JP5956774B2 - 弁着脱装置 - Google Patents

弁着脱装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5956774B2
JP5956774B2 JP2012035249A JP2012035249A JP5956774B2 JP 5956774 B2 JP5956774 B2 JP 5956774B2 JP 2012035249 A JP2012035249 A JP 2012035249A JP 2012035249 A JP2012035249 A JP 2012035249A JP 5956774 B2 JP5956774 B2 JP 5956774B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve
mounting table
mounting
attaching
seat plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012035249A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013170634A (ja
Inventor
達也 阪上
達也 阪上
泰弘 横野
泰弘 横野
紀之 堺
紀之 堺
大輔 筒▲崎▼
大輔 筒▲崎▼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shinko Pantec Co Ltd
Original Assignee
Kobelco Eco Solutions Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kobelco Eco Solutions Co Ltd filed Critical Kobelco Eco Solutions Co Ltd
Priority to JP2012035249A priority Critical patent/JP5956774B2/ja
Publication of JP2013170634A publication Critical patent/JP2013170634A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5956774B2 publication Critical patent/JP5956774B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Details Of Valves (AREA)
  • Accessories For Mixers (AREA)

Description

本発明は、反応機、混合乾燥機、及びろ過乾燥機等の化学プロセス機器に備わる槽に弁を着脱するための弁着脱装置に関する。
化学工場では、液体に対して反応、混合、ろ過、又は乾燥等の処理を行うべく化学プロセス機器が備わっている。化学プロセス機器では、槽内で前記処理を行い、その処理で生成された液体及びスラリーを槽の下端部の取付ノズルから排出するようになっている。また、取付ノズルには、そこを開閉するための開閉弁が設けられており、開閉弁としては、例えばY型フラッシュ弁が用いられている。この開閉弁は、槽の下端部から持ち上げて取付ノズルに挿入することで取付ノズルに装着できるようになっている。このように装着される開閉弁は、その中を定期的に清掃することが好ましく、開閉弁の清掃は、開閉弁を槽から取り外して行われる。開閉弁の取り外しは、開閉弁が重量物であるため、例えば特許文献1のようなチェーンブロックを用いて行われることが考えられる。
特開2008-133137号公報
チェーンブロックは、上方から吊り下がるフックによって開閉弁を持ち上げるようになっている。取付ノズルは、槽の下端部に形成されており、吊り上げた開閉弁を取付ノズルまで移動させようとするとフックが槽に当たる。それ故、チェーンブロックによって開閉弁を取付ノズルの近く移動させた後は、作業者により開閉弁の位置を調整しながら持ち上げて取付ノズルに挿入しなければならない。しかしながら、開閉弁は、前述の通り重量物であるため、開閉弁の位置を調整しながら持ち上げることは難しい。
そこで本発明は、弁を槽に簡単に取り付けることができる弁着脱装置を提供することを目的としている。
本発明の弁着脱装置は、弁を槽に着脱するための弁着脱装置であって、前記弁を載置する載置台と、水平面上における前記載置台の位置を調整する位置調整機構と、前記載置台を昇降させる昇降機構とを備えるものである。
本発明に従えば、昇降機構により載置台を昇降させて載置台に載せた弁を槽の下側から持ち上げることができる。また、弁を持ち上げて取り付ける前に位置調整機構により水平面上における載置台の位置を調整することで載置台に載せた弁の位置を調整することができる。このように弁着脱装置によって弁の位置を槽の取付位置に調整する位置調整作業、及び弁を持ち上げる持ち上げ作業を行うことができるので、作業員が弁を手に持ってそれらの作業を行う必要がなく弁を槽に簡単に取り付けることができる。
上記発明において、前記載置台を前記水平面に直交する軸線周りに回動する回転機構を備えることが好ましい。
上記構成に従えば、載置台を回動させることで弁をその軸線周りに回動させて、弁の軸線周りの角度も調整することができる。このように弁着脱装置によって弁の軸線周りの角度を調整する角度調整作業も行うことができるので、更に簡単に弁を槽に取り付けることができる。
上記発明において、位置調整機構は、前記昇降機構に昇降可能に固定されている基台と、前記基台上に設けられ、前記載置台を支持する複数のボールキャスターとを備え、前記ボールキャスターは、前記載置台が前記水平面上で動くように構成されていることが好ましい。
上記構成に従えば、載置台がボールキャスターの上を移動するので、載置台の初動荷重を小さくすることができる。これにより、弁の位置の微調整を簡単に行うことができる。
上記発明において、前記載置台は、その下面に凹部が形成されており、前記ボールキャスターは、前記載置台をボールで支持しており、前記ボールが前記凹部内に位置するように配置されていることが好ましい。
上記構成に従えば、ボールキャスターの動作範囲を凹部によって規制することができ、載置台を相対移動させたときに載置台がボールキャスターから脱落したり、他の部材に干渉したりすることを防ぐことができる。
上記発明において、前記載置台に対して下方に離れて位置し、前記載置台と連結される環状の離脱防止板を備え、前記基台の外周縁部は、前記離脱防止板と載置台との間に配置されていることが好ましい。
上記構成に従えば、載置台が基台に対して傾く等して載置台が基台から外れてしまうことを防ぐことができる。
上記発明において、前記載置台に設けられ、前記弁を固定する固定機構を備えることが好ましい。
上記構成に従えば、載置台に弁を固定することができ、弁の位置調整時に作業者が弁を載置台に押え付けておく必要がない。これにより、弁を押え付ける作業者が必要なくなり、着脱作業を少人数で行うことができる。
上記発明において、前記昇降機構に設けられ、前記昇降装置を走行させる走行機構を備えることが好ましい。
上記構成に従えば、弁着脱装置を各槽へと移動させて弁を着脱させることができる。
上記発明において、前記槽は、グラスライニング加工が施された反応機の槽であることが好ましい。
上記構成に従えば、従来よりも正確に位置合わせした状態で弁を槽に取り付けることができるので、装着時に意図せずに弁が槽に強く当たることを防ぐことができる。これにより、槽に施されたグラスライニング加工によって形成されるグラスライニング層が装着時に損傷することを抑えることができる。
本発明によれば、弁の位置を調整し、且つ弁を下側から持ち上げることができるので、槽に簡単に取り付けることができる。
本発明に係る実施形態の弁着脱装置の使用態様を示す正面図である。 図1に示す弁着脱装置を収縮させた状態を拡大して示す拡大正面図である。 図2に示す弁着脱装置の要部を切断して拡大して示す拡大断面図である 図2に示す弁着脱装置の位置調整機構を上から見た状態を示す平面図である。 図2に示す弁着脱装置の弁装着前の状態を示す拡大断面図である。 図2に示す弁着脱装置の位置調整機構により弁の位置を調整したときの状態を示す拡大断面図である
以下では、前述する図面を参照しながら、本発明に係る実施形態の弁着脱装置(以下、単に「着脱装置」ともいう)1について説明する。実施形態における方向の概念は、説明の便宜上使用するものであって、その方向を限定するものではない。以下に説明する着脱装置1は、本発明の一実施形態に過ぎない。即ち、本発明は、以下のような実施形態に限定されず、発明の趣旨を逸脱しない範囲で追加、削除、変更が可能である。
<反応機>
化学工場等では、化学プラント機器、例えば図1に示すような反応機2が備わっている。反応機2は、液体を混合、溶解、晶析、反応、濃縮及びスラリー懸濁するための装置であり、液体及びスラリーを貯めておく攪拌槽3を有している。攪拌槽3は、その内面にグラスライニング加工が施されてグラスライング層が形成されており、その中には液体及びスラリーを攪拌する攪拌翼4が設けられている。また、攪拌槽3の外周面は、その下端部及び上端部を除いてジャケット5によって覆われており、ジャケット5内を流れる媒体によって攪拌槽3内の液体及びスラリーが加熱又は冷却されるようになっている。更に、攪拌槽3の下端部には、取付ノズル3aが形成されており、取付ノズル3aには開閉弁6が装着されている。
[開閉弁]
開閉弁6は、いわゆるY型フラッシュ弁であり、その中に形成される排出通路7を介して攪拌槽3内の液体及びスラリーを排出するようになっている。この開閉弁6は、図示しない弁体により排出通路7を開閉して液体及びスラリーの排出及びその停止を切換えるようになっている。
開閉弁6の構成について簡単に説明すると、開閉弁6は、装着部6aと、排出部6bと、開閉操作部6cとを有している。装着部6aは、大略円筒状に形成されており、取付ノズル3aに挿入して装着できるようになっている。また、装着部6aの外周面には、フランジ6dが形成されており、これに対応するように取付ノズル3aの開口端部にはフランジ3bが形成されている。装着部6aは、このフランジ6dを取付ノズル3aのフランジ3bに当接させるように取付ノズル3aに挿入され、これらのフランジ6d,3bを締結することによって開閉弁6が攪拌槽3に固定される。この装着部6aの下端部には、排出部6bと開閉操作部6cとが二股状に配置されている。
排出部6bは、大略円筒状に形成されており、装着部6aの下端に一体的に設けられている。排出部6bは、装着部6aの軸線に対して斜め下方に延在しており、排出部6bの内孔が装着部6aの内孔と繋がって排出通路7を構成している。他方、開閉操作部6cは、大略円筒状に形成されており、装着部6aの下端から互いの軸線が略一致するように下方に延在している。開閉操作部6cには、その中に弁体を動かすためのロッド6eが収容されており、このロッド6eの下端部にハンドル8が設けられている。ハンドル8は、大略円環状に形成されており、ナット8aによってその軸中心がロッド6eに締結されている。このように構成される開閉弁6は、ハンドル8を回すことでロッド6eが進退して弁体を動かし、排出通路7が開閉されるようになっている。
このように構成される開閉弁6は、それを攪拌槽3に装着する際、装着部6aが取付ノズル3aに嵌るようにその水平方向の位置を調整しながら持ち上げられる。そして、持ち上げた装着部6aを取付ノズル3aに挿入して各々のフランジ6d,3bを突き合わせる。最後に、フランジ6d,3bをボルト等で締結することで開閉弁6が攪拌槽3に装着される。このような装着動作では、本件発明の実施形態に係る着脱装置1が用いられる。以下では、着脱装置1について説明する。
<弁着脱装置>
弁着脱装置1は、開閉弁6を攪拌槽3に着脱するための装置であり、図2に示すように座板11と、位置調整機構12と、昇降機構13と、走行機構14とを備えている。
[座板]
載置台である座板11は、耐荷重性を有し且つ軽量化することができる合成樹脂、例えば塩化ビニルから成る平面視で円形状の板状部材であり、その上に開閉弁6を載置可能に構成されている。座板11には、図3に示すようにその上面部の軸線L1周りに平面視で円形状の位置決め凹部11aが形成されている。位置決め凹部11aは、その中にハンドル8の底部を入れて開閉弁6を立てて置くことができるようになっており、そこに入れられたハンドル8は、位置決め凹部11aによって位置決めされるようになっている。
また、座板11には、その軸中心に座板11の厚み方向(本実施形態では、上下方向)に貫通する貫通孔11bを有しており、その中にナット8aが入るようになっている。また、座板11の下面部には、4つのキャスター用凹部11cが形成されている。キャスター用凹部11cは、平面視で円形状に形成されており、軸中心から半径方向に離れて且つ周方向に互いに等間隔をあけて配置されている。このように構成される座板11には、その上面部に複数の固定機構15が設けられており、その下面が位置調整機構12によって支持されている。
[固定機構]
固定機構15は、いわゆるトグルクランプであり、位置決め凹部11aに配置されたハンドル8をそこに固定するように構成されている。固定機構15は、本実施液体において座板11の上に4つ設けられており、位置決め凹部11aの周りに周方向に互いに等間隔をあけて配置されている。
固定機構15は、座板11の上面部に固定されている取付台16を有しており、取付台16にアーム17とレバー18とが揺動可能に取り付けられている。アーム17は、座板11の中心に向かって延在しており、その先端部分にクランプ部材19が取り付けられている。クランプ部材19は、アーム17から下方に向かって延在しており、その下端部にて開閉弁6のハンドル8を座板11に押し付けて挟持するようになっている。このクランプ部材19は、アーム17に対してアーム17の長手方向(即ち、座板11の半径方向)に相対移動するようになっており、その位置を調整できるようになっている。また、アーム17は、リンク20を介してレバー18と連結されている。レバー18は、アーム17に対して直交する方向に延在しており、リンク20は、アーム17及びレバー18に夫々回動可能に取り付けられている。
このように構成される固定機構15では、レバー18を半径方向外側に倒すと、リンク20によりアーム17の先端側が持ち上げられてクランプ部材19が持ち上がる(後述の図5参照)。これにより、ハンドル8が解放され、座板11から外すことができるようになる。また、半径方向外側へと倒されたレバー18を持ち上げると、リンク20によりアーム17の先端側が座板11の方へと下ろされてクランプ部材19が下ろされる。これにより、ハンドル8がクランプ部材19によって座板11に押し付けられて挟持され、固定機構15によって座板11にハンドル8が固定される。
[位置調整機構]
位置調整機構12は、図3及び図4に示すように基板21と、4つのボールキャスター22とを有している。基板21は、平坦な板状部材であり、本体部21aと4つの取付部21bとを有している。本体部21aは、大略八角形状に形成されており、取付部21bは、本体部21aにおおける8つ辺のうち4つの辺に夫々一体的に設けられており、互いに隣り合わないように辺を1つずつあけて配置されている。これにより、基板21において、取付部21bが互いに90度ずつずれて配置され、取付部21bの間に切り欠き部分21cが形成される。なお、取付部21bは、座板11のキャスター用凹部11cに対応させて配置されており、図4に示すように平面視でキャスター用凹部11cに重なるように配置されている。
このように配置されている取付部21bの上面には、ボールキャスター22が夫々設けられており、ボールキャスター22の上に座板11が載せられている。即ち、4つのボールキャスター22によって座板11が支持されている。更に詳細に説明すると、ボールキャスター22は、そのボール22aが上側に位置し、各ボール22aの頂点が1つの水平面上に位置するように取付部21bに取り付けられている。また、ボールキャスター22は、座板11のキャスター用凹部11c内に位置するように配置されており、キャスター用凹部11cの天井面をボール22aで支持するようになっている。
このように構成されている位置調整機構12は、その上に載せられた座板11をボールキャスター22で支持し、その上で座板11を水平面上で移動させることができるようになっている。また、位置調整機構12では、ボール22aがキャスター用凹部11c内に位置しているので、移動させたときに座板11がボール22aから脱落することを抑えることができる。このように移動させることできる座板11の外周縁部には、スペーサ24を挟んで離脱防止板25が設けられている。
[離脱防止板]
離脱防止板25は、大略円環状に形成される板状部材であり、座板11の外周縁部に平面視で重なるように配置されている。離脱防止板25と座板11との間には、複数のスペーサ24が介在しており、離脱防止板25は、座板11に対して下方に離れて配置されている。なお、スペーサ24は、本実施形態において4つ設けられており、周方向に等間隔を空けて配置されている。そして、離脱防止板25及びスペーサ24を貫通するようにボルト26が配置されており、このボルト26によって離脱防止板25と座板11とがスペーサ24を介して締結されている。このように構成される離脱防止板25は、基板21の取付部21bの外縁部の下方に位置しており、座板11が持ち上がったときに取付部21bに引っ掛かって座板11が基板21から外れないようになっている。
また、この離脱防止板25には、基板21に向かって延在するストッパボルト27が設けられている。このストッパボルト27は、回すことで基板21に対して進退するようになっており、進出させることで基板21と離脱防止板25とを固定して座板11が基板21に対して相対移動しないようにすることができる。逆にストッパボルト27を回して縮退させることで基板21と離脱防止板25との固定が解除され、座板11が基板21に対して相対移動することができるようになっている。更に、スペーサ24は、平面視で基板21の各切り欠き部分21cの半径方向外側に位置するように配置されている。これにより、座板11を各スペーサ24に向かって大きく相対移動量させることができるようになり、開閉弁6の位置調整を広範囲で行うことができる。
なお、座板11及び位置調整機構12では、キャスター用凹部11cを断面円形に形成することによってボールキャスター22のボール22aがキャスター用凹部11cの内壁に引っ掛かることなくその中をボールキャスター22が円滑に動けるようにしている。これにより、座板11が位置調整機構12上を円滑に動くようなっているが、基板21がスペーサ24に当たって引っ掛かると前述するような座板11の円滑な動きが阻害される。
そこで、座板11では、キャスター用凹部11cの内径を調整して、基板21に対して座板11が相対変位したとき、スペーサ24が基板21に当たる前にキャスター用凹部11cの内壁がボールキャスター22に当たるようになっている。これにより、座板11の円滑な動きが阻害されることを防いでいる。同様に、キャスター用凹部11cの内径は、後述するリフター台31と離脱防止板25とが当たる前にキャスター用凹部11cの内壁がボールキャスター22に当たるように調整されており、前述するような座板11の円滑な動きが阻害されていることを防いでいる。また、位置調整機構12は、前述のリフター台31を有する昇降機構13の上に固定されている。
[昇降機構]
昇降機構13は、位置調整機構12を介して座板11を昇降するように構成さている。昇降機構13は、リフター台31を有しており、リフター台31は、大略正方形状に形成されている。リフター台31は、その上面が平坦に形成されており、その上に基板21の本体部21aが載せて固定されている。基板21は、その中心がリフター台31の中心と略一致するように平面視で重ね合わされている。このように構成されるリフター台31は、昇降機構本体32の上端部に回動可能に設けられている。即ち、昇降機構13は、位置調整機構12を介して座板11を回転させる回転機構としての機能も有している。
昇降機構本体32は、図2に示すように基体33と、伸縮部34とを有している。基体33は、大略有底円筒状に形成されており、上下方向に延在している。基体33内には、伸縮部34が収容されている。伸縮部34は、上下方向に伸縮可能に構成されており(図1が伸張状態、図2が収縮状態)、その上端部にリフター台31が回動可能に設けられている。
更に詳細に説明すると、伸縮部34は、複数の軸部材35〜37、本実施形態で3つの軸部材35〜37を有している。3つの軸部材35〜37は、上下方向に延在しており、大略円筒状になっている。このような形状を有する第1〜第3軸部材35〜37は、基体33、第1軸部材35、及び第2軸部材36の中に上下方向に昇降可能に夫々挿入されている。これにより、第1軸部材35が基体33内を進退し、第2軸部材36が第1軸部材35内を進退し、第3軸部材37が第2軸部材36内を進退するようになっている。そして、第3軸部材37の上端部には、リフター台31が回転可能に設けられている。
このように構成される昇降機構13は、例えばワイヤー方式の昇降機構であり、図示しないワイヤーを巻き取ったり解放したりすることで第1〜第3軸部材35〜37が進退して伸縮部34が伸縮するようになっている。更に詳細に説明すると、昇降機構13は、駆動ユニット38を有しており、駆動ユニット38は、図示しないワイヤーと巻取り部38aと操作ハンドル38bとを有している。巻取り部38aは、基体33の外周面部に設けられており、図示しないワイヤーが巻き付けられている。この巻取り部38aには、操作ハンドル38bが回動可能に取り付けられており、操作ハンドル38bを回すことでワイヤーを巻取り部38aに巻き取ったり、逆に巻取り部38aに巻き取られたワイヤーを解放したりするようになっている。即ち、ワイヤーを巻取り部38aに巻き取ることで第1〜第3軸部材35〜37が進出して伸縮部34が伸張し、リフター台31が上昇する。また、ワイヤーを解放することで第1〜第3軸部材35〜37が縮退して伸縮部34が収縮し、リフター台31が下降する。このような機能を有する昇降機構13には、走行機構14が設けられている。
[走行機構]
走行機構14は、複数の足部材41を有している。本実施形態では、走行機構14は、4つの足部材41を有している。足部材41は、基体33において周方向に等間隔をあけて配置され、昇降機構13の基体33の下端部に上下方向に揺動可能に取り付けられている。このように取り付けられている足部材41は、基体33からその半径方向外方に向かって延在しており、その先端部にキャスター42が取り付けられている。キャスター42は、床や地面等を走行可能に構成されている。これにより、着脱機構1は、それを押したり引いたりすることで移動できるようになっている。
[弁着脱装置の特徴]
このように構成される着脱装置1では、座板11に位置決め凹部11aを形成することで、開閉弁6が座板11の中心位置付近に配置されるようになっている。これにより、開閉弁6が座板11の中心位置付近から外れて載せられて着脱装置1が傾いて倒れることを防ぐことができる。また、座板11にキャスター用凹部11cを形成することによって、ボールキャスター22から座板11が脱落することを防ぐと共に着脱装置1の高さを抑え、且つ座板11の軽量化を図ることができる。
更に、固定機構15のクランプ部材19が座板11の半径方向の位置を調整できるようになっているので、開閉弁6のハンドルの形状に合わせて位置を調整して固定することができる。また、昇降機構13として、ワイヤー式の昇降機構を用いることで、省スペースで且つより高い昇降高さを実現することができる。以下では、このような特徴を有する着脱装置1により、攪拌槽3に開閉弁6を装着する際の手順について説明する。
[弁着脱装置による開閉弁装着]
着脱装置1による弁装着では、まず全ての固定機構15のレバー18を倒し、位置決め凹部11aに開閉弁6のハンドル8を入れることができるようにする(図5参照)。次に、ハンドル8を位置決め凹部11a内に入れて、開閉弁6が立つように座板11に載置する。そして、全ての固定機構15のレバー18を持ち上げて開閉弁6を座板11に固定する。固定した後、走行機構14を使って着脱装置1を移動させ、開閉弁6を取付ノズル3aの下に配置する。
次に、駆動ユニット38の操作ハンドル38bを回して伸縮部34を伸張させて、開閉弁6を取付ノズル3a付近まで上昇させる。そして、座板11を軸線周りに回動させて排出部6bの向きを調整する。調整後、ストッパボルト27を回して基板21と離脱防止板25との固定を解除し、位置調整機構12に対して座板11を相対移動させて開閉弁6の装着部6aの水平方向の位置を微調整する(図6参照)。装着部6aの位置を取付ノズル3aに装着することできる位置へと調整すると、再びストッパボルト27によって基板21と離脱防止板25とを固定し、その後、昇降機構13により座板11を再び上昇させて開閉弁6の装着部6aを取付ノズル3aに挿入する。そして、開閉弁6のフランジ6dと取付ノズル3aのフランジ3bとが突き合わされるまで座板11を上昇させた後、作業者50は、2つのフランジ6d,3aを締結する。これにより、開閉弁6が攪拌槽3に装着され、最後に固定機構15のレバー18を倒して開閉弁6を着脱装置1から外すことで装着作業が終了する。
なお、開閉弁6を取り外す場合は、まず位置決め凹部11aにハンドル8が入るように座板11の位置を微調整が行われ、その後、昇降機構13によって座板11を上昇させてハンドル8を位置決め凹部11aに入れて座板11に載せる。載せた後、固定機構15によってハンドル8を固定し、開閉弁6と攪拌槽3との締結を解除する。その後、座板11を下降させることで、攪拌槽3の取付ノズル3aから開閉弁6を取り外すことができる。
このように着脱装置1によって攪拌槽3の取付ノズル3aに挿入可能な位置へと開閉弁6の位置を調整する位置調整作業、及び取付ノズル3aまで開閉弁6を持ち上げる持ち上げ作業を行うことができる。それ故、作業者50が重量物である開閉弁6を持ってこれらの作業を行う必要がなく、開閉弁6を槽に簡単に取り付けることができる。
また、位置調整作業を着脱装置1の座板部によって行うことができるので作業者が弁設置時の微調整を行う際に足場等を昇降する必要が無く簡単に位置調整を行えると共に、土台部分を動かす必要が無いため、正確、かつ安全に位置調整を行うことができる。
また、位置調整作業及び持ち上げ作業を着脱装置1によって行うことができるので、特に前述するようなグラスライニング加工が施された反応機2において好適に用いられる。というのも、これらの作業を作業者50が持ち上げて行う場合に比べてより正確に位置合わせした状態で開閉弁6を取付ノズル3aに挿入して攪拌槽3に取り付けることができる。それ故、装着時に開閉弁6が攪拌槽3に強く当たることを防ぐことができる。これにより、攪拌槽3に施されたグラスライニング加工によって形成されるグラスライニング層が装着時に損傷することを抑えることができる。
また、着脱装置1によって、開閉弁6の排出部6bの向きを調整する向き調整作業(角度調整作業)も行うことができるので、作業者50が重量物である開閉弁6を持って向き調整作業を行う必要がなく、開閉弁6を槽に簡単に取り付けることができる。
更に、本実施形態の着脱装置1では、ボールキャスター22が座板11を支持し、ボールキャスター22上を座板11が移動することができる。それ故、座板11の初動荷重を小さくすることができ、開閉弁6の位置の微調整を行いやすい。また、着脱装置1では、固定機構15により開閉弁6を座板11に固定することができるので、開閉弁6の位置を調整する際に作業者が開閉弁6を座板11に押え付けておく必要がない。これにより、開閉弁6を押え付ける作業者が必要なくなり、着脱作業を少人数で行うことができる。
[その他の実施形態]
本実施形態の着脱装置1では、座板11が合成樹脂から成っているが、必ずしも合成樹脂に限定されず金属製であってもよい。また、位置決め凹部11aも必ずしも形成されている必要がなく、座板11の上面部が平坦であってもよい。更に、座板11に形成されるキャスター用凹部11cは、必ずしも断面円形状である必要はなく、全てのキャスター用凹部11cを繋ぐように円環状の溝にしてもよい。この場合、基板21に対して座板11が軸線L1周りに回動するように動かせるようになるので、リフター台31が回転しない昇降機構を適用することができる。
また、本実施形態の着脱装置1では、位置調整機構12にボールキャスター22が採用されているが、必ずしもボールキャスター22である必要はない。例えば、滑り軸受けのように基板21の上面部を低摩擦化させて、その基板21の上面部に座板11を直接載せて基板21上を滑らすようにしてもよい。また、ボールキャスター22に代えてリニアガイドを設けてもよい。この場合、2つのリニアガイドを互いに直交する方向に配置することで座板11をあらゆる方向に移動させて開閉弁6の位置調整を行うことができる。
また、本実施形態の着脱装置1では、固定機構15として、トグルクランプを採用しているが、必ずしもトグルクランプである必要はない。例えば、単にネジを回してクランプ部材を進退させて挟持させるような方式であったり、ハンドル8にその上方からカバーを載せることによって固定するような方式であったりしてもよい。
更に、本実施形態では、昇降機構13としてワイヤー式の昇降機構が用いられているが、エアシリンダー式や油圧シリンダー式の昇降機構であってもよい。また、昇降機構13は、配線を必要とせず移動の制限が少ない手動駆動方式を用いているが、モータやコンプレッサ等を用いて駆動する電動駆動方式を用いてもよい。その際、バッテリー等の電源ユニットを備えていることが好ましい。また、昇降機構13に設けられている走行機構14もまた必ずしも必要ではなく、持ち上げて持ち運べるような構造であってもよく、走行機構14は電動駆動式であってもよい。
また、本実施形態では、反応機2に備わる開閉弁6の着脱について説明したが、混合乾燥機やろ過乾燥機等の化学プラント機器の開閉弁6の着脱に使用してもよい。更に、グラスライニング加工が施された攪拌槽3について説明したが、グラスライニング加工が施されていない攪拌槽3の開閉弁6の着脱に使用してもよい。更に、本実施形態の着脱装置1は、主に開閉弁6の着脱に使用することを目的としているが、その他の構成の着脱等に使用することを排除するものではない。
1 着脱装置
3 攪拌槽
6 開閉弁
11 座板
11c キャスター用凹部
12 位置調整機構
13 昇降機構
14 走行機構
15 固定機構
21 基板
22 ボールキャスター
25 離脱防止板

Claims (7)

  1. 弁を槽に着脱するための弁着脱装置であって、
    前記弁を載置する載置台と、
    水平面上における前記載置台の位置を調整する位置調整機構と、
    前記載置台を昇降させる昇降機構とを備え
    前記載置台は、その下面に凹部が形成されており、
    前記位置調整機構は、
    前記昇降機構に昇降可能に固定されている基台と、
    前記基台上に設けられ、前記載置台を支持する複数のボールキャスターとを有し、
    前記ボールキャスターは、前記載置台が前記水平面上で動けるように前記載置台をボールで支持し、且つ前記ボールが前記凹部内に位置するように配置されている、弁着脱装置。
  2. 前記載置台を前記水平面に直交する軸線周りに回動する回転機構を備える、請求項1に記載の弁着脱装置。
  3. 前記載置台に対して下方に離れて位置し、前記載置台と連結される環状の離脱防止板を備え、
    前記基台の外周縁部は、前記離脱防止板と前記載置台との間に配置されている、請求項又はに記載の弁着脱装置。
  4. 前記載置台に設けられ、前記弁を固定する固定機構を備える、請求項1乃至のいずれか1つに記載の弁着脱装置。
  5. 前記昇降機構に設けられ、前記昇降機構を走行させる走行機構を備える、請求項1乃至4の何れか1つに記載の弁着脱装置。
  6. 前記槽は、グラスライニング加工が施された反応機の槽である、請求項1乃至5の何れか1つに記載の弁着脱装置。
  7. 弁を槽に着脱するための弁着脱装置であって、
    前記弁を載置する載置台と、
    水平面上における前記載置台の位置を調整する位置調整機構と、
    前記載置台を昇降させる昇降機構と、
    前記載置台に対して下方に離れて位置し、前記載置台と連結される環状の離脱防止板を備え、
    前記位置調整機構は、
    前記昇降機構に昇降可能に固定されている基台と、
    前記基台上に設けられ、前記載置台を支持する複数のボールキャスターとを有し、
    前記ボールキャスターは、前記載置台が前記水平面上で動くように構成されている、
    前記基台の外周縁部は、前記離脱防止板と前記載置台との間に配置されている、弁着脱装置。
JP2012035249A 2012-02-21 2012-02-21 弁着脱装置 Active JP5956774B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012035249A JP5956774B2 (ja) 2012-02-21 2012-02-21 弁着脱装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012035249A JP5956774B2 (ja) 2012-02-21 2012-02-21 弁着脱装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013170634A JP2013170634A (ja) 2013-09-02
JP5956774B2 true JP5956774B2 (ja) 2016-07-27

Family

ID=49264713

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012035249A Active JP5956774B2 (ja) 2012-02-21 2012-02-21 弁着脱装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5956774B2 (ja)

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0577197U (ja) * 1992-03-30 1993-10-19 株式会社アイチコーポレーション 揚重作業車
JP2003033635A (ja) * 2001-05-17 2003-02-04 Shinko Pantec Co Ltd 攪拌翼およびこれを用いた攪拌装置ならびに攪拌方法
JP5524636B2 (ja) * 2010-01-21 2014-06-18 株式会社三信精機 缶底弁の昇降装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013170634A (ja) 2013-09-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101421037B1 (ko) 선재 권취 드럼의 해권작업용 지지장치
KR101345273B1 (ko) 이동식 환자 리프트 장치
US8850682B2 (en) Removal of components from aircraft
JP5956774B2 (ja) 弁着脱装置
JP5029188B2 (ja) エレベータの据付方法、及びエレベータ据付用のカム装置
US20170151649A1 (en) Polishing table replacement apparatus, polishing table replacement method, and apparatus for replacing a component of semiconductor-device manufacturing machine
KR102195815B1 (ko) 중량물의 흔들림 방지가 가능한 리프팅 장치
JP7011970B2 (ja) ポンプ設備に使用されるケーブル支持装置
JPH09295230A (ja) 大型ナットの着脱装置
KR101271184B1 (ko) 러그 리프터
JP2007313585A (ja) 電機設備盤の組立作業用装置及び組立作業方法
CN103821344B (zh) 附着式功能一体化支承座
JPH11223693A (ja) ナット部材の着脱移送装置
JP6631371B2 (ja) 収納缶蓋着脱装置
US9695021B1 (en) Garbage disposal jack
KR101629747B1 (ko) 시저스형 차량정비 리프트용 사다리
JP2006335210A (ja) タイヤ着脱機のセンタリング装置
JPH0559808A (ja) 設備機材昇降装置
KR102196755B1 (ko) 기판 이송장치의 정비장치
US6186568B1 (en) Core plate lifting fixture and related process
US4735546A (en) Apparatus for manipulating radar drive assemblies
KR102125627B1 (ko) 대형물 틸팅 장치
JP3136405B1 (ja) 熱交換器の覆体脱着機およびその使用方法
KR200433361Y1 (ko) 전동식 리프트
JP6903377B2 (ja) 取付治具

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20141216

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20151015

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20151027

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20151218

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160524

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160617

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5956774

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250