JP5951387B2 - ラビリンスシール部およびタービン - Google Patents

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本発明の実施形態は、ラビリンスシール部およびタービンに関する。
タービンにおいて、ロータに取り付けられる動翼の端部と、対向するシュラウドセグメントとの間、または静翼ダイヤフラム(内輪)と、対向するロータとの間における作動流体のリーク(漏れ)が発生すると、タービンの運転効率が低下する原因となるので、このリークを低減する必要がある。このリークの低減のために、上述したように対向する部品の片側または両側を加工して凸凹状に形成したラビリンスシール部を設けている。
特開2012−62887号公報
しかし、タービンにおけるロータに取り付けられる動翼の端部とシュラウドセグメントとの間、または静翼ダイヤフラムとロータとの間を流れる作動流体は高温であるので、ラビリンスシール部のフィンの温度が高温となり、減肉損傷の原因となる。この減肉損傷の程度が大きくなると、作動流体のリークが増加し、タービンの性能が低下する。
本発明が解決しようとする課題は、タービンにおける対向部品の間の作動流体の漏れを低減し、かつ、減肉損傷に起因する漏れの増加を防止することを可能にするラビリンスシール部およびタービンを提供することにある。
実施形態によれば、ラビリンスシール部は、タービンの回転部に対向して設けられる静止部の基材に対して取り付けられ、セラミック材からなるフィンが前記回転部に向かって延出する部材を有し、前記基材の表面に被覆形成されたボンドコーティング層と、前記ボンドコーティング層上に被覆形成され、前記フィンを含む遮熱コーティング層とを有する。
実施形態によれば、ラビリンスシール部は、タービンの回転部に対向して設けられる静止部の基材に対して取り付けられ、セラミック材からなるフィンが前記回転部に向かって延出する部材を有し、前記基材の表面に被覆形成されたボンドコーティング層と、前記ボンドコーティング層上に被覆形成された遮熱コーティング層と、前記遮熱コーティング層および前記ボンドコーティング層を介して前記基材に挿入され、前記フィンを含むセラミック部材とを有する。
本発明によれば、タービンにおける対向部品の間の作動流体の漏れを低減し、かつ、減肉損傷に起因する漏れの増加を防止することができる。
第1の実施形態に係る火力発電システムの概略構成の一例を示すブロック図。 第1の実施形態に係る火力発電システムのタービンにおけるラビリンスシール部の適用箇所を示す図。 第1の実施形態に係る火力発電システムのタービンにおけるラビリンスシール部の構成例を示す図。 第2の実施形態に係る火力発電システムのタービンにおけるラビリンスシール部の構成例を示す図。 第3の実施形態に係る火力発電システムのタービンにおけるラビリンスシール部の構成例を示す図。
以下、図面を参照して、実施の形態について説明する。
(第1の実施形態)
まず、第1の実施形態について説明する。
図1は、第1の実施形態に係る火力発電システムの概略構成の一例を示すブロック図である。
近年、タービンの作動流体としてCOを使用し、発電とCOの分離・回収を同時に行える、環境調和性の高い火力発電システムの実現が検討されている。
例えば超臨界圧のCOを用いた酸素燃焼の循環システムを構成し、COを有効活用することで、NOを排出しないゼロエミッションのシステムを実現することが可能となる。
このような火力発電システムでは、例えば、天然ガス(メタン等)および酸素を燃焼器に導入して燃焼させ、これにより発生する高温COを作動流体としてタービンを回転させて発電を行い、タービンから排出されるガス(COおよび水蒸気)を、熱交換器により冷却し、水分を分離した後、COを高圧ポンプで圧縮し、高圧COを得て、その大部分を熱交換器により加熱して燃焼器へ循環させる一方で、残りの高圧COを回収して他の用途に使用する。
図1に示される火力発電システムは、タービンの作動流体としてCOを使用し、発電とCOの分離・回収を同時に行える、環境調和性の高い火力発電システムである。この火力発電システムでは、超臨界圧のCOを用いた酸素燃焼の循環システムを構成し、COを有効活用することで、NOを排出しないゼロエミッションのシステムを実現する。
図1に示される火力発電システムは、主な構成要素として、燃焼器1、タービン2、発電機3、熱交換器4、冷却器5、湿分分離器6、および高圧ポンプ7を有する。なお、燃焼器1はタービン2と一体化されていてもよい。
燃焼器1は、タービン2の排ガスからリサイクルして得られる高圧COを導入するとともに、燃料のメタンおよび酸素を導入して燃焼し、高温(例えば約1150℃)のCOを発生する。
タービン2は、燃焼器1から発生する高温のCOをタービン内部に作動流体として導入し、膨張仕事をさせ、動翼を通じてロータを回転させる一方で、熱交換器4内の流路の途中から低温(例えば約400℃)のCOをタービン内部に冷却・シール流体として導入し、動翼やその周辺部(内部ケーシング等)の冷却や作動流体の外部への漏洩を防ぐシール処理を行わせ、膨張仕事および冷却・シール処理をそれぞれ終えたガス(COおよび水蒸気)を排出する。
発電機3は、タービン2と同軸上に配置され、タービン2の回転に応じて発電する。
熱交換器4は、熱交換により、タービン2から排出されるガス(COおよび水蒸気)から熱を奪うとともに、タービン2に再び導入されるCOに対して熱を与える。この場合、熱交換器4は、例えば約700℃のCOを燃焼器1に供給するとともに、熱交換器4内の流路の途中から得られる例えば約400℃のCOをタービン2に供給する。
冷却器5は、熱交換器4により熱を奪われたガスをさらに冷却する。
湿分分離器6は、冷却器5により冷却されたガスから水分を分離し、水分が取り除かれたCOを出力する。
高圧ポンプ7は、湿分分離器6により水分が取り除かれたCOを圧縮し、高圧のCOを出力し、その大部分をタービン再導入のために熱交換器4に供給する一方で、残りの高圧COを他の設備へ供給する。
このような構成において、燃焼器1に、タービン2の排ガスからリサイクルして得られる高圧COが導入され、燃料のメタンおよび酸素が導入されて燃焼すると、高温COが発生する。燃焼器1から発生した高温COは、タービン2の上流段側上方より作動流体として導入される一方で、熱交換器4内の流路の途中から供給される低温COが、タービン2の上流段側下方より冷却流体・シール流体として導入される。高温COは、タービン2内で膨張仕事をし、動翼を通じてタービンを回転させる一方で、低温COは動翼やその周辺部(内部ケーシング等)の冷却やシール処理を行う。タービン2のロータが回転すると、発電機3が発電する。
膨張仕事および冷却・シール処理を終えたガス(COおよび水蒸気)は、タービン2から排出され、熱交換器4により熱を奪われた後、冷却器5によりさらに冷却され、湿分分離器6により水分を分離された後、水分の取り除かれたCOが取り出される。湿分分離器6により水分が取り除かれたCOは、高圧ポンプ7により圧縮され、高圧COとして出力され、その大部分がタービン再導入のために熱交換器4に供給される一方で、残りの高圧COが他の設備へ供給される。熱交換器4に供給された高圧COは、熱交換器4により熱が与えられ、燃焼器1に供給されるとともに、この高圧COよりも温度の低い高圧COがタービン2に供給される。
このように構成することにより、COを分離・回収する設備(CCS)を別途設けることなく、高純度の高圧COを回収することができる。また、回収される高圧COは、貯留することができるほか、石油採掘現場で用いられているEOR(Enhanced Oil Recovery)にも適用できる等、有効に活用することができる。
図2は、第1の実施形態に係る火力発電システムのタービンにおけるラビリンスシール部の適用箇所を示す図である。なお、図2中の破線で示される矢印は、回転体と静止体の間からリークする作動流体の流れを表している。
本実施形態におけるタービン2は、図2に示されるように、高温COを作動流体とする単流式のタービンであり、主な構成要素として、軸受(ジャーナル,スラスト軸受等)により車軸が支持されるロータ(回転体)11、ロータ11を囲むケーシング(静止部)12を有する。
ロータ11は、軸方向に沿った複数段の動翼14を備えている。ケーシング12は、ロータ11側の複数段の動翼14の位置に応じて配置された複数段の静翼(ノズル)15を備え、この静翼15には、ロータ11と対向するように、静翼ダイヤフラム(内輪)15aが設けられ、静翼ダイヤフラム(内輪)15aにおけるロータ11を向いた端部はロータ11の表面に近接している。
また、ロータ11の軸方向に沿って、ケーシング12を高温の作動流体(高温CO)の熱から保護するとともに該作動流体が通る部分のクリアランスの調整を行うためのシュラウドセグメント16がケーシング12の内側に設けられて、図示しないフック部により静翼15に保持される。このシュラウドセグメント16における動翼14の端部を向いた表面は、動翼14の端部表面に近接している。また、タービン2内に導入された冷却用の流体(低温CO)が、ケーシング12内に加工された冷却通路を介して、静翼15の内部の冷却通路に流入し、この流体が静翼ダイヤフラム(内輪)15aやシュラウドセグメント16の内部の冷却通路に流入して各部を冷却できるようになっている。
本実施形態では、静翼ダイヤフラム(内輪)15aにおける、ロータ11の表面に近接する表面にラビリンスフィン20が形成される。また、本実施形態では、シュラウドセグメント16における、動翼14の端部表面に近接する表面にラビリンスフィン20が形成される。
ただし、本実施形態では、静翼ダイヤフラム(内輪)15aやシュラウドセグメント16の基材自体が加工されてラビリンスフィンが形成されるのではなく、この基材にボンドコーティング層を介して被覆形成した遮熱コーティング層(Thermal Barrier Coating:TBC)の表面が加工されてラビリンスフィンが形成されることを特徴としている。
図3は、第1の実施形態に係る火力発電システムのタービンにおけるラビリンスシール部の構成例を示す図である。
以下、タービンの静止部の基材におけるラビリンスフィンを形成する部分が、シュラウドセグメント16における、動翼14の端部表面との近接部分である構成例を示すが、この基材は、静翼ダイヤフラム(内輪)15aにおける、ロータ11との近接部分であってもよい。
図3に示した、シュラウドセグメント16は、Ni、CoおよびFeから選ばれる少なくとも1種の元素を主成分とする耐熱合金からなる基材を有している。基材の構成材料には、使用用途などに応じて各種公知の耐熱合金を適宜選択して使用することができる。
基材に有効な耐熱合金としては、例えばIN738、IN939、Mar−M247、RENE80、CMSX−2、CMSX−4などのNi基超合金、FSX−414、Mar−M509などのCo基超合金などが挙げられる。
上記した基材における、対向部品である動翼14の端部表面に対向する表面には、ボンドコーティング層21が被覆形成されている。ボンドコーティング層21は、耐食・耐酸化性に優れると共に、基材と後述する遮熱コーティング層22との中間の熱膨張係数を有するM−Cr−Al−Y合金(MはNi、CoおよびFeから選ばれる少なくとも1種の元素を示す)で形成することが好ましい。
M−Cr−Al−Y合金からなるボンドコーティング層21は、耐食・耐酸化性を保証すると同時に、基材/遮熱コーティング層22間の熱膨張差に起因する熱応力の緩和を図るものである。
ボンドコーティング層21は、プラズマ溶射法、高速ガス炎溶射(HVOF)法、PVD(物理的蒸着)法、CVD(化学的蒸着)法などの成膜方法を適用して形成することができる。
上述したボンドコーティング層21上には、遮熱コーティング層22が被覆形成されている。遮熱コーティング層22は、例えば耐熱性に優れると共に、金属材料などに比べて熱伝導性が低いセラミックス材料からなるものである。
遮熱コーティング層22の形成材料としては、ジルコニア、ハフニア、アルミナ、窒化珪素、サイアロン、窒化チタン、窒化アルミニウムなどのセラミックス材料を使用することができる。これらのうちでも、特に熱伝導率が低く、かつ熱膨張係数が大きくて比較的金属に近いことから、ジルコニア(ZrO2)やハフニア(HfO2)を適用することが好ましい。ジルコニアやハフニアは相変化を抑制するための安定化剤として、イットリア、カルシア、マグネシアなどを含有するものがより好ましく用いられる。
そして、本実施形態では、この遮熱コーティング層22における、動翼14を向く表面が、ロータ11の軸方向に沿った所定間隔で凹凸状に加工されることで、シュラウドセグメント16と動翼14との間隙部分において、動翼14の端部表面に向かって延出して、この動翼14の端部表面に近接するラビリンスフィン22aが複数形成される。このように、ラビリンスフィン22aが形成されることで、基材と回転部との間隙部分の形状が作動流体の抵抗となるので、作動流体のリークが軽減される。
このラビリンスフィン22aが形成された遮熱コーティング層22は、前述したように耐熱性に優れたものである。したがって、基材自体を加工してラビリンスフィンを形成する場合と異なり、このラビリンスフィンを通る作動流体が高温である事による、ラビリンスフィンの減肉損傷を防止することができる。よって、ラビリンスフィンの減肉損傷が大きくなることに起因する、基材と回転部との間隙部分からの作動流体のリークの増加および、タービンの性能の低下を防止することができる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について説明する。なお、以下の各実施形態における火力発電システムの構成、およびタービンにおけるラビリンスシール部の適用箇所は第1の実施形態で示したものと基本的にほぼ同様であるので同一部分の説明は省略する。
本実施形態では、静翼ダイヤフラム(内輪)15aやシュラウドセグメント16の基材に対し、ロータ11の軸方向に沿った所定間隔で溝が複数形成され、この溝にセラミックプレートを挿入する事でラビリンスフィンが形成されることを特徴としている。
図4は、第2の実施形態に係る火力発電システムのタービンにおけるラビリンスシール部の構成例を示す図である。
本実施形態では、静翼ダイヤフラム(内輪)15aやシュラウドセグメント16の基材の対向部品の近接部分にラビリンスシール部を形成する為に、以下の手順で加工を行なう。
ここでは、シュラウドセグメント16における、動翼14の端部表面との近接部分にラビリンスフィンを形成する構成例を示すが、静翼ダイヤフラム(内輪)15aにおける、ロータ11との近接部分にラビリンスフィンを形成する構成も同様である。
まず、シュラウドセグメント16の基材における、対向部品である動翼14の端部表面に近接する表面には、第1の実施形態と同様にボンドコーティング層21を被覆形成し、このボンドコーティング層21上に遮熱コーティング層22を被覆形成する。
そして、この形成した遮熱コーティング層22における、対向する回転部の動翼14の端部表面を向いた表面から、ボンドコーティング層21を介する、基材における所定の深さの部分にかけて、ロータ11の軸方向に沿った所定間隔で溝を複数形成する。
そして、この形成した溝のそれぞれに対してセラミックプレート31を挿入し、セラミックプレート31の一端部が、溝の入口部分から基材の対向部品である動翼14の端部表面に向かって延出して、この動翼14の端部表面に近接するようにする。このセラミックプレート31は、遮熱コーティング層22と同じく耐熱性を有するものである。
このような形成を行なうことにより、第1の実施形態と同じように、基材に対するラビリンスフィンが形成されることとなり、ラビリンスフィンを通る作動流体が高温である事による、ラビリンスフィンの減肉損傷を防止することができる。よって、ラビリンスフィン減肉損傷が大きくなることに起因する、作動流体のリークの増加および、タービンの性能の低下を防止することができる。
また、本実施形態では、セラミックプレート31を用いてラビリンスフィンを形成するので、ラビリンスフィンを直線状に形成する事ができ、第1の実施形態と比較して、作動流体に対する抵抗を強める事ができるので、作動流体のリークの防止の効果を高める事ができる。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態について説明する。
本実施形態では、静翼ダイヤフラム(内輪)15aやシュラウドセグメント16の基材に対し、ロータ11の軸方向に沿った所定間隔でラビリンスフィンが形成された、セラミック材のブロックを取り付けることを特徴としている。
図5は、第3の実施形態に係る火力発電システムのタービンにおけるラビリンスシール部の構成例を示す図である。
ここでは、シュラウドセグメント16における、動翼14の端部表面との近接部分にラビリンスフィンを形成する構成例を示すが、静翼ダイヤフラム(内輪)15aにおける、ロータ11との近接部分にラビリンスフィンを形成する構成も同様である。
本実施形態では、基材に対し、ラビリンスフィンが形成されたセラミック材でなるブロック材41を取り付けて、これを保持するための、T字型をなす溝を形成する。
このブロック材41における、対向部品である動翼14の端部表面に近接させる側の表面には、ロータ11の軸方向に沿った所定間隔で、動翼14の端部表面に向かって延出して、この動翼14の端部表面に近接するラビリンスフィン41aが複数形成される。
このブロック材41は、基材に形成された溝にあわせてT字型に加工されており、ラビリンスフィン41aが対向部品の表面に近接するように基材の溝に組み込まれる。また、基材の溝は、ブロック材41を組み込んだ際に隙間50が生ずるように形成される。このように隙間を生じさせるのは、ブロック材41と基材の間に熱膨張差が存在することによる、ブロック材41と基材との間の組み込み状態への悪影響を生じさせないためである。
このような形成を行なうことにより、第1の実施形態と同じように、基材に対するラビリンスフィンが形成されることとなり、ラビリンスフィンを通る作動流体が高温である事による、ラビリンスフィンの減肉損傷を防止することができる。よって、ラビリンスフィン減肉損傷が大きくなることに起因する、作動流体のリークの増加および、タービンの性能の低下を防止することができる。
また、本実施形態では、ラビリンスフィンを形成したブロック材を基材とは別に用意し、このブロックを基材の溝に組み込めば、対向部品の表面に近接するラビリンスフィンを設ける事ができるので、第2の実施形態と比較して、基材に対する、対向部品の表面に近接するラビリンスフィンを容易に形成できる。
発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…燃焼器、2…タービン、3…発電機、4…熱交換器、5…冷却器、6…湿分分離器、7…高圧ポンプ、11…ロータ(回転体)、12…ケーシング、14…動翼、15…静翼、15a…静翼ダイヤフラム(内輪)、16…シュラウドセグメント、20…ラビリンスフィン、21…ボンドコーティング層、22…遮熱コーティング層、31…セラミックプレート、41…ブロック材。

Claims (4)

  1. タービンの回転部に対向して設けられる静止部の基材に取り付けられ、セラミック材からなるフィンが前記回転部に向かって延出する部材を有し、
    前記基材の表面に被覆形成されたボンドコーティング層と、
    前記ボンドコーティング層上に被覆形成され、前記フィンを含む遮熱コーティング層とを有することを特徴とするラビリンスシール部。
  2. タービンの回転部に対向して設けられる静止部の基材に取り付けられ、セラミック材からなるフィンが前記回転部に向かって延出する部材を有し、
    前記基材表面に被覆形成されたボンドコーティング層と、
    前記ボンドコーティング層上に被覆形成された遮熱コーティング層と、
    前記遮熱コーティング層および前記ボンドコーティング層を介して前記基材に挿入され、前記フィンを含むセラミック部材と
    を有することを特徴とするラビリンスシール部。
  3. 前記基材に加工された溝に組み込まれ、前記フィンを含むブロック材を有する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のラビリンスシール部。
  4. 請求項1または2に記載のラビリンスシール部を有することを特徴とするタービン。
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