JP5960846B2 - 電磁放射を発生させるための装置及び方法 - Google Patents

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Description

本発明は、電磁放射を発生させるための装置及び方法に関するものである。より詳細には、例示的な実施例は、アーク管又はアーク外囲器の内面に沿って液体渦流を有するアーク・ランプに関するものである。
電気アーク・ランプは、広範な目的で電磁放射を生じさせるために用いられる。一般的な従来の直流(DC)アーク・ランプは、しばしばアーク管と称される石英外囲器内に装着された2つの電極、即ちカソード及びアノードを含む。外囲器は、キセノン又はアルゴン等の不活性ガスで満たされる。電源は、電極間で連続プラズマ・アークを持続させるために用いられる。プラズマ・アーク内で、プラズマは、粒子衝突によって高電流で高温に加熱され、電極間を流れる電流に対応する強度で電磁放射を放射する。
最も強力なタイプのアーク・ランプは、所謂「水壁(water wall)」アーク・ランプであり、この内部には、アーク・チャンバ外囲器の内面に沿って流れる渦液体壁(vortexing liquid wall)(「水壁」)を形成するように接線方向速度を伴って、水等の液体がアーク・チャンバを通じて循環される。渦液体壁は、それを通してアークが放電される不活性ガス柱の周囲を冷却する。この冷却効果は、アーク直径を制限し、積極的な(positive)動作インピーダンスをアークに与える。渦液体壁の早い流速は、この冷却効果がアーク放電の全長に亘ってほぼ一定であることを確実にし、均一なアーク条件及び電磁放射の空間的に均一な放射をもたらす。不活性ガスの渦流は、アークを安定させるために、渦液体壁からすぐ半径方向内側に維持される。渦液体壁は、外囲器の内面から効率的に熱を除去し、また赤外線を吸収し、したがって、外囲器によって吸収される電磁放射の量を少なくする。渦液体壁は、電極によって蒸発又は飛沫化された任意の材料も除去し、外囲器のくすみを防ぐ。本出願と重複する発明者表記を共有し、参照によって本明細書に組み込まれる、Nodwell等の米国特許第4,027,185号は、第1の水壁アーク・ランプを開示するものと思われる。そのような水壁アーク・ランプに関するさらなる改良は、Camm等の米国特許第4,700,102号、Camm等の米国特許第4,937,490号、Parfeniuk等の米国特許第6,621,199号、Camm等の米国特許第7,781,947号、及びCamm等の米国特許出願公開第2010/0276611号に開示されており、これらの全ては、本出願と重複する発明者表記を共有し、本出願と同じ出願人によるものであり、参照によって本明細書に組み込まれる。
渦液体壁の上記効果によって、そのような水壁アーク・ランプは、他のタイプのアーク・ランプよりも非常に高いパワー・フラックス性能を有する。例えば、上記したNodwell等の米国特許第4,027,185号は、140キロワットでの動作を開示し企図しており、本出願の譲受人によって製造された後の水壁アーク・ランプは、最大500キロワットでの連続動作、及び最大6メガワットでのパルス動作若しくはフラッシュ動作について評価している。対照的に、他のタイプのアーク・ランプは、一般に数十キロワットに制限された連続出力を伴い、一般的に全く桁違いに出力が劣る。
そのような高出力水壁アーク・ランプの多くの用途は、数秒間等、短時間の間の動作のみを要求する。例えば、本出願と同じ出願人による米国特許第6,941,063号に開示されるような、半導体ウェハのフラッシュ支援の高速熱焼鈍しでは、アルゴン・プラズマ水壁アーク・ランプは、250℃/秒と400℃/秒の間の傾斜率で、室温から600℃と1250℃の間の範囲のどこかの中間温度までほぼ等温でウェハを加熱するために、数秒以下の間、半導体ウェハを連続的に照射するように作動される場合がある。中間温度に達すると、100,000℃/秒を超す傾斜率でさらに高い焼鈍し温度まで装置側面を加熱するために、例えば約1ミリ秒の期間を有する場合がある急激な高出力照射フラッシュを生じさせるように、別のアルゴン・プラズマ水壁アーク・ランプが作動される。したがって、各焼鈍し周期では、水壁アーク・ランプは、焼鈍し周期間の長い冷却期間を伴って、ミリ秒から数秒までの範囲の期間の間、作動される場合がある。
米国特許第4,027,185号 米国特許第4,700,102号 米国特許第4,937,490号 米国特許第6,621,199号 米国特許第7,781,947号 米国特許出願公開第2010/0276611号 米国特許第6,941,063号
本発明者らは、従来の一般的な用途に伴う状況よりも一層困難な状況における、より長い時間の間の水壁アーク・ランプの連続動作を研究した。アーク・ランプの他の任意のタイプでは、それらの著しく低いパワー出力に起因してそのような状況が生じえないので、そのような状況に従来は直面していないと思われる。
例えば、本発明者らは、様々なタイプの被膜を金属構造体に溶着させるクラッディング処理に用いるレーザ・クラッディング・ヘッド又は溶接クラッディング・ヘッドの代替品として水壁アーク・ランプを研究した。金属構造体は、鉄パイプ、鉄管、鉄板若しくは鉄棒、又は、腐食若しくは摩耗によって耐久性及び耐用年数が悪影響を受ける他の任意の金属構造体を含んでもよい。被膜は、例えば、耐腐食性合金、耐摩耗性合金、セメント、セラミック又は金属粉末を含んでもよい。被膜は、金属構造体上に配置され、次いで、アーク・ランプは、被膜を金属構造体に治金的に接合するように被膜を熱処理する。
そのようなクラッディング用途の一部、例えば、耐腐食性被膜をパイプの内面に接合すること等は、著しい難題をもたらす。そのような処理のために、水壁アーク・ランプは、アークによって放射された電磁放射の実質的に全てを矩形ビームに導くように特別な反射板を取り付けられる場合がある。水壁アーク・ランプは、次いでビームを下に向けてパイプの内側に挿入され、アーク・ランプがパイプの中心軸線に沿って前方向に徐々に移動される間にパイプがその中心軸線の周りに回転されることによって、パイプの全内面に沿ってビームを走査し、被膜をパイプに治金的に接合する。有利な事には、100〜500キロワットの出力レベルで一度に数時間の間、連続的に水壁アーク・ランプを動作させることによって、処理能力は、従来のレーザクラッディング又は溶接クラッディングのプロセスを越えて著しく増加しうる。
しかし、本発明者らは、従来の水壁アーク・ランプの設計がそのような状況に理想的に適合しない場合があることを見出した。上記の米国特許第4,027,185号、同第4,700,102号及び同第4,937,490号に開示された例示的な実施例等の前の設計では、導電性電極アセンブリを囲む絶縁筐体を有しておらず、したがって、2つの電極間よりもむしろ導電性電極アセンブリの一方とパイプの間にアークを偶発的に形成させる電圧破壊の可能性によって、小さな直径の金属パイプ内に挿入するには適していない。上記の米国特許第6,621,199号及び同第7,781,947号に開示された例示的な実施例等の後の設計では、カソード・アセンブリを囲む絶縁筐体を有しており、それらのアノードは、そのようなランプを電圧破壊又は偶発的なアーク発生のリスクなしに接地された導電性パイプに挿入しうるように、接地され又は接地電位の比較的近くに維持されうる。しかし、これらの後の設計の例示的な両方の実施例は、アークからの電磁放射の比較的ごく一部がアーク・ランプ内の内側を進み、絶縁筐体の内面に照射されことを可能にする場合がある。
絶縁筐体の内面に入射する放射は、高出力レベルでの短期動作又は低出力レベルでの長期動作を伴う従来の状況では問題となり難いが、数百キロワットでの長期の連続動作を持続させるために新たな問題が生じ始めることがある。例えば、米国特許第7,781,947号に開示されるように、カソード・アセンブリを囲む絶縁筐体は、優れた熱抵抗性、及び高電圧に耐えることを可能にする優れた絶縁特性を有する、非晶性の熱可塑性ポリエーテルイミド(PEI)樹脂であるULTEM(商標)プラスチックで作られる場合がある。しかし、ULTEM(商標)プラスチックの格別な熱抵抗性にも拘らず、例えば、一部のクラッディング用途のための連続動作の数分から数時間に及ぶ、より長期の間、数百キロワットの極端な出力レベルで動作するとき、アークによって放射された電磁放射の非常にごく一部に対する持続的な露出は、プラスチックの過熱及び露出面の溶解を最終的に生じさせる場合がある。さらに、プラスチックは、アークによって放射された波長の一部に対して少なくとも部分的に透過となり易く、その結果、アーク放射は、プラスチック内に深く吸収されて内部加熱及び内部溶解を生じさせうるし、プラスチックを通って進み隣接する金属部品を照射して、金属部品を金属に隣接するプラスチックの面を溶かすのに十分なほど高温にしうる。
そのような過熱問題は、一部のクラッディング用途に伴う環境条件によってさらに悪化しうる。例えば、アーク・ランプが20.32cm(8インチ)直径のパイプの内側に挿入されてパイプの内面に被膜を治金的に接合する場合、パイプ内の制限された空間及び隙間は、ランプの周囲環境にランプが熱を放散させる可能性を減らす傾向がある。さらに、ランプは、加熱されたパイプが赤外線放射を放射しうるとき、及び雰囲気を通じて伝導及び対流によってランプを加熱しうるときに、ランプの周囲環境によって加熱される場合もある。
本発明者らは、プラスチックの隣接面を溶かすようにシールドがアーク放射によって十分に加熱され易いので、ULTEM(商標)プラスチックの内面にセラミック層等の不透明シールドを単に直接配置することは、それ自体がこれらの問題を解決するには十分でないことを見出した。本発明者らは、ULTEM(商標)プラスチックをセラミック絶縁筐体に単に置き換えることは、それ自体がこれらの問題に対する実行可能な解決策でないことも見出した。セラミック材料は、アーク放射に対して不透明であり、ULTEM(商標)プラスチックよりも高い耐熱性を有するが、内側の露出した面の加熱は、セラミック材料に亀裂を生じさせ易い大きな熱勾配及び熱応力をセラミック材料に生じさせ、そのような亀裂は、セラミック材料の比較的低い破壊靱性に起因して、セラミック材料にとって特に問題である。セラミック材料とULTEM(商標)プラスチックの熱膨張差は、破壊に導く応力をプラスチック内に生じさせうる。さらに、セラミック材料は、脆すぎて、一部の用途のために耐えることが期待される絶縁筐体の機械的応力に耐えられない場合がある。
本発明の例示的な実施例によれば、電磁放射を発生させるための装置は、外囲器と、外囲器の内面に沿って液体渦流を発生させるように構成された渦発生器と、外囲器内の第1及び第2の電極であり、電極間にプラズマ・アークを発生させるように構成された第1及び第2の電極と、電極の一方との電気接続部の少なくとも一部を囲む関連した絶縁筐体とを備える。装置は、アークによって放射された電磁放射が絶縁筐体の全内面に照射されるのを防ぐために、電磁放射を遮断するように構成された遮蔽システムをさらに備える。装置は、遮蔽システムを冷却するように構成された冷却システムをさらに備える。
有利な事には、そのような実施例では、遮蔽システムは、アークによって放射された電磁放射が絶縁筐体の内面に照射されるのを防ぐことによって、直接照射によって絶縁筐体が過熱し溶けるのを防ぐ。同様に、遮蔽システムは、内部アーク放射が絶縁筐体を通して進みアーク・ランプの他の隣接部品に照射されるのも防ぐことによって、そのような他の隣接部品が絶縁筐体の隣接面を過熱し溶かすのを防ぐ。遮蔽システムを冷却することにより遮蔽システムの過熱が避けられることによって、有利な事には、遮蔽システムの部品が絶縁筐体の隣接面を過熱し溶かすのを防ぐ。
別の例示的な実施例によれば、電磁放射を発生させる装置は、外囲器の内面に沿って液体渦流を発生させる手段と、外囲器内の第1の電極と第2の電極との間にプラズマ・アークを発生させる手段とを含む。装置は、電極の一方との電気接続部の少なくとも一部を囲む絶縁筐体の全内面に、アークによって放射された電磁放射が照射されるのを防ぐために、電磁放射を遮断する手段をさらに含む。装置は、遮断する手段を冷却する手段をさらに含む。
別の例示的な実施例によれば、電磁放射を発生させる方法は、外囲器の内面に沿って液体渦流を発生させる工程と、外囲器内の第1の電極と第2の電極との間にプラズマ・アークを発生させる工程とを含む。方法は、電極の一方との電気接続部の少なくとも一部を囲む絶縁筐体の全内面に、アークによって放射された電磁放射が照射されるのを防ぐために、電磁放射を遮蔽システムによって遮断する工程をさらに含む。方法は、遮蔽システムを冷却する工程をさらに含む。
遮断する工程は、遮蔽システムの絶縁遮蔽部品の不透明面で電磁放射を遮断する工程を含んでもよい。絶縁遮蔽部品はセラミック遮蔽部品を含んでもよい。
冷却する工程は、絶縁遮蔽部品の不透明面を液体渦流に露出する工程を含んでもよい。
代わりに又は加えて、遮断する工程は、外囲器の不透明部で電磁放射を遮断する工程を含んでもよい。外囲器の不透明部は、内面に不透明被膜を有する外囲器の一部を備えてもよい。代わりに、外囲器の不透明部は不透明石英で構成されてもよい。冷却する工程は、外囲器の不透明部を液体渦流に露出する工程を含んでもよい。
代わりに又は加えて、遮断する工程は、遮蔽システムの導電遮蔽部品の不透明面で電磁放射を遮断する工程を含んでもよい。冷却する工程は、導電遮蔽部品を伝導冷却する工程を含んでもよい。伝導冷却する工程は、導電遮蔽部品と液冷された導体との間で熱エネルギーを伝達する工程を含んでもよい。
したがって、一部の実施例では、遮断する工程は、遮蔽システムの絶縁遮蔽部品の不透明面、外囲器の不透明部、及び遮蔽システムの導電遮蔽部品の不透明面で電磁放射を遮断する工程を含んでもよい。
遮断する工程は、電磁放射がOリング・シールに照射されるのを遮断する工程をさらに含んでもよい。
方法は、耐熱Oリング・シールで少なくとも1つの部品を外囲器に対して封止する工程をさらに含んでもよい。
方法は、電極の他方の少なくとも一部を囲む第2の絶縁筐体の全内面に、アークによって放射された電磁放射が照射されるのを防ぐために、電磁放射を第2の遮蔽システムで遮断する工程と、第2の遮蔽システムを冷却する工程とをさらに含んでもよい。
遮断する工程は、電磁放射が外囲器の環状内容積部から軸方向に放出されるのを防ぐために、遮蔽システムの光伝送遮蔽部品で電磁放射を遮断する工程をさらに含んでもよい。光伝送遮蔽部品は、外囲器の遠位端に当接する不透明ワッシャを備えてもよい。冷却する工程は、ワッシャを液体渦流に露出する工程を含んでもよい。
方法は、絶縁筐体の外面の少なくとも一部を外部熱シールドで熱遮蔽する工程と、外部熱シールドを冷却する工程とをさらに含んでもよい。
例示的な実施例の他の態様及び特徴は、添付図面と併せてそのような実施例の以下の記述を検討することによって当業者に明らかとなるであろう。
図面には、本開示の実施例を例示している。
第1の実施例による、電磁放射を発生させるための装置の等角図である。 図1の装置の断面図である。 図1の装置の一部の詳細断面図である。 図1の装置のカソード・アセンブリの分解等角図である。 図4に示すカソード・アセンブリの分解断面図である。 図1の装置の外囲器の分割断面図である。 図1の装置のアノード・アセンブリの分解等角図である。 図6に示すアノード・アセンブリの分解断面図である。 図1の装置のアノード側の正面図である。 図1の装置のカソード側の正面図である。 第2の実施例による、電磁放射を発生させるための装置の外囲器の分割断面図である。 第3の実施例による、電磁放射を発生させるための装置の等角図である。
図1、図2及び図3を参照すると、本開示の第1の実施例による電磁放射を発生させる装置が図2に全体として100で示されている。この実施例では、装置100は、外囲器102と、外囲器102の内面に沿って液体渦流106を発生させるように構成された渦発生器104とを含む。この実施例では、装置100は、外囲器102内に第1及び第2の電極108、110をさらに含み、これらの電極は、電極間でプラズマ・アーク112を発生させるように構成される。
本実施例では、装置100は、この実施例では第1の電極108である一方の電極との電気接続部の少なくとも一部を囲む絶縁筐体114と、アーク112によって放射された電磁放射が絶縁筐体114の全内面に照射されるのを防ぐために、電磁放射を遮断するように構成された全体として116で示される遮蔽システムとをさらに含む。この実施例では、装置100は、遮蔽システム116を冷却するように構成された全体として118で示される冷却システムをさらに含む。
この実施例では、装置は、この実施例では第2の電極110である他方の電極の少なくとも一部を囲む第2の絶縁筐体120と、アーク112によって放射された電磁放射が第2の絶縁筐体の全内面に照射されるのを防ぐために、電磁放射を遮断するように構成された第2の遮蔽システム122とをさらに含む。また、この実施例では、冷却システム118は、第2の遮蔽システム122を冷却するように構成される。
第1及び第2の遮蔽システム116、122並びに冷却システム118については、以下でさらに詳しく記述する。
以下でさらに詳しく記述する、第1及び第2の遮蔽システム116、122、並びに冷却システム118の補足的な態様を別として、装置100は、全体として、本出願と同じ出願人による上記米国特許第7,781,947号に記述された装置に類似する。よって、不要な繰り返しを避けるために、本実施例の補助的特徴の多くの詳細については、本開示から省略する。
カソード・アセンブリ及びカソード側遮蔽システム
図1、図2、図3、図4及び図5を参照すると、この実施例では、装置100は、図4及び図5に全体として400で示すカソード・アセンブリを含む。この実施例では、カソード・アセンブリ400は、カソード絶縁スペーサ404に接続されたカソード供給板402を含み、カソード絶縁スペーサは次に渦発生器104に接続され、渦発生器は次に、この実施例ではカソードの機能を果たす第1の電極108に接続される。
この実施例では、カソード供給板402は、液冷媒入口孔410、液冷媒出口孔412及び不活性ガス供給入口孔414を含む。本実施例では、液冷媒入口孔410は、この実施例では脱イオン水である液冷媒の加圧供給を受け、液冷媒を渦発生器104及び第1の電極108に供給する。また、この実施例では、液冷媒出口孔412は、第1の電極108内部を通って循環した液冷媒を排出する。第1の電極108を通した液冷媒の循環については、本出願と同じ出願人による上記米国特許第7,781,947号にさらに詳しく記述されており、したがって、本明細書ではさらなる詳細を省略する。最後に、この実施例では、不活性ガス供給入口孔414は、この実施例ではアルゴンである不活性ガスの加圧供給を受け、不活性ガスを渦発生器104に供給する。
この実施例では、渦発生器104は、液冷媒の加圧供給を受け、次いで液冷媒は、加圧液体を外囲器102内に排出する渦発生器内の複数の内部穴を通して運ばれる。より具体的には、液体は、渦発生器の穴を通して押し進められるときに、外囲器102に対して半径方向及び軸方向の成分の速度のみならず、外囲器102の内面の円周に対して接線方向の速度成分も得る。したがって、加圧液体が渦発生器104から流出して外囲器102に流入するときに、液体は、第2の電極110に向けて軸方向に外囲器を進みながら外囲器102の内面の周りを旋回する液体渦流106(「水壁」とも称される)を形成する。同様に、この実施例では、渦発生器104は、また不活性ガスの加圧供給を受け、不活性ガスは、渦発生器104内の複数の穴を通して運ばれ、次いで、流出ガスも半径方向及び軸方向のみならず水壁の内面に対して接線方向の速度成分も有するように、液体渦流106よりも僅かに半径方向内側で外囲器102内に排出される。したがって、加圧ガスが渦発生器104から外囲器102内に押し進められるときに、加圧ガスは、液体渦流106からすぐ半径方向内側に、液体渦流106と同じ回転方向で旋回するガス渦流を形成する。液体渦流106及び液体渦流に封じ込められたガス渦流を発生させるための、渦発生器104及び渦発生器内の穴の構造については、本出願と同じ出願人による上記米国特許第7,781,947号に記述されており、したがって、本明細書ではさらなる詳細を省略する。
この実施例では、渦発生器104は、電気伝導体である。より具体的には、この実施例では、渦発生器104は真ちゅうで構成され、この実施例ではカソードの機能を果たす第1の電極108の電気接続部の一部を形成する。より具体的には、この実施例では、第1の電極108との電気接続は、図1に示す絶縁電気バスバー420を含み、これは、絶縁筐体114を通じて延びる図1及び図4に示す絶縁バス・コネクタ422によって、図4に示す渦発生器104の電気接続面424に接続される。この実施例では、絶縁バス・コネクタ422は、最小の外向き半径方向突起を伴うコンパクトな電気接続を容易にする、装置100のアノード側を向く接続孔を有する。したがって、絶縁電気バスバー420、絶縁バス・コネクタ422及び渦発生器104の全ては、カソードとの電気接続部の一部を形成する。
よって、動作中に、渦発生器104は第1の電極108と同じ電位にある。この実施例では、絶縁電気バスバー420の他端は、装置100用電源の負電圧端子(不図示)に電気ケーブル(不図示)で接続されることによって、第1の電極108及び渦発生器104を電源の負端子に接続する。電源は、例えば、上記米国特許第7,781,947号に開示された電源に類似する電源を含んでもよく、随意には、例えば、本実施例の連続動作に必要とされない、フラッシュ・ランプ動作用の専用コンデンサ・バンク等の部品を省略してもよい。代わりに、他の適した電源で置き換えられてもよい。したがって、この実施例では、渦発生器104は、電源の負端子及びカソードと同じ電圧にあり、この実施例では、電圧は、始動時に約−30キロボルトに達し、運転中に最高−300ボルトの、接地に対する電圧を含んでもよい。
この実施例では、カソード絶縁スペーサ404は、渦発生器104とカソード供給板402の間の電圧破壊及び偶発的なアーク発生を避けるために、渦発生器104とカソード供給板402の間で高電圧隔離絶縁体の役割を果たす。より具体的には、この実施例では、カソード絶縁スペーサ404は、この実施例では白色のDELRIN(商標)ポリオキシメチレン(POM)である熱可塑性プラスチックで構成される。
同様に、渦発生器104が第1の電極108との電気接続部の一部を形成するので、この実施例では、絶縁筐体114は、渦発生器104を囲み、したがって、渦発生器104と装置100付近にある任意の導電体との間の偶発的な電圧破壊又はアーク発生を防ぐための隔離絶縁筐体の役割を果たす。実際には、この実施例では、絶縁筐体114は、渦発生器104の全体及び第1の電極108の大半を囲む。絶縁筐体114が第1の電極108の軸方向最内側先端を囲まない程度まで、絶縁筐体114と外囲器102は、第1の電極108のこの最内側部が外囲器102によって囲まれるように軸方向に重なり合う。したがって、渦発生器104及び第1の電極108の高電圧サブアセンブリの全体は、外囲器102と絶縁筐体114の重なり合う組合体によって囲まれる。この実施例では、外囲器102は、以下でさらに詳しく議論するように石英で構成される。また、この実施例では、絶縁筐体114は、非晶質熱可塑性ポリエーテルイミド(PEI)樹脂、即ち、SABIC製(以前はGeneral Electric Plastics Division製)のULTEM(商標)プラスチックで構成される。
この実施例では、絶縁筐体114は、図2、図3及び図5に示すように、互いに接着されてボルト締めされるULTEM(商標)の2つの別個の片、軸方向最外側片114aと軸方向最内側片114bから組み立てられる。組み立てられる際に、渦発生器104は、絶縁筐体114の軸方向最外側片114aによって全体的に囲まれ、渦発生器104の軸方向内側の面は、絶縁筐体114の軸方向最内側片114bの軸方向外側の面に対して、この実施例ではシリコーンで構成されるOリング408で封止される。
図3〜図5を参照すると、この実施例では、絶縁筐体114は、この実施例では窒素である加圧絶縁ガスを受けるための絶縁ガス供給入口孔430をさらに含む。加圧窒素は、二片で構成される絶縁筐体114の軸方向最内側片の半径方向内側を向く面と、以下で議論する絶縁遮蔽部品440の半径方向外側を向く面との間に画定された、図3に示す薄い間隙432を満たす。薄い間隙432は、この実施例ではシリコーンで構成される2つのOリング442、444によって封止される。加圧窒素間隙は、有効高電圧沿面距離を増加させることによって、第1の電極108の高電圧を隔離して、第1の電極と第2の電極110以外の導電体(とりわけ、以下で議論する遮蔽システムの銅導電性遮蔽部品を含むが、より一般的には、装置100の内部にせよ外部にせよ、電極付近の他の任意の導電体を含む)との間の偶発的な電圧破壊又はアーク発生を防ぐ絶縁筐体114の性能を向上させる。
図2、図3、図4、図5及び図6を参照すると、この実施例では、カソード・アセンブリ400は、遮蔽システム116の様々な部品を含む。この実施例では、遮蔽システム116は、この実施例では、プラズマ・アーク112によって放射された電磁放射を遮断するように構成された不透明面を有する絶縁遮蔽部品440を含む。より具体的には、この実施例では、絶縁遮蔽部品440は、不透明なセラミック材料で構成されるセラミック遮蔽部品であり、したがってその全面が不透明である。さらにより具体的には、この実施例では、絶縁遮蔽部品440は、Corning製のMACOR(商標)機械加工性ガラスセラミックで構成される。
また、この実施例では、遮蔽システム116は、この実施例では、プラズマ・アーク112によって放射された電磁放射を遮断するように構成された不透明面も有する、導電遮蔽部品450を含む。より具体的には、この実施例では、導電遮蔽部品450は、機械加工された銅で構成され、したがってその全面が不透明である。
図2、図3及び図6を参照すると、この実施例では、遮蔽システム116は、プラズマ・アーク112によって放射された電磁放射を遮断するように構成された、外囲器102の不透明部460を含む。より具体的には、この実施例では、外囲器102の不透明部460は、外囲器の内面にある不透明被膜462を有する外囲器の一部を含む。さらにより具体的には、この実施例では、外囲器102は、Heraeus製のHSQ300級の電気溶解石英で構成され、不透明被膜462は、紫外線域から赤外線域までの広帯域スペクトル域に亘って拡散(近似的ランベルト)反射率をもたらす開放微細多孔質構造を有する純シリカ材で構成され高い熱安定性を有するHRC(商標)Heraeus Reflective Coatingである。この実施例では、不透明被膜462は、カソード側で外囲器102の内面の軸方向最外側70mmに亘って付着される。この実施例では、外囲器102はカソード側で約2.5mmの厚さを有し、不透明被膜は約0.5〜1mmの厚さを有する。
したがって、図3に示すように、遮蔽システム116、又はより具体的には、絶縁遮蔽部品440の不透明面、外囲器102の不透明部460、及び導電遮蔽部品450の不透明面は、アーク112によって放射された電磁放射が絶縁筐体114の全内面に照射されるのを遮断する。
図3、図5及び図6を参照すると、この実施例では、遮蔽システム116は、アークによって放射された電磁放射がOリング・シールに照射されるのを遮断するようにさらに構成される。これに関して、本実施例では、カソード・アセンブリ400は、装置100の少なくとも1つの部品を外囲器102に対して封止するように構成された耐熱Oリング・シール470をさらに含む。より具体的には、この実施例では、耐熱Oリング470は、外囲器102の不透明部460の外面を遮蔽システム116の絶縁遮蔽部品440の内面に対して封止する。この実施例では、耐熱Oリング・シール470は、DuPont製のKALREZ(商標)パーフロオロ・エラストマOリング・シールであり、カソード・アセンブリ400の他の場所で用いられるシリコーンOリング408、442、444よりも高い耐熱性を有する。この実施例では、外囲器102の不透明部460、又はより具体的には不透明被膜462は、プラズマ・アーク112によって放射された電磁放射が耐熱Oリング・シール470に照射されるのを遮断する。
有利な事には、不透明被膜462が外囲器102の外面よりもむしろ内側に付着されるので、不透明被膜462は、外囲器102と絶縁遮蔽部品440の間を封止する耐熱Oリング・シール470の性能を妨げない。
また、この実施例では、図3及び図6に示すように、遮蔽システム116は、電磁放射が外囲器の環状内容積部から軸方向に流出するのを防ぐように構成された光伝送遮蔽部品480をさらに含む。この実施例では、光伝送遮蔽部品は、不透明ワッシャを含む。より具体的には、この実施例では、不透明ワッシャは、外囲器102の軸方向外側のカソード側端と、絶縁遮蔽部品440の軸方向内側の当接部との間に挿入された白色反射Teflon(商標)スペーサを含む。あるいは、光伝送遮蔽部品480は省略してもよい。
この実施例では、遮蔽システム116の前述した部品、即ち、絶縁遮蔽部品440の不透明面、外囲器102の不透明部460、導電遮蔽部品450の不透明面、及び光伝送遮蔽部品480は、有利な事には、アノード・アセンブリ及びアノード側遮蔽システムの要約に続いて以下でさらに詳しく議論するように、冷却システム118によって冷却される。
アノード・アセンブリ及びアノード側遮蔽システム
図2、図7及び図8を参照すると、装置100のカソード側で絶縁筐体114をアーク放射から遮蔽するのに加えて、この実施例では、装置100のアノード側に類似の遮蔽が設けられる。したがって、本明細書で前に述べたように、この実施例では、装置100は、この実施例ではアノードの役割を果たすように構成される第2の電極110である他方の電極の少なくとも一部を囲む、第2の絶縁筐体120をさらに含む。この実施例では、装置100は、アークによって放射された電磁放射が第2の絶縁筐体120の全内面に照射されるのを防ぐために、電磁放射を遮断するように構成された第2の遮蔽システム122をさらに含む。また、この実施例では、冷却システム118は、第2の遮蔽システム122を冷却するように構成される。
図2、図7及び図8を参照すると、この実施例では、装置100のアノード・アセンブリが全体として700で示されている。この実施例では、アノード・アセンブリ700は、液体・ガス排出管702及び排出チャンバ704を含み、これらを通って液体渦流106及び不活性ガスの渦流が装置100から排出される。この実施例では、液体・ガス排出管702はステンレス・スチールで構成され、排出チャンバ704は、この実施例ではULTEM(商標)プラスチックである高性能プラスチックで構成される絶縁筐体である。この実施例では、液体・ガス排出管702の軸方向最内側端は、排出チャンバ704の軸方向最外側端に挿入され軸方向最外側端に対して、この実施例ではエチレンプロピレンジエンモノマー(EPDM)Oリングである、図8に示す2つのOリング706によって封止される。
図1、図2、図7及び図8を参照すると、この実施例では、アノード・アセンブリ700は、第2の電極110に取り付けられ第2の電極に電気的に接続している電極筐体708をさらに含む。本実施例では、電極筐体708は、真ちゅうで構成される導電性筐体であり、電気接続面710を含む。この実施例では、絶縁電気バスバー(図示しないが、図1に示すバスバー420に類似する)は、絶縁バス・コネクタ(図示しないが、図1に示すコネクタ422に類似し、装置100のアノード側の接続孔も有しており、最小の半径方向突起を伴うコンパクトな電気接続を容易にする)を通して電気接続面710に接続される。絶縁電気バスバーの他端は、装置100用電源(不図示)の正電圧端子に電気ケーブル(不図示)で接続される。よって、動作中に電極筐体708は第2の電極110と同じ電位にあり、双方が電源の正端子に接続される。この実施例では、この正端子電圧は最大で+300ボルトに及んでもよい。本実施例では電極筐体708が露出されるので、装置100は、電極筐体と、装置100が挿入されうる接地された円筒状パイプとの間に、数ミリメートルを超す最小分離間隙を維持するように構造的に構成されるので、2つの構造体間のこの中位の電位差に対して、間隙内の雰囲気が電極筐体をパイプから十分に絶縁する。代わりに、正端子電圧は、上記米国特許第7,781,947号に開示されたように接地されてもよい。
この実施例では、電極筐体708は、冷却システム118から液冷媒を受ける図7に示す液冷媒入口712をさらに含む。液冷媒は、液冷媒をアノードに導きアノードを冷却する図8に示す冷却路714を通して第2の電極110内に運ばれる。液冷媒は、第2の電極110を通って循環し、次いで第2の電極110から排出チャンバ704及び排出管702に流出し、これらを通って外囲器102から流出する液体及びガスと共に、装置100から流出する。第2の電極を通じた冷媒の循環については、本出願と同一の出願人による上記米国特許第7,781,947号に記述されており、したがって、本明細書ではさらなる詳細を省略する。
図2、図7及び図8を参照すると、この実施例では、電極筐体708は、第2の絶縁筐体120に、これらの間の接続を封止するOリングで接続される。この実施例では、Oリング716はシリコーンOリングである。
この実施例では、装置100は、装置100の少なくとも1つの部品を外囲器に対して封止するように構成された耐熱Oリング・シールを含む。より具体的には、この実施例では、第2の絶縁筐体120は、第2の絶縁筐体120の内面を外囲器102の外面に対して封止するための、この実施例ではDuPont製のKALREZ(商標)パーフロオロ・エラストマOリング・シールである2つの耐熱Oリング・シール720を含む。
図2、図6、図7及び図8を参照すると、この実施例では、アノード・アセンブリ700は、第2の遮蔽システム122の様々な部品を含む。より具体的には、この実施例では、遮蔽システム122は、外囲器102の環状内容積部から電磁放射が軸方向に流出するのを防ぐように構成された光伝送遮蔽部品724を含む。さらにより具体的には、この実施例では、光伝送遮蔽部品724は、外囲器の遠位端に当接する不透明ワッシャを含む。この実施例では、不透明ワッシャは真ちゅうで構成される。したがって、アークによって放射された電磁放射の一部が外囲器102の環状内容積部内で軸方向外向きに進む程度まで、光伝送遮蔽部品724は、そのような放射が外囲器102の遠位端から軸方向に流出するのを遮断することによって、そのような放射が第2の絶縁筐体120に照射又は進入するのを防ぐ。
同様に、この実施例では、第2の絶縁筐体120の内面も、以下で記述する遮蔽システム122の2つの追加部品によって、半径方向外側に向けて進むアーク放射に対して遮蔽される。
図2、図7及び図8を参照すると、この実施例では、第2の遮蔽システム122は、不透明面を有する導電遮蔽部品730を含む。より具体的には、この実施例では、導電遮蔽部品730は、第2の絶縁筐体120の軸方向最内側端に挿入されるスリーブを含む。この実施例では、スリーブは不透明な銅で構成され、したがってその全面が不透明である。
図2、図6、図7及び図8を参照すると、この実施例では、遮蔽システム122は、図6に示すように外囲器102の不透明部740をさらに含む。より具体的には、この実施例では、外囲器の不透明部740は、外囲器の内面に不透明被膜742を有する外囲器の一部を含む。本実施例では、不透明被覆742は、類似するカソード側不透明被膜462に関連して前に記述したようなHRC(商標)Heraeus Reflective Coatingである。この実施例では、不透明被膜742は、アノード側で外囲器102の内面の軸方向最外側80mmに亘って付着される。この実施例では、外囲器102はアノード側で約3mmの厚さを有し、不透明被膜は約0.5〜1mmの厚さを有する。
図2、図6及び図8を参照すると、この実施例では、第2の遮蔽システム122は、電磁放射がOリング・シールに照射されるのを遮断するようにさらに構成される。より具体的には、この実施例では、外囲器の不透明部740は、アークから放射された電磁放射が耐熱Oリング720に照射されるのを遮断する。
したがって、図2に示すように、この実施例では、第2の遮蔽システム122、又はより具体的には、光伝送遮蔽部品724、導電遮蔽部品730の不透明面、及び外囲器102の不透明部740は、アーク112によって放射された電磁放射が第2の絶縁筐体120の全内面に照射されるのを遮断する。本実施例では、遮蔽システム122のこれらの3つの部品の全ては、有利な事には、以下で議論するように冷却システム118によって冷却される。
反射板アセンブリ
図1、図2及び図3を再び参照すると、この実施例では、装置100は、全体として150で示す反射板アセンブリを含む。この実施例では、反射板アセンブリ150は、反射板152を含む。より具体的には、この実施例では、反射板152は、プラズマ・アーク112によって放射された電磁放射を、反射板152の下部に画定された矩形開口(不図示)によって外囲器102を通して導くように構成された、楕円形反射板である。この実施例では、反射板152は研磨された銅本体を有し、その楕円形の反射面はロジウム面である。より具体的には、反射ロジウム面を形成するために、反射板152の楕円形内面はまず無電解ニッケルで被覆され、次いで高度に平坦化された光沢ニッケルで被覆され、次いで金で被覆され、次いでロジウムで被覆される。
図1、図2及び図3を参照すると、この実施例では、反射板アセンブリ150は、反射板アセンブリ150をカソード・アセンブリ400に接続するためのカソード・アセンブリ支持板154と、反射板アセンブリ150をアノード・アセンブリ700に接続するためのアノード・アセンブリ支持板156とをさらに含む。この実施例では、カソード・アセンブリ支持板154及びアノード・アセンブリ支持板156は、銅で構成される。
図2、図3及び図4を参照すると、この実施例では、カソード・アセンブリ支持板154は導電遮蔽部品450に当接し、絶縁筐体の軸方向最内側片114b及び導電遮蔽部品450を通してカソード・アセンブリ支持板154の本体内に延びる複数のボルトによってカソード・アセンブリ400に固定される。
同様に、図2及び図7を参照すると、この実施例では、アノード・アセンブリ支持板156は導電遮蔽部品730に当接し、第2の絶縁筐体120の軸方向最内側端及び導電遮蔽部品730を通してアノード・アセンブリ支持板156の本体内に延びる複数のボルトによってアノード・アセンブリ700に固定される。
本実施例では、反射板アセンブリ150の3つの主要部品、即ち、反射板152、カソード・アセンブリ支持板154及びアノード・アセンブリ支持板156の全ては、例えば158、160、162で示す内部冷媒路等の内部冷媒路を有し、以下で議論するように、これらを通って液冷媒が導かれる。
冷却システム
図1、図2、図3、図9及び図10を参照すると、冷却システムが図2に全体として118で示されている。全体として、この実施例では、冷却システム118は、遮蔽システム116及び第2の遮蔽システム122の様々な部品を冷却する。
この実施例では、冷却システム118は、図9及び図10に示す上部マニフォールド902及び下部マニフォールド904を含む。本実施例では、下部マニフォールド904は、反射板アセンブリ150の上部に載せられて取り付けられ、上部マニフォールド902は、下部マニフォールド904の上部に載せられて取り付けられる。
本実施例では、上部マニフォールド902及び下部マニフォールド904は、装置100のアノード側が全ての外部流体接続部に用いられて、装置100が液体供給源システム(不図示)からの液体又はガスの供給を受けるのを可能にするように構成され、装置のカソード側が装置の様々な部品間の流体接続部にのみ用いられて外部流体接続部に用いられないように構成される。カソードとの電気接続用の絶縁バス・コネクタ422とアノードとの電気接続用の類似するバス・コネクタとの両方が、装置100のアノード側を向く接続孔を有することを想起されたい。したがって、流体接続部及び電気接続部のこの配置は、有利な事には、全ての外部接続部がアノード側に作られて装置100のコンパクトな設計をもたらし、このことは、例えば、クラッディング用途の20.32cm(8インチ)直径パイプの内部等、狭い環境に装置100を挿入するのを容易にする。
この実施例では、上部マニフォールド902は、マニフォールドのアノード側に、外部源(不図示)からの液冷媒を受けるための液冷媒主入口孔906を含む。この実施例では、液冷媒は脱イオン水である。本実施例では、上部マニフォールド902は、上部マニフォールド902のカソード側にあるカソード供給出口孔1002と、上部マニフォールド902のアノード側にあるアノード供給出口孔908との間で、受けた液冷媒流を分割する。
この実施例では、カソード供給出口孔1002は、カソード供給板402にある液冷媒入口孔410に液冷媒を導く。本明細書で前に議論したように、この実施例では、液冷媒入口孔410で受けた液冷媒は、渦発生器104に供給されて液体渦流106を発生させ、第1の電極108に供給されて電極を通って循環され電極を冷却する。液体渦流106は、排出チャンバ704及び排出管702を通って装置100から流出する。第1の電極108に供給される冷媒は、高温のカソードを通って循環し、次いで液冷媒出口孔412を通ってカソード・アセンブリ400から流出し、次いで液冷媒戻し入口孔1004で上部マニフォールド902に再流入し、上部マニフォールド902を通って冷媒出口孔910に進み、冷媒出口孔を通って使用済み冷媒が装置100から流出する。
この実施例では、アノード供給出口孔908は、アノード・アセンブリ700の電極筐体708の液冷媒入口712に液冷媒を導く。入口712で受けた液冷媒は、冷却路714及び第2の電極110を通って循環され、本明細書で前に議論したように、外囲器102を通って進んだ液体渦流106及びガス渦流と共に、次いで排出チャンバ704及び排出管702を通って排出される。
本実施例では、上部マニフォールド902は、パージ・ガス供給入口912をさらに含み、これを通って加圧パージ・ガスが供給され、外囲器102の外側の周囲に不活性ガスの加圧流を維持する。この実施例では、加圧パージ・ガスはアルゴンであり、上部マニフォールド902は、反射板アセンブリ150の反射板152を通して画定された複数の穴(不図示)を通して、受けたパージ・ガスを導く。一部の用途では、このようなパージ・ガス流が、外囲器102及び反射板152の外面が外部環境粒子によって汚染される可能性を低減してもよい。
この実施例では、下部マニフォールド904は、外部源(不図示)から液冷媒の加圧流を受け、液冷媒を反射板アセンブリ150に供給するための反射板冷媒供給入口孔920を含む。この実施例では、冷媒は施設冷却水(facility cooling water)であり、下部マニフォールド904は、入口孔920で受けた水を反射板アセンブリ150を通して導く。より具体的には、この実施例では、下部マニフォールド904は、反射板152、カソード・アセンブリ支持板154及びアノード・アセンブリ支持板156の158、160、162で示す内部冷却路等の内部冷却路を通って循環するように、受けた冷媒を導く。
本実施例では、下部マニフォールド904は、反射板冷媒戻し出口孔922をさらに含む。この実施例では、前述したように、加圧液冷媒が反射板アセンブリ150の内部冷却路を通って循環するときに、下部マニフォールド904は、次いで反射板冷媒戻し出口孔922を通って装置100から流出するように液冷媒を導く。
この実施例では、下部マニフォールド904は、第1の不活性ガス供給入口孔924、第2の不活性ガス供給入口孔926、第1の不活性ガス供給出口孔1020及び第2の不活性ガス供給出口孔1022をさらに含む。
本実施例では、第1の不活性ガス供給入口孔924は、この実施例ではアルゴンである不活性ガスの加圧供給を受ける。加圧アルゴンは、不活性ガス供給入口孔414に接続される第1の不活性ガス供給出口孔1020で下部マニフォールド904に流出する。不活性ガス供給入口孔414は、本明細書で前に議論したように、液体渦流106よりも半径方向内側にアルゴンの渦流を発生させるために、アルゴンの加圧流を渦発生器104に供給する。
この実施例では、第2の不活性ガス供給入口孔926は、この実施例では窒素である不活性ガスの加圧供給を受ける。加圧窒素は、前に議論したように、絶縁筐体114と絶縁遮蔽部品440の間の、図3に示す薄い間隙432を満たして加圧するために、絶縁ガス供給入口孔430に接続される第2の不活性ガス供給出口孔1022で下部マニフォールド904から流出する。
図1及び図9を参照すると、この実施例では、冷却システム118は、液体及びガス排出管702に接続され液体及びガス排出管から軸方向外側を向く液体及びガス戻し出口孔950をさらに含み、液体及びガス戻し出口孔を通って液体渦流106、それに付随する不活性ガスの渦流、及び第2の電極110からの冷媒が装置100から流出する。
図2を参照すると、この実施例では、冷却システム118は、以下でさらに詳しく議論するように、とりわけカソード・アセンブリ支持板154及びアノード・アセンブリ支持板156を含む反射板アセンブリ150の幾つかの部品ばかりではなく、とりわけ渦発生器104を含むカソード・アセンブリ400の幾つかの部品も含む。
動作
動作中に、プラズマ・アーク112によって放射された電磁放射の大半は、外囲器102を通って半径方向外側に進み装置100から流出するが、アークによって放射された電磁放射のごく一部は、電磁放射が装置100の内部部品に入射することになる第1及び第2の電極108、110の先端を越えて、装置100内を軸方向外側に進む傾向がある。この内部照射は、非常に高い出力レベルで短期の間又は低出力レベルで長期の間には問題となり難いが、例えば、一部のクラッディング用途のために数分から数時間までの連続動作のような、より長い間、数百キロワットの極端な出力レベルで連続的に装置100を動作させる場合には、そのような内部照射が著しい加熱効果を及ぼす場合がある。本実施例の遮蔽及び冷却がなければ、そのような加熱は、本明細書で前に議論したように、絶縁筐体114、120等、装置100の絶縁部品にとって問題となる場合がある。
図2、図3、図6、図9及び図10を再び参照すると、本明細書で前に議論したように、この実施例では、遮蔽システム116は、有利な事には、アーク112によって放射された電磁放射が絶縁筐体114の全内面に照射されるのを防ぐために、電磁放射を遮断するように構成される。より具体的には、この実施例では、絶縁遮蔽部品440の不透明面、外囲器102の不透明部460、及び導電遮蔽部品450の不透明面が、アーク112によって放射された電磁放射が絶縁筐体114の全内面に照射されるのを遮断する。よって、有利な事には、この実施例では、遮蔽システム116は、装置100内の内部電磁放射が絶縁筐体114に照射されるのを防ぐことによって、そのような放射が筐体によって直接吸収されて筐体を溶かすのを防ぎ、筐体を通して進んで装置の隣接部品を過熱し、そして隣接部品が筐体の隣接面を溶かしうるそのような内部放射を防ぐ。
しかし、遮蔽システムの追加冷却がなければ、追加の問題が生じる場合がある。例えば、この実施例ではセラミックである絶縁遮蔽部品440の内側不透明面に内部アーク放射が過度の熱エネルギーを伝達する場合、照射された内部不透明面は、セラミック材料の本体又は塊よりも非常に高温になり、セラミック材料内に大きな熱勾配及び熱応力を生じさせ、セラミック材料に亀裂が発生し、次いで最終的に破壊する場合がある。同様に、この実施例では銅である導電遮蔽部品450の内面にアーク放射が過度の熱エネルギーを伝達する場合、導電遮蔽部品450の全質量は過熱し、絶縁筐体114の隣接面を潜在的に溶かす場合がある。最後に、外囲器102の不透明部460にアーク放射が過度の熱エネルギーを伝達する場合、不透明部は最終的に過熱し、著しい量の赤外線放射を放射し始める場合がある。従って、有利な事には、この実施例では、冷却システム118は遮蔽システム116を冷却することによって、これらの問題を避ける。
この実施例では、冷却システム118は渦発生器104を含み、渦発生器104は、絶縁遮蔽部品440の不透明面を液体渦流106に露出するように構成される。図3に示すように、液体渦流106は、絶縁遮蔽部品440の半径方向最内面に直接接触している。液体渦流106の高い体積速度によって、液体渦流106は、内部アーク放射によって熱エネルギーが不透明面に伝達されるよりも非常に速い速度で、不透明面から熱エネルギーを除去しうる。有利な事には、液体渦流106に露出される絶縁遮蔽部品の面は、アークによって放射された電磁放射を遮断し、電磁放射が絶縁筐体114の内面に照射されるのを防ぐのと同じ不透明面である。よって、内部アーク放射の一部を遮断し吸収する同じ不透明面は、不透明面の過熱を防ぐ液体渦流106によって冷却される。よって、絶縁遮蔽部品440内の熱勾配及び熱応力が最小化されることによって、さもなければ絶縁遮蔽部品の不透明面の部品の大部分に比べて特異な加熱から生じるかもしれない、絶縁遮蔽部品440のセラミック材料の潜在的な亀裂及び破壊の問題が避けられる。
また図3を参照すると、この実施例では、渦発生器104は、また外囲器102の不透明部460及び光伝送遮蔽部品480を液体渦流106に露出するように構成される。よって、有利な事には、アークによって放射された電磁放射を遮断するというその役割にも拘らず、外囲器102の不透明部460及び光伝送遮蔽部品480は過熱せず、赤外線放射を過度に放射し始めない。
この実施例では、絶縁遮蔽部品440の不透明面及び外囲器102の不透明部460と違って、この実施例では、導電遮蔽部品450は液体渦流106に直接接触していない。むしろ、この実施例では、冷却システム118は導電遮蔽部品450を伝導冷却するように構成される。
これに関して、本実施例では、冷却システム118は、導電遮蔽部品450に伝導可能に接触している液冷された導体を含む。より具体的には、この実施例では、液冷された導体は、反射板アセンブリ150のカソード・アセンブリ支持版154である。この実施例では、カソード・アセンブリ支持板154が158で示す内部冷却路等の内部冷却路を有し、これを通って液冷媒が循環されることを想起されたい。図3に示すように、この実施例では、導電遮蔽部品450は、液冷されたカソード・アセンブリ支持板154に直接伝導可能に接触している。よって、内部アーク放射が導電遮蔽部品450の加熱を起こす程度まで、そのような加熱エネルギーはカソード・アセンブリ支持板154に伝達され、次いで、これを通って循環する液冷媒流によって除去される。
この実施例では、装置100のアノード側にある第2の遮蔽システム122の部品は、冷却システム118によって同様に冷却される。
例えば、図2及び図6を参照すると、この実施例では、渦発生器104は、外囲器102の不透明部740と光伝送遮蔽部品724の双方を液体渦流106に露出するように構成されることによって、これらの2つの遮蔽部品を冷却し、これらを内部アーク放射が過熱するのを防ぐ。
図2及び図7を参照すると、この実施例では、冷却システム118は、導電遮蔽部品730に伝導可能に接触している液冷された導体を含む。より具体的には、この実施例では、液冷された導体は反射板アセンブリ150のアノード・アセンブリ支持板156であり、アノード・アセンブリ支持板は162で示す内部冷却路等の内部冷却路を有し、これを通って液冷媒が循環される。図2に示すように、この実施例では、導電遮蔽部品730は液冷されたアノード・アセンブリ支持板156に直接伝導可能に接触している。よって、内部アーク放射が導電遮蔽部品730の加熱を起こす程度まで、そのような加熱エネルギーはアノード・アセンブリ支持板156に伝達され、次いで同支持板を通って循環する液冷媒流によって除去される。
代替例
図2、図6及び図11を参照すると、本開示の第2の実施例による外囲器が図11に全体として1100で示されている。この実施例では、遮蔽システム116及び遮蔽システム122は、図6に示す外囲器102を図11に示す外囲器1100で置き換えることによって変更されている。この実施例では、遮蔽システム116は、外囲器1100の不透明部、即ちカソード側不透明部1104を含み、同様に、遮蔽システム122は、外囲器1100の別の不透明部、即ちアノード側不透明部1106を含む。
この実施例では、外囲器1100は、図6に示す外囲器102と同じ材料、即ちHeraeus製のHSQ300級の電気溶解石英で構成される中央部1102も含む。
しかし、この実施例では、不透明部1104、1106は不透明石英で構成される。より具体的には、この実施例では、不透明部1104、1106はHeraeus製のOM100不透明石英ガラスで構成される。この材料は、非晶性の不透明石英マトリクスに均質に分布する不規則な形のミクロンサイズの小孔を含み、電磁放射の効率的な散漫散乱をもたらす。この実施例では、不透明部1104はカソード側で外囲器1100の軸方向最外側55mmで構成され、不透明部1106はアノード側で外囲器1100の軸方向最外側80mmで構成される。本実施例では、従来の実施例と同様に、不透明部の長さは、前述したように、内部アーク放射が内部遮蔽部品に照射されるのを遮断するのには十分長いが、電極の先端を越えて内側に延びないように十分短く選択され、したがって、さもなければ反射板アセンブリ150を通って装置100から流出するであろう放射の偶発的な遮断が避けられる。この実施例では、中央部1102は、同心性、表面平滑性及び寸法精度を可能な最大の限り維持することに努める一方で、これらを注意深く一緒に溶かすことによって不透明部1104、1106に結合される。
この実施例では、不透明部1104、1106は、有利な事には、冷却システム118によって、又はより具体的には、冷却システム118の渦発生器104によって発生する液体渦流106によって、従来の実施例の不透明部460、740と同じ方法で冷却される。
図1、図9、図10及び図12を参照すると、本発明の第3の実施例による電磁放射発生装置は図12に全体として1200で示されている。この実施例では、装置1200は、以下で議論する変形に関する以外は図1に示す装置100と同一である。
この実施例では、装置1200は、絶縁筐体114の外面の少なくとも一部を熱遮蔽するように構成された外部熱シールド1202をさらに含み、冷却システム118は、外部熱シールド1202を冷却するようにさらに構成される。
この実施例では、外部熱シールド1202は導体である。より具体的には、この実施例では、外部熱シールド1202は陽極処理されたアルミニウムで構成され、その内容積部を通して延びる液冷媒路(不図示)を有する。
図9及び図10を参照すると、この実施例では、冷却システムの下部マニフォールド904は、外部シールド冷媒供給出口孔1204をさらに含み、上部マニフォールド902は、外部シールド冷媒戻し入口孔1206及び外部シールド冷媒戻し出口孔1208をさらに含む。下部マニフォールドは、反射板冷媒供給入口孔920で加圧液冷媒を受け、外部熱シールド1202の冷媒供給入口孔(不図示)に銅管(不図示)を介して接続される外部シールド冷媒供給出口孔1204に加圧液冷媒の一部を導く。液冷媒は、外部熱シールド1202の内側の内部冷媒路を通って循環し、次いで外部熱シールド1202の冷媒戻し出口孔1210を通って外部熱シールド1202から流出する。冷媒戻し出口孔1210は、上部マニフォールド902の外部シールド冷媒戻し入口孔1206に銅管(不図示)を介して接続され、それを通って使用済み液冷媒は上部マニフォールド902を通って流れ、次いで外部シールド冷媒戻し出口孔1208を介して装置1200から流出する。
液冷された外部熱シールド1202は、一部の具体的な用途では有利である場合がある。例えば、パイプの内面に被覆を治金的に接合するためのクラッディングに装置1200が用いられる場合、装置1200は、カソード・アセンブリ400がパイプの遠端から突出し、反射板アセンブリ150が遠端でパイプの内面を覆って位置合わせされた状態で、パイプ内に完全に挿入されてもよい。被覆されたパイプは、次いで、装置1200がパイプを通して長手方向に徐々に引き戻される間に、アークによって放射された電磁放射を反射板152がパイプの内面全体に螺旋状に走査するように回転されてもよい。そのような用途では、カソード・アセンブリ400に面しているパイプの部分は、反射板152から放射された高強度の電磁放射にパイプのその部分が直前に露出されていたので高温になる傾向がある。よって、液冷された外部熱シールド1202は、さもなければパイプの周囲環境で生じうる伝導、対流及び輻射による熱伝達からカソード・アセンブリを遮蔽する。この実施例では、外部熱シールド1202も、パイプによって散乱又は反射される場合があるアークによって放射された電磁放射から絶縁筐体114の外部を遮蔽し、加熱されたパイプから来る破片からカソード・アセンブリ400を遮蔽する。
代わりに又は加えて、装置1200のアノード側に類似する外部熱シールド(不図示)が設けられてもよい。
具体的な実施例を記述し図解してきたが、そのような実施例は、例示として考慮されるべきであり、添付の請求項によって規定された本発明を限定するものとして考慮されるべきではない。

Claims (20)

  1. 電磁放射を発生させるための装置であって、
    a)外囲器と、
    b)前記外囲器の内面に沿って液体渦流を発生させるように構成された渦発生器と、
    c)前記外囲器内の第1及び第2の電極であり、前記電極間にプラズマ・アークを発生させるように構成された第1及び第2の電極と、
    d)前記電極の一方との電気接続部の少なくとも一部を囲む絶縁筐体と、
    e)前記アークによって放射された電磁放射が前記絶縁筐体の全内面に照射されるのを防ぐために、前記電磁放射を遮断するように構成された遮蔽システムと、
    f)前記遮蔽システムを冷却するように構成された冷却システムと、
    を備える、装置。
  2. 前記遮蔽システムは、前記電磁放射を遮断するように構成された不透明面を有する絶縁遮蔽部品を備える、請求項1に記載の装置。
  3. 前記絶縁遮蔽部品はセラミック遮蔽部品を含む、請求項2に記載の装置。
  4. 前記冷却システムは前記渦発生器を含み、前記渦発生器は、前記絶縁遮蔽部品の前記不透明面を前記液体渦流に露出するように構成される、請求項2に記載の装置。
  5. 前記遮蔽システムは、前記電磁放射を遮断するように構成された、前記外囲器の不透明部を含む、請求項1に記載の装置。
  6. 前記外囲器の前記不透明部は、内面に不透明被膜を有する前記外囲器の一部を含む、請求項5に記載の装置。
  7. 前記外囲器の前記不透明部は不透明石英で構成される、請求項5に記載の装置。
  8. 前記冷却システムは前記渦発生器を含み、前記渦発生器は前記外囲器の前記不透明部を前記液体渦流に露出するように構成される、請求項5に記載の装置。
  9. 前記遮蔽システムは、前記電磁放射を遮断するように構成された不透明面を有する導電遮蔽部品を備える、請求項1に記載の装置。
  10. 前記冷却システムは前記導電遮蔽部品を伝導冷却するように構成される、請求項9に記載の装置。
  11. 前記冷却システムは、前記導電遮蔽部品に伝導可能に接触している液冷された導体を含む、請求項10に記載の装置。
  12. 前記遮蔽システムは、前記電磁放射がOリング・シールに照射されるのを遮断するようにさらに構成される、請求項1に記載の装置。
  13. 前記装置の少なくとも1つの部品を前記外囲器に対して封止するように構成された耐熱Oリング・シールをさらに備える、請求項1に記載の装置。
  14. 前記電極の他方の少なくとも一部を囲む第2の絶縁筐体と、前記アークによって放射された前記電磁放射が前記第2の絶縁筐体の全内面に照射されるのを防ぐために、前記電磁放射を遮断するように構成された第2の遮蔽システムとをさらに備え、前記冷却システムは、前記第2の遮蔽システムを冷却するように構成される、請求項1に記載の装置。
  15. 前記遮蔽システムは、前記電磁放射が前記外囲器の環状内容積部から軸方向に流出するのを防ぐように構成された光伝送遮蔽部品をさらに備える、請求項1に記載の装置。
  16. 前記光伝送遮蔽部品は、前記外囲器の遠位端に当接する不透明ワッシャを備える、請求項15に記載の装置。
  17. 前記冷却システムは前記渦発生器を備え、前記渦発生器は、前記光伝送遮蔽部品を前記液体渦流に露出するように構成される、請求項15に記載の装置。
  18. 前記絶縁筐体の外面の少なくとも一部を熱遮蔽するように構成された外部熱シールドをさらに備え、前記冷却システムは、前記外部熱シールドを冷却するようにさらに構成される、請求項1に記載の装置。
  19. 電磁放射を発生させるための装置であって、
    a)外囲器の内面に沿って液体渦流を発生させるための手段と、
    b)前記外囲器内の第1の電極と第2の電極との間にプラズマ・アークを発生させるための手段と、
    c)前記電極の一方との電気接続部の少なくとも一部を囲む絶縁筐体の全内面に、前記アークによって放射された電磁放射が照射されるのを防ぐために、前記電磁放射を遮断するための手段と、
    d)前記遮断するための手段を冷却するための手段と、
    を備える装置。
  20. 電磁放射を発生させる方法であって、
    a)外囲器の内面に沿って液体渦流を発生させる工程と、
    b)前記外囲器内の第1の電極と第2の電極との間にプラズマ・アークを発生させる工程と、
    c)前記電極の一方との電気接続部の少なくとも一部を囲む絶縁筐体の全内面に、前記アークによって放射された電磁放射が照射されるのを防ぐために、前記電磁放射を遮蔽システムによって遮断する工程と、
    d)前記遮蔽システムを冷却する工程と、
    を含む方法。
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