JP5968937B2 - 先端工具 - Google Patents

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Description

本発明は、ヤットコの一対の把持部に装着し、カバー類の開閉を行うための先端工具に係り、特に、一端に差込部が設けられるスライド部材がそれぞれ把持部に取り付けられる先端工具に関する。
従来、間接活線作業においては、電線等のカバー類の開閉に適した工具がなく、現状では針型の先端工具を開閉口の隙間に差し込んでこじ開けている。しかし、閉じられた開閉口の隙間はわずかである上に、例えば開閉口が側方向に位置している場合では針型の先端工具を横側から差し込むことが必要であることから、開閉を行うことが困難であるという課題があった。さらに、先端工具の先端がカバー内の電線に接触して地絡事故が発生したり、電線が損傷したりする可能性があった。
そこで、このような課題を解決する目的で、近年、カバー類を開閉するための先端工具に関する技術が開発されており、それに関して既に発明が開示されている。
特許文献1には「電線管挿入用工具及び電線管挿入工法」という名称で、間接活線工法において用いられる電線管挿入用工具に関する発明が開示されている。
以下、特許文献1に開示された発明について説明する。特許文献1に開示された電線管挿入用工具に関する発明は、間接活線工法において電線の存在を喚起するための電線管を電線に挿入・取り付ける際に用いられる電線挿入用工具であって、電線管は絶縁弾性材料で成形されて、その長手方向に沿って切り込み部が形成されており、第1及び第2の操作部材と、第1及び第2の操作部材にその一端部が所定の方向に延びる回転軸回りに回動可能にそれぞれ取り付けられた第1及び第2の作用部材と、第1及び第2の作用部材においてその一端部と他端部との間で所定の方向と平行な回転軸回り回動可能に第1及び第2の作用部材を連結する連結部材とを有することを特徴とすることを特徴とする。
このような特徴を備えた電線管挿入用工具においては、第1及び第2の操作部材が握られる等によって閉じる方向に操作されると、第1及び第2の作用部は上記の回転軸回りに開く方向に回動する。したがって、第1及び第2の作用部材の先端部を電線管の開口端から挿入しておけば、電線管に開く方向に力が作用することになって、切り込み部を容易に開くことができる。
次に、特許文献2には「アダプタ」という名称で、ヤットコに取り付けられるアダプタに関する発明が開示されている。
特許文献2に開示されたアダプタに関する発明は、ヤットコの把持部の両アームの先端に取り付けられるとともに、両アームの開閉に応じて互いに相対的にスライド可能な一対のスライド部材と、把持部の両アームと反対方向に開口するとともに、両スライド部材の相対移動に追従して開閉可能な一対のアームとからなる反転把持部を備えていることを特徴とする。
このような特徴を有するアダプタにおいては、両スライド部材のスライドに追従して反転把持部の一対のアームが開閉すると、反転把持部の両アーム間に対象物が把持される。この場合、反転把持部の一対のアームは、ヤットコの把持部の両アームと反対方向に開口しているので、例えば、上方の作業対象物に対して下方からヤットコの操作部を操作することにより、反転把持部に把持した対象物を作業対象物に上方から取り付けることができる。したがって、そのような作業を作業者一人で行うことができるので、作業効率を高めることができるとともに、作業者の安全を確保することもできる。
特開2008−79404号公報 特開2011−125142号公報
しかしながら、特許文献1に開示された発明においては、ヤットコの把持部を閉じると、把持部の支点に対し作用部の先端にある突起部が前方に突出する。一方で、把持部の先端は円弧軌道を描いて後方に下がる。したがって、突起部は、前方に向かう運動と後方に向かう運動とが合成された運動による軌道を描くこととなり、その軌道を作業者が正確に把握して作業を行うことは困難である。そのため、例えば、カバー類の開口部を拡張する際に、突起部がカバー類の内部に収容された電線等に接触しないように注意を払う必要があり、特に暗所においては、このような細かな作業が負担となることも考えられる。
次に、特許文献2に開示された発明においては、当該文献の図10に示されるように、スライド部材の一端が支持部材によって支持されることで、スライド部材の他方が下方向に傾斜することが防止されている。しかし、これにより、構造が複雑となり全体の重量も増加することから、逆に操作性が低下する可能性がある。
本発明は、このような従来の事情に対処してなされたものであり、簡易かつ軽量な構成であるために操作性が良好な先端工具を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明に係る先端工具は、間接活線作業において、ヤットコの一対の把持部に装着し、カバー類の開閉を行うための先端工具であって、一対の把持部に対し着脱可能に接続される一対の接続部と、この一対の接続部にそれぞれ連結部を介して一端が傾動自在に取り付けられ、ガイド部を介して互いにスライド運動可能に連結される第1のスライド部材及び第2のスライド部材と、これら第1のスライド部材及び第2のスライド部材の他端においてそれぞれのスライド部材と直交し同一方向へ突出するように設けられる一対の差込部と、を備え、ガイド部は、第1のスライド部材に設けられる係止部と、第2のスライド部材に設けられ係止部に案内されるレール部と、から構成され、一対の差込部は、一対の接続部同士の間に設けられることを特徴とする。
このような構成の先端工具においては、第2のスライド部材に設けられるレール部が第1のスライド部材に設けられる係止部に係止されると、第1のスライド部材と第2のスライド部材は互いに平行するスライド運動を行う。一方、ヤットコの一対の把持部を開閉すると、把持部の先端はそれぞれ対称的に円弧運動を行う。また、一対の差込部は、一対の把持部とは反対側へ突出する。
さらに、連結部によって、一方の接続部と第1のスライド部材のなす角度(以下、角度αという)と、他方の接続部と第2のスライド部材のなす角度(以下、角度βという)は、それぞれ自在に変化する。したがって、一対の把持部と、第1のスライド部材及び第2のスライド部材と、をそれぞれ連結部を介して連結すると、ヤットコの開閉時における把持部の円弧運動が連結部によって吸収され、第1のスライド部材及び第2のスライド部材同士は互いに滑らかなスライド運動を行うこととなる。このとき、角度αと角度βは等しくなる。
また、第1のスライド部材及び第2のスライド部材の他端にそれぞれ設けられる一対の差込部は、一対の接続部同士の間に設けられるため、把持部を開閉すると差込部同士も開閉する。このとき、差込部の先端は、ヤットコを開閉する際における把持部の先端の円弧運動と、第1及び第2のスライド部材のスライド運動とが合成された運動を行う。
なお、本請求項記載の先端工具は、感電、地絡(事故停電)のリスクを減少させるため例えばアルミ合金製が望ましい。また、係止部とレール部が入れ替わり、それぞれ第2のスライド部材及び第1のスライド部材に設けられても良い。
次に、請求項2記載の発明は、請求項1記載の先端工具において、係止部は、第1のスライド部材の長手方向に沿って間隔を空けて直列に少なくとも2個以上配置されるスライドガイド軸であり、レール部は、スライドガイド軸に嵌合されるガイド孔であることを特徴とする。
このような構成の先端工具においては、請求項1記載の発明の作用に加えて、スライドガイド軸が間隔を空けて直列に少なくとも2個以上配置され、ガイド孔がスライドガイド軸に嵌合されることから、第1のスライド部材と第2のスライド部材は、互いに一本の直線軌道上を重複しながらスライド運動する。したがって、一対の差込部は、スライド運動に伴い、互いに平行な状態が維持されながらその間隔が変化する。
さらに、請求項3記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の先端工具において、一対の差込部のうちの一方の差込部は、第2のスライド部材に接続され、一対の差込部のうちの他方の差込部は、第1のスライド部材に接続され、一方の差込部は、第1のスライド部材の一端に取り付けられた接続部に対し、他方の差込部よりも近くに設けられ、この他方の差込部は、第2のスライド部材の一端に取り付けられた接続部に対し、一方の差込部よりも近くに設けられることを特徴とする。
のような構成の先端工具においては、請求項1又は請求項2に記載の発明の作用に加えて、ヤットコの一対の把持部を閉じると差込部同士の間隔は拡大し、逆に一対の把持部を開くと差込部同士の間隔は短縮する。
そして、請求項4記載の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の先端工具において、一対の差込部は、それぞれの先端に切欠部が設けられることを特徴とする。
このような構成の先端工具においては、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の発明の作用に加えて、例えば、カバー類の開口部に摘み部が設けられる場合では、摘み部に切欠部が掛止されるため、開口部が開放され易くなる。
本発明の請求項1記載の先端工具によれば、ヤットコの開閉という簡単な操作によって、第1及び第2のスライド部材同士が互いに滑らかなスライド運動が可能であるため、一対の差込部同士の間隔を自在に変化させることができる。したがって、例えばカバー類の開口部の隙間に一対の差込部を差し込んでヤットコを操作すると、この隙間を容易に拡張することができる。また、本請求項1記載の先端工具は、接続部と、第1及び第2のスライド部材と、差込部等といった簡易な構成であることに加えて、軽量のアルミ合金等で形成可能であることから、操作性及び絶縁性を良好とすることができる。したがって、作業員の感電や地絡事故を未然に防ぐことが可能である。
本発明の請求項2記載の先端工具によれば、請求項1記載の発明の効果に加えて、一対の差込部は、互いに平行な状態が維持されながらその間隔が変化するため、開口部に対しほぼ直角に差込部を当接させることができる。したがって、特にカバー類の開口部を閉じる際にこの開口部から差込部の先端が外れ難い。
本発明の請求項3記載の先端工具によれば、請求項1又は請求項2に記載の発明の効果に加えて、ヤットコの把持部を閉じると差込部同士の間隔は拡大することから、差込部同士の間隔を変化させる際に、把持部の最大の開放角度の制限を受けない。したがって、差込部同士の間隔を作業に必要な範囲まで拡大させることができる。
本発明の請求項4記載の先端工具によれば、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の発明の効果に加えて、カバー類の摘み部を備える開口部をより速やかに開口することができる。
(a)及び(b)は、それぞれ本発明の実施例に係る先端工具の側面図及び(a)のA線矢視図である。 図1(a)におけるB線矢視図である。 本発明の実施例に係る先端工具の使用状態図である。
本発明の実施の形態に係る実施例の先端工具について、図1乃至図3を用いて詳細に説明する。図1(a)及び図1(b)は、それぞれ本発明の実施例に係る先端工具の側面図及び図1(a)のA線矢視図である。
図1(a)及び図1(b)に示すように、本実施例に係る先端工具1は、アルミ合金製であって、ヤットコ50を構成する一対の把持部51,52の先端部51a,52a(図3参照)に対しそれぞれ着脱可能に接続される一対の接続部2,3と、一対の接続部2,3にそれぞれ連結部4,5を介して一端6a,7aが取り付けられる一対のスライド部材6,7と、スライド部材6,7の他端6b,7bに設けられる一対の差込部8,9と、を備える。
接続部2,3は、先端部51a,52aが嵌合される嵌合孔2a,3aと、嵌合された先端部51a,52aを締め付けて固定する留めネジ2b,3bと、を備える。
連結部4,5は、スライド部材6,7に対し、接続部2,3を傾動自在に取り付けるための軸体である。
スライド部材6,7は、互いにガイド部10を介して長尺状の本体部6c,7cが互いにスライド運動可能に構成される。具体的には、本体部6c,7cの長さはそれぞれ4cm程度である。なお、他端7bは差込部8,9を越えて連結部4の方向へやや延設されている。
また、一対の差込部8,9は、それぞれのスライド部材6,7と直交する方向に接続部2,3と反対側へ突出する。
ガイド部10は、スライド部材7の他端7bに設けられる係止部11と、スライド部材6の本体部6cに設けられ係止部11に案内されるレール部12と、から構成される。係止部11は、他端7bの長手方向に沿って間隔を空けて直列に配置される2個のスライドガイド軸11a,11bであり、レール部12は、スライド部材6の本体部6cに設けられ、スライドガイド軸11a,11bに嵌合されるガイド孔12aである。
なお、スライドガイド軸11a,11bは、軸部の両端に頭部を備え、スライド部材7の他端7bに軸部が貫通して固設される。また、頭部の直径は、レール部12の横幅よりもやや大きく構成されることにより、レール部12が取り外し不可能となっている。ただし、これ以外にも、スライドガイド軸11a,11bの頭部を軸部に対して着脱可能なネジ式とすることで、スライド部材6,7同士を分離可能な構成としても良い。
差込部8,9は、接続部2と接続部3の間に設けられ、側面視で先細状に形成された先端部8a,9aにはそれぞれ切欠部13,14が設けられる。差込部8,9の具体的な長さは、いずれも2cm程度である。また、差込部8,9は互いに交差する(すなわち、差込部8,9に接続される箇所と連結部4,5との間の一部が互いに平行に重なり合った状態となる)ようにスライド部材6,7に連結されるため、差込部8は、スライド部材7の一端7aに取り付けられた接続部3に対し、差込部9よりも近くに設けられる。同様に、差込部9は、スライド部材6の一端6aに取り付けられた接続部2に対し、差込部8よりも近くに設けられる。
差込部8,9の可動範囲は、図1(a),(b)に示される接触した状態から、図1(a)に示される白抜き矢印の方向へ互いに離れて、スライドガイド軸11aがガイド孔12aの図中右側の端部12c(図3参照)へ当接して差込部8,9が最大に離れる状態となるまでの範囲となる。
次に、図2を用いて、本発明に係る先端工具の先端部についてより詳細に説明する。図2は図1(a)におけるB線矢視図である。
図2に示すように、差込部8の先端部8aには長方形状をなす切欠部13が設けられる。切欠部13は、各種カバーの噛合面に設けられている摘み部が、切欠部13へ嵌合されることを目的として設けられたものである。摘み部は、開口部を閉じた場合に、その噛合面を互いに係止可能及び開放容易とすることを目的としている。なお、差込部9における切欠部14も、切欠部13と同様な構成である。
さらに、図3を用いて、先端工具の使用状態について詳細に説明する。図3は、本発明の実施例に係る先端工具の使用状態図である。
図3に示すように、ヤットコ50の把持部51,52の先端部51a,52aに対し、接続部2,3の嵌合孔2a,3aを介して、先端工具1が装着されている。このように、先端部51a,52aが留めネジ2b,3bによって締緩されることで、先端工具1がヤットコ50に対し着脱可能に固定される。
続いて、本発明に係る先端工具の作用について説明する。図3に示すように、本実施例の先端工具1においては、ヤットコ50の把持部51,52が支軸53を中心に開閉されることで、連結部4,5によって接続部2,3とスライド部材6,7がそれぞれなす角α,βが変化する。すなわち、把持部51,52が開くと角α,βが小さくなり、また、把持部51,52が閉じると角α,βが大きくなる。なお、αの大きさとβの大きさは、等しい。
そして、スライド部材6,7は、互いに一本の直線軌道(C)上を重複しながらスライド運動する。したがって、差込部8,9は、このスライド運動に伴い、互いに平行な状態が維持されながらその間隔Lが変化する。
さらに、差込部8は、接続部3に対し、差込部9よりも近くに設けられる。同様に、差込部9は、接続部2に対し、差込部8よりも近くに設けられることから、把持部51,52が開いて角α,βが小さくなるにつれ、ガイド孔12aの端部12bがスライドガイド軸11bに接近する。また、把持部51,52が閉じて角α,βが大きくなるにつれ、ガイド孔12aのもう一方の端部12cがスライドガイド軸11aに接近する。したがって、差込部8と差込部9との図中x方向における間隔Lは、把持部51,52を開くと短縮し、閉じると拡大する。すなわち、把持部51,52の開放角度が最大となるとき、間隔Lが拡大する構成となっていない。なお、間隔Lの取り得る範囲は、0〜3cm程度である。
続いて、把持部51,52の開閉時における差込部8,9の先端部8a,9aが行う運動について検討する。まず、把持部51,52が開閉すると先端部51a,52aはそれぞれ円弧運動を行うことから、差込部8,9の先端部8a,9aにもこの円弧運動が伝達される。ただし、差込部8,9同士の開閉運動は、前述したように、スライドガイド軸11a,11bとガイド孔12aによって制限される。よって、先端部8a,9aは、把持部51,52の先端部51a,52aの円弧運動とレール部12に沿った直線運動とが合成された運動を行うこととなる。したがって、把持部51,52を閉じるとき、先端部8a,9aはスライド部材6,7ごと前方(図中y方向)へ移動しながら、その間隔が拡張する。
また、カバー類の開口部に摘み部が設けられる場合では、摘み部に先端部8a,9aの切欠部13,14がそれぞれ係止されるため、開口部が開放され易くなる。
ここで、本実施例に係る先端工具1と特許文献1に係る電線管挿入用工具とを比較する。前述したように、特許文献1に係る電線管挿入用工具においては、ヤットコの把持部を閉じると、把持部の支点に対し作用部の先端にある突起部が前方に突出する。
これに対し、本実施例に係る先端工具1においても、ヤットコ50の把持部51,52を閉じると先端部8a,9aが前方に移動するが、特許文献1に係る電線管挿入用工具のような第1及び第2の操作部材に相当する部材を有していないため、電線管挿入用工具の突起部が突出する距離よりも先端工具1の先端部8a,9aが突出する距離の方が短くなるものと考えられる。
以上説明したように、本実施例の先端工具1によれば、各種カバーの開口部の隙間に差込部8,9を差し込み、把持部51,52を閉じるようにヤットコ50を操作することで、開口部を容易に開くことが可能である。したがって、各種カバーの開口部を無理にこじ開ける必要がないので、各種カバーの破損やカバー内に収容された電線の損傷を防止することが可能である。さらに、先端工具1は、アルミ合金製であるので、万一電線に接近しても感電、地絡事故の発生を未然に防ぐことが可能である。
また、差込部8,9の長さを適度に短くすることで、特許文献1に係る電線管挿入用工具や特許文献2に係るアダプタよりも、全体的にコンパクトかつ軽量とすることが可能である。さらに、先端工具1では、ヤットコ50を閉じる場合において、先端部8a,9aが突出する距離が電線管挿入用工具の突起部が突出する距離よりも短くなるものと考えられるため、作業者は先端部8a,9aの到達位置を直観的に予想し易い。すなわち、先端部8a,9aの軌道の把握が容易なため、作業者は先端部8a,9aがカバー類の内部に収容された電線等に接触することを回避することができる。このように、先端工具1は、作業時における良好な操作性と高い安全性を発揮することが可能であり、容易かつ速やかに間接活線作業を完了させることができる。
また、差込部8,9は、互いに平行な状態が維持されながらその間隔が変化するため、カバー類の開口部に対しほぼ直角に差込部8,9を当接させることができる。したがって、特に開口部を閉じる場合において、特許文献1に係る電線管挿入用工具のように開口部に対し斜方向から突起部が当接する場合と比較すると、開口部から先端部8a,9aが外れ難い。
さらに、把持部51,52の開放角度が最大となるとき、差込部8,9同士の間隔Lが拡大する構成となっていないことから、間隔Lを拡大させて開口部を開く際に、把持部51,52の最大の開放角度の制限を受けない。したがって、開口部を作業に必要な範囲まで十分に拡大させることができる。
加えて、先端部8a,9aに切欠部13,14が備えられるため、摘み部を備える開口部をより速やかに開口することができる。
また、スライドガイド軸11a,11bの頭部を軸部に対しネジ式とすることで、スライド部材6に対するスライド部材7のスライド位置を一時的に固定することができる。これにより、差込部8,9同士の間隔Lを所望する長さに保持することが可能であり、カバー類の開口部を開放状態に保持し、その内部における作業を容易に行うことができる。
なお、本実施例に係る先端工具1の構造は本実施例に示すものに限定されない。例えば、先端工具1は、材質がアルミ合金製に限定されず、3個以上のスライドガイド軸が設けられても良い。また、スライド部材6,7やガイド部10の長さを調整することで、差込部8,9同士の間隔Lの最大距離を3cm以上にすることができる。
本発明は、間接活線作業における各種カバー類の開閉具として適用可能である他、例えばボルトの頭部に装着されたゴム製キャップの取り外し用具としても適用可能である。
1…先端工具 2,3…接続部 2a,3a…嵌合孔 2b,3b…留めネジ 4,5…連結部 6,7…スライド部材 6a,7a…一端 6b,7b…他端 6c,7c…本体部 8,9…差込部 8a,9a…先端部 10…ガイド部 11…係止部 11a,11b…スライドガイド軸 12…レール部 12a…ガイド孔 12b,12c…端部 13,14…切欠部 50…ヤットコ 51,52…把持部 51a,52a…先端部 53…支軸

Claims (4)

  1. 間接活線作業において、ヤットコの一対の把持部に装着し、カバー類の開閉を行うための先端工具であって、
    前記一対の把持部に対し着脱可能に接続される一対の接続部と、
    この一対の接続部にそれぞれ連結部を介して一端が傾動自在に取り付けられ、ガイド部を介して互いにスライド運動可能に連結される第1のスライド部材及び第2のスライド部材と、
    これら第1のスライド部材及び第2のスライド部材の他端においてそれぞれのスライド部材と直交し同一方向へ突出するように設けられる一対の差込部と、を備え、
    前記ガイド部は、前記第1のスライド部材に設けられる係止部と、前記第2のスライド部材に設けられ前記係止部に案内されるレール部と、から構成され、
    前記一対の差込部は、前記一対の接続部同士の間に設けられることを特徴とする先端工具。
  2. 前記係止部は、前記第1のスライド部材の長手方向に沿って間隔を空けて直列に少なくとも2個以上配置されるスライドガイド軸であり、
    前記レール部は、前記スライドガイド軸に嵌合されるガイド孔であることを特徴とする請求項1記載の先端工具。
  3. 前記一対の差込部のうちの一方の差込部は、前記第2のスライド部材に接続され、
    前記一対の差込部のうちの他方の差込部は、前記第1のスライド部材に接続され、
    前記一方の差込部は、前記第1のスライド部材の前記一端に取り付けられた前記接続部に対し、前記他方の差込部よりも近くに設けられ、この他方の差込部は、前記第2のスライド部材の前記一端に取り付けられた前記接続部に対し、前記一方の差込部よりも近くに設けられることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の先端工具。
  4. 前記一対の差込部は、それぞれの先端に切欠部が設けられることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の先端工具。
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