JP5957973B2 - 微小流量送液方法および前記方法を利用した装置 - Google Patents
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送液手段で送液した液体の流量を測定し、前記測定した流量に基づき、前記送液手段での送液制御を行なう、送液方法であって、
前記送液手段での送液制御が、前記送液手段で送液すべき液体の流量よりも多い流量を送液するよう前記送液手段に指示し、前記測定した流量が前記送液すべき液体の流量よりも一定値以上多い流量となった場合は前記送液手段での送液を停止するよう指示し、前記測定した流量が前記送液すべき液体の流量よりも一定値以上少ない流量となった場合は前記送液手段での送液を再開するよう指示する制御である、前記送液方法である。
液体を送液する送液手段と、前記送液手段の吐出側に設けた、前記送液手段で送液した液体の流量を測定する流量測定手段と、前記流量測定手段で測定した流量に基づき前記送液手段での送液制御を行なう制御手段と、を設けた送液装置であって、
前記流量測定手段で測定した流量が、前記送液手段で送液すべき液体の流量よりも一定値以上多い流量か一定値以上少ない流量かを判定する、流量判定手段をさらに備え、
前記制御手段が、前記送液手段で送液すべき液体の流量よりも多い流量を送液するよう前記送液手段に指示し、前記流量測定手段で測定した流量が前記送液すべき液体の流量よりも一定値以上多いと前記流量判定手段が判定した場合は前記送液手段での送液を停止するよう指示し、前記流量測定手段で測定した流量が前記送液すべき液体の流量よりも一定値以上少ないと前記流量判定手段が判定した場合は前記送液手段での送液を再開するよう指示する手段である、前記送液装置である。
送液手段で送液すべき液体の流量である目的流量F(T)、
送液手段で実際に送液する流量の設定値である駆動流量:F(S)、
送液手段での送液を停止する流量(閾値)である制御上限流量F(H)、
送液手段での送液を再開する流量(閾値)である制御下限流量F(L)、
の4つのパラメータを設定し、微量流量を送液する。
図17bは目的流量F(T)を一定の流量(m1)を境に2つの区間に分割し、流量m1未満の低流量域では目的流量F(T)以上でかつ一定値となるよう駆動流量F(S)を設定し、流量m1以上の高流量域では目的流量F(T)に一定の値を加算して駆動流量F(S)を設定する例を示した図である。
F(T)≧m1:F(S)=F(T)+k3
※ k2:低流量域での駆動流量、k3:高流量域での加算流量
m1:目的流量の区間分岐点
図18cは目的流量F(T)を一定の流量(m2)を境に2つの区間に分割し、流量m2未満の低流量域では、流量に応じて目的流量F(T)を下記式に基づき加算した値を駆動流量F(S)として設定し、流量m2以上の高流量域では目的流量F(T)への加算を行なわない(すなわち目的流量F(T)と駆動流量F(S)とが一致)例を示した図である。
F(T)≧m2:F(S)=F(T)
※ k4:低流量域での加算流量、m2:目的流量の区間分岐点
制御上限流量F(H)は目的流量F(T)に一定の値を加算して設定し、制御下限流量F(L)は目的流量F(T)に一定の値を減算して設定すればよい。目的流量F(T)への加算値および減算値を小さく設定すると、送液手段(ポンプ)によるFlow(送液)/Stop(停止)が頻繁に繰り返されるため、送液の安定性および精度が増す点で好ましい。ただし実際は、ポンプの流量制御の分解能のため、目的流量F(T)への加算値および減算値を小さくするのには限界がある。したがって、予備的な試験により、最適な加算値および減算値を設定するとよい。
液体クロマトグラフにおいて、微小流量の溶離液を送液する際の、流量変化および圧力変化を確認した。
液体クロマトグラフとして図23に示す装置を用いた。図23に示す液体クロマトグラフは、溶離液(10)、送液ポンプ(1)、ダンパ(26)/圧力センサ(2)、試料導入バルブ(4)、分析カラム(7)、検出器(9)を、前記順に直列に備え、さらに流量計(15)を圧力センサ(2)と試料導入バルブ(4)の間に備えることで送液ポンプ(1)による溶離液(10)の流量をリアルタイムでモニタできる構成とした。ダンパ(26)/圧力センサ(2)は図35に示すような一体型のものを使用した。隔膜(32)と緩衝液(31)と設けた隔膜式ダンパ(26)の片面に圧力検知部(33)を設け、溶離液が直接圧力検知部(33)に接しない構成となっている。圧力センサ(2)は長野計器製KM15−S07 50PMAを使用した。送液ポンプ(1)は図8に示すプランジャポンプを、試料導入バルブ(4)は2位置切り替えバルブを、試料ループ(5)は0.5μL容量のループを、それぞれ用いた。低圧条件下での分析カラム(7)として東ソー製TSKgel ODS−100V(内径1.0mmI.D.、長さ35mm、粒径3μm)を用いた。検出器(9)は東ソー製紫外可視検出器UV−8020(マイクロセル)(検出波長:254nm)を、溶離液(10)は60%アセトニトリル水溶液を、それぞれ用いた。流量計(15)は、熱式流量計であるBronkhorst製LIQUID Mass Flow Meters L13を、45℃に制御された恒温槽(17)に収納した状態で使用した。送液ポンプ(1)による実流量は検出器(9)からの廃液を、天秤(18)上の計量容器(19)に受け、その重量変化から算出した。なお天秤による時間当たりの重量変化から求めた流量値は、温度による影響や液流による誤差等を含む。そのため、精度良く絶対値を測定することが難しく、本発明での流量計測値と差異が生じることがある。したがって、天秤による流量値はあくまで参考値として使用している。
前記(A)よりも高圧条件下で送液する場合における、本発明の送液方法の有用性を評価した。使用した液体クロマトグラフは、高圧条件下での分析カラム(7)として東ソー製TSKgel ODS−100V(内径0.3mmI.D.、長さ90mm、粒径3μm)を用いたほかは、実施例1と同じである。なお本条件では、流量3μL/min付近において実施例1の約10倍にあたる、約3MPaの圧力が生じる。
本発明の送液方法による、液体クロマトグラフによる分析への影響を確認した。使用した液体クロマトグラフは実施例1(A)で使用したものと同一である。溶離液(10)は60%アセトニトリル水溶液を、試料(6)はp−ヒドロキシ安息香酸メチル、p−ヒドロキシ安息香酸ブチルおよびp−ヒドロキシ安息香酸ヘキシルの混合液を、それぞれ用いた。溶離液(10)の送液量は毎分3μLとした(表1の条件7に相当)。前記試料を10回分析し、得られたクロマトグラムを図32に示す。図32のうち、本発明の送液方法で送液した場合のクロマトグラムを図32bに、フィードバック制御を行なわない従来の送液方法で送液した場合のクロマトグラムを図32aに、それぞれ示す。
2:圧力センサ
3:ポンプコントローラ
4:試料導入バルブ
5:試料ループ
6:試料
7:分析カラム
8:カラム恒温槽
9:検出器
10:溶離液
11:抵抗管
12:分岐ブロック
13:シリンジポンプ
14:流路切り替えバルブ
15:流量計
16:流量判定手段
17:恒温槽
18:天秤
19:計量容器
20:プランジャ
21:逆止弁
22:カム
23:ボールねじ
24:ポンプヘッド
25:モータ
26:ダンパ(脈動除去装置)
27:流量判定部
28:温度検知部
29:ヒータ
30:パイプ
31:緩衝液
32:隔膜
33:圧力検知部
34:溶離液通過部
Claims (4)
- 送液手段で送液した液体の流量を測定し、前記測定した流量に基づき、前記送液手段での送液制御を行なう、送液方法であって、
前記送液手段での送液制御が、前記送液手段で送液すべき液体の流量よりも多い流量を送液するよう前記送液手段に指示し、前記測定した流量が前記送液すべき液体の流量よりも一定値以上多い流量となった場合は前記送液手段での送液を停止するよう指示し、前記測定した流量が前記送液すべき液体の流量よりも一定値以上少ない流量となった場合は前記送液手段での送液を再開するよう指示する制御である、前記送液方法。 - 液体を送液する送液手段と、前記送液手段の吐出側に設けた、前記送液手段で送液した液体の流量を測定する流量測定手段と、前記流量測定手段で測定した流量に基づき前記送液手段での送液制御を行なう制御手段と、を設けた送液装置であって、
前記流量測定手段で測定した流量が、前記送液手段で送液すべき液体の流量よりも一定値以上多い流量か一定値以上少ない流量かを判定する、流量判定手段をさらに備え、
前記制御手段が、前記送液手段で送液すべき液体の流量よりも多い流量を送液するよう前記送液手段に指示し、前記流量測定手段で測定した流量が前記送液すべき液体の流量よりも一定値以上多いと前記流量判定手段が判定した場合は前記送液手段での送液を停止するよう指示し、前記流量測定手段で測定した流量が前記送液すべき液体の流量よりも一定値以上少ないと前記流量判定手段が判定した場合は前記送液手段での送液を再開するよう指示する手段である、前記送液装置。 - 流量測定手段が熱式流量計である、請求項2に記載の送液装置。
- 溶離液を送液する送液部と、試料を導入する試料導入部と、導入した試料中の各成分を分離する分析カラム部と、前記分析カラム部から溶出した各成分を検出する検出部と、を備えた液体クロマトグラフであって、前記送液部が請求項2または3に記載の送液装置である、前記液体クロマトグラフ。
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