JP5970632B2 - 音響装置 - Google Patents

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Description

本発明は、遮音性の耳栓を外耳道に装着した状態で使用する音響装置に関する。
外耳道に耳栓を装着した状態でその耳栓に骨伝導スピーカ(振動発生源)を押し当てて音声を聴くタイプの音響装置が知られている。(特許文献1、特許文献2)
実開平6−26328号公報 特開平5−207579号公報
上述した従来の音響装置は、耳栓の反挿入側端面と骨伝導スピーカの振動面とを互いに面接触させた状態で、骨伝導スピーカの振動を耳栓に伝達するように構成されている。このため、この種の従来の音響装置は、耳栓の反挿入側端面に対して骨伝導スピーカの振動面が傾いた姿勢になると、両面間の接触不良により振動の伝達効率が低下し、本来の音響性能を発揮し得なくなる。
本発明が解決しようとする課題は、遮音性の耳栓を外耳道に装着した状態で常に良好な聴取性能を発揮し得る音響装置、当該音響装置に好適な接触構造、耳栓及び音響振動発生装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明は以下の技術的手段を採用したものである。
[音響装置]
本発明の音響装置は、耳栓と当該耳栓に音響振動を与える音響振動発生装置とを有する音響装置であって、前記耳栓は、外耳道に挿入される遮音性の柔軟な耳栓体と当該耳栓体の反挿入側端部に被せて設けられた定形のキャップ体とを有し、前記キャップ体は、前記音響振動発生装置の振動出力面と接触して振動を受ける受振面をその先端部に有し、前記振動出力面は凹曲面であり、前記受振面は凸曲面であり、前記凸曲面の曲率半径は、2mm以上10mm以下であり、前記振動出力面の曲率半径は前記受振面の曲率半径と等しいかそれよりも大である、という特徴を有している。
ここで「反挿入側端部」とは、耳栓の着用時に外耳道から露出する側の端部の意味である(以下同様)。
本発明の音響装置において、定形部は耳栓体よりも硬質の部材である。定形部は、半球状または球状に形成されていることが望ましい。定形部は、金属、プラスチック、硬質ゴム、又は木材からなる。耳栓体は、形状復元性と柔軟性とを併せ持っていることが望ましい。凸曲面の曲率は等方的に一定であり、凹曲面の曲率は等方的に一定であることが望ましい。耳栓体の反挿入側端部の半径は4mm乃至8mmである。
[接触構造]
本発明の接触構造は、耳栓と当該耳栓に音響振動を与える音響振動発生装置との接触構造であって、前記耳栓は、外耳道に挿入される遮音性の柔軟な耳栓体と当該耳栓体の反挿
入側端部に被せて設けられた定形のキャップ体とを有し、前記キャップ体は、前記音響振動発生装置の振動出力面と接触して振動を受ける受振面をその先端部に有し、前記振動出力面は凹曲面であり、前記受振面は凸曲面であり、前記凸曲面の曲率半径は、2mm以上10mm以下であり、前記振動出力面の曲率半径は前記受振面の曲率半径と等しいかそれよりも大である、という特徴を有している。
本発明の接触構造において、定形部は耳栓体よりも硬質の部材である。定形部は、半球状または球状に形成されていることが望ましい。定形部は、金属、プラスチック、硬質ゴム、又は木材からなる。耳栓体は、形状復元性と柔軟性とを併せ持っていることが望ましい。凸曲面の曲率は等方的に一定であり、凹曲面の曲率は等方的に一定であることが望ましい。耳栓体の反挿入側端部の半径は4mm乃至8mmである。
[耳栓]
本発明の耳栓は、外耳道に挿入される遮音性の柔軟な耳栓体と当該耳栓体の反挿入側端部に被せて設けられたキャップ体とを有し、音響振動発生装置の振動出力面との接触により可振されて音響振動を当該外耳道に伝える耳栓であって、前記キャップ体は、前記振動出力面と接触して振動を受ける受振面をその先端部に有し、前記振動出力面は凹曲面であり、前記受振面は凸曲面であり、前記凸曲面の曲率半径は、2mm以上10mm以下である、という特徴を有している。
本発明の耳栓において、前記キャップ体は、前記受振面とは反対側に円形の凹部又は円環状のスリーブ部を有し、前記耳栓体の反挿入側端部が前記凹部又は前記スリーブ部に挿入され固定されていることが望ましい。
前記キャップ体の形状の例として、球状又は半球状を挙げることができる。
前記キャップ体の形状が半球状の場合、前記凹部又は前記スリーブ部は当該半球状のキャップ体の平面部の中央に形成される。
本発明の耳栓において、定形部は耳栓体よりも硬質の部材である。定形部は、半球状または球状に形成されていることが望ましい。定形部は、金属、プラスチック、硬質ゴム、又は木材からなる。耳栓体は、形状復元性と柔軟性とを併せ持っていることが望ましい。耳栓体の反挿入側端部の半径は4mm乃至8mmである。定形部の耳栓体の反挿入側端部との結合部の半径は、耳栓体の反挿入側端部の半径と等しいかそれよりも大である。
[音響振動発生装置]
本発明の音響振動発生装置は、本発明の耳栓に接触して音響振動を与える音響振動発生装置であって、前記振動出力面が凹曲面であり、前記振動出力面の曲率半径は前記受振面の曲率半径と等しいかそれよりも大である、という特徴を有している。
本発明の音響振動発生装置において、前記振動出力面の中央に開口部を設け、前記振動出力面を振動させる音響振動発生源の振動出力部を当該開口部から外部に臨ませて設けてもよい。
本発明の音響装置は、遮音性の耳栓を外耳道に装着した状態で常に良好な聴取性能を発揮する。
本発明の接触構造によれば、本発明の音響装置を実現できる。
本発明の耳栓は、本発明の音響装置の耳栓に好適である。本発明の耳栓は、耳栓体の反挿入側端部にキャップ体を被せて設けることにより容易に製造できる。耳栓体として、遮音性の高い市販の耳栓を使用することにより、当該耳栓の持つ高い遮音性・安全性をそのまま生かしつつ、本発明の耳栓を実現できる。
本発明の音響振動発生装置は、本発明の音響装置の音響振動発生装置に好適である。
耳栓の形態例を示す側面図 音響装置の形態例(使用状態)を示す側面図 音響装置の形態例を示す正面図 (A)は耳栓と骨伝導スピーカとが互いに傾き無く接触している状態を示す断面図 (B)は耳栓と骨伝導スピーカとが互いに傾いた姿勢で接触している状態を示す断面図 (A)〜(D)は耳栓のその他の形態例を示す側面図 耳栓の別の形態例を示す断面図
以下、本発明の実施形態について説明する。
[構成]
図1は耳栓の形態例を示す断面図である。
図1に示す耳栓21は、柔軟に変形して外耳道に挿入される遮音性の耳栓体22と当該耳栓体22の反挿入側端部22aに被せて設けられた定形のキャップ体23とを有する。キャップ体23は、その先端部に受振面23aを有する。受振面23aは、曲率が等方的に一定の凸曲面(この例では、半球面)である。受振面23aの曲率半径R1は、2mm以上10mm以下の範囲から選ばれる。
耳栓体22は、形状復元性と柔軟性とを併せ持っている。耳栓体22の反挿入側端部22aの非圧縮時の半径は4mm乃至8mmである。耳栓体22の形状は、円柱形である。キャップ体23の形状は半球状である。キャップ体23の平面部の中央には円形の凹部が形成されており、この凹部に耳栓体22の反挿入側端部22aが挿入され接着により固定されている。キャップ体23は耳栓体22よりも硬質の部材である。キャップ体23は、金属、プラスチック、硬質ゴム、又は木材からなる。
図2、図3は音響装置の形態例を示している。図2は使用状態を示す側面図である。図3は音響装置を構成するイヤホンの正面図である。
音響装置1は、使用者の頭部に着脱自在に装着されるイヤホン(装着体)11を有している。
イヤホン11は、第1骨伝導スピーカ(音響振動発生装置)24Rと第2骨伝導スピー
カ(音響振動発生装置)24Lと、を有する。第1骨伝導スピーカ24Rは、使用者の一
方(右耳)の外耳道に装着されている第1耳栓21Rのキャップ体23に接触する。第2骨伝導スピーカ24Lは、当該使用者の他方(左耳)の外耳道に装着されている第2耳栓21Lのキャップ体23に接触する。
イヤホン11は、装着時に使用者の後頭部を跨ぐ円弧状又は略馬蹄形状のヘッドバンド部11Aと、当該ヘッドバンド部11Aの一端から使用者の一方の耳介の根本を跨ぐようにしてアーチ状に延びる第1耳掛部11B(R)と、当該ヘッドバンド部11Aの他端から使用者の他方の耳介の根本を跨ぐようにしてアーチ状に延びる第2耳掛部11B(L)と、第1耳掛部11B(R)から使用者の一方の耳穴に延びる第1アーム部11C(R)と、第2耳掛部11B(L)から使用者の他方の耳穴に延びる第2アーム部11C(L)と、を有している。両アーム部11C(R)、11C(L)の先端部は互いに内向きにL字形に屈曲している。
そして、右側のアーム部11C(R)の当該屈曲した部分の先端部に第1骨伝導スピー
カ24Rが、左側のアーム部11C(L)の当該屈曲した部分の先端部に第2骨伝導スピーカ24Lが、それぞれ設けられている。第1アーム部11C(R)は、第1耳掛部11B(R)に回動可能に連結されている。第2アーム部11C(L)は、第2耳掛部11B
(L)に回動可能に連結されている。
第1骨伝導スピーカ24R及び第2骨伝導スピーカ24Lは、図示しない外部機器から
送信されてきた音声信号(電気信号)を音響振動に変換する電気音響変換器(音響振動発生源)26を備えている(図4参照)。電気音響変換器26の例として、圧電型スピーカ、静電型変換器、電磁型変換器、ダイナミック型変換器、等を挙げることができる。
耳栓21R、21Lは、キャップ体23を指で摘んで耳栓体22を挿入側端面22a側から外耳道内に挿入することにより、外耳道に装着される。耳栓体22の外周面は外耳道の内面に全周に亘って密着する。耳栓21R、21Lを装着することにより、装着者の外耳道内を外部からの騒音を遮断した静かな環境(例えば、外部の騒音レベルよりも約20dB乃至30数dB低い騒音レベルの環境)に保つことができる。
図4(A)、(B)は耳栓21R及び21Lと骨伝導スピーカ24R及び24Lとの接触構造を示している。
骨伝導スピーカ24R及び24Lは、耳栓21R及び21Lの受振面23aと接触する振動出力面24aを有している。振動出力面24aは、曲率が等方的に一定の凹曲面(この例では、凹球面)であり、その曲率半径R2は、受振面23aの曲率半径R1よりも大(R2>R1)である。
[作用]
この音響装置1は、第1耳栓21Rを使用者の一方(右)の外耳道に、第2耳栓21Lをその使用者のもう一方(左)の外耳道に、それぞれ装着した状態で、第1骨伝導スピーカ24Rの振動出力面24aを第1耳栓21Rのキャップ体23の受振面23aに、第2骨伝導スピーカ24Lの振動出力面24aを第2耳栓21Lのキャップ体23の受振面23aに、それぞれ当接させて使用する。受振面23aと振動出力面24aとが互いに非接触状態のときには、振動出力面24aが振動するのみであり、耳栓21R、21Lには全く振動が発生しない。
骨伝導スピーカ24R及び24Lは、入力された音声信号(電気信号)を音響振動に変換する。すなわち、骨伝導スピーカ24R及び24Lは、入力された音声信号(電気信号)に応じて左右の振動出力面24aを各々振動させる。右耳側の骨伝導スピーカ24Rの振動出力面24aが振動することにより、右側の外耳道に装着された耳栓21Rのキャップ体23に振動が伝達され、左耳側の骨伝導スピーカ24Lの振動出力面24aが振動することにより、左側の外耳道に装着された耳栓21Lのキャップ体23に振動が伝達される。各キャップ体23の振動は、各耳栓21R、21Lの耳栓体22に伝達される。耳栓体22が振動することにより、耳栓体22の挿入側端面22aから外耳道内に音(空気を媒体とする音)が放出され、音声となって鼓膜に伝達される。また、耳栓体22の振動は、外耳道の皮膚等を媒体として鼓膜などの聴覚器官に伝達される。空気を媒体とする音と皮膚等を媒体とする音の割合(音量比)は、耳栓体22及びキャップ体23の材質、寸法などを適宜選定することにより、調整可能である。
硬質の部材からなる骨伝導スピーカ24R、24Lの振動出力面24aと耳栓体22よりも硬質の部材であるキャップ体23とを互いに当接させることによって振動出力面24aの振動を耳栓21に伝達するので、両者間の振動伝達効率は、軟質材のみからなる従来の耳栓と骨伝導スピーカ間における振動の伝達効率と比較して格段と高くなる。振動出力面24aはキャップ体23の受振面23aに強く圧接している必要はなく、接触していればよい。両者間の接触圧は、イヤホン11のアーム部11C(R)、11C(L)の剛性(弾性)を適宜選定することにより、調整可能である。
[効果]
この音響装置1は、左右の外耳道に耳栓21R、21Lを装着した状態で、耳栓体22の反挿入側端部22aに設けられたキャップ体23の受振面(曲率が等方的に一定の凸曲面)23aにイヤホン11の左右の骨伝導スピーカ24R、24Lの振動出力面(曲率が等方的に一定の凹曲面)24aの一部を当接させた状態で使用するように構成されているので、耳栓体22に対して骨伝導スピーカ24R、24Lが傾いた姿勢(図4(B)参照)になっても、従来のような接触不良の状態にはならず、骨伝導スピーカ24R、24Lの振動が常に高効率に耳栓21R、21Lに伝達される。したがって、常に良好な聴取性能を発揮し得る。
また、この音響装置1によれば、耳栓21R、21Lにより使用者の外耳道内を外部からの騒音を遮断した静かな環境に保った状態で、耳栓21R、21Lのキャップ体23に振動を与えて音声を聴取することができる。したがって、高騒音下においても極めて高い聴取性能を発揮し得る。
[その他]
なお、上記の例では、アーム部11C(R)、11C(L)が耳掛部11B(R)、11B(L)に回動可能に連結されているが、アーム部11C(R)、11C(L)の外殻を、自由に変形させることができ且つ変更後の姿勢に自律保持可能な部材で構成することにより、アーム部11C(R)、11C(L)の姿勢又は形状を可変にしてもよい。
また、上記の例では、円柱形の耳栓体22を備えた耳栓21R、21Lについて説明したが、耳栓体22の形状は弾丸形(挿入側端部が細くなった略円柱形)でもよい。
また、イヤホン11の形態は、図2、図3の形態に限定されない。上記の例のイヤホン11は、右耳用と左耳用の二つの骨伝導スピーカ24R、24Lを備えているが、何れか一方の骨伝導スピーカ24R又は24Lのみ備えた片耳タイプの音響装置とすることも可能である。ただし、片耳タイプの音響装置を使用する場合でも、両方の耳に耳栓を装着することが望ましい。両耳を騒音から保護するためである。
図5(a)〜(d)は耳栓21のその他の形態例を示している。(a)の耳栓21は半球状のキャップ体23を備えている。(b)の耳栓21は略球状のキャップ体23を備えている。(c)の耳栓21は部分球体状のキャップ体23を備えている。(d)の耳栓21は偏平球体状(回転楕円体状)のキャップ体23を備えている。(a)〜(c)何れの耳栓21のキャップ体23も、曲率が等方的に一定の凸曲面からなる受振面23aを有している。キャップ体23の内部構造は、充実構造でも中空構造でもよい。
図5(a)〜(c)は、キャップ体23の先端面全体の曲率が等方的に一定の形態例を示している。
図5(d)に示すように、キャップ体23の先端面全体の曲率が等方的に一定である必要はない。また、受振面23aの先端部の大部分の曲率が一定であれば、その周辺部から曲率を変化させてもよい。図5(d)の例では、受振面23aの先端部よりもその周囲の曲率が大きくなっている。
図5(b)に示す球形状のキャップ体23の表面に多数のディンプルを形成することにより、ゴルフボールの形状を模したキャップ体23を有する耳栓21が得られる。
耳栓体22として、遮音値(NRR)が20dB以上(好ましくは30dB以上)の遮音性の高い市販の耳栓を使用することが望ましい。長年の使用実績により遮音性・安全性が確認されている市販の耳栓の一端にキャップ体23を被せて接着することにより、当該耳栓の持つ高い遮音性・安全性をそのまま生かしつつ、本発明の耳栓21を実現できる。
したがって、本発明の耳栓21を両耳に装着し、その外側にイヤホン11を装着することにより、労働安全衛生法に基づく騒音障害防止のためのガイドラインに沿った騒音障害防止対策を実施しつつ、高騒音の作業環境での音声によるコミュニケーションが可能となる。
市販の遮音性の耳栓の反挿入側端部22aの半径は、最も小サイズのもので4mm程度であり、最も大サイズのもので8mm程度である。耳栓の反挿入側端部22aの周囲に被さる部分の厚さの最小値を1mmとした場合、反挿入側端部22aの半径が4mmの耳栓に曲率半径R1が6mmの半球状のキャップ体23を被せることにより、図5(a)の形状の最も小サイズの耳栓21が得られる。同様に、反挿入側端部22aの半径が8mmの耳栓に曲率半径R1が10mmの半球状のキャップ体23を接着することにより、図5(a)の形状の最も大サイズの耳栓21が得られる。曲率半径R1が4mmの半球状のキャップ体23の場合でも、耳栓の反挿入側端部22aを若干圧縮してキャップ体23を被せることにより、耳栓21を得ることができる。キャップ体23の受振面23aの曲率半径R1の値は理論上無制限であるが、実用上10mmが上限である。これ以上曲率半径R1を大きくして十分な面積の受振面23aを得るとなると、耳栓体22に対してキャップ体23が大きくなりすぎるため、使い勝手、装着感、着用時の安定性等が悪くなるといった問題が生じる。
受振面23aの曲率半径R1を3mm未満とする場合、図6に示すように、キャップ体23の本体部(耳栓体の反挿入側端部22aに被さる部分)23bの中央に突起23cを設け、その先端に受振面23aを形成することが望ましい。突起23cの先端部を球状に形成してもよい。図6の構成の場合も、市販の耳栓の一端にキャップ体23を被せて接着することにより、当該耳栓の持つ高い遮音性・安全性をそのまま生かしつつ、本発明の耳栓21を実現できる。
ただし、受振面23aの曲率半径R1を2mmよりも小さくすると、必ずそうなるとまではいえないが、振動出力面24a振動出力面24aとの間で滑りが発生しやすくなることが経験上判っている。この不具合を回避するべく振動出力面24aの曲率半径R2を受振面23aに合わせて小さくすると、イヤホン11を装着する際に、受振面23aと振動出力面24aとの位置合わせがし難くなる。また、突起23cが必須となり強度低下を招く可能性が大きくなる。
上記の例では、振動出力面24aの曲率が等方的に一定であるとしたが、振動出力面24aの中央部(最奥部)の曲率を等方的に一定とし、その周辺部から曲率を変化させてもよい。
また、振動出力面24aの中央部に開口部を設け、スピーカ24R、24L内の電気音響変換器26の振動出力部を当該開口部から振動出力面24aと略同一面となるように外部に臨ませてもよい。この構成によれば、電気音響変換器26からの振動を直接耳栓21のキャップ体23に伝えることもできる。
上記の例では、振動出力面24aの曲率半径R2が受振面23aの曲率半径R1よりも大、すなわちR2>R1である場合を例示したが、R2=R1とすることも可能である。
本発明の音響装置は、補聴器に利用できる。すなわち、本発明の音響装置の装着体に、マイクロホン、当該マイクロホンの出力信号に応じて骨伝導スピーカを駆動する駆動回路(増幅回路、フィルタ回路などを含む)、電池、ボリュームコントローラ(出力音量調節器)、などを付加することにより、小型・軽量で、装着感が極めて良好であり、高騒音下においても極めて高い聴取性能を発揮する補聴器を実現できる。
1 音響装置
11 イヤホン
21 耳栓
21R 第1耳栓
21L 第2耳栓
22 耳栓体
22a 反挿入側端部
23 定形部
23a 受振面(凸曲面)
24R 第1骨伝導スピーカ(音響振動発生装置)
24L 第2骨伝導スピーカ(音響振動発生装置)
24a 振動出力面(凹曲面)
26 電気音響変換器(音響振動発振源)
R1 受振面の曲率半径
R2 振動出力面の曲率半径

Claims (6)

  1. 耳栓と当該耳栓に音響振動を与える音響振動発生装置とを有する音響装置であって、
    前記耳栓は、外耳道に挿入される遮音性の柔軟な耳栓体と当該耳栓体の反挿入側端部に被せて設けられた定形のキャップ体とを有し、
    前記キャップ体は、前記音響振動発生装置の振動出力面と接触して振動を受ける受振面をその先端部に有し、
    前記振動出力面は凹曲面であり、
    前記受振面は凸曲面であり、
    前記凸曲面の曲率半径は、2mm以上10mm以下であり、
    前記振動出力面の曲率半径は前記受振面の先端部の曲率半径と等しいかそれよりも大であり、
    前記受振面は、その先端部よりもその周囲の曲率が大きくなっていることを特徴とする、音響装置。
  2. 耳栓と当該耳栓に音響振動を与える音響振動発生装置との接触構造であって、
    前記耳栓は、外耳道に挿入される遮音性の柔軟な耳栓体と当該耳栓体の反挿入側端部に被せて設けられた定形のキャップ体とを有し、
    前記キャップ体は、前記音響振動発生装置の振動出力面と接触して振動を受ける受振面をその先端部に有し、
    前記振動出力面は凹曲面であり、
    前記受振面は凸曲面であり、
    前記凸曲面の曲率半径は、2mm以上10mm以下であり、
    前記振動出力面の曲率半径は前記受振面の先端部の曲率半径と等しいかそれよりも大であり、
    前記受振面は、その先端部よりもその周囲の曲率が大きくなっていることを特徴とする、耳栓と音響振動発生装置との接触構造。
  3. 外耳道に挿入される遮音性の柔軟な耳栓体と当該耳栓体の反挿入側端部に設けられたキャップ体とを有し、音響振動発生装置の振動出力面との接触により可振されて音響振動を当該外耳道に伝える耳栓であって、
    前記キャップ体は、前記振動出力面と接触して振動を受ける受振面をその先端部に有し、
    前記振動出力面は凹曲面であり、
    前記受振面は凸曲面であり、
    前記凸曲面の曲率半径は、2mm以上10mm以下であり、
    前記受振面は、その先端部よりもその周囲の曲率が大きくなっている ことを特徴とする、耳栓。
  4. 前記キャップ体は、前記受振面とは反対側に円形の凹部又は円環状のスリーブ部を有し、
    前記耳栓体の反挿入側端部が前記凹部又は前記スリーブ部に挿入され固定されている、請求項3記載の耳栓。
  5. 請求項3又は4の耳栓に接触して音響振動を与える音響振動発生装置であって、
    前記振動出力面が凹曲面であり、
    前記振動出力面の曲率半径は前記受振面の曲率半径と等しいかそれよりも大である、音響振動発生装置。
  6. 前記振動出力面の中央に開口部を有し、
    前記振動出力面を振動させる音響振動発生源の振動出力部が当該開口部から外部に臨ませて設けられている、請求項5記載の音響振動発生装置。
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