WO2015056621A1 - 替刃着脱式の剃刀 - Google Patents

Abstract

　剃刀の替刃（１３）がホルダ（１）に着脱可能に取付けられる。着脱口（１０）と操作口（１１）とを有する受け部（７）がホルダ（１）に設けられる。受け部（７）の着脱口（１０）を介して、ホルダ（１）の受け部（７）に着脱可能に連結される連結突部（１６）が替刃（１３）に設けられる。替刃（１３）の連結突部（１６）には、替刃（１３）の肌接触面とは反対側へ延び、ホルダ（１）の受け部（７）によって保持される案内部（１８）が設けられる。案内部（１８）の端部には、受け部（７）による案内部（１８）の保持を解除するために、受け部（７）の操作口（１１）にて操作され、その操作によって替刃（１３）を受け部（７）の着脱口（１０）から取り外す操作部（２０）が設けられる。従って、操作部（２０）に押圧力を付与し易くして替刃（１３）の取外しを容易に行える。

Description

替刃着脱式の剃刀

　本発明は、ホルダに対し替刃を着脱可能に連結することができる替刃着脱式の剃刀に関するものである。

　下記の特許文献１に記載の替刃着脱式の剃刀において、ホルダの頭部には着脱口を有する連結孔が設けられている。替刃の刃台には、ホルダの連結孔に着脱口を介して着脱可能に連結し得る連結突部が設けられている。替刃の連結突部には、連結孔に連結突部を保持し得る案内部が設けられている。また、替刃の連結突部には、替刃を連結孔の着脱口から押し出して、連結孔に対する連結突部の案内部による保持を解除するための操作部が設けられている。

実開昭６１－１２４８８号公報

　しかし、特許文献１の剃刀では、替刃の連結突部をホルダの連結孔に保持した際に、操作部が連結突部の外周において替刃の刃台に隣接して露出している。そのため、替刃を連結孔の着脱口から押し出す際に、その操作部を替刃の押出方向へ押圧しても、その操作部に押圧力を十分に付与することが難しい。

　特許文献１には別の剃刀が開示され、その別の剃刀では、ホルダの頭部の連結孔に、前記着脱口の他に、操作部を露出させるための操作口が設けられている。その別の剃刀では、操作部を替刃の押出方向に対して交差する方向へ押し下げて、操作口に対する操作部の係止を解除した後に、操作部を替刃の押出方向へ移動させて、替刃を連結孔の着脱口から押し出す必要がある。従って、二段階の操作を必要とする。

　この発明の目的は、操作部を替刃の押出方向へ押圧して、替刃を連結孔などの受け部の着脱口から押し出す際に、操作部に押圧力を付与し易くして替刃の取外操作を容易にする替刃着脱式剃刀を提供することにある。

　上記の目的を達成するため、本発明では、肌接触面を有する替刃をホルダに着脱可能に取付けた剃刀において、ホルダに設けられ、着脱口と操作口とを有する受け部と、替刃に設けられ、受け部の着脱口を介して、ホルダの受け部に着脱可能に連結される連結突部と、替刃の連結突部に設けられ、替刃の肌接触面とは反対側へ延び、ホルダの受け部によって保持される案内部と、案内部の端部近傍に設けられ、受け部による案内部の保持を解除するために、受け部の操作口近傍にて操作され、その操作によって替刃を受け部の着脱口から取り外す操作部とを備えている。

　そのため、連結突部の操作部を替刃の押出方向へ押圧して、替刃を受け部の着脱口から取り外すという一段階の操作により、替刃の取外し操作を容易に行うことができるばかりでなく、案内部の端部近傍に設けた操作部に対して押圧力を付与し易くすることができる。

　前記連結突部の操作部は、前記ホルダの受け部から操作口を介して外側に露出していることが望ましい。その場合、受け部の操作口から露出する操作部に、押圧力をより一層付与し易くして替刃の取外し操作を容易に行うことができる。

　前記受け部の着脱口と操作口とを通る中心軸線は、前記連結突部の案内部の延設方向に沿うことが望ましい。その場合、連結突部の操作部に対する押圧力を替刃に伝達し易くして替刃の取外し操作を容易にすることができる。

　前記連結突部の操作部は、前記連結突部の案内部に設けた支持部に設けられていることが望ましい。この場合、替刃の連結突部において、案内部に支持部を介して操作部を容易に設けることができる。

　前記案内部の支持部は弾性を有する係脱部を備え、その係脱部は、弾性変形により連結突部をホルダの受け部に係止し得る状態と、自身の弾性に抗して受け部に対する連結突部の係止を解除し得る状態とに切り換え可能であることが望ましい。この場合、支持部の係脱部により、ホルダの受け部に対する連結突部の係脱を容易に行うことができる。

　前記案内部の支持部は係脱部を有する片持ち梁状ばねからなり、前記操作部は支持部の先端近傍に設けられていることが望ましい。この場合、係脱部を有する支持部の先端に設けた操作部により、ホルダの受け部に対する替刃の連結突部の係脱を容易に行うことができる。

　前記支持部の係脱部は、前記受け部の操作口の縁部に対して係脱される段差部であることが望ましい。この場合、係脱部の構成を簡単にすることができる。
　前記連結突部の操作部は、ホルダの受け部に対する連結突部の着脱方向に対して傾斜する押圧面を有していることが望ましい。この場合、操作部の押圧面を押すことによって生じる押圧力により、支持部を変形させて、ホルダの受け部に対する連結突部の係脱を容易に行うことができ、それと同時に、替刃を受け部の着脱口から押し出して、受け部に対する案内部の保持を解除することができる。

　前記ホルダは前記受け部を設けた頭部に連続する把持部を有し、前記操作部の押圧面は把持部の長手方向に沿って頭部へ向かって延び、替刃の肌接触面から離間する方向へ傾斜していることが望ましい。この場合、把持部を把持した指で操作部の押圧面を押すことによって生じる押圧力により、支持部を変形させてホルダの受け部に対する連結突部の係脱を容易に行うことができ、それと同時に、替刃を受け部の着脱口から押し出して受け部に対する案内部の保持を解除することができる。

　前記ホルダの受け部には連結孔が貫設され、その連結孔は前記着脱口及び操作口によって開放され、前記連結突部の案内部はこの連結孔内に保持されることが望ましい。この場合、ホルダにおいて簡単な構成の受け部を構成することができる。

　前記替刃は、連結突部の案内部が延設された刃体組付部を有し、ホルダの受け部に連結突部の案内部が連結された状態で、その受け部は替刃の刃体組付部と支持部の係脱部との間に挟持されることが望ましい。この場合、ホルダの受け部からの替刃の抜け落ちを防止することができる。

　前記ホルダの受け部と、替刃の連結突部の案内部とにそれぞれ規制部が設けられ、替刃の各刃体の刃先が正方向に配置された状態で、受け部の規制部と案内部の規制部とが互いに摺接して、受け部に対する連結突部の挿入が許容される保持可能状態と、替刃の向きが逆転されて各刃体の刃先が逆方向に配置された場合に、受け部の規制部と案内部の規制部とにより、受け部に対する連結突部の挿入が規制される保持不能状態とに切り換え可能に構成されることが望ましい。この場合、受け部の規制部と案内部の規制部とにより、受け部に対する案内部の保持位置を特定することができる。

　本発明にかかる替刃着脱式剃刀ではホルダに対する替刃の取外操作を容易に行うことができる。

は替刃着脱式剃刀を正面側から見た組付斜視図である。 （ａ）は図１の替刃着脱式剃刀を示す部分組付側面図であり、図２（ｂ）は同じく部分組付断面図である。 （ａ）はホルダから替刃を取り外した状態を正面側から見た部分分解斜視図であり、図３（ｂ）は同じく背面側から見た部分分解斜視図である。 （ａ）は図３の替刃着脱式剃刀を示す部分分解側面図であり、図４（ｂ）は同じく部分分解断面図である。

　以下、本発明の一実施形態にかかる替刃着脱式剃刀について、不使用時の中立状態を基本として図面を参照して説明する。
　図１に示すように、ホルダ１は、上下方向Ｚへ延設された細長い把持部２と、その把持部２の上端部に設けられた頭部３とを有している。把持部２は、例えばＡＢＳ樹脂などの硬質樹脂により成形された主体部４と、例えばゴム材、エラストマー樹脂あるいはシリコーン樹脂などの軟質樹脂により成形されて、主体部４の外側に露出する指当部５とを有している。頭部３は支持部６を有している。その支持部６は、把持部２の主体部４とともに主体部４と同一材の硬質樹脂により一体成形されている。支持部６には環状部６ａが形成されている。

　図２（ａ），（ｂ）に示すように、環状部６ａの中心位置に配設された筒状の受け部７の外周と環状部６ａの内周との間には、弾性板８が介在されている。受け部７は把持部２の主体部４と同一材で成形されている。弾性板８は例えばゴム材、エラストマー樹脂あるいはシリコーン樹脂などの軟質樹脂により、把持部２の指当部５とともに一体成形されている。

　図４（ｂ）に示すように、受け部７の内側には前後方向Ｘに延びる連結孔９が貫設されている。連結孔９は、前側の着脱口１０と後側の操作口１１とにより開放されている。受け部７は、着脱口１０を有する前突出部７ａと、操作口１１を有する後突出部７ｂとからなる。前突出部７ａは弾性板８から離間するように前方へ突出している。後突出部７ｂは支持部６の環状部６ａの内側で後方へ突出している。前突出部７ａの突出長さは後突出部７ｂの突出長さより長く設定されている。前突出部７ａの下部には着脱口１０から操作口１１に向かって延びる切欠部７ｃが形成されている。

　図３（ａ），（ｂ）に示すように、連結孔９の内周において、着脱口１０と操作口１１との間で、上下方向Ｚに沿って相対向する天井面９ａと底面９ｂとは、互いにほぼ平行に設定されている。それに対し、左右方向Ｙに沿って相対向する左内面９ｃと右内面９ｄとの間隔は、底面９ｂから天井面９ａへ向かうに従い、次第に広がるように設定されている。

　図４（ａ）、（ｂ）に示すように、替刃１３は刃体組付部１４と連結突部１６とを有する。刃体組付部１４には、複数（実施形態では四枚）の刃体１５が組み付けられている。各刃体１５の刃先は肌接触面上に配置されている。連結突部１６は刃体組付部１４から肌接触面とは反対側に向かい、かつ、頭部３の支持部６に向けて延びている。刃体組付部１４及び連結突部１６は例えばＡＢＳ樹脂などの硬質樹脂により成形されている。

　連結突部１６は案内部１８、支持部１９及び操作部２０を有している。案内部１８は、刃体組付部１４の刃台１７から延設されている。支持部１９は片持ち梁状ばねからなり、案内部１８の下側に一体的に形成され、かつ、案内部１８の延設方向（前後方向Ｘ）に沿って延びている。操作部２０は、案内部１８の先端に対向するように、案内部１８の端部近傍に設けられ、支持部１９の先端から上方へ延設されている。

　支持部１９は可撓性を有し、上下方向Ｚに沿って変形可能である。図３（ａ）、（ｂ）に示すように、案内部１８は上板部２１、左板部２２、及び右板部２３により、断面ほぼＵ字形状に形成され、上板部２１、左板部２２、及び右板部２３の間の凹部２４が支持部１９に向かって開放されている。支持部１９は、左板部２２と右板部２３との間に架設され、その支持部１９と刃体組付部１４の刃台１７との間に切欠部１９ａを有している。

　操作部２０は、上面２０ａ、左面２０ｂ、及び右面２０ｃを有し、かつ、替刃１３の肌接触面から離間するように、下側から後方へ向かって傾斜する押圧面２５を有している。押圧面２５は指腹にフィットし易いように凹状に形成されている。押圧面２５には環状溝で囲まれた目印２５ａが案内部１８の延設方向（前後方向Ｘ）と交差して形成されている。押圧面２５において支持部１９の中心軸線に対する傾斜角度θは、９０度以上、例えば１２３度に設定されている。支持部１９の先端において、操作部２０の基端には段差状の係脱部２６が形成されている。左板部２２の外面と右板部２３の外面との間隔は下側から上側へ向かうに従い次第に広がるように設定されている。

　図３（ａ）、（ｂ）及び図４（ａ），（ｂ）に示すように、替刃１３の連結突部１６をホルダ１の連結孔９に着脱口１０から挿入する際には、着脱口１０から操作口１１に延びる切欠部７ｃにより着脱口１０が広げられているため、その挿入を容易に行うことができる。

　連結突部１６の挿入時、支持部１９の先端における操作部２０の押圧面２５が切欠部７ｃの後端に当接すると、押圧面２５に生じる分力により、支持部１９がその弾性力に抗して案内部１８の凹部２４に近付くように上側に撓み、操作部２０の下面が連結孔９の底面９ｂに当接しながら後方へ移動する。その後、操作部２０が操作口１１の外側へ突出するに伴い、支持部１９がその弾性力により下側へ復帰して、係脱部２６が操作口１１の縁部１１ａに係止され、図２に示す係止状態に設定される。

　その状態では、替刃１３の各刃体１５の刃先１５ａが下向き（正方向）に配置された状態で、案内部１８が連結孔９内に位置し、案内部１８の上板部２１の外面、左板部２２の外面及び右板部２３の外面がそれぞれ連結孔９の天井面９ａ、左内面９ｃ及び右内面９ｄに摺接され、受け部７が刃体組付部１４の刃台１７と係脱部２６との間に挟持される。この状態を、替刃１３の連結突部１６がホルダ１の連結孔９内に保持された保持状態と呼ぶ。図４（ｂ）に示すように、連結孔９における着脱口１０と操作口１１との間の距離Ｄは、支持部１９における切欠部１９ａから係脱部２６までの距離Ｌと等しく設定されている。そのため、受け部７の挟持の際に受け部７のがた付きを防ぐことができる。また、操作部２０は連結孔９の操作口１１から外側へ突出して露出する。

　このように、替刃１３の連結突部１６がホルダ１の連結孔９内に保持された保持状態で、替刃１３を肌面に押し当てて使用すると、替刃１３に生じる力の向き及び大きさに応じて弾性板８が撓んで、替刃１３をＸ，Ｙ，Ｚの三方向に首振りさせることができる。使用時に刃体組付部１４の刃台１７から流れ出た剃りかすは、支持部１９の切欠部１９ａから排出することができる。

　一方、替刃１３の向きを、図３（ａ）に示す下向き（正方向）の配置状態から逆転させて上向き（逆方向）の配置にした場合には、連結孔９の左内面９ｃに対して案内部１８の右板部２３の外面が規制部として作用するとともに、連結孔９の右内面９ｄに対して案内部１８の左板部２２の外面が規制部として作用する。そのため、替刃１３の各刃体１５の刃先１５ａが上向き（逆方向）の場合には、前記規制部により、替刃１３の連結突部１６をホルダ１の連結孔９に着脱口１０を介して連結することができない状態、すなわち、保持不能状態が設定される。

　また、替刃１３の各刃体１５の刃先１５ａが下向き（正方向）に配置された状態では、受け部７の規制部、すなわち、左内面９ｃ及び右内面９ｄと、案内部１８の規制部、すなわち、左板部２２及び右板部２３とが互いに摺接して、受け部７に対する連結突部１６の挿入が許容される状態、すなわち、保持可能状態が設定される。

　次に、ホルダ１から替刃１３を分離するための動作について説明する。
　図２（ｂ）、４（ｂ）に示すように、操作部２０の押圧面２５は、連結孔９の着脱口１０と操作口１１とを通って前後方向Ｘに沿って延びる中心軸線（図示略）や、案内部１８の延設方向（前後方向Ｘ）に沿う連結突部１６の着脱方向の軸線（図示略）に対して傾斜している。そのため、受け部７の操作口１１の近傍で、押圧面２５を連結突部１６の着脱方向（前後方向Ｘ）に沿って前方へ押さえると、係脱部２６が操作口１１の縁部１１ａに係止された係止状態であっても、押圧面２５に付与した押圧力は、その係止を解除する向きの力と、替刃１３を着脱口１０から押し出す向きの力として作用する。

　その押圧力により、まず、支持部１９が案内部１８の凹部２４に近付くように上側に撓んで、係脱部２６が操作口１１の縁部１１ａから離脱し、非係止状態に切り換えられる。さらに、その押圧力により、連結突部１６が前後方向Ｘに沿って連結孔９の着脱口１０から飛び出すように押し出され、替刃１３をホルダ１から分離させることができる。なお、操作部２０の上面２０ａ、左面２０ｂ及び右面２０ｃを押さえても、替刃１３を着脱口１０から押し出す向きの力としては作用しない。

　本実施形態は以下の効果を有する。
　（１）ホルダ１の連結孔９に、替刃１３の連結突部１６を着脱可能に連結した場合に、その替刃１３をホルダ１から取り外す際には、連結孔９の操作口１１から露出して突出する連結突部１６の操作部２０を、替刃１３の押出方向へ押圧する一方向の押圧力により、支持部１９の係止解除と替刃１３の押出し操作とを、同時に行うことができる。従って、一方向の押圧力だけによる一段階の操作により、替刃１３の取外し操作を容易に行うことができる。

　（２）連結孔９の着脱口１０と操作口１１とを結ぶ前後方向Ｘに沿って、連結突部１６の案内部１８を延設し、その案内部１８の延設方向（前後方向Ｘ）の端部に、案内部１８の延設方向と交差するように操作部２０の押圧面２５を設けた。そのため、連結突部１６の操作部２０に対する押圧力が替刃１３に伝達され易くなり、操作部２０に対する替刃１３の押出方向への押圧力が付与し易くなる。

　（３）替刃１３の連結突部１６において段差部からなる係脱部２６を有する支持部１９の先端に操作部２０を設け、その操作部２０により、連結孔９の操作口１１の縁部１１ａに対する係脱部２６の係脱を、支持部１９の弾性を利用して容易に行うことができる。

　（４）操作部２０の押圧面２５を連結突部１６の着脱方向（前後方向Ｘ）に対し傾斜させた。そのため、把持部２を把持した指によって押圧面２５を押すことによって生じる押圧力により、支持部１９を変形させて、ホルダ１の連結孔９に対する連結突部１６の係脱を容易に行うことができ、かつ、替刃１３を受け部７の着脱口１０から押し出して、受け部７に対する案内部１８の保持を、解除することができる。

　前記実施形態以外にも例えば下記のように構成してもよい。
　・操作部２０を連結孔９の操作口１１から突出させずに、操作口１１の内部にて露出させてもよい。

　・連結突部１６の操作部２０については、ホルダ１の受け部７に対する外側において、例えば樹脂などの可撓性カバーで覆い、その可撓性カバーを介して操作部２０を押すことができるようにしてもよい。

　・替刃１３の連結突部１６における案内部１８の延設方向や、ホルダ１の受け部７における着脱口１０と操作口１１とを結ぶ連結孔９の延設方向については、前後方向Ｘに沿って直線状に設定するばかりでなく、円弧状にしてもよく、その場合には連結突部１６の着脱も円弧状の線分に沿って行われる。

　・ホルダ１の頭部３において弾性板８を省略してもよい。その場合には、連結孔９をその頭部３に直接設けて首振り不能にしたり、弾性板８に代わる別の首振り構造を採用したりしてもよい。例えば、替刃１３において刃体組付部１４と連結突部１６との間に別の首振り構造を設けてもよい。

　・支持部１９及びその係脱部２６に代えて、連結突部１６と連結孔９との間に凹凸部や磁石を設けることにより、替刃１３をホルダ１の頭部３に対し着脱可能に保持するようにしてもよい。

　・支持部１９及びその係脱部２６並びに操作部２０を、案内部１８の下側ばかりでなく、案内部１８の上側、左側、右側などに設けてもよい。
　・連結孔９の左内面９ｃ及び右内面９ｄと、案内部１８の右板部２３及び左板部２２の外面との間にそれぞれ設けた規制部以外の規制部を採用することができる。

　・ホルダ１の受け部７の断面形状や替刃１３の連結突部１６の断面形状を種々変更することができる。
　・ホルダ１に対する替刃１３の連結を可能とする範囲で、刃体組付部１４を種々の形状に変更したり、刃体組付部１４の刃体１５の枚数を四枚以外に三枚以下や五枚以上に変更したりしてもよい。

　・替刃１３の連結突部１６において、案内部１８を省略してもよく、支持部１９にその案内部１８に代わる湾曲部を形成して、連結孔９の天井面９ａに案内部として摺接させてもよい。

　・替刃１３の連結突部の全体を軟質樹脂により成形してその弾性を利用して連結孔に対し着脱可能に圧入してもよい。

　１…ホルダ、２…ホルダの把持部、３…ホルダの頭部、７…頭部の受け部、９…受け部の連結孔、１０…連結孔の着脱口、１１…連結孔の操作口、１１ａ…操作口の縁部、１３…替刃、１６…替刃の連結突部、１８…連結突部の案内部、１９…連結突部の支持部、２０…連結突部の操作部、２５…操作部の押圧面、２６…支持部の係脱部。

Claims (12)

1. 　肌接触面を有する替刃をホルダに着脱可能に取付けた剃刀において、
   　ホルダに設けられ、着脱口と操作口とを有する受け部と、
   　替刃に設けられ、受け部の着脱口を介して、ホルダの受け部に着脱可能に連結される連結突部と、
   　替刃の連結突部に設けられ、替刃の肌接触面とは反対側へ延び、ホルダの受け部によって保持される案内部と、
   　案内部の端部に設けられ、受け部による案内部の保持を解除するために、受け部の操作口にて操作され、その操作によって替刃を受け部の着脱口から取り外す操作部とを備えたことを特徴とする剃刀。
2. 　前記連結突部の操作部は、前記ホルダの受け部から操作口を介して外側に露出していることを特徴とする請求項１に記載の剃刀。
3. 　前記受け部の着脱口と操作口とを通る中心軸線は、前記連結突部の案内部の延設方向に沿うことを特徴とする請求項１または請求項２に記載の剃刀。
4. 　前記連結突部の操作部は、前記連結突部の案内部に設けた支持部に設けられていることを特徴とする請求項１～３の何れか一項に記載の剃刀。
5. 　前記案内部の支持部は、弾性を有する係脱部を備え、その係脱部は、弾性変形により連結突部をホルダの受け部に係止し得る状態と、自身の弾性に抗して受け部に対する連結突部の係止を解除し得る状態とに切り換え可能であることを特徴とする請求項４に記載の剃刀。
6. 　前記案内部の支持部は係脱部を有する片持ち梁状ばねからなり、前記操作部は支持部の先端に設けられていることを特徴とする請求項５に記載の剃刀。
7. 　前記支持部の係脱部は、前記受け部の操作口の縁部に対して係脱される段差部であることを特徴とする請求項６に記載の剃刀。
8. 　前記連結突部の操作部は、ホルダの受け部に対する連結突部の着脱方向に対して傾斜する押圧面を有していることを特徴とする請求項６または請求項７に記載の剃刀。
9. 　前記ホルダは前記受け部を設けた頭部に連続する把持部を有し、前記操作部の押圧面は把持部の長手方向に沿って頭部へ向かって延び、替刃の肌接触面から離間する方向へ傾斜していることを特徴とする請求項８に記載の剃刀。
10. 　前記ホルダの受け部には連結孔が貫設され、その連結孔は前記着脱口及び操作口によって開放され、前記連結突部の案内部はこの連結孔内に保持されることを特徴とする請求項１～９の何れか一項に記載の剃刀。
11. 　前記替刃は、前記連結突部の案内部が延設された刃体組付部を有し、ホルダの受け部に連結突部の案内部が連結された状態で、その受け部は替刃の刃体組付部と支持部の係脱部との間に挟持されることを特徴とする請求項１～１０の何れか一項に記載の剃刀。
12. 　前記ホルダの受け部と、替刃の連結突部の案内部とに、それぞれ規制部が設けられ、替刃の各刃体の刃先が正方向に配置された状態で、受け部の規制部と案内部の規制部とが互いに摺接して、受け部に対する連結突部の挿入が許容される保持可能状態と、替刃の向きが逆転されて各刃体の刃先が逆方向に配置された場合に、受け部の規制部と案内部の規制部とにより、受け部に対する連結突部の挿入が規制される保持不能状態とに切り換え可能に構成されることを特徴とする請求項１～１１の何れか一項に記載の剃刀。

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