JP5970903B2 - 帯電装置、画像形成装置およびプロセスカートリッジ - Google Patents
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Description
請求項1に係る発明は、
基体と、該基体の外周面上に、溶解度パラメータ20[MPa1/2]以上の樹脂を含む最表面層と、を備え、被帯電体に接触または接近して該被帯電体を帯電させる帯電ロール、並びに、
芯体と、該芯体の外周面上に、ポリプロピレングリコールエーテル構造を構成単位として有するポリウレタン、およびポリプロピレングリコールエーテル構造を構成単位として有するエーテル部とシリコーン部とを有し、2つ以上の官能基を有するポリシロキサンと2つ以上の官能基を有するポリプロピレングリコールエーテルとの共重合体であるブロック共重合体を含有する連続気泡構造を有する発泡体で構成される弾性層と、を備え、前記帯電ロールに接して該帯電ロール表面を清掃する清掃ロール、
を有する帯電装置である。
前記帯電ロールの最表面層の表面粗さRzが7μm以上12μm以下である請求項1に記載の帯電装置である。
前記最表面層が、前記溶解度パラメータ20[MPa1/2]以上の樹脂として、ナイロン系樹脂およびウレタン系樹脂から選択される少なくとも一種を含む請求項1または請求項2に記載の帯電装置である。
前記ブロック共重合体の、前記エーテル部に対する前記シリコーン部の構成モル比率が100構成モル%以上300構成モル%以下である請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の帯電装置である。
前記ブロック共重合体の、重量平均分子量が1000以上5000以下である請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の帯電装置である。
請求項6に係る発明は、
前記ブロック共重合体が、両末端にSi−H基を有するポリシロキサンと両末端に末端炭素間二重結合基を有するポリプロピレングリコールエーテルとの付加反応体である請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載の帯電装置である。
像保持体と、
前記像保持体を帯電する請求項1に記載の帯電装置と、
帯電した前記像保持体の表面に潜像を形成する潜像形成装置と、
前記像保持体の表面に形成された潜像をトナーにより現像してトナー像を形成する現像装置と、
前記像保持体の表面に形成されたトナー像を記録媒体に転写する転写装置と、
を備える画像形成装置である。
像保持体を帯電するための請求項1に記載の帯電装置を備え、画像形成装置に着脱し得るプロセスカートリッジである。
本実施形態に係る帯電装置は、基体と、該基体の外周面上に、溶解度パラメータ20[MPa1/2]以上の樹脂を含む最表面層と、を備え、被帯電体に接触または接近して該被帯電体を帯電させる帯電ロール、並びに、芯体と、該芯体の外周面上に、ポリプロピレングリコールエーテル構造を構成単位として有するポリウレタン、およびポリプロピレングリコールエーテル構造を構成単位として有するエーテル部とシリコーン部とを有するブロック共重合体を含有する連続気泡構造を有する発泡体で構成される弾性層と、を備え、前記帯電ロールに接して該帯電ロール表面を清掃する清掃ロール、を有する。
エーテル部とシリコーン部とを有するブロック共重合体よりなる整泡剤としては、ブロック共重合体や、側鎖変性型の共重合体、末端基変性型の共重合体が知られているが、中でもブロック共重合体は主鎖の長さが長く、ウレタン分子に絡みやすくなり、発泡体の表面へのしみ出しが抑制され、帯電ロールへ移行しにくくなるものと考えられる。
以上より、ブロック共重合体(整泡剤)による帯電ロール表面の汚染が抑制されるものと推察される。
図1は、本実施形態における清掃ロールを示す概略斜視図である。
図2は、本実施形態における清掃ロールを示す概略断面図であり、図1のA−A断面図に相当する。
本実施形態における清掃ロール122は、具体的には、例えば、芯体122A(シャフト)と、芯体122Aの外周面に配置された弾性層122Bと、で構成される。
そして、弾性層122Bは、ポリプロピレングリコールエーテル構造を構成単位として有するポリウレタン、およびポリプロピレングリコールエーテル構造を構成単位として有するエーテル部とシリコーン部とを有するブロック共重合体を含有する連続気泡構造を有する発泡体で構成される。
芯体122Aは、導電性の棒状部材であり、その材質として例えば、鉄(快削鋼等),銅,真鍮,ステンレス,アルミニウム,ニッケル等の金属が挙げられる。また、芯体122Aとしては、外周面にメッキ処理を施した部材(例えば樹脂や、セラミック部材)、導電剤が分散された部材(例えば樹脂や、セラミック部材)等も挙げられる。芯体122Aは、中空状の部材(筒状部材)であってもよし、非中空状の部材であってもよい。
弾性層122Bは、帯電ロール121の表面に接触して清掃するための表面層であり、連続気泡構造を持つウレタン発泡体で構成される。より具体的には、ポリプロピレングリコールエーテル構造を構成単位として有するポリウレタン、およびポリプロピレングリコールエーテル構造を構成単位として有するエーテル部とシリコーン部とを有するブロック共重合体を含有する。
なお、連続気泡に対して独立気泡とは、前記試験方法による通気量が0dm3/sであり、気泡がそれぞれ独立して存在することに示している。
ウレタン発泡体は、少なくともポリオールとイソシアネートとの反応物の発泡体が挙げられ、本実施形態における発泡体はポリプロピレングリコールエーテル構造を構成単位として有するポリウレタンを含有することから、少なくともポリプロピレングリコール(PPG)とイソシアネートとに由来する反応物が挙げられる。
なお、併用し得るポリエーテルポリオールは、1種を併用してもよいし、複数種併用してもよい。
アジペート系ポリオールとしては、例えば、エチレングリコールアジペート、ジエチレングリコールアジペート、ブチレングリコールアジペート、トリメチロールプロパン/ジエチレングリコールアジペートなどが挙げられる。
縮合系ポリエステルポリオールとしては、例えば、アジピン酸,グルタル酸,コハク酸,セバシン酸,ピメリン酸,スベリン酸などのジカルボン酸と、エチレングリコール;ジエチレングリコール;1,4−ブタンジオール;1,6−ヘキサンジオール;プロピレングリコール;ネオペンチルグリコールなどのジオールやトリメチロールエタン,トリメチロールプロパンなどのトリオールと、の縮合により得られるものが挙げられる。
縮合系ポリエステルポリオールとしては、例えば、アルキレン基(例えばヘキシレン基)やキシリレン基等がカーボネート結合を介して主鎖に並ぶ構造を有するポリカーボネートジオールなどのポリカーボネート系ポリオールも挙げられる。
なお、併用し得るポリエステルポリオールは、1種を併用してもよいし、複数種併用してもよい。
なお、イソシアネートは、1種単独で用いてもよいし、複数種併用してもよい。
一方、イソシアネートの使用量としては、例えば、弾性層122Bを構成するウレタン発泡体の固形分全質量に対し、16質量%以上28質量%以下であることがよく、望ましくは18質量%以上26質量%以下である。
本実施形態におけるウレタン発泡体は、整泡剤として少なくともポリプロピレングリコールエーテル構造(−[O−CH(CH2)−CH2−O]n−)を構成単位として有するエーテル部とシリコーン部(−[Si(R)(R’)−O]n−)とを有するブロック共重合体(シリコーンオイル)を含有する。
上記ブロック共重合体としては、少なくともポリプロピレングリコール(PPG)とポリシリコーンとに由来する反応物が挙げられる。
併用されるモノマーやプレポリマーとしては、例えば、ポリエチレングリコール、ポリエステルポリオール等が挙げられる。
少なくとも一部に両末端にSi−H基を有する少なくとも1つのポリシロキサンを、少なくとも一部に両末端に末端炭素間二重結合基を有するポリオキシアルキレンポリエーテルと、白金系触媒の存在下で付加反応させる。
尚、上記重量平均分子量は、GPC法により測定されたポリエチレングリコール換算分子量である。
次に、その他の配合物について説明する。その他の配合物としては、触媒や導電剤が挙げられる。
触媒としては、例えば、トリエチルアミン、テトラメチルエチレンジアミン、トリエチレンジアミン(TEDA)、ビス(N,N−ジメチルアミノ−2−エチル)エーテル、N,N,N’,N’−テトラメチルヘキサメチレンジアミン、ビス(2−ジメチルアミノエチル)エーテル(TOYOCAT−ET、東ソー社製)等のアミン化合物や、酢酸カリウム、オクチル酸カリウム等のカルボン酸金属塩、ジブチル錫ジラウレート等の有機金属化合物等があげられる。これらのなかでも水発泡系ポリウレタンフォームの製造に適している点でアミン系触媒の使用が好ましい。これらの反応触媒は単独で使用してもよく、また2種以上を混合して使用してもよい。
次に、ウレタン発泡体の製造方法について説明する。ウレタン発泡体の製造方法については、特に制限はなく、常法によればよいが、その一例を示せば次のとおりである。まず、原料として、ポリウレタンポリオールと、整泡剤と、触媒と、必要に応じて導電剤などと、を混合した後、加熱して反応硬化させることにより、ウレタン発泡体が得られる。
本実施形態における清掃ロール122は、例えば、
1)スラブ成形法により発泡させたポリウレタン発泡体に対して、貫通穴を形成し、当該貫通穴に芯体122Aを挿入して接着した後、ポリウレタン発泡体に切削加工を施して、弾性層122Bを形成する方法。
2)芯体122Aを配置した金型に、原料を注入し、硬化反応・発泡させて弾性層122Bを形成する方法
等が挙げられる。
次いで、帯電装置の図を示して、帯電ロールについて説明する。
図3は、本実施形態に係る帯電装置の概略斜視図である。本実施形態に係る帯電装置は、清掃ロールとして、上記本実施形態における清掃ロールを適用した形態である。
帯電ロール121は、例えば、基体121A(シャフト)と、基体121Aの外周面に配設された弾性層121Bと、弾性層121Bの外周面に配設された表面層121Cと、を持つロール状で構成されている。
基体121Aは、導電性の棒状部材であり、例えば、その材質としては鉄(快削鋼等),銅,真鍮,ステンレス,アルミニウム,ニッケル等の金属が挙げられる。また、基体121Aとしては、外周面にメッキ処理を施した部材(例えば樹脂や、セラミック部材)、導電剤が分散された部材(例えば樹脂や、セラミック部材)等も挙げられる。基体121Aは、中空状の部材(筒状部材)であってもよし、非中空状の部材であってもよい。
弾性層121Bは、例えば、弾性材料と、導電剤と、必要に応じて、その他添加剤と、を含んで構成される。
なお、弾性層121Bは、弾性材料に代えて、樹脂材料(例えば表面層121Cで用いる樹脂)を適用した樹脂層であってもよい。
そして、弾性層121Bの体積抵抗率は103Ωcm以上1014Ωcm以下が望ましい。
表面層121Cは、溶解度パラメータ20[MPa1/2]以上の樹脂を少なくとも含み、また更にその他の樹脂や導電剤、その他添加剤等を含んでもよい。
(ΣΔei/ΣΔvi)1/2
ポリオールとしては、ポリエチレングリコール(PEG)、ポリプロピレングリコール(PPG)、ポリテトラメチレンエーテルグリコール(PTMEG)、ポリエチレンアジペートグリコール(PEAG)、ポリブチレンアジペートグリコール(PBAG)、ポリブチレンアゼラエートグリコール(PBAZG)、ポリカプロラクトングリコール(PCLG)などのポリエーテル類、二塩基酸とヒドロキシル化合物を脱水縮合して得られる主要なアジペート系ポリオール、縮合系ポリエステルポリオール等のポリエステル類、プロピレングリコールとエチレングリコールの共重合物、または、ポリプロピレングリコールとポリエチレングリコールとの混合物等が挙げられ、これらの中でも、ポリプロピレングリコール、プロピレングリコールとエチレングリコールの共重合物、または、ポリプロピレングリコールとポリエチレングリコールとの混合物が好ましい。
但し、全樹脂に占める溶解度パラメータ20[MPa1/2]以上の樹脂の比率は、70質量%以上であることがよく、より100質量%に近いほど望ましい。
また、その他添加剤としては、例えば、軟化剤、可塑剤、硬化剤、加硫剤、加硫促進剤、酸化防止剤、界面活性剤、カップリング剤等の通常表面層に添加され得る材料が挙げられる。
本実施形態に係る帯電装置を画像形成装置に適用して画像を形成する場合、帯電ロール表面層の表面粗さRzが上記範囲であることにより、例え初期において白筋の発生が生じたとしても、画像形成を繰返すことで白筋の発生が改善されていく。これは、明確ではないものの以下のように考えられる。
即ち、清掃ロールから整泡剤がしみ出し帯電ロールに移行した場合でも、帯電ロールの表面が上記の適度な範囲に制御されているため、帯電ロール上にて塗り広げられているものと推定され、その結果画像形成を繰返すことで白筋の発生が改善されていくものと考えられる。
そして、表面層121Cの体積抵抗率は103Ωcm以上1014Ωcm以下が望ましい。
軸受け123は、帯電ロール121と清掃ロール122とを一体で回転自在に保持すると共に、当該部材同士の軸間距離を保持する部材である。導電性軸受け123は、導電性を有する材料で製造されていればいかなる材料および形態でもよく、例えば、ベアリングや滑り軸受けなどが適用される。
本実施形態に係る画像形成装置は、像保持体と、前記像保持体を帯電する帯電装置と、帯電した前記像保持体の表面に潜像を形成する潜像形成装置と、前記像保持体の表面に形成された潜像をトナーにより現像してトナー像を形成する現像装置と、前記像保持体の表面に形成されたトナー像を記録媒体に転写する転写装置と、を備える。そして、帯電装置(帯電装置)として、上記本実施形態に係る帯電装置を適用する。
ここで、本実施形態においては、例えば、像保持体10側を回転駆動させ、その回転により帯電ロール121を回転させ、帯電ロール121の回転に従動させて清掃ロールを回転させられるが、帯電ロール121または清掃ロール122が回転のための駆動装置(不図示)と接続されていてもよい。
ポリプロピレングリコールエーテル単位を有するエーテル部とシリコーン部とを有するブロック共重合体よりなる整泡剤(1)を以下の方法により調製した。
重量平均分子量が200の分子鎖両末端メチルハイドロジェンポリシロキサン化合物100部、平均構造式:CH2=CHCH2O(C2H4O)10(C3H6O)10CH2CH=CH2で表されるポリオキシアルキレンアリルブチルエーテル100部およびイソプロピルアルコール50部に白金触媒を加えて80℃で5時間付加反応を行い、ポリエーテル変性シリコーン化合物である整泡剤(1)を得た。
得られた整泡剤の、エーテル部に対するシリコーン部の構成モル比率は100構成モル%、重量平均分子量は1500であった。
ポリプロピレングリコールエーテル単位を有するエーテル部とシリコーン部とを有するブロック共重合体よりなる整泡剤(2)を以下の方法により調製した。
重量平均分子量が200の分子鎖両末端メチルハイドロジェンポリジメチルシロキサン化合物200部、平均構造式:CH2=CHCH2O(C2H4O)10(C3H6O)10CH2CH=CH2で表されるポリオキシアルキレンアリルブチルエーテル100部およびイソプロピルアルコール50部に白金触媒を加えて80℃で5時間付加反応を行い、ポリエーテル変性シリコーン化合物である整泡剤(2)を得た。
得られた整泡剤の、エーテル部に対するシリコーン部の構成モル比率は200構成モル%、重量平均分子量は3000であった。
ポリプロピレングリコールエーテル単位を側鎖に有するエーテル部とシリコーン部とを有する櫛形共重合体(側鎖変性型共重合体)よりなる整泡剤(3)を以下の方法により調製した。
重量平均分子量が1500の分子鎖両末端トリメチルシリル基封鎖メチルハイドロジェンポリシロキサン化合物200部、平均構造式:CH2=CHCH2O(C2H4O)10(C3H6O)10CH2CH=CH2で表されるポリオキシアルキレンアリルブチルエーテル100部およびイソプロピルアルコール50部に白金触媒を加えて80℃で5時間付加反応を行い、ポリエーテル変性シリコーン化合物である整泡剤(3)を得た。
得られた整泡剤の、エーテル部に対するシリコーン部の構成モル比率は300構成モル%、重量平均分子量は2000であった。
ポリエチレングリコールエーテル単位を有し且つポリプロピレングリコールエーテル単位を有さないエーテル部とシリコーン部とを有するブロック共重合体よりなる整泡剤(4)を以下の方法により調製した。
重量平均分子量が200の分子鎖両末端メチルハイドロジェンポリシロキサン化合物100部、平均構造式:CH2=CHCH2O(C2H4O)20CH2CH=CH2で表されるポリオキシアルキレンアリルブチルエーテル100部およびイソプロピルアルコール50部に白金触媒を加えて80℃で5時間付加反応を行い、ポリエーテル変性シリコーン化合物である整泡剤(4)を得た。
得られた整泡剤の、エーテル部に対するシリコーン部の構成モル比率は200構成モル%、重量平均分子量は2000であった。
(1)2官能ポリプロピレングリコール・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・20部
(平均分子量2000、商品名:アクトコールP23、三井化学ポリウレタン製)
(2)3官能ポリプロピレングリコール・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・80部
(平均分子量3000、商品名:アクトコールP31、三井化学ポリウレタン製)
(3)ポリプロピレングリコールエーテル単位を有するエーテル部とシリコーン部
とを有するブロック共重合体よりなる整泡剤(1)・・・・・・・・・・・・・1部
(4)触媒・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・0.5部
(商品名:カオライザーNo31、花王株式会社製)
(5)発泡剤(水)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5部
(6)イソシアネート・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・66.2部
(商品名:コスモネートT−80、三井化学ポリウレタン製)
上記(1)〜(5)の組成物を混合し、更に(6)を混合し発泡させた。更に、この発泡体を80℃にて1時間加熱し、常温(25℃)にて放置、冷却してウレタンフォームを作製した。
このウレタンフォームを、15mm×15mm×350mmの大きさにカットして、中心に貫通穴をあけ、接着材を塗布した芯金(外径:6mm、シャフト長さ:337mm、シャフト両端部の長さ6mm、のみ外径4mm)を挿入、接着してから、ウレタンフォームの外径を研磨し、弾性層の軸方向長さ320mm,外径φ10mmの清掃ロール(1)を得た。
前記(3)整泡剤(1)に代わりに、前述のポリプロピレングリコールエーテル単位を有するエーテル部とシリコーン部とを有するブロック共重合体よりなる整泡剤(2)を配合した以外は、清掃ロール(1)の作製に記載の方法により清掃ロールを作製した。
前記(3)整泡剤(1)に代わりに、前述のポリプロピレングリコールエーテル単位を側鎖に有するエーテル部とシリコーン部とを有する櫛形共重合体よりなる整泡剤(3)を配合した以外は、清掃ロール(1)の作製に記載の方法により清掃ロールを作製した。
前記(3)整泡剤(1)に代わりに、前述のポリエチレングリコールエーテル単位を有し且つポリプロピレングリコールエーテル単位を有さないエーテル部とシリコーン部とを有するブロック共重合体よりなる整泡剤(4)を配合した以外は、清掃ロール(1)の作製に記載の方法により清掃ロールを作製した。
[弾性層の形成]
下記混合物をオープンロールで混練りし、SUS416からなる直径6mmの導電性基体表面に、厚さ3mmとなるように円筒状に被覆し、内径18.0mmの円筒型の金型に入れ、170℃で30分間加硫させ、金型から取り出した後、研磨して、円筒状の導電性弾性層を得た。
・ゴム材・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・100部
(エピクロルヒドリン−エチレンオキシド−アリルグリシジルエーテル共重合ゴム、
Gechron3106:日本ゼオン社製を75部、およびニトリルブタジエン
ゴム、N250S:JSR社製を25部)
・導電剤(塩化ベンジルトリエチルアンモニウム:関東化学社製)・・・・・0.9部
・導電剤(ケッチェンブラックEC:ライオン社製)・・・・・・・・・・・・15部
・加硫剤(硫黄、200メッシュ:鶴見化学工業社製)・・・・・・・・・・・・1部
・加硫促進剤(ノクセラーDM:大内新興化学工業社製)・・・・・・・・・2.0部
・加硫促進剤(ノクセラーTT:大内新興化学工業社製)・・・・・・・・・0.5部
下記混合物をビーズミルにて分散し得られた分散液を、メタノールで希釈し、前記導電性弾性層の表面に浸漬塗布した後、140℃で15分間加熱乾燥し、厚さ10μmの表面層を形成し、帯電ロールを得た。表面層の表面粗さRzは10μmであった。尚、ナイロンの溶解度パラメータは27である。
・高分子材料・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・100部
(N−メトキシメチル化ナイロン、F30K:ナガセケムテック社製、
溶解度パラメータ27MPa1/2)
・導電剤・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・20部
(カーボンブラック、ケッチェンブラックEC:ライオン社製)
・多孔質充填剤・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・30部
(ポリアミド樹脂粒子、2001UDNAT1:アケルマ社製)
・触媒・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7部
(燐酸解離、イソプロパノール/イソブタノール触媒、
NACURE4167:キングインダストリーズ社製)
・溶剤(メタノール)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・900部
多孔質充填剤(ポリアミド樹脂粒子、2001UDNAT1:アケルマ社製)の量を、30部から15部に変更した以外は、帯電ロール(1)の作製に記載の方法により帯電ロールを作製した。表面粗さRzは7μmであった。
多孔質充填剤(ポリアミド樹脂粒子、2001UDNAT1:アケルマ社製)の量を、30部から10部に変更した以外は、帯電ロール(1)の作製に記載の方法により帯電ロールを作製した。表面粗さRzは5μmであった。
多孔質充填剤(ポリアミド樹脂粒子、2001UDNAT1:アケルマ社製)の量を、30部から40部に変更した以外は、帯電ロール(1)の作製に記載の方法により帯電ロールを作製した。表面粗さRzは13μmであった。
高分子材料(N−メトキシメチル化ナイロン)をポリウレタン樹脂溶液(日本ポリウレタン社製、ニッポラン3113)に変更し、溶剤のメタノールをMEKに変更し、且つ触媒を添加しなかった以外は、帯電ロール(1)の作製に記載の方法により帯電ロールを作製した。尚、ポリウレタンの溶解度パラメータは21MPa1/2である。
高分子材料(N−メトキシメチル化ナイロン)をPMMA(分子量:20万)に変更し、溶剤のメタノールをテトラヒドロフランに変更し、且つ触媒を添加しなかった以外は、帯電ロール(1)の作製に記載の方法により帯電ロールを作製した。尚、PMMAの溶解性パラメータは19MPa1/2である。
・走行後画質評価
下記表1に記載の清掃ロールおよび帯電ロールを、富士ゼロックス社製の画像形成装置DocuCentre−IV C5570に搭載し、温度22℃,湿度55%条件下にて7日間保管した。その後、低温低湿条件(10℃,15%条件)下にて20,000枚のプリントテストを実施し、20000枚プリントテスト後における画像を観察し、画質欠陥(白筋)の発生について下記評価基準で評価した。
下記表1に記載の清掃ロールおよび帯電ロールを搭載したプロセスカートリッジを40℃,90%条件下にて3日間の保管試験を実施し、このプロセスカートリッジを富士ゼロックス社製の画像形成装置DocuCentre−IV C5570に搭載した。プリントテストを実施して画像を観察し、画質欠陥(白筋)の発生について下記評価基準で評価した。
(評価基準)
◎:画質上欠陥が見られなかったもの
○:画質上欠陥はあったものの軽微であったもの
△:画質上の欠陥があり○よりは悪かったが許容範囲であったもの
×:許容範囲を超えたもの
上記2通りの画質評価の結果を下記表1に示す。
Claims (8)
- 基体と、該基体の外周面上に、溶解度パラメータ20[MPa1/2]以上の樹脂を含む最表面層と、を備え、被帯電体に接触または接近して該被帯電体を帯電させる帯電ロール、並びに、
芯体と、該芯体の外周面上に、ポリプロピレングリコールエーテル構造を構成単位として有するポリウレタン、およびポリプロピレングリコールエーテル構造を構成単位として有するエーテル部とシリコーン部とを有し、2つ以上の官能基を有するポリシロキサンと2つ以上の官能基を有するポリプロピレングリコールエーテルとの共重合体であるブロック共重合体を含有する連続気泡構造を有する発泡体で構成される弾性層と、を備え、前記帯電ロールに接して該帯電ロール表面を清掃する清掃ロール、
を有する帯電装置。 - 前記帯電ロールの最表面層の表面粗さRzが7μm以上12μm以下である請求項1に記載の帯電装置。
- 前記最表面層が、前記溶解度パラメータ20[MPa1/2]以上の樹脂として、ナイロン系樹脂およびウレタン系樹脂から選択される少なくとも一種を含む請求項1または請求項2に記載の帯電装置。
- 前記ブロック共重合体の、前記エーテル部に対する前記シリコーン部の構成モル比率が100構成モル%以上300構成モル%以下である請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の帯電装置。
- 前記ブロック共重合体の、重量平均分子量が1000以上5000以下である請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の帯電装置。
- 前記ブロック共重合体が、両末端にSi−H基を有するポリシロキサンと両末端に末端炭素間二重結合基を有するポリプロピレングリコールエーテルとの付加反応体である請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載の帯電装置。
- 像保持体と、
前記像保持体を帯電する請求項1に記載の帯電装置と、
帯電した前記像保持体の表面に潜像を形成する潜像形成装置と、
前記像保持体の表面に形成された潜像をトナーにより現像してトナー像を形成する現像装置と、
前記像保持体の表面に形成されたトナー像を記録媒体に転写する転写装置と、
を備える画像形成装置。 - 像保持体を帯電するための請求項1に記載の帯電装置を備え、画像形成装置に着脱し得るプロセスカートリッジ。
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JP2012069956A JP5970903B2 (ja) | 2012-03-26 | 2012-03-26 | 帯電装置、画像形成装置およびプロセスカートリッジ |
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