続されていてもよいし、3本以上の昇降用ワイヤ14の先端に接続されていてもよい。また、バケットシェル112,113は、複数本の開閉用ワイヤ15とそれぞれ接続されていてもよい。
グラブバケット11は、バケットシェル112,113を吊り下げる一方側(図5において−x方向の側)の昇降用チェーン114,115と吊り部材110との間に、その吊り長さを調整するための調整用チェーン116を配置している。すなわち、昇降用チェーン114,115の接合部にフック等からなる接続部117を設け、昇降用チェーン114,115に調整用チェーン116を接続している。
調整用チェーン116が、バケットシェル112,113の一方側の吊り長さを調整することで、バケットシェル112,113は、水平方向から傾斜するように斜めに吊り下げられる。図6は、バケットシェル112,113が水平方向から傾斜する傾斜角θaを示す図である。長さLxの吊り部材110の一方側(図6において−x方向の側)において、昇降用チェーン114,115との間に長さLzの調整用チェーン116が設けられており、他方側(図6において+x方向の側)には、昇降用チェーン114,115(図6において図示せず)が直接、接続されているため、バケットシェル112,113は、吊り部材110の方向、すなわちx軸方向から傾斜角θaだけ傾く。
1−5.刃先の軌跡が描く面の形状
図6に示した傾斜角θaを用いてxyz座標空間をy軸に沿って回転させたローカル座標空間を考える。このローカル座標空間では、軸を表す記号としてxyzに替えてξηζを用いる。η軸はy軸に相当し、ζ軸はz軸に相当し、ξ軸はy軸を中心にして傾斜角θaだけ回転させたx軸に相当する。
図7は、グラブバケット11の刃先の軌跡が描く面を説明するための図である。図7(a)に示すように、グラブバケット11が開いているときには、バケットシェル112の刃先112aと、バケットシェル113の刃先113aとは離れている。
図5に示した昇降用ワイヤ14の繰出量Lfを固定させたまま、ウィンチにより開閉用ワイヤ15を巻き上げたとすると、図7(b)に示すように、支軸111は、開閉用ワイヤ15の上昇に伴って上昇する。一方、昇降用チェーン114,115がバケットシェル112,113を支持する高さが変わらないため、バケットシェル112,113は上昇した支軸111を中心に互いに近づく向きに回転し、図7(b)に示すようにグラブバケット11が閉じられ、刃先112aと刃先113aとが接触する。
この結果、刃先112aは、面F1を通過する軌跡を通り、刃先113aは、面F2を通過する軌跡を通る。
また、開閉用ワイヤ15を巻き上げずに昇降用ワイヤ14の繰出量Lfを増加させた場合、グラブバケット11は上述した動きとは異なる態様で動く。すなわち、昇降用ワイヤ14の繰出量Lfが増加するため、バケットシェル112,113の支持位置が下降し、バケットシェル112,113は、支軸111を中心に互いに近づく向きに回転する。そして、開閉用ワイヤ15は、図7(a)に破線で示すように、バケットシェル112,113の内側にそれぞれ設けられた滑車を通してその一端がバケットシェル113の内壁に固定されている。そのため、バケットシェル112,113が互いに近づくことによって、各滑車間の距離が縮まり、各滑車間に張った開閉用ワイヤ15の長さも短くなる。開閉用ワイヤ15は巻き上げられないため、バケットシェル112,113、および支軸111の位置は下降する。その結果、図7(c)に示すように、グラブバケット11が閉じられ、刃先112aと刃先113aとが接触する。そして、刃先112aは、面F3を通過する軌跡を通り、刃先113aは、面F4を通過する軌跡を通る。
図8は、グラブバケット11を1回閉じることによって浚渫された水底Gの出来形を示す図である。図8に二点鎖線で示すグラブバケット11は、浚渫作業の直前の位置であり、この位置から昇降用ワイヤ14の繰出量Lfを固定させたまま、開閉用ワイヤ15を巻き上げてグラブバケット11を閉じることによって、面F1と面F2とからなる出来形が形成される。
1−6.算出装置の構成
図9は、本発明に係る算出装置2の構成の一例を示す図である。この算出装置2は、本発明に係る浚渫管理装置の一例であり、浚渫による出来形を算出することで、浚渫作業の工程を管理する。算出装置2は、例えば上述した旋回体10の内部に設けられている。算出装置2は、制御部21、記憶部22、通信部23、および測定部24を備える。これらは、バスによって接続されている。制御部21は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)などを有し、CPUがROMや記憶部22に記憶されているプログラムを読み出して実行することにより算出装置2の各部を制御する。
通信部23は、有線で接続された通信回線3を介して外部機器と通信を行うインターフェースである。
記憶部22はハードディスクドライブ(HDD:Hard Disk Drive)などの大容量の記憶手段であり、CPUに読み込まれるプログラムを記憶する。また、記憶部22は、地形データ221、および刃先データ222を記憶する。地形データ221とは、グローバル座標空間において水底Gの地形を表すデータである。刃先データ222とは、グラブバケット11が浚渫動作を行うときのグラブバケットの刃先の軌跡が描く面の形状を表すデータである。図8に示した面F1および面F2は、刃先データ222が表す形状の一例である。
測定部24は、位置測定部241、深度測定部242、姿勢測定部243、仰角測定部244、旋回角測定部245、繰出量測定部246、および傾斜角測定部247を備える。
位置測定部241は、浚渫船1の位置を測定する測定器であり、例えば、上述した点P0のグローバル座標空間における位置をGPS(Global Positioning System)などにより測定するものである。位置測定部241により、点P0は、グローバル座標空間における緯度と経度の組み合せに対応する2次元座標値として測定される。
深度測定部242は、ワイヤなどにより、浚渫船1の位置における深度を測定する測定器である。深度測定部242は、例えば、グラブバケットの昇降用ワイヤの繰出量と、潮位計によって求めた水面の高さとに基づいてこの深度を測定する。深度測定部242により、図1に示した深度Ldが測定される。
姿勢測定部243は、浚渫船1の姿勢を測定する測定器であり、例えば、角度センサやジャイロセンサなどで、浚渫船1のトリム方向船体傾斜角θt、ヒール方向船体傾斜角θh、および方位角θyを測定する。
仰角測定部244は、甲板Fに対するブーム12の仰角θeを測定する測定器であり、例えば、角度センサで測定を行う。
旋回角測定部245は、船首Pbの方向に対するブーム12の旋回角θrを測定する測定器であり、例えば旋回体10を回転させるギヤ(図示せず)の回転数などに基づいて測定を行う。
繰出量測定部246は、グラブバケット11を吊り下げる昇降用ワイヤ14の繰出量Lfを測定する測定器である。
傾斜角測定部247は、グラブバケット11の傾斜角θaを測定する測定器である。傾斜角測定部247は、例えば、調整用チェーン116の長さを測定することによりこの傾斜角θaの測定を行う。なお、調整用チェーン116の長さは0[m]に調節されてもよい。この場合、グラブバケット11の傾斜角θaは0[度]となるので、姿勢は吊り部材110と同じく水平になる。
1−7.制御部の機能的構成
図10は、算出装置2の制御部21の機能的構成を示す図である。制御部21は、記憶部22から読み出したプログラムを実行することにより、位置取得部211、深度取得部212、姿勢取得部213、仰角取得部214、旋回角取得部215、繰出量取得部216、および傾斜角取得部217として機能する。また、制御部21は、このプログラムを実行することにより、計算部218、および算出部219として機能する。
位置取得部211は、位置測定部241によって測定された浚渫船の位置(点P0)を示す位置情報を取得する。深度取得部212は、深度測定部242によって測定された浚渫船の位置における深度Ldを示す深度情報を取得する。姿勢取得部213は、姿勢測定部243によって測定された浚渫船の姿勢(トリム方向船体傾斜角θt、ヒール方向船体傾斜角θh、および方位角θy)を示す姿勢情報を取得する。仰角取得部214は、仰角測定部244によって測定されたブーム12の仰角θeを示す仰角情報を取得する。旋回角取得部215は、旋回角測定部245によって測定されたブーム12の旋回角θrを示す旋回角情報を取得する。繰出量取得部216は、繰出量測定部246によって測定されたグラブバケット11を吊り下げる昇降用ワイヤ14の繰出量Lfを示す繰出量情報を取得する。傾斜角取得部217は、傾斜角測定部247によって測定されたグラブバケット11の傾斜角θaを示す傾斜角情報を取得する。
計算部218は、浚渫船1の位置(点P0)および姿勢(トリム方向船体傾斜角θt、ヒール方向船体傾斜角θh、および方位角θy)、深度Ld、ブーム12の仰角θeおよび旋回角θr、並びに昇降用ワイヤ14の繰出量Lfに基づいて、グラブバケット11の刃先の位置の基準となる基準点(点P2)の位置を計算する。例えば、計算部218は、ブーム12の仰角θeおよび旋回角θr、並びにブーム12の長さに基づいて、ローカル座標空間における点P0を中心とした点P1の位置を計算する。そして、計算部218は、グローバル座標空間における点P0の位置と、浚渫船1の姿勢を示すトリム方向船体傾斜角θt、ヒール方向船体傾斜角θh、および方位角θy、および深度Ldを用いて、計算した点P1のグローバル座標空間における位置を計算する。そして、計算部218は、昇降用ワイヤ14の繰出量Lfを用いて点P1から重力方向に沿って吊り下げられたグラブバケット11の基準点である点P2の、グローバル座標空間における位置を計算する。
算出部219は、傾斜角θaと、記憶部22(刃先データ記憶手段)に記憶された刃先データ222と、計算部218により計算された基準点(点P2)の位置とに基づいて、グラブバケット11の浚渫による水底Gの出来形を算出する。具体的に、算出部219は、グローバル座標空間における点P2の位置に基づき、刃先データ222が示す掘削面を配置する。そして、算出部219は、複数回にわたって配置された掘削面を重ね合わせることで浚渫による水底Gの出来形を算出する。
1−8.浚渫の動作例
図11は、目標地形Gpに対する出来形の一例を示す図である。目標地形Gpとは、浚渫工事の目標となる地形である。ここでは、浚渫船1の姿勢を示すトリム方向船体傾斜角θt、ヒール方向船体傾斜角θh、および方位角θyは全て0であるとする。したがって、グローバル座標空間とローカル座標空間とは一致する。以下、グローバル座標空間における東(E)、北(N)、上(U)の方向はそれぞれローカル座標空間における+x方向、+y方向、+z方向に一致するものとして説明する。
目標地形Gpは、y軸を中心にして+y方向に見て反時計回りに、水平面を角度θだけ傾けた斜面である。浚渫船1は、+y方向に船首を向けて進む。浚渫作業は、錨あるいはスパッドを下ろして浚渫船1を停止させた状態にして行われる。
図12は、目標地形Gpに合わせて傾斜角θaが決められるグラブバケット11を示す図である。目標地形Gpが水平面に対して角度θだけ傾いている場合、グラブバケット11の傾斜角θaが角度θと一致するように、浚渫船1の作業者は調整用チェーン116の長さを調整する。これにより、吊り部材110がx軸方向に平行な状態で浚渫を行えば、グラブバケット11の刃先112a,113aの軌跡は、目標地形Gpの斜面に沿った面を描くので、グラブバケット11を水平に保って水底Gを階段状に浚渫する場合に比べて、掘り残しや掘り過ぎが抑えられる。
しかしながら、1回の停止ごとにグラブバケット11を1回閉じる作業しかしないと、浚渫船1が進行する方向に対して浚渫できる幅がグラブバケット11の幅(掘り幅Lw)にとどまることになり不経済、且つ非効率である。したがって、浚渫船1は、1回の停止ごとに少なくとも2回以上、異なる位置でグラブバケット11を閉じて浚渫する。このとき、浚渫船1は、旋回体10を複数回にわたり旋回させることでブーム12を旋回させ、グラブバケット11を複数の位置から吊り下げて、各位置において浚渫を行う。図11に示す例では、浚渫船1は、1回の停止ごとに3回、3箇所の位置においてグラブバケット11を閉じて浚渫を行っている。
図13は、ブーム12を旋回させることにより生じる掘り残しについて説明するための図である。図13(a)には、上から下に向かって目標地形Gpを見たときの、浚渫による出来形の位置が示されている。面Fcは、旋回角θr=0のときの掘削面である。このとき、グラブバケット11の吊り部材110は、x軸方向に平行であるため、面Fcは前面において目標地形Gpに沿った傾斜になっている。
一方、面Frは、ブーム12を右方向に旋回させたときの掘削面であり、例えば、旋回角θrは15度である。このとき、グラブバケット11の吊り部材110は、x軸方向よりも−z方向に見て時計回りに(例えば15度)旋回している。そのため、面Frは、その傾斜角θaが目標地形Gpの傾斜に対して捩れており、目標地形Gpに一致しない形状となっている。同様に、面Flは、ブーム12を左方向に旋回させたときの掘削面であり、その傾斜角θaが目標地形Gpの傾斜に対して捩れているので、目標地形Gpに一致しない形状となっている。浚渫船1は、この掘削面を水面Fwから水底Gに向けて垂直下方へ移動させてこの掘削面の中心部が目標地形Gpに到達した位置で浚渫を行う。その結果、浚渫作業においてブーム12を旋回させたときに、この到達した位置以外の位置において掘り残しが生じる。図13(b)に示す領域Fiは、この浚渫を行ったことにより掘り残しが生じる領域を示している。
このように、浚渫船1が行う浚渫作業は、1回の停止ごとに少なくとも2回以上、位置を変えてグラブバケット11を閉じて浚渫するものであるため、ブーム12を旋回させたときに掘り残しが生じてしまい、例えば浚渫の深さだけに着目するだけでは、正確な出来形の把握ができない。
算出装置2は、基準点である点P2のグローバル座標空間における位置を計算して、三次元仮想空間における点P2の位置に基づき、刃先データ222が示す掘削面を配置する。そして、算出部219は、配置された複数の掘削面を重ね合わせることで浚渫による水底Gの出来形を算出する。したがって、浚渫による出来形は三次元仮想空間において記録され、算出装置2の利用者は、ブーム12を旋回させたために生じる掘り残しの量や、その掘り残しが生じる領域を、この出来形と目標地形との比較によって把握することができる。
2.変形例
以上が実施形態の説明であるが、この実施形態の内容は以下のように変形し得る。また、以下の変形例を組み合わせてもよい。
2−1.変形例1
上述した実施形態において、浚渫の工法として、昇降用ワイヤ14の繰出量Lfを固定させたまま、ウィンチにより開閉用ワイヤ15を巻き上げる工法と、開閉用ワイヤ15を巻き上げずに昇降用ワイヤ14の繰出量Lfを増加させる工法とを例に挙げたが、工法はこれに限られない。例えば、浚渫の工法には、開閉用ワイヤ15を巻き上げるとともに、昇降用ワイヤ14の繰出量Lfを変化させる工法を実施してもよい。この場合、開閉用ワイヤ15を巻き上げる速度や、昇降用ワイヤ14の繰出量Lfを変化させる速度は、いずれも一定でなくてよい。これらの速度を調節することにより、出来形を平面に近づけてもよい。
2−2.変形例2
上述した実施形態において、算出装置2は、浚渫による水底の出来形を算出するだけであったが、出来形を算出することに加えて、算出した出来形と上述した目標地形Gpとを比較することにより、グラブバケット11による浚渫の計画を立案してもよい。この場合、図9に示すように、記憶部22は、出来形の目標となる目標地形Gpを表す目標地形データを記憶している。そして、制御部21は、上述したプログラムを実行することにより、記憶部22に記憶されたこの目標地形データを読み出して、算出部219が算出した現在の出来形と、目標地形データが表す目標地形Gpとを比較して、上記計画を立案する立案部2102として機能すればよい。なお、立案部2102によって立案された計画は、算出装置2に設けられた図示しない提示部によって算出装置2の利用者に提示されてもよいし、通信部23および通信回線3を介して算出装置2と通信する外部機器の提示部によってその外部機器の利用者に提示されてもよい。
2−3.変形例3
上述した実施形態において、算出部219は、計算部218により計算された基準点(点P2)の位置に、刃先データ222が示す所定の掘削面を配置していたが、浚渫作業の開始から完了までの間に基準点が移動する場合には、この移動に応じて刃先データ222が示す掘削面やその掘削面を配置する位置を補正してもよい。例えば、制御部21は、上述したプログラムを実行することにより、グラブバケット11の浚渫作業時における基準点の位置の変化を特定する特定部2101として機能する。この場合、浚渫作業が開始されてから完了するまでの間にも、例えば繰出量取得部216は、繰出量測定部246から繰出量情報を取得しており、特定部2101は、取得した繰出量情報などに基づいて昇降用ワイヤ14がグラブバケット11を吊り下げる点P2の位置の変化を特定する。そして、算出部219は、特定部2101により特定された基準点の位置の変化に基づいて、出来形を補正すればよい。なお、特定部2101は、さらに、浚渫作業中における浚渫船1の姿勢の変化や、ブーム12の仰角または旋回角の変化などによって、基準点の位置の変化を特定してもよい。
2−4.変形例4
上述した実施形態において、ブーム12は伸縮しない構成であったが、伸縮する構成としてもよい。この場合、算出装置2は、浚渫作業時のブーム12の長さを示すブーム長情報を取得し、この長さと、ブーム12の姿勢とに基づいてローカル座標空間において点P0を基準とした点P1の位置を計算すればよい。なお、ブーム12の長さは、例えば伸縮動作を指示する制御信号に基づいて特定すればよい。
2−5.変形例5
本発明は、算出装置2による浚渫管理方法として把握することが可能である。すなわち、本発明は、グラブバケットが浚渫動作を行うときのこのグラブバケットの刃先の軌跡が描く面の形状を表す刃先データを記憶する刃先データ記憶手段と、を備える浚渫管理装置による浚渫管理方法であって、浚渫船の位置を測定する位置測定ステップと、浚渫船の位置における深度を測定する深度測定ステップと、浚渫船の姿勢を測定する姿勢測定ステップと、浚渫船上の所定位置に設けられたブームの仰角を測定する仰角測定ステップと、ブームの旋回角を測定する旋回角測定ステップと、ブームからグラブバケットを吊り下げるワイヤの繰出量を測定する繰出量測定ステップと、浚渫船の位置および姿勢、深度、ブームの仰角および旋回角、並びにワイヤの繰出量に基づいて、グラブバケットの刃先の位置の基準となる基準点の位置を計算する計算ステップと、グラブバケットの傾斜角を測定する傾斜角測定ステップと、傾斜角測定ステップにより測定された傾斜角と、刃先データ記憶手段に記憶された刃先データと、計算ステップにより計算された基準点の位置とに基づいて、グラブバケットの浚渫による水底の出来形を算出する算出ステップとを備える浚渫管理方法として観念される。
2−6.変形例6
算出装置2の制御部21によって実行されるプログラムは、磁気テープや磁気ディスクなどの磁気記録媒体、光ディスクなどの光記録媒体、光磁気記録媒体、半導体メモリなどの、コンピュータ装置が読み取り可能な記録媒体に記憶された状態で提供し得る。また、このプログラムを、インターネットなどのネットワーク経由でダウンロードさせることも可能である。なお、上記の制御部21によって例示した制御手段としてはCPU以外にも種々の装置が適用される場合があり、例えば、専用のプロセッサなどが用いられる。
2−7.変形例7
上述した実施形態において、測定部24は、バスによって制御部21と接続されていたが、測定部24の全体や、測定部24に含まれるいくつかの測定器は、通信回線3を介して算出装置1と通信する外部機器であってもよい。この場合、例えば、出来形の算出に用いられる各種のパラメータは、この外部機器によって測定され、通信部23を介して制御部21に送信されればよい。
1…浚渫船、10…旋回体、11…グラブバケット、110…部材、111…支軸、112…バケットシェル、112a…刃先、113…バケットシェル、113a…刃先、116…調整用チェーン、117…接続部、12…ブーム、13…起伏用ワイヤ、14…昇降用ワイヤ、15…開閉用ワイヤ、18…クレーン、19…船体、2…算出装置、21…制御部、2101…特定部、2102…立案部、211…位置取得部、212…深度取得部、213…姿勢取得部、214…仰角取得部、215…旋回角取得部、216…繰出量取得部、217…傾斜角取得部、218…計算部、219…算出部、22…記憶部、221…地形データ、222…刃先データ、23…通信部、24…測定部、241…位置測定部、242…深度測定部、243…姿勢測定部、244…仰角測定部、245…旋回角測定部、246…繰出量測定部、247…傾斜角測定部、3…通信回線、F…甲板、F1…面、F2…面、F3…面、F4…面、G…水底、Gp…目標地形。

Claims (5)

  1. グラブバケットが浚渫動作を行うときの当該グラブバケットの刃先の軌跡が描く面の形状を表す刃先データを記憶する刃先データ記憶手段と、
    出来形の目標となる目標地形を表す目標地形データを記憶する目標地形データ記憶手段と、
    浚渫船の位置を測定する位置測定手段と、
    前記浚渫船の位置における深度を測定する深度測定手段と、
    前記浚渫船の姿勢を測定する姿勢測定手段と、
    前記浚渫船上の所定位置に設けられたブームの仰角を測定する仰角測定手段と、
    前記目標地形の角度の中心軸に沿った方向を基準とする、前記ブームの旋回角を測定する旋回角測定手段と、
    前記ブームからグラブバケットを吊り下げるワイヤの繰出量を測定する繰出量測定手段と、
    前記浚渫船の位置および姿勢、前記深度、前記ブームの仰角および旋回角、並びに前記ワイヤの繰出量に基づいて、前記グラブバケットの刃先の位置の基準となる基準点の位置を計算する計算手段と、
    前記グラブバケットの傾斜角を測定する傾斜角測定手段と、
    前記傾斜角測定手段により測定された傾斜角と、前記刃先データ記憶手段に記憶された前記刃先データと、前記計算手段により計算された前記基準点の位置とに基づいて、前記グラブバケットの浚渫による水底の出来形を算出する算出手段と
    前記旋回角が0のときに前記角度と一致するように、前記グラブバケットの前記傾斜角を調整する調整手段と、
    前記グラブバケットに前記浚渫動作を行わせる浚渫手段と、
    を備えた浚渫管理装置。
  2. 前記算出手段が算出した前記出来形と、前記目標地形データ記憶手段に記憶された目標地形データが表す目標地形とを比較して、前記ブームを旋回させたために生じる掘り残しの量および該掘り残しが生じる領域を提示する提示手段と、
    前記提示手段により提示された前記量および前記領域に基づいて、前記浚渫手段による浚渫の計画を立案する立案手段と、
    を備えた請求項1に記載の浚渫管理装置。
  3. 前記グラブバケットの浚渫作業時における前記基準点の位置の変化を特定する特定手段を備え、
    前記算出手段は、前記特定手段により特定された前記基準点の位置の変化に基づいて、前記出来形を補正する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の浚渫管理装置。
  4. グラブバケットが浚渫動作を行うときの当該グラブバケットの刃先の軌跡が描く面の形状を表す刃先データを記憶する刃先データ記憶手段と、出来形の目標となる目標地形を表す目標地形データを記憶する目標地形データ記憶手段と、を備える浚渫管理装置による浚渫管理方法であって、
    浚渫船の位置を測定する位置測定ステップと、
    前記浚渫船の位置における深度を測定する深度測定ステップと、
    前記浚渫船の姿勢を測定する姿勢測定ステップと、
    前記浚渫船上の所定位置に設けられたブームの仰角を測定する仰角測定ステップと、
    前記目標地形の角度の中心軸に沿った方向を基準とする、前記ブームの旋回角を測定する旋回角測定ステップと、
    前記ブームから前記グラブバケットを吊り下げるワイヤの繰出量を測定する繰出量測定ステップと、
    前記浚渫船の位置および姿勢、前記深度、前記ブームの仰角および旋回角、並びに前記ワイヤの繰出量に基づいて、前記グラブバケットの刃先の位置の基準となる基準点の位置を計算する計算ステップと、
    前記グラブバケットの傾斜角を測定する傾斜角測定ステップと、
    前記傾斜角測定ステップにより測定された前記傾斜角と、前記刃先データ記憶手段に記憶された前記刃先データと、前記計算ステップにより計算された前記基準点の位置とに基づいて、前記グラブバケットの浚渫による水底の出来形を算出する算出ステップと
    前記旋回角が0のときに前記角度と一致するように、前記グラブバケットの前記傾斜角を調整する調整ステップと、
    前記グラブバケットに前記浚渫動作を行わせる浚渫ステップと、
    を備える浚渫管理方法。
  5. グラブバケットが浚渫動作を行うときの当該グラブバケットの刃先の軌跡が描く面の形状を表す刃先データを記憶する刃先データ記憶手段と、出来形の目標となる目標地形を表す目標地形データを記憶する目標地形データ記憶手段と、を備える浚渫管理装置のコンピュータに、
    浚渫船の位置を示す位置情報を取得する位置取得ステップと、
    前記浚渫船の位置における深度を示す深度情報を取得する深度取得ステップと、
    前記浚渫船の姿勢を示す姿勢情報を取得する姿勢取得ステップと、
    前記浚渫船上の所定位置に設けられたブームの仰角を示す仰角情報を取得する仰角取得ステップと、
    前記目標地形の角度の中心軸に沿った方向を基準とする、前記ブームの旋回角を示す旋回角情報を取得する旋回角取得ステップと、
    前記ブームから前記グラブバケットを吊り下げるワイヤの繰出量を示す繰出量情報を取得する繰出量取得ステップと、
    前記位置情報、前記姿勢情報、前記深度情報、前記仰角情報、前記旋回角情報、前記繰出量情報に基づいて、前記グラブバケットの刃先の位置の基準となる基準点の位置を計算する計算ステップと、
    前記グラブバケットの傾斜角を示す傾斜角情報を取得する傾斜角取得ステップと、
    前記傾斜角取得ステップにより取得された前記傾斜角情報と、前記刃先データ記憶手段に記憶された前記刃先データと、前記計算ステップにより計算された前記基準点の位置とに基づいて、前記グラブバケットの浚渫による水底の出来形を算出する算出ステップと
    前記旋回角が0のときに前記角度と一致するように、前記グラブバケットの前記傾斜角を調整する調整ステップと、
    前記グラブバケットに前記浚渫動作を行わせる浚渫ステップと、
    を実行させるためのプログラム。
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