JP5155937B2 - 送液装置および液体クロマトグラフ装置 - Google Patents

送液装置および液体クロマトグラフ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5155937B2
JP5155937B2 JP2009126145A JP2009126145A JP5155937B2 JP 5155937 B2 JP5155937 B2 JP 5155937B2 JP 2009126145 A JP2009126145 A JP 2009126145A JP 2009126145 A JP2009126145 A JP 2009126145A JP 5155937 B2 JP5155937 B2 JP 5155937B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cylinder
pressure
flow path
side flow
eluent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2009126145A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010276350A (ja
Inventor
大介 秋枝
喜三郎 出口
弘典 加地
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi High Tech Corp
Original Assignee
Hitachi High Technologies Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi High Technologies Corp filed Critical Hitachi High Technologies Corp
Priority to JP2009126145A priority Critical patent/JP5155937B2/ja
Priority to PCT/JP2010/058735 priority patent/WO2010137554A1/ja
Priority to US13/319,111 priority patent/US20120055581A1/en
Publication of JP2010276350A publication Critical patent/JP2010276350A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5155937B2 publication Critical patent/JP5155937B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N30/00Investigating or analysing materials by separation into components using adsorption, absorption or similar phenomena or using ion-exchange, e.g. chromatography or field flow fractionation
    • G01N30/02Column chromatography
    • G01N30/26Conditioning of the fluid carrier; Flow patterns
    • G01N30/28Control of physical parameters of the fluid carrier
    • G01N30/32Control of physical parameters of the fluid carrier of pressure or speed
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N30/00Investigating or analysing materials by separation into components using adsorption, absorption or similar phenomena or using ion-exchange, e.g. chromatography or field flow fractionation
    • G01N30/02Column chromatography
    • G01N30/26Conditioning of the fluid carrier; Flow patterns
    • G01N30/28Control of physical parameters of the fluid carrier
    • G01N30/32Control of physical parameters of the fluid carrier of pressure or speed
    • G01N2030/326Control of physical parameters of the fluid carrier of pressure or speed pumps

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Control Of Positive-Displacement Pumps (AREA)

Description

本発明は、液体クロマトグラフ装置に好適な送液装置、および、その送液装置を用いた液体クロマトグラフ装置に関する。
液体クロマトグラフ装置に用いられる送液装置においては、通常、2つのシリンダと、そのそれぞれのシリンダ内に設けられ、それぞれが互いに略逆相の往復運動をするプランジャと、によって送液が行われる。このような送液装置では、片方のシリンダが送液対象の液体(以下、溶離液という)を吸引している間であっても、他方のシリンダからその溶離液を吐出することができるので、安定した連続送液が実現される。
このような送液装置においては、まず、入口側逆止弁が開放、吐出側逆止弁が閉鎖されて、溶離液が入口側のシリンダに吸引され、次に、入口側逆止弁、吐出側逆止弁ともに閉鎖されて、そのシリンダ内の溶離液が大気圧から吐出側流路圧力まで圧縮される。そして、そのシリンダ内の圧力が吐出側流路内圧力と同じになったとき、入口側逆止弁が閉鎖されたまま、吐出側逆止弁が開放され、シリンダ内の溶離液が吐出側流路に吐出される。
このような送液動作において、安定した吐出側流路圧力を得るためには、プランジャを高精度に駆動するモータ制御が必要であり、入口側のシリンダ内の圧縮圧力と吐出側流路の圧力とが一致したタイミングで吐出側逆止弁が開放されて、圧縮が停止されるようにする必要がある。
例えば、特許文献1や特許文献2には、溶離液の圧力を検出する圧力センサが入口側のシリンダ内および吐出側流路のそれぞれに設けられ、その両者の圧力センサが同じになったときに、吐出側逆止弁が開放され、圧縮が停止されるようにした送液装置の例が開示されている。これらの例では、シリンダ内の圧縮圧力と吐出側流路内圧力とが一致するタイミングを正確に検知することができる。
特許第3491948号公報 特許第3709409号公報
しかしながら、このような送液装置であっても、吐出側流路内圧力がプランジャの動作周期に同期して変動することが知られている。その原因は、シリンダ内の圧縮圧力と吐出側流路内圧力とが一致するタイミングを正確に検知することができたとしても、その圧力の一致が検知されてから、逆止弁が開放されるまでに、時間遅れが生じることによる。すなわち、圧力の一致が検知されても、逆止弁は、すぐには開放されないので、圧力はオーバシュートし勝ちになる。
そこで、その時間遅れを考慮して、早めに逆止弁開放などの制御をすればよいが、溶離液の種類や温度によって圧縮率が異なるため、その時間遅れ量を一定の値に定めることはできなかった。
このような従来技術の問題点に鑑み、本発明は、送液対象の液体の種類や温度によらず圧力変動の小さい送液を可能とする送液装置、および、その送液装置を用いたクロマトグラフ装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載の送液装置は、直列に接続された第1のシリンダおよび第2のシリンダを上流側からこの順に備え、そのそれぞれのシリンダ内に設けられたプランジャの往復運動によって溶離液を送液する液送装置であって、前記第1のシリンダの入口側流路および出口側流路がともに閉鎖されて、前記第1のシリンダ内のプランジャにより前記第1のシリンダ内の溶離液の圧縮が開始されると、所定の時間に変化する前記第1のシリンダ内の圧力を測定し、その圧力の変化量に基づき、溶離液の圧力の時間変化率を算出し、前記測定した圧力の時間変化率に基づき、前記第1のシリンダ内の圧力が吐出側流路内の圧力と同じになるまでの経過時間を予測し、前記予測した経過時間が経過したときに、前記第1のシリンダ内の溶離液の圧縮を終了させることを特徴とする。
請求項1に記載の送液装置によれば、第1のシリンダ内の溶離液の圧縮が開始された後、測定された第1のシリンダ内の圧力の変化量に基づき、溶離液の圧力の時間変化率が算出され、さらに、その圧力の時間変化率に基づき、第1のシリンダ内の圧力が吐出側流路内の圧力と同じになるまでの経過時間が予測される。従って、その経過時間は、溶離液の種類や温度によって圧縮率が異なった場合でも、その溶離液の種類や温度に応じて、高精度に予測される。
また、第1のシリンダ内の圧力が吐出側流路内の圧力と同じになるタイミングを検知するために、従来のように、第1のシリンダ内の圧力と吐出側流路内の圧力を測定しつつ、両者の圧力が同じになるのを監視する必要がなく、単に、前記予測した経過時間が経過するのを待つだけでよい。従って、圧力の検出や比較に要する時間遅れが生じないので、前記予測した経過時間が経過すると、第1のシリンダ内の圧力が吐出側流路内の圧力と同じになったと判断して、すぐさま、第1のシリンダ内の溶離液の圧縮を終了させることができる。そのため、第1のシリンダ内の圧力がオーバシュートすることを防止することができる。
よって、請求項1に記載の送液装置によれば、溶離液の種類や温度などに関わらず、安定した吐出側流路内の圧力を得ることができる。
請求項2に記載の送液装置は、互いに流路導管を介して連通された第1のシリンダおよび第2のシリンダと、前記第1のシリンダおよび第2のシリンダの内部に設けられ、それぞれのシリンダ内を往復運動する第1のプランジャおよび第2のプランジャと、前記第1のシリンダの入口側流路に設けられた入口側逆止弁と、前記第1のシリンダからの出口側流路の前記流路導管に設けられた出口側逆止弁と、前記第1のシリンダ内の圧力を測定するシリンダ内圧力検出器と、前記第2のシリンダからの吐出側流路内の圧力を測定する吐出側流路内圧力検出器と、前記第1のプランジャおよび第2のプランジャを互いに略逆相の往復運動させるように駆動するモータと、前記モータの回転を制御する制御部と、を備え、前記第1のプランジャの運動方向が前記第1のシリンダ内の容積を縮小する方向から拡大する方向へ転じ、前記出口側逆止弁が閉鎖、前記入口側逆止弁が開放されると、溶離液が前記入口側流路から前記第1のシリンダ内に吸引されるとともに、前記第2のシリンダ内の溶離液が吐出側流路から吐出される送液装置であって、次のような特徴を有している。
(1)前記制御部は、前記第1のプランジャの運動方向が前記第1のシリンダ内の容積を拡大する方向から縮小する方向へ転じ、前記入口側逆止弁が閉鎖され、前記第1のシリンダ内の溶離液の圧縮が開始されたとき、(1−1)前記モータの回転速度を増大させ、(1−2)前記第1のシリンダ内の溶離液圧縮開始時から、前記第1のシリンダ内の圧力が前記吐出側流路内の圧力に達する前の予め定められた第1の経過時間が経過するまでの前記第1のシリンダ内における圧力の変化量を、前記シリンダ内圧力検出器によって測定し、(1−3)前記第1の経過時間と前記測定した第1のシリンダ内における圧力の変化量とに基づき、前記第1のシリンダ内における圧力の時間変化率を算出し、(1−4)前記圧力の時間変化率に基づき、前記第1のシリンダ内の溶離液圧縮開始後、前記第1のシリンダ内の圧力が前記吐出側流路内の圧力と同じになるまでの第2の経過時間を予測し、(1−5)前記第1のシリンダ内の溶離液の圧縮開始後の経過時間が、前記予測した第2の経過時間に達したとき、前記第1のシリンダ内の圧力が前記吐出側流路内の圧力と同じになったと判断し、前記モータの回転速度を、増大させる前の速度まで低下させる処理を実行する。
(2)そして、その処理により、前記モータの回転速度が低下したとき、前記出口側逆止弁が開放され、前記第1のシリンダ内における溶離液の圧縮が終了するとともに、前記第1のシリンダ内の溶離液が前記第2のシリンダへ送液され、前記第2のシリンダから溢れた溶離液が前記吐出側流路から吐出される。
請求項2に記載の送液装置によれば、制御は、第1のシリンダ内の溶離液の圧縮が開始されると、モータの回転速度を増大させて、溶離液を高速で圧縮する。そして、第1のシリンダ内の圧力が吐出側流路内の圧力に達する前に、第1のシリンダ内の圧力の時間変化率を求め、その時間変化率に基づき、第1のシリンダ内の圧力が吐出側流路内の圧力と同じになるまでの経過時間(第2の経過時間)を予測し、その予測した経過時間が経過したときに、モータの回転速度を元の速度まで低下させて、溶離液の圧縮を停止させる。
すなわち、第1のシリンダ内における溶離液の圧力の時間変化率が実測されるので、溶離液の種類や温度によって圧縮率が異なった場合でも、第1のシリンダ内の圧力が吐出側流路内の圧力と同じになるまでの経過時間(第2の経過時間)は、その溶離液の種類や温度に応じて高精度に予測される。
また、第1のシリンダ内の圧力が吐出側流路内の圧力と同じになるタイミングを検知するために、従来のように、第1のシリンダ内の圧力と吐出側流路内の圧力を測定しつつ、両者の圧力が同じになるのを監視する必要がなく、単に、予測した経過時間が経過するのを待つだけでよいので、圧力の検出や比較に要する時間遅れが生じない。従って、第1のシリンダ内の圧力が吐出側流路内の圧力と同じになるとすぐさま、第1のシリンダ内の溶離液の圧縮を終了させることができるので、第1のシリンダ内の圧力がオーバシュートすることを防止することができる。
よって、請求項2に記載の送液装置によれば、溶離液の種類や温度などに関わらず、安定した吐出側流路内の圧力を得ることができる。
請求項3に記載の送液装置は、請求項2に記載の送液装置であって、前記制御が、さらに、(3)前記入口側逆止弁が閉鎖され、前記出口側逆止弁が開放されているときに、前記シリンダ内圧力検出器から得られる圧力と前記吐出側流路内圧力検出器から得られる圧力との誤差を測定し、(4)前記第1のシリンダ内への溶離液の吸引開始時、および、前記第1のシリンダ内の溶離液の圧縮開始時に、前記吐出側流路内圧力検出器からそれぞれ得られる圧力の圧力変化量と、前記吸引開始時から前記圧縮開始時までの第3の経過時間とに基づき、前記吐出側流路内における圧力の時間変化率を求め、(5)前記第2の経過時間を予測するときには、前記吐出側流路内の圧力として、前記吐出側流路内における圧力の時間変化率と前記誤差とを考慮して予測される圧力を用いることを特徴とする。
請求項3に記載の送液装置によれば、シリンダ内圧力検出器で検出される圧力と吐出側流路内圧力検出器で検出される圧力との誤差、および、吐出側流路内における圧力の時間変化率が実測され、それらの実測された値が、前記の第1のシリンダ内の圧力が吐出側流路内の圧力と同じになるまでの経過時間(第2の経過時間)の予測に用いられている。従って、前記第2の経過時間を、より高精度に予測することができるようになり、その結果、より安定した吐出側流路内の圧力を得ることができる。
請求項4に記載の送液装置は、請求項に記載の送液装置であって、前記吐出側流路内における圧力の時間変化率Koutと前記誤差Psとを考慮する場合には、前記第2の経過時間xは、前記吸引開始時に前記シリンダ内圧力検出器から得られる前記第1のシリンダ内の圧力をP0、前記圧縮開始時に前記シリンダ内圧力検出器から得られる前記第1のシリンダ内の圧力をP1、前記圧縮開始時に前記吐出側流路内圧力検出器から得られる前記吐出側流路内圧力をP2、前記算出した第1のシリンダ内における圧力の時間変化率をKin、前記第3の経過時間をSsとしたとき、
Figure 0005155937
なる式によって算出されることを特徴とする。
請求項4に記載の送液装置によれば、シリンダ内圧力検出器で検出される圧力と吐出側流路内圧力検出器で検出される圧力との誤差Psと、吐出側流路内における圧力の時間変化率のKoutと、第1のシリンダ内における圧力の時間変化率をKinと、を含んだ前記の式により、前記の第1のシリンダ内の圧力が吐出側流路内の圧力と同じになるまでの経過時間、すなわち、第2の経過時間xが算出される。従って、前記第2の経過時間を、より高精度に予測することができるようになり、その結果、より安定した吐出側流路内の圧力を得ることができる。
請求項5に記載の送液装置は、請求項に記載の送液装置であって、前記制御は、前記第1の経過時間および前記第2の経過時間を、前記モータの回転量に応じて出力されるパルスを計数することによって測定することを特徴とする。
請求項5に記載の送液装置によれば、制御は、第1のシリンダ内の圧力が吐出側流路内の圧力と同じになるタイミングを検知するにために、予測されたパルス数を計数するだけで済む。従って、従来のように、第1のシリンダ内の圧力と吐出側流路内の圧力を測定しつつ、両者の圧力が同じになるのを監視する必要はなく、制御の処理負担が小さくて済む。
請求項6に記載の送液装置は、請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の送液装置を2台用いて構成した送液装置であって、その2台の送液装置の吐出側流路を1つの流路に合流させるように構成したことを特徴とする。
請求項6に記載の送液装置は、一般的には、グラジエント型送液装置と呼ばれる送液装置であって、請求項1ないし請求項5に記載の送液装置と同様の作用および効果を有している。
請求項7に記載の液体クロマトグラフ装置は、請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載の送液装置を含んで構成されたことを特徴とする。
従って、請求項7に記載の液体クロマトグラフ装置は、請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載の送液装置と同様の作用および効果を有している。
本発明によれば、送液対象の液体の種類や温度によらず圧力変動の小さい送液が可能な送液装置、および、その送液装置を用いたクロマトグラフ装置が提供される。
本発明の第1の実施形態に係る液体クロマトグラフ装置の概略構成の例を示した図。 本発明の第1の実施形態に係る送液装置の構成の例を示した図。 本発明の第1の実施形態に係る送液装置において、第1シリンダ内の圧力および吐出側流路内圧力の時間推移の例を示した図。 本発明の第2の実施形態に係るグラジエント型送液装置の構成の例を示した図。
以下、本発明の実施形態について、適宜、図面を参照しながら詳細に説明する。
<第1の実施形態>
図1は、液体クロマトグラフ装置の概略構成の例を示した図である。図1に示すように、液体クロマトグラフ装置100は、分析対象の液体である溶離液1と、溶離液1を送液する送液装置2と、分析対象の試料を注入する試料注入部3と、試料に含まれる物質を分離するカラム4と、分離された物質を検出する検出器5を備えて構成される。
図1において、溶離液1は、送液装置2により吸引されて、送液装置2によって一定の圧力で、試料注入部3を経由して、カラム4へ送液される。ここで、試料注入部3では、分析対象の試料や補助の溶媒などが溶離液中に注入される。また、カラム4には、シリカゲルなどの充填材が詰め込まれており、溶離液中に含まれる成分物質が吸着や濾過などによって分離される。また、検出器5としては、一般的には、吸収光の波長を分析する吸光度検出器や、分離物質が発する蛍光を検出する蛍光検出器などが用いられるが、電気伝導度計や質量分析器を用いたものであってもよい。
<第1の実施形態>
図2は、本発明の第1の実施形態に係る送液装置2の構成の例を示した図である。図2に示すように、送液装置2は、溶離液1が送液される上流側から順に、第1シリンダ7aと、第2シリンダ9aと、が直列に接続されて構成され、第1シリンダ7aの内部と第2シリンダ9aの内部とは、流路導管によって連通している。また、第1シリンダ7aおよび第2シリンダ9aのそれぞれの内部には、第1プランジャ6aおよび第2プランジャ8aがそれぞれ設けられている。
第1プランジャ6aは、第1カム10aの回転によって駆動され、第1シリンダ7aの内部を往復運動する。また、第2プランジャ8aは、第2カム11aの回転によって駆動され、第2シリンダ9aの内部を往復運動する。このとき、第1カム10aおよび第2カム11aの回転は、ベルトなどを介して、ステップモータ14aの回転によって駆動される。
また、第1カム10aおよび第2カム11aの回転軸には、その回転軸とともに回転する円板状のスリット部材16aが取り付けられている。そのスリット部材16aの外周部の所定の位置にはスリットが設けられ、さらに、そのスリットを検出して、カム位置を検出するカム位置検知センサ17aが設けられている。
さらに、図2に示すように、溶離液20aを吸引する第1シリンダ7aの入口側の流路には、入口側逆止弁12aが設けられ、第1シリンダ7aの出口側流路で、第2シリンダ9aとの連通部分の流路導管には、出口側逆止弁13aが設けられている。そして、第1シリンダ7aには、第1シリンダ7aの内部の圧力を検出する第1シリンダ内圧力検出器18aが設けられ、第2シリンダ9aの出口側流路部分には、吐出側流路内圧力検出器19が設けられている。
第1シリンダ内圧力検出器18aによって検出される第1シリンダ内の圧力、および、吐出側流路内圧力検出器19によって検出される第2シリンダからの出口側の吐出側流路内圧力は、制御部15に入力される。制御部15は、ステップモータ14aの回転速度を制御するとともに、後記するように、第1シリンダ内の溶離液が圧縮されているときには、その圧縮圧力の時間変化率などを算出する処理を実行する。
続いて、図2および図3を参照して、送液装置2における送液動作について説明する。ここで、図3は、第1シリンダ7a内の圧力および吐出側流路内圧力の時間変化の例を示した図である。
送液装置2における送液は、第1プランジャ6aおよび第2プランジャ8aがそれぞれ第1シリンダ7a内および第2シリンダ9a内で往復運動をすることによって行われる。このとき、第1プランジャ6aおよび第2プランジャ8aは、一部の区間(後記する第2段階の区間)を除き、互いに逆相の往復運動をする。すなわち、第1プランジャ6a(第2プランジャ8a)が第1シリンダ7a(第2シリンダ9a)内の容積を拡大する方向に運動しているときには、他方の第2プランジャ8a(第1プランジャ6a)は、第2シリンダ9a(第1シリンダ7a)内の容積を縮小する方向に運動する。
送液装置2の送液動作は、第1プランジャ6aおよび第2プランジャ8aの動作状況に応じて、次の3つの段階に分けられる。
第1段階は、第1カム10aの働きにより、第1プランジャ6aの運動方向が、第1シリンダ7a内の容積を縮小する方向から拡大する方向へと転ずることによって開始される。また、このとき同時に、第2プランジャ8aの運動方向は、第2シリンダ9a内の容積を拡大する方向から縮小する方向へと転じ、さらに、入口側逆止弁12aが開放され、出口側逆止弁13aが閉鎖される。
すなわち、第1段階では、入口側逆止弁12aが開放され、出口側逆止弁13aが閉鎖された状態で、第1プランジャ6aが第1シリンダ7a内の容積を拡大する方向に運動する。従って、溶離液20aは、第1シリンダ7a内に吸引される。本実施形態では、この吸引開始点を第1段階の開始点とする(図3参照)。
さらに、このときには、出口側逆止弁13aが閉鎖された状態で、第2プランジャ8aが第2シリンダ9a内の容積を縮小する方向に運動しているので、第2シリンダ9a内に貯留されている溶離液が第2シリンダ9aから吐出される。したがって、第1段階では、溶離液の送液は、第2プランジャ8aによって行われる。
続いて、第1プランジャ6aの運動方向が第1シリンダ7a内の容積を拡大する方向から縮小する方向へと転ずると、入口側逆止弁12aが閉鎖され、第2段階へと移行する。
第2段階になると、制御部15は、ステップモータ14aの回転速度を2倍速にするが、このとき、入口側逆止弁12aも出口側逆止弁13aも閉鎖された状態であるので、第1シリンダ7a内の容積は、急速に縮小され、従って、第1シリンダ7a内の溶離液は、急速に圧縮される。本実施形態では、この圧縮開始点を第2段階の開始点とする(図3参照)。
このとき、第2プランジャ8aは、依然として、第2シリンダ9a内の容積を縮小する方向に運動しているので、溶離液は、第2シリンダ9aから吐出される。従って、第2段階でも、溶離液の送液は、第2プランジャ8aによって行われる。
また、この第2段階では、制御部15は、第1シリンダ内圧力検出器18aおよび吐出側流路内圧力検出器19によって圧縮開始点での第1シリンダ7a内の圧縮圧力P1および吐出側流路内圧力P2を測定する。さらに、圧縮開始点から、第1シリンダ7a内の圧縮圧力Pinが吐出側流路内圧力Poutに達する以前のあらかじめ定められた所定の時間(図3のScに相当する時間)が経過したときに、第1シリンダ7a内の圧縮圧力Pmを測定する。
制御部15は、その第1シリンダ7a内の圧縮圧力の変化量(Pm−P1)に基づき、第1シリンダ7a内における溶離液の圧力の時間変化率を算出し、その圧力の時間変化率に基づき、第1シリンダ7a内の圧縮圧力Pinが吐出側流路内圧力Poutと同じになるまでの経過時間を予測する。そして、その経過時間が経過したときには、第1シリンダ7a内の圧縮圧力Pinが吐出側流路内圧力Poutと同じになったと判断して、ステップモータ14aの回転速度を2倍速からもとの速度に戻す。
出口側逆止弁13aは、ステップモータ14aの回転速度が2倍速からもとの速度に戻されたときの圧力の変化によって開放され、第1シリンダ7a内における溶離液の圧縮は終了する(図3参照:圧縮終了点)。
出口側逆止弁13aが開放されると、溶離液の送液は、第1プランジャ6aおよび第2プランジャ8aの両者によって行われる。すなわち、このときには、第1プランジャ6aおよび第2プランジャ8aは、それぞれ、第1シリンダ7aおよび第2シリンダ9a内の容積を縮小する方向に運動している。
続いて、第2プランジャ8aがその運動する方向を、第2シリンダ9a内の容積を縮小する方向から拡大する方向へ転ずると、第3段階へと移行する。
この第3段階では、入口側逆止弁12aは閉鎖され、出口側逆止弁13aは開放された状態にある。このとき、第1プランジャ6aは、第1シリンダ7a内の容積を縮小する方向に運動するので、溶離液の送液は、第1プランジャ6aによって行われる。また、第2プランジャ8aは、第2シリンダ9a内の容積を拡大する方向へ運動するので、第2シリンダ9aへは、溶離液の吸引が行われる。
次に、第1プランジャ6aがその運動する方向を、第1シリンダ7a内の容積を縮小する方向から拡大する方向へと転ずると、それと同時に、第2プランジャ8aもその運動する方向を、第2シリンダ9a内の容積を拡大する方向から縮小する方向へと転じ、さらに、入口側逆止弁12aが開放され、出口側逆止弁13aが閉鎖され、第1段階へと移行する。
本実施形態では、制御部15は、第2段階に移行すると、第1シリンダ内圧力検出器18aから得られる第1シリンダ7a内の圧縮圧力Pinに基づき、第1シリンダ7a内の圧力変化率Kinを求める。そして、その圧力変化率Kinを用いて、第1シリンダ7a内の圧縮圧力Pinと第2シリンダ9aからの吐出側流路内圧力Poutとが一致するまでの経過時間を予測する。以下、その経過時間の算出方法について、図3を参照して、さらに詳しく説明する。
図3において、グラフの横軸は、時間、縦軸は、圧力を示し、Pinは、第1シリンダ7a内の圧縮圧力の時間推移、Poutは、第2シリンダ9aからの吐出側流路内圧力の時間推移を示している。ここで、時間は、例えば、ステップモータ14aからその回転量に応じて出力されるパルス(例えば、1度回転するごとに出力されるパルス)を計数することによって測定するものとする。
図3の例では、第1段階の開始点つまり吸引開始点を基準にパルスの計数を開始し、第2段階の開始点つまり圧縮開始点で得られたパルス数をSsとすれば、第1段階の継続時間は、Δtをパルスの周期としたとき、Ss・Δtで表される。従って、Δtを単位時間とすれば、その継続時間は、Ssで表される。
まず、第3段階において、計器誤差PSを求める。そのために、制御部15は、入口側逆止弁12aが閉鎖され、出口側逆止弁13aが開放された状態にある、ある時点から、パルスの計数を開始し、第1段階の開始点つまり吸引開始点でのパルス数Saを得る。そして、その区間における第1シリンダ内圧力検出器18aにより測定された第1シリンダ7a内の圧縮圧力Pinと、吐出側流路内圧力検出器19により測定された吐出側流路内圧力Poutと、の差の平均値PSを求める。こうして求められたPSは、第1シリンダ内圧力検出器18aにより測定される圧力と吐出側流路内圧力検出器19により測定される圧力との計器誤差に相当する。
次に、第1段階の開始点つまり吸引開始点でのパルス数を0、第1シリンダ内圧力検出器18aにより測定された第1シリンダ7a内の圧力をP0とする。また、第2段階の開始点つまり圧縮開始点でのパルス数をSs、第1シリンダ内圧力検出器18aにより測定された第1シリンダ7a内の圧力をP1とし、吐出側流路内圧力検出器19により測定された吐出側流路内圧力をP2とする。
次に、第2段階に入ると、制御部15は、パルス数の計数を新たに0から開始するとともに、第1シリンダ7a内の圧縮圧力Pinが吐出側流路内圧力P2に達する前のある時点(例えば、パルス数の計数値があらかじめ定められたパルス数Scになった時点)に、第1シリンダ内圧力検出器18aから、そのとき測定される第1シリンダ7a内の圧縮圧力Pmを取得する。
そうすれば、制御部15は、圧縮開始点からパルス計数値がScになる時点までの第1シリンダ7a内の溶離液の圧力の時間変化率Kinを、次の式によって算出することができる。
in=ΔPin/Sc , ΔPin=Pm−P1
こうして算出された圧力変化率Kinを用いれば、第1シリンダ7a内の圧縮圧力Pinが吐出側流路内圧力P2に達するときのパルス数xを予測することができる。以下、パルス数xを算出する手順について説明するが、その場合には、先に算出した計器誤差PSおよび吐出側流路内圧力Poutの圧力変化率Koutを考慮する。
そこで、制御部15は、第1段階の継続時間Ssと、計器誤差PSと、吸引開始点における第1シリンダ7a内の圧力P0と、圧縮開始点における第1シリンダ7a内の圧力P1と、に基づき、吐出側流路内圧力Poutの圧力変化率Koutを次の式により算出する。
out=ΔPout/Ss , ΔPout=P2−(P0+Ps
この場合には、第2段階でパルス数がxになる時点での第1シリンダ7a内の圧縮圧力Pinおよび吐出側流路内圧力Poutは、それぞれ、次の式(1)および(2)によって表される。
in =Kin・x+P1 (1)
out=Kout・(Ss+x)+P0+Ps (2)
このとき、第1シリンダ7a内の圧縮圧力Pinが吐出側流路内圧力Poutと同じ圧力Peになるときは、計器誤差を考慮すると、Pin=Pe=Pout−Ps であるから、式(1)および(2)により、次の式(3)が得られる。
in・x+P1 =Kout・(Ss+x)+P0 (3)
さらに、式(3)をxについて解くことにより、式(4)が得られる。
Figure 0005155937
従って、制御部15は、式(4)を計算することによって、第1シリンダ7a内の圧縮圧力Pinが吐出側流路内圧力P2と同じになるまでの圧縮開始時点からの経過時間を表すパルス数xを予測することができる。すなわち、制御部15は、第1シリンダ7a内の圧力変化率Kinを算出した後、式(4)によりパルス数xを計算すれば、圧縮開始点後に計数を開始したパルス数がxに達したことを検知することによって、圧縮圧力Pinが吐出側流路内圧力Poutと同じになったと判断することができる。
制御部15は、圧縮圧力Pinが吐出側流路内圧力Poutと同じになったと判断したときには、ステップモータ14aの回転速度を2倍速からもとの速度に戻す。そして、出口側逆止弁13aが開放され、第1シリンダ7aにおける溶離液の圧縮が終了する。
以上のように、第1シリンダ7a内の圧縮圧力Pinと吐出側流路内圧力Poutとが同じになるタイミングを予測し、そのタイミングになったときに、出口側逆止弁13aを開放すための信号を出力した場合には、次のような効果が得られる。
まず、第1に、第1シリンダ7a内で溶離液圧縮中に、その溶離液の圧力を測定することによって、溶離液の圧力の時間変化率Kinを算出し、その圧力の時間変化率Kinに基づき、第1シリンダ7a内の圧縮圧力Pinと吐出側流路内圧力Poutとが同じになるまでの経過時間を予測するので、溶離液の圧縮率が種類や温度で異なる場合でも、その溶離液の圧縮率に応じた正確な経過時間を予測することが可能となる。
また、制御部15は、求められた経過時間(パルス数)の経過を待つだけで、第1シリンダ7a内の圧縮圧力Pinと吐出側流路内圧力Poutとが同じになるタイミングを検知することができる、つまり、従来のように、第1のシリンダ内の圧力Pinおよび吐出側流路内の圧力Poutを測定しつつ、両者の圧力が同じになるのを監視する必要がないので、制御部15の処理負荷が大幅に軽減される。
また、第1のシリンダ内の圧力と吐出側流路内の圧力とを測定することなく、第1のシリンダ内の圧力が吐出側流路内の圧力と同じになるタイミングを検知することができるので、その検知に際して生じる圧力測定などの時間遅れが生じないので、第1のシリンダ内の圧力がオーバシュートすることを防止することができる。その結果、吐出側流路内圧力Poutをより安定化させることができる。
<第2の実施形態>
図4は、本発明の第2の実施形態に係るグラジエント型液送装置20の構成の例を示した図である。グラジエント型液送装置20は、第1の実施形態の送液装置2を2台並列に接続して構成したものである。グラジエント型液送装置20では、溶離液20aおよび溶離液20bを任意の混合比で送液することが可能である。
グラジエント型液送装置20においては、2つの送液装置2の吐出側流路が1つに合流するように結合されていること、吐出側流路内圧力検出器19および制御部15が共用されていること、を除けば、他の構成要素およびその機能は第1の実施形態の送液装置2の場合と同じである。
従って、図4に示すように、グラジエント型液送装置20において、第1シリンダ7a、7bに設けられた第1プランジャ6a、6bは、第1カム10a、10bによって駆動されて、往復運動する。また、第2シリンダ9a、9bに設けられた第2プランジャ8a、8bは、第2カム11a、11bによって駆動されて、往復運動する。さらに、第1シリンダ7a、7bには、入口側逆止弁12a、12bと出口側逆止弁13a、13bが設けられている。
カム(第1カム10a、12bおよび第2カム11a、11b)は、ステップモータ14a、14bによって回転駆動され、カムの回転軸には、カムの位置を判定するためのスリットが設けられた円盤状のスリット部材16a、16bが取り付けられている。そして、カム位置検知センサ17a、17bにより、スリット部材16a、16bのスリットを検知し、カムの位置を判定する。
また、第2の実施形態では、図4に示すように、3つの圧力検出器が備えられている。第1シリンダ内圧力検出器18a、18bは、入口側逆止弁12a、12bが閉鎖し、出口側逆止弁13a、13bが開放されている状態で、吐出側流路内圧力検出器19が検出する吐出側流路内圧力により補正される。
また、第1プランジャ6a、6bが第1シリンダ7a、7b内の溶離液を圧縮し、その第1シリンダ7a、7b内の圧力が吐出側流路内圧力検出器で得られる圧力と同じになったとき、第1シリンダ7a、7b内での圧縮を停止する方法は、第1の実施形態で説明した方法と同じである。従って、第2の実施形態におけるグラジエント型液送装置20においても、第1の実施形態における送液装置2と同様の効果を得ることができる。
1,20a,20b 溶離液
2 送液装置
3 試料注入部
4 カラム
5 検出器
6a,6b 第1プランジャ
7a,7b 第1シリンダ
8a,8b 第2プランジャ
9a,9b 第2シリンダ
10a,10b 第1カム
11a,11b 第2カム
12a,12b 入口側逆止弁
13a,13b 出口側逆止弁
14a,14b ステップモータ
15 制御部
16a,16b スリット部材
17a,17b カム位置検知センサ
18a,18b 第1シリンダ内圧力検出器
19 吐出側流路内圧力検出器
20 グラジエント型送液装置
100 液体クロマトグラフ装置

Claims (7)

  1. 直列に接続された第1のシリンダおよび第2のシリンダを上流側からこの順に備え、そのそれぞれのシリンダ内に設けられたプランジャの往復運動によって溶離液を送液する液送装置であって、
    前記第1のシリンダの入口側流路および出口側流路がともに閉鎖されて、前記第1のシリンダ内のプランジャにより前記第1のシリンダ内の溶離液の圧縮が開始されると、所定の時間に変化する前記第1のシリンダ内の圧力を測定し、
    その圧力の変化量に基づき、溶離液の圧力の時間変化率を算出し、
    前記測定した圧力の時間変化率に基づき、前記第1のシリンダ内の圧力が吐出側流路内の圧力と同じになるまでの経過時間を予測し、
    前記予測した経過時間が経過したときに、前記第1のシリンダ内の溶離液の圧縮を終了させること
    を特徴とする送液装置。
  2. 互いに流路導管を介して連通された第1のシリンダおよび第2のシリンダと、
    前記第1のシリンダおよび第2のシリンダの内部に設けられ、それぞれのシリンダ内を往復運動する第1のプランジャおよび第2のプランジャと、
    前記第1のシリンダの入口側流路に設けられた入口側逆止弁と、
    前記第1のシリンダからの出口側流路の前記流路導管に設けられた出口側逆止弁と、
    前記第1のシリンダ内の圧力を測定するシリンダ内圧力検出器と、
    前記第2のシリンダからの吐出側流路内の圧力を測定する吐出側流路内圧力検出器と、
    前記第1のプランジャおよび第2のプランジャを互いに略逆相の往復運動をさせるように駆動するモータと、
    前記モータの回転を制御する制御部と、
    を備え、
    前記第1のプランジャの運動方向が前記第1のシリンダ内の容積を縮小する方向から拡大する方向へ転じ、前記出口側逆止弁が閉鎖、前記入口側逆止弁が開放されると、溶離液が前記入口側流路から前記第1のシリンダ内に吸引されるとともに、前記第2のシリンダ内の溶離液が吐出側流路から吐出される送液装置であって、
    前記制御部が、
    前記第1のプランジャの運動方向が前記第1のシリンダ内の容積を拡大する方向から縮小する方向へ転じ、前記入口側逆止弁が閉鎖され、前記第1のシリンダ内の溶離液の圧縮が開始されたとき、
    前記モータの回転速度を増大させ、
    前記第1のシリンダ内の溶離液圧縮開始時から、前記第1のシリンダ内の圧力が前記吐出側流路内の圧力に達する前の予め定められた第1の経過時間が経過するまでの前記第1のシリンダ内における圧力の変化量を、前記シリンダ内圧力検出器によって測定し、
    前記第1の経過時間と前記測定した第1のシリンダ内における圧力の変化量とに基づき、前記第1のシリンダ内における圧力の時間変化率を算出し、
    前記圧力の時間変化率に基づき、前記第1のシリンダ内の溶離液圧縮開始後、前記第1のシリンダ内の圧力が前記吐出側流路内の圧力と同じになるまでの第2の経過時間を予測し、
    前記第1のシリンダ内の溶離液の圧縮開始後の経過時間が、前記予測した第2の経過時間に達したとき、前記第1のシリンダ内の圧力が前記吐出側流路内の圧力と同じになったと判断し、前記モータの回転速度を、増大させる前の速度まで低下させる処理を実行し、
    その処理により、前記モータの回転速度が低下したとき、前記出口側逆止弁が開放され、前記第1のシリンダ内における溶離液の圧縮が終了するとともに、前記第1のシリンダ内の溶離液が前記第2のシリンダへ送液され、前記第2のシリンダから溢れた溶離液が前記吐出側流路から吐出されること
    を特徴とする送液装置。
  3. 前記制御は、さらに、
    前記入口側逆止弁が閉鎖され、前記出口側逆止弁が開放されているときに、前記シリンダ内圧力検出器から得られる圧力と前記吐出側流路内圧力検出器から得られる圧力との誤差を測定し、
    前記第1のシリンダ内への溶離液の吸引開始時、および、前記第1のシリンダ内の溶離液の圧縮開始時に、前記吐出側流路内圧力検出器からそれぞれ得られる圧力の圧力変化量と、前記吸引開始時から前記圧縮開始時までの第3の経過時間とに基づき、前記吐出側流路内における圧力の時間変化率を求め、
    前記第2の経過時間を予測するときには、前記吐出側流路内の圧力として、前記吐出側流路内における圧力の時間変化率と前記誤差とを考慮して予測される圧力を用いること
    を特徴とする請求項2に記載の送液装置。
  4. 前記吐出側流路内における圧力の時間変化率のKoutと前記誤差のPsとを考慮する場合には、前記第2の経過時間xは、前記吸引開始時に前記シリンダ内圧力検出器から得られる前記第1のシリンダ内の圧力をP0、前記圧縮開始時に前記シリンダ内圧力検出器から得られる前記第1のシリンダ内の圧力をP1、前記圧縮開始時に前記吐出側流路内圧力検出器から得られる前記吐出側流路内圧力をP2、前記算出した第1のシリンダ内における圧力の時間変化率をKin、前記第3の経過時間をSsとしたとき、
    Figure 0005155937
    なる式によって算出されること
    を特徴とする請求項3に記載の送液装置。
  5. 前記制御は、
    前記第1の経過時間および前記第2の経過時間を、前記モータの回転量に応じて出力されるパルスを計数することによって測定すること
    を特徴とする請求項に記載の送液装置。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の送液装置を2台用い、その2台の送液装置の吐出側流路を1つの流路に合流させるように構成したこと
    を特徴とする送液装置。
  7. 請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の送液装置を含んで構成されたこと
    を特徴とする液体クロマトグラフ装置。
JP2009126145A 2009-05-26 2009-05-26 送液装置および液体クロマトグラフ装置 Active JP5155937B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009126145A JP5155937B2 (ja) 2009-05-26 2009-05-26 送液装置および液体クロマトグラフ装置
PCT/JP2010/058735 WO2010137554A1 (ja) 2009-05-26 2010-05-24 送液装置および液体クロマトグラフ装置
US13/319,111 US20120055581A1 (en) 2009-05-26 2010-05-24 Liquid delivery devide and liquid chromatography device

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009126145A JP5155937B2 (ja) 2009-05-26 2009-05-26 送液装置および液体クロマトグラフ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010276350A JP2010276350A (ja) 2010-12-09
JP5155937B2 true JP5155937B2 (ja) 2013-03-06

Family

ID=43222663

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009126145A Active JP5155937B2 (ja) 2009-05-26 2009-05-26 送液装置および液体クロマトグラフ装置

Country Status (3)

Country Link
US (1) US20120055581A1 (ja)
JP (1) JP5155937B2 (ja)
WO (1) WO2010137554A1 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012017985A (ja) * 2010-07-06 2012-01-26 Hitachi High-Technologies Corp 液体クロマトグラフ、および液体クロマトグラフ用送液装置
US20130047752A1 (en) * 2011-08-30 2013-02-28 John Linderman Dual Function Liquid Sampler
CN103995141B (zh) * 2014-06-04 2016-05-04 上海宏莘科技发展有限公司 自动取样机的脱落式进料移料卸料系统
CN103995142B (zh) * 2014-06-04 2016-05-04 上海宏莘科技发展有限公司 自动取样机的夹脱式进料移料卸料系统
CN104007276B (zh) * 2014-06-04 2016-05-04 上海宏莘科技发展有限公司 旋脱型数码式全自动智能取样机
CN104007279B (zh) * 2014-06-04 2016-05-04 上海宏莘科技发展有限公司 自动取样机的压脱式进料移料卸料系统
US11808252B2 (en) * 2018-05-16 2023-11-07 Shimadzu Corporation Liquid delivery device and liquid chromatograph
JP7360333B2 (ja) * 2020-01-20 2023-10-12 株式会社日立ハイテク 送液ポンプ及び送液方法

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4781824A (en) * 1981-09-09 1988-11-01 Isco, Inc. Apparatus for liquid chromatography
JPH0754114B2 (ja) * 1985-02-01 1995-06-07 日本電子株式会社 送液ポンプの制御方法
US4797834A (en) * 1986-09-30 1989-01-10 Honganen Ronald E Process for controlling a pump to account for compressibility of liquids in obtaining steady flow
JP2604362B2 (ja) * 1986-10-22 1997-04-30 株式会社日立製作所 低脈流ポンプ
JP3491948B2 (ja) * 1993-03-05 2004-02-03 ウォーターズ・インベストメンツ・リミテッド 溶剤ポンプ送り装置
WO1997022373A1 (fr) * 1995-12-18 1997-06-26 Nippon Zeon Co., Ltd. Mecanisme d'entrainement pour equipement medical
US7163379B2 (en) * 2002-03-18 2007-01-16 Hitachi High-Technologies Corporation Gradient liquid feed pump system, and liquid chromatograph
JP4276827B2 (ja) * 2002-10-18 2009-06-10 株式会社日立ハイテクノロジーズ 液体クロマトグラフ用ポンプ及びその運転方法
JP4254958B2 (ja) * 2004-06-09 2009-04-15 株式会社日立ハイテクノロジーズ グラジエント送液システム
JP4709629B2 (ja) * 2005-10-19 2011-06-22 株式会社日立ハイテクノロジーズ ポンプ装置
JP4511578B2 (ja) * 2007-08-28 2010-07-28 株式会社日立ハイテクノロジーズ 送液装置、液体クロマトグラフ、および送液装置の運転方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010276350A (ja) 2010-12-09
US20120055581A1 (en) 2012-03-08
WO2010137554A1 (ja) 2010-12-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5155937B2 (ja) 送液装置および液体クロマトグラフ装置
US6997683B2 (en) High pressure reciprocating pump and control of the same
JP4709629B2 (ja) ポンプ装置
US8191405B2 (en) Solvent delivery device and analytical system
US7578173B2 (en) Chromatography system with flow sensing
EP1777515B1 (en) Flow meter with a metering device and a control unit
JP4511578B2 (ja) 送液装置、液体クロマトグラフ、および送液装置の運転方法
US10876525B2 (en) Liquid feed device, liquid feed control method for liquid feed device, and liquid feed control program for liquid feed device
JP5022852B2 (ja) 液体クロマトグラフ装置および液体クロマトグラフ分析方法
US20080047611A1 (en) Fluid pump having low pressure metering and high pressure delivering
US8551423B2 (en) Liquid supply device using check valve and reactive liquid chromatography system
JP3709409B2 (ja) グラジエント送液用ポンプシステム及び液体クロマトグラフ
CN104101658B (zh) 一种可以控制流速的高效液相色谱仪
CN110809713B (zh) 送液装置及流体色谱仪
JP5887412B2 (ja) 液体クロマトグラフ装置及び送液装置
JP5409763B2 (ja) 液体クロマトグラフ装置および液体クロマトグラフ分析方法
WO2020183774A1 (ja) 液体クロマトグラフ用送液システム
WO2006087037A1 (en) Fluid pump having high pressure metering and high pressure delivering

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110801

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120821

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121004

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121113

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121207

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151214

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5155937

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350