JP2014066145A - タービン用部品、タービン、およびタービン用部品の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】実施形態のタービン用部品は、タービンの構成部品である。実施形態のタービン用部品は、部品本体と、この部品本体の表面に設けられた酸化保護皮膜とを有する。部品本体は、Ni基超合金、Co基超合金、またはFe基超合金からなる。酸化保護皮膜は、部品本体の外面および内面から選ばれる少なくとも一方の表面に設けられている。また、酸化保護皮膜は、部品本体の表面の酸化により形成されたものである。
【選択図】図2
Description
なお、以下では、タービン用部品、タービン、およびタービン用部品の製造方法について、CO2タービン用部品、CO2タービン、CO2タービン用部品の製造方法を例に挙げて説明する。
CO2タービン10は、例えば、ケーシング11内に、複数のロータディスク12を軸方向に有し、各ロータディスク12の周囲に動翼13が複数枚植設されたタービンロータ14が貫設されている。また、動翼13の前方には静翼15が配置されて、静翼15と動翼13とにより1つのタービン段落を構成している。また、静翼15は、シュラウドセグメント16、リテイニングリング17、サポートリング18を介してケーシング11に支持されている。このタービン段落は、燃焼ガスの流れ方向(図1の矢印方向)の上流側から下流側へ向かって、第1段落、第2段落、第3段落と称される。
CO2タービン用部品20は、部品本体21と、この部品本体21の表面に設けられた酸化保護皮膜22とを有する。
CO2タービン用部品20は、Ni基超合金、Co基超合金、またはFe基超合金からなる部品本体21を大気雰囲気中で熱処理して、部品本体21の外面および内面から選ばれる少なくとも一方の表面を酸化させて酸化保護皮膜22を形成することにより製造できる。
ここで、図4は動翼13の縦断面図、図5は図4におけるAA線矢視断面図である。
図7は、発電システムの一実施形態を示す構成図である。
合金組成1のNi基超合金(MarM247材)からなる厚さ5mmの平板状の試験片を用いて、表面に酸化保護皮膜を形成させた。まず、試験片の表面を鏡面に仕上げた。その後、表面に酸化保護皮膜を形成させるために、大気中で酸化処理を施した。酸化処理は、図3に示すように大気炉30内にCO2タービン用部品20の部品本体21としての試験片を挿入して熱処理を行った。なお、熱処理温度は700〜800℃、熱処理時間は8時間とした。酸化処理後、試験片を切断して断面を観察した。その結果、試験片の表面全体に緻密なAl2O3の酸化保護皮膜が形成されていることが確認された。
CO2タービン用部品として、図4、5に示すような冷却孔を有する動翼を製造した。なお、本実施例では、外面に遮熱コーティングを有するものを製造した。まず、動翼本体は、精密鋳造後、機械加工により所定の形状に成形して製造した。動翼本体は、内部に冷却孔を有するものであり、冷却孔の最小部分の孔径は約1mmである。また、動翼本体の材質は、合金組成1のNi基超合金(MarM247材)とした。
CO2タービン用部品として、図4、5に示すような冷却孔を有する動翼を製造した。なお、本実施例についても、外面に遮熱コーティングを有するものを製造した。まず、動翼本体は、実施例2と同様にして、精密鋳造後、機械加工により所定の形状に成形して製造した。その後、外面にボンドコーティングおよびセラミックコーティングを施さずに、動翼本体を大気炉内に挿入して熱処理を行って、外面および内面の全体に酸化保護皮膜を形成した。このときの熱処理温度は700〜800℃、熱処理時間は8時間とした。
CO2タービン用部品として、図6に示すようなロータディスクを有するとともに内部に冷却孔を有するタービンロータを製造した。まず、タービンロータ本体は、鍛造後、機械加工により所定の形状に成形して製造した。タービンロータ本体の材質は、合金組成2のNi基超合金(TOS1X−2材)とした。その後、タービンロータ本体を大気炉内に挿入して熱処理を行って、外面および内面の全体に酸化保護皮膜を形成してタービンロータを製造した。このときの熱処理温度は600〜700℃、熱処理時間は8時間とした。その後、このタービンロータの余分に長く製造された部分を切断して、その断面を観察した。その結果、外面および内面(冷却孔の内面)には、全体に緻密なAl2O3の酸化保護皮膜が形成されていることが確認された。
CO2タービン用部品として、ケーシングを製造した。まず、ケーシング本体は、大気中で鋳造後、機械加工により所定の形状に成形して製造した。ケーシング本体の材質は、合金組成3のNi基超合金(IN625材)とした。その後、このケーシング本体を大気炉内に挿入して熱処理を行って、外面および内面の全体に酸化保護皮膜を形成してケーシングを製造した。このときの熱処理温度は600〜700℃、熱処理時間は8時間とした。その後、このケーシングの余分に長く製造された部分を切断して、その断面を観察した。その結果、外面および内面には、全体に緻密なAl2O3の酸化保護皮膜が形成されていることが確認された。
Claims (13)
- タービンの構成部品であって、
Ni基超合金、Co基超合金、またはFe基超合金からなる部品本体と、
前記部品本体の外面および内面から選ばれる少なくとも一方の表面に設けられ、かつ前記部品本体の表面の酸化により形成された酸化保護皮膜と
を有することを特徴とするタービン用部品。 - 前記酸化保護皮膜は、Al2O3を主成分とすることを特徴とする請求項1記載のタービン用部品。
- 前記酸化保護皮膜は、前記部品本体の表面のうち作動流体および冷却流体から選ばれる少なくとも一方の流体と接触する表面に設けられていることを特徴とする請求項1または2記載のタービン用部品。
- 前記タービン用部品は動翼であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載のタービン用部品。
- 前記動翼は内部に冷却孔を有し、前記冷却孔の内面に前記酸化保護皮膜を有することを特徴とする請求項4記載のタービン用部品。
- 前記タービン用部品は静翼であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載のタービン用部品。
- 前記静翼は内部に冷却孔を有し、前記冷却孔の内面に前記酸化保護皮膜を有することを特徴とする請求項6記載のタービン用部品。
- 前記タービン用部品はタービンロータであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載のタービン用部品。
- 前記タービン用部品はケーシングであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載のタービン用部品。
- 前記タービン用部品は、CO2を作動流体として用いるCO2タービンの構成部品であることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項記載のタービン用部品。
- 請求項1乃至10のいずれか1項記載のタービン用部品を有することを特徴とするタービン。
- タービンの構成部品の製造方法であって、
Ni基超合金、Co基超合金、またはFe基超合金からなる部品本体を大気雰囲気中で熱処理して、前記部品本体の外面および内面から選ばれる少なくとも一方の表面を酸化させて酸化保護皮膜を形成することを特徴とするタービン用部品の製造方法。 - 前記熱処理は、熱処理温度を600℃以上、かつ熱処理時間を1時間以上として行うことを特徴とする請求項12記載のタービン用部品の製造方法。
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