JP5968652B2 - 電子表示システム - Google Patents

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Description

本発明は、電子表示システムに関する。
スーパーマーケットやコンビニエンスストア等の店舗において、電子表示システムの構築が進められている。電子表示システムは、商品の価格等の商品に関する情報を表示する電子表示端末と、該情報を電子表示端末に配信するアクセスポイントとによって構成されている。アクセスポイントは、電子表示端末と無線通信を行うことのできる位置に設置されている。このシステムにより、商品に関する情報に変化があった場合においても、アクセスポイントから電子表示端末へは、新たな商品に関する情報が一斉に送信される。そのため、例えば店舗の店員は、個々の商品に関する情報を電子表示端末に対して書き換える作業を行わずともよく、作業の単純化が図れている。
このような電子表示システムに関連する技術としては、例えば特許文献1(特開2009−289282号公報)に開示されているものがある。特許文献1に係るシステムでは、更に表示器に対して、商品の特売開始からの経過日数が表示されるようになっている。
近年、上述した電子表示システムは、例えば任意の製品を製造する工場のような比較的広い場所においても構築されつつある。なぜならば、電子表示端末を作業対象物品に取り付けておき、各アクセスポイントから配信される作業工程を該端末に表示させることで、各作業者の作業の効率化が図れるためである。
しかしながら、工場等の広い場所に電子表示システムを構築する場合、アクセスポイントから配信される情報を工場内の至るところでも電子表示端末が受信できるようにするべく、アクセスポイントを多く設置する必要がある。この場合、個々のアクセスポイントには、情報を配信する際に用いるチャンネルが設定されるが、設定可能なチャンネルの周波数帯域は限定されているため、アクセスポイントの設置個数によっては、複数のアクセスポイントに同じチャンネルを設定せざるを得ない場合が生じる。同じチャンネルを複数のアクセスポイントに設定すると、電波干渉が生じ、その結果、電子表示端末は、該アクセスポイントからの情報同士を混在して受信してしまう虞がある。
そこで、本発明の課題は、電波干渉があっても、電子表示端末は情報配信装置と安定した通信を行うことができる電子表示システムを提供することにある。
電子表示システムは、電子表示端末と複数の情報配信装置とを備える。電子表示端末は、任意の情報を表示する。情報配信装置は、任意の情報を電子表示端末に配信する。特に、各情報配信装置は、ビーコン送信部とマスク信号送信部とを有する。ビーコン送信部は、ビーコンを送信する。ビーコンは、自装置に関する情報である自装置関連情報を含み、且つ、所定周期で並びその所定周期よりも短い送信時間の複数の単位信号によって構成された信号である。マスク信号送信部は、マスク信号を、複数の単位信号の間に送信する。マスク信号とは、他の情報配信装置から送信されるビーコンが電子表示端末によって受信されるのを妨害するための信号である。
このシステムに係る情報配信装置は、ビーコンの単位信号、マスク信号、ビーコンの単位信号の順に、ビーコン及びマスク信号を送信する。これにより、電波強度の弱い情報配信装置と電波強度の強い情報配信装置とにおいて、ビーコンの送信タイミングが互いに異なっているとしても、電波強度の弱い情報配信装置から送信されるビーコンは、主に電波強度の強い情報配信装置から送信されるマスク信号によってかき消される。その結果、電子表示端末は、電波強度の強い情報配信装置から送信されるビーコン及びマスク信号を受信し続けることとなり、電波強度の弱い情報配信装置から送信されるビーコンを受信しづらくなる。従って、電波干渉があっても、電子表示端末が、電波強度の強い情報配信装置から送られる単位信号間に他の情報配信装置のビーコンを受信してしまい、このビーコンを誤って同じ情報配信装置から送られているものだと認識するのを防ぐことができる。つまり、このシステムでは、電波干渉があっても、電子表示端末は情報配信装置と安定した通信を行うことができる。
また、マスク信号送信部は、複数の単位信号の間、マスク信号を絶え間なく続けて送信することが好ましい。
このシステムでは、複数の単位信号と単位信号との間が、マスク信号によって埋められていると言える。従って、互いに連続する単位信号と単位信号との間に、他の情報配信装置のビーコンが誤って受信されてしまうことを、確実に防ぐことができる。
また、単位信号は、電子表示端末との同期を取るためのプリアンブル部と、自装置関連情報を含むデータ部とで構成されている。
このシステムでは、ビーコンの単位信号が有するプリアンブル部とは別に、マスク信号が送信される。プリアンブル部及びマスク信号により、電子表示端末が、電波強度の強い情報配信装置の送る単位信号間に他の情報配信装置のビーコンを受信してしまい、このビーコンを誤って同じ情報配信装置から送られているものだと認識するのを、より強固に防ぐことができる。
特に、プリアンブル部は、0と1とが交互に並ぶビットパターンで構成されている。そして、マスク信号は、プリアンブル部と同じビットパターンで構成されていることが好ましい。
このシステムでは、マスク信号を、プリアンブル部と同様に簡単に構成することができる。更に、電波強度の弱い情報配信装置から送信されるビーコンは、電波強度の強い情報配信装置から送信されるマスク信号だけではなく、プリアンブル部によってもかき消される。従って、このシステムは、電波干渉があっても、電子表示端末と情報配信装置との安定した通信を、より強固に提供できる。
また、各情報配信装置がビーコンを送信するチャンネルは、略同一に設定されているのが好ましい。
一般的に、ビーコン送信時の際の電波干渉は、複数の情報配信装置が同一のチャンネルにてビーコンを送信することで引き起こされてしまう。しかし、このシステムでは、ビーコンを構成する単位信号の間にマスク信号を送信するため、複数の情報配信装置が同一のチャンネルにてビーコンを送信する場合でも、電波干渉が生じにくくなる。
また、電子表示端末は、検索部と、受信切替部とを有することが好ましい。検索部は、現在受信しているビーコンの電波強度が所定強度よりも低くなった場合、所定強度よりも高い電波強度を有するビーコンを検索する。受信切替部は、所定強度よりも高い電波強度を有するビーコンがヒットした場合、受信対象となるビーコンを、所定強度よりも高い電波強度を有するビーコンに切り替える。そして、所定強度よりも高い電波強度を有するビーコンが複数ヒットした場合、受信切替部は、受信対象となるビーコンを、電波強度が一番高いビーコンに切り替えると良い。
このシステムでは、電子表示端末の移動等によって受信中のビーコンの電波強度が変化した場合、電子表示端末は、受信対象を電波強度のより高いビーコンに切り替える。従って、ビーコンを構成する単位信号の間にマスク信号を送信する本システムにおいて、仮に電子表示端末が移動したとしても、電子表示端末は問題なくビーコンを受信することができ、且つ電波干渉を引き続き防ぐことができる。
本発明によれば、電波干渉があっても、電子表示端末は情報配信装置と安定した通信を行うことができる。
本発明の一実施形態に係る電子表示システムの構成を概念的に示す図。 各アクセスポイントの配信エリアを表す図。 各アクセスポイントの構成を模式的に示す図。 ビーコンの構成を概念的に示す図。 アクセスポイント10aが送るビーコン及びマスク信号と、アクセスポイント10dが送るビーコン及びマスク信号との、出力タイミングを示すタイミングチャート。 各アクセスポイントが送信する送信データのビーコンに対する出力タイミングと、送信データの構成とを、概念的に示す図。 各電子表示端末の構成を模式的に示す図。 電子表示端末が行うビーコンの検索動作及び受信するビーコンの切替動作を説明するための図であって、かつ受信電波強度が所定強度よりも高いビーコンが1つヒットした場合を表す図。 電子表示端末が行うビーコンの検索動作及び受信するビーコンの切替動作を説明するための図であって、かつ受信電波強度が所定強度よりも高いビーコンが複数ヒットした場合を表す図。 電子表示システムの動作を説明するための図。
以下、図面を参照しつつ、本発明の一実施形態に係る電子表示システムについて説明する。なお、以下の実施形態は、本発明の具体例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
(1)概要
図1は、本発明の一実施形態に係る電子表示システム100の構成を概念的に示す図である。電子表示システム100は、作業エリアOD内にベルトコンベア92が設置されると共にそのベルトコンベア92上に作業対象物品91が載置されており、該物品91に対して順に作業が行われる製造工場において構築されている。そして、電子表示システム100は、作業エリアOD内において、複数の作業場所を巡回する作業対象物品91の作業工程を、作業対象物品91の巡回動作にあわせて順に各電子表示端末50a,50b,50c,50d,・・・に表示していくシステムである。この電子表示システム100により、作業エリアOD内にて各種作業を行う作業者は、各電子表示端末50a〜50d,・・・に表示される作業工程を参照して適切な作業を行うことができる。そのため、作業者は、作業対象物品91がどのような物品であってかつどのような作業を必要とするのかを意識せずとも、個々の作業対象物品91に適した作業を行うことができ、作業効率を向上させることができる。
このような電子表示システム100は、図1,2に示すように、主として、任意の情報を個々の配信エリアDAa,DAb,DAc,DAd,DAe,DAf,・・・に対して確実に送信可能な複数のアクセスポイント(情報配信装置に相当)10a,10b,10c,10d,10e,10f,・・・と、送信された任意の情報を受信して表示する複数の電子表示端末50a〜50d,・・・とを備える。
複数のアクセスポイント10a〜10f,・・・は、それぞれLANケーブル34を通じてDMSサーバ33と通信可能に接続されている。DMSサーバ33は、インターネットやイントラネット等であるネットワーク32を介して基幹システム31に接続されている。DMSサーバ33は、CPU、ROM、RAM、ハードディスク、キーボード及びマウス等で構成されており、接続された各アクセスポイント10a〜10f,・・・が各電子表示端末50a〜50d,・・・に送る送信データ(つまり、任意の情報等)Dの管理等を行う。基幹システム31は、製造工程を統括管理する本部センターに配置されたサーバ装置などのコンピュータシステムであって、DMSサーバ33との間で通信を行う。
そして、複数のアクセスポイント10a〜10f,・・・は、電子表示端末50a〜50d,・・・に任意の情報を配信する。アクセスポイント10a〜10f,・・・は、電子表示端末50a〜50d,・・・の親機として無線基地局の役割を担う装置であって、例えば作業エリアODの天井付近にそれぞれ設置されている。そして、図1,2に示すように、各アクセスポイント10a〜10f,・・・の設置位置は、アクセスポイント10a〜10f,・・・それぞれの配信エリアDAa,DAb,DAc,DAd,DAe,DAf,・・・の範囲を考慮して、作業エリアOD全体に電波が届くように決定されることが好ましい。ここでは、アクセスポイント10a〜10f,・・・は、互いに所定距離離れて設置されている。
図2では、各アクセスポイント10a〜10f、・・・の配置の一例を示している。図2では、互いに隣接する各アクセスポイント10a〜10f,・・・の配信エリアDAa,DAb,DAc,DAd,DAe,DAf,・・・の一部が重複しているものの、隣接していないアクセスポイント10a〜10f,・・・の配信エリアDAa,DAb,DAc,DAd,DAe,DAf,・・・同士は重複しないようにして、各アクセスポイント10a〜10f,・・・が設置されている。例えば、図2では、アクセスポイント10aは、アクセスポイント10b,10cとは隣接しており、配信エリアDAaとDAb、DAaとDAcは、それぞれ一部重複している。しかし、アクセスポイント10a,10dは隣接しておらず、配信エリアDAaとDAdは、重複エリアがない。これにより、作業エリアOD内には、なるべく満遍なくアクセスポイント10a〜10f,・・・からの電波が届くようになっている。なお、ここでいう「配信エリア」とは、各エリアの中心に位置するアクセスポイント10a〜10fから、所定強度Hp以上の受信電波が届く範囲を表す。
電子表示端末50a〜50d,・・・は、図1に示すように、移動する作業対象物品91に取り付けられている。電子表示端末50a〜50d,・・・は、作業エリアOD内において、複数のアクセスポイント10a〜10f,・・・のうちのいずれかとの間で、電波方式(もしくは、赤外線方式等であってもよい)の無線通信を行う。具体的に、電子表示端末50a〜50d,・・・は、いずれかのアクセスポイント10a〜10f,・・・から送られてくるビーコンB(後述)及び送信データDを受信したり、アクセスポイント10a〜10f,・・・に対して応答したりすることができる。そして、電子表示端末50a〜50は、受信した送信データDを、該端末50a〜50d,・・・自身の表示部55(後述)に表示する。電子表示端末50a〜50d,・・・が表示する送信データDとしては、作業対象物品91に対して行われるべき次の作業工程の内容や、任意の作業工程が行われている間にはその工程の詳細な手順等が挙げられる。
ここで、アクセスポイント10a〜10f,・・・と表示端末50a〜50d,・・・との間の無線通信にて用いられるプロトコルには、電波周波数帯域として、いわゆるISMバンド(つまり、約2.4GHzの無線通信帯域であって、免許申請や使用登録をすることなく自由に利用できる周波数帯域)を用いたIEEE802.11や、IEEE802.15等が挙げられるが、本実施形態においては特には限定されない。
ところで、一般的に、互いに隣接して位置するアクセスポイント10a〜10f,・・・(例えば、10aと10b)において電子表示端末50a〜50d,・・・との通信のために設定されているチャンネル(つまり、周波数)は、互いに異なる値に設定されている。これは、設置位置が比較的近いアクセスポイント10a〜10f,・・・それぞれにおいて同じチャンネルが設定されていると、電波干渉が引き起こされ、電子表示端末50a〜50d,・・・とアクセスポイント10a〜10f,・・・との間の通信異常が生じてしまうからである。一方で、互いに隣接して位置しておらずかつ比較的遠い位置に設置されているアクセスポイント10a〜10f,・・・には、同じチャンネルが設定されていることがある。これは、無線通信において用いることのできるチャンネルの範囲(つまり、電波周波数帯域)には制限があるため、アクセスポイント10a〜10f,・・・の設置数によっては、同じチャンネルを設定せざるを得ない場合が生じるからである。
しかしながら、各配信エリアDAa,DAb,DAc,DAd,DAe,DAf,・・・内には、比較的遠い位置にあり且つ同じチャンネルが設定されているアクセスポイント10a〜10f,・・・からの電波が、微弱ながらも届いてしまう。すると、この微弱な電波と、該電波が届いた配信エリアDAa,DAb,DAc,DAd,DAe,DAf,・・・内に位置するアクセスポイント10a〜10f,・・・からの電波との間で、電波干渉が引き起こされる。この電波干渉は、電子表示端末50a〜50d,・・・に対し、本来受信するべきアクセスポイント10a〜10fからのビーコンBや送信データDではなく、誤って他のアクセスポイント10a〜10f,・・・からのビーコンBや送信データDを受信させるといった事象を生じさせてしまう。
そこで、本実施形態に係る電子表示システム100は、たとえ上記電波干渉が生じても、電子表示端末50a〜50d,・・・によるビーコンBや送信データDの誤受信を防ぐことのできる仕様となっている。
なお、アクセスポイント10a〜10f,・・・は、設置位置が異なるものの、互いに同じ構成を有している。そのため、以下の説明では、アクセスポイント10a〜10f,・・・の設置位置を特定する必要のある場合以外は、単に「アクセスポイント10」と記載する。同様に、電子表示端末50a〜50d,・・・も、単に「電子表示端末50」と記載し、配信エリアDAa,DAb,DAc,DAd,DAe,DAf,・・・も、単に「配信エリアDA」と記載する。
(2)アクセスポイントの構成
アクセスポイント10は、図3に示すように、主として、電力生成部11、表示部12、ビーコン送信部13、マスク信号送信部14、データ通信部15、及び制御部16を有する。
(2−1)電力生成部
電力生成部11は、アクセスポイント10の各種構成要素に供給される電力を生成する。具体的には、アクセスポイント10には電池11aが挿入されており、電力生成部11は、電池11aからの電力を、アクセスポイント10の各構成要素が必要とする直流の電力に変換して、各構成要素に供給する。この場合、電力生成部11は、図示してはいないが、例えばDC−DCコンバータなどによって構成される。電力生成部11によって変換された後の直流の電力は、各種構成要素に供給される。
なお、アクセスポイント10は、必ずしも電池11aを電源として動作するものでなくともよく、例えばLANケーブルから電源を取る技術であるIEEE802.3.af準拠のPoE給電(Power over Ethernet(Ethernetは登録商標))や、DCジャックを有するACアダプタ、またはDCプラグを備えた電池ケースと電池での動作が可能な構成であってもよい。
(2−2)表示部
表示部12は、図示はしていないが、アクセスポイント10のケーシング外部に露出するようにして設けられており、DMSサーバ33との通信状態や電子表示端末50との通信状態の他、アクセスポイント10自身の通信異常の有無等を表示する。アクセスポイント10自身の通信異常としては、アクセスポイント10自身が故障することによって、アクセスポイント10がビーコンB(後述)や送信データD等を送信できないこと等が挙げられる。
このような表示部12は、例えば複数のLED等によって構成されている。この場合、表示部12は、アクセスポイント10の各種通信状態を電子表示システム100の管理者等に知らせるべく、各種通信状態等に応じて異なる色に発光する。例えば、各種通信状態が正常の場合には、表示部12は、緑色に発光する。通信異常が生じた場合には、表示部12は、赤色に発光する。更に、表示部12が発光する色は、生じた通信異常の内容に応じて変化してもよい。
なお、表示部12は、LEDではなく、ディスプレイとして構成されてもよい。
(2−3)ビーコン送信部
ビーコン送信部13は、例えばアクセスポイント10のケーシング外部に設けられたアンテナ等によって構成されている。ビーコン送信部13は、電力生成部11によって電力が供給されている限り、アクセスポイント10自身に関する情報(以下、自装置関連情報)を含むビーコンBを送信する。
自装置関連情報としては、例えばアクセスポイント番号等であるアクセスポイント10a〜10f,・・・の識別情報や、各アクセスポイント10a〜10f,・・・の設置位置を示す情報等が挙げられる。自装置関連情報が含まれるビーコンBを電子表示端末50が受信することによって、電子表示端末50は、自端末が現在どのアクセスポイント10a〜10f,・・・の配信エリアDAa,DAb,DAc,DAd,DAe,DAf,・・・内に位置しているのかを、把握することが可能となる。
上記ビーコンBは、アクセスポイント10と電子表示端末50との間のリンクを確立するための信号であって、図4(a)に示すように、定められた周期Tpにて、各アクセスポイント10から当該アクセスポイント10の配信エリアDA内に送信(詳細には、ブロードキャスト)される。なお、周期Tpとしては、例えば4secが挙げられ、周期Tpの間にビーコンBが出力され続ける時間Tqとしては、例えば2secが挙げられる。各アクセスポイント10a〜10f,・・・から送信されるビーコンBの周期Tpと、この周期Tpの間にビーコンBが出力され続ける時間Tqとは、共通している。
ここで、ビーコンBの更なる構成について説明する。図4(b)に示すように、ビーコンBは、周期Tpよりも小さい所定周期Tmで連続する複数の単位ビーコン信号(単位信号に相当)b1,b2,b3,b4,b5,・・・によって構成されている。例えば、所定周期Tmが4msecとすると、各単位ビーコン信号b1〜b5,・・・が送信されている時間Tnは、1msecであることができる。このような単位ビーコン信号b1〜b5,・・・は、所定周期Tmにて500回続けて送信された後、2secの間は送信停止される。送信停止から2sec経過後、単位ビーコン信号b1〜b5,・・・は、周期Tmにて再度500回続けて送信され続ける。この動作が繰り返されることで、ビーコンBは、図4(a)に示すように、2sec間は出力され続け、その後2secは出力停止される状態を採り得る。
そして、各単位ビーコン信号b1〜b5,・・・は、図4(c)に示すように、主として、プリアンブル部bc1と、シンクワード部bc2と、データ部bc3とで構成されている。単位ビーコン信号b1〜b5,・・・を構成する各部分bc1〜bc3それぞれには、複数のビットが割り当てられている。プリアンブル部bc1は、電子表示端末50との同期を取るための部分であり、0と1とが交互に並ぶビットパターン“0101・・・”で構成されている。プリアンブル部bc1は、各アクセスポイント10a〜10f,・・・において共通で設定されている。シンクワード部bc2には、データの送信開始を知らせるための部分であり、その内容は、チャネルサーチを行うため各アクセスポイント10a〜10f,・・・において共通で設定されている。データ部bc3は、電子表示端末50に伝えたい情報を表す部分であって、ここには、既に述べた自装置関連情報の他、連続して送られる複数の単位ビーコン信号b1〜b5,・・・のうち何番目の単位ビーコン信号であるのかを示す順位情報、データの長さを示す長さ情報、データの誤り検出を行うためのパリティビット等が含まれる。従って、データ部bc3の内容は、各アクセスポイント10a〜10f,・・・において異なっている。
なお、各アクセスポイント10a〜10f,・・・におけるビーコンBの送信タイミングは、互いに同期されていなくてもよい。以下、本実施形態では、本実施形態に係る特徴を述べるにあたり、同じチャンネルを有するアクセスポイント10a〜10f,・・・同士のビーコンBの送信タイミングが、ずれている場合を例に採る。
また、各アクセスポイント10a〜10f,・・・が出力される各ビーコンBの送信電波強度は、同じであるとする。但し、該ビーコンBを受信する電子表示端末50a〜50d,・・・の位置によって、各ビーコンBの受信電波強度が異なる。図4(a)(b)のタイミングチャートにおける縦軸は、電子表示端末50におけるビーコンBの受信電波強度を“H”として表している。
(2−4)マスク信号送信部
マスク信号送信部14は、ビーコン送信部13と同様、例えばアクセスポイント10のケーシング外部に設けられたアンテナ等によって構成されている。マスク信号送信部14は、電力生成部11によって電力が供給されている限り、連続する単位ビーコン信号b1〜b5の間に、マスク信号Mを送信する。
上記マスク信号Mは、該信号の送信部14を含むアクセスポイント以外の他のアクセスポイント10a〜10f,・・・から送信されているビーコンBが、該送信部14を含むアクセスポイントの配信エリアDAa,DAb,DAc,DAd,DAe,DAf,・・・内にある電子表示端末50によって受信されてしまうのを妨害するための信号である。マスク信号Mは、図5(a)に示すように、ビーコンBと同様、各アクセスポイント10a〜10f,・・・から定められた周期Tpにて、当該アクセスポイント10の配信エリアDA内に送信(詳細には、ブロードキャスト)される。
ここで、マスク信号Mの更なる構成について説明する。図5(b)に示すように、マスク信号Mは、ビーコンBを構成する単位ビーコン信号b1〜b5,・・・と同じ所定周期Tmで連続する複数の単位マスク信号m1,m2,m3,m4,・・・によって構成されている。このマスク信号Mの送信電波強度は、アクセスポイント10aが送信するビーコンBの送信電波強度と等しい。具体的に、図2において、アクセスポイント10a,10dに設定されているチャンネルが同じであって、電子表示端末50aの位置には、これらのアクセスポイント10a,10dからの電波が届くとする。この場合、電子表示端末50aの位置に届くアクセスポイント10a,10dからのビーコンB及びマスク信号Mの各受信電波強度を比較すると、図5(b)(c)に示すように、アクセスポイント10aから送信されるビーコンB及びマスク信号Mは、互いに同じ受信電波強度H1であって、アクセスポイント10dから送信されるビーコンB及びマスク信号Mは、互いに同じ受信電波強度H2である。なお、図5では、受信電波強度H1は受信電波強度H2よりも高くなっているが、これは、電子表示端末50aの位置に対し、アクセスポイント10aは近いが、アクセスポイント10dは遠いためである。
特に、本実施形態に係るマスク信号Mは、図5(b)(c)に示すように、連続する単位ビーコン信号b1〜b5,・・・の間、絶え間なく送信される。具体的には、単位ビーコン信号b1が送信された直後から、次の単位ビーコン信号b2が送信される直前までの間、単位マスク信号m1が送信され続ける状態となっている。同様にして、単位ビーコン信号b2の送信直後から次の単位ビーコン信号b3の送信直前までの間、単位ビーコン信号b3の送信直後から次の単位ビーコン信号b4の送信直前までの間、単位ビーコン信号b4の送信直後から次の単位ビーコン信号b5の送信直前までの間には、それぞれ、単位マスク信号m2,m3,m4が順に送信され続ける状態となっている。言い換えると、連続する単位ビーコン信号b1〜b5,・・・の間は、マスク信号Mによって埋め尽くされている。従って、各単位マスク信号m1〜m4,・・・が送信され続ける時間Toは、単位ビーコン信号b1〜b5,・・・が送信停止されている時間と等しく、逆に各単位マスク信号m1〜m4,・・・が送信停止されている時間は、単位ビーコン信号b1〜b5,・・・が送信されている時間Tnと等しい。
このような単位マスク信号m1〜m4全ては、単位ビーコン信号b1〜b5,・・・のプリアンブル部bc1と同様、0と1とが交互に並ぶビットパターン“010101・・・”で構成されており、各アクセスポイント10a〜10f,・・・において共通して設定されている。従って、単位ビーコン信号b1〜b5,・・・のデータ部bc3の送信直後から次の単位ビーコン信号b1〜b5,・・・のシンクワード部bc2が送信されるまでの間、アクセスポイント10からは、単位マスク信号m1〜m4,・・・と単位ビーコン信号b1〜b5,・・・のプリアンブル部bc1とによって、0と1とが交互に並ぶビットパターン“010101・・・”が出力し続けられることとなる。
このマスク信号Mにより、図2の電子表示端末50aの位置に、同じチャンネルに設定されているアクセスポイント10a,10dからのビーコンBが図5(b)(c)に示すタイミングで届いたとしても、受信電波強度の強いアクセスポイント10aからのマスク信号Mによって、アクセスポイント10dからのビーコンB及びマスク信号Mはかき消される。従って、電子表示端末50aは、微弱ながらも電波が届いてしまっているアクセスポイント10dからのビーコンBを、自端末50aの属するアクセスポイント10aからのビーコンBであると誤って受信してしまうことを、防ぐことができる。
(2−5)データ通信部
データ通信部15は、例えばアクセスポイント10のケーシング外部に設けられたアンテナ等によって構成されている。データ通信部15は、電力生成部11によって生成された電力によって、送信データDの送信動作及び電子表示端末50からの応答受信動作等を行う。
送信データDは、該データを送るアクセスポイント10とリンク付けがされている電子表示端末50宛に送信される、特定の内容の情報を含むデータである。送信データDは、図6に示すように、ビーコン送信部13によってビーコンBが送信された後に、該ビーコンBに続けて当該アクセスポイント10の配信エリアDA内に送信される。データ通信部15は、送信データDを例えば時間Tsの間送信してから一定時間Tr経過すると、再びビーコンBを送信し出す。従って、送信データDは、連続するビーコンBの間であって、ビーコンBの送信停止の時間(即ち、図4,5における時間“Tp−Tq”)内に送られることとなる。
ところで、上記送信データDは、図6に示すように、所定長に分割されると共に分割されたデータ毎にヘッダーdc3付された、パケット方式にて送信される。具体的に、複数のパケットからなる送信データDは、図6に示すように、パケット単位毎にて、プリアンブル部dc1,シンクワード部dc2、ヘッダーdc3、及びデータ部dc4で構成されている。プリアンブル部dc1は、単位ビーコン信号bにおけるプリアンブル部bc1と同様、電子表示端末50との同期を取るための部分であって、0と1とが交互に並ぶビットパターン“0101・・・”で構成されている。シンクワード部dc2は、データの送信開始を知らせるための部分であるが、単位ビーコン信号bにおけるシンクワード部bc2とは異なり、たとえ同じチャネルに設定されているとしても各アクセスポイント10a〜10f,・・・毎に異なる内容に設定されている。ヘッダーdc3には、複数のビットが割り当てられており、特定の情報の送信先である電子表示端末50のアドレスや、該端末50の端末コード等が含まれている。更に、各ヘッダーdc3には、当該ヘッダーdc3の後に続くデータ部dc4の内容が、送信データD全体の中で何番目に送信されているデータであるのかを示す情報等が含まれている。そして、ヘッダーdc3の後に続くデータ部dc4においても、複数のビットが割り当てられている。データ部dc4には、電子表示端末50に送るべき特定の情報の一部分の他、送信データDの送信に対する応答要求等が含まれている。
このような送信データDは、データ通信部15が、特定の電子表示端末50に送信すべき情報をDMSサーバ33から取得した場合に、該端末50へと送信される。そして、送信データDは、時間Tsの間一定周期にてパケット単位で送信される。該送信データDを受信した電子表示端末50からは、応答が該データDの各パケットを受信する毎に送られて来るため、アクセスポイント10のデータ通信部15はこれを受信する。データ通信部15による送信データDの送信動作及び応答受信動作は、例えばDMSサーバ33が特定の電子表示端末50において正常に送信データDの受信動作が行われたと判断されるまでの間(ここでは、図6に示す時間Tsの間)、行われる。
(2−6)制御部
制御部16は、図3に示すように、CPU16a,ROM16b及びRAM16cによって構成されたマイクロコンピュータであって、アクセスポイント10を構成する様々な構成要素と接続されている。ROM16bには、アクセスポイント10を制御するための制御プログラムが格納されている。CPU16aは、ROM16bに格納された制御プログラムに基づいて、アクセスポイント10を制御する。RAM16cは、CPU16aがROM16bに格納された制御プログラムを実行する際の、所謂ワークメモリとして機能する。
(3)電子表示端末の構成
電子表示端末50は、図7に示すように、主として、電力生成部51、ビーコン用通信部(検索部及び受信切替部に相当)52、データ用通信部53、記憶部54、表示部55、及び制御部56を有する。
(3−1)電力生成部
電力生成部51は、電子表示端末50の各種構成要素に供給される電力を生成する。具体的には、電子表示端末50には電池51aが挿入されており、電力生成部51は、電池51aからの電力を、電子表示端末50の各構成要素が必要とする直流の電力に変換して、各構成要素に供給する。この場合、電力生成部51は、図示してはいないが、例えばDC−DCコンバータなどによって構成される。電力生成部51によって変換された後の直流の電力は、各種構成要素に供給される。
(3−2)ビーコン用通信部
ビーコン用通信部52は、利得の校正がなされたアンテナ等によって構成されており、アクセスポイント10が送信しているビーコンBに対する通信動作を行う。ビーコンBに対する通信動作としては、主として、ビーコンBの受信動作、他のビーコンBの検索動作、及び受信するビーコンBの切替動作等が挙げられる。
ビーコンBの受信動作においては、ビーコン用通信部52は、既にリンク付けのなされているアクセスポイント10から定期的に送られてくるビーコンBを受信する。ここで、リンク付けとは、受信対象となるビーコンBの送信元であるアクセスポイント10を特定し、そのアクセスポイント10に関する情報(アクセスポイント10のアドレス等)を関連付けて記憶しておくことを言う。特に、本実施形態においては、そのビーコンBにおける単位ビーコン信号b1〜b5,・・・の間には、マスク信号Mを構成する単位マスク信号m1〜m4,・・・が送信されている。そのため、ビーコン用通信部52は、該ビーコンBのみならず、該ビーコンBを送信するアクセスポイント10から送られてくるマスク信号Mも受信する。
この受信動作により、電子表示端末50は、該ビーコンB及びマスク信号Mを送信してくるアクセスポイント10の配信エリアDAに自端末が属していると判断することができる。更に、電子表示端末50は、受信電波強度の小さい他のアクセスポイント10からのビーコンB及びマスク信号Mが届いているとしても、このビーコンB等は、自端末が属するアクセスポイント10からのマスク信号M等によって掻き消されるため、自端末が属するアクセスポイント10のビーコンBのみと同期を取ることができる。
他のビーコンBの検索動作においては、ビーコン用通信部52は、図8,9に示すように、リンク付けのなされているビーコンBの受信電波強度が所定強度Hpよりも低くなると、チャネルサーチを行い、現在の自端末50の位置において受信電波強度が所定強度Hpよりも高いビーコンBの存在を検索する。図8,9では、現在受信しているアクセスポイント10aのビーコンBの受信電波強度が所定強度Hpよりも低くなり、チャネルサーチが行われた検索動作の様子を表している。特に、図8,9では、一例として、検索動作においては、リンク付けのなされているビーコンBの受信電波強度が3回続けて所定強度Hpよりも低い場合に、チャネルサーチが4回連続して行われる場合を表している。
受信するビーコンBの切替動作においては、ビーコン用通信部52は、上記検索動作において受信電波強度が所定強度Hpよりも高いビーコンBがヒットした場合、図8に示すように、受信対象となるビーコンBを、電波受信強度が所定強度Hpよりも低い現在のビーコンBからヒットしたビーコンBへと切り替える。図8では、受信電波強度が所定強度Hpよりも高いビーコンBとして、アクセスポイント10dから送信されるビーコンBがヒットしたため、受信対象となるビーコンBがアクセスポイント10aからのビーコンBからアクセスポイント10dからのビーコンBへと切り替えられた場合を表している。
特に、上記検索動作において、図9に示すように、受信電波強度が所定強度Hpよりも高いビーコンBが複数ヒットした場合には、ビーコン用通信部52は、受信対象となるビーコンBを、所定強度Hpよりも低い現在のビーコンBから、ヒットしたビーコンBの中で受信電波強度が一番高いビーコンBへと切り替える。図9では、受信電波強度が所定強度Hpよりも高いビーコンBが2つヒットしたため(具体的には、アクセスポイント10d,10fのビーコンB、受信電波強度はそれぞれHm1,Hm2)、受信対象となるビーコンBが、これらのビーコンBのうち、受信電波強度が高いビーコンB(つまり、アクセスポイント10fが送る受信電波強度Hm2のビーコンB)に切り替えられた場合を表している(Hm1<Hm2)。
上述した受信するビーコンBの切換動作が行われた後、図8,9に示すように、ビーコン用通信部52は、ヒットしたビーコンBを送信するアクセスポイント10に対して所属通知信号を送信し、リンク付け処理を行う。所属通知信号とは、電子表示端末50自身の端末コードと、自端末50の所属アクセスポイントとして認定したアクセスポイント10の識別情報とを含む信号である。所属通知信号の送信は、アクセスポイント10からのビーコンBの送信タイミングと重ならないように行われる必要があり、例えば、リンク付けしたアクセスポイント10からのビーコンBの送信後のタイミングにて行われる。
これにより、電子表示端末50は、受信電波強度が高いビーコンBを受信し続けることができる。更に、電子表示端末50は、受信電波強度が高いビーコンBのみならず、該ビーコンBを送信するアクセスポイント10から送られてくるマスク信号Mも受信するため、受信対象であるビーコンB以外のビーコンBを誤って受信しなくなる。
なお、他のビーコンBの検索動作において、受信電波強度が所定強度Hpよりも高いビーコンBが所定時間以上ヒットしない場合には、ビーコン用通信部52は、受信電波強度が所定強度Hp以上のビーコンBを受信できるようになるまで、チャネルサーチを繰り返す。チャネルサーチとは、ビーコンBを受信するためのチャンネルの設定を他のチャンネルへと次々と切り替えながら、各アクセスポイント10a〜10f,・・・それぞれに割り当てられたビーコンBのチャンネル領域全体に渡ってビーコンBのチャンネルを掃引し、受信可能なチャンネルを検索する動作を言う。
ここで、「所定強度Hp」は、作業エリアOD内の環境やアクセスポイント10、電子表示端末50の仕様等に基づいて、机上計算やシミュレーション、実験等によって適宜決定される。
(3−3)データ用通信部
データ用通信部53は、ビーコン用通信部52と同様、利得の校正がなされたアンテナ等によって構成されており、送信データDに対する通信を行う。送信データDに対する通信動作としては、主として、送信データDの受信動作、送信データDに対する応答動作等が挙げられる。
送信データDの受信動作においては、自端末50がビーコンBの受信動作によってスリープ状態からウェイクアップ状態へと遷移した後、データ用通信部53は、該ビーコンBを送信してきたアクセスポイント10から送信データDを受信する。特に、送信データDがパケット単位で連続して送られてくるため、データ用通信部53は、送られてきたパケット単位の送信データDを次々に受信する。受信された送信データDのデータ部dc4の内容は、記憶部54に記憶される。
送信データDに対する応答動作においては、送信データDのデータ部dc4の内容にアクセスポイント10への応答要求が含まれている場合は、データ用通信部53は、該データDの送信元であるアクセスポイント10宛に、応答を送信する。
(3−4)記憶部
記憶部54は、例えば不揮発性メモリで構成されている。記憶部54には、自端末50のアドレスや識別情報、リンク付けがなされたアクセスポイント10に関する情報(具体的には、アクセスポイント10のアドレス等)、送られてきた送信データDのデータ部dc4の内容、などが記憶される。
なお、自端末50の識別情報は、受信した送信コードDが自端末50自身に向けて送られてきたものであるか否かを確認するべく、受信した送信データDのヘッダーdc3に含まれる端末コードと一致するか否かの判断を行う際に用いられる。アクセスポイント10に関する情報は、アクセスポイント10への応答時に用いられる。特に、アクセスポイント10に関する情報は、受信するビーコンBの切り替え動作が行われた場合は、新たに受信対象となったビーコンBを送信してくるアクセスポイント10に関する情報に、書き換えられる。
また、記憶部54には、受信可能なビーコンBのチャンネルが複数記憶されている。これらのチャンネルは、チャネルサーチの場合に用いられる。
(3−5)表示部
表示部55は、電子表示端末50の正面に露出するようにして設けられている。表示部55は、例えばドットマトリクス方式の不揮発性表示部であって、具体的には電子ペーパー等で構成されている。表示部55には、アクセスポイント10から送られてきた送信データDのデータ部dc4の内容に含まれる情報等が表示される。つまり、表示部55には、アクセスポイント10から次々に送られてくる送信データDにしたがって、作業対象物品91の作業工程等が切り替わって表示される。
なお、本実施形態では、電子表示端末50の消費電力を抑える目的から、表示部55には、駆動電力を与えることなく表示内容を保持することのできる不揮発性表示部が採用されている。しかし、表示部55として、必ずしも不揮発性表示部が採用される必要はない。表示部55は、例えば揮発性の液晶パネルであってもよい。
(3−6)制御部
制御部56は、上記アクセスポイント10の制御部16と同様、図7に示すように、CPU56a,ROM56b及びRAM56cによって構成されたマイクロコンピュータであって、電子表示端末50を構成する様々な構成要素と接続されている。ROM56bには、電子表示端末50を制御するための制御プログラムが格納されている。CPU56aは、ROM56bに格納された制御プログラムに基づいて、表示端末20を制御する。RAM56cは、CPU56aがROM56bに格納された制御プログラムを実行する際の、所謂ワークメモリとして機能する。
このような制御部56は、例えば、受信するビーコンBの切り替え動作に伴うアクセスポイント10のリンク付け処理、該リンク付け処理に伴うアクセスポイント10に関する情報の記憶部54への書き換え処理、自端末50の状態切替処理、送信データDの識別処理、表示部55の表示制御等を行う。
ここで、自端末50の状態切替処理とは、ビーコンBを受信してから送信データDを受信し終わるまでの間は、自端末50をウェイクアップ状態に設定し、それ以外の場合は自端末50をスリープ状態に設定する処理を言う。この状態切替処理は、電子表示端末50の消費電力を抑えて、電池51aの持ちを向上させるために行われる。送信データDの識別処理とは、送信データDを受信した場合、該データDのヘッダーdc3に含まれる端末コードが自端末50の識別情報と一致するか否かを判断する処理を言う。
(4)電子表示システムによる一連の動作
次に、図10を用いて、電子表示システム100が行う一連の動作を説明する。本実施形態に係る特徴的な部分をクローズアップして説明するため、図10では、電子表示システム100の構成要素のうち、同じチャンネルが設定された2つのアクセスポイント10a,10dの動作と、1つの電子表示端末50aの動作とを、抜き出して表している。
なお、以下では、電子表示端末50aが、図2に示すように、アクセスポイント10a側からアクセスポイント10d側へと移動する場合について説明する。また、電子表示端末50aは、スリープ状態からウェイクアップ状態へと移行して、ビーコンBを受信する。
アクセスポイント10a,10dは、それぞれ同じ周期Tpかつ互いに非同期のタイミングで、ビーコンB及びマスク信号Mを送信(詳細には、ブロードキャスト)する(ステップS11,S12)。各ビーコンB及びマスク信号Mは、図10に示すように、ビーコンBを構成する単位ビーコン信号b1〜b5,・・・と、該信号b1〜b5の間を埋めているマスク信号M(より具体的には、マスク信号Mを構成する単位マスク信号m1〜m4,・・・)とで構成されている。
電子表示端末50aは、はじめは図2に示すように、アクセスポイント10aの配信エリアDAa内に位置しており、アクセスポイント10aには近いが、アクセスポイント10dには遠い状態となっている。しかし、この位置においては、電子表示端末50aには、アクセスポイント10aの送信するビーコンBのみならず、該アクセスポイント10aと同じチャンネルが設定されているアクセスポイント10dから送信されるビーコンBまでもが届いているとする。ここで、図10の区間TAに示す間、アクセスポイント10aの送信するビーコンB及びマスク信号Mの、電子表示端末50aの位置での受信電波強度は、アクセスポイント10dの送信するビーコンB及びマスク信号Mよりも高い。そこで、電子表示端末50aは、アクセスポイント10aの送信するビーコンBを受信すると、該ビーコンBの受信電波強度の確認、該ビーコンBの送信元がアクセスポイント10aであることの確認、該ビーコンBに続く送信データDの有無の確認、アクセスポイント10aとのリンク付け等の各種処理を行う。なお、アクセスポイント10dからも、ビーコンB及びマスク信号Mが送られてはいるが、これらは主にアクセスポイント10aからのマスク信号Mによって掻き消される。そのため、電子表示端末50aは、アクセスポイント10aのビーコンB及びマスク信号Mを受信することができる。
特に、アクセスポイント10aがビーコンB及びマスク信号Mを送信した後に、続けて送信データDを送信すると、電子表示端末50aは、これを受信する(S13)。電子表示端末50aは、受信した送信データDに含まれる自端末コードと記憶部54内の自端末の識別情報とが一致するか否かを判断し、一致する場合には、該送信データDのデータ部dc4の内容に含まれる情報を記憶部54内に記憶する。そして、電子表示端末50aは、記憶部54に記憶した情報を表示部55に表示する。なお、本実施形態に係るアクセスポイント10aは、送信データDをパケット単位で送信すると共に、各パケット送信後には電子表示端末50aからの応答を受信する(S13,14)。アクセスポイント10a及び電子表示端末50は、これらの送受信動作を、送信データDが送られている間繰り返す。
区間TAの次の区間TBにおいて、電子表示端末50aが配信エリアDAaから配信エリアDAdへと移動したとする。この場合においても、電子表示端末50aの位置には、アクセスポイント10dの送信するビーコンB及びアクセスポイント10aの送信するビーコンBの両方が届くとする。しかし、電子表示端末50aの位置は、アクセスポイント10aからは遠くなり、逆にアクセスポイント10dには近くなっている。そのため、電子表示端末50aが受信するアクセスポイント10aからのビーコンBの受信電波強度は、所定強度Hpよりも低くなっている。
そこで、電子表示端末50aは、アクセスポイント10aの送信するビーコンBの電波受信強度が例えば3回連続して所定強度Hp以下である場合に、ビーコンBの検索動作を行う(S15)。具体的に、電子表示端末50aは、チャネルサーチを行い、やがてアクセスポイント10dからのビーコンBを受信すると(S16)、該ビーコンBの受信電波強度が所定強度Hpよりも高いため、受信対象となるビーコンBをアクセスポイント10aのビーコンBからアクセスポイント10dのビーコンBへと切り替える(受信切換動作)。つまり、電子表示端末50aは、チャネルサーチを完了させ(S16)、チャネルサーチにてヒットしたアクセスポイント10dからのビーコンBを改めて受信する。そして、電子表示端末50aは、アクセスポイント10dの受信電波強度の確認、該ビーコンBに続く送信データDの有無の確認、アクセスポイント10dとのリンク付け等の各種処理を行うと共に(S17)、アクセスポイント10dに対して所属通知信号を送信する(S18)。なお、アクセスポイント10aからも、ビーコンB及びマスク信号Mが送られてはいるが、これらは主にアクセスポイント10dからのマスク信号Mによって掻き消される。そのため、電子表示端末50aは、アクセスポイント10dのビーコンB及びマスク信号Mを受信することができる。
更に電子表示端末50aの位置が変わり、電子表示端末50aが受信する各アクセスポイント10a〜10f,・・・からのビーコンBの受信電波強度の大小関係に変化があった場合には、電子表示端末50aは、ステップS15〜S18の動作を繰り返す。
(5)特徴
(5−1)
本実施形態に係る電子表示システム100では、アクセスポイント10a〜10f,・・・は、ビーコンBを構成する単位ビーコン信号b1〜b5,・・・、マスク信号Mを構成する単位マスク信号m1〜m4,・・・、ビーコンBを構成する単位ビーコン信号b1〜b5,・・・の順に、ビーコンB及びマスク信号Mを送信する。これにより、受信電波強度の弱いアクセスポイント10a〜10f,・・・と受信電波強度の強いアクセスポイント10a〜10f,・・・とにおいて、ビーコンBの送信タイミングが互いに異なっているとしても、受信電波強度の弱いアクセスポイント10a〜10f,・・・から送信されるビーコンBは、主に受信電波強度の強いアクセスポイント10a〜10f,・・・から送信されるマスク信号Mによってかき消される。その結果、電子表示端末50a〜50d,・・・は、受信電波強度の強いアクセスポイント10a〜10f,・・・から送信されるビーコンB及びマスク信号Mを受信し続けることとなり、受信電波強度の弱いアクセスポイント10a〜10f,・・・から送信されるビーコンBを受信しづらくなる。
従って、電波干渉があっても、電子表示端末50a〜50d,・・・が、受信電波強度の強いアクセスポイント10a〜10f,・・・から送られる単位ビーコン信号b1〜b5,・・・間に他のアクセスポイント10a〜10f,・・・のビーコンBを受信してしまい、このビーコンBを誤って同じアクセスポイント10a〜10f,・・・から送られているものだと認識するのを防ぐことができる。つまり、電波干渉があっても、電子表示端末50a〜50d,・・・は、アクセスポイント10a〜10f,・・・と安定した通信を行うことができる。
(5−2)
また、本実施形態に係るアクセスポイント10a〜10f,・・・のマスク信号送信部14は、連続する単位ビーコン信号b1〜b5,・・・の間、単位マスク信号m1〜m4,・・・を絶え間なく続けて送信する。即ち、この電子表示システム100では、互いに連続する単位ビーコン信号b1〜b5,・・・と単位ビーコン信号b1〜b5,・・・との間が、単位マスク信号m1〜m4,・・・によって埋められていると言える。
従って、互いに連続する単位ビーコン信号b1〜b5,・・・と単位ビーコン信号b1〜b5,・・・との間に、他のアクセスポイント10a〜10f,・・・のビーコンBが誤って受信されてしまうことを、確実に防ぐことができる。
(5−3)
また、本実施形態に係る単位ビーコン信号b1〜b5,・・・は、電子表示端末50a〜50d,・・・との同期を取るためのプリアンブル部bc1と、自装置関連情報を含むデータ部bc3とで構成されている。つまり、本実施形態では、単位ビーコン信号b1〜b5,・・・が有するプリアンブル部bc1とは別に、マスク信号Mが送信される。
プリアンブル部bc1とマスク信号Mとにより、電子表示端末50a〜50d,・・・が、受信電波強度の強いアクセスポイント10a〜10f,・・・の送る単位ビーコン信号b1〜b5,・・・間に他のアクセスポイント10a〜10f,・・・のビーコンBを受信してしまい、このビーコンBを誤って同じアクセスポイント10a〜10f,・・・から送られているものだと認識するのを、より強固に防ぐことができる。
(5−4)
特に、上述した単位ビーコン信号b1〜b5,・・・に係るプリアンブル部bc1は、0と1とが交互に並ぶビットパターンで構成されている。そして、マスク信号Mも、プリアンブル部bc1と同じビットパターンで構成されている。
このように、本実施形態に係る電子表示システム100では、マスク信号Mを、プリアンブル部bc1と同様に簡単に構成することができる。更に、受信電波強度の弱いアクセスポイント10a〜10f,・・・から送信されるビーコンBは、受信電波強度の強いアクセスポイント10a〜10f,・・・から送信されるマスク信号Mだけではなく、プリアンブル部bc1によってもかき消される。従って、電波干渉があっても、電子表示端末50a〜50d,・・・とアクセスポイント10a〜10f,・・・とは、安定した通信をより確実に行うことができる。
(5−5)
特に、本実施形態では、複数のアクセスポイント10a,10d,10f,・・・の送信するビーコンBのチャンネルが、略同一に設定されている。
一般的に、ビーコンB送信時における電波干渉は、複数のアクセスポイント10a,10d,10f,・・・が同一のチャンネルにてビーコンBを送信することで引き起こされてしまう。しかし、この電子表示システム100では、単位ビーコン信号b1〜b5,・・・の間に単位マスク信号m1〜m4,・・・が送信されるため、複数のアクセスポイント10a,10d,10f,・・・が同一のチャンネルにてビーコンBを送信する場合でも、電波干渉が生じにくくなる。
(5−6)
また、本実施形態に係る電子表示システム100では、電子表示端末50a〜50d,・・・の移動等によって受信対象となるビーコンBの受信電波強度が変化した場合、電子表示端末50a〜50d,・・・は、受信対象となるビーコンBを、受信電波強度のより高いビーコンBに切り替える。従って、単位ビーコン信号b1〜b5,・・・の間に単位マスク信号m1〜m4,・・・を送信する本システム100において、電子表示端末50a〜50d,・・・が移動したとしても、電子表示端末50a〜50d,・・・は、問題なくビーコンBを受信することができ、且つ電波干渉を引き続き防ぐことができる。
(6)変形例
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、以下のような変更が考えられる。
(6−1)変形例A
上記実施形態では、図1に示すように、作業エリアODにおいて、アクセスポイント10a〜10f,・・・が6台、電子表示端末50a〜50d,・・・が4台備えられている場合を例に取って説明した。しかし、アクセスポイント及び電子表示端末の台数は、図1に限定されるものではない。アクセスポイントは、2台以上であれば何台備えられていても良く、電子表示端末は、1台以上であれば何台で備えられていても良い。
(6−2)変形例B
上記実施形態では、図1に示すように、ベルトコンベア92上に載置された各作業対象物品91に電子表示端末50a〜50d,・・・が取り付けられており、各作業対象物品91が移動することによって電子表示端末50a〜50d,・・・も移動すると説明した。しかし、電子表示端末50a〜50d,・・・が移動する手段は、これに限定されない。例えば、電子表示端末50a〜50d,・・・自体を、作業者が持ち歩くことによって、電子表示端末50a〜50d,・・・が移動する場合も含まれる。
(6−3)変形例C
また、上記実施形態では、図6に示すように、送信データDが複数のパケットに分割されて送信されると説明した。しかし、送信データDは、複数のパケットの分割された送信されずとも良く、例えば1パケットの送信データDとして送信されてもよい。
(6−4)変形例D
上記実施形態で説明した所定強度Hpは、ビーコンBを受信する各電子表示端末50a〜50d,・・・毎に、異なった値に設定されていてもよいし、各電子表示端末50a〜50d,・・・において共通の値に設定されていてもよい。
(6−5)変形例E
上記実施形態では、一例として、受信対象となっているビーコンBの受信電波強度が連続して3回とも所定強度Hpより低くなった場合に、検索動作が行われると説明した。しかし、検索動作が開始される条件は、これに限定されず、例えばビーコンBの受信電波強度が例えば2回連続して所定強度Hpよりも低くなった場合に、検索動作が行われても良い。また、例えばビーコンBの受信電波強度が所定強度Hpよりも低くなった場合が1回であった場合に、検索動作が行われても良い。
(6−6)変形例F
上記実施形態では、一例として、検索動作の際にチャネルサーチが連続して4回行われると説明した。しかし、検索動作の際に行われるチャネルサーチの回数は、4回に限定されず、何回であってもよい。
10a,10b,10c,10d,10e,10f,・・・アクセスポイント
11 電力生成部
12 表示部
13 ビーコン送信部
14 マスク信号送信部
15 データ通信部
16 制御部
16a CPU
16b ROM
16c RAM
31 基幹システム
32 ネットワーク
33 DMSサーバ
34 LANケーブル
50a,50b,50c,50d,・・・ 電子表示端末
51 電力生成部
52 ビーコン用通信部
53 データ用通信部
54 記憶部
55 表示部
56 制御部
56a CPU
56b ROM
56c RAM
91 作業対象物品
92 ベルトコンベア
100 電子表示システム
OD 作業エリア
B ビーコン
b1,b2,b3,b4,b5,・・・ 単位ビーコン信号
bc1 プリアンブル部
bc2 シンクワード部
bc3 データ部
M マスク信号
m1,m2,m3,m4,・・・ 単位マスク信号
DAa,DAb,DAc,DAd,DAe,DAf,・・・ 配信エリア
Hp 所定強度
Hm1,Hm2 受信電波強度
特開2009−289282号公報

Claims (5)

  1. 任意の情報を表示する電子表示端末と、
    前記任意の情報を前記電子表示端末に配信する複数の情報配信装置と、
    を備え、
    各前記情報配信装置は、
    自装置に関する情報である自装置関連情報を含み且つ所定周期で並び前記所定周期よりも短い送信時間の複数の単位信号によって構成されたビーコン、を送信するビーコン送信部と、
    他の前記情報配信装置から送信される前記ビーコンが前記電子表示端末によって受信されるのを妨害するためのマスク信号を、複数の前記単位信号の間に送信するマスク信号送信部と、
    を有し、
    前記マスク信号送信部は、複数の前記単位信号の間、前記マスク信号を送信し続ける、
    電子表示システム。
  2. 前記単位信号は、前記電子表示端末との同期を取るためのプリアンブル部と、前記自装置関連情報を含むデータ部と、で構成されている、
    請求項1に記載の電子表示システム。
  3. 前記プリアンブル部は、0と1とが交互に並ぶビットパターンで構成されており、
    前記マスク信号は、前記プリアンブル部と同じ前記ビットパターンで構成されている、
    請求項2に記載の電子表示システム。
  4. 各前記情報配信装置が前記ビーコンを送信するチャンネルは、略同一に設定されている、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の電子表示システム。
  5. 前記電子表示端末は、
    現在受信している前記ビーコンの電波強度が所定強度よりも低くなった場合、前記所定強度よりも高い電波強度を有する前記ビーコンを検索する検索部と、
    前記所定強度よりも高い電波強度を有する前記ビーコンがヒットした場合、受信対象となる前記ビーコンを、前記所定強度よりも高い電波強度を有する前記ビーコンに切り替える受信切替部と、
    を有し、
    前記所定強度よりも高い電波強度を有する前記ビーコンが複数ヒットした場合、前記受信切替部は、受信対象となる前記ビーコンを、電波強度が一番高い前記ビーコンに切り替える、
    請求項1から4のいずれか1項に記載の電子表示システム。
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