JP3216649U - 圧縮ペンチ - Google Patents

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倫宏 野崎
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さくら 高橋
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嘉代子 山田
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知子 今井
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敬一郎 上條
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Abstract

【課題】使い勝手が良く、作業者の力の負担が軽減される構造の圧縮ペンチを提供する。【解決手段】圧縮ペンチ1は、第1軸部材11a,11bと連結板8とによって互いに連結され、先端側の凹部22a,22bが互いに近づく方向に動くように配設された顎部2a,2bと、第2軸部材12a,12bによって顎部2a,2bの後端側に各々連結されるとともに、第3軸部材13によって互いに連結され、溝部31a,31bが互いに近づく方向に回動可能に配設されたハンドル部3a,3bと、第3軸部材13に挿通された弾性部材4と、ラチェット7と、を備え、顎部2aと顎部2bとが互いに閉じた状態において、第1把持部3a1,3b1は、第2把持部3a2,3b2に向かって互いに間隔を狭めるように配設されており、且つ、第2把持部3a2,3b2は、各後端3a3,3b3に向かって互いに間隔を広げるように配設されている。【選択図】図4

Description

本考案は、圧縮ペンチに関する。
電線と電線とを電線用スリーブや電線用ヒューズを介して接続する際に、圧縮ペンチが用いられる。
一例として、手動式の圧縮ペンチは、ハンドル部の後端側を握って互いに近づける方向に動かすことで顎部の先端側の内側に形成された凹部を互いに近づける方向に動かして、凹部に合わさった電線用ヒューズや電線用スリーブを圧縮し、スリーブやヒューズを介して電線と電線とを接続する。圧縮ペンチは、作業者がハンドル部の後端側を握って互いに近づける方向に動かす力が、てこの原理によって、顎部の先端側の内側に形成された凹部を互いに近づく方向に動かす力を増大させる構造となっている。これによって、アルミニウム等で比較的厚みのあるスリーブやヒューズを圧縮することができるので、引込線等の電設作業に適した工具である。
従来、手動式の圧縮ペンチに関して、いくつかの提案がなされている(特許文献1:特開2013−027078号公報)。
特開2013−027078号公報
特許文献1に記載の圧縮ペンチは、手指を引っ掛け易くするためのアームをハンドル部に付設した構造であるが、作業者の力の負担はあまり改善されていない。
つまり、手動式の圧縮ペンチは、作業者がハンドル部の後端側(下部領域)を握って、てこの原理を利用し、顎部の先端側の凹部を互いに近づける方向に動かして、スリーブやヒューズを圧縮している。そのため、ハンドル部の全長を大きくすればその分だけ作業者の力の負担は軽減される。しかし、ハンドル部の全長を大きくすると、顎部を互いに開く際のハンドル部の後端側(下部領域)が互いに離れた状態での間隔が大きくなりすぎて使い勝手が悪い。さらに、顎部が互いに閉じた状態において、ハンドル部の後端側(下部領域)を片手で把持するのに適した大きさにすると、構造上、ハンドル部の先端側(上部領域)がアーチ状に左右に張り出た形状となるため、圧縮ペンチを片付ける際にハンドル部の先端側(上部領域)が片手で把持するには大きくなりすぎて使い勝手が悪い。
近年、女性の社会進出も進んでおり、作業現場で、従来の圧縮ペンチよりも使い勝手が良く、作業者の力の負担が軽減される構造の圧縮ペンチが求められている。
本考案は、上記事情に鑑みてなされ、作業現場で使い勝手が良く、作業者の力の負担が軽減される構造の圧縮ペンチを提供することを目的とする。
一実施形態として、以下に開示するような解決手段により、前記課題を解決する。
本考案に係る圧縮ペンチは、第1軸部材に挿通される連結板と、前記第1軸部材と前記連結板とによって互いに連結され、先端側に内向きで形成された凹部が互いに近づく方向に動くように配設された一対の顎部と、第2軸部材によって前記顎部の後端側に各々連結されるとともに、第3軸部材によって互いに連結され、内向きで形成された溝部が互いに近づく方向に回動可能に配設された一対のハンドル部と、前記第3軸部材に挿通されて前記ハンドル部の後端を互いに離す方向に付勢する弾性部材と、第4軸部材によって前記ハンドル部のうちの一方側と連結され回動可能に配設されたロッド部と、第5軸部材によって前記ハンドル部のうちの他方側と連結され回動可能に配設されて前記ロッド部を挿通させるガイド部と、を有し、前記凹部を互いに近づける際に前記ハンドル部の後端が互いに離れる方向の動作を制限するロック状態となり、且つ、前記ハンドル部の後端を互いに最も近づける動作によって前記ロック状態が解除される構成のラチェットと、を備え、前記ハンドル部は、前記第4軸部材を含んだ上部領域に位置する第1把持部と、前記第1把持部から延設され、前記第5軸部材を含んだ下部領域に位置する第2把持部とを有し、前記顎部が互いに閉じた状態において、前記第1把持部は、前記第2把持部に向かって互いに間隔を狭めるように配設されており、且つ、前記第2把持部は、各後端に向かって互いに間隔を広げるように配設されていることを特徴とする。
この構成によれば、従来の圧縮ペンチと同程度の大きさとしつつ、作業現場で使い勝手が良く、作業者の力の負担が軽減される。つまり、顎部が互いに閉じた状態において、ハンドル部の先端側の上部領域に位置する第1把持部は、第2把持部に向かって互いに間隔を狭めるように配設されているので、持ち運びや収納する際に、片手で把持するのに丁度よい大きさとなる。尚且つ、ハンドル部の後端側の下部領域に位置する第2把持部は、各後端に向かって互いに間隔を広げるように配設されているので、スリーブやヒューズを圧縮する際に、片手で把持するのに丁度よい大きさとなる。よって、作業現場で使い勝手が良く、作業者の力の負担が軽減される。
本構成は、前記第1軸部材のうちの一方側の中心から前記第2軸部材のうちの一方側の中心までの長さは、前記第2軸部材のうちの一方側の中心から前記第3軸部材の中心までの長さの2倍よりも大きく、且つ、前記第3軸部材のうちの一方側の中心から前記ハンドル部のうちの一方側の後端までの長さは、前記第2軸部材のうちの一方側の中心から前記第3軸部材の中心までの長さの10倍よりも大きいことが好ましい。
この構成によれば、ハンドル部の全長が従来の圧縮ペンチと比べて大きくならないようにしつつ、作業者の力の負担を大幅に軽減できる。
つまり、一方側のハンドル部の後端を第1の力点とし、第3軸部材の中心を第1の支点とすると、てこの原理によって、一方側の第2軸部材が第1の作用点となる。また、一方側の第2軸部材を第2の力点とし、一方側の第1軸部材を第2の支点とすると、てこの原理によって、一方側の顎部の先端側の内側に形成された凹部が第2の作用点となる。一方側のハンドル部の後端(第1の力点)から第3軸部材(第1の支点)までの長さは大きくなっていないので、ハンドル部の全長は従来の圧縮ペンチと比べて大きくならない。そして、一方側の顎部における第1軸部材の中心(第2の支点)と第2軸部材の中心(第1の作用点)との長さは、一方側のハンドル部における第2軸部材の中心(第1の作用点)と第3軸部材の中心(第1の支点)との長さの2倍よりも大きいので、第3軸部材に作用する力の2倍よりも大きな力が一方側の顎部の凹部(第2の作用点)に作用する。尚且つ、第3軸部材の中心から一方側のハンドル部の後端までの長さは、一方側の第2軸部材の中心から第3軸部材の中心までの長さの10倍よりも大きい。他方側のハンドル部と他方側の顎部との関係も同様である。
上記の計算によれば、一方側の顎部および他方側の顎部には、合計で、2倍×2倍×10倍の力が作用することになる。したがって、作業者がハンドル部の後端側の下部領域に位置する第2把持部を片手で握った場合においても、40倍程度に増大された力でスリーブやヒューズを圧縮できる。その結果、作業者は、電線用スリーブ等を圧縮する際に必要最小限の力で足りる。
本構成は、前記ロッド部は、前記溝部に進入可能な大きさであり、前記ハンドル部の後端が互いに最も近づいた状態において、前記ロッド部における前記第4軸部材の側と反対側の端が前記溝部のうちの他方側に進入していることが好ましい。この構成によれば、顎部が互いに閉じた状態において、ハンドル部の互いの間隔を十分に狭められるので、従来の圧縮ペンチよりも幅寸法を小さくしたスリムな構成となり、電線用スリーブ等を圧縮する際に作業者が片手で操作することが容易にできる。
本構成は、前記ガイド部は、前記溝部に進入可能な大きさであり、前記ハンドル部の後端が互いに最も近づいた状態において、前記ガイド部における前記第5軸部材の側と反対側の端が前記溝部のうちの一方側に進入していることが好ましい。この構成によれば、顎部が互いに閉じた状態において、ハンドル部の互いの間隔を最小限まで狭められるので、従来の圧縮ペンチよりも幅寸法を小さくしたスリムな構成となり、収納スペースが必要最小限の大きさで足りる。
本構成は、前記ラチェットは、前記溝部において、前記ロッド部の両側に配設されて前記第4軸部材を挿通させる軸受を、さらに有することが好ましい。この構成によれば、軸受の作用によって、ハンドル部を開いたり閉じたりする動作が、従来の圧縮ペンチよりも円滑になるので、作業者の操作性が高まる。
本構成は、前記顎部および前記ハンドル部は、前記第3軸部材の中心と直交する中心線に対して各々対称となるように配設されていることが好ましい。これにより、電線用スリーブ等を圧縮する際に、作業者は、バランスよく力を加えることができる。また、構成部材の共通化を図ることができる。
本構成は、前記顎部が互いに閉じた状態において、前記第4軸部材の中心は前記第2軸部材のうちの一方側の中心よりも前記中心線に近い位置にあり、且つ、前記第2軸部材のうちの他方側の中心は前記第5軸部材の中心よりも前記中心線に近い位置にあることが好ましい。この構成によれば、ラチェットにおけるロッド部の可動範囲を従来の圧縮ペンチよりも大きくできるので、顎部の先端側の凹部が互いに最も離れた状態において、従来の圧縮ペンチと同程度に顎部を開くことができる。よって、各種サイズの電線用スリーブ等を圧縮することが容易にできる。
本考案によれば、従来の圧縮ペンチと同程度の大きさとしつつ、作業現場で使い勝手が良く、作業者の力の負担が軽減されるので、男女を問わず、ハンドリングし易い構成の圧縮ペンチが実現する。
本考案の実施形態に係る圧縮ペンチの例を示す概略の斜視図であり、顎部を閉じた状態の図である。 本実施形態に係る圧縮ペンチの例を示す概略の斜視図であり、顎部を開いた状態の図である。 図2の部分拡大図である。 本実施形態に係る圧縮ペンチの正面図であり、顎部を閉じた状態の図である。 図4の部分拡大図である。 本実施形態に係る圧縮ペンチの正面図であり、顎部を開いた状態の図である。 本実施形態に係る圧縮ペンチにハンドルカバーを取り付けた状態の例を示す概略の斜視図であり、顎部を閉じた状態の図である。 本実施形態に係る圧縮ペンチにハンドルカバーを取り付けた状態の例を示す概略の斜視図であり、顎部を開いた状態の図である。
以下、図面を参照して、本考案の実施形態について詳しく説明する。本実施形態は、引込線等の電設作業において電線用ヒューズや電線用スリーブを圧縮する手動式の圧縮ペンチ1である。なお、実施形態を説明するための全図において、同一の機能を有する部材には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する場合がある。
図1〜図6に示すように、圧縮ペンチ1は、第1軸部材11a,11bに挿通されるとともに連結板8によって互いに連結され、先端側(図中のZ方向矢印の側)に内向きで形成された凹部22aと凹部22bとが互いに近づく方向に動くように配設された顎部2a,2bと、第2軸部材12a,12bによって顎部2a,2bの後端側に各々連結されるとともに、第3軸部材13によって互いに連結され、内向き形成された溝部31aと溝部31bとが互いに近づく方向に回動可能に配設されたハンドル部3a,3bと、第3軸部材13に挿通されてハンドル部3a,3bの後端側(図中のZ方向矢印の反対側)を互いに離す方向に付勢する弾性部材4と、ラチェット7と、を備える。これら構成部材は、例えば、鋼鉄やステンレス等の硬質金属材料からなる。弾性部材4は、例えば、ねじりコイルばねである。ここで、圧縮ペンチ1の各部の位置関係を説明し易くするため、図中にX,Y,Zの矢印で向きを示している。
ラチェット7は、第4軸部材14によって一方側(図中のX方向矢印の反対側)のハンドル部3aと連結され回動可能に配設されたロッド部5と、第5軸部材15によって他方側(図中のX方向矢印の側)のハンドル部3bと連結され回動可能に配設されてロッド部5を挿通させるガイド部6と、を有し、凹部22aと凹部22bとを互いに近づける際に、ハンドル部3aの後端3a3と、ハンドル部3bの後端3b3とが、互いに離れる方向の動作を制限するロック状態となり、且つ、ハンドル部3aの後端3a3と、ハンドル部3bの後端3b3とを、互いに最も近づける動作によってロック状態が解除される構成となっている。
例えば、作業者がハンドル部3a,3bの後端側を握って互いに近づける方向に力を加えると、ラチェット7は、ガイド部6に内蔵されたツメ部が、ロッド部5の所定箇所に形成されたギヤに引っ掛かって、ハンドル部3a,3bの後端側が互いに離れる方向の動作を制限するロック状態となるので電線用ヒューズや電線用スリーブを取り付けて確実に圧縮することができる。また例えば、作業者がハンドル部3a,3bの後端側を握って互いに最も近づいた状態になるように力を加えると、ラチェット7は、ガイド部6に内蔵されたツメ部が、ロッド部5のギヤの終端を通過する位置となることでロック状態が解除されるので圧縮された電線用ヒューズや電線用スリーブを取り出すことができる。
本実施形態は、図3に示すように、ラチェット7は、溝部31aにおいて、ロッド部5の両側に配設されて第4軸部材14を挿通させる軸受41a,41bを有する。軸受41a,41bは、軸受41a,41bは、ポリアセタール等の樹脂材料からなり、円環形状のすべり軸受である。この構成によれば、軸受41a,41bの作用によって、ハンドル部3a,3bを開いたり閉じたりする動作が、従来の圧縮ペンチよりも円滑になるので、作業者の操作性が高まる。
図3に示すように、ラチェット7におけるガイド部6の幅寸法T2(図中のY方向の寸法)は、ハンドル部3aにおける溝部31aの溝幅寸法T3(図中のY方向の寸法)よりも小さい。よって、ガイド部6は、溝部31aに進入可能な大きさとなる。
ラチェット7におけるロッド部5の幅寸法T1(図中のY方向の寸法)は、ガイド部6の幅寸法T2よりも小さい。よって、ロッド部5は、溝部31aに進入可能な大きさとなる。なお、溝部31aと溝部31bの溝幅寸法T3は、一例として、5[mm]〜10[mm]であり、従来の圧縮ペンチと同程度である。
本実施形態は、図1や図4に示すように、ハンドル部3aの後端3a3とハンドル部3bの後端3b3とが互いに最も近づいた状態において、ロッド部5における第4軸部材14の側とは反対側の端5bが他方側の溝部31bに進入している構成である。この構成によれば、顎部2aと顎部2bとが互いに閉じた状態において、ハンドル部3aとハンドル部3bとの互いの間隔を十分に狭められるので、従来の圧縮ペンチよりも幅寸法を小さくしたスリムな構成となり、電線用スリーブ等を圧縮する際に作業者が片手で操作することが容易にできる。
また、本実施形態は、顎部2aと顎部2bとが互いに閉じた状態において、ガイド部6における第5軸部材15の側と反対側の端6bが一方側の溝部31aに進入している構成である。この構成によれば、顎部2aと顎部2bとが互いに閉じた状態において、ハンドル部3aとハンドル部3bとの互いの間隔を最小限まで狭められるので、従来の圧縮ペンチよりも幅寸法を小さくしたスリムな構成となり、収納スペースが必要最小限の大きさで足りる。
ここで、顎部2a,2bの側(図中のZ方向矢印の側)を上部とし、ハンドル部の後端3a3,3b3の側(図中のZ方向矢印の反対側)を下部とする。本実施形態は、図4に示すように、ハンドル部3a,3bは、第4軸部材14を含んだ上部領域K1に位置する第1把持部3a1,3b1と、第1把持部3a1,3b1から延設され、第5軸部材15を含んだ下部領域K2に位置する第2把持部3a2,3b2と、を有する。そして、顎部2aと顎部2bとが互いに閉じた状態において、第1把持部3a1,3b1は、第2把持部3a2,3b2に向かって互いに間隔を狭めるように配設されており、且つ、第2把持部3a2,3b2は、各後端3a3,3b3に向かって互いに間隔を広げるように配設されている。一例として、正面視で、第1把持部3a1と第1把持部3b1とは逆向きの「ハ」の字形状、または逆向きの「八」の字形状となっており、また、第2把持部3a2と第2把持部3b2とは「ハ」の字形状、または「八」の字形状となっている。
本実施形態によれば、顎部2aと顎部2bとが互いに閉じた状態において、第1把持部3a1と第1把持部3b1とは、第2把持部3a2と第2把持部3b2とに向かって互いに間隔を狭めるように配設されているので、持ち運びや収納する際に、片手で把持するのに丁度よい大きさとなる。尚且つ、第2把持部3a2と第2把持部3b2とは、各後端3a3,3b3に向かって互いに間隔を広げるように配設されているので、スリーブやヒューズを圧縮する際に、片手で把持するのに丁度よい大きさとなる。よって、作業現場で使い勝手が良く、作業者の力の負担が軽減される。
本実施形態は、一方側の第1軸部材11aと他方側の第1軸部材11bとは、第3軸部材13の中心と直交する中心線P6−P6に対して対称となる位置に配設されている。同様に、一方側の第2軸部材12aと他方側の第2軸部材12bとは、第3軸部材13の中心と直交する中心線P6−P6に対して対称となる位置に配設されている。
また、本実施形態は、一方側の顎部2aと他方側の顎部2bとは中心線P6−P6に対して線対称となる形状である。同様に、一方側のハンドル部3aと他方側のハンドル部3bとは中心線P6−P6に対して線対称となる形状である。一方側の顎部2aと他方側の顎部2bとの両側(図中のY方向矢印側とY方向矢印の反対側の両方)に連結板8が各々取り付けられており、ここでは、一方側の顎部2aが一方側の第1軸部材11aの軸方向の中心線P1a−P1aに対して回動可能に配設されたうえで、一対の連結板8によって一方側の顎部2aが挟まっている。同様に、他方側の顎部2bが他方側の第1軸部材11bの軸方向の中心線P1b−P1bに対して回動可能に配設されたうえで、一対の連結板8によって他方側の顎部2aが挟まっている。そして、一方側の顎部2aと他方側の顎部2bとは、一対の連結板8によって互いに連結されている。これにより、作業者は、電線用スリーブ等を圧縮する際にバランスよく力を加えることができる。また、構成部材の共通化を図ることができる。
そして、一方側の第1軸部材11aの軸方向の中心線P1a−P1aと、他方側の第1軸部材11bの軸方向の中心線P1b−P1bと、一方側の第2軸部材12aの軸方向の中心線P2a−P2aと、他方側の第2軸部材12bの軸方向の中心線P2b−P2bと、第3軸部材13の軸方向の中心線P3−P3と、第4軸部材14の軸方向の中心線P4−P4と、第5軸部材15の軸方向の中心線P5−P5とは、互いに平行となっており、いずれも中心線P6−P6に対して直交している。これにより、作業者は、電線用スリーブ等を圧縮する際にバランスよく力を加えることができる。
また、一方側の顎部2aには、先端部21aと、所定間隔で複数の凹部22aとが形成されており、同様に、他方側の顎部2bには、先端部21bと、所定間隔で複数の凹部22bとが形成されている。一方側の先端部21aと他方側の先端部21bとが合わさると一方側の顎部2aと他方側の顎部2bとが最も近づいた状態となり、このとき、凹部22aと凹部22bとで形成される空間(正面視で楕円形状の空間)と一対一で対応した形状に電線用スリーブ等が圧縮成形される。
本実施形態は、図5に示すように、一方側の第1軸部材11aの中心(P1aの位置)から一方側の第2軸部材12aの中心(P2aの位置)までの長さL1aは、一方側の第2軸部材12aの中心(P2aの位置)から第3軸部材13の中心(P3の位置)までの長さL2aの2倍よりも大きい(L1a>2×L2a)。長さL1bと長さL2aの関係も同様である。尚且つ、図4〜図6に示すように、第3軸部材13の中心(P3の位置)から一方側のハンドル部の後端3a3までの長さL3aは、一方側の第2軸部材12aの中心(P2aの位置)から第3軸部材13の中心(P3の位置)までの長さL2aの10倍よりも大きい(L3a>10×L2a)。長さL3bと長さL2aの関係も同様である。
これにより、一方側の顎部3aと他方側の顎部3bとには、合計で、2倍×2倍×10倍の力が作用することになる。したがって、作業者がハンドル部3a,3bの後端側の下部領域K2に位置する第2把持部3a2,3b2を片手で握った場合においても、40倍程度に増大された力でスリーブやヒューズを圧縮できる。その結果、作業者は、電線用スリーブ等を圧縮する際に必要最小限の力で足りる。
比較例として、例えば、一方側の第2軸部材12aの中心から一方側のハンドル部3aの後端3a3までの長さL3aを250[mm]として、長さL2aと長さL2bとを各々20[mm]として、長さL1aと長さL1bとを各々20[mm]としたとする。従来技術のように、第3軸部材13の中心から一方側のハンドル部3aの後端3a3までの長さL3aを大きくして第3軸部材13に作用する力の2.25倍の力を顎部2aの先端側の内側に形成された凹部22aに作用させるためには、長さL3aを2.25倍にしなければならず、工具の全長が約255[mm]も大きくなってしまい、現実的ではない。他方側についても同様である。
本構成によれば、例えば、第3軸部材13の中心から一方側のハンドル部3aの後端3a3までの長さL3aを250[mm]とし、長さL3bを長さL3aと同様にする。そして、長さL2aと長さL2bとを各々20[mm]として、長さL1aと長さL1bとを各々45[mm]とすることで、第3軸部材13に作用する力の2.25倍の力を顎部2a,2bの各々先端側の内側に形成された凹部22a,22bに各々作用させることができる。この場合、工具の全長は最大で25[mm]しか大きくならない。よって、従来の圧縮ペンチと同程度の大きさに抑えられる。
一例として、第3軸部材13の中心から各ハンドル部の後端3a3,3b3までの長さL3a,L3bをそれぞれ250[mm]とした場合、顎部2a,2bを閉じた状態における後端3a3と後端3b3との間隔W1は、90[mm]程度となり、スリーブやヒューズを圧縮する際に、片手で把持するのに丁度よい大きさとなる。また、顎部2a,2bを開いた状態における後端3a3と後端3b3との間隔W2は、380[mm]程度となり、間隔が大きくなりすぎずに、従来の圧縮ペンチと同程度の大きさとなる。
本実施形態は、図1や図3に示すように、ハンドル部3aの後端3a3とハンドル部3bの後端3b3とが互いに最も近づいた状態において、第4軸部材14の中心は一方側の第2軸部材12aの中心よりも中心線P6−P6の側に寄っており、且つ、他方側の第2軸部材12bの中心は第5軸部材15の中心よりも中心線P6−P6の側に寄っている。この構成によれば、ラチェット7におけるロッド部5の可動範囲を従来の圧縮ペンチよりも大きくできるので、顎部2a,2bの各々先端側の内側に形成された凹部22a,22bが互いに最も離れた状態において、従来の圧縮ペンチと同程度に顎部2a,2bを開くことができる。よって、各種サイズの電線用スリーブ等を圧縮することが容易にできる。
本実施形態は、図7と図8に示すように、ハンドル部3a,3bには各々、樹脂材料からなるハンドルカバー9a,9bが取り付けられている。ハンドルカバー9a,9bの先端側(図中のZ方向矢印の側)には、左右に張り出た肩部9a1,9b1が形成されている。これにより、持ち運びや収納する際に、第1把持部3a1,3b1の作用によって、片手で把持するのに丁度よい大きさとしつつ、肩部9a1,9b1によって、圧縮ペンチ1が手から抜け落ちないようになっている。そして、ハンドルカバー9a,9bの後ろ端側(図中のZ方向矢印の反対側)には、穴部9a1,9a2が形成されている。これにより、持ち運びや収納する際に、紐を穴部9a1,9a2に通して、工具台に吊り下げたり、電線用スリーブ等の各種サイズに応じて、顎部2a,2bを開いた状態における後端3a3と後端3b3との間隔W2を所定範囲内に制限することができる。
本考案は、以上説明した実施例に限定されることなく、本考案を逸脱しない範囲において種々変更が可能である。
1 圧縮ペンチ
2a、2b 顎部
3a、3b ハンドル部
3a1、3b1 第1把持部
3a2、3b2 第2把持部
3a3、3b3 後端
4 弾性部材
5 ロッド部
6 ガイド部
7 ラチェット
8 連結板
9a、9b ハンドルカバー
9a1、9b1 肩部
9a2、9b2 穴部
11a、11b 第1軸部材
12a、12b 第2軸部材
13 第3軸部材
14 第4軸部材
15 第5軸部材
21a、21b 先端部
22a、22b 凹部
31a、31b 溝部
41a、41b 軸受
K1 上部領域
K2 下部領域
L1a、L1b、L2a、L2b、L3a、L3b 長さ

Claims (6)

  1. 第1軸部材に挿通される連結板と、前記第1軸部材と前記連結板とによって互いに連結され、先端側に内向きで形成された凹部が互いに近づく方向に動くように配設された一対の顎部と、
    第2軸部材によって前記顎部の後端側に各々連結されるとともに、第3軸部材によって互いに連結され、内向きで形成された溝部が互いに近づく方向に回動可能に配設された一対のハンドル部と、前記第3軸部材に挿通されて前記ハンドル部の後端を互いに離す方向に付勢する弾性部材と、
    第4軸部材によって前記ハンドル部のうちの一方側と連結され回動可能に配設されたロッド部と、第5軸部材によって前記ハンドル部のうちの他方側と連結され回動可能に配設されて前記ロッド部を挿通させるガイド部と、を有し、前記凹部を互いに近づける際に前記ハンドル部の後端が互いに離れる方向の動作を制限するロック状態となり、且つ、前記ハンドル部の後端を互いに最も近づける動作によって前記ロック状態が解除される構成のラチェットと、を備え、
    前記ハンドル部は、前記第4軸部材を含んだ上部領域に位置する第1把持部と、前記第1把持部から延設され、前記第5軸部材を含んだ下部領域に位置する第2把持部とを有し、
    前記顎部が互いに閉じた状態において、前記第1把持部は、前記第2把持部に向かって互いに間隔を狭めるように配設されており、且つ、前記第2把持部は、各後端に向かって互いに間隔を広げるように配設されていること
    を特徴とする圧縮ペンチ。
  2. 前記第1軸部材のうちの一方側の中心から前記第2軸部材のうちの一方側の中心までの長さは、前記第2軸部材のうちの一方側の中心から前記第3軸部材の中心までの長さの2倍よりも大きく、且つ、
    前記第3軸部材のうちの一方側の中心から前記ハンドル部のうちの一方側の後端までの長さは、前記第2軸部材のうちの一方側の中心から前記第3軸部材の中心までの長さの10倍よりも大きいこと
    を特徴とする請求項1記載の圧縮ペンチ。
  3. 前記ロッド部は、前記溝部に進入可能な大きさであり、
    前記ハンドル部の後端が互いに最も近づいた状態において、前記ロッド部における前記第4軸部材の側と反対側の端が前記溝部のうちの他方側に進入していること
    を特徴とする請求項1または2記載の圧縮ペンチ。
  4. 前記ガイド部は、前記溝部に進入可能な大きさであり、
    前記ハンドル部の後端が互いに最も近づいた状態において、前記ガイド部における前記第5軸部材の側と反対側の端が前記溝部のうちの一方側に進入していること
    を特徴とする請求項1〜3のいずれか一項記載の圧縮ペンチ。
  5. 前記ラチェットは、前記溝部において、前記ロッド部の両側に配設されて前記第4軸部材を挿通させる軸受を、さらに有すること
    を特徴とする請求項1〜4のいずれか一項記載の圧縮ペンチ。
  6. 前記顎部および前記ハンドル部は、前記第3軸部材の中心と直交する中心線に対して各々対称となるように配設されており、
    前記顎部が互いに閉じた状態において、前記第4軸部材の中心は前記第2軸部材のうちの一方側の中心よりも前記中心線に近い位置にあり、且つ、前記第2軸部材のうちの他方側の中心は前記第5軸部材の中心よりも前記中心線に近い位置にあること
    を特徴とする請求項1〜5のいずれか一項記載の圧縮ペンチ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112743010A (zh) * 2019-10-31 2021-05-04 麦克赛尔泉株式会社 加工工具

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