JP5964013B2 - 長袖シャツ - Google Patents
長袖シャツ Download PDFInfo
- Publication number
- JP5964013B2 JP5964013B2 JP2011084610A JP2011084610A JP5964013B2 JP 5964013 B2 JP5964013 B2 JP 5964013B2 JP 2011084610 A JP2011084610 A JP 2011084610A JP 2011084610 A JP2011084610 A JP 2011084610A JP 5964013 B2 JP5964013 B2 JP 5964013B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- knitted fabric
- long
- fineness
- dtex
- yarn
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Details Of Garments (AREA)
- Knitting Of Fabric (AREA)
Description
Qmax値は、一定面積、一定質量の熱板に所定の熱を蓄え、これが試料表面に接触した直後、蓄えられた熱量が低温側の試料に移動する熱流量のピーク値である。Qmax値は、着衣したときに試料に奪われる体温をシミュレートしていると考えられ、Qmax値が大きいほど着衣時に奪われる体温が大きく、接触冷感が高いと考えられる。Qmax値が0.17J/sec/cm2未満であると、官能試験で接触冷感を感じることが困難になる。好ましくは0.20J/sec/cm2以上、より好ましくは0.22J/sec/cm2以上である。例えば、熱可塑性エラストマーからなる繊維を用いた編地、ポリアミド系汎用繊維を用いた編地などが挙げられる。
上記熱可塑性エラストマーからなる繊維のうち市販されているものとしては、例えば、ペバックス(アルケマ社製)、ダイアミド、ベスタミド(以上、ダイセル・エボニック社製)、グリロンELX(エムスケミー・ジャパン社製)、ペルプレン(東洋紡績社製)、プリマロイ(三菱化学社製)などが挙げられる。上記ポリアミド系汎用繊維は、例えば、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン12などが挙げられる。
上記ポリアミド系エラストマーとしては特に限定されず、例えば、ポリエーテルブロックアミド共重合体、ポリエーテルアミド共重合体、ポリエステルアミド共重合体等が挙げられる。これらは単独で用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
上記範囲が20%未満であると、接触冷感に優れた編地の冷却効果を低下させる。
上記範囲が20%未満であると、腕部の血管に対する接触冷感に優れた繊維からなる編地の冷却効果を低下させる。上記範囲の好ましい下限は30%、より好ましい下限は40%である。
緯編地は伸縮性の調節がしやすく身体にフィットさせやすい特徴がある。経編地は形状安定性があり、伸長と回復を繰り返しても伸長性が損なわれにくい特徴がある。
上記緯編地または経編地としては特に限定されないが、丸編地が好適である。
一般的にハイゲージは、緯編機においては2.45cm間の針本数が28本以上、丸編機においては24本以上の編機で作製されたものを指す。
上記混率が5重量%未満であると、充分な伸縮性が保持できず運動に対する追従性が発現しにくくなり、35重量%を超えると接触冷感に優れた繊維の冷感を低下させる。上記混率の好ましい下限は10重量%、上限は30重量%、より好ましい下限は15重量%、上限は25重量%である。
上記繊度が20デシテックスよりも小さくなると接触冷感が得られにくくなり、120デシテックスを超えると生地目付が大きくなり快適な着用感が損なわれる。
丸編機(46G、30インチ)を使用し、熱可塑性ポリアミド系エラストマーであるポリエーテルアミドブロック共重合体を含有する糸(繊度50デシテックス)及びポリウレタンからなる糸(繊度33デシテックス)を用いてベア天竺編成となるように編地を作製した。周径の80%、長さ方向の上端(肩側)から40%を占める部位に上記編地を配置し、該部位以外の部位に、丸編機(46G、30インチ)を使用し、ポリエステルからなる糸(繊度110デシテックス)及びポリウレタンからなる糸(繊度33デシテックス)を用いたベア天竺編成の編地を伸縮性のあるフィットタイプの腕カバーを作製した。上記腕カバーにおいて、熱可塑性ポリアミド系エラストマーであるポリエーテルアミドブロック共重合体を含有する糸(繊度50デシテックス)及びポリウレタンからなる糸(繊度33デシテックス)を用いたベア天竺編成の編地が占める面積は、腕カバー総面積の43%である。
丸編機(46G、30インチ)を使用し、熱可塑性ポリアミド系エラストマーであるポリエーテルアミドブロック共重合体を含有する糸(繊度50デシテックス)及びポリウレタンからなる糸(繊度33デシテックス)を用いてベア天竺編成となるように編地を作製した。周径の50%、長さ方向の上端(肩側)から40%を占める部位に上記編地を配置し、該部位以外の部位に、丸編機(46G、30インチ)を使用し、ポリエステルからなる糸(繊度110デシテックス)及びポリウレタンからなる糸(繊度33デシテックス)を用いたベア天竺編成の編地を伸縮性のあるフィットタイプの腕カバーを作製した。上記腕カバーにおいて、熱可塑性ポリアミド系エラストマーであるポリエーテルアミドブロック共重合体を含有する糸(繊度50デシテックス)及びポリウレタンからなる糸(繊度33デシテックス)を用いたベア天竺編成の編地が占める面積は、腕カバー総面積の32%である。
丸編機(46G、30インチ)を使用し、熱可塑性ポリアミド系エラストマーであるポリエーテルアミドブロック共重合体を含有する糸(繊度50デシテックス)及びポリウレタンからなる糸(繊度33デシテックス)を用いてベア天竺編成となるように編地を作製した。周径の50%、長さ方向の上端(肩側)から90%を占める部位に上記編地を配置し、該部位以外の部位に、丸編機(46G、30インチ)を使用し、ポリエステルからなる糸(繊度110デシテックス)及びポリウレタンからなる糸(繊度33デシテックス)を用いたベア天竺編成の編地を伸縮性のあるフィットタイプの腕カバーを作製した。上記腕カバーにおいて、熱可塑性ポリアミド系エラストマーであるポリエーテルアミドブロック共重合体を含有する糸(繊度50デシテックス)及びポリウレタンからなる糸(繊度33デシテックス)を用いたベア天竺編成の編地が占める面積は、腕カバー総面積の48%である。
丸編機(46G、30インチ)を使用し、ナイロンからなる糸(繊度77デシテックス)及びポリウレタンからなる糸(33デシテックス)を用いてベア天竺編成となるように編地を作製した。上記編地を用いて伸縮性のあるフィットタイプの腕カバーを作製した。
丸編機(46G、30インチ)を使用し、熱可塑性ポリアミド系エラストマーであるポリエーテルアミドブロック共重合体を含有する糸(繊度50デシテックス)及びポリウレタンからなる糸(繊度33デシテックス)を用いてベア天竺編成となるように編地を作製した。上記編地を用いて伸縮性のあるフィットタイプの腕カバーを作製した。
丸編機(46G、30インチ)を使用し、ポリエステルからなる糸(繊度110デシテックス)及びポリウレタンからなる糸(繊度33デシテックス)を用いたベア天竺編成の編地を身頃に用い、丸編機(46G、30インチ)を使用し、熱可塑性ポリアミド系エラストマーであるポリエーテルアミドブロック共重合体を含有する糸(繊度50デシテックス)及びポリウレタンからなる糸(繊度33デシテックス)を用いたベア天竺編成の編地を袖部に用いた伸縮性のあるフィットタイプの長袖シャツを作製した。上記長袖シャツにおいて、熱可塑性ポリアミド系エラストマーであるポリエーテルアミドブロック共重合体を含有する糸(繊度50デシテックス)及びポリウレタンからなる糸(繊度33デシテックス)を用いたベア天竺編成の編地が占める面積は、長袖シャツ袖部総面積の84%である。
ポリエステルからなる糸(繊度110デシテックス)を用いたフライス編成の編地を身頃に用い、丸編機(46G、30インチ)を使用し、熱可塑性ポリアミド系エラストマーであるポリエーテルアミドブロック共重合体を含有する糸(繊度50デシテックス)及びポリウレタンからなる糸(繊度33デシテックス)を用いたベア天竺編成の編地を袖部に用いた伸縮性のあるフィットタイプの長袖シャツを作製した。上記長袖シャツにおいて、熱可塑性ポリアミド系エラストマーであるポリエーテルアミドブロック共重合体を含有する糸(繊度50デシテックス)及びポリウレタンからなる糸(繊度33デシテックス)を用いたベア天竺編成の編地が占める面積は、長袖シャツ袖部総面積の84%である。
丸編機(46G、30インチ)を使用し、ポリエステルからなる糸(繊度110デシテックス)及びポリウレタンからなる糸(繊度33デシテックス)を用いてベア天竺編成となるように編地を作製した。上記編地を用いて伸縮性のあるフィットタイプの長袖シャツを作製した。
丸編機(46G、30インチ)を使用し、熱可塑性ポリアミド系エラストマーであるポリエーテルアミドブロック共重合体を含有する糸(繊度50デシテックス)及びポリウレタンからなる糸(繊度33デシテックス)を用いてベア天竺編成となるように編地を作製した。上記編地を用いて伸縮性のあるフィットタイプの長袖シャツを作製した。
丸編機(46G、30インチ)を使用し、ポリエステルからなる糸(110デシテックス)及びポリウレタンからなる糸(33デシテックス)を用いてベア天竺編成となるように編地を作製した。上記編地を用いて伸縮性のあるフィットタイプの腕カバーを作製した。
実施例、参考例及び比較例で得られた編地について、以下の方法により評価を行った。
20.5℃の温度に設定した試料台の上に各生地を置き、生地の上に32.5℃の温度に温められた貯熱板を接触圧0.098N/cm2で重ねた直後、蓄えられた熱量が低温側の試料に移動する熱量のピーク値を測定した。測定には、サーモラボII型精密迅速熱物性測定装置(カトーテック社製)を用いた。
28℃、50%RHの環境に設定した人工気象室内で、実施例、参考例及び比較例に記載したフィットタイプの長袖シャツまたはフィットタイプの腕カバーを装着し、夏季の環境下における歩行のシミュレーション試験を行った。腕カバー着用時は、ポリエステル100%でフライス編みの半袖シャツを着用した。試験は、(1)5分間安静→(2)送風機による風速4m/secの条件下でトレッドミルにて6km/hで20分間の歩行→(3)10分間安静の手順で行い、(3)が終わった時点で快適感(べたつき)と冷涼感に関する5段階評価のアンケート調査を行った。なお、上記試験は20〜40歳の健康な成人8名(男性5名、女性3名)について行い、歩行中は心拍数モニターを装着して運動強度に差がないことを確認した。
12、22、32、42 接触冷感のない編地部
Claims (3)
- 接触冷感に優れた編地を袖部のみに用いた身体にフィットするタイプの長袖シャツであって、長袖シャツの袖部総表面積の20〜100%に上記接触冷感に優れた編地を用い、接触冷感に優れた編地は、熱可塑性エラストマーからなる繊維又はポリアミド系汎用繊維を用いたハイゲージのベア天竺編地であり、Qmax値が0.17J/sec/cm 2 以上であることを特徴とする長袖シャツ。
- 長袖シャツの袖部の長さ方向の30〜100%の範囲に上記接触冷感に優れた編地を連続して配置することを特徴とする請求項1記載の長袖シャツ。
- 長袖シャツの袖部の周径の20〜100%の範囲に上記接触冷感に優れた編地を連続して配置することを特徴とする請求項1又は2記載の長袖シャツ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011084610A JP5964013B2 (ja) | 2011-04-06 | 2011-04-06 | 長袖シャツ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011084610A JP5964013B2 (ja) | 2011-04-06 | 2011-04-06 | 長袖シャツ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012219393A JP2012219393A (ja) | 2012-11-12 |
JP5964013B2 true JP5964013B2 (ja) | 2016-08-03 |
Family
ID=47271235
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011084610A Expired - Fee Related JP5964013B2 (ja) | 2011-04-06 | 2011-04-06 | 長袖シャツ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5964013B2 (ja) |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0642918U (ja) * | 1992-07-15 | 1994-06-07 | 勝自 中尾 | 袖の風通しがよい夏用長袖洋服 |
JPH0860418A (ja) * | 1994-08-18 | 1996-03-05 | Kiyoko Yamazaki | 日焼け防止用の袖 |
JP2001020159A (ja) * | 1999-07-01 | 2001-01-23 | Asahi Chem Ind Co Ltd | 清涼編み地 |
JP3081342U (ja) * | 2001-03-06 | 2001-11-02 | くみ子 吉田 | ストッキングのような薄地で足型の無いニット柄織りのハイソックスを利用した日焼け防止手腕カバー |
JP4227819B2 (ja) * | 2003-03-07 | 2009-02-18 | グンゼ株式会社 | 接触冷感に優れた繊維、生地及び肌着 |
-
2011
- 2011-04-06 JP JP2011084610A patent/JP5964013B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2012219393A (ja) | 2012-11-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
TWI621403B (zh) | 訓練緊身褲及其製作方法 | |
EP2980290B1 (en) | Elastic knitted fabric and clothing item | |
KR101588148B1 (ko) | 신축성 편지 및 의복 | |
US11445774B2 (en) | Compressive garment having an outer layer | |
CN109963476B (zh) | 具有擦拭区的服装 | |
JP2010535296A (ja) | 異なる保温特性を有する区画を含むベースレイヤー衣料品 | |
JP6409143B1 (ja) | 衣類 | |
EP2590524A1 (en) | Improved sportswear | |
JP4368364B2 (ja) | 運動用スパッツ | |
JP5462619B2 (ja) | 織編物及びそれを用いた衣類 | |
US11103020B2 (en) | Sports upper clothing | |
Venkatraman et al. | Applications of compression sportswear | |
JP5964013B2 (ja) | 長袖シャツ | |
JP5903234B2 (ja) | インナーウエア | |
Lee et al. | Analysis of thermal sensation and wearing comfort before and after Bikram yoga activity | |
US20220151312A1 (en) | Fabric Inserts To Eliminate Restriction of Movement In Clothing | |
Robert | Design implementation, fabric analysis, and physiological and subjective testing of a sportswear garment Prototype | |
JP6533662B2 (ja) | レッグウエア | |
JP2018111898A (ja) | 上着 | |
JP2019108638A (ja) | 経編地 | |
Ho et al. | Activewear design for competition: case study for Hong Kong rowing team | |
Bera et al. | Knitted active wears | |
Venkatraman et al. | Performance of compression garments for cyclists | |
CN110538017A (zh) | 一种保健护理用防驼背背心 | |
Bera et al. | Knitted active wears 10 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20131217 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20140515 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20140819 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20141009 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20141009 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20150421 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20150605 |
|
A911 | Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20150622 |
|
A912 | Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912 Effective date: 20150710 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20160629 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5964013 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |