JP5965939B2 - ワーク形状特定装置 - Google Patents
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Description
このとき、全く同じ位置にワークを置くことはできないので、図20(e)に示すように、上述と同様の手順を繰り返し行い、測定するたびごとに始点SP1〜SP4、終点EP1〜EP4をポイントしてウィンドウを設定し直さなければならない。
予めワークの輪郭線となるエッジを検出する1以上のウィンドウからなるウィンドウパターンを登録するウィンドウパターン登録手段と、測定しようとするワークを撮像した測定用画像が取り込まれたときに、前記ウィンドウパターンをワークに重ねてワークのエッジを抽出し、ワーク形状を特定するワーク形状特定手段とを備え、
前記ウィンドウパターン登録手段は、
基準となる一のワークを撮像して取得した画像に基づき当該画像の直線状輪郭線に沿って直線成分認識用ウィンドウを設定する直線ウィンドウ設定手段と、
当該画像の円弧状輪郭線に沿って円弧成分認識用ウィンドウを設定する円弧ウィンドウ設定手段と、
前記各設定手段により設定された1以上のウィンドウからなるウィンドウパターンをワーク種別に応じて記憶するウィンドウパターン記憶手段とを備え、
前記ワーク形状特定手段は、
測定しようとするワークを撮像した画像が取り込まれたときに予め登録された同一ワーク種別のウィンドウパターンを読み出すウィンドウパターン読出手段と、
読み出されたウィンドウパターンを当該画像に重ね合わせるマッチング手段と、
ウィンドウパターンの直線成分認識用ウィンドウ内に存在するエッジを構成する各点のXY座標を抽出すると共に、そのXY座標に基づいて直線近似式を算出する直線エッジ特定手段と、
ウィンドウパターンの円弧成分認識用ウィンドウ内に存在するエッジを構成する各点のXY座標を抽出すると共に、その座標データに基づいて円近似式と、近似された円弧の中心座標及び半径を算出する円弧エッジ特定手段と、
前記各ウィンドウで算出された各近似式に基づいてそれぞれの直線及び円弧の交点座標を算出する交点座標算出手段とを備えたことを特徴とする。
また、設定された一以上のウィンドウからなるウィンドウパターンがワークの種別に応じて登録されるので、一旦ウィンドウパターンが登録されたワークについては、ウィンドウを設定する必要がなくなる。
したがって、製品検査のように同じ種別のワークの寸法を次々と測定する場合に、ウィンドウを設定する必要がなくなり、寸法測定を極めて簡単に行うことができる。
そして、直線成分及び円弧成分の一方又は双方で構成されるワークSを撮像した画像Gをディスプレイ(図示せず)に表示させ、マウス操作を行いながら、その二次元形状をコンピュータの画像処理により特定するためのもので、得られた形状データは、ワークの寸法測定などを行うときの基礎データとして用いられる。
ステップSTP26では、ウィンドウ設定用円弧セグメントRTnを中心とする所定幅の帯状領域が円弧成分認識用ウィンドウRWnとして設定される(円弧ウィンドウ設定手段)。
ただし、ワークSに孔がない場合などは、ステップSTP21で内部エッジMEが存在しないと判断され、内部ウィンドウ設定手段M12の処理を行うことなく次の処理に移行する。
次いで、ステップSTP42で、検出された点のXY座標に基づき、予め設定された大きさ未満の微小不連続領域EXを除き、所定長さ以上の連続した直線部分を直線セグメントLSnとして抽出する直線セグメント抽出処理を行う(直線セグメント抽出手段)。
なお、同一ウィンドウ内に一つの直線セグメントLSnしかない場合は、そのセグメントLSnがそのまま形状特定用セグメントLUnとして設定される。
次いで、ステップSTP52で、検出された点のXY座標に基づき、予め設定された大きさ未満の微小不連続領域EXを除き、所定の半径以上で且つ所定の中心角以上の円弧部分を円弧セグメントとして抽出する円弧セグメント抽出処理を行う(円弧セグメント抽出手段)。
なお、同一ウィンドウ内に一つの円弧セグメントRSnしかない場合は、そのセグメントRSnがそのまま形状特定用セグメントRUnとして設定される。
なお、近似式の算出によって、同時に、円弧(円)の中心座標、半径が、算出されることになる。
次いで、ステップSTP62では、設定された微小領域認識用ウィンドウBWnの種類に応じた計算処理を行う。
また、微小領域認識用ウィンドウBWnが、C面取認識用ウィンドウ23であった場合は、面取部分の直線エッジを構成する各点のXY座標データに基づき、当該面取部分の近似式を算出し、その両側に隣接する直線認識用ウィンドウLWnで算出された直線近似式と、面取部分の近似式に基づいて、面取りの大きさを算出するC面取エッジ特定処理を行う(C面取エッジ特定手段)。
まず、図4に示すようなワークSについて、ウィンドウパターンを登録する場合について説明する。
このワークSは、図4で見て、外周輪郭部の左下コーナー11が大きな円弧エッジに形成され、右上コーナー12が大きく斜めに切り落とされた直線エッジに形成され、左上コーナー13にR面取りが形成され、右下コーナー14にC面取りが形成され、内側には長方形の長穴15と、円形の丸穴16が形成されている。
また、上辺17、長穴15の左辺、丸穴16に微細なバリや切欠きによる不連続領域EXが形成されている。
このとき、図5に示すように、ワークSの最外部の閉じた線形状となる外周エッジPEの全周に沿って、予め設定された幅でエッジ抽出エリアPAを設定(ステップSTP11)し、そのエリアPA内で、外周エッジPEを構成する全ての点についてXY座標が検出される(ステップSTP12)。
なお、ここでは、微小なバリや欠損部、直線の方向が変わる変曲点や、直線と円弧の連結点が、微小不連続領域EXとして扱われる。
本例では、図7に示すように、直線セグメントLS5及びLS6が同一直線状にあるので、これを結合した結合直線セグメンをウィンドウ設定用直線セグメントLT5とし、その他のセグメントLS1〜LS4は、そのままウィンドウ設定用直線セグメントLT1〜4とする。
また、円弧セグメントRS1は一つしかないので、これをウィンドウ設定用円弧セグメントRT1とする(ステップSTP14)。
まず、図9に示すように、画像Gに設定されたエッジ抽出エリアPAの内側境界線BLで囲まれた内側領域内で、ワークSの輪郭線となる内部エッジMEを検出し、その全長に沿って、予め設定された幅の内部エッジ抽出エリアMAを設定(ステップSTP21)し、エリアMA内のエッジを構成する全ての点のXY座標を検出する(ステップSTP22)。
本例では、直線セグメントLS11及びLS12が同一直線状にあるので、これを結合した結合直線セグメンをウィンドウ設定用直線セグメントLT11とし、その他のセグメントLS13〜15をそのままウィンドウ設定用直線セグメントLT12〜14とする。
また、隣接する円弧セグメントRS11〜12が同心同半径の円弧上にあるので、これらを結合した結合円弧セグメントをウィンドウ設定用円弧セグメントRT11とする(ステップSTP24)。
微小ウィンドウとしては、4方向のR面取認識用ウィンドウ22と、4方向のC面取認識用ウィンドウ23と、ピンホール認識用ウィンドウ24と、6方向の微小直線認識用ウィンドウ25が設定されている。
R面取認識用ウィンドウ22は、そのウィンドウ内で検出されたエッジを構成する点のXY座標に基づき、これを円近似した近似式、円弧の中心、円弧半径を算出するために用いられる。
C面取認識用ウィンドウ23は、そのウィンドウ内で検出されたエッジを構成する点のXY座標に基づき、これを直線近似した近似式を算出し、隣接するエッジの近似式に基づいて面取りの大きさを算出するために用いられる。
ピンホール認識用ウィンドウ24は、そのウィンドウ内で検出されたエッジを構成する点のXY座標に基づき、これを円近似した近似式、円の中心、半径を算出するために用いられる。
微小直線認識用ウィンドウ25は、そのウィンドウ内で検出されたエッジを構成する点のXY座標に基づき、これを直線近似した近似式を算出するために用いられる。
また、円弧認識用ウィンドウRW1内に二つの円弧セグメントRS1〜2があり、円弧認識用ウィンドウRW11に二つの円弧セグメントRS3〜4がある。
また、それ以外のウィンドウについては、各ウィンドウ内に一のセグメントしかないので、そのセグメントがそのまま形状特定用セグメントLU1、LU3〜5、LU11〜14として生成される。
微小領域認識用ウィンドウBW1は、R面取認識用ウィンドウ22であるから、そのXY座標に基づいて、R面取りされた微小円弧が円近似されて、その近似式が算出されるとともに、中心点CP3の座標、半径が算出される。
微小領域認識用ウィンドウBW2は、C面取認識用ウィンドウ23であるから、そのXY座標に基づいて、面取部分の直線近似式が算出され、その両側に隣接する直線認識用ウィンドウLWnで算出された直線近似式と、面取部分の近似式に基づいて、面取りの大きさが算出される。
また、面取りなど微細な加工が施されている微小領域については、必要に応じて微小領域認識用ウィンドウを設定できるので、微小領域について形状が把握できなくなることもない。
2 ステージ
S ワーク
3 撮像器
4 画像入力装置
G 画像
M0 処理選択手段
M1 ウィンドウパターン登録手段
M2 ワーク形状特定手段
M11 外周ウィンドウ設定手段
M12 内部ウィンドウ設定手段
M13 微小ウィンドウ設定手段
M14 ウィンドウパターン生成手段
M15 識別コード設定手段
M16 ウィンドウパターン記憶手段
M21 ウィンドウパターン読出手段
M22 マッチング手段
M23 直線エッジ特定手段
M24 円弧エッジ特定手段
M25 交点座標算出手段
M26 微小エッジ特定手段
Claims (8)
- 直線成分及び円弧成分の一方又は双方で構成されるワークの二次元形状を、ワークを撮像した画像に基づき、コンピュータの画像処理により特定するワーク形状特定装置であって、
予めワークの輪郭線となるエッジを検出する1以上のウィンドウからなるウィンドウパターンを登録するウィンドウパターン登録手段と、測定しようとするワークを撮像した測定用画像が取り込まれたときに、前記ウィンドウパターンをワークに重ねてワークのエッジを抽出し、ワーク形状を特定するワーク形状特定手段とを備え、
前記ウィンドウパターン登録手段は、
基準となる一のワークを撮像して取得した画像に基づき当該画像の直線状輪郭線に沿って直線成分認識用ウィンドウを設定する直線ウィンドウ設定手段と、
当該画像の円弧状輪郭線に沿って円弧成分認識用ウィンドウを設定する円弧ウィンドウ設定手段と、
前記各設定手段により設定された1以上のウィンドウからなるウィンドウパターンをワーク種別に応じて記憶するウィンドウパターン記憶手段とを備え、
前記ワーク形状特定手段は、
測定しようとするワークを撮像した画像が取り込まれたときに予め登録された同一ワーク種別のウィンドウパターンを読み出すウィンドウパターン読出手段と、
読み出されたウィンドウパターンを当該画像に重ね合わせるマッチング手段と、
ウィンドウパターンの直線成分認識用ウィンドウ内に存在するエッジを構成する各点のXY座標を抽出すると共に、そのXY座標に基づいて直線近似式を算出する直線エッジ特定手段と、
ウィンドウパターンの円弧成分認識用ウィンドウ内に存在するエッジを構成する各点のXY座標を抽出すると共に、その座標データに基づいて円近似式と、近似された円弧の中心座標及び半径を算出する円弧エッジ特定手段と、
前記各ウィンドウで算出された各近似式に基づいてそれぞれの直線及び円弧の交点座標を算出する交点座標算出手段とを備えたことを特徴とするワーク形状特定装置。 - 前記ウィンドウパターン登録手段は、
基準となる一のワークを撮像して取得した画像に基づき、ワークの最外部の閉じた線形状となる外周エッジの全周に沿って、予め設定された幅でエッジ抽出エリアを設定するエッジ抽出エリア設定手段と、
そのエッジ抽出エリア内で、外周エッジを構成する全ての点のXY座標を検出するエッジ情報検出手段と、
検出された各点のXY座標に基づき、予め設定された大きさ未満の微小不連続領域EXを除き、所定長さ以上の連続した直線部分を直線セグメントとして抽出し、所定の半径以上で且つ所定の中心角以上の円弧部分を円弧セグメントとして抽出するセグメント抽出手段と、
隣接する直線セグメントが同じ方向成分を有する同一直線上にある場合にこれらを結合した結合直線セグメントを、方向成分が異なる場合は各直線セグメントを、それぞれウィンドウ設定用直線セグメントとし、隣接する円弧セグメントが同心同半径の円弧上にある場合はこれらを結合した結合円弧セグメントを、同心同半径の円弧上にない場合は各円弧セグメントを、それぞれウィンドウ設定用円弧セグメントとするウィンドウ設定用セグメント生成手段とを備え、
前記直線ウィンドウ設定手段により、前記ウィンドウ設定用直線セグメントを中心とする所定幅の帯状領域が前記直線成分認識用ウィンドウとして設定され、
前記円弧ウィンドウ設定手段により、前記ウィンドウ設定用円弧セグメントを中心とする所定幅の帯状領域が、前記円弧成分認識用ウィンドウとして設定される請求項1記載のワーク形状特定装置。
- 前記ウィンドウパターン登録手段は、
前記全エッジ抽出エリアの内側境界線の内側の領域内において、前記画像に基づき、当該画像の直線状輪郭線に沿って内部直線成分認識用ウィンドウを設定する内部直線ウィンドウ設定手段と、
当該画像の円弧状輪郭線に沿って内部円弧成分認識用ウィンドウを設定する内部円弧ウィンドウ設定手段とを備え、
これら各ウィンドウ設定手段で設定されたウィンドウが、前記パターン記憶手段に前記ウィンドウパターンとして記憶される請求項2記載のワーク形状特定装置。 - 前記ウィンドウパターン登録手段は、
前記エッジ抽出エリアの内側境界線の内側の領域内において、ワークの輪郭線となるエッジの全長に沿って、予め設定された幅の内部エッジ抽出エリアを設定する内部エッジ抽出エリア設定手段と、
その内部エッジ抽出エリア内で、エッジを構成する全ての点のXY座標を検出する内部エッジ情報検出手段と、
検出された各点のXY座標に基づき、予め設定された大きさ未満の微小不連続領域EXを除き、所定長さ以上の連続した直線部分を直線セグメントとして抽出し、所定の半径以上で且つ所定の中心角以上の円弧部分を円弧セグメントとして抽出する内部セグメント抽出手段と、
隣接する直線セグメントが同じ方向成分を有する同一直線上にある場合にこれらを結合した結合直線セグメントを、方向成分が異なる場合は各直線セグメントを、それぞれウィンドウ設定用直線セグメントとし、隣接する円弧セグメントが同心同半径の円弧上にある場合はこれらを結合した結合円弧セグメントを、同心同半径の円弧上にない場合は各円弧セグメントを、それぞれウィンドウ設定用円弧セグメントとする内部ウィンドウ設定用セグメント生成手段とを備え、
前記内部直線ウィンドウ設定手段により、前記ウィンドウ設定用直線セグメントを中心とする所定幅の帯状領域が前記内部直線成分認識用ウィンドウとして設定され、
前記内部円弧ウィンドウ設定手段により、前記ウィンドウ設定用円弧セグメントを中心とする所定幅の帯状領域が、前記内部円弧成分認識用ウィンドウとして設定される請求項3記載のワーク形状特定装置。 - 前記ウィンドウパターン登録手段は、
前記各ウィンドウ設定手段によりウィンドウが形成されなかったエッジの微小不連続領域について、エッジ形状に応じてあらかじめ設定された複数の微小領域認識用ウィンドウから任意のウィンドウを選択する微小ウィンドウ選択手段と、
選択された微小領域認識用ウィンドウをエッジの微小領域上に設定する微小ウィンドウ設定手段とを備え、
当該微小ウィンドウ設定手段で設定された微小領域認識用ウィンドウが、前記パターン記憶手段に前記ウィンドウパターンとして記憶される請求項2乃至4いずれか記載のワーク形状特定装置。 - 前記微小領域認識用ウィンドウとして、少なくとも、R面取認識用ウィンドウ、C面取認識用ウィンドウが設定され、
前記ワーク形状特定手段は、
R面取認識用ウィンドウ内に存在するエッジを構成する各点のXY座標を抽出すると共に、その座標データに基づいて円近似式と、近似された円弧の中心座標及び半径を算出するR面取エッジ特定手段と、
C面取認識用ウィンドウ内に存在するエッジを構成する各点のXY座標を抽出すると共に、その座標データに基づいて、面取りの大きさを算出するC面取エッジ特定手段とを備えた請求項5記載のワーク形状特定装置。 - 前記直線エッジ特定手段及び円弧エッジ特定手段は、
前記ウィンドウパターンの各ウィンドウ内に存在するエッジを構成する各点のXY座標を検出する座標抽出手段と、
検出された点のXY座標に基づき、予め設定された大きさ未満の微小不連続領域を除き、所定長さ以上の連続した直線部分を直線セグメントとして抽出し、所定の半径以上で且つ所定の中心角以上の円弧部分を円弧セグメントとして抽出するセグメント抽出手段と、
同一ウィンドウ内に存する複数のセグメントが、同じ方向成分を有する同一直線上にある場合、または、同心同半径の円弧上にある場合、これらを結合して単一の形状特定用セグメントとし、同一ウィンドウ内に一のセグメントしかない場合はこれをそのまま形状特定用セグメントとする形状特定用セグメント生成手段と、
形状特定用セグメントの座標情報に基づいて、直線近似式又は円近似式を算出する近似式算出手段とを備えた請求項1記載のワーク形状特定装置。 - 前記ウィンドウパターン登録手段は、ウィンドウパターンを構成するそれぞれのウィンドウごとに個別の識別コードを設定する識別コード設定手段を備えた請求項1乃至7いずれか記載のワーク形状特定装置。
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