JP5970440B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、商用電源から画像形成装置に投入される総電流の制御に関する。
画像形成装置には商用電源から電力が供給されるが、画像形成装置の性能を向上させるために、補助電源を備えたものがある。例えば、商用電源である一次電源から電流が供給される運転時用ヒーター及び予熱用ヒーターと、補助電源である二次電池と、二次電池から電流が供給される補助DCヒーターと、を有する定着装置を備えた画像形成装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−3641号公報
AC100Vの商用電源の場合、例えば、日本国内では電流の規制値が15Aと定められ、15Aを超える電流を使用することができない。このため、商用電源から画像形成装置に投入される総電流の制限値が設定される。規制値、規制値より少し低い値又は規制値より少し高い値が、制限値となる。
画像形成装置のパフォーマンスを最大限発揮するには、総電流を制限値まで使用できない期間をできるだけ短くすることが好ましい。
本発明は、商用電源から画像形成装置に投入されている総電流が制限値を超えることを抑制し、かつ画像形成装置のパフォーマンスの低下を抑制できる画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明に係る画像形成装置は、画像データを基にして画像を形成し、前記画像を用紙に定着させて出力する画像形成装置であって、前記画像を前記用紙に定着させる定着部と、前記画像形成装置において、ジョブの実行に用いられる負荷と、定着用電流と負荷用電流とを加えた電流を、商用電源から前記画像形成装置に投入される総電流とし、予め定められた制限値以下に、前記総電流を制御する総電流制御部と、前記負荷に補助電流を供給する補助電源と、を備え、前記総電流制御部は、(a)前記負荷用電流が増加することによって前記総電流が前記制限値を超える場合、前記総電流を前記制限値以下に制御し、かつ、前記補助電源から前記負荷に前記補助電流を供給させることにより、前記負荷用電流に前記補助電流を加えた電流を前記負荷に供給する制御をする。
本発明では、負荷用電流が増加することによって総電流が制限値を超えると、以下の二つの制御をする。一つは、総電流を制限値以下に制御する。これにより、商用電源から画像形成装置に投入されている総電流が、制限値を超えることを抑制できる。他の一つは、補助電源から負荷に補助電流を供給させて、負荷用電流に補助電流を加えた電流を負荷に供給する制御をする。これにより、必要な大きさの電流を負荷に供給することが可能となるので、画像形成装置のパフォーマンスの低下を抑制できる。
負荷とは、定着部以外の負荷であり、用紙搬送系、パンチ処理部、ステープル処理部等に用いられるモーター、ソレノイド等を意味する。
上記構成において、前記商用電源からの電流を、前記定着用電流として前記定着部に供給し、前記総電流が前記制限値を超えることにより、前記定着用電流を予め定められた減少量だけ減少させるフィードフォワード制御をした場合、前記定着用電流を目標値まで増加させるフィードバック制御をする定着用電流生成部と、前記商用電源からの電流を、前記負荷用電流として前記負荷に供給する負荷用電流生成部と、を備え、前記総電流制御部は、(b)前記(a)において、前記負荷用電流に前記補助電流を加えた電流が、前記負荷に供給すべき電流として足りる場合、前記フィードフォワード制御を前記定着用電流生成部に実行させず、(c)前記(a)において、前記負荷用電流に前記補助電流を加えた電流が、前記負荷に供給すべき電流として足りない場合、前記フィードフォワード制御を前記定着用電流生成部に実行させ、かつ、前記負荷用電流を増加する制御を前記負荷用電流生成部に実行させる。
この構成によれば、負荷用電流に補助電流を加えた電流が、負荷に供給すべき電流として足りない場合、定着用電流を減少させるフィードフォワード制御をし、かつ負荷用電流を増加させる制御をする。これにより、総電流を制限値以下に制御しつつ、負荷のパフォーマンスの低下を抑制している。
総電流が制限値を超えることで定着用電流を減少させる制御は、フィードフォワード制御によって実行される。フィードバック制御でなく、フィードフォワード制御としたのは、定着用電流を、直ちに、予め定められた減少量だけ減少させることができるので、負荷用電流が増加しても、総電流が制限値を超えないようにできるからである。
定着用電流を減少させるフィードフォワード制御がされた後、定着用電流を目標値まで増加する制御がされる。この制御では、総電流が制限値を超えないようにするために、PID(proportional-integral-derivative)制御のようなフィードバック制御が用いられる。フィードバック制御では、定着用電流を目標値まで増加させるのに比較的時間を要する。従って、定着用電流を減少させるフィードフォワード制御をすれば、その後、定着用電流を目標値まで増加させるフィードバック制御がされるので、総電流を制限値まで使用できない期間が発生する。
上記構成によれば、負荷用電流に補助電流を加えた電流が、負荷に供給すべき電流として足りる場合、定着用電流を減少させるフィードフォワード制御をしない。このため、定着用電流を目標値まで増加させるフィードバック制御がされないので、総電流を制限値まで使用できない期間の発生を防止できる。
一方、負荷用電流に補助電流を加えた電流が、負荷に供給すべき電流として足りない場合、定着用電流を減少させるフィードフォワード制御をし、かつ負荷用電流を増加させる制御をする。これにより、総電流を制限値以下に制御しつつ、負荷のパフォーマンスの低下を抑制している。負荷には負荷用電流に加えて補助電流が供給されていたので、定着用電流の減少量(下げ幅)を小さくできる。従って、フィードバック制御によって定着用電流を目標値まで増加させるのに要する期間を短くできるので、総電流を制限値まで使用できない期間を短くすることができる。
上記構成において、前記補助電流を前記負荷に供給する制御又は前記定着用電流を前記フィードフォワード制御しなければ、前記総電流が前記制限値を超えることになる前記負荷用電流の期間であるピーク期間中に、前記フィードバック制御によって前記定着用電流が前記目標値になるように、前記定着用電流生成部では前記定着用電流の前記減少量が設定され、かつ前記補助電源では前記負荷に供給可能な前記補助電流の値が設定されている。
この構成によれば、負荷用電流のピーク期間中(例えば、パンチ処理やステープル処理の期間中)に、フィードバック制御(すなわち、定着用電流をフィードフォワード制御後に定着用電流を目標値にするフィードバック制御)によって定着用電流が目標値になるように、定着用電流の減少量(下げ幅)及び補助電源が負荷に供給可能な補助電流の値がそれぞれ設定されている。これにより、ピーク期間後に総電流を制限値まで使用できない期間が発生することを防止できる。
補助電流の値を大きくすれば、定着用電流の減少量を小さくできる。定着用電流の減少量を小さくすれば、フィードバック制御の期間を短くできる。従って、補助電流の値及び定着用電流の減少量をそれぞれ適切に設定することにより、ピーク期間中にフィードバック制御によって定着用電流を目標値にすることができる。
上記構成において、前記補助電源は、キャパシターによって構成されており、前記画像形成装置は、前記補助電源と前記負荷用電流生成部とを接続する配線に設けられた第1のスイッチと、前記補助電源と前記負荷とを接続する配線に設けられた第2のスイッチと、を備え、前記総電流制御部は、(d)前記(a)において、前記第1のスイッチを操作して前記補助電源と前記負荷用電流生成部とを切り離し、かつ前記第2のスイッチを操作して前記補助電源と前記負荷とを接続することにより、前記負荷用電流生成部からの電流を用いた前記補助電源の充電を停止し、かつ前記補助電源から前記負荷に前記補助電流を供給し、(e)前記(c)において、前記第1のスイッチを操作して前記補助電源と前記負荷用電流生成部とを接続し、かつ前記第2のスイッチを操作して前記補助電源と前記負荷とを切り離すことにより、前記負荷用電流生成部からの電流を用いて前記補助電源を充電し、かつ前記補助電源から前記負荷に前記補助電流を供給することを停止する。
この構成によれば、負荷用電流が増加することにより総電流が制限値を超える場合((a)の場合)、補助電流を負荷に供給する。そして、負荷用電流に補助電流を加えた電流が、負荷に供給すべき電流として足りないので、定着用電流を減少させるフィードフォワード制御をした場合((c)の場合)、負荷用電流生成部からの電流を用いて補助電源を充電している。従って、上記ピーク期間が周期的に発生する場合、放電と充電とのサイクルを繰り返すことができる。
上記構成において、前記補助電流を測定する補助電流測定部を備え、前記総電流制御部は、前記(d)の制御後、前記補助電流測定部によって測定された前記補助電流が予め定められたしきい値まで増加したとき、前記(e)の制御をする。
(d)の制御から(e)の制御に切り換えるタイミング(負荷用電流に補助電流を加えた電流が負荷に供給すべき電流として足りるか否かの判断のタイミング)として、キャパシターが放電し尽くしたタイミングがある。しかし、キャパシターが放電し尽くしたタイミングの判断は、容易でないので、補助電流が予め定められたしきい値まで増加したときを、(d)の制御から(e)の制御に切り換えるタイミングにしている。
上記構成において、前記負荷用電流を測定する負荷用電流測定部を備え、前記総電流制御部は、前記総電流制御部が前記定着用電流生成部に命令した前記定着用電流の値と、前記負荷用電流測定部によって測定された前記負荷用電流の値とを加えた値を前記総電流とする。
本発明では、(a)において、負荷用電流が増加することによって総電流が制限値を超えるか否かの判定をするので、負荷用電流の増加を特定すること、及び、総電流の値を特定することが必要となる。この構成によれば、負荷用電流の増加を特定すること、及び、総電流の値を特定することができる。
本発明によれば、商用電源から画像形成装置に投入されている総電流が制限値を超えることを抑制し、かつ画像形成装置のパフォーマンスの低下を抑制できる。
本実施形態に係る画像形成装置の内部構造の概略を示す図である。 図1に示す画像形成装置の構成を示すブロック図である。 本実施形態に係る画像形成装置に備えられる電流制御システムの回路図である。 本実施形態に係る画像形成装置で実行される電流制御を示すタイムチャートである(その1)。 本実施形態に係る画像形成装置で実行される電流制御を示すタイムチャートである(その2)。 本実施形態に係る画像形成装置で実行される電流制御を示すフローチャートである。 比較例に係る電流制御を示すタイムチャートである。
以下、図面に基づいて本発明の実施形態を詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る画像形成装置1の内部構造の概略を示す図である。画像形成装置1は例えば、コピー、プリンター、スキャナー及びファクシミリーの機能を有するデジタル複合機に適用することができる。画像形成装置1は装置本体100、装置本体100の上に配置された原稿読取部200、原稿読取部200の上に配置された原稿給送部300及び装置本体100の上部前面に配置された操作部400を備える。
原稿給送部300は自動原稿送り装置として機能し、原稿載置部301に置かれた複数枚の原稿を連続的に原稿読取部200で読み取ることができるように送ることができる。
原稿読取部200は露光ランプ等を搭載したキャリッジ201、ガラス等の透明部材により構成された原稿台203、不図示のCCD(Charge Coupled Device)センサー及び原稿読取スリット205を備える。原稿台203に載置された原稿を読み取る場合、キャリッジ201を原稿台203の長手方向に移動させながらCCDセンサーにより原稿を読み取る。これに対して、原稿給送部300から給送された原稿を読み取る場合、キャリッジ201を原稿読取スリット205と対向する位置に移動させて、原稿給送部300から送られてきた原稿を、原稿読取スリット205を通してCCDセンサーにより読み取る。CCDセンサーは読み取った原稿を画像データとして出力する。
装置本体100は用紙貯留部101、画像形成部103及び定着部105を備える。用紙貯留部101は装置本体100の最下部に配置されており、用紙の束を貯留することができる用紙トレイ107を備える。用紙トレイ107に貯留された用紙の束において、最上位の用紙がピックアップローラー109の駆動により、用紙搬送路111へ向けて送出される。用紙は用紙搬送路111を通って、画像形成部103へ搬送される。
画像形成部103は搬送されてきた用紙にトナー画像を形成する。画像形成部103は感光体ドラム113、露光部115、現像部117及び転写部119を備える。露光部115は画像データ(原稿読取部200から出力された画像データ、パソコンから送信された画像データ、ファクシミリー受信の画像データ等)に対応して変調された光を生成し、一様に帯電された感光体ドラム113の周面に照射する。これにより、感光体ドラム113の周面には画像データに対応する静電潜像が形成される。この状態で感光体ドラム113の周面に現像部117からトナーを供給することにより、周面には画像データに対応するトナー画像が形成される。このトナー画像は転写部119によって先ほど説明した用紙貯留部101から搬送されてきた用紙に転写される。
トナー画像が転写された用紙は、定着部105に送られる。定着部105において、トナー画像と用紙に熱と圧力が加えられて、トナー画像は用紙に定着される。用紙はスタックトレイ121又は排紙トレイ123に排紙される。
操作部400は操作キー部401と表示部403を備える。表示部403はタッチパネル機能を有しており、ソフトキーを含む画面が表示される。ユーザーは画面を見ながらソフトキーを操作することによって、コピー等の機能の実行に必要な設定等をする。
操作キー部401にはハードキーからなる操作キーが設けられている。具体的にはスタートキー405、テンキー407、ストップキー409、リセットキー411、コピー、プリンター、スキャナー及びファクシミリーを切り換えるための機能切換キー413等が設けられている。
スタートキー405はコピー、ファクシミリー送信等の動作を開始させるキーである。テンキー407はコピー部数、ファクシミリー番号等の数字を入力するキーである。ストップキー409はコピー動作等を途中で中止させるキーである。リセットキー411は設定された内容を初期設定状態に戻すキーである。
機能切換キー413はコピーキー及び送信キー等を備えており、コピー機能、送信機能等を相互に切り替えるキーである。コピーキーを操作すれば、コピーの初期画面が表示部403に表示される。送信キーを操作すれば、ファクシミリー送信及びメール送信の初期画面が表示部403に表示される。
図2は、図1に示す画像形成装置1の構成を示すブロック図である。画像形成装置1は装置本体100、原稿読取部200、原稿給送部300、操作部400、制御部500及び通信部600がバスによって相互に接続された構成を有する。装置本体100、原稿読取部200、原稿給送部300及び操作部400に関しては既に説明したので、説明を省略する。
制御部500はCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)及び画像メモリー等を備える。CPUは画像形成装置1を動作させるために必要な制御を、装置本体100等の画像形成装置1の上記構成要素に対して実行する。ROMは画像形成装置1の動作の制御に必要なソフトウェアを記憶している。RAMはソフトウェアの実行時に発生するデータの一時的な記憶及びアプリケーションソフトの記憶等に利用される。画像メモリーは画像データ(原稿読取部200から出力された画像データ、パソコンから送信された画像データ、ファクシミリー受信の画像データ等)を一時的に記憶する。
通信部600はファクシミリー通信部601及びネットワークI/F部603を備える。ファクシミリー通信部601は相手先ファクシミリーとの電話回線の接続を制御するNCU(Network Control Unit)及びファクシミリー通信用の信号を変復調する変復調回路を備える。ファクシミリー通信部601は電話回線605に接続される。
ネットワークI/F部603はLAN(Local Area Network)607に接続される。ネットワークI/F部603はLAN607に接続されたパソコン等の端末装置との間で通信を実行するための通信インターフェイス回路である。
図3は、本実施形態に係る画像形成装置1に備えられる電流制御システムの回路図である。このシステムは、電源部11、負荷用電流測定部13、総電流制御部25、補助電源27及びIH(Induction Heating)制御部29を備える。
画像形成装置1は画像データを基にして画像を形成し、定着部105においてその画像を用紙に定着させて出力する。
電源部11は負荷用電流生成部の一例であり、商用電源ACからの電流を、負荷用電流として、画像形成装置1において、ジョブの実行に用いられる負荷19に供給する。ここでいう負荷とは、定着部105以外の負荷であり、用紙搬送系、パンチ処理部、ステープル処理部等に用いられるモーター、ソレノイド等を意味する。
電源部11の構成を詳細に説明する。電源部11は商用電源ACから供給される交流電圧を用いて、画像形成装置1の動作に用いられる電源電圧を生成する。画像形成装置1はそれぞれ異なる電圧の直流を生成する複数の電源部(複数の負荷用電流生成部)を備えており、図3にはその中の一つが示されている。電源部11は画像形成装置1のステープル処理部の負荷19を駆動する電源電圧(言い換えれば、負荷用電流)を生成する。他の電源部は、例えば、用紙搬送系に用いられる負荷や、パンチ処理に用いられる負荷を駆動する電源電圧を生成する。
画像形成装置1は電源ライン17を備える。電源ライン17は画像形成装置1の複数の電源部(電源部11を含む)を商用電源ACと接続する。
電源部11はダイオードブリッジD1、ダイオードD2、コンデンサーC1,C2、トランスT、トランジスタQ(スイッチング素子)、抵抗R1,R2及びスイッチング制御部21を備える。
電源ライン17を通して商用電源ACから供給された交流電圧が、ダイオードブリッジD1で整流された後、コンデンサーC1で平滑される。そして、コンデンサーC1の両端電圧がトランスTの一次巻線とトランジスタQとの直列回路に印加される。
トランジスタQのゲートはスイッチング制御部21に接続されている。スイッチング制御部21からの制御信号に応じてトランジスタQがオンオフすると、トランスTの一次巻線に高周波電流が流れて、電磁結合によりトランスTの二次巻線に高周波電圧が誘起される。トランスTの二次巻線に誘起された高周波電圧は、ダイオードD2で整流された後、コンデンサーC2で平滑されて、電源電圧Vdが生成される。電源電圧Vdは負荷19に供給される。
電源電圧Vdは抵抗R1,R2の直列回路で分圧される。そして、その分圧電圧がスイッチング制御部21へ出力することにより、電源電圧Vdをスイッチング制御部21にフィードバックしている。スイッチング制御部21はフィードバックされた電圧が予め設定された目標値に近づくように、トランジスタQをオンオフさせるデューティ比を変化させることにより、電源電圧Vdが予め設定された一定の電圧になるように制御している。
IH制御部29は、定着用電流生成部の一例であり、商用電源ACからの電流を、定着用電流として定着部105に供給する。定着部105は電磁誘導加熱により用紙に画像を定着させるIH定着装置である。本実施形態では、電源部11及び他の電源部が接続される商用電源ACと、IH制御部29が接続される商用電源ACとを異ならせているが、同じでもよい。なお、定着部105として、ハロゲンランプ式の定着装置を用いることも可能である。
負荷用電流測定部13は、商用電源ACから電源部11及び他の電源部に投入されている総電流を測定する。すなわち、負荷用電流測定部13は、商用電源ACから画像形成装置1に投入されている負荷用電流を測定する。負荷用電流測定部13はカレントトランスCT、抵抗R3,R4、ダイオードブリッジD3、コンデンサーC3及びアナログデジタル変換部23を備える。
カレントトランスCTは電源ライン17に接続されており、一次巻線と二次巻線を備える。電源ライン17の一部がカレントトランスCTの一次巻線にされている。電源ライン17には画像形成装置1に投入される負荷用電流が流れており、負荷用電流をカレントトランスCTによって微小電流に変換する。微小電流が流れるカレントトランスCTの二次巻線には抵抗R3、ダイオードブリッジD3、抵抗R4、コンデンサーC3がそれぞれ並列に接続されている。
抵抗R3により微小電流に応じた電圧信号を得ている。このように抵抗R3はカレントトランスCTにより検出された電流を電圧信号に変換して出力する電流電圧変換部として機能する。この電圧信号は整流ダイオードの一例であるダイオードブリッジD3により全波整流された後、平滑コンデンサーの一例であるコンデンサーC3で平滑化される。抵抗R4はコンデンサーC3に対する放電抵抗であり、抵抗R4を小さくすることにより、総電流の変化に対する電圧信号の追従性を高めることができる。
コンデンサーC3で平滑化された電圧信号はアナログデジタル変換部23でデジタル信号に変換される。従って、デジタルアナログ変換部23は抵抗R3(電流電圧変換部)から出力された電圧信号をデジタル信号に変換している。このデジタル信号は総電流制御部25に送られる。
総電流制御部25は、定着用電流と負荷用電流とを加えた電流を、二つの商用電源ACから画像形成装置1に投入される総電流とし、予め定められた制限値以下に、総電流を制御する。総電流制御部25は、総電流制御部25がIH制御部29に命令した定着用電流の値と、負荷用電流測定部13によって測定された負荷用電流の値とを加えた値を総電流とする。総電流制御部25は、画像形成装置1の制御部500に含まれるCPU、ROM及びRAMによって実現される。
補助電源27は、キャパシターにより構成され、負荷用電流が供給される負荷19に補助電流を供給する。キャパシターの換わりに、補助電源27として充電池を用いることもできる。
補助電源27は、電源部11が電力を供給する負荷19に接続されている。また、補助電源27の一方の電極と負荷19とを接続する配線には、ダイオードD4、第2のスイッチSW2、補助電流測定部31が直列に接続されている。
補助電流測定部31は、補助電源27から負荷19に供給される補助電流を測定する。補助電流測定部31は、負荷用電流測定部13と同様の構成を有する。第2のスイッチSW2は、総電流制御部25の制御によってオンオフが切り換えられる。第2のスイッチSW2がオン状態の場合、補助電源27であるキャパシターが放電し、補助電流が負荷19に供給される。第2のスイッチSW2がオフ状態の場合、補助電源27と負荷19とが切り離され、補助電流が負荷19に供給されない。
ダイオードD4は、第2のスイッチSW2がオン状態のときに、電源部11で生成された負荷用電流が、補助電源27に流れるのをブロックする機能を有する。
また、補助電源27の一方の電極は、トランスTの二次巻線、ダイオードD2及びコンデンサーC2を接続する配線のうち、ダイオードD2とコンデンサーC2とを接続する配線に、第1のスイッチSW1を介して接続されている。このように、第1のスイッチSW1は、補助電源27と電源部11(負荷用電流生成部)とを接続する配線に設けられている。第1のスイッチSW1は、総電流制御部25によってオンオフが切り換えられる。第1のスイッチSW1がオン状態の場合、電源部11からの負荷用電流が補助電源27に供給されて、補助電源27が充電される。第1のスイッチSW1がオフ状態の場合、電源部11と補助電源27とが切り離され、補助電源27の充電が停止される。
本実施形態に係る画像形成装置1で実行される電流制御を説明する。図4及び図5は、この電流制御を示すタイムチャートである。図6は、この電流制御を示すフローチャートである。図4は、負荷用電流に補助電流を加えた電流が、負荷19に供給すべき電流として足りないので、定着用電流を減少させるフィードフォワード制御がされる場合である。図5は、負荷用電流に補助電流を加えた電流が、負荷19に供給すべき電流として足りるので、定着用電流を減少させるフィードフォワード制御がされない場合である。
商用電源ACから画像形成装置1に投入される総電流の制限値を15.0A、定着用電流の目標値を10.0A、フィードフォワード制御による定着用電流の減少量を1.0Aとする。
図4及び図5を参照して、負荷用電流にはピーク期間tが周期的に発生している。ピーク期間tとは、補助電流を負荷19に供給する制御又は定着用電流をフィードフォワード制御しなければ、総電流が制限値を超えることになる負荷用電流の期間である。例えば、画像形成装置1が、所定枚数印刷する処理をした後、これらをステープル処理するジョブを実行すると、ステープル処理の期間がピーク期間tとなる。そのジョブを実行する毎にピーク期間tが発生する。
総電流制御部25は、総電流が制限値である15.0Aを超えたか判断する(ステップS1)。総電流制御部25は、IH制御部29に目標値である10.0Aの定着用電流を生成させている。また、図4及び図5に示す時刻T1まで、負荷用電流測定部13によって測定される負荷用電流が5.0Aである。従って、時刻T1までにおいて、総電流が15.0A(=10.0A+5.0A)なので、総電流制御部25は、総電流が15.0Aを超えたと判断せず(ステップS1でNo)、ステップS1に戻り、ステップS1の処理が繰り返される。
時刻T1から、負荷用電流測定部13によって測定される負荷用電流が5.0Aより増え始め、図4及び図5に示す時刻T2で、5.2Aに到達しているので、総電流制御部25は、総電流が制限値である15.0Aを超えたと判断する(ステップS1でYes)。5.2Aは、総電流が15.0Aを超えたかを判断する判断値の一例である。
総電流制御部25は、総電流が制限値を超えた状態を解消するために、図4及び図5に示すように、電源部11に負荷用電流を5.0Aまで下げる制御を実行させ、かつ負荷19に必要な電流を供給するために、補助電源27から補助電流を負荷19に供給させる制御をする(ステップS2)。これにより、負荷19には、負荷用電流(5.0A)に補助電流を加えた電流が供給され、かつ総電流は制限値である15.0Aにされる(図4及び図5に示す時刻T2以降)。
補助電源27から補助電流を負荷19に供給させる制御を、図3を用いて具体的に説明すると、総電流制御部25は、第1のスイッチSW1を操作する制御をして補助電源27と電源部11とを切り離し、かつ第2のスイッチSW2を操作する制御をして補助電源27と負荷19とを接続する。これにより、電源部11(負荷用電流生成部)からの電流を用いた補助電源27の充電を停止し、かつ補助電源27から負荷19に補助電流を供給する。
総電流制御部25は、負荷用電流に補助電流を加えた電流が、負荷19に供給すべき電流として足りないか判断する(ステップS3)。本実施形態では、補助電流が予め定められたしきい値に到達したとき、負荷用電流に補助電流を加えた電流が、負荷19に供給すべき電流として足りないと判断される。図4では、ピーク期間t中の時刻T3において、補助電流がしきい値に到達しているので、負荷用電流に補助電流を加えた電流が、負荷19に供給すべき電流として足りないことが示されている。これに対して、図5では、ピーク期間t中において、補助電流がしきい値に到達していないので、負荷用電流に補助電流を加えた電流が、負荷19に供給すべき電流として足りていることが示されている。
まず、図4の場合から説明する。総電流制御部25は、時刻T3において、補助電流測定部31によって測定された補助電流がしきい値に到達したので、負荷用電流に補助電流を加えた電流が、負荷19に供給すべき電流として足りないと判断する(ステップS3でYes)。
そして、総電流制御部25は、定着用電流を1.0Aだけ減少するフィードフォワード制御を、IH制御部29に実行させ、かつ負荷用電流を増加する制御を電源部11に実行させる(ステップS4)。また、総電流制御部25は、図3に示す第1のスイッチSW1を操作する制御をして補助電源27と電源部11とを接続し、かつ第2のスイッチSW2を操作する制御をして補助電源27と負荷19とを切り離す。これにより、電源部11からの電流を用いて補助電源27を充電し、かつ補助電源27から負荷19に補助電流を供給することを停止する。
フィードバック制御でなく、フィードフォワード制御としたのは、定着用電流を、直ちに、予め定められた減少量だけ減少させることができるので、負荷用電流が増加しても、総電流が制限値を超えないようにできるからである。
ここで、実行されるフィードフォワード制御について簡単に説明する。ピーク期間tが生じる処理とその処理に割り当てられた定着用電流の減少量とを対応付けたデータが、IH制御部29に含まれる記憶部に予め記憶されている。例えば、ステープル処理では定着用電流の減少量d1、パンチ処理では定着用電流の減少量d2が割り当てられる。フィードフォワード制御後に負荷用電流が増加しても総電流が制限値を超えないように、定着用電流の減少量が定められている。IH制御部29は、ピーク期間tが生じる処理に割り当てられた減少量(ここでは、1.0A)だけ、定着用電流を減少させる制御をする。
IH制御部29は、定着用電流を減少させるフィードフォワード制御をした後、定着用電流を目標値である10.0Aまで増加させる制御を開始する(ステップS5:時刻T3)。この制御では、総電流が制限値を超えないようにするために、PID(proportional-integral-derivative)制御のようなフィードバック制御が用いられる。このように、IH制御部29は、商用電源ACからの電流を、定着用電流として定着部105に供給し、総電流が制限値を超えることにより、定着用電流を予め定められた減少量だけ減少させるフィードフォワード制御をした場合、定着用電流を目標値まで増加させるフィードバック制御をする。
フィードバック制御では、定着用電流を目標値まで増加させるのに比較的時間を要する。従って、定着用電流を減少させるフィードフォワード制御をすれば、その後、定着用電流を目標値まで増加させるフィードバック制御がされるので、総電流を制限値まで使用できない期間が発生する(時刻T3から時刻T5までの期間)。
時刻T3以降、負荷用電流が増加し続け、かつ、フィードバック制御によって定着用電流が増加しているので、総電流も増加し続ける。しかしながら、時刻T3において、定着用電流がフィードフォワード制御されて、総電流が減少されたので(この例では総電流の減少量が1.0A)、総電流が15.0A以下にされている。
負荷用電流は、時刻T4で最大値となり、その後、減少して、時刻T5で、5.0Aまで減少し、ピーク期間tが終了する。そして、ステップS1へ戻る。
一方、図5に示すように、総電流制御部25は、補助電流測定部31によって測定された補助電流がしきい値に到達したと判断しなければ、負荷用電流に補助電流を加えた電流が、負荷19に供給すべき電流として足りていると判断する(ステップS3でNo)。
ステップS3でNoの場合、総電流制御部25は、ピーク期間tが終了したか判断する(ステップS6)。総電流が制限値を超えたと判断されることにより(ステップS1でYes)、総電流制御部25は、ピーク期間tの計測を開始し、処理に応じて予め割り当てられたピーク期間tが経過したか判断する。例えば、ステープル処理ではピーク期間t1、パンチ処理ではピーク期間t2が設定され、総電流制御部25の記憶部に、それらのデータが予め記憶されている。総電流制御部25は、ピーク期間tを経過したと判断すれば、ピーク期間tが終了したと判断する。
総電流制御部25が、ピーク期間tが終了したと判断しなければ(ステップS6でNo)、ステップS3の処理に戻る。総電流制御部25が、ピーク期間tが終了したと判断すれば(ステップS6でYes)、ステップS1の処理へ戻る。
次に、比較例の電流制御を説明する。図7は、比較例の電流制御を示すタイムチャートである。比較例では、負荷19への補助電流の供給がなく、このためフィードフォワード制御での定着用電流の減少量(2.0A)が、本実施形態に比べて大きくされている。総電流の制限値(15.0A)、定着用電流の目標値(10.0A)、ピーク期間tの長さは、本実施形態と同じである。
比較例は本実施形態と同様に、時刻T1から、負荷用電流が5.0Aより増え始め、時刻T2で、5.2Aに到達している。従って、比較例は本実施形態と同様に、時刻T2において、総電流が制限値である15.0Aを超えたと判断される。
比較例では本実施形態と異なり、負荷19に補助電流を供給する制御しないので、総電流が制限値を超えたと判断されると、減少量2.0Aのフィードフォワード制御が定着用電流に対して実行される(時刻T2)。フィードフォワード制御後に負荷用電流が増加しても総電流が制限値を超えないように、定着用電流の減少量が定められている。比較例では補助電流を負荷19に供給しないので、本実施形態と比べて減少量が大きくされている(2.0A)。
フィードフォワード制御により、総電流は15.2Aから2.0A減少するので、時刻T2以降、負荷用電流が増加しても、総電流を制限値以下にすることができる。
本実施形態と比較例とを考察すると、以下のことが言える。図4及び図7に示すように、定着用電流をフィードフォワード制御後に定着用電流を目標値にするフィードバック制御(以下、フィードバック制御)を実行した場合、総電流が制限値を超えないようにするために、定着用電流を目標値まで増加させるのに比較的時間を要する。フィードバック制御の期間は、総電流を制限値まで使用できない期間となる。本実施形態では、時刻T3から時刻T5までがフィードバック制御の期間(総電流を制限値まで使用できない期間)となる。比較例では、時刻T2から時刻T6までがフィードバック制御の期間(総電流を制限値まで使用できない期間)となる。
フィードフォワード制御での定着用電流の減少量は、比較例の減少量(2.0A)が本実施形態の減少量(1.0A)に比べて大きい。これは、比較例では負荷19に補助電流を供給しないので、本実施形態に比べて、定着用電流の減少量を大きくしなければ、負荷用電流の増加によって総電流が制限値を超えてしまうからである。本実施形態は比較例と比べて、フィードフォワード制御での定着用電流の減少量が小さいので、本実施形態は比較例と比べて、フィードバック制御の期間が短くなる。
本実施形態の主な効果を説明する。本実施形態において、総電流制御部25は、負荷用電流が増加することによって総電流が制限値を超えると、以下の二つの制御をする。一つは、総電流を制限値以下に制御する(ステップS2、図4及び図5の時刻T2)。これにより、商用電源ACから画像形成装置1に投入されている総電流が、制限値を超えることを抑制できる。他の一つは、補助電源27から負荷19に補助電流を供給させて、負荷用電流に補助電流を加えた電流を負荷19に供給する制御をする(ステップS2、図4及び図5の時刻T2以降)。これにより、必要な大きさの電流を負荷19に供給することが可能となるので、画像形成装置1パフォーマンスの低下を抑制できる。
また、総電流制御部25は、負荷用電流に補助電流を加えた電流が、負荷19に供給すべき電流として足りる場合(ステップS3でNo)、図5に示すように、定着用電流を減少させるフィードフォワード制御をIH制御部29に実行させない。このため、定着用電流を目標値まで増加させるフィードバック制御がされないので、総電流を制限値まで使用できない期間の発生を防止できる。
一方、総電流制御部25は、負荷用電流に補助電流を加えた電流が、負荷19に供給すべき電流として足りない場合(ステップS3でYes)、図4に示すように、定着用電流を減少させるフィードフォワード制御をIH制御部29に実行させ、かつ負荷用電流を増加させる制御を電源部11に実行させる(時刻T3以降)。これにより、総電流を制限値以下に制御しつつ、負荷19のパフォーマンスの低下を抑制している。負荷19には負荷用電流に加えて補助電流が供給されていたので、定着用電流の減少量(下げ幅)を小さくできる。従って、フィードバック制御によって定着用電流を目標値まで増加させるのに要する期間を短くできるので、総電流を制限値まで使用できない期間を短くすることができる。
本実施形態によれば、図4の時刻T2から時刻T5に示す負荷用電流のピーク期間t中(例えば、パンチ処理やステープル処理の期間中)に、定着用電流のフィードバック制御を終了させることができるように、IH制御部29では定着用電流の減少量(下げ幅)が設定され、かつ補助電源27では負荷19に供給可能な補助電流の値が設定されている。これにより、ピーク期間t以降に、総電流を制限値まで使用できない期間が発生することを防止できる。
これに対して、図7に示すように、比較例では、ピーク期間t中にフィードバック制御が終了(すなわち、フィードバック制御によって定着用電流が目標値になる)していないので、ピーク期間t以降に、総電流を制限値まで使用できない期間が発生している(時刻T5から時刻T6までの斜線領域)。
補助電流の値を大きくすれば、定着用電流の減少量を小さくできる。定着用電流の減少量を小さくすれば、フィードバック制御の期間を短くできる。従って、補助電流の値及び定着用電流の減少量をそれぞれ適切に設定することにより、ピーク期間t中にフィードバック制御を終了させることができる。
本実施形態によれば、ステップS2において、総電流制御部25は、第1のスイッチSW1を操作する制御をして補助電源27と電源部11とを切り離し、かつ第2のスイッチSW2を操作する制御をして補助電源27と負荷19とを接続する。これにより、補助電源27の充電を停止し、かつ補助電流を負荷19に供給する。そして、ステップS4において、総電流制御部25は、第1のスイッチSW1を操作する制御をして補助電源27と電源部11とを接続し、かつ第2のスイッチSW2を操作する制御をして補助電源27と負荷19とを切り離す。これにより、電源部11からの電流を用いて補助電源27を充電し、かつ負荷19に補助電流を供給するのを停止する。
このように、本実施形態によれば、負荷用電流が増加することにより総電流が制限値を超える場合、補助電流を負荷19に供給する(ステップS2)。そして、負荷用電流に補助電流を加えた電流が、負荷19に供給すべき電流として足りないので、定着用電流を減少させるフィードフォワード制御をした場合(ステップS4)、電源部11からの電流を用いて補助電源27を充電している。従って、ピーク期間tが周期的に発生する場合、放電と充電とのサイクルを繰り返すことができる。
また、本実施形態によれば、ステップ5において、図4に示すように、補助電流測定部31によって測定された補助電流が予め定められたしきい値まで増加したとき(時刻T3)、総電流制御部25は、負荷用電流に補助電流を加えた電流が負荷19に供給すべき電流として足りないと判断する(ステップS3)。負荷用電流に補助電流を加えた電流が負荷19に供給すべき電流として足りるか否かの判断のタイミングとして、補助電源27であるキャパシターが放電し尽くしたタイミングがある。しかし、キャパシターが放電し尽くしたタイミングの判断は、容易でないので、補助電流が予め定められたしきい値まで増加したときを、上記判断のタイミングにしている。
本実施形態によれば、負荷用電流が増加することによって総電流が制限値を超えるか否かの判定をするので(ステップS1)、負荷用電流の増加を特定すること、及び、総電流の値を特定することが必要となる。図3に示すように、本実施形態において、総電流制御部25は、総電流制御部25がIH制御部29に命令した定着用電流の値と、負荷用電流測定部13によって測定された負荷用電流の値とを加えた値を総電流とする。これにより、負荷用電流の増加を特定すること、及び、総電流の値を特定することができる。
1 画像形成装置
11 電源部(負荷用電流生成部の一例)
27 補助電源
29 IH制御部(定着用電流生成部の一例)
AC 商用電源
SW1 第1のスイッチ
SW2 第2のスイッチ

Claims (5)

  1. 画像データを基にして画像を形成し、前記画像を用紙に定着させて出力する画像形成装置であって、
    前記画像を前記用紙に定着させる定着部と、
    前記画像形成装置において、ジョブの実行に用いられる負荷と、
    定着用電流と負荷用電流とを加えた電流を、商用電源から前記画像形成装置に投入される総電流とし、予め定められた制限値以下に、前記総電流を制御する総電流制御部と、
    前記負荷に補助電流を供給する補助電源と、を備え、
    前記総電流制御部は、(a)前記負荷用電流が増加することによって前記総電流が前記制限値を超える場合、前記総電流を前記制限値以下に制御し、かつ、前記補助電源から前記負荷に前記補助電流を供給させることにより、前記負荷用電流に前記補助電流を加えた電流を前記負荷に供給する制御をし、
    前記画像形成装置は、さらに、
    前記商用電源からの電流を、前記定着用電流として前記定着部に供給し、前記総電流が前記制限値を超えることにより、前記定着用電流を予め定められた減少量だけ減少させるフィードフォワード制御をした場合、前記定着用電流を目標値まで増加させるフィードバック制御をする定着用電流生成部と、
    前記商用電源からの電流を、前記負荷用電流として前記負荷に供給する負荷用電流生成部と、を備え、
    前記総電流制御部は、(b)前記(a)において、前記負荷用電流に前記補助電流を加えた電流が、前記負荷に供給すべき電流として足りる場合、前記フィードフォワード制御を前記定着用電流生成部に実行させず、(c)前記(a)において、前記負荷用電流に前記補助電流を加えた電流が、前記負荷に供給すべき電流として足りない場合、前記フィードフォワード制御を前記定着用電流生成部に実行させ、かつ、前記負荷用電流を増加する制御を前記負荷用電流生成部に実行させる画像形成装置。
  2. 前記補助電流を前記負荷に供給する制御又は前記定着用電流を前記フィードフォワード制御しなければ、前記総電流が前記制限値を超えることになる前記負荷用電流の期間であるピーク期間中に、前記フィードバック制御によって前記定着用電流が前記目標値になるように、前記定着用電流生成部では前記定着用電流の前記減少量が設定され、かつ前記補助電源では前記負荷に供給可能な前記補助電流の値が設定されている請求項に記載の画像形成装置。
  3. 前記補助電源は、キャパシターによって構成されており、
    前記画像形成装置は、
    前記補助電源と前記負荷用電流生成部とを接続する配線に設けられた第1のスイッチと、
    前記補助電源と前記負荷とを接続する配線に設けられた第2のスイッチと、を備え、
    前記総電流制御部は、(d)前記(a)において、前記第1のスイッチを操作して前記補助電源と前記負荷用電流生成部とを切り離し、かつ前記第2のスイッチを操作して前記補助電源と前記負荷とを接続することにより、前記負荷用電流生成部からの電流を用いた前記補助電源の充電を停止し、かつ前記補助電源から前記負荷に前記補助電流を供給し、(e)前記(c)において、前記第1のスイッチを操作して前記補助電源と前記負荷用電流生成部とを接続し、かつ前記第2のスイッチを操作して前記補助電源と前記負荷とを切り離すことにより、前記負荷用電流生成部からの電流を用いて前記補助電源を充電し、かつ前記補助電源から前記負荷に前記補助電流を供給することを停止する請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記補助電流を測定する補助電流測定部を備え、
    前記総電流制御部は、前記(d)の制御後、前記補助電流測定部によって測定された前記補助電流が予め定められたしきい値まで増加したとき、前記(e)の制御をする請求項に記載の画像形成装置。
  5. 前記負荷用電流を測定する負荷用電流測定部を備え、
    前記総電流制御部は、前記総電流制御部が前記定着用電流生成部に命令した前記定着用電流の値と、前記負荷用電流測定部によって測定された前記負荷用電流の値とを加えた値を前記総電流とする請求項1〜のいずれか一項に記載の画像形成装置。
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