JP5958105B2 - 検査システム、検査対象受体および検査方法 - Google Patents

検査システム、検査対象受体および検査方法 Download PDF

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Description

本発明は、検査対象物の化学的、医学的、生物学的な検査を行うための検査対象受体、当該検査対象受体を回転させて検査対象物に遠心力を付与して検査を行う検査システム、および、当該検査システムで行われる検査方法に関する。
従来、マイクロチップや検査チップなどと呼ばれる検査対象受体を遠心処理して、生体物質および化学物質等を検査するマイクロチップ検査装置が知られている。このようなマイクロチップ検査装置において、マイクロチップに設けられたバーコードを読み取って、各種情報を取得することが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1では、マイクロチップが吸光光度測定部と二次元コードを有する。マイクロチップ検査装置は、コードリーダによって二次元コードを読み取って、マイクロチップ毎の試薬ロットのばらつきを示すコード情報を取得する。取得したコード情報に基づいて駆動パターンを選択し、選択した駆動パターンでマイクロチップを遠心処理する。その後、マイクロチップの吸光光度測定部に光源からの光を通過させ、その光を検出器によって受光することで、検査結果を算出する。
特許第4901333号公報
特許文献1に例示するマイクロチップ検査装置は、検査結果を測定するための光源および検出器とは別に、二次元コードを読み取るためのコードリーダを備える必要がある。したがって、マイクロチップ検査装置の構造が複雑となり、ひいてはマイクロチップ検査装置の製造コストが高くなるおそれがあった。
本発明は、検査対象受体に設けたバーコード部を簡易な構造で読み取り可能な検査システム、これに用いられる検査対象受体および検査方法を提供することを目的とする。
本発明の第一態様に係る検査システムは、液体である検査対象物が注入される検査対象受体と、前記検査対象受体を回転させることで前記検査対象物を遠心処理する検査装置とを含む検査システムであって、前記検査対象受体は、前記検査対象物が遠心処理後に貯留される貯留部と、前記検査対象受体ごとに固有のコード情報を示すバーコード部とを有し、前記検査装置は、所定位置に向けて光を照射する光源と、前記光源との間で前記所定位置を通過する光路を形成して、前記光源から照射された光を受光する検出器と、前記検査対象受体を移動させることで、前記光路を経由する軌跡で前記バーコード部を移動させる受体移動手段と、前記受体移動手段によって移動される前記バーコード部が前記光路を経由するときに前記検出器によって検出される受光パターンに基づいて、前記バーコード部が示す前記コード情報を取得するコード情報取得手段と、所定の第一軸を中心に前記検査対象受体を所定量回転させたのち、前記貯留部を前記所定位置に移動させる遠心回転手段と、前記遠心回転手段によって前記貯留部が前記所定位置に移動された場合、前記検出器によって検出される受光量に基づいて、前記貯留部に貯留された前記検査対象物の検査結果を取得する検査結果取得手段とを備え、前記バーコード部は、前記第一軸とは異なる第二軸を中心とした回転方向に沿って形成され、前記受体移動手段は、前記第二軸を中心に前記検査対象受体を回転させることで、前記光路を経由する軌跡で前記バーコード部を移動させる
第一態様の検査システムは、検査対象物が注入される検査対象受体と、検査対象物を遠心処理する検査装置とを含む。検査対象受体は貯留部とバーコード部とを有する。検査装置は光源と検出器とを備える。検査装置では、検査対象受体の移動によってバーコード部が光路を経由し、この光路によって検出される受光パターンに基づいてコード情報が取得される。検査対象受体が第一軸を中心として所定量回転されたのち、貯留部を通過する光路によって検出される受光量に基づいて検査結果が取得される。
上記検査システムでは、バーコード部が示すコード情報と、貯留部内に存在する検査対象物の検査結果とを、一の光源および検出器(つまり、共通の光路)で取得できる。言い換えると、検査対象物を検査するための光源および検出器(つまり、光路)で、バーコード部を読み取ることができる。したがって、検査装置にバーコード部を読み取るための光源および検出器(つまり、光路)を設ける必要がないため、バーコード部を簡易な構造で読み取ることができる。
本発明の第二態様に係る検査対象受体は、液体である検査対象物が注入され、検査装置によって所定の第一軸を中心に回転されることで、前記検査対象物に遠心力が付与され、且つ前記第一軸と直交する第二軸を中心に回転されることで、前記検査対象物に付与される前記遠心力の方向が相対変化される検査対象受体であって、前記検査対象物に付与される前記遠心力の方向に延び、且つ所定の厚みを有する板状の本体部と、前記本体部内において厚み方向と直交する方向に延び、注入された前記検査対象物が流動可能な流路と、前記流路の最下流側に設けられ、前記検査対象物が遠心処理後に貯留される貯留部と、前記本体部において前記遠心力の方向に延びる面に設けられ、前記検査対象受体ごとに固有のコード情報を示すバーコード部とを備え、前記貯留部は、前記遠心力の方向と交わる方向に光の光路が通過可能であり、前記バーコード部は、前記第二軸を中心とした回転方向に沿って形成され、且つ前記検査対象受体が前記第二軸を中心に回転されたときに前記光路が相対移動する軌跡に沿って設けられる
第二態様の検査対象受体は、検査装置によって第一軸を中心に回転されることで、検査対象物に遠心力が付与される。検査対象受体は、板状の本体部と、検査対象物が流動可能な流路と、検査対象物が遠心処理後に貯留される貯留部と、固有のコード情報を示すバーコード部とを備える。貯留部は、遠心方向と交わる方向に光路が通過可能である。バーコード部は、検査対象受体の移動時に光路が相対移動する軌跡に沿って設けられている。
上記検査対象受体が用いられる検査装置は、検査対象物の検査結果を貯留部に形成された光路によって取得できる。検査対象受体の移動時にバーコード部に沿って相対移動する光路によって、バーコード部が示すコード情報を取得できる。つまり、検査結果とコード情報とを、一の光源および検出器(つまり、共通の光路)で取得できる。言い換えると、検査対象物を検査するための光源および検出器(つまり、光路)で、バーコード部を読み取ることができる。したがって、上記検査対象受体によれば、検査装置にバーコード部を読み取るための光源および検出器(つまり、光路)を設ける必要がないため、バーコード部を簡易な構造で読み取ることができる。
本発明の第三態様に係る検査方法は、液体である検査対象物が注入される検査対象受体と、前記検査対象受体を回転させることで前記検査対象物を遠心処理する検査装置とを含む検査システムで実行される検査方法であって、前記検査対象受体は、前記検査対象物が遠心処理後に貯留される貯留部と、前記検査対象受体ごとに固有のコード情報を示すバーコード部とを有し、前記検査装置は、所定位置に向けて光を照射する光源と、前記光源との間で前記所定位置を通過する光路を形成して、前記光源から照射された光を受光する検出器とを有し、前記検査方法は、前記検査対象受体を移動させることで、前記光路を経由する軌跡で前記バーコード部を移動させる受体移動ステップと、前記受体移動ステップによって移動される前記バーコード部が前記光路を経由するときに前記検出器によって検出される受光パターンに基づいて、前記バーコード部が示す前記コード情報を取得するコード情報取得ステップと、所定の第一軸を中心に前記検査対象受体を所定量回転させたのち、前記貯留部を前記所定位置に移動させる遠心回転ステップと、前記遠心回転ステップによって前記貯留部が前記所定位置に移動された場合、前記検出器によって検出される受光量に基づいて、前記貯留部に貯留された前記検査対象物の検査結果を取得する検査結果取得ステップとを備え、前記バーコード部は、前記第一軸とは異なる第二軸を中心とした回転方向に沿って形成され、前記受体移動ステップは、前記第二軸を中心に前記検査対象受体を回転させることで、前記光路を経由する軌跡で前記バーコード部を移動させる


第三態様の検査方法は、検査対象物が注入される検査対象受体と、検査対象物を遠心処理する検査装置とを含む検査システムで実行される。検査対象受体は貯留部とバーコード部とを有する。検査装置は光源と検出器とを備える。検査装置では、検査対象受体の移動によってバーコード部が光路を経由し、この光路によって検出される受光パターンに基づいてコード情報が取得される。検査対象受体が第一軸を中心として所定量回転されたのち、貯留部を通過する光路によって検出される受光量に基づいて検査結果が取得される。
上記検査方法では、バーコード部が示すコード情報と、貯留部内に存在する検査対象物の検査結果とを、一の光源および検出器(つまり、共通の光路)で取得できる。言い換えると、検査対象物を検査するための光源および検出器(つまり、光路)で、バーコード部を読み取ることができる。したがって、検査装置にバーコード部を読み取るための光源および検出器(つまり、光路)を設ける必要がないため、バーコード部を簡易な構造で読み取ることができる。
検査チップ2が定常状態にある、検査装置1の背面図である。 検査チップ2が変位状態にある、検査装置1の背面図である。 図1に示す検査装置1の平面図である。 図1に示す検査装置1を斜め上方からみた斜視図である。 検査チップ2の正面図である。 制御装置90の電気的構成を示すブロック図である。 検査装置1で実行されるメイン処理のフローチャートである。 自転時の検査チップ2の正面図である。 公転時の検査チップ2の正面図である。 主軸57、支軸46、光路の平面視での位置関係を模式的に示す説明図である。 主軸57、支軸46、光路の正面視での位置関係を模式的に示す説明図である。 第一変形例の検査チップ2の正面図である。 第二変形例の検査チップ2の正面図である。 第三変形例の検査チップ2の正面図である。 第四変形例の検査チップ2の正面図である。 第五変形例の検査チップ2の正面図である。 第六変形例の検査チップ2の正面図である。
本発明を具体化した実施の形態について、図面を参照して説明する。参照する図面は、本発明が採用しうる技術的特徴を説明するために用いられるものであり、単なる説明例である。
図1および図2を参照して、検査システム3の概略構造について説明する。本実施形態の検査システム3は、検査対象である液体(以下、検体と呼ぶ。)および検体に混合される液体(以下、試薬と呼ぶ。)を収容可能な検査チップ2と、検査チップ2を用いて検査を行う検査装置1とを含む。検査装置1は、検査チップ2から離間した垂直軸を中心とした回転によって、検査チップ2に遠心力を付与できる。検査装置1は、検査チップ2を水平軸まわりに回転させることによって、検査チップ2に付与される遠心力の方向(以下、遠心方向と呼ぶ。)を切り替え可能である。
図1〜図4を参照して、検査装置1の詳細構造について説明する。以下の説明では、図1および図2の上方、下方、右方、左方、紙面手前側、紙面奥側を、それぞれ、検査装置1の上方、下方、右方、左方、後方、前方とする。図3の上方、下方、右方、左方、紙面手前側、紙面奥側を、それぞれ、検査装置1の前方、下方、右方、左方、上方、下方とする。なお、理解を容易にするために、図1および図2では上部筐体30を仮想線で示し、図3では上部筐体30の天板が取り除かれた状態を示す。図4では、上板32に設置された各部材のうち、上部筐体30、ターンテーブル33のみを図示している。
図1〜図4に示すように、検査装置1は、上部筐体30、下部筐体31、ターンテーブル33、角度変更機構34、制御装置90などを備える。下部筐体31は、ターンテーブル33を垂直軸まわりに回転させる駆動機構が内部に設けられている。ターンテーブル33は、下部筐体31の上面側に設けられた、検査チップ2が上方に保持される円盤状の回転体である。角度変更機構34は、ターンテーブル33に設けられた、検査チップ2を水平軸まわりに回転させる駆動機構である。上部筐体30は、下部筐体31の上側に固定されており、検査チップ2に対して光学的な計測を行う計測部7が内部に設けられている。制御装置90は、検査装置1の遠心処理や計測処理等を制御するコントローラである。
下部筐体31の詳細構造を説明する。下部筐体31は、枠部材を組み合わせた箱状のフレーム構造を有する。下部筐体31の上面には、平面視長方形の板材である上板32が設けられている。上板32の上側には、ターンテーブル33が回転自在に設けられている。下部筐体31の内部には、ターンテーブル33を回転させる機構が、次のように設けられている。
下部筐体31内の左方寄りに、ターンテーブル33を回転させるための駆動力を供給する主軸モータ35が設置されている。主軸モータ35の軸36は、上方に突出しており、プーリ37が固定されている。平面視で下部筐体31の中央部には、下部筐体31の内部から上方に延びる垂直な主軸57が設けられている。主軸57は、上板32を貫通して、下部筐体31の上側に突出している。主軸57の上端部は、平面視でターンテーブル33の中央部に接続されている。
上板32の直下には、主軸57が貫通する保持金具である支持部材53が設けられている。主軸57は、支持部材53によって回転自在に保持されている。主軸57における支持部材53の下側には、プーリ38が固定されている。プーリ37、38に亘って、ベルト39が掛け渡されている。主軸モータ35が軸36を回転させると、プーリ37、ベルト39、プーリ38を介して駆動力が主軸57に伝達される。このとき、主軸57の回転に連動して、ターンテーブル33が主軸57を中心に回転する。
下部筐体31内の右方寄りに、下部筐体31の底面から上板32の下面まで垂直に延びるガイドレール56が設けられている。T字型板状の連結金具であるT型プレート48は、ガイドレール56に沿って下部筐体31内で上下方向に移動可能である。T型プレート48の前側(図1、図2では紙面奥側)の面には、横長の溝部80が形成されている。
先述の主軸57は、内部が中空の筒状体である。内軸40は、主軸57の内部で上下方向に移動可能な垂直軸である。内軸40の上端部は、主軸57内を貫通して後述のラックギア43に接続されている。主軸57の下側には、中フレーム部材52に固定された軸受55が設けられている。T型プレート48の左端部には、軸受41が設けられている。軸受41の内部では、内軸40の下端部が回転自在に保持される。
T型プレート48の前側には、T型プレート48を上下動させるためのステッピングモータ51が、図示外の固定具によって固定されている。ステッピングモータ51の軸58は、後側(図1、図2では紙面手前側)に向けて突出しており、先端に円盤状のカム板59が固定されている。カム板59の後側の面には、円柱状の突起70が設けられている。突起70の先端部は先述の溝部80に挿入されているため、突起70は溝部80内を摺動可能である。ステッピングモータ51が軸58を回転させると、カム板59の回転に連動して突起70が上下動する。このとき、溝部80に挿入されている突起70に連動して、T型プレート48がガイドレール56に沿って上下動する。
角度変更機構34の詳細構造を説明する。角度変更機構34は、ターンテーブル33の上面に固定された、一対のL字型板状の連結金具であるL型プレート60を有する。各L型プレート60は、ターンテーブル33の中心近傍に固定された基部から上方に延び、且つ、その上端部がターンテーブル33の径方向外側に向けて延びている。一対のL型プレート60の間には、内軸40に固定されたラックギア43が設けられている。ラックギア43は、縦長の金属製の板状部材であり、両端面にギアが各々刻まれている。
各L型プレート60の延設方向の先端側では、ギア45が有する水平な支軸46が回転自在に軸支されている。支軸46は装着用ホルダ(図示外)を介して検査チップ2に固定されているため、ギア45の回転に連動して検査チップ2も支軸46を中心に回転する。ギア45とラックギア43との間には、L型プレート60によって水平軸まわりに回転自在に支持されたピニオンギア44が介在している。ピニオンギア44は、ギア45およびラックギア43にそれぞれ噛合している。ラックギア43の上下動に連動して、ピニオンギア44、ギア45がそれぞれ従動回転し、ひいては検査チップ2が支軸46を中心に回転する。
本実施形態では、主軸モータ35がターンテーブル33を回転駆動するのに伴って、検査チップ2が主軸57(すなわち、垂直軸)を中心に回転して、検査チップ2に遠心力が付与される。検査チップ2の垂直軸まわりの回転を、「公転」と呼ぶ。一方、ステッピングモータ51が内軸40を上下動させるのに伴って、検査チップ2が支軸46(すなわち、水平軸)を中心に回転して、検査チップ2に作用する遠心方向が相対変化する。検査チップ2の水平軸まわりの回転を、「自転」と呼ぶ。なお、検査チップ2は、自転および公転に伴う角度変化に関係なく、後述の流路24、25(図6参照)と主軸57とが略同一平面に沿って延びる状態で支持される。
T型プレート48が可動範囲の最下端まで下降した状態(図1参照)では、ラックギア43も可動範囲の最下端まで下降する。このとき、検査チップ2は、自転角度が0度の状態(以下、定常状態と呼ぶ。)になる。一方、T型プレート48が可動範囲の最上端まで上昇した状態(図2参照)では、ラックギア43も可動範囲の最上端まで上昇する。このとき、検査チップ2は、定常状態から90度水平軸まわりに回転した状態(以下、変移状態と呼ぶ。)になる。つまり、検査チップ2が自転可能な角度幅(以下、自転可能範囲と呼ぶ。)は、定常状態(0度)から変移状態(90度)までの範囲である。
上部筐体30の詳細構造を説明する。上部筐体30は、枠部材を組み合わせた箱状のフレーム構造を有し、上板32の左部上側に設置されている。より詳細には、上部筐体30は、ターンテーブル33の回転中心(つまり、主軸57)からみて、検査チップ2が回転される範囲の外側に設けられている。上部筐体30は、ターンテーブル33の外周側において平面視で円弧状に延びる対向壁81を有する。
上部筐体30の内部に設けられた計測部7は、計測光を発する光源71と、光源71から発せられた計測光を検出する光センサ72とを有する。光源71および光センサ72は、検査チップ2の回転範囲の外側において、ターンテーブル33の前後両側に配置されている。光源71は、検査装置1の後側に向けて計測光を発する発光部71Aを有する。光センサ72は、検査装置1の前側から射出される計測光を受ける受光部72Aを有する。対向壁81には、発光部71Aおよび受光部72Aを上部筐体30の外部に露出させるための露出口85、86が形成されている。
本実施形態では、検査チップ2の公転可能範囲のうちで主軸57の左側位置が、検査チップ2の計測位置である。光源71は、計測位置の検査チップ2の前後面に対して垂直に計測光を照射する。さらに計測位置の検査チップ2が定常状態である場合、貯留部23は光源71と光センサ72とを結ぶ光路が通過する光路形成位置にある。
図5を参照して、検査チップ2の詳細構造を説明する。以下の説明では、図5の上方、下方、左方、右方、紙面手前側、紙面奥側を、それぞれ、検査チップ2の上方、下方、右方、左方、前方、後方とする。検査チップ2は、正面視で正方形状であり、所定の厚みを有する透明な合成樹脂の板材20を主体とする。板材20の正面には、3つの窪みである貯留部21、22、23と、2つの溝部である流路24、25とが形成されている。
貯留部21は、検査チップ2の右上部分(図5では左上部分)に形成され、検査チップ2に注入された検体が貯留される。貯留部22は、検査チップ2の貯留部21の下側に形成され、検査チップ2に注入された試薬が貯留される。貯留部23は、検査チップ2の左下部分(図5では右下部分)に形成され、遠心処理によって検体および試薬を撹拌した液体が貯留される。流路24は、貯留部21から貯留部23まで延び、注入された検体が遠心力に応じて移動可能である。流路25は、貯留部22から貯留部23まで延び、注入された試薬が遠心力に応じて移動可能である。
板材20の正面は、透明の合成樹脂の薄板から構成されたシート200によって封止されている。シート200には、貯留部21に検体を注入するための開口である注入口201と、貯留部22に試薬を注入するための開口である注入口202とが形成されている。なお、検体および試薬が注入されたのち、注入口201および注入口202を封止するための封止パッチ210がそれぞれ貼り付けられる。
L型プレート60から延びる支軸46は板材20の背面中央に垂直に連結され、支軸46の回転に伴って検査チップ2が正面視で反時計回り方向に自転する。検査チップ2が定常状態である場合、貯留部23は主軸57(垂直軸)に対して貯留部21、22よりも外側に配置され、且つ貯留部21、22よりも下側に配置される(図1、図5参照)。検査チップ2が変移状態である場合、貯留部23は主軸57(垂直軸)に対して貯留部21、22よりも外側に配置され、且つ、貯留部21、22よりも上側に配置される(図2、図8参照)。つまり、検査チップ2が定常状態および変移状態のいずれである場合も、検査チップ2の公転時に貯留部23は貯留部21、22よりも遠心方向の下流側を向く。
検査チップ2において貯留部23が光路形成位置に移動した状態で光源71と対向する入射面(つまり、検査チップ2の正面)には、貯留部23の少なくとも一部を光源71側に露出させるバーコード部300が設けられる。詳細には、板材20の入射面側に設けられたシート200に、バーコード部300が印刷されている。バーコード部300は、検査チップ2ごとに固有のコード情報を示す。
バーコード部300は、縞模様状の線が環状に配置された、4つの径の異なる円形バーコード310、320、330、340を有する。円形バーコード310〜340は、検査チップ2の自転中心(つまり、支軸46の軸線O)周りに同心円状に設けられている。具体的には正面視で軸線Oの径方向外側に向けて、円形バーコード310〜340の順に配置されている。
隣合う円形バーコード310〜340間の形成間隔は、軸線Oから遠いほど大きい。つまり、最も内側の2つの円形バーコード310、320間の形成間隔が最も小さく、最も外側の2つの円形バーコード330、340間の形成間隔が最も大きい。円形バーコード330は、正面視で貯留部23上を通る位置に設けられている。ただし、円形バーコード330の着色部分が貯留部23の輪郭形状に沿って一部切り欠かれているため、貯留部23はシート200を介して前方に露出する。
バーコード部300が示すコード情報は、装置情報、チップ情報、試薬情報などを含む。装置情報は、検査チップ2が使用される検査装置1の型番、製造番号、駆動条件などを示す。チップ情報は、検査チップ2の型番(測定項目)、製造番号などを示す。試薬情報は、検査チップ2内の試薬の製造番号、補正データ、消費期限などを示す。バーコード部300が示すコード情報の検出手法については、別途後述する。
図6を参照して、制御装置90の電気的構成について説明する。制御装置90は、検査装置1の主制御を司るCPU91と、各種データを一時的に記憶するRAM92と、制御プログラムを記憶したROM93とを有する。CPU91には、制御装置90に対する指示を入力するための操作部94、各種データやプログラムを記憶するハードディスク装置(HDD)95、各種情報を表示するディスプレイ96などが接続されている。
さらに、CPU91には、公転コントローラ97、自転コントローラ98、計測コントローラ99などが接続されている。公転コントローラ97は、主軸モータ35を回転駆動することで、検査チップ2の公転を制御する。公転コントローラ97は、検査チップ2の単位時間あたりの公転数および公転位置を制御可能である。自転コントローラ98は、ステッピングモータ51を回転駆動することで、検査チップ2の自転を制御する。自転コントローラ98は、検査チップ2の自転角度を制御可能である。計測コントローラ99は、光源71の発光制御および光センサ72の検出制御を行うことで、バーコード部300の読み取りおよび検査対象物の光学計測を実行する。
図7〜図11を参照して、検査装置1を用いた検査方法について説明する。ユーザは、ユーザは検査チップ2を支軸46に取り付けて、操作部94から処理開始のコマンドを入力する。これにより、CPU91は、ROM93に記憶されている制御プログラムに基づいて、以下のメイン処理(図7)を実行する。なお、検査装置1は2つの検査チップ2を同時に処理可能であるが、以下では説明の便宜のため、1つの検査チップ2を検査する手順を説明する。
まず、検査チップ2が、定常状態および計測位置まで回転される(S1)。すなわち、公転コントローラ97が装着済みの検査チップ2を公転して、検査チップ2を計測位置まで移動させる。さらに自転コントローラ98が検査チップ2を自転して、検査チップ2を定常状態(図8参照)に変移させる。次いで、バーコード部300の読み取りが、以下の手順で実行される(S3)。
すなわち、自転コントローラ98が装着済みの検査チップ2を90度自転し、且つ計測コントローラ99が計測部7を駆動する。具体的には、定常状態(図5参照)から変移状態(図8参照)に変移する検査チップ2に、光源71から発せられた計測光が照射される。このとき、光源71と光センサ72とを結ぶ光路が、検査チップ2の自転方向とは反対方向に相対移動する。光センサ72は、自転中の検査チップ2を通過した計測光を受光する。計測光は、バーコード部300の着色部分を通過する場合、非着色部分を通過する場合と比べて大きく減衰する。検査装置1は、光センサ72が受光した計測光の減衰量に基づいて、バーコード部300から読み取ったバーパターンを特定する。
本実施形態では、光源71と光センサ72とを結ぶ光路が、正面視で貯留部23から円形バーコード330に沿って相対移動する(図8参照)。つまり、バーコード部300のうちで、円形バーコード330が自転時の読み取り対象となる。正面視で軸線Oを中心として貯留部23から90度回転させた範囲で、円形バーコード330が形成するバーパターンが、計測部7によって読み取られる(図8の点線矢印参照)。
次いで、公転コントローラ97が装着済みの検査チップ2を所定量公転し、且つ計測コントローラ99が計測部7を駆動する。具体的には、検査チップ2は公転に伴って、正面視で計測位置から主軸57側(図1および図2では右側、図8では左側)に向けて水平移動する。この水平移動する変移状態の検査チップ2に、光源71から発せられた計測光が照射される(図9参照)。このとき、光源71と光センサ72とを結ぶ光路が、正面視で主軸57とは反対側(図9では右側)に相対移動する。検査装置1は、先述と同様に、光センサ72が受光した計測光の減衰量に基づいて、バーコード部300から読み取ったバーパターンを特定する。
本実施形態では、光源71と光センサ72とを結ぶ光路が、円形バーコード330から右側に水平移動する(図9参照)。つまり、バーコード部300のうちで、計測位置の検査チップ2を通過する光路から見て軸線Oとは反対側に設けられた円形バーコード330、340が、公転時の読み取り対象となる。正面視で光路と同一の高さ位置にある範囲で、円形バーコード330、340が形成するバーパターンが、計測部7によって読み取られる(図10の点線矢印参照)。
検査チップ2の自転時および公転時において、計測部7が読み取るバーコード部300の部位(つまり、検査チップ2における光路の形成位置)は、以下の原理によって定義できる。図10および図11に示すように、定常状態の検査チップ2が計測位置にある場合、光路は検査チップ2の貯留部23(点P)を通過する。検査チップ2が所定量公転した場合、光路は主軸57を基準として点Pよりも遠い位置にある検査チップ2の点Qを通過する。
検査チップ2が所定量公転したときに回転角度を、公転角度θとする。検査チップ2の公転中心(つまり、主軸57の軸線)から自転中心(つまり、支軸46の軸線O)までの距離を、距離Rとする。検査チップ2の自転中心から光路までの正面視での距離を、距離rとする。検査チップ2の自転中心から光路までの正面視での水平方向距離を、距離Aとする。検査チップ2の自転中心と光路とを結ぶ線が、正面視で自転中心を含む水平面に対して傾斜する角度を、振り角αとする。
公転角度θ=0である場合は、正面視で検査チップ2の自転中心から距離rだけ離れた位置(点P)を光路が通過する。検査チップ2の自転に応じて(つまり、振り角αの変化に応じて)、自転中心から距離rだけ離れた位置(点P)を通過するように、光路が円弧状に相対移動する。一方、検査チップ2の公転に伴って、公転角度θが変化する。この場合、正面視で検査チップ2の自転中心から距離r(θ)だけ離れた位置(点Q)を光路が通過する。検査チップ2の自転に応じて(つまり、振り角αの変化に応じて)、自転中心から距離r(θ)だけ離れた位置(点Q)を光路が通過するように、光路が円弧状に相対移動する。距離r(θ)は、以下の式によって算出すればよい。
A=(R+r×cosα)/cosθ−R (ただし、Aは正の変数)
r(θ)=√(A+(r×sinα)
検査チップ2の製造者は、上記のように定義される光路の通過位置に基づいて、シート200にバーコード部300を形成すればよい。つまり、計測部7が検査チップ2の自転時および公転時に読み取る部位に、所望のコード情報を示すバーコード部300を配置できる。これにより、検査装置1は、バーコード部300からバーパターンを適切に読み取って、必要なコード情報を取得できる。
ステップS3で読み取られたバーパターンに基づいて、バーコード部300のコード情報が取得される(S5)。本実施形態では、検査チップ2の自転時に円形バーコード330から読み取られるバーパターンのうち、前半部分が装置情報を示し、後半部分がチップ情報を示す(図8参照)。検査チップ2の公転時に円形バーコード330、340から読み取られるバーパターンが、試薬情報を示す(図9参照)。したがって、ステップS3で読み取られたバーパターンに基づいて、コード情報として装置情報、チップ情報および試薬情報が取得される。
ステップS5で取得されたコード情報に基づいて、適正な計測を行うのに必要な条件(以下、計測条件)を満たすか否かが判断される(S7)。例えば、取得されたコード情報(装置情報)が、検査装置1の装置情報と一致するか否かが判断される。取得されたコード情報(チップ情報)が、HDD95に記憶されている対応チップ情報と一致するか否かが判断される。対応チップ情報は、検査装置1で使用可能な検査チップ2のチップ情報である。取得されたコード情報(試薬情報)が示す試薬の消費期限を、現在日時が経過しているか否かが判断される。
計測条件の少なくとも一つを満たさない場合(S7:NO)、所定のエラー表示が実行される(S9)。例えば、取得された装置情報が検査装置1の装置情報と一致しない場合や、取得されたチップ情報がHDD95の対応チップ情報と一致しない場合には、「このチップは本装置では使用できません」のエラーメッセージがディスプレイ96に表示される。取得された試薬情報の消費期限を現在日時が経過している場合、「試薬の消費期限が切れています」のエラーメッセージがディスプレイ96に表示される。
一方、計測条件を全て満たす場合(S7:YES)、操作部94の計測ボタン(図示外)が押されたか否かが判断される(S11)。計測ボタン(図示外)が押されなかった場合(S11:NO)、処理はステップS11に戻る。計測ボタン(図示外)が押された場合(S11:YES)、検査チップ2の遠心処理が以下の手順で実行される(S13)。
まず、公転コントローラ97は、装着済みの検査チップ2を所定の回転数で公転する。これにより、貯留部21内の検体は、遠心力によって流路24を経由して貯留部23に流入する。貯留部22内の試薬は、遠心力によって流路25を経由して貯留部23に流入して、検体と混合する。検査チップ2が定常状態で所定時間公転されると、自転コントローラ98は公転中の検査チップ2を90度自転させる。これにより、検査チップ2が変移状態で公転される。貯留部23内では、検体および試薬の混合液が遠心方向の変化によって撹拌される。検査チップ2が変移状態で所定時間公転されると、公転コントローラ97は公転を終了して、定常状態に復帰した検査チップ2を計測位置(図3、図4参照)で停止させる。
ステップS13が実行されると、検査チップ2では混合液が重力に従って貯留部23の下部に溜まる。計測コントローラ99は、遠心処理後の検査チップ2内に存在する液体の光計測を実行する(S15)。具体的には、光源71から光センサ72に向けて計測光が射出され、光路が検査チップ2の貯留部23を通過する。計測光は貯留部23内の混合液を通過する際に減衰するため、光センサ72の受光量に基づいて検査結果が取得される(S17)。ステップS9またはステップS17の実行後、メイン処理(図7)が終了される。
以上説明したように、本実施形態の検査システム3は、検査対象物(検体および試薬)が注入される検査チップ2と、検体および試薬を遠心処理する検査装置1とを含む。検査チップ2は貯留部23とバーコード部300とを有する。検査装置1は光源71と光センサ72とを備える。検査装置1では、検査チップ2の移動によってバーコード部300が光路を経由し、この光路によって検出される受光パターンに基づいてコード情報が取得される(S3、S5)。検査チップ2が主軸57を中心として所定量回転されたのち、貯留部23を通過する光路によって検出される受光量に基づいて検査結果が取得される(S13〜S17)。
別の観点で言えば、検査チップ2は、検査装置1によって主軸57を中心に回転されることで、検査対象物に遠心力が付与される。貯留部23は、遠心方向と交わる方向に光路が通過可能である。バーコード部300は、検査チップ2の移動時に光路が相対移動する軌跡に沿って設けられている。検査チップ2が用いられる検査装置1は、検査対象物の検査結果を貯留部23に形成された光路によって取得できる。検査チップ2の移動時にバーコード部300に沿って相対移動する光路によって、バーコード部300が示すコード情報を取得できる。
このように、バーコード部300が示すコード情報と、貯留部23内に存在する検査対象物の検査結果とを、一の光源71と光センサ72(つまり、共通の光路)で取得できる。言い換えると、検査対象物を検査するための光源71と光センサ72(つまり、光路)で、バーコード部300を読み取ることができる。したがって、検査装置1にバーコード部300を読み取るための光源および検出器(つまり、光路)を設ける必要がないため、バーコード部300を簡易な構造で読み取ることができる。
バーコード部300は、主軸57とは異なる支軸46を中心とした回転方向に沿って形成される。検査チップ2を支軸46を中心に回転させることで、バーコード部300が光路を経由する軌跡で移動する。つまり、検査チップ2の自転に伴ってバーコード部300に沿って相対移動する光路によって、バーコード部300を適切に読み取ることができる。
バーコード部300は、主軸57を中心とした回転時に付与される遠心力の方向に沿って形成される。検査チップ2を主軸57を中心に回転させることで、バーコード部300が光路を経由する軌跡で移動する。つまり、検査チップ2の公転に伴ってバーコード部300に沿って相対移動する光路によって、バーコード部300を適切に読み取ることができる。
主軸57は、検査チップ2から離間して設けられた、検査装置1の設置面に対する垂直軸である。支軸46は、主軸57に対して直交に延びる水平軸である。検査チップ2は、流路24、25と主軸57とが同一平面に沿って延びる状態で保持されつつ、検査装置1によって公転および自転される。つまり、検査システム3は、板材20が垂直に延びる姿勢で保持した検査チップ2を遠心処理する検査装置1(所謂、チップ縦置き式の検査装置)を用いることができる。
バーコード部300は、コード情報として、装置情報、チップ情報、および、試薬情報の少なくとも一つを示す。検査装置1は、取得されたコード情報が、所定の検査条件を満たさない場合、所定のエラーを出力する(S9)。これにより、バーコード部300から読み取ったコード情報に基づいて、より正確な検査を実行できる。
上記実施形態において、検査チップ2が本発明の「検査対象受体」に相当する。光センサ72が本発明の「検出器」に相当する。ステップS3を実行するCPU91が、本発明の「受体移動手段」に相当する。ステップS5を実行するCPU91が、本発明の「コード情報取得手段」に相当する。ステップS13を実行するCPU91が、本発明の「遠心回転手段」に相当する。ステップS15、17を実行するCPU91が、本発明の「検査結果取得手段」に相当する。主軸57が本発明の「第一軸」に相当する。支軸46が本発明の「第二軸」に相当する。板材20が本発明の「本体部」に相当する。ステップS9を実行するCPU91が、本発明の「エラー出力手段」に相当する。
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、各種の変形が可能である。上記実施形態の検査装置1や検査チップ2は単なる例示であり、各々の構造や処理などを変更可能である。
検査チップ2に設けられるバーコード部は、所定の読み取り範囲で二値化されたデータに基づいて情報を特定可能な部位であればよい。従って、バーコード部は、検査チップ2への印刷パターンに限定されず、検査チップ2に物理的および化学的に形成されたパターン(例えば、検査チップ2に形成した凹凸の陰影や、検査チップ2の材質等によって形成した光反射率が異なる部位の組合せなど)であってもよい。また、バーコード部に含まれる個々の着色部分は、角部を有する形状(例えば、三角形、四角形状、星型など)に限定されず、円形やその他の形状であってもよい。
上記実施形態では、ステップS3で検査チップ2の自転によるバーコード読み取りと、公転によるバーコード読み取りとを両方行っているが、検査チップ2の自転および公転の少なくとも一方によってバーコード読み取りを行ってもよい。そして、検査チップ2に設けられるバーコード部は、上記実施形態に例示した円形バーコード310〜340に限定されず、検査チップ2の移動に伴って光路が相対移動する軌跡に沿って設ければよい。
図12に例示する検査チップ2は、自転によって読み取り可能なバーコード部301が設けられている。バーコード部301は、正面視で軸線Oを中心とする同心円状に、複数の円形バーコードを有する。ステップS3では、検査チップ2の公転角度を調整することで、検査チップ2の自転のみで複数の円形バーコードの各々を読み取り可能である。例えば、計測位置(公転角度θ=0°)にある検査チップ2を自転することで、光路が貯留部23を経由する正円弧状の軌跡K1で相対移動する。このとき、軌跡K1に沿って移動する内側の円形バーコードが読み取られる。次いで、検査チップ2を計測位置から所定角度(θ=a°)公転させ、所定角度(θ=a°)にある検査チップ2を自転することで、光路が貯留部23の外側を経由する正円弧状の軌跡K2で相対移動する。このとき、軌跡K2に沿って移動する外側の円形バーコードが読み取られる。
図13に例示する検査チップ2は、公転によって読み取り可能なバーコード部302が設けられている。バーコード部302は、正面視で軸線Oを中心とする仮想的な円形の輪郭から接線を描くように一方向に延びる、放射状に設けられた複数の直線バーコードを有する。ステップS3では、検査チップ2の自転角度を調整することで、検査チップ2の公転のみで複数の円形バーコードの各々を読み取り可能である。例えば、定常状態(自転角度β=0°)にある検査チップ2を公転することで、光路が貯留部23を経由する直線状の軌跡L1で相対移動する。このとき、軌跡L1に沿って移動する下側の直線バーコードが読み取られる。次いで、検査チップ2を定常状態から所定角度(β=b°)自転させ、所定角度(β=b°)にある検査チップ2を公転することで、光路が貯留部23の上側を経由する直線状の軌跡L2で相対移動する。このとき、軌跡L2に沿って移動する上側の直線バーコードが読み取られる。
図14に例示する検査チップ2は、公転および自転の同時実行によって読み取り可能なバーコード部303が設けられている。バーコード部303は、正面視で軸線Oを中心とする同心円状に、複数の楕円形バーコードを有する。ステップS3では、検査チップ2の自転および公転の同時実行によって、複数の円形バーコードの各々を読み取り可能である。すなわち、検査チップ2を同時に自転および公転することで、光路が楕円弧状の軌跡Mで相対移動し、軌跡Mに沿って移動する楕円形バーコードが読み取られる。このとき、検査チップ2の自転速度および公転速度を調整することで、光路が経由する楕円弧状の軌跡Mを変化させて、ひいては読み取り対象の楕円形バーコードを自由に切り替え可能である。
なお、上記実施形態および変形例に係る検査チップ2(図5、図12〜図14参照)では、その正面全面に亘ってバーコード部300〜303が設けられているが、バーコード部300〜303は少なくとも光路が相対移動可能な範囲に設けられていればよい。例えば、ステップS3で自転によるバーコード読み取りのみを行う場合、検査チップ2の自転に伴って光路が相対移動する範囲のみに、円弧状のバーコードを設けてもよい。ステップS3で公転によるバーコード読み取りのみを行う場合、検査チップ2の公転に伴って光路が相対移動する範囲のみに、円弧状のバーコードを設けてもよい。
図15に例示する検査チップ2は、板材20の上側に突出する支持板29に、支軸46が連結されている。したがって、検査チップ2の自転中心(軸線O)は、板材20の上側に位置する。バーコード部350は、正面視で貯留部23を通り、且つ、軸線Oを回転中心とする円弧状で形成されている。この場合も、ステップS3では、検査チップ2が正面視で軸線Oを中心として回転するのに伴って、バーコード部350が形成するバーパターンを、計測部7によって読み取ることができる。
さらに、検査チップ2に設けられるバーコード部は、上記実施形態に例示した円形バーコード310〜340に限定されず、貯留部23の少なくとも一部を光源71側に露出できればよい。図16に例示するバーコード部360は、正面視で貯留部23の全体を被覆する着色部分である被覆部361を有する。ただし、被覆部361の正面視中心には、小径円形の非着色部分であるアパーチャ362が設けられている。ステップS15では、アパーチャ362を介して貯留部23を通過する光路が形成される。このとき、光路がアパーチャ362によって狭められるため、検査結果の計測精度を高めることができる。
図17に例示するバーコード部370は、正面視で貯留部23の全体を光源71側に露出させる非着色部である露出部371を有する。露出部371は、バーコード部370の着色部との間で、輪郭部372を形成する。輪郭部372は、正面視で貯留部23の輪郭形状の少なくとも一部と一致する。検査チップ2の製造工程では、作業者は板材20にシート200を貼り付ける。このとき、作業者はシート200を、輪郭部372が貯留部23の輪郭形状と一致するように位置決めして、板材20に貼り付ける。これにより、貯留部23に対するバーコード部370の位置ズレが生じにくくなり、高品質の検査チップ2が製造容易となる。
検査チップ2の公転中心となる検査装置1の第一軸は、垂直軸に限定されず、設置面に対して傾斜した軸や水平軸でもよい。検査チップ2の自転中心となる検査装置1の第二軸は、水平軸に限定されず、第一軸とは異なる軸であればよい。検査チップ2の自転角度は、0度〜90度に限定されず、他の角度範囲(例えば、0度〜180度)でもよい。
1 検査装置
2 検査チップ
3 検査システム
7 計測部
20 板材
23 貯留部
24 流路
25 流路
46 支軸
57 主軸
71 光源
72 光センサ
90 制御装置
91 CPU
200 シート
300 バーコード部
301 バーコード部
302 バーコード部
303 バーコード部
350 バーコード部
360 バーコード部
361 被覆部
362 アパーチャ
370 バーコード部
371 露出部
372 輪郭部

Claims (11)

  1. 液体である検査対象物が注入される検査対象受体と、前記検査対象受体を回転させることで前記検査対象物を遠心処理する検査装置とを含む検査システムであって、
    前記検査対象受体は、
    前記検査対象物が遠心処理後に貯留される貯留部と、
    前記検査対象受体ごとに固有のコード情報を示すバーコード部とを有し、
    前記検査装置は、
    所定位置に向けて光を照射する光源と、
    前記光源との間で前記所定位置を通過する光路を形成して、前記光源から照射された光を受光する検出器と、
    前記検査対象受体を移動させることで、前記光路を経由する軌跡で前記バーコード部を移動させる受体移動手段と、
    前記受体移動手段によって移動される前記バーコード部が前記光路を経由するときに前記検出器によって検出される受光パターンに基づいて、前記バーコード部が示す前記コード情報を取得するコード情報取得手段と、
    所定の第一軸を中心に前記検査対象受体を所定量回転させたのち、前記貯留部を前記所定位置に移動させる遠心回転手段と、
    前記遠心回転手段によって前記貯留部が前記所定位置に移動された場合、前記検出器によって検出される受光量に基づいて、前記貯留部に貯留された前記検査対象物の検査結果を取得する検査結果取得手段と
    を備え
    前記バーコード部は、前記第一軸とは異なる第二軸を中心とした回転方向に沿って形成され、
    前記受体移動手段は、前記第二軸を中心に前記検査対象受体を回転させることで、前記光路を経由する軌跡で前記バーコード部を移動させる
    ことを特徴とする検査システム。
  2. 前記バーコード部は、前記検査対象物が前記遠心回転手段によって回転される場合に付与される遠心力の方向に沿った延伸方向で各々形成された複数のバーで構成され
    前記受体移動手段は、前記第一軸を中心に前記検査対象受体を回転させることで、前記光路を経由する軌跡で前記複数のバーを移動させることを特徴とする請求項に記載の検査システム。
  3. 前記第一軸は、前記検査対象受体から離間して設けられた、前記検査装置の設置面に対する垂直軸であり、
    前記第二軸は、前記第一軸に対して直交に延びる水平軸であり、
    前記検査対象受体は、所定の厚みを有する板状の本体部と、前記本体部内において厚み方向と直交する方向に延び、且つ、最下流側に前記貯留部が設けられた流路とを有し、
    前記遠心回転手段は、前記流路と前記第一軸とが同一平面に沿って延びる状態で保持された前記検査対象受体を、前記第一軸を中心に回転させ、
    前記受体移動手段は、前記流路と前記第一軸とが同一平面に沿って延びる状態で保持された前記検査対象受体を、前記第二軸を中心に回転させることを特徴とする請求項に記載の検査システム。
  4. 前記第一軸は、前記検査対象受体から離間して設けられた、前記検査装置の設置面に対する垂直軸であり、
    前記検査対象受体は、所定の厚みを有する板状の本体部と、前記本体部において厚み方向と直交する方向に延び、且つ、最下流側に前記貯留部が設けられた流路とを有し、
    前記遠心回転手段および前記受体移動手段は、前記流路と前記第一軸とが同一平面に沿って延びる状態で保持された前記検査対象受体を、前記第一軸を中心に回転させることを特徴とする請求項に記載の検査システム。
  5. 前記バーコード部は、前記貯留部が前記所定位置に移動した状態で前記光源と対向する前記検査対象受体の面である入射面に設けられ、且つ、前記貯留部の少なくとも一部を前記光源側に露出させることを特徴とする請求項1からのいずれかに記載の検査システム。
  6. 前記バーコード部は、前記検査装置に関する装置情報、前記検査対象受体に関する受体情報、および、前記検査対象物に関する対象物情報の少なくとも一つを示し、
    前記検査装置は、前記コード情報取得手段によって取得された前記コード情報が、所定の検査条件を満たさない場合、所定のエラーを出力するエラー出力手段を備えたことを特徴とする請求項1からのいずれかに記載の検査システム。
  7. 液体である検査対象物が注入され、検査装置によって所定の第一軸を中心に回転されることで、前記検査対象物に遠心力が付与され、且つ前記第一軸と直交する第二軸を中心に回転されることで、前記検査対象物に付与される前記遠心力の方向が相対変化される検査対象受体であって、
    前記検査対象物に付与される前記遠心力の方向に延び、且つ所定の厚みを有する板状の本体部と、
    前記本体部内において厚み方向と直交する方向に延び、注入された前記検査対象物が流動可能な流路と、
    前記流路の最下流側に設けられ、前記検査対象物が遠心処理後に貯留される貯留部と、
    前記本体部において前記遠心力の方向に延びる面に設けられ、前記検査対象受体ごとに固有のコード情報を示すバーコード部とを備え、
    前記貯留部は、前記遠心力の方向と交わる方向に光の光路が通過可能であり、
    前記バーコード部は、前記第二軸を中心とした回転方向に沿って形成され、且つ前記検査対象受体が前記第二軸を中心に回転されたときに前記光路が相対移動する軌跡に沿って設けられたことを特徴とする検査対象受体。
  8. 前記バーコード部は、前記遠心力の方向に沿った延伸方向で各々形成された複数のバーで構成され、且つ前記検査対象受体が前記第一軸を中心に回転されたときに前記光路が相対移動する軌跡に沿って、前記複数のバーが設けられたことを特徴とする請求項に記載の検査対象受体。
  9. 前記バーコード部は、前記光路を形成する光の光源と対向する前記検査対象受体の面である入射面に形成されるシートに設けられ、前記光源側に露出される前記貯留部の輪郭形状の少なくとも一部と一致する輪郭部を有することを特徴とする請求項7または8に記載の検査対象受体。
  10. 前記バーコード部は、前記光路を形成する光の光源と対向する前記検査対象受体の面である入射面に設けられ、前記貯留部を前記光源側から被覆する被覆部と、前記被覆部に設けられ、前記光路を狭めるアパーチャとを有することを特徴とする請求項からのいずれかに記載の検査対象受体。
  11. 液体である検査対象物が注入される検査対象受体と、前記検査対象受体を回転させることで前記検査対象物を遠心処理する検査装置とを含む検査システムで実行される検査方法であって、
    前記検査対象受体は、
    前記検査対象物が遠心処理後に貯留される貯留部と、
    前記検査対象受体ごとに固有のコード情報を示すバーコード部とを有し、
    前記検査装置は、
    所定位置に向けて光を照射する光源と、
    前記光源との間で前記所定位置を通過する光路を形成して、前記光源から照射された光を受光する検出器とを有し、
    前記検査方法は、
    前記検査対象受体を移動させることで、前記光路を経由する軌跡で前記バーコード部を移動させる受体移動ステップと、
    前記受体移動ステップによって移動される前記バーコード部が前記光路を経由するときに前記検出器によって検出される受光パターンに基づいて、前記バーコード部が示す前記コード情報を取得するコード情報取得ステップと、
    所定の第一軸を中心に前記検査対象受体を所定量回転させたのち、前記貯留部を前記所定位置に移動させる遠心回転ステップと、
    前記遠心回転ステップによって前記貯留部が前記所定位置に移動された場合、前記検出器によって検出される受光量に基づいて、前記貯留部に貯留された前記検査対象物の検査結果を取得する検査結果取得ステップと
    を備え
    前記バーコード部は、前記第一軸とは異なる第二軸を中心とした回転方向に沿って形成され、
    前記受体移動ステップは、前記第二軸を中心に前記検査対象受体を回転させることで、前記光路を経由する軌跡で前記バーコード部を移動させる
    ことを特徴とする検査方法。
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