JP5961022B2 - レーザ加工装置 - Google Patents

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Description

本発明はレーザ光によってワークを加工するレーザ加工装置に関し、特に冷却水を噴霧しながらレーザ加工する際に安定した加工が可能なレーザ加工装置に関する。
一般に、レーザ加工装置は金属板等のワークの表面に対して加工ノズルからレーザ光を照射してワークを加工する。このレーザ加工装置においては、ワークの所定の加工位置に対してレーザ光を集光させるため、加工ヘッドとワークとの間の距離を正確に把握する必要があり、静電容量式ギャップセンサによって加工ヘッドとワークとのギャップを測定し、測定値が加工のための指令ギャップと一致するように加工ヘッドの上下位置を制御している。
一方、レーザ加工装置では、レーザ加工を行うとワークが発熱するため、冷却水を噴霧することがなされている。例えば特許文献1においては、防錆剤を冷却水に混合して防錆冷却水とし、この防錆冷却水を加工ノズルからワーク表面に向けて噴霧している。これによりワーク表面の冷却及び加工部位の発錆防止の双方を可能としている。
特開平10−305387号公報
しかしながら、冷却水をワークに向けて噴霧すると加工ノズル近傍の導電率が上がるため、静電容量式ギャップセンサの測定結果にずれを生じる。特に、冷却水に防錆剤を混合すると、導電率がさらに上がるため、静電容量式ギャップセンサの測定結果のずれがさらに大きくなる。これにより加工ノズルとワークとの距離が指令ギャップから外れる問題がある。これに加えて冷却水の噴霧量が変化すると、加工ノズル近傍の水量が変化し単位時間あたりの伝導性物質の量が変化する。このため、噴霧量の変化によっても静電容量式ギャップセンサの測定結果がずれる問題がある。
以上のようにレーザ加工の際に冷却水を噴霧する場合には、静電容量式ギャップセンサの測定結果にずれを生じるため、レーザ加工が不安定となる問題を有している。そこで、本発明は冷却水を噴霧するレーザ加工を行う際に、冷却水の流量や防錆剤によるずれを判断してずれをオフセットすることにより安定したレーザ加工を行うことが可能なレーザ加工装置を提供することを目的とする。
請求項1記載の発明は、ワーク表面に向けてレーザ光を出射してワークを加工する加工ノズルと、加工ノズルのレーザ光出射孔の周囲からワーク表面に冷却水を噴霧しワークを冷却する冷却水噴霧装置と、前記加工ノズルとワークの間の距離を測定する静電容量式ギャップセンサと、前記冷却水の流量を測定する流量測定器と、前記加工ノズルが取り付けられる加工ヘッドを上下に駆動して前記加工ノズルをワークに対して上下動させる加工ヘッド上下駆動機構と、前記加工ヘッド上下駆動機構を駆動して加工ノズルとワークとの距離を所定の指令ギャップの値に設定する制御装置とを備えたレーザ加工装置であって、前記制御装置は前記流量測定器が測定した冷却水の流量測定結果に基づく前記加工ノズルとワークとの実際の距離である実ギャップと前記指令ギャップとのずれ量を求めて前記実ギャップが前記指令ギャップとなるように前記加工ヘッド上下駆動機構を駆動して加工ノズルを上下動させることを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載のレーザ加工装置であって、前記冷却水の導電率を測定する導電率測定器をさらに設け、前記制御装置は前記導電率測定器が測定した冷却水の導電率に基づく前記加工ノズルとワークとの実際の距離である実ギャップと前記指令ギャップとのずれ量、若しくは前記流量測定器が測定した冷却水の流量に基づいた実ギャップと指令ギャップのずれ量を求め、前記実ギャップと前記指令ギャップとなるように前記加工ヘッド上下駆動機構を駆動して加工ノズルを上下動させることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載レーザ加工装置であって、前記制御装置は指令ギャップに対する流量ごとの実ギャップを示すオフセットテーブルと、指令ギャップに対する導電率ごとの実ギャップを示すオフセットテーブルとを有していることを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、制御装置が流量測定器が測定した冷却水の流量測定結果に基づく加工ノズルとワークとの実際の距離である実ギャップと指令ギャップとのずれ量を求めた後、実ギャップが指令ギャップとなるように加工ヘッド上下駆動機構を制御して加工ノズルを上下動させる。従って、冷却水によるずれを生じることを判断し、このずれをオフセットして加工ノズルとワークとの間をレーザ加工に適したギャップとすることができ、安定したレーザ加工を行うことができる。
請求項2記載の発明によれば、冷却水の導電率を測定する導電率測定器をさらに設けており、制御装置は導電率測定器が測定した導電率の測定結果に基づいて加工ノズルとワークとの間の実ギャップと指令ギャップとのずれ量を算出あるいは抽出(選択)し、実ギャップが指令ギャップとなるように加工ヘッド上下駆動機構を駆動して加工ノズルを上下動させるため、防錆剤等を添加した冷却水を用いた場合であっても、加工ノズルとワークとの間のずれをオフセットしてこれらの間を適正なギャップとすることができ、安定したレーザ加工を行うことができる。
請求項3記載の発明によれば、制御装置が指令ギャップに対する流量ごとの実ギャップを示すオフセットテーブルと、指令ギャップに対する導電率ごとの実ギャップを示すオフセットテーブルとを有しているため、冷却水によるずれや防錆冷却水によるずれを簡単にオフセットすることができる。
本発明の一実施形態のレーザ加工装置の全体を示す正面図である。 レーザ加工装置における加工ノズル及び構成部材との関係を示す断面図である。 冷却水の流量の変動の変化に基づく実ギャップと指令ギャップとの関係を示すグラフである。 冷却水の導電率の変動の変化に基づく実ギャップと指令ギャップとの関係を示すグラフである。 本発明の一実施形態によるレーザ加工の流れを示すフローチャートである。 図5のフローチャートに続く流れを示すフローチャートである。
以下、本発明を図示する実施形態により具体的に説明する。図1は本発明のレーザ加工装置1の全体正面図、図2は加工ノズル部分の構成部材を示す断面図、図3は冷却水によって発生するずれを示すグラフ、図4は防錆冷却水によって発生するずれを示すブラフ、図5及び図6はずれをオフセットするための制御を示すフローチャートである。
図1に示すように、レーザ加工装置1は装置本体2と、レーザ光を発振するレーザ発振器3とを備えている。以上に加えて、レーザ加工装置1は図2に示すように加工ヘッド駆動機構21、静電容量式ギャップセンサ22、冷却水噴霧装置23、流量測定器24、導電率測定器25及び制御装置27を備えている。
図1に示すように、装置本体2はベース4の長さ方向の一側(右側)からポスト5が直立状に立設され、ポスト5によって片持ち状に支持された水平のビーム部材6がベース4の上方に設けられることにより形成されている。ベース4の上部には、ワークWが載置されるワークテーブル7が設けられている。ワークWはクランプ8によって保持された状態でワークテーブル7上に載置される。クランプ8はX軸方向及びY軸方向に移動可能となっており、この移動によってワークWがX軸方向及びY軸方向に位置決めされる。
ビーム部材6の先端部には、加工ヘッド13が設けられ、加工ヘッド13の先端部に加工ノズル15が取り付けられている。加工ヘッド13の内部には、レーザ発振器3からのレーザ光Lを加工ノズル15の方向に反射するミラー組立体9及びレーザ光LをワークWの加工位置に集光させる焦点レンズ10が設けられている。
図2に示すように、加工ノズル15は絶縁体16を介して加工ヘッド13の先端部に取り付けられている。加工ヘッド上下駆動機構21はサーボモータ等によって形成されており、加工ヘッド13を上下動するように駆動する。加工ヘッド13の上下動により加工ノズル15も一体に上下動して加工ノズル15とワークWとの間のギャップが調整される。静電容量式ギャップセンサ22は加工ノズル15とワークWとの間の距離を静電容量によって測定するものであり、測定結果は制御装置27に出力される。
加工ノズル15は先細り形状に形成され先端(下端)の中心部分にレーザ光出射孔15eが開口されたノズル本体15aを備え、ノズル本体15aには冷却水噴霧装置23の構成部材としての冷却水入口15b、冷却水通路15c、冷却水噴射孔15dが順次連通するように形成されている。冷却水噴射孔15dはレーザ光出射孔15eの周囲に開口している。
これらの構成部材に加えて、冷却水噴霧装置23は冷却水が充填されたタンク28と、エア供給源29と、ミキシングブロック30とを備えている。タンク28は蒸留水や水道水等の冷却水が充填されるのに加え、これらに防錆剤が混合された防錆冷却水が分別充填されるものであり、ワークWに供給される冷却水の種類を切り換えることが可能となっている。防錆剤は噴霧した冷却水によってワークWが錆びることを防止したり、冷却水に溶け込んだ物質の析出を防止するために用いられる。エア供給源29は空気或いは窒素等の不活性ガスをミキシングブロック30に供給する。
ミキシングブロック30はタンク28からの冷却水とエア供給源29からのエアとを混合して霧状とする。加工ノズル15の冷却水入口15bは管路32を介してミキシングブロック30に接続されており、霧状の冷却水がミキシングブロック30から供給される。供給された霧状の冷却水は加工ノズル15のレーザ光出射孔15eから出射してワークWの加工位置の周囲に霧状の冷却水が噴霧される。この冷却水の噴霧によってワークWの加工部位の冷却を行うことができる。ワークWの冷却を液状の冷却水そのものではなく、霧状の冷却水の噴霧によって行う理由は、ワークWの切断加工への影響をなくすためである。
ミキシングブロック30とタンク28とは配管31によって接続されており、この配管31に流量測定器24及び導電率測定器25が挿入されている。流量測定器24としては水の流量を調整する流量弁が用いられる。流量測定器24はタンク28から加工位置に供給される冷却水の流量を測定し、導電率測定器25はタンク28から供給される冷却水の導電率を測定する。この場合、導電率測定器25は防錆冷却水を使用する場合に、特にその導電率を測定するものであるが、単なる冷却水を使用する場合に、その導電率を測定しても良い。これらの流量測定器24及び導電率測定器25で測定された測定結果は制御装置27に出力される。
制御装置27は加工ヘッド上下駆動機構21を制御する。この制御装置27による制御は加工ノズル15とワークWの間の距離が所定の指令ギャップの値となるように加工ヘッド上下駆動機構21を駆動することによって行われる。この場合、制御装置27は静電容量式ギャップセンサ22が測定した加工ノズル15とワークWとの間のギャップが入力され、この測定結果が指令ギャップの値であるか否かを判断する。
これに加えて、制御装置27は冷却水や防錆冷却水に起因して発生する加工ノズル15とワークWの間の実際の距離(実ギャップ)を指令ギャップとするように加工ヘッド上下駆動機構21を駆動する。すなわち、冷却水をワークWに噴霧するときには、流量測定器24がその冷却水の流量を測定し、その測定結果が制御装置27に入力される。制御装置27は測定結果の流量に基づく加工ノズル15とワークWとの間の実際の距離(実ギャップ)を抽出(選択)し、この実ギャップと指令ギャップとの間のずれ量を算出する。
防錆冷却水をワークWに噴霧するときは、導電測定器25が防錆冷却水の導電率を測定するとともに流量測定器24が防錆冷却水の流量を測定し、これらの測定結果が制御装置27に入力される。制御装置27は入力されたこれらの測定結果に基づく加工ノズル15とワークWとの間の実際の距離(実ギャップ)を抽出(選択)し、この実ギャップと指令ギャップとの間のずれ量を算出する。
図3は導電率が一定の50μS/cmとなっている冷却水を用いた場合の流量の変化に基づいた実ギャップの変動を示している。導電率が一定の場合に冷却水の流量が変化すると、流量の変化度合いに応じて実ギャップが指令ギャップからずれる。これは導電率が50μS/cm以外で一定の値となっている場合においても同様である。図4は流量が一定の20cc/minとなっている冷却水を用いた場合の導電率の変化に基づいた実ギャップの変動を示している。流量が一定の場合に冷却水の導電率が変化すると、導電率の変化度合いに応じて実ギャップが指令ギャップからずれる。これは流量が20cc/min以外で一定の値となっている場合においても同様である。
制御装置27には、以上の図3及び図4に関連したオフセットテーブルが格納されている。表1はこのオフセットテーブルの一例を示し、左欄が一定の導電率(50μS/cm)の場合における冷却水の流量に対応した実ギャップの押セットテーブル、右欄が一定の流量(20cc/min)の場合における冷却水の導電率に対応した実ギャップのオフセットテーブルを示している。
Figure 0005961022
制御装置27がこのようなオフセットテーブルを格納していることから、流量測定器24が冷却水の流量を制御装置27に出力すると、制御装置27はその流量に応じた実ギャップをオフセットテーブルから抽出(選択)することができるとともに、導電率測定器25が冷却水の導電率を制御装置27に出力すると、制御装置27はその導電率に応じた実ギャップをオフセットテーブルから抽出(選択)することができる。
そして、制御装置27はオフセットテーブルに基づいて抽出(選択)した実ギャップのずれ量をオフセットするように加工ヘッド上下駆動機構21を駆動する。これにより冷却水の流量や導電率が変化しても指定ギャップに合わせる調整ができ、安定したレーザ加工が可能となる。
なお、流量測定器24や導電率測定器25による測定はワークWへのレーザ加工が継続している間、連続的に測定することが好ましい。これにより実ギャップと指令ギャップとのずれの算出及びずれに基づいた加工ノズルの上下動を冷却水の流量や導電率の変化に追随して行うことができ、レーザ加工をさらに安定して行うことができる。
次に、この実施形態によってワークWをレーザ加工する場合について説明する。図5及び図6は、この実施形態によるレーザ加工の一例を示すフローチャートである。
ワークWへのレーザ加工は、指令ギャップを設定することで開始される(ステップS1)。指令ギャップの設定は、ワークWの材質、レーザ光Lの強度、その他の加工条件によって変化するものであり、加工条件に合わせた指令ギャップが制御装置27にテーブルとして格納されている。
次に、制御装置27は加工ヘッド上下駆動機構21を駆動して、設定された指令ギャップに合わせた位置となるように加工ヘッド13を上下動する(ステップS2)。加工ヘッド13の上下動により加工ノズル15が一体に上下動する。
加工ヘッド13の上下動に続いて、静電容量式ギャップセンサ22が加工ノズル15とワークWとの間のギャップを測定する(ステップS3)。測定されたギャップは、制御装置27に出力され、制御装置27は測定値が指令ギャップと一致するか否かを判定する(ステップS4)。
判定の結果、測定値が指令ギャップと一致している場合にはステップS5に移行し、一致していない場合にはステップS6に移行する。ステップS6では、測定値と指令ギャップとのずれ量を制御装置27が算出し、このずれ量に合わせて加工ヘッド上下駆動機構21を駆動して加工ヘッド13を上下動する。この上下動の後、ステップS3に戻って静電容量式ギャップセンサ22による加工ノズル15とワークWとの間のギャップの測定が行われる。
ステップS5では、冷却水に防錆剤が混合されているか否かが判断され、防錆剤が混合されている場合には図6のフローチャートにおけるステップS21に移行する。防錆剤が混合されていない場合には、水道水や蒸留水等の単なる冷却水による冷却を行いながらのレーザ加工であり、ステップS7に移行する。
ステップS7では、冷却水噴霧装置23によってワークWに冷却水を噴霧する。すなわち、タンク28内の冷却水をミキシングブロック30でエア供給源29からのエアに混合して霧状とした後、加工ノズル15の冷却水噴射孔15dからワークWに対して冷却水を噴霧する。噴霧された冷却水は、流量測定器24によって測定され(ステップS8)、測定結果が制御装置27に出力される。
制御装置27では、流量測定器24から出力された冷却水の流量に基づいて加工ノズル15とワークWとの実際の距離である実ギャップを抽出(選択)する(ステップS9)。制御装置27は指令ギャップに対する冷却水の流量ごとの実ギャップを対応させたオフセットテーブル(表1参照)が格納されており、制御装置27はこのオフセットテーブルに基づいて実ギャップを抽出(選択)する。
次に、制御装置27は算出した実ギャップとステップS1での指令ギャップとを比較する(ステップS10)。実ギャップと指令ギャップとが等しい場合には、冷却水を噴霧しながらのレーザ加工を行うステップS13に移行する。実ギャップと指令ギャップとが等しくない場合には、ステップS11に移行する。
ステップS11では、制御装置27が実ギャップと指令ギャップとのずれ量を算出する。そして、制御装置27は算出したずれ量に合わせて加工ヘッド13を上下動する(ステップS12)。すなわち、制御装置27は算出したずれ量をオフセットする指令を加工ヘッド上下駆動機構21に供給して加工ヘッド13を上下動する。この加工ヘッド13の上下動の後、ステップS13に移行する。
ステップS13では冷却水を噴霧しながらレーザ加工を行う。このレーザ加工において、制御装置27はレーザ加工の終了か否かを判定し、レーザ加工が終了していない場合には、流量測定器24による冷却水の流量測定を行うステップS8に移行する。レーザ加工が終了した場合には、フローチャートの終了となる。
ステップS5で冷却水に防錆剤が混合されていると判定された場合、防錆剤が混合された冷却水(防錆冷却水)を噴霧しながらのレーザ加工であり、図6のステップS21に移行する。ステップS21では、防錆冷却水がワークWに噴霧される。この噴霧はステップS7と同様であり、防錆冷却水を霧状とした状態で加工ノズル15の冷却水噴射孔15dからワークWに対して噴霧される。この噴霧に際し、導電率測定器25は防錆冷却水の導電率を測定する(ステップS22)。測定された防錆冷却水の導電率は制御装置27に出力される。
制御装置27では、導電率測定器25の測定結果に基づいて加工ノズル15とワークWとの実際の距離である実ギャップを抽出(選択)する(ステップS23)。表1に示すように、制御装置27は指令ギャップに対する防錆冷却水の導電率ごとの実ギャップを対応させたオフセットテーブルが格納されており、制御装置27はこのオフセットテーブルに基づいて実ギャップを抽出(選択)する。
次に制御装置27は抽出(選択)した実ギャップとステップS1での指令ギャップとを比較する(ステップS24)。実ギャップと指令ギャップとが等しい場合には、防錆冷却水を噴霧しながらのレーザ加工を行うステップS26に移行する。実ギャップと指令ギャップとが等しくない場合にはステップS25に移行する。
ステップS25では、制御装置27が実ギャップと指令ギャップとのずれ量を算出する。そして、制御装置27は算出したずれ量に合わせて加工ヘッド13を上下動する(ステップS26)。すなわち、制御装置27は算出したずれ量をオフセットする指令を加工ヘッド上下駆動機構21に供給して加工ヘッド13を上下動する。この加工ヘッド13の上下動の後、ステップS26に移行する。
ステップS26では防錆冷却水を噴霧しながらレーザ加工を行う。このレーザ加工において、制御装置27はレーザ加工の終了か否かを判定し、レーザ加工が終了していない場合には、導電率測定器25による防錆冷却水の導電率測定を行うステップS22に移行する。レーザ加工が終了した場合には、フローチャートの終了となる。
このような実施形態によれば、流量測定器24が測定した冷却水の流量に基づいて制御装置27が加工ノズル15とワークWとの実際の距離である実ギャップを抽出(選択)して実ギャップと指令ギャップとのずれ量を求め、これに基づいて実ギャップが指令ギャップとなるように加工ヘッド上下駆動機構を制御して加工ノズル15を上下動させる。このため、加工ノズル15とワークWとの間のずれをオフセットしてこれらの間をレーザ加工に適したギャップとすることができ、安定したレーザ加工を行うことができる。
また、導電率測定器25が測定した導電率の測定結果に基づいて制御装置27が加工ノズル15とワークWとの間の実ギャップと指令ギャップとのずれ量を算出し、実ギャップが指令ギャップとなるように加工ヘッド上下駆動機構21を駆動して加工ノズル15を上下動させるため、防錆剤等を添加した冷却水を用いた場合であっても、加工ノズルとワークとの間のずれをオフセットしてこれらの間を適正なギャップとすることができ、安定したレーザ加工を行うことができる。
さらに、制御装置27が指令ギャップに対する流量ごとの実ギャップを示すオフセットテーブルと、指令ギャップに対する導電率ごとの実ギャップを示すオフセットテーブルとを有しているため、ずれ量の算出が容易であり、冷却水によるずれや防錆冷却水によるずれを簡単にオフセットすることができる。
上記実施形態では、制御装置27は格納されているオフセットテーブルによって実ギャップを算出しているが、オフセットテーブルには指令ギャップに対する冷却水の流量ごとのずれ量を対応させたオフセットテーブルを格納し、制御装置27がこのオフセットテーブルに基づいてずれ量を抽出(選択)しても良い。また、同様にオフセットテーブルに指令ギャップに対する導電率ごとのずれ量を対応させて格納し、制御装置27がこのオフセットテーブルに基づいてずれ量を抽出(選択)しても良い。あるいは、ずれの変化量を演算式の定数としても良い。
本発明は以上の実施形態に限定されることなく種々変形が可能である。上記実施形態では、制御装置27は格納されているオフセットテーブルによって実ギャップを算出しているが、ずれの変化量を演算式の定数として算出しても良い。
1 レーザ加工装置
15 加工ノズル
15e レーザ光出射孔
21 加工ヘッド上下駆動機構
22 静電容量式ギャップセンサ
23 冷却水噴霧装置
24 流量測定器
25 導電率測定器
27 制御装置
W ワーク
L レーザ光

Claims (3)

  1. ワーク表面に向けてレーザ光を出射してワークを加工する加工ノズルと、加工ノズルのレーザ光出射孔の周囲からワーク表面に冷却水を噴霧しワークを冷却する冷却水噴霧装置と、前記加工ノズルとワークの間の距離を測定する静電容量式ギャップセンサと、前記冷却水の流量を測定する流量測定器と、前記加工ノズルが取り付けられる加工ヘッドを上下に駆動して前記加工ノズルをワークに対して上下動させる加工ヘッド上下駆動機構と、前記加工ヘッド上下駆動機構を駆動して加工ノズルとワークとの距離を所定の指令ギャップの値に設定する制御装置とを備えたレーザ加工装置であって、
    前記制御装置は前記流量測定器が測定した冷却水の流量測定結果に基づく前記加工ノズルとワークとの実際の距離である実ギャップと前記指令ギャップとのずれ量を求めて前記実ギャップが前記指令ギャップとなるように前記加工ヘッド上下駆動機構を駆動して加工ノズルを上下動させることを特徴とするレーザ加工装置。
  2. 請求項1記載のレーザ加工装置であって、
    前記冷却水の導電率を測定する導電率測定器をさらに設け、
    前記制御装置は前記導電率測定器が測定した冷却水の導電率に基づく前記加工ノズルとワークとの実際の距離である実ギャップと前記指令ギャップとのずれ量を求め、前記実ギャップ前記指令ギャップとなるように前記加工ヘッド上下駆動機構を駆動して加工ノズルを上下動させることを特徴とするレーザ加工装置。
  3. 請求項1又は2記載のレーザ加工装置であって、
    前記制御装置は指令ギャップに対する流量ごとの実ギャップを示すオフセットテーブルと、指令ギャップに対する導電率ごとの実ギャップを示すオフセットテーブルとを有していることを特徴とするレーザ加工装置。
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