JP5961078B2 - 釣用プライヤ - Google Patents

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本発明は、魚からフックを外したり、スプリットリングを押し開いたりする作業をするための釣用プライヤに関する。
この種の釣用プライヤとして、下記特許文献1に記載の釣用プライヤが提案されている。この釣用プライヤは、使用者が把持する把持部と、把持部に枢軸部を介して取付けられて、魚からフックを外したり、スプリットリングを押し開いたりする作業を行う挟持部とを備えている。把持部は使用者の親指側で支持される一方把持体と、親指以外の四本の指で支持される他方把持体とを備える。挟持部は一方把持体に従動する一方挟持体と、他方把持体に従動する他方把持体とを備えている。そして、一方把持体および他方把持体をそれぞれの指で把持して握り、一方把持体および他方把持体どうしを接近(あるいは離間)させることで、一方挟持体および他方挟持体どうしを接近(あるいは離間)させて、作業を行うことができる。
特開2001−346491号公報
上記従来の釣用プライヤでは、他方把持体は親指以外の四本の指で支持されるよう構成されている。しかしながら、釣用プライヤにおいて四本の指の全てを用いなければならないほど、大きな力を必要とする作業は少ない。
したがって、実際の作業時には、他方把持体は、必ずしも四本の指全てを用いて支持されず、そのうちの幾本かの指は、他方把持体に添えている程度に過ぎない場合が多い。そうなると、他方把持体は必要以上に長く形成された状態にあって、他方把持体が必要以上に長い分だけ、把持がしにくく、作業の邪魔になる。
そこで、本発明は上記課題に鑑み、把持がし易く作業性の良好な釣用プライヤの提供を目的とする。
本発明は、使用者に把持される把持部と、該把持部に枢軸部を介して取付けられた挟持部とを備え、前記枢軸部回りの前記把持部の接近・離間操作に基づいて、前記挟持部が接近・離間操作される釣用プライヤであって、前記把持部は使用者の親指側で支持されて所定の長さを有する一方把持体と、親指以外の他の指で支持される他方把持体とを備え、前記挟持部は前記一方把持体に従動する一方挟持体と、前記他方把持体に従動する他方把持体とを備え、前記他方把持体は、他の指のうち少なくとも一本の指で支持されることを可能とし、しかも前記一方把持体に比べて枢軸部からの距離が短く形成されていることを特徴としている。
上記構成において、一方把持体を親指側で支持し、他方把持体を他の指で支持して把持部を把持し、一方把持体および他方把持体どうしを枢軸部回りに回動して接近させるよう操作することで、一方挟持体および他方挟持体どうしが枢軸部回りに回動されて接近して、挟持部で所定の釣具を把持させられ、他方把持部が実質的に必要な長さに形成されていることで把持部の把持がしやすく、釣用プライヤによる作業性が良好になる。
本発明の釣用プライヤでは、前記他方把持体の長さは、一方把持体の長さに比べて半分よりも短く設定した構成を採用することができる。このように、他方把持体の長さを、一方把持体の長さに比べて半分よりも短くした分だけコンパクト化できる。
本発明の釣用プライヤでは、前記他方把持体の長手方向に、前記他の指のうち主として人差指および中指を掛ける二つの把持凹部が隣り合うよう形成された構成を採用することができる。
この構成では、他方把持体の把持凹部に人差指および中指をそれぞれ掛けて、他方把持体を支持することで把持部を把持する。
本発明の釣用プライヤでは、前記他方把持体において長手方向に直交する方向の厚みは、長手方向で一方把持体の厚みに比べて小さく、しかも挟持部側の端部で一方把持体の厚みに略一致され、挟持部における把持部側の厚みが、把持部における挟持部側の端部の厚みと略一致したまま、挟持部が延長された構成を採用することができる。
上記構成によれば、把持部の厚みが厚い分だけ把持部を把持し易くさせることが可能であり、挟持部に挟持力を付与し易くすることが可能である。
本発明の釣用プライヤでは、枢軸部は、挟持部の厚み範囲内にあるよう設定され、挟持部の厚みは把持部の厚み範囲内にあるよう設定された構成を採用することができる。
上記構成によれば、把持部に対して厚み方向に突出する部分がないから、釣用プライヤを使用しての作業が円滑に行える。
本発明の釣用プライヤでは、他方把持部が実質的に必要な長さに形成されていることで把持部の把持がしやすく、釣用プライヤによる作業性が良好になる。
本発明の一実施形態を表す釣用プライヤの一方からの側面図である。 同じく把持部および挟持部の操作状態を表す一方からの側面図である。 同じく斜視図である。 同じく底面図である。 同じく分解斜視図である。 同じくグリップ心材の単体斜視図である。 同じくグリップ心材の他方側からの側面図である。 同じく第一カバー体の一方側からの側面図である。 同じく第二カバー体の他方側からの側面図である。 同じく他方把持体の斜視図である。 同じく他方把持体の一方側からの側面図である。 同じく一方挟持体の他方側からの斜視図である。 同じく他方挟持体の一方側からの斜視図である。 同じく図2におけるA−A線矢視図である。 同じく図2におけるB−B線矢視図である。
〔釣用プライヤの全体概略構成〕
以下、図1ないし図15に基づいて、本発明の一実施形態に係る釣用プライヤ1を説明する。図1ないし図5に示すように、釣用プライヤ1は、使用者に把持される一対の把持体を有する把持部2と、一対の挟持体を有する挟持部3とを備えている。また、釣用プライヤ1は、把持体の接近・離間操作に基づいて、挟持体が接近・離間操作される中心となる枢軸部4を備えている。さらに、釣用プライヤ1は、把持体どうしを離間する方向に付勢するバネ体5(特に図5参照)を備えている。
〔把持部の構成(一方把持体の構成)〕
把持部2は使用者の親指側で支持されて所定の長さを有する一方把持体6と、親指以外の他の指で支持される他方把持体7とを備えている。図2および図5に示すように、一方把持体6は、グリップ心材8と、グリップ心材8を覆うグリップカバー9とを備える。
グリップ心材8は金属製であり、図2において、上方へ向けてわずかに湾曲した状態で前後方向(図2においては左右方向)に延長されている。グリップ心材8の後端部には、斜め下方へ向けて折曲げられた折曲部10を備える。グリップ心材8の前端部には、図5ないし図7に示すように、裏面8a側から表面8b側へ向けて窪む心材側挿入凹部11が形成されている。心材側挿入凹部11は、後に詳述する挟持部3の一方挟持体12の一方基部13が重ねて取付けられる部分である。
図6および図7に示すように、グリップ心材8は板状に形成されており、四種類の孔が形成されている。四種類の孔のうちの一種類の孔は、後に詳述するグリップカバー9の第一カバー体14および第二カバー体15どうしを固定するための固定孔16である。この固定孔16は、グリップ心材8の長手方向に離間して三箇所に形成されている。
四種類の孔のうちの一種類の孔は、グリップカバー9の第一カバー体14および第二カバー体15によってグリップ心材8が保持されるための保持孔17である。この保持孔17は、グリップ心材8の長手方向に離間して二箇所に形成されている。
四種類の孔のうちの一種類の孔は、後に詳述する挟持部3の一方挟持体12を連結するための連結孔18である。この連結孔18は、心材側挿入凹部11の後端部側に形成されている。
四種類の孔のうちの一種類の孔は、後に詳述する枢軸部4の第一枢軸体20が挿入される心材用回動中心孔21である。この心材用回動中心孔21は、グリップ心材8の心材側挿入凹部11の前端部に形成されている。
さらに、グリップ心材8における心材側挿入凹部11の裏面において、心材用回動中心孔21の周囲の一部が切り欠かれて心材側導出凹部22が形成されている。この心材側導出凹部22は、後に詳述するバネ体5の脚部23を導出するための凹部である。心材側導出凹部22には、脚部23を係止させる心材側係止面25が形成されている。
〔把持部の構成(グリップカバーの構成)〕
図8および図9に示すように、グリップカバー9は二つ割りの構成であり、前後(表側および裏側)で略対称形状の第一カバー体14および第二カバー体15から構成されている。これら第一カバー体14および第二カバー体15は、グリップ心材8の前端部を除く領域を覆うよう、互いに左右方向で組み付けられる。なお、グリップカバー9は硬質の合成樹脂から形成されている。
第一カバー体14および第二カバー体15には、それぞれグリップ心材8の板厚みの略半分が挿入(嵌合)される第一装着溝26および第二装着溝27が、それぞれ形成されている。そして、第一装着溝26および第二装着溝27は、グリップ心材8の側面視形状と相対形状に形成されている。第一装着溝26および第二装着溝27の前端部側はそれぞれ開放され、後端部側はそれぞれ閉じられている。
第一カバー体14および第二カバー体15の分割面(平坦面)には、該分割面どうしを当接した状態で嵌合し合う嵌合溝28と嵌合突起29とが振り分けて形成されている。具体的には、第一カバー体14が嵌合溝28を備え、嵌合溝28は、分割面のうち上部に、長手方向に離間して複数個所に配置されるとともに、分割面のうち下部には、長手方向に長い嵌合溝28が一個だけ形成されている。
第二カバー体15が嵌合突起29を備え、嵌合突起29は、分割面の上部において嵌合溝28と対向する位置に、長手方向に離間して複数個所に配置されるとともに、分割面の下部において嵌合溝28と対向する位置にも配置されている。
第一カバー体14の第一装着溝26、および第二カバー体15の第二装着溝27の底面には、それぞれグリップ心材8の固定孔16に対して側方から嵌合する固定突起30が、底面から突出するよう形成されている。第一カバー体14および第二カバー体15の固定突起30は、それぞれ、グリップ心材8の厚みの略半分の高さに設定されている。これら固定突起30は筒状に形成されており、固定ピン31(図5参照)が挿入可能に構成されている。
第一カバー体14の第一装着溝26、および第二カバー体15の第二装着溝27の底面には、それぞれグリップ心材8の保持孔17に挿通(嵌合)される挿通突起32が、底面から突出するよう形成されている。第一カバー体14および第二カバー体15の挿通突起32は、それぞれ、グリップ心材8の厚みの略半分の高さに比べて低い高さに設定されている。
図1ないし図3に示すように、このような第一カバー体14と第二カバー体15の組み合わせからなるグリップカバー9は、上部辺の長手方向のほとんどの領域が直線状に形成され、後端部は斜め下方へ向けて傾斜されている。主としてこのような直線状の領域が、釣用プライヤ1の使用者の親指側で支持される。
グリップカバー9の下部辺の長手方向前端部側に、上方へ向けて窪む凹湾曲領域33が形成されている。凹湾曲領域33の後端部には下方へ向けて尖端状に膨出する膨出部34が形成されている。
〔把持部の構成(他方把持体の構成)〕
図10および図11に示すように、他方把持体7は、一体物として形成されている。この他方把持体7は、硬質の合成樹脂から形成されている。また他方把持体7は、一方把持体6に比べて長手方向に充分短く形成されている。具体的には、他方把持体7は、一方把持体6に比べて長手方向の長さが半分より短く設定されている。また、他方把持体7は、グリップカバー9に比べて左右方向の厚みを薄く形成されている(図4参照)。
他方把持体7の前側端部には、表面7a側から裏面7b側へ向けて窪む把持体側挿入凹部35が形成されている。把持体側挿入凹部35は、後に詳述する挟持部3の他方挟持体36の他方基部37が重ねて取付けられる部分である。
他方把持体7の把持体側挿入凹部35には、二種類の孔が形成されている。二種類の孔のうちの一種類の孔は、後に詳述する挟持部3の他方挟持体36を連結するための連結孔19である。この連結孔18は、把持体側挿入凹部35の後端部側に形成されている。
二種類の孔のうちの一種類の孔は、後に詳述する枢軸部4の第一枢軸体20が挿入される他方把持体用回動中心孔38である。この他方把持体用回動中心孔38は、把持体側挿入凹部35の前端部側に形成されている。他方把持体用回動中心孔38の周囲の一部が切り欠かれて他方把持体側導出凹部39が形成されている。この他方把持体側導出凹部39は、後に詳述するバネ体5の脚部24を導出するための凹部である。他方把持体側導出凹部39には、脚部24を係止させる他方把持体側係止面40が形成されている。
他方把持体7の上部辺の長手方向後端部側に、上方へ向けて凸となる凸湾曲領域41が形成されている。他方把持体7の下部辺の長手方向途中部分に、上方へ向けて窪む指掛用凹部42が形成されている。指掛用凹部42は前後方向に隣り合うよう配置されている。この指掛用凹部42には、主として使用者の人差指、中指が掛けられる。
図4に示すように、他方把持体7において長手方向に直交する方向の、前後方向の厚みは、長手方向で一方把持体6の厚みに比べて小さく、しかも挟持部3側の端部で一方把持体6の厚みに略一致されている。
〔挟持部の概略構成〕
図1ないし図5に示すように、挟持部3は、一方挟持体12および他方挟持体36を備える。一方挟持体12および他方挟持体36は、金属製であって、互いに略対称形状である。挟持部3における把持部2側の厚みは、把持部2における挟持部3側の端部の厚みと略一致されたままで、前方に延長されている。また、挟持部3の厚みは、把持部2の厚み範囲内にあるよう設定されている(特に、図4参照)。
〔挟持部(一方挟持体の構成)〕
図5、図12に示すように、一方挟持体12は、長手方向途中部分に、他方挟持体36と交差(嵌合)する一方交差凹部43が形成されている。一方交差凹部43は、裏面12a側から表面12b側に向けて窪むことで形成されている。一方交差凹部43には、後に詳述する枢軸部4の第二枢軸体44が挿入される一方回動中心孔45を備えている。一方交差凹部43の後方側に前記一方基部13が延長して形成されている。一方基部13の後側部に、一方有孔部46が形成されている。一方有孔部46の後側端部には、グリップ心材8の連結孔18に対応する(連通する)一方取付孔47が形成されている。
一方交差凹部43の前側部には、一方挟持杆48が延長して形成されている。一方挟持杆48は先端部ほど小断面に形成されている。具体的には、一方挟持杆48の断面は矩形であり、側面に波形状の一方凹凸部49が形成されている。そして一方回動中心孔45から一方取付孔47までの距離に比べて、一方回動中心孔45から一方挟持杆48の先端部までの距離のほうが長く設定されている。
一方挟持体12において、一方基部13側と一方挟持杆48側とは、一方交差凹部43に対して同一直線上にはなく、一方基部13側と一方挟持杆48側とは一方交差凹部43を介して上下方向に位置ずれして配置されている。具体的には、一方基部13側が上位置であり、一方挟持杆48側が下位置に配置されている。
〔挟持部(他方挟持体の構成)〕
図5および図13に示すように、他方挟持体36は、長手方向途中部分に、一方挟持体12と交差する他方交差凹部50が形成されている。他方交差凹部50は、表面36a側から裏面36b側に向けて窪むことで形成されている。他方交差凹部50には、後に詳述する枢軸部4の第二枢軸体44が挿入される他方回動中心孔51を備えている。他方交差凹部50の後方側に前記他方基部37が延長して形成されている。他方基部37の後側部に、他方有孔部52が形成されている。他方有孔部52の後側端部には、他方把持体7の連結孔19に対応する(連通する)他方取付孔53が形成されている。
他方交差凹部50の前側部には、他方挟持杆54が延長して形成されている。他方挟持杆54は先端部ほど小断面に形成されている。具体的には、他方挟持杆54の断面は矩形であり、側面に波形状の他方凹凸部55が形成されている。そして他方回動中心孔51から他方取付孔53までの距離に比べて、他方回動中心孔51から他方挟持杆54の先端部までの距離のほうが長く設定されている。
他方挟持体36において、他方基部37側と他方挟持杆54側とは、他方交差凹部50に対して直線上にはなく、他方基部37側と他方挟持杆54側とは他方交差凹部50を介して上下方向に位置ずれして配置されている。具体的には、他方基部37側が下位置であり、他方挟持杆54側が上位置に配置されている。
なお、一方挟持体12および他方挟持体36では、一方交差凹部43および他方交差凹部50どうしが嵌合して、X字状に交差するよう構成されている。また、挟持部3において、一方挟持体12および他方挟持体36は、一方交差凹部43および他方交差凹部50を、一方回動中心孔45および他方回動中心孔51を左右方向で一致させるよう同心にして嵌合した状態で、一方回動中心孔45および他方回動中心孔51を中心として所定の範囲内で制限されて回動可能に構成されている。具体的には、一方挟持体12および他方挟持体36は、一方交差凹部43および他方交差凹部50の当接壁56,57どうしが当接する範囲内で回動可能である。
〔枢軸部の構成〕
図5および図14に示すように、枢軸部4は、第一枢軸体20および第二枢軸体44を備えている。第一枢軸体20は、第一枢軸ナット58および第一枢軸ナット58に軸方向で螺合する第一ねじ59を備える。第二枢軸体44は第二枢軸ナット60および第二枢軸ナット60に螺合する第二ねじ61を備える。枢軸部4は、挟持部3の厚み範囲内にあるよう設定されている。
第一枢軸体20の第一枢軸ナット58は、他方把持体7の他方把持体用回動中心孔38、グリップ心材8の心材用回動中心孔21に、側方から挿通されている。第一ねじ59は、第一枢軸ナット58に反対側の側方から螺合される。また、第一枢軸ナット58には、バネ体5が外嵌されている。具体的には、バネ体5はキックバネであり、スパイラル部62が第一枢軸ナット58に外嵌され、一方の脚部23がグリップ心材8の前側部、すなわち心材側係止面25に当接されている。また他方の脚部24が、他方把持体7の前側部、すなわち他方把持体側係止面40に当接している。このバネ体5によって、グリップ心材8(一方把持体6)および他方把持体7は、第一枢軸体20回りに、互いに離間する方向に付勢されている。
第二枢軸体44の第二枢軸ナット60は、他方挟持体36の他方回動中心孔51に、側方から挿通されている。第二ねじ61は、第一枢軸ナット58に反対側の側方から螺合されている。第二枢軸体44は、第一枢軸体20に比べて前方(挟持部3の先端側)に配置されている。
〔挟持力増大機構〕
第一枢軸体20および第二枢軸体44を設けて、第一枢軸体20回りに把持部2が回動可能に支持されている。第二枢軸体44回りに挟持部3が回動可能に支持されている。第一枢軸体20および第二枢軸体44が前後方向に離間して配置されている。そして、一方挟持体12および他方挟持体36では、一方交差凹部43および他方交差凹部50どうしが嵌合して、X字状に交差するよう構成されている。この構成により、把持部2において一方把持体6と他方把持体7を接近させる力が、挟持部3における一方挟持体12と他方挟持体36とで挟持する力として増大される機構(倍力機構)となっている。
〔グリップ心材および一方挟持体の連結構造〕
図5に示すように、グリップ心材8および一方挟持体12は、一方枢軸体63によって連結されている。一方枢軸体63は、一方枢軸ナット64および一方枢軸ナット64に螺合する一方ねじ65を備えている。一方枢軸ナット64は、グリップ心材8の連結孔18と、一方挟持体12の一方基部13の一方取付孔47に側方から挿入され、一方ねじ65は反対側の側方から一方枢軸ナット64に螺合されている。
〔他方把持体および他方挟持体の連結構造〕
図5および図15に示すように、他方把持体7および他方挟持体36は、他方枢軸体66によって連結されている。他方枢軸体66は、他方枢軸ナット67および他方枢軸ナット67に螺合する他方ねじ68を備えている。他方枢軸ナット67は、他方把持体7の連結孔19と、他方挟持体36の他方基部37の他方取付孔53に側方から挿入され、他方ねじ68は反対側の側方から他方枢軸ナット67に螺合されている。
〔グリップ心材およびカバー体の連結構造〕
図5および図15に示すように、一方把持体6は、第一カバー体14の第一装着溝26、および第二カバー体15の第二装着溝27をグリップ心材8に側方から嵌合するようにして、嵌合溝28と嵌合突起29とが嵌合させられる。また、第一カバー体14および第二カバー体15の固定突起30が、グリップ心材8の固定孔16に嵌合させられる。さらに、第一カバー体14および第二カバー体15の挿通突起32がグリップ心材8の保持孔17に嵌合させられる。固定突起30に固定ピン31が嵌合される。これにより、グリップ心材8が第一カバー体14および第二カバー体15で覆われた状態が保持され、一方把持体6が構成される。
上記構成の釣用プライヤ1では、一方把持体6および他方把持体7を第一枢軸体20回りに回動させて一方把持体6および他方把持体7を接近させた状態において、他方把持体7の凸湾曲領域41が一方把持体6の凹湾曲領域33にわずかな隙間δ1をもって入り込む(図2の仮想線の状態)。また、一方挟持体12および他方挟持体36における、第二枢軸体44側の噛み合わせ面12c,36cの間には、わずかな隙間δ2が生じるよう構成されている。なお、一方凹凸部49および他方凹凸部55は噛み合うよう構成されている。
上記構成の釣用プライヤ1では、バネ体5の弾性復元力によって、一方把持体6および他方把持体7は、第一枢軸体20回りに開いて、常時的に互いに離間する方向に付勢されている。したがって、本実施形態の釣用プライヤ1の挟持部3によって、釣用タックルを挟持して作業を行う場合では、使用者は一方把持体6を親指側で支持し、他方把持体7を人差指および中指で支持して把持部2を把持する。
グリップカバー9の下部辺の長手方向前端部側に、上方へ向けて窪む凹湾曲領域33が形成されて、凹湾曲領域33の後端部には下方へ向けて尖端状に膨出する膨出部34が形成されている。釣用プライヤ1の使用者は、人差指および中指を他方把持体7に掛けて、一方把持体6および他方把持体7を近付ける場合に、膨出部34の存在によって、他の指を一方把持体6および他方把持体7の間に挟みこむのを防止でき、釣用プライヤ1を安全に使用することができる。
そして使用者は、バネ体5の弾性に抗して一方把持体6および他方把持体7を第一枢軸体20回りに回動させ、一方把持体6および他方把持体7を互いに(相対的に)近付ける。そうすると、一方把持体6および他方把持体7の第一枢軸体20回りの回動動作に従動して、一方挟持体12および他方挟持体36が第二枢軸体44回りに回動し、一方挟持体12および他方挟持体36の挟持面どうしが互いに(相対的に)近付き、例えば、一方凹凸部49および他方凹凸部55によって、釣用タックルを挟持することができる。あるいは、第二枢軸体44側の噛み合わせ面12c,36cの間の隙間δ2を用いて、釣用タックルを挟持し、これを必要に応じて変形させたりする等の作業を行うことができる。
そして、一方把持体6および他方把持体7を第一枢軸体20回りに回動させて一方把持体6および他方把持体7を接近させた状態において、他方把持体7の凸湾曲領域41が一方把持体6の凹湾曲領域33にわずかな隙間(遊び量)δ1をもって入り込むから、この隙間δ1を埋めるように、一方把持体6および他方把持体7をさらに接近させると、その分だけ大きな力が挟持部3に働くから、いっそう確実に釣用タックルを挟持することができる。
ところで、本実施形態における釣用プライヤ1では、他方把持体7は、一方把持体6に比べて長手方向に充分短く形成されている。具体的には、他方把持体7は、一方把持体6に比べて長手方向の長さが半分より短く設定されている。しかしながら、他方把持体7は指掛用凹部42を有して、人差指および中指をそれぞれ前後して支持するようにして、把持部2を把持する。換言すれば、釣用プライヤ1を用いる使用者は、他方把持体7では実際には四本の指のうち、主として人差指および中指を用いて、把持部2を把持する。
したがって、他方把持体7は、一方把持体6に比べて長手方向に充分短く形成されていても、釣用プライヤ1の使用に際して過不足がない。なお、他方把持体7の長さを、一方把持体6に比べて短く設定したことにより、その分だけ釣用プライヤ1が軽量化され、コンパクト化される。
また、挟持部3における把持部2側の厚み(例えば12mmに設定)は、把持部2における挟持部3側の端部の厚みと略一致されたままで、前方に延長されている。また、挟持部3の厚みは、把持部2の厚み範囲内にあるよう設定されている。このため、釣用プライヤ1の厚みが大きくなるのを抑えられており、したがってこの構成においても、釣用プライヤ1は軽量化され、コンパクト化されている。また、把持部2に対して厚み方向に突出する部分を備えていないから、狭隘部等での作業性に優れる。
挟持部3において釣用タックル1を強く把持しようとする場合では、把持部2に働かせる力(一方把持体6および他方把持体7を把持する力)を大きくする必要がある。ところで、本実施形態における釣用プライヤ1では、他方把持体7は、一方把持体6に比べて長手方向に充分短く形成されている。このように他方把持体7を一方把持体6に比べて長手方向に短く形成した場合では、その分だけ他方把持体7に掛けられる指の本数が少なくなるから、把持部2に働かせる力を大きくすることがむずかしい。
しかしながら、本実施形態の釣用プライヤ1では、第一枢軸体20および第二枢軸体44を設けて、挟持力増大機構(倍力機構)としている。このため、把持部2に働かせる力を大きくすることがむずかしい状態にあっても、挟持部3に必要な挟持力を付与することができる。しかも、挟持力増大機構によって挟持部3に必要な挟持力を付与することができる。
このため、挟持部3(一方挟持体12および他方挟持体36)における第二枢軸体44からの突出量である長手方向長さを大きくすることができる。そうなると、使用者の手元である把持部2から挟持部3の先端までの長さを長くすることができる。このため、釣用タックルを挟持して行う作業をし易くできる。また、他方把持体7に比べて一方把持体6の厚みが厚い分だけ、把持部2に力をかけ易くなるから、釣用タックルを挟持して行う作業がし易い。
本実施形態の釣用プライヤ1では、挟持力増大機構によって、具体的には、把持部3を把持する力、すなわち入力に対して、挟持部3における基部(第二枢軸体44側の噛み合わせ面12c,36c)の挟持力、すなわち出力は入力の約6倍であり、挟持部3における先端部の挟持力、すなわち出力は入力の約1.2倍である。換言すれば、挟持部3における基部から先端部までは、挟持力が6倍から1.2倍に減少する距離に相当する距離に設定されている。
なお、具体的には、本実施形態の釣用プライヤ1では、その長手方向全長が270乃至280mm程度に設定され、第二枢軸体44の中心から挟持部3の先端部までの距離は100mm乃至105mmに設定されている。
また、一方挟持体12および他方挟持体36は、一方交差凹部43および他方交差凹部50の当接壁56,57どうしが当接する範囲内で、一方挟持体12および他方挟持体36は回動可能であるが、具体的には、当接壁56,57は、一方挟持体12および他方挟持体36の先端部の間が20mm程度まで開くことができるよう設定されている。
本発明は、上記実施形態に限定されず、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。その他、各部の具体的構成についても上記実施形態に限られるものではない。上記実施形態では、他方把持体7は、人差指と中指を用いて把持することを可能とし、しかも一方把持体6に比べて第一枢軸体20からの距離を短く形成した。しかしながら、他方把持体7は、他の指のうち少なくとも一本の指(例えば3本の指)で支持されることを可能とし、しかも一方把持体6に比べて第一枢軸体20からの距離が短く形成されていてもよい。
1…釣用プライヤ、2…把持部、3…挟持部、4…枢軸部、5…バネ体、6…一方把持体、7…他方把持体、12…一方挟持体、20…第一枢軸体、33…凹湾曲領域、34…膨出部、36…他方挟持体、41…凸湾曲領域、42…指掛用凹部、44…第二枢軸体、63…一方枢軸体、66…他方枢軸体、δ1…隙間、δ2…隙間

Claims (5)

  1. 使用者に把持される把持部と、該把持部に枢軸部を介して取付けられた挟持部とを備え、前記枢軸部回りの前記把持部の接近・離間操作に基づいて、前記挟持部が接近・離間操作される釣用プライヤであって、
    前記把持部は使用者の親指側で支持されて所定の長さを有する一方把持体と、親指以外の他の指で支持される他方把持体とを備え、前記挟持部は前記一方把持体に従動する一方挟持体と、前記他方把持体に従動する他方挟持体とを備え、
    前記他方把持体は、他の指のうち少なくとも一本の指で支持されることを可能とし、しかも前記一方把持体に比べて枢軸部からの距離が短く形成されていることを特徴とする釣用プライヤ。
  2. 前記他方把持体の長さは、一方把持体の長さに比べて半分よりも短く設定されている請求項1記載の釣用プライヤ。
  3. 前記他方把持体の長手方向に、前記他の指のうち主として人差指および中指を掛ける二つの把持凹部が隣り合うよう形成されている請求項1または請求項2記載の釣用プライヤ。
  4. 前記他方把持体において長手方向に直交する方向の厚みは、長手方向で一方把持体の厚みに比べて小さく、しかも挟持部側の端部で一方把持体の厚みに略一致され、挟持部における把持部側の厚みが、把持部における挟持部側の端部の厚みと略一致したまま、挟持部が延長されている請求項1ないし請求項3の何れか1項に記載の釣用プライヤ。
  5. 枢軸部は、挟持部の厚み範囲内にあるよう設定され、挟持部の厚みは把持部の厚み範囲内にあるよう設定されている請求項4記載の釣用プライヤ。
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