JP5975055B2 - 検査チップ - Google Patents

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本発明は、検査チップに関する。
従来、検体が供給されて測定が行われる測定部を備えた検査チップが知られている。例えば、特許文献1には、基板にマイクロ流路が形成されることが開示されている。遠心力により、血液導入口から全血試料が血球・血漿分離用流路に導入される。基板内で血漿分画が得られる。血漿は案内流路により搬送され、ドライケミストリー用試薬を収納した流路に導入される。血漿中の被検成分とドライケミストリー用試薬とが反応され、特定の測定光を導入し、透過度の変化が受光器により測定される。
特開2006−58093号公報
透過度の変化が測定される場合、測定光の透過方向における測定領域の長さ、すなわち流路形成面に垂直な方向の長さが短くなると、吸光度変化が小さくなり、測定精度が低下する。測定精度の低下を低減するため、流路形成面に垂直な方向の長さを長くすると検査チップが流路形成面に垂直な方向に大型化してしまう。さらに、測定光の透過する測定領域が限られているため、測定領域内の検査対象の液体の成分を均一にする必要がある。そのために検体と試薬とを混合するための混合部と、混合部における混合中、または測定中に検査対象の液体が試薬供給路、または液体を計量する計量部へ逆流することを抑制するための流路とが必要となる。この結果、検査チップは、流路形成面に平行な方向に大型化する。また、検体中の水分蒸発による測定精度が低下を防止するために、検体量を多くする必要があり、検査チップは流路形成面に平行な方向に大型化してしまう。
本発明の目的は、流路形成面に垂直な方向の長さが大きくなることを低減可能な検査チップを提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の検査チップは、検体が注入される注入部と、前記注入部と流路を介して接続されると共に凹部から形成され、前記注入部に注入された検体が定量される定量部と、前記定量部よりも前記流路の下流に配置され、前記定量部により定量された検体の点着により呈色する試薬を含有する吸水性の点着部と、前記定量部から溢れた検体を貯留する余剰部とを備える検査チップであって、前記定量部は、前記凹部の開口の前記点着部側の端部である第1端部と、前記開口の前記余剰部側の端部である第2端部を備え、前記定量部から前記定量部において定量された検体が吐出される開口部までの流路は、前記定量部を形成する前記凹部と前記第1端部において接続する第1壁面と、前記第1壁面と対向する第2壁面とを備え、前記定量部から前記余剰部までの流路は、前記定量部を形成する前記凹部と前記第2端部において接続する第3壁面を備え、前記第1壁面は、前記第2壁面に向かって突出する突出部を備え、前記点着部の中心は、前記第2端部から前記第1端部へ向かう方向において、前記突出部の先端と一致するように配置されることを特徴とする。
請求項1記載の検査チップによれば、検体が吸水性の点着部に点着されるため、一度点着部に点着された検体は、定量部に向かって逆流しづらい。このため、逆流を抑制するための流路が不要であり、検査チップが流路形成面に平行な方向に大型化することを低減できる。また、定量部において定量された量の検体を、点着部に点着させることができるため、点着部の試薬と反応させる検体の量を均一にさせることが出来る。さらに、点着部の中心が、突出部の先端と一致しているので、より確実に点着部に検体を点着させることが出来る。
請求項2記載の検査チップは、検体が注入される注入部と、前記注入部と流路を介して接続されると共に、凹部から形成され、前記注入部に注入された検体が定量される定量部と、前記定量部よりも前記流路の下流に配置され、前記定量部により定量された検体の点着により呈色する試薬を含有する吸水性の点着部と、前記定量部から溢れた検体を貯留する余剰部とを備える検査チップであって、前記定量部は、前記凹部の開口の前記点着部側の端部である第1端部と、前記開口の前記余剰部側の端部である第2端部を備え、前記定量部から前記定量部において定量された検体が吐出される開口部までの流路は、前記定量部を形成する前記凹部と前記第1端部において接続する第1壁面と、前記第1壁面と対向する第2壁面とを備え、前記定量部から前記余剰部までの流路は、前記定量部を形成する前記凹部と前記第2端部において接続する第3壁面を備え、前記第1壁面は、前記第2壁面に向かって突出する突出部を備え、前記第2壁面は、最も前記凹部の凹み方向に位置する端点を備え、前記端点は、前記突出部の先端よりも前記凹み方向に位置し、前記点着部の中心は、前記第2端部から前記第1端部へ向かう方向において、前記端点と一致するように配置されることを特徴とする。
請求項2記載の検査チップによれば、検体が吸水性の点着部に点着されるため、一度点着部に点着された検体は、定量部に向かって逆流しづらい。このため、逆流を抑制するための流路が不要であり、検査チップが流路形成面に平行な方向に大型化することを低減できる。また、定量部において定量された量の検体を、点着部に点着させることができるため、点着部の試薬と反応させる検体の量を均一にさせることが出来る。さらに、点着部の中心が、端点と一致しているので、より確実に点着部に検体を点着させることが出来る。
請求項3記載の検査チップは、前記点着部を有する試験片と、前記試験片を着脱可能に保持する保持部と、を備え、前記保持部に前記試験片が保持された状態において、前記点着部は、前記開口部に対向することを特徴とする。
請求項3記載の検査チップによれば、点着部が開口部に対向しているので、より確実に点着部に検体を点着させることが出来る。
請求項4記載の検査チップは、前記点着部は前記検体との点着による反応により沈殿を生成する試薬を含有することを特徴とする。
請求項4記載の検査チップによれば、沈殿を生成する試薬が点着部に含有されている。この結果、点着部内に沈殿を留めることが出来る。従って、沈殿を留めるための構造を設ける必要がない。故に、検査チップが流路形成面に平行な方向に大型化することを低減できる。
請求項5記載の検査チップは、前記点着部の周囲に試薬により呈色される色の補色に着色された着色部を備えることを特徴とする。
一般に、精度よく判別するには、点着部の全領域が着色されないようにするため、点着部を大きくする必要があるが、請求項5記載の検査チップによれば、検体と試薬との反応により着色した部分と点着部の厚みにより生じた影の部分を着色部を設けたことにより精度よく判別することができるとともに、点着部の大型化を防ぐことが出来、検査チップが大型化することを低減できる。
請求項6記載の検査チップは、前記点着部を形成する表面の全領域に前記試薬が含有されることを特徴とする。
請求項6記載の検査チップによれば、点着部を形成する表面の全領域に試薬が含有される。よって、表面の全領域が呈色し、検査対象領域となる。従って、点着部の一部を読み取る場合と比べて点着部が不均一に呈色していても正しい測定結果を得ることができる。よって点着部の一部を読み取る場合のように点着部における呈色を均一にするための層を点着部に設けることで検査チップが流路形成面に平行な方向に大型化することを低減できる。
請求項7記載の検査チップは、異なる試薬をそれぞれ含有する複数の前記点着部を備える試験片を備え、1つの前記注入部から、各前記点着部までに、凹部から形成され、前記検体が定量される前記定量部をそれぞれ備えることを特徴とする。
求項7記載の検査チップによれば、一度に複数の点着部に検体を点着させることが出来る。
検査装置1及び制御装置90を含む検査システム3の構成を示す図である。 検査チップ2の正面図である。 検査チップ2の斜視図である。 試験片40の正面図である。 第一実施形態の検査チップ2に遠心力を作用される前の正面図である。 自転角度0度において公転される検査チップ2の正面図である。 自転角度90度において公転される検査チップ2の正面図である。 自転角度0度において公転される検査チップ2の正面図である。 自転角度0度において、吐出される検体の軌跡と点着部の位置を示す説明図である。 図9に示すA−A線矢視方向断面図である。 第二の実施例の検査チップ2Aの正面図である。 第三の実施例の検査チップ2Bの正面図である。 第四の実施例の検査チップ2Bの正面図である。
本発明を具体化した実施の形態について、図面を参照して説明する。尚、図1は、検査システム3を構成する検査装置1の平面及び制御装置90の内部の機能ブロックを示している。
<1.検査システム3の概略構造>
本発明の第一実施形態を説明する。図1を参照して、検査システム3の概略構造について説明する。本実施形態の検査システム3は、液体である検体及び試薬を収容可能な検査チップ2と、検査チップ2を用いて検査を行う検査装置1とを含む。検査装置1が検査チップ2から離間した垂直軸線A1を中心として検査チップ2を回転させると、遠心力が検査チップ2に作用する。検査装置1が水平軸線A2を中心に検査チップ2を回転させると、検査チップ2に作用する遠心力の方向である遠心方向が切り替えられる。尚、本実施形態の検査システム3及び検査装置1は、特開2012−78107号公報に記載されているように周知の構造であるので、以下の説明では、検査装置1の構造の概略について説明する。
<2.検査装置1の構造>
図1を参照して、検査装置1の構造について説明する。以下の説明では、図1の上方、下方、右方、左方、紙面手前側、及び紙面奥側を、それぞれ、検査装置1の前方、後方、右方、左方、上方、及び下方とする。本実施形態では、垂直軸線A1の方向は検査装置1の上下方向であり、水平軸線A2の方向は、検査チップ2が垂直軸線A1を中心として回転される際の速度の方向である。なお、図1は検査装置1の上部筐体30の天板が取り除かれた状態を示す。
図1に示すように、検査装置1は、上部筐体30、下部筐体31、上板32、ターンテーブル33、角度変更機構34、及び制御装置90を備える。ターンテーブル33は、後述する上板32の上側に回転可能に設けられた円盤である。検査チップ2は、ターンテーブル33の上方に保持される。角度変更機構34は、ターンテーブル33に設けられた駆動機構である。この角度変更機構34は、水平軸線A2を中心に検査チップ2を各々回転させる。上部筐体30は、後述する上板32に固定されており、検査チップ2に対して光学測定を行う測定部7が内部に設けられている。制御装置90は、検査装置1の各種処理を制御するコントローラである。
下部筐体31の概略構造を説明する。下部筐体31は、枠部材を組み合わせた箱状のフレーム構造を有する。下部筐体31の上面には、長方形の板材である上板32が設けられている。下部筐体31の内部には、垂直軸線A1を中心にターンテーブル33を回転させる駆動機構が、次のように設けられている。
下部筐体31内の左方寄りに、ターンテーブル33を回転させるための駆動力を供給する主軸モータ35が設置されている。主軸モータ35の軸36は、上方に突出しており、プーリ37が固定されている。下部筐体31の中央部には、下部筐体31の内部から上方に延びる垂直な主軸57が設けられている。主軸57は、上板32を貫通して、下部筐体31の上側に突出している。主軸57の上端部は、ターンテーブル33の中央部に接続されている。
主軸57は、上板32の直下に設けられた図示しない支持部材により、回転自在に保持されている。支持部材の下側では、主軸57にプーリ38が固定されている。プーリ37とプーリ38とに亘って、ベルト39が掛け渡されている。主軸モータ35が軸36を回転させると、プーリ37、ベルト39、及びプーリ38を介して駆動力が主軸57に伝達される。このとき、主軸57の回転に連動して、ターンテーブル33が主軸57を中心に回転する。
下部筐体31内の右方寄りに、下部筐体31の内部において上下方向に延びる図示しないガイドレールが設けられている。図示しないT型プレートは、ガイドレールに沿って下部筐体31内において上下方向に移動可能である。
先述の主軸57は、内部が中空の筒状体である。図示しない内軸は、主軸57の内部において上下方向に移動可能な軸である。内軸の上端部は、主軸57内を貫通してラックギア43に接続されている。T型プレートの左端部には、図示しない軸受が設けられている。軸受の内部では、内軸の下端部が回転自在に保持される。
T型プレートの前方には、T型プレートを上下動させるためのステッピングモータ51が固定されている。ステッピングモータ51の軸58は後方、すなわち図1では下方側に向けて突出している。軸58の先端には、図示しない円盤状のカム板が固定されている。カム板の後側の面には、図示しない円柱状の突起が設けられている。突起の先端部は、図示しない溝部に挿入されている。突起は、溝部内を摺動可能である。ステッピングモータ51が軸58を回転させると、カム板の回転に連動して突起が上下動する。このとき、溝部に挿入されている突起に連動して、T型プレートがガイドレールに沿って上下動する。
角度変更機構34の詳細構造を説明する。角度変更機構34は、ターンテーブル33の上面に固定された一対のL型プレート60を有する。各L型プレート60は、ターンテーブル33の中心近傍に固定された基部から上方に延び、且つ、その上端部がターンテーブル33の径方向外側に向けて延びている。一対のL型プレート60の間には、内軸に固定された図示しないラックギア43が設けられている。ラックギア43は、上下方向に長い金属製の板状部材であり、両端面にギアが各々刻まれている。
各L型プレート60の延設方向の先端側では、ギア45を有する水平な支軸46が回転自在に軸支されている。支軸46は図示外の装着用ホルダを介して検査チップ2に固定されている。このため、ギア45の回転に連動して検査チップ2も支軸46を中心に回転する。ギア45とラックギア43との間には、L型プレート60により図示略の水平軸線を中心に回転自在に支持されたピニオンギア44が介在している。ピニオンギア44は、ギア45及びラックギア43にそれぞれ噛合している。ラックギア43の上下動に連動して、ピニオンギア44、及びギア45がそれぞれ従動回転し、ひいては検査チップ2が支軸46を中心に回転する。
本実施形態では、主軸モータ35がターンテーブル33を回転駆動するのに伴って、検査チップ2が垂直軸である主軸57を中心に回転して、検査チップ2に遠心力が作用される。検査チップ2の垂直軸線A1を中心とした回転を、公転と呼ぶ。一方、ステッピングモータ51が内軸を上下動させるのに伴って、検査チップ2が水平軸である支軸46を中心に回転して、検査チップ2に作用する遠心力の方向が相対変化する。検査チップ2の水平軸線A2を中心とした回転を、自転と呼ぶ。
T型プレートが可動範囲の最下端まで下降した状態では、ラックギア43も可動範囲の最下端まで下降する。このとき、検査チップ2は、自転角度が0度の定常状態になる。また、T型プレートが可動範囲の最上端まで上昇した状態では、ラックギア43も可動範囲の最上端まで上昇する。このとき、検査チップ2は、定常状態から水平軸線A2を中心に180度回転した状態になる。つまり、本実施形態では検査チップ2が自転可能な角度幅は、自転角度0度〜180度である。
上部筐体30の詳細構造を説明する。図1に示すように、上部筐体30は、枠部材を組み合わせた箱状のフレーム構造を有し、上板32の左部上側に設置されている。より詳細には、上部筐体30は、ターンテーブル33の回転中心にある主軸57からみて、検査チップ2が回転される範囲の外側に設けられている。
<3.制御装置90の電気的構成>
図1を参照して、制御装置90の電気的構成について説明する。制御装置90は、検査装置1の主制御を司るCPU91と、各種データを一時的に記憶するRAM92と、制御プログラムを記憶したROM93とを有する。CPU91には、ユーザが制御装置90に対する指示を入力するための操作部94と、各種データ、及びプログラムを記憶するハードディスク装置95と、各種情報を表示するディスプレイ96とが接続されている。制御装置90としては、パーソナルコンピュータを用いてもよいし、専用の制御装置を用いてもよい。
さらに、CPU91には、公転コントローラ97、自転コントローラ98、及び測定コントローラ99が接続されている。公転コントローラ97は、主軸モータ35を回転駆動させる制御信号を主軸モータ35に送信することによって、検査チップ2の公転を制御する。自転コントローラ98は、ステッピングモータ51を回転駆動させる制御信号をステッピングモータ51に送信することによって、検査チップ2の自転を制御する。
<4.検査チップ2の構造>
図2〜図8を参照して、本実施形態に係る検査チップ2の詳細構造を説明する。以下の説明では、図2の上方、下方、右下方、左上方、左下方、及び右上方を、それぞれ、検査チップ2の上方、下方、前方、後方、左方、及び右方とする。
図2及び図3に示すように、検査チップ2は一例として前方から見た場合に正方形状であり、所定の厚みを有する透明な合成樹脂の板材20を主体とする。板材20の前面である流路形成面は、透明の合成樹脂の薄板から構成されたシート291によって封止されている。板材20とシート291との間には、検査チップ2に封入された液体が流動可能な液体流路25が形成されている。液体流路25は、板材20の流路形成面側に所定深さに形成された凹部であり、板材20の厚み方向である前後方向と直交する方向に延びる。シート291は、板材20の流路形成面を封止する。液体流路25は板材20の表面に形成されてもよいし、表面と裏面の両方に形成されてもよい。検査チップ2は開口301を有し、開口301は、試験片40を挿入可能な形状を有する。一例として、開口301は、板材20の上辺を貫通する。開口301を上側に備える凹部302は下方向に延びる。凹部302は、流路形成面側に所定深さに凹状に形成される。凹部302は、板材20の後面まで貫通する構成でもよい。
凹部302は、流体流路25と開口303において接続する。開口303は、開口301を介して凹部302に挿入された試験片40に設けられた、後述する点着部402と左右方向において対向する。
(試験片40の説明)
図4に示すように、試験片40は、支持体401、点着部402及び着色部403を備える。支持体401は、PET、PSなどの有機材料からなる透明の板状の部材である。点着部402は、図2、および図3に示す液体流路25を通過し、開口303において吐出された検体17を保持するためのろ紙、または不織布などの吸収部材であり、支持体401の表面に備えられる。
点着部402は、試薬を保持する。試薬は、検体17中の測定対象成分と反応して呈色する。試薬は、例えば試薬は検体中のグルタミン酸量を測定するための酵素試薬、ブロモクレゾールパープル、ブロモクレゾールグリーンなどの酸塩基指示薬である。点着部402は、検査チップ2へ試験片40を挿入する前にあらかじめ試薬を保持しており、検体の点着により呈色する。
点着部402の周辺部に、呈色後の補色に着色された着色部403が備えられている。例えば、呈色が赤の場合、周辺部の色は青である。
図2に示すように、液体流路25は、検体注入部10、検体定量流路11及び点着流路81を備える。検体注入部10は、検査チップ2の左上部に設けられている。検体定量流路11は、検体注入部10から点着流路81まで延びる。点着流路81は、検体定量流路11の右側に設けられている。ここでいう点着とは、約5μL程度の微量な液体を、ろ紙などの吸収体に付着させ固定することをいう。すなわち、点着部402は吸水性を備える吸収体で構成される。また、吸水性を有する吸収体は、水分だけに限らず、油分を含む検体17を吸収してもよい。本実施形態では、微量な液体が、点着部402に点着される。点着は、通常ピペットなどの分注器具を用いて吸収体に滴下することで行われる。
検体定量流路11の構成について説明する。検体定量流路11は、保持部111、供給部112、注入部113、定量部114、第1案内部115、第2案内部117、及び余剰部116を含む。保持部111は、上方に開口する凹部である。すなわち、凹部の開口箇所が検体注入部10である。保持部111は、図5に示す検体17が保持される部位である。検体17は、例えば、血液、血漿、血球、骨髄、尿、膣組織、上皮組織、腫瘍、精液、唾液、又は食料品などの成分を含む液体である。
供給部112は、保持部111の右上部分から下方向に延びる流路である。供給部112の下方は、流路幅が短く形成された注入部113が形成されている。注入部113の下方には、定量部114が設けられている。定量部114は、液体16が定量される部位であり、左下方に凹む凹部である。定量部114は、本発明の処理部の一例である。
定量部114の一端部である右端部を第1端部121という。定量部114の他端部である左端部を第2端部122という。第1端部121と第2端部122とを結ぶ面は、図3に示す定量面P1である。定量面P1は、検体17が定量部114において定量される際の検体17の上面の位置となる仮想的な面である。定量部114において、注入された検体14が、試薬を含有する点着部402に点着されるまでに、前処理として定量される。
定量部114の上部から、第1案内部115が右方向に延び、第2案内部117が左方向に延びる。第1案内部115は第1端部121に接続され、第2案内部117は第2端部122に接続されている。第2案内部117は、定量部114から溢れた液体16が移動する流路である。第2案内部117は、第2端部122から左方に延びた後、下方に延びる。定量部114の左下方には、余剰部116が設けられている。余剰部116は、第2案内部117の定量部114側とは反対側の端部である下端部に接続されている。余剰部116は、第2案内部117を移動した検体17が収容される部位であり、第2案内部117の下端部から右方向に設けられた凹部である。
第1案内部115は、定量部114において定量された検体17が移動する流路である。第1案内部115は、右上方向に延びた後、点着流路81と接続される。
第1案内部115の下端は、検査チップ2の右側に設けられた点着流路81に接続している。点着流路81は、第1案内部115と開口303との間に設けられ、開口303まで右方向に延び、開口303に連通している。点着流路81の上壁面は、挿入された試験片40の点着部402上端と下端の間にある。
<5.検査チップ2のその他構造>
図1に示すように、L型プレート60から延びる支軸46は、図示外の装着用ホルダを介して板材20の後面中央に垂直に連結される。支軸46の回転に伴って、検査チップ2が支軸46を中心に自転する。検査チップ2は図2及び図3に示す定常状態である場合、板材20の上辺部21及び下辺部24が重力Gの方向と直交し、右辺部22及び左辺部23が重力Gの方向と平行、且つ、左辺部23が右辺部22よりも主軸57側に配置される。
<6.検査方法の一例>
検査装置1及び検査チップ2を用いた検査方法について説明する。ユーザは試薬18が点着部402に固定された試験片40を、開口301を介して凹部302に挿入する。検査チップ2の流路形成面はシート291で覆われているため、試験片40は側面405がシート291に接触することで前後方向に、下面404が凹部302の下面に接触することで上下方向に位置決めされる。また、図5に示すように検体注入部10を介して、検体17が注入され重力により供給部111に保持される。検体17の注入方法は限定されない。例えば、シート291における保持部111に対応する位置に穴が開いており、ユーザが穴から、検体17を注入し、さらにシールをして封止してもよい。
次いで、検査チップ2が支軸46に取り付けられて、制御装置90に処理開始のコマンドが入力されると、以下の測定動作が実行される。なお、検査装置1は二つの検査チップ2を同時に検査可能であるが、以下では説明の便宜のため、1つの検査チップ2を検査する手順を説明する。以下の説明では、図5に示す検査チップ2の定常状態を自転角度0度とし、定常状態から90度反時計回りに回転した状態を自転角度90度とする。
〈液体移動ステップ〉
まず、主軸モータ35が制御装置90のCPU91の指示に基づき、ターンテーブル33の駆動を開始する。この結果、自転角度が0度の検査チップ2が公転する。主軸モータ35は、CPU91の指示に基づき、ターンテーブル33の回転速度を上げる。一例として、回転速度が3000rpmに達すると、主軸モータ35はこの回転速度を保持する。尚、ターンテーブル33の回転速度は、3000rpmに限られず、他の回転速度でもよい。この状態で、図6に示すように、左辺部23から右辺部22に向けて、検査チップ2に遠心力Fが作用する。遠心力Fの作用により検体17は保持部111から供給部112に移動する。この状態での公転時間は、検体17が、上述した移動を行うのに十分な時間としてHDD95に予め記憶されている。
〈第1ステップ〉
次に、CPU91の指示に基づくステッピングモータ51の駆動制御により、図7に示すように、高速駆動により公転中の検査チップ2が前方からみて反時計回りに90度自転される。これにより、検査チップ2の自転角度が90度に変化する。この結果、図7の矢印F方向に遠心力Fが作用する。この自転による遠心力Fの作用方向は、上辺部21から下辺部24に向かう方向となる。従って、遠心力Fの作用により検体17は、供給部112から注入部113を介して定量部114に注入される。ここで、定量部114の体積が注入される検体17の体積より少ないと、検体17は定量部114から溢れ、あふれた液体が第2案内部117を介して余剰部116に貯留される。
〈第2ステップ〉
次に、CPU91の指示に基づくステッピングモータ51の駆動制御により、図8に示すように、公転中の検査チップ2が前方からみて時計回りに90度自転される。これにより検査チップ2の自転角度が0度に戻り、左辺部23から右辺部22に向けて検査チップ2に遠心力Fが作用する。遠心力Fの作用により、定量部114において定量された検体11が、第1案内部115を介して点着流路81に移動し、遠心力Fの作用により、試験片40の点着部402に点着される。
第2ステップについて、図9、および図10を参照して具体的に説明する。図9に示すように、第1案内部115と点着流路81との接続箇所において下方の第1壁面W1が上方の壁面W2に向かって突出しており、流路の幅が狭まっている。具体的には、第1案内部115は、第1壁面W1と第2壁面W2とを備える。第1壁面W1の一方の端部が、第1端部121と接続され、他方の端部が突出部115Aの先端115Bと接続される。第2壁面W2は、第1壁面W1と対向して形成され、点着流路81を形成する壁面、および注入部113を形成する壁面と接続される。第2案内部117を形成する壁面W3は、第2端部122と接続され、余剰部116まで延びる。
第1ステップから第2ステップまでの期間において、上辺部21から下辺部24に向かう遠心力Fは、左辺部23から右辺部22に向かう遠心力Fの方向まで変化する。この結果、第1ステップにおいて、定量部114において定量された検体17は、遠心力Fの方向に平行に力を受け、第1壁面W1に沿って移動する。第2ステップにおいて、先端115Bまで到達した検体17は、左辺部23から右辺部22に向かう遠心力Fの方向に吐出される。図9において、先端部115Bから吐出された検体17の軌跡A1を二点鎖線で示した。軌跡A1は、第2端部122から第1端部121に向かう方向と平行である。先端部115Bから吐出された検体17は、点着流路81を形成する壁面に当接することなく、試験片40の点着部402に当接する。点着部402に当接された検体17は、点着部402に保持される。すなわち、凹部302に試験片40が保持された状態において、点着部402は、定量部114において定量された検体17が吐出される開口303に対向する。より具体的には、点着部402の中心C1は、軌跡A1と一致する。すなわち、点着部402の中心C1は、第2端部122から第1端部121に向かう方向において、先端115Bと一致する。
図10を参照して、前後方向における軌跡A1と、点着部402との位置関係を説明する。点着流路81の前後方向の長さL1は、点着部402の後端からシート291までの距離L2よりも短い。試験片40の側面405はシート291に接触させて位置決めされるので、距離L2は側面405から点着部402の後端までの距離に等しい。よって、点着流路81を形成する壁面の内の後ろ側の面から軌跡A1である第2端部122から第1端部121に向かう方向には、シート291との当接により位置決めされた支持体401に設けられた点着402の中心C1が位置する。
検体17が点着部402に点着されるため、一度点着部402に点着された検体17は、定量部114に向かって逆流しづらい。このため、逆流を抑制するための流路が不要であり、検査チップ2が上下左右方向に大型化することを低減できる。
定量部114において定量された量の検体17を、点着部114に点着させることができるため、点着部402の試薬と反応させる検体の量を均一にさせることが出来る。
点着部402の中心C1が、突出部115Aの先端115Bと一致しているので、より確実に点着部402に検体を点着させることが出来る。
〈停止ステップ〉
次に、CPU91の指示に基づく主軸モータ35の駆動制御により、主軸モータ35が減速駆動され、主軸モータ35が停止する。故に、検査チップ2の公転が終了する。
〈読取ステップ〉
上記遠心処理の実行後、主軸モータ35の駆動制御により、検査チップ2をチップ取り出し位置の角度まで回転移動させる。ユーザは検査チップ2を装置から取り出し、検査チップ2から試験片40を取り出す。取り出した試験片40をスキャナなどの読取装置にセットし、点着部402の全領域および着色部403の画像を読み取る。読取装置は、光源から発せられる光が点着部402の全領域、および着色部403において反射された反射光に基づき、反射光強度を取得できればよい。また、スキャナ以外にも例えば分光測色計やデジタルカメラなどにより、点着部402の全領域、および着色部403の画像が読み取られてもよい。また、検査装置1に読取装置が一体化されていてもよく、公転終了後検査チップ2を読取位置まで移動させ、点着部402の全領域、および着色部403が読み取られてもよい。
(画像処理ステップ)
読み取られた点着部402の全領域、および着色部403の画像を画像解析ソフトにより処理することで点着部402の色の変化が取得される。取得されたデータに基づいて検体17の測定結果を算出する。一例として、画像解析ソフトウエア(ImageJ 1.46r, National Institutes of Health)を用いた場合について測定結果の算出方法を記載する。画像解析ソフトでは画像の選択領域のグレースケール値が算出される。始めに読取ステップにおいて読み取った画像をRGB画像に分割する。分割した画像をそれぞれR画像、G画像、B画像とする。R画像、G画像、B画像のグレースケール値が算出されて分析種濃度が算出され、測定結果として示される。
本実施形態では、点着部402の全領域が読み取られるので、点着部402の一部を読み取る場合より、点着部402が不均一に呈色していても正しい測定結果を得ることが出来る。よって点着部402の一部を読み取る場合のように点着部402における呈色を均一にするための層を点着部402に設けることで検査チップ2が上下左右方向に大型化することを低減できる。
着色部403が点着部402の周囲に設けられていない場合、B画像においては、検体17と点着部402の試薬との反応により変色した部分のグレースケール値よりも、点着部402の厚みによる陰のグレースケール値が大きくなる可能性がある。反応による変色部分と影の部分が近接している場合、両者を区別できないため、変色領域を特定できない。結果として、算出されるグレースケール値は、反応により変色した部分の実際のグレースケール値よりも影の部分を含んだ大きな値として算出される。また、R画像、およびG画像においても、反応により変色した部分の実際のグレースケール値よりも影の部分を含んだ大きな値として算出される。
一方、本実施形態では、点着部402の周辺部に、呈色後の補色に着色された着色部403が備えられている。よって、呈色が赤の場合、青に着色された着色部403が備えられる。この場合、B画像においては、影の部分である点着部402の外側と、着色部403、においてグレースケール値が高くなる。一方、R画像においては、点着部402の領域と影の部分である点着部402の外側においてグレースケール値が高くなる。従って、B画像のグレースケール値とR画像のグレースケール値との差分として算出される画像は、着色部403と点着部402の領域のグレースケール値は高く、着色部403と点着部402の間にある影の部分である点着部402の外側のグレースケール値は低くなる。故に点着部402の領域を求めることにより、点着部402の全領域のみのグレースケール値が正確に算出されて分析種濃度が算出される。よって、より正確な測定結果を得ることが出来る。
図3に示すように、検査チップ2には検体17の点着により呈色する試薬を含有する点着部402が配置される。よって検体17は試験片405の点着部402に点着され、呈色し点着部402上に保持される。保持された検体17は溶液成分つまり水分が徐々に揮発するが呈色は点着部402に固定されているため変化しにくい。従って、少ない液量で呈色変化を測定することができ、検査チップ2の大型化を抑制できる。さらに、点着により検体17と試薬とが混合されるので検査チップ2に混合させる構成を設ける必要がない。点着部402に点着された検体17が保持されているので、測定中に検体17が隣の流路へ流入することを抑制するための流路設ける必要がない。よって検査チップ2が大型化することを抑制できる。
(第二の実施例)
また、図11に示すように検査チップ2Aは検体17と第一試薬181の混合により呈色した混合液を点着する点着部402を備えていてもよい。第一試薬181を検査チップ2の試薬注入部801に、検体17を検体注入部113に、それぞれピペットなどを用いて滴下する。検査チップ内2の混合部802で検体17と第一試薬181とを混合し、呈色した混合液を点着部402に点着してもよい。第一試薬181と検体17との混合を検査チップ2に形成された流路内で行うことで、均一に反応を進行させることができる。点着部402は別の試薬である第二試薬182を含んでいてもよい。例えばグリセロール測定試薬のように検体17と第一試薬181を混合後に、混合液と第二試薬182を混合させる場合、検体17と第一試薬181を検査チップ2に形成された流路内で混合し、第二試薬182を点着部402に保持しておく。検体17と第一試薬181の混合時には第二試薬182は点着部402に保持されている。検体17と第一試薬181の混合液に第二試薬182が流入しないように、別の場所に分離して保持しておくための分離壁などの構造が不要で検査チップの前後方向の大型化を抑制できる。
(第三の実施例)
図12に示すように、検査チップ2Bの1つの注入部10に対して、試験片40に複数の点着部402A、402B、402Cが設けられる。検体17を一つの注入部10に注入するだけで複数の検査を行うことができる。検査項目毎に複数の注入部10を設ける必要がないので、検査チップ2の大型化を抑制できる。また、図11に示すように、1つの注入部10に対して3つの定量部114A、114B、114Cが並んでいる。それぞれの定量部114A、114B、114Cにて定量された検体は対応する点着流路81A、81B、81Cを経由して、点着部402A、402B、402Cに点着される。点着部402A、402B、402Cにはそれぞれ異なる試薬が含有されている。例えば点着部402AはpH指示薬、点着部402Bは塩化第二鉄、点着部402Cはグルタミン酸検出試薬が含有されている。
(第四の実施例の説明)
検体17は、突出部115Aの先端115Bから吐出されなくてよい。例えば、図13に示すように、第2壁面W2Cは、突出部115Aよりも下方向に位置する端点W2CPを備える。従って、下方向である凹み方向に凹む定量部114において定量された検体17は、端点W2CPから右方向に吐出される。この軌跡A1と着色部402の中心C1とが一致する。よって、より確実に点着部402に検体17を点着させることが出来る。
<変形例1>
点着部402は検体17との点着による反応により沈殿を生成する試薬を含有していてもよい。反応により沈殿を生成し、沈殿の呈色により測定を行う試薬として、例えばタンニンを検出するための塩化第二鉄がある。沈殿を生成する試薬が点着部402に含有されている。この結果、点着部402内に沈殿を留めることが出来る。従って、沈殿を留めるための構造を設ける必要がない。故に、検査チップ2が流路形成面に平行な方向に大型化することを低減できる。
<変形例2>
検査チップ2、2A〜2Cは、処理部として、定量部114を備えていたが、これに限られず、処理部として、例えば、検体17が分離される分離部であってもよい。分離部は、例えば、特開2013−79812号に開示されている構成であればよい。また、処理部として、例えば、検体17が試薬と混合される混合部であってもよい。混合部は、例えば、例えば、特開2013−79812号に受け部として開示されている構成であればよい。
2,2A〜2C 検査チップ
3 検査システム
17 検体
181 第一試薬
182 第二試薬
10 検体注入部
11 検体定量流路
111 保持部
112 供給部
113 注入部
114 定量部
115 第一案内部
115A 突出部
115B 先端
116 余剰部
117 第二案内部
121 第一端部
122 第二端部
20 板材
25 液体流路
301 開口
302 凹部
303 開口
40 試験片
401 支持体
402 点着部
403 着色部
81 点着流路
801 試薬注入流路
802 混合部
W1 第1壁面
W2、W2C 第2壁面
W2CP 先端
W3 第3壁面

Claims (7)

  1. 検体が注入される注入部と、
    前記注入部と流路を介して接続されると共に、凹部から形成され、前記注入部に注入された検体がれる定量部と、
    前記定量部よりも前記流路の下流に配置され、前記定量部により定量された検体の点着により呈色する試薬を含有する吸水性の点着部と、
    前記定量部から溢れた検体を貯留する余剰部とを備える検査チップであって、
    前記定量部は、前記凹部の開口の前記点着部側の端部である第1端部と、前記開口の前記余剰部側の端部である第2端部を備え、
    前記定量部から前記定量部において定量された検体が吐出される開口部までの流路は、前記定量部を形成する前記凹部と前記第1端部において接続する第1壁面と、前記第1壁面と対向する第2壁面とを備え、
    前記定量部から前記余剰部までの流路は、前記定量部を形成する前記凹部と前記第2端部において接続する第3壁面を備え、
    前記第1壁面は、前記第2壁面に向かって突出する突出部を備え、
    前記点着部の中心は、前記第2端部から前記第1端部へ向かう方向において、前記突出部の先端と一致するように配置されること
    を特徴とする検査チップ。
  2. 検体が注入される注入部と、
    前記注入部と流路を介して接続されると共に、凹部から形成され、前記注入部に注入された検体が定量される定量部と、
    前記定量部よりも前記流路の下流に配置され、前記定量部により定量された検体の点着により呈色する試薬を含有する吸水性の点着部と、
    前記定量部から溢れた検体を貯留する余剰部とを備える検査チップであって、
    前記定量部は、前記凹部の開口の前記点着部側の端部である第1端部と、前記開口の前記余剰部側の端部である第2端部を備え、
    前記定量部から前記定量部において定量された検体が吐出される開口部までの流路は、前記定量部を形成する前記凹部と前記第1端部において接続する第1壁面と、前記第1壁面と対向する第2壁面とを備え、
    前記定量部から前記余剰部までの流路は、前記定量部を形成する前記凹部と前記第2端部において接続する第3壁面を備え、
    前記第1壁面は、前記第2壁面に向かって突出する突出部を備え、
    前記第2壁面は、最も前記凹部の凹み方向に位置する端点を備え、
    前記端点は、前記突出部の先端よりも前記凹み方向に位置し、
    前記点着部の中心は、前記第2端部から前記第1端部へ向かう方向において、前記端点と一致するように配置されること
    を特徴とする査チップ。
  3. 前記点着部を有する試験片と、
    前記試験片を着脱可能に保持する保持部と、を備え、
    前記保持部に前記試験片が保持された状態において、前記点着部は、前記口部に対向すること
    を特徴とする請求項1または2記載の検査チップ。
  4. 前記点着部は前記検体との点着による反応により沈殿を生成する試薬を含有すること
    を特徴とする請求項1〜3のいずれか記載の検査チップ。
  5. 前記点着部の周囲に試薬により呈色される色の補色に着色された着色部を備えること
    を特徴とする請求項1〜のいずれか記載の検査チップ。
  6. 前記点着部を形成する表面の全領域に前記試薬が含有されること
    を特徴とする請求項に記載の検査チップ。
  7. 異なる試薬をそれぞれ含有する複数の前記点着部を備える試験片を備え、
    1つの前記注入部から、各前記点着部までに、凹部から形成され、前記検体が定量される前記定量部をそれぞれ備えること
    を特徴とする請求項1〜6のいずれか記載の検査チップ
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