JP5958126B2 - 画像形成装置、およびそのプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、画像形成装置、およびそのプログラムに関する。
第1インクを吐出する第1ノズルと第2インクを吐出する第2ノズルとを有するヘッドと、印刷媒体に対してヘッドを相対移動させる移動手段と、印刷媒体を所定方向に搬送する搬送手段と、印刷媒体を加熱する加熱手段と、を有する画像形成装置は既によく知られている。
そして、かかる画像形成装置においては、ヘッドが印刷媒体の印刷領域に対して前記所定方向に相対移動しながら少なくとも第1インクまたは第2インクを吐出する1パスの印刷を行い、その後ヘッドが印刷領域に対して前記所定方向と直交する方向に所定移動量を相対移動するという一連の動作が繰り返されるようヘッド及び移動手段が制御され、また、印刷媒体が加熱され、印刷媒体に吐出された第1インクまたは第2インクが乾燥されるように加熱手段が制御される。
また、このような画像形成装置の中には、印刷領域が、前記所定方向と直交する仮想線で複数の分割領域に分割されているものがある。そして、かかる画像形成装置において、制御手段は、印刷領域への初回の印刷では、ヘッドが印刷領域の所定の分割領域に第1インクを吐出して第1インク領域を形成するまで前記一連の動作を繰り返しながら、加熱手段を用いて第1インク領域を加熱して乾燥させ、2回目以降の印刷では、印刷媒体が前記所定方向に所定搬送量を搬送されるよう搬送手段を制御した後、ヘッドが前回形成した第1インク領域に第2インクを吐出して第2インク重複領域を形成すると共に、前回形成した第1インク領域に隣接する更地の分割領域に第1インクを吐出して新たな第1インク領域を形成するまで前記一連の動作を繰り返し、加熱手段を用いて第1インク領域及び第2インク重複領域を加熱して乾燥させる。
特開2002− 38063号公報
ところで、従来は、前記2回目以降の印刷において、第1インク領域を加熱する際の温度と第2インク重複領域を加熱する際の温度とに差は設けられていなかった。
そのため、特定のケースにおいて、以下の不都合が生じていた。
すなわち、第1インク領域の形成に必要な時間と第2インク重複領域の形成に必要な時間との間に時間差が存在する場合には、この時間差を第1インク領域の乾燥時間に当てることができるが、この時間差よりも第1インク領域の乾燥に必要な時間の方が小さいときには、当該時間差の経過よりも早目に乾燥が終わってしまう。このことは、第1インク領域の乾燥をより低い温度で行えることを意味し、このようにした場合には、印刷媒体が変形(例えば、曲がったり縮んだりすること)する可能性を少なくすることができる。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、印刷媒体が変形する可能性を少なくすることにある。
主たる本発明は、第1インクを吐出する第1ノズルと第2インクを吐出する第2ノズルとを有するヘッドと、
印刷媒体に対して前記ヘッドを相対移動させる移動手段と、
前記印刷媒体を所定方向に搬送する搬送手段と、
前記印刷媒体を加熱する加熱手段と、
前記ヘッドが前記印刷媒体の印刷領域に対して前記所定方向に相対移動しながら少なくとも前記第1インクまたは前記第2インクを吐出する1パスの印刷を行い、その後前記ヘッドが前記印刷領域に対して前記所定方向と直交する方向に所定移動量を相対移動するという一連の動作が繰り返されるよう前記ヘッド及び前記移動手段を制御し、
前記印刷媒体が加熱され、前記印刷媒体に吐出された前記第1インクまたは前記第2インクが乾燥されるように前記加熱手段を制御する制御手段と、
を備え、
前記印刷領域は、前記所定方向と直交する仮想線で複数の分割領域に分割され、
前記加熱手段は、前記複数の分割領域毎に加熱可能に構成されており、
前記制御手段は、前記印刷領域への初回の印刷では、前記ヘッドが前記印刷領域の所定の分割領域に前記第1インクを吐出して第1インク領域を形成するまで前記一連の動作を繰り返しながら、前記第1インク領域に対応した前記加熱手段を用いて前記第1インク領域を第1の温度で加熱して乾燥させ、
2回目以降の印刷では、前記印刷媒体が前記所定方向に所定搬送量を搬送されるよう前記搬送手段を制御した後、前記ヘッドが前回形成した前記第1インク領域に前記第2インクを吐出して第2インク重複領域を形成すると共に、前回形成した前記第1インク領域に隣接する更地の分割領域に前記第1インクを吐出して新たな第1インク領域を形成するまで前記一連の動作を繰り返すものであり、
前記第1インク領域に対応した前記加熱手段を用いて前記第1インク領域を前記第1の温度で加熱して乾燥させながら、
前記第2インク重複領域に対応した前記加熱手段を用いて前記第2インク重複領域を第2の温度で加熱して乾燥させ、
前記2回目以降の印刷では、
前記第1インク領域の乾燥に必要な時間が、前記第1インク領域の形成に必要な時間と前記第2インク重複領域の形成に必要な時間との差よりも小さいとき、前記第1の温度を前記第2の温度よりも低くして、前記第1インク領域を乾燥させる、
画像形成装置である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
印刷システムの構成を表すブロックである。 プリンターの概略断面図である。 プリンターの概略平面図である。 ヘッドユニットにおける複数のヘッドの配置を示す説明図である。 第1ヘッドに形成された複数のノズルの配置を示す説明図である。 印刷の様子を示す説明図である。 重ね印刷ルーチンのフローチャートである。 (a)〜 (e)は、重ね印刷用の印刷ジョブからフレームデータを作成する手順の説明図である。 (a)〜 (f)は、印刷媒体に順次印刷されていく画像の説明図である。 (a)〜 (f)は、他の実施形態におけるフレームデータを作成する手順の説明図である。 超過時間と加熱温度下降値のテーブルである。
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも次のことが明らかにされる。
第1インクを吐出する第1ノズルと第2インクを吐出する第2ノズルとを有するヘッドと、
印刷媒体に対して前記ヘッドを相対移動させる移動手段と、
前記印刷媒体を所定方向に搬送する搬送手段と、
前記印刷媒体を加熱する加熱手段と、
前記ヘッドが前記印刷媒体の印刷領域に対して前記所定方向に相対移動しながら少なくとも前記第1インクまたは前記第2インクを吐出する1パスの印刷を行い、その後前記ヘッドが前記印刷領域に対して前記所定方向と直交する方向に所定移動量を相対移動するという一連の動作が繰り返されるよう前記ヘッド及び前記移動手段を制御し、
前記印刷媒体が加熱され、前記印刷媒体に吐出された前記第1インクまたは前記第2インクが乾燥されるように前記加熱手段を制御する制御手段と、
を備え、
前記印刷領域は、前記所定方向と直交する仮想線で複数の分割領域に分割され、
前記加熱手段は、前記複数の分割領域毎に加熱可能に構成されており、
前記制御手段は、前記印刷領域への初回の印刷では、前記ヘッドが前記印刷領域の所定の分割領域に前記第1インクを吐出して第1インク領域を形成するまで前記一連の動作を繰り返しながら、前記第1インク領域に対応した前記加熱手段を用いて前記第1インク領域を第1の温度で加熱して乾燥させ、
2回目以降の印刷では、前記印刷媒体が前記所定方向に所定搬送量を搬送されるよう前記搬送手段を制御した後、前記ヘッドが前回形成した前記第1インク領域に前記第2インクを吐出して第2インク重複領域を形成すると共に、前回形成した前記第1インク領域に隣接する更地の分割領域に前記第1インクを吐出して新たな第1インク領域を形成するまで前記一連の動作を繰り返すものであり、
前記第1インク領域に対応した前記加熱手段を用いて前記第1インク領域を前記第1の温度で加熱して乾燥させながら、
前記第2インク重複領域に対応した前記加熱手段を用いて前記第2インク重複領域を第2の温度で加熱して乾燥させ、
前記2回目以降の印刷では、
前記第1インク領域の乾燥に必要な時間が、前記第1インク領域の形成に必要な時間と前記第2インク重複領域の形成に必要な時間との差よりも小さいとき、前記第1の温度を前記第2の温度よりも低くして、前記第1インク領域を乾燥させる、
画像形成装置。
かかる画像形成装置によれば、印刷媒体が変形する可能性を少なくすることが可能となる。
また、前記第1インク領域の形成に必要なパス数と前記第2インク重複領域の形成に必要なパス数との差に基づいて、前記第1インク領域の形成に必要な時間と前記第2インク重複領域の形成に必要な時間との差を得ることとしてもよい。
また、前記第1インク及び前記第2インクは、一方が特殊インクで、もう一方がカラーインク又はブラックインクであることとしてもよい。特殊インクとは、例えば、ホワイト、メタリック、無色透明のほか、企業や団体等の組織を象徴する色(コーポレートカラー)などが挙げられる。
また、前記分割領域は、前記印刷領域を前記仮想線で2つに分割した領域であることとしてもよい。
かかる場合には、印刷領域を仮想線で3つ以上の分割領域に分割する場合に比べて、印刷制御が簡単になる。
また、前記分割領域は、前記印刷領域を前記仮想線で等間隔に分割した領域であることとしてもよい。
かかる場合には、印刷領域を仮想線で間隔がまちまちの分割領域に分割する場合に比べて、印刷制御が簡単になる。
次に、1、又は2以上のコンピューターを、上記に記載の画像形成装置の制御手段として機能させるためのプログラム。このプログラムは、コンピューターが読み取り可能な記録媒体(例えばハードディスク、ROM(Read Only Memory)、フレキシブルディスク、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)など)に記録されていてもよいし、伝送媒体(インターネットやLAN(Local Area Network)などの通信網)を介してあるコンピューターから別のコンピューターへ配信されてもよいし、その他どのような形で授受されてもよい。このプログラムを一つのコンピューターに実行させるか又は複数のコンピューターに各ステップを分担して実行させれば、上述した画像形成装置と同様の効果を得ることができる。
===画像形成装置の例について===
次に、本発明を具現化した一実施形態について説明する。
図1はインクジェット型のプリンター10を含めた印刷システム1の構成を表すブロック図、図2はプリンター10の概略断面図、図3はプリンター10の概略平面図である。
図1に示すように、印刷システム1は、プリンター10と、パーソナルコンピューターPCと、を備え構成されている。
プリンター10は、パーソナルコンピューターPCと通信可能に接続され、パーソナルコンピューターPCから印刷ジョブを入力し、その印刷ジョブに基づいて紙や布、透明フィルムなどの印刷媒体Sに画像を印刷する。このプリンター10は、種々の制御を実行したり指令を出力したりするコントローラー20と、コントローラー20と信号のやり取りを行いながら各種処理を実行するユニット群30とを備えている。
コントローラー20は、プリンター10の全体の制御を司るCPU22と、ユニット群30の各ユニットを制御するユニット制御回路24と、インターフェイス部(I/F)26と、メモリー28と、を備えている。
CPU22は、ユニット群30に備えられた各種検出器から入力した検出信号や、インターフェイス部26を介してパーソナルコンピューターPCから受信した印刷ジョブに基づいて、メモリー28に記憶された各種プログラムを実行し、メモリー28にデータを一時記憶しながらユニット制御回路24を介してユニット群30の各ユニットを制御する。
メモリー28の所定領域には、図示しないコピーカウンターが設けられ、印刷回数をカウントする。
ユニット群30には、印刷媒体Sを搬送する搬送ユニット40、ヘッドユニット60を移動する移動ユニット50、ノズルからインクが吐出するよう後述するヘッド62を駆動するヘッドユニット60、印刷媒体を加熱する加熱ユニット200などが含まれる。
搬送ユニット40は、図2及び図3に示すように、上流側ローラー42、及び一対の下流側ローラー44(両ローラー42,44とも称する)と、巻取機構46と、プラテン48と、を備えており、モーター駆動される上流側ローラー42、及び下流側ローラー44によって、ロール状の印刷媒体SをX方向に沿う搬送方向の上流側から下流側へ搬送し、ロール状の巻取機構46によって巻き取るものである。
印刷媒体Sは、両ローラー42,44の間の印刷領域(フレームともいう)において、プラテン48にバキューム吸着される。これにより、印刷中の印刷媒体Sの位置が固定される。なお、印刷領域のサイズ(フレームサイズ)は、ここでは横36インチ、縦18インチとする。
印刷領域はX方向と直交するY方向の仮想線Lで、分割領域E1と分割領域E2に等間
隔に分割されている。
移動ユニット50は、図2及び図3に示すように、X軸ステージ52と、Y軸ステージ54と、を備えており、後述するヘッドユニット60を印刷媒体Sの搬送方向(X方向)と印刷媒体Sの幅方向(Y方向)に自在に移動させるものである。この移動ユニット50は、X軸ステージ52によってヘッドユニット60をX方向に移動させ、Y軸ステージ54によってヘッドユニット60を、X軸ステージ52と共にY方向に移動させる。
ヘッドユニット60は、図3に示すように、複数のノズルを有するヘッド62を合計15個備え、コントローラー20からの駆動信号によってノズルからインクを印刷媒体Sに向かって吐出させるものである。各ヘッド62は、ピエゾ素子を用いて圧力によりインクを吐出する。
加熱ユニット200は、プラテン48に設けられ、分割領域E1,E2毎に加熱可能となっており、コントローラーに指示された温度で加熱することで、プラテン48上にある印刷媒体Sを加熱して、インクを乾燥させる。
ヘッドユニット60について、更に詳しく説明する。図4は、ヘッドユニット60における複数のヘッド62の配置を示す説明図である。なお、図中では、ヘッド62の配置をプリンター10の上面から透視した状態を示した。
図4に示すように、ヘッドユニット60は、15個のヘッド62を有する。15個のヘッド62は、Y方向に沿って千鳥状に配置された二列で並んでいる。15個のヘッド62は説明の便宜上、Y方向の上端側から下端側に向かって、第1ヘッド62a,第2ヘッド62b,……、第14ヘッド62n,第15ヘッド62oと称することにする。奇数番目のヘッド62a,62c,62e,…,…,62oはY方向に並行するように直線状の列をなし、偶数番目のヘッド62b,62d,62f,…,…,62nはそのX方向下流側において、Y方向に並行するように直線状の列をなす。
図5は、第1ヘッド62aに形成された複数のノズルの配置を示す説明図である。なお、図中では、ノズルの配置を第1ヘッド62aの上面から透視した状態を示した。また、第2ヘッド62b〜 第15ヘッド62oはいずれも第1ヘッド62aと同じ構成である。
第1ヘッド62aは、8色のインクを吐出する8列のノズル列を有している。具体的には、図5の左側から順に、マットブラックインクを吐出するMk列、グリーンインクを吐出するGr列、オレンジインクを吐出するOr列、ホワイトインクを吐出するWh列、フォトブラックインクを吐出するPk列、シアンインクを吐出するCy列、マゼンタインクを吐出するMa列、イエローインクを吐出するYe列である。
各ノズル列は、180個のノズルを有する。180個のノズルは、Y方向に沿って、一定のノズルピッチ(1/180インチ)で並んでいる。説明の便宜上、Y方向の上端側のノズルから順に#1,#2,…,…,#180と称することにする。
第1ヘッド62aの各ノズル列と、第2ヘッド62bの各ノズル列と、のY方向の位置関係を相対的に見ると、第1ヘッド62aのY方向の下端側から4つ目までのノズル#177,#178,#179,#180のそれぞれのY座標位置は、第2ヘッド62bのY方向の上端側から4つ目までのノズル#1,#2,#3,#4のそれぞれのY座標位置と一致している。このようにY座標位置が一致した2つのノズルは、互いに補間し合いながらドットを形成することが可能である。こうした関係は、第αヘッドと第(α+1)ヘッド(αは1〜 14までの整数)との間でも同様である。
こうしたヘッドユニット60を用いて印刷媒体Sに印刷する手順を以下に概説する。
まず、図2及び図3において、コントローラー20は、印刷領域であるフレームに印刷媒体Sの新しい面が供給されるよう搬送ユニット40を制御すると共に、ヘッドユニット60が初期位置P1に来るように移動ユニット50を制御する。
そして、コントローラー20は、ヘッドユニット60がフレームのX方向の最上流位置から最下流位置まで移動するよう移動ユニット50を制御すると同時に、移動中のヘッド62のノズルからインクが吐出するようヘッドユニット60を制御する。これにより、X方向に並ぶドット列を形成する。この動作を1パスと称する。
こうして1パス分のドット列を形成した後、コントローラー20は、ヘッドユニット60がY方向に沿ってノズル間距離の1/4だけ下端側に移動するよう移動ユニット50を制御する。
その後、コントローラー20は、再び次の1パスを実行してX方向のドットを形成し、その後ヘッドユニット60を先ほどと同量だけY方向に沿って下端側へ移動する。
このときの1パスにおいては、ヘッドユニット60はX方向に沿って最下流から最上流まで移動する。そして、フレームの幅方向に応じて決まるパス数の動作を終了したとき、フレーム内に画像が完成する。
図6は、印刷の様子を示す説明図である。図6では、説明の便宜上、5つのノズルがY方向に沿って一列に並んだノズル列を例示した。この図6では、パス1〜 パス4までの合計4パス分のX方向のドット列が順次形成されていく様子を示した。
次に、本実施形態のプリンター10の動作、特に下地にホワイトを印刷したあとその上に重ねてカラーを印刷するときの動作について説明する。図7は重ね印刷ルーチンのフローチャート、図8は重ね印刷用の印刷ジョブから各フレームデータを作成する手順の説明図、図9は印刷媒体Sに順次印刷されていく画像の説明図である。なお、ロール状の印刷媒体Sの1つ目の印刷領域を印刷することを1フレーム目の印刷、2つ目の印刷領域を印刷することを2フレーム目の印刷、3つ目の印刷領域を印刷することを3フレーム目の印刷と称することとする。
コントローラー20は、パーソナルコンピューターPCから重ね印刷用の印刷ジョブを取得したとき、図7に示す重ね印刷ルーチンを実行する。印刷ジョブに含まれる画像データの一例を図8(a)に示す。この画像データ80は、白地82にオレンジ色の星形五角形84や星形七角形86の模様が描かれたものである。
重ね印刷ルーチンが開始されると、コントローラー20は、まず、印刷ジョブからフレームサイズを取得する(ステップS100)。ここでは、フレームサイズは、横(X方向)の長さが36インチ、縦(Y方向)の長さが18インチとする。
更に、ステップS100においてはメモリー28の所定領域に設けられたコピーカウンターを初期値であるゼロに設定する。
次に、コントローラー20は、ホワイトを印刷するパス数と、カラーを印刷するパス数と、の差に応じた時間を求め、ホワイトインクの乾燥に必要な時間と、パス数の差に応じた時間(印刷に要する時間の差)を比較する(ステップS300)。
本実施形態では、ホワイトインクの乾燥に必要な時間を7.4秒とする。
ここでは1パスの印刷に要する時間を3.8秒として、ホワイトを印刷するパス数を6パス、カラーを印刷するパス数を8パスとすると、パス数の差が2パスであることから、パス数の差に応じた時間(印刷に要する時間の差)は7.6秒(2パス×3.8秒)となり、ホワイトインクの乾燥に必要な時間の7.4秒を0.2秒上回る(この上回った時間を、便宜上、超過時間と呼ぶ)。
次に、コントローラー20は、図11に示す、超過時間と加熱温度下降値のテーブルを参照して、ホワイトインクの乾燥に必要な時間と、パス数の差に応じた時間と、の差(超過時間)に対応した下降温度を取得する(ステップS302)。本実施形態では、超過時間が0.2秒なので、加熱温度下降値は3度となる。そこで、加熱ユニット200の加熱温度を、フレーム全体にわたり予め設定された加熱温度から、白地を印刷する領域の加熱温度を、カラーを印刷する領域より3度下降させる。
次に、コントローラー20は、1フレーム目の印刷のためのフレームデータを作成する(ステップS102)。フレームデータは、まずフレームの長辺を等間隔になるように二分割し、続いて分割されたフレームデータの左半分と右半分とをそれぞれ作成し、最後に両者を繋げることにより作成する。
例えば、印刷ジョブに図8(a)の画像データ80が含まれていた場合、その画像データ80を図8(b)に示すように白地印刷用の画像データ80aとホワイトを除くカラー印刷用の画像データ80bとに分ける。そして、画像データ80aと、画像データ80bと、を画像データ80a,80bの長辺方向において等間隔となるように二分割し、右半分と左半分の画像データを作成する。
次に、図8(c)に示すように、白地印刷用の画像データ80aの右半分をフレームデータの左半分とし、空白データをフレームデータの右半分とし、両者を繋げることにより1フレーム目のフレームデータF1とする。
次に、コントローラー20は、1フレーム目のフレームデータF1のハーフトーン(HT)処理を行う(ステップS104)。HT処理とは、色ごとの階調値に応じて、プリンター10が表現可能な階調値に変換する処理をいう。
本実施形態では、プリンター10が表現可能な階調値は、小ドット、中ドット、大ドット、ドットなしの4値とし、HT処理は周知のディザ法を用いて行う。
また、1フレームを8パスで印刷するものとし、ホワイトを1パス目から6パス目、ホワイト以外の色を1パス目から8パス目で印刷するようにHTデータを作成する。
次に、コントローラー20は、2フレーム目の印刷のためのフレームデータF2を作成する(ステップS106)。例えば、図8(d)に示すように、白地印刷用の画像データ80aの左半分をフレームデータの左半分とし、カラー印刷用の画像データ80bの右半分をフレームデータの右半分とし、両者を繋げることにより2フレーム目のフレームデータF2とする。
次に、コントローラー20は、2フレーム目のフレームデータF2のHT処理を実行する(ステップS108)。ここでも、1フレームを8パスで印刷するものとし、そのうちホワイトを1パス目から6パス目までで印刷し、ホワイト以外のカラーを1パス目から8パス目までで印刷するようにHTデータを作成する。
次に、コントローラー20は、3フレーム目の印刷のためのフレームデータF3を作成する(ステップS110)。例えば、図8(e)に示すように、白地印刷用の画像データ80aの右半分をフレームデータの左半分とし、カラー印刷用の画像データ80bの左半分をフレームデータの右半分とし、両者を繋げることにより3フレーム目のフレームデータF3とする。
次に、コントローラー20は、3フレーム目のフレームデータF3のHT処理を実行する(ステップS112)。ここでも、1フレームを8パスで印刷するものとし、ホワイトを1パス目から6パス目、ホワイトを除くカラーを1パス目から8パス目で印刷するようにHTデータを作成する。
次に、コントローラー20は、印刷媒体Sに1フレーム目のHTデータを印刷する(ステップS114)。これにより、1つ目の印刷領域のうち、仮想線Lによって等間隔に2分割されたうちの、左半分である分割領域E1には第1インクとしてのホワイトインクを吐出して白地が印刷された第1インク領域が形成され、右半分である分割領域E2には何も印刷されない。
このときの様子の一例を図9(a)に示す。この時、1フレーム目のHTデータは8パスで印刷するようにHT処理を行っているため、7および8パス目も印刷動作を行うが、ホワイトの印刷は6パスで完了しており、7および8パス目は乾燥に費やされる。
白地を印刷する分割領域E1は、加熱手段により加熱温度を3度下降させた第1の温度で加熱されていることにより、本来必要であった7.4秒ではなく、2パス分(=7.8秒)の間に低温でゆっくりとホワイトインクの乾燥が行われる。
なお、例えば、パス数の差が0の場合であっても、実際には、パス印刷動作のためにヘッドユニット60が往復動作する時間や、搬送ユニット40により印刷媒体Sが搬送される時間が存在し、それらの時間が乾燥に当てられるため、インクの乾燥に用いられる時間が0になるということではない。
次に、コントローラー20は、搬送ユニット40を駆動して、1フレーム(印刷領域)の横方向長さの半分、つまり18インチだけX方向に沿って上流側から下流側へ印刷媒体Sを搬送する(ステップS118)。搬送後、印刷領域に現れる印刷媒体Sには、分割領域E2に白地が印刷された第1インク領域が形成されているが、分割領域E1には何も印刷されていない状態となる(この状態を更地と呼ぶ)。このときの様子の一例を図9(b)に示す。
次に、コントローラー20は、2フレーム目のHTデータを印刷する(ステップS120)。これにより、印刷領域のうち、分割領域E1には白地が印刷され新たな第1インク領域が形成される。
分割領域E2には、ステップS114,S116で印刷された白地(第1インク領域)の上に、ホワイトを除くカラーインクを吐出して、カラー印刷用の画像データ80bの右半分を重ねて印刷することで、第2インク重複領域が形成される。
このときの様子の一例を図9(c)に示す。ここでも、白地を印刷する分割領域E1の加熱温度をフレーム全体にわたり予め設定された加熱温度(カラーを印刷する分割領域E2の加熱温度、第2の温度)より3度下降させている。そのため、本来必要であった7.4秒ではなく、2パス分(=7.8秒)の間に低温でゆっくりとホワイトインクの乾燥が行われる。
続いて、コントローラー20は、搬送ユニット40を駆動して、1フレーム(印刷領域)の横方向長さの半分、つまり18インチだけX方向に沿って上流側から下流側へ印刷媒体Sを搬送する(ステップS122)。搬送後、印刷領域に現れる印刷媒体Sには、分割領域E2に白地が印刷された第1インク領域が形成されているが、分割領域E1には何も印刷されていない状態となる(更地)。このときの様子の一例を図9(d)に示す。
次に、コントローラー20は、3フレーム目のフレームデータを印刷する(ステップS124)。これにより、印刷領域のうち、分割領域E1には白地が印刷され、分割領域E2にはカラー印刷用の画像データ80bの左半分が、白地の上に重ねて印刷される。
このときの様子の一例を図9(e)に示す。ここでも、白地を印刷する分割領域E1の加熱温度を3度下降させている。そのため、本来必要であった7.4秒ではなく、2パス分(=7.8秒)の間に低温でゆっくりとホワイトインクの乾燥が行われる。
続いて、コントローラー20は、搬送ユニット40を駆動して、1フレーム(印刷領域)の横方向長さの半分、つまり18インチだけX方向に沿って上流側から下流側へ印刷媒体Sを搬送する(ステップS126)。搬送後、印刷領域に現れる印刷媒体Sには、分割領域E2に白地が印刷された第1インク領域が形成されているが、分割領域E1には何も印刷されていない状態となる(更地)。
このときの様子の一例を図9(f)に示す。印刷媒体Sのうち印刷領域の下流側には、印刷ジョブに含まれている画像(図8(a)参照)が印刷されている。
その後、コントローラー20は、コピーカウンターの値nを1インクリメントする(ステップS128)。そして、nが印刷ジョブで指定されている指定コピー回数と一致したか否かを判定し(ステップS130)、一致していなければ(ステップS130:NO)ステップS120へと戻り、再びステップS120〜 S126が実行される。
これにより、印刷媒体Sには再び印刷ジョブに含まれている画像が印刷される(図9(c)〜(f)参照)。つまり、印刷媒体Sには印刷ジョブに含まれている画像が指定コピー回数の数だけ印刷される。
一方、ステップS130でコピーカウンターの値が印刷ジョブで指定されている指定コピー回数と一致したならば(ステップS130:YES)、本ルーチンを終了する。
ここで、本実施形態の構成要素と本発明の構成要素との対応関係を明らかにする。本実施形態のヘッドユニット60に含まれるヘッド62が本発明のヘッドに相当し、移動ユニット50が移動手段に相当し、搬送ユニット40が搬送手段に相当し、加熱ユニット200が加熱手段に相当し、コントローラー20が制御手段に相当する。また、本実施形態のX方向が本発明の所定方向に相当し、フレーム(印刷領域)の横方向長さの半分が所定移動量に相当し、印刷領域の左半分、及び右半分がそれぞれ分割領域に相当し、ホワイトインクが第1インクに相当し、ホワイトインクを除くカラーインク(マットブラックインク、グリーンインク、オレンジインク、フォトブラックインク、シアンインク、マゼンタインク、イエローインク)が第2インクに相当する。
以上詳述した本実施形態によれば、第1インク領域(分割領域E1)の乾燥に必要な時間が、第1インク領域の形成に必要な時間と第2インク重複領域(分割領域E2)の形成に必要な時間との差よりも小さいとき、第1の温度(第1インク領域を加熱する温度)を第2の温度(第2インク領域を加熱する温度)よりも低くして、前記第1インク領域を乾燥させる。そのため、印刷媒体Sが変形する可能性を少なくすることが可能となる。
すなわち、第1インク領域の形成に必要な時間と第2インク重複領域の形成に必要な時間との間に時間差が存在する場合には、上述したとおり、この時間差を第1インク領域の乾燥時間に当てることができるが、この時間差よりも第1インク領域の乾燥に必要な時間の方が小さいときには、当該時間差の経過よりも早目に乾燥が終わってしまう。
そこで、本実施の形態においては、加熱ユニット20を、複数の分割領域(例えば、分割領域E1及び分割領域E2)毎に加熱可能な構成にすることとした。そして、第1インク領域に対応した加熱ユニット20を用いて第1インク領域を第1の温度で加熱し、第2インク領域に対応した加熱ユニット20を用いて第2インク領域を第2の温度で加熱し、第1の温度を第2の温度よりも低くすることとした。そして、このことにより、前記時間差が第1インク領域の乾燥時間に当てられることを適切に維持しつつ、印刷媒体が変形(例えば、曲がったり縮んだりすること)する可能性を少なくすることが可能となる。
更にまた、印刷領域(フレーム)を仮想線Lで等間隔(等分)に2つに分割することにより、印刷制御が簡単にすることができる。
なお、本発明は上述した実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の態様で実施し得ることはいうまでもない。
例えば、上述した実施形態では、ホワイトインクで白地を形成したあとその白地の上にカラー画像を形成したが、印刷媒体Sが透明フィルム等の場合には、カラー画像を形成したあとそのカラー画像の上に白地を形成してもよい。
具体的には、上述した画像データ80(図10(a)参照)を左右反転して画像データ90とし(図10(b)参照)、その画像データ90を図10(c)に示すように白地印刷用の画像データ90aとホワイトを除くカラー印刷用の画像データ90bとに分ける。そして、画像データ90aと、画像データ90bと、は画像データの長辺方向において等間隔となるように二分割し、右半分と左半分の画像データを作成する。
次に、図10(d)に示すように、白地印刷用の画像データ90aの右半分をフレームデータの左半分とし、空白データをフレームデータの右半分とし、両者を繋げることにより1フレーム目のフレームデータF1とする。
また、図10(e)に示すように、白地印刷用の画像データ90aの左半分をフレームデータの左半分とし、カラー印刷用の画像データ90bの右半分をフレームデータの右半分とし、両者を繋げることにより2フレーム目のフレームデータF2とする。
更に、図10(f)に示すように、白地印刷用の画像データ90aの右半分をフレームデータの左半分とし、カラー印刷用の画像データ90bの左半分をフレームデータの右半分とし、両者を繋げることにより3フレーム目のフレームデータF3とする。
このように作成したフレームデータF1〜 F3を用いて、重ね印刷ルーチンのステップS114〜 S130を実行して透明フィルムに画像データ90を指定コピー回数印刷する。但し、ここでは、カラー画像を1パス目から8パス目で印刷し、ホワイト画像を3パス目から8パス目で印刷する。カラー画像の1パス目と2パス目の印刷時間中、白地は印刷されないため、その2パス分の印刷時間を利用して、白地を重ねて印刷しようとしているカラー画像(前回印刷したカラー画像)が乾燥される。透明フィルムに印刷された画像データ90を印刷面とは反対側から見れば、左右反転して画像データ80の画像となる。
上述した実施形態では、ホワイトインクで白地を形成したあとその白地の上にカラー画像を形成したが、第1インクとしてのホワイトインクの代わりに別の特殊インク、例えばメタリックや無色透明のほか、企業や団体等の組織を象徴する色(コーポレートカラー)などを採用してもよい。また、カラー画像の代わりにグレースケール画像を採用してもよい。
上述した実施形態では、インクジェット型のプリンター10のコントローラー20が重ね印刷ルーチンを実行するようにしたが、パーソナルコンピューターPCのプリンタードライバーが重ね印刷ルーチンを実行してもよい。この場合、プリンタードライバーは、HTデータを作成後、そのHTデータをプリンター10に転送すべきデータ順に並べ替え、並べ替えた後の印刷データをプリンター10へ転送してもよい。こうしても、上述した実施形態と同様の効果が得られる。
上述した実施形態では、ヘッド62として、圧電素子に電圧を印加することによりこの圧電素子を変形させてインクを加圧するピエゾ方式を採用するものとしたが、発熱抵抗体(例えばヒーターなど)に電圧を印加することによりインクを加熱して発生した気泡によりインクを加圧する方式などを採用するものとしてもよい。
上述した実施形態では、印刷領域(フレーム)を仮想線Lで等間隔に2つに分割する形態で説明したがこれに限らない。印刷領域(フレーム)を異なる間隔で2つに分割したり、印刷領域を3つ以上の分割領域に分割したりする構成であってもよく、同様な効果を有している。
10 プリンター、20 コントローラー、24 ユニット制御回路、26 インターフェイス部、28 メモリー、30 ユニット群、40 搬送ユニット、42 上流側ローラー、44 下流側ローラー、46 巻取機構、48 プラテン、50 移動ユニット、52 X軸ステージ、54 Y軸ステージ、60 ヘッドユニット、62,62a〜 62o ヘッド、80 画像データ、80a 白地印刷用の画像データ、80b カラー印刷用の画像データ、82 白地、84 星形五角形、86 星形七角形、90 画像データ、90a 白地印刷用の画像データ、90b カラー印刷用の画像データ、F1〜 F3 フレームデータ、L 仮想線、PC パーソナルコンピューター、S 印刷媒体、200 加熱ユニット

Claims (6)

  1. 第1インクを吐出する第1ノズルと第2インクを吐出する第2ノズルとを有するヘッドと、
    印刷媒体に対して前記ヘッドを相対移動させる移動手段と、
    前記印刷媒体を所定方向に搬送する搬送手段と、
    前記印刷媒体を加熱する加熱手段と、
    前記ヘッドが前記印刷媒体の印刷領域に対して前記所定方向に相対移動しながら少なくとも前記第1インクまたは前記第2インクを吐出する1パスの印刷を行い、その後前記ヘッドが前記印刷領域に対して前記所定方向と直交する方向に所定移動量を相対移動するという一連の動作が繰り返されるよう前記ヘッド及び前記移動手段を制御し、
    前記印刷媒体が加熱され、前記印刷媒体に吐出された前記第1インクまたは前記第2インクが乾燥されるように前記加熱手段を制御する制御手段と、
    を備え、
    前記印刷領域は、前記所定方向と直交する仮想線で複数の分割領域に分割され、
    前記加熱手段は、前記複数の分割領域毎に加熱可能に構成されており、
    前記制御手段は、前記印刷領域への初回の印刷では、前記ヘッドが前記印刷領域の所定の分割領域に前記第1インクを吐出して第1インク領域を形成するまで前記一連の動作を繰り返しながら、前記第1インク領域に対応した前記加熱手段を用いて前記第1インク領域を第1の温度で加熱して乾燥させ、
    2回目以降の印刷では、前記印刷媒体が前記所定方向に所定搬送量を搬送されるよう前記搬送手段を制御した後、前記ヘッドが前回形成した前記第1インク領域に前記第2インクを吐出して第2インク重複領域を形成すると共に、前回形成した前記第1インク領域に隣接する更地の分割領域に前記第1インクを吐出して新たな第1インク領域を形成するまで前記一連の動作を繰り返すものであり、
    前記第1インク領域に対応した前記加熱手段を用いて前記第1インク領域を前記第1の温度で加熱して乾燥させながら、
    前記第2インク重複領域に対応した前記加熱手段を用いて前記第2インク重複領域を第2の温度で加熱して乾燥させ、
    前記2回目以降の印刷では、
    前記第1インク領域の乾燥に必要な時間が、前記第1インク領域の形成に必要な時間と前記第2インク重複領域の形成に必要な時間との差よりも小さいとき、前記第1の温度を前記第2の温度よりも低くして、前記第1インク領域を乾燥させる、
    画像形成装置。
  2. 請求項1に記載の画像形成装置において、
    前記第1インク領域の形成に必要なパス数と前記第2インク重複領域の形成に必要なパス数との差に基づいて、前記第1インク領域の形成に必要な時間と前記第2インク重複領域の形成に必要な時間との差を得る、
    画像形成装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置において、
    前記第1インク及び前記第2インクは、一方が特殊インクで、もう一方がカラーインク又はブラックインクである、
    画像形成装置。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の画像形成装置において、
    前記分割領域は、前記印刷領域を前記仮想線で2つに分割した領域である、
    画像形成装置。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の画像形成装置において、
    前記分割領域は、前記印刷領域を前記仮想線で等間隔に分割した領域である、
    画像形成装置。
  6. 1、又は2以上のコンピューターを、請求項1〜 5のいずれか一項に記載の画像形成装
    置の制御手段として機能させるためのプログラム。
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