JP5953165B2 - 補助バスバー電極を備える太陽電池素子および太陽電池モジュール - Google Patents

補助バスバー電極を備える太陽電池素子および太陽電池モジュール Download PDF

Info

Publication number
JP5953165B2
JP5953165B2 JP2012169938A JP2012169938A JP5953165B2 JP 5953165 B2 JP5953165 B2 JP 5953165B2 JP 2012169938 A JP2012169938 A JP 2012169938A JP 2012169938 A JP2012169938 A JP 2012169938A JP 5953165 B2 JP5953165 B2 JP 5953165B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bus bar
electrode
bar electrode
solar cell
electrodes
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012169938A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014029934A (ja
Inventor
中山 真志
真志 中山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyoto Elex Co Ltd
Original Assignee
Kyoto Elex Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyoto Elex Co Ltd filed Critical Kyoto Elex Co Ltd
Priority to JP2012169938A priority Critical patent/JP5953165B2/ja
Publication of JP2014029934A publication Critical patent/JP2014029934A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5953165B2 publication Critical patent/JP5953165B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy

Landscapes

  • Photovoltaic Devices (AREA)

Description

本発明は、太陽電池素子およびこれを用いた太陽電池モジュールに関し、特に、通常のバスバー電極以外に補助的なバスバー電極を備える太陽電池素子と、当該太陽電池素子を用いた太陽電池モジュールとに関する。
一般的な結晶シリコン太陽電池素子は、pn接合された半導体基板の表面(受光面)に、フィンガー電極およびバスバー電極といった集電電極が形成され、裏面に金属膜等からなる裏面電極が形成された構成となっている。
フィンガー電極は、受光面上に多数並列配置された細長い電極であって、半導体基板から発生した光電流を収集する。バスバー電極は、フィンガー電極に対して交差するように配置された帯状の電極であり、個々のフィンガー電極で収集された光電流をさらに集電して外部に出力する。
このような太陽電池素子は、単独で用いることもできるが、複数の太陽電池素子を並列に配置させ直列接続した太陽電池モジュールとして用いられることが多い。この場合、インターコネクタにより各太陽電池素子のバスバー電極同士が接続されており、これにより複数の太陽電池素子がモジュール化される。
フィンガー電極およびバスバー電極は、通常、銀粉末(銀粒子)を含有する導電性ペーストを用いて所定のパターンで半導体基板上にスクリーン印刷し、所定の条件で焼成等の処理を行うことによって形成される。したがって、フィンガー電極およびバスバー電極は、光を透過しない金属膜となっているので、これら集電電極は、太陽電池素子の受光面において光の入射を妨げることになる。それゆえ、集電電極の総面積が大きくなると太陽電池素子の発電効率が低下する。
具体的には、まず、フィンガー電極について見れば、フィンガー電極の線幅が狭く(細く)なるほど半導体基板に入射する光の量を増加させることができるが、その反面、細線化によりフィンガー電極の配線抵抗が増大してしまう。これに対して、フィンガー電極の配線抵抗を小さくするためにその線幅を広く(太く)すると、集電電極による遮光面積(シャドーロス)が大きくなるため、受光面において入射光を受光できる実体的な面積(受光面積)が減少してしまい、半導体基板に入射する光の量が少なくなるので発電効率が低下する。
そこで、太陽電池素子の発電効率を高くするためには、通常、フィンガー電極の線幅を狭くして受光面積の減少を回避するとともに、フィンガー電極の配線抵抗の増大を回避するためにフィンガー電極の高さ(厚み)を大きくすることにより、その断面積を大きくする(アスペクト比を増加させる)ことが行われている。フィンガー電極の断面積を大きくする方法としては、通常、複数回のスクリーン印刷を行う方法が知られている。なお、スクリーン印刷の回数が増加すると製造工程が煩雑化するため、太陽電池素子の生産においては大きな負荷となる。
また、配線抵抗の増大を回避しつつフィンガー電極を細線化することが可能であれば、受光面積が実質的に減少しないと見なせる範囲で、フィンガー電極の本数を増やすことも可能になる。これにより、受光面からの光電流の収集効率を上げることが可能となる。なお、フィンガー電極の本数は、太陽電池素子の本体である半導体基板の性能(特にシート抵抗)に応じて設定することができる。
ここで、フィンガー電極の線幅を細線化した場合、スクリーン印刷で形成された導電性ペーストのパターンにかすれが生じることがある。そこで、特許文献1には、バスバー電極の長手方向の少なくとも1個所に「括れ部」を設けるとともに、バスバー電極の寸法を所定の条件に設定する構成の太陽電池が開示されている。バスバー電極をこのように設計することで、バスバー電極の印刷方向側のフィンガー電極に発生するフィンガー電極のかすれを低減することができるとされている。なお、この文献に開示されるバスバー電極の最大幅は0.5〜2mmであり、フィンガー電極の線幅は100μm以下である。
また、バスバー電極について見れば、バスバー電極は、太陽電池素子の外部に集電した光電流を出力するための電極であるため、その線幅は、接続対象である外部電力線またはインターコネクタ等の幅に影響を受ける。通常、外部電力線またはインターコネクタはタブ化されており、その幅は抵抗損失等を考慮した上で最適化されているので、バスバー電極の幅も、このタブの幅に合わせて決定される。
また、バスバー電極の本数は、太陽電池素子の大きさ(半導体基板の面積)に影響を受ける。太陽電池素子が小さい場合には受光面積も小さいためバスバー電極は1本でよいが、太陽電池素子が大きくなるとフィンガー電極を長くする必要性が生じるため、これに伴ってフィンガー電極の配線抵抗が大きくなる。そこで、フィンガー電極をできるだけ短くするために、複数本のバスバー電極が設けられる。
一般的なバスバー電極の本数は2〜3本であることが知られており、例えば、特許文献2には、従来は2本であったバスバー電極を3本にした太陽電池モジュールが開示されている。なお、この文献に開示されるバスバー電極の線幅は0.5〜2mmの範囲内であり、フィンガー電極の線幅は0.05〜0.1mmの範囲内である。
ただし、単にバスバー電極の本数を増やすだけではシャドーロスにより受光面積が減少してしまうので、本数の増加に合わせてバスバー電極の線幅を狭くする必要性が生じる。例えば、バスバー電極が2本の場合には、当該バスバー電極の線幅は1.7mm程度であるが、バスバー電極が3本に増加すれば、当該バスバー電極の線幅は1.5mm程度である。また、最近、バスバー電極を4本備える太陽電池素子も提案されているが、この場合、バスバー電極の線幅は1.0mm程度となっている。
特開2011−187882号公報 特開2005−353851号公報
このように、太陽電池素子の性能の向上を図るためには、半導体基板の性能に合わせて、フィンガー電極の幅、フィンガー電極の本数、フィンガー電極の断面積(あるいはスクリーン印刷回数)、バスバー電極の本数等の要員を最適化することが重要となる。しかしながら、これら要員はそれぞれ連動しているため、その最適化は容易ではない。
例えば、フィンガー電極の配線抵抗の増大を回避するためにバスバー電極の本数を増やそうとすると、シャドーロスによる受光面積の減少を抑制するためにバスバー電極の細線化が必要となる。ところが、バスバー電極はタブに接続できる程度の幅が必要となるため過剰な細線化はできない。
前述した特許文献1および2では、バスバー電極の線幅は0.5〜2.0mmの範囲内とされているが、受光面積の減少を抑制し、かつ、タブへの接続を可能とするためには、実際に使用可能なバスバー電極の細線化は、4本の場合の1.0mmが限界であって、バスバー電極の線幅を1.0mm未満に細線化することは、技術常識的には困難とされている。
また、バスバー電極の本数増加および細線化を回避しつつフィンガー電極の配線抵抗の増加を回避するためには、フィンガー電極を細線化し、かつ、その断面積を大きくすることになる。しかしながら、断面積を大きくするためには、通常、スクリーン印刷の回数を増加させることになるので、太陽電池素子の製造工程の煩雑化を招くとともに、製造コストも上昇する。
本発明はこのような課題を解決するためになされたものであって、フィンガー電極の断面積の増大を抑制しつつ細線化を可能とし、かつ、バスバー電極の本数増加および細線化も抑制し、優れた変換効率を実現することが可能な太陽電池素子および太陽電池モジュールを提供することを目的とする。
本発明に係る太陽電池素子は、前記の課題を解決するために、半導体基板の受光面上に、当該半導体基板を横断するように並列に配置される、複数本の帯状のバスバー電極と、前記バスバー電極に交差した位置関係で並列に配置される、複数の線状のフィンガー電極と、を備える太陽電池素子であって、さらに、前記バスバー電極よりも線幅が狭い帯状であって、前記フィンガー電極から集電した光電流を前記バスバー電極に供給する、補助バスバー電極を備えている構成である。
前記構成によれば、バスバー電極に加えて補助バスバー電極を設けることにより、フィンガー電極から収集した光電流を、補助バスバー電極を介してバスバー電極に収集することができる。これにより、バスバー電極の本数を実質的に増やすことなくフィンガー電極を短くすることが可能となって、フィンガー電極の配線抵抗の増大を有効に抑制することができる。また、補助バスバー電極がバスバー電極よりも細線化されていることから、受光面積の実質的な減少を抑制することができる。
その結果、フィンガー電極の断面積をあまり大きくせずに細線化することができるとともに、バスバー電極の本数増加および細線化も抑制することができるため、優れた変換効率を実現する太陽電池素子を得ることができる。
また、フィンガー電極を細線化してもその断面積を相対的に小さくすることができれば、従来よりもスクリーン印刷の回数を減らすことが可能となるので、製造工程の簡素化を図ることもできる。
前記構成の太陽電池素子においては、前記補助バスバー電極には、前記バスバー電極に対して平行となる位置関係で、前記半導体基板を横断するように並列に配置され、かつ、前記フィンガー電極に接続されているアシストバスバー電極と、前記バスバー電極に対して交差する位置関係で、前記半導体基板を縦断するように並列に配置され、前記アシストバスバー電極および前記バスバー電極に接続されているバイパスバスバー電極と、が含まれる構成であってもよい。
また、前記構成の太陽電池素子においては、前記補助バスバー電極の線幅は、1.0mm未満である構成であってもよい。
また、前記構成の太陽電池素子においては、前記半導体基板が矩形であって、前記バスバー電極および前記アシストバスバー電極が、前記半導体基板の横方向の辺に平行となるように形成されている場合には、前記アシストバスバー電極は、複数の前記バスバー電極と、当該バスバー電極に平行な前記横方向の辺との間に、それぞれ同じ本数設けられている構成であってもよい。
また、前記構成の太陽電池素子においては、前記バイパスバスバー電極は、半導体基板を縦方向に二分割したときに、各分割区域にそれぞれ同じ本数となるように設けられている構成であってもよい。
さらに、本発明には、前記構成の太陽電池素子を備えている太陽電池モジュールも含まれる。
本発明では、以上の構成により、フィンガー電極の断面積の増大を抑制しつつ細線化を可能とし、かつ、バスバー電極の本数増加および細線化も抑制し、優れた変換効率を実現することが可能な太陽電池素子および太陽電池モジュールを提供することができる、という効果を奏する。
本発明に係る太陽電池素子の概略構成を示す模式的な部分斜視図である。 (a)および(b)は、本発明に係る太陽電池素子におけるバスバー電極および補助バスバー電極の配置の一例を示す模式的平面図であり、(c)は、(a)または(b)に示す太陽電池素子に対応する、従来の太陽電池素子におけるバスバー電極の配置を示す模式的平面図である。 (a)は、本発明に係る太陽電池素子におけるバスバー電極および補助バスバー電極の配置の他の例を示す模式的平面図であり、(b)は、(a)に示す太陽電池素子に対応する、従来の太陽電池素子におけるバスバー電極の配置を示す模式的平面図である。 本発明に係る太陽電池モジュールの概略構成を示す模式的斜視図である。
以下、本発明の好ましい実施の形態を、図面を参照しながら説明する。なお、以下では全ての図を通じて同一又は相当する要素には同一の参照符号を付して、その重複する説明を省略する。
[太陽電池素子の構成]
まず、本発明の実施の形態に係る太陽電池素子の構成例について、図1を参照して具体的に説明する。図1に示すように、本実施の形態に係る太陽電池素子10(太陽電池セル)は、集電電極11〜14および半導体基板20から構成されており、半導体基板20は、反射防止層21、N型拡散層22、P型シリコン基板23および裏面電極24を備えている。
半導体基板20のうちN型拡散層22はP型シリコン基板23の表面に形成されており、反射防止層21および集電電極11〜14はこのN型拡散層22の上に形成されている。また、裏面電極24はP型シリコン基板23の裏面に形成されている。このような構成の太陽電池素子10は、シリコンからなるP型シリコン基板23の受光面側(表面側)に、不純物のN型拡散層22と、窒化シリコン、酸化シリコンまたは酸化チタン等からなる絶縁性の反射防止層21とが順次形成されることによって製造される。
P型シリコン基板23は、単結晶シリコンまたは多結晶シリコンにより構成される。P型シリコン基板23は、例えば、引き上げ法や鋳造法によって形成されたインゴットを100〜300μm程度の厚みにスライスすることにより得られる。
N型拡散層22は、P型シリコン基板23の受光面(表面)に、リンなどの不純物を拡散させることにより形成される、P型シリコン基板23の逆の導電型であるN型を呈する層である。このN型拡散層22は、例えば、P型シリコン基板23を炉中に配置して、オキシ塩化リン(POCl3 )などの中で加熱することによって形成される。なお、シリコン基板23の導電型がN型であれば拡散層22はP型とすればよい。
反射防止層21は、反射防止機能と併せて太陽電池素子10の保護のためにN型拡散層22の受光面側に形成される層である。反射防止層21が窒化シリコン膜である場合には、例えば、シラン(SiH4 )とアンモニア(NH3 )の混合ガスをグロー放電分解でプラズマ化して堆積させるプラズマCVD法等で形成される。例えば、反射防止層21はP型シリコン基板23との屈折率差などを考慮して、屈折率が1.8〜2.3程度になるようにされ、0.05μmないし1.0μm程度の厚みに形成される。
P型シリコン基板23の表面には集電電極11〜14が形成され、裏面には裏面電極24が形成される。なお、裏面には太陽電池素子10の出力を向上させるために、必要に応じてBSF(Back Surface Field)層を形成してもよい。
本実施の形態では、集電電極11〜14は、後述するように、バスバー電極11、フィンガー電極12、および補助バスバー電極13,14から構成されている。また、裏面電極24も、図示しないバスバー電極およびフィンガー電極として構成されていればよいし、公知の他の形状で構成されてもよい。
集電電極11〜14および裏面電極24は、公知の導電性ペーストを用いてスクリーン印刷法により形成することができる。具体的には、集電電極11〜14を例に挙げれば、反射防止層21の上面に、スクリーン印刷により導電性ペーストの所定パターンの塗膜を形成し、当該塗膜を所定範囲のピーク温度となるように数十秒〜数十分間焼成する。焼成時には、有機バインダの脱バインダが生じて導電性粒子が焼結されるとともに、導電性ペーストに含まれるガラスフリットの作用によってファイヤースルーが生じる。それゆえ、反射防止層21を貫通してN型拡散層22にオーミック接続する集電電極11〜14が形成される。
特に本実施の形態では、集電電極11〜14のパターンは、従来のバスバー電極およびフィンガー電極のみからなるパターンではなく、補助バスバー電極13,14を含むとともに、フィンガー電極12も細線化した精細なパターンとなる。このような精細なパターンは、例えば、本願出願人による特許4754655号に開示される太陽電池素子の電極形成用導電性ペーストを好適に用いることができる。
[集電電極の構成]
次に、集電電極11〜14の構成例について、図1に加えて、図2(a),(b)および図3(a)を参照して具体的に説明する。なお、図2(a),(b)および図3(a)では、バスバー電極11および補助バスバー電極13,14の配置(レイアウト)を説明する便宜上、フィンガー電極12は図示せず、バスバー電極11を黒い帯状に図示し、補助バスバー電極13,14を白抜きの帯状に図示している。
前述したように、本実施の形態では、集電電極として、バスバー電極11、フィンガー電極12および補助バスバー電極13,14が、半導体基板20の受光面上に形成されている。
バスバー電極11は、図2(a)または図3(a)に示すように、半導体基板20を横断するように並列に配置される帯状の電極であって、1つの太陽電池素子10に複数本も受けられている。例えば、図2(a)に示す太陽電池素子10Aまたは図2(b)に示す太陽電池素子10Bには、バスバー電極11が2本設けられており、図3(b)に示す太陽電池素子10Cには、バスバー電極11が3本設けられている。また、フィンガー電極12は、図1に示すように、バスバー電極11に直交した位置関係で並列に配置される複数の線状の電極である。
フィンガー電極12は、受光面からの入射光によって半導体基板20(厳密にはP型シリコン基板23)に発生した光電流を収集する電極であり、受光面全体に亘って並列配置している。バスバー電極11は、フィンガー電極12に接続されており、個々のフィンガー電極12で収集された光電流をさらに集電して外部に出力する。
なお、本実施の形態では、バスバー電極11が配線されている方向を「横方向」とし、フィンガー電極12が配線されている方向を「縦方向」とする。また、バスバー電極11とフィンガー電極12とは、図1に示すように直交していることが好ましいが、種々の条件によっては、直交せずに鋭角を形成するように交差してもよい。
バスバー電極11の線幅W11は特に限定されないが、外部電力線またはインターコネクタ等のタブに好適に接続できる程度の幅を確保し、かつ、受光面における受光面積の減少を回避する観点から、W11=1.0〜2.0mmの範囲内であればよい。
また、フィンガー電極12の線幅W12も特に限定されないが、配線抵抗の増大を回避し、かつ、受光面積の減少を回避する観点から、W12≦0.1mm(100μm)であればよい。なお、線幅W12の下限値は、スクリーン印刷等の手法によって形成可能な最小値に設定することができるので、特に限定されない。
さらに本実施の形態では、図1に示すように、バスバー電極11およびフィンガー電極12に加えて補助バスバー電極13,14が受光面に形成されている。このうち一方の補助バスバー電極13は、バスバー電極11に対して平行に設けられており、他方の補助バスバー電極14は、フィンガー電極12に対して平行(すなわちバスバー電極11に対して直交するように)に設けられている。
ここで、バスバー電極11と補助バスバー電極13,14とを明確に区別する便宜上、バスバー電極11を「メインバスバー電極11」と称する。また、補助バスバー電極13,14についても、説明の便宜上、前者を「アシストバスバー電極13」と称し、後者を「バイパスバスバー電極14」と称する。さらに、以下の説明では、メインバスバー電極11と補助バスバー電極13,14とをまとめて、広義の「バスバー電極」と称する場合がある。
補助バスバー電極13,14は、いずれもメインバスバー電極11と同様に、フィンガー電極12で収集された光電流をさらに集電する電極であるが、メインバスバー電極11とは異なりタブには接続されない。代わりに、メインバスバー電極11よりも線幅が狭く(細く)形成され、フィンガー電極12から集電した光電流をメインバスバー電極11に供給するように構成されている。
図1に示すように、補助バスバー電極13,14のうちアシストバスバー電極13は、メインバスバー電極11に対して平行となる位置関係で、半導体基板20を横断するように並列に配置され、かつ、フィンガー電極12に接続されている。一方、バイパスバスバー電極14は、メインバスバー電極11に対して交差する位置関係で、半導体基板20を縦断するように並列に配置され、アシストバスバー電極13およびメインバスバー電極11に接続されている。それゆえ、複数のフィンガー電極12からの光電流は、一旦アシストバスバー電極13に収集され、さらにバイパスバスバー電極14を介してメインバスバー電極11に供給される。
このようにアシストバスバー電極13は、メインバスバー電極11と同様にフィンガー電極12からの光電流を収集するため、メインバスバー電極11による光電流の収集をアシストするように機能する。また、バイパスバスバー電極14は、フィンガー電極12には接続されていないが、メインバスバー電極11とアシストバスバー電極13とをつなぐように配線され、アシストバスバー電極13から収集された光電流をメインバスバー電極11に供給するので、メインバスバー電極11−アシストバスバー電極13間のバイパス配線のように機能する。
補助バスバー電極13,14の線幅W13,W14は、メインバスバー電極11の線幅W11よりも細ければ特に限定されない。すなわち、太陽電池素子10の受光面積と、補助バスバー電極13,14の本数と(必要に応じて他の条件と)に応じて、受光面積の減少を回避(または抑制)し得る程度の線幅に設定することができる。具体的な線幅W13,W14としては、その上限が1.0mm未満であればよい。これは、補助バスバー電極13,14はタブに接続する必要がないためであるので、必要に応じて1.0mm以上であってもよい。
またW13,W14の下限についても、補助バスバー電極13,14として機能できるのであれば特に限定されないが、一般的には、フィンガー電極12よりも太い方が好ましい。アシストバスバー電極13もバイパスバスバー電極14も、複数のフィンガー電極12から収集した光電流を良好に通電させてメインバスバー電極11に供給する必要があるので、少なくともフィンガー電極12によりも線幅が大きいことが好ましい。
ここで、メインバスバー電極11の線幅W11を基準とした場合、補助バスバー電極13,14の線幅W13,W14の線幅は、例えば、線幅W11の1/12〜1/4の範囲内に設定することができる。具体的な一例としては、線幅W11=1.5mmであれば、線幅W13またはW14は、0.125mm以上0.375mm以下であればよい。また、線幅W11=1.0mmであれば、線幅W13またはW14は、0.083mm以上0.25mm以下であればよい。
また、アシストバスバー電極13とバイパスバスバー電極14とは同じ線幅であってもよいし、異なる線幅であってもよい。基本的には同じ線幅であればよいが、例えば、1本のバイパスバスバー電極14で多数のアシストバスバー電極13から光電流を収集する場合には、線幅W14を線幅W13よりも太くしてもよい。
したがって、メインバスバー電極11の線幅W11、フィンガー電極12の線幅W12、アシストバスバー電極13の線幅W13、およびバイパスバスバー電極14の線幅W14の大小関係をまとめると、基本的には、W11>W14=W13>W12またはW11>W14≒W13>W12であればよい。
このように、太陽電池素子10においては、メインバスバー電極11に加えてアシストバスバー電極13およびバイパスバスバー電極14という補助バスバー電極を備えている。これにより、フィンガー電極12から収集した光電流を、アシストバスバー電極13およびバイパスバスバー電極14を介してメインバスバー電極11に収集することができる。
これにより、半導体基板20の受光面に、メインバスバー電極11だけでなくアシストバスバー電極13を配置することになるので、これら「バスバー電極」の間隔、すなわち、フィンガー電極12の長さを短くすることが可能となる。これにより、メインバスバー電極11の本数を実質的に増やすことなくフィンガー電極12の配線抵抗の増大を抑制することができる。また、アシストバスバー電極13もバイパスバスバー電極14もメインバスバー電極11よりも細線化されていることから、受光面積の実質的な減少を抑制することができる。
これにより、フィンガー電極12の断面積をあまり大きくせずに細線化することができるとともに、メインバスバー電極11の本数増加および細線化も抑制することができる。また、フィンガー電極12を細線化してもその断面積を相対的に小さくすることができるということは、従来よりもスクリーン印刷の回数を減らすことが可能となる。それゆえ、太陽電池素子10の製造工程の簡素化を図ることもできる。
[補助バスバー電極の配置例]
次に、補助バスバー電極13,14の半導体基板20上の配置例(形成例)について、図2(a)〜(c)および図3(a),(b)を参照して具体的に説明する。なお、図2(c)および図3(b)についても、図2(a),(b)および図3(b)と同様に、バスバー電極11を黒い帯状に図示し、フィンガー電極12については図示していない。
例えば、図2(c)に示すように、従来の太陽電池素子100Aが、補助バスバー電極13,14を備えておらず3本のメインバスバー電極11を備えており、メインバスバー電極11の線幅W11が1.5mmであるとする。これに対して本実施の形態では、図2(a)に示す太陽電池素子10Aのように、3本のアシストバスバー電極13と2本のバイパスバスバー電極14とを備え、メインバスバー電極11を2本とする配置例を採用することができ、あるいは、図2(b)に示す太陽電池素子10Bのように、6本のアシストバスバー電極13と4本のバイパスバスバー電極14とを備え、メインバスバー電極11を2本とする配置例を採用することができる。
図2(a)に示す太陽電池素子10Aでは、矩形の半導体基板20の上半分側に、当該半導体基板20を横断するように1本のメインバスバー電極11が設けられ、下半分側にもう1本のメインバスバー電極11が同様に設けられている。そして、2本のメインバスバー電極11の間に、これら電極に平行となるように1本のアシストバスバー電極13が設けられており、上側のメインバスバー電極11と半導体基板20の上辺との間に1本のアシストバスバー電極13が設けられおり、下側のメインバスバー電極11と半導体基板20の下辺との間に1本のアシストバスバー電極13が設けられている。また、半導体基板20の右半分側に、当該半導体基板20を縦断するように1本のバイパスバスバー電極14が設けられおり、左半分側にもう1本のバイパスバスバー電極14が設けられている。
このようなレイアウトの太陽電池素子10Aにおいては、メインバスバー電極11の線幅W11は、従来と同じく1.5mmであるが、アシストバスバー電極13の線幅W13およびバイパスバスバー電極14の線幅W14は、いずれも0.3mm(線幅W11の1/5)である。つまり、このレイアウトでは、従来の太陽電池素子100Aのメインバスバー電極11の1本分を、横3本および縦2本(計5本)の補助バスバー電極13,14に分割していることになる。
それゆえ、太陽電池素子10Aは、見かけ上では5本の「バスバー電極」を備えていることになるが、合計5本の補助バスバー電極13,14によるシャドーロスは、0.3mm×5本=1.5mm×1本となる。そのため、太陽電池素子10A全体としてのシャドーロスは、従来の太陽電池素子100Aと同様に3本のメインバスバー電極11を備えているレイアウトと同じ面積となる。したがって、受光面積の減少を有効に回避することができる。
また、図2(b)に示す太陽電池素子10Bでは、前述した太陽電池素子10Aと同様に2本のメインバスバー電極11が設けられているが、2本のメインバスバー電極11の間に、これら電極に平行となるように2本のアシストバスバー電極13が設けられており、上側のメインバスバー電極11と半導体基板20の上辺との間に2本のアシストバスバー電極13が設けられおり、下側のメインバスバー電極11と半導体基板20の下辺との間に2本のアシストバスバー電極13が設けられている。また、半導体基板20の右半分側に、当該半導体基板20を縦断するように2本のバイパスバスバー電極14が設けられおり、左半分側にも2本のバイパスバスバー電極14が設けられている。
このようなレイアウトの太陽電池素子10Bにおいては、メインバスバー電極11の線幅W11は、従来と同じく1.5mmであるが、アシストバスバー電極13の線幅W13およびバイパスバスバー電極14の線幅W14は、いずれも0.15mm(線幅W11の1/10)である。つまり、このレイアウトでは、従来の太陽電池素子100Aのメインバスバー電極11の1本分を、横6本および縦4本(計10本)の補助バスバー電極13,14に分割していることになる。
それゆえ、太陽電池素子10Bは、見かけ上では8本の「バスバー電極」を備えていることになるが、合計10本の補助バスバー電極13,14によるシャドーロスは、0.15mm×10本=1.5mm×1本となる。そのため、太陽電池素子10B全体としてのシャドーロスは、従来の太陽電池素子100Aと同様に3本のメインバスバー電極11を備えているレイアウトと同じ面積となる。したがって、このようなレイアウトであっても、受光面積の減少を有効に回避することができる。
他の例として、図3(b)に示すように、従来の太陽電池素子100Bが、補助バスバー電極13,14を備えておらず4本のメインバスバー電極11を備えており、メインバスバー電極11の線幅W11が1.0mmであるとする。これに対して本実施の形態では、図3(a)に示す太陽電池素子10Cのように、4本のアシストバスバー電極13と2本のバイパスバスバー電極14とを備え、メインバスバー電極11を3本とする配置例を採用することができる。
具体的には、太陽電池素子10Cでは、矩形の半導体基板20の上半分側に、当該半導体基板20を横断するように1本のメインバスバー電極11が設けられ、中央付近においても半導体基板20を横断するように1本のメインバスバー電極11が設けられ、下半分側にも、もう1本のメインバスバー電極11が同様に設けられている。
そして、3本のメインバスバー電極11のそれぞれの間に、これら電極に平行となるようにアシストバスバー電極13が1本ずつ設けられており、上側のメインバスバー電極11と半導体基板20の上辺との間に1本のアシストバスバー電極13が設けられおり、下側のメインバスバー電極11と半導体基板20の下辺との間に1本のアシストバスバー電極13が設けられている。また、半導体基板20の右半分側に、当該半導体基板20を縦断するように1本のバイパスバスバー電極14が設けられおり、左半分側にもう1本のバイパスバスバー電極14が設けられている。
このようなレイアウトの太陽電池素子10Cにおいては、メインバスバー電極11の線幅W11は、従来と同じく1.0mmであるが、アシストバスバー電極13の線幅W13は0.2mm(線幅W11の1/5)であり、バイパスバスバー電極14の線幅W14は0.1mm(線幅W11の1/10)である。つまり、このレイアウトでは、従来の太陽電池素子100Bのメインバスバー電極11の1本分を、横4本および縦2本(合計6本)の補助バスバー電極13,14に分割していることになる。
それゆえ、太陽電池素子10Cは、見かけ上では7本の「バスバー電極」を備えていることになるが、合計6本の補助バスバー電極13,14によるシャドーロスは、0.2mm×4本+0.1mm×2本=1.0mm×1本となる。そのため、太陽電池素子10C全体としてのシャドーロスは、従来の太陽電池素子100Bと同様に4本のメインバスバー電極11を備えているレイアウトと同じ面積となる。したがって、このようなレイアウトであっても、受光面積の減少を有効に回避することができる。
なお、補助バスバー電極13,14の線幅W13,W14は、1本のメインバスバー電極11の線幅W11と完全に一致するように設定される必要はなく、光電流の収集効率に大きな影響を及ぼさなければ少し増減してもよい。
例えば、太陽電池素子10Aにおいて、バイパスバスバー電極14の線幅W14を0.3mmではなく0.25mmに設定してもよい。この場合、合計5本の補助バスバー電極13,14によるシャドーロスは、0.3mm×3本+0.25mm×2本=1.4mm≒1.5mm×0.93本となるが、このように、従来の太陽電池素子100Aと比較して「バスバー電極」が約0.07本分減少したレイアウトであっても実施可能である。
あるいは、太陽電池素子10Cにおいて、バイパスバスバー電極14の線幅W14を0.1mmではなく0.2mmに設定してもよい。この場合、合計6本の補助バスバー電極13,14によるシャドーロスは、0.2mm×6本=1.2mm=1.0mm×1.2本となるが、このように、従来の太陽電池素子100Bと比較して、「バスバー電極」が1/5本分増えたレイアウトであっても、受光面積の減少を有効に抑制することができるので、実現可能である。
このように、補助バスバー電極13,14は、半導体基板20の受光面上でどのように配置されてもよいが、アシストバスバー電極13は、複数のメインバスバー電極11と、当該メインバスバー電極11に平行な半導体基板20の横方向の辺との間に、それぞれ同じ本数設けられていることが好ましい。また、バイパスバスバー電極14は、半導体基板20を縦方向に左右二分割したときに、左右の各分割区域それぞれに同じ本数となるように設けられていることが好ましい。これにより、半導体基板20の受光面上において、メインバスバー電極11の本数を実質的に1本減少させた上で、「バスバー電極」を網羅的に配置することが可能となる。
[補助バスバー電極の変形例]
なお、複数のメインバスバー電極11同士の間隔、複数のアシストバスバー電極13同士の間隔、隣接するメインバスバー電極11とアシストバスバー電極13との間隔は、いずれも等間隔に設定されてもよいし、異なる間隔に設定されてもよい。同様に、半導体基板20の上下の各横辺と、当該横辺に隣接するアシストバスバー電極13との間隔は、隣接するアシストバスバー電極13同士の間隔あるいは隣接する隣接するメインバスバー電極11とアシストバスバー電極13との間隔と等間隔に設定されてもよいし、異なる間隔に設定されてもよい。
これらメインバスバー電極11、アシストバスバー電極13および半導体基板20の横辺の間隔は、実質的にフィンガー電極12の長さを規定することになる。それゆえ、太陽電池素子10に求められる諸性質、太陽電池素子10の使用条件、あるいは太陽電池素子10の製造条件等に応じて、前記間隔はいずれも等間隔に設定することもできるし、異なる間隔として、フィンガー電極12の長さを、受光面の部分によって変更することもできる。また、これら間隔の具体的な値は特に限定されず、メインバスバー電極11およびアシストバスバー電極13の線幅、受光面の広さ、受光面積の大きさ(言い換えればシャドーロスの大きさ)等の諸条件に応じて適宜設定することができる。
また、バイパスバスバー電極14同士の間隔、あるいは、半導体基板20の左右の各縦辺と、当該縦辺に隣接するバイパスバスバー電極14との間隔も、等間隔に設定されてもよいし、異なる間隔に設定されてもよい。これら間隔の具体的な値も特に限定されず、前述したような諸条件に応じて適宜設定することができる。
また、アシストバスバー電極13およびバイパスバスバー電極14の本数は特に限定されないが、図2(a),(b)および図3(a)に示すように、アシストバスバー電極13の本数は、バイパスバスバー電極14の本数よりも多くなっていることが好ましい。前述したように、アシストバスバー電極13は、メインバスバー電極11に対して平行に設けられ、これら「バスバー電極」の間隔は、実質的にフィンガー電極12の長さを規定することになる。それゆえ、アシストバスバー電極13を多く設けることにより、フィンガー電極12を短くして配線抵抗を低くすることができる。一方、バイパスバスバー電極14は、アシストバスバー電極13に収集された光電流をメインバスバー電極11に供給するために設けられるので、その本数はアシストバスバー電極13よりも少なくてよい。
また、本実施の形態においては、補助バスバー電極は、横方向に配置されるアシストバスバー電極13と縦方向に配置されるバイパスバスバー電極14とから構成されるが、本発明はこれに限定されず、メインバスバー電極11よりも線幅が狭い帯状であって、フィンガー電極12から集電した光電流をメインバスバー電極11に供給することができる電極であれば、想定し得る他のどのような構成であってもよい。
例えば、アシストバスバー電極13またはバイパスバスバー電極14が「横方向補助バスバー電極」または「縦方向補助バスバー電極」でなはく、斜め方向に配置される斜め方向補助バスバー電極であってもよいし、アシストバスバー電極13またはバイパスバスバー電極14が、半導体基板20の受光面を横断または縦断せず、受光面の途中まで達する長さであってもよい。
[太陽電池モジュールの構成例]
前記構成の太陽電池素子10は、そのままパッケージ化して太陽電池として用いることもできるが、複数の太陽電池素子10を所定のパターンで配列させて一体的にパッケージ化することにより太陽電池モジュールとして用いることもできる。
太陽電池モジュールの具体的な構成は特に限定されず、例えば、図4に模式的に示すように、枠体32上に複数の太陽電池素子10を配列し、各太陽電池素子10をインターコネクタ31で接続し、さらに図示しない封止材等で両面を封止し、各種端子およびフレーム等の附属部品を取り付けることにより構成される。このような太陽電池モジュール30は、複数の太陽電池素子10から光電流をまとめて出力できるので、高出力かつ高電圧の太陽電池として用いることができる。
特に本発明においては、個々の太陽電池素子10が、補助バスバー電極13,14を備えており、シャドーロスによる受光面積の減少を回避または抑制しつつ、フィンガー電極12の配線抵抗の増大を有効に抑制することができるものとなっている。それゆえ、太陽電池モジュール30全体として、従来よりも一層高い出力と高電圧を実現することが可能となる。
なお、本発明は前記実施の形態の記載に限定されるものではなく、特許請求の範囲に示した範囲内で種々の変更が可能であり、異なる実施の形態や複数の変形例にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施の形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明は、太陽電池素子およびこれを用いた太陽電池モジュール等といった太陽電池の分野に広く好適に用いることができる。
10,10A,10B,10C 太陽電池素子
11 バスバー電極、メインバスバー電極
12 フィンガー電極
13 補助バスバー電極、アシストバスバー電極
14 補助バスバー電極、バイパスバスバー電極
20 半導体基板
21 反射防止層
22 N型拡散層
23 P型シリコン基板
24 裏面電極
30 太陽電池モジュール
31 インターコネクタ
32 枠体
100A,100B 従来の太陽電池素子

Claims (6)

  1. 受光面に反射防止層を備える半導体基板の受光面上に、当該半導体基板を横断するように並列に配置され、光を透過しない金属膜で構成され、モジュール化に際してインターコネクタに接続される、複数本の帯状のバスバー電極と、
    前記バスバー電極に交差した位置関係で、前記受光面全体に亘って並列に配置され、光を透過しない金属膜で構成され、前記バスバー電極よりも本数が多い、複数の線状のフィンガー電極と、
    を備え、
    前記バスバー電極は、前記フィンガー電極で収集された光電流をさらに集電して外部に出力する太陽電池素子であって、
    さらに、前記受光面上に配置され、光を透過しない金属膜で構成され、前記フィンガー電極よりも線幅が広く前記バスバー電極よりも線幅が狭い帯状であって、前記フィンガー電極から集電した光電流を前記バスバー電極に供給する、補助バスバー電極を備えていることを特徴とする、
    太陽電池素子。
  2. 前記補助バスバー電極には、前記バスバー電極に対して平行となる位置関係で、前記半導体基板を横断するように並列に配置され、かつ、前記フィンガー電極に接続されているアシストバスバー電極と、
    前記バスバー電極に対して交差する位置関係で、前記半導体基板を縦断するように並列に配置され、前記アシストバスバー電極および前記バスバー電極に接続されているバイパスバスバー電極と、が含まれることを特徴とする、
    請求項1に記載の太陽電池素子。
  3. 前記補助バスバー電極の線幅は、1.0mm未満であることを特徴とする、
    請求項1に記載の太陽電池素子。
  4. 前記半導体基板が矩形であり、
    前記バスバー電極および前記アシストバスバー電極が、前記半導体基板の横方向の辺に平行となるように形成されており、
    前記アシストバスバー電極は、複数の前記バスバー電極と、当該バスバー電極に平行な前記横方向の辺との間に、それぞれ同じ本数設けられていることを特徴とする、
    請求項2に記載の太陽電池素子。
  5. 前記バイパスバスバー電極は、半導体基板を縦方向に二分割したときに、各分割区域にそれぞれ同じ本数となるように設けられていることを特徴とする、
    請求項2に記載の太陽電池素子。
  6. 請求項1ないし5のいずれか1項に記載の太陽電池素子を備えていることを特徴とする、太陽電池モジュール。
JP2012169938A 2012-07-31 2012-07-31 補助バスバー電極を備える太陽電池素子および太陽電池モジュール Active JP5953165B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012169938A JP5953165B2 (ja) 2012-07-31 2012-07-31 補助バスバー電極を備える太陽電池素子および太陽電池モジュール

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012169938A JP5953165B2 (ja) 2012-07-31 2012-07-31 補助バスバー電極を備える太陽電池素子および太陽電池モジュール

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014029934A JP2014029934A (ja) 2014-02-13
JP5953165B2 true JP5953165B2 (ja) 2016-07-20

Family

ID=50202325

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012169938A Active JP5953165B2 (ja) 2012-07-31 2012-07-31 補助バスバー電極を備える太陽電池素子および太陽電池モジュール

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5953165B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6196585B2 (ja) * 2014-06-13 2017-09-13 三菱電機株式会社 太陽電池システム
CN108666426B (zh) * 2018-06-30 2024-07-12 中国科学院上海硅酸盐研究所 一种钙钛矿太阳能电池模块及其制备方法
CN111438451A (zh) * 2020-04-14 2020-07-24 无锡奥特维科技股份有限公司 电池串组焊接设备及电池串组焊接方法
CN113725306B (zh) 2021-08-27 2023-08-15 上海晶科绿能企业管理有限公司 一种电池片以及太阳能电池组件

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000243990A (ja) * 1999-02-18 2000-09-08 Dainippon Printing Co Ltd 太陽電池用カバーフィルムおよびその製造方法、およびそのカバーフィルムを用いた太陽電池モジュール
JP2004228449A (ja) * 2003-01-24 2004-08-12 Seiko Epson Corp 光電変換素子
JP5727772B2 (ja) * 2010-12-08 2015-06-03 株式会社アルバック 太陽電池
JP5014503B2 (ja) * 2011-06-20 2012-08-29 三洋電機株式会社 太陽電池セル及び太陽電池モジュール

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014029934A (ja) 2014-02-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP3503207B1 (en) Solar cell module
EP2372775B1 (en) Electrode structure of solar cell
JP3154145U (ja) 電極構造
KR101733687B1 (ko) 태양전지 모듈
TW201624740A (zh) 具有特定前表面電極設計之太陽能電池
WO2012057243A1 (ja) 太陽電池及び太陽電池モジュール
EP2610916A2 (en) Bifacial solar cell module
JP5953165B2 (ja) 補助バスバー電極を備える太陽電池素子および太陽電池モジュール
CN104282771A (zh) 背面接触型太阳能电池
US20180062002A1 (en) Solar cell
JP6188921B2 (ja) 太陽電池および太陽電池の製造方法
KR20190013927A (ko) 광전지, 광전지 어레이, 태양 전지 및 광전지 준비 방법
KR20190013952A (ko) 광전지 어셈블리, 광전지 어레이 및 태양 전지 어셈블리
JP3186623U (ja) 太さが異なるバスバー電極を有する太陽電池
WO2017128665A1 (zh) 一种晶硅太阳能电池
WO2024099014A1 (zh) 一种背接触电池、光伏电池结构和光伏组件
JP2010192572A (ja) 太陽電池セル及び太陽電池モジュール
TWI506801B (zh) 太陽能電池組
JP2017069462A (ja) 太陽電池および太陽電池モジュール
CN104205351B (zh) 太阳电池
JP3198451U (ja) 4本バスバー太陽電池
JP2006013173A (ja) 太陽電池モジュール
JP3188712U (ja) 太陽電池及び太陽電池モジュール
KR20190043295A (ko) 분할셀을 이용한 기와 적층 형태의 태양전지 모듈
KR20120081417A (ko) 태양전지 및 그 제조방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140418

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140910

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140916

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20141111

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150428

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150622

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20151124

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160119

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160607

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160613

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5953165

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150