JP5969772B2 - 薄切片作製装置及び薄切片作製方法 - Google Patents
薄切片作製装置及び薄切片作製方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5969772B2 JP5969772B2 JP2012025281A JP2012025281A JP5969772B2 JP 5969772 B2 JP5969772 B2 JP 5969772B2 JP 2012025281 A JP2012025281 A JP 2012025281A JP 2012025281 A JP2012025281 A JP 2012025281A JP 5969772 B2 JP5969772 B2 JP 5969772B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- embedded
- exposed
- imaging data
- cutting
- biological sample
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 title claims description 24
- 238000005520 cutting process Methods 0.000 claims description 156
- 238000003384 imaging method Methods 0.000 claims description 114
- 239000012472 biological sample Substances 0.000 claims description 95
- 238000005286 illumination Methods 0.000 claims description 89
- 238000009792 diffusion process Methods 0.000 claims description 20
- 238000000605 extraction Methods 0.000 claims description 15
- 238000013459 approach Methods 0.000 claims description 14
- 238000002360 preparation method Methods 0.000 claims description 13
- 238000000034 method Methods 0.000 claims description 12
- 230000001678 irradiating effect Effects 0.000 claims description 10
- 230000007423 decrease Effects 0.000 claims description 6
- 230000007246 mechanism Effects 0.000 description 32
- 230000003287 optical effect Effects 0.000 description 10
- 239000012188 paraffin wax Substances 0.000 description 10
- 230000008569 process Effects 0.000 description 9
- 239000000523 sample Substances 0.000 description 8
- 210000001519 tissue Anatomy 0.000 description 5
- 238000012937 correction Methods 0.000 description 4
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 4
- 230000001133 acceleration Effects 0.000 description 3
- 239000003795 chemical substances by application Substances 0.000 description 3
- 230000003247 decreasing effect Effects 0.000 description 3
- 239000000284 extract Substances 0.000 description 3
- 230000005484 gravity Effects 0.000 description 3
- NJPPVKZQTLUDBO-UHFFFAOYSA-N novaluron Chemical compound C1=C(Cl)C(OC(F)(F)C(OC(F)(F)F)F)=CC=C1NC(=O)NC(=O)C1=C(F)C=CC=C1F NJPPVKZQTLUDBO-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 3
- 238000012545 processing Methods 0.000 description 3
- 241001465754 Metazoa Species 0.000 description 2
- 230000008859 change Effects 0.000 description 2
- 238000003745 diagnosis Methods 0.000 description 2
- 238000002474 experimental method Methods 0.000 description 2
- 230000001575 pathological effect Effects 0.000 description 2
- 230000007170 pathology Effects 0.000 description 2
- 210000004872 soft tissue Anatomy 0.000 description 2
- 238000010171 animal model Methods 0.000 description 1
- 238000013461 design Methods 0.000 description 1
- 230000004069 differentiation Effects 0.000 description 1
- 201000010099 disease Diseases 0.000 description 1
- 208000037265 diseases, disorders, signs and symptoms Diseases 0.000 description 1
- 239000011521 glass Substances 0.000 description 1
- 238000009499 grossing Methods 0.000 description 1
- 238000003706 image smoothing Methods 0.000 description 1
- 230000004660 morphological change Effects 0.000 description 1
- 210000000056 organ Anatomy 0.000 description 1
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 1
- 238000007781 pre-processing Methods 0.000 description 1
- 230000004044 response Effects 0.000 description 1
- 238000010186 staining Methods 0.000 description 1
- 238000003860 storage Methods 0.000 description 1
- 239000000758 substrate Substances 0.000 description 1
- 230000003746 surface roughness Effects 0.000 description 1
Images
Classifications
-
- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01N—INVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
- G01N1/00—Sampling; Preparing specimens for investigation
- G01N1/28—Preparing specimens for investigation including physical details of (bio-)chemical methods covered elsewhere, e.g. G01N33/50, C12Q
- G01N1/30—Staining; Impregnating ; Fixation; Dehydration; Multistep processes for preparing samples of tissue, cell or nucleic acid material and the like for analysis
- G01N1/31—Apparatus therefor
-
- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01N—INVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
- G01N1/00—Sampling; Preparing specimens for investigation
- G01N1/02—Devices for withdrawing samples
- G01N1/04—Devices for withdrawing samples in the solid state, e.g. by cutting
- G01N1/06—Devices for withdrawing samples in the solid state, e.g. by cutting providing a thin slice, e.g. microtome
-
- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01N—INVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
- G01N1/00—Sampling; Preparing specimens for investigation
- G01N1/02—Devices for withdrawing samples
- G01N1/04—Devices for withdrawing samples in the solid state, e.g. by cutting
- G01N1/06—Devices for withdrawing samples in the solid state, e.g. by cutting providing a thin slice, e.g. microtome
- G01N2001/068—Illumination means
Landscapes
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Health & Medical Sciences (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Analytical Chemistry (AREA)
- Biochemistry (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Immunology (AREA)
- Pathology (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Biomedical Technology (AREA)
- Molecular Biology (AREA)
- Sampling And Sample Adjustment (AREA)
- Microscoopes, Condenser (AREA)
Description
この際、過去に取得された知識ベースに基づいて診断が行われている。特に病理学は、疾病と組織の形態変化とに関する膨大な知識の上に成り立っているので、過去の知識を有効に利用するために、検査対象となる試料を特定の断面で切断し、診断に必要な組織が表面に現れるように薄切する必要がある。
特に、上述した病理学からの要求によって、作製された薄切片には、試料が観察に好適な所望露出状態となっていることが望まれている。そのため、予備切削が重要であり、慎重に行う必要がある。
したがって、熟練と長時間に亘る注意力が必要とされ、作業者への負担が大きくかかる大変な作業であった。
特許文献1に記載の薄切片作製装置は、これらのことに着目し、落射照明光下で得た撮像データと拡散照明光下で得た撮像データをモニター上で重ね合せて表示することにより、作業者が包埋ブロックの表面の状態と包埋ブロック内の生体試料の状態を正確に把握できるようにしたものである。
請求項1に係る薄切片作製装置の発明は、生体試料が包埋された包埋ブロックの表面を切削刃で予備切削して前記生体試料を所望露出状態とした後、前記包埋ブロックを本切削して薄切片を切り出す薄切片作製装置であって、落射照明を照射して前記包埋ブロックの表面に向かって撮像を行い撮像データを取得する落射撮像データ取得手段と、拡散照明を照射して前記包埋ブロックの表面に向かって撮像を行い撮像データを取得する拡散撮像データ取得手段と、前記落射撮像データ取得手段で取得した撮像データを基にして、前記包埋ブロックの表面から露出している前記生体試料の露出部の露出形態を抽出する露出形態抽出手段と、前記拡散撮像データ取得手段で取得した撮像データを基にして、前記包埋ブロックに埋設されている前記生体試料の埋設部の埋設形態を抽出する埋設形態抽出手段と、前記予備切削の動作を制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記露出形態抽出手段で抽出した前記露出形態と、前記埋設形態抽出手段で抽出した前記埋設形態とを比較して、前記予備切削の終了を判定し、前記落射撮像データ取得手段で取得した撮像データを基にして、前記生体試料の露出部の中心を求めるとともに、前記拡散撮像データ取得手段で取得した撮像データを基にして、前記生体試料の埋設部の中心を求め、前記露出部の中心から前記埋設部の中心に向かうベクトルの向きと大きさを算出するベクトル算出手段をさらに備え、前記制御手段は、前記ベクトル算出手段で算出したベクトルの大きさが第2所定値よりも大きいときに、前記ベクトルが小さくなるように前記ベクトルの向きに基づいて前記包埋ブロックと前記切削刃との相対姿勢を制御して、前記予備切削を行わせることを特徴するものである。
この場合、生体試料の露出形態が埋設形態に対して所定の条件を満たしたとき、生体試料が所望露出状態であると判断することができる。そこで、制御手段が露出形態と埋設形態とを比較して予備切削の終了を判定することにより、包埋ブロック内の生体試料を自動的かつ確実に所望露出状態とすることができる。
また、露出部の中心から埋設部の中心に向かうベクトルの大きさが大きい場合には、埋設部の中心から離れた位置に露出部が存在するので、生体試料が大きく傾いた状態で包埋ブロック内に埋設されていると考えられる。この状態で予備切削を進めても、生体試料を大きく露出させることができない。一方、前記ベクトルの大きさが小さい場合には、埋設部の中心と近い位置に露出部が存在するので、生体試料が傾きの少ない状態で埋設しているものと考えられる。この状態で予備切削を行えば、生体試料を大きく露出させて所望露出状態とすることができる。そこで、前記ベクトルが第2所定値より大きい場合には、制御手段により前記ベクトルが小さくなるように予備切削を行わせることで、包埋ブロック内の生体試料を自動的かつ確実に所望露出状態とすることができる。しかも、前記ベクトルの向きに基づいて包埋ブロックと切削刃との相対姿勢を制御することで、前記ベクトルの大きさを迅速かつ確実に小さくすることができる。
なお、「露出部の中心」とは、生体試料の露出部の重心位置であっても、露出部の最大幅部分の中心であっても良い。また、同様に、「埋設部の中心」とは、生体試料の埋設部の重心位置であっても、埋設部の最大幅部分の中心であっても良い。
この場合、生体試料の露出面積と投影面積との比率が第1所定値よりも大きくなったとき、露出面積が最大値である投影面積に接近したことになるので、生体試料が所望露出状態であると判断することができる。この時点で制御手段が予備切削を終了させることにより、包埋ブロック内の生体試料を自動的かつ確実に所望露出状態とすることができる。
この場合、包埋ブロックの予備切削工程において、包埋ブロック上の生体試料の露出部が生体試料の埋設部の所望領域と大きく離れている間は、予備切削の一回当たりの切削量を大きくして包埋ブロックを効率良く切削することができる。また、包埋ブロック上の生体試料の露出部が生体試料の埋設部の所望領域に近づくと、予備切削の一回当たりの切削量を小さくすることにより、所望露出状態を通り過ぎることなく、生体試料を確実に所望露出状態とすることができる。また、包埋ブロックの表面をより平滑化することができる。
この薄切片作製装置1は、図1に示すように、生体試料Sがパラフィン(包埋剤)Pに包埋された包埋ブロックBを予備切削した後に、包埋ブロックBを本切削することで薄切片を作製する装置である。なお、生体試料Sとは、例えば、人体や実験動物等から取り出した臓器等の組織であり、医療分野、製薬分野、食品分野、生物分野等で適時選択されたものである。
移動機構12は、回動機構11及び支持台10をZ軸方向に移動させるものであり、回動機構11と同様にコントロールユニット8からの指示に基づいて作動するようになっている。
また、コントロールユニット8は、台部2の移動機構12を制御する高さ調整部43と、台部2の回動機構11を制御する角度調整部44と、を含む制御部45(制御手段)を備えている。
制御部45は、包埋ブロックBの予備切削工程においては、包埋ブロックBの表面に生体試料Sの断面の大きい特定領域を露出させるように、高さ調整部43で移動機構12を制御して包埋ブロックBを適宜上昇させて切削量を調整するとともに、切削刃移動機構15を制御して切削刃3による包埋ブロックBの切削を実行するようになっている。
また、拡散照明系5は、拡散照明光を照射する光源25を有している。
なお、以下では、落射照明系4の照明光下で撮像された包埋ブロックBの撮像データを落射撮像データと呼び、拡散照明系5の照明光下で撮像された包埋ブロックBの撮像データを拡散撮像データと呼ぶものとする。
また、この実施形態においは、落射照明系4と撮像部30とが落射撮像データ取得手段を構成し、拡散照明系5と撮像部30とが拡散撮像データ取得手段を構成している。
拡散照明光は、図2(A)に示すように、包埋ブロックBの内部にまで入り込んで、包埋ブロックBの表面に露出していない生体試料S部分に当たって反射するため、生体試料Sの光軸C方向の投影部分の全体の輝度が周域部分と異なることになる。
これに対して、落射照明光は、パラフィンPが存在する部分では鏡面反射するのに対して、生体試料Sがある部分では散乱するため、図2(B)に示すように、包埋ブロックBの表面(切削面)に生体試料Sが露出している場合には、生体試料Sの部分とパラフィンPの部分とで反射光の強度に差が生じる。つまり、包埋ブロックBの露出している部分は周囲の部分と輝度が異なることになる。
なお、上記の中心G1,G0は、露出面積S1部分(露出部)と投影面積S0部分(埋設部)の各重心位置に限らず、露出面積S1部分と投影面積S0部分のX方向の最大幅部分の中心線と、Y方向の最大幅部分の中心線とが交わる点であっても良い。
図3は、生体試料Sの露出部や埋設部の輪郭の求め方の一例を示す包埋ブロックBの撮像データである。
撮像データから生体試料Sの存在領域を抽出する場合には、輝度による二値化により生体試料Sの存在領域を抽出することもできるが、図3中の矢印で示すように、画像の外側から中心に向かって輝度の微分を行い、微分値が閾値を超える最初の点をエッジとして検出し、これらの点を結ぶことによって生体試料Sの輪郭を効率良く抽出することができる。なお、このようにして物体の輪郭を抽出するに際しては、必要に応じて画像のスムージング(ぼかし処理)を前処理として行うようにしても良い。スムージングを行った場合には、微分による雑音を低減することができる。
生体試料Sの埋設部の投影面積S0と露出部の露出面積S1とは、例えば、上述のようにして抽出した埋設部の輪郭と露出部の輪郭を基にして、投影面積算出部41と露出面積算出部40で算出することができる。
なお、ベクトルVを求めるに際しては、落射照明光下の撮像データと拡散照明光下の撮像データを直接重ね合せる必要はなく、数値データのみによって処理を行うようにしても良い。
この図に示すように、ベクトルVを0に近づけるように回動機構11の傾斜角度を変化させて包埋ブロックBの切削を進めた場合、切削の進行とともに一仮想平面Hに近接した側から離間した側へと切削ラインLが移動する。そして、この切削ラインLの進行とともに切削面全体の傾斜角度が修正される。この結果、ベクトルVは、図6(A)と図6(E)を比較して小さくなる。
図7に示すように、ステップS101において、包埋ブロックBを台部2の支持台10上にセットし、ステップS102において、回動機構11を初期状態にして、支持台10を水平にする。
ステップS103においては、切削刃3による包埋ブロックBの一回当たりの切削量(移動機構12の上昇量)を初期値Tsにセットして、切削刃3による包埋ブロックBの予備切削を開始する。なお、初期値Tsはユーザーが適宜設定する。
ステップS104では、撮像部30によって落射照明光下で包埋ブロックBの撮像を行って落射撮像データを取得し、ステップS105においては、例えば、落射撮像データに基づいて生体試料Sの露出部の領域抽出を行い、抽出領域の面積が予め設定した値よりも大きいか否かによって包埋ブロックBの外面から生体試料Sが露出したか否かを判定する。
ステップS105において、Noの場合(露出しない場合)には、ステップS103に戻って再度切削を行い、Yesになった(露出した)時点で、ステップS106へと進む。
ステップS107においては、撮像部30によって落射照明光下で包埋ブロックBの撮像を行い、落射撮像データに基づいて生体試料Sの露出部の領域抽出を行った後に、露出面積S1と、その露出面積S1部分の中心G1を算出する。
つづくステップS108においては、投影面積S0と露出面積S1との比率R(R=S1/S0)を算出する。
ここで、Yesの場合(第2所定値V0よりも大きい場合)には、包埋ブロックBの表面を効率良く所望露出状態にするように切削するのに、包埋ブロックBの傾斜姿勢が適正でないものとして後に詳述する角度補正切削処理S112へと進み、Noの場合(ベクトルV0以下の場合)には、包埋ブロックBの傾斜姿勢が適正であるものとしてステップS113に進む。
t=Te+β×Ts …(1)
Te:最終切削厚み(本切削での切削厚み),β:加速係数,Ts:初期値(予備切削開始時の厚み)
なお、Te及びTsは、ユーザーが適宜設定する値である。
また、加速係数βは、面積の比率Rの到達度を、r(r=R/Re)としたときに、rの単調減少関数であるfによって、β=f(r)として求めることができる。ただし、関数f(r)は、r=0でβ=1となり、r=1でβ=0となる。
したがって、ステップS113で算出される切削厚みtは、面積の比率Rの到達度r(=R/Re)が1に近づくにつれて次第に小さくなる。このとき当然のことながら、支持台10の移動量も、面積の比率の到達度r(=R/Re)が1に近づくにつれて次第に小さくなる。
同図に示すステップS201においては、直前にステップS110で求めたベクトルVのX,Y成分(Vx,Vy)を算出し、次のステップS202においては、ベクトルVを0に近づけるように、ベクトルVの向きに基づいて台部2のX軸回動機構11bとY軸回動機構11aの傾斜角度を調整する。つまり、ステップS202においては、X軸回動機構11bとY軸回動機構11aに対してX=Vx×α,Y=Vy×αの指示値を出力する。なお、αは、実験によって求めた係数である。
次の、ステップS205では、総切削量がステップS203で決定した値に達したか否かを判定し、ここでYesの場合には、角度補正切削処理S112を終了し、Noの場合には、ステップS204に戻って予備切削を継続する。
角度補正切削処理S112を終了した後には、図7のステップS106に戻り、ステップS109で面積の比率Rが第1所定値Reよりも大きくなるまで、前述のループを繰り返す。
(a)落射撮像データ取得工程(ステップS107)
落射照明光を包埋ブロックBの表面と直角に照射して、その状態で包埋ブロックBの表面に向かって撮像を行い、落射撮像データを取得する工程。
(b)拡散撮像データ取得工程(ステップS106)
拡散照明光を包埋ブロックBに照射して、その状態で包埋ブロックBの表面に向かって撮像を行い、拡散撮像データを取得する工程。
(c)露出形態抽出工程(ステップS107)
落射撮像データ取得工程で取得した落射撮像データを基にして、包埋ブロックBの表面から露出している生体試料Sの露出部の露出面積(露出形態)を算出(抽出)する工程。
(d)埋設形態抽出工程(ステップS106)
拡散撮像データ取得工程で取得した拡散撮像データを基にして、包埋ブロックBに埋設されている生体試料Sの埋設部の投影面積(埋設形態)を算出(抽出)する工程。
(e)予備切削実行工程(ステップS114)
包埋ブロックBの表面に対して切削刃3による予備切削を実行する工程。
(f)予備切削終了判定工程(ステップS109)
露出形態抽出工程で算出(抽出)した露出面積(露出形態)と、埋設形態抽出工程で算出(抽出)した投影面積(埋設形態)とを比較して、包埋ブロックBに対する予備切削の終了を判定する工程。
したがって、この薄切片作製装置1を採用した場合には、包埋ブロックBの予備切削の工程において、包埋ブロックBの切削量の判断と指示を作業者が勘に頼ってその都度行う必要がないため、作業者の負担を大幅に軽減することができる。
したがって、この薄切片作製装置1を採用することにより、包埋ブロックBの予備切削において、切削効率の向上(作業の迅速化)と包埋ブロックBの最終切削面の平滑化を図ることができる。
したがって、この薄切片作製装置1を採用することにより、包埋ブロックBの表面が生体試料Sの所望領域を通る面とが角度的に大きくずれている場合に、生体試料Sの所望領域を適正角度で効率良く削り出すことができる。
上記の実施形態においては、取得した落射撮像データと拡散撮像データを基にして、生体試料の露出部の面積と埋設部の面積をそれぞれ算出するとともに、その算出結果を比較して予備切削の終了を判定するようにしているが、例えば、取得した落射撮像データと拡散撮像データを基にして、生体試料の露出部の輪郭と埋設部の輪郭を抽出し、ここで抽出した露出部と埋設部の輪郭が相似形状であるか、または両者の周長差が所定値以下であるときに、予備切削を終了するようにしても良い。
つまり、露出形態抽出手段と埋設形態抽出手段は、生体試料の露出部と埋設部の面積を算出して求めるものばかりでなく、露出部と埋設部の輪郭形状や輪郭長さ等のその他の形態的な特性を抽出するものであっても良い。
2…台部
3…切削刃
4…落射照明系(落射撮像データ取得手段)
5…拡散照明系(拡散撮像データ取得手段)
30…撮像部(落射撮像データ取得手段,拡散撮像データ取得手段)
40…露出面積算出部(露出形態抽出手段)
41…投影面積算出部(埋設形態抽出手段)
42…ベクトル算出部(ベクトル算出手段)
45…制御部(制御手段)
B…包埋ブロック
C…光軸
P…パラフィン(包埋剤)
Re…第1所定値
S…生体試料
V…ベクトル
V0…第2所定値
Claims (4)
- 生体試料が包埋された包埋ブロックの表面を切削刃で予備切削して前記生体試料を所望露出状態とした後、前記包埋ブロックを本切削して薄切片を切り出す薄切片作製装置であって、
落射照明を照射して前記包埋ブロックの表面に向かって撮像を行い撮像データを取得する落射撮像データ取得手段と、
拡散照明を照射して前記包埋ブロックの表面に向かって撮像を行い撮像データを取得する拡散撮像データ取得手段と、
前記落射撮像データ取得手段で取得した撮像データを基にして、前記包埋ブロックの表面から露出している前記生体試料の露出部の露出形態を抽出する露出形態抽出手段と、
前記拡散撮像データ取得手段で取得した撮像データを基にして、前記包埋ブロックに埋設されている前記生体試料の埋設部の埋設形態を抽出する埋設形態抽出手段と、
前記予備切削の動作を制御する制御手段と、を備え、
前記制御手段は、前記露出形態抽出手段で抽出した前記露出形態と、前記埋設形態抽出手段で抽出した前記埋設形態とを比較して、前記予備切削の終了を判定し、
前記落射撮像データ取得手段で取得した撮像データを基にして、前記生体試料の露出部の中心を求めるとともに、前記拡散撮像データ取得手段で取得した撮像データを基にして、前記生体試料の埋設部の中心を求め、前記露出部の中心から前記埋設部の中心に向かうベクトルの向きと大きさを算出するベクトル算出手段をさらに備え、
前記制御手段は、前記ベクトル算出手段で算出したベクトルの大きさが第2所定値よりも大きいときに、前記ベクトルが小さくなるように前記ベクトルの向きに基づいて前記包埋ブロックと前記切削刃との相対姿勢を制御して、前記予備切削を行わせることを特徴する薄切片作製装置。 - 前記露出形態抽出手段は、前記露出形態として、前記包埋ブロックの表面から露出している前記生体試料の露出面積を求め、
前記埋設形態抽出手段は、前記埋設形態として、前記包埋ブロックに埋設されている前記生体試料の投影面積を求め、
前記制御手段は、前記露出形態抽出手段で求めた前記露出面積と前記埋設形態抽出手段で求めた投影面積との比率が第1所定値よりも大きくなったときに、前記予備切削を終了させることを特徴とする請求項1に記載の薄切片作製装置。 - 前記制御手段は、前記露出形態抽出手段で抽出した前記露出形態が、前記埋設形態抽出手段で抽出した前記埋設形態に近づくにつれて、前記予備切削の切削量が小さくなるように、前記予備切削を行わせることを特徴とする請求項1または2に記載の薄切片作製装置。
- 生体試料が包埋された包埋ブロックの表面を切削刃で予備切削して前記生体試料を所望露出状態とした後、前記包埋ブロックを本切削して薄切片を切り出す薄切片作製方法であって、
落射照明を照射して前記包埋ブロックの表面に向かって撮像を行い撮像データを取得する落射撮像データ取得工程と、
拡散照明を照射して前記包埋ブロックの表面に向かって撮像を行い撮像データを取得する拡散撮像データ取得工程と、
前記落射撮像データ取得工程で取得した撮像データを基にして、前記包埋ブロックの表面から露出している前記生体試料の露出部の露出形態を抽出するとともに、前記露出部の中心を求める露出形態抽出工程と、
前記拡散撮像データ取得工程で取得した撮像データを基にして、前記包埋ブロックに埋設されている前記生体試料の埋設部の埋設形態を抽出するとともに、前記埋設部の中心を求める埋設形態抽出工程と、
前記露出部の中心から前記埋設部の中心に向かうベクトルの向きと大きさを算出するベクトル算出工程と、
前記包埋ブロックの表面に対して切削刃による予備切削を実行する予備切削実行工程と、
前記露出形態抽出工程で抽出した前記露出形態と、前記埋設形態抽出工程で抽出した前記埋設形態とを比較して、前記予備切削の終了を判定する予備切削終了判定工程と、を備え、
前記予備切削実行工程では、前記ベクトル算出工程で算出したベクトルの大きさが第2所定値よりも大きいときに、前記ベクトルが小さくなるように前記ベクトルの向きに基づいて前記包埋ブロックと前記切削刃との相対姿勢を制御して、前記予備切削を行うことを特徴とする薄切片作製方法。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012025281A JP5969772B2 (ja) | 2012-02-08 | 2012-02-08 | 薄切片作製装置及び薄切片作製方法 |
EP13746895.5A EP2813833B1 (en) | 2012-02-08 | 2013-02-05 | Thin section preparation device and thin section preparation method |
PCT/JP2013/052554 WO2013118699A1 (ja) | 2012-02-08 | 2013-02-05 | 薄切片作製装置及び薄切片作製方法 |
US14/376,552 US9164014B2 (en) | 2012-02-08 | 2013-02-05 | Thin section fabrication apparatus and method of fabricating thin section |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012025281A JP5969772B2 (ja) | 2012-02-08 | 2012-02-08 | 薄切片作製装置及び薄切片作製方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013160719A JP2013160719A (ja) | 2013-08-19 |
JP5969772B2 true JP5969772B2 (ja) | 2016-08-17 |
Family
ID=48947462
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012025281A Active JP5969772B2 (ja) | 2012-02-08 | 2012-02-08 | 薄切片作製装置及び薄切片作製方法 |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US9164014B2 (ja) |
EP (1) | EP2813833B1 (ja) |
JP (1) | JP5969772B2 (ja) |
WO (1) | WO2013118699A1 (ja) |
Families Citing this family (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6245552B2 (ja) * | 2013-07-03 | 2017-12-13 | サクラファインテックジャパン株式会社 | 薄切片作製装置、及び薄切片作製方法 |
CN104833553A (zh) * | 2014-10-22 | 2015-08-12 | 华中科技大学 | 一种显微成像样品的平面加工装置 |
CN104833659B (zh) * | 2014-12-19 | 2017-05-24 | 武汉沃亿生物有限公司 | 一种生物样品断层显微成像系统 |
US9799113B2 (en) | 2015-05-21 | 2017-10-24 | Invicro Llc | Multi-spectral three dimensional imaging system and method |
US10209242B2 (en) | 2015-05-21 | 2019-02-19 | Emit Imaging, Inc. | Fluorescence histo-tomography (FHT) systems and methods |
US10571368B2 (en) | 2015-06-30 | 2020-02-25 | Clarapath, Inc. | Automated system and method for advancing tape to transport cut tissue sections |
US10473557B2 (en) | 2015-06-30 | 2019-11-12 | Clarapath, Inc. | Method, system, and device for automating transfer of tape to microtome sections |
US10724929B2 (en) * | 2016-05-13 | 2020-07-28 | Clarapath, Inc. | Automated tissue sectioning and storage system |
EP3491366B1 (en) | 2016-07-29 | 2022-08-17 | Corning Incorporated | Apparatus and methods of aligning, inspecting, and manufacturing ceramic honeycomb bodies |
WO2021168457A1 (en) | 2020-02-22 | 2021-08-26 | Clarapath, Inc. | Facing and quality control in microtomy |
US11959835B2 (en) | 2020-10-23 | 2024-04-16 | Clarapath, Inc. | Preliminary diagnoses of cut tissue sections |
CN113075213B (zh) * | 2021-04-12 | 2023-06-13 | 成都理工大学 | 一种碳酸盐次生孔隙成分探测保护装置 |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4636552B2 (ja) | 2006-01-25 | 2011-02-23 | セイコーインスツル株式会社 | 自動薄切装置 |
JP4840765B2 (ja) * | 2006-02-09 | 2011-12-21 | セイコーインスツル株式会社 | 薄切片作製装置及び薄切片の作製方法 |
JP4789111B2 (ja) * | 2006-02-13 | 2011-10-12 | セイコーインスツル株式会社 | 薄切片作製装置及び薄切片作製方法 |
JP4784936B2 (ja) * | 2006-07-12 | 2011-10-05 | セイコーインスツル株式会社 | 薄切片作製装置及び薄切片作製方法 |
DE102009061014B4 (de) * | 2008-08-08 | 2012-03-01 | Leica Biosystems Nussloch Gmbh | Verfahren zum Herstellen von Dünnschnitten einer Probe mittels eines Mikrotoms |
JP2012229993A (ja) * | 2011-04-26 | 2012-11-22 | Kurabo Ind Ltd | 薄切片試料作製装置及び薄切片試料作製方法 |
-
2012
- 2012-02-08 JP JP2012025281A patent/JP5969772B2/ja active Active
-
2013
- 2013-02-05 US US14/376,552 patent/US9164014B2/en active Active
- 2013-02-05 WO PCT/JP2013/052554 patent/WO2013118699A1/ja active Application Filing
- 2013-02-05 EP EP13746895.5A patent/EP2813833B1/en active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US9164014B2 (en) | 2015-10-20 |
EP2813833A1 (en) | 2014-12-17 |
US20150017679A1 (en) | 2015-01-15 |
WO2013118699A1 (ja) | 2013-08-15 |
EP2813833B1 (en) | 2018-04-11 |
EP2813833A4 (en) | 2015-10-07 |
JP2013160719A (ja) | 2013-08-19 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5969772B2 (ja) | 薄切片作製装置及び薄切片作製方法 | |
US9265411B2 (en) | Anterior segment three-dimensional image processing apparatus, and anterior segment three-dimensional image processing method | |
JP5528467B2 (ja) | 撮影制御装置、画像処理装置、撮影制御方法、プログラム、及び撮像システム | |
JP5932369B2 (ja) | 画像処理システム、処理方法及びプログラム | |
JP2013144048A5 (ja) | ||
JP6367534B2 (ja) | 前眼部3次元画像処理装置、プログラムおよび前眼部3次元画像処理方法 | |
JP4751689B2 (ja) | 眼球表面解析システム | |
JP2013153882A5 (ja) | ||
JP6301621B2 (ja) | 2次元断層画像処理装置、プログラムおよび2次元断層画像処理方法 | |
JP4784936B2 (ja) | 薄切片作製装置及び薄切片作製方法 | |
CN107529982B (zh) | Oct图像修改 | |
US20180139366A1 (en) | System and method for light sheet microscope and clearing for tracing | |
EP4060623B1 (en) | Fertilized egg development stage determination method, program, recording medium, imaging method and imaging apparatus | |
JP2005253796A (ja) | 眼底診断装置 | |
JP3946454B2 (ja) | レーザビームの評価方法 | |
JP2007218616A (ja) | 自動薄切装置、自動薄切片標本作製装置及び自動薄切方法 | |
JP2022001983A (ja) | 画像処理方法、プログラムおよび記録媒体 | |
JP6245552B2 (ja) | 薄切片作製装置、及び薄切片作製方法 | |
US20160296376A1 (en) | Control device and method for calibrating a laser system | |
US20240050153A1 (en) | Depilatory device and depilation method | |
JP2017086772A (ja) | 前眼部3次元画像処理装置および前眼部3次元画像処理方法 | |
JP5970833B2 (ja) | 眼科解析装置及びプログラム | |
US20230380682A1 (en) | Devices, systems, and methods to measure corneal topography | |
JP2013153880A (ja) | 画像処理システム、処理方法及びプログラム | |
JP2018122137A (ja) | 前眼部3次元画像処理装置、プログラムおよび前眼部3次元画像処理方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20141121 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20151124 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20160122 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20160614 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20160708 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5969772 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |