JP5970827B2 - ポンプ制御システム - Google Patents

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Description

本発明は、ポンプ制御システムに関し、詳しくは、流体経路に流体を送る複数の電動ポンプを制御する技術に関する。
上記のように構成された電動ポンプの制御システムとして特許文献1には、半導体を冷却するための液体冷媒が供給される冷却ジャケットと、液体冷媒の熱を放熱するラジエータと、液体冷媒を循環させる2つの循環ポンプとを備えた液冷システムが示されている。この特許文献1では、2つの循環ポンプが直列に接続され、2つの循環ポンプと並列する位置にバイパス用のチューブを備え、故障等により1つの循環ポンプが停止した場合でも、バイパス用のチューブに液体冷媒を送ることで液体冷媒の循環を行えるように構成されている。
この特許文献1では、2つの循環ポンプの回転を計測するセンサを備え、このセンサで循環ポンプの一方の故障を判定した場合には、他方の循環ポンプの回転速度を増大させると共に、故障状態であることを示すアラームランプを点灯させる制御形態が示されている。
また、特許文献2では、熱交換器と冷却プレートとを液体冷却ループ配管に接続する複数ポンプアッセンブリを備え、この複数ポンプアッセンブリを制御するコントローラを備えて電子液体冷却システムが示されている。この特許文献1では、複数ポンプアッセンブリが、システムの使用を満たす最小限度の数より少なくとも1つ多い複数のポンプを連結して構成されている。コントローラは負荷に合わせてポンプを制御する。
この特許文献1では、電子部品の温度、配管の流量、ポンピングレートを含む個々のポンプの状態を測定するセンサにコントローラがアクセスし、非作動モードでは冗長ポンプを作動させず、故障状態を予測又は検出して非作動状態の冗長ポンプ作動させる制御形態が示されている。
特開2005‐228237号公報 特開2005‐315255号公報
流体流路に流体を供給するために複数の電動ポンプを用いることは冗長性を高める観点において有効である。しかしながら、例えば、複数の電動ポンプを単一の電力制御基板で制御する構成を想定すると、電力制御基板が故障した場合には、複数の電動ポンプが同時に作動不能となり、冗長性を活かせないことに繋がる。
特許文献1と特許文献2との構成を考えると、電力制御系の故障を考慮したものとは云えず、しかも、特許文献2の構成では電動ポンプの数が増大するため部品点数が増大しコストの上昇を招くものとなり、改善の余地がある。
本発明の目的は、複数の電動ポンプを備えることにより冗長性を高めながら電源系の故障にも対応するポンプ制御システムを合理的に構成する点にある。
本発明の特徴は、共通の流体経路に流体を送る複数の電動ポンプと、各々の前記電動ポンプに電力を独立して供給する電力供給部と、複数の前記電動ポンプの回転数を個別に計測する回転数センサと、各々の電力供給部で前記電動ポンプに供給される電力の電流値又は電圧値を個別に計測する計測センサとを備えると共に、前記回転数センサと前記計測センサとの計測結果に基づいて前記電動ポンプの異常を判定し、この判定に基づき複数の前記電動ポンプに対して前記電力供給部から供給される電力を制御するポンプ制御装置を備え
前記流体経路が、熱源で加熱された流体を放熱器に送り、この放熱器で放熱された流体を前記熱源に戻す循環型に構成され、この流体経路に送られる流体の温度を計測する温度センサが備えられ、
前記ポンプ制御装置は、前記温度センサで計測される温度が設定値を超えた場合に、複数の前記電動ポンプの少なくとも1つの回転速度の増大を図る温度制御を行い、
前記ポンプ制御装置は、前記温度センサで計測される温度が前記設定値未満にある状況で前記回転数センサで異常値を計測した場合、又は、前記計測センサで異常値を計測した場合には、第1警報情報を出力し、前記温度センサで計測される温度が前記設定値を超えた場合には、前記第1警報情報より厳しい状況にあることを示す第2警報情報を出力する点にある。
この構成によると、回転数センサと計測センサとの何れか一方からの計測値に基づいて電圧ポンプ制御装置が電動ポンプの異常を判定した場合には、判定に基づいて複数の電動ポンプに個別に電力を供給する電力供給部を制御する。これにより、異常に対応した制御が可能となる。また、複数の電動ポンプに対応する数の電力制御部が備えられているので、1つの電力制御基板等で複数の電動ポンプを制御する構成と比較して電力供給系が故障した場合に複数の電動ポンプが同時に作動不能に陥る不都合を招くこともない。
従って、複数の電動ポンプを備えることにより冗長性を高めながら電源系の故障にも対応するポンプ制御システムが構成された。
また、温度センサで計測される温度が設定値を超えた場合には、ポンプ制御装置が温度制御により電動ポンプの回転速度の増大を図ることにより、流体経路に送られる流体の温度上昇を抑制する。
第1警報情報が出力された場合に作業者は、複数の電動ポンプの少なくとも1つに異常が発生する状況にあり、流体経路に送られる流体の温度は設定値未満に維持されていると判断できる。これに対して、第2警報情報が出力された場合に作業者は、流体の温度が過剰に上昇しているため迅速な対応が必要であると判断できる。
本発明は、前記ポンプ制御装置が、前記回転数センサで異常値を計測した場合、又は、前記計測センサで異常値を計測した場合には、異常値が計測された電動ポンプに対する電力供給を停止する電力遮断制御を行うと共に、電力供給を停止した前記電動ポンプを特定し得る情報を記憶部に記憶する記憶制御を行っても良い。
これによると、異常な値が計測された場合にポンプ制御装置は、電動ポンプに対する電力供給を停止する制御を行うことにより、電力を無駄にすることがない。また、電力供給が停止された電動ポンプを特定する情報を記憶部に記憶する記憶制御により、メンテナンスを行う場合や電動ポンプを交換する際の作業が容易に行える。
本発明は、前記ポンプ制御装置が、前記電力遮断制御により前記電動ポンプに供給される電力を遮断した場合には、他の前記電動ポンプの回転速度の増大を図る増速制御を行っても良い。
これによると、ポンプ制御装置が電力遮断制御によって電動ポンプに対する電力供給を停止した場合には増速制御により他の電動ポンプの回転速度の増大を図ることになり流体経路に送られる流体の流量の低減を抑制できる。
本発明は、複数の前記電力供給部に電源から電力を供給する電力経路に対して、設定電流を超える電流が流れた際に溶断するヒューズを備えても良い。
これによると、例えば、電動モータが故障して電力供給部に対して電力経路から、設定電流を超える過剰な電流が流れる状況ではヒューズが溶断することで、電力経路や電力供給部への保護が行われる。
本発明は、複数の前記電動ポンプが前記流体経路に対して直列に配置されても良い。
これによると、複数の電動ポンプの各々によって流体を加圧することで容易に圧力上昇を図った状態で流体を流体経路に送ることが可能となる。
ポンプ制御システムの全体構成図である。 制御系のブロック回路図である。 ポンプ制御ルーチンのフローチャートである。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
〔システム構成〕
図1に示すように、乗用車等の車両に備えられるエンジンEのウォータジャケット1(熱源の一例)の冷却水(流体の一例)を、ラジエータ2(放熱器の一例)に送り出し、放熱の後にウォータジャケット1に戻す循環型の流体経路Rが構成されると共に、冷却水を循環させる複数の電動ポンプPと、複数の電動ポンプPを独立して制御するポンプ制御装置10を備えてポンプ制御システムが構成されている。
流体経路Rは、ウォータジャケット1から冷却水を送り出す供給管3と、ラジエータ2で放熱した冷却水をエンジンのウォータジャケットに戻す還元管4とを備えて構成され、供給管3には冷却水の温度を計測する温度センサTSを備えている。また、複数の電動ポンプPとして、第1電動ポンプP1と、第2電動ポンプP2とが還元管4において流体経路Rの冷却水の流れ方向に沿って直列に配置されている。
第1電動ポンプP1は、ブラシレスDCモータで成る第1モータM1と、第1回転羽根W1(インペラ)を有する遠心ポンプ型に構成されている。これと同様に第2電動ポンプP2は、ブラシレスDCモータで成る第2モータM2と、第2回転羽根W2を備えて構成されている。
このポンプ制御システムでは、第1、第2電動ポンプP1,P2の第1、第2モータM1,M2を独立して制御する電力供給部14と、夫々の電力供給部14に対して電源15からの電力を供給する電力ライン16とを備えている。第1モータM1には、回転数を計測する第1回転数センサRS1を備え、第2モータM2には、回転数を計測する第2回転数センサRS2を備えている。また、第1、第2モータM1,M2に対して対応する電力供給部14から電力を供給する電力供給系も電力ライン16と称している。
第1モータM1に供給する電力を制御する電力ライン16には電圧を計測する第1電圧センサVS1(計測センサの一例)と、電力の断続を行う第1リレーRY1(計測センサの一例)と、設定電流が超えた電流が流れた際に溶断するヒューズ18を備えている。これと同様に、第2モータM2に電力を供給する電力を制御する電力ライン16には電圧を計測する第2電圧センサVS2と、電力の断続を行う第2リレーRY2と、設定電流が超えた電流が流れた際に溶断するヒューズ18を備えている。尚、第1、第2電圧センサVS1,VS2が、電力供給部14から対応する第1、第2モータM1,M2に電力を共有する電力ライン16の電圧を計測するように構成しても良い。
前述した電源15は、車両に備えられるバッテリーで構成されるものであり、電力供給部14は、モータの界磁コイルに供給する電力を調節してロータの回転速度の制御を実現するコントローラとして構成される。尚、電力供給部14は、デューティ比の設定により電動ポンプPに供給する電力を調節する電力調節部(図示せず)を内蔵しており、この電力調節部による電力値により回転速度を調節する。
ポンプ制御装置10は、マイクロプロセッサやDSPを用いることによりECUとして構成されるものであり、EEPROM等の不揮発性メモリで構成される履歴情報記憶部(図示せず)を備えている。このポンプ制御装置10は、図1及び図2に示すように温度センサTSの計測信号と、第1、第2回転数センサRS1,RS2の計測信号と、第1、第2電圧センサVS1,VS2との計測信号とからの計測信号を取得する。また、このポンプ制御装置10は、第1、第2モータM1,M2の回転数を制御する制御信号を2つの電力供給部14に対して独立して出力し、第1、第2リレーRY1,RY2を制御する制御信号を出力し、車両の運転部に備えられた黄色ランプ11と、赤色ランプ12とを選択して点灯させる。尚、黄色ランプ11は第1警報情報を出力する出力手段の一例であり、赤色ランプ12は第1警報情報より厳しい状況にあることを示す第2警報情報を出力する出力手段の一例である。
特に、電動ポンプPが、ロータの回転角をフィードバックするホール素子等の回転角センサを備えているものでは、回転角センサの検出信号から回転速度を検出するように制御形態を設定しても良い。また、回転角センサレスの場合には、ゼロクロスポイントの周期、周波数により回転速度を検出しても良い。
〔制御形態〕
本発明のポンプ制御システムは、温度センサTSで計測される冷却水の温度が設定値未満に維持されるようにポンプ制御装置10が、第1、第2電動ポンプP1,P2の作動速度の制御を行う。また、第1、第2電動ポンプP1,P2のうちの1つの作動速度が異常値であることを判定した場合、又は、第1、第2回転数センサRS1,RS2のうちの1つが異常値であることを判定した場合には、異常値の電動ポンプPへの電力供給を停止する電力遮断制御を行う。この制御を行うことによりポンプ制御装置10が冗長制御を実現するものであり、この制御の概要を図3のフローチャートに基づいて説明する。
制御の開始時にはイニシャライズ(#101ステップ)を行い、温度センサTSの計測値に基づき電動ポンプPの回転速度(単位時間内の回転数)を制御する温度制御ルーチンを実行する(#102〜#107ステップ)。次に、第1、第2電圧センサVS1,VS2の計測値に基づき電動ポンプPの異常の判定を行い、異常を判定した電動ポンプPを停止させる制御の電圧制御ルーチンを実行する(#108〜#112ステップ)。次に、第1、第2回転数センサRS1,RS2の計測値に基づき電動ポンプPの異常の判定を行い、異常を判定した電動ポンプPを停止させる制御の回転数制御ルーチンを実行する(#113〜#117ステップ)。そして、これらの制御はリセットされるまで反復して行われる(#118ステップ)。
前述したイニシャライズでは、電動ポンプPの作動を開始する際に第1、第2モータM1,M2に供給する初期の電力値を設定する制御情報を含んでおり、この制御情報に基づいて2つの電力供給部14から対応するモータ(第1、第2モータM1,M2)に電力が供給される。
温度制御ルーチンにおいて、温度センサTSの計測値が適正であることを判定した場合には次のルーチンに移行する。これに対して、温度センサTSの計測値が適正でないことを判定した場合において、計測値が目標とする温度より低い計測値である場合には、電動ポンプPの駆動力を低下(Down)させる(#103、#104ステップ)。また、温度センサTSの計測値が目標とする温度より高い計測値であることを判定した場合には、電動ポンプPの駆動力を上昇(Up)させる(#105ステップ)。また、駆動力を上昇させても温度センサTSの計測値が低下しない場合には、異常が判定された日時や計測された温度等を含む異常履歴を生成して履歴情報記憶部に記憶する記憶制御を行い、警報出力として赤色ランプ12を点灯させる制御を行う(#106、#107ステップ)。
電圧制御ルーチンにおいて、第1、第2電圧センサVS1,VS2で計測される電圧値が何れも適正であることを判定した場合には次のルーチンに移行する。これに対して、第1、第2電圧センサVS1,VS2で計測される電圧値のうち第1モータM1に供給される電圧値が異常値であることを判定した場合には、第1リレーRY1をオフ(off)し(電力遮断制御)、第2モータM2の駆動力(回転速度)を上昇(Up)する増速制御を行う(#109、#110ステップ)。また、第1、第2電圧センサVS1,VS2で計測される電圧値から第2モータM2に供給される電圧値が異常値であることを判定した場合には、第2リレーRY2をオフ(off)し(電力遮断制御)、第1モータM1の駆動力(回転速度)を上昇(Up)する増速制御を行う(#111ステップ)。このように異常が判定された場合には、異常が判定された日時や電力供給を停止した電動ポンプPを特定し得る異常履歴を生成して履歴情報記憶部に記憶する記憶制御を行い、警報出力として黄色ランプ11を点灯させる制御を行う(#112ステップ)。
この電圧制御ルーチンでは、第1電圧センサVS1で計測される電圧値と、第2電圧センサVS2で計測される電圧値と設定電圧との比較により異常の判定を行っているが、第1、第2電圧センサVS1,VS2の各々の電圧値の比較し、電圧値の差が設定値を超えた場合に異常であることを判定するように処理形態を設定しても良い。
回転数判定ルーチンにおいて、第1、第2回転数センサRS1,RS2で計測される回転数(単位時間内の回転数)が何れも適正である場合には次のルーチンに移行する。これに対して、第1、第2回転数センサRS1,RS2で計測される回転数から第1モータM1が異常であることを判定した場合には、第1リレーRY1をオフ(off)し、第2モータM2の駆動力(回転速度)を上昇(Up)する増速制御を行う(#114、#115ステップ)。また、第1、第2回転数センサRS1,RS2で計測される回転数から第2モータM2が異常であることを判定した場合には、第2リレーRY2をオフ(off)し、第1モータM1の駆動力(回転速度)を上昇(Up)する増速制御を行う(#116ステップ)。このように異常が判定された場合には、異常が判定された日時や電力供給を停止した電動ポンプPを特定し得る異常履歴を生成して履歴情報保存部に書き込み、警報出力として黄色ランプ11を点灯させる制御を行う(#117ステップ)。
この回転数判定ルーチンでは、第1回転数センサRS1で単位時間内に計測される回転数と、第2回転数センサRS2で単位時間内に計測される回転数とを比較し、一方の回転数に対して他方の回転数が、設定値を超えて低い数値である場合に異常であると判定している。これと異なる判定形態として、電力供給部14で設定される電力値に対する回転数を予めテーブル情報等で記憶しておき、計測される回転数とテーブル値との差に基づいて異常の判定を行っても良い。
このポンプ制御システムでは、第1、第2モータM1,M2や電力供給部14が故障して電力ライン16に過剰な電流が流れた場合には、ヒューズ18が溶断することで、その電力ライン16への電力供給を迅速に停止できるようにも構成されている。
〔実施形態の効果〕
このように本発明のポンプ制御システムは2つ電動ポンプP(第1、第2電動ポンプP1,P2)を流体経路に備えることにより、一方の電動ポンプPに異常が発生した場合には、他方の電動ポンプPの作動によっても冷却水の循環が可能となり冗長性を高める制御を実現している。特に、電動ポンプPが遠心ポンプ型で非作動状態でも冷却水の流通が可能であるため、一方の電動ポンプPの作動を停止しても他方の電動ポンプPによる冷却水の循環を無理なく行える。
また、このポンプ制御システムでは、温度センサTSの計測値に基づいて2つの電動ポンプP(第1、第2電動ポンプP1,P2)の駆動力を同時に制御することで冷却水の温度が目標値に維持される。この制御によっても冷却水の温度が設定温度を超える場合には赤色ランプ12を点灯させることでオーバヒートを招く状況にあることを、運転者に明確に伝えることが可能となる。尚、一方の電動ポンプPが停止状態にある場合には他方の電動ポンプPの駆動力が制御される。
このポンプ制御システムでは、電動ポンプPを構成するモータの異常を、ロータの回転数と、電圧とによって判定することから精度の高い判定を実現しており、異常が発生した場合には第1、第2リレーRY1,RY2の制御により電力の供給を停止するため、電力の無駄な消費を抑制している。そして、一方の電動ポンプPへの電力の供給を停止した場合には、他方の電動ポンプPに供給する電力を増大することで冷却水の循環量の低下を抑制している。
特に、2つ電動ポンプP(第1、第2電動ポンプP1,P2)を停止した場合には、黄色ランプ11の点灯により電動ポンプPの一方が故障状態にあることを運転者に認識させ、故障の状況を履歴情報から把握できる。
〔別実施形態〕
本発明は、上記した実施形態以外に以下のように構成しても良い。
(a)流体を送る電動ポンプPを3つ以上備えても良い。このように3つ以上の電動ポンプPを備える場合、全ての電動ポンプP又は一部の電動ポンプPを流体経路Rに対して並列に備えても良い。
(b)電動ポンプPとして遠心型以外の構成のものであって良く、流体として冷却水以外に熱媒体やオイル等であっても良い。
(c)複数の電動ポンプPのモータに流れる電流値を計測する計測センサとして、例えば、モータのコイルからアース側に流れる電力系にシャント抵抗を備え、このシャント抵抗で電流値を電圧値に変換して取得するように電流センサを構成し、この電流センサで計測される電流値から電動ポンプPの状態を判定するように構成しても良い。また、実施形態に記載した電圧センサと、電流センサとの計測値に基づいて電動モータの状態を判定するように判定形態を設定しても良い。
本発明は、流体経路に複数の電動ポンプを備えることで冗長性の向上を図るポンプ制御システムに利用することができる。
1 熱源(ウォータジャケット)
2 放熱器(ラジエータ)
10 ポンプ制御装置
14 電力供給部
15 電源
18 ヒューズ
P 電動ポンプ
R 流体経路
RS1 回転数センサ(第1回転数センサ)
RS2 回転数センサ(第2回転数センサ)
TS 温度センサ
VS1 計測センサ(第1電圧センサ)
VS2 計測センサ(第2電圧センサ)

Claims (5)

  1. 共通の流体経路に流体を送る複数の電動ポンプと、各々の前記電動ポンプに電力を独立して供給する電力供給部と、複数の前記電動ポンプの回転数を個別に計測する回転数センサと、各々の電力供給部で前記電動ポンプに供給される電力の電流値又は電圧値を個別に計測する計測センサとを備えると共に、
    前記回転数センサと前記計測センサとの計測結果に基づいて前記電動ポンプの異常を判定し、この判定に基づき複数の前記電動ポンプに対して前記電力供給部から供給される電力を制御するポンプ制御装置を備え
    前記流体経路が、熱源で加熱された流体を放熱器に送り、この放熱器で放熱された流体を前記熱源に戻す循環型に構成され、この流体経路に送られる流体の温度を計測する温度センサが備えられ、
    前記ポンプ制御装置は、前記温度センサで計測される温度が設定値を超えた場合に、複数の前記電動ポンプの少なくとも1つの回転速度の増大を図る温度制御を行い、
    前記ポンプ制御装置は、前記温度センサで計測される温度が前記設定値未満にある状況で前記回転数センサで異常値を計測した場合、又は、前記計測センサで異常値を計測した場合には、第1警報情報を出力し、前記温度センサで計測される温度が前記設定値を超えた場合には、前記第1警報情報より厳しい状況にあることを示す第2警報情報を出力するポンプ制御システム。
  2. 前記ポンプ制御装置は、前記回転数センサで異常値を計測した場合、又は、前記計測センサで異常値を計測した場合には、異常値が計測された電動ポンプに対する電力供給を停止する電力遮断制御を行うと共に、電力供給を停止した前記電動ポンプを特定し得る情報を記憶部に記憶する記憶制御を行う請求項1記載のポンプ制御システム。
  3. 前記ポンプ制御装置は、前記電力遮断制御により前記電動ポンプに供給される電力を遮断した場合には、他の前記電動ポンプの回転速度の増大を図る増速制御を行う請求項2記載のポンプ制御システム。
  4. 複数の前記電力供給部に電源から電力を供給する電力経路に対して、設定電流を超える電流が流れた際に溶断するヒューズを備えている請求項1〜のいずれか一項に記載のポンプ制御システム。
  5. 複数の前記電動ポンプが前記流体経路に対して直列に配置されている請求項1〜のいずれか一項に記載のポンプ制御システム。
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